(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記パッケージは、前記第1側面と前記第2側面との間に、前記パッケージの厚さ方向に所定深さで形成された溝部を備えることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
前記パッケージは、前記第1側面よりも前記発光装置の発光面側において、当該第1側面よりも内側に形成された第3側面を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発光装置。
複数の開口部が形成されるとともに、当該複数の開口部に前記複数の発光装置が対向して配置され、前記回路基板と接合される枠部材を更に備えることを特徴とする請求項6に記載の画像表示ユニット。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態に係る発光装置および画像表示ユニットについて、図面を参照しながら説明する。なお、各図面が示す部材のサイズ(面積、厚さ)や位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については、原則として同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。
【0034】
[第1実施形態]
第1実施形態に係る発光装置1について、
図1〜
図3および
図5を参照しながら詳細に説明する。なお、説明の便宜上、
図3では封止部材40を透過させた状態を図示している。
【0035】
発光装置1は、主として屋外に設置される画像表示装置(ディスプレイ)に用いられる表面実装型の発光装置である。ここで、表面実装型(SMD型)の発光装置とは、
図1に示すように、パッケージ10の凹部11内にリードフレーム20を露出させ、当該リードフレーム20上に発光素子30を表面実装する発光装置のことをいう。
【0036】
発光装置1は、例えば
図5に示すように、画像表示装置Dを構成する個々の画素として用いられる。発光装置1は、
図1に示すように断面視すると、パッケージ10と、リードフレーム20と、発光素子30と、封止部材40と、ワイヤ50と、を備えている。なお、以下の説明では、発光装置1と防水用樹脂2との関係を説明するために、
図1に示すように、発光装置1の側面を覆う防水用樹脂2を図示した状態で説明を行う。また、防水用樹脂2は、発光装置1の周囲を被覆するように形成されるが、
図1およびその他の図面では、説明の便宜上、発光装置1の一方の側面のみを防水用樹脂2で覆ったものを示している。
【0037】
<パッケージ>
パッケージ10は、発光素子30等の電子部品を配置するための部材である。パッケージ10の上面には、
図1に示すように、所定深さの凹部11が形成されている。この凹部11は、発光素子30が配置される領域であり、
図1に示すように、凹部11の底面に一対のリードフレーム20の一端部が互いに対向するように配置され、当該一対のリードフレーム20の一方の上面に発光素子30が配置されている。
【0038】
パッケージ10は、
図1〜
図3に示すように、一対のリードフレーム20が配置される側面において、第1側面12および第2側面13を備えている。第1側面12は、
図1に示すように、折り曲げられた一対のリードフレーム20のフレーム側面21よりも内側に形成された側面である。また、第1側面12と第2側面13とは、
図2に示すように、パッケージ10において、一対のリードフレーム20が形成された2つの側面に沿って形成されている。なお、第1側面12をフレーム側面21からどの程度内側に形成するかは特に限定されず、防水用樹脂2の被覆量によって適宜変更することができる。
【0039】
第2側面13は、
図1に示すように、第1側面12の下部において、当該第1側面12と連続して形成されるとともに、当該第1側面12よりも突出した側面である。また、第2側面13は、
図1に示すように、リードフレーム20の上部を覆うように、好ましくは当該リードフレーム20の折曲部22の上部を覆うように、突出して形成される。従って、第2側面13は、
図1に示すように断面視すると、リードフレーム20の折曲部22の上部において、凸状に突出した形状を呈している。
【0040】
ここで、
