(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
一般式(LC5)で表される化合物を30〜70質量%含有し、液晶組成物の20℃での粘度ηが20mPa・s以下である請求項2から14のいずれか一項に記載の液晶組成物。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本願発明の液晶組成物は、一般式(LC0)
【0019】
で表される化合物を1種以上含有する。これらの一般式(LC0)中、R
01は炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基又は炭素数1〜8のアルコキシ基であることが好ましく、直鎖であることが好ましい。R
01がアルケニル基の場合、式(R1)から式(R5)のいずれかで表される基から選ばれることが好ましい。(各式中の黒点は環との連結点を表す。)A
01がトランス−1,4−シクロヘキシレン基の場合、これらは好ましく、式(R1)、式(R2)、式(R4)が更に好ましい。
【0021】
A
01〜A
03はそれぞれ独立して、トランス−1,4−シクロヘキシレン基、1,4−フェニレン基、3−フルオロ−1,4−フェニレン基又は3,5−ジフルオロ−1,4−フェニレン基及びテトラヒドロピラン基が好ましい。この場合、これらの化合物の群から選ばれる1種又は2種以上の化合物を含有することが本発明の課題解決のために好適である。
【0022】
一般式(LC0)の部分構造(LC0−Ph)は、
【0024】
下式のいずれかの部分構造から選ばれることが特に好ましい。
【0026】
Z
01及びZ
05はそれぞれ独立して単結合、−CH=CH−、−C≡C−、−CH
2CH
2−、−OCF
2−又は−CF
2O−が好ましく、存在するZ
01〜Z
05の少なくとも1つは−OCH
2−、−OCF
2−又は−CF
2O−であるが、Z
02及び〜Z
05のうち一つが−OCF
2、−CF
2O−、−OCH
2−を表すことが好ましく、残りも単結合、−OCF
2、−CF
2O−、−OCH
2−を表すことが更に好ましい。
式中の部分構造式(LC0−Ph)は式(LC0−Np)であることもできる。
【0028】
(式中、X
01、X
02及びX
05はそれぞれ独立して水素原子又はフッ素原子を表し、
Y
01は−Cl、−F、−OCHF
2、−CF
3、−OCF
3、炭素数2〜5のフッ素化されたアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基またはアルケニルオキシ基を表す。)
X
01〜X
05はFであることが大きな誘電率異方性(Δε)又は同程度の誘電率異方性(Δε)に対し顕著に低い粘度(η)となることから好ましい。一般式(LC0)の式中F置換の数は、既に一般式(LC0)に記載されている2個を含め、2〜7個が好ましい。
【0029】
Y
01はF、CF
3、OCF
3、−OCF=CF
2又は−OCH=CF
2である化合物を組み合わせて使用することが特に好ましく、ネマチック相の下限温度を改善し、液晶組成物の低温動作や保存性を好ましくする。
【0030】
m
01〜m
03はそれぞれ独立して0〜2の整数を表すことが出来るが、m
01+m
02+m
03が0の化合物と1の化合物とを組み合わせて使用することが特に好ましい。
【0031】
更に一般式(LC0)で表される化合物は、下記事項の少なくとも1つを満たす化合物であることが好ましい。
【0032】
・Z
01が存在し、Z
01が−OCH
2−、−OCF
2−又は−CF
2O−である化合物
・Z
02が−OCH
2−、−OCF
2−又は−CF
2O−である化合物
・Z
03が存在し、Z
03が−OCH
2−、−OCF
2−又は−CF
2O−である化合物
・Z
04が−OCH
2−、−OCF
2−又は−CF
2O−である化合物
・Z
05が存在し、Z
05が−OCH
2−、−OCF
2−又は−CF
2O−である化合物
・W
01及びW
02が共に−CH
2−である化合物
・W
01、W
02の1つが−O−である化合物
・W
01及びW
02が共に−O−である化合物
・m
01+m
02+m
03が0である化合物
・m
01が0で、m
02が0で、m
03が1である化合物
・m
01が0で、m
02が1で、m
03が0である化合物
・m
01が1で、m
02が0で、m
03が0である化合物
・m
01が1で、m
02が0で、m
03が1である化合物
・m
01が1で、m
02が1で、m
03が0である化合物
・m
01が0で、m
02が1で、m
03が1である化合物
・m
01が2であって、一方のZ
01が−OCH
2−、−OCF
2−又は−CF
2O−で、他方のZ
01が単結合である化合物
・m
02が1又は2であって、Z
02とZ
03の内の1つが−OCH
2−、−OCF
2−又は−CF
2O−で、残りのZ
02とZ
03が単結合である化合物
・m
03が1又は2であって、Z
04とZ
05の内の1つが−OCH
2−、−OCF
2−又は−CF
2O−で、残りのZ
04とZ
05が単結合である化合物
一般式(LC0)で表される液晶化合物は、下記一般式(LC0−a)から(LC0−d)
(式中、R
01、A
01からA
03、Z
01からZ
05、X
01、X
02及びY
01は一般式(LC0)における同じ意味を表し、2個以上存在する場合にはそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。)で表される化合物であることがより好ましい。本発明の液晶組成物は、一般式(LC0)で表される化合物として、(LC0−a)から(LC0−d)で表される化合物を1種又は2種以上含有することが好ましい。
【0034】
一般式(LC0)で表される化合物は、下記一般式(LC0−1)から一般式(LC0−74)で表される化合物であることがさらに好ましい。一般式(LC0−1)から一般式(LC0−9)で表される化合物は、大きい誘電率異方性(Δε)と顕著に低い粘度(η)を有すると同時に優位な相溶性を有することから特に好ましい。一般式(LC0−10)から一般式(LC0−67)で表される化合物は、大きい誘電率異方性(Δε)と比較的低い粘度(η)を有すると同時に高いネマチック相−等方性液体相転移温度(T
ni)を有することから特に好ましい。
【0035】
一般式(LC0)で表される化合物を含有する液晶組成物において、下記事項の少なくとも1つを満たすことが更に好ましい。
【0036】
・一般式(LC0−2)〜一般式(LC0−9)で表される化合物であって、多くとも40質量%含有する
・一般式(LC0−10)〜一般式(LC0−18)で表される化合物であって、多くとも60質量%含有する
・一般式(LC0−28)〜一般式(LC0−38)で表される化合物であって、多くとも60質量%含有する
