(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5786207
(24)【登録日】2015年8月7日
(45)【発行日】2015年9月30日
(54)【発明の名称】バックグラウンドアプリケーションを実行する無線通信デバイス用のスケジューリングリクエスト
(51)【国際特許分類】
H04W 72/12 20090101AFI20150910BHJP
H04W 74/04 20090101ALI20150910BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20150910BHJP
【FI】
H04W72/12 150
H04W74/04
H04W72/04 136
【請求項の数】25
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-540049(P2014-540049)
(86)(22)【出願日】2012年10月31日
(65)【公表番号】特表2014-533041(P2014-533041A)
(43)【公表日】2014年12月8日
(86)【国際出願番号】US2012062869
(87)【国際公開番号】WO2013067059
(87)【国際公開日】20130510
【審査請求日】2014年6月18日
(31)【優先権主張番号】61/556,109
(32)【優先日】2011年11月4日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/568,508
(32)【優先日】2012年8月7日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】コチ、アリ
(72)【発明者】
【氏名】グプタ、マルチ
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンニタンビー、ラス
【審査官】
田畑 利幸
(56)【参考文献】
【文献】
特表2007−533222(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0028127(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0109908(US,A1)
【文献】
特開2011−030197(JP,A)
【文献】
Huawei, HiSilicon,Analysis on background traffic,3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #75bis R2-115240,[online],2011年10月 4日,p1-p3,[検索日 2015.06.22],URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_75bis/Docs/R2-115240.zip
【文献】
Intel Corporation,PUCCH Utilization for Background Traffic,3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #76 R2-116280,[online],2011年11月 8日,p1-p3,[検索日 2015.06.22]、本願の優先権主張日の後に公開された文献,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_76/Docs/R2-116280.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
H04L 12/28−12/955
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スケジューリングリクエスト配分を管理する装置であって、
無線通信ネットワークを介して複数のユーザ機器(複数のUE)と通信するように構成された通信モジュールと、
前記通信モジュールに結合されたスケジューリングモジュールと
を備え、
前記スケジューリングモジュールは、前記複数のUEのうちのUEの第1の組から、前記UEの第1の組が1つ又は複数のバックグラウンドアプリケーションを実行しアクティブアプリケーションは実行していないバックグラウンドモードであるというインジケータを受信し、前記UEの第1の組の個々のUEに対してスケジューリングリクエスト配分(SR配分)を割り当て、
前記個々のUEの前記SR配分はチャネルの共通リソースブロックにおけるリソースエレメントを含む、装置。
【請求項2】
前記スケジューリングモジュールは、さらに、前記個々のUEに対して前記個々のUEのそれぞれのSR配分を無線リソース制御(RRC)信号伝達を介して通知する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1の組の前記UEに対する前記割り当てられたSR配分の周期は、前記無線通信ネットワークを介して前記通信モジュールと通信しているアクティブモードUEに対する周期よりも長い、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記スケジューリングモジュールは、さらに、前記装置に送信すべきデータが前記UEにあることを示すために、ランダムアクセスチャネルの代りに前記割り当てられたSR配分を使用するように、前記UEに命令する、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記第1の組は最大18のUEを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記チャネルは物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)である、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記UEの第1の組は、無線リソース制御(RRC)接続状態にある、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記スケジューリングモジュールは、さらに、1つ又は複数のUEから、前記1つ又は複数のUEが前記バックグラウンドモードでなくなったことを示す別のインジケータを受信する、請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の装置。
