(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5774572
(24)【登録日】2015年7月10日
(45)【発行日】2015年9月9日
(54)【発明の名称】燃料測定システム
(51)【国際特許分類】
G01F 1/84 20060101AFI20150820BHJP
G01F 1/00 20060101ALI20150820BHJP
G01F 9/00 20060101ALI20150820BHJP
【FI】
G01F1/84
G01F1/00 G
G01F9/00 Z
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-243111(P2012-243111)
(22)【出願日】2012年11月2日
(65)【公開番号】特開2014-92459(P2014-92459A)
(43)【公開日】2014年5月19日
【審査請求日】2014年3月4日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 自動車技術展 人とくるまのテクノロジー展2012 平成24年5月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000155023
【氏名又は名称】株式会社堀場製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100121441
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 竜平
(74)【代理人】
【識別番号】100113468
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100154704
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 真大
(72)【発明者】
【氏名】松山 貴史
【審査官】
山下 雅人
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−329990(JP,A)
【文献】
特開2012−181770(JP,A)
【文献】
特開2004−361392(JP,A)
【文献】
特表2011−501123(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01F 1/00−15/18
G02M 37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関により消費される燃料を測定する燃料測定システムであって、
前記内燃機関に燃料を供給する燃料供給路に設けられて、当該燃料供給路の燃料流量を測定するコリオリ流量計と、
前記燃料供給路の前記コリオリ流量計上流側に設けられた熱交換器を有し、前記コリオリ流量計に流入する燃料の温度を制御する温度制御機構と、
前記燃料供給路における前記熱交換器及び前記コリオリ流量計の間から分岐して、前記熱交換器の上流側に合流して、前記燃料供給路との関係で循環経路を形成し、前記コリオリ流量計に流入する燃料の温度を所定の基準温度に制御するための循環用流路とを備え、
前記燃料供給路における前記循環用流路の分岐点及び合流点の間に前記熱交換器が設けられている燃料測定システム。
【請求項2】
前記温度制御機構が、
流量調整弁が設けられた冷却用液体流路を流れる冷却用液体及び前記燃料供給路の前記コリオリ流量計上流側を流れる燃料の間で熱交換を行う熱交換器と、
前記コリオリ流量計内部又は前記燃料供給路の前記コリオリ流量計上流側に設けられた温度センサと、
前記温度センサの検出温度を用いて前記流量調整弁の弁開度を制御することにより前記熱交換器に流れる冷却用液体の流量を制御する制御装置とを備える請求項1記載の燃料測定システム。
【請求項3】
前記循環用流路が、該循環用流路に流れる燃料の圧力を調整する圧力調整機構を備える請求項1又は2記載の燃料測定システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関により消費される燃料を測定する燃料測定システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の燃料測定システムとしては、特許文献1に示すように、コリオリ流量計を用いてエンジンにより消費される燃料消費量を測定するものが考えられている。
【0003】
ここで、コリオリ流量計は、他の流量計に比べて燃料の温度や圧力の影響を受けずに、直接燃料の質量流量を測定できることから、近年燃料消費量測定システムに用いられつつある。
【0004】
ところが、例えばアイドリング状態にあるエンジンの燃料消費量を測定する場合等のように燃料が低流量領域の場合には、コリオリ流量計の測定値がばらついてしまい、燃料消費量測定の信頼性が得られないという問題がある。
【0005】
低流量領域におけるコリオリ流量計の測定値がばらつく原因として、燃料の温度変化によるコリオリ流量計内部の配管(フローチューブ)の弾性力の変化が考えられる。
【0006】
コリオリ流量計内部に設けられた温度センサにより測定値の温度補正を行うものもあるが、この温度補正は、デフォルト値(既定値)を用いたものであり、コリオリ流量計の器差によって補正精度が十分に得られない場合がある。