・一般式(LC0−48)〜一般式(LC0−51)で表される化合物であって、多くとも30質量%含有する
・一般式(LC0−52)〜一般式(LC0−53)で表される化合物であって、多くとも40質量%含有する
・一般式(LC0−56)〜一般式(LC0−59)で表される化合物であって、多くとも50質量%含有する
・一般式(LC0−60)〜一般式(LC0−67)で表される化合物であって、多くとも20質量%含有する
・一般式(LC0−68)〜一般式(LC0−74)で表される化合物であって、多くとも15質量%含有する
・一般式(LC0−2)〜一般式(LC0−5)、一般式(LC0−7)、一般式(LC0−11)〜一般式(LC0−15)、一般式(LC0−17)、一般式(LC0−18)、一般式(LC0−20)、一般式(LC0−28)〜一般式(LC0−30)、一般式(LC0−34)、一般式(LC0−35)、一般式(LC0−39)、一般式(LC0−41)、一般式(LC0−45)、一般式(LC0−46)、一般式(LC0−56)〜一般式(LC0−61)、一般式(LC0−68)又は一般式(LC0−74)で表される化合物群から選ばれる1種又は2種以上の化合物を含有する
【0041】
(式中、R
01、A
01〜A
03、Z
01〜Z
05、X
01〜X
04、W
01、W
02及びY
01は請求項1と同じ意味を表す。)
R
01が炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数2〜5のアルケニル基であり、Y
01は−Cl、−F、−OCHF
2、−CF
3、−OCF
3、−CF
2CF
3、−CHFCF
3、−OCF
2CF
3、−OCHFCF
3、−OCF=CF
2又は−OCH=CF
2である一般式(LC0)の化合物が、多くとも70質量%含有することが好ましい。
【0042】
本発明は、更に、前記液晶組成物が一般式(LC1)〜一般式(LC5)で表される化合物群から選ばれる1種又は2種以上の化合物を含有することが好ましい。特に、一般式(LC0)で表される化合物を1種以上含有し、下記事項の少なくとも1つを満たすことを特徴とする液晶組成物が好適である。
【0043】
・一般式(LC1)で表される化合物を多くとも20質量%含有する
・一般式(LC2)で表される化合物を多くとも40質量%含有する
・一般式(LC3)で表される化合物を多くとも50質量%含有する
・一般式(LC4)で表される化合物を多くとも60質量%含有する
・一般式(LC5)で表される化合物を多くとも75質量%含有する
【0045】
(式中、R
11〜R
41はそれぞれ独立して炭素数1〜15のアルキル基を表し、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の−CH
2−は、酸素原子が直接隣接しないように、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−、−COO−、−C≡C−、−CF
2O−又は−OCF
2−で置換されてよく、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の水素原子は任意にハロゲンで置換されていてもよく、R
51及びR
52はそれぞれ独立して炭素数1〜15のアルキル基を表し、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の−CH
2−は、酸素原子が直接隣接しないように、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−、−COO−又は−C≡C−で置換されてよく、後述のA
51又はA
53がシクロヘキサン環の場合は−OCF
3、−CF
3、−OCF=CF
2又は−OCH=CF
2であってもよく、A
11〜A
42はそれぞれ独立して下記の何れかの構造
【0047】
(該構造中シクロヘキサン環の1つ又は2つ以上の−CH
2−は酸素原子が直接隣接しないように、−O−で置換されていてもよく、該構造中ベンゼン環の1つ又は2つ以上の−CH=は窒素原子が直接隣接しないように、−N=で置換されていてもよく、X
61及びX
62はそれぞれ独立して−H、−Cl、−F、−CF
3又は−OCF
3を表す。)を表し、A
51〜A
53はそれぞれ独立して下記の何れかの構造
【0049】
(式中、シクロヘキサン環中の1つ又は2つ以上の−CH
2CH
2−は−CH=CH−、−CF
2O−又は−OCF
2−で置換されていてもよく、ベンゼン環中の1つ又は2つ以上の−CH=は窒素原子が直接隣接しないように、−N=で置換されていてもよい。)を表し、X
11〜X
43はそれぞれ独立して−H、−Cl、−F、−CF
3又は−OCF
3を表し、Y
11〜Y
41は−Cl、−F、−CF
3、−OCF
3、−CF
2CF
3、−CHFCF
3、−OCF
2CF
3、−OCHFCF
3又は−OCF=CF
2を表し、Z
31〜Z
42はそれぞれ独立して単結合、−CH=CH−、−C≡C−、−CH
2CH
2−、−(CH
2)
4−、−OCH
2−、−CH
2O−、−OCF
2−又は−CF
2O−を表し、存在するZ
31及びZ
32の内少なくとも1つは単結合でなく、Z
51及びZ
52はそれぞれ独立して単結合、−CH=CH−、−C≡C−、−CH
2CH
2−、−(CH
2)
4−、−OCH
2−、−CH
2O−、−OCF
2−又は−CF
2O−を表し、m
11〜m
51はそれぞれ独立して0〜3の整数を表し、m
31+m
32及びm
41+m
42はそれぞれ独立して1、2、3又は4を表し、A
23、A
31、A
32、A
41、A
42、A
52、Z
31、Z
32、Z
41、Z
42及び/又はZ
52が複数存在する場合、それらは同一であっても、異なっていてもよい。但し、一般式(LC0)で表される化合物は含まない。)
これらの一般式(LC1)から一般式(LC5)中、R
11〜R
41はそれぞれ独立して炭素数1〜15のアルキル基を表し、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の−CH
2−は、酸素原子が直接隣接しないように、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−、−COO−、−C≡C−、−CF
2O−又は−OCF
2−で置換されてよく、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の水素原子は任意にハロゲンで置換されていてもよいが、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基又は炭素数1〜8のアルコキシ基であることが好ましく、直鎖であることが好ましく、R
51及びR