図1(a)に示すように、発光装置1の側面を防水用樹脂2で覆った場合、長期間の使用によって当該防水用樹脂2が膨張と収縮を繰り返し、
図1(b)に示すように、第1側面12から剥離してしまう場合がある。しかし、発光装置1は、第1側面12と第2側面13とで形成された段差(
図1(b)の破線矢印で示す)によって、防水用樹脂2のさらなる剥離を抑制でき、雨水等の水分の浸入を防止することができる。
【0041】
また、第2側面13は、
図1に示すように、その側面突出長さがリードフレーム20のフレーム側面21と同等以上となるように形成されている。本実施形態においては、第2側面13の側面突出長さがリードフレーム20のフレーム側面21とほぼ同等であり、すなわち、
図1に示すように、第2側面13とフレーム側面21とが面一となって一つの面を形成している。これにより、発光装置1は、
図1(a)に示すように、防水用樹脂2が剥離した際の水分の浸入経路となる、パッケージ10側面から発光装置1内部までの距離d
1を、従来技術に係る発光装置101の距離d
2(
図11(a)参照)よりも延長することができる。従って、発光装置1は、防水用樹脂2が剥離した際の水分の浸入経路を最大限長く確保することができるため、従来よりも防水性能を向上させることができる。また、従来技術に係る発光装置101のように、リードフレーム120の上面がパッケージ110から突出していると、防水用樹脂2とパッケージ110との隙間から浸入した水分がリードフレーム120の上面を伝って発光装置101の内部に浸入しやすい(
図11(b)参照)。そのため、
図1に示すように、リードフレーム20の上面をパッケージ10によって完全に覆うことで、防水用樹脂2の剥離がリードフレーム20に到達するまで進行した場合であっても、水分が浸入しにくい発光装置とすることができる。
【0042】
また、第2側面13は、その側面突出長さがリードフレーム20のフレーム側面21よりも長くなるように形成してもよい(図示省略)。言い換えれば、リードフレーム20のフレーム側面21が第2側面13よりも内側に配置されるようにしてもよい。この場合であっても、発光装置1は、防水用樹脂2が剥離した際の水分の浸入経路となる、パッケージ10側面から発光装置1内部までの距離を、従来技術に係る発光装置101の距離d
2(
図11(a)参照)よりも延長することができる。従って、発光装置1は、防水用樹脂2が剥離した際の水分の浸入経路を最大限長く確保することができるため、従来よりも防水性能を向上させることができる。
【0043】
なお、発光装置1の側面を防水用樹脂2で被覆する場合、
図1(a)に示すように、防水用樹脂2の端部が第1側面12の面内に位置するように被覆することが求められるが、防水用樹脂2の端部の位置は、製造上のずれが生じやすい。従って、パッケージ10は、
図1(a)に示すように、第1側面12のパッケージ10の厚さ方向における高さh
1を、第2側面13のパッケージ10の厚さ方向における高さh
2よりも大きくなるように構成することが好ましい。これにより、発光装置1は、屋外での使用の際に側面を防水用樹脂2で被覆する場合において、第1側面12の面積を第2側面13の面積よりも広く確保することができため、第1側面12の面内に防水用樹脂2の端部が位置するように、当該防水用樹脂2を被覆することが容易となる。従って、発光装置1は、第1側面12を目安として防水用樹脂2を被覆することができるため、防水用樹脂2の被覆量を一定に保つことができ、防水性能を安定させることができる。また、第1側面12は、このように防水用樹脂2によって被覆されるため、封止部材やレンズ部材等に覆われずに露出されている。
【0044】
パッケージ10のサイズは特に限定されず、発光素子30の数や、目的および用途に応じて適宜選択することができる。また、パッケージ10の材料としては、絶縁性材料を用いることが好ましく、かつ、発光素子30から放出される光や外光等が透過しにくい材料や、ある程度の強度を有する材料を用いることが好ましい。パッケージ10の材料としては、具体的には、セラミックス(Al
2O
3、AlN等)、あるいはフェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、BTレジン(bismaleimide triazine resin)、ポリフタルアミド(PPA)等の樹脂を用いることが好ましい。
【0045】
<リードフレーム>
