【実施例】
【0077】
次の実施例によって、本発明が説明される。
略語:
ACN アセトニトリル
B−OM−9−BBN B−メトキシ−9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン
DCM ジクロロメタン
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EA 酢酸エチル
EDC N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩
HEP n−ヘプタン
HOAT 1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール
MOH メタノール
NMM N−メチル−モルホリン
NMP N−メチル−ピロリジン−2−オン
S−PHOS 2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
【0078】
塩基性基を含む化合物を逆相(RP)カラム物質・分取高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)によって精製する場合は、慣例により、溶離剤は、トリフルオロ酢酸を含んでいる水とアセトニトリルのグラジエント混合物であり、それらは、凍結乾燥条件のような後処理の詳細次第であるが、通例、トリフルオロ酢酸との酸付加塩の形で得られたこうして得られたトリフルオロ酢酸(その量は、変わる可能性があり、例えば、二つの塩基性基を含んでいる化合物の場合、約2当量の酸までありうる)は、実施例の表題にはその名前は明示されておらず、そして構造式中にも示されてはいないが、実施例の説明中で示されている。それ故、このことは、塩酸との酸付加塩のような別の酸付加塩の形で得られた化合物にも当てはまる(同様に、その量は変わる可能性があり、例えば、二つの塩基性基を含んでいる化合物の場合、約2当量の酸までありえ、これについては実施例の表題にはその名前は明示されておらず、そして構造式中にも示されてはいないが、実施例の説明中で示されている)。分取HPLC法の明細は以下の通りである。カラム: Waters Atlantis dC18 OBD,30×100mm,5μm。流速:60ml/分。溶離剤A:ACN。溶離剤B:水+0.1%TFA。グラジエント:10%A+90%B〜90%A+10%B(10分以内)。
【0079】
化合物のキャラクタリゼーション
製造された化合物は、通例、分光分析データ及びクロマトグラフィーデータ、特に、質量分析(MS)及びHPLC保持時間(R
t;分単位)、によってキャラクタライズされた[これらは、収集した分析HPLC/MSキャラクタリゼーション(LC/MS)、及び/又は核磁気共鳴(NMR)スペクトルによって得られた]。特段明示しない限り、
1H−NMRスペクトルは、500MHzで、溶媒としてDMSO−D
6中で記録された。NMRキャラクタリゼ−ションでは、ピークの化学シフト δ(ppm)、水素原子の数及び多重度(s:一重線,d:二重線,dd:二重の二重線(double doublet),t:三重線,dt:二重の三重線(double triplet),q:四重線,m:多重線;br:ブロード)が与えれらる。MSキャラクタリゼーションでは、通例、使用されるイオン化方法次第で形成された、分子イオンピーク(M,例えば、M
+)又はイオンM+1(例えば、M+1
+;プロトン化分子イオンM+H
+)又はイオンM−17(例えば、M−17
+;プロトン化分子イオン−H
2O)のような関連イオンのピークの質量数(m/z)が与えられる。ほとんどの場合、イオン化方法は、エレクトロスプレーイオン化(ESI)であった。使用されたLC/MS方法の詳細は次の通りであった。
【0080】
方法LC1
カラム:YMC J'sphere H80, 33×2.1mm,4μm;流速:1.3ml/分;溶離剤A:ACN+0.05%TFA;溶離剤B:水+0.05%TFA;グラジエント:5%A+95%B〜95%A+5%B(2.5分以内)、次いで95%A+5%B(0.5分間);MSイオン化方法:ESI
+。
【0081】
方法LC2
カラム:YMC J'sphere H80,33×2.1mm,4μm;流速:1.0ml/分;溶離剤A:ACN+0.05%TFA;溶離剤B:水+0.05%TFA;グラジエント:5%A+95%B〜95%A+5%B(3.4分以内)、次いで95%A+5%B(1.0分間);MSイオン化方法:ESI
+。
【0082】
方法LC3
カラム:YMC J'sphere H80,33×2.1mm,4μm;流速:1.3ml/分;溶離剤A:ACN+0.08%ギ酸;溶離剤B:水+0.1%ギ酸;グラジエント:5%A+95%B〜95%A+5%B(2.5分以内)、次いで95%A+5%B(0.5分間);MSイオン化方法:ESI
+。
【0083】
方法LC4
カラム:YMC J'sphere ODS H80,20×2.1mm,4μm;流速:1.0ml/分;溶離剤A:ACN;溶離剤B:水+0.05%TFA;グラジエント:4%A+96%B〜95%A+5%B(2.0分以内)、次いで95%A+5%B(0.4分間)、次いで96%A+4%B(0.05分間)まで;MSイオン化方法:ESI
+。
【0084】
方法LC5
カラム:YMC J'sphere H80,33×2.1mm,4μm;流速:1.3ml/分;溶離剤A:ACN+0.05%TFA;溶離剤B:水+0.05%TFA;グラジエント:5%A+95%B(0.5分間)、次いで95%A+5%B(3.0分以内)まで、次いで95%A+5%B(0.5分間);MSイオン化方法:ESI
+。
【0085】
方法LC6
カラム:YMC J'sphere H80,33×2.1mm,4μm;流速:1.0ml/分;溶離剤A:ACN+0.05%TFA;溶離剤B:水+0.05%TFA;グラジエント:2%A+98%B(1分間)、次いで95%A+5%B(4分以内)まで、次いで95%A+5%B(1.25分間);MSイオン化方法:ESI
+。
【0086】
方法LC7
カラム:YMC Pack Pro C18 RS,33×2.1mm,4μm;流速:1.0ml/分;溶離剤A:ACN+0.1%TFA;溶離剤B:水+0.1%TFA;グラジエント:5%A+95%B〜95%A+5%B(2.5分以内)、次いで95%A+5%B(0.5分間);MSイオン化方法:ESI
+。
【0087】
方法LC8
カラム:Waters XBridge C18,33×2.1mm,4μm;流速:1.0ml/分;溶離剤A:ACN+0.05%TFA;溶離剤B:水+0.05%TFA;グラジエント:5%A+95%B(0.3分間)、次いで95%A+5%B(3.2分以内)まで、次いで95%A+5%B(0.5分間);MSイオン化方法:ESI
+。
【0088】
方法LC9
カラム:Waters XBridge C18,33×2.1mm,4μm;流速:1.0ml/分;溶離剤A:ACN+0.1%TFA;溶離剤B:水+0.08%TFA;グラジエント:3%A+97%B〜60%A+40%B(3.5分以内)、次いで98%A+2%B(1.5分以内)まで;MSイオン化方法:ESI
+。
【0089】
実施例1
[2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化9】
【0090】
工程1:4−(2−クロロ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
DMF(12ml)中の2−クロロ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボン酸(CA 1079739参照)(3.00g,11.0mmol)、tert−ブチル 1−ピペラジンカルボキシラート(2.06g,11.0mmol)、EDC(2.33g,12.1mmol)及びHOAT(1.73g,12.7mmol)の溶液に、NMM(3.65ml,33.1mmol)を加え、そしてこの反応混合物を室温で終夜撹拌した。この混合物を水でクエンチし、そしてEAで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で蒸発させた(evaporated)。この残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(EA/HEP1:3)。4.51gの表題化合物が得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 440 。
【0091】
工程2:4−[2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
NMP(1.5ml)中の5−フルオロ−2−メチルフェノール(43.0mg,341μmol)の溶液に、水素化ナトリウム(15.0mg,375μmol;60%分散(鉱油中)を加え、そしてこの懸濁液をアルゴン雰囲気下、室温で20分間撹拌した。50.0mg(114μmol)の工程1の化合物を添加後、この反応混合物をマイクロ波反応器内で、150℃で2時間撹拌した。この混合物をろ過し、そして分取HPLCによって精製した。この溶離液を終夜凍結乾燥すると23mgの表題化合物が生じた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 530。
【0092】
工程3:[2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
DCM(8ml)及びTFA(2ml)中の工程2の化合物(23mg,43.4μmol)の溶液を、室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、そしてこの結果生じた固形物をMOH及び水中に溶解し終夜凍結乾燥した。表題化合物が白色固形物として[2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・トリフルオロ酢酸塩の形で得られた。収量:21.0mg。
LC/MS (方法 LC2): m/z = 430.25, R
t = 1.60 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 2.10 (s, 3H), 3.02 (br s, 4H), 3.68 (br s, 4H), 6.77-6.84 (m,
2H), 7.17-7.21 (m, 2H), 7.22-7.28 (m, 2H), 7.45-7.49 (m, 1H), 7.51-7.57 (m, 4H), 7.65-7.67 (m, 1H), 8.79 (br s, 2H)。
【0093】
実施例2
[1−フェニル−2−(2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化10】
【0094】
工程1:4−[1−フェニル−2−(2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
表題化合物は、2−メチルフェノールを用いて、実施例1、工程2の記載と同様にして製造された。収量:40mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 512 。
【0095】
工程2:[1−フェニル−2−(2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
工程1の化合物(40.0mg,78.2μmol)から、表題化合物が実施例1、工程3の記載と同様にして製造され、そして[1−フェニル−2−(2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・トリフルオロ酢酸塩の形で得られた。収量:41.0mg。
LC/MS (方法 LC1): m/z = 411.19, R
t = 1.40 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 2.14 (s, 3H), 2.98 (br s, 4H), 3.65 (br s, 4H), 6.82 (d, 1H),
6.95 (t, 1H), 7.05 (t, 1H), 7.15 (d, 1H), 7.17-7.55 (m, 3H), 7.44-7.55 (m, 5H),
7.65 (d, 1H), 8.77 (br s, 2H)。
【0096】
実施例3
[2−(メチル−フェニル−アミノ)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化11】
【0097】
工程1:4−[2−(メチル−フェニル−アミノ)−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
表題化合物は、N−メチルアニリンを用いて、実施例1、工程2の記載と同様して製造された。収量:6mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 511。
【0098】
工程2:[2−(メチル−フェニル−アミノ)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
工程1の化合物(6mg,11.7μmol)から、表題化合物が、実施例1、工程3の記載と同様にして製造され、そして[2−(メチル−フェニル−アミノ)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・トリフルオロ酢酸塩の形で得られた。収量:6mg。
LC/MS (方法 LC1): m/z = 410.21, R
t = 1.40 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 2.95 (br s, 4H), 3.06 (s, 3H), 3.60 (br s, 4H), 6.70-6.74 (m,
3H), 7.11 (t, 2H), 7.17-7.19 (m, 1H), 7.21-7.25 (m, 2H), 7.41-7.45 (m, 3H), 7.51 (t, 2H), 7.61-7.63 (m, 1H), 8.75 (br s, 2H)。
【0099】
実施例4
[2−(2−クロロ−フェニルスルファニル)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化12】
【0100】
工程1:4−[2−(2−クロロ−フェニルスルファニル)−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
表題化合物は、2−クロロチオフェノールを用いて、実施例1、工程2の記載と同様にして製造された。収量:32mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 549。
【0101】
工程2:[2−(2−クロロ−フェニルスルファニル)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
工程1の化合物(32.0mg,58.4μmol)から、表題化合物が、実施例1,工程3の記載と同様にして製造され、そして[2−(2−クロロ−フェニルスルファニル)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・トリフルオロ酢酸塩の形で得られた。収量:30mg。
