(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
高容量負極物質がコーティングされた複数のスーパー導電性ナノ粒子と、その他の物質と、前記高容量負極物質がコーティングされた複数のスーパー導電性ナノ粒子及び前記その他の物質の表面にあるピッチコーティングと、からなる負極活物質において、
前記スーパー導電性ナノ粒子は、
6個のカーボン原子が六角形状に連結されてなる環が互いに縮合されて一平面上に配列されている多環ナノシートn個が、前記一平面に対して垂直方向に沿って積層された構造を持ち、
前記nは2ないし100の整数であり、
前記n個の多環ナノシートのカーボンのうち第1カーボンと、前記n個の多環ナノシートのカーボンのうち第2カーボンとを、L1≧L2になるように選択して(ここで、前記L1は、前記第1カーボンと前記第2カーボンとの距離を表し、前記L2は、前記n個の多環ナノシートのカーボンのうち前記第1カーボン及び第2カーボンを除外した任意の第3カーボンと、前記n個の多環ナノシートのカーボンのうち前記第1カーボン、第2カーボン及び第3カーボンを除外した任意の第4カーボンとの距離を表す)、前記第1カーボンをx軸、y軸及びz軸を持つ3次元座標系の原点A(0,0,0)に位置させる時、前記第2カーボンは座標B(a,b,c)を持ち、前記a及びbは互いに独立して10μm以下であり、前記cは100nm以下であり、
前記高容量負極物質のコーティングが、前記高容量負極物質がコーティングされた複数のスーパー導電性ナノ粒子の1個のそれぞれ全体を被覆していて、
前記その他の物質が、バインダー、溶媒、導電剤、及び、高容量負極物質がコーティングされていないスーパー導電性ナノ粒子の四種類の物質のうちの少なくとも一種類であり、
前記負極活物質の大きさは、3μmないし60μmである、負極活物質。
前記高容量負極物質は、Si、Ni、Al、Sn、Ge、Si合金、Ni合金、Al合金、Sn合金、Ge合金、Si酸化物、Ni酸化物、Al酸化物、Sn酸化物、Ge酸化物、Si合金酸化物、Ni合金酸化物、Al合金酸化物、Sn合金酸化物、Ge合金酸化物及びこれらの混合物からなる群から選択される請求項1に記載の負極活物質。
前記高容量負極物質は、Si、Ni、Al、Sn、Ge、Si合金、Ni合金、Al合金、Sn合金、Ge合金、Si酸化物、Ni酸化物、Al酸化物、Sn酸化物、Ge酸化物、Si合金酸化物、Ni合金酸化物、Al合金酸化物、Sn合金酸化物、Ge合金酸化物及びこれらの混合物からなる群から選択される請求項6に記載のリチウム電池。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
容量及び寿命特性の改善された、ナノメタル粉末及びスーパー導電性ナノ粒子を含む負極活物質を提供することである。
【0006】
前記負極活物質を含むリチウム電池を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面によって、高容量負極物質がコーティングされたスーパー導電性ナノ粒子を含む負極活物質が提供される。前記スーパー導電性ナノ粒子は、6個のカーボン原子が六角形状に連結されてなる環が互いに縮合されて一平面上に配列されている多環ナノシートn個が、前記一平面に対して垂直方向に沿って積層された構造を持ち、前記nは2ないし100の整数であり、前記n個の多環ナノシートのカーボンのうち第1カーボンと、前記n個の多環ナノシートのカーボンのうち第2カーボンとを、L
1≧L
2になるように選択して(ここで、前記L
1は、前記第1カーボンと前記第2カーボンとの距離を表し、前記L
2は、前記n個の多環ナノシートのカーボンのうち前記第1カーボン及び第2カーボンを除外した任意の第3カーボンと、前記n個の多環ナノシートのカーボンのうち前記第1カーボン、第2カーボン及び第3カーボンを除外した任意の第4カーボンとの距離を表す)、前記第1カーボンをx軸、y軸及びz軸を持つ3次元座標系の原点A(0,0,0)に位置させる時、前記第2カーボンは座標B(a,b,c)を持ち、前記a及びbは互いに独立して10μm以下であり、前記cは100nm以下である。
【0008】
本発明の一具現例によれば、前記高容量負極物質は、Si、Ni、Al、Sn、Ge、Si合金、Ni合金、Al合金、Sn合金、Ge合金、Si酸化物、Ni酸化物、Al酸化物、Sn酸化物、Ge酸化物、Si合金酸化物、Ni合金酸化物、Al合金酸化物、Sn合金酸化物、Ge合金酸化物及びこれらの混合物からなる群から選択される。
【0009】
本発明の他の一具現例によれば、前記多環ナノシートの隣接カーボンは、互いにsp
2結合によって連結される。
【0010】
本発明のさらに他の一具現例によれば、前記多環ナノシートそれぞれの厚さは、カーボン原子粒径±0.1nmの範囲である。
【0011】
本発明のさらに他の一具現例によれば、前記nは、2ないし10の整数である。
【0012】
本発明のさらに他の一具現例によれば、前記cは、0.1nmないし50nmである。
【0013】
本発明のさらに他の一具現例によれば、前記cは、0.1nmないし20nmである。
【0014】
本発明のさらに他の一具現例によれば、前記負極活物質の大きさは、3μmないし60μmである。