リードフレーム20は、発光素子30等の電子部品と、図示しない外部電源と、を電気的に接続し、これらの電子部品に対して外部電源からの電圧を印加する電極である。リードフレーム20は、
図1〜
図3に示すように、それぞれが正極または負極として機能するリードフレーム20a,20bから構成される。
【0046】
リードフレーム20a,20bは、
図1および
図2に示すように、板状の金属部材で構成されている。また、リードフレーム20a,20bは、
図1〜
図3に示すように、その一端側がパッケージ10の凹部11の底面に露出されるとともに、その他端側がパッケージ10の側面から外部に突出するように、パッケージ10に埋設されている。そして、パッケージ10の側面から外部に突出したリードフレーム20a,20bは、
図1および
図2に示すように、パッケージ10の側面および下面に沿って折り曲げられている。
【0047】
リードフレーム20aの上面には、
図1に示すように、発光素子30が配置されている。そして、リードフレーム20aの上面に配置された発光素子30は、
図1および
図3に示すように、ワイヤ50によってリードフレーム20a,20bとそれぞれ電気的に接続されている。なお、発光素子30は、リードフレーム20a,20bの少なくともいずれか一方の上面に配置されていればよく、例えばリードフレーム20bの上面や、リードフレーム20a,20bのそれぞれの上面に配置されてもよい。
【0048】
リードフレーム20a,20bのサイズは特に限定されず、発光素子30の数や、目的および用途に応じて適宜選択することができる。また、リードフレーム20a,20bの材料としては、例えば、Cu合金の表面にAuめっきやAgめっきを施したものを用いることができる。
【0049】
<発光素子>
発光素子30は、電圧を印加することで自発光する半導体素子である。発光素子30は、
図1に示すように、リードフレーム20aの上面に配置されている。また、発光素子30のそれぞれは、
図1および
図3に示すように、矩形状に形成されている。発光素子30は、ここでは
図3に示すように、3本のリードフレーム20a上に3つの発光素子30がそれぞれ配置されており、それぞれがR,G,Bのうちの一色の光を発光するように構成されている。そして、3つの発光素子30が発するそれぞれの光を混色することで、1画素を構成している。
【0050】
発光素子30としては、具体的には発光ダイオードを用いるのが好ましく、用途に応じて任意の波長のものを選択することができる。例えば、青色(波長430nm〜490nmの光)、緑色(波長490nm〜570nmの光)の発光素子30としては、ZnSe、窒化物系半導体(In
XAl
YGa
1−X−YN、0≦X、0≦Y、X+Y<1)、GaP等を用いることができる。また、赤色(波長620nm〜750nmの光)の発光素子30としては、GaAlAs、AlInGaP等を用いることができる。
【0051】
また、後記するように、封止部材40(
図1および
図2参照)に蛍光物質を導入する場合は、その蛍光物質を効率良く励起できる短波長の発光が可能な窒化物半導体(In
XAl
YGa
1−X−YN、0≦X、0≦Y、X+Y<1)を用いることが好ましい。発光素子30の成分組成や発光色、サイズ等は上記に限定されず、目的に応じて適宜選択することができる。
【0052】
<封止部材>
封止部材40は、リードフレーム20a,20bに配置された発光素子30およびワイヤ50を、塵芥、水分、外力等から保護するための部材である。封止部材40は、
図1および
図2に示すように、パッケージ10の凹部11の内部に樹脂を充填することで形成される。
【0053】
封止部材40の材料としては、発光素子30からの光を透過可能な透光性を有するものが好ましく、具体的には、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂等を用いることが好ましい。また、このような材料に加えて、所望に応じて着色剤、光拡散剤、フィラー、蛍光部材等を含有させることもできる。
【0054】
なお、封止部材40は、単一の部材で形成することもできるし、あるいは、2層以上の複数の層として形成することもできる。また、封止部材40の充填量は、パッケージ10の凹部11内におけるリードフレーム20a,20b上に配置される発光素子30およびワイヤ50が被覆される量であればよい。
【0055】
<ワイヤ>
