【実施例】
【0082】
以下、光学系OSの実施例を、図面に基づいて説明する。なお、
図1、
図3、
図5及び
図7は、各実施例に係る光学系OS(OS1〜OS4)の構成を示している。
【0083】
各実施例において、非球面は、光軸に垂直な方向の高さをyとし、高さyにおける各非球面の頂点の接平面から各非球面までの光軸に沿った距離(サグ量)をS(y)とし、基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)をrとし、円錐定数をκとし、n次の非球面係数をAnとしたとき、以下の式(a)で表される。なお、以降の実施例において、「E−n」は「×10
-n」を示す。
【0084】
S(y)=(y
2/r)/[1+{1−κ(y
2/r
2)}
1/2]
+A4×y
4+A6×y
6+A8×y
8+A10×y
10
+A12×y
12+A14×y
14 (a)
【0085】
なお、各実施例において、2次の非球面係数A2は0である。また、各実施例の表中において、非球面には面番号の左側に*を付している。
【0086】
[第1実施例]
図1は、第1実施例に係る光学系OS1の構成を示す図である。この光学系OS1は、光軸に沿って物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ(正レンズ成分)Laよりなる第1レンズ群Gaと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズLb1pと物体側に凸面を向け、像側に非球面を有した負メニスカスレンズLb1nとの接合による接合正レンズLb1、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ(負レンズ成分)Lb2よりなり、全体で負の屈折力を有する第2レンズ群Gbと、開口絞りSと、両凹レンズ(負レンズ)Lcnと両凸レンズ(正レンズ)Lcpとが接合された接合負レンズLcからなる第3レンズ群Gcと、両凸レンズ(正レンズ)Ldp1と両凹レンズ(負レンズ)Ldnと像側の面に非球面を有する両凸レンズ(正レンズ)Ldp2との3枚接合によりなる接合正レンズLdを有する第4レンズ群Gdと、から構成される。なお、この光学系OS1の第4レンズ群Gdと像面との間には、オプティカル・ローパス・フィルター相当のダミーガラスFLが配置されている。
【0087】
以下の表1に、本第1実施例に係る光学系OS1の諸元の値を掲げる。この表1の全体諸元において、fは焦点距離、FNOはFナンバー、ωは半画角(単位:度)、Yは像高、TLは光学系OS1の全長、及び、Bfはバックフォーカスをそれぞれ表している。なお、全長TLは、この光学系OS1の最も物体側のレンズ面(第1面)から像面までの光軸上の距離を示し、空気換算バックフォーカスBfは、ダミーガラスFLを取り除いたときの、この光学系OS1の最も像側のレンズ面(第15面)から像面までの光軸上の距離を表している。また、レンズデータにおいて、第1欄mは、光線の進行する方向に沿った物体側からの光学面の順序(面番号)を、第2欄rは、各光学面の曲率半径を、第3欄dは、各光学面から次の光学面までの光軸上の距離(面間隔)を、第4欄νd及び第5欄ndは、それぞれd線(波長λ=587.6nm)に対するアッべ数及び屈折率を示している。なお、この表1に示す面番号1〜17は、
図1に示す番号1〜17に対応している。また、曲率半径0.0000はレンズ面においては平面を示し、開口絞りSにおいては開口を示す。また、空気の屈折率1.00000は省略してある。また、最終面(第17面)の面間隔は、像面までの光軸上の距離である。また、レンズ群焦点距離は、各レンズ群が開始する面番号(始面)および各レンズ群の焦点距離をそれぞれ示している。
【0088】
ここで、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f、曲率半径r、面間隔d、その他長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、これらの符号の説明及び諸元表の説明は以降の実施例においても同様である。
【0089】
(表1)
[全体諸元]
f = 58.0216
FNO= F1.450
ω = 20.82
Y = 21.6
TL = 93.67772
空気換算Bf = 38.71868
[レンズデータ]
m r d νd nd
1 51.7941 6.0000 49.53 1.744430
2 191.5939
3 39.9792 6.0000 52.34 1.755000
4 546.9494 1.5000 70.31 1.487490
* 5 42.1536 3.0776
6 153.1313 1.5000 31.16 1.688930
7 29.6376 7.0000
8 0.0000 7.0000 開口絞りS
