特許第5773462号(P5773462)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5773462
(24)【登録日】2015年7月10日
(45)【発行日】2015年9月2日
(54)【発明の名称】電池装着装置
(51)【国際特許分類】
   H01M 2/10 20060101AFI20150813BHJP
【FI】
   H01M2/10 E
   H01M2/10 S
【請求項の数】7
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2013-235133(P2013-235133)
(22)【出願日】2013年11月13日
(62)【分割の表示】特願2011-516132(P2011-516132)の分割
【原出願日】2009年6月25日
(65)【公開番号】特開2014-63747(P2014-63747A)
(43)【公開日】2014年4月10日
【審査請求日】2013年11月13日
(31)【優先権主張番号】12/165,298
(32)【優先日】2008年6月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500239823
【氏名又は名称】エルジー・ケム・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】マーク、ニーズウィーキ
(72)【発明者】
【氏名】マーティン、ジェイ.クライン
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム、ケッティング
【審査官】 松本 陶子
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−232564(JP,A)
【文献】 特開2004−291715(JP,A)
【文献】 米国特許第06230834(US,B1)
【文献】 特開2006−185815(JP,A)
【文献】 特開2002−225570(JP,A)
【文献】 特開平11−297290(JP,A)
【文献】 特開平05−238273(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 2/10
B60K 1/04
B60R 16/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池装着装置であって、
電池トレイと、基材プレートと、複数の電池クランプを備えてなり、
前記電池トレイが、基材と、該基材の幅に対向した、リテーナー側面及びアタッチメント側面を有してなり、
前記電池トレイが、複数の電池モジュールを受け入れるように機能する長さを有してなり、
前記リテーナー側面が、前記電池トレイの長さに少なくとも部分的に沿って伸びるリテーナーを有してなり、
前記アタッチメント側面が、前記電池トレイの長さに少なくとも部分的に沿って伸び、複数の持ち上がったポケットおよび前記複数の持ち上がったポケットに形成される複数の一定間隔の穴を含むアタッチメント構造を有してなり、
前記リテーナーが、複数の電池モジュールの各々と連関する第一保持表面を係合するように機能するものであり、
前記基材プレートが、上部表面と、及び下部表面とを有してなり、
前記電池トレイの下部表面が、前記基材プレートの前記上部表面に配置されてなり、及び
前記複数の電池クランプの各々が、クランプリテーナー端部と、クランプアタッチメント端部を有してなり、
前記クランプリテーナー端部がクランプリテーナーを有してなり、及び、
前記クランプアタッチメント端部が、クランプアタッチメント構造を有してなり、
前記クランプアタッチメント構造は、前記複数の一定間隔の穴を介して前記複数の電池クランプを前記複数の持ち上がったポケットの表面に取り付けるためのコネクタを受け入れる複数のクランプ穴を有し、前記複数の電池モジュールの各々と連関する第二保持表面と係合するように機能するものである、電池装着装置。
【請求項2】
前記基材プレートの上部表面に配置され、前記複数の電池モジュールを包み込むのに機能するカバーを更に備えてなる、請求項1に記載された電池装着装置。
【請求項3】
前記電池トレイの上部表面に取り付けられる弾性シートを更に備えてなる、請求項1に記載された電池装着装置。
【請求項4】
前記基材プレートの下部表面に配置された複数の側面リブを更に備えてなる、請求項1に記載された電池装着装置。
【請求項5】
前記リテーナーが、電池側を内側として第一テーパー角度を有する内側に及び上方に伸びるテーパー壁を備えてなり、及び
前記クランプリテーナーが、電池側を内側として第二テーパー角度を有する内側に及び上方に伸びるテーパー壁を備えてなる、請求項1に記載された電池装着装置。
【請求項6】
前記電池トレイ、基材プレート、及び電池クランプの露出部分に適用される耐食性電気絶縁被覆を更に備えてなる、請求項1に記載された電池装着装置。
【請求項7】