【0007】
前記弾性力の変化による誤差は、1℃あたり、0.0002kg/h程度である。例えば100kg/h程度の大流量の燃料を測定する場合には、測定値に対する誤差量が極めて小さいため、無視することができる。一方、例えば10kg/h程度の小流量の燃料を測定する場合には、測定値に対する誤差量が大きく、測定精度の観点から無視することができない。
【0008】
なお、特許文献1のシステムでは、コリオリ流量計の上流側に熱交換器を設けた構成が開示されているが、温度センサを有していない構成であることから、これは単にコリオリ流量計の上流側において燃料を冷却しているに過ぎない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2006−329990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで本発明は、上記問題点を一挙に解決すべくなされたものであり、コリオリ流量計の測定誤差を低減して燃料消費量の測定精度や再現性を向上させることをその主たる所期課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
すなわち本発明に係る燃料測定システムは、内燃機関により消費される燃料を測定する燃料測定システムであって、前記内燃機関に燃料を供給する燃料供給路に設けられて、当該燃料供給路の燃料流量を測定するコリオリ流量計と、前記燃料供給路の前記コリオリ流量計上流側に設けられ
た熱交換器を有し、前記コリオリ流量計に流入する燃料の温度を制御する温度制御機構と
、前記燃料供給路における前記熱交換器及び前記コリオリ流量計の間から分岐して、前記熱交換器の上流側に合流して、前記燃料供給路との関係で循環経路を形成し、前記コリオリ流量計に流入する燃料の温度を所定の基準温度に制御するための循環用流路とを備え、前記燃料供給路における前記循環用流路の分岐点及び合流点の間に前記熱交換器が設けられていることを特徴とする。
【0012】
このようなものであれば、コリオリ流量計上流側において当該コリオリ流量計に流入する燃料温度を例えば一定に制御する機構を設けているので、コリオリ流量計における燃料の温度変化による測定誤差を低減することができる。これにより、燃料の流量レンジに関わらず、又は温度センサを用いた温度補正に頼ることなく、燃料流量の測定精度や再現性を向上させることができ、燃料消費量の測定精度や再現性を向上させることができる。
【0013】
温度制御機構の具体的な構成としては、前記温度制御機構が、流量調整弁が設けられた冷却用液体流路を流れる冷却用液体及び前記燃料供給路の前記コリオリ流量計上流側を流れる燃料の間で熱交換を行う熱交換器と、前記コリオリ流量計内部又は前記燃料供給路の前記コリオリ流量計上流側に設けられた温度センサと、前記温度センサの検出温度を用いて前記流量調整弁の弁開度を制御することにより前記熱交換器に流れる冷却用液体の流量を制御する制御装置とを備えることが望ましい。
これならば、コリオリ流量計に流入する燃料の目標温度と温度センサの検出温度との偏差に基づいて、流量調整弁の弁開度をフィードバック制御することにより、コリオリ流量計に流入する燃料の温度を制御することができる。このとき、温度センサが、前記コリオリ流量計内部に設けられたものであれば、より高精度に燃料の温度を目標温度に一定制御することができる。また、温度センサが、燃料供給路における熱交換器及びコリオリ流量計の間に設けられたものであっても、より高精度に燃料の温度を目標温度に一定制御することができる。
【0014】
前記燃料供給路における前記熱交換器及び前記コリオリ流量計の間から分岐して、前記熱交換器の上流側に合流して、前記燃料供給路との関係で循環経路を形成する循環用流路を備え、前記燃料供給路における前記循環用流路の分岐点及び合流点の間に前記熱交換器が設けられていることが望ましい。
これならば、循環用流路によって循環経路を形成し、前記循環用流路を流れる温度制御された燃料が、温度制御される前の燃料に混合されるので、熱交換器の能力のみに頼ることなく、燃料の温度を一定に保ちやすくすることができる。また、熱交換器が、循環用流路の分岐点及び合流点の間に設けられており、この部分は、循環経路の中で流量が大きい部分であるため、燃料温度を一定にし易くすることができる。
【発明の効果】
【0015】
このように構成した本発明によれば、コリオリ流量計に流入する燃料の温度を一定に制御することによって、コリオリ流量計の温度変化に伴う測定誤差を低減することができ、その結果、燃料流量の測定精度や再現性を向上させることができ、内燃機関の燃料消費量の測定精度や再現性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本実施形態の燃料消費量測定システムの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に本発明に係る燃料測定システムについて図面を参照して説明する。
【0018】
本実施形態の燃料測定システム100は、エンジンEにより消費される燃料の消費量を測定する燃料消費量測定システムであり、
