特許第5796265号(P5796265)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5796265設定の管理および配布のためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5796265
(24)【登録日】2015年8月28日
(45)【発行日】2015年10月21日
(54)【発明の名称】設定の管理および配布のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20151001BHJP
【FI】
   G06F13/00 530A
【請求項の数】21
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2014-550255(P2014-550255)
(86)(22)【出願日】2011年12月28日
(65)【公表番号】特表2015-505104(P2015-505104A)
(43)【公表日】2015年2月16日
(86)【国際出願番号】US2011067662
(87)【国際公開番号】WO2013101002
(87)【国際公開日】20130704
【審査請求日】2014年7月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ウーハイビ、リタ エイチ.
(72)【発明者】
【氏名】コーレンバーグ、トビアス エム.
(72)【発明者】
【氏名】モー、スタンリー
(72)【発明者】
【氏名】ミアン、ムバシール エー.
【審査官】 佐々木 洋
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2008/117442(WO,A1)
【文献】 特開2006−203482(JP,A)
【文献】 特開2008−181358(JP,A)
【文献】 特開2002−202870(JP,A)
【文献】 特開2006−039915(JP,A)
【文献】 特開2003−242054(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサに、
ネットワークサーバによって第1のデバイスから設定情報を受信する段階であって、前記設定情報は、前記第1のデバイスと前記第1のデバイス上で実行されるソフトウェアとの少なくとも1つに関連づけられた設定と、相互に関連している、受信する段階と、
前記ネットワークサーバによって、前記設定情報を入力したユーザの経験レベルおよび前記ユーザの技術的熟練レベルのうち少なくとも1つを含むユーザ情報を前記第1のデバイスから受信する段階と、
ネットワークストレージに前記設定情報および前記ユーザ情報を記憶する段階と、
前記ユーザ情報を前記設定情報と相互に関連づける段階と、
少なくとも1つの第2のデバイスによるダウンロードのために前記設定情報をポストする段階と
前記第1のデバイスから受信した前記設定情報を評価するための少なくとも1つのメカニズムを提供する段階と、
前記少なくとも1つのメカニズムを通じて受信された、前記設定情報をダウンロードしたユーザによる前記設定情報の評価に基づいて信頼度評価を確立する段階と、
前記信頼度評価を前記設定情報と前記ユーザ情報との少なくとも1つに関連づける段階と、
前記設定情報をダウンロードしたユーザにより評価された前記信頼度評価を、前記設定情報をダウンロードしたユーザの技術的熟練レベルに関連付けて表示する段階と
を実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記設定情報は、デバイス設定、アプリケーション設定、ドライバ設定、セキュリティ設定、プライバシー設定、ネットワーク設定、電子メール設定、およびそれらの組み合わせの少なくとも1つを備える、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記ユーザ情報は、ユーザ名をさらに含む、請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記プロセッサに、
前記設定情報の信頼性の直接的なインジケータ、前記設定情報の信頼性の間接的なインジケータ、の少なくとも1つ、およびそれらの組み合わせ、を監視する段階
をさらに実行させる、請求項1からのいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記プロセッサに、
前記信頼性の直接的なインジケータと前記信頼性の間接的なインジケータとの少なくとも1つを使用して信頼度評価を確立する段階
をさらに実行させる、請求項に記載のプログラム。
【請求項6】
前記信頼性の直接的なインジケータは、前記設定情報を評価するための少なくとも1つのメカニズムを備える、請求項またはに記載のプログラム。
【請求項7】
前記信頼性の間接的なインジケータは、前記設定情報がダウンロードされた回数と、前記設定情報をダウンロードしたユーザがその後、同一のアプリケーション、同一のデバイス、またはそれらの組み合わせに関連する他の設定情報をダウンロードした回数と、の少なくとも1つを備える、請求項からのいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項8】
少なくとも1つの第1のデバイスを備えるシステムであって、
前記第1のデバイスは、
ホストプロセッサと、
前記ホストプロセッサ上で実行される設定管理モジュールと
を備え、
前記設定管理モジュールは、
設定情報の入力を受信し、
前記デバイスのメモリに前記設定情報の入力を記憶させ、
前記デバイスに、ネットワークストレージ上での記憶のためにネットワークサーバへ前記設定情報と、前記設定情報を入力したユーザの経験レベルおよび前記ユーザの技術的熟練レベルのうち少なくとも1つを含むユーザ情報とを送信させるように動作可能であり、
前記設定管理モジュールはさらに、前記デバイスによる前記ネットワークストレージ上に記憶された設定情報のブラウジングおよびダウンローディングを可能にするように動作可能であ
前記ネットワークサーバは、
前記第1のデバイスから前記設定情報を受信し、
前記第1のデバイスから前記ユーザ情報を受信し、
前記ネットワークストレージに前記設定情報および前記ユーザ情報を記憶し、
前記ユーザ情報を前記設定情報と相互に関連づけ、
少なくとも1つの第2のデバイスによるダウンロードのために前記設定情報をポストし、
前記第1のデバイスから受信された前記設定情報を評価するための少なくとも1つのメカニズムを提供し、
前記少なくとも1つのメカニズムを通じて受信された、前記設定情報をダウンロードしたユーザによる前記設定情報の評価に基づいて信頼度評価を確立し、
前記信頼度評価を前記設定情報と前記ユーザ情報との少なくとも1つに関連づけ、