【請求項9】
ユーザ機器(UE)によって使用される装置であって、
無線通信ネットワークを介して発展型ノードB(eNB)と通信するように構成された通信モジュールと、
前記通信モジュールに結合され、前記UEが1つ又は複数のバックグラウンドアプリケーションを実行しアクティブアプリケーションは実行していないバックグラウンドモードにあるというインジケータを、前記eNBに送信するアプリケーションモジュールと、
を備える、装置。
【請求項10】
前記アプリケーションモジュールは、さらに、前記UEに割り当てられたスケジューリングリクエスト配分を更新するメッセージを前記eNBから受信し、前記UEに対する前記割り当てられたSR配分のリソースエレメントは、前記バックグラウンドモードにあるUEのSR配分に対して指定されたチャネルのリソースブロックに含まれる、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記アプリケーションモジュールは、さらに、前記1つ又は複数のバックグラウンドアプリケーションに対して前記eNBに送信すべきデータが前記UEにあることを示すように、前記割り当てられたSR配分の前記リソースエレメントで前記eNBにSRインジケータを送信する、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記割り当てられたSR配分は、アクティブモードにある前記無線通信ネットワークのUEのSR配分周期よりも長い関連する周期を含む、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記アプリケーションモジュールは、前記eNBに対して前記eNBに送信すべきデータが前記UEにあることを通知するために、前記割り当てられたSR配分を排他的に使用する、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記インジケータは、媒体アクセス制御(MAC)メッセージを介して送信される、請求項9に記載の装置。
【請求項15】
前記アプリケーションモジュールは、さらに、前記UEが前記バックグラウンドモードでなくなったことを示すように、別のインジケータを前記eNBに送信する、請求項9に記載の装置。
【請求項16】
スケジューリングリクエスト配分を管理する方法であって、
複数のユーザ機器(複数のUE)から発展型ノードB(eNB)によって、前記複数のUEがバックグラウンドモードにあるというインジケータを受信する段階と、
前記バックグラウンドモードにあるUEからのスケジューリングリクエスト(SR)に対して物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の1つ又は複数のリソースブロックを指定する段階と、
前記指定された1つ又は複数のリソースブロックのSR配分を前記複数のUEの個々のUEに割り当てる段階と、
を含む、スケジューリングリクエスト配分を管理する方法。
【請求項17】
前記SR配分は、SRインジケータを前記eNBに送信するために個々のUEが使用する、前記1つ又は複数の指定されたリソースブロックのリソースエレメント及び周期を特定する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記周期は、前記eNBと通信しているアクティブモードUEに対する周期よりも長い、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記複数のUEに対して、前記複数のUEに前記複数のUEの割り当てられたSR配分を通知するように無線リソース制御(RRC)メッセージを送信する段階を更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記インジケータは、媒体アクセス制御(RRC)信号伝達を介して受信される、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
前記バックグラウンドモードにある前記UEは、1つ又は複数のバックグラウンドアプリケーションを実行しアクティブアプリケーションは実行していない、請求項16から請求項20のいずれか1つに記載の方法。
【請求項22】
UEに対して、
無線通信ネットワークを介して発展型ノードB(eNB)に対して、前記UEが1つ又は複数のバックグラウンドアプリケーションを実行しアクティブアプリケーションは実行していないバックグラウンドモードにあるというインジケータを送信させ、
前記UEに対して割り当てられたスケジューリングリクエスト配分(SR配分)を更新するメッセージを前記eNBから受信させ、
前記UEに対する前記割り当てられたSR配分のリソースエレメントは、前記バックグラウンドモードにあるUEのSR配分に対して指定された物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のリソースブロックに含まれ、
前記UEは、前記eNBに対して前記eNBに送信すべきデータが前記UEにあることを示すために、ランダムアクセスチャネルの代りに前記割り当てられたSR配分を使用する、プログラム。
【請求項23】
さらに、前記UEに対して、前記1つ又は複数のバックグラウンドアプリケーションに対して前記eNBに送信すべきデータが前記UEにある場合に、前記割り当てられたSR配分の前記リソースエレメントでSRインジケータを前記eNBに送信させる、請求項22に記載のプログラム。
