【実施例】
【0138】
以下に、本発明を実施例に基づいて更に詳しく説明する。まず、実施例で用いた化合物の合成例について、以下に説明する。
【0139】
[合成例1]化合物(1−7−74)の合成
<9−(4−t−ブチルフェニル)アントラセンの合成>
窒素雰囲気下、9−ブロモアントラセン31g、4−t−ブチルフェニルボロン酸25g、Pd(PPh
3)
41.3g、リン酸カリウム51gおよび1,2,4−トリメチルベンゼン150mlの入ったフラスコを還流温度で21時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、水およびトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去することで析出する固体を吸引濾過にて採取し、メタノール次いで酢酸エチルで洗浄し、9−(4−t−ブチルフェニル)アントラセン28gを得た。
【0140】
<9−ブロモ−10−(4−t−ブチルフェニル)アントラセンの合成>
9−(4−t−ブチルフェニル)アントラセン27g、ヨウ素0.1gおよびTHF300mlの入ったフラスコに、窒素雰囲気下、N−ブロモスクシンイミド19gを加えた。室温で18時間攪拌し、チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、反応を停止した。この溶液を分液ロートに移し、クロロホルムで抽出した。溶媒を減圧留去することで析出する固体を吸引濾過にて採取し、ついでクロロベンゼンから再結晶し、9−ブロモ−10−(4−t−ブチルフェニル)アントラセン29gを得た。
【0141】
<3−(6−ブロモナフタレン−2−イル)ピリジンの合成>
3−ブロモピリジン10gおよびTHF60mlを入れたフラスコを氷浴で冷却し、窒素雰囲気下、2MイソプロピルマグネシウムクロリドTHF溶液35mlを攪拌しながら滴下した。滴下終了後一旦室温まで昇温した後、氷水で冷却して、塩化亜鉛テトラメチルエチレンジアミン錯体17gを攪拌しながら加えた。その後室温で1時間攪拌した後、6−ブロモナフタレン−2−イル トリフロオロメタンスホネート18gおよびPdCl
2(dppp)1.6gを加え、還流温度で3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、触媒の金属イオンを除去するため、目的の化合物に対しておよそ3倍モルに相当するエチレンジアミン四酢酸・四ナトリウム塩二水和物を適量の水に溶解した溶液(以後、EDTA・4Na水溶液と略記する。)およびトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン/酢酸エチル=7/3(容積比))で精製し、3−(6−ブロモナフタレン−2−イル)ピリジン12gを得た。
【0142】
<化合物(1−7−74)の合成>
3−(6−ブロモナフタレン−2−イル)ピリジン6.2g、ビスピナコレートジボロン5.9g、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)0.4g、トリシクロヘキシルホスフィン0.5g、酢酸カリウム3.9gおよびジメトキシエタン50mlを入れたフラスコを窒素雰囲気下、還流温度で4時間撹拌した。この溶液に9−ブロモ−10−(4−t−ブチル)フェニル)アントラセン8.6g、リン酸カリウム9.3gおよび1,2,4−トリメチルベンゼン50mlを加え、ジメトキシエタンをディーンスターク管を用い、常温で加熱留去した。t−ブチルアルコール5ml、水5ml、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)0.4gおよびトリシクロヘキシルホスフィン0.5gを加え、還流温度で更に5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水洗して塩を溶解させた後、吸引濾過にて固体を採取した。得られた固体をメタノール、次いで酢酸エチルで洗浄した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン/酢酸エチル=9/1(容積比))で精製して、化合物(1−7−74):3−(6−(10−(4−t−ブチル)フェニル)アントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)ピリジン1.0gを得た。NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=9.07(m,1H), 8.68(dd,1H), 8.23(m,1H), 8.15(d,1H), 8.08(m,1H), 8.03(m,2H), 7.83(dd,1H), 7.78(d,2H), 7.72(d,2H), 7.68(dd,1H), 7.63(d,2H), 7.42−7.48(m,3H), 7.30−7.38(m,4H), 1.49(s,9H).
【0143】
[合成例2]化合物(1−7−26)の合成
<9−(3−トリル)アントラセンの合成>
窒素雰囲気下、9−ブロモアントラセン36g、3−メチルフェニルボロン酸21g、Pd(PPh
3)
41.4g、リン酸カリウム59gおよび1,2,4−トリメチルベンゼン150mlの入ったフラスコを還流温度で2.5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、水およびトルエンを加え分液した。得られたトルエン溶液をシリカゲルショートカラムにて精製した後、溶媒を減圧留去した。得られたオイルにヘプタンを加え、析出する固体を吸引濾過にて採取し、9−(3−トリル)アントラセン31gを得た。
【0144】
<9−ブロモ−10−(3−トリル)アントラセンの合成>
9−(3−トリル)アントラセン30gおよびTHF200mlの入ったフラスコに、窒素雰囲気下氷浴で冷却し、N−ブロモスクシンイミド20gおよびヨウ素0.1gを加えた。室温で15時間攪拌し、チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、反応を停止した。この溶液を分液ロートに移し、トルエンで抽出した後、シリカゲルショートカラムを行なった。溶媒を減圧留去した、得られた溶液にヘプタンを加えて析出した固体を吸引濾過にて採取し、9−ブロモ−10−(3−トリル)アントラセン30gを得た。
【0145】
<4,4,5,5−テトラメチル−2−(10−(3−トリル)アントラセン−9−イル)−1,3,2−ジオキサボロランの合成>
9−ブロモ−10−(3−トリル)アントラセン30g、ビスピナコレートジボロン26g、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)1.5g、トリシクロヘキシルホスフィン1.4g、酢酸カリウム15g、炭酸カリウム12gおよびシクロペンチルメチルエーテル100mlを入れたフラスコを窒素雰囲気下、還流温度で16時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、水およびトルエンを加え分液し、得られたトルエン溶液をシリカゲルショートカラムで精製した。溶媒を減圧留去し、得られたオイルにヘプタンを加えて析出した固体を吸引濾過にて採取し、4,4,5,5−テトラメチル−2−(10−(3−トリル)アントラセン−9−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン24gを得た。
【0146】
<化合物(1−7−26)の合成>
4,4,5,5−テトラメチル−2−(10−(3−トリル)アントラセン−9−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン12g、3−(6−ブロモナフタレン−2−イル)ピリジン10g、Pd(PPh
3)
41.0g、リン酸カリウム13g、1,2,4−トリメチルベンゼン50ml、t−ブチルアルコール10mlおよび水10mlの入ったフラスコを還流温度で1時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、水およびトルエンを加え分液し、溶媒を減圧留去した。得られた粗体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン/酢酸エチル=20/1(容積比))にて精製した後、トルエン/ヘプタン混合溶液から再結晶し、化合物(1−7−26):3−(6−(10−(3−トリル)アントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)ピリジン7.1gを得た。NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=9.06(m,1H), 8.67(dd,1H), 8.22(m,1H), 8.14(d,1H), 8.06(m,1H), 8.02(m,2H), 7.81(m,1H), 7.75(d,2H), 7.72(d,2H), 7.66(dd,1H), 7.50(t,1H), 7.45(m,1H), 7.27−7.39(m,7H), 2.50(s,3H).