前記設定情報をダウンロードしたユーザにより評価された前記信頼度評価を、前記設定情報をダウンロードしたユーザの技術的熟練レベルに関連付けて表示する
ように構成される
システム。
【請求項9】
前記設定情報は、デバイス設定、アプリケーション設定、ドライバ設定、セキュリティ設定、プライバシー設定、ネットワーク設定、電子メール設定、およびそれらの組み合わせの少なくとも1つを備える、請求項に記載のシステム。
【請求項10】
ユーザ情報は、ユーザ名をさらに含む、請求項またはに記載のシステム。
【請求項11】
前記ネットワークサーバはさらに、前記第1のデバイスから受信された設定情報の信頼性の直接的なインジケータ、前記第1のデバイスから受信された設定情報の信頼性の間接的なインジケータ、およびそれらの組み合わせの少なくとも1つを監視するように構成される、請求項8から10のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項12】
前記ネットワークサーバは、前記信頼性の直接的なインジケータと前記信頼性の間接的なインジケータとの少なくとも1つを使用して前記信頼度評価を確立する、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記信頼性の直接的なインジケータは、前記第1のデバイスからの設定情報を評価するための前記少なくとも1つのメカニズムを備える、請求項11または12に記載のシステム。
【請求項14】
前記信頼性の間接的なインジケータは、前記設定情報がダウンロードされた回数と、前記設定情報をダウンロードしたユーザがその後、同一のアプリケーション、同一のデバイス、またはそれらの組み合わせに関連する他の設定情報をダウンロードした回数と、の少なくとも1つを備える、請求項11から13のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項15】
ネットワークサーバによって第1のデバイスから設定情報を受信する段階であって、前記設定情報は、前記第1のデバイスと前記第1のデバイス上で実行されるソフトウェアとの少なくとも1つに関連づけられた設定と、相互に関連している、受信する段階と、
前記ネットワークサーバによって、前記設定情報を入力したユーザの経験レベルおよび前記ユーザの技術的熟練レベルのうち少なくとも1つを含むユーザ情報を前記第1のデバイスから受信する段階と、
ネットワークストレージに前記設定情報および前記ユーザ情報を記憶させる段階と、
前記ユーザ情報を前記設定情報と相互に関連づける段階と、
少なくとも1つの第2のデバイスによるダウンロードのために前記設定情報をポストする段階と、
前記第1のデバイスから受信された前記設定情報を評価するための少なくとも1つのメカニズムを提供する段階と、
前記少なくとも1つのメカニズムを通じて受信された、前記設定情報をダウンロードしたユーザによる前記設定情報の評価に基づいて信頼度評価を確立する段階と、
前記信頼度評価を前記設定情報と前記ユーザ情報との少なくとも1つに関連づける段階と、
前記設定情報をダウンロードしたユーザにより評価された前記信頼度評価を、前記設定情報をダウンロードしたユーザの技術的熟練レベルに関連付けて表示する段階と
を備える方法。
【請求項16】
前記設定情報は、デバイス設定、アプリケーション設定、ドライバ設定、セキュリティ設定、プライバシー設定、ネットワーク設定、電子メール設定、およびそれらの組み合わせの少なくとも1つを備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
ユーザ情報は、ユーザ名をさらに含む、請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
前記設定情報の信頼性の直接的なインジケータ、前記設定情報の信頼性の間接的なインジケータ、およびそれらの組み合わせの少なくとも1つを前記ネットワークサーバによって監視する段階
をさらに備える、請求項15から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記信頼性の直接的なインジケータと前記信頼性の間接的なインジケータとの少なくとも1つを使用して信頼度評価を確立する段階
をさらに備える、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記信頼性の直接的なインジケータは、前記設定情報を評価するための少なくとも1つのメカニズムを備える、請求項18または19に記載の方法。
【請求項21】
前記信頼性の間接的なインジケータは、前記設定情報がダウンロードされた回数と、前記設定情報をダウンロードしたユーザがその後、同一のアプリケーション、同一のデバイス、またはそれらの組み合わせに関連する他の設定情報をダウンロードした回数と、の少なくとも1つを備える、請求項18から20のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、アプリケーションおよび/またはデバイス設定の管理および配布に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピューティングへの関心が昨今、著しく高まっている。この傾向を考慮すると、モバイルおよび他の電子デバイスの使用は、指数関数的に増加している。ユーザは、電子バンキング、電子メール、インターネットブラウジング、ゲーム、等といった、ますます多様なタスクを実行するために、そのようなデバイスを活用している。そのようなタスクのパフォーマンスは多くの場合、ホストデバイスのプラットフォーム上で実行されるアプリケーション、すなわち「App」、によって容易にされる。これは、何千ものアプリケーションが無数のタスクを実行する目的で開発されている、モバイルデバイスのケースで特に言えることである。
【0003】
ユーザは頻繁に、時に毎日のように、アプリケーションを更新し、またはモバイルおよび他の電子デバイスに追加する。したがって、単一のモバイルまたは他の電子デバイスが、その上で記憶および実行される多くの多様なアプリケーションを有することは、一般的である。そのようなアプリケーションは、所望のレベルのパフォーマンス、セキュリティ、および/またはプライバシー保護を提供するためにユーザによって調節され得るアプリケーション設定を含み得る。そのようなアプリケーション設定に加え、モバイルまたは他の電子デバイス自身が、ユーザによって調節され得るデバイス設定を含み得る。そのような設定は高度のカスタマイゼーションをもたらし得る一方で、そのような設定を調節することは、多くのユーザにとって、特に科学技術に精通していない人にとって、困難であり得る。結果として、多くのユーザは、たとえデバイスおよび/またはアプリケーションに関連づけられたデフォルトの設定が無許可の第三者によるアクセスに対する適切なパフォーマンスおよび/または保護を提供しなくても、そのような設定を利用することを選ぶ。
