(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の方向に前記分散光学要素の前記反射面を曲げる段階において、該反射面上の分散特徴部の間の間隔が、該第1の方向の位置の関数として均一に変化することを特徴とする請求項11に記載の方法。
前記反射面は、反射光ビームの特性からのフィードバックに応答して前記第1の方向及び前記第2の方向の少なくとも一方に曲げられることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0016】
選択された中心波長を中心とし、かつ選択された最小帯域幅及び選択された最大帯域幅を有する光の波長の帯域幅を選択するために光学回折格子を曲げるシステム、方法、及び装置に関するいくつかの例示的な実施形態をここで説明する。本発明が本明細書で定める特定の詳細の一部又は全部なしで実施することができることが当業者に明らかであろう。
【0017】
図2Aは、開示する主題の実施形態の態様によるビーム制御デバイス200の略示概略図である。BCDは、回折格子206及び第1の力デバイス218を含む。第1の力デバイス218は、第1の平面230において回折格子206の両端206A、206Bに結合されている。
【0018】
第1の力デバイス218は、回折格子206の両端206A、206Bにリンク219Aを通して第1の力を印加し、回折格子の反射面208を制御方式で曲げることができる。一例として、第1の力デバイス218は、回折格子を制御された凸面方向
224に曲げるために回折格子206の両端206A、206B上に引張力
222を印加することができる。同様に、第1の力デバイス218は、回折格子を制御された凹面方向
228に曲げるために回折格子206の両端206A、206B上に押付け力
226を印加することができる。このようにして、第1の力デバイス218は、光ビームの波面曲線を実質的に適合させ、従って、反射中心波長及び反射された狭化光ビームの最大帯域幅を選択するように回折格子206の反射面212を曲げることができる。
【0019】
光ビームは、使用中に回折格子206を加熱する。回折格子206を加熱すると、回折格子は、回折格子の材料の熱膨張係数に従って拡張する。一般的に、回折格子206は、低い膨張係数を有する材料から形成されている。
【0020】
第1の力デバイス218及びリンク219A、219Bは、第1の力デバイスが回折格子と同じ割合で拡張するように回折格子206と実質的に類似である熱膨張係数を有する。従って、回折格子上で第1の力デバイスにより掛けられる力
222、
226は、予想熱作動範囲にわたって略一定になる。
【0021】
第2の力デバイス240は、第1の平面230と異なる第2の平面232において回折格子206の両端206A、206Bに結合されている。第2の力デバイス240は、それぞれ、リンク241A、241Bを通じて回折格子206の両端206A、206Bに結合されている。一例として、第2の平面232は、図示のように第1の平面230に対してほぼ垂直とすることができる。第2の力デバイス240及びリンク241A、241Bは、第1の力デバイスが回折格子と同じ割合で拡張するように回折格子206と実質的に類似である熱膨張係数を有する。従って、回折格子上で第1の力デバイスにより掛けられる力
222、
226は、予想熱作動範囲にわたって略一定になる。
【0022】
図2B及び
図2Cは、開示する主題の実施形態の態様によるビーム制御デバイス200の反射面208の略示概略図である。第2の力デバイス240は、回折格子206の両端206A、206Bに第2の力を印加して回折格子を制御された方式で曲げることができる。このようにして、第2の力デバイス240は、回折格子線210が回折格子の反射面208上で扇形パターン内にあるように回折格子206の反射面212を曲げることができる。扇形パターンは、反射光ビームの縁部が扇形パターンのために異なる方向に反射されるので、反射光ビームの形状を変える。
【0023】
一例として、
図2Bに示すように、第2の力デバイス240は、回折格子206の両端206A、206B上に引張力242を印加して、回折格子線210の扇形パターンを右から左に増大することができる。同様に及び
図2Cに示すように、第2の力デバイス240は、回折格子206の両端206A、206B上に押付け力246を印加して、扇形パターンを左が広く、右が一緒になって狭くすることができる。
【0024】
図3は、開示する主題の実施形態の態様による選択された中心波長を中心とし、かつ選択された最小帯域幅及び選択された最大帯域幅を有する光の波長の帯域幅を選択するために光学回折格子を曲げる際に実行される方法作動300を示す流れ図である。本明細書に示す作動は、一部の作動が下位作動を有する場合があり、他の例においては、本明細書で説明するある一定の作動が図示の作動に含められない場合があることを理解すべきであるので、一例としてのものである。この点を念頭に置いて、方法及び作動300をここで説明する。
図4は、開示する主題の実施形態の態様による光ビーム狭化システム400の略示概略図である。光ビーム狭化システム400の構成要素102〜424は、尺度通りに描かれておらず、具体的には、曲線5028、波面114、及び回折格子のピッチは、例示を目的として誇張されていることに注意すべきである。
【0025】
作動310においては、光ビームを拡大かつ拡張又は広げるためにプリズムのような拡大器、例えば、ビーム拡張器104に光ビームを通す。作動320においては、第1の力デバイス218は、それぞれ、リンク219A、219Bを通じて回折格子206の両端206A、206Bに第1の力222又は226を印加し、回折格子の反射面208を制御された方式で曲げる。反射面208は、反射面が拡大された光ビーム102Aの波面114に実質的に適合するように曲げられる。
【0026】