【0147】
[合成例3]化合物(1−7−98)の合成
<9−(3−t−ブチルフェニル)アントラセンの合成>
窒素雰囲気下、9−ブロモアントラセン23g、2−(3−t−ブチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン25g、Pd(PPh
3)
43.1g、リン酸カリウム37g、1,2,4−トリメチルベンゼン250ml、t−ブチルアルコール50mlおよび水30mlの入ったフラスコを還流温度で21時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、水およびトルエンを加え分液した。得られたトルエン溶液をシリカゲルショートカラムで精製し、溶媒を減圧留去、メタノールを加えることにより析出する固体を吸引濾過にて採取し、9−(3−t−ブチルフェニル)アントラセン24gを得た。
【0148】
<9−ブロモ−10−(3−t−ブチルフェニル)アントラセンの合成>
9−(3−t−ブチルフェニル)アントラセン23g、ヨウ素0.1gおよびTHF100mlの入ったフラスコに、窒素雰囲気下、N−ブロモスクシンイミド13gを加えた。室温で1時間攪拌し、チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、反応を停止した。この溶液を分液ロートに移し、トルエンで抽出した。得られたトルエン溶液をシリカゲルショートカラムで精製し、溶媒を減圧留去した後、トルエン/メタノール再沈殿を行い、9−ブロモ−10−(3−t−ブチルフェニル)アントラセン23gを得た。
【0149】
<化合物(1−7−98)の合成>
3−(6−ブロモナフタレン−2−イル)ピリジン6.2g、ビスピナコレートジボロン5.9g、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)0.4g、トリシクロヘキシルホスフィン0.5g、酢酸カリウム3.9gおよびジメトキシエタン50mlを入れたフラスコを窒素雰囲気下、還流温度で4時間撹拌した。この溶液に9−ブロモ−10−(3−t−ブチルフェニル)アントラセン8.6g、リン酸カリウム9.3gおよび1,2,4−トリメチルベンゼン50mlを加え、ジメトキシエタンをディーンスターク管を用い、常温で加熱留去した。t−ブチルアルコール5ml、水5ml、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)0.4gおよびトリシクロヘキシルホスフィン0.5gを加え、還流温度で更に2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水洗して塩を溶解させた後、吸引濾過にて固体を採取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン/酢酸エチル=9/1(容積比))で精製した後、トルエンから再結晶し、化合物(1−7−98):3−(6−(10−(3−t−ブチルフェニル)アントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)ピリジン1.5gを得た。NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=9.07(m,1H), 8.68(dd,1H), 8.23(s,1H), 8.16(d,1H), 8.08(m,1H), 8.03(m,2H), 7.83(m,1H), 7.75(d,2H), 7.72(d,2H), 7.68(m,1H), 7.52−7.61(m,3H), 7.46(m,1H), 7.30−7.38(m,5H), 1.41(s,9H).
【0150】
[合成例4]化合物(1−7−96)の合成
<2−(10−(4−t−ブチルフェニル)アントラセン−9−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの合成>
9−ブロモ−10−(4−t−ブチルフェニル)アントラセン7.8g、ビスピナコラートジボロン6.1g、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)0.3g、トリシクロヘキシルホスフィン0.3g、酢酸カリウム3.9g、炭酸カリウム2.8g、およびシクロペンチルメチルエーテル40mlを入れたフラスコを窒素雰囲気下、還流温度で6時間半撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、水およびトルエンを加え分液し、溶媒を減圧留去した。得られたオイルにヘプタンを加えて析出した固体を吸引濾過にて採取し、2−(10−(4−t−ブチルフェニル)アントラセン−9−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン6.9gを得た。
【0151】
<4−(3−(6−ブロモナフタレン−2−イル)フェニル)ピリジンの合成>
窒素雰囲気下、4−(3−ブロモフェニル)ピリジン9.8gおよびTHF20mlの入ったフラスコをドライアイス/メタノール浴にて−70℃以下に冷却し、2.6Mノルマルブチルリチウム17mlをゆっくり滴下した。滴下終了後、同温度にて0.5時間撹拌し、塩化亜鉛テトラメチルエチレンジアミン錯体12gを加えた。その後、室温で0.5時間撹拌した後、6−ブロモナフタレン−2−イル トリフロオロメタンスホネート15g、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)および1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン0.5gを加え、還流温度で1時間撹拌した。反応終了後、EDTA・4Na水溶液、酢酸エチルを加え分液し、溶媒を減圧留去した後、活性アルミナカラムクロマトグラフィー(トルエン/酢酸エチル=9/1(容積比))で精製した。ついでメタノールで洗浄し、酢酸エチル/メタノール混合溶媒から再結晶し、4−(3−(6−ブロモナフタレン−2−イル)フェニル)ピリジン5.3gを得た。
【0152】
<化合物(1−7−96)の合成>
2−(10−(4−t−ブチルフェニル)アントラセン−9−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン6.1g、4−(3−(6−ブロモナフタレン−2−イル)フェニル)ピリジン5.0g、Pd(PPh
3)
40.5g、リン酸カリウム3.0g、1,2,4−トリメチルベンゼン25ml、t−ブチルアルコール5mlおよび水5mlの入ったフラスコを還流温度で6時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、EDTA・Na水およびトルエンを加え分液し、溶媒を減圧留去した。得られた粗体を活性アルミナカラムクロマトグラフィー(トルエン/酢酸エチル=9/1(容積比))にて精製した。溶媒を減圧留去して得られた固体を酢酸エチルで洗浄した後、トルエンから再結晶し、化合物(1−7−96):4(3−(6−(10−(4−t−ブチルフェニル)アントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)フェニル)ピリジン3.3gを得た。NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):8.73(dd,2H),8.27(m,1H),8.15(d,1H),8.03(m,3H),7.99(m,2H),7.78(d,2H),7.73(d,2H),7.61〜7.70 (m,7H),7.44(m,2H),7.30〜7.38(m,4H)、1.49(s,9H).
