(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5767059
(24)【登録日】2015年6月26日
(45)【発行日】2015年8月19日
(54)【発明の名称】電気推進船
(51)【国際特許分類】
B63H 21/17 20060101AFI20150730BHJP
B63J 99/00 20090101ALI20150730BHJP
B63J 3/04 20060101ALI20150730BHJP
H02P 9/04 20060101ALI20150730BHJP
【FI】
B63H21/17
B63J99/00 A
B63J3/04
H02P9/04 N
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2011-180931(P2011-180931)
(22)【出願日】2011年8月22日
(65)【公開番号】特開2013-43485(P2013-43485A)
(43)【公開日】2013年3月4日
【審査請求日】2014年2月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005902
【氏名又は名称】三井造船株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000195959
【氏名又は名称】西芝電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001368
【氏名又は名称】清流国際特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100129252
【弁理士】
【氏名又は名称】昼間 孝良
(74)【代理人】
【識別番号】100066865
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 信一
(74)【代理人】
【識別番号】100066854
【弁理士】
【氏名又は名称】野口 賢照
(74)【代理人】
【識別番号】100117938
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 謙二
(74)【代理人】
【識別番号】100138287
【弁理士】
【氏名又は名称】平井 功
(74)【代理人】
【識別番号】100155033
【弁理士】
【氏名又は名称】境澤 正夫
(74)【代理人】
【識別番号】100068685
【弁理士】
【氏名又は名称】斎下 和彦
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 達也
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 整
【審査官】
中村 泰二郎
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−131081(JP,A)
【文献】
特開平10−032942(JP,A)
【文献】
特開平07−315293(JP,A)
【文献】
特開2010−116070(JP,A)
【文献】
特開2008−024187(JP,A)
【文献】
特開2011−025799(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B63H 21/17
B63J 3/02− 3/04,
99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
推進用プロペラを駆動する推進用電動機と、発電機を有する電気推進船において、
複数の発電機と、この発電機に接続される低周波数回路と、この低周波数回路に周波数制御装置を介して接続される前記推進用電動機と、前記発電機と前記周波数制御装置との間の前記周波数回路に周波数及び電圧変換器を介して接続される通常回路と、この通常回路に接続される船内負荷とを有し、
前記発電機は、回転数が一定となる状態に制御され、発電する交流電流の周波数が50Hzより小さくなるように制御される構成を有することを特徴とする電気推進船。
【請求項2】
前記周波数及び電圧変換器が、前記発電機から出力される電気を変換し、前記通常回路を流れる電気の電圧を440V、周波数を60Hz又は50Hzとする請求項1に記載の電気推進船。
【請求項3】
前記発電機が発電する交流電流の周波数が、10Hz以上45Hz以下である請求項1又は2に記載の電気推進船。
【請求項4】
前記低周波数回路と前記通常回路との間に接続される二つの前記周波数及び電圧変換器と、この二つの周波数及び電圧変換器を互いに接続する直流回路と、この直流回路に接続される二次電池とを有し、
前記二次電池は、前記推進用電動機および前記船内負荷の負荷の大きさに応じて前記周波数及び電圧変換器を介して前記低周波数回路または前記通常回路に電気を供給する請求項1〜3のいずれかに記載の電気推進船。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発電機で発電した電気を電動機に供給し、船舶を推進させる電気推進式の船舶に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ばら積み船やタンカー等の貨物船は、大型ディーゼルエンジン(主機)で、推進用プロペラを回し、航行している。この大型貨物船は、例えば1台の主機と、3台の補助発電機(内1台はバックアップ用)を有している。この補助発電機は、中型の中速ディーゼルエンジンと発電機を組み合わせて構成している。