作動330において、中心波長を選択する。中心波長116Eは、ビーム拡張器104及び光学システム120に向けて中心波長を反射するグリッド線210Aにより選択される。中心波長116Eを選択して拡大された光ビーム102Aの波面114に反射面208に適合させると、狭化反射光ビーム424Aの最大帯域幅422Aが決まる。
【0027】
作動340においては、第2の力デバイス240は、それぞれ、リンク241A、241Bを通じて回折格子206の両端206A、206Bに第2の力242又は244を印加し、回折格子の反射面208上の回折格子線210の扇形の度合いを増加又は低減させる。回折格子線210の扇形の度合いを変えると、線狭化反射光ビーム424Bの帯域幅422Bが決まる。
【0028】
光ビーム狭化システム400は、可変開口430を含むことができる。可変開口430は、拡大された光ビームが衝突する回折格子面の面積を変えることができる。可変開口430は、拡大された光ビームの発散を増加又は低減することができる。ビームの発散は、様々な光ビーム116A〜116nが互いから分離している角度である。ビームの発散を増大すると、光ビーム116A〜116n間の角度が増大し、それらの光ビーム116A〜116nが回折格子208から反射する角度の差も増大する。従って、可変開口430は、回折格子面から反射される光の角度を増加又は低減することができる。水平方向及び垂直方向の回折格子の曲げと組み合わせて、可変開口は、約200fm未満から約1500fmを超えるまでの間の反射帯域幅の範囲を増大することができる。
【0029】
図5は、開示する主題の実施形態の態様による分散光学要素500の上面図である。分散光学要素500は、中心波長選択、すなわち、エシェル回折格子のような回折格子に使用することができる。分散光学要素500は、少なくとも部分的に帯域幅を決める役目をすることができる。分散光学要素500は、分散光学要素上部504を有する分散光学要素本体502を含む。呼称の上部は、全く参考のためであり、上面図である
図10に示すような線狭化モジュールハウジング1002内に設けられた時の分散光学要素500は、ハウジング1002の上部に向いているという事実をここでは指すことが理解されるであろう。分散光学要素500は、分散光学要素本体502の前面510上に形成された分散光学要素分散面508を形成する1つの面を有することができる。分散光学要素本体502は、背面506を有することができる。分散光学要素本体502はまた、
図6及び
図9に示す分散光学要素底部512を有することができる。
【0030】
分散光学要素500は、分散光学要素前端514及び後端516を有することができ、前及び後という用語は、参考を目的としたものにすぎず、
図9に示すように、前端は、図示しないレーザチャンバから光を送出する中心波長選択機構900に最も近く、かつ中心波長を選択するために分散光学要素500上への光の入射角を制御することを指すことも理解される。
【0031】
以下で完全に説明するように、かつ所定の位置に端部514、516を保持して本体502に向かう方向に分散光学要素本体502の背面506に水平な力(同じく参考のためであり、かつ参考を目的として上述の方向に整列したもの)を印加することによるなどの帯域幅制御機構(BCD)の当業技術で十分に理解されているように、分散光学要素の背面に力を印加すると、前面510及び従って分散光学要素回折格子面508の円筒形の変形を誘発することができることを
図5から見ることができる。それによって中心波長選択機構900から回折格子面508に入射する光に対して凸面円筒形状に回折格子面を変形させることができる。同様に、この方向の反対側に力を印加すると、中心波長選択機構から入射する光に関して凹面円筒形状に回折格子面を形成することができる。
【0032】
図5で分るように、分散光学要素本体502の背面506に沿った圧縮力の印加により、分散光学要素本体502の背面506の応力を受けない長さを、一例として、長さL1から長さL2に短縮することができる。従って、圧縮応力が掛かる面として背面506を、引張応力を受ける応力が掛かる面として前面510(回折格子面508に対応する)が形成される。例えば、回折格子背面506は、応力を受けない位置から約8μmの応力が掛かる位置までそれぞれの背面コーナから変位することができ、回折格子面508を収容する前面510内の対応する曲率により、曲率半径が約1km台で背面506内に曲率を形成することができる。
【0033】
図6は、開示する主題の実施形態の態様による分散光学要素500の側面図である。分散光学要素500は、各溝210が回折格子面508の縦軸にほぼ垂直である、各々が前端514に対向する反射溝面及び反対方向に向く溝対向面を有する複数の表面の溝210を有する分散光学要素回折格子が図示のように変形されるように、上面504に力を印加するBCDからの応力を受けるように示されている。この変形は、溝210をそれに沿って広げ、溝210の反射面が後端516に向けて回折格子面508の応力を受けない縦方向の中心線軸に対して角度βに、かつ前端514に向けて略反対の角度αに近づくように上面504から底面512まで延びている。
【0034】
図7A〜
図7Eは、開示する主題の実施形態の態様による回折格子本体に力を印加する様々な形態のアクチュエータの略示概略図である。
図7A〜
図7Eに示すアクチュエータは、分散光学要素500の2つの側面に力を印加するために組合せて使用することができ、従って、水平BCD及び垂直BCDが形成される。
図7Aは、移動ブロック708A、708Bに連結された屈曲部706のA、706A’、706B、及び706B’により1対の端部ブロック704A、704Bに連結されたアクチュエータ702を概略的に示している。端部ブロック704A、704Bは、
図9に示すものと同様に回折格子本体(
図7Aでは図示せず)のそれぞれの端部に連結されている。1つの移動ブロック708Bは、ネジ付きであり、かつ端部ブロック704A、704B、低ピッチ差動ネジ710を通過するアクチュエータ702の縦軸と直交する方向にそれを通過する。