【0015】
本発明のさらに他の一具現例によれば、前記負極活物質は、コーティングされていないスーパー導電性ナノ粒子をさらに含む。
【0016】
本発明のさらに他の一具現例によれば、前記負極活物質の表面はピッチコーティングされている。
【0017】
本発明の他の側面によれば、正極活物質を含む正極と、高容量負極物質がコーティングされたスーパー導電性ナノ粒子を含む負極活物質を含む負極と、電解液とを含むリチウム電池が提供される。前記スーパー導電性ナノ粒子は、6個のカーボン原子が六角形状に連結されてなる環が互いに縮合されて一平面上に配列されている多環ナノシートn個が、前記一平面に対して垂直方向に沿って積層された構造を持ち、前記nは、2ないし100の整数であり、前記n個の多環ナノシートのカーボンのうち第1カーボンと、前記n個の多環ナノシートのカーボンのうち第2カーボンとを、L
1≧L
2になるように選択して(ここで、前記L
1は、前記第1カーボンと前記第2カーボンとの距離を表し、前記L
2は、前記n個の多環ナノシートのカーボンのうち前記第1カーボン及び第2カーボンを除外した任意の第3カーボンと、前記n個の多環ナノシートのカーボンのうち前記第1カーボン、第2カーボン及び第3カーボンを除外した任意の第4カーボンとの距離を表す)、前記第1カーボンをx軸、y軸及びz軸を持つ3次元座標系の原点A(0,0,0)に位置させる時、前記第2カーボンは座標B(a,b,c)を持ち、前記a及びbは互いに独立して10μm以下であり、前記cは100nm以下である。
【0018】
本発明のさらに他の一具現例によれば、前記高容量負極物質は、Si、Ni、Al、Sn、Ge、Si合金、Ni合金、Al合金、Sn合金、Ge合金、Si酸化物、Ni酸化物、Al酸化物、Sn酸化物、Ge酸化物、Si合金酸化物、Ni合金酸化物、Al合金酸化物、Sn合金酸化物、Ge合金酸化物及びこれらの混合物からなる群から選択される。
【0019】
本発明のさらに他の一具現例によれば、前記多環ナノシートの隣接カーボンは、互いにsp
2結合によって連結される。
【0020】
本発明のさらに他の一具現例によれば、前記多環ナノシートそれぞれの厚さは、カーボン原子粒径±0.1nmの範囲である。
【0021】
本発明のさらに他の一具現例によれば、前記nは、2ないし10の整数である。
【0022】
本発明のさらに他の一具現例によれば、前記cは、0.1nmないし50nmである。
【0023】
本発明のさらに他の一具現例によれば、前記cは、0.1nmないし20nmである。
【0024】
本発明のさらに他の一具現例によれば、前記負極活物質の大きさは、3μmないし60μmである。
【0025】
本発明のさらに他の一具現例によれば、前記負極活物質は、コーティングされていないスーパー導電性ナノ粒子をさらに含む。
【0026】
本発明のさらに他の一具現例によれば、前記負極活物質の表面はピッチコーティングされている。
【発明の効果】
【0027】
本発明の一具現例によるリチウム二次電池は、高容量ナノ物質がスーパー導電性ナノ粒子にコーティングされている状態で球形化した、活物質を含むものであって、容量及び効率が増大し、スーパー導電性ナノ粒子を含む負極活物質の動作安定性も増大する。このような電池を容易に製造することができる。
【発明を実施するための形態】
【0029】
Si、Sn、Ni系活物質は、高い理論容量にもかかわらず、実際の充放電時に体積膨脹及びLi析出などが起きて実際に電池への適用が不可能であるという短所を有している。しかし、高容量を活用するためには、Siなどの原料物質の体積膨脹が起きても電池に直接的な損傷を与えない方法が考案されねばならない。
【0030】
一般的にSi−C複合系の具現時に最も困難な点は、ナノサイズのSiをグラファイトあるいはカーボン物質で適当に包む方法である。SiとCとの比重差が大きく、Siが100nm以上の比較的大きいサイズであるため、既存の方法である黒鉛の球形化後に気孔(pore)を通じてSiを添加するか、Siが単純にグラファイトと混合された状態で球形化器を利用して球形化する場合、Siと炭素相とが分離されるので製造し難い。したがって、初期形成方法のうち、Siがカーボンと貼り付けられている形態に製作する必要がある。
【0031】
またSiは、劣化した後の形態が散々に割れる特性を表すため、C相で適当に包み、その内部でSiが割れた後にも導電経路を保持する支持台が必要である。
【0033】
本発明の一具現例による負極活物質は、高容量負極物質がコーティングされたスーパー導電性ナノ粒子を含む。
【0034】
図1は、一具現例によるスーパー導電性ナノ粒子10の概略図である。
【0035】
前記スーパー導電性ナノ粒子10は不規則的な形態を持つことがあるが、基本的に“板状”の形態を持つ。前記スーパー導電性ナノ粒子10の形態は“板状”を基本とするが、撓むか、または末端部が巻かれているなど多様な変形形態を持つことができる。前記スーパー導電性ナノ粒子10の形態が基本的に“板状”であるというのは、後述する
図1ないし
図4を参照したスーパー導電性ナノ粒子10についての説明、及び
図9A及び
図9Bのスーパー導電性ナノ粒子粉末及びスーパー導電性ナノ粒子を観察した写真から容易に理解できる。
【0036】