【0153】
[合成例5]化合物(1−14−14)の合成
<9−(3−エトキシフェニル)−10−(ナフタレン−2−イル)アントラセンの合成>
フラスコに1−ブロモ−3−エトキシベンゼン72.4g、(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)ボロン酸104.5g、Pd(PPh
3)
410.4g、リン酸カリウム127.4g、1,2,4−トリメチルベンゼン600ml、2−プロパノール120ml、および水120mlを入れて、窒素雰囲気下、還流温度で6時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、液中の固体を吸引濾過にて採取し、メタノールで洗浄して、9−(3−エトキシフェニル)−10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン82gを得た。
【0154】
<3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェノールの合成>
フラスコに9−(3−エトキシフェニル)−10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン82gおよびピリジン塩酸塩446.0gを入れて、窒素雰囲気下、還流温度で8時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、水を加えて析出した固体を吸引濾過にて採取し、メタノール、次いでトルエンで洗浄して、3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェノール76.0gを得た。
【0155】
<3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニルトリフルオロメタンスルホネートの合成>
3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェノール(76.0g)およびピリジン(1L)の入ったフラスコを氷浴で冷却し、ここに窒素雰囲気下、トリフルオロメタンスルホン酸無水物65.0gを滴下した。滴下終了後、さらに室温で15時間撹拌し、水を加えて析出した固体を吸引濾過にて採取した。この固体をメタノールで洗浄して、3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニルトリフルオロメタンスルホネート90.3gを得た。
【0156】
<4,4,5,5−テトラメチル−2−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロランの合成>
フラスコに3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニルトリフルオロメタンスルホネート90.3g、ビスピナコラートジボロン52.1g、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)7.4g、トリシクロヘキシルホスフィン7.2g、酢酸カリウム33.6g、炭酸カリウム23.6g、およびアニソール500mlを入れて、還流温度で5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、セライトを敷いた桐山ロートで吸引濾過して不溶物を除去し、濾液をEDTA・4Na水で洗浄した。濾液の溶媒を減圧留去して得た固体をヘプタンで洗浄し、4,4,5,5−テトラメチル−2−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(52.0g)を得た。
【0157】
<化合物(1−14−14)の合成>
フラスコに4,4,5,5−テトラメチル−2−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン8.6g、特開2009−124114に記載されている方法で合成した5’−ブロモ−3−メチル−2,2’−ビピリジン5.1g、Pd(PPh
3)
40.6g、リン酸カリウム7.2g、1,2,4−トリメチルベンゼン25ml、t−ブチルアルコール5ml、および水1mlを入れて、還流温度で2.5時間攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、水を加えた後、液中の固体を吸引濾過にて採取し、メタノールで洗浄した。この固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン/酢酸エチル=9/1(容積比))にて精製し、ついで活性炭カラムクロマトグラフィーにて更に精製した。溶液を濃縮し、クロロベンゼンから再結晶して、化合物(1−14−14):3−メチル−5’−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−2,2’−ビピリジン2.3gを得た。NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=9.05(m,1H), 8.55(d,1H), 8.11(dd,1H), 8.09(d,1H), 8.02(m,1H), 8.00(s,1H), 7.73−7.95(m,9H), 7.60(m,5H), 7.30−7.40(m,4H), 7.23(m,1H), 2.56(s,3H).
【0158】
[合成例6]化合物(1−11−1)の合成
<2−メチル−4−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)ピリジンの合成>
4,4,5,5−テトラメチル−2−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.0g)、4−ブロモ−2−メチルピリジン(0.8g)、Pd(PPh
3)
4(0.3g)、リン酸カリウム(1.7g)、1,2,4−トリメチルベンゼン(20ml)、t−ブチルアルコール(5ml)および水(1ml)をフラスコに入れて、窒素雰囲気下還流温度で7時間半撹拌した。加熱終了後、反応液を室温まで冷却し、水およびトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去し、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=95/5)で精製した。ついで得られた溶出液を活性炭ショートカラムに通し、着色成分を除去した。得られた濾液を減圧留去している途中で析出した結晶を採取し、(1−11−1)で表される化合物2−メチル−4−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)ピリジン(0.7g)を得た。
NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=8.66(d,1H), 8.30(s,1H), 8.17(d,1H), 8.03(m,2H), 7.87(d,1H), 7.72−7.78(m,4H), 7.70(d,1H), 7.65(m,2H), 7.58(m,2H), 7.56(m,3H), 7.31−7.39(m,4H), 2.73(s,3H).
【0159】
[合成例7]化合物(1−11−2)の合成
<3−メチル−4−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)ピリジンの合成>
4,4,5,5−テトラメチル−2−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.0g)、4−ブロモ−3−メチルピリジン塩酸塩(1.0g)、Pd(PPh
3)
4(0.3g)、リン酸カリウム(1.7g)、1,2,4−トリメチルベンゼン(20ml)、t−ブチルアルコール(5ml)および水(1ml)をフラスコに入れて、窒素雰囲気下還流温度で24時間半撹拌した。加熱終了後、反応液を室温まで冷却し、水およびトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去し、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=95/5)で精製した。ついで得られた溶出液を活性炭ショートカラムに通し、着色成分を除去した。得られた濾液を減圧留去している途中で析出した結晶を採取し、更にトルエンから再結晶し、(1−11−2)で表される化合物3−メチル−4−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)ピリジン(0.5g)を得た。
NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=8.62(s,1H), 8.58(d,1H), 8.13(d,1H), 8.06(s,1H), 8.02(d,1H), 7.99(s,1H), 7.75(d,4H), 7.70(dd,1H), 7.65(t,2H), 7.59(t,2H), 7.53(m,2H), 7.33−7.39(m,5H), 2.44(s,3H).