【0035】
他の移動ブロック708Aは、初期荷重バネ714により固定ブロック712に作動的に連結されており、初期荷重バネ714は、何らかの中立移動ブロック位置の域を超えるように互いに向けて移動ブロック708A、708Bを引くことによって端部力ブロック704A、704B間に引張力を印加することができる。作動の分解能は、差動ネジの40nmの捩れ/回転とすることができる。捩れと調節の範囲は、±1ミクロンとすることができる。例えば、ねじ5028での移動ブロックの20ミクロンの移動により、
図6に概略的に示すように、結果的に8ミクロンの垂みが発生する可能性があり、すなわち、1ミクロンの垂みには、0.1ミクロン/回転の分解能で手動作動に対して2.5ミクロン移動範囲が必要である。
【0036】
図7Bは、調節中に印加された力を弱める概念を概略的に示している。アクチュエータ720は、回折格子本体(
図7Bでは図示せず)に装着された端部ブロック704Aを有する。
図7Bは、上述のように、回折格子本体502上の端部装着力プレートにブロック704A、704Bで装着することができるBCDアクチュエータを示し、又は固定ブロックは、固定した状態に保持することができ、ブロックは、垂直方向に回折格子本体(
図7Bでは図示せず)を押すように位置決めされる。シャフト722は、ブロック704Aと螺合可能に係合しており、かつフレーム726の端部壁及び中間壁上のベアリング724を通って延びる。シャフト722は、それぞれの隣接バネ730が端部壁及びピストン728及びピストン728及び中間壁の中間にある状態で、ピストン728をシャフト722に装着することができる。シャフト722を回転させると、ブロック704Aがブロック704Bに対して移動し、かつ上述のように回折格子の両端上の端部力プレートに又は回折格子の上部に力を印加することができる。
【0037】
調節後、ネジ付きシャフト722は、
図7A〜
図7E、
図8、及び
図9〜
図12に示すような他の実施形態にも該当するが、例示的なOBCDにより誘発された強い力に対処するために当業者に公知のように固定することができる。このようなBCDは、
図7A〜
図7E及び
図8に示すように、所定の回転回数で、例えば、
図8に示すタイプのBCDアクチュエータに対してはネジ付きシャフトの約25回転で、BCD本体の1ミクロン台の変位(垂み)を送出することができる。それによってこのような変位を引き起こす約160Nの力、すなわち、約6N/回転(160N/25回転)が送出されることが判明している。6N/ネジピッチは、バネ定数に等しく、25回転
*ネジピッチは、移動量に等しい。
【0038】
−1〜+8ミクロンの曲線の中心部での変位の望ましい垂み(曲率)範囲は、
図9以下で参照する実施形態の態様に関して説明する初期荷重バネのようなバネ力によるような反対の作用力に関する特別な具備がなければ、押し付け力のみのアクチュエータは、満足なものではないことを意味する。
図9以下の参照で本明細書に説明するように、ベローズのような押し専用アクチュエータには、例えば、−1設定値までバネで初期荷重を掛けることができる。
【0039】
回折格子上の端部力ブロックに又は回折格子の側部/上部にインライン力印加のために装着することができる別の形態のアクチュエータは、例えば、−1ミクロン垂み設定値までアクチュエータに初期荷重を掛けるバネにより、図
7Cに概略的に示す通りとすることができる。図
7Cに示すように、アクチュエータ740は、外側フレーム742及び内側フレーム744を有し、内側フレーム上部及び底部は、外側フレーム742の後壁746A及び中間壁746B、及び端部ブロック704A、704B間の距離を短縮するために内側フレーム744及び外側フレーム742の中間に力を印加する役目をする本明細書の他の位置で説明するタイプの1つのアクチュエータ駆動機構748と摺動可能に係合する。バネ750は、反対方向に初期荷重力を印加することができる。
【0040】
図7Dは、端部ブロック704A、704B上に力を印加するためにレバーアーム762を適用するアクチュエータ760を概略的に示している。レバーアーム762は、本明細書で説明する他の実施形態においても含まれる。レバーアーム762は、アクチュエータ駆動機構764により印加されるのに必要とされる力を低減することができる。
図7Dの駆動機構764は、レバー762に力を印加し、レバー762は、端部ブロック704Bに装着されたシャフト768にピボット式に装着されたコネクタアーム766を通じて互いに向けてブロック704A、704Bを引く。右手端部ブロック704Bの中間にあるシャフト768上のバネ770は、初期荷重力を印加することができる。
【0041】
図7Eは、支点784を中心にしてピボット回転され、かつブロック704A、704Bにピボット式に結合されたレバー782を有する類似のアクチュエータ780が、初期荷重が得られるようにバネ790で互いに向けてシャフト786を引くことを示している。本明細書で例示かつ説明するアクチュエータが単に例示的なものであり、他のタイプのアクチュエータ及びアクチュエータのタイプの組合せを使用することができることを理解すべきである。アクチュエータのタイプには、少し例を挙げれば、油圧式、空圧式、圧電式、モータ、ステッパモータ、電磁式、磁歪式を含むことができる。
【0042】
図8は、開示する主題の実施形態の態様による二重作用帯域幅制御デバイス800の斜視図である。二重作用帯域幅制御デバイス800は、それぞれ、分散光学要素本体502の背面506上に及び分散光学要素本体502の上面504上に配置された第1の帯域幅制御デバイス802及び第2の帯域幅制御デバイス804を含む。両端上の1対の端部ブロック(力プレート)704A、704Bは、両方のBCD802、804から本体502に力を印加するようになっている。
【0043】