9 -31.4836 1.7000 28.46 1.728250
10 29.5494 7.0000 40.77 1.883000
11 -215.6486 0.1000
12 91.3538 6.8000 40.66 1.883000
13 -38.7052 1.5000 48.78 1.531720
14 64.0255 5.0000 49.53 1.744430
*15 -83.7702 37.0000
16 0.0000 2.0000 64.12 1.516800
17 0.0000 0.4001
[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 93.63734
第2レンズ群 3 -115.37445
第3レンズ群 9 -75.09440
第4レンズ群 12 33.97007
【0090】
この第1実施例に係る光学系OS1において、第5面及び第15面の各レンズ面は非球面形状に形成されている。次の表2に、非球面データ、すなわち円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A14の値を示す。
【0091】
(表2)
κ A4 A6 A8 A10
第 5面 1.1611 1.40711E-06 -3.99157E-09 3.28658E-11 -3.91067E-14
A12 A14
-0.33074E-15 0.95281E-18
κ A4 A6 A8 A10
第15面 17.1429 9.22239E-06 5.47649E-09 1.42127E-11 1.99956E-14
A12 A14
-0.53856E-16 0.20086E-18
【0092】
次の表3に、この第1実施例に係る光学系OS1に対する各条件式対応値を示す。但し、Ndp1は第4レンズ群Gd中の接合正レンズLdの最も物体側の正レンズLdp1の媒質のd線に対する屈折率を、Ndp2は第4レンズ群Gd中の接合正レンズLdの最も像側の正レンズLdp2の媒質のd線に対する屈折率を、Ndnは第4レンズ群Gd中の接合正レンズの中央に位置する負レンズLdnの媒質のd線に対する屈折率を、Ncpは第3レンズ群Gc中の接合レンズLc中の正レンズLcpの媒質のd線に対する屈折率を、Ncnは第3レンズ群Gc中の接合レンズLc中の負レンズLcnの媒質のd線に対する屈折率を、rd1は第4レンズ群Gd中の接合正レンズLd中の中央の負レンズLdnの物体側の面の曲率半径を、rd2は第4レンズ群Gd中の接合正レンズLd中の中央の負レンズLdnの像側の面の曲率半径を、rc1は第3レンズ群Gc中の接合レンズLc中の最も物体側の面の曲率半径を、rc2は第3レンズ群Gc中の接合レンズLc中の最も像側の面の曲率半径を、fdは第4レンズ群Gdの焦点距離を、f0は無限遠合焦時の全系の焦点距離を、faは第1レンズ群Gaの焦点距離を、fbは第2レンズ群Gbの焦点距離を、fcは第3レンズ群Gcの焦点距離をそれぞれ示す。これらの符号の説明は以降の実施例においても同様である。
【0093】
(表3)
(1)((Ndp1+Ndp2)/2)−Ndn=0.2820
(2)Ncp−Ncn=0.1548
(3)(rd2+rd1)/(rd2−rd1)=0.2465
(4)(rc2−rc1)/(rc2+rc1)=0.7452
(5)fd/f0 =0.5855
(6)fa/f0 =1.6138
(7)(−fb)/f0=1.9885
(8)(−fc)/f0=1.2943
【0094】
このように、第1実施例に係る光学系OS1は、上記条件式(1)〜(8)を全て満足している。
【0095】
図2に、この第1実施例に係る光学系OS1の無限遠合焦状態における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差、及び、コマ収差の諸収差図を示す。各収差図において、FNOはFナンバーを、Yは像高を、ωは半画角[単位:度]を、それぞれ示している。また、各収差図において、dはd線(波長λ=587.6nm)、及び、gはg線(波長λ=435.8nm)に対する収差を表している。また、非点収差図において、実線はサジタル像面を示し、破線はメリジオナル像面を示している。また、コマ収差図は、各半画角ωにおいて、実線はd線及びg線に対するメリジオナルコマ収差を表し、原点より左側の破線はd線に対してメリジオナル方向に発生するサジタルコマ収差、原点より右側の破線はd線に対してサジタル方向に発生するサジタルコマ収差を表している。なお、この収差図の説明は以降の実施例においても同様である。この
図2に示す各収差図から明らかなように、この第1実施例に係る光学系OS1では、球面収差、サジタルコマ収差、像面湾曲、非点収差、メリジオナルコマ収差を含め諸収差が良好に補正されており、高い光学性能を有していることが分かる。
【0096】