前記スーパー導電性ナノ粒子10は、6個のカーボン原子が六角形状に連結されてなる環が互いに縮合されて一平面上に配列されている多環ナノシートn個が、前記一平面に対して垂直方向に沿って積層された構造を持つ。
【0037】
本明細書中で“6個のカーボン原子が六角形状に連結されてなる環”という用語は、六角形環であって前記六角形の各頂点にはカーボンが位置した環を示す。以下、略語として、“6員(6−membered)カーボン環”ともいう。前記多環ナノシートは複数の6員カーボン環を持つが、前記複数の6員カーボン環は互いに縮合されて(fused)蜂の巣形態をなし、一平面上に配列されている。ここで、“一平面上に配列されている”という用語は、複数の6員カーボン環が左右に縮合されて配列及び延びたことを示すものであって、上下に縮合されて配列及び延びたことは排除されることを示すものである。前記“6個のカーボン原子が六角形状に連結されてなる環が互いに縮合されて一平面上に配列されている”とは、
図1中、T
1に表示された点線円の部分を分子レベルに拡大した
図2を参照すれば、さらに容易に理解できるであろう。
図2によれば、前記複数の6員カーボン環は互いに縮合されていて、6員カーボン環の間には別途の空間なしに蜂の巣状をなしており、これは左右方向に配列及び延びている。
図2中、各6員カーボン環の頂点にはカーボンが存在し、これは当業者に容易に理解されうる。
【0038】
前記多環ナノシートのカーボンのうち隣接したカーボンは、互いにsp
2結合によって連結されうる。これにより、前記6員カーボン環内の共振構造が形成されて、電子の移動がさらに容易になりうる。
【0039】
前記多環ナノシートは、複数の6員カーボン環が互いに縮合されて一平面上に配列された構造を持つので、例えば、前記多環ナノシートの厚さはカーボン原子粒径±0.1nmの範囲でありうる。ここで、前記多環ナノシートの厚さがカーボン原子粒径の“±0.1nm”の範囲を持つことは、前記多環ナノシートが撓むか、または末端部が巻かれている形態を持つことができ、部分的に欠損しうるということを反映したものである。
【0040】
前記スーパー導電性ナノ粒子10は、前述したような多環ナノシートn個が積層された構造を持つ。ここで、前記n個の多環ナノシートは、前記多環ナノシートの複数の6員カーボン環が互いに縮合されて配列されている一平面に対して垂直方向によって積層されている。
【0041】
前述したような
図1のT
2に表示された点線円部分を拡大図示した
図3を参照してさらに容易に理解されうる。前記n個の多環ナノシートは、積層された順序によって第1多環ナノシート、第2多環ナノシート、第3多環ナノシート、…、第n−2多環ナノシート、第n−1多環ナノシート、及び第n多環ナノシートで表示されうる。例えば、
図3のスーパー導電性ナノ粒子10は、nが7であるが、前記スーパー導電性ナノ粒子10は、第1多環ナノシート21、第2多環ナノシート22、第3多環ナノシート23、第4多環ナノシート24、第5多環ナノシート25、第6多環ナノシート26及び第7多環ナノシート27が積層された構造を持っている。ここで、前記第1多環ナノシート21ないし前記第7多環ナノシート27が積層された方向は、
図2に図示された複数の6員カーボン環が互いに縮合されて配列された一平面の方向である“左右”方向に対して垂直の“上下”方向であるということが分かる。
【0042】
前記nは、2ないし100の整数、例えば、2ないし80の整数、例えば、2ないし70の整数、例えば、2ないし40の整数、具体的には2ないし20の整数、さらに具体的には2ないし10の整数でありうる。
【0043】
前記スーパー導電性ナノ粒子10で、前記n個の多環ナノシートのカーボンのうち第1カーボンと、前記n個の多環ナノシートのカーボンのうち第2カーボンとを、L
1≧L
2になるように選択して、前記第1カーボンをx軸、y軸及びz軸を持つ3次元座標系の原点A(0,0,0)に位置させる時、前記第2カーボンは座標B(a,b,c)を持ち、前記a及びbは互いに独立して10μm以下であり、前記cは100nm以下でありうる。ここで、前記L
1は、前記第1カーボンと前記第2カーボンとの距離を表し、前記L
2は、前記n個の多環ナノシートのカーボンのうち前記第1カーボン及び第2カーボンを除外した任意の第3カーボンと、前記n個の多環ナノシートのカーボンのうち前記第1カーボン、第2カーボン及び第3カーボンを除外した任意の第4カーボンとの距離を表す。すなわち、前記第1カーボン及び前記第2カーボンは、n個の多環ナノシートに含まれたカーボンのうちカーボン間の距離が最長になるように選択された2個のカーボンであると理解できる。
【0044】
例えば、
図1に図示されたスーパー導電性ナノ粒子10の第1カーボンはA
1位置に存在でき、第2カーボンはB
1位置に存在できる。
図4は、前述したように選択された第1カーボンを、x軸、y軸及びz軸を持つ3次元座標系の原点A(0,0,0)に位置させる時、前記第2カーボンが座標B(a,b,c)を持つことを概略的に説明した図面であって、便宜上、原点Aと座標Bとの距離が最大になる仮想の正六面体も共に図示したものである。したがって、前記“a”、“b”及び“c”は、それぞれ
図4に図示された仮想の正六面体の横、縦、高さに対応するところ、前記“a”、“b”及び“c”は、