【0004】
特許請求の主題の実施形態の特徴および利点が、以下の詳細な説明および図面から明らかになり、これらの図面においては同様の参照番号が同様のパーツを示す。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本開示の限定的でない実施形態と一致する例示的なシステムの概観を示す図である。
図2】本開示の限定的でない実施形態と一致する例示的なデバイスプラットフォームアーキテクチャを示す図である。
図3】本開示の限定的でない実施形態と一致するデバイスおよび/またはアプリケーション設定を管理および配布する例示的な方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下の詳細な説明は例示的な実施形態を参照して進められるが、その多くの代替例、変更、および変形例が、当業者に明らかであろう。
【0007】
本明細書において使用される場合、「モバイルデバイス」という用語は、セルラー電話、電子リーダ、ハンドヘルドゲームコンソール、モバイルインターネットデバイス、ポータブルメディアプレイヤ、携帯情報端末、スマートフォン、ウルトラモバイルPC、ネットブック、およびノートブックコンピュータを含むが、それらに限定されない、広くさまざまなポータブル電子デバイスのいずれかを意味する。
【0008】
「他の電子デバイス」というフレーズは、ネットワークサーバに設定情報をアップロードする、またはそうでなければ受け渡す、ために使用され得る広範囲の電子デバイスに広く言及するために、本明細書において使用されるが、それらは、より狭い(が、依然として広い)モバイルデバイスの範囲に入らないことができる。他の電子デバイスの限定的でない例は、現金自動預け払い機(ATM)、デスクトップコンピュータ、ワイヤレスアクセスポイント、ルータ、ハブ、ブリッジ、ネットワークプリンタ、有線電話、キオスク、および公衆コンピュータ端末を含む。
【0009】
1つ以上の設定(例えば、デバイス設定、プライバシー設定、アプリケーション設定、セキュリティ設定、等)に関連して使用される場合の「管理する」および「管理」という用語は、ユーザによる直接的な入力および/または外部のソースからの設定情報のダウンロードによる、そのような設定の1つ以上の変更を意味する。以下において詳細に説明するように、設定管理は、上で定義したモバイルまたは他の電子デバイスを使用して開始され、および/または、行われることができる。いくつかの実施形態において、設定管理は、モバイルデバイスを使用して開始される。
【0010】
「n」という文字は場合によって、添付図面で説明される1つ以上のエレメントに関連する下付き文字として本明細書において使用される。そのような例では、nはゼロでない整数であると理解されるべきである。したがって、例えば、「エレメントX」という表現は、1つ(X)または複数のエレメントXが存在し得ることを示すものとして解釈されるべきである。よって、nは、1、2、3、4...100...1000...10000...と等しいか、またはそれ以上であることができ、上述した数の間の、および/または、それらを上回る、すべての正の整数値を含む。したがって、本開示は単数形のエレメント、例えばエレメントXに言及し得るが、そのような表現は、複数形をも含むものとして解釈されるべきであることが理解されるべきである。
【0011】
本開示の一態様は、モバイルおよび他の電子デバイス上の設定を管理および/または配布するためのシステムおよび方法に関する。したがって、本開示と一致する例示的なシステムの概観を示す図1を参照する。システム100は、デバイス101、102、および103を含む。デバイス101、102、103の各々は、ネットワーク104を介してサーバ105と双方向で通信し得る。クラウドサーバは、ネットワークストレージ106を含むか、または、ネットワークストレージ106と通信する。
【0012】
デバイス101、102、103は、上で定義したような、少なくとも1つのモバイルまたは他の電子デバイスを含み得る。いくつかの実施形態において、電子デバイス101、102、103は、少なくとも1つのモバイルデバイスを含む。さらなる限定的でない実施形態では、デバイス101、102、103は、少なくとも1つのモバイル電話、少なくとも1つのスマートフォン、およびそれらの組み合わせを含む。図1は3つのデバイス(すなわち、デバイス101、102、103)の使用を示しているが、任意の数のモバイルまたは他の電子デバイスが本開示のシステムおよび方法に含まれ得ることが理解されるべきである。
【0013】
ネットワーク104は、データを搬送する任意のネットワークであり得る。本開示に係るネットワーク104として使用され得る適切なネットワークの例として、限定的でない言及が、インターネット、プライベートネットワーク、仮想プライベートネットワーク(VPN)、公衆交換電話網(PSTN)、総合デジタル通信網(ISDN)、デジタル加入者リンクネットワーク(DSL)、ワイヤレスデータネットワーク(例えば、セルラー電話ネットワーク)、それらの組み合わせ、およびデータを搬送することができる他のネットワークになされる。いくつかの限定的でない実施形態において、ネットワーク104は、インターネット、少なくとも1つのワイヤレスネットワーク、および少なくとも1つのセルラー電話ネットワーク、の少なくとも1つを含む。
【0014】
ネットワークサーバ105は、単一のサーバマシン上で、または、共同設置され得るか、または、地理的に分散され得る、多数のサーバマシン上で、実行され得る。動作において、ネットワークサーバ105は、ネットワーク104を介してデバイス101、102、103の1つ以上から設定情報を受信する。限定ではなく、そのような設定情報は、デバイス設定、アプリケーション設定、ドライバ設定、セキュリティ設定、プライバシー設定、インターネットコンテンツ設定、ペアレンタルコントロール設定、ネットワーク設定(例えば、ファイアウォール設定)、電子メール設定、それらの組み合わせ、等を含み得る。当然のことながら、ネットワークサーバ105は、モバイルまたは他の電子デバイス(またはその上で実行されるアプリケーション)に関連づけられた設定に関する他の情報を受信し得る。例えば、ネットワークサーバ105は、デバイスのタイプ、デバイスの型およびモデル、デバイスのハードウェア情報(例えば、プロセッサの速度、メモリ、補助的な処理能力(例えば、グラフィックス処理ユニット)、等)、アプリケーションの名前、アプリケーションのバージョン番号、オペレーティングシステムのタイプ、それらの組み合わせ、等といった情報を受信し得る。
【0015】