前記基材プレートが、T形を有してなる、請求項2に記載された電池装着装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に電池装着装置に関し、及びとりわけ複数の電池モジュールの装着装置に関する。
【発明の背景】
【0002】
ガソリン及びディーゼル油のような化石燃料を使用する車両は、一般に様々な汚染物質を含む排ガスを発生する。車両の動力源として充電及び放電される蓄電池又は二次電池を使用する技術は、上記の問題を解決する一つの方法として著しく注目されている。その結果、電池だけを使用して操作される電気自動車(EV)及び電池及び従来型の燃焼機関を一緒に使用するハイブリッド車(HEV)が開発されており、一部は現在商業的に使用されている。様々なニッケル水素(NiMH)二次電池がEV及びHEV用途の動力源として広く使用されている。しかしながら、最近ではリチウムイオン二次電池の使用が提案されている。
【0003】
動力源として使用されるために、そのような二次電池にとって高出力及び大容量が必要とされる。この理由のため、そのような電池は通常複数のより小さな電池セル(ユニットセル:単位電池)から構成され、電池モジュールを形成するために互いに直列に又は並列に相互接続される。複数の電池モジュールは望ましい出力と容量の特性を有する電池パックを得るために相互に接続される。
【0004】
様々な用途において上記のタイプの電池パックを使用する用途において、特に、電池パックを伴う電力伝達の中にあって動きに左右されやすい装置における用途、例えば様々な電動車両、飛行機、船、電車などの用途において、電力伝達の中にある装置に電池パックを固定し、及びまた互いに電池パックを構成する電池モジュールを固定するのに使用される電池装着具を設置することが一般的に望ましい。上記θ方法で電池パック及びモジュールを固定するための装着具を使用することにより、電力伝達の中にある装置と電池パックの電気相互接続が可能となる。一部の用途において、電池パックに対してこの装着具がまた物理的防護を付与することが望ましく、そのため電池モジュールがカバーされる。個別の電池を装着するための様々なタイプの電池装着具は、あるカバーされた装着具を含め公知であり、そのような装着具は個々の電池モジュールを取り付けるために使用されるかもしれないが、これら個々の装着具は個別に電池モジュールを固定する必要があるので、電池パックと連関される複数の電池モジュールを装着するために使用するのは一般に望ましくない。従って、上記で述べられたタイプの電池パックに使用されるように複数の電池モジュールを装着する装着装置を開発することが望ましい。
【発明の概要】
【0005】
概説すれば、本発明は複数の電池モジュールを装着するための電池装着装置を提供する。本発明は電池パックを形成するため複数の電池モジュールを受け入れる電池トレイを提供し、一方でまた、電池パックの組立の間、及びその後にその作動期間の過程において使用するのに際して、その両方において、固定した及び取り外し可能なリテーナー(retainer:固定材、固定具、固定装置)の組合せを提供して電池パックの中に個々の電池モジュールの差込み、及び電池パックから個々の電池モジュールの撤去を可能にする。電池トレイは基材プレートに配置され電池トレイに追加的サポートを提供し、電池パックの中に連関された電池モジュールと共に一以上の電池トレイを一体化することが可能である。複合的電池トレイが基材プレートで一体化される場合、この電池トレイは異なる方向に基材プレートに配置されてもよい。本発明は、例えばモジュール電池パックアッセンブリを必要とする動力車又は他の用途において、装着されてもよいモジュールアッセンブリの電池装着装置及び電池パック中への電池モジュールのパッケージ(packaging:包装)を提供する。
【0006】
本発明のこれら及び他の特性と利点は、発明の詳細な説明から当業者にとってはより明らかになるだろう。
〔本発明の態様〕
〔1〕 電池装着装置であって、
基材と、該基材の幅に対向した、リテーナー側面及びアタッチメント側面とを有する電池トレイを備えてなり、
前記電池トレイが、複数の電池モジュールを受け入れるように機能する長さを有してなり、
前記リテーナー側面が、前記トレイの長さに少なくとも部分的に沿って伸びるリテーナーを有してなり、
前記アタッチメント側面が、前記トレイの長さに少なくとも部分的に沿って伸びるアタッチメント構造を有してなり、
前記リテーナーが、複数の電池モジュールの各々と連関する第一保持表面を係合するように機能するものである、電池装着装置。
〔2〕 前記リテーナーが、テーパー角度を有する内側に及び上方に伸びるテーパー壁を備えてなる、〔1〕に記載された電池装着装置。
〔3〕 前記リテーナーがまた、前記電池トレイの長さに沿って前記テーパー壁と前記基材を連関する複数の一定の間隔のガセットを備えてなる、〔1〕に記載された電池装着装置。
〔4〕 前記電池トレイが、前記基材に沿って縦に伸びるリブを有してなる、〔1〕に記載された電池装着装置。
〔5〕 前記基材が、この長さに沿って配置される複数の一定の間隔のカットアウトを有してなる、〔1〕に記載された電池装着装置。