図1に図示されたスーパー導電性ナノ粒子10がコンパクトに収容された仮想の正六面体の横、縦及び高さであるとも解釈されうる。
【0045】
前記a及びbは、互いに独立して10μm以下、例えば、1μmないし10μmでありうる。
【0046】
前記cは100nm以下、例えば、0.1nmないし100nm、具体的には0.1nmないし90nm、さらに具体的には0.1nmないし50nmでありうる。例えば、前記cは0.1nmないし20nmであるが、これに限定されるものではない。
【0047】
前記スーパー導電性ナノ粒子10のa、b及びcが前述したような範囲を満たすことで特定理論に限定されるものではないが、製造される負極活物質が採用される電池の容量及び寿命が最適になる。
【0048】
前記スーパー導電性ナノ粒子粉末は、複数の互いに個別的なスーパー導電性ナノ粒子を含む。前記スーパー導電性ナノ粒子粉末に含まれたそれぞれのスーパー導電性ナノ粒子についての説明は、前述したものを参照する。
【0049】
前記スーパー導電性ナノ粒子粉末に含まれた複数のスーパー導電性ナノ粒子の形態及びサイズは互いに異なる。したがって、前記スーパー導電性ナノ粒子粉末の定義は、前述したようなそれぞれのスーパー導電性ナノ粒子についての説明及びスーパー導電性ナノ粒子粉末に対して行われたサイズ分散度の測定に基づく。例えば、前記スーパー導電性ナノ粒子粉末について、前記それぞれのスーパー導電性ナノ粒子について定義された“a”、“b”及び“c”を持つものの、前記a、b及びcはこれらのd
50として定義されうる。前記d
50の定義は、当業者に容易に理解されうる。
【0050】
前記スーパー導電性ナノ粒子粉末のa及びbのd
50は、互いに独立して10μm以下、例えば、1μmないし10μmでありうる。
【0051】
前記スーパー導電性ナノ粒子粉末のcのd
50は100nm以下、例えば、0.1nmないし100nm、具体的には0.1nmないし90nm、さらに具体的には0.1nmないし50nmでありうる。例えば、前記cのd
50は0.1nmないし20nmであるが、これに限定されるものではない。
【0052】
このような負極活物質の大きさは3μmないし60μmでありうる。
【0053】
負極活物質の大きさが前記範囲である場合、寿命及び充放電率の特性が最適化して極板形成特性を確保できる。
【0054】
本発明のさらに他の一具現例によれば、前記負極活物質はコーティングされていないスーパー導電性ナノ粒子をさらに含むことができ、負極活物質の表面はピッチコーティングされたものでありうる。
【0055】
前述したようなスーパー導電性ナノ粒子粉末は、黒鉛を出発物質として使用して製造できる。前記スーパー導電性ナノ粒子粉末の製造方法の一例は、黒鉛を膨脹させる段階、前記膨脹された黒鉛に溶媒を追加した後、前記溶媒中に膨脹された黒鉛を粉砕する段階、及びこれから収得した粉砕物から溶媒を除去する段階を含むことができる。これをさらに詳細に説明すれば、下記の通りである。
【0056】
先ず、黒鉛を加熱して膨脹させた後、これから発生したガスを除去する。ここで、出発物質として膨脹黒鉛を使用できるが、これに限定されるものではない。黒鉛膨脹のための温度は、例えば、400℃ないし600℃であり、熱処理時間は30分ないし2時間であるが、これに限定されるものではない。前記熱処理温度範囲及び時間を満たす場合、カーボン間の結合が実質的に損傷せず、前述したような“c”または“cのd
50”範囲を満たすスーパー導電性ナノ粒子粉末を得るのに十分な程度に黒鉛が膨脹しうる。
【0057】
次いで、選択的に、黒鉛膨脹時に発生したガスを除去できる。前記ガスは、黒鉛に存在する不純物(例えば、カーボン以外の原子、分子など)が酸素などと結合して生成された酸化物でありうる。例えば、前記ガスはSO
2であるが、これに限定されるものではない。前記黒鉛膨脹段階によって黒鉛に存在する不純物が焼成されて除去される効果を得ることができるので、スーパー導電性ナノ粒子粉末の純度が向上できる。
【0058】
次いで、膨脹された黒鉛に溶媒を追加し、溶媒中に膨脹された黒鉛を粉砕する。前記溶媒としては、膨脹された黒鉛と実質的に反応せずにフロー性を提供できる物質が使われうる。前記溶媒としては、例えば、アルコール類(例えば、エタノール)などが使われうるが、これに限定されるものではない。
【0059】
次いで、前述したような溶媒中に含まれた膨脹された黒鉛を粉砕する。粉砕方法としては、ホモジナイザーを用いる方法、マイクロフルイダイザーを用いる方法など多様な方法を利用でき、前記粉砕工程は数回反復でき、粉砕方法を異ならせて2回以上行える。一方、膨脹された黒鉛の粉砕前に膨脹された黒鉛と任意の酸とを混合できるなど、多様な変形が可能である。例えば、マイクロフルイダイザーを用いた粉砕工程の反復回数によって前記スーパー導電性ナノ粒子のa及び/またはbが制御されうるが、これに限定されるものではない。
【0060】
次いで、前記溶媒を除去してスーパー導電性ナノ粒子粉末を収得する。溶媒の除去は、溶媒の沸点などの物性を考慮した多様な方法が利用されうるが、例えば、粉砕結果物をろ過及び洗浄した後、80℃下で熱処理できるなど多様な方法が利用できる。
【0061】
次いで、スーパー導電性ナノ粒子に高容量負極物質をコーティングする方法について説明する。