【請求項24】
前記割り当てられたSR配分は、アクティブモードにある前記無線通信ネットワークのUEのSR配分周期よりも長い関連する周期を含む、請求項22に記載のプログラム。
【請求項25】
前記インジケータは、媒体アクセス制御(MAC)メッセージを介して送信される、請求項22に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、包括的には通信の分野に関し、より詳細には、バックグラウンドアプリケーションを実行する無線通信デバイスに対するスケジューリングリクエストに関する。
【0002】
[関連出願の相互参照]
本出願は、「Advanced Wireless Communication Systems And Techniques」と題する2011年11月4日に出願された米国仮特許出願第61/556109号に対する優先権を主張する、「Scheduling Requests For Wireless Communication Devices Running Background Applications」と題する2012年8月7日に出願された米国特許出願第13/568508号に対する優先権を主張し、それらの開示全体は、引用することにより本明細書の一部をなす。
【背景技術】
【0003】
多くの無線通信ネットワークでは、ユーザ機器(UE)は、発展型ノードB(eNB:evolved Node B)に少量で及び/又は低頻度でデータを送信することを必要とするバックグラウンドアプリケーションを実行する場合がある。ロングタームエボリューション(LTE:long-term evolution)ネットワーク等の幾つかのネットワークでは、UEが、eNBにデータを送信する際のアップリンクチャネルリソースの配分を要求する、2つのメカニズムがある。一方は、UEが、ランダムアクセスチャネル(random access channel)でeNBにメッセージを送信するというものであり、他方は、UEが、スケジューリングリクエスト(SR)を、SR配分の一部としてUEに割り当てられる物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)のリソースエレメントでeNBに送信するというものである。バックグランウドアプリケーション用のデータを送信するためのネットワークとの頻繁な接続及び切断のシグナリングオーバーヘッドを回避するために、UEが無線リソース制御(RRC:radio resource control)接続状態でバックグラウンドアプリケーションを実行したままであることが望ましい可能性がある。したがって、SR配分をUEに割り当てなければならない。しかしながら、バックグラウンドアプリケーションを実行しているUEの場合、UEは僅かな数のSR配分スロットしか使用しない。
【発明の概要】
【0004】
以下の詳細な説明と添付図面との組合せにより、実施形態は容易に理解されるであろう。この説明を容易にするため、同様の参照符号は同様の構成要素を示す。添付図面の各図において、実施形態は、限定としてではなく、例示として示されている。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】様々な実施形態による無線通信ネットワークを示すブロック図である。
【
図2】様々な実施形態による、基地局によって実行することができるスケジューリングリクエスト配分を管理する方法を示すフローチャートである。
【
図3】様々な実施形態による、ユーザ機器によって実行することができる方法を示すフローチャートである。
【
図4】様々な実施形態によるコンピューティングシステム例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本開示の例示的な実施形態は、限定されないが、バックグラウンドアプリケーションを実行している無線通信デバイスに対してスケジューリングリクエストを構成する方法、システム及び装置を含む。
【0007】
例示的な実施形態の様々な態様について、当業者が自身の仕事の内容を他の当業者に伝えるために一般に使用する用語を用いて説明する。しかしながら、当業者には、代替的な実施形態を、記載する態様のうちの一部のみを用いて実施することができることが明らかとなろう。説明の目的で、例示的な実施形態が完全に理解されるために、具体的な数、材料及び構成について示す。しかしながら、当業者には、代替実施形態をそれらの具体的な詳細なしに実施することができることが明らかとなろう。他の例では、例示的な実施形態を不明瞭にしないために、既知の特徴は省略するか又は簡略化している。
【0008】
さらに、様々な動作について、複数の別個の動作として、順に、例示的な実施形態の理解に最も役立つ方法で説明するが、説明の順序は、これらの動作が必ず順序に依存することを意味するように解釈されるべきではない。特に、これらの動作は、提示の順序で実行される必要はない。
【0009】
「幾つかの実施形態では」という句を繰返し使用する。この句は、概して、同じ実施形態を指すものではないが、指す場合もある。「具備する、備える」、「有する」及び「含む」という用語は、文脈において特に指示されない限り同義である。「A及び/又はB」という句は、(A)、(B)又は(A及びB)を意味する。「A/B」という句は、「A及び/又はB」という句と同様に、(A)、(B)又は(A及びB)を意味する。「A、B及びCのうちの少なくとも1つ」という句は、(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(A及びC)、(B及びC)又は(A、B及びC)を意味する。「(A)B」という句は、(B)又は(A及びB)を意味し、すなわちAは任意である。
【0010】