〔6〕 前記アタッチメント構造が、複数の一定の間隔の穴を備えてなる、〔1〕に記載された電池装着装置。
〔7〕 前記一定の間隔の穴が、前記アタッチメント構造の持ち上がった部分に配置されてなる、〔6〕に記載された電池装着装置。
〔8〕 前記持ち上がった部分が、複数の持ち上がったポケットを備えてなり、前記穴が前記ポケットと連関されてなる、〔7〕に記載された電池装着装置。
〔9〕 前記ポケットの各々が、前記アタッチメント側面に向かって外側に及び下方に先細になる上部表面を有してなる、〔8〕に記載された電池装着装置。
〔10〕 上部表面と下部表面を有してなる基材プレートを更に備えてなり、
前記電池トレイの下部表面が、前記基材プレートの前記上部表面に配置されてなる、〔1〕に記載された電池装着装置。
〔11〕 前記基材プレートの前記下部表面に配置されてなる複数の側面リブを更に備えてなる、〔10〕に記載された電池装着装置。
〔12〕 前記基材プレートの前記上部表面に配置され、複数の電池モジュールを包み込むように機能するカバーを更に備えてなる、〔1〕に記載された電池装着装置。
〔13〕 前記電池トレイの上部表面に取り付けられる弾性シートを更に備えてなる、〔1〕に記載された電池装着装置。
〔14〕 前記電池トレイの上部表面に配置される複数の弾性シートを更に備えてなり、
第一弾性シートが、前記シートの長さに少なくとも部分的に沿って前記リテーナー近くに配置され、
第二シートが、前記シートの長さに少なくとも部分的に沿って前記アタッチメント構造近くに配置されてなる、〔1〕に記載された電池装着装置。
〔15〕 前記リテーナーが、内側に及び上方に伸びるテーパー壁を備えてなり、及び前記第一弾性シートが、前記テーパー壁に配置されてなる、〔14〕に記載された電池装着装置。
〔16〕 リテーナー端部とアタッチメント端部を有する複数の電池クランプ各々を更に備えてなり、
前記リテーナー端部が、プレートリテーナーを有してなり、
前記アタッチメント端部が、クランプアッタチメント構造を有してなり、
前記プレートアタッチメント構造が、コネクタを介して前記電池トレイの前記アタッチメント構造に対して取り外し可能なアッタチメントとして機能するものである、〔1〕に記載された電池装着装置。
〔17〕 前記プレートリテーナーが、テーパー角度を有する内側に及び上方に伸びるテーパー壁を備えてなる、〔16〕に記載された電池装着装置。
〔18〕 リテーナー端部とアタッチメント端部を有する複数の電池クランプ各々を更に備えてなり、
前記リテーナー端部が、クランプリテーナーを有してなり、
前記クランプアタッチメント端部が、クランプアッタチメント構造を有してなり、
前記クランプアタッチメント構造が、コネクタを介して前記電池トレイの前記アタッチメント構造に対して取り外し可能なアタッチメントとして機能するものである、〔2〕に記載された電池装着装置。
〔19〕 前記クランプリテーナーが、設定テーパー角度を有する内側に及び上方に伸びるクランプテーパー壁を備えてなる、〔18〕に記載された電池装着装置。
〔20〕 前記テーパー角度と前記設定テーパー角度が同じである、〔18〕に記載された電池装着装置。
〔21〕 前記クランプテーパー壁に配置された弾性シートを更に備えてなる、〔18〕に記載された電池装着装置。
〔22〕 電池装着装置であって、
電池トレイと、基材プレートと、複数の電池クランプを備えてなり、
前記電池トレイが、基材と、該基材の幅に対向した、リテーナー側面及びアタッチメント側面を有してなり、
前記電池トレイが、複数の電池モジュールを受け入れるように機能する長さを有してなり、
前記リテーナー側面が、前記トレイの長さに少なくとも部分的に沿って伸びるリテーナーを有してなり、
前記アタッチメント側面が、前記トレイの長さに少なくとも部分的に沿って伸びるアタッチメント構造を有してなり、
前記リテーナーが、複数の電池モジュールの各々と連関する第一保持表面を係合するように機能するものであり、
前記基材プレートが、上部表面と、及び下部表面とを有してなり、
前記電池トレイの下部表面が、前記基材プレートの前記上部表面に配置されてなり、及び
前記複数の電池クランプの各々が、クランプリテーナー端部と、クランプアタッチメント端部を有してなり、
前記クランプリテーナー端部がクランプリテーナーを有してなり、及び、
前記クランプアタッチメント端部が、クランプアタッチメント構造を有してなり、
各アタッチメントプレートの前記クランプアタッチメント構造が、コネクタを介して、前記複数の電池モジュールの各々と連関する第二保持表面と係合するように機能するものである、電池装着装置。
〔23〕 前記基材プレートの上部表面に配置され、前記複数の電池モジュールを包み込むのに機能するカバーを更に備えてなる、〔22〕に記載された電池装着装置。
〔24〕 前記電池トレイの上部表面に取り付けられる弾性シートを更に備えてなる、〔22〕に記載された電池装着装置。
〔25〕 前記基材プレートの下部表面に配置された複数の側面リブを更に備えてなる、〔22〕に記載された電池装着装置。
