特許第5816106号(P5816106)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5816106
(24)【登録日】2015年10月2日
(45)【発行日】2015年11月18日
(54)【発明の名称】発電装置及び発電方法
(51)【国際特許分類】
   F02G 1/044 20060101AFI20151029BHJP
   F02G 1/053 20060101ALI20151029BHJP
   F02G 1/055 20060101ALI20151029BHJP
【FI】
   F02G1/044 Z
   F02G1/053 A
   F02G1/053 D
   F02G1/053 G
   F02G1/055 A
   F02G1/055 F
   F02G1/055 G
【請求項の数】8
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-11915(P2012-11915)
(22)【出願日】2012年1月24日
(65)【公開番号】特開2013-151873(P2013-151873A)
(43)【公開日】2013年8月8日
【審査請求日】2014年10月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000173809
【氏名又は名称】一般財団法人電力中央研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】松村 哲夫
【審査官】 佐藤 健一
(56)【参考文献】
【文献】 特公昭36−021904(JP,B1)
【文献】 特開2008−223622(JP,A)
【文献】 特開平11−237138(JP,A)
【文献】 特表2001−518592(JP,A)
【文献】 特開平11−082295(JP,A)
【文献】 特開平05−179901(JP,A)
【文献】 特開2002−206819(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02G 1/00−1/06
DWPI(Thomson Innovation)
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下層に温水を有し、上層に冷水を有し、前記温水はヒートポンプにより所定の温度に維持されている水槽と、
外壁と内壁の間に空間を有し、一部が前記温水に浸ることで前記一部に熱が加えられ、他の一部が前記冷水に浸かることで前記他の一部から熱が奪われる回転部材と、
前記回転部材を回転可能に支持する支持部材と、
一端が前記回転部材の前記空間と連結して密封空間を形成し、他端が前記内壁の内側の回転軸と異なる位置に固定され、前記温水からの加熱による前記密封空間の気体の膨張により伸び、前記冷水からの冷却による前記密封空間の前記気体の収縮により縮むことで、前記支持部材を中心として前記回転部材を回転させる伸縮部材と、
前記回転部材の回転から電気を生成する発電部と
を備えたことを特徴とする発電装置。
【請求項2】
前記伸縮部材は、伸縮部分が蛇腹で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の発電装置。
【請求項3】
前記支持部材は、クランク形状を有しており、
前記伸縮部材は、前記他端が前記支持部材のクランク部分に固定されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の発電装置。
【請求項4】
前記伸縮部材及び回転部材の空間によって形成された密封空間にはヘリウムが充填されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の発電装置。
【請求項5】
前記回転部材は、前記空間を複数有しており、
前記伸縮部材は、複数の前記空間に連結するように複数設けられており、隣接する伸縮部材は回転軸を中心として回転方向に均等に分割した角度を有するように設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の発電装置。
【請求項6】
下層に温水を有し、上層に冷水を有し、前記温水はヒートポンプにより所定の温度に維持されている水槽における前記温水に回転するドラムの一部を浸らせることで、前記温水により前記一部に熱を加え、前記ドラムの内壁と外壁の間の密封空間に充填された気体を膨張させ、前記内壁の内側の回転軸と異なる固定点を押して、前記内壁を前記固定点から離すことで前記ドラムをさらに回転させる押回転ステップと、
前記冷水に前記ドラムの他の一部を浸らせることで、前記冷水により前記他の一部から熱を奪い、前記ドラムの前記密封空間に充填された前記気体を収縮させ、前記固定点を引いて、前記内壁を前記固定点に近づけることで前記ドラムをさらに回転させる引回転ステップと、
前記押回転ステップと前記引回転ステップとを繰り返すことで前記ドラムの回転から電気を生成する電気生成ステップと
を有することを特徴とする発電方法。
【請求項7】