【0160】
[合成例8]化合物(1−11−3)の合成
<2−メチル−5−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)ピリジンの合成>
4,4,5,5−テトラメチル−2−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.0g)、5−ブロモ−2−メチルピリジン(0.8g)、Pd(PPh
3)
4(0.15g)、リン酸カリウム(1.7g)、1,2,4−トリメチルベンゼン(20ml)、t−ブタノール(5ml)および水(1ml)をフラスコに入れて、窒素雰囲気下還流温度で5時間撹拌した。加熱終了後、反応液を室温まで冷却し、水およびトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去し、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=95/5)で精製した。溶媒を減圧留去して得られた固体をトルエンから再結晶し、(1−11−3)で表される化合物2−メチル−5−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)ピリジン(1.2g)を得た。
NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=8.95(m,1H), 8.20(s,1H), 8.14(d,1H), 8.01(m,2H), 7.96(dd,1H), 7.81(dd,1H), 7.74(m,4H), 7.67(dd,1H), 7.63(t,2H), 7.57(t,1H), 7.52(m,2H), 7.30−7.37(m,5H), 2.67(s,3H).
【0161】
[合成例9]化合物(1−11−4)の合成
<3−メチル−5−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)ピリジンの合成>
4,4,5,5−テトラメチル−2−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.0g)、3−ブロモ−5−メチルピリジン(0.8g)、Pd(PPh
3)
4(0.3g)、リン酸カリウム(1.7g)、1,2,4−トリメチルベンゼン(20ml)、t−ブタノール(5ml)および水(1ml)をフラスコに入れて、窒素雰囲気下還流温度で7時間半撹拌した。加熱終了後、反応液を室温まで冷却し、水およびトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去し、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=95/5)で精製した。ついで得られた溶出液を活性炭ショートカラムに通し、着色成分を除去した。溶媒を減圧留去し、ヘプタンを加え再沈殿させ、(1−11−4)で表される化合物3−メチル−5−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)ピリジン(1.3g)を得た。
NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=8.87(m,1H), 8.51(m,1H), 8.22(s,1H), 8.15(d,1H), 8.03(m,2H), 7.89(m,1H), 7.83(dd,1H), 7.73(m,4H), 7.67(dd,1H), 7.63(m,2H), 7.57(t,1H), 7.52(m,2H), 7.30−7.37(m,4H), 2.49(s,3H).
【0162】
[合成例10]化合物(1−11−5)の合成
<4−メチル−3−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)ピリジンの合成>
4,4,5,5−テトラメチル−2−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.0g)、3−ブロモ−4−メチルピリジン塩酸塩(1.0g)、Pd(PPh
3)
4(0.3g)、リン酸カリウム(1.7g)、1,2,4−トリメチルベンゼン(20ml)、t−ブチルアルコール(5ml)および水(1ml)をフラスコに入れて、窒素雰囲気下還流温度で7時間撹拌した。加熱終了後、反応液を室温まで冷却し、水およびトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去し、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=95/5)で精製した。ついで得られた溶出液を活性炭ショートカラムに通し、着色成分を除去した。溶媒を減圧留去し、得られた固体をトルエンから再結晶し、(1−11−5)で表される化合物4−メチル−3−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)ピリジン(0.6g)を得た。
NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=8.64(s,1H), 8.55(d,1H), 8.14(d,1H), 8.06(s,1H), 8.02(d,1H), 7.99(s,1H), 7.76(m,4H), 7.70(dd,1H), 7.63(m,2H), 7.59(t,2H), 7.53(m,2H), 7.32−7.39(m,4H), 7.30(d,1H), 2.45(s,3H).
【0163】
[合成例11]化合物(1−11−6)の合成
<2−メチル−3−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)ピリジンの合成>
4,4,5,5−テトラメチル−2−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.0g)、3−ブロモ−2−メチルピリジン(0.8g)、Pd(PPh
3)
4(0.15g)、リン酸カリウム(1.7g)、1,2,4−トリメチルベンゼン(20ml)、t−ブチルアルコール(5ml)および水(1ml)をフラスコに入れて、窒素雰囲気下還流温度で4時間撹拌した。加熱終了後、反応液を室温まで冷却し、水およびトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去し、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=95/5)で精製した。ついで得られた溶出液を活性炭ショートカラムに通し、着色成分を除去した。溶媒を減圧留去し、ヘプタンを加え再沈殿させ、(1−11−6)で表される化合物2−メチル−3−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)ピリジン(1.1g)を得た。
NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=8.60(m,1H), 8.11(d,1H), 8.05(s,1H), 8.00(d,1H), 7.96(s,1H), 7.74(m,4H), 7.69(m,2H), 7.63(m,2H), 7.57(m,2H), 7.52(m,2H), 7.30−7.37(m,4H), 7.28(m,1H), 2.66(s,3H).
【0164】
[合成例12]化合物(1−11−8)の合成
<5−メチル−2−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)ピリジンの合成>
4,4,5,5−テトラメチル−2−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.5g)、3−ブロモ−2−メチルピリジン(1.0g)、Pd(PPh
3)
4(0.15g)、リン酸カリウム(2.1g)、1,2,4−トリメチルベンゼン(20ml)、t−ブチルアルコール(5ml)および水(1ml)をフラスコに入れて、窒素雰囲気下還流温度で18時間撹拌した。加熱終了後、反応液を室温まで冷却し、析出した固体を吸引濾過にて採取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン)で精製した。ついで得られた溶出液を活性炭ショートカラムに通し、着色成分を除去した。溶媒を減圧留去し、酢酸エチルを加え再沈殿させ、(1−11−8)で表される化合物5−メチル−2−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)ピリジン(1.5g)を得た。
NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=8.63(m,2H), 8.23(dd,1H), 8.16(d,1H), 8.00(m,2H), 7.86(d,1H), 7.73(m,4H), 7.60−7.67(m,4H), 7.56(t,1H), 7.51(m,2H), 7.30−7.36(m,4H), 2.44(s,3H).
