(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
4−[2−(4−メチルフェニルスルファニル)フェニル]ピペリジンまたはその塩を有効成分とする経口投与錠剤において、製剤の耐酸性を向上させ有効成分の生体内利用率を向上させることが本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ポリマー成分に対して重量比40%以下の重量のタルクを含有し、かつアルカリ成分を実質的に含有しない腸溶性被覆層でコーティングすることにより有効成分の胃内滞留中及び胃排出直後における溶出を抑え、その結果として有効成分の生体内利用率および耐酸性が向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
[1]1)4−[2−(4−メチルフェニルスルファニル)フェニル]ピペリジンまたはその塩を含有する核錠、
2)a)メタクリル酸コポリマー、ヒプロメロースフタレート、ヒプロメロースアセテートサクシネート、セルロースアセテートフタレートおよびポリビニルアセテートフタレートから選択される1種または2種以上のポリマー成分、および、b)前記ポリマー成分に対して重量比40%以下の重量のタルク、を含有し、かつ、c)アルカリ成分を実質的に含有しない、
ことを特徴とする腸溶性被覆層、
を有する腸溶性錠剤、
[2]腸溶性被覆層において、ポリマー成分が、
1)メタクリル酸、および、
2)メチルアクリレート、エチルアクリレート、および、メチルメタクリレートから選択される1種または2種以上のモノマーから構成されるメタクリル酸コポリマーである上記[1]記載の腸溶性錠剤、
[3]腸溶性被覆層において、メタクリル酸コポリマーが、
1)メタクリル酸、および、エチルアクリレートとのコポリマー、
2)メタクリル酸、および、メチルメタクリレートとのコポリマー、または、
3)メタクリル酸、メチルアクリレート、および、メチルメタクリレートとのコポリマー、
である上記[2]記載の腸溶性錠剤、
[4]腸溶性被覆層において、タルクの重量がポリマー成分に対して重量比10から25%である上記[1]記載の腸溶性錠剤、
[5]腸溶性被覆層において、タルクの平均粒子径(体積平均粒子径;メジアン径 D50)が、0.1μm〜15μmである上記[1]記載の腸溶性錠剤、
[6]腸溶性被覆層が、さらに可塑剤を含有するものである上記[1]記載の腸溶性錠剤、
[7]ポリマー成分の配合量が、核錠の表面積との換算で、4から6mg/cm
2である上記[1]記載の腸溶性錠剤等に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の腸溶性錠剤によれば、錠剤の耐酸性が向上することにより錠剤内への胃液の浸透が防がれ、そのことにより錠剤のゲル化が抑制され、腸内到達後に速やかに崩壊し有効成分が溶出されることになる。結果として、有効成分の生体内利用率が向上する。本発明の腸溶性錠剤は、安全で毒性もなく、ヒトに有効に投与することができる。
【0009】
(発明の詳細な説明)
以下に本発明を詳細に説明する。
本明細書中、「腸溶性錠剤」とは、有効成分を含有する核を、腸溶性ポリマーを含む腸溶性被覆基材で被覆した錠剤を意味する。本発明では好ましくは、有効成分を含有する核を、腸溶性ポリマーを含む腸溶性被覆基材で被覆した腸溶性の錠剤(腸溶性錠剤)が提供される。以下、本発明の腸溶性錠剤を本発明錠剤とも称する場合がある。
本明細書中、腸溶性錠剤における、腸溶性被覆基材で構成される層を、腸溶性被覆層と称する。
【0010】
有効成分を含有する核は、後に腸溶性被覆基材でコーティングし得る限り特にその形態は限定されず、錠剤、細粒、顆粒、細粒や顆粒を圧縮成形して得られる錠剤等が挙げられるが、腸溶性錠剤を製するにあたっては好ましくは錠剤の形態であることが好ましい。以下、錠剤の形態である、有効成分を含有する核を核錠とも称する。
【0011】
本明細書中、「腸溶性被覆基材」とは、腸溶性ポリマー、滑沢剤、可塑剤、および顔料等を含有する基材を意味し、前記有効成分を含有する核をコーティングするための基材を意味する。
【0012】