設定情報に加え、ネットワークサーバ105は、設定情報が受信されたデバイスのユーザについての情報(以下、「ユーザ情報」という)を受信し得る。そのようなユーザ情報は、例えば、ユーザ名、セキュリティ、プライバシー、コンピュータサイエンス、別の技術分野といった1つ以上の分野におけるユーザの技術的熟練および/または経験レベルについての情報、またはそれらの組み合わせ、を含み得る。同様に、ユーザ情報は、ユーザが関連づけられることを選んだ関連グループを含み得る。ネットワークサーバ105は、この情報および他の情報を使用して、設定情報が受信されたユーザに対応する1つ以上のユーザプロファイルを確立し得る。ネットワークサーバ105はまた、そのようなユーザプロファイルを、そのようなプロファイルに関連させられたユーザによってアップロードされた設定情報に関連づけ得る。
【0016】
ネットワークサーバ105は、設定情報およびユーザ情報を、例えば1つ以上のファイルとして、ネットワークストレージ106に記憶し得る。ネットワークストレージ106は、そのような情報を記憶するのに適した少なくとも1つのメモリ(図示せず)を含み得る。ネットワークストレージとしておよび/またはネットワークストレージ内で使用され得る、メモリの限定的でない例は、半導体ファームウェアメモリ、プログラム可能なメモリ、不揮発性メモリ、読み出し専用メモリ、電気的にプログラム可能なメモリ、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ(例えば、NANDまたはNORタイプのメモリ構造を含み得る)、磁気ディスクメモリ、および/または光学ディスクメモリを含む。加えて、またはあるいは、ネットワークストレージ106は、他のおよび/または後に開発されるタイプのコンピュータ可読メモリを含み得る。ネットワークストレージ106は、ネットワークサーバ105にとってローカルであることも、ネットワークサーバ105の外部であることも、またはそれらの組み合わせであることもできる。
【0017】
本開示のシステムは、その上に設定配布命令が記憶された1つ以上のコンピュータ可読媒体を含むことができ、設定配布命令は、プロセッサによって実行された場合にプロセッサに、本開示と一致する設定配布動作を実行させる。そのような設定配布命令は、ネットワークストレージ106のような、ネットワークサーバ105にとってローカルなまたは外部の、メモリに記憶され得る。同様に、設定配布命令は、ネットワークサーバ105にとってローカルなまたは外部の、プロセッサによって実行され得る。いくつかの実施形態において、設定配布命令は、ネットワークストレージ106上に記憶され、ネットワークサーバ105にとってローカルなプロセッサによって実行される。
【0018】
いくつかの実施形態において、ネットワークサーバ105はさらに、1つ以上のモバイルまたは他の電子デバイスによるネットワークストレージ106上に記憶された設定情報の配布(例えば、ダウンローディング)を容易にするように構成され得る。例えば、デバイス101のユーザが、ネットワーク104を介してネットワークサーバ105に設定情報をアップロードし得る。ネットワークサーバ105が次に、そのような設定情報を、例えば設定ファイルとして、ネットワークストレージ106上に記憶し得る。ネットワークサーバ105はまた、その設定ファイルを、デバイス101のユーザに対応するユーザプロファイルに関連づけ得る。ネットワークサーバ105はさらに、デバイス102および/またはデバイス103といったモバイルまたは他の電子デバイスによって識別およびダウンロードされ得るように、記憶された設定ファイルをポストまたはそうでなければ提示し得る。
【0019】
いくつかの実施形態において、ネットワークサーバ105は、1つ以上のユーザによってアップロードされた設定情報をデータベースに加え、そのデータベースを使用して、1つ以上のユーザによるそのような設定のダウンロードを容易にすることができる。例えば、ネットワークサーバは、ネットワークストレージ106上に記憶された設定情報(例えば、1つ以上の設定ファイル)に関連づけられたリンク、ラジオボタン、表形式の情報、等といったグラフィカルインディシアをポストし得る。そのようなグラフィカルインディシアは、ウェブブラウザによって(例えば、ウェブサイトの一部として)、ホストモバイルまたは他の電子デバイス上で実行されるアプリケーション内で表示されるアプリケーション内設定選択メカニズムによって(例えば、表、1つ以上のラジオボタン、それらの組み合わせ、等として)、それらの組み合わせによって、等で、見られることができる。いくつかの実施形態において、これらのグラフィカルインディシアは、それらに関連づけられた設定情報をダウンロードすることに関心のあるユーザに、例えば、彼らのデバイスまたはアプリケーション上で設定情報をミラーリングまたはそうでなければ実現することをユーザに可能にさせる命令として、提示され得る。そのような命令は、デバイスまたはアプリケーションがバッチ方式による複数の設定に対する変更を受理し得ない場合に、有用であり得る。
【0020】
いくつかの実施形態において、それぞれのグラフィカルインディシアに対するユーザ動作(例えば、クリック、タッチ、等)が、ダウンロード動作を開始することができ、その間に、そのそれぞれのグラフィカルインディシアに関連づけられた設定情報(例えば、設定ファイル)が、ネットワークストレージ106からモバイルまたは他の電子デバイスにネットワーク104を介して転送される。このように、モバイルまたは他の電子デバイス(例えば、図1のデバイス102、103)のユーザは、他のデバイス(例えば、デバイス101)によってネットワークサーバ105にアップロードされた設定情報をブラウズし、彼ら自身のデバイスに所望の設定情報をダウンロードすることができる。いくつかの実施形態において、デバイスおよび/またはデバイス上で実行されるアプリケーションは、ダウンロードされている設定情報が、問題になっているデバイス/アプリケーションのための適切なタイプおよび/またはバージョンのものかどうか、を決定するために、互換性チェックを実行し得る。
【0021】
図2は、本開示と一致する例示的なデバイスプラットフォームアーキテクチャを示すブロック図である。示されているように、システム200は、デバイス201、ネットワーク204、ネットワークサーバ205、およびネットワークストレージ206を含む。そのようなコンポーネントは一般的に、図1のエレメント100〜106と相互に関連しているので、そのようなコンポーネントの性質および機能の説明は、図2に関連して明示的に説明されない。むしろ、図2は、本開示と一致するモバイルおよび他の電子デバイスにおいて使用され得る例示的なデバイスプラットフォームについての追加の詳細を提供するために本明細書において使用される。
【0022】