52はそれぞれ独立して炭素数1〜15のアルキル基を表し、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の−CH
2−は、酸素原子が直接隣接しないように、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−、−COO−又は−C≡C−で置換されてよいが、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基又は炭素数1〜8のアルコキシ基であることが好ましく、直鎖であることが好ましい。R
11〜R
52がアルケニル基の場合、式(R1)から式(R5)のいずれかで表される基から選ばれることが好ましい。
【0051】
(各式中の黒点は環との連結点を表す。)
A
11〜A
42はそれぞれ独立してトランス−1,4−シクロヘキシレン基、1,4−フェニレン基、3−フルオロ−1,4−フェニレン基、3,5−ジフルオロ−1,4−フェニレン基又はテトラヒドロピラン基が好ましい。A
11〜A
42にテトラヒドロピラン基が含まれる場合には、A
11、A
21及びA
31であることが好ましい。A
51〜A
53はそれぞれ独立してトランス−1,4−シクロヘキシレン基、1,4−フェニレン基、2−フルオロ−1,4−フェニレン基又は3−フルオロ−1,4−フェニレン基が好ましい。
【0052】
X
11〜X
43はそれぞれ独立して水素原子又はフッ素原子が好ましい。Y
11〜Y
41は−F、−CF
3又は−OCF
3が好ましい。Z
31〜Z
42はそれぞれ独立して単結合、−CH=CH−、−C≡C−、−CH
2CH
2−、−(CH
2)
4−、−OCH
2−、−CH
2O−、−OCF
2−又は−CF
2O−が好ましく、存在するZ
31及びZ
32の内少なくとも1つは単結合でない。m
42が0の場合、Z
41はそれぞれ独立して単結合、−CH=CH−、−C≡C−、−CH
2CH
2−又は−(CH
2)
4−を表す。Z
51及びZ
52はそれぞれ独立して単結合、−CH=CH−、−C≡C−、−CH
2CH
2−、−(CH
2)
4−、−OCH
2−、−CH
2O−、−OCF
2−又は−CF
2O−が好ましく、単結合、−CH
2CH
2−、−OCF
2−又は−CF
2O−が更に好ましく、単結合が特に好ましい。m
21は0又は1の整数を表すことが好ましい。m
31〜m
42はそれぞれ独立して0〜2の整数を表すことが好ましく、m
31+m
32及びm
41+m
42はそれぞれ独立して1、2又は3が好ましい。m
51は1又は2の整数を表すことが好ましい。A
23、A
31、A
32、A
41、A
42、A
52、Z
31、Z
32、Z
41、Z
42及び/又はZ
52が複数存在する場合、それらは同一であっても、異なっていてもよい。
【0053】
一般式(LC1)で表される化合物は、下記一般式(LC1−1)から一般式(LC1−4)
【0055】
(式中、R
11は炭素数1〜15のアルキル基を表し、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の−CH
2−は、酸素原子が直接隣接しないように、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−、−COO−、−C≡C−、−CF
2O−又は−OCF
2−で置換されてよく、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の水素原子は任意にハロゲンで置換されていてもよく、、X
11、X
12はそれぞれ独立して−H、−Cl、−F、−CF
3又は−OCF
3を表し、Y
11は−Cl、−F、−CF
3、−OCF
3、−CF
2CF
3、−CHFCF
3、−OCF
2CF
3、−OCHFCF
3又は−OCF=CF
2を表す。)で表される化合物であることがより好ましい。
【0056】
一般式(LC2)で表される化合物は、下記一般式(LC2−1)から一般式(LC2−14)
【0058】
(式中、R
21は炭素数1〜15のアルキル基を表し、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の−CH
2−は、酸素原子が直接隣接しないように、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−、−COO−、−C≡C−、−CF
2O−又は−OCF
2−で置換されてよく、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の水素原子は任意にハロゲンで置換されていてもよく、X
22〜X
26はそれぞれ独立して−H、−Cl、−F、−CF
3又は−OCF
3を表し、Y
21は−Cl、−F、−CF
3、−OCF
3、−CF
2CF
3、−CHFCF
3、−OCF
2CF
3、−OCHFCF
3又は−OCF=CF
2を表す。)で表される化合物であることがより好ましい。
【0059】
一般式(LC3)で表される化合物は、一般式(LC3−1)から一般式(LC3−32)で表される化合物群及び又は一般式(LC3−0−1)から一般式(LC3−0−97)
【0066】
(式中、Rは一般式(LC3)におけるR
31と同じ意味を表し、X
33、X
34、X
35、X
36、X
37及びX
38はそれぞれ独立してH、Cl、F、CF
3又はOCF
3を表し、X
32、R
31、はR
31は炭素数1〜15のアルキル基を表し、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の−CH
2−は、酸素原子が直接隣接しないように、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−、−COO−、−C≡C−、−CF
2O−又は−OCF
2−で置換されてよく、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の水素原子は任意にハロゲンで置換されていてもよく、X
32は−H、−Cl、−F、−CF
3又は−OCF
3を表し、Y
31は−Cl、−F、−CF
3、−OCF
3、−CF
2CF
3、−CHFCF
3、−OCF
2CF
3、−OCHFCF
3又は−OCF=CF
2を表し、−F,CF
3,OCF
3は−F、−CF
3又は−OCF
3のいずれかを表す。)
で表される化合物であることが好ましい。
【0067】
一般式(LC4)で表される化合物は、下記一般式(LC4−1)から一般式(LC4−32)
【0070】
(式中、X
44、X
45、X
46及びX
47はそれぞれ独立してH、Cl、F、CF
3又はOCF
3を表し、R
41は炭素数1〜15のアルキル基を表し、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の−CH