本明細書中、「腸溶性ポリマー」とは、特に限定されないが、例えば、メタクリル酸コポリマー、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(以下、ヒプロメロースフタレートともいう。)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(以下、ヒプロメロースアセテートサクシネートともいう。)、セルロースアセテートフタレート、ポリビニルアセテートフタレート、カルボキシメチルエチルセルロース、シェラック等から選ばれる1種または2種以上のポリマー成分が挙げられる。なかでも、メタクリル酸コポリマー、ヒプロメロースフタレート、ヒプロメロースアセテートサクシネート、セルロースアセテートフタレートおよびポリビニルアセテートフタレートから選ばれる1種または2種以上のポリマー成分が好ましい。特にメタクリル酸コポリマーが好ましく、該メタクリル酸コポリマーが、1)メタクリル酸、および2)メチルアクリレート、エチルアクリレート、およびメチルメタクリレートから選択される1種または2種以上のモノマーから構成されるもの、がより好ましく、1)メタクリル酸、およびエチルアクリレートとのコポリマー、2)メタクリル酸、およびメチルメタクリレートとのコポリマー、または3)メタクリル酸、メチルアクリレート、およびメチルメタクリレートとのコポリマー、が特に好ましい。
腸溶性ポリマーのコーティング量は有効成分を含有する核の大きさや、形状等によっても異なるが、核を錠剤とする場合には、通常、耐酸性及び崩壊性の観点から、核の表面積との換算で4〜8、好ましくは、4〜6mg/cm
2程度である。
【0013】
本発明錠剤において、腸溶性被覆層は滑沢剤として少なくともタルクを含むことを特徴とする。該タルクは、上記ポリマー成分に対して重量比40%以下の重量で含められる。尚、本明細書中、特に断りのない限り、ポリマー成分に対する重量比は、ポリマー成分の乾燥重量に対する重量比を意味する。該タルクは好ましくは微粒子グレードのもの、具体的には、平均粒子径(体積平均粒子径;メジアン径D50)が、0.1μm〜15μmのもの、好ましくは1μm〜10μmのもの、を用いる。
40%を超えるとタルクが均一に分散せず、錠剤の製造性に問題が生じる。また、滑沢剤として機能するには10%程度はタルクを含むことが好ましい。分散性の観点から、該タルクは、上記ポリマー成分に対して、好ましくは重量比10〜25%の重量で含められる。このようなタルクの使用量は、通常当分野で用いられている、あるいは推奨されている量に比べて有意に少ない。
腸溶性被覆層中、タルクは不溶成分として分散しているため、量が少なく粒子径が小さいほど膜の水分透過性を低下させ、耐酸性の向上が期待できる。さらに腸溶性被覆基材の調製時にタルクは分散状態であるため、タルク量が少なく、粒子径が小さい程分散状態は向上し、コーティング工程中のタルクの沈降を防ぎ、均一な腸溶性被覆層の膜を形成することができる。
また、タルクに加え、他の滑沢剤を含めることができ、そのような滑沢剤として、例えばステアリン酸マグネシウム、ショ糖脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、ステアリン酸等が挙げられる。
【0014】
本発明錠剤において、腸溶性被覆層は、必要に応じて、可塑剤を含めることができる。本明細書中、「可塑剤」とは、特に限定されないが、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、グリセリン酢酸脂肪酸エステル、トリアセチン、ジブチルフタレート、ポリソルベート80、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールならびにそれらの混合物等が挙げられ、好ましくはクエン酸トリエチルである。該可塑剤は、腸溶性被覆層の成膜性の観点から、通常、上記ポリマー成分に対して、重量比5〜70%であり、ポリマーの種類により当業者であれば含有量を選択することが出来る。メタクリル酸共重合体(分散液)を用いる場合は、好ましくは10〜20%程度の重量で含められる。
【0015】
本発明錠剤において、腸溶性被覆層は、必要に応じて、顔料を含めることができる。本明細書中、「顔料」とは、着色料、染料、色素等とも同義で用いられ、例えば、酸化チタン、酸化鉄(赤色、黄色)、食用黄色5号、食用青色2号等が挙げられる。
【0016】
本発明錠剤において、腸溶性被覆層は、アルカリ成分を実質的に含有しないことを特徴とする。ここで、アルカリ成分とは、例えばカラコン社製のAcryl-EZEに、ポリマーの分散性向上の目的で配合されている、重曹、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸マグネシウム等のような成分を意味する。
ここで、「アルカリ成分を実質的に含有しない」とは、アルカリ成分を配合しないことを意味し、耐酸性や崩壊性、有効成分の溶出性等の錠剤特性に影響を及ぼさないような微量のアルカリ成分の有無は問わない。
【0017】
実施例にて後述するが、本発明錠剤では、タルクを一定の割合で添加し、好ましくは適当量の可塑剤を添加することによって、アルカリ成分を用いることなく良好なポリマー分散性を得ることができ、さらに耐酸性にも優れているので、腸溶性錠剤として優れている。アルカリ成分が配合されていない本発明錠剤は、中性付近(pH4.5付近)での該錠剤からの有効成分の溶出が抑制され、結果として腸内到達後に初めて有効成分が溶出するという、腸溶性錠剤としての優れた効果が得られる。