【0062】
前記高容量負極物質は、Si、Ni、Al、Sn、Ge、Si合金、Ni合金、Al合金、Sn合金、Ge合金、Si酸化物、Ni酸化物、Al酸化物、Sn酸化物、Ge酸化物、Si合金酸化物、Ni合金酸化物、Al合金酸化物、Sn合金酸化物、Ge合金酸化物及びこれらの混合物からなる群から選択されうる。
【0063】
スーパー導電性ナノ粒子に、Si、Ni、Al、Sn、Ge、Si合金、Ni合金、Al合金、Sn合金、Ge合金形態をコーティングする場合、これら金属をハロゲン化合物化した液状のハロゲン化金属に浸漬させた後、ハロゲン化金属を還元させる方法を使用する。
【0064】
スーパー導電性ナノ粒子に、Si酸化物、Ni酸化物、Al酸化物、Sn酸化物、Ge酸化物、Si合金酸化物、Ni合金酸化物、Al合金酸化物、Sn合金酸化物、Ge合金酸化物でコーティングする場合は、前記方法でハロゲン化金属を還元させた後、これを再び酸素雰囲気で酸化させる方法を使用する。
【0065】
コーティングは、スーパー導電性ナノ粒子全体を被覆するか、またはアイランド形態、またはドット形態にコーティングする方式で行われうる。
【0066】
コーティングの厚さは、例えば、1nmないし100nmでありうる。
【0067】
このようにスーパー導電性ナノ粒子に前記高容量負極物質をコーティングした後、これを球形化する。
【0068】
球形化工程は、一般的な球形化装置を利用して球形化でき、これは当業者に周知の工程であるため、詳細な説明は省略する。
【0069】
本発明の他の側面によって、正極活物質を含む正極と、高容量負極物質がコーティングされたスーパー導電性ナノ粒子を含む負極活物質を含む負極、及び電解液とを含むリチウム電池が提供される。
【0070】
前記正極は、集電体及びこの集電体上に形成される正極活物質層を備えることができる。前記正極活物質層を形成するための正極活物質としては、リチウムの可逆的なインターカレーション及びデインターカレーションの可能な化合物(リチエイテッド・インターカレーション化合物)を使用できる。具体的な例には、下記化学式のうちいずれか一つで表現される化合物を挙げることができる。
【0071】
Li
aA
1−bX
bD
2(前記式で、0.95≦a≦1.1、及び0≦b≦0.5);Li
aE
1−bX
bO
2−cD
c(前記式で、0.95≦a≦1.1、0≦b≦0.5、0≦c≦0.05);LiE
2−bX
bO
4−cD
c(前記式で、0≦b≦0.5、0≦c≦0.05);Li
aNi
1−b−cCo
bBcD
α(前記式で、0.95≦a≦1.1、0≦b≦0.5、0≦c≦0.05、0<α≦2);Li
aNi
1−b−cCo
bX
cO
2−αM
α(前記式で、0.95≦a≦1.1、0≦b≦0.5、0≦c≦0.05、0<α<2);Li
aNi
1−b−cCo
bX
cO
2−αM
2(前記式で、0.95≦a≦1.1、0≦b≦0.5、0≦c≦0.05、0<α<2);Li
aNi
1−b−cMn
bX
cD
α(前記式で、0.95≦a≦1.1、0≦b≦0.5、0≦c≦0.05、0<α≦2);Li
aNi
1−b−cMn
bX
cO
2−αM
α(前記式で、0.95≦a≦1.1、0≦b≦0.5、0≦c≦0.05、0<α<2);Li
aNi
1−b−cMn
bX
cO
2−αM
2(前記式で、0.95≦a≦1.1、0≦b≦0.5、0≦c≦0.05、0<α<2);Li
aNi
bE
cG
dO
2(前記式で、0.90≦a≦1.1、0≦b≦0.9、0≦c≦0.5、0.001≦d≦0.1);Li
aNi
bCo
cMn
dG
eO
2(前記式で、0.90≦a≦1.1、0≦b≦0.9、0≦c≦0.5、0≦d≦0.5、0≦e≦0.1);Li
aNiG
bO
2(前記式で、0.90≦a≦1.1、0.001≦b≦0.1);Li
aCoG
bO
2(前記式で、0.90≦a≦1.1、0.001≦b≦0.1);Li
aMnG
bO
2(前記式で、0.90≦a≦1.1、0.001≦b≦0.1);Li
aMn
2G
bO
4(前記式で、0.90≦a≦1.1、0≦b≦0.1);QO
2;QS
2;LiQS
2;V
2O
5;LiV
2O
5;LiZO
2;LiNiVO
4;Li
(3−f)J
2(PO
4)
3(0≦f≦2);Li
(3−f)Fe
2(PO
4)
3(0≦f≦2);LiFePO
4。
【0072】
前記化学式において、Aは、Ni、Co、Mn、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され;Xは、Al、Ni、Co、Mn、Cr、Fe、Mg、Sr、V、希土類元素及びこれらの組み合わせからなる群から選択され;Dは、O、F、S、P、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され;Eは、Co、Mn、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され;Mは、F、S、P、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され;Gは、Al、Cr、Mn、Fe、Mg、La、Ce、Sr、V、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され;Qは、Ti、Mo、Mn、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され;Zは、Cr、V、Fe、Sc、Y、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され;Jは、V、Cr、Mn、Co、Ni、Cu、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されうるが、これに限定されるものではない。