本明細書では具体的な実施形態について例示し説明しているが、当業者には、本開示の実施形態の範囲から逸脱することなく、示し説明する具体的な実施形態を、多種多様の代替的な実施態様及び/又は等価な実施態様に置き換えることができることが理解されよう。本出願は、本明細書において考察する実施形態のあらゆる適応又は変形も包含するように意図されている。したがって、本開示の実施形態は、特許請求の範囲及びその均等物によってのみ限定されることが明示的に意図されている。
【0011】
本明細書で使用される場合、「モジュール」という用語は、特定用途向け集積回路(ASIC)、電気回路、1つ若しくは複数のソフトウェアプログラム又はファームウェアプログラムを実行するプロセッサ(共用、専用又はグループ)及び/又はメモリ(共用、専用又はグループ)、組合せ論理回路及び/又は記述した機能を提供する他の適切な要素を指すものであるか、これらの一部であるか、又は、これらを含み得る。
【0012】
図1は、様々な実施形態による無線通信ネットワーク100を概略的に示す。無線通信ネットワーク100(以下、「ネットワーク100」)は、発展型(evolved)ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS:universal mobile telecommunication system)地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:terrestrial radio access network)等、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークのアクセスネットワークとすることができる。ネットワーク100は、ユーザ機器(UE)108と無線で通信するように構成された基地局、例えば発展型ノードB(eNB)104を含むことができる。ネットワーク100は、eNB104と無線で通信する1つ又は複数の追加のUE、例えばUE112及び116を更に含むことができる。
【0013】
UE108は、互いに結合された通信モジュール120及びアプリケーションモジュール124を備えることができる。通信モジュール120は、ネットワーク100を介してeNB104と通信する(例えば送信及び/又は受信する)ことができる。アプリケーションモジュール124は、UE108において1つ又は複数のアプリケーションを実行することができる。アプリケーションを、UE108に格納し及び/又はUE108によってリモートストレージからアプリケーションにアクセスすることができる。通信モジュール120を、ネットワーク100を介して無線で通信するためにUE108の複数のアンテナ128のうちの1つ又は複数と更に結合することができる。
【0014】
UE108は、任意の適切な数のアンテナ128を備えることができる。様々な実施形態において、UE108は、少なくとも、UE108がeNBから受信する複数の同時の空間レイヤー又はストリームと同じ数のアンテナ128を備えることができるが、本開示の範囲はこれに関して限定されない可能性がある。同時の空間レイヤー又はストリームの数を、送信ランク、又は単にランクと呼ぶこともできる。
【0015】
アンテナ128のうちの1つ又は複数を、送信アンテナ又は受信アンテナとして交互に使用することができる。代替的に又はさらに、アンテナ128のうちの1つ又は複数を、専用受信アンテナ又は専用送信アンテナとすることができる。
【0016】
明示的には示さないが、UE112及び116は、UE108と同様のモジュール/コンポーネントを備えることができる。
【0017】
eNB104は、互いに結合された通信モジュール132及びスケジューリングモジュール136を備えることができる。通信モジュール132を、eNB104の1つ又は複数のアンテナ140と更に結合することができる。通信モジュール132は、1つ又は複数のUE(例えば、UE108、112及び/又は116)と通信する(例えば、送信及び/又は受信する)ことができる。様々な実施形態において、eNB104は、少なくとも、UE108に送信される同時の送信ストリームの数と同じ数のアンテナ140を備えることができるが、本開示の範囲はこれに関して限定されない可能性がある。アンテナ140のうちの1つ又は複数を、送信アンテナ又は受信アンテナとして交互に使用することができる。代替的に又はさらに、アンテナ140のうちの1つ又は複数を専用受信アンテナ又は専用送信アンテナとすることができる。
【0018】
様々な実施形態では、UE108は、バックグラウンドモードとアクティブモードとの間で切り替わることができる。バックグラウンドモードを、UEが、例えばアプリケーションモジュール124を介して、1つ又は複数のバックグラウンドアプリケーションを実行しアクティブアプリケーションは実行していないモードとして定義することができる。アクティブアプリケーションは、UE108のユーザとアクティブに対話しているアプリケーションを指す。したがって、バックグラウンドモードの間は、UE108はユーザとのアクティブな対話に携わることができない。バックグラウンドモードの間、UE108のディスプレイ(図示せず)をオフする場合もあればしない場合もある。アクティブモードでは、UE108は、1つ又は複数のアクティブアプリケーションを実行している可能性があり、及び/又はユーザとアクティブに対話している可能性がある。UE108は、バックグラウンドモード及び/又はアクティブモードの代りに又はそれに加えて1つ又は複数の他のモードとなることができる可能性がある。例えば、幾つかの状況では、UE108は、いかなるバックグラウンドアプリケーションもアクティブアプリケーションも実行していない可能性がある。
【0019】