2−は、酸素原子が直接隣接しないように、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−、−COO−、−C≡C−、−CF
2O−又は−OCF
2−で置換されてよく、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の水素原子は任意にハロゲンで置換されていてもよく、X
42、X
43はそれぞれ独立して−H、−Cl、−F、−CF
3又は−OCF
3を表し、Y
41は−Cl、−F、−CF
3、−OCF
3、−CF
2CF
3、−CHFCF
3、−OCF
2CF
3、−OCHFCF
3又は−OCF=CF
2を表す。)で表される化合物であることが好ましい。
【0071】
一般式(LC5)で表される化合物は、下記一般式(LC5−1)から一般式(LC5−26)
【0073】
(式中、R
51及びR
52はそれぞれ独立して炭素数1〜15のアルキル基を表し、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の−CH
2−は、酸素原子が直接隣接しないように、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−、−COO−又は−C≡C−で置換されてよい。)で表される化合物であることが好ましい。本発明の液晶組成物において、一般式(LC5)で表される化合物が1種又は2種以上含有することが好ましく、含有量が20〜80質量%であることが好ましく、30〜70質量%であることがより好ましい。
【0074】
更に、一般式(LC5)で表される化合物として下記化合物からなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物を多くとも70質量%含有することが更に好ましい。
【0076】
(式中、alkyl及びalkyl*はそれぞれ独立して炭素数1〜5のアルキル基又はアルコキシ基を表し、alkenyl及びalkenyl*はそれぞれ独立して下式の炭素数2〜5のアルケニル基又はアルケニルオキシ基を表す。)
本発明の液晶組成物は、20℃での粘度ηが20mPa・s以下であることが好ましい。
【0077】
本発明の液晶組成物は、光学活性化合物を1種又は2種以上含有することが出来る。光学活性化合物は、液晶分子を捩らせて配向させることが可能であればどんなものでも使用できる。通常この捩れは温度で変化するので所望の温度依存性を得るために複数の光学活性化合物を使用することも出来る。ネマチック液晶相の温度範囲や粘度などに悪影響しないようにするために、捩れ効果の強い光学活性化合物を選んで使用することは好ましい。この様な光学活性化合物として、コレステリックノナネイトなどの液晶や下記一般式(Ch−1)から一般式(Ch−6)で表される化合物を含有することが好ましい。
【0079】
(式中、R
c1、R
c2、R
*はそれぞれ独立して炭素数1〜15のアルキル基を表し、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の−CH
2−は、酸素原子が直接隣接しないように、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−、−COO−、−C≡C−、−CF
2O−又は−OCF
2−で置換されてよく、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の水素原子は任意にハロゲンで置換されていてもよく、但しR
*は光学活性を有する分岐鎖基又はハロゲン置換基を少なくとも1は有しており、Z
c1、Z
c2、それぞれ独立して単結合、−CH=CH−、−C≡C−、−CH
2CH
2−、−(CH
2)
4−、−COO−、−OCO−、−OCH
2−、−CH
2O−、−OCF
2−又は−CF
2O−を表しD
1、D
2はシクロヘキサン環又はベンゼン環を表し、シクロヘキサン環中の1つ又は2つ以上の−CH
2−は酸素原子が直接隣接しないように−O−で置換されていてもよく、また該環注の1つ又は2つ以上の−CH
2CH
2−は−CH=CH−、−CF
2O−又は−OCF
2−で置換されていてもよく、ベンゼン環中の1つ又は2つ以上の−CH=は窒素原子が直接隣接しないように、−N=で置換されていてもよく、該環中の1つ以上の水素原子がF、Cl、CH
3で置換されていてもよく、t
1、t
2は0、1、2、3を表し、MG*、Q
c1、Q
c2、は下記の構造
【0081】
(式中、D
3、D
4はシクロヘキサン環又はベンゼン環を表し、シクロヘキサン環中の1つ又は2つ以上の−CH
2−は酸素原子が直接隣接しないように−O−で置換されていてもよく、また該環注の1つ又は2つ以上の−CH
2CH
2−は−CH=CH−、−CF
2O−又は−OCF
2−で置換されていてもよく、ベンゼン環中の1つ又は2つ以上の−CH=は窒素原子が直接隣接しないように、−N=で置換されていてもよく、該環中の1つ以上の水素原子がF、Cl、CH
3で置換されていてもよい。)を表す。
【0082】
本発明の液晶組成物は、重合性化合物を1種又は2種以上含有してもよく、重合性化合物が、ベンゼン誘導体、トリフェニレン誘導体、トルキセン誘導体、フタロシアニン誘導体又はシクロヘキサン誘導体を分子の中心の母核とし、直鎖のアルキル基、直鎖のアルコキシ基又は置換ベンゾイルオキシ基がその側鎖として放射状に置換した構造である円盤状液晶化合物であることが好ましい。
【0083】
具体的には重合性化合物が一般式(PC)
【0085】
で表される重合性化合物であることが好ましい。(式中、P
1は重合性官能基を表し、Sp
1は炭素原子数0〜20のスペーサー基を表し、Q
p1は単結合、−O−、−NH−、−NHCOO−、−OCONH−、−CH=CH−、−CO−、−COO−、−OCO−、−OCOO−、−OOCO−、−CH=CH−、−CH=CH−COO−、−OCO−CH=CH−又は−C≡C−を表し、p
1及びp
2はそれぞれ独立して1、2又は3を表し、MG
pはメソゲン基又はメソゲン性支持基を表し、R
p1は、ハロゲン原子、シアノ基又は炭素原子数1〜25のアルキル基を表し、該アルキル基中の1つ又は2つ以上のCH
2基は、O原子が直接隣接しないように、−O−、−S−、−NH−、−N(CH
3)−、−CO−、−COO−、−OCO−、−OCOO−、−SCO−、−COS−又は−C≡C−により置き換えられていても良く、あるいはR
p1はP
2−Sp
2−Q
p2−であることができ、P
2、Sp
2、Q
p2はそれぞれ独立してP
1、Sp
1、Q
p1と同じ意味を表す。)
より好ましくは、重合性化合物一般式(PC)におけるMG
pが以下の構造
【0087】
で表される重合性化合物である。
(式中、C
01〜C