LC/MS (方法 LC1): m/z = 447.12, R
t = 1.48 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 3.04 (br s, 2H), 3.18 (br s, 2H), 3.64 (br s, 2H), 3.76 (br s, 2H), 6.77-6.80 (m, 1H), 7.12-7.16 (m, 3H), 7.27-7.37 (m, 5H), 7.46-7.50 (m, 3H), 7.73 (d, 1H), 8.80 (br d, 2H)。
【0102】
実施例5
ペルヒドロ−1,4−ジアゼピン−1−イル−(2−フェノキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−イル)−メタノン
【化13】
【0103】
工程1:4−(2−フェノキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル)−ペルヒドロ−1,4−ジアゼピン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
DMF(2ml)中の2−フェノキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボン酸(164mg,499μmol[実施例11、工程5の記載と同様にして、2−フェノキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルバルデヒド(DE 2707268)を酸化することによって得られる]、tert−ブチル 1−ホモピペラジンカルボキシラート(100mg,499μmol)、EDC(105mg,549μmol)及びHOAT(78.2mg,574μmol)の溶液に、NMM(165μl,1.49mmol)を加え、そしてこの反応混合物を室温で終夜撹拌した。この混合物を、ろ過しそして分取HPLCによって精製した。この溶離液を終夜凍結乾燥すると169mgの表題化合物が生じた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 512。
【0104】
工程2:ペルヒドロ−1,4−ジアゼピン−1−イル−(2−フェノキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−イル)−メタノン
工程1の化合物(169mg,330μmol)から、表題化合物が、実施例1、工程3の記載と同様にして製造され、そしてペルヒドロ−1,4−ジアゼピン−1−イル−(2−フェノキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−イル)−メタノン・トリフルオロ酢酸塩の形で得られた。収量:158mg。
LC/MS (方法 LC3): m/z = 411.19, R
t = 1.51 分。
1H-NMR (400 MHz): δ (ppm) = 1.92 (br s, 2H), 3.02 (br s, 2H), 3.11 (br s, 2H), 3.60 (br s, 4H), 6.96 (d, 2H), 7.05 (t, 1H), 7.17-7.28 (m, 5H), 7.43-7.56 (m, 5H), 7.64-7.67 (m, 1H), 8.68 (br s, 2H)。
【0105】
実施例6
(2−フェノキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−イル)−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化14】
【0106】
工程1:4−(2−フェノキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
表題化合物は、2−フェノキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボン酸(500mg,1.52mmol)を用いて、実施例1、工程1の記載と同様にして製造された。収量:608mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 498。
【0107】
工程2:(2−フェノキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−イル)−ピペラジン−1−イル−メタノン
工程1の化合物(48mg,96.4μmol)から、表題化合物が、実施例1、工程3の記載と同様にして製造され、(2−フェノキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−イル)−ピペラジン−1−イル−メタノン・トリフルオロ酢酸塩そしての形で得られた。収量:39mg。
LC/MS (方法 LC1): m/z = 397.18, R
t = 1.37 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 3.01 (s, 4H), 3.64 (s, 4H), 6.96 (d, 2H), 7.06 (t, 1H), 7.19-7.29 (m, 5H), 7.44-7.56 (m, 5H), 7.66-7.68 (m, 1H), 8.77 (br s, 2H)。
【0108】
実施例7
[6−ヒドロキシ−1−フェニル−2−(2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化15】
【0109】
工程1:6−メトキシ−1−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
ACN(6.5ml)中の6−メトキシ−1,3−ジヒドロインドール−2−オン(500mg,3.06mmol)、ヨウ化銅(I)(58.3mg,306μmol)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(65.3μl,613μmol)及び炭酸カリウム(932mg,6.74mmol)の混合物に、ヨードベンゼン(411μl,3.68mmol)を加えた。この反応混合物を120℃で、1時間マイクロ波反応器内で撹拌した。この混合物を水でクエンチし、そしてEAで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過しそして蒸発させた。この残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/HEP 1:5)によって精製した。550mgの表題化合物が得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 240。
【0110】
工程2:2−クロロ−6−メトキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルバルデヒド
DMF(2.1ml)及びDCM(2.1ml)の溶液を0℃に冷却し、そしてアルゴン下で撹拌した。15分以内にオキシ塩化リン(2.1ml,22.6mmol)を加え、そしてこの反応混合物を0℃で30分間撹拌した。工程1の化合物(550mg,2.30mmol)を、クロロホルム(5.27ml)及びピリジン(1.05ml)中に溶解し、次いでこの冷却溶液に加えた。この反応混合物を室温で終夜撹拌した。この混合物を300mlの氷中にゆっくり注ぎ、そして数分後EAを加えた。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過しそして減圧下で蒸発させた。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/HEP 1:4)に付すと、369mgの表題化合物が白色固形物として生じた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 286。
【0111】
工程3:2−クロロ−6−メトキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボン酸
工程2の化合物(365mg,1.27mmol)を、tert−ブタノール(15ml)及び2−メチル−2−ブテン(3ml)中に溶解し、そして水(6ml)中の亜塩素酸ナトリウム(1.06g,11.7mmol)及びリン酸二水素ナトリウム(1.06g,8.82mmol)の溶液をを加えた。この反応混合物を室温で48時間撹拌した。この混合物を水で希釈し、そしてEAで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、そして溶媒を減圧下で除去すると、394mgの粗表題化合物が生じた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 302。
【0112】
工程4:4−(2−クロロ−6−メトキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
工程3の化合物(394mg,1.31mmol)から、表題化合物が実施例1、工程1の記載と同様にして製造された。収量:730mgの粗生成物。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 470。
【0113】
工程5:4−[6−メトキシ−1−フェニル−2−(2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
工程4の化合物から、2−メチルフェノールを用いて、表題化合物が実施例1、工程2の記載と同様にして製造された。収量:480mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 542。
【0114】
工程6:[6−ヒドロキシ−1−フェニル−2−(2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
三臭化ホウ素の溶液(2.71ml,2.71mmol,1M(DCM中))を、−78℃で、DCM(10ml)中の工程5の化合物(245mg,452μmol)の溶液に滴下した。冷却浴を取り除き、そしてこの混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、そしてこの残留物を分取HPLCによって精製した。この溶離液を終夜凍結乾燥すると、表題化合物が[6−ヒドロキシ−1−フェニル−2−(2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・トリフルオロ酢酸塩の形で生じた。収量:121mg。
LC/MS (方法 LC1): m/z = 427.19, R
t = 1.24 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 2.11 (s, 3H), 2.98 (br s, 4H), 3.66 (br s, 4H), 6.55 (d, 1H),
6.72-6.75 (m, 2H), 6.91 (t, 1H), 7.03 (dt, 1H), 7.12 (d, 1H), 7.40-7.46 (m, 4H), 7.51 (t, 2H), 8.74 (br s, 2H), 9.26 (s, 1H)。
【0115】
実施例8
4−[6−ヒドロキシ−1−フェニル−2−(2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化16】
MOH(2.2ml)及びTHF(2.2ml)中の111mg(239μmol)の実施例7の化合物の溶液に、炭酸水素ナトリウム(40.2mg,478μmol)及びTHF(4.4ml)中の二炭酸ジtert−ブチル(52.2mg,239μmol)の溶液を加えた。この反応混合物を室温で終夜撹拌した。溶媒を蒸発させ、そしてこの結果生じた固形物を、水及びEA中に溶解した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し,そして減圧下で蒸発させた。この残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/HEP)によって精製した。63mgの表題化合物が得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 528。
【0116】
実施例9
[6−クロロ−1−フェニル−2−(2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化17】
【0117】
工程1:2,6−ジクロロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド
表題化合物は、実施例7、工程2の記載と同様にして、6−クロロ−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン(2.00g,11.9mmol)から得られた。収量:596mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 214。
【0118】
工程2:2,6−ジクロロ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルバルデヒド
DCM(10ml)中の500mgの粉砕した分子篩(4Å)、工程1の化合物(295mg,1.38mmol)、フェニルボロン酸(336mg,2.76mmol)及び酢酸銅(II)(500mg,2.76mmol)の懸濁液に、ピリジン(223μl,2.76mmol)及びトリエチルアミン(384μl,2.76mmol)を加えた。この反応混合物を室温で4日間撹拌した。この混合物を水で希釈し、そしてDCMで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させた。この残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/HEP 1:4)によって精製した。345mgの表題化合物が得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 291。
【0119】
工程3:2,6−ジクロロ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボン酸
工程2の化合物(345mg,1.19mmol)から、表題化合物が、実施例7、工程3の記載と同様にして製造された。収量:370mgの粗生成物。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 307。
【0120】
工程4:4−(2,6−ジクロロ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
工程3の化合物(370mg,1.21mmol)から、表題化合物が、実施例1、工程1の記載と同様にして製造された。収量:738mgの粗生成物。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 475。
【0121】