【0165】
[合成例13]化合物(1−11−39)の合成
<5−ブロモ−2’−メチル−3,4’−ビピリジンの合成>
4−ブロモ−2−メチルピリジン(13.8g)およびトルエン(150ml)の入ったフラスコをアセトン/ドライアイス浴で冷却した。この溶液に1.6Mのノルマルブチルリチウムヘキサン溶液(55ml)を滴下した。滴下終了後、アセトン/ドライアイス浴で冷却しながら1時間撹拌し、塩化亜鉛テトラメチルエチレンジアミン(29.3g)およびTHF(45ml)を加え、アセトン/ドライアイス浴を外し昇温した。室温まで昇温した後、トルエン(20ml)、3,5−ジブロモピリジン(19.0g)およびPd(PPh
3)
4(2.8g)を加え、還流温度で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、触媒の金属イオンを除去するため、目的の化合物に対しておよそ3倍モルに相当するエチレンジアミン四酢酸・四ナトリウム塩二水和物を適量の水に溶解した溶液(以後、EDTA・4Na水溶液と略記する。)およびトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去した後、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル)で精製した。この際、「有機化学実験のてびき(1)−物質取扱法と分離精製法−」株式会社化学同人出版、94頁に記載の方法を参考にして、展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。ついで溶媒を減圧留去し、得られた固体をヘプタンから再結晶し、5−ブロモ−2’−メチル−3,4’−ビピリジン(5.3g)を得た。
【0166】
<2’−メチル−5−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)3,4’−ビピリジンの合成>
4,4,5,5−テトラメチル−2−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.5g)、5−ブロモ−2’−メチル−3,4’−ビピリジン(1.1g)、Pd(PPh
3)
4(0.15g)、リン酸カリウム(1.7g)、1,2,4−トリメチルベンゼン(20ml)、t−ブチルアルコール(5ml)および水(1ml)をフラスコに入れて、窒素雰囲気下還流温度で3時間撹拌した。加熱終了後、反応液を室温まで冷却し、水およびトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去し、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=1/1)で精製した。溶媒を減圧留去し、得られた固体をトルエンから再結晶し、(1−11−39)で表される化合物2’−メチル−5−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)3,4’−ビピリジン(0.3g)を得た。
NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=9.11(m,1H), 8.92(m,1H), 8.65(d,1H), 8.28(m,2H), 8.17(d,1H), 8.05(m,2H), 7.87(d,1H), 7.68−7.75(m,5H), 7.61(m,2H), 7.56(t,1H), 7.51(m,3H), 7.45(m,1H), 7.30−7.37(m,4H), 2.70(s,3H).
【0167】
[合成例14]化合物(1−14−2)の合成
<3−メチル−4−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)ピリジンの合成>
4,4,5,5−テトラメチル−2−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.5g)、4−ブロモ−3−メチルピリジン塩酸塩(1.3g)、Pd(PPh
3)
4(0.35g)、リン酸カリウム(3.2g)、1,2,4−トリメチルベンゼン20ml、t−ブチルアルコール5ml、および水1mlを入れて、還流温度で11時間半攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、トルエンおよび水を加え、分液した。溶媒を減圧留去し、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=95/5)にて精製した。ついで得られた溶出液を活性炭ショートカラムに通し、着色成分を除去した。溶媒を減圧留去し、ヘプタンを加え再沈殿させ、(1−14−2)で表される化合物3−メチル−4−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)ピリジン(1.4g)を得た。
NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=8.53(s,1H), 8.50(d,1H), 8.08(dd,1H), 8.02(m,1H), 7.97(d,1H), 7.92(m,1H), 7.70−7.78(m,5H), 7.48−7.63(m,6H), 7.35−7.39(m,2H), 7.29−7.34(m,3H), 2.41(s,3H).
【0168】
[合成例15]化合物(1−14−3)の合成
<2−メチル−5−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)ピリジンの合成>
4,4,5,5−テトラメチル−2−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.5g)、5−ブロモ−2−メチルピリジン(1.0g)、Pd(PPh
3)
4(0.35g)、リン酸カリウム(3.2g)、1,2,4−トリメチルベンゼン20ml、t−ブチルアルコール5ml、および水1mlを入れて、還流温度で8時間半攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、析出した固体を吸引濾過にて採取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=95/5)にて精製した。ついで得られた溶出液を活性炭ショートカラムに通し、着色成分を除去した。溶媒を減圧留去し、得られた固体を酢酸エチルで洗浄し、(1−14−3)で表される化合物2−メチル−5−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)ピリジン(1.5g)を得た。
NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=8.45(m,1H), 8.08(d,1H), 8.03(m,1H), 7.99(s,1H), 7.93(m,1H), 7.87(dd,1H), 7.70−7.81(m,7H), 7.57−7.63(m,3H), 7.54(m,1H), 7.30−7.40(m,4H), 7.23(d,1H), 2.61(s,3H).
【0169】
[合成例16]化合物(1−14−11)の合成
<5−ブロモ−6’−メチル−2,2’−ビピリジンの合成>
2−ブロモ−6−メチルピリジン(5.2g)およびシクロペンチルメチルエーテル(30ml)の入ったフラスコをメタノール/ドライアイス浴で冷却した。この溶液に1.6Mのノルマルブチルリチウムヘキサン溶液(22ml)を滴下した。滴下終了後、メタノール/ドライアイス浴で冷却しながら2時間撹拌し、塩化亜鉛テトラメチルエチレンジアミン(8.3g)を加え、メタノール/ドライアイス浴を外し昇温した。室温まで昇温した後、2,5−ジブロモピリジン(7.1g)およびPd(PPh
3)
4(1.0g)を加え、還流温度で3時間半撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、EDTA・4Na水溶液およびトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去した後、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル)で精製した。この際、展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。ついで溶媒を減圧留去し、得られた固体をヘプタンから再結晶し、5−ブロモ−6’−メチル−2,2’−ビピリジン(1.4g)を得た。
【0170】
<6’−メチル−5−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−2,2’−ビピリジンの合成>
4,4,5,5−テトラメチル−2−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.0g)、5−ブロモ−6’−メチル−2,2’−ビピリジン(1.0g)、Pd(PPh
3)
4(0.15g)、リン酸カリウム(1.7g)、1,2,4−トリメチルベンゼン20ml、t−ブチルアルコール5ml、および水1mlを入れて、還流温度で7時間半攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、析出した固体を吸引濾過にて採取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=95/5)にて精製し、得られた溶出液をそのまま活性炭を敷いた桐山ロートを用い吸引濾過し、着色成分を除去した。溶媒を減圧留去し、酢酸エチルを加え再沈殿させ、(1−14−11)で表される化合物6’−メチル−5−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−2,2’−ビピリジン(1.2g)を得た。
NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=9.03(m,1H), 8.49(dd,1H), 8.22(d,1H), 8.09(m,2H), 8.03(m,1H), 8.00(s,1H), 7.93(m,1H), 7.87(d,1H), 7.68−7.83(m,7H), 7.55−7.64(m,4H), 7.30−7.40(m,4H), 7.17(d,1H), 2.65(s,3H).