図1に示すように、エンジンEに燃料を供給する燃料供給路2と、当該燃料供給路2を流れる燃料の流量を測定するコリオリ流量計3と、コリオリ流量計3に流入する燃料の温度を一定に制御する温度制御機構4とを備える。なお、この燃料消費量測定システム100は、前記コリオリ流量計3により得られた燃料の質量流量値に基づいて前記エンジンEの消費量を算出する演算機器(不図示)を備えていても良い。この演算機器は、後述する制御装置41により構成しても良い。
【0019】
燃料供給路2は、一端に燃料導入ポート21が設けられて、他端がエンジンEの燃料供給ポートE1に接続されている。この燃料供給路2には、その上流側から、燃料導入ポート21、圧送ポンプである第1ポンプP1、燃料冷却用の第1熱交換器HE1、コリオリ流量計3、吸引ポンプである第2ポンプP2、燃料加熱用の第2熱交換器HE2、燃料冷却用の第3熱交換器HE3などが設けられている。
【0020】
燃料供給路2において第1ポンプP1上流側には、セーフティバルブSV1が設けられている。このセーフティバルブSV1は、例えば250kPa以上の所定値以上の圧力の燃料が流入した場合に、流入圧力を下げるべく、一部の燃料を外部に逃がすものである。また、燃料供給路2において前記セーフティバルブSV1と前記第1ポンプP1の間には、燃料中の気泡を除去するための気泡除去機構5が設けられている。この気泡除去機構5により、第1ポンプP1に流入する手前で燃料から気泡を除去することができる。
【0021】
温度制御機構4は、前記第1熱交換器HE1と、コリオリ流量計3上流側に設けられた燃料温度センサTS1と、前記第1熱交換器HE1に流れる冷却用液体である冷却水の流量を制御する制御装置41とを備える。
【0022】
第1熱交換器HE1は、流量調整弁CV1が設けられた第1冷却用液体流路6(以下、第1冷却水流路6という。)を流れる冷却水と、燃料供給路2のコリオリ流量計3上流側を流れる燃料との間で熱交換を行うものである。ここで、第1熱交換器HE1に冷却水を供給する第1冷却水流路6には、前記第3熱交換器HE3に冷却用液体である冷却水を供給する第3冷却水流路7が分岐して形成されている。
【0023】
そして、第1冷却水流路6における第1熱交換器HE1上流側には、冷却水を循環させるための循環ポンプP3が設けられている。この循環ポンプP3は、第1冷却水流路6における第3冷却水流路7の分岐点X1の上流側に設けられており、前記第1冷却水流路6に冷却水を循環させるだけでなく、第3冷却水流路7に冷却水を循環させる機能を有する。また、第1冷却水流路6における前記循環ポンプP3上流側には、冷却水の温度を検出するための冷却水温度センサTS2が設けられている。この冷却水温度センサTS2は、第1冷却水流路6及び第3冷却水流路7に流入する冷却水の温度が所定温度範囲(例えば5℃〜40℃)に有るか否かを検知するものである。
【0024】
また、第1冷却水流路6における第1熱交換器HE1の下流側には、第1冷却水流路6における冷却水の流量を調整するための流量調整弁CV1が設けられている。この流量調整弁CV1は、第1冷却水流路6における第3冷却水流路7の合流点X2の上流側に設けられており、後述する制御装置41によって弁開度が制御される。
【0025】
燃料温度センサTS1は、燃料供給路2における第1熱交換器HE1及びコリオリ流量計3の間に設けられて燃料の温度を検出するものである。なお、燃料温度センサTS1は、燃料供給路2を構成する配管の温度を検出することによって燃料の温度を検出する構成としても良いし、燃料供給路2の内部に設けられて燃料の温度を直接検出する構成としても良い。
【0026】
制御装置41は、CPU、メモリ、AD変換器等を有する専用乃至汎用のコンピュータであり、その内部メモリに格納された温度制御プログラムに基づいて、第1冷却水流路6に設けられた流量調整弁CV1を弁開度を制御するものである。
【0027】
具体的に制御装置41は、所定の基準温度に対して、燃料温度センサTS1により得られた検出温度(燃料温度)が高い又は低い場合には、当該燃料温度センサTS1の検出温度が前記基準温度となるように流量調整弁CV1の弁開度を制御する。制御装置41は、例えば以下のようにして燃料の温度制御を行う。
【0028】
(1)基準温度に対して燃料温度センサTS1の検出温度が低い場合に、冷却水の流量を大きくすることによって燃料温度センサTS1の検出温度が上昇する条件の場合には、流量調整弁CV1の弁開度を大きくする。
(2)基準温度に対して燃料温度センサTS1の検出温度が低い場合に、冷却水の流量を大きくすることによって燃料温度センサTS1の検出温度が下降してしまう条件の場合には、流量調整弁CV1の弁開度を小さくする。
(3)基準温度に対して燃料温度センサTS1の検出温度が高い場合に、冷却水の流量を大きくすることによって燃料温度センサTS1の検出温度が下降する条件の場合には、流量調整弁CV1の弁開度を大きくする。
(4)基準温度に対して燃料温度センサTS1の検出温度が高い場合に、冷却水の流量を大きくすることによって燃料温度センサTS1の検出温度が上昇してしまう条件の場合には、流量調整弁CV1の弁開度を小さくする。
【0029】
その他、制御装置41は、第3熱交換器HE3の上流側に設けられた温度センサTS3の検出温度に基づいて、第3熱交換器HE3に接続される第3冷却水流路7に設けられた流量調整弁CV2の弁開度も制御する。また、制御装置41は、測定システム100を構成する流路に設けられた温度センサや圧力センサからの検出信号を取得して、それら流路に設けられた弁やポンプを制御する。
