(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
行列配置された複数の発光素子(1)と、行方向に配置された前記発光素子(1)のアノード端子に接続された複数のコモンライン(C)と、列方向に配置された前記発光素子(1)のカソード端子が接続された複数の駆動ライン(S)と、を有する表示部(10)と、
前記表示部(10)の各コモンライン(C)と接続されており、任意のコモンライン(C)を選択すると共に、該選択を切り替える走査部(21)と、
前記表示部(10)の各駆動ライン(S)と接続されており、前記走査部(21)で選択されたコモンライン(C)に接続された発光素子(1)を駆動可能な駆動部(31)と、
を備える発光装置であって、
前記発光装置がさらに、
前記走査部(21)で選択されたコモンライン(C)に接続された任意の発光素子(1)を、前記駆動部(31)で駆動して点灯させる点灯期間と、
該点灯期間に続いて、発光素子(1)の点灯を一の発光素子から他の発光素子に切り替える前に、該コモンライン(C)を選択状態としたまま、前記任意の発光素子(1)が接続された駆動ライン(S)と接地端に対する寄生容量を、前記コモンライン(C)を通じて充電するための充電期間を設ける充電手段(41)を備えることを特徴とする発光装置。
行列配置された複数の発光素子(1)と、行方向に配置された前記発光素子(1)のアノード端子に接続された複数のコモンライン(C)と、列方向に配置された前記発光素子(1)のカソード端子が接続された複数の駆動ライン(S)と、を有する表示部(10)と、
前記表示部(10)の各コモンライン(C)と接続されており、任意のコモンライン(C)を選択すると共に、該選択を切り替える走査部(21)と、
前記表示部(10)の各駆動ライン(S)と接続されており、前記走査部(21)で選択されたコモンライン(C)に接続された発光素子(1)を駆動可能な駆動部(31)と、
を備える発光装置であって、
前記発光装置がさらに、
前記走査部(21)がコモンライン(C)の選択を切り替える前に、該コモンライン(C)を選択状態としたまま、該コモンライン(C)と接続された発光素子(1)の内、前記駆動部(31)によって駆動されていた発光素子(1)と接続された駆動ライン(S)と接地端に対する寄生容量を、前記コモンライン(C)を通じて充電するための充電手段(41)を備えることを特徴とする発光装置。
行列配置された複数の発光素子(1)と、行方向に配置された前記発光素子(1)のアノード端子に接続された複数のコモンライン(C)と、列方向に配置された前記発光素子(1)のカソード端子が接続された複数の駆動ライン(S)と、を備える発光装置を駆動するための発光装置用駆動回路であって、
各コモンライン(C)と接続されており、任意のコモンライン(C)を選択すると共に、該選択を切り替える走査部(21)と、
各駆動ライン(S)と接続されており、前記走査部(21)で選択されたコモンライン(C)に接続された発光素子(1)を駆動可能な駆動部(31)と、
前記走査部(21)で選択されたコモンライン(C)に接続された任意の発光素子(1)を、前記駆動部(31)で駆動して点灯させる点灯期間と、
該点灯期間に続いて、該コモンライン(C)を選択状態としたまま、前記任意の発光素子(1)が接続された駆動ライン(S)と接地端に対する寄生容量を、前記コモンライン(C)を通じて充電するための充電期間を設ける充電手段(41)と、
を備えることを特徴とする発光装置用駆動回路。
行列配置された複数の発光素子(1)と、行方向に配置された前記発光素子(1)のアノード端子に接続された複数のコモンライン(C)と、列方向に配置された前記発光素子(1)のカソード端子が接続された複数の駆動ライン(S)と、を備える発光装置の駆動方法であって、
各コモンライン(C)と接続された走査部(21)で選択されたコモンライン(C)にアノード端子を接続された任意の発光素子(1)を、該発光素子(1)のカソード素子と接続された駆動ライン(S)を駆動状態として点灯する工程と、
前記コモンライン(C)を選択状態としたまま、前記任意の発光素子(1)が接続された駆動ライン(S)と接地端に対する寄生容量を、前記コモンライン(C)を通じて充電する工程と、
前記コモンラインから他のコモンライン(C)に選択を切り替え、該切り替えられたコモンライン(C)に接続された他の一つ以上の発光素子(1)を、該発光素子(1)のカソード素子と接続された駆動ライン(S)を駆動状態として点灯する工程と、
を含むことを特徴とする発光装置の駆動方法。
【背景技術】
【0002】
今日、1000mcd以上の高輝度の発光ダイオード(LED)がRGBそれぞれ開発され、大型のLEDディスプレイが作製されるようになった。このLEDディスプレイは軽量、薄型化が可能で且つ消費電力が低いこと等の特徴を有し、屋外でも使用可能な大型ディスプレイとして需要が急激に増加している。実際には、大型のLEDディスプレイは、設置場所に合わせて複数のLEDユニットを組み合わせることにより構成されており、そのLEDユニットは、基板上にRGBのLED素子がドットマトリックス状に配置されて構成される。