【0171】
[合成例17]化合物(1−14−12)の合成
<5−ブロモ−5’−メチル−2,2’−ビピリジンの合成>
2−ブロモ−5−メチルピリジン(1.7g)およびTHF(5ml)の入ったフラスコを氷浴で冷却し、この溶液に2MのイソプロピルマグネシウムクロリドTHF溶液(5.5ml)を滴下した。滴下終了後、氷浴を外し室温で3時間半撹拌した後、再び氷浴で冷却し、塩化亜鉛テトラメチルエチレンジアミン(2.8g)を加えた。氷浴を外し室温まで昇温した後、2,5−ジブロモピリジン(2.4g)およびPd(PPh
3)
4(0.35g)を加え、還流温度で1時間半撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、EDTA・4Na水溶液およびトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去した後、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=9/1)で精製した。溶媒を減圧留去し、ヘプタンを加え再沈殿させ、5−ブロモ−5’−メチル−2,2’−ビピリジン(1.5g)を得た。
【0172】
<5−メチル−5’−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−2,2’−ビピリジンの合成>
4,4,5,5−テトラメチル−2−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.0g)、5−ブロモ−5’−メチル−2,2’−ビピリジン(1.2g)、Pd(PPh
3)
4(0.15g)、リン酸カリウム(1.7g)、1,2,4−トリメチルベンゼン20ml、t−ブチルアルコール5ml、および水1mlを入れて、還流温度で6時間攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、トルエンおよび水を加え分液した。溶媒を減圧留去し、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=95/5)にて精製し、得られた溶出液を活性炭ショートカラムに通し、着色成分を除去した。溶媒を減圧留去し、酢酸エチルを加え再沈殿させ、得られた固体を更にトルエンから再結晶し、(1−14−12)で表される化合物5−メチル−5’−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−2,2’−ビピリジン(1.2g)を得た。
NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=9.03(m,1H), 8.52(s,1H), 8.44(dd,1H), 8.33(d,1H), 8.09(m,1H), 8.03(m,1H), 8.00(s,2H), 7.93(m,1H), 7.87(m,1H), 7.73−7.83(m,6H), 7.56−7.66(m,5H), 7.31−7.39(m,4H), 2.41(s,3H).
【0173】
[合成例18]化合物(1−14−13)の合成
<5’−ブロモ−4−メチル−2,2’−ビピリジンの合成>
2−ブロモ−4−メチルピリジン(6.9g)およびTHF(20ml)の入ったフラスコを氷浴で冷却し、この溶液に2MのイソプロピルマグネシウムクロリドTHF溶液(24ml)を滴下した。滴下終了後、氷浴を外し室温で1時間撹拌した後、再び氷浴で冷却し、塩化亜鉛テトラメチルエチレンジアミン(12.1g)を加えた。氷浴を外し室温まで昇温した後、2,5−ジブロモピリジン(9.5g)およびPd(PPh
3)
4(1.4g)を加え、還流温度で2時間半撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、EDTA・4Na水溶液およびトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去した後、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=9/1)で精製した。溶媒を減圧留去し、得られた固体をヘプタンから再結晶し、5’−ブロモ−4−メチル−2,2’−ビピリジン(5.5g)を得た。
【0174】
<4−メチル−5’−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−2,2’−ビピリジンの合成>
4,4,5,5−テトラメチル−2−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.0g)、’−ブロモ−4−メチル−2,2’−ビピリジン(1.2g)、Pd(PPh
3)
4(0.15g)、リン酸カリウム(1.7g)、1,2,4−トリメチルベンゼン20ml、t−ブチルアルコール5ml、および水1mlを入れて、還流温度で16時間攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、トルエンおよび水を加え分液した。溶媒を減圧留去し、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=95/5)にて精製し、得られた溶出液を活性炭ショートカラムに通し、着色成分を除去した。溶媒を減圧留去し、ヘプタンで洗浄することで、(1−14−13)で表される化合物4−メチル−5’−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−2,2’−ビピリジン(1.4g)を得た。
NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=9.04(m,1H), 8.55(d,1H), 8.47(dd,1H), 8.28(s,1H), 8.11(dd,1H), 8.09(d,1H), 8.03(m,1H), 8.00(s,1H), 7.93(m,1H), 7.88(d,1H), 7.73−7.83(m,6H), 7.57−7.63(m,4H), 7.30−7.40(m,4H), 7.14(d,1H), 2.45(s,3H).
【0175】
[合成例19]化合物(1−14−15)の合成
<5−ブロモ−6’−メチル−2,3’−ビピリジンの合成>
5−ブロモ−2−メチルピリジン(3.4g)およびTHF(10ml)の入ったフラスコを氷浴で冷却し、この溶液に2MのイソプロピルマグネシウムクロリドTHF溶液(11ml)を滴下した。滴下終了後、氷浴を外し室温で3時間撹拌した後、再び氷浴で冷却し、塩化亜鉛テトラメチルエチレンジアミン(5.5g)を加えた。氷浴を外し室温まで昇温した後、2,5−ジブロモピリジン(4.7g)およびPd(PPh
3)
4(0.7g)を加え、還流温度で5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、EDTA・4Na水溶液と略記する。)およびトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去した後、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=7/3)で精製し、5−ブロモ−6’−メチル−2,3’−ビピリジン(1.5g)を得た。
【0176】
<6’−メチル−5−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−2,3’−ビピリジンの合成>
4,4,5,5−テトラメチル−2−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.0g)、5−ブロモ−6’−メチル−2,3’−ビピリジン(1.2g)、Pd(PPh
3)
4(0.15g)、リン酸カリウム(1.7g)、1,2,4−トリメチルベンゼン25ml、t−ブチルアルコール5ml、および水1mlを入れて、還流温度で5時間攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、析出した固体を吸引濾過にて採取し、メタノールついで酢酸エチルで洗浄した。ついで、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=4/1)にて精製し、得られた溶出液を活性炭ショートカラムに通し、着色成分を除去した。溶媒を減圧留去し、得られた固体を更にクロロベンゼンから再結晶し、(1−14−15)で表される化合物6’−メチル−5−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−2,3’−ビピリジン(1.3g)を得た。
NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=9.13(m,1H), 9.07(m,1H), 8.28(dd,1H), 8.01−8.11(m,3H), 8.00(s,1H), 7.93(m,1H), 7.86(m,1H), 7.73−7.83(m,7H), 7.57−7.64(m,4H), 7.31−7.39(m,4H), 7.28(d,1H), 2.63(s,3H).