この点について、デバイス201は、少なくとも1つのデバイスプラットフォーム207を含む。デバイスプラットフォーム207は、上述したもののような1つ以上のモバイルまたは他の電子デバイスと相互に関連しているデバイスプラットフォームであり得る。単一のデバイス201図2に示す限定的でない例に示されているが、任意の数のデバイスがシステム200において使用され得ることが理解されるべきである。
【0023】
デバイスプラットフォーム207は、例えば、オペレーティングシステム(OS)210およびアプリケーション211のようなソフトウェア209を実行する、少なくとも1つのホストプロセッサ208を含む。加えて、ソフトウェア209は、設定管理モジュール212(「SMM212」)を含み得る。一般的に、および図2に示すように、SMM212は、デバイス201のメモリ(図示せず)内に存在することができ、および/または、同メモリから実行されることができる、ソフトウェアコンポーネントである。SMM212は、デバイスプラットフォーム207上で独立したアプリケーションとしてプロセッサによって実行され得る。あるいは、SMM212は、ホストプロセッサ208によって実行される他のソフトウェアのコンテキスト内で実行されるプログラムとして構成され得る。したがって、例えば、SMM212は、オペレーティングシステム210内で実行されるアプリケーションであり得る。同様に、SMM212は、ウェブに基づいたアプリケーション、すなわち、ホストウェブブラウザ内で実行されるアプリケーションであり得る。例えば、SMM212は、ウェブブラウザによって実行されるおよび/または読み出されるウェブサイトコードとして提供され得る。その性質に関わらず、SMM212は、デバイス201のユーザが、設定情報を入力し、設定情報を変更し、設定情報を送り、設定情報を受信し、またはそれらの組み合わせをし得る、インターフェースを提供するものと理解され得る。
【0024】
設定管理は、デバイス201によって、デバイス201に関連づけられた1つ以上のデバイスまたはアプリケーション設定の変更を容易にするように機能するSMM212により、開始されることができる。例えば、SMM212は、デバイス201のパフォーマンスおよび/またはユーザビリティを調節するためにユーザによって調節され得るさまざまなデバイス設定を表示するための、グラフィカルユーザインターフェースを提供し得る。SMM212はまた、ホストプロセッサ208によって実行されるソフトウェア209の1つ以上の態様をカスタマイズするためにユーザによって調節され得るアプリケーション設定を表示するための、グラフィカルユーザインターフェースを提供し得る。例えば、SMMは、OS210およびアプリケーション211の1つ以上に関連づけられた設定を表示し得る。
【0025】
SMM212はさらに、1つ以上の設定がホストデバイス上で管理されることを可能にし得る。いくつかの実施形態において、SMM212によって行われる設定の調節は、デバイス201の関連するコンポーネントおよび/またはソフトウェア209に自動で適用され得る。このように、SMM212は、デバイスおよびアプリケーション設定がそこからホストデバイス上で管理され得る、集中化した場所を提供し得る。
【0026】
SMM212はまた、ネットワークサーバ205へのデバイスおよび/またはアプリケーション設定のアップロードを容易にし得る。例として、SMM212は、設定情報、ユーザ情報、またはそれらの組み合わせを入力し得る、グラフィカルユーザインターフェースを提供し得る。入力されると、SMM212はデバイス201に、例えば1つ以上のファイルで、そのような情報を記憶させ得る。あるいは、または加えて、SMM212はデバイス201に、ネットワークサーバ205に設定情報を(オプションで1つ以上のファイルの形態で)アップロードさせ得る。ネットワークサーバは次に、図1のネットワークサーバ105に関連して上述したように、ネットワークストレージ206上に受信された情報を記憶し、そのような情報のブラウジングおよび配布を容易にし得る。
【0027】
SMM212はまた、ネットワークストレージ206に記憶された設定情報のブラウジングおよびダウンローディングを容易にし得る。この点について、SMM212は、ネットワークストレージ206上に記憶された設定情報をブラウズすることを201のデバイスのユーザに可能にさせるグラフィカルユーザインターフェースを提供し得る。例えば、SMM212は、上述したように、ネットワークサーバ205によって設定情報が加えられたウェブサイトを表示することができるウェブブラウザを含み得る。あるいは、または加えて、SMM212は、1つ以上のアプリケーションによってリソースとして活用されることができ、ネットワークストレージ206上に記憶された設定情報をブラウジングすることができるアプリケーション内グラフィカルユーザインターフェースを提供し得る。いずれのケースにおいても、SMM212は、ネットワークストレージ206上に記憶された設定情報をブラウズし、選択し、デバイス201にダウンロードすることを、ユーザに可能にさせ得る。
【0028】
図2は、デバイス201のための例示的なデバイスプラットフォームを示すのみであるが、デバイス202および203が、デバイス201のデバイスプラットフォーム207と同一のまたは同様のエレメントを含み得ることが理解されるべきである。したがって、デバイス202および203もまた、ローカルアプリケーションおよびデバイス設定を管理すること、ネットワークサーバ205に設定および/またはユーザ情報をアップロードすること、ネットワークストレージ206上に記憶された設定情報をブラウジングすること、およびネットワークストレージ206から設定情報をダウンロードすること、の少なくとも1つができ得る。
【0029】
SMM212に加えて、またはSMM212の代わりに、本開示は、設定情報をアップロードし、ブラウジングし、および/または、1つ以上のモバイルまたは電子デバイスにダウンロードするための、他のメカニズムを意図する。いくつかの実施形態において、本明細書に説明されるシステムは、設定情報およびユーザ情報がSMMの使用なしにネットワークサーバ205に直接入力されることを可能にするインターフェースを含む。いくつかの実施形態において、例えば、ユーザは、ウェブブラウザを介してネットワークサーバ205に設定情報および/またはユーザ情報を入力し得る。理解され得るように、そのような実施形態におけるウェブブラウザは、入力されている設定情報に関連づけられたプラットフォーム上で実行される必要がない。
【0030】