【0003】
また、LEDディスプレイには各LED素子を個々に駆動することができる駆動回路が設けられている。具体的には、LEDディスプレイにおいて、各LEDユニットに対してそれぞれ表示データを転送する各LED制御装置が接続され、それらが複数個接続されて1つの大型ディスプレイを構成している。また、LEDディスプレイにおいて駆動方式としてはダイナミック駆動方式が用いられ、具体的には以下のように接続されて駆動される。例えば、m行×n列ドットマトリックスで構成されたLEDユニットの場合、各行に位置する各LED素子のアノード端子が1つのコモンラインに共通に接続され、各列に位置する各LED素子のカソード端子が1つの駆動ラインに共通に接続される。そして、m行のコモンラインを所定の周期で順次ONすることにより、表示させる。なお、m行のコモンラインの切り換えは、例えば、アドレス信号に基いてデコーダ回路を介して行われる。
【0004】
しかしながら、従来のLED発光装置等の発光装置では、選択されたコモンラインに接続されたLED素子を点灯させているときに、選択されていない非点灯状態にあるコモンライン自体の配線およびコモンラインに接続されたLED素子の寄生容量に蓄積された残留電荷により、余分な電流が生じるという問題点があった。このような余分な電流の発生により、発光しないように制御しているLED素子が微小に発光する誤点灯が生じたり、表示画像において十分なコントラストを得ることができない等、表示品質を低下させる原因となっていた。
【0005】
このような問題を解決するため、本願出願人は特許文献1のLED発光装置を開発した。このLED発光装置は、
図13に示すように各コモンラインC毎に誤点灯防止回路50を設けている。LED発光装置は、LED表示部として、複数のLED素子がm行×n列のマトリックス状に配列され、各列のLED素子のカソード端子がそれぞれ駆動ラインSに接続され、各行のLED素子のアノード端子がそれぞれコモンラインCに接続している。またコモンラインCにそれぞれ対応して接続されたm個のスイッチ回路と、入力されるソース点灯制御信号によってアドレス信号で指定されたコモンラインCを電流源と接続することにより、該コモンラインCに接続されたLED素子に電流を供給する電流源切替回路20と、順次入力されるn個のON/OFFデータをそれぞれ記憶する記憶回路32と、入力されるシンク点灯制御信号によって指定されたON期間において、各記憶回路32に記憶されたON/OFFデータに対応する駆動ラインSを駆動状態とする定電流制御回路部30とを含む。このLED発光装置は、LED素子に発生する残留電荷を、LED素子のOFF状態において充電用素子に充電する充電経路と、充電用素子に接続され、ON状態において残留電荷を充電用素子から接地端に放電する放電経路を有している。このように構成すると、LED素子のON状態においてLED素子に蓄積された不要な残留電荷は、OFF状態に充電用素子に充電され、ON状態に放電経路を介して放電されることによって、所定のLED素子をONさせる駆動状態においても、残留電荷による影響を実質的になくすことができ、表示品質の高い発光装置が実現できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の誤点灯防止回路50では、LED素子のアノード端子を接続しているコモンライン自体の配線およびLED素子の寄生容量に蓄積された残留電荷が、LED素子がOFFされている間に放電されることで生じる誤点灯を解消できる。しかしながら、LED素子のカソード端子を接続している駆動ライン自体の配線が有する寄生容量が充電されることによって生じる誤点灯の解消には不十分であることが判明した。例えば、
図14に示すようにアノードコモン式に接続されたLED発光装置において誤点灯防止回路50を備えていても、本来点灯したいLED素子1N(
図14において黒塗りで示す)のみならず、非点灯としたい他のLED素子1F(
図14において斜線で示す)が接続されている駆動ライン自体の配線が有する寄生容量が充電されることで生じるLED素子1Fの通電に起因して、意図しないLED素子1Fに誤点灯を生じることがある。
【0008】
このような誤点灯が発生するメカニズムを、
図15のタイミングチャート及び
図16〜
図20の模式図に基づいて説明する。これらの図において、
図15は
図14のLED発光装置でコモンラインCと駆動ラインSに点灯信号を送出するタイミングを示している。ここでは電源起動して最初の点灯フレーム0から、ある時点での点灯フレームNまでにおいて、各フレームでLED素子を左上から右下の対角線上に、点灯を切り替える点灯パターンを採用している。また
図16〜
図20は、
図14のLED発光装置が
図15の区間1’〜5’において点灯する点灯状態を示す模式図をそれぞれ示している。これらのLED発光装置は、横方向にコモンラインC0〜C3を4本、平行に配置し、誤点灯防止回路50と走査部21を接続している。誤点灯防止回路50は、上述した