様々な実施形態において、UE108のアプリケーションモジュール124は、eNB104に(例えば、通信モジュール120を介して)、UE108がバックグラウンドモードにあることを示すバックグラウンドインジケータを送信することができる。幾つかの実施形態では、バックグラウンドインジケータを、UE108からeNB104に送信される媒体アクセス制御(MAC)メッセージに含めることができる。幾つかの実施形態では、UE108は、バックグラウンドモードから出る場合(例えば、UE108がアクティブモードに遷移するか又はいかなるバックグラウンドアプリケーションも実行しなくなっている場合)、eNB104に別のインジケータを送信することができる。例えば、バックグラウンドインジケータは、UE108がバックグラウンドモードにある場合に第1の値を有し、UE108がアクティブモードにある場合に第2の値を有するビットを含むことができる。他の実施形態では、UE108は、バックグラウンドモードに入るときにのみバックグラウンドインジケータを送信することができる。
【0020】
様々な実施形態において、eNB104は、複数のUEから、UEがバックグラウンドモードであることを示すバックグラウンドインジケータを受信することができる。これらのUEを、バックグラウンドUEと呼ぶことができる。バックグラウンドUEは、eNB104と無線リソース制御(RRC)接続状態にあり得る。したがって、eNB104は、バックグラウンドUEに対して、UEがスケジューリングリクエスト(SR)インジケータ(単にSRとも呼ばれる)をeNB104に送信しているときにUEが使用すべきSR配分を割り当てることができる。例えば、UE108は、eNB104に対して、バックグラウンドアプリケーションのうちの1つ又は複数に対してeNB104に送信すべきデータがUE108にあることを通知するために、eNB104にSRを送信することができる。
【0021】
様々な実施形態において、eNB104は、チャネルの共通リソースブロック(例えば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH))でバックグラウンドUEの組の個々のバックグラウンドUEに対してSR配分を割り当てることができる。幾つかの実施形態では、リソースブロックを、バックグラウンドUEからのSRに対して指定することができる(例えば、そのリソースブロックは他のデータに対して使用することができない)。
【0022】
様々な実施形態において、リソースブロックは、リソースブロック内の周波数及び時間配分に対応する複数のリソースエレメントを含むことができる。SR配分は、共通リソースブロックの特定のリソースエレメントを、スケジューリングリクエストをeNB104に送信するそれぞれのバックグラウンドUEに割り当てることができる。SR配分は、UEに対して連続的な割り当てられたリソースエレメントの間の関連する周期を更に含むことができる。
【0023】
幾つかの実施形態では、各リソースブロックは、最大18等、SRが利用可能な限られた数のリソースエレメントを含むことができる。この場合、リソースブロックは、最大18のバックグラウンドUEに対するSR配分を含むことができる。1つのリソースブロックに対して限界よりも多いバックグラウンドUEがある場合、バックグラウンドUEのSR配分に対して更なる指定されたリソースブロックを使用することができる。
【0024】
様々な実施形態において、eNB104は、UE108に対してその割り当てられたSR配分を通知するために、UE108に送信を行うことができる。SR配分は、UE108によってSRに対して使用されるリソースエレメント及び関連する周期を特定することができる。幾つかの実施形態では、eNB104は、UE108に対して、eNB104によって送信されるRRC制御メッセージを介してその割り当てられたSR配分を通知することができる。
【0025】
様々な実施形態において、バックグラウンドアプリケーションのうちの1つ又は複数に対してeNB104に送信すべきデータがUE108にある場合、UE108は、割り当てられたSR配分のリソースエレメントでeNB104にSRを送信することができる。UE108を、eNB104に対して送信すべきデータがUE108にあることを示すように、割り当てられたSR配分を排他的に使用するように構成することができる。例えば、UE108は、eNB104に対して、送信すべきデータがUE108にあることを通知するためにランダムアクセスチャネルを使用しない可能性がある。幾つかの実施形態では、eNB104は、送信すべきデータがUE108にある場合、ランダムアクセスチャネルの代りに割り当てられたSR配分を使用するように、UE108に対して命令することができる。代替的に又はさらに、UE108を、UE108がバックグラウンドモードにあるときに割り当てられたSR配分を排他的に使用するように事前に構成することができる。
【0026】
幾つかの実施形態では、バックグラウンドUEに対する割り当てられたSR配分の周期は、ネットワーク100を介して通信しているアクティブモードUEに対する周期よりも長い可能性がある。バックグラウンドインジケータにより、eNB104は、いずれのUEがバックグラウンドモードにあるかを特定し、それに従ってバックグラウンドUEに対するSR配分の周期を調整する(例えば長くする)ことができる。したがって、バックグラウンドUEに対するSR配分を1つ又は複数の共通リソースブロックに束ねることにより、eNB104が、アクティブモードUEよりもバックグラウンドUEに対して長い周期を設定することを容易にすることができる。
【0027】
さらに又は代替的に、バックグラウンドモードUEに対するSR配分を1つ又は複数の共通リソースブロックに束ねることにより、他の送信に対して他のリソースブロックを解放することができる。多くのネットワークでは、1つ又は複数のSR配分に使用されるリソースブロックにおける未使用リソースエレメントは、他のデータに対して使用することができない。したがって、本明細書に記載するSR配分方式は、バックグラウンドUEに対するSR配分をより少ない数のリソースブロックに統合することができ、それにより、チャネルの他のリソースブロックが他の目的に使用されることが可能になる。バックグラウンドUEのうちの幾つかには、束ねられたSR配分に起因して利用可能なSR配分の間で遅延がある可能性があるが、これは、バックグラウンドアプリケーションのみを実行しているバックグラウンドUEの場合には許容可能であり得る。