【0073】
または前記正極活物質の具体例としては、Li
aNi
bCo
cMn
dG
eO
2(前記式で、0.90≦a≦1.1、0≦b≦0.9、0≦c≦0.5、0≦d≦0.5、e=0である。例えば、a=1、b=0.5、c=0.2、d=0.3、e=0)、LiMn
2O
4などが使われうるが、これに制限されるものではない。
【0074】
一方、前記正極としてリチウム電極を使用できるが、これをハーフセルという。
【0075】
もちろん、この化合物の表面にコーティング層を持つものも使用でき、または、前記化合物とコーティング層を持つ化合物とを混合して使用してもよい。このコーティング層は、コーティング元素のオキサイド、コーティング元素のヒドロキシド、コーティング元素のオキシヒドロキシド、コーティング元素のオキシカーボネート及びコーティング元素のヒドロキシカーボネートからなる群から選択される少なくとも一つのコーティング元素化合物を含むことができる。これらコーティング層をなす化合物は非晶質または結晶質でありうる。前記コーティング層に含まれるコーティング元素としては、Mg、Al、Co、K、Na、Ca、Si、Ti、V、Sn、Ge、Ga、B、As、Zrまたはこれらの混合物を使用できる。
【0076】
前記コーティング層の形成工程は、前記化合物にこのような元素を使用して正極活物質の物性に悪影響を与えない方法、例えば、スプレーコーティング、浸漬法などでコーティングできれば、いかなるコーティング方法を使用してもよく、これについては、当業者に容易に認識されうる内容であるので、詳細な説明は省略する。
【0077】
前記正極活物質層はまたバインダーを含むことができる。
【0078】
前記バインダーは正極活物質粒子を互いによく付着させ、また正極活物質を集電体によく付着させる役割を行い、その代表的な例としては、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ジアセチルセルロース、ポリビニルクロライド、カルボキシル化されたポリビニルクロライド、ポリビニルフルオライド、エチレンオキサイドを含むポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチレン−ブタジエンラバー、アクリレイティッドスチレン−ブタジエンラバー、エポキシレジン、ナイロンなどを使用できるが、これに限定されるものではない。
【0079】
前記集電体としてはAlを使用できるが、これに限定されるものではない。
【0080】
前記正極は、正極活物質及びバインダー(選択的に、導電剤も含まれる)を溶媒中で混合して活物質組成物を製造し、この組成物を集電体に塗布して製造できる。このような正極製造方法は当業界で周知であるので、本明細書で詳細な説明は省略する。前記溶媒としてはN−メチルピロリドンなどを使用できるが、これに限定されるものではない。
【0081】
図6Aは、本発明の一具現例による負極活物質の断面を模式的に示した図面である。
【0082】
図6Aを参照すれば、負極活物質は、高容量負極物質がコーティングされたスーパー導電性ナノ粒子を含むものであって、スーパー導電性ナノ粒子、高容量負極物質、コーティング方法などは前述した通りである。
【0083】
図6Bは、本発明の他の一具現例による負極活物質の断面を模式的に示した図面である。
【0084】
図6Bを参照すれば、負極活物質は、高容量負極物質がコーティングされたスーパー導電性ナノ粒子以外に、コーティングされていないスーパー導電性ナノ粒子をさらに含んでいる。
【0085】
図6Bのような形態の負極活物質は、高容量負極物質がコーティングされたスーパー導電性ナノ粒子に、コーティングされていないスーパー導電性ナノ粒子を単純添加混合して形成されるか、または
図6Aのような形態の負極活物質から一部Siが落ちて形成されることもある。しかし、これに制限されるものではない。
【0086】
前記負極活物質の大きさは3μmないし60μmであり、前記負極活物質の表面はピッチコーティングされたものでありうる。
【0087】
図7は、本発明の一具現例による負極活物質が球形化した態様を拡大したSEM写真である。
【0088】
負極活物質はバインダー及び溶媒を含むことができ、この場合、正極の場合と同じものを使用できる。
【0089】
また、負極活物質は導電剤として、カーボンブラック、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、人造黒鉛、天然黒鉛、銅粉末、ニッケル粉末、アルミニウム粉末、銀粉末及びポリフェニレンからなる群から選択された一つ以上を含むことができる。場合によっては、前記正極電極活物質組成物及び負極電極活物質組成物に可塑剤をさらに付加して電極板の内部に気孔を形成できる。