〔26〕 前記リテーナーが、第一テーパー角度を有する内側に及び上方に伸びるテーパー壁を備えてなり、及び
前記プレートリテーナーが、第二テーパー角度を有する内側に及び上方に伸びるテーパー壁を備えてなる、〔22〕に記載された電池装着装置。
〔27〕 前記電池トレイ、基材プレート、及び電池クランプの露出部分に適用される耐食性電気絶縁被覆を更に備えてなる、〔22〕に記載された電池装着装置。
〔28〕 前記基材プレートが、T形を有してなる、〔22〕に記載された電池装着装置。
【0007】
発明の詳細な説明を伴う図面は以下に示される。
以下はいくつかの図の中で同様な部材が同じに番号付けられている図面の簡単な説明である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は本発明の電池装着装置の一の典型的実施態様の分解斜視図である。
図2図2図1のある構成部品のアッセンブリの斜視図である。
図3図3図2のアッセンブリの部分的な正面図である。
図4図4図1の電池トレイの上面斜視図である。
図5図5図1の電池トレイの底面斜視図である。
図6図6図4の部分6−6に沿って取った電池トレイの断面図である。
図7図7図1の電池クランプの上面斜視図である。
図8図8図1の側面リブの一の典型的実施態様の斜視図である。
図9図9図1の側面リブの他の典型的実施態様の斜視図である。
図10図10は配置された電池モジュールを伴う図1の装着装置の部分的斜視図である。
図11図11図10のアッセンブリの部分的端面図である。
図12図12は配置された二つの電池モジュールを伴う図2の装着装置の部分的斜視図である。
図13図13は配置された複数の電池モジュールを説明している図1の構成部品のアッセンブリの斜視図である。
【典型的な発明の実施態様の詳細な説明】
【0009】
概略、本発明は複数の電池モジュールを装着するための電池装着装置を提供する。本発明は電池パックを形成するため複数の電池モジュールを受け入れる電池トレイを提供し、一方でまた、電池パックの組立の間、及びその後にその作動期間の過程において使用に際して、その両方において、固定した及び取り外し可能なリテーナー(retainer:固定材、固定具、固定装置)の組合せを提供して電池パックの中に個々の電池モジュールの差込みと保有及び電池パックから個々の電池モジュールの撤去を可能にする。電池トレイは基材プレートに配置され電池トレイに追加的サポートを提供し、電池パックの中に連関された電池モジュールと共に一以上の電池トレイの一体化が可能である。複合的電池トレイが基材プレートで一体化される場合、この電池トレイは異なる方向に基材プレートで配置されてもよい。本発明の電池装着装置は、電池パックを伴う電力通信の中にあって動きに左右されやすい装置、例えば様々な電動車両、飛行機、船、電車などを含む様々な用途において使用される電池パックとして電池モジュールのモジュールアッセンブリを装着する装置を提供する。
【0010】
図1−13に関して、本発明の一の典型的実施態様は電池装着装置10を含む。とりわけ、図1−6に関して、電池装着装置10は電池トレイ12を含む。図1と2に示されるように、電池装着装置10はまた電池トレイ12を一以上含み、及び一以上の電池トレイ12が使用される場合、このトレイは同じ構造を有する又はこれらは異なる構造を有してもよい。異なる構造を有する電池トレイは図1と2において電池トレイ12及び電池トレイ12.1によって示される。電池トレイ12及び電池トレイ12.1は、下記で更に説明されるように、実質的に同じ特性を有するがこれらは異なる長さと幅を含め異なる大きさを有する。しかし、これらはそれぞれまた電池トレイ12.1(図1と2参照)で示される延長14のような独特の特性を包含してもよい。電池トレイ12と電池12.1それぞれは、基材16、リテーナー側面18及びアタッチメント側面20を有する。リテーナー側面18は電池トレイ12、12.1の幅方向にアタッチメント側面20と対向している。電池トレイ12と電池トレイ12.1それぞれは、図10−12から理解されるように、及びとりわけ図13で示されるように、複数の電池モジュール22を受け入れるよう機能する長さを有する。
【0011】
基材16は電池モジュール22のサポートを提供し、とりわけモジュール基材36を押して係合(engage:嵌合する)するのに適している。基材16は基材16に沿って縦に伸びる強化リブ38を含んでもよい。図1−5に示されるように、これはまた、これらの図で示される二つのリブ38のように複数のリブ38を含んでもよい。リブ38の数及び配置、間隔、幅と高さは、その長さに沿って基材16と電池トレイ22の要求された剛性及び強度を提供するように選択されてもよい。基材16はまたその長さに沿って一以上のカットアウト(cutout:切り出し、切り抜き)又は穴40を包含してもよい。カットアウト40は電池トレイ12,12.1のような電池トレイの重さを減らすために使用される。カットアウト40は、基材16と電池トレイの要求された強度特性を達成するために、一方でまた電池トレイの重さの最小化のような電池トレイの重さへのデザイン要求を満たしながら、それらの数、大きさ、形、配置及び他の要因を含め選択され包含される。