【0018】
本明細書における「有効成分」とは、薬理作用を有する化合物を意味する。
本明細書における「有効成分」は、国際公開第2003/029232号パンフレットに記載の4−[2−(4−メチルフェニルスルファニル)フェニル]ピペリジンまたはその塩である。
【0019】
4−[2−(4−メチルフェニルスルファニル)フェニル]ピペリジンおよびその塩は、国際公開第2003/029232号パンフレットの実施例に記載の方法により製造することができる。
【0020】
4−[2−(4−メチルフェニルスルファニル)フェニル]ピペリジンの塩としては、薬理学的に許容される酸付加塩が好ましい。このような塩としては、例えば無機酸(例、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸等)との塩、または有機酸(例、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等)との塩等が用いられ、中でも無機酸塩が好ましく、臭化水素酸塩が特に好ましい。
【0021】
4−[2−(4−メチルフェニルスルファニル)フェニル]ピペリジンは、自体公知の分離手段、例えば再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等により単離、精製することができる。
【0022】
4−[2−(4−メチルフェニルスルファニル)フェニル]ピペリジンが遊離体で得られた場合には、自体公知の方法あるいはそれに準じる方法によって目的とする塩に変換することができ、逆に塩で得られた場合には、自体公知の方法あるいはそれに準ずる方法により、遊離体または、目的とする他の塩に変換することができる。
【0023】
4−[2−(4−メチルフェニルスルファニル)フェニル]ピペリジンは、水和物であってもよく、非水和物であってもよい。該水和物としては、例えば、1水和物、1.5水和物および2水和物等が挙げられる。更に4−[2−(4−メチルフェニルスルファニル)フェニル]ピペリジンは、エタノール等で溶媒和された形でも存在できる。
【0024】
以下、本発明の腸溶性錠剤の製造法について以下に記載する。
(1)有効成分を含有する核錠
本発明において腸溶性被覆基材によるコーティングを施す核錠は、有効成分、賦形剤、ならびに結合剤を用いて造粒および整粒し、得られた整粒末に崩壊剤および滑沢剤を混合し、打錠することにより得ることができる。これらの賦形剤、結合剤、崩壊剤および滑沢剤としては、錠剤の製造に慣用されているものを用いればよい。また、造粒、整粒、混合、および打錠の各工程は慣用の方法により行うことができる。
【0025】
賦形剤としては、特に限定されないが、例えば、乳糖、白糖、マンニトール等の糖類、デンプン、部分α化デンプン、コーンスターチ、結晶セルロース、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、含水二酸化ケイ素等から選ばれる1または2以上の成分が挙げられる。
【0026】
結合剤としては、特に限定されないが、白糖、グルコース、乳糖、麦芽糖、ソルビトール、マンニトール等の小糖類もしくは糖アルコール類、デキストリン、デンプン、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、グアーガム、アラビアゴム、寒天等の多糖類、トラガント、ゼラチン、グルテン等の天然高分子類、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリエチレングリコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸等の合成高分子等から選ばれる1種または2種以上の成分が挙げられる。
【0027】
崩壊剤としては、特に限定されないが、カルボキシメチルセルロースカルシウム、デンプングリコール酸ナトリウム、コーンスターチ、ヒドロキシプロピルスターチ、部分α化デンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、、クロスカルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン等から選ばれる1種または2種以上の成分が挙げられる。
【0028】
滑沢剤としては、特に限定されず、上記した腸溶性被覆層に用いられるものと同様なものが挙げられるが、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、コロイダルシリカ、ステアリン酸、含水二酸化ケイ素、ワックス類、硬化油、ポリエチレングリコール、安息香酸ナトリウム、フマル酸ステアリルナトリウム等から選ばれる1種または2種以上の成分が挙げられる。