【0090】
前記電解液は、非水系有機溶媒とリチウム塩を含むことができる。
【0091】
前記非水系有機溶媒は、電池の電気化学的反応に関与するイオンが移動できる媒質の役割を行える。
【0092】
このような非水系有機溶媒としては、カーボネート系、エステル系、エーテル系、ケトン系、アルコール系、または非陽性子性溶媒を使用できる。前記カーボネート系溶媒としては、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジプロピルカーボネート(DPC)、メチルプロピルカーボネート(MPC)、エチルプロピルカーボネート(EPC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、エチルメチルカーボネート(EMC)などが使われ、前記エステル系溶媒としては、メチルアセテート、エチルアセテート、n−プロピルアセテート、ジメチルアセテート、メチルプロピオネート、エチルプロピオネート、γ−ブチロラクトン、デカノリド、バレロラクトン、メバロノラクトン、カプロラクトンなどが使われうる。前記エーテル系溶媒としては、ジブチルエーテル、テトラグリム、ジグリム、ジメトキシエタン、2−メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロフランなどが使われ、前記ケトン系溶媒としては、シクロヘキサノンなどが使われうる。また前記アルコール系溶媒としては、エチルアルコール、イソプロピルアルコールなどが使われ、前記非陽性子性溶媒としては、R−CN(Rは、炭素数2ないし20の直鎖状、分枝状、または環構造の炭化水素基であり、二重結合芳香環またはエーテル結合を含むことができる)などのニトリル類、ジメチルホルムアミドなどのアミド類、1,3−ジオキソランなどのジオキソラン類スルホラン類などが使われうる。
【0093】
前記非水系有機溶媒は、単独または一つ以上混合して使用でき、一つ以上混合して使用する場合の混合比率は、目的とする電池性能によって適宜に調節でき、これは当業者には周知である。
【0094】
前記リチウム塩は有機溶媒に溶解されて、電池内でリチウムイオンの供給源として作用して基本的なリチウム電池の作動を可能にし、正極と負極との間のリチウムイオンの移動を促進する役割を行う物質である。このようなリチウム塩の例としては、LiPF
6、LiBF
4、LiSbF
6、LiAsF
6、LiN(SO
2C
2F
5)
2、Li(CF
3SO
2)
2N、LiC
4F
9SO3、LiClO
4、LiAlO
2、LiAlCl
4、LiN(C
xF
2x+1SO
2)(CyF
2y+1SO
2)(ここで、x及びyは自然数である)、LiCl、LiI及びLiB(C
2O4)
2(リチウムビス(オキサラト)ホウ酸塩(LiBOB)からなる群から選択される一つまたは二つ以上を支持電解塩として含むことができる。リチウム塩の濃度は、0.1ないし2.0M範囲内で使用できる。リチウム塩の濃度が前記範囲に含まれれば、電解質が適切な伝導度及び粘度を持つので、優秀な電解質性能を表すことができ、リチウムイオンが効果的に移動できる。
【0095】
リチウム電池の種類によって正極と負極との間にセパレータが存在することもある。このようなセパレータとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニリデンフルオライドまたはこれらの2層以上の複数層膜が使われ、ポリエチレン/ポリプロピレン2層セパレータ、ポリエチレン/ポリプロピレン/ポリエチレン3層セパレータ、ポリプロピレン/ポリエチレン/ポリプロピレン3層セパレータなどの混合複数層膜が使われうるということはいうまでもない。
【0096】
リチウム電池は、使用するセパレータと電解質との種類によって、リチウムイオン電池、リチウムイオンポリマー電池及びリチウムポリマー電池に分類され、形態によって、円筒形、角形、コイン型、ポーチ型などに分類され、サイズによって、バルクタイプと薄膜タイプとに分けることができる。さらに、前記リチウム電池は一次電池または二次電池の両方に使用できる。これら電池の製造方法は当業界で周知であるので、詳細な説明は省略する。
【0097】
図5は、一具現例によるリチウム二次電池の構造を概略的に示した図面である。
図5に図示されたように、前記リチウム二次電池100は、正極114、負極112及び前記正極114と負極112との間に配されたセパレータ113、前記正極114、負極112及びセパレータ113に含浸された電解質(図示せず)、電池容器120、及び前記電池容器120を封入する封入部材140を備える。前記
図5に図示されたリチウム二次電池100は、正極114、負極112及びセパレータ113を順に積層した後、らせん状に巻き取られた状態で電池容器140に収納して構成されたものである。
【0098】
[製造例1]
膨脹黒鉛100gを500℃で1時間加熱して膨脹させた後、これより発生したガスをオーブンの排気口を通じて排気させた後、これから収得した結果物をエタノールに分散させ、ホモジナイザーを利用して10,000rpmで10分間粉砕した。これから収得した混合物をマイクロフルイダイザーを利用して追加粉砕した後、フィルタリング装置を利用してろ過した後、エタノールで洗浄して120℃のオーブンで乾燥させてスーパー導電性ナノ粒子粉末を収得した。