【0012】
リテーナー側面18は、図1−6に示されるようにトレイ12、12.1の長さに少なくとも部分的に沿って伸びるリテーナー24を有する。図1−2に見られるように、リテーナー24は電池トレイ12の全ての長さに沿って伸び、一方でリテーナー24は電池トレイ12.1の長さに部分的にだけ沿って伸びる。多くの場合リテーナー24は電池トレイの長さ全て又は実質的に全てに沿って伸びる一方で、電池トレイの長さに少なくとも部分的に沿って最小限に伸びる。リテーナー24は、図10−13に示されるように、一対の対向するテーパーフランジ26の一つのように電池モジュール22の保持特性を確保するよう機能する。テーパーフランジ26は各々、図10−11で示されるように、リテーナー24を係合するのを支えるために機能する保持面27を有してもよい。リテーナー24は、内側に及び上方に伸びるテーパー壁28を含む電池モジュール22の保持特性を保つため、いかなる適切な形を有してもよい。テーパー壁28は、望ましくはテーパーフランジ26に対して圧廷係合することを付与することに適している。テーパー壁28はまた、電池モジュール22の垂直壁32に適応する垂直壁部30を含むのに適している。図6で示されるように、テーパー壁28はテーパー角度(θ)を有し、それは図11に示されるようにテーパーフランジ26が電池モジュール22の基材と共に形成するテーパー角度(β)に適応する。テーパー角度(θ)はテーパーフランジ26のテーパー角度(β)に一致するように適応されてもよく、垂直壁部30を除く、テーパー壁28の表面の実質的全てに沿って接触を提供する、或いはテーパー角度(θ)はテーパーフランジ26とテーパー壁28の間の線接触を成立するために選択されてもよい。テーパー角度(θ)はいかなる適切な角度を取りうるが、一般に約60度以下或いは約60度に選択され、及びとりわけ約45度以下或いは約45度に選択されてよい。そのため、テーパー角度(β)は一般にまたこの範囲内で選択される。より小さなテーパー角度(β)は、電池モジュール22の配送と保管と共に電池装着装置10の大きさに関して、電池モジュール22の接触域面積を減らすという点において好都合である。リテーナー24はいかなる適切な方法又は手段により包含されてもよい。例えば、リテーナー24は、電池トレイを形成するために使用される一体シートからテーパー壁28として形成されてもよい。しかし、リテーナー24はまた、例えばテーパー壁28を含む基材16にテーパー部材を溶接することによりリテーナー側面18上の基材16に付け加えられてもよいが、そのように付け加えられるプロセスは一般に形成されたリテーナー24の構造に対してコスト競争力があるとは期待されていない。図1、2、4及び5に示されるように、リテーナー24はまたテーパー壁28と基材16の間に配置される複数の内側に突き出たリテーナーガセット34を含んでもよい。リテーナーガセット34は、テーパー壁28、基材16又はそれらの両方の連関された部分を変形することによりテーパー壁28に沿って一定の間隔(等間隔)でリテーナーガセット34を形成することにより包含されてもよい。リテーナーガセット34は、電池モジュール22の設置の際、又は電池パックの使用の間に付加される横力と曲げモーメントと併せて偏向に対してテーパー壁28を補強し、より耐久性を与える。これに関して、リテーナーガセット34はテーパー壁28と基材16の間に介入される強化リブの機能を果たす。
【0013】
電池トレイはまたアッタチメント(attachment:取付材、取付具、取付装置)側面20にアタッチメント構造42を包含する。アタッチメント構造42はリテーナープレート44の取り外し可能なアタッチメントに対して機能する。(図1、2と7を参照)アタッチメント構造42はアタッチメント側面20の電池トレイの長さに沿って配置される複数の一定の間隔(等間隔)の穴46を含む。アタッチメント構造42は、望ましくは、例えばアタッチメント構造42にリテーナープレート44を取り付ける、ねじボルトのようなコネクタを使用するために、十分な厚さを提供する、持ち上がった構造である。これはリテーナー側面20の厚さを増大する、或いはアッタチメント側面20を形成することにより達成され、アタッチメント構造42の上部表面48を十分に上げネジ部品の使用を可能にする、一方でまた、アタッチメント構造42、及びより一般的には電池トレイの平面の下部表面50を維持しながら達成されてもよい。これは例えば、複数の持ち上がったポケット52の形成により達成されてもよい。持ち上がったポケット52は一定の間隔(等間隔)の穴46を包含しアッタチメント構造42を提供する。持ち上がったポケット52はまた、下部表面50に穴46に最も近くて軸に沿って並んだ、相対する複数の溶接したナット51(図6参照)を包含してもよく、これらは示される場所(例えば図2において)にリテーナープレート44のアタッチメントのネジボルト(示されていない)のようなネジコネクタの受け入れに適している、ネジ穴を有する。持ち上がったポケット52はアタッチメント側面20に向かって外側に及び下方に先細(テーパー)になる各上部ポケット表面54を有するように形成されてもよい。持ち上がったポケット52の前部ポケット表面56はまた強化リブ38に向かって下方に及び内側に先細になってもよい。上部表面54と前部表面56は、各リテーナープレート44の下部表面58が取り付けられるアタッチメント表面である。上部表面54と前部表面56のテーパー角度(すなわち水平からの角度)は、電池モジュール22の保持のために、ネジボルトのようなコネクタの挿入の前に、リテーナープレート44が定位置に置かれるので、それらを受け止めて前もって置くために選択されてもよい。