下層に温水を有し、上層に冷水を有し、前記温水は温泉により所定の温度に維持されている水槽と、
外壁と内壁の間に空間を有し、一部が前記温水に浸ることで前記一部に熱が加えられ、他の一部が前記冷水に浸かることで前記他の一部から熱が奪われる回転部材と、
前記回転部材を回転可能に支持する支持部材と、
一端が前記回転部材の前記空間と連結して密封空間を形成し、他端が前記内壁の内側の回転軸と異なる位置に固定され、前記温水からの加熱による前記密封空間の気体の膨張により伸び、前記冷水からの冷却による前記密封空間の前記気体の収縮により縮むことで、前記支持部材を中心として前記回転部材を回転させる伸縮部材と、
前記回転部材の回転から電気を生成する発電部と
を備えたことを特徴とする発電装置。
【請求項8】
下層に温水を有し、上層に冷水を有し、前記温水は太陽熱により所定の温度に維持されている水槽と、
外壁と内壁の間に空間を有し、一部が前記温水に浸ることで前記一部に熱が加えられ、他の一部が前記冷水に浸かることで前記他の一部から熱が奪われる回転部材と、
前記回転部材を回転可能に支持する支持部材と、
一端が前記回転部材の前記空間と連結して密封空間を形成し、他端が前記内壁の内側の回転軸と異なる位置に固定され、前記温水からの加熱による前記密封空間の気体の膨張により伸び、前記冷水からの冷却による前記密封空間の前記気体の収縮により縮むことで、前記支持部材を中心として前記回転部材を回転させる伸縮部材と、
前記回転部材の回転から電気を生成する発電部と
を備えたことを特徴とする発電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発電装置及び発電方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、エネルギー資源の枯渇や環境保護といったさまざまな要因から、地熱発電や排熱利用などの100℃内外の低温熱源を利用した発電技術の開発が望まれている。このような低温熱源を利用した発電技術は、100℃内外の温水を利用したエネルギーの備蓄や再生可能エネルギーなどの貯蔵技術としても利用が考えられる。このような低温熱源を利用した発電技術としては、炭化水素やアンモニアなど沸点の低い液体を利用したバイナリー発電方式が知られている。
【0003】
また、低温熱源を利用した発電技術に用いる他の技術として、気体の膨張及び収縮を利用したカルノーサイクルが考えられる。カルノーサイクルは、理論効率として非常に高い熱効率を有する。カルノーサイクルを実現する技術の一つにスターリングエンジンがある。スターリングエンジンは、外部から熱を供給しエンジン内部で膨張・収縮を行う作動ガスを必要な温度まで加熱することにより動作する外燃機関である。スターリングエンジンには、ディスプレーサ型と呼ばれる方式や2ピストン型と呼ばれる方式などがある。
【0004】
スターリングエンジンには、気体の膨張及び収縮により伸縮する容器の形状を蛇腹にすることで、ガス漏れを防ぎ、熱損失を軽減する従来技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−90607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、バイナリー発電方式では、発電効率の向上の困難性や、アンモニアなどを用いた場合の臭気対策など高い生産コストといった問題がある。また、ディスプレーサ型及び2ピストン型のいずれのスターリングエンジンにおいても、気体の加熱及び冷却のために、容器内の加熱部分と冷却部分との間において気体の移動が発生する。このような容器内での気体の移動により、熱効率が低下してしまうおそれがある。また、気体を移動させるために構造が複雑になり、生産工程の複雑化や生産コストの増大のおそれがある。
【0007】
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、単純な構造で熱効率が高い発電装置及び発電方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願の開示する発電装置及び発電方法は、一つの態様において、下層に温水を有し、上層に冷水を有し、前記温水はヒートポンプにより所定の温度に維持されている。回転部材は、外壁と内壁の間に空間を有し、一部が前記温水に浸ることで前記一部に熱が加えられ、他の一部が前記冷水に浸かることで前記他の一部から熱が奪われる。支持部材は、前記回転部材を回転可能に支持する。伸縮部材は、一端が前記回転部材の前記空間と連結して密封空間を形成し、他端が前記内壁の内側の回転軸と異なる位置に固定され、前記温水からの加熱による前記密封空間の気体の膨張により伸び、前記冷水からの冷却による前記密封空間の前記気体の収縮により縮むことで、前記支持部材を中心として前記回転部材を回転させる。発電部は、前記回転部材の回転から電気を生成する。
【発明の効果】
【0009】
本願の開示する発電装置及び発電方法の一つの態様によれば、単純な構造で熱効率を高くすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施例1に係る発電装置の概念図である。