ワイヤ50は、発光素子30等の電子部品と、リードフレーム20を電気的に接続するための導電性の配線である。ワイヤ50は、
図1および
図3に示すように、発光素子30とリードフレーム20a,20bとを電気的に接続している。
【0056】
ワイヤ50の径は特に限定されず、目的および用途に応じて適宜選択することができる。また、ワイヤ50の材料としては、Au、Cu、Pt、Al等の金属、および、それらの合金を用いたものが挙げられるが、特に、熱伝導率等に優れたAuを用いるのが好ましい。
【0057】
以上のような構成を備える発光装置1は、
図1(a)に示すように、主として屋外での使用の際に側面を防水用樹脂2で被覆する場合において、
図1(b)に示すように、長期間の使用によって防水用樹脂2が剥離し始めた場合であっても、リードフレーム20a,20bのフレーム側面21よりも内側に形成された第1側面12と、リードフレーム20a,20bの折曲部22の上部を覆うように突出した第2側面13と、によって形成された段差によって、防水用樹脂2が水分の浸入しやすいパッケージ10とリードフレーム20a,20bの境界まで剥離することを抑制でき、雨水等の水分の浸入を防止することができるため、防水性能を向上させることができる。
【0058】
なお、屋外の使用に限らず、屋内での使用の際も、防水性を高めるために発光装置1のパッケージ側面を防水用樹脂2で被覆する場合があり、この場合も同様の効果を得ることができる。また、発光装置1は、第1側面12を目安として防水用樹脂2を被覆することができるため、防水用樹脂2の被覆量を一定に保つことができ、防水性能を安定させることができる。
【0059】
[画像表示ユニット]
以下、前記した発光装置1を用いた画像表示ユニットUについて、
図4および
図5を参照しながら詳細に説明する。
【0060】
画像表示ユニットUは、屋外に設置される画像表示装置(ディスプレイ)に用いられる複数の発光装置1によって構成されるユニットである。画像表示ユニットUは、例えば
図5に示すように、画像表示装置Dを構成するユニットとして用いられる。画像表示ユニットUは、
図4に示すように、発光装置1と、防水用樹脂2と、回路基板3と、枠部材4と、を備えている。
【0061】
<発光装置>
発光装置1は、
図4に示すように、後記する接合部材5(
図6参照)を介して回路基板3上に複数配置される。発光装置1は、ここでは
図4に示すように、縦3個×横3個のマトリクス状に配置される。但し、画像表示ユニットUを構成する発光装置1の数は上記に限定されず、目的に応じて適宜増減させることができる。なお、発光装置1の具体的構成については前記説明した通りであるため、ここでは説明を省略する。
【0062】
<防水用樹脂>
防水用樹脂2は、発光装置1内部に外気中の雨水や湿気等の水分が浸入することを防止するものである。防水用樹脂2は、シリコン樹脂で構成されており、回路基板3上において、発光装置1のパッケージ10の側面およびフレーム側面21を覆うように形成される(
図1(a)参照)。
【0063】
防水用樹脂2は、回路基板3上において、フレーム側面21と第2側面13とを覆うとともに、第1側面12の一部を覆うように、形成されることが好ましい(
図1(a)参照)。これは具体的には、第1側面12の面内、すなわち第1側面12の上端から下端までの間に防水用樹脂2の端部が位置するように、発光装置1の周囲に防水用樹脂2を充填することを意味している(
図1(a)参照)。これにより、画像表示ユニットUは、
図4(b)に示すように、防水用樹脂2がパッケージ10の第1側面12の面内の位置まで形成されているため、発光装置1の内部に雨水等の水分が浸入することをより確実に防止することができる。また、このように、第1側面12の上端まで防水用樹脂2を充填しないことにより、発光装置1上面への防水用樹脂2の這い上がりを防止できるため、防水用樹脂2が発光面を被覆することによる光出力の低下を防止でき、また、
図4に示すように、枠部材4を取り付けるスペースを設けることができるため、当該枠部材4の取り付けが容易となる。
【0064】
<回路基板>
回路基板3は、複数の発光装置1を配置し、電気的に結合かつ機械的に保持するための基板である。回路基板3は、
図4に示すように、矩形平板状に形成されている。また、回路基板3は、具体的には、図示しない定電流駆動回路、駆動制御回路、通信回路等を実装したガラスエポキシ基板で構成されている。そして、回路基板3上には、