[第2実施例]
図3は、第2実施例に係る光学系OS2の構成を示す図である。この光学系OS2は、光軸に沿って物体側から順に、物体側に凸面を向け、物体側に非球面を有した正メニスカスレンズ(正レンズ成分)Laよりなる第1レンズ群Gaと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズLb1pと物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズLb1nとの接合による接合正レンズLb1、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ(負レンズ成分)Lb2よりなり、全体で負の屈折力を有する第2レンズ群Gbと、開口絞りSと、両凹レンズ(負レンズ)Lcnと両凸レンズ(正レンズ)Lcpとが接合された接合負レンズLcからなる第3レンズ群Gcと、両凸レンズ(正レンズ)Ldp1と両凹レンズ(負レンズ)Ldnと像側の面に非球面を有する両凸レンズ(正レンズ)Ldp2との3枚接合によりなる接合正レンズLdを有する第4レンズ群Gdと、から構成される。
【0097】
以下の表4に、本第2実施例に係る光学系OS2の諸元の値を掲げる。なお、この表4に示す面番号1〜15は、
図3に示す番号1〜15に対応している。
【0098】
(表4)
[全体諸元]
f = 58.0216
FNO= F1.450
ω = 20.86
Y = 21.6
TL = 92.20380
Bf = 38.70000
[レンズデータ]
m r d νd nd
* 1 52.8577 6.0000 49.53 1.744430
2 229.3475 0.1000
3 40.3738 6.0000 52.34 1.755000
4 354.9744 1.5000 70.31 1.487490
5 42.4134 4.1038
6 290.8467 1.5000 31.16 1.688930
7 31.6359 6.0000
8 0.0000 6.0000 開口絞りS
9 -30.7873 1.7000 28.46 1.728250
10 35.1427 7.0000 40.77 1.883000
11 -131.1407 0.1000
12 118.7661 6.0000 40.66 1.883000
13 -44.2318 1.5000 48.78 1.531720
14 44.2683 6.0000 49.53 1.744430
*15 -77.2943 38.7000
[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 90.95005
第2レンズ群 3 -104.24131
第3レンズ群 9 -84.89588
第4レンズ群 12 35.19680
【0099】
この第2実施例に係る光学系OS2において、第1面及び第15面の各レンズ面は非球面形状に形成されている。次の表5に、非球面データ、すなわち円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A14の値を示す。
【0100】
(表5)
κ A4 A6 A8 A10
第 1面 0.5721 1.10084E-07 6.21998E-10 -4.25694E-13 0.00000E+00
A12 A14
0.00000 0.00000
κ A4 A6 A8 A10
第15面 14.1597 8.65514E-06 4.15194E-09 1.25812E-11 1.22728E-14
A12 A14
0.00000 0.00000
【0101】
次の表6に、この第2実施例に係る光学系OS2に対する各条件式対応値を示す。
【0102】
(表6)
(1)((Ndp1+Ndp2)/2)−Ndn=0.2820
(2)Ncp−Ncn=0.1548
(3)(rd2+rd1)/(rd2−rd1)=0.0004124
(4)(rc2−rc1)/(rc2+rc1)=0.6197
(5)fd/f0 =0.6066
(6)fa/f0 =1.5675
(7)(−fb)/f0=1.7966
(8)(−fc)/f0=1.4632
【0103】
このように、第2実施例に係る光学系OS2は、上記条件式(1)〜(8)を全て満足している。
【0104】
図4に、この第2実施例に係る光学系OS2の無限遠合焦状態における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差、及び、コマ収差の諸収差図を示す。この
図4に示す各収差図から明らかなように、この第2実施例に係る光学系OS2では、球面収差、サジタルコマ収差、像面湾曲、非点収差、メリジオナルコマ収差を含め諸収差が良好に補正されており、高い光学性能を有していることが分かる。
【0105】
[第3実施例]