【0028】
様々な実施形態において、UE108がバックグラウンドモードでなくなったとき(例えば、UEがアクティブモードに遷移し及び/又は1つ又は複数のバックグラウンドアプリケーションの実行を停止した場合)、UE108は、UE108がバックグラウンドモードでなくなったことを示すメッセージをeNB104に送信することができる。
【0029】
図2は、複数のUE(例えば、UE108、112及び/又は116)に対してSR配分を管理する方法200を示す。方法200を、eNB104等のeNBによって実行することができる。幾つかの実施形態では、eNBは、実行されるとeNBに方法200を行わせる命令が格納されている1つ又は複数のコンピューター可読媒体を含むことができ及び/又はそうしたコンピューター可読媒体にアクセスすることができる。
【0030】
204において、eNBは、複数のUEから、その複数のUEが1つ又は複数のバックグラウンドアプリケーションを実行しアクティブアプリケーションは実行していないバックグラウンドモードであることを示すバックグラウンドインジケータを受信することができる。幾つかの実施形態では、バックグラウンドインジケータは、MAC信号伝達を介して受信することができる。
【0031】
208において、eNBは、バックグラウンドモードであるUEからSRに対するチャネル(例えばPUCCH)の1つ又は複数のリソースブロックを指定することができる。幾つかの実施形態では、指定されたリソースブロックを、バックグラウンドUEからのSRに対して排他的に使用することができる。他の実施形態では、指定されたリソースブロックを、例えばリソースブロックの追加のリソースエレメントが利用可能である場合に、他のUE(例えばアクティブモードUE)のSRに対して使用することもできる。
【0032】
212において、eNBは、指定されたリソースブロックのうちの1つのSR配分を、複数のUEの個々のUEに割り当てることができる。eNBは、18のUE等、限界までの数のUEに対するSR配分を、所与のリソースブロックに割り当てることができる。SR配分は、SRをeNBに送信するために個々のUEが使用する、1つ又は複数の指定されたリソースブロックのリソースエレメント及び周期を特定することができる。幾つかの実施形態では、バックグラウンドUEに対してSR配分に関連する周期を、eNBと通信しているアクティブモードUEに対する周期よりも長くすることができる。
【0033】
eNBは、RRC制御メッセージ等のメッセージを複数のバックグラウンドUEに送信して、UEに対してそれらの割り当てられたSR配分を通知することができる。eNBは、その後、それぞれのバックグラウンドUEに割り当てられたリソースエレメントでバックグラウンドUEのうちの1つ又は複数からSRを受信することができる。SRは、(例えば、バックグラウンドアプリケーションのうちの1つ又は複数に対して)eNBに送信すべきデータがUEにあることを示すことができる。
【0034】
図3は、様々な実施形態による、UE(例えばUE108)によって実行することができる方法300を示す。幾つかの実施形態では、UEは、実行されるとUEに方法300を行わせる命令が格納されている1つ又は複数のコンピューター可動媒体を含むことができ及び/又はそうしたコンピューター可読媒体にアクセスすることができる。
【0035】
304において、UEは、UEがバックグラウンドモードにあるというインジケータを、無線通信ネットワークを介してeNBに送信することができる。インジケータを、UEによってeNBに送信されるMACメッセージに含めることができる。
【0036】
308において、UEは、UEに割り当てられたSR配分を更新する、RRCメッセージ等のメッセージを受信することができる。SR配分は、eNBに送信すべきデータがUEにある場合に、UEがeNBにSRを送信すべきリソースエレメントを特定することができる。SR配分のリソースエレメントを、バックグラウンドモードにあるUEのSR配分に対して指定されたPUCCHのリソースブロックに含めることができる。
【0037】
SR配分はまた、SRを送信するためにUEに割り当てられたリソースエレメントの間の関連する周期も含むことができる。幾つかの実施形態では、周期を、アクティブモードにあるネットワークのUEのSR配分周期よりも長くすることができる。
【0038】
312において、UEは、バックグラウンドアプリケーションのうちの1つ又は複数に対してeNBに送信すべきデータがUEにある場合に、割り当てられたSR配分のリソースエレメントでSRをeNBに送信することができる。幾つかの実施形態では、UEがバックグラウンドモードから出るとき、UEは、UEがバックグラウンドモードでなくなったことを示すようにeNBに別のインジケータを送信することができる。
【0039】
本明細書に記載するeNB104及び/又はUE108を、要求に応じて構成するように任意の適切なハードウェア及び/又はソフトウェアを使用してシステム内に実装することができる。
図4は、一実施形態に対し、1つ又は複数のプロセッサ404と、プロセッサ404のうちの少なくとも1つに結合されたシステム制御ロジック408と、システム制御ロジック408に結合されたシステムメモリ412と、システム制御ロジック408に結合された不揮発性メモリ(NVM)/ストレージ416と、システム制御ロジック408に結合されたネットワークインターフェース420と、システム制御ロジック408に結合された複数の入出力(I/O)デバイス432とを備えるシステム400例を示す。
【0040】
プロセッサ404は、1つ又は複数のシングルコア又はマルチコアプロセッサを含むことができる。プロセッサ404は、汎用プロセッサ及び専用プロセッサ(例えば、グラフィックスプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、ベースバンドプロセッサ等)の任意の組合せを含むことができる。