03はそれぞれ独立して1,4-フェニレン基、1,4-シクロヘキシレン基、1,4-シクロヘキセニル基、テトラヒドロピラン-2,5-ジイル基、1,3-ジオキサン-2,5-ジイル基、テトラヒドロチオピラン-2,5-ジイル基、1,4-ビシクロ(2,2,2)オクチレン基、デカヒドロナフタレン-2,6-ジイル基、ピリジン-2,5-ジイル基、ピリミジン-2,5-ジイル基、ピラジン-2,5-ジイル基、1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2,6-ジイル基、2,6-ナフチレン基、フェナントレン-2,7-ジイル基、9,10-ジヒドロフェナントレン-2,7-ジイル基、1,2,3,4,4a,9,10a-オクタヒドロフェナントレン2,7-ジイル基又はフルオレン2,7-ジイル基を表し、1,4-フェニレン基、1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2,6-ジイル基、2,6-ナフチレン基、フェナントレン-2,7-ジイル基、9,10-ジヒドロフェナントレン-2,7-ジイル基、1,2,3,4,4a,9,10a-オクタヒドロフェナントレン2,7-ジイル基及びフルオレン-2,7-ジイル基は置換基として1個以上のF、Cl、CF
3、OCF
3、シアノ基、炭素原子数1〜8のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、アルカノイルオキシ基、炭素原子数2〜8のアルケニル基、アルケニルオキシ基、アルケノイル基又はアルケノイルオキシ基を有していても良く、Z
p1及びZ
p2はそれぞれ独立して−COO−、−OCO−、−CH
2CH
2−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CH=CH−、−C≡C−、−CH=CHCOO−、−OCOCH=CH−、−CH
2CH
2COO−、−CH
2CH
2OCO−、−COOCH
2CH
2−、−OCOCH
2CH
2−、−CONH−、−NHCO−又は単結合を表し、p
3は0、1又は2を表す。)
ここで、Sp
1及びSp
2はそれぞれ独立してアルキレン基である場合、該アルキレン基は1つ以上のハロゲン原子又はCNにより置換されていても良く、この基中に存在する1つ又は2つ以上のCH
2基はO原子が直接隣接しないように−O−、−S−、−NH−、−N(CH
3)−、−CO−、−COO−、−OCO−、−OCOO−、−SCO−、−COS−又は−C≡C−により置き換えられていてもよい。また、P
1及びP
2はそれぞれ独立して下記の一般式
【0089】
のいずれかであることが好ましい。
(式中、R
p2からR
p6はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子又は炭素原子数1〜5のアルキル基を表す。)
より具体的には、重合性化合物一般式(PC)が一般式(PC0−1)から一般式(PC0−6)
【0091】
(式中、p
4はそれぞれ独立して1、2又は3を表す。)で表される重合性化合物であることが好ましい。さらに具体的には、一般式(PC1−1)から一般式(PC1−9)
【0093】
(式中、p
5は0、1、2、3又は4を表す。)で表される重合性化合物が好ましい。その内、Sp
1、Sp
2、Q
p1及びQ
p2が単結合であることが好ましく、P
1及びP
2が式(PC0−a)であることが好ましく、アクリロイルオキシ基及びメタクリロイルオキシ基であることがより好ましく、p
1+p
4が2、3又は4であることが好ましく、R
p1がH、F、CF
3、OCF
3、CH
3又はOCH
3であることが好ましい。更に、一般式(PC1−2)、一般式(PC1−3)、一般式(PC1−4)及び一般式(PC1−8)で表される化合物が好ましい。
【0094】
また、一般式(PC)におけるMG
pが一般式(PC1)−9で表される円盤状液晶化合物であることも好ましい
【0096】
(式中、R
7はそれぞれ独立してP
1−Sp
1−Q
p1又は一般式(PC1−e)の置換基を表し、R
81及びR
82はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子又はメチル基を表し、R
83は炭素原子数1〜20アルコキシ基を表し、該アルコキシ基中の少なくとも1つの水素原子は前記一般式(PC0−a)から(PC0−d)で表される置換基で置換されている。)
重合性化合物の使用量は好ましくは0.05〜2.0質量%である。
【0097】
本発明の重合性化合物を含有する液晶組成物は、該重合性化合物を重合させて液晶表示素子を作製する。この際に、未重合成分を所望量以下に低減することが求められており、液晶組成物に対し、一般式(LC0)における部分構造にビフェニル基及び又はターフェニル基を有する化合物を含有することが好ましい。さらに具体的には、一般式(LC0−10)から一般式(LC0−27)、一般式(LC0−48)から一般式(LC0−53)、一般式(LC0−60)から一般式(LC0−68)で表される化合物が好ましく、一種又は二種以上を選び、0.1〜40質量%含有させることが好ましい。また、一般式(PC1−1)から一般式(PC1−3)、一般式(PC1−8)又は一般式(PC1−9)で表される重合性化合物からなる群の中で併用することが好ましい。
【0098】
前記液晶組成物は、さらに酸化防止剤を1種又は2種以上含有することもでき、さらにUV吸収剤を1種又は2種以上含有することもできる。酸化防止剤としては、下記一般式(E−1)及び又は一般式(E−2)で表される中から選ぶことが好ましい。
【0100】
(式中、R
e1は炭素数1〜15のアルキル基を表し、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の−CH
2−は、酸素原子が直接隣接しないように、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−、−COO−、−C≡C−、−CF
2O−又は−OCF
2−で置換されてよく、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の水素原子は任意にハロゲンで置換されていてもよく、
Z
e1、Z
e2はそれぞれ独立して単結合、−CH=CH−、−C≡C−、−CH
2CH
2−、−(CH
2)
4−、−COO−、−OCO−、−OCH
2−、−CH
2O−、−OCF
2−又は−CF
2O−を表し
E
1はシクロヘキサン環又はベンゼン環を表し、シクロヘキサン環中の1つ又は2つ以上の−CH
2−は酸素原子が直接隣接しないように−O−で置換されていてもよく、また該環注の1つ又は2つ以上の−CH
2CH
2−は−CH=CH−、−CF
2O−又は−OCF