図5は、第3実施例に係る光学系OS3の構成を示す図である。この光学系OS3は、光軸に沿って物体側から順に、物体側に凸面を向け、物体側の面に非球面を有した正メニスカスレンズ(正レンズ成分)Laよりなる第1レンズ群Gaと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズLb1、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ(負レンズ成分)Lb2よりなり、全体で負の屈折力を有する第2レンズ群Gbと、開口絞りSと、両凹レンズ(負レンズ)Lcnと両凸レンズ(正レンズ)Lcpとが接合された接合負レンズLcからなる第3レンズ群Gcと、両凸レンズ(正レンズ)Ldp1と両凹レンズ(負レンズ)Ldnと像側の面に非球面を有する両凸レンズ(正レンズ)Ldp2との3枚接合によりなる接合正レンズLdを有する第4レンズ群Gdと、から構成される。
【0106】
以下の表7に、本第3実施例に係る光学系OS3の諸元の値を掲げる。なお、この表7に示す面番号1〜14、
図5に示す番号1〜14に対応している。
【0107】
(表7)
[全体諸元]
f = 58.0216
FNO= F1.440
ω = 20.87
Y = 21.6
TL = 93.82445
Bf = 38.69998
[レンズデータ]
m r d νd nd
* 1 54.7137 7.0000 49.53 1.744430
2 308.4327 0.1000
3 42.3272 9.4730 52.34 1.755000
4 55.7512 3.7515
5 205.5926 1.5000 32.19 1.672700
6 30.2418 6.0000
7 0.0000 6.0000 開口絞りS
8 -28.1625 1.7000 28.46 1.728250
9 36.4172 7.0000 40.77 1.883000
10 -87.6276 0.1000
11 147.1989 5.0000 40.66 1.883000
12 -43.9773 1.5000 48.78 1.531720
13 48.6565 6.0000 49.53 1.744430
*14 -68.4596 38.7000
[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 88.30720
第2レンズ群 3 -91.08435
第3レンズ群 8 -96.49809
第4レンズ群 11 35.74226
【0108】
この第3実施例に係る光学系OS3において、第1面及び第14面の各レンズ面は非球面形状に形成されている。次の表8に、非球面データ、すなわち円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A14の値を示す。
【0109】
(表8)
κ A4 A6 A8 A10
第 1面 0.6352 1.81344E-07 2.27541E-10 -6.87261E-14 8.40488E-17
A12 A14
0.00000 0.00000
κ A4 A6 A8 A10
第14面 10.2309 8.16757E-06 7.51032E-09 -1.01253E-11 4.97307E-14
A12 A14
0.00000 0.00000
【0110】
次の表9に、この第3実施例に係る光学系OS3に対する各条件式対応値を示す。
【0111】
(表9)
(1)((Ndp1+Ndp2)/2)−Ndn=0.2820
(2)Ncp−Ncn=0.1548
(3)(rd2+rd1)/(rd2−rd1)=0.05051
(4)(rc2−rc1)/(rc2+rc1)=0.5136
(5)fd/f0 =0.6160
(6)fa/f0 =1.5172
(7)(−fb)/f0=1.5698
(8)(−fc)/f0=1.6631
【0112】
このように、第3実施例に係る光学系OS3は、上記条件式(1)〜(8)を全て満足している。
【0113】
図6に、この第3実施例に係る光学系OS3の無限遠合焦状態における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差、及び、コマ収差の諸収差図を示す。この
図6に示す各収差図から明らかなように、この第3実施例に係る光学系OS3では、球面収差、サジタルコマ収差、像面湾曲、非点収差、メリジオナルコマ収差を含め諸収差が良好に補正されており、高い光学性能を有していることが分かる。
【0114】
[第4実施例]