【0041】
一実施形態に対するシステム制御ロジック408は、プロセッサ404のうちの少なくとも1つに及び/又はシステム制御ロジック408と通信する任意の適切なデバイス又はコンポーネントに対する、任意の適切なインターフェースを提供する、任意の適切なインターフェースコントローラーを含むことができる。
【0042】
一実施形態に対するシステム制御ロジック408は、システムメモリ412にインターフェースを提供する1つ又は複数のメモリコントローラーを含むことができる。システムメモリ412を使用して、例えば、システム400に対するデータ及び/又は命令をロードし格納することができる。一実施形態に対するシステムメモリ412は、例えば、適切なダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)等、任意の適切な揮発性メモリを含むことができる。
【0043】
NVM/ストレージ416は、例えば、データ及び/又は命令を格納するために使用される1つ又は複数の有形の非一時的コンピューター可読媒体を含むことができる。NVM/ストレージ416は、例えばフラッシュメモリ等、任意の適切な不揮発性メモリを含むことができ、及び/又は、例えば1つ若しくは複数のハードディスクドライブ(HDD)、1つ若しくは複数のコンパクトディスク(CD)ドライブ、及び/又は1つ若しくは複数のデジタルバーサタイルディスク(DVD)ドライブ等、任意の適切な不揮発性記憶デバイスを含むことができる。
【0044】
NVM/ストレージ416は、システム400がインストールされた装置の物理的な部分であるストレージリソースを含む場合があり、又は、NVM/ストレージ416は、この装置の一部である必要は無いが、この装置からアクセスされ得る。例えば、NVM/ストレージ416は、ネットワークインターフェース420及び/又は複数のI/Oデバイス432を介してネットワーク上でアクセスされ得る。
【0045】
ネットワークインターフェース420は、1つ又は複数のネットワークを介して及び/又は任意の他の適切なデバイスと通信するために、システム400に対して無線インターフェースを提供するように送受信器422を有することができる。送受信器422は、UE108の通信モジュール120又はeNB104の通信モジュール132を実装することができる。様々な実施形態において、送受信機422を、システム400の他のコンポーネントと統合することができる。例えば、送受信器422は、プロセッサ404のうちのプロセッサ、システムメモリ412のメモリ及びNVM/ストレージ416のNVM/ストレージを含むことができる。ネットワークインターフェース420は、任意の適切なハードウェア及び/又はファームウェアを含むことができる。ネットワークインターフェース420は、多入力多出力無線インターフェースを提供するように複数のアンテナを含むことができる。一実施形態に対するネットワークインターフェース420は、例えば、有線ネットワークアダプター、無線ネットワークアダプター、電話モデム及び/又は無線モデムを含むことができる。
【0046】
一実施形態については、プロセッサ404のうちの少なくとも1つは、システム制御ロジック408の1つ又は複数のコントローラーのためのロジックとともにパッケージ化され得る。一実施形態については、プロセッサ404のうちの少なくとも1つは、システムインパッケージ(SiP)を形成するように、システム制御ロジック408の1つ又は複数のコントローラーのためのロジックとともにパッケージ化され得る。一実施形態については、プロセッサ404のうちの少なくとも1つが、システム制御ロジック408の1つ又は複数のコントローラーのためのロジックと同じダイに集積され得る。一実施形態については、プロセッサ404のうちの少なくとも1つが、システムオンチップ(SoC)を形成するように、システム制御ロジック408の1つ又は複数のコントローラーのためのロジックと同じダイに集積され得る。
【0047】
様々な実施形態において、I/Oデバイス432は、システム400とのユーザ対話を可能にするように設計されたユーザインターフェース、システム400と周辺コンポーネントとの対話を可能にするように設計された周辺コンポーネントインターフェース、及び/又はシステム400に関連する環境条件及び/又は位置情報を確定するように設計されたセンサーを備えることができる。
【0048】
様々な実施形態において、ユーザインターフェースは、限定されないが、ディスプレイ(例えば液晶ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ等)、スピーカー、マイク、1つ又は複数のカメラ(例えばスチルカメラ及び/又はビデオカメラ)、フラッシュライト(例えば発光ダイオードフラッシュ)及びキーボードを含むことができる。
【0049】
様々な実施形態では、周辺コンポーネントインターフェースは、限定されないが、不揮発性メモリポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、オーディオジャック及び電源インターフェースを含むことができる。
【0050】
様々な実施形態では、センサーは、限定されないが、ジャイロセンサー、加速度計、近接センサー、環境光センサー及び位置決めユニットを含むことができる。位置決めユニットはまた、位置決めネットワークのコンポーネント、例えば全地球測位システム(GPS)衛星と通信するようにネットワークインターフェース420の一部であるか又はそうしたネットワークインターフェース420と対話することができる。
【0051】
様々な実施形態において、システム400は、限定されないがラップトップコンピューティングデバイス、タブレットコンピューティングデバイス、ネットブック、スマートフォン等のモバイルコンピューティングデバイスとすることができる。様々な実施形態において、システム400は、より多いか又は少ないコンポーネント及び/又は異なるアーキテクチャを有することができる。