【0029】
核錠の大きさは、通常直径3〜15mm、好ましくは5〜8mmの範囲に設定されることが好ましい。
【0030】
(2)有効成分を含有する核錠を腸溶性被覆基材でコーティングした錠剤
コーティングに用いる腸溶性被覆基材は上記した通りである。腸溶性被覆基材は、腸溶性ポリマー及びタルクを有機溶剤に溶解して用いるか又は水性ラテックスあるいは水分散液としてコーティングに用いることができる。必要に応じて可塑剤を用いてもよい。更には、ポリマーとタルクの混合粉末を直接核錠に噴霧供給し同時に可塑剤をスプレーする乾式コーティングを行ってもよい。
【0031】
腸溶性被覆基材のコーティング量は、腸溶性ポリマーのコーティング量として、核錠の表面積との換算で4〜8mg/cm
2、好ましくは、4〜6mg/cm
2程度となるように設定される。
【0032】
コーティングの装置は、従来公知の手段、例えばスプレーコーティングの場合は、パンコーティング装置、ドラムタイプコーティング装置、流動層コーティング装置、撹拌流動コーティング装置を用いて行えばよく、これらの装置に付帯するスプレー装置にはエアースプレー、エアレススプレー、3流体スプレー等いずれをも用いることが出来る。乾式の場合は、例えば遠心流動コーティング装置、パンコーティング装置、流動層コーティング装置、遠心転動流動層コーティング装置等が挙げられる。
【0033】
上述の腸溶性被覆基材とコーティング装置を組み合わせて、有効成分を含有する核錠に腸溶性コーティングを行う。コーティングの操作終了後に、常法による乾燥、熱処理、つや出し操作、糖衣掛け、他のコーティング基剤を用いるコーティング等を行っても良い。
【0034】
必要により、中間被覆層を設けて有効成分と腸溶性ポリマーとの直接の接触を遮断することができる。このような中間被覆層は複数の層で形成されていてもよい。
中間被覆層用のコーティング物質としては、例えば、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒプロメロース、例えば、TC−5等)、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース等の高分子基材に、ショ糖〔精製白糖(粉砕したもの(粉糖)や粉砕しないもの)等〕、コーンスターチ等の澱粉糖、乳糖、蜂蜜および糖アルコール(D−マンニトール、エリスリトール等)等の糖類を適宜配合したもの等が挙げられる。中間被覆層には、この他にも下記する錠剤化を行うため必要により添加される賦形剤(例、隠蔽剤(酸化チタン等)、静電気防止剤(酸化チタン、タルク等)、結合剤(ポリエチレングリコール等)等)を適宜加えてもよい。
中間被覆層の被覆量は、有効成分含有核錠1重量部に対して、通常、約0.02重量部〜約0.10重量部、好ましくは約0.02重量部〜約0.05重量部である。被覆は常法によって行える。例えば、これらの中間被覆層成分を精製水等で希釈し(中間層コーティング液)、液状として散布して被覆するのが好ましい。その際、ヒドロキシプロピルセルロース等の結合剤を噴霧しながら行うのが好ましい。続いて、この中間被覆層を該腸溶性被覆基材でコーティングすることができる。
【0035】
この様にして製造された腸溶性錠剤は、例えば、日本薬局方の規定する崩壊試験の第1液やpH 4.5付近の緩衝液中での有効成分の溶出の有無、また、これらの酸性試験液の錠剤内への浸透量の評価、かつ日本薬局方の規定する崩壊試験第2液に代表される中性緩衝液中での錠剤の崩壊時間を測定することにより、その腸溶性を評価することができる。
【0036】
本発明の腸溶性錠剤における有効成分の含有量は、1錠当たり、約1〜30mg、好ましくは5〜20mgである。
【0037】
以下に実施例、比較例および試験例を挙げて、本発明を更に具体的に説明するが、これによって本発明が限定されるものではない。なお、参考例、実施例、比較例および試験例で用いた各種添加剤は、第15改正日本薬局方あるいは医薬品添加物規格2003適合品を用いた。
実施例、比較例および試験例で用いた4−[2−(4−メチルフェニルスルファニル)フェニル]ピペリジン臭化水素酸塩は、それぞれ国際公開第2003/029232号パンフレットの実施例に記載の方法等に準じて適宜製造して得られたものを用いた。また、メタクリル酸共重合体(分散液)としては、オイドラギット(登録商標)L30D−55(エボニックインダストリーズAG社製)を用いた。オイドラギットL30D−55は、メタクリル酸とアクリル酸エチルの共重合体の分散液(固形分濃度30%)で、ポリソルベート80及びラウリル硫酸ナトリウムを含有する。固形分の組成比は、メタクリル酸共重合体(97重量%):ポリソルベート80(2.3重量%):ラウリル硫酸ナトリウム(0.7重量%)である。