工程5:4−[6−クロロ−1−フェニル−2−(2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
工程4の化合物(100mg,211μmol)から、2−メチルフェノールを用いて、表題化合物が実施例1、工程2の記載と同様にして製造された。収量:29mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 547。
【0122】
工程6:[6−クロロ−1−フェニル−2−(2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
工程5の化合物(29.0mg,53.1μmol)から、表題化合物が実施例1、工程3の記載と同様にして製造され、そして[6−クロロ−1−フェニル−2−(2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・トリフルオロ酢酸塩の形で得られた。収量:23mg。
LC/MS (方法 LC1): m/z = 445.16, R
t = 1.54 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 2.13 (s, 3H), 2.98 (br s, 4H), 3.63 (br s, 4H), 6.84 (d, 1H),
6.96 (dt, 1H), 7.05 (dt, 1H), 7.14-7.16 (m, 2H), 7.28 (dd, 1H), 7.46-7.56 (m, 5H), 7.66 (d, 1H), 8.75 (br s, 2H)。
【0123】
実施例10
[2−(3−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−チオフェン−3−イル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化18】
【0124】
工程1:2−クロロ−1−チオフェン−3−イル−1H−インドール−3−カルバルデヒド
表題化合物は、2−クロロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(300mg,1.67mmol)及びチオフェン−3−ボロン酸を用いて、実施例9、工程2の記載と同様にして製造された。収量:123mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 262。
【0125】
工程2:2−クロロ−1−チオフェン−3−イル−1H−インドール−3−カルボン酸
工程1の化合物(123mg,0.47mmol)から,表題化合物が、実施例7、工程3の記載と同様にして製造された。収量:133mgの粗生成物。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 278。
【0126】
工程3:4−(2−クロロ−1−チオフェン−3−イル−1H−インドール−3−カルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
工程2の化合物(133mg,0.48mmol)から、表題化合物が、実施例1、工程1の記載と同様にして製造された。収量:245mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 446。
【0127】
工程4:4−[2−(3−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−チオフェン−3−イル−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
工程3の化合物(50mg,112μmol)から、3−フルオロ−2−メチルフェノールを用いて、表題化合物が実施例1、工程2の記載と同様にして製造された。収量:11mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 536。
【0128】
工程5:[2−(3−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−チオフェン−3−イル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
工程4の化合物(10.0mg,18.7μmol)から、表題化合物が実施例1、工程3の記載と同様にして製造され、そして[2−(3−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−チオフェン−3−イル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・トリフルオロ酢酸塩の形で得られた。収量:13mg。
LC/MS (方法 LC1): m/z = 435.14; R
t = 1.43 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 2.13 (s, 3H), 3.01 (br s, 4H), 3.65 (br s, 4H), 6.67 (d, 1H),
6.91 (t, 1H), 7.09 (q, 1H), 7.23 (dd, 1H), 7.25-7.28 (m, 3H), 7.64-7.66 (m, 1H), 7.71 (dd, 1H), 7.78 (dd, 1H), 8.74 (br s, 2H)。
【0129】
実施例11
{2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−[2−(3−メトキシプロポキシ)−フェニル]−1H−インドール−3−イル}−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化19】
【0130】
工程1:
1−ヨード−2−(3−メトキシ−プロポキシ)−ベンゼン
THF(15ml)中の2−ヨードフェノール(3.00g,13.6mmol)、3−メトキシ−1−プロパノール(1.57ml,16.4mmol)及びトリフェニルホスフィン(4.29g,16.4mmol)の撹拌溶液に、ジイソプロピル アゾジカルボキシラート(3.22ml,16.4mmol)を滴下した。この反応混合物を室温で終夜撹拌した。この混合物を水でクエンチし、そしてEAで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で蒸発させた。この残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/HEP 1:5)によって精製した。4.00gの表題化合物が得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 293。
【0131】
工程2:1−[2−(3−メトキシ−プロポキシ)−フェニル]−1H−インドール
DMSO(50ml)中の工程1の化合物(8.00g,27.4mmol)、インドール(3.21g,27.4mmol)、ヨウ化銅(I)(522mg,2.74mmol)、L−プロリン(636mg,5.48mmol)及び炭酸カリウム(7.68g,54.8mmol)の混合物を、125℃で26時間撹拌した。この混合物を水でクエンチし、そしてEAで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過しそして蒸発させた。この残留物を分取HPLCによって精製した。この溶離液を終夜凍結乾燥すると、3.10gの表題化合物が生じた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 282。
【0132】
工程3:1−[2−(3−メトキシ−プロポキシ)−フェニル]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
工程2の化合物(3.09g,11.0mmol)を、DCM(83ml)中に溶解し、そしてN−クロロスクシンイミド(1.54g,11.6mmol)を加えた。この反応混合物を室温2時間撹拌した。溶媒を除去し、この結果生じた固形物を、濃酢酸(45ml)中に溶解し、そして70℃に加熱した。リン酸(9.35ml,137mmol;85%)を添加後、この反応混合物を2時間120℃に過熱した。冷却した混合物を水で希釈し、EAで抽出し、有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。この残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/HEP 1:6)によって精製した。2.38gの表題化合物が得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 298。
【0133】
工程4:2−クロロ−1−[2−(3−メトキシ−プロポキシ)−フェニル]−1H−インドール−3−カルバルデヒド
工程3の化合物(1.62g,5.45mmol)から、表題化合物が、実施例7、工程2の記載と同様にして製造された。収量:1.31g。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 344。
【0134】
工程5:2−クロロ−1−[2−(3−メトキシ−プロポキシ)−フェニル]−1H−インドール−3−カルボン酸
アセトン(2.8ml)、水(1.36ml)及びリン酸水素二ナトリウム(disodium
hydrogenphosphate)/リン酸二水素カリウム(potassium dihydrogenphosphate)バッファー溶液(2.0ml;pH7.0)の混合物中の工程4の化合物(100mg,2914μmmol)に、室温で撹拌しながら過マンガン酸カリウム(90.0mg,570μmol)を少しずつ加えた。室温で3日間撹拌後、この混合物を水で希釈し、そしてEAを加えた。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。この残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/HEP 4:1)によって精製した。50mgの表題化合物が得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 342。
【0135】
工程6:4−{2−クロロ−1−[2−(3−メトキシ−プロポキシ)−フェニル]−1H−インドール−3−カルボニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
DMF(5ml)及びNMM(122μl,1.11mmol)中の工程5の化合物200mg(556μmol)の溶液に、O−[(エトキシカルボニル)シアノメチレンアミノ]−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(201mg,612μmol)を加え、そしてこの混合物を室温で30分間撹拌し、次いでtert−ブチル 1−ピペラジンカルボキシラート(114mg,612μmol)を加え、そしてこの反応混合物を3時間撹拌した。この混合物を水でクエンチし、そしてEAで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。この残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/HEP 2:5)によって精製した。285mgの表題化合物が得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 529。
【0136】
工程7:{2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−[2−(3−メトキシ−プロポキシ)−フェニル]−1H−インドール−3−イル}−ピペラジン−1−イル−メタノン
工程6の化合物(40.0mg,75.8μmol)を、5−フルオロ−2−メチルフェノールを用い、そしてこの反応混合物をマイクロ波反応器内で、150℃で13時間撹拌して、実施例1、工程2の記載と同様にして反応させた。表題化合物が、{2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−[2−(3−メトキシ−プロポキシ)−フェニル]−1H−インドール−3−イル}−ピペラジン−1−イル−メタノン・トリフルオロ酢酸塩の形で得られた。収量:3mg。
LC/MS (方法 LC1): m/z = 517.24; R
t = 1.50 分
1H-NMR: δ (ppm) = 1.61-1.69 (m, 1H), 2.00 (s, 3H), 3.02 (s, 3H), 3.04 (d, 2H), 3.07 (br s, 4H), 3.70 (br s, 4H), 3.86-3.90 (m, 1H), 3.92-3.97 (m, 1H), 6.58 (dd, 1H), 6.79 (dt, 1H), 6.91 (d, 1H), 7.04 (t, 1H), 7.11-7.26 (m, 4H), 7.40-7.45 (m, 2H), 7.67 (d, 1H), 8.76 (br s, 2H)。
【0137】
実施例12
[6−(2−メトキシ−エトキシ)−1−フェニル−2−(2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化20】
【0138】
工程1:4−[6−(2−メトキシ−エトキシ)−1−フェニル−2−(2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
実施例8の化合物(63.0mg,119μmol)をDMF中に溶解し、そして炭酸セシウム(116mg,358μmol)及び2−ブロモエチルメチルエーテル(13.5μl,143μmol)を加えた。この反応混合物を50℃で3時間撹拌した。冷却した混合物を水で希釈し、そしてEAで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過しそして減圧下で蒸発させた。この残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/HEP)によって精製した。60.0mgの表題化合物が得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 586。
【0139】
工程2:[6−(2−メトキシ−エトキシ)−1−フェニル−2−(2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
工程1の化合物(30.0mg,51.2μmol)から、表題化合物が、実施例1、工程3の記載と同様にして製造され、そしてシリカゲルクロマトグラフィー(EA/HEP)によって精製した。得られた生成物を少量のMOH中に溶解し、塩酸(0.1M)と混和し、そして終夜凍結乾燥した。25.0mgの表題化合物が[6−(2−メトキシ−エトキシ)−1−フェニル−2−(2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・塩酸塩の形で得られた。
LC/MS (方法 LC2): m/z = 485.23; R
t = 1.52 分。