図4(b)に示すように、複数の発光装置1が配置され、当該発光装置1の側面には、防水用樹脂2が被覆される。
【0065】
<枠部材>
枠部材4は、回路基板3および回路基板3上の防水用樹脂2を保護するための部材である。枠部材4は、
図4に示すように、矩形平板状に形成され、回路基板3に対応した面積で形成されている。また、枠部材4には、
図4(b)に示すように、複数の発光装置1の面積に対応した複数の開口部4aが形成されている。そして、枠部材4は、
図4(a)に示すように、複数の開口部4aに複数の発光装置1が対向して配置され、回路基板3と図示しないネジ部材によって接合される。
【0066】
以上のような構成を備える画像表示ユニットUは、前記した発光装置1を備えているため、長期間の使用によって防水用樹脂2が剥離し始めた場合であっても、リードフレーム20a,20bのフレーム側面21よりも内側に形成された第1側面12と、リードフレーム20a,20bの折曲部22の上部を覆うように突出した第2側面13と、によって形成された段差によって、防水用樹脂2が水分の浸入しやすいパッケージ10とリードフレーム20a,20bの境界まで剥離することを抑制でき、雨水等の水分の浸入を防止することができるため(
図1(a)参照)、防水性能を向上させることができる。
【0067】
なお、屋外の使用に限らず、屋内での使用の際も、防水性を高めるために発光装置1のパッケージ側面を防水用樹脂2で被覆する場合があり、この場合も同様の効果を得ることができる。また、画像表示ユニットUは、第1側面12を目安として防水用樹脂2を被覆することができるため、防水用樹脂2の被覆量を一定に保つことができ、防水性能を安定させることができる。
【0068】
[画像表示ユニットの製造方法]
次に、発光装置1を用いた画像表示ユニットUの製造方法について、簡単に説明する。画像表示ユニットUの製造方法は、発光装置配置工程と、防水用樹脂被覆工程と、枠部材取付工程と、を行えばよい。以下、
図6を参照しながら、各工程について簡単に説明する。
【0069】
<発光装置配置工程>
発光装置配置工程は、回路基板3上に複数の発光装置1を配置する工程である。発光装置配置工程では、
図6(a)に示すように、複数の発光装置1を回路基板3上に所定間隔で並べ、接合部材5によってそれぞれハンダ付けすることで、発光装置1を配置する。なお、発光装置1は、ここでは回路基板3上に縦3個×横3個のマトリクス状に配置される(
図4参照)。
【0070】
<防水用樹脂被覆工程>
防水用樹脂被覆工程は、回路基板3上に配置された複数の発光装置1の側面(周囲)を、防水用樹脂2で被覆する工程である。防水用樹脂被覆工程では、
図6(b)に示すように、画像表示ユニットUを構成する複数の発光装置1の周囲に防水用樹脂2を充填し、発光装置1のパッケージ10の側面およびフレーム側面21を覆うように当該防水用樹脂2を形成する。
【0071】
<枠部材取付工程>
枠部材取付工程は、防水用樹脂2が被覆されるとともに複数の発光装置1が配置された回路基板3に枠部材4を取り付ける工程である。枠部材取付工程では、
図6(c)に示すように、発光装置1の大きさに対応した開口部4aにそれぞれの発光装置1が位置するように、枠部材4を回路基板3に取り付け、図示しないネジ部材によってネジ止めを行うことで、画像表示ユニットUを形成する。なおその際、
図6(c)に示すように、防水用樹脂2と枠部材4の裏面とが当接せずに所定間隔を置いて離間するように取り付けを行う。
【0072】
[第2実施形態]
第2実施形態に係る発光装置1Aについて、
図7を参照しながら詳細に説明する。発光装置1Aは、
図7に示すように、パッケージ10Aの形状以外は、前記した第1実施形態に係る発光装置1と同様の構成を備えている。従って、前記した発光装置1と重複する構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0073】
発光装置1Aは、
図7(a)に示すように、パッケージ10Aが、第1側面12と第2側面13との間に、パッケージ10Aの厚さ方向に所定深さで形成された溝部14を備えている。ここで、溝部14の深さや幅は特に限定されず、防水用樹脂2の被覆量によって適宜変更することができる。
【0074】
以上のような構成を備える発光装置1Aは、