【実施例】
【0038】
腸溶性被覆基材1(腸溶性フィルムコーティング液1:タルク25重量%)の調製
組成を表1に示す。腸溶性被覆基材1 671.8g(固形分濃度:15重量%)を調製した。
なお、調製に当たっては、分散性の悪い酸化チタン、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄は強いシェアのかけられる分散機(10000rpm程度の回転速度)を、残りの成分は攪拌機(300-500rpm程度)を使用して別々に調製し、最終的にこれらを混合してコーティング液とした(以下の実施例において同様)。なおコーティング中は固形成分の凝集・沈降を避けるため、コーティング液を攪拌機(300−500rpm程度)で攪拌しながらスプレーした。
【0039】
【表1】
【0040】
得られた腸溶性被覆基材1については、タルク沈降は確認されず、良好な分散が目視確認された。
【0041】
腸溶性被覆基材2(腸溶性フィルムコーティング液2:タルク25重量%)の調製
組成を表2に示す。腸溶性被覆基材2 3000.0g(固形分濃度:15%)を調製した。なお、調製に当たっては、分散性の悪い酸化チタン、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄は強いシェアのかけられる分散機(10000rpm程度の回転速度)を、残りの成分は攪拌機(300−500rpm程度)を使用して別々に調製し、最終的にこれらを混合してコーティング液とした(以下の実施例において同様)。なおコーティング中は固形成分の凝集・沈降を避けるため、コーティング液を攪拌機(300−500rpm程度)で攪拌しながらスプレーした。
【0042】
【表2】
【0043】
得られた腸溶性被覆基材2については、タルク沈降は確認されず、良好な分散が目視確認された。
【0044】
腸溶性被覆基材3(腸溶性フィルムコーティング液3:タルク40重量%)の調製
組成を表3に示す。腸溶性被覆基材3 988.5g(固形分濃度:15重量%)を調製した。なお、調製に当たっては、分散性の悪い酸化チタン、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄は強いシェアのかけられる分散機(10000rpm程度の回転速度)を、残りの成分は攪拌機(500rpm程度)を使用して別々に調製し、最終的にこれらを混合してコーティング液とした(以下の実施例において同様)。なおコーティング中は固形成分の凝集・沈降を避けるため、コーティング液を攪拌機(300−500rpm程度)で攪拌しながらスプレーした。
【0045】
【表3】
【0046】
得られた腸溶性被覆基材3については、タルク沈降は確認されず、分散性は実用に耐えるものと目視確認された。
【0047】
中間層コーティング液の調製
組成を表4に示す。中間層コーティング液 562.5g(固形分濃度:10重量%)を調製した。
【0048】
【表4】
【0049】
4−[2−(4−メチルフェニルスルファニル)フェニル]ピペリジン臭化水素酸塩(以下「化合物A」と略記)の核錠の製造
(5mg核錠の製造)
化合物Aを含有する核錠を表5に示す組成比で次のように製造した。
すなわち、化合物A 3148g(含量補正)、マンニトール54180g(重量補正)および結晶セルロース7350gを流動層造粒乾燥機(パウレック製FD−WSG−60型)に入れ、予熱混合し、ヒドロキシプロピルセルロース2505g(増し仕込み)を水39.25Lに溶解した水溶液36781gをスプレーして、造粒末を得た。得られた造粒末64440gをパワーミル(昭和化学機械工作所製P−7S型)を通し、整粒末とした。整粒末62800gに結晶セルロース3450g、デンプングリコール酸ナトリウム2070gおよびステアリン酸マグネシウム690.0gをタンブラー混合機(昭和化学機械工作所製TM−400S型)に入れ、混合し、混合末を得た。混合末をロータリー打錠機(菊水製作所製 AQUA0836SS2JII)を用いて、1錠150mg、7mmφの杵で打錠し、核錠を得た。
【0050】
【表5】
【0051】
(10mg核錠の製造)
化合物Aを含有する核錠を表6に示す組成比で次のように製造した。