1H-NMR (400 MHz): δ (ppm) = 2.12 (s, 3H), 2.96 (br s, 4H), 3.28 (s, 3H), 3.61-3.63 (m, 2H), 3.68 (br s, 4H), 4.02-4.04 (m, 2H), 6.67 (d, 1H), 6.74 (d, 1H), 6.89-6.94 (m, 2H), 7.04 (dt, 1H), 7.12 (d, 1H), 7.41-7.56 (m, 6H), 9.10 (br s, 2H)。
【0140】
実施例13
[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−5−メトキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化21】
【0141】
工程1:5−メトキシ−1−フェニル−1H−インドール
DMSO(7.5ml)中の5−メトキシインドール(1.00g,6.79mmol)、ヨウ化銅(I)(129mg,0.68mmol)、L−プロリン(156mg,1.36mmol)及び炭酸カリウム(1.88g,13.6mmol)の混合物に、ヨードベンゼン(0.76ml,6.79mmol)を加えた。この反応混合物をマイクロ波反応器内で、10時間、125℃で撹拌した。次いでこの混合物を水でクエンチし、そしてEAで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。この残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/HEP 1:15)によって精製した。951mgの表題化合物が得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 224。
【0142】
工程2:5−メトキシ−1−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
工程1の化合物(800mg,3.58mmol)を、DCM(25ml)中に溶解し、そしてN−クロロスクシンイミド(526mg,3.94mmol)を加えた。この反応混合物を室温で終夜撹拌した。溶媒を除去し、この結果生じた固形物を濃酢酸(15ml)中に溶解し、そしてに70℃に加熱した。リン酸(3.04ml,44.6mmol;85%)を添加後、この反応混合物を2.5時間、130℃に加熱した。冷却した混合物を水で希釈し、そしてEAで抽出した。抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。この残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/HEP 1:3)によって精製した。557mgの表題化合物が得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 240。
【0143】
工程3:2−クロロ−5−メトキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルバルデヒド
アルゴン下、DMF(2.3ml)及びDCM(2.3ml)の溶液を0℃に冷却した。撹拌しながら、オキシ塩化リン(2.14ml,22.9mmol)を15分以内で加え、そしてこの混合物を0℃で更に30分間撹拌した。次いで工程2の化合物(557mg,2.33mmol)を、クロロホルム(5.77ml)及びピリジン(1.15ml)中に溶解し、この冷却した溶液に加えた。この反応混合物を室温で終夜撹拌した。この混合物を300mlの氷中にゆっくり注ぎ、そして数分後、EAを加えた。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過しそして減圧下で蒸発させた。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/HEP 1:8)によって、456mgの表題化合物が白色固形物として生じた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 286。
【0144】
工程4:2−クロロ−5−メトキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボン酸
工程3の化合物(456mg,1.59mmol)を、tert−ブタノール(15ml)及び2−メチル−2−ブテン(3ml)中に溶解し、そして水(6ml)中の亜塩素酸ナトリウム(1.32g,14.6mmol)及びリン酸二水素ナトリウム(1.32g,11.0mmol)を加えた。この反応混合物を室温で48時間、その後80℃で2.5時間撹拌した。この混合物を水で希釈し、そしてEAで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、そして溶媒を減圧下で除去すると、602mgの粗表題化合物が生じた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 302。
【0145】
工程5:4−(2−クロロ−5−メトキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
DMF(5ml)中の602mg(1.99mmol)の工程4の化合物、tert−ブチル 1−ピペラジンカルボキシラート(372mg,1.99mmol)、EDC(421mg,2.19mmol)及びHOAT(312mg,2.29mmol)の溶液にNMM(0.66ml,5.98mmol)を加え、そしてこの反応混合物を室温で終夜撹拌した。この混合物を水でクエンチしたそしてEAで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過しそして蒸発させると、930mgの表題化合物が生じた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 470。
【0146】
工程6:4−[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−5−メトキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
アルゴン下、乾燥フラスコ内の乾燥THF(770μl)中の中の亜鉛(322mg,4.92mmol)の懸濁液に、1,2−ジブロモエタン(10.6μl,0.123mmol)を加えた。この混合物をヒートガンで三回、加熱・還流した。5分後、このフラスコを氷浴に置き、そして乾燥THF(1.5ml)中の3−フルオロ−2−メチル−ベンジルブロミド(500mg,2.46mmol)の溶液を、温度を0℃で維持するように、ゆっくり加えた。この混合物を0℃で3時間撹拌した。冷却した懸濁液を、B−OM−9−BBN(2.45ml,2.45mmol,1M(ヘキサン中))の事前に冷却した溶液(−78℃)に滴下した。次いでこの混合物を、室温で30分間撹拌した。DMF(7ml)、引き続いて、工程5の化合物(115mg,245μmol)、酢酸パラジウム(II)(5.49mg,24.5μmol)及びS−PHOS(20.1mg,48.9μmol)を加えた。この反応混合物を100℃で2時間撹拌した。冷却した混合物を水でクエンチし、そしてEAで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で蒸発させた。この残留物を分取HPLCによって精製した。この溶離液を終夜凍結乾燥すると72mgの表題化合物が生じた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 558。
【0147】
工程7:[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−5−メトキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
DCM(8ml)中の工程6の化合物(72.0mg,129μmol)の溶液に、TFA(2ml)を加え、そしてこの反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。この固形物をMOH及び水中に溶解し、そして凍結乾燥すると、表題化合物が[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−5−メトキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・トリフルオロ酢酸塩の形で白色固形物として生じた。収量:70.0mg。
LC/MS (方法 LC2): m/z = 457.22; R
t = 1.65 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 1.84 (s, 3H), 2.91 (br s, 2H), 3.21 (br s, 2H), 3.52 (br s, 2H), 3.73 (br s, 2H), 3.80 (s, 3H), 4.11 (s, 2H), 6.63 (d, 1H), 6.81 (dd, 1H), 6.88-6.92 (m, 2H), 6.99 (q, 1H), 7.04 (d, 1H), 7.27 (dd, 2H), 7.48-7.52 (m, 3H), 8.78 (br s, 2H)。
【0148】
実施例14
[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1−(4−フルオロ−フェニル)−6−メトキシ−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化22】
【0149】
工程1:1−(4−フルオロ−フェニル)−6−メトキシ−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
ACN(7ml)中の6−メトキシ−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン(500mg,3.06mmol)、ヨウ化銅(I)(58.3mg,306μmol)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(65.3μl,613μmol)及び炭酸カリウム(932mg,6.74mmol)の混合物に、4−フルオロヨードベンゼン(474μl,3.68mmol)を加えた。この反応混合物をマイクロ波反応器内で、120℃で3時間撹拌した。この混合物を水でクエンチし、そしてEAで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。この残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/HEP 1:4)によって精製した。510mgの表題化合物が得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 258。
【0150】
工程2:2−クロロ−1−(4−フルオロ−フェニル)−6−メトキシ−1H−インドール−3−カルバルデヒド
工程1の化合物(505mg,1.96mmol)から、表題化合物が、実施例13、工程3の記載と同様にして製造された。収量:286mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 304。
【0151】
工程3:2−クロロ−1−(4−フルオロ−フェニル)−6−メトキシ−1H−インドール−3−カルボン酸
工程2の化合物(286mg,942μmol)から、表題化合物が、実施例13、工程4の記載と同様にして製造された。収量:325mgの粗生成物。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 320。
【0152】
工程4:4−[2−クロロ−1−(4−フルオロ−フェニル)−6−メトキシ−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
工程3の化合物(325mg,1.02mmol)から、表題化合物が、実施例13、工程5の記載と同様にして製造された。収量:479mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 488。
【0153】
工程5:4−[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1−(4−フルオロ−フェニル)−6−メトキシ−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
工程4の化合物(80.0mg,164μmol)から、表題化合物が、実施例13、工程6の記載と同様にして製造された。収量:49mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 576。
【0154】
工程6:[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1−(4−フルオロ−フェニル)−6−メトキシ−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
工程5の化合物(49.0mg,85.1μmol)から、表題化合物が、実施例13、工程7の記載と同様にして製造され、そして[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1−(4−フルオロ−フェニル)−6−メトキシ−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・トリフルオロ酢酸塩の形で得られた。収量:46mg。
LC/MS (方法 LC1): m/z = 475.21; R
t = 1.44 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 1.86 (s, 3H), 2.94 (br s, 2H), 3.19 (br s, 2H), 3.57 (br s, 2H), 3.66 (s, 3H), 3.70 (br s, 2H), 4.07 (s, 2H), 6.43 (d, 1H), 6.61 (d, 1H), 6.86 (dd, 1H), 6.90 (t, 1H), 6.98 (q, 1H), 7.31-7.33 (m, 4H), 7.50 (d, 1H), 8.78 (br d, 2H)。
【0155】
実施例15
[1−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−フェニル]−2−(2−メチル−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化23】
【0156】
工程1:1−ヨード−2−(2−メトキシ−エトキシ)−ベンゼン
ACN(7ml)中の2−ヨードフェノール(5.00g,22.7mmol)及び炭酸カリウム(4.71g,34.1mmol)の混合物に、2−ブロモエチルメチルエーテル(3.79g,27.3mmol)を加えた。この反応混合物をマイクロ波反応器内で、110℃で2時間撹拌した。冷却した混合物を水でクエンチし、そしてEAで抽出した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で蒸発させた。この残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/HEP 1:4)によって精製した。4.59gの表題化合物が得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 288。