したがって、例えば、セルラー電話のユーザは、ネットワークサーバ205にデバイス設定を入力およびアップロードするためにセルラー電話のウェブブラウザを使用することができ、デバイス設定は、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、等といった、別のタイプのモバイルまたは他の電子デバイスに関連する。同様に、MAC OS(登録商標)を実行するデバイス上のウェブブラウザが、MicrosoftのWINDOWS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、等といった別のOS上での実行のために設計されたソフトウェアのためのアプリケーション設定を入力するために使用され得る。
【0031】
いくつかの実施形態において、ネットワークサーバ205は、設定情報の間接的なダウンローディングを可能にするように構成され得る。本明細書において使用される場合、「間接的なダウンロード」および「間接的なダウンローディング」という用語は、第1のデバイスによって開始されるが1つ以上の第2のデバイスが完了させるダウンロードのことを言うために、本明細書において区別なく使用される。したがって、例えば、第1のデバイス(例えば、セルラー電話、スマートフォン、等)は、ネットワークストレージ206上に記憶された設定情報をブラウズし、第2のデバイス(例えば、別のセルラー電話、別のスマートフォン、タブレット、等)による/第2のデバイスへのダウンロードのための設定情報を選択するために、使用されることができる。
【0032】
そのような実施形態において、ネットワークサーバ205は、選択された設定情報を1つ以上の第2のデバイスに自動でプッシュし得る。あるいは、または加えて、ネットワークサーバは、選択されたダウンロードをそのような第2のデバイスに通知し、設定情報のダウンロードを開始するよう第2のデバイスのユーザに促し得る。例えば、ネットワークサーバは、1つ以上の電話の呼び出し、テキストメッセージ、プッシュ通知、アップデートアラート、インスタントメッセージ、それらの組み合わせ、等を使用して、設定情報の潜在的なダウンロードを第2のデバイスに通知することができる。そして、第2のデバイスへの設定情報のダウンロードは、第2のデバイスによるそのようなダウンロードの確定を受信すると、完了し得る。
【0033】
いくつかの実施形態において、ネットワークサーバ205は、ネットワークストレージ206上に記憶された設定情報およびユーザ情報に関連づけられた信頼度評価を確立するように構成される。そのような信頼度評価は、1つ以上の直接的なメカニズム、間接的なメカニズム、および/または、直接的/間接的なハイブリッドメカニズムを使用して、確立され得る。
【0034】
直接的なメカニズムでは、ネットワークサーバ205は、設定情報をダウンロードするユーザが彼らのデバイス/アプリケーション上で実現されるそのような設定情報の有用性および/または有効性を評価することができるメカニズムを提供し得る。例として、ネットワークサーバ205は、0〜5個の星(または何らかの他のインディシア)の評価を割り当てることをユーザに可能にさせ得る。そのような例では、5個の星の評価は、最高であるとみなされることができ、0個の星の評価は、最低であるとみなされることができ、またはその逆も言える。当然のことながら、星による評価システムの使用は例示的なものにすぎず、他の評価システムが使用され得る。
【0035】
全体的な評価システムが意図されるが、いくつかの実施形態において、そのようなシステムは、設定情報の複数の態様を評価することをユーザに可能にさせ得る。例えば、ネットワークサーバ205は、設定情報の安定性、パフォーマンスへの影響、セキュリティへの影響、設定情報がユーザのデバイスをマルウェアに含んだかおよび/またはさらしたかどうか、それらの組み合わせ、等を評価することをユーザに可能にさせ得る。設定情報をダウンロードするユーザについての他の情報、例えば、セキュリティ、コンピュータサイエンス、または別の技術分野における経験/専門知識のユーザ自身の評価されたレベルもまた収集されることができる。そのようなユーザ情報は、そのようなユーザによってポストされた評価と関連づけられて表示され得る。結果として、評価を見るユーザは、そのようなユーザ情報のコンテキストで評価を評価することができる。
【0036】
設定情報の特定の一部がユーザによって経時的に評価されるにつれ、信頼度評価が、ネットワークサーバ205によってそのようなユーザ評価から確立され得る。例えば、ネットワークサーバは、そのようなユーザ評価の集計(例えば、平均)を使用して、信頼度評価を確立し得る。あるいは、または加えて、ネットワークサーバ205は、ユーザ評価を考慮に入れるアルゴリズムを使用して、信頼度評価を計算し得る。
【0037】
間接的なメカニズムでは、ネットワークサーバ205は、設定情報の特定の一部の信頼性の間接的なインジケータとみなされ得る情報をトラッキングし得る。例えば、ネットワークサーバは、設定情報の一部がどれほど多くの回数(ユニークユーザまたはグロスユーザのいずれかによって)ダウンロードされたか、および/または、設定情報の一部をダウンロードしたユーザがその後、同一のアプリケーションおよび/またはデバイスに関連する他の設定情報をどれほど多くの回数ダウンロードしたか、をトラッキングし得る。前者のケースでは、多数のダウンロードが、信頼性の肯定的なインジケータとみなされ得るのに対し、その反対は、より信頼できない設定情報を示すものとみなされ得る。後者のケースでは、設定情報の特定の一部をダウンロードする数人のユーザがその後同一のアプリケーションおよび/またはデバイスに関連する他の設定情報をダウンロードすることを示すデータは、信頼性の肯定的なインジケータとみなされ得るのに対し、その反対は、より信頼できない設定情報を示すものとみなされ得る。加えて、またはあるいは、ネットワークサーバ205は、特定のデバイスまたはソフトウェアのための同一のまたは同様の設定情報がどれほど多くの回数アップロードされたかをトラッキングし得る。同一のまたは同様の設定情報の多くのアップロードは信頼性の肯定的なインジケータとみなされ得るのに対し、その反対は、より信頼できない設定を示し得る。
【0038】
ハイブリッドメカニズムでは、ネットワークサーバ205は、信頼度評価を決定するために、上述した直接的および間接的なメカニズムの組み合わせを使用し得る。例えば、ネットワークサーバは、評価およびダウンロードデータを、設定情報の特定の一部の信頼性を表す結果をもたらすようにそのようなコンポーネントを重み付けするアルゴリズムに、入力し得る。
【0039】
したがって、そのようなハイブリッドメカニズムは、直接的および/または間接的なメカニズムのみによって生成され得る誤った肯定的または否定的な信頼性評価を回避し、またはそうでなければそれに対処するのに有用であり得る。例えば、設定情報の一部が数回しかダウンロードされなかった場合、上記のごとくの信頼度を決定する間接的なメカニズムは、そのような設定情報に否定的な信頼度評価を与え得る。しかしながら、設定情報がダウンロードするユーザによって肯定的に評価された場合、ハイブリッドメカニズムでは、そのような肯定的な評価が使用されて、間接的なメカニズムのみを使用して生成されたであろう否定的な信頼度評価を相殺することができる。