すなわち、化合物A 473.6g(含量補正)、マンニトール3855g(重量補正)および結晶セルロース555.0gを流動層造粒乾燥機(パウレック製FD−5S型)に入れ、予熱混合し、ヒドロキシプロピルセルロース166.5gを溶解した水溶液2776gをスプレーして、造粒末を得た。得られた造粒末4573gをパワーミル(昭和化学機械工作所製P−3型)を通し、整粒末とした。整粒末4095gに結晶セルロース225.0g、デンプングリコール酸ナトリウム135.0gおよびステアリン酸マグネシウム45.00gをタンブラー混合機(昭和化学機械工作所製TM−15S型)に入れ、混合し、混合末を得た。混合末をロータリー打錠機(菊水製作所製AQUA08242L2J1)を用いて、1錠150mg、7mmφの杵で打錠し、核錠を得た。
【0052】
【表6】
【0053】
(20mg核錠の製造)
化合物Aを含有する核錠を表7に示す組成比で次のように製造した。
すなわち、化合物A 12590g(含量補正)、マンニトール44740g(重量補正)および結晶セルロース7350gを流動層造粒乾燥機(パウレック製FD−WSG−60型)に入れ、予熱混合し、ヒドロキシプロピルセルロース2505g(増し仕込み)を水39.25Lに溶解した水溶液36799gをスプレーして、造粒末を得た。得られた造粒末64440gをパワーミル(昭和化学機械工作所製P−7S型)を通し、整粒末とした。整粒末62800gに結晶セルロース3450g、デンプングリコール酸ナトリウム2070gおよびステアリン酸マグネシウム690.0gをタンブラー混合機(昭和化学機械工作所製TM−400S型)に入れ、混合し、混合末を得た。混合末をロータリー打錠機(菊水製作所製 AQUA0836SS2JII)を用いて、1錠150mg、7mmφの杵で打錠し、核錠を得た。
【0054】
【表7】
【0055】
実施例1:化合物Aの腸溶性錠剤(5mg錠)の製造
化合物Aを含有する5mg核錠58200gをフィルムコーティング機(パウレック製DRC−1200DS型)に入れ、腸溶性被覆基材2を29933gスプレーし1錠約159.5mg(約4.8mg/cm
2コーティング)の腸溶性錠剤を得た。
【0056】
実施例2:化合物Aの腸溶性錠剤(10mg錠)の製造
化合物Aを含有する10mg核錠3300gをフィルムコーティング機(パウレック製DRC−500型)に入れ、腸溶性被覆基材2を1400.0gスプレーし1錠約158.4mg(約4.8mg/cm
2コーティング)の腸溶性錠剤を得た。
【0057】
実施例3:化合物Aの腸溶性錠剤(20mg錠)の製造
化合物Aを含有する20mg核錠58200gをフィルムコーティング機(パウレック製DRC−1200DS型)に入れ、腸溶性被覆基材2を23493gスプレーし1錠約159.2mg(約4.8mg/cm
2コーティング)の腸溶性錠剤を得た。
【0058】
実施例4:化合物Aの腸溶性錠剤(5mg錠)の製造
化合物Aを含有する5mg核錠58200gをフィルムコーティング機(パウレック製DRC−1200DS型)に入れ、腸溶性被覆基材2を14653gスプレーし1錠約155.0mg(約2.4mg/cm
2コーティング)の腸溶性錠剤を得た。
【0059】
実施例5:化合物Aの腸溶性錠剤(5mg錠)の製造
化合物Aを含有する5mg核錠58200gをフィルムコーティング機(パウレック製DRC−1200DS型)に入れ、腸溶性被覆基材2を20044gスプレーし1錠約156.6mg(約3.2mg/cm
2コーティング)の腸溶性錠剤を得た。
【0060】
実施例6:化合物Aの腸溶性錠剤(5mg錠)の製造
化合物Aを含有する5mg核錠58200gをフィルムコーティング機(パウレック製DRC−1200DS型)に入れ、腸溶性被覆基材2を24721gスプレーし1錠約157.9mg(約4.0mg/cm
2コーティング)の腸溶性錠剤を得た。
【0061】
実施例7:化合物Aの腸溶性錠剤(5mg錠)の製造
化合物Aを含有する5mg核錠58200gをフィルムコーティング機(パウレック製DRC−1200DS型)に入れ、腸溶性被覆基材2を33101gスプレーし1錠約160.5mg(約5.6mg/cm
2コーティング)の腸溶性錠剤を得た。
【0062】
実施例8:化合物Aの腸溶性錠剤(5mg錠)の製造
化合物Aを含有する5mg核錠58200gをフィルムコーティング機(パウレック製DRC−1200DS型)に入れ、腸溶性被覆基材2を39034gスプレーし1錠約162.4mg(約6.4mg/cm
2コーティング)の腸溶性錠剤を得た。
【0063】
実施例9:化合物Aの腸溶性錠剤(20mg錠)の製造
化合物Aを含有する20mg核錠58200gをフィルムコーティング機(パウレック製DRC−1200DS型)に入れ、腸溶性被覆基材2を14540gスプレーし1錠約154.4mg(約2.4mg/cm
2コーティング)の腸溶性錠剤を得た。
【0064】
実施例10:化合物Aの腸溶性錠剤(20mg錠)の製造
化合物Aを含有する20mg核錠58200gをフィルムコーティング機(パウレック製DRC−1200DS型)に入れ、腸溶性被覆基材2を18891gスプレーし1錠約155.9mg(約3.2mg/cm