【0157】
工程2:2−(2−メトキシ−エトキシ)−フェニルボロン酸
トルエン(20ml)及びTHF(4ml)中の工程1の化合物(2.20g,7.91mmol)の溶液にトリイソプロピルボレート(2.19ml,9.49mmol)を加え、そしてこの混合物を−78℃に冷却した。n−ブチルリチウム(3.79ml,9.49mmol,2.5M(ヘキサン中))を滴下し、そしてこの反応混合物を−78℃で1.5時間撹拌した。冷却浴を取り除き、そしてこの反応混合物を−20℃に暖めた。次いで2N塩酸(7ml)を加えた。この混合物が室温に達した時、水及びEAを加えた。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過しそして真空中で蒸発させた。この残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/HEP 1:4)によって精製した。766mgの表題化合物が得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 179。
【0158】
工程3:2−クロロ−1−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−フェニル]−1H−インドール−3−カルバルデヒド
DCM(20ml)中の500mgの粉砕した分子篩(4Å)、工程2の化合物(761mg,3.88mmol)、2−クロロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(465mg,2.59mmol)及び酢酸銅(II)(940mg,5.18mmol)の懸濁液に、ピリジン(0.42ml,5.18mmol)及びトリエチルアミン(0.72ml,5.18mmol)を加えた。この反応混合物を室温で1週間撹拌した。この混合物を水で希釈し、そしてDCMで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過しそして減圧下で蒸発させた。この残留物を分取HPLCによって精製した。この溶離液を終夜凍結乾燥すると56mgの表題化合物が生じた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 330。
【0159】
工程4:2−クロロ−1−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−フェニル]−1H−インドール−3−カルボン酸
工程3の化合物(100mg,303μmmol)から、表題化合物が、実施例13、工程4の記載と同様にして製造された。収量:150mgの粗生成物。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 328。
【0160】
工程5:4−{2−クロロ−1−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−フェニル]−1H−インドール−3−カルボニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
工程4の化合物(150mg,434μmol)から、表題化合物が、実施例13、工程5の記載と同様にして製造された。収量:207mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 514。
【0161】
工程6:4−[1−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−フェニル]−2−(2−メチル−ベンジル)−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
2−メチルベンジルジンククロリド(2-methylbenzylzinc chloride)(1.95ml,973μmol,0.5M(THF中))の溶液を、−78℃でB−OM−9−BBN(0.97ml,973μmol,1M(ヘキサン中))の溶液に滴下した。冷却浴を取り除き、そしてこの混合物を室温で30分間撹拌した。DMF(2ml)、引き続いて、工程5の化合物(50mg,97.3μmol)、酢酸パラジウム(II)(2.18mg,9.73μmol)及びS−PHOS(7.99mg,19.5μmol)を加えた。この反応混合物を100℃に加熱し、そして4時間撹拌した。この混合物を水で希釈し、そしてEAで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過しそして減圧下で蒸発させた。この残留物を分取HPLCによって精製した。この溶離液を終夜凍結乾燥すると14mgの表題化合物が生じた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 584。
【0162】
工程7:[1−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−フェニル]−2−(2−メチル−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
工程6の化合物(11.0mg,18.8μmol)から、表題化合物が、実施例13、工程7の記載と同様にして製造され、そして[1−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−フェニル]−2−(2−メチル−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・トリフルオロ酢酸塩の形で得られた。収量:17mg。
LC/MS (方法 LC1): m/z = 483.25; R
t = 1.40 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 1.92 (s, 3H), 2.88 (br s, 2H), 3.04 (s, 3H), 3.17 (br s, 2H),
3.68 (br s, 2H), 3.90 (br d, 1H), 3.94-3.98 (m, 1H), 4.01-4.06 (m, 1H), 4.12 (br d, 1H), 6.79 (d, 1H), 6.86 (d, 1H), 6.91-7.03 (m, 4H), 7.10-7.19 (m, 3H), 7.22 (d, 1H), 7.44-7.48 (m, 1H), 7.56 (d, 1H), 8.75 (br d, 2H)。
【0163】
実施例16
[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化24】
【0164】
工程1:4−(2−クロロ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
表題化合物は、実施例13、工程5の記載と同様にして、2−クロロ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボン酸(CA 1079739参照)(3.00g,11.0mmol)から製造された。シリカゲルクロマトグラフィー(EA/HEP 1:3)による精製後、4.51gの表題化合物が得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 440。
【0165】
工程2:4−[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
工程1の化合物(150mg,0.34mmol)から、表題化合物が、実施例13、工程6の記載と同様にして製造された。収量:126mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 528。
【0166】
工程3:[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
工程2の化合物(126mg,239μmol)から、表題化合物が、実施例13、工程7の記載と同様にして製造され、そして[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・トリフルオロ酢酸塩の形で得られた。収量:130mg。
LC/MS (方法 LC1): m/z = 427.21; R
t = 1.47 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 1.84 (s, 3H), 2.91 (br s, 2H), 3.20 (br s, 2H), 4.13 (s, 2H),
6.65 (d, 1H), 6.90 (t, 1H), 6.96-7.01 (m, 2H), 7.17 (t, 1H), 7.22 (t, 1H), 7.27-7.29 (m, 2H), 7.49-7.52 (m, 3H), 7.61 (d, 2H), 8.78 (br d, 2H)。
【0167】
実施例17
[2−(2−クロロ−6−フルオロ−ベンジル)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化25】
【0168】
工程1:4−[2−(2−クロロ−6−フルオロ−ベンジル)−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
THF(8ml)中の500mg(1.14mmol)の実施例16、工程1の化合物の溶液をアセトン/ドライアイス浴を用いて−78℃に冷却した。10分以内に、n−ブチルリチウム(0.55ml,1.36mmol,2.5M(ヘキサン中))の溶液、引き続いて0.36ml(2.27mmol)の2−クロロ−6−フルオロ−ベンジルブロミドを加えた。冷却浴を取り除き、そしてこの反応混合物を室温にゆっくり暖め、そして終夜撹拌した。この混合物を水でクエンチし、そしてEAで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で蒸発させた。この残留物を分取HPLCによって精製した。の溶離液を終夜凍結乾燥すると216mgの表題化合物が生じた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 549。
【0169】
工程2:[2−(2−クロロ−6−フルオロ−ベンジル)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
工程1の化合物(216mg,394μmol)から、表題化合物が、実施例13、工程7の記載と同様にして製造され、そして[2−(2−クロロ−6−フルオロ−ベンジル)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・トリフルオロ酢酸塩の形で得られた。収量:217mg。
LC/MS (方法 LC2): m/z = 447.15; R
t = 1.60 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 2.89 (br s, 2H), 3.15 (br s, 2H), 3.68 (br s, 2H), 4.21 (br s, 2H), 6.98 (dd, 1H), 7.02-7.07 (m, 1H), 7.12-7.27 (m, 4H), 7.41 (br d, 2H), 7.53-7.59 (m, 4H), 8.85 (br s, 2H)。
【0170】
実施例18
[2−(5−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化26】
【0171】
工程1:4−[2−(5−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
実施例16、工程1の化合物(150mg,341μmol)から、5−フルオロ−2−メチルベンジルブロミドを用いて、表題化合物が、実施例17、工程1の記載と同様にして製造された。収量:9mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 528。
【0172】
工程2:[2−(5−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
工程1の化合物(9mg,17.1mol)から、表題化合物が、実施例13、工程7の記載と同様にして製造され、そして[2−(5−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・トリフルオロ酢酸塩の形で得られた。収量:8mg。
LC/MS (方法 LC1): m/z = 427.21; R
t = 1.47 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 1.87 (s, 3H), 2.95 (br s, 2H), 3.22 (br s, 2H), 3.58 (br s, 2H), 3.74 (br s, 2H), 4.08 (s, 2H), 6.60 (dd, 1H), 6.84 (dt, 1H), 6.98-7.03 (m, 2H), 7.16-7.29 (m, 4H), 7.50-7.52 (m, 3H), 7.62 (d, 1H), 8.80 (br d, 2H)。
【0173】
実施例19
[2−(2−クロロ−5−フルオロ−ベンジル)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化27】
【0174】
工程1:4−[2−(2−クロロ−5−フルオロ−ベンジル)−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
アルゴン下、乾燥フラスコ内の乾燥THF(1ml)中の亜鉛(176mg,2.69mmol)の懸濁液に、1,2−ジブロモエタン(5.79μl,67.2μmol)を加えた。この混合物をヒートガンで三回、加熱・還流した。5分後、このフラスコを氷浴に置き、そして乾燥THF(1.5ml)中の2−クロロ−5−フルオロ−ベンジルブロミド(182μl,1.34mmol)の溶液を、温度を0℃に維持するように、ゆっくり加えた。この混合物を0℃で3時間撹拌した。次いで冷却した懸濁液を、THF(4ml)及びNMP(2ml)中の実施例16、工程1の化合物(59.0mg,134μmol)、アセチルアセトナトニッケル(nickel acetylacetonate)(3.44mg,13.4μmol)、及びテトラブチルアンモニウムヨージド(149mg,402μmol)の事前に冷却した(0℃)溶液に滴下した。この反応混合物を0℃で3時間、次いで室温で48時間撹拌した。この混合物を水でクエンチし、そしてEAで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で蒸発させた。この残留物を分取HPLCによって精製した。この溶離液を終夜凍結乾燥すると17mgの表題化合物が生じた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 549