図13と同様の回路構成としている。走査部21は、各コモンラインのON/OFFを切り替える。各コモンラインにLED素子を4個配置しており、各LED素子のアノード側と接続される。また縦方向には、駆動ラインSを垂直方向に4本、平行に配置しており、各駆動ラインSにLED素子を4個、カソード側と接続している。各駆動ラインSはシンクドライバと接続されており、シンクドライバが各駆動ラインSのON/OFFを切り替える。また各図面において、本来点灯すべきLED素子1Nは黒塗りで示し、誤点灯しているLED素子1Fは斜線で示す。さらに、各駆動ラインSの配線が持つ寄生容量を仮想的に等価コンデンサC
S0〜C
S3として、各駆動ラインS上に図示している。
【0009】
以下、
図16から
図20のLED発光装置において、
図15のタイミングチャートで示す区間1’〜5’に従い、LED素子を左上から右下に、対角線に沿って斜めに順次切り替えながら点灯する例を説明する。まず
図16において、左上のLED素子aAを点灯させるためコモンラインC0と駆動ラインS0をONさせる
図15の区間1’を示す。このとき、
図16において破線の矢印で示すように駆動ラインS0に電流が流れる結果、LED素子aAが点灯される。このとき、他の駆動ラインS1〜S3はシンクドライバでOFFにされており、本来的には通電されないはずであるが、各駆動ラインの等価コンデンサC
S1〜C
S3に当初は電荷が溜まっていないことから、各等価コンデンサC
S1〜C
S3に電荷が溜まる、すなわち充電されるまでの間、電流が流れる。この結果、電流が駆動ラインS1〜S3に流れ、結果としてコモンラインC0と共通に接続されている他のLED素子aB、aC、aDも微小に点灯され、誤点灯が生じることとなる。
【0010】
次に
図15の区間2’でLED素子の点灯をaAからbBに切り替えるため、
図17に示すように走査部21がコモンラインC0をOFFにすると共にコモンラインC1をONとするように切り替える。また同時に、シンクドライバも駆動ラインS0から駆動ラインS1に切り替える。これにより、コモンラインC1から駆動ラインS1に通電される結果、LED素子bBがONとなる。このとき、駆動ラインS0の等価コンデンサC
S0に電荷が溜まっていない(仮に溜まっていても、駆動ラインS0がONの際に電荷が放電される)ため、この等価コンデンサC
S0に電荷が溜まるまでの間、駆動ラインS0が通電される結果、LED素子bAが誤点灯される。また等価コンデンサC
S1に溜まった電荷についても、駆動ラインS1に通電されることで放電される。
【0011】
同様に
図18に示すように、
図15の区間3’でLED素子cCをONするためにコモンラインC2と駆動ラインS2をONに切り替えると、LED素子cCが点灯されると共に、区間2’で放電された駆動ラインS1の等価コンデンサC
S1が充電されるまでの間、この駆動ラインS1にも通電されることとなって、LED素子cBが誤点灯される。
【0012】
さらに同様に
図19に示すように、
図15の区間4’でLED素子dDをONするためにコモンラインC3と駆動ラインS3をONに切り替えると、LED素子dDが点灯されると共に、駆動ラインS2の等価コンデンサC
S2が充電されるまでの間、この駆動ラインS2にも通電されることとなって、LED素子dCが誤点灯される。
【0013】
そして再び
図20に示すように、
図15の区間5’でLED素子aAをONするためにコモンラインC0と駆動ラインS0をONに切り替えると、LED素子aAが点灯されると共に、駆動ラインS3の等価コンデンサC
S3が充電されるまでの間、この駆動ラインS3にも通電されることとなって、LED素子aDが誤点灯される。なお、この区間5’では駆動ラインS1、S2については、既に
図15の区間3’、4’で等価コンデンサC
S1、C
S2に既に電荷が蓄えられているため、通電せず、よってこれらの駆動ラインS1、S2に接続されたLED素子(ここではコモンラインC0に接続されたLED素子aB、aC)は誤点灯されない。
【0014】
このように、各区間において誤点灯が生じる結果、
図15のフレーム0〜Nで示すような同一の表示パターンを繰り返して表示する場合は、残像効果によって
図14に示すように、本来表示させたい左上から右下への斜めのラインに加え、その下にもラインが薄く表示されることとなり、表示パターンが二重に映るゴースト状の誤点灯となってしまう。このような誤点灯は、特に文字のような情報を表示させる際には、表示が滲むようになって表示品質を低下させる。
【0015】
このように、アノードコモン式において、回路の配線が有する寄生容量のため、本来点灯すべきLED素子のみならず、意図しないLED素子が点灯される事態が生じる。このような誤点灯が生じると、表示品質が低下する。特に、本来点灯したいLED素子の近傍に位置するLED素子が誤点灯されると、例えば静止画や文字情報を表示する情報ディスプレイ等の用途においては、文字のにじみ等の原因となって好ましくない。