図7(a)に示すように、屋外での使用の際に側面を防水用樹脂2で被覆する場合において、
図7(b)に示すように、長期間の使用によって防水用樹脂2が剥離するおそれがある場合であっても、第1側面12と第2側面13との間に形成された溝部14によって、防水用樹脂2がパッケージ10から剥離することを抑制することができる。また、発光装置1Aは、防水用樹脂2が側面から剥離し始めた場合であっても、その溝部14によって、防水用樹脂2の剥離の進行を抑制でき、また、雨水等の水分の浸入を防止することができるため、防水性能を向上させることができる。
【0075】
[第3実施形態]
第3実施形態に係る発光装置1Bについて、
図8を参照しながら詳細に説明する。発光装置1Bは、
図8に示すように、パッケージ10Bの形状以外は、前記した第1実施形態に係る発光装置1と同様の構成を備えている。従って、前記した発光装置1と重複する構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0076】
発光装置1Bは、
図8に示すように、パッケージ10Bが、第1側面12よりも発光装置1Bの発光面側において、第1側面12よりも内側に形成された第3側面15を備えている。ここで発光面とは、
図8に示す封止部材40の表面のことを指し、第1側面12よりも発光装置1Bの発光面側とは、第1側面12から封止部材40の表面に向う方向のことを指している。
【0077】
第3側面15は、第1側面12と同様に、パッケージ10Bを断面視した場合において、一対のリードフレーム20が形成された2つの側面に沿って形成されている。なお、第3側面15を第1側面12からどの程度内側に形成するかは特に限定されず、防水用樹脂2の被覆量によって適宜変更することができる。
【0078】
以上のような構成を備える発光装置1Bは、
図8(b)に示すように、屋外での使用の際に側面を防水用樹脂2で被覆する場合において、長期間の使用によって防水用樹脂2が剥離し始めた場合であっても、第1側面12と第2側面13によって形成された段差によって、防水用樹脂2のパッケージ10Bからの剥離の進行を抑制でき、雨水等の水分の浸入を防止することができるため、防水性能を向上させることができる。また、発光装置1Bは、屋外での使用の際に側面を防水用樹脂2で被覆する場合において、第3側面15を目安として防水用樹脂2を被覆することができるため、防水用樹脂2の被覆量を一定に保つことができ、防水性能を安定させることができる。
【0079】
また、発光装置1Bは、製造時において封止部材40の量のばらつき等で凹部11から封止部材40が漏れ出した場合に、第2側面13と第3側面15によって形成された段差によって封止部材40の漏出を止めることができる。これにより、発光装置1Bは、製造時において、封止部材40がリードフレーム20に付着することを防止することができ、半田等の接合部材との接合不良を防止することができる。
【0080】
なお、製造時において封止部材40の量のばらつき等で凹部11から封止部材40が漏れ出して、防水用樹脂2と接着される面(第2側面12)に封止部材40が付着すると、防水用樹脂2の密着性が低下する懸念がある。しかし、前記したように、第2側面13と第3側面15によって形成された段差によって封止部材40の漏出を止め、防水用樹脂2と接着される面(第2側面12)に封止部材40が付着することを防止することで、発光装置1Bと防水用樹脂2との密着性の低下を抑制することができる。
【0081】
[第4実施形態]
第4実施形態に係る発光装置1Cについて、
図9を参照しながら詳細に説明する。発光装置1Cは、
図9に示すように、パッケージ10Cの形状以外は、前記した第3実施形態に係る発光装置1Bと同様の構成を備えている。従って、前記した発光装置1Bと重複する構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0082】
発光装置1Cは、
図9に示すように、パッケージ10Cが、凹部11の内側面において、第1内側面16と、当該第1内側面16よりも発光装置1の外側に形成された第2内側面17と、を備えている。そして、パッケージ10Cが、
図9に示すように、第1内側面16と第2内側面17との間に、パッケージ10Cの厚さ方向に所定深さで形成された第2溝部18を備えている。この第2溝部18が形成された部分には、