【0099】
前記スーパー導電性ナノ粒子粉末をSEM(電子走査顕微鏡)で観察した写真は、
図9Aを参照する。
図9Aによれば、スーパー導電性ナノ粒子粉末に含まれた個別スーパー導電性ナノ粒子は、基本的に“板状”の形態を持つことが確認できる。
【0100】
前記スーパー導電性ナノ粒子粉末のうちナノ粒子をTEM(透過電子顕微鏡)で観察した写真は、
図9Bを参照する。
図9B中、点線円で表示された部分は、例えば、
図1のT
2に表示された点線円に対応する部分であって、その厚さが約10nmであることが確認できる。したがって、
図9Bから、前述したように製造されたスーパー導電性ナノ粒子が約10nmのc(前記“c”の定義は、
図1及び
図4と、発明を実施するための最良の形態の関連部分とを参照)を持つことが確認できる。
【0101】
一方、スーパー導電性ナノ粒子粉末に含まれたスーパー導電性ナノ粒子のサイズ分散度をMelvern、Hydro2000を利用して評価し、その結果は
図10に示した。
図10によれば、前記スーパー導電性ナノ粒子粉末のaまたはb(前記“a”及び“b”の定義は、
図1及び
図4と、発明を実施するための最良の形態の関連部分を参照)のd
10は2.1μm、d
50は4.11μm、d
90は7.16μmであることが確認できる。
【0102】
[実施例1]
前記製造例1のスーパー導電性ナノ粒子粉末をSiCl
4液体に浸漬させた後、300℃で乾燥及びアニーリング過程を2回以上反復した後、600℃で2時間焼成してフェーズを安定させた後、3回の洗浄及び乾燥工程を行ってスーパー導電性ナノ粒子粉末にSiを約1〜10nm厚さにコーティングさせた。コーティング後、粉末を球形化装置を利用してd
50=15μmサイズに造粒化して負極活物質を完成した。
【0103】
このようにSiがコーティングされた前記負極活物質、バインダーとしてPI、導電剤としてデンカ・ブラックを80:10:10の重量比でN−メチルピロリドン溶媒中で混合して、負極活物質スラリーを製造した。
【0104】
前記負極活物質スラリーを90μmの厚さにアルミ箔上にコーティングして薄い極板の形態に作製した後、135℃で3時間以上乾燥させてから70μmの厚さを持つように圧延した。これから得た極板を直径13mmサイズの円形にパンチングして重量を記録した後、ウェルディング可能に負極を形成し、再び重量を記録した。これから得た結果物を2032コインセルの下部にウェルディングした後、250℃の真空オーブンで5時間排気させた。
【0105】
コインセルの正極はLi金属を用いた。
【0106】
前記負極、正極、厚さ20μmのポリエチレン材質のセパレータ、及び電解液(EC(エチレンカーボネート)とEMC(エチルメチルカーボネート)(EM:EMCの体積比は3:7である)の混合物+1.3MのLiPF
6)を組み立てて電池を製作した。
【0107】
実施例1による負極活物質が球形化した態様を
図7に示した。
【0108】
[比較例1]
前記製造例1のスーパー導電性ナノ粒子粉末及びd
50=300nmのSiを80:20の重量比で混合した後、球形化装置を利用してd
50=15μmのサイズに造粒化して負極活物質を完成した。
【0109】
前記負極活物質を使用したことを除いては、実施例1と同一に電池を製造した。
【0110】
比較例1による負極活物質が球形化した態様を
図8に示した。
【0111】
[比較例2]
前記製造例1のスーパー導電性ナノ粒子粉末を、球形化装置を利用してd
50=15μmのサイズに造粒化した。前記球形化したスーパー導電性ナノ粒子、d
50=300nmのSi、バインダーとしてPI、導電剤としてデンカ・ブラックを64:16:10:10重量比で混合し、溶媒としてN−メチルピロリドンを使用して負極活物質スラリーを製造した。
【0112】
前記負極活物質スラリーを使用したことを除いては、実施例1と同一に電池を製造した。
【0113】
[評価例]
前記実施例1及び比較例1、2の電池に対して、常温(25℃)で20時間放置することで化成工程を行った。
【0114】
化成工程が行われた実施例1及び比較例1、2の電池に対して、0.2Cの充放電速度で50回以上のサイクル寿命中の容量変化を測定して比較した。この時の充放電条件は、0.01V CC(Constant Current)/CV(Constant Voltage)0.01Cカットオフ充電した後、0.2Cの充放電速度で1.1Vカットオフ放電することとした。その結果を
図11及び
図12に示した。
【0115】
図11によれば、実施例1の電池は、比較例1及び2の電池に比べてサイクル進行中にも容量の低減がなくて最も高い容量を表すことが分かる。
【0116】
図12によれば、実施例1の電池が、比較例1及び2の電池と充放電傾向がほぼ同一でありつつ容量は非常に大きいことが分かる。
【0117】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、特許請求の範囲と発明の詳細な説明及び図面の範囲内で多様に変形して行うことができ、これも本発明の範囲に属するということはいうまでもない。