【0016】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものである。本発明の主な目的は、回路の配線等の寄生容量に起因して生じる誤点灯を回避可能な発光装置、発光装置用駆動回路及び発光装置の駆動方法を提供することにある。
【0017】
以上の目的を達成するために、本発明の第1の側面に係る発光装置によれば、行列配置された複数の発光素子1と、行方向に配置された前記発光素子1のアノード端子に接続された複数のコモンラインCと、列方向に配置された前記発光素子1のカソード端子が接続された複数の駆動ラインSと、を有する表示部10と、前記表示部10の各コモンラインCと接続されており、任意のコモンラインCを選択すると共に、該選択を切り替える走査部
21と、前記表示部10の各駆動ラインSと接続されており、前記走査部
21で選択されたコモンラインCに接続された発光素子
1を駆動可能な駆動部
31と、を備える発光装置であって、前記発光装置がさらに、前記走査部
21で選択されたコモンラインCに接続された任意の発光素子
1を、前記駆動部
31で駆動して点灯させる点灯期間と、該点灯期間に続いて、
発光素子1の点灯を一の発光素子から他の発光素子に切り替える前に、該コモンラインCを選択状態としたまま、前記任意の発光素子1が接続された駆動ラインS
と接地端に対する寄生容量を、前記
コモンラインCを通じて充電するための充電期間を設ける充電手段41を備えることができる。これにより、任意の発光素子の点灯状態から他の発光素子に切り替える遷移期間に寄生容量の充電を実行できるため、発光状態を継続しつつ、効果的に誤点灯防止機能を実行できる利点が得られる。
【0018】
また
実施の形態に係る発光装置によれば、前記点灯期間において、ON期間のデューティ比を最大に設定できる。これにより、効率のよい点灯を実現しつつも、その合間に誤点灯防止機能を実行できる利点が得られる。
【0020】
さらに
第2の側面に係る発光装置によれば、前記発光素子1を、発光ダイオード又は半導体レーザとできる。
【0021】
さらにまた第
3の側面に係る発光装置によれば、行列配置された複数の発光素子1と、行方向に配置された前記発光素子1のアノード端子に接続された複数のコモンラインCと、列方向に配置された前記発光素子1のカソード端子が接続された複数の駆動ラインSと、を有する表示部10と、前記表示部10の各コモンラインCと接続されており、任意のコモンラインCを選択すると共に、該選択を切り替える走査部
21と、前記表示部10の各駆動ラインSと接続されており、前記走査部
21で選択されたコモンラインCに接続された発光素子1を駆動可能な駆動部
31と、を備える発光装置であって、前記発光装置がさらに、前記走査部
21がコモンラインCの選択を切り替える前に、該コモンラインCを選択状態としたまま、該コモンラインCと接続された発光素子1の内、前記駆動部
31によって駆動されていた発光素子1と接続された駆動ラインS
と接地端に対する寄生容量を、前記
コモンラインCを通じて充電するための充電手段41を備えることができる。これにより、任意の発光素子の点灯を他の発光素子に切り替える際には、他の発光素子への切り替えを完了する前に、任意の発光素子と接続された駆動ラインの寄生容量に相当する電荷量を予め充電することができるので、他の発光素子に切り替わった際に、任意の発光素子が発光される事態を回避できる。この結果、従来生じていた非選択の駆動ラインに接続された意図しない発光素子が通電されて誤点灯される事態を回避できる。
【0022】
さらにまた第
4の側面に係る発光装置用駆動回路によれば、行列配置された複数の発光素子1と、行方向に配置された前記発光素子1のアノード端子に接続された複数のコモンラインCと、列方向に配置された前記発光素子1のカソード端子が接続された複数の駆動ラインSと、を備える発光装置を駆動するための発光装置用駆動回路であって、各コモンラインCと接続されており、任意のコモンラインCを選択すると共に、該選択を切り替える走査部
21と、各駆動ラインSと接続されており、前記走査部
21で選択されたコモンラインCに接続された発光素子1を駆動可能な駆動部
31と、前記走査部
21で選択されたコモンラインCに接続された任意の発光素子1を、前記駆動部
31で駆動して点灯させる点灯期間と、該点灯期間に続いて、該コモンラインCを選択状態としたまま、前記任意の発光素子1が接続された駆動ラインS
と接地端に対する寄生容量を、前記
コモンラインCを通じて充電するための充電期間を設ける充電手段41とを備えることができる。これにより、任意の発光素子の点灯を他の発光素子に切り替える際には、他の発光素子への切り替えを完了する前に、任意の発光素子と接続された駆動ラインの寄生容量に相当する電荷量を予め充電することができるので、他の発光素子に切り替わった際に、任意の発光素子が発光される事態を回避できる。この結果、従来生じていた非選択の駆動ラインに接続された意図しない発光素子が通電されて誤点灯される事態を回避できる。