図9(a)に示すように、封止部材40が充填されている。ここで、第2溝部18の深さや幅は特に限定されず、封止部材40の充填量によって適宜変更することができる。
【0083】
以上のような構成を備える発光装置1Cは、第2溝部18によって、封止部材40とパッケージ10Cとの密着性を向上でき、封止部材40とパッケージ1Cとの剥離を抑制できる。また、
図9(a)に示すように、屋外での使用の際に側面を防水用樹脂2で被覆する場合において、
図9(b)に示すように、長期間の使用によって、防水用樹脂2のみならず封止部材40が剥離し始めた場合であっても、第1内側面16と第2内側面17との間に形成された第2溝部18によって、雨水等の水分の浸入を防止することができるため、防水性能を向上させることができる。
【0084】
[第5実施形態]
第5実施形態に係る発光装置1Dについて、
図10を参照しながら詳細に説明する。発光装置1Dは、
図10に示すように、パッケージ10Dおよびリードフレーム20Aの形状以外は、前記した第1実施形態に係る発光装置1と同様の構成を備えている。従って、前記した発光装置1と重複する構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0085】
発光装置1Dは、
図10に示すように、パッケージ10Dが第1実施形態に係る発光装置1よりも厚く形成されるとともに、リードフレーム20Aa,20Abが、パッケージ10D内部において折り曲げられている。また、発光装置1Dは、
図10に示すように、発光素子30が配置される平坦面、すなわち凹部11の底面が、パッケージ10D外部の折曲部22よりも高い位置(発光装置1Dの発光面に近い位置)に設けられるとともに、第2側面13が凹部11の底面よりも低い位置(発光装置1Dの実装面に近い位置)に設けられている。また、発光装置1Dは、
図10に示すように、防水用樹脂2が少なくとも第2側面13を被覆するように形成されるとともに、発光装置1Dの発光面(上面)を被覆しないように形成される。
【0086】
ここで、防水用樹脂2を発光装置1Dの発光面を被覆しないように形成するには、凹部11を深く形成し、第2側面13と発光面との距離をできるだけ大きくすることが好ましいが、パッケージ10Dをこのような形状とすると、発光装置1Dの発光面と発光素子30との距離が大きくなり、パッケージ10Dの凹部11内壁における反射や光吸収によって光が取り出されにくくなる。
【0087】
しかし、発光装置1Dは、前記したように、凹部11の底面がパッケージ10D外部の折曲部22よりも高い位置に設けられているため、第2側面13と発光面との距離が大きくなり、かつ、第2側面13が凹部11の底面よりも低い位置に設けられているため、第2側面13と発光面との距離も大きくなる。従って、発光装置1Dによれば、高出力と歩留まり向上を両立することができる。
【0088】
なお、第2側面13から発光面までの高さは、防水用樹脂2を歩留まりよく形成できる高さとすることが好ましく、例えば数mm程度とすることが好ましい。また、発光装置1Dは、
図10に示すように、第1側面12の高さを大きくすることで、第2側面13と発光面との距離を大きくしているが、例えば前記した第3実施形態に係る発光装置1Bのように、第3側面15を設けてもよい。
【0089】
以上、本発明に係る発光装置1,1A,1B,1C,1Dおよび画像表示ユニットUについて、発明を実施するための形態により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変等したものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。また、各実施形態の構成を組み合わせることもできる。例えば、第1実施形態において説明した発光装置1に、第4実施形態において説明した
図9に示す第2溝部18を組み合わせてもよい。
【0090】
例えば、発光装置1,1A,1B,1C,1Dは、凹部11内にR,G,Bに対応した3つの発光素子30を配置する構成としたが、例えば、R,G,Bのいずれかに対応した1つの発光素子30を配置し、複数の発光装置1,1A,1B,1C,1Dを近接して配置することで一つの画素を構成してもよい。
【0091】
また、発光装置1,1A,1B,1C,1Dは、凹部11内にR,G,Bに対応した3つの発光素子30を配置する構成としたが、例えば、ツェナーダイオード等の保護素子を配置してもよい。