【0014】
電池トレイは、いかなる適切な物質から形成されてもよく、スチールのような様々な鉄合金を含む。一の典型的な実施態様において、電池トレイはASTM1020のような規格化された高強度鋼から作られる。示されるように、電池トレイは長さと幅を含め、いかなる適切な大きさ及びいかなる適切な厚さを有してもよい。一の典型的実施態様において、電池トレイ12、12.1は1.5mmの厚さの高強度鋼、ASTM1020から作られ、図1−6に示されるように複数の持ち上がったポケット52を含むテーパー壁28、二つの強力リブ38、カットアウト40及びアタッチメント構造42を有するリテーナー24を含みプレスすることにより加工された。
【0015】
図1、2、10−13において一の典型的実施態様に示されるように、電池装着装置10はまた基材プレート60を含んでもよい。基材プレート60は一以上の電池トレイを収容するため、及び一以上の電池トレイが使用される場合、各電池トレイを一体化するために提供されてもよい。基材プレート60が複合的な電池トレイを一体化する場合、この電池トレイは、それらの長さ又は縦軸62に沿って、同じ方向或いは異なる方向に配置されてよく、仮に異なる方向に置かれる場合、電池トレイが存在するように複数の異なる方向に配置されてよい。更に、単一の電池トレイは、曲がった(例えば直線部分の交差)、湾曲した或いは他の構造で構成されてもよく、様々な閉じた形状構造(例えば三角形、矩形、円形、様々な多面体)を含む。そのためこれは異なる方向に伸びる一以上の縦軸又は複数の軸を有する複合的な直線部分を有する、或いは縦軸が湾曲している。図1、2、10−13に示されるように、基材プレート60は二つの電池トレイ12、12.1を収容し一体化するために使用され、及びこれらのトレイは縦軸62が実質的に互いに直交するように配置される。基材プレート60は上部表面64と下部表面66を有する。電池トレイは電池トレイ12、12.1の下部表面50を取り付けることにより上部表面64に配置される。このアタッチメント(attachment:取付材、取付具、取付装置)は、例えば様々な取り外し可能な留め具の使用により(例えばネジナットと共に電池トレイと基材トレイの穴にネジボルトを通す)取り外し可能なアタッチメントとして、又は電池トレイと基材プレートを一緒に恒久的に連関することによる固定されたアタッチメントとして機能されてもよい。基材プレートは電池トレイを収容するためいかなる適切な大きさと形を有してもよい。この大きさと形は収容される電池トレイの大きさ、形及び配置に関連し、又は異なる形を有してもよい。図1と2に示されるように、基材プレート60は実質的にT形構造を有してもよい。この構造は、車両又は他のクラフト(craft:船、飛行機、航空機、宇宙船)が実質的に中央面に関して左右対称である、或いは中心線又は中央面に関して重量配分が望ましい場合、様々な動力車用途或いは他のタイプのクラフトの用途でとりわけ有利である。T形の電池装着装置10は比較的コンパクトで、一般に平面内で電池トレイ12.1の縦軸62の適切な配置により、そのような中央面に関して左右対称に配置されるためである。更に電池トレイ12に連関されたT形の装置の側面部は、車両防火壁、前部座席又は後部座席のような様々な横方向に配置されたバルクヘッドを含む、そのような車両又はクラフトの様々な横方向に配置される特性と結び付けられる。
【0016】
基材プレートはいかなる適切な物質から形成されてもよく、スチールのような様々な鉄合金を含む。一の典型的実施態様において、基材プレートはASTM1020のような規格化された高強度鋼から作られた。示されるように、基材プレートは長さと幅を含むいかなる適切な大きさと形、及びいかなる適切な厚さを有してもよい。一の典型的実施態様において、基材プレート60は、図1と2に示されるように1.0mmの厚さの高強度鋼、ASTM1020から作られ、プレスにより加工された。電池トレイ12、12.1は溶接により基材プレート60を配置されてもよい。
【0017】