【0175】
工程2:[2−(2−クロロ−5−フルオロ−ベンジル)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
工程1の化合物(17mg,31μmol)から、表題化合物が、実施例13、工程7の記載と同様にして製造され、そして[2−(2−クロロ−5−フルオロ−ベンジル)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・トリフルオロ酢酸塩の形で得られた。収量:16mg。
LC/MS (方法 LC1): m/z = 447.15; R
t = 1.46 分
1H-NMR: δ (ppm) = 3.02 (br s, 2H), 3.22 (br s, 2H), 3.57 (br s, 2H), 3.75 (br s, 2H), 4.22 (s, 2H), 6.80 (dd, 1H), 7.00 (d, 1H), 7.05 (dt, 1H), 7.17-7.25 (m, 2H), 7.29-7.33 (m, 3H), 7.50-7.55 (m, 3H), 7.63 (d, 1H), 8.81 (br d, 2H)。
【0176】
実施例20
[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−5−ヒドロキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化28】
三臭化ホウ素の溶液(87.5μl,87.5μmol,1M(DCM中))を、DCM(1ml)中の実施例13の化合物(25.0mg,43.7μmol)の溶液に−78℃で滴下した。冷却浴を取り除き、そしてこの混合物を室温で終夜撹拌した。溶媒を蒸発させ、そしてこの結果生じた固形物を分取HPLCによって精製した。この溶離液を終夜凍結乾燥すると、表題化合物が[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−5−ヒドロキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・トリフルオロ酢酸塩の形で生じた。収量:9mg。
LC/MS (方法 LC1): m/z = 443.20; R
t = 1.37 分
1H-NMR: δ (ppm) = 1.84 (s, 3H), 2.90 (br s, 2H), 3.17 (br s, 2H), 3.58 (br s, 2H), 3.68 (br s, 2H), 4.10 (s, 2H), 6.62 (d, 1H), 6.67 (dd, 1H), 6.81 (d, 1H), 6.87-6.92 (m, 2H), 6.98 (q, 2H), 7.25 (d, 2H), 7.46-7.51 (m, 3H), 8.81 (br d, 2H), 9.10 (s, 1H)。
【0177】
実施例21
[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1−(4−フルオロ−フェニル)−6−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化29】
三臭化ホウ素の溶液(153μl,153μmol,1M(DCM中))を、DCM(1ml)中の実施例14の化合物(30.0mg,50.9μmol)の溶液に、−78℃で滴下した。冷却浴を取り除き、そしてこの反応混合物を室温で終夜撹拌した。この混合物を再び−78℃に冷却し、三臭化ホウ素を加えた(153μl,153μmol,1M(DCM中))。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで溶媒を蒸発させ、そしてこの結果生じた固形物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MOH 10:1+2%アンモニア水)によって精製した。この溶離液を蒸発させ、この残留物を少量のMOH中に溶解し、塩酸(0.1M)と混和し、そして終夜凍結乾燥すると、18.0mgの表題化合物が、[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1−(4−フルオロ−フェニル)−6−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・塩酸塩の形で生じた。
LC/MS (方法 LC3): m/z = 461.19; R
t = 1.46 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 1.86 (s, 3H), 3.93 (br s, 2H), 3.16 (br s, 2H), 3.62 (br s, 2H), 3.71 (br s, 2H), 4.06 (s, 2H), 6.31 (d, 1H), 6.61 (d, 1H); 6.72 (dd, 1H), 6.89 (t, 1H), 6.98 (q, 1H), 7.28-7.32 (m, 4H), 7.38 (d, 1H), 9.12 (br s, 2H), 9.21 (s, 1H)。
【0178】
実施例22
[1−シクロヘキサ−2−エニル−2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化30】
【0179】
工程1:2−クロロ−1−シクロヘキサ−2−エニル−1H−インドール−3−カルバルデヒド
DMF(15ml)中の2−クロロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(2.00g,11.1mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(468mg,11.7mmol,60%分散(鉱油中))を加えた。アルゴン雰囲気下、この懸濁液を40℃で20分間撹拌し、次いで室温に冷却した。3−ブロモシクロヘキセン(2.56ml,22.3mmol)を添加後、この反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いでこの混合物を水でクエンチし、そしてEAで抽出した。有機層を分離し,硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。この残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/HEP 1:10)によって精製した。1.13gの表題化合物が得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 260。
【0180】
工程2:2−クロロ−1−シクロヘキサ−2−エニル−1H−インドール−3−カルボン酸
工程1の化合物(1.13g,4.35mmol)から、表題化合物が、実施例7、工程3の記載と同様にして製造された。収量:1.61gの粗生成物。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 276。
【0181】
工程3:4−(2−クロロ−1−シクロヘキサ−2−エニル−1H−インドール−3−カルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
工程2の粗化合物(1.61g)から、表題化合物が、実施例1、工程1の記載と同様にして製造された。収量:738mg。
LC/MS (方法 LC4) m/z = 444。
【0182】
工程4:4−[1−シクロヘキサ−2−エニル−2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
工程3の化合物(170mg,1.35mmol)から、表題化合物が、実施例1、工程2に述べられているように製造された。この混合物を水でクエンチし、そしてEAで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過しそして減圧下で蒸発させた。この残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/HEP)によって精製した。収量:108mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 534。
【0183】
工程5:[1−シクロヘキサ−2−エニル−2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
工程4の化合物(42.0mg,78.7μmol)を、実施例1、工程3の記載と同様にして反応させた。得られた固形物を分取HPLCによって精製し、溶離液を終夜凍結乾燥し、この残留物を少量のMOH中に溶解し、塩酸(0.1M)と混和し、そして終夜凍結乾燥すると、24.0mgの表題化合物が[1−シクロヘキサ−2−エニル−2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・塩酸塩の形で得られた。
LC/MS (方法 LC5): m/z = 433.22; R
t = 2.11 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 1.68-1.76 (m, 1H), 1.85-1.88 (m, 1H), 1.93-1.97 (m, 1H), 2.01-2.18 (m, 3H), 2.32 (s, 3H), 2.94 (br s, 4H), 3.59 (br s, 4H), 5.15 (br s, 1H), 5.71 (d, 1H), 5.93-5.97 (m, 1H), 6.66 (dd, 1H), 6.89 (dt, 1H), 7.16-7.22 (m, 2H), 7.33 (t, 1H), 7.53-7.59 (m, 2H), 9.04 (br d, 2H)。
【0184】
実施例23
[1−シクロヘキシル−2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化31】
【0185】
工程1:4−[1−シクロヘキシル−2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
実施例22、工程4の化合物(66.0mg,124μmol)を、エタノール(5ml)中に溶解し、そしてパラジウム・活性炭(20mg,10%)を加えた。この混合物を終夜室温で、4.5バールの水素圧で水素添加した。この混合物をセライトろ過し、そして減圧下で蒸発させると、65.0mgの粗表題化合物が生じた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 536。
【0186】
工程2:[1−シクロヘキシル−2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
工程1の化合物(65.0mg,121μmol)を、実施例1、工程3の記載と同様にして反応させた。得られた固形物を分取HPLCによって精製し、溶離液を終夜凍結乾燥し、この残留物を少量のMOH中に溶解し、塩酸(0.1M)と混和し、そして終夜凍結乾燥した。43.6mgの表題化合物が[1−シクロヘキシル−2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・塩酸塩の形で得られた。
LC/MS (方法 LC6): m/z = 435.23; R
t = 3.04 分。
1H-NMR (400 MHz): δ (ppm) = 1.22 (br t, 1H), 1.40 (br q, 2H), 1.66 (br d, 1H), 1.83 (br t, 4H), 2.07 (br q, 2H), 2.36 (s, 3H), 2.92 (br s, 4H), 3.58 (br s, 4H), 4.34-4.41 (m, 1H), 6.66 (dd, 1H), 6.90 (dt, 1H), 7.15-7.24 (m, 2H), 7.35 (t, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.71 (d, 1H), 9.11 (br s, 2H)。
【0187】
実施例24
(3−ヒドロキシメチル−ピペラジン−1−イル)−(2−フェノキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−イル)−メタノン
【化32】
【0188】
工程1:4−(2−フェノキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル)−ピペラジン−1,2−ジカルボン酸 1−tert−ブチルエステル 2−メチルエステル
表題化合物は、実施例1、工程1の記載と同様にして、2−フェノキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボン酸(420mg,1.28mmol)から製造された。収量:564mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 556。
【0189】
工程2:(3−ヒドロキシメチル−ピペラジン−1−イル)−(2−フェノキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−イル)−メタノン
工程1の化合物(100mg,0.18mmol)を、THF(3.6ml)中に溶解し、水素化ホウ素リチウム(11.8mg,0.54mmol)を加え、そしてこの反応物を室温で2時間撹拌した。この混合物を飽和塩化アンモニウム溶液とEAの間で分配した。有機相を飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。この残留物をDCM(20ml)中に溶解し、TFA(5ml)を加え、そしてこの混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、そして得られた固形物を分取HPLCによって精製した。この溶離液を終夜凍結乾燥し、この残留物を少量のMOH中に溶解し、塩酸(0.1M)と混和し、そして終夜凍結乾燥すると、53mgの表題化合物が(3−ヒドロキシメチル−ピペラジン−1−イル)−(2−フェノキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−イル)−メタノン・塩酸塩の形で得られた。LC/MS (方法 LC5): m/z = 427.19; R
t = 1.92 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 2.80 (m, 1H), 3.03 (m, 2H), 3.20 (m, 2H), 3.52 (m, 1H), 3.59 (m, 1H), 4.17 (m, 2H), 4.95 (m, 1H), 6.96 (m, 2H), 7.07 (m, 1H), 7.19-7.31 (m, 5H), 7.47 (m, 1H), 7.50-7.58 (m, 4H), 7.68 (m, 1H)。
【0190】
実施例25
[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−6−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化33】