BCD802、804の各々は、それぞれ、BCDフレーム806A、806Bを含む。それぞれのフレーム806A、806Bは、それぞれのBCDフレーム前部隔壁808A、808B、BCDフレーム後部隔壁810A、810B、及びBCDフレーム中間隔壁812A、812Bを含む。それぞれの後部隔壁810A、810Bは、各々が円筒取り付けシャフト開口部(図示せず)を有するBCDフレーム後部隔壁指状部814A、814Bを含む。
【0044】
BCD円筒形アクチュエータシャフト816A、816Bは、前部隔壁808A、808B及び中間隔壁812A、812Bを通って延びてBCDシャフト停止機構を有する一端上に終端する。BCDシャフトベアリングは、前部隔壁808A、808Bを通って延び、かつBCDシャフトベアリングフランジを含む。BCDネジ付きブッシングは、前部力プレート704Aを通って延び、内側がネジ付きであり、かつBCDシャフトのネジ付き部分を受け取る。
【0045】
1対のLブラケット160は、分散光学要素本体502の前端514及び後端516にそれぞれ接着され、かつ分散光学要素本体502にそれぞれの端部力プレート166を装着する適切な取り付け機構を有する。力プレート704Aは、各々が後部及び上部BCD802、804のそれぞれの後部隔壁指状取り付けピンを緊密に把持する力プレートクランプ締結ネジを有する2対の力プレートクランプを含む。それぞれの取り付けピンの各々は、それぞれの取り付けピンブッシングを通って延びる。
【0046】
BCDピストン820A、820Bは、例えば、止めネジ又は他の適切な留め具によりシャフト816A、816Bに固定され、かつスラストベアリングプラスチックリングを有するピストンスラストベアリングにより前部圧縮バネ822A、822B及び後部圧縮バネ824A、824Bの各々により分離される。
【0047】
作動面においては、それぞれのシャフト816A及び/又は816Bは、帯域幅コントローラアクチュエータ位置決め信号に応答して、手動又は自動で、例えば、回転ステッパモータ又は線形から回転運動変換器を有する線形ステッパモータにより回転する。シャフトを回転させると、それぞれのバネ822A、822B及び824A、824Bが圧縮され、それぞれのシャフト816A、816B、の回転方向に基づいて、前端力プレート704Aに向けて又はそれから離れてそれぞれのフレーム806A、806B上に力が掛けられ、それぞれの面506、504を緊張力又は圧縮させるためにそれぞれの指状部814A、814Bを通じて後端力プレート704B上に力が掛けられる。BCD802は、
図5に概略的に示すように回折格子面に影響を与え、BCD804は、
図6に示すように回折格子面508に影響を与える。
【0048】
このような二重作用帯域幅制御デバイス800は、上述のように、分散光学要素本体502を捻って、分散光学要素が中心波長/帯域幅選択機構として関連するレーザチャンバ(図示せず)内で増幅される光の帯域幅に影響を与える役目をすることができる。帯域幅は、半値全幅(FWHM)に対して、すなわち、スペクトル側壁上の最大強度ピーク点の半分で測定されたスペクトルの帯域幅及びE95%/E95に対してスペクトルの中心波長を中心とする強度の95%を含むスペクトルの幅は、違った影響の受け方をする場合がある。2つのBCD802、804の間の結合は、FWHM及びE95に及ぼす影響の独立性が十分に弱められるか、又は他の悪影響により結果的に二重作用帯域幅制御デバイス800が帯域幅選択及び制御に対して理想的なものではなくなる程度になる場合がある。
【0049】
図9〜
図12は、開示する主題の実施形態の態様による別の二重作用帯域幅制御機構900を示している。
図9に示すように、二重作用帯域幅制御機構900は、
図14Aにより詳細に示す前端力プレート704A及び後端力プレート704Bを利用する。
図14Aは、開示する主題の実施形態の態様による力プレート704A、704Bの斜視図である。
図14Bは、開示する主題の実施形態の態様による分散光学要素本体502の前端514又は後端516の斜視図である。
【0050】
力プレート704A、704Bは、それぞれのパッド1402に取り付け面1408を分割する水平スロット1404及び垂直スロット1406によって形成された複数の取り付けパッド1402を有する。取り付けパッド1402の一部又は全部は、分散光学要素本体502の前端514又は後端516にそれぞれの力プレート704A、704Bを装着するために接着剤ドット1410、1410’、1410’’をその上に設けることができる。それぞれの接着剤ドット1410、1410’、1410’’の選択された構成は、相応に剪断力を局在化することができる。
図14Bに示すように、領域1412は、接着剤ドットがその上に設けられていない。従って、剪断力は、分散光学要素本体502の前面508に印加されず、その代わりに後面に向けて印加される。
【0051】
それぞれの接着剤ドット1410、1410’、1410’’の選択された位置は、最適ピボット位置を局在化することができる。最適ピボット位置は、垂直BCD及び水平BCDが互いによって受ける影響が最小である位置である。例えば、最適ピボット位置においては、垂直BCDが分散光学要素本体502に印加する力の量を追加又は低減しても、分散光学要素本体502上に水平BCDにより印加された力は実質的に増加又は低減されない。同様に、最適ピボット位置においては、水平BCDが分散光学要素本体502に印加する力の量を追加又は低減しても、分散光学要素本体502上に垂直BCDにより印加された力は実質的に増加又は低減されない。
【0052】
本明細書で説明する屈曲要素は、分散光学要素本体502上に水平BCDにより印加された力を低減又は増大することによって力ベクトルを垂直BCDから実質的に分離又は隔離するように働く。本明細書で説明する屈曲要素は、分散光学要素本体502上に垂直BCDにより印加された力を低減又は増大することによって力ベクトルを水平BCDから実質的に分離又は隔離するようにも働く。