2コーティング)の腸溶性錠剤を得た。
【0065】
実施例11:化合物Aの腸溶性錠剤(20mg錠)の製造
化合物Aを含有する20mg核錠58200gをフィルムコーティング機(パウレック製DRC−1200DS型)に入れ、腸溶性被覆基材2を22126gスプレーし1錠約157.3mg(約4.0mg/cm
2コーティング)の腸溶性錠剤を得た。
【0066】
実施例12:化合物Aの腸溶性錠剤(20mg錠)の製造
化合物Aを含有する20mg核錠58200gをフィルムコーティング機(パウレック製DRC−1200DS型)に入れ、腸溶性被覆基材2を28977gスプレーし1錠約160.3mg(約5.6mg/cm
2コーティング)の腸溶性錠剤を得た。
【0067】
実施例13:化合物Aの腸溶性錠剤(20mg錠)の製造
化合物Aを含有する20mg核錠58200gをフィルムコーティング機(パウレック製DRC−1200DS型)に入れ、腸溶性被覆基材2を37010gスプレーし1錠約162.0mg(約6.4mg/cm
2コーティング)の腸溶性錠剤を得た。
【0068】
実施例14:化合物Aの腸溶性錠剤(5mg錠)の製造
化合物Aを含有する5mg核錠80.0gをフィルムコーティング機(フロイント製HC−LABO30型)に入れ、中間層コーティング液を63.3gスプレーし1錠約154.1mgの中間層コート錠を得た。
次いで、得られた中間層コート錠42.0gをフィルムコーティング機(フロイント製HC−LABO30型)に入れ、腸溶性被覆基材2を91.5gスプレーし1錠約162.6mg(約4.8mg/cm
2コーティング)の腸溶性錠剤を得た。
【0069】
実施例15:化合物Aの腸溶性錠剤(20mg錠)の製造
化合物Aを含有する20mg核錠86.0gをフィルムコーティング機(フロイント製HC−LABO30型)に入れ、中間層コーティング液を60.0gスプレーし1錠約153.5mgの中間層コート錠を得た。
次いで、得られた中間層コート錠43.0gをフィルムコーティング機(フロイント製HC−LABO30型)に入れ、腸溶性被覆基材2を82.6gスプレーし1錠約162.6mg(約4.8mg/cm
2コーティング)の腸溶性錠剤を得た。
【0070】
試験例1:腸溶性錠剤の耐酸性試験(1)(主薬含量の影響)
実施例1〜3で得られた腸溶性錠剤の耐酸性および崩壊性を第15改正日本薬局方の崩壊試験法により調査を行った。耐酸試験液(0.1N塩酸またはpH4.5酢酸緩衝液)を用いて120分間試験を実施し、試験前後での錠剤重量変化からAcid Uptakeを測定した。その後、崩壊試験液(pH6.8りん酸緩衝液)に錠剤を移し、本試験液中での崩壊時間を測定した。なお、Acid Uptakeとは腸溶性被膜の耐酸性の評価法であり、この値が10%以下であれば、錠剤内部への水分透過は起こっておらず、結果、腸溶性被膜が十分な耐酸性を有すると判断するための1つの指標である。Acid Uptakeは次式により算出した。
Acid Uptake(%)=(試験後の錠剤重量−試験前の錠剤重量)/試験前の錠剤重量 ×100
実施例1〜3で得られた腸溶性錠剤のAcid Uptakeおよび崩壊時間を表8および9に示した。
【0071】
【表8】
【0072】
【表9】
【0073】
試験例2:腸溶性錠剤の耐酸性試験(2)(5mg錠、コーティング量の影響)
実施例1、4〜8で得られた各腸溶性錠剤の耐酸性および崩壊性を第15改正日本薬局方の崩壊試験法により調べた。耐酸試験液(0.1N塩酸またはpH4.5酢酸緩衝液)を用いて120分間試験を実施し、試験前後での錠剤重量変化からAcid Uptakeを測定した。その後、崩壊試験液(pH6.8りん酸緩衝液)に錠剤を移し、本試験液中での崩壊時間を測定した。実施例1、4〜8で得られた腸溶性錠剤のAcid Uptakeおよび崩壊時間を表10および11に示した。
【0074】
【表10】
【0075】
【表11】
【0076】
試験例3:腸溶性錠剤の耐酸性試験(3)(20mg錠、コーティング量の影響)
実施例3、9〜13で得られた各腸溶性錠剤の耐酸性および崩壊性を日局の崩壊試験法により調べた。耐酸試験液(0.1N塩酸またはpH4.5酢酸緩衝液)を用いて120分間試験を実施し、試験前後での錠剤重量変化からAcid Uptakeを測定した。その後、崩壊試験液(pH6.8りん酸緩衝液)に錠剤を移し、本試験液中での崩壊時間を測定した。実施例3、9〜13で得られた腸溶性錠剤のAcid Uptakeおよび崩壊時間を表12および13に示した。
【0077】
【表12】
【0078】
【表13】
【0079】
これらの結果より、腸溶性被覆層にアルカリ成分を含まない本発明の腸溶性錠剤は、優れた耐酸性・崩壊性を有していることが示された。
【0080】
比較例