【0191】
工程1:4−[6−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)−2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
表題化合物が、ベンジル 2−ブロモ−エチルエーテルを用いて、実施例12、工程1の記載と同様にして製造された。収量:26mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 678。
【0192】
工程2:[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−6−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
工程1の化合物(20mg,30μmol)を、エタノール(5ml)中に溶解し、パラジウム・炭素(4mg)を加え、そしてこの混合物を水素雰囲気下、1.5バールの圧力で、室温で3時間撹拌した。この混合物をセライト・パッドろ過し、そして減圧下で蒸発させた。この残留物をDCM(20ml)中に溶解し、TFA(5ml)を加え、そしてこの混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、そして得られた固形物を分取HPLCによって精製した。この溶離液を終夜凍結乾燥し、この残留物を少量のMOH中に溶解し、塩酸(0.1M)と混和し、そして終夜凍結乾燥した。4mgの表題化合物が[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−6−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・塩酸塩の形で得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 488.20; R
t = 1.10 分。
【0193】
実施例26
2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−3−(ピペラジン−1−カルボニル)−1H−インドール−6−カルボニトリル
【化34】
【0194】
工程1:4−(6−ブロモ−2−クロロ−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
表題化合物が、6−ブロモ−1H−インドールから出発して、実施例13、工程1〜5の記載と同様にして製造された。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 518.84; R
t = 1.95 分。
【0195】
工程2:4−[6−ブロモ−2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
工程1の化合物(1g,1.93mmol)から、表題化合物が、実施例1、工程2の記載と同様にして得られた。収量:700mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 609.20; R
t = 2.10 分。
【0196】
工程3:4−[6−シアノ−2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
DMF(8ml)中の、工程2の化合物(350mg,0.58mmol)、シアン化亜鉛(135mg,1.15mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(133mg,0.12mmol)の混合物を1時間、80℃に加熱した。室温に冷却後、この混合物を水とEAの間で分配させ、そして水相をEAで抽出した。有機層を集め、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、そして濃縮した。この残留物を分取HPLCによって精製し、終夜凍結乾燥した。151mgの表題化合物が得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 555。
1H-NMR: δ (ppm) = 1.40 (m, 9H), 2.10 (m, 3H), 3.19 (m, 4H), 3.45 (m, 4H), 6.87 (m, 1H), 7.01 (m, 1H), 7.21 (m, 1H), 7.50-7.64 (m, 7H), 7.72 (m, 1H)。
【0197】
工程4:2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−3−(ピペラジン−1−カルボニル)−1H−インドール−6−カルボニトリル
工程3の化合物(20mg,36μmol)を、DCM(6ml)中に溶解し、TFA(2ml)を加え、そしてこの混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。この残留物を少量のMOH中に溶解し、塩酸(0.1M)と混和し、そして終夜凍結乾燥した。11mgの表題化合物が2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−3−(ピペラジン−1−カルボニル)−1H−インドール−6−カルボニトリル・塩酸塩の形で得られた。
LC/MS (方法 LC8): m/z = 454.18; R
t = 2.73 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 2.13 (m, 3H), 2.99 (m, 4H), 3.68 (m, 4H), 6.88 (m, 1H), 6.98 (m, 1H), 7.21 (m, 1H), 7.52 (m, 1H), 7.56-7.67 (m, 6H), 7.80 (m, 1H)。
【0198】
実施例27
2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−3−(ピペラジン−1−カルボニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチルエステル
【化35】
【0199】
工程1:3−(4−tert−ブトキシカルボニル−ピペラジン−1−カルボニル)−2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−1H−インドール−6−カルボン酸メチルエステル
DMF(8ml)及びMOH(2ml)中の実施例26、工程2の化合物(100mg,0.16mmol)、トリエチルアミン(166mg,1.6mmol)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(7.4mg,18μmol)及び酢酸パラジウム(II)(3.7mg,16μmol)の混合物を、一酸化炭素の雰囲気下、2時間、120℃に加熱した。室温に冷却後、この混合物を水とEAの間で分配した。水相をEAで抽出した。有機層を集め、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、そして濃縮した。この残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/HEP)によって精製した。30mgの表題化合物が得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 588。
【0200】
工程2:2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−3−(ピペラジン−1−カルボニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチルエステル
工程1の化合物(10mg,17μmol)から、表題化合物が、実施例26、工程4の記載と同様にして製造され、そして2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−3−(ピペラジン−1−カルボニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチルエステル・塩酸塩の形で得られた。収量:8.8mg。
LC/MS (方法 LC7): m/z = 487.19; R
t = 1.50 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 1.12 (m, 3H), 2.99 (m, 4H), 3.70 (m, 4H), 3.82 (m, 3H), 6.87 (m, 1H), 6.97 (m, 1H), 7.21 (m, 1H), 7.55 (m, 1H), 7.58-7.64 (m, 4H), 7.73 (m, 2H), 7.87 (m, 1H)。
【0201】
実施例28
2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−3−(ピペラジン−1−カルボニル)−1H−インドール−6−カルボン酸
【化36】
実施例27、工程1の化合物(18mg,30.6μmol)を、MOH(1ml)中に溶解し、2N水酸化ナトリウム溶液(300μl)を加え、そしてこの混合物を40℃で3時間撹拌した。この混合物をEAで希釈し、そして飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして濃縮した。この残留物をDCM(1ml)中に溶解し、TFA(0.3ml)を加え、そしてこの混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、そして得られた固体残留物を分取HPLCによって精製した。この溶離液を終夜凍結乾燥した。残留物を少量のMOH中に溶解し、塩酸(0.1M)と混和し、そして終夜凍結乾燥した。3.6mgの表題化合物が2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−3−(ピペラジン−1−カルボニル)−1H−インドール−6−カルボン酸・塩酸塩の形で得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 474.20; R
t = 1.11 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 2.14 (m, 3H), 3.12 (m, 4H), 3.86 (m, 4H), 6.69-6.80 (m, 2H), 7.15 (m, 1H), 7.48-7.60 (5H), 7.71 (m, 1H), 7.89 (m, 1H), 7.95 (m, 1H)。
【0202】
実施例29
2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−3−(ピペラジン−1−カルボニル)−1H−インドール−5−カルボン酸アミド
【化37】
THF(4ml)及び水(1.4ml)中の4−[5−シアノ−2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(70mg,0.126mmol)、アセトアミド(31.5mg,0.53mmol)及び塩化パラジウム(II)(2.2mg,13μmol)の混合物を、室温で30時間撹拌した。水を添加後、この混合物をEAで抽出した。有機層を集め、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして濃縮した。この残留物をDCM(1ml)中に溶解し、TFA(0.3ml)を加え、そしてこの混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、得られた固形物を分取HPLCによって精製した。この溶離液を終夜凍結乾燥した。この残留物を少量のMOH中に溶解し、塩酸(0.1M)と混和し、そして終夜凍結乾燥した。13.5mgの表題化合物が2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−3−(ピペラジン−1−カルボニル)−1H−インドール−5−カルボン酸アミド・塩酸塩の形で得られた。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 473.20; R
t = 1.13 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 2.15 (m, 3H), 3.17 (m, 4H), 3.88 (m, 4H), 6.67 (m, 1H), 6.74 (m, 1H), 7.13 (m, 1H), 7.28 (m, 1H), 7.45-7.58 (m, 5H), 7.80 (1), 8.25 (m, 1H)。
【0203】
実施例30
[2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−3−(ピペラジン−1−カルボニル)−1H−インドール−6−イルオキシ]−酢酸
【化38】
【0204】
工程1:4−[6−tert−ブトキシカルボニルメトキシ−2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
表題化合物は、tert−ブチル ブロモアセタートを用いて、実施例12、工程1の記載と同様にして製造された。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 660
【0205】
工程2:[2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−3−(ピペラジン−1−カルボニル)−1H−インドール−6−イルオキシ]−酢酸
工程1の化合物(88mg,133μmol)を、DCM(20ml)中に溶解し、TFA(5ml)を加え、そしてこの混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、得られた固形物を分取HPLCによって精製した。この溶離液を終夜凍結乾燥した。この残留物を少量のMOH中に溶解し、塩酸(0.1M)と混和し、そして終夜凍結乾燥した。45mgの表題化合物が[2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−1−フェニル−3−(ピペラジン−1−カルボニル)−1H−インドール−6−イルオキシ]−酢酸・塩酸塩の形で得られた。
LC/MS (方法 LC6): m/z = 503.19; R
t = 2.67 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 2.09 (m, 3H), 3.03 (m, 4H), 3.18 (m, 4H), 4.13 (m, 2H), 6.66 (m, 2H), 6.79 (m, 1H), 6.93 (m, 1H), 7.16 (m, 1H), 7.43-7.60 (m, 6H), 8.92 (m, 1H)。
【0206】
実施例31
[2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−6−メタンスルホニル−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化39】