【0052】
説明の目的で本明細書に或る特定の実施形態を図示し、記述したが、同じ目的を達成するよう計算された多様な代替的及び/又は均等な実施形態又は実施態様が、本開示の範囲から逸脱することなく図示及び説明された実施形態を置換し得る。本願は、本明細書に記載の実施形態の任意の適応又は変形を包含することが意図される。したがって、本明細書に記載の実施形態は、特許請求の範囲及びその均等物のみにより限定されることが明示的に意図される。
[項目1]
スケジューリングリクエスト配分を管理する装置であって、
無線通信ネットワークを介して複数のユーザ機器(複数のUE)と通信するように構成された通信モジュールと、
上記通信モジュールに結合されたスケジューリングモジュールと
を備え、
上記スケジューリングモジュールは、上記複数のUEのうちのUEの第1の組から、上記UEの第1の組が1つ又は複数のバックグラウンドアプリケーションを実行しアクティブアプリケーションは実行していないバックグラウンドモードであるというインジケータを受信し、上記UEの第1の組の個々のUEに対してスケジューリングリクエスト配分(SR配分)を割り当て、
上記個々のUEの上記SR配分はチャネルの共通リソースブロックにおけるリソースエレメントを含む、装置。
[項目2]
上記スケジューリングモジュールは、さらに、上記個々のUEに対して上記個々のUEのそれぞれのSR配分を通知する、項目1に記載の装置。
[項目3]
上記スケジューリングモジュールは、無線リソース制御(RRC)制御メッセージを介して、上記個々のUEに対して該個々のUEのぞれぞれのSR配分を通知する、項目2に記載の装置。
[項目4]
上記第1の組の上記UEに対する上記割り当てられたSR配分の周期は、上記無線通信ネットワークを介して上記通信モジュールと通信しているアクティブモードUEに対する周期よりも長い、項目1に記載の装置。
[項目5]
上記第1の組は最大18のUEを含む、項目1に記載の装置。
[項目6]
上記インジケータは、媒体アクセス制御(MAC)メッセージを介して受信される、項目1に記載の装置。
[項目7]
上記UEの第1の組は、無線リソース制御(RRC)接続状態にある、項目1に記載の装置。
[項目8]
上記スケジューリングモジュールは、さらに、1つ又は複数のUEから、上記1つ又は複数のUEが上記バックグラウンドモードでなくなったことを示す別のインジケータを受信する、項目1に記載の装置。
[項目9]
上記スケジューリングモジュールは、さらに、上記装置に送信すべきデータが上記UEにあることを示すために、ランダムアクセスチャネルの代りに上記割り当てられたSR配分を使用するように、上記UEに対して命令する、項目1〜8のいずれか一項に記載の装置。
[項目10]
無線通信ネットワークを介して発展型ノードB(eNB)と通信するように構成された通信モジュールと、
上記通信モジュールに結合され、上記eNBに対し、該装置が、1つ又は複数のバックグラウンドアプリケーションを実行しアクティブアプリケーションは実行していないバックグラウンドモードにあるというインジケータを送信するアプリケーションモジュールと、
を備える通信装置。
[項目11]
上記アプリケーションモジュールは、さらに、上記通信装置に割り当てられたスケジューリングリクエスト配分(SR配分)を更新するメッセージを上記eNBから受信し、上記装置に対する上記割り当てられたスケジューリングリクエスト配分のリソースエレメントは、上記バックグラウンドモードにある装置のSR配分に対して指定されたチャネルのリソースブロックに含まれる、項目10に記載の装置。
[項目12]
上記アプリケーションモジュールは、さらに、上記バックグラウンドアプリケーションのうちの1つ又は複数に対して上記eNBに送信すべきデータが上記装置にあることを示すように、上記割り当てられたSR配分の上記リソースエレメントで上記eNBにSRインジケータを送信する、項目11に記載の装置。
[項目13]
上記割り当てられたSR配分は、アクティブモードにある上記無線通信ネットワークの装置のSR配分周期よりも長い関連する周期を含む、項目11に記載の装置。
[項目14]
上記アプリケーションモジュールは、上記eNBに対して上記eNBに送信すべきデータが上記装置にあることを通知するために、上記割り当てられたSR配分を排他的に使用する、項目11に記載の装置。
[項目15]
上記アプリケーションモジュールは、さらに、上記装置が上記バックグラウンドモードでなくなったことを示すように、別のインジケータを上記eNBに送信する、項目10に記載の装置。
[項目16]
上記装置は、UEである、項目10〜15のいずれか一項に記載の装置。
[項目17]
スケジューリングリクエスト配分を管理する方法であって、
複数のユーザ機器(複数のUE)から発展型ノードB(eNB)によって、該複数のUEがバックグラウンドモードにあるというインジケータを受信する段階と、
上記バックグラウンドモードにある複数のUEからのスケジューリングリクエストに対して物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の1つ又は複数のリソースブロックを指定する段階と、
上記指定された1つ又は複数のリソースブロックのスケジューリングリクエスト配分(SR配分)を上記複数のUEの個々のUEに割り当てることと、
を含む、スケジューリングリクエスト配分を管理する方法。
[項目18]
上記SR配分は、SRインジケータを上記eNBに送信するために個々のUEが使用する、上記指定された1つ又は複数のリソースブロックのうちの1つのリソースエレメント及び周期を特定する、項目17に記載の方法。
[項目19]
上記周期は、上記eNBと通信しているアクティブモードUEに対する周期よりも長い、項目18に記載の方法。
[項目20]
上記バックグラウンドモードにある上記UEは、1つ又は複数のバックグラウンドアプリケーションを実行しアクティブアプリケーションは実行していない、項目17〜19のいずれか一項に記載の方法。