2−で置換されていてもよく、ベンゼン環中の1つ又は2つ以上の−CH=は窒素原子が直接隣接しないように、−N=で置換されていてもよく、該環中の1つ以上の水素原子がF、Cl、CH
3で置換されていてもよく、q
1は0、1、2又は3を表す。)
本発明の液晶組成物は、液晶表示素子特にアクティブマトリックス駆動用液晶表示素子として、例えばTNモード、OCBモード、ECBモード、IPS(FFS電極を含む)モード又はVA−IPSモード(FFS電極を含む)に使用することが出来る。ここで、VA−IPSモードとは、電圧無印加時に、誘電率異方性が正の液晶材料(Δε>0)を基板面に対し垂直に配向させ、同一基板面上に配置した画素電極と共通電極により液晶分子を駆動する方法であり、画素電極と共通電極で発生する湾曲電界の方向に液晶分子が配列することから、容易に画素分割やマルチドメインを形成することができ、応答にも優れる利点がある。非特許文献Proc.13th IDW,97(1997)、Proc.13th IDW,175(1997)、SID Sym.Digest,319(1998)、SID Sym.Digest,838(1998)、SID Sym.Digest,1085(1998)、SID Sym.Digest,334(2000)、Eurodisplay Proc.,142(2009)によれば、EOC、VA−IPSなど種々の呼称がされているが、本発明においては以下「VA−IPS」と略称する。
【0101】
一般的にTN、ECB方式におけるフレデリックス転移の閾値電圧(Vc)は次の式
【0107】
(式中、Vcはフレデリックス転移(V)、Πは円周率、d
cellは第一基板と第二基板の間隔(μm)、d
gapは画素電極と共通電極の間隔(μm)、d
ITOは画素電極及び/又は共通電極の幅(μm)、<r1>、<r2>、及び<r3>は外挿長(μm)、K11はスプレイの弾性定数(N)、K22はツイストの弾性定数(N)、K33はベンドの弾性定数(N)を表し、Δεは誘電率の異方性を表す。)
一方、VA−IPS方式においては、本発明等は下記数4が適用されることを見出した。
【0109】
(式中、Vcはフレデリックス転移(V)、Πは円周率、d
cellは第一基板と第二基板の間隔(μm)、d
gapは画素電極と共通電極の間隔(μm)、d
ITOは画素電極及び/又は共通電極の幅(μm)、<r>、<r‘>、<r3>は外挿長(μm)、K33はベンドの弾性定数(N)、Δεは誘電率の異方性を表す。)数4からセル構成としては、d
gapをなるべく小さく、d
ITOをなるべく大きくすることにより、低駆動電圧化が図れ、使用する液晶組成物としてはΔεの絶対値が大きく、K33が小さいものを選択することにより、低駆動電圧化が図れる。
【0110】
本発明の液晶組成物を用いて作製する液晶表示素子は、液晶分子を基板面に配向させる方法として、ポリイミド又はポリアミド化合物等を使用しラビング処理で作製することができる。また、カルコン、シンナメート又はシンナモイル化合物等を使用し光配向技術により作製こともできる。また、新たな配向方法として、配向層に重合性液晶化合物が組み込まれ、重合性液晶化合物を重合させる方法も適用することもできる。
【0111】
本発明の液晶組成物は、好ましいΔε、K11、K33などを調整することが出来る。
【0112】
液晶組成物の屈折率異方性(Δn)と表示装置の第一の基板と、第二の基板との間隔(d)の積(Δn・d)は、視角特性や応答速度に強く関連する。そのため、間隔(d)は3〜4μmと薄くなる傾向にある。積(Δn・d)は、TN、ECB、IPS(無印加時の液晶配向が基板面に略水平)方式の場合0.31〜0.33が特に好ましい。VA−IPS方式においては、両基板に対して垂直配向の場合0.20〜0.59が好ましく、0.30〜0.40が特に好ましい。このように各種表示素子のモードの種類によって、積(Δn・d)の適性値が異なるため、各種モードに適した液晶組成物の屈折率異方性(Δn)は0.070〜0.110の範囲、0.100〜0.140の範囲、あるいは、0.130〜0.180の範囲であり、これらの各々異なった範囲の屈折率異方性(Δn)を有する液晶組成物を作製することができる。
【0113】
重合性化合物として一般式(PC)で表される化合物含有した本発明の液晶組成物は、電圧印加下あるいは電圧無印加下で該液晶組成物中に含有する重合性化合物を重合させて作製した高分子安定化のTNモード、OCBモード、ECBモード、IPSモード又はVA−IPSモード用液晶表示素子を提供できる。具体的には、二枚の基板間に重合性化合物を含有する液晶組成物を狭持し、電圧印加下あるいは電圧無印加下で紫外線等のエネルギーによって液晶組成物中の重合性化合物を重合させることで作製することができる。この液晶表示素子においては、重合性化合物の高分子化によって液晶分子の配向状態を記憶化させることができ、それによって配向状態の安定性を向上させることができる。また、応答速度の改善も期待できる。
【実施例】
【0114】
以下、例を挙げて本願発明を更に詳述するが、本願発明はこれらによって限定されるものではない。また、以下の実施例及び比較例の組成物における「%」は『質量%』を意味する。
【0115】
液晶組成物の物性として、以下のように表す。
T
N-I :ネマチック相−等方性液体相転移温度(℃)
T-n :ネマチック相の下限温度(℃)
ε⊥ :25℃での分子長軸方向に対し垂直な方向の誘電率
Δε :25℃での誘電率異方性
no :25℃での常光に対する屈折率
Δn :25℃での屈折率異方性
Vth :25℃での周波数1KHzの矩形波を印加した時の透過率が10%変化するセル厚6μmのセルでの印加電圧(V)
η
20 :20℃でのバルク粘性(mPa・s)
γ
1 :回転粘性(mPa・s)
化合物記載に下記の略号を使用する。
【0116】
【表1】
【0117】
【化40】
【0118】
(実施例1)(比較例1)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0119】
【表2】
【0120】
Ex−1は本願の一般式(LC0)で表される化合物を含有した液晶組成物であり、Ref−1は本願の一般式(LC0)で表される化合物を含有しない液晶組成物である。Ex−1のγ
1は74mPa・sであり、Ref−1のγ
1は96mPa・sであった。一般式(LC0)で表される化合物と部分構造で相違する化合物を含有したRef−1に比べ、実施例1の方がはるかに低粘度であり、本発明の組み合わせが非常に優れたものであることがわかる。
(実施例2)
以下に、一般式(LC5)の化合物で構成した液晶組成物とその物性値を示す。
【0121】
【表3】
【0122】
以下に、Mix-AとMix−Bを用いて調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0123】
【表4】
【0124】