【0040】
信頼度評価が生成される手法に関わらず、ネットワークサーバ205は、そのような信頼度評価と相互に関連しているグラフィカルインディシアを、設定情報の対応するグラフィカルインディシアと共に表示させるように、構成され得る。このように、(例えばウェブブラウザを使用して)ネットワークストレージ206上に記憶された設定情報をブラウジングするユーザは、どの設定情報が信頼できるとみなされ、どの設定情報が信頼できないとみなされるか、を決定し得る。
【0041】
上記説明は、ユーザがネットワークストレージからのダウンロードのための設定情報をブラウズおよび選択する実施形態を説明しているが、そのようなユーザインタラクションは必要とされない。本開示のいくつかの実施形態において、設定管理モジュールを含む、またはそうでなければ、設定管理モジュールをサポートする、デバイスは、そのデバイスおよび/またはその上で実行されるソフトウェアのための最も信頼された設定情報を自動でダウンロードし得る。このように、シームレスなユーザ経験がもたらされることができ、最も信頼された設定が、ネットワークストレージ206から自動でダウンロードされ、ユーザインタラクションなしで(または最小で)ホストデバイス上で実現される。
【0042】
本開示の別の態様は、設定情報をアップロードおよび配布するための方法に関する。したがって、本開示と一致する例示的な方法を示す流れ図である図3を参照する。
【0043】
示されているように、方法は、ブロック301で始まる。オプションのブロック302で、設定管理モジュール(SMM)が呼び出されるかどうかについての決定が行われ得る。理解され得るように、そのようなステップは、ネットワークサーバがSMMを介してダウンロードを受理するようにのみ構成される例においてのみ必要であり得る。上述したように、ネットワークサーバは、SMMの使用なしに、例えばウェブブラウザによって、設定情報を受信するように構成され得る。そのような実施形態では、ブロック302はスキップされることができ、方法は、ブロック303へと進み得る。しかしながら、SMMが利用される場合、方法は、SMMが(例えば、モバイルまたは他の電子デバイス上で)呼び出された場合にはブロック303へと進み得、そうでなければ方法は停止し得る。
【0044】
ブロック303では、設定情報のアップロードを開始するユーザがアカウントを有するかどうかについての決定が、例えば設定管理システムまたはネットワークサーバ上で実行される他のサービスによって、行われ得る。ユーザがアカウントを有しない場合、方法は、ブロック305へと進むことができ、ユーザがアカウントの確立を望むかどうかについての決定が行われ得る。本開示は設定情報が匿名でアップロードされ得る方法を意図しているので、アカウントの確立は必要とされず、そのようなケースでは、方法は、ブロック307へと進み得る。ブロック307で、ユーザがゲストとして認識された状態で設定情報のアップロードへと進むかどうかについての決定が行われ得る。そうである場合、処理はブロック304へと進み得る。そうでない場合、処理は停止し得る。
【0045】
ブロック305に従って、ユーザアカウントが確立されることが決定された場合、方法は、ブロック306へと進み得る。ブロック306で、ネットワークサーバは、上述したユーザ情報のような、ユーザアカウントおよび/またはプロファイルを確立するために必要な情報を収集し得る。加えて、ネットワークサーバは、ユーザプロファイルに関連したユーザ名およびパスワードを確立し得る。いずれのケースにおいても、ユーザアカウントが成功裏に確立されたかどうかについての決定がブロック306において行われ得る。アカウントの確立が不成功だった場合、方法は、ブロック307へと進み、上述のごとく続行される。アカウントの確立が成功した場合には、方法はブロック304へと進み得る。
【0046】
ブロック304で、デバイスおよび/またはアプリケーションに関連する設定情報が、ネットワークサーバにアップロードされ得る。アカウントが確立された例では、ネットワークサーバは、上述したように、アップロードされた設定情報をアカウントにおけるユーザ情報に関連づけ得る。方法は次にブロック308へと進むことができ、ネットワークサーバが、第三者のダウンロードのためにアップロードされた設定をポストし得る。
【0047】
上記のことから理解されるべきであるように、本開示のシステムおよび方法は、デバイスおよびソフトウェア設定を管理および配布するための便利なメカニズムを提供することができる。さらに、説明されたシステムおよび方法は、設定を作成し、複数のデバイス間で配布するためのコミュニティの専門家への負担を軽減することができる。
【0048】
本開示の他の実施形態が、本明細書の考慮および本明細書に開示された発明の実現から、当業者に明らかであろう。明細書は例示としてのみ、および、以下の請求項によって示される本発明の限定的でない実施形態の例示として、考慮されるべきであることが意図される。
[項目1]
設定管理命令を備えたプログラムであって、前記設定管理命令は、プロセッサによって実行された場合に前記プロセッサに、
ネットワークサーバによって第1のデバイスから設定情報を受信する段階であって、前記設定情報は、前記第1のデバイスと前記第1のデバイス上で実行されるソフトウェアとの少なくとも1つに関連づけられた設定と、相互に関連している、受信する段階と、
前記ネットワークサーバによって前記第1のデバイスからユーザ情報を受信する段階と、
ネットワークストレージに前記設定情報および前記ユーザ情報を記憶する段階と、
前記ユーザ情報を前記設定情報と相互に関連づける段階と、
少なくとも1つの第2のデバイスによるダウンロードのために前記設定情報をポストする段階と、
を備える動作を実行させる、プログラム。
[項目2]
前記設定情報は、デバイス設定、アプリケーション設定、ドライバ設定、セキュリティ設定、プライバシー設定、ネットワーク設定、電子メール設定、およびそれらの組み合わせの少なくとも1つを備える、項目1に記載のプログラム。
[項目3]
前記ユーザ情報は、ユーザ名、ユーザの経験レベル、ユーザの技術的熟練レベル、およびそれらの組み合わせの少なくとも1つを備える、項目1に記載のプログラム。
[項目4]
前記設定管理命令は、実行された場合にさらに前記プロセッサに、
前記第1のデバイスから受信された設定情報を評価するための少なくとも1つのメカニズムを提供する段階と、
前記少なくとも1つのメカニズムによって受信されたユーザ評価に基づいて信頼度評価を確立する段階と、