【0053】
それぞれの接着剤ドット1410、1410’、1410’’は、分散光学要素本体502の前端514又は後端516の望ましい位置に剪断応力を局在化する更に別の寸法を追加するために、異なるサイズ及び/又は強度であるように示されていることに注意すべきである。力プレート704A、704Bはまた、1対の水平BCD取付ブラケット棚1414及び垂直(直交)BCD(OBCD)装着面1416を含むことができる。
【0054】
図9〜
図12を再び参照すると、
図6にある程度概略的に示すように、溝210の区分的な拡幅をもたらすように分散光学要素本体502に引張応力又は圧縮応力を印加することができる直交(例えば、垂直)BCD(OBCD)が示されている。二重作用帯域幅制御機構は、1対の後部装着ブラケット902を有し、1対の後部装着ブラケット902は、例えば、インバール製とすることができ、かつそれぞれ、水平BCD取り付けヨーク904ヨークの平面アーム又は底部アームに装着された各々それぞれの棚141及び装着ブラケットアングルアームに拡張する1対の装着ブラケット指状部、並びにボルト留めによる連結を通じて後端力プレート704Bをヨークに連結する役目をする。類似のブラケット902は、後端力プレート704Bにヨーク904の底部を結合する。BCD取り付けヨーク904は、シャフト906を受け取る取り付けヨークベアリングを有する。シャフト906は、屈曲部910を含む。各スラストベアリング912は、延長部を有することができる。
【0055】
前部装着ブラケット902’は、同様に、
図13A、
図13Bにより詳細に示す空間924内の類似の屈曲リンク(図示せず)により水平BCD922の前端920に連結された水平BCD屈曲部結合プレート918に取り付けプレート914を連結する屈曲要素916を有する前端屈曲装着プレート914の上部及び底部に前部力プレート704Aを結合する。水平BCD922は、関連の本文で論じかつ
図8に示すBCD802、804と略類似のものである。
【0056】
図13A及び
図13Bは、開示する主題の実施形態の態様による屈曲要素916、918の斜視図である。屈曲要素916、918及び端部ブロック300は、インバール製とすることができる。OBCDは、1つ又はそれよりも多くの例えば前部及び後部及びOBCDマウント904にボルト留めされることによってそれぞれの前部力プレート及び後部力プレート704A、704BにOBCDを連結する屈曲要素を有することができる。屈曲要素916、918は、屈曲コネクタ端部ブロックコネクタ1302、ネジ穴1304、及び屈曲コネクタ端部ブロック壁1306を有する。コネクタブロック1302は、図示のように、アクチュエータLブラケット1308を形成するが、屈曲要素916、918は、あらゆる種類のコネクタとすることができることを理解すべきである。コネクタプレート1306は、所望であれがバネ付きとすることができるコネクタ開口部1310を含む。屈曲部916、918は、屈曲部1312の長さによって形成された軸を中心にした互いに対するブロック1302、1306の回転を可能にする。
【0057】
図9を再び参照すると、OBCDアクチュエータ900は、OBCDアクチュエータフレーム930を含む。OBCDアクチュエータフレーム930は、1対の上部の水平に延びる隆起部、後壁、及び底壁を含む。後壁は、テーパ付き梁932に例えばボルト留めにより連結されている。テーパ付き梁932は、縦方向構造的部材934及び垂直に延びる構造的補強材料936を含む。テーパ付き梁932は、ボルトのようなネジ付きコネクタによりコネクタ部材のLブラケット部分に連結することができる屈曲端部プレート940に連結することができる。屈曲端部プレート940要素は、屈曲部942を含む。
【0058】
アクチュエータフレーム930は、ボルト留めによるなどで取り付けることができる1対の上部水平梁、アクチュエータフレーム支持支柱を含むことができる。アクチュエータベローズ950は、アルミニウム又はステンレス鋼製とすることができる。アクチュエータベローズ950は、中空円筒形ベローズ後部プレートに装着するフレーム後壁とのボルト留めによるなどでフレーム930に装着される。アクチュエータベローズ950は、アクチュエータレバーアーム952とのボルトによるボルト留めにより円筒形ベローズ前部プレートを通じても装着される。アクチュエータベローズ950は、ベローズ作動流体又は液体を含むことができる。
【0059】
アクチュエータレバーアーム952は、下方に延びるアングルアーム954に結合されている。アングルアーム954は、フレーム底壁から水平に延びる薄い屈曲シート960、並びに略レバーアームアングルアーム954の中心線軸と一致してレバーアーム952間に延びる薄い屈曲シート962に結合されている。アングルアーム954の端部は、薄い屈曲シート966によりコネクタブロック964にも装着されている。
【0060】
屈曲シート960、962、966は、共に、屈曲シート960及び屈曲ストリップ962の平面の交差部でアングルアーム952の下部の広がりにおいてピボット点を形成し、ピボット点を中心として、アクチュエータレバーアーム952は、ベローズ950が拡大又は収縮した時にピボット回転し、屈曲部966を通じてコネクタブロック940に、次に、前部屈曲コネクタ940を通じて前部力プレート704Aに力が印加される。
【0061】
フレーム950は、張り出し部972を有する。張り出し部972は、初期荷重バネ976を受け取る円筒形通路974を含み、初期荷重バネ976は、レバーアーム952の上端の円筒形開口部978において受け取ることができる。通路974は、ネジ付きバネ圧縮機構980を含むことができる。ネジ付きバネ圧縮機構980は、アクチュエータベローズが拡大した時に印加された力と反対方向に本体502の屈曲部を置くように分散光学要素本体502に初期荷重を掛けるバネ976に圧縮力を印加する。