図1、2と8に関して、装着装置10はまた基材プレート60の下部表面66に配置される一以上の側面リブ68を包含してもよい。側面リブ68は、電池装着装置10、とりわけ電池装着装置10の幅方向に、及び電池トレイ12、12.1を堅く及び強固にするために包含されてもよい。側面リブ68の適切な数が電池装着装置10と基材プレート60に望ましい剛性を提供するために使用されてもよい。図1と2に示されるように、電池トレイ12.1の長さに沿って五つが、電池トレイ12の長さに沿って二つが包含され、図9に示されるように、両方の電池トレイに関して側面に伸びる溝70を提供するそれらの間で共有される一つの側面リブ69を伴う。側面リブ68は上記で示されるように剛性を提供するためいかなる適切な形を有してもよい。一の典型的実施態様において、側面リブ68はプレスにより平面シート72の中に形成された弓形の横断面を有する二つの溝70を包含する。側面リブ68はまたそれらの長さに沿って複数のリブカットアウト74を包含する。側面リブ68はそれらの長さと幅を含めいかなる適切な大きさを有してもよいが、本明細書で示されるように、基材プレート60の幅に合うように一般的には選択される。別々の側面リブ68により提供されるこのリブ構造の全て或いは一部は基材プレート60の中に直接この構造を形成することにより基材プレート60に配置されることがまた考えられている。
【0018】
側面リブはいかなる適切な物質から形成されてもよく、スチールのような様々な鉄合金を含む。一の典型的実施態様において、側面リブはASTM1030のような規格化された高強度鋼から作られる。示されるように、側面リブは長さと幅を含むいかなる適切な大きさ及びいかなる適切な厚さを有してもよい。一の典型的実施態様において、側面リブ26は1.6mmの厚さの高強度鋼、ASTM1030から作られた。側面リブ68は図8に示されるように溝70とリブカットアウト74を含みプレスすることにより加工された。側面リブ68と69は溶接により基材プレート60に配置されてもよい。
【0019】
基材プレート、電池トレイ及び側面リブは、本明細書で示される方法で基材プレートサブアッセンブリを形成するために組み立てられてもよい。この基材プレートサブアッセンブリは粉体塗装のような耐食性電気絶縁被覆を含んでもよい。
【0020】
図1−3に関して、電池装着装置10はまた弾性シートを包含する。弾性シート76は振動吸収部材として機能し、このシート上に装着される電池装着装置10と電池モジュール22の間でやりとりされる振動する特質を減少させる。弾性シート76は電池トレイ12、12.1のような電池トレイの上部表面48に配置される複数の弾性シート76を含んでなる。弾性シート76は強化リブ又はリブ38と電池トレイの一方ではリテーナー24及びもう一方ではアタッチメント構造42の間の上部表面48に望ましくは配置される。弾性シート76は一般に電池トレイの長さに少なくとも部分的に沿って伸び、及び図1−3で示されるように電池トレイの実質的全ての長さに沿って伸びてもよい。弾性シート76は長さと幅を含むいかなる適切な大きさ、形及び厚さを有してもよい。弾性シート76のこれらの側面は、電池モジュール22と共に電池装着装置10の全体の大きさと形と併せて一般に選択される。
【0021】
弾性シート76は適切な物質から形成されてもよく、天然又は合成ゴム、シリコンなどの様々なエラストマーを含む。一の典型的実施態様において、弾性シート76は合成ゴムから作られた。示されるように、弾性シートは長さと幅を含めいかなる適切な大きさ及びいかなる適切な厚さを有してもよい。一の典型的実施態様において、弾性シートは1−3mmの厚さの合成ゴムから作られ、この物質の長方形状で示された大きく前もって形成されたシートを切除することにより加工されてよい。弾性シート76は適切な接着剤を使用して電池トレイに取り付けられてもよい。
【0022】
電池装着装置10はまた電池モジュール又はその部分を固定するために一以上の電池クランプ44を包含してもよい。一の典型的実施態様において、図1−3と7で示されるように、複数の電池クランプ44が使用されている。電池クランプ44各々はクランプリテーナー端部78とクランプアタッチメント端部80を有する。クランプリテーナー端部78はクランプリテーナー82を有する。クランプリテーナー82は、図10−13で示されるように一対の対向するテーパーフランジ26の一つのように電池モジュール22の保持特性を確保するよう機能する。テーパーフランジ26は各々、クランプリテーナー82を係合するのを支えるため機能する図10−11で示されるように保持面27を有してもよい。クランプリテーナー82は、内側に及び上方に伸びるクランプテーパー壁94を含む電池モジュール22の保持特性を保つためいかなる適切な形を有してもよい。クランプテーパー壁94は望ましくはテーパーフランジ26に接触し押して係合することを提供するのに適している。クランプテーパー壁94はまた、電池モジュール22の垂直壁32に適応するクランプ垂直壁部96を含むのに適している。図6で示されるように、クランプテーパー壁94は、図11に示されるようにテーパーフランジ26が電池モジュール22の基材とで形成されるテーパー角度(β)に適合する設定テーパー角度(θ)を成すため、上部表面54の傾斜と併せて作られるテーパー角を有する。