前記信頼度評価を前記設定情報と前記ユーザ情報との少なくとも1つに関連づける段階と、
を備える動作を実行させる、項目1に記載のプログラム。
[項目5]
前記設定管理命令は、実行された場合にさらに前記プロセッサに、
前記設定情報の信頼性の直接的なインジケータ、前記設定情報の信頼性の間接的なインジケータ、の少なくとも1つ、およびそれらの組み合わせ、を監視する段階を備える動作を実行させる、項目1から4のいずれか一項に記載のプログラム。
[項目6]
前記設定管理命令は、実行された場合にさらに前記プロセッサに、
前記信頼性の直接的なインジケータと前記信頼性の間接的なインジケータとの少なくとも1つを使用して信頼度評価を確立する段階を備える動作を実行させる、項目5に記載のプログラム。
[項目7]
前記信頼性の直接的なインジケータは、前記設定情報を評価するための少なくとも1つのメカニズムを備える、項目6に記載のプログラム。
[項目8]
前記信頼性の間接的なインジケータは、前記設定情報がダウンロードされた回数と、前記設定情報をダウンロードしたユーザがその後、同一のアプリケーション、同一のデバイス、またはそれらの組み合わせに関連する他の設定情報をダウンロードした回数と、の少なくとも1つを備える、項目5に記載のプログラム。
[項目9]
少なくとも1つのデバイスを備えるシステムであって、前記少なくとも1つのデバイスは、
ホストプロセッサと、
前記ホストプロセッサ上で実行される設定管理モジュールと、
を備え、
前記設定管理モジュールは、
設定情報入力を受信し、
前記デバイスのメモリに前記設定情報入力を記憶させ、
前記デバイスに、ネットワークストレージ上での記憶のためにネットワークサーバへ前記設定情報を送信させるように動作可能であり、
前記設定管理モジュールはさらに、前記デバイスによる前記ネットワークストレージ上に記憶された設定情報のブラウジングおよびダウンローディングを可能にするように動作可能である、システム。
[項目10]
前記設定情報は、デバイス設定、アプリケーション設定、ドライバ設定、セキュリティ設定、プライバシー設定、ネットワーク設定、電子メール設定、およびそれらの組み合わせの少なくとも1つを備える、項目9に記載のシステム。
[項目11]
ユーザ情報は、ユーザ名、ユーザの経験レベル、ユーザの技術的熟練レベル、およびそれらの組み合わせの少なくとも1つを備える、項目9に記載のシステム。
[項目12]
前記少なくとも1つのデバイスは第1のデバイスであり、前記ネットワークサーバは、
前記第1のデバイスから前記設定情報を受信し、
前記第1のデバイスからユーザ情報を受信し、
前記ネットワークストレージに前記設定情報および前記ユーザ情報を記憶し、
前記ユーザ情報を前記設定情報と相互に関連づけ、
少なくとも1つの第2のデバイスによるダウンロードのために前記設定情報をポストするように構成される、項目9から11のいずれか一項に記載のシステム。
[項目13]
前記ネットワークサーバはさらに、
前記第1のデバイスから受信された設定情報を評価するための少なくとも1つのメカニズムを提供し、
前記少なくとも1つのメカニズムによって受信されたユーザ評価に基づいて信頼度評価を確立し、
前記信頼度評価を前記設定情報と前記ユーザ情報との少なくとも1つに関連づけるように構成される、項目12に記載のシステム。
[項目14]
前記ネットワークサーバはさらに、前記第1のデバイスから受信された設定情報の信頼性の直接的なインジケータ、前記第1のデバイスから受信された設定情報の信頼性の間接的なインジケータ、およびそれらの組み合わせの少なくとも1つを監視するように構成される、項目13に記載のシステム。
[項目15]
前記ネットワークサーバは、前記信頼性の直接的なインジケータと前記信頼性の間接的なインジケータとの少なくとも1つを使用して前記信頼度評価を確立する、項目14に記載のシステム。
[項目16]
前記信頼性の直接的なインジケータは、前記第1のデバイスからの設定情報を評価するための前記少なくとも1つのメカニズムを備える、項目15に記載のシステム。
[項目17]
前記信頼性の間接的なインジケータは、前記設定情報がダウンロードされた回数と、前記設定情報をダウンロードしたユーザがその後、同一のアプリケーション、同一のデバイス、またはそれらの組み合わせに関連する他の設定情報をダウンロードした回数と、の少なくとも1つを備える、項目15に記載のシステム。
[項目18]
ネットワークサーバによって第1のデバイスから設定情報を受信する段階であって、前記設定情報は、前記第1のデバイスと前記第1のデバイス上で実行されるソフトウェアとの少なくとも1つに関連づけられた設定と、相互に関連している、受信する段階と、
前記ネットワークサーバによって前記第1のデバイスからユーザ情報を受信する段階と、
ネットワークストレージに前記設定情報および前記ユーザ情報を記憶させる段階と、
前記ユーザ情報を前記設定情報と相互に関連づける段階と、
少なくとも1つの第2のデバイスによるダウンロードのために前記設定情報をポストする段階と、
を備える方法。
[項目19]
前記設定情報は、デバイス設定、アプリケーション設定、ドライバ設定、セキュリティ設定、プライバシー設定、ネットワーク設定、電子メール設定、およびそれらの組み合わせの少なくとも1つを備える、項目18に記載の方法。
[項目20]
ユーザ情報は、ユーザ名、ユーザの経験レベル、ユーザの技術的熟練レベル、およびそれらの組み合わせの少なくとも1つを備える、項目18に記載の方法。
[項目21]
前記第1のデバイスから受信された設定情報を評価するための少なくとも1つのメカニズムを提供する段階と、
前記少なくとも1つのメカニズムによって受信されたユーザ評価に基づいて信頼度評価を確立する段階と、
前記信頼度評価を前記設定情報と前記ユーザ情報との少なくとも1つに関連づける段階と、
をさらに備える、項目18に記載の方法。
[項目22]
前記設定情報の信頼性の直接的なインジケータ、前記設定情報の信頼性の間接的なインジケータ、およびそれらの組み合わせの少なくとも1つを前記ネットワークサーバによって監視する段階をさらに備える、項目18から21のいずれか一項に記載の方法。
[項目23]
前記信頼性の直接的なインジケータと前記信頼性の間接的なインジケータとの少なくとも1つを使用して信頼度評価を確立する段階をさらに備える、項目22に記載の方法。
[項目24]
前記信頼性の直接的なインジケータは、前記設定情報を評価するための少なくとも1つのメカニズムを備える、項目23に記載の方法。
[項目25]
前記信頼性の間接的なインジケータは、前記設定情報がダウンロードされた回数と、前記設定情報をダウンロードしたユーザがその後、同一のアプリケーション、同一のデバイス、またはそれらの組み合わせに関連する他の設定情報をダウンロードした回数と、の少なくとも1つを備える、項目23に記載の方法。
図1
図2
図3