(実施例3)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0125】
【表5】
【0126】
(実施例4)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0127】
【表6】
【0128】
(実施例5)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0129】
【表7】
【0130】
(実施例6)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0131】
【表8】
【0132】
(実施例7)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0133】
【表9】
【0134】
(実施例8)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0135】
【表10】
【0136】
(実施例9)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0137】
【表11】
【0138】
(実施例10)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0139】
【表12】
【0140】
(実施例11)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0141】
【表13】
【0142】
(実施例12)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0143】
【表14】
【0144】
(実施例13)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0145】
【表15】
【0146】
(実施例14)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0147】
【表16】
【0148】
(実施例15)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0149】
【表17】
【0150】
(実施例16)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0151】
【表18】
【0152】
(実施例17)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0153】
【表19】
【0154】
(実施例18)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0155】
【表20】
【0156】
(実施例19)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0157】
【表21】
【0158】
(実施例20)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0159】
【表22】
【0160】
(実施例21)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0161】
【表23】
【0162】
(実施例22)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0163】
【表24】
【0164】
(実施例23)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0165】
【表25】
【0166】
(実施例24)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0167】
【表26】
【0168】
(実施例25)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0169】
【表27】
【0170】
(実施例26)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0171】
【表28】
【0172】
(実施例27)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0173】
【表29】
【0174】
(実施例28)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0175】
【表30】
【0176】
(実施例29)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0177】
【表31】
【0178】
(実施例30)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0179】
【表32】
【0180】
(実施例31)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0181】
【表33】
【0182】
(実施例32)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0183】
【表34】
【0184】
(実施例33)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0185】
【表35】
【0186】
(実施例34)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0187】
【表36】
【0188】
(実施例35)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0189】
【表37】
【0190】
(実施例36)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0191】
【表38】
【0192】
(実施例37)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0193】
【表39】
【0194】
(実施例38)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0195】
【表40】
【0196】
(実施例39)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0197】
【表41】
【0198】
(実施例40)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0199】
【表42】
【0200】
(実施例41)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0201】