【0023】
さらにまた第
5の側面に係る発光装置の駆動方法によれば、行列配置された複数の発光素子1と、行方向に配置された前記発光素子1のアノード端子に接続された複数のコモンラインCと、列方向に配置された前記発光素子1のカソード端子が接続された複数の駆動ラインSと、を備える発光装置の駆動方法であって、各コモンラインCと接続された走査部
21で選択されたコモンラインCにアノード端子を接続された任意の発光素子1を、該発光素子1のカソード端子と接続された駆動ラインSを駆動状態として点灯する工程と、前記コモンラインCを選択状態としたまま、前記任意の発光素子1が接続された駆動ラインS
と接地端に対する寄生容量を、前記
コモンラインCを通じて充電する工程と、前記コモンラインから他のコモンラインCに選択を切り替え、該切り替えられたコモンラインCに接続された他の一つ以上の発光素子1を、該発光素子1のカソード端子と接続された駆動ラインSを駆動状態として点灯する工程とを含むことができる。
【0024】
これにより、任意の発光素子の点灯状態から他の発光素子に切り替える際に寄生容量の充電を実行できるため、発光状態を継続しつつ、効果的に誤点灯防止機能を実行できる利点が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための発光装置、発光装置用駆動回路及び発光装置の駆動方法を例示するものであって、本発明は発光装置、発光装置用駆動回路及び発光装置の駆動方法を以下のものに特定しない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一つの部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一つの部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。また、一部の実施例、実施形態において説明された内容は、他の実施例、実施形態等に利用可能なものもある。
【0027】
なお本明細書において「誤点灯」とは、典型的には配線の寄生容量等に電荷が蓄積されて生じる、本来意図しない点灯を指し、微小点灯や疑似点灯等とも表現されることもある。ただし、微小との表現は慣用的なものであり、その発光量を特定するものでない。
【0028】
以下、配線等に含まれる寄生容量を本明細書では等価コンデンサと呼ぶ。なお本明細書において等価コンデンサは、主に配線が有する寄生容量を示しているが、これに限らず他の要因で生じる場合も含める意図で使用する。
(実施の形態1)
【0029】
図1に、本発明の実施の形態1に係る発光装置100のブロック図を示す。この図に示す発光装置100は、発光素子1をマトリックス状に配置した表示部10と、電流源切替回路20と、定電流制御回路部30と、制御部40と、誤点灯防止回路50とを備える。
(表示部10)
【0030】
表示部10は、水平方向にコモンラインCを複数、互いに平行に配置し、これと交差する垂直方向に駆動ラインSを複数、互いに平行に配置して碁盤目状に構成している。また複数の発光素子1を、各コモンラインCと駆動ラインSとの間に各々接続することで、発光素子1をマトリックス状に配置している。
図1においては、コモンラインCが行、駆動ラインSが列に、それぞれ対応しており、複数の発光素子1がm行×n列のマトリックス状に配列される。また各列の発光素子1のカソード端子がそれぞれ駆動ラインSに接続され、各行の発光素子1のアノード端子がそれぞれコモンラインCに接続されている。なお
図1の例では、表示部10として発光素子1を4行×4列のマトリックス状に配置されているが、表示部における行及び列の数は任意に設定できる。また、行と列(縦横)を入れ替えても(例えばコモンラインを縦に、駆動ラインを横になるように配置)同様の結果が得られることは言うまでもない。
(発光素子1)
【0031】
発光素子1には、半導体発光素子が利用でき、特に発光ダイオード(LED)が好適に利用できる。ただ、本発明は発光素子1をLEDに限定するものでなく、半導体レーザ等の他の発光素子、あるいはエレクトロルミネッセンス発光装置、フィールドエミッションタイプ発光装置(FED)等の他の発光素子を用いた発光装置においても同様に適用することができる。この例では、発光素子1としてLED素子を用いる例を説明している。
(電流源切替回路20)
【0032】
電流源切替回路20は、走査部を構成する。
図1の例では、電流源切替回路20は走査部21と、デコーダ回路22を備えている。走査部21は、マトリックス状表示部10の各コモンラインCと接続されており、任意のコモンラインCを選択して、このコモンラインCの通電を制御する。ここでは、走査部21は各コモンラインCのON/OFFを制御する。電流源切替回路20は、コモンラインCにそれぞれ対応して接続されたm個のスイッチ回路を備え、ソース点灯制御信号によってアドレス信号で指定されたコモンラインCを電流源と接続することにより、該コモンラインCに接続された発光素子1に電流を供給する。