【0062】
ベローズ950は、何らかの中心位置、例えば、ベローズ端部プレートの流体開口部982を通じた気体、流体、又は液体のベローズ950内へ導入又はベローズ950からの除去を通じた圧力の印加により初期荷重バネ976の影響を受けて確立された初期荷重が掛けられた位置から拡張又は折り畳むことができる。加圧気体、加圧流体、又は加圧液体は、流体送出システム配管支持体988により支持された流体送出配管986を通じてアクチュエータ流体送出システム984から流れることができる。
【0063】
上述のOBCDは、上部に沿って分散光学要素に力、例えば、圧縮力を印加することができ、それによって垂直方向に本体の中心線軸上に力を掛けることができることは、当業者により理解されるであろう。(ここでもまた、一貫して水平及び垂直は、モジュールの上面図として
図8に示すような線狭化モジュールの向きに関連するものであり、実際に使用時のモジュールの実際の向きに関係がないことを理解すれば、これは、実際に、例えば、紙の面が垂直面であり、
図10の上面図が実は側面図である状態で、使用中に設けられたモジュールにおいて水平及び垂直に関連するとすることができる。)このような力は、
図6の側面図に示す方向に分散光学要素の溝を変形させることができる(ここでもまた、上面図として
図10内の線狭化モジュールの図に向けて)。
【0064】
コントローラ980は、OBCDアクチュエータ900に結合されている。コントローラは、反射面から反射した光ビームの帯域幅を解析し、かつアクチュエータにより印加された力を調節することによって相応に反射面の形状、例えば、曲げを調節するフィードバックループを含むことができる。コントローラ980は、OBCDアクチュエータ900を作動し、かつ反射面から反射した光ビームの帯域幅を解析して反射面の形状を調節するソフトウエア及びハードウエアを含むことができる。コントローラ980は、中心サーバ又はシステムコントローラ(図示せず)及びインディアナ州所在の「Proportion Air of McCordsville」により製造されたQBlTコントローラのような圧力コントローラ(図示せず)のような他のコントローラと結びつけるか又はそれを含むことができる。このようなコントローラは、4〜20mAの入力電流を使用して、0から所望される帯域幅調節範囲及び機械的設計によって定められた最大圧力まで圧力を設定することができる。例えば、5バール又は10バールを最大圧力として使用することができる。
【0065】
300fmのOBCD調節範囲に到達する所要の圧力(捻り)は、
図5〜
図8の一例として示す設計で非常に適切であることが判明しており、一部の例においては、予想されたものよりも若干下回るように判断された。HBCDとOBCDの間のクロストークは、小さく、例えば、HBCDにおいて誘発垂みは、約20nmよりも小さい。
【0066】
シート960及びストリップ962、966のような屈曲要素及びコネクタ940は、インバールのような超低CTE材料製とすることができる。ULEガラス製機械加工部品のような熱膨張が低い他の材料を機械設計に使用することができると理解される。
【0067】
フレーム及びテーパ付き梁は、アクチュエータベローズ950の前端に連結されたアクチュエータレバーアーム952のピボット点を形成する屈曲シート960及びストリップ屈曲部962、966と同様に、コネクタブロック940及び屈曲部1312を含む7075アルミニウムのようなアルミニウム製とすることができる。屈曲端部ブロック914、並びにBCDハウジングフレーム922及び中間屈曲プレート916の残りは、インバール又はアルミニウム又は低いCTE及び良好な強度を有する他の適切な材料又はこの2つの適切な組合せで製造することができる。アクチュエータフレーム930は、7075アルミニウムのようなアルミニウム製とすることができる。プレート902は、インバール又はアルミニウムなどで製造することができる。
【0068】
本出願人は、このような変形により、例えば、0.25〜0.50pmシステムBW調節仕様を網羅する範囲マージンを用いて、>0.50pmにこのようなLNM内のBW調節範囲の上限値を拡張することができると判断した。
【0069】
帯域幅に及ぼす影響は、パワーリング増幅器(PRA)のようなパワー発振器のようなシードレーザ増幅器レーザ構成の増幅レーザの後も残ることが見出されている。例えば、先に参照した米国特許第7366219号に説明されているような例えば可変倍率線狭化モジュールにおける帯域幅対倍率は、約70fmシフトする可能性があるが、ビームプロフィール及び発散プロフィールは、開示する主題の態様によって生成された回折格子変形レベルでは、例えば、
図5に示すもの状態では、印加された垂直の力によって有意に変わるものではない。分散光学要素上の入射ビームにおける高倍率化で、印加された力により、力と帯域幅修正の関係は、ほぼ線形にすることができる。水平BCD曲線は、垂直力/BWシフトのこのような範囲に対して、約1/2回転シフトする可能性があることが判明している。分散光学要素本体502上の垂直方向での力の印加を通じた70fmのシフトでは、特に縮小単独と比較すると波長安定性の大きな劣化は誘導されず、帯域幅は、垂直力が印加された後でさえもオンボード測定の検査として信頼された規格を辿り続けることも示されている。
【0070】
開示する主題の態様によるOBCDは、例示的に上述のように、実際上、入って来る波面を適合する適応光学構成要素として働き、帯域幅共振を実質的に緩和する役目をすることができることも判断された。後者は、音響気体摂動を通じた通過のために歪みを有する可能性があり、これは、帯域幅に影響を与える。ゼロ回折格子垂直偏向の近くでOBCDを微調節することにより、今日までの通常のLNM利用において発生するものと比較すると、このような帯域幅摂動は、最小にされる。
【0071】