【0003】
図3に、この船舶の概略図を示す。船舶20は、大型の低速ディーゼルエンジン(主機)21と、推進用プロペラ(以下、プロペラという)3Xと、3台の補助発電機22を有している。この補助発電機22は、船舶内で使用する機器(以下、船内負荷10という)と接続するための通常回路23を有している。ここで、主機21は、出力が1万kwで8.6×3.2×6.5mの大きさとなり、補助発電機22は、出力が400kwで2.5×1.5×4.5mの大きさとなる。なお、この主機21及び補助発電機22の出力及び大きさ等は、船舶20の規模により異なる。
【0004】
次に、この船舶20の動作について説明する。船舶20は、主機21の回転数の制御(約100rpm程度)により、航行速度を制御している。補助発電機22は、500〜1500rpm程度のいわゆる中速に回転数を固定し、発電を行う。この補助発電機22が発電した電気は、電圧が440Vで、周波数が60Hz(又は50Hz)の交流電気である。この電気は、通常回路23を介して、船舶内に送られ、例えば航海機器、各種ポンプ、各種照明、及び船室の住設備等(船内負荷10)の電源として使用される。なお、補助発電機22は、通常1台又は2台で運転し、1台はバックアップ用となっている。つまり、補助発電機22の最大発電量は、800kw(2台運転時)となっている。
【0005】
ここで、低速ディーゼルエンジン及び中速ディーゼルエンジンの定義は、以下のようになる。3S級舶用機関整備士指導書では、低速が500rpm以下であり、中速が500rpmより大きく1500rpm未満と定義されている。また、日本船主協会では、低速が300rpm以下であり、中速が300rpmより大きく、1000rpm未満と定義している。
【0006】
他方で、船舶が、主機の代わりに電動機(モータ)を有し、このモータで推進プロペラを回転するように構成した電気推進式の船舶が提案されている(例えば特許文献1参照)。
図4に、電気推進式の船舶(以下、電気推進船1Xという)の1例の概略図を示す。電気推進船1Xは、主機の代わりのモータ2Xと、このモータ2Xに電力を供給する可変速の中速エンジン24と発電機を組み合わせて構成している。また、船内負荷10に電力を供給する例えば3台の補助発電機22と、通常回路23を有している。
【0007】
次に、この電気推進船1Xの動作について説明する。電気推進船1Xは、可変速の中速エンジン24の回転数の制御により、航行速度を制御している。また、船内負荷10に供給する通常電力(電圧440V、周波数60Hz)は、補助発電機22で発電する。これは、可変速の中速エンジン24で発電する電気は、電圧及び周波数が変化し、船内負荷10に供給する通常電力としては使用できないためである。また、上記の電気推進船1Xは、発電した電気の周波数等を変換するインバータを有さないためである。
【0008】
上記の構成により、電気推進船1Xは、従来のディーゼルエンジン(主機)を搭載した船舶20に比べ、船倉の大型化を実現することができる。
【0009】
しかしながら、上記の電気推進船1Xは、以下の問題点を有している。第1に、可変速の中速エンジン24による発電は、燃費効率が悪いという問題を有している。この可変速の中速エンジン24は、一般的に低速エンジンより燃料効率が悪く、且つ加速及び減速の制御を繰り返すため、燃費効率が低下してしまう。一般的に、ディーゼル発電機は、可能な限り特定の速度で運転する方が燃費効率を向上することができる。
【0010】
第2に、十分な船倉の大型化を実現することができないという問題を有している。これは、主機の代わりに、同等の出力(例えば1万kw)を有する可変速の中速エンジン24と、モータ2Xを設置するため、これらの機器の容積を十分に小さくすることができない。
【0011】
第3に、可変速の中速エンジン24による発電は、エンジン24及び付随設備のコストが高いという問題を有している。これは、まず、可変速の中速エンジン24自体のコストが高いからである。また、可変速の中速エンジン24に加えて、可変速の中速エンジン24を、機関室及び船橋等から制御するための制御システムのコストが高いからである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2010−241194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、電気推進船において、機関室内の容積効率を向上し、且つ、航行の際の燃費効率を向上した電気推進船を、低コストで提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の目的を達成するための本発明に係る電気推進船は、推進用プロペラを駆動する推進用電動機と、発電機を有する電気推進船において、
複数の発電機と、
この発電機
に接続される低周波数回路と、
この低周波数回路に
周波数制御装置を介して接続される前記推進用電動機と、前記発電機と前記周波数制御装置との間の前記周波数回路に周波数及び電圧変換器を介して接続される通常回路
と、この通常回路に接続される船内負荷とを有し、前記発電機