【0033】
具体的には、デコーダ回路22は、ソース点灯制御信号がLOWレベルの時に、アドレス信号に指定されたコモンラインCと電流源を接続するように、走査部21のON/OFF制御をする。また電流源切替回路20において、ソース点灯制御信号がHIGHレベルの時には、デコーダ回路22は全てのコモンラインCと電流源とを切り離すように走査部21を制御する。
(定電流制御回路部30)
【0034】
定電流制御回路部30は、駆動部を構成する。
図1の例では、定電流制御回路部30は、定電流駆動部31と、記憶回路32と、シフトレジスタ33と、ANDゲート34とを備える。定電流駆動部31は、シンクドライバを構成する。この定電流駆動部31はマトリックス状表示部10の各駆動ラインSと接続されており、任意の駆動ラインSを選択して、この駆動ラインSのON/OFFを制御する。
【0035】
記憶回路32は、順次入力されるn個のON/OFFデータをそれぞれ記憶する。定電流制御回路部30は、シンク点灯制御信号によって指定された点灯期間で、各記憶回路32に記憶されたON/OFFデータに対応する駆動ラインSを駆動状態とする。
【0036】
定電流制御回路部30は、シフトレジスタ33によってシフトクロックに同期してON/OFFデータをn回シフトして、ラッチに応答してn本の駆動ラインSの各ラインに対応するON/OFFデータをそれぞれ記憶回路32に入力して記憶させる。そして、シンク点灯制御信号とON/OFFデータとをANDゲート34で演算して、定電流駆動部31により対応した駆動パルス幅の間、一定の電流が各駆動ラインSに流れるように制御する。
(制御部40)
【0037】
制御部40は、これら電流源切替回路20と定電流制御回路部30を制御するためのソース点灯制御信号とシンク点灯制御信号を生成する。電流源切替回路20と定電流制御回路部30とは、制御部40が発するソース点灯制御信号とシンク点灯制御信号に従って、任意のコモンラインCと駆動ラインSとをそれぞれ選択することで、選択されたコモンラインCと駆動ラインSとの間に接続された発光素子1の点灯状態を制御する。
【0038】
具体的には制御部40は、電流源切替回路20と定電流制御回路部30とによって、ソース点灯制御信号がLOWレベルかつシンク点灯制御信号がHIGHレベルの間においてLED表示制御を行う。なお、ソース点灯制御信号がHIGHレベルかつシンク点灯制御信号がLOWレベルの間は、表示部10は、電流源切替回路20及び定電流制御回路部30とは接続されていない状態である。また発光装置100は、ソース点灯制御信号がLOWレベルかつシンク点灯制御信号がHIGHレベルの時に、表示部10が定電流駆動されることによって所定の発光素子1が点灯され、ソース点灯制御信号がHIGHレベルかつシンク点灯制御信号がLOWレベルの時には表示部10の定電流駆動が停止される。
(誤点灯防止回路50)
【0039】
誤点灯防止回路50は、電流源切替回路20と接続されている。ここでは誤点灯防止回路50は、各コモンラインC毎に設けられている。誤点灯防止回路50は、コモンラインCのON/OFFを制御する走査部21の駆動回路と、各発光素子1のアノード端子および駆動回路の一端に接続する充電経路と、この充電経路に接続し駆動回路を経由して接地端に至る放電経路とを有する。ここで充電経路とは、コモンラインCが非通電状態にあるとき各発光素子における残留電荷が充電用素子に流れ込む際に通過する経路であり、また放電経路とは、コモンラインCが通電状態にあるとき上記充電用素子に充電された電荷が接地端にて放電される際に通過する経路である。
【0040】
電流源切替回路20の切り換えはソース点灯制御信号によって行い、定電流制御回路部30の切り換えはシンク点灯制御信号によって行う。ソース点灯制御信号が点灯を示す場合には電流源切替回路20を駆動状態とし、シンク点灯制御信号が点灯を示す場合には定電流制御回路部30を駆動状態とする。そして、この駆動状態の時に、電流源切替回路20において入力されるアドレス信号で指定されたコモンラインCを電流源と接続し、定電流制御回路部30において、シンク点灯制御信号によって指定された点灯期間で、各記憶回路32に記憶されたON/OFFデータに対応する駆動ラインSを駆動状態とすることにより、アドレス信号により指定されたコモンラインCに接続された各発光素子1を点灯させる。また、非駆動状態の時には、電流源切替回路20と定電流制御回路部30を非駆動とする。このようにすると、ソース点灯制御信号とシンク点灯制御信号が非点灯を示す場合に各発光素子1又はその周辺に残留している電荷が、充電経路を通って充電用素子に充電され、ソース点灯制御信号が点灯を示す場合に充電用素子に充電されている電荷が放電経路を通って接地端から放電されるため、各発光素子1又はその周辺には電荷がほとんど残留していない状態となる。これにより、点灯期間において発光素子1又はその周辺に蓄積された電荷が、次の非点灯期間で放電されるので、他のコモンラインが選択されている非駆動状態の期間においては常に各発光素子1及びその周辺に