【表43】
【0202】
(実施例42)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0203】
【表44】
【0204】
(実施例43)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0205】
【表45】
【0206】
(実施例44)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0207】
【表46】
【0208】
(実施例45)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0209】
【表47】
【0210】
(実施例46)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0211】
【表48】
【0212】
(実施例47)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0213】
【表49】
【0214】
(実施例48)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0215】
【表50】
【0216】
(実施例49)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0217】
【表51】
【0218】
(実施例50)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0219】
【表52】
【0220】
(実施例51)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0221】
【表53】
【0222】
(実施例52)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0223】
【表54】
【0224】
(実施例53)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0225】
【表55】
【0226】
(実施例54)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0227】
【表56】
【0228】
(実施例55)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0229】
【表57】
【0230】
(実施例56)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0231】
【表58】
【0232】
(実施例57)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0233】
【表59】
【0234】
(実施例58)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0235】
【表60】
【0236】
(実施例59)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0237】
【表61】
【0238】
(実施例60)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0239】
【表62】
【0240】
(実施例61)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0241】
【表63】
【0242】
(実施例62)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0243】
【表64】
【0244】
(実施例63)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0245】
【表65】
【0246】
(実施例64)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0247】
【表66】
【0248】
(実施例65)
以下に、調製した液晶組成物とその物性値を示す。
【0249】
【表67】
【0250】
(実施例66)
以下に、本発明の液晶組成物における20℃のγ
1の物性値を示す。本発明の液晶組成物は、誘電率異方性(Δε)の大きさに対してγ
1は比較的小さく、本発明の組み合わせが非常に優れたものであることがわかる。
【0251】
実施例9のγ
1:46mPa・s
実施例11のγ
1:53mPa・s
実施例20のγ
1:87mPa・s
実施例28のγ
1:81mPa・s
実施例34のγ
1:50mPa・s
実施例44のγ
1:47mPa・s
実施例47のγ
1:58mPa・s
実施例56のγ
1:84mPa・s
(実施例67及び68)
櫛形電極構造の透明電極を同一基板に一対設けた第一の基板と電極構造を設けない第二の基板を使用し各々の基板上に垂直配向性の配向膜を形成し、第一の基板と第二の基板をギャップ間隔4.0ミクロンのIPS用空セルを作製した。この空セルに実施例46及び50で示された液晶組成物を注入し液晶表示素子を作製し、電気光学特性を測定した。
【0252】
当該各実施例の液晶組成物に対して、式(PC−1)−3−1で表される重合性化合物
【0253】
【化41】
【0254】
を添加し均一溶解することにより重合性液晶組成物を調製した。作製した重合性液晶組成物を上述のIPS用空セルに挟持した後、周波数1KHzで1.8Vの矩形波を印加しながら、300nm以下の紫外線をカットするフィルターを介して、高圧水銀灯により液晶セルに紫外線を照射した。セル表面の照射強度が20mW/cm
2となるように調整して600秒間照射して、重合性液晶組成物中の重合性化合物を重合させた垂直配向性液晶表示素子を得た。これらの表示素子の電気光学特性を測定した。結果を以下の表に示す。
【0255】
【表68】
【0256】
液晶組成物のみで作製した液晶表示素子と比較して、非常に速いものであった。
屈折率異方性およびネマチック相−等方性液体相転移温度を低減又は上昇させることなく、粘度が十分に低く、液晶表示素子に用いた際に表示不良のない誘電率異方性が正の液晶組成物として、正の誘電率異方性を有する液晶組成物であって、前記液晶組成物が一般式(LC0)で表される化合物から選ばれる1種又は2種以上の化合物を含有し、一般式(LC1)から一般式(LC5)で表される化合物群から選ばれる1種又は2種以上の化合物を含有する液晶組成物を提供する。高温域まで高い電圧保持率を維持できる信頼性に優れた液晶表示素子が提供され、液晶ディスプレイとして非常に実用的であり、特別にセルギャップを薄くすることなく高速応答化に有効である。