図7は、第4実施例に係る光学系OS4の構成を示す図である。この光学系OS4は、光軸に沿って物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ(正レンズ成分)Laよりなる第1レンズ群Gaと、両凸レンズLb1pと像側に非球面を有した両凹レンズLb1nとの接合による接合正レンズLb1、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ(負レンズ成分)Lb2よりなり、全体で負の屈折力を有する第2レンズ群Gbと、開口絞りSと、両凹レンズ(負レンズ)Lcnと両凸レンズ(正レンズ)Lcpとが接合された接合負レンズLcからなる第3レンズ群Gcと、両凸レンズ(正レンズ)Ldp1と両凹レンズ(負レンズ)Ldnと像側の面に非球面を有する両凸レンズ(正レンズ)Ldp2との3枚接合によりなる接合正レンズLdを有する第4レンズ群Gdと、から構成される。
【0115】
以下の表10に、本第4実施例に係る光学系OS4の諸元の値を掲げる。なお、この表10に示す面番号1〜15、
図7に示す番号1〜15に対応している。
【0116】
(表10)
[全体諸元]
f = 51.600
FNO= F1.450
ω = 23.15
Y = 21.6
TL = 87.0000
Bf = 39.0000
[レンズデータ]
m r d νd nd
1 51.9367 4.0000 49.53 1.744430
2 118.3912 0.1000
3 35.6219 6.5000 52.34 1.755000
4 -603.0226 1.3000 70.31 1.487490
* 5 27.7222 2.0000
6 42.6946 1.5000 30.13 1.698950
7 24.9009 6.0000
8 0.0000 5.5000 開口絞りS
9 -24.0074 1.5000 28.38 1.728250
10 25.5171 9.0000 40.66 1.883000
11 -58.7113 0.1000
12 1020.4761 4.0000 40.66 1.883000
13 -53.0354 1.5000 52.20 1.517420
14 179.3667 5.0000 49.53 1.744430
*15 -46.5050 39.0000
[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 121.17989
第2レンズ群 3 -238.64960
第3レンズ群 9 -144.06235
第4レンズ群 12 40.91319
【0117】
この第4実施例に係る光学系OS4において、第5面及び第15面の各レンズ面は非球面形状に形成されている。次の表11に、非球面データ、すなわち円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A14の値を示す。
【0118】
(表11)
κ A4 A6 A8 A10
第 5面 2.6344 -3.50171E-06 -3.30561E-08 1.23094E-10 -6.19348E-13
A12 A14
0.15186E-18 0.11305E-19
κ A4 A6 A8 A10
第15面 -17.4521 -1.78976E-05 7.31749E-08 -1.76238E-10 2.30364E-13
A12 A14
-0.18570E-17 0.12234E-19
【0119】
次の表12に、この第4実施例に係る光学系OS4に対する各条件式対応値を示す。
【0120】
(表12)
(1)((Ndp1+Ndp2)/2)−Ndn=0.2963
(2)Ncp−Ncn=0.1548
(3)(rd2+rd1)/(rd2−rd1)=0.5436
(4)(rc2−rc1)/(rc2+rc1)=0.4195
(5)fd/f0 =0.7929
(6)fa/f0 =2.3485
(7)(−fb)/f0=4.6250
(8)(−fc)/f0=2.7919
【0121】
このように、第4実施例に係る光学系OS4は、上記条件式(1)〜(8)を全て満足している。
【0122】
図8に、この第4実施例に係る光学系OS4の無限遠合焦状態における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差、及び、コマ収差の諸収差図を示す。この
図8に示す各収差図から明らかなように、この第4実施例に係る光学系OS4では、球面収差、サジタルコマ収差、像面湾曲、非点収差、メリジオナルコマ収差を含め諸収差が良好に補正されており、高い光学性能を有していることが分かる。
【0123】
以上の各実施例によれば、2ω=41.8〜46.3°程度の包括角を有し、さらに大口径F1.4の口径を有し、高性能で球面収差、サジタルコマ収差、像面湾曲、メリジオナルコマ収差が良好に補正された光学系OSが実現できる。
【0124】
なお、以上の各実施例に示す光学系OS1〜OS4を、上述したカメラ1に搭載することにより、上述した効果を奏することは言うまでもない。また、上記各実施例は本発明の一具体例を示しているものであり、本発明はこれらに限定されるものではない。