不要な電荷が蓄積されていない状態とすることができる。これにより、本実施の形態の発光装置では、残留電荷による影響を受けることなく点灯制御できるので、発光状態において十分なコントラストを得ることができ、品質の高い表示が可能となる。
(充電手段41)
【0041】
さらにこの発光装置100は、誤点灯を防止するための充電手段41を備えている。充電手段41は、発光素子1の点灯を一つの発光素子から他の発光素子に切り替える際に、発光素子が接続された駆動ラインSの寄生容量に相当する電荷量を充電する。いいかえると、寄生容量を充電するための充電期間を生成することで、寄生容量に電荷が充電されて誤点灯が生じる事態を回避できる。このような充電手段41は、発光素子1の点灯を制御する制御手段に組み込むことができる。例えば
図1の発光装置100において、発光素子1を左上から右下に、対角線に沿って斜めに順次切り替えながら点灯しようとすれば、通常であれば
図15のようなタイミングチャートとなるところ、これを
図2に示すように、充電期間を設けている。
(充電期間)
【0042】
ここでは、一つの発光素子から、他の発光素子に点灯を切り替える際に、該一つの発光素子が接続されたコモンラインをON状態としたまま、この発光素子が接続された駆動ラインをON状態からOFF状態に切り替える。このとき、他の発光素子に接続された駆動ラインやコモンラインは未だON状態としない。この結果、該一つの発光素子が接続された駆動ラインの寄生容量が充電期間内に該コモンラインを通じて充電されるので、次の点灯状態に移行後、寄生容量が充電されることがなくなり、このような充電によって生じる誤点灯を回避できる。このような動作を、
図2のタイミングチャート及び
図3〜
図11に基づいて説明する。
【0043】
図2のタイミングチャートは、電源起動して最初の点灯フレーム0から、ある時点での点灯フレームNまでにおいて、同一の表示パターンを繰返し表示させる際の、各コモンラインC0〜C3及び駆動ラインS0〜S3のON/OFFパターンを示している。ここでは、フレーム0の区間1〜8とフレーム1移行の区間2〜9について説明する。また
図3〜
図11において、各駆動ラインS0〜S3の寄生容量を、等価的に等価コンデンサC
S0〜C
S3として示している。
【0044】
まず
図2の区間1においては、コモンラインC0及び駆動ラインS0がONされるため、
図3に示すように表示部10の左上に位置するLED素子aAが点灯される。ここで、コモンラインC0と接続される他のLED素子aB、aC、aDは、駆動ラインS1〜S3がOFFとなっているため本来は通電されず点灯しないところ、これらの駆動ラインS1〜S3の寄生容量である等価コンデンサC
S1〜C
S3が電源起動後から最初の点灯制御までは充電されていないので、これらが満充電されるまでの間、通電されることとなり、LED素子aB、aC、aDが微小に点灯する。この誤点灯は、電源起動後最初のフレーム0の区間1においてのみ生じ、以降のフレームにおいては生じない(詳細は後述)。
【0045】
次に、LED素子bBを点灯させるため、
図2の区間3でコモンラインC1及び駆動ラインS1をONするにあたり、その前に充電手段41が充電期間として区間2を設ける。区間2では、LED素子aAが接続されたコモンラインC0のON状態を維持したまま、このLED素子aAが接続された駆動ラインS0をON状態からOFF状態に切り替える。このとき、次に点灯するLED素子bBが接続されたコモンラインC1や駆動ラインS1は未だON状態としない。この結果、
図4に示すように、LED素子aAが接続された駆動ラインS0の等価コンデンサC
S0が区間2内に充電される。
【0046】
このようにすることで、続く区間3において、コモンラインC1に加えて駆動ラインS1をONにしても、
図5に示すように所期のLED素子bBが点灯されるのみで、同じコモンラインC1と接続されている他のLED素子bA、bC、bDは点灯されない。なぜなら、これらと接続されている駆動ラインの等価コンデンサC
S0、C
S2、C
S3は既に充電されているからである。すなわち等価コンデンサC
S0は先の区間2で充電されており、また等価コンデンサC
S2、C
S3も既に区間1で充電されている。このため、これら等価コンデンサが充電されるために生じていた誤点灯(
図17)を効果的に回避できる。
【0047】
以下同様に、区間4においては、LED素子bBが接続されたコモンラインC1のON状態を維持したまま、このLED素子bBが接続された駆動ラインS1をON状態からOFF状態に切り替える。これにより、
図6に示すように、LED素子bBが接続された駆動ラインS1の等価コンデンサC
S1が区間4内に充電される。この結果、先の区間3において
図5に示すように駆動ラインS1の等価コンデンサC