OBCD機構を含む線狭化モジュールの入口で可変開口と組み合わせて開示する主題の態様によるOBCDを使用することが非常に有用であることも判明している。回折格子溝の方向に平行な寸法を調節することができる回折格子に入射するビームのサイズを制限する開口により、更に、回折格子が静的な一定の曲げを受けている時に光の帯域幅の制御が可能である。この組合せは、例えば、同時にビームの帯域幅もビームの発散特性も最適化する時に有用である。
【0072】
開示する主題の別の変形は、溝の方向とほぼ平行な垂直方向のビーム拡大と組み合わせてOBCD作動を使用することである。一定の回折格子垂直偏向に対して、垂直方向内の回折格子上の入射ビームを拡大又は縮小することにより、帯域幅の調節が行われる。より広い/より狭い範囲の波長がチャープ型回折格子により選択され、かつ反射スペクトル全体に含まれる。
【0073】
更に、先に例示的に説明したOBCDは、既存の水平BCDの利用とは対立しない。
【0074】
回折格子ブロック502の垂直方向の曲げにより、縦軸に対する溝線の不均一な溝間隔(扇形の度合い)及び傾きが生成されることが見出されている。Littrowにおいては、回折格子の中心部分に入射する光線は、入射角の方向に沿って回析して戻される。しかし、回折格子の極右側に入射する光線は、溝が傾いているので平面内ではもはや回析されず、光線は、
図6に示すように入射光方向
αに対していくらかの下方角度
βで後方回折される。回折格子の左端に入射するビーム線は、同様に、入射ビームに対して同じ小さい角度
βで回析されるが、記号は反対である。従って、回折格子から戻る光ビームには、向きの溝の変化の結果として捩れが発生している。
【0075】
本出願人は、様々な帯域幅調節ターゲットに必要とされるZygo干渉測定値から回折格子変形の大雑把な予想を起こった。一例として、250fm(250fm〜500fm)の調節範囲に対して、誘発された波面捩れの測定値は、100μradであり、これは、曲率半径R=3.5Km及び4.4μmの回折格子曲げ垂みに対応する。1.2pm(0.25〜1.45pm)の調節範囲に対して、曲率半径は、約0.98Kmに減少し、誘発された回折格子垂みは、16μmであった。この偏向は、回折格子の上部から底部の0.21pm/mmの波長チャープを生成した。
図15Aは、開示する主題の実施形態の態様によるE95帯域幅のグラフ1500である。E95帯域幅調節は、回折格子垂直曲げ、例えば、Zygo干渉計使用法による波面捩れのレベルと比較されている。
【0076】
比較のために、調節済みの水平BCDを有する一般的な回折格子の曲率半径は、約40Km台であり、最大誘発垂みは、約0.63μmである。
【0077】
OBCDの利用を通じて帯域幅を変更する効果に関しては、水平BCDと垂直BCD間の結合、ビームパラメータの変化、及び特にE95に対してTB分光計のような信頼されている測定器を追跡するオンボード測定法を修正する可能性があるスペクトル形状の変化のような測定法を考慮すべきである。
【0078】
垂直BCDと水平BCD間の結合は、例えば、約20nmの誘発垂みよりも小さい無視することができるほどの水平BCD補償に対して最小にされた。
【0079】
下表Iは、
図5〜
図8に示すような開示する主題の実施形態の態様による二重作用帯域幅制御機構の利用ために達成されたパラメータを示している。
【0081】
本出願人は、図示のような空圧式のようないくつかのアクチュエータオプション、圧電材料又は磁気歪材料のような他の類似の作動可能な変形材料、
図8に示すような実施形態と共に使用することができるもののようなシャフトを通じて手動リードに装着されたモータ、電磁気式のもの、油圧式のもの(
図5〜
図8に示すものよりも恐らく等しいか又はより良好なソリューションであり、かつ設計が類似であるが恐らくより高価であるもの)を考慮した。考慮した基準は、技術的な危険性、パワー消散、速度、必要なLNM変更、このようなアクチュエータのためのGRAS材料の入手可能性、及び寿命であった。様々な理由から、
図9〜
図12に示すものによる実施形態は、最も適切であるように判断したが、これらのオプションの1つ又はそれよりも多く、特に、例えば、油圧式の実施形態を利用して、多かれ少なかれ
図9〜
図12の開示する主題に対して仮定されるのと同じ結果をもたらすことができる。
【0082】
図9〜
図12に示す空圧式実施形態に関して、寿命は、分散要素の本体に力を伝達する機械部品の圧力コントローラの寿命及び堅牢性の関数であると見出された。一般的に満足できる光学材料(GRA材料)は、線狭化モジュール(LNM)の製造に使用することができる。100mm径ベローズは、ヘリウム又は空気圧のようなベローズ内の3バール(43psi)気体圧で2500Nの力を印加することができるように判断された。デバイスは、押し付け専用コントローラであり、従って、必要に応じて、例えば、初期荷重を掛けるために反対方向に回折格子本体502に力を印加するバネ機構などが必要である。
【0083】
表面を受け取る複数の独立した接着剤ドットの利用は、垂直BCD(OBCD)アクチュエータの寿命にわたって端部ブロック704A、704Bで接着剤ドット剥離の危険性を低減するために
図14及び
図A及び14Bに示すように使用したものである。それによって例えば
図14Aの個々の表面を使用しない以前の接着剤ドット設計の代わりに全域接着に頼ることが必要であった場合に、回折格子の端部部分での波面歪みの可能性を回避することができる。
【0084】
手動による作動が回折格子本体502の捩れを調節するのに必要とされると考えられるので、例えば、自動作動の基線を定めるために、既存のBCD設計に従って水平BCDを依然として利用することができる。更に、2つの異なる面での回折格子曲率の制御は、帯域幅を選択/制御する際のより多くの感度、E95にわたるFWHMの独立した選択/制御のような他の有益な結果を有する場合がある。
【0085】
図15Bは、開示する主題の実施形態の態様による回折格子のような分散光学要素を曲げる別の装置1550の斜視図である。