【0030】
また、前記所定の基準温度は、外気温によって決定することが考えられる。つまり、外気温が例えば25度等の所定温度以下の場合には、基準温度を所定温度(25度)として、燃料の温度が所定温度(25度)で一定となるように、流量調整弁CV1の弁開度を制御する。また、外気温が例えば25度等の所定温度よりも大きい場合には、基準温度を外気温として、燃料の温度が外気温で一定となるように、流量調整弁CV1の弁開度を制御する。
【0031】
そして、第1冷却水流路6における第1熱交換器HE1上流側(循環ポンプP3下流側)と、第1冷却水流路6における第1熱交換器HE1下流側との間には、第1熱交換器HE1及び流量調整弁CV1を迂回するバイパス路8が設けられている。具体的にバイパス路8は、第1冷却水流路6及び第3冷却水流路7の分岐点X1の上流側及び第1冷却水流路6及び第3冷却水流路7の合流点X2の下流側の間に接続されている。
【0032】
このバイパス路8には、第1熱交換器HE1の上流側及び下流側の差圧を一定に保つための差圧レギュレータ9が設けられている。この差圧レギュレータ9は、前記流量調整弁CV1を閉じたとき等に生じる第1冷却水流路6の圧力上昇時に、第1冷却水流路6上流側の冷却水をバイパス路8を通じて第1熱交換器HE1の下流側に逃がすものである。
【0033】
そして、この燃料消費量測定システム100においては、燃料供給路2における第1熱交換器HE1及びコリオリ流量計3の間から分岐して、第1熱交換器HE1上流側に合流する循環経路Rを形成する循環用流路10が設けられている。
【0034】
この循環用流路10には圧力レギュレータPR1が設けられており、循環用流路10に流れる燃料の圧力を調整する。この循環用流路10には、前記第1熱交換器HE1によって温度制御された燃料が流れており、この循環用流路10によって温度制御された燃料が第1熱交換器HE1の上流側に戻される構成となる。これにより、循環用流路10を流れる温度制御された燃料が、温度制御される前の燃料に混合されるので、第1熱交換器HE1の能力のみに頼ることなく、燃料の温度を一定に保ちやすくすることができる。
【0035】
この回路構成において、前記第1熱交換器HE1及び第1ポンプP1は、燃料供給路2における循環用流路10の分岐点X3及び合流点X4の間に設けられるようにしている。このように第1熱交換器HE1及び第1ポンプP1が、循環経路Rの中で流量が大きい部分に設けられているので、燃料温度を一定にし易くすることができる。
【0036】
その他の回路構成について言えば、第2熱交換器HE2は、第1熱交換器HE1によって一定温度に制御された燃料を加熱するものであり、加熱用液体流路11を流れる加熱用液体(温水)と、燃料供給路2を流れる燃料との間で熱交換するものである。
【0037】
また、エンジンEにより消費されずに残った燃料を、燃料供給路2における第2ポンプP2の上流側に戻すための燃料戻し路12が設けられている。具体的にこの燃料戻し路12は、燃料供給路2における前記コリオリ流量計3下流側及び第2ポンプP2上流側に間に接続されている。なお、前記コリオリ流量計3及び燃料戻し路12の接続点X5の間には、圧力レギュレータPR2が設けられており、当該圧力レギュレータPR2を流れる燃料流量がエンジンEの消費量となる。
【0038】
このように構成した本実施形態に係る燃料消費量測定システム100によれば、コリオリ流量計3上流側において当該コリオリ流量計3に流入する燃料温度を一定に制御する機構を設けているので、コリオリ流量計3における燃料の温度変化による測定誤差を低減することができる。これにより、燃料の低流量領域であっても、温度センサを用いた温度補正に頼ることなく、燃料消費量の測定精度や再現性を向上させることができる。
【0039】
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、前記実施形態では、燃料温度センサTS1が燃料供給路2において第1熱交換器HE1及びコリオリ流量計3の間に設けられているが、その他、コリオリ流量計3の内部に設けられた温度センサを用いても良い。この場合、別途温度センサを設ける必要が無く、装置構成を簡略化できる。また、コリオリ流量計3内部の配管温度を測定するため、より一層燃料の温度制御を正確に行うことができる。その他、第1ポンプP1の作動温度を燃料温度とみなし、当該作動温度を用いて燃料の温度制御を行うように構成しても良い。
【0040】
また、第1熱交換器HE1と第1ポンプP1との配置を逆にしても良い。この場合であっても、第1熱交換器HE1及び第1ポンプP1を循環用流路10の分岐点X3及び合流点X4の間に配置することが好ましい。
【0041】
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
【符号の説明】
【0042】
100・・・燃料消費量測定システム
E・・・内燃機関
2・・・燃料供給路
3・・・コリオリ流量計
4・・・温度制御機構
CV1・・・流量調整弁
6・・・冷却水流路
HE1・・・第1熱交換器
TS1・・・燃料温度センサ
41・・・制御装置
11・・・循環用流路
X3・・・分岐点
X4・・・合流点