【0177】
[合成例20]化合物(1−14−16)の合成
<5−ブロモ−5’−メチル−2,3’−ビピリジンの合成>
3−ブロモ−5−メチルピリジン(3.4g)およびTHF(10ml)の入ったフラスコを氷浴で冷却し、この溶液に2MのイソプロピルマグネシウムクロリドTHF溶液(11ml)を滴下した。滴下終了後、氷浴を外し室温で1時間半撹拌した後、再び氷浴で冷却し、塩化亜鉛テトラメチルエチレンジアミン(5.5g)を加えた。氷浴を外し室温まで昇温した後、2,5−ジブロモピリジン(4.7g)およびPd(PPh
3)
4(0.7g)を加え、還流温度で5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、EDTA・4Na水溶液およびトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去した後、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=7/3)で精製し、5−ブロモ−5’−メチル−2,3’−ビピリジン(1.4g)を得た。
【0178】
<5’−メチル−5−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−2,3’−ビピリジンの合成>
4,4,5,5−テトラメチル−2−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.0g)、5−ブロモ−6’−メチル−2,3’−ビピリジン(1.2g)、Pd(PPh
3)
4(0.15g)、リン酸カリウム(1.7g)、1,2,4−トリメチルベンゼン25ml、t−ブチルアルコール5ml、および水1mlを入れて、還流温度で5時間攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、析出した固体を吸引濾過にて採取し、メタノールついで酢酸エチルで洗浄した。ついで、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=4/1)にて精製し、そこで得られた溶出液を活性炭ショートカラムに通し、着色成分を除去した。溶媒を減圧留去し、得られた固体を更にクロロベンゼンから再結晶し、(1−14−16)で表される化合物5’−メチル−5−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−2,3’−ビピリジン(1.3g)を得た。
NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=9.08(m,1H), 9.04(s,1H), 8.50(s,1H), 8.21(s,1H), 8.09(m,2H), 8.04(m,1H), 8.00(s,1H), 7.93(m,1H), 7.73−7.88(m,8H), 7.62(m,4H), 7.31−7.40(m,4H), 2.45(s,3H).
【0179】
[合成例21]化合物(1−14−17)の合成
<5−ブロモ−4’−メチル−2,3’−ビピリジンの合成>
3−ブロモ−4−メチルピリジン(5.2g)およびTHF(10ml)の入ったフラスコを氷浴で冷却し、この溶液に2MのイソプロピルマグネシウムクロリドTHF溶液(17ml)を滴下した。滴下終了後、氷浴を外し室温で9時間撹拌した後、再び氷浴で冷却し、塩化亜鉛テトラメチルエチレンジアミン(8.3g)を加えた。氷浴を外し室温まで昇温した後、2,5−ジブロモピリジン(7.1g)、Pd−137(ジョンソン・マッセイ社)(0.4g)およびNMP(25ml)を加え、還流温度で6時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、EDTA・4Na水溶液およびトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去した後、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=7/3)で精製した。溶媒を減圧留去し、得られた固体をヘプタンで洗浄し、5−ブロモ−4’−メチル−2,3’−ビピリジン(2.4g)を得た。
【0180】
<4’−メチル−5−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−2,3’−ビピリジンの合成>
4,4,5,5−テトラメチル−2−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.0g)、5−ブロモ−6’−メチル−2,3’−ビピリジン(1.2g)、Pd(PPh
3)
4(0.15g)、リン酸カリウム(1.7g)、1,2,4−トリメチルベンゼン25ml、t−ブチルアルコール5ml、および水1mlを入れて、還流温度で5時間攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、トルエンおよび水を加え分液した。溶媒を減圧留去し、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=7/3)にて精製し、そこで得られた溶出液を活性炭ショートカラムに通し、着色成分を除去した。溶媒を減圧留去し、得られた固体を更にトルエンから再結晶し、(1−14−17)で表される化合物4’−メチル−5−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−2,3’−ビピリジン(0.7g)を得た。
NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=9.09(s,1H), 8.67(s,1H), 8.51(d,1H), 8.09(m,2H), 8.03(m,1H), 8.00(m,1H), 7.93(m,1H), 7.88(d,1H), 7.73−7.84(m,6H), 7.61(m,4H), 7.52(d,1H), 7.31−7.40(m,4H), 7.23(d,1H), 2.46(s,3H).