は、回転数が一定となる状態に制御され、発電する交流電流の周波数が
50Hzより小さくなるように制御
される構成を有することを特徴とする。
【0015】
この構成により、電気推進の燃費効率を向上することができる。これは、発電機の回転数を低速(50rpm〜250rpm)で、且つ一定速度とすることができるためである。また、機関室内の容積効率を向上することができる。これは、大型の低速ディーゼルエンジンの代わりに、複数の発電機を設置する構成により、機関室内の機器の設置位置の自由度が向上したためである。なお、発電する電気の周波数を50Hzよりも小さくしたため、発電機を大型化することなく、発電機の回転数を下げることができる。
【0016】
周波数及び電圧変換器が、発電機から出力される電気を変換し、通常回路を流れる電気の電圧を440V、周波数を60Hz又は50Hzとする構成にすることができる。この構成により、船内負荷用の発電機を別途、設置する必要がないため、発電機を1種類とすることができる。
【0017】
上記の電気推進船において、前記発電機が発電する交流電流の周波数が、10Hz以上45Hz以下であることを特徴とする。この構成により、発電機の燃費効率を更に向上す
ることができる。
【0018】
低周波数回路と通常回路との間に接続される二つの周波数及び電圧変換器と、この二つの周波数及び電圧変換器を互いに接続する直流回路と、この直流回路に接続される二次電池とを有し、二次電池は、推進用電動機および船内負荷の負荷の大きさに応じて周波数及び電圧変換器を介して低周波数回路または通常回路に電気を供給する構成にすることができる。この構成により、電気推進船に設置する発電機の容量及び重量を抑制することができる。これは、推進用電動機及び船内負荷に必要となる電力量が増加した場合、二次電池からも電力を供給することができるためである。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る電気推進船によれば、電気推進船において、機関室内の容積効率を向上し、且つ、航行の際の燃費効率を向上した電気推進船を、低コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明に係る実施の形態の電気推進船の概略を示した図である。
【
図2】本発明に係る異なる実施の形態の電気推進船の概略を示した図である。
【
図3】従来の主機を有する船舶の概略を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明に係る実施の形態の電気推進船1について、図面を参照しながら説明する。
図1に、本発明に係る実施の形態の電気推進船1の概略を示す。電気推進船1は、推進用プロペラ(プロペラ)3を駆動する推進用電動機(以下、モータという)2と、複数の発電機4と、モータ2と発電機4を接続する低周波数回路5(実線で示す)を有している。また、電気推進船1は、低周波数回路5に接続した周波数及び電圧変換器7と、この周波数及び電圧変換器7と船内負荷10を接続する通常回路6(破線で示す)を有している。ここで、発電機4は、1台あたりの出力を例えば2800kwとすると、4.5×2.0×6.0mの大きさとなる。また、モータ2は、誘導電動機又は交流モータ等で構成することができる。
【0022】
なお、周波数及び電圧変換器7は、インバータ、パワーコンディショナー、トランス及びこれらの組み合わせ等で構成することができる。ここで、インバータとは、交流から直流を介して再び交流に変換し、周波数と電圧を調整することができる機器を示す。また、パワーコンディショナーとは、インバータなどの電子的な電力変換機器類と制御、保護系を一体構造のユニットとしたものを示す。更に、トランスとは、電圧を変化させる変圧器を示す。
【0023】
次に、この電気推進船1の動作について説明する。電気推進船1は、航行する際、複数の発電機4で発電を行う。この発電機4は、回転数を100〜250rpm程度の低い回転数で、回転数が一定となるように制御している。また、この発電機4は、例えば電圧が6600V、周波数が30Hzの交流電流を発電する。ここで、周波数は、50Hzよりも小さい値、具体的には10〜45Hz、望ましくは20Hz〜40Hz、更に望ましくは25Hz〜35Hzとなるように、発電機4の回転数及び大きさを決定する。この交流電流は、低周波数回路5を流れ、周波数制御装置(例えばインバータ)8を介して、モータ2に供給される(最大で約1万kw)。この周波数制御装置8で、モータ2の回転数を制御し、電気推進船1の航行速度を制御する。
【0024】
また、この交流電流の一部(約200kw程度)は、周波数及び電圧変換器7、及び通常回路6を介して、船内負荷10に供給される。ここで、通常回路6を流れる電流は、電圧が440V、周波数が60Hz(又は50Hz)としている。
【0025】
つまり、発電機4で発電する電気の周波数を、電力使用量の多いモータ2に合わせ、使用量の少ない船内負荷10側に、周波数及び電圧変換器7で調整した電気を供給するように構成した。そのため、発電機4の低回転化(例えば250rpm以下)、及び小型化を実現することができる。
【0026】