設定テーパー角度(θ)はテーパーフランジ26のテーパー角度(β)に一致するように適合されてもよく、その結果、垂直壁部96を除く、クランプテーパー壁94の表面の実質的全てに沿って接触を提供する、或いは設定テーパー角度(θ)はテーパーフランジ26とテーパー壁28の間の線接触を成立するために選択されてもよい。設定テーパー角度(θ)は適切な角度を取りうるが、一般に約60度以下或いは約60度に選択され、及びとりわけ約45度以下或いは約45度に選択される。そのため、テーパー角度(β)は一般にまたこの範囲内で選択される。クランプリテーナー82は、電池クランプ44を含んでなるプレート構造中に実質的にV形くぼみ84として形成される。V形くぼみ84の中に、一以上内側に突き出ているクランプガセット86が形成されてもよい。クランプガセット86は、クランプリテーナー82が電池モジュール22のテーパーフランジ26に接触して取り付けられ、圧廷係合することを付与することから、クランプリテーナー82に追加の剛性と強度を提供する。クランプリテーナー82はいかなる適切な方法又は手段により包含されてもよい。例えば、クランプリテーナー82は電池クランプ44を形成するために使用される一体シートからV形くぼみとして形成されてもよい。電池クランプ44のクランプアタッチメント端部80は各々、クランプアタッチメント構造87を包含する。クランプアタッチメント構造は図7で示される二つのそのような穴のように複数のクランプ穴88を含んでもよい。クランプ穴88は、本明細書で示される方法でクランプ穴88を介して挿入及びアタッチメント構造42への取り付けのため相対する複数のコネクタ(示されていない)を受け入れるよう機能する。これは、アタッチメント構造42と連関された上記で示される複数の溶接ナット51のようにアタッチメント構造42の中に通されるコネクタとして複数のネジボルト(示されていない)を含んでもよい。ネジボルトは示される方法で挿入され上部クランプ表面90に対してきつく締められ、電池モジュール22の保持表面27に対して軸受圧力をクランプリテーナー82にもたらす。この締め付け圧は電池トレイ12、12.1に電池モジュール22を保持するために使用される。複数の電池クランプ44は各電池モジュール22と一緒に使用されてもよい。クランプ弾性シート92は電池クランプ44のクランプテーパー壁94に配置されてもよい。クランプ弾性シート92は弾性シート76に関して上記で示されたのと類似した方法で振動吸収を提供する。これは接着剤によりクランプテーパー壁94に配置されてもよい。与えられた電池装着装置10に対して、電池クランプ44は、例えば異なる構造を有する電池モジュールの収容に適する異なる電池トレイを提供するため同一又は異なってもよい。
【0023】
電池クランプはいかなる適切な物質から形成されてもよく、スチールのような様々な鉄合金を含む。一の典型的実施態様において、電池クランプはASTM1020のような規格化された高強度鋼から作られる。示されるように、電池クランプは長さと幅を含むいかなる適切な大きさ及びいかなる適切な厚さを有してもよい。一の典型的実施態様において、側面リブ26は2mmの厚さの高強度鋼、ASTM1030から作られた。電池クランプ44は図7に示されるようにクランプガセット86とクランプ穴88を含みプレスすることにより加工された。電池クランプは粉体塗装のような耐食性電気絶縁被覆を含んでもよい。
【0024】
電池装着装置10はまた、図1と13に示されるようにカバー98を包含してもよい。カバー98は図13に示されるように複数の電池モジュール22を収容し、電池トレイを含め基材プレート60の表面の実質的に全てを覆うのに適している内部空洞を有する。カバーは基材プレート60に配置され、望ましくはネジボルトや連関ネジナットのような複数の留め具で基材プレート60に取り外し可能に取り付けられる。取り外し可能なアタッチメントは電池パックの製造及び使用の間、基材プレート60にカバー98が固定されることを可能にするが、その取り外しに際して個々の電池モジュールの撤去及び差し替えを可能にする。カバー60は十分な強度の物質で作られ、電池モジュール22の保護カバーと共に電池装着装置10の強化構造材としてカバー60が機能することを可能にする。
【0025】
カバー98はいかなる適切な物質から形成されてもよく、様々な工学熱可塑性プラスチック及び強化複合材料を含む。一の典型的実施態様において、カバー98はビニール・エステルを含んでなるシート成形材料(SMC)から作られた。示されるように、電池クランプはいかなる長さや幅を含むいかなる適切な大きさ及びいかなる適切な厚さを有してもよい。
【0026】
本明細書において詳細な説明された発明は、明細書記載要件の法的基準に従って開示されたものであり、これらの説明は本発明の内容を本質的に制限するものではなく、例示的に開示したものである。開示された実施態様に対する変更及び改良は当業者にとって明白であり、本発明の範囲内で行われてもよい。従って、本発明を利用可能にする法的保護の範囲は、以下の特許請求の範囲を検討することにより決定される。
図1
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図13