腸溶性被覆基材4(腸溶性フィルムコーティング液3:タルク50重量%)の調製
組成を表14に示す。腸溶性被覆基材4 641.0g(固形分濃度:25重量%)を調製した。
【0081】
【表14】
【0082】
得られた腸溶性被覆基材4について、タルクの分散が不十分であり、沈降が顕著であることが目視確認された。
タルク量(ポリマー成分に対するタルクの量)が25重量%の腸溶性被覆基材1および2ではタルク沈降は確認されず、良好な分散が目視確認され、また、40重量%の腸溶性被覆基材3でも実用に耐える分散性が確認されたことより、タルク量を減量することにより、良好なタルクの分散性が得られ、製造性が向上することが確認された。
【0083】
上記実施例により代表される本発明の腸溶性錠剤の核錠部分は、それ自体「速崩錠」として有用である。この「速崩錠」は、フィルムコートされていてもよい。以下、参考例として具体的な処方を説明する。
【0084】
参考例1:化合物Aの速崩錠(5mg錠)の製造
化合物Aを含有する核錠を表15に示す組成比で次のように製造した。
すなわち、化合物A 3148g(含量補正)、マンニトール54180g(重量補正)および結晶セルロース7350gを流動層造粒乾燥機(パウレック製FD−WSG−60型)に入れ、予熱混合し、ヒドロキシプロピルセルロース2505g(増し仕込み)を水39.25Lに溶解した水溶液36801gをスプレーして、造粒末を得た。得られた造粒末64440gをパワーミル(昭和化学機械工作所製P−7S型)を通し、整粒末とした。整粒末62800gに結晶セルロース3450g、デンプングリコール酸ナトリウム2070gおよびステアリン酸マグネシウム690.0gをタンブラー混合機(昭和化学機械工作所製TM−400S型)に入れ、混合し、混合末を得た。混合末をロータリー打錠機(菊水製作所製 AQUA0836SS2JII型)を用いて、1錠150mg、7mmφの杵で打錠し、核錠を得た。
【0085】
【表15】
【0086】
得られた核錠58200gをフィルムコーティング機(パウレック製DRC−1200DS型)に入れ、表16に示す組成比のコーティング液を27674gスプレーし1錠約156.1mgの速崩錠を得た。
【0087】
【表16】
【0088】
参考例2:化合物Aの速崩錠(10mg錠)の製造
化合物Aを含有する核錠を表17に示す組成比で次のように製造した。
すなわち、化合物A 6297g(含量補正)、マンニトール51030g(重量補正)および結晶セルロース7350gを流動層造粒乾燥機(パウレック製FD−WSG−60型)に入れ、予熱混合し、ヒドロキシプロピルセルロース2505g(増し仕込み)を水39.25Lに溶解した水溶液36797gをスプレーして、造粒末を得た。得られた造粒末64440gをパワーミル(昭和化学機械工作所製P−7S型)を通し、整粒末とした。整粒末62800gに結晶セルロース3450g、デンプングリコール酸ナトリウム2070gおよびステアリン酸マグネシウム690.0gをタンブラー混合機(昭和化学機械工作所製TM−400S型)に入れ、混合し、混合末を得た。混合末をロータリー打錠機(菊水製作所製 AQUA0836SS2JII型)を用いて、1錠150mg、7mmφの杵で打錠し、核錠を得た。
【0089】
【表17】
【0090】
得られた核錠58200gをフィルムコーティング機(パウレック製DRC−1200DS型)に入れ、表16に示す組成比のコーティング液を27803gスプレーし1錠約156.1mgの速崩錠を得た。
【0091】
参考例3:化合物Aの速崩錠(20mg錠)の製造
化合物Aを含有する核錠を表18に示す組成比で次のように製造した。
すなわち、化合物A 12590g(含量補正)、マンニトール44740g(重量補正)および結晶セルロース7350gを流動層造粒乾燥機(パウレック製FD−WSG−60型)に入れ、予熱混合し、ヒドロキシプロピルセルロース2505g(増し仕込み)を水39.25Lに溶解した水溶液36800gをスプレーして、造粒末を得た。得られた造粒末64440gをパワーミル(昭和化学機械工作所製P−7S型)を通し、整粒末とした。整粒末62800gに結晶セルロース3450g、デンプングリコール酸ナトリウム2070gおよびステアリン酸マグネシウム690.0gをタンブラー混合機(昭和化学機械工作所製TM−400S型)に入れ、混合し、混合末を得た。混合末をロータリー打錠機(菊水製作所製 AQUA0836SS2JII)を用いて、1錠150mg、7mmφの杵で打錠し、核錠を得た。
【0092】
【表18】
【0093】
得られた核錠58200gをフィルムコーティング機(パウレック製DRC−1200DS型)に入れ、表16に示す組成比のコーティング液を27336gスプレーし1錠約156.1mgの速崩錠を得た。