【0181】
[合成例22]化合物(1−14−18)の合成
<5−ブロモ−2’−メチル−2,3’−ビピリジンの合成>
3−ブロモ−2−メチルピリジン(5.2g)およびTHF(10ml)の入ったフラスコを氷浴で冷却し、この溶液に2MのイソプロピルマグネシウムクロリドTHF溶液(17ml)を滴下した。滴下終了後、氷浴を外し室温で2時間撹拌した後、再び氷浴で冷却し、塩化亜鉛テトラメチルエチレンジアミン(8.3g)を加えた。氷浴を外し室温まで昇温した後、2,5−ジブロモピリジン(7.1g)、Pd(PPh
3)
4(1.0g)およびキシレン(10ml)を加え、還流温度で7時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、EDTA・4Na水溶液およびトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去した後、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=4/1)で精製し、5−ブロモ−2’−メチル−2,3’−ビピリジン(1.3g)を得た。
【0182】
<2’−メチル−5−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−2,3’−ビピリジンの合成>
4,4,5,5−テトラメチル−2−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.0g)、5−ブロモ−6’−メチル−2,3’−ビピリジン(1.2g)、Pd(PPh
3)
4(0.15g)、リン酸カリウム(1.7g)、1,2,4−トリメチルベンゼン25ml、t−ブチルアルコール5ml、および水1mlを入れて、還流温度で12時間攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、トルエンおよび水を加え分液した。溶媒を減圧留去し、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=4/1)にて精製し、そこで得られた溶出液を活性炭ショートカラムに通し、着色成分を除去した。溶媒を減圧留去し、析出した固体を吸引濾過にて採取し、(1−14−18)で表される化合物2’−メチル−5−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−2,3’−ビピリジン(0.8g)を得た。
NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=9.08(m,1H), 8.57(m,1H), 7.99−8.10(m,4H), 7.92(m,1H), 7.88(d,1H), 7.73−7.83(m,7H), 7.61(m,4H), 7.51(dd,1H), 7.30−7.40(m,4H), 7.25(m,1H), 2.66(s,3H).
【0183】
[合成例23]化合物(1−14−20)の合成
<5−ブロモ−3’−メチル−2,4’−ビピリジンの合成>
4−ブロモ−3−メチルピリジン(5.0g)およびTHF(30ml)の入ったフラスコをドライアイス/メタノール浴で冷却し、この溶液に2MのイソプロピルマグネシウムクロリドTHF溶液(16ml)を滴下した。滴下終了後、冷却用バスを外し室温で2時間半撹拌した後、氷浴で冷却し、塩化亜鉛テトラメチルエチレンジアミン(8.0g)を加えた。氷浴を外し室温まで昇温した後、2,5−ジブロモピリジン(7.6g)およびPd(PPh
3)
4(1.0g)を加え、還流温度で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、EDTA・4Na水溶液および酢酸エチルを加え分液した。溶媒を減圧留去した後、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=5/1)で精製し、5−ブロモ−3’−メチル−2,4’−ビピリジン(5.6g)を得た。
【0184】
<3’−メチル−5−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−2,4’−ビピリジンの合成>
4,4,5,5−テトラメチル−2−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.0g)、5−ブロモ−3’−メチル−2,4’−ビピリジン(1.2g)、Pd(PPh
3)
4(0.15g)、リン酸カリウム(1.7g)、1,2,4−トリメチルベンゼン1ml、t−ブチルアルコール1ml、および水1mlを入れて、還流温度で4時間攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、水を加え、吸引濾過にて析出物を採取した。得られた固体を水およびメタノールで洗浄した後、NH修飾シリカゲル(DM1020:富士シリシア製)カラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン)にて精製し、(1−14−20)で表される化合物3’−メチル−5−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)−2,4’−ビピリジン(1.7g)を得た。
NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=9.09(m,1H), 8.56(s,1H), 8.55(d,1H), 8.10(m,2H), 8.03(m,1H), 8.00(d,1H), 7.93(d,1H), 7.88(d,1H), 7.73−7.83(m,6H), 7.61(m,4H), 7.53(d,1H), 7.31−7.41(m,5H), 2.44(s,3H).
【0185】
[合成例24]化合物(1−11−18)の合成
<2’−メチル−5−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)2,3’−ビピリジンの合成>
4,4,5,5−テトラメチル−2−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.0g)、5−ブロモ−2’−メチル−2,3’−ビピリジン(1.2g)、Pd(PPh
3)
4(0.15g)、リン酸カリウム(1.7g)、1,2,4−トリメチルベンゼン(20ml)、t−ブチルアルコール(5ml)および水(1ml)をフラスコに入れて、窒素雰囲気下還流温度で8時間撹拌した。加熱終了後、反応液を室温まで冷却した後、析出した固体を吸引濾過にて採取し、メタノールついで酢酸エチルで洗浄した。ついでシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=7/3)にて精製し、そこで得られた溶出液を活性炭ショートカラムに通し、着色成分を除去した。溶媒を減圧留去し、析出した固体を吸引濾過にて採取し、(1−11−18)で表される化合物2’−メチル−5−(6−(10−フェニルアントラセン−9−イル)ナフタレン−2−イル)2,3’−ビピリジン(1.1g)を得た。
NMR測定により化合物の構造を確認した。
1H−NMR(CDCl
3):δ=9.17(m,1H), 8.60(dd,1H), 8.230(s,1H), 8.19(m,2H), 8.06(m,2H),7.87(dd,1H), 7.85(dd,1H), 7.73(m,4H), 7.69(dd,1H), 7.55−7.65(m,4H), 7.51(m,2H), 7.26−7.37(m,5H), 2.73(s,3H).
【0186】
原料の化合物を適宜変更することにより、上述した合成例に準じた方法で、本発明の他の誘導体化合物を合成することができる。
【0187】
以下、本発明をさらに詳細に説明するために、本発明の化合物を用いた有機EL素子の実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0188】
実施例1から4および比較例1から2に係る素子を作製し、それぞれ、定電流駆動試験における駆動開始電圧(V)、初期値の90%以上の輝度を保持する時間(hr)の測定を行った。以下、実施例および比較例について詳細に説明する。
【0189】
作製した実施例1から4および比較例1から2に係る素子における、各層の材料構成を下記表1に示す。
【表1】
【0190】
表1において、「HI」はN
4,N
4’−ジフェニル−N
4,N
4’−ビス(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン、「NPD」はN
4,N
4’−ジ(ナフタレン−1−イル)−N
4,N
4’−ジフェニル−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン、化合物(A)は9−フェニル−10−(4−フェニルナフタレン−1−イル)アントラセン、化合物(B)はN
5,N
5,N
9,N
9−7,7−ヘキサフェニル−7H−ベンゾ〔c〕フルオレン−5,9−ジアミン、化合物(C)は9,10−ジ([2,2’−ビピリジン]−5−イル)アントラセン、化合物(D)は9,10−ビス(4−(ピリジン−3−イル)ナフタレン−1−イル)アントラセンである。電子輸送層と陰極の中間に形成する層に用いた「Liq」と共に以下に化学構造を示す。
【0191】
【化105】