技術分野
難燃性樹脂組成物および成形体
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】
難燃性、耐衝撃性、加工性に優れる難燃性樹脂組成物及び成形体を提供する。
【解決手段】
ポリエチレン10〜85質量%、ポリプロピレン4〜85質量%およびポリスチレン0〜40質量%を含有する樹脂(A)100質量部に対し、水酸化マグネシウム(B)をy質量部、炭酸カルシウム(C)をx質量部とすると、下記(1)及び(2)の関係をいずれも満たす樹脂組成物であって、「地中電線を収める管又はトラフの「自消性のある難燃性」試験方法JESC E7003(2005)」の判定基準に適合する難燃性樹脂組成物及び成形体。
(1) 48≧x>0
(2) 30>y≧−0.19x+28.8
【選択図】なし
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
難燃性に優れる水酸化マグネシウムは無機難燃剤の中でも高価であり、コスト削減のために、添加量は少ないほどよい。また、水酸化マグネシウムは廃棄プラスチックに比べて高価であり、コスト削減のために、添加量は少ないほどよい。しかしながら、水酸化マグネシウムの添加量が一定量以下に減らすと、難燃性が極端に低下する。このため、特許文献3では、難燃性の向上のために水酸化マグネシウムを多量に添加している。水酸化マグネシウムを多量に使用するとのように、コスト面で不利になる。これに加えて、連続的に製造・加工を繰り返したところ、加工成形時に押出機のホッパー部で水酸化マグネシウムは詰まりを生じ易いことがわかった。このため、加工中に、加工工程を一時中断することになり、生産効率が低下し、また、押出機のホッパーからの定量的な供給ができないと、品質面でばらつきが生じてしまうという懸念が生じた。
このような状況を鑑み、本発明は、高い難燃性を維持し、耐衝撃性および耐着火性に優れるとともに、加工性に優れ、しかも低コストでの製造が可能な難燃性樹脂組成物および成形体を提供することを課題とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明者らは、課題を解決するために鋭意検討した結果、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンを特定量含有する樹脂に、水酸化マグネシウムと炭酸カルシウムを所定量含有させることにより、高い難燃性と耐衝撃性、および優れた加工性を示すことを見出した。本発明はこの知見をもとになされたものである。
【発明の効果】
本発明により、高い難燃性を維持し、耐衝撃性および耐着火性に優れるとともに、加工性に優れ、しかも低コストでの製造が可能な難燃性樹脂組成物および成形体を提供することが可能となった。
これによって、のような優れた難燃性樹脂組成物および成形体を安定的に、低コストで製造することが可能となった。
本発明では、特定の樹脂に対して、水酸化マグネシウムと炭酸カルシウムを特定の関係を維持して併用するものである。
ここで、炭酸カルシウムとの組み合わせの作用はまだ定かではないが、二酸化炭素や水分のような不燃性ガス発生の作用により、トータルの無機物の配合量を少なくしても高い難燃性および優れた耐着火性を得ることができると推定される。
また、高価な水酸化マグネシウムの添加量を低減することができ、コストを削減できるという利点がある。特に天然水酸化マグネシウムや非結晶成長型水酸化マグネシウムを使用できることはこの点から効果的である。また、前記樹脂として廃棄プラスチックを使用することにより、高い難燃性を維持し、低コストで、しかも、加工性に優れ、生産効率を落とすことなく、耐衝撃性および耐着火性に優れた難燃性樹脂組成物および成形体を安定的に供給できる。
さらには、無機物として水酸化マグネシウムと炭酸カルシウムを使用することにより燃焼時に有害なガスが発生せず、環境にやさしい樹脂組成物を得ることができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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