図15Aに示すように、水平BCDは、
図5の向きに示されており、すなわち、回折格子面508は、底部上にあり、回折格子本体502の上部は、
図14Aで見た時に、すなわち、全体的に紙の平面において前方に向いた状態で示されている。2つの端部力ブロック/プレート704A、704Bは、例えば、接着により回折格子本体502の前端及び後端に装着されるように示されており、各々は、それぞれの端部プレート704A、704Bと一体とすることができる屈曲プレート1554を有することができる。屈曲プレート1554の各々は、1対のロッド保持器1560に各々結合されている。ロッド保持器1560の各々は、それぞれのロッド1562のそれぞれの端部に結合されている。
【0086】
アクチュエータ1570は、ベローズ1572又は他の拡張性又は収縮性の機構を含む。ベローズ1572は、屈曲プレート1574に結合されている。各屈曲プレート1574は、屈曲要素1554に結合されている。各屈曲要素1554は、ロッド端部1560を通じてそれぞれのロッド1562のそれぞれの端部に結合されている。
【0087】
作動面においては、アクチュエータ1570が、例えば、液体、例えば、作動油又は水のような加圧流体、又は気体、例えば、ヘリウム又は窒素又は空気のベローズ1572内への導入により拡張された時、全体的にロッド1562の中心線軸を通る面において共にベローズ1572を引く2つの端部プレート1574上に力が掛けられ、従って、回折格子面508を曲げる。
図15Bに示す回折格子面曲げ機構1550は、
図6に示すように、すなわち、回折格子上面504とほぼ平行に回折格子面を変形させるように向けることができることが理解されるであろう。
【0088】
図15Bに示すような回折格子本体変形機構1550は、従って、材料を最小にして温度変化を補償しながら帯域幅を増大する回折格子本体502を一方向に曲げる簡単な方法を提供することができる。2つの端部間に引張力を生成することによって曲線が回折格子内に誘発される。引張部材、例えば、ロッド1562及び屈曲部1554は、比較的非常に低い熱膨張率を有するように選択することができる回折格子本体502と同じ材料、又はインバール(登録商標)のような比較的非常に低いCTEを有する他の材料、又は回折格子基材料本体502と開示する主題間の熱膨張差を最小にするために軽量化と共に非常に低いCTEを兼ね備えた別の材料で製造することができる。屈曲部1554及びロッド1562の組合せのあらゆる残留熱膨張差は、ベローズ1572内に一定の圧力及び従って一定の力を維持することによって補償することができる。
図15Bの実施形態は、7xを超える利得を力増幅器に供給することができる。屈曲部1554は、アルミニウム、例えば、7075アルミニウムのような適切な軽量金属で製造することができる。
【0089】
図16A及び
図16Bは、開示する主題の実施形態の態様により有用とすることができる屈曲回折格子マウント1600を概略的に示している。回折格子マウント1600は、
図10に示すようにLNMハウジング1002の床に取り付けることができる。例えば、ULEから作られる回折格子とアルミニウムから作られる装着部/ハウジングとの間の差動熱膨張を可能にする他の屈曲接続部に加えて、OBCDなどにより回折格子本体502の変形に対処する屈曲部1602を利用することができる。差動熱膨張に対処するために使用されてきた屈曲部は、本明細書ではHBCDと呼ぶことがある以前の形態のBCDにより回折格子本体502の変形に対処することを可能にする平面で作動していたことが理解されるであろう。
【0090】
回折格子本体の曲げは、OBCDにより対処され、装着部1608の表面に垂直な平面において回折格子の各部1608の移動を可能にする屈曲装着点1602が追加されている。これらは、一例として、すなわち、
図6にある程度概略的に示すような変形に対処するために回折格子上部に印加される力に合わせて、1つ又は複数の垂直屈曲マウントの形態を取ることができる。屈曲部1602は、スロット1606を含み、これは、一般的にU字形状とすることができるが、例えば、回折格子マウントの2つの表面に垂直な方向の屈曲を可能にする舌状部1608を形成する正方形のコーナを有することができる。これらは、例えば、基準の−1μmの初期荷重曲げの形態であらゆる負の曲げに対処する垂直プレストレス上方変位を有するように形成することができると考えられる。
【0091】
二重作用のような複数の作用、すなわち、2つの平面での回折格子本体への曲げ力の印加の影響を調べることにより、FWHMとE95の比率の大きな変化、関連するアクチュエータ、例えば、
図9〜
図12の実施形態のベローズに印加される力の異なるレベルに対する帯域幅の異なる尺度は、回折格子捩れによるスペクトル線形状の有意な変化を示唆している。回折格子を捩ると、ビームプロフィールの回転が発生する可能性があり、これは、MO後により深刻に出現する場合があるが、PRAステージのような増幅器ステージ後に多少隠すことができる。ビームの垂直方向シフトが存在する場合もあり、これも、MO及びPRAビーム軸の相対的なアラインメントの結果であるとすることができるであろう。
【0092】
開示する主題の実施形態の態様によるベローズ950、1572は、ヘリウムのような加圧空気又は気体のような空圧式に圧縮性か又は油圧油又は水のような油圧式に非圧縮性のいずれかの加圧流体により作動させることができ、加圧流体という用語は、両方のタイプのアクチュエータを含むように意味することが理解されるであろう。
【0093】
以上の本発明を理解の明瞭さを目的としてある程度詳細に説明したが、ある一定の変更及び修正を特許請求の範囲で実施することができることが明らかであろう。従って、本発明の実施形態は、制限的ではなく例示的であると考えるものとし、本発明は、本明細書に示す細部に限定されないものとし、特許請求の範囲及びその均等物内で修正することができる。