なお、周波数制御装置8は、インバータ、パワーコンディショナー、トランス及びこれらの組み合わせ等で構成することができる。また、電気推進船1が、低速で航行する場合は、複数のディーゼル発電機4の内、いくつかを停止することもある。更に、発電機4で発電する交流電気の周波数に関しては、周波数を小さく設定するほど、より小さいディーゼル発電機を使用することができる。他方で、周波数が小さすぎると、発電機の発電効率が低下してしまう。この両者のバランスで、上記の周波数及び発電機の大きさを決定することが望ましい。
【0027】
上記の構成により、以下の作用効果を得ることができる。第1に、電気推進船1の燃費効率を向上することができる。これは、発電機4の回転数を低速(100rpm〜250rpm)で、且つ一定速度とし、熱効率を向上することができるためである。
【0028】
第2に、機関室内の容積効率を向上することができる。具体的には、最大の大きさを有する発電機4の容積が54m
3程度であるため、設置箇所を比較的自由に決定することができる。従来は180m
3程度の中速エンジン(主機に相当)を設置する必要があり、この設置位置は、限定されていた。なお、ディーゼル発電機の回転数を低速とし、周波数が60Hzの電気を発電しようとすると、発電機の軸芯の直径が大型となり、発電機が大型となってしまう。
【0029】
第3に、電気推進船1を低コストで導入することができる。これは、発電機4の回転数が一定速度となるように構成しており、回転数を制御する制御システム等の設置が不要となるためである。また、発電機4の回転数が低速回転であるため、必要となるメンテナンス頻度を著しく低下することができる。
【0030】
更に、1種類の発電機4で、モータ2及び船内負荷10に電力を供給することができるため、乗組員は、1種類の発電機のメンテナンス作業を習得すればよく、負担が軽減される。また、電気推進船1に搭載する補修用の部品の数を、抑制することができる。
【0031】
第4に、機関室内の床にかかる単位面積当たりの最大荷重を低減することができる。つまり、54m
3程度の発電機を分散して設置することができるため、電気推進船1に必要となる補強部材等の量が低減し、電気推進船1の建造コストを抑制することができる。なお、従来は180m
3程度の中速エンジンを支持する床には、集中的に補強部材を設置する必要があった。
【0032】
図2に、本発明に係る異なる実施の形態の電気推進船1aを示す。電気推進船1aは、二重反転プロペラ3aを駆動する2つの推進用電動機(モータ)2aと、複数の発電機4aと、モータ2aと発電機4aを接続する低周波数回路5a(実線で示す)を有している。また、電気推進船1aは、低周波数回路5aに接続した周波数及び電圧変換器(例えば、パワーコンディショナー7a等)と、このパワーコンディショナー7aに直流回路9(一点鎖線で示す)を介して接続した二次電池11を有している。更に、電気推進船1aは、直流回路9に接続したもう1つのパワーコンディショナー7aと、パワーコンディショナー7aに通常回路6を介して接続した船内負荷10を有している。ここで、発電機4aは、1台あたりの出力を例えば2000kwとすると、43m
3程度の大きさとなる。
【0033】
次に、この電気推進船1aの動作について説明する。まず、発電機4aを、100〜250rpm程度の低速の回転数で、回転数が一定となるように制御し、発電を行う。この発電機4aは、例えば、電圧が6600V、周波数が25Hzの交流電流を発電する。この交流電流は、低周波数回路5aを流れ、周波数制御装置(例えばインバータ等)8aを介して、モータ2aにそれぞれ供給される。この周波数制御装置8で、モータ2の回転数を制御し、電気推進船1aの航行速度を制御する。
【0034】
また、この交流電流の一部は、パワーコンディショナー7a及び直流回路9を介して、二次電池11に蓄電される。又は、交流電流の一部は、2つのパワーコンディショナー7a、直流回路9及び通常回路6を経由して、船内負荷10に供給される。更に、この二次電池11は、負荷に応じて、モータ2a及び船内負荷10に電気を供給する。
【0035】
上記の構成により、以下の作用効果を得ることができる。第1に、例えば2000kwの発電機4aを複数台設置する構成により、機関室内の容積効率を向上することができる。従来は、大型の発電機(出力が1万kwレベル)を設置していたため、機関室内における設置場所は限られていた。これに対して、上記の電気推進船1aは、中型の発電機4a(出力が例えば2000kwレベル)を複数台設置する構成により、設置場所の自由度が向上する。また、発電機1台あたりの重量が低減されるため、船体に必要となる補強部材の使用量を抑制することができる。その結果、船舶の建造コストを低減することができ、更に工期を短縮することができる。
【0036】
第2に、二次電池11を設置する構成により、電気推進船1aに設置すべき発電機4aの出力合計を抑制することができる。これは、モータ2a及び船内負荷10に必要となる電力量が増加した場合、二次電池11からも電力を供給することができるためである。
【0037】
なお、前述の発電機の大きさ、出力等は、載貨重量トン数が56000トン程度の貨物船を想定しているが、本発明は上記の実施例に限られない。電気推進船の規模に応じて、発電機の最大出力、発電する電気の電圧を任意に決定することができる。
【符号の説明】
【0038】
1、1a 電気推進船
2、2a 推進用電動機(モータ)
3、3a 推進用プロペラ
4、4a 発電機
5、5a 低周波数回路
6 通常回路
7、7a 周波数及び電圧変換器
9 直流回路
10 船内負荷
11 二次電池