【0207】
工程1:2−クロロ−6−メタンスルホニル−1−フェニル−1H−インドール−3−カルバルデヒド
表題化合物は、6−メタンスルホニル−1H−インドールから出発して、実施例13、工程1〜3の記載と同様にして製造された。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 472; R
t = 1.40 分。
【0208】
工程2:[2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−6−メタンスルホニル−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
工程1の化合物から、表題化合物が、実施例1、工程2の記載と同様にして製造された。収量:25mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 424。
【0209】
工程3:2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−6−メタンスルホニル−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボン酸
工程2の化合物から、表題化合物が、実施例7、工程3の記載と同様にして製造された。収量:23mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 440。
【0210】
工程4:4−[2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−6−メタンスルホニル−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
工程3の化合物から、表題化合物が、実施例17、工程1の記載と同様にして製造された。収量:30mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 608。
【0211】
工程5:[2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−6−メタンスルホニル−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
工程4の化合物(30mg,49μmol)から、表題化合物が、実施例26、工程4の記載と同様にして製造され、そして[2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−6−メタンスルホニル−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・塩酸塩の形で得られた。収量:9mg。
LC/MS (方法 LC7): m/z = 507.16; R
t = 2.55 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 2.11 (m, 3H), 3.01 (m, 4H), 3.20 (m, 3H), 3.69 (m, 4H), 6.88 (m, 1H), 6.98 (m, 1H), 7.22 (m, 1H), 7.55 (m, 1H), 7.62 (m, 5H), 7.78 (m, 1H), 7.87 (m, 1H)。
【0212】
実施例32
[1−シクロヘキシル−2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化40】
【0213】
工程1:4−[1−シクロヘキサ−2−エニル−2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1H−インドール−3−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
実施例22、工程3の化合物(90.0mg,203μmol)から、表題化合物が、実施例13、工程6の記載と同様にして製造された。収量:100mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 532。
【0214】
工程2:[1−シクロヘキシル−2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
工程1の化合物(90.0mg,169μmol)から、表題化合物が、実施例23、工程1及び2の記載と同様にして製造され、そして[1−シクロヘキシル−2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・塩酸塩の形で得られた。収量:30mg。
LC/MS (方法 LC4): m/z = 433.25; R
t = 2.20 分。
1H-NMR: δ (ppm) = 1.08 (m, 2H), 1.26 (m, 1H), 1.43 (m, 2H), 1.58 (m, 1H), 1.74 (m, 2H), 2.16 (m, 2H), 2.31 (m, 3H), 2.95 (m, 2H), 3.18 (m, 2H), 3.64 (m, 2H), 3.69 (m, 2H), 3.85 (m, 1H), 4.30 (m, 2H), 6.58 (m, 1H), 6.95-7.10 (m, 2H), 7.17 (m, 2H), 7.53 (m, 1H), 7.70 (m, 1H)。
【0215】
実施例33
[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化41】
この表題化合物は、上記の実施例の記載と同様にして、DMF中で塩基として炭酸カリウムの存在下、100℃で4時間、1当量のそれぞれの2−クロロ−1H−インドール−3−カルバルデヒドと4−ヨード−テトラヒドロ−2H−ピランの反応から出発し、得られた2−クロロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−インドール−3−カルバルデヒドを分取HPLCによって精製して製造され、そして[2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・トリフルオロ酢酸塩の形で得られた。
LC/MS (方法 LC8): m/z = 435.23; R
t = 2.65 分。
【0216】
実施例34
[1−シクロペンチル−2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン
【化42】
この表題化合物は、上記の実施例の記載と同様にして、DMF中で塩基として炭酸カリウムの存在下、100℃で2時間、1当量のそれぞれの2−クロロ−1H−インドール−3−カルバルデヒドとヨードシクロペンタンの反応から出発し、得られた2−クロロ−1−シクロペンチル−1H−インドール−3−カルバルデヒドを分取HPLCによって精製して製造され、そして[1−シクロペンチル−2−(3−フルオロ−2−メチル−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン・トリフルオロ酢酸塩の形で得られた。
LC/MS (方法 LC8): m/z = 419.24; R
t = 2.94 分。
【0217】
上記の実施例の記載と同様にして、表1に列挙されている式Idの化合物は製造され、そして、それぞれ、トリフルオロ酢酸塩の形又は塩酸塩の形で得られた。これらの化合物は、例えば、基R
20−メチルをベンジル基と呼ぶような命名法の規則による変更(modifications)を考慮して、基AがOである場合は、[2−(R
20−オキシ)−1−R
30−(4−R
40−及び/又は5−R
40−及び/又は6−R
40−及び/又は7−R
40)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノンという名で、又は基AがCH
2である場合は、[2−(R
20−メチル)−1−R
30−(4−R
40−及び/又は5−R
40−及び/又は6−R
40−及び/又は7−R
40)−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノンという名で呼ぶことができる。
【0218】
【表1】
【0219】
【表2】
【0220】
【表3】
【0221】
【表4】
【0222】
上記の実施例の記載と同様にして、表2に列挙されている式Ieの化合物は製造され、特段明示しない限り、トリフルオロ酢酸塩の形で得られた。これらの化合物は、例えば、基R
20−メチルをベンジル基と呼ぶような命名法の規則による変更を考慮して、基AがOである場合は、[2−(R
20−オキシ)−1−R
30−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノンという名で、又は基AがSである場合は、[2−(R
20−スルファニル)−1−R
30−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノンという名で、又は基AがCH
2である場合は、[2−(R
20−メチル)−1−R
30−1H−インドール−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノンという名で呼ぶことができる。
【0223】
【表5】
【0224】
【表6】
【0225】
【表7】
【0226】
【表8】
【0227】
【表9】
【0228】
上記の実施例の記載と同様にして、表3に列挙されている式Ifの化合物は製造され、そして、それぞれ、トリフルオロ酢酸塩又は塩酸塩の形で得られた。この化合物は、[2−フェノキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−R
100−メタノンと呼ぶことができる。
【0229】
【表10】
【0230】
実施例127
[6−クロロ−2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−5−ヒドロキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−((S)−3−メチル−ピペラジン−1−イル)−メタノン
【化43】
【0231】
表題化合物は、上記の実施例の記載と同様にして製造され、そして[6−クロロ−2−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−5−ヒドロキシ−1−フェニル−1H−インドール−3−イル]−((S)−3−メチル−ピペラジン−1−イル)−メタノン・トリフルオロ酢酸塩の形で得られた。
LC/MS (方法 LC6): m/z = 493.16; R
t = 2.93 分。
【0232】
〔発明の効果〕
薬理学的試験
A)レニンの阻害
非内因性の蛍光性ペプチド基質が、特異的にレニンによってアンジオテンシノーゲンの切断部位に相当するLeu−Val結合で切断されるインビトロ試験で、本発明化合物のレニン阻害活性が実証された。
5nMの濃度での組み換え型ヒトレニン(Cayman、 no. 10006217)を、様々な濃度での試験化合物と、10μMの濃度の合成基質 Dabcyl−γ−Abu−Ile−His−Pro−Phe−His−Leu−Val−Ile−His−Thr−EDANS(Bachem, no. M-2050;(Dabcylは、4−(4−ジメチルアミノ−フェニルアゾ)−ベンゾイル基を意味し、そしてEDANSは、5−[(2−アミノエチル)アミノ]−ナフタレン−1−スルホン酸とのアミドを意味する)を0.1M NaCl、2.5mM EDTA及び1.25mg/ml ウシ血清アルブミンを包含している0.05M トリスバッファー(pH 8)中、室温で2時間インキュベートした。蛍光共鳴エネルギー移動による蛍光の増加を、マイクロプレートスペクトロフルオロメーター中で330nmの励起波長、そして485nmの放射波長(emission wavelength)で記録した。阻害濃度IC
50値は、試験化合物の濃度関数としてのレニン活性を阻害するパーセンテージから算出された。この試験では、実施例化合物は、ほとんどの場合、レニンを約10マイクロモル/リットル(10μM)未満のIC
50値でレニンを阻害した。
【0233】
上記の実施例に示されている得られた塩の形での化合物で決定された代表的なIC
50値を、表4中に列挙した。
【表11】
【0234】
B)ヒト血漿におけるレニンの阻害
本発明化合物のレニン阻害活性は、また、ヒト血漿の存在下インビトロ試験で実証された。この手順では、ヒト組み換え型レニンを30nMでの濃度で様々な濃度での試験化合物と、蛍光発生基質Dabcyl−γ−Abu−Ile−His−Pro−Phe−His−Leu−Val−Ile−His−Thr−EDANSを、ヒト血漿中、25μMの濃度で、37℃で30分間、そして室温で30分間インキュベートしたという点を除いては、薬理学的試験A中で述べられている手順に従った[抗凝固剤 no. IPLA-5としてEDTA K3で収集された正常のヒトプール血漿(Innovative Research)(pooled normal human plasma collected on EDTA K3 as an anticoagulant, no. IPLA-5)]。
【0235】
C)降圧活性
本発明化合物のインビボ降圧活性は、ヒトレニン及びアンジオテンシノーゲン遺伝子の双方を過剰発現する二重トランスジェニックマウスにおいて実証されうる(dTghRenhAgt mice; cf. D. C. Merrill et al., J. Clin. Invest. 97 (1996), 1047; R. L. Davisson
et al., J. Clin. Invest. 99 (1997), 1258; J. L. Lavoie et al., Acta Physiol. Scand. 81 (2004), 571; available by breeding strains carrying the human renin transgene and the human angiotensinogen transgene, respectively)。簡潔にいえば、この試験では、自由行動下の雄性dTghRenhAgTマウスにおける動脈圧を、遠隔監視によって測定した。この目的のために、無線送信機・カテーテル(モデル TA11PA-10, DSI)が、麻酔下でdTghRenhAgTマウスの左頚動脈に埋め込まれた。動物は、12時間明暗サイクルに維持し、そして餌及び水には自由にアクセスできるようにした。1週間の回復期間後、動脈圧及び心拍数を24時間にわたってモニタリングし、ベースライン値を確定した。次いで動物は、ビヒクル(0.6%のメチルセルロース及び0.5%のTween
(R)80を含有している水)中の1日投与量の試験化合物か、あるいは、コントロールとしてビヒクルのみのどちらかを経口的なチューブによる栄養補給(gavage)によって与えられた。血行動態パラメーターが更なる24時間の間連続的に記録され、そして最大平均動脈圧低下作用及び降圧活性持続期間が決定された(平均動脈圧=拡張期圧+1/3(収縮期圧−拡張期圧))。化合物が、例えば、1日あたり、3mg/kg(体重)及び10mg/kg(体重)のような様々な投与量でスクリーニングされた。