S1が放電されていても、充電期間として区間4が付加される結果、充電状態として次の区間5において、等価コンデンサC
S1への充電に起因する誤点灯を防止できる。
【0048】
また区間5においては、コモンラインC2に加えて駆動ラインS2をONにして、
図7に示すようにLED素子cCを点灯させ、同じコモンラインC2と接続されている他のLED素子cA、cB、cDの誤点灯を回避できる。
【0049】
さらに区間6では、LED素子cCが接続されたコモンラインC2のON状態を維持したまま、このLED素子cCが接続された駆動ラインS2をON状態からOFF状態に切り替える。これにより、
図8に示すように、LED素子cCと接続された駆動ラインS2の等価コンデンサC
S2が区間6内に充電される。
【0050】
また区間7においては、コモンラインC3に加えて駆動ラインS3をONにして、
図9に示すようにLED素子dDを点灯させ、同じコモンラインC3と接続されている他のLED素子dA、dB、dCの誤点灯を回避できる。
【0051】
最後に、区間8において、LED素子dDが接続されたコモンラインC3のON状態を維持したまま、このLED素子dDと接続された駆動ラインS3をON状態からOFF状態に切り替える。これにより、
図10に示すように、LED素子dDと接続された駆動ラインS3の等価コンデンサC
S3が区間8内に充電される。
【0052】
このようにして、フレーム0においてマトリックス状表示部10のLED素子を左上から右下に順次切り替えて点灯できる。次いでフレーム1で同様の点灯パターンを繰り返す際には、区間9において、区間1と同様にコモンラインC0及び駆動ラインS0をONとする。このとき
図11に示すように、LED素子aAのみが点灯される。ここでは
図3と異なり、コモンラインC0と接続された他のLED素子aB、aC、aDは、既に等価コンデンサC
S1〜C
S3が充電されているため、これらには通電されず、誤点灯は生じない。以下、フレーム0と同様の手順を繰り返し、フレーム1〜Nで誤点灯を防止しながら所望の点灯パターンを得ることができる。この結果、ダイナミック点灯を行うLED発光装置において、
図14で示したような誤点灯を回避して、
図12に示すように所望のLED素子のみを点灯できるので、誤点灯のない鮮明な表示が実現される。
【0053】
特にこの構成によれば、各駆動ラインに対して、等価コンデンサを充電するための個別の電流源やスイッチを設ける必要もなく、極めて簡単に実行できる利点が得られる。すなわち、実装に当たって追加のハードウェアが不要であり、制御方法の変更のみで対応可能であることから、既存のシステムへの適用も容易で、安価に実現できる利点が得られる。
【0054】
なお充電期間は、等価コンデンサが充電できる時間に設定される。その時間は、寄生容量の大きさ、すなわち発光装置の回路の大きさや規模、配線長、或いは電流源の電流値や求められる精度、応答速度等に応じて適切に調整される。すなわち、寄生容量が大きい場合には充電期間を長く、小さい場合には充電期間を短くなるように設定する。一例として、本発明者が試作した
図21(a)に示す24行×48列のLED素子を配置したLED発光装置では、
図21(b)のタイミングチャートに示すように、充電期間を38.4μsとした。また
図2の例では、各充電期間を一定としているが、回路構成によっては充電期間を駆動ライン毎に変化させてもよい。
【0055】
またこの方法は、PWM制御による点灯駆動を行う際には、ON期間のデューティ比を最大とした場合に好適に利用できる。すなわち、全期間をONとして最も効率のよい点灯を行いつつも、誤点灯防止機能も付加できる。
【0056】
このような誤点灯防止機能は、特に寄生容量が大きくなる発光装置に対して有効となる。例えば、
図22に示すように、発光素子1を配置した発光素子基板12と、走査部や駆動部等の駆動回路を配置した駆動回路基板42とを個別に構成した発光装置200においては、これらの部材間を繋ぐ配線長が長くなる結果、寄生容量が相対的に大きくなり、誤点灯が顕著となる傾向にある。このような回路構成に対しては、本発明の誤点灯防止機能は有効に作用する。また一方で
図23に示すように、回路基板13の表面側に発光素子1を配置し、裏面側に駆動回路43を実装する発光装置300においては、相対的に配線に起因する寄生容量は小さくなる。ただし、このような回路構成は小型のディスプレイや案内板に採用されることが多く、このような表示サイズが小型の発光装置においては、サイズやドット数との関係で誤点灯が顕著となりやすい。よって、このような誤点灯が目立ちやすい発光装置おいても、本発明を好適に適用できる。
【0057】
以上の例では発光装置としてディスプレイについて説明した。本発明は特に、誤点灯を防止できることから鮮明な表示が得られ、文字表示等の案内板や情報表示板等の用途に好適に利用できる。ただ、これに限られるものでなく、動画表示用のディスプレイや静止画用ディスプレイ、インテリジェント照明等にも利用できる。