図2図2は、実施例1に係るドラム及び回転軸の斜視図である。
図3図3は、実施例1に係るドラム及び回転軸の透視斜視図である。
図4図4は、実施例1に係るドラム及び回転軸を側板側からみた概念図である。
図5図5は、実施例1に係るドラム及び回転軸を側面側からみた概念図である。
図6図6は、実施例1に係る回転軸の平面図である。
図7A図7Aは、外胴の側面図である。
図7B図7Bは、外胴の平面図である。
図8A図8Aは、内胴の側面図である。
図8B図8Bは、内胴の平面図である。
図8C図8Cは、内胴の円周方向展開図である。
図9A図9Aは、ドラムの側板の構造及びドラムの回転による発電を説明するための図である。
図9B図9Bは、歯車機構の平面図である。
図10図10は、実施例1に係る発電装置の回転動作のフローチャートである。
図11図11は、実施例1に係る発電装置とカルノーサイクルとの比較図である。
図12図12は、ソーラーポンドを利用した設置例を示す図である。
図13図13は、温泉を利用した設置例を示す図である。
図14図14は、原子力発電使用済燃料の発熱を利用した設置例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本願の開示する発電装置及び発電方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する発電装置及び発電方法が限定されるものではない。
【実施例1】
【0012】
図1は、実施例1に係る発電装置の概念図である。図1に示すように、本実施例に係る発電装置は、ドラム1、回転軸2、冷却部3、加熱部4、歯車機構5及び発電機6を有している。そして、発電装置は、土台7に設置されている。回転軸2は、土台7に固定されている。
【0013】
ここで、図2を参照して、ドラム1の回転の概要を説明する。図2は、実施例1に係るドラム及び回転軸の斜視図である。図2では、図1のドラム1、回転軸2、冷却部3及び加熱部4の部分を抜き出して示している。
【0014】
回転軸2は、ドラム1の側板1Aの中心及び側板1Bの中心を回転可能に支持している。すなわち、ドラム1は、側板1Aの中心及び側板1Bの中心を通過する軸を中心として円周方向、例えば矢印Pの方向に回転する。このドラム1が、「回転部材」の一例にあたる。また、回転軸2が、「支持部材」の一例にあたる。
【0015】
また、回転するドラム1の冷却領域31に位置する部分が、冷却部3により冷却される。また、回転するドラム1の加熱領域41に位置する部分が、加熱部4により加熱される。冷却部3は、加熱部4より低い温度でドラム1を外部から冷却する機構であれば特に制限はなく、例えば、水などを用いても良い。また、加熱部4は、ドラム1を外部から加熱する機構であれば特に制限はなく、例えば、温かいお湯やガスなどを燃焼させて発生する熱源などでもよい。この加熱及び冷却により、ドラム1は回転力を得る。このドラム1の回転については次に詳述する。
【0016】
図3は、実施例1に係るドラム及び回転軸の透視斜視図である。また、図4は、実施例1に係るドラム及び回転軸を側板側からみた概念図である。図4は、図3における矢印Sの向きに見た状態を表している。また、図5は、実施例1に係るドラム及び回転軸を側面側からみた概念図である。図5は、図3において側面方向から見た状態を表している。
【0017】
図3及び図5に示すように、回転軸2は、クランク部21を有する。ここでは、クランク部21として、クランク形状を有する回転軸2の回転軸とずれた位置における回転軸と平行な軸となる部分を指すものとする。例えば、本実施例では、回転軸2は、図6で表される形状を有している。図6は、実施例1に係る回転軸の平面図である。本実施例では、回転軸2は、長さ1.2m、直径0.01mである。また、クランク部21は、高さ0.05m、長さ0.3mのクランク形状を有している。さらに、クランク部には、軸受部22A及び22Bが設けられている。この軸受部22A及び22Bには、後述する蛇腹管10A〜10Dから延びる蛇腹接合棒11A〜11Dの軸受が配置される。また、軸受部22C及び22Dは、ドラム1の側板1A及び1Bを回転可能に支持する軸受である。さらに、回転軸2は、両端に土台との固定用金具24を有する。回転軸2は、この固定用金具24により土台に対して固定される。
【0018】
軸受23A及び23Bは、筒状をしており、クランク部21のドラム1の回転方向の全周を覆い、且つクランク部21の長手方向(ドラム1の回転方向と直交する方向)の一部を覆うように軸受部22A及び22Bの位置にそれぞれ配置される。ここで、本実施例では、軸受23A及び23Bの2つの軸受を配置したが、蛇腹接合棒11A〜11Dが接続できればいくつでもよい。例えば、軸受は1つでもよい。その場合、1つの軸受に蛇腹接合棒11A〜11Dが接続される。また、軸受は、クランク部21の長手方向の一部を覆うように配置したが、例えば、軸受を1つにした場合、クランク部21の長手方向の全部を覆うようにしてもよい。そして、軸受23A及び23Bは、ドラム1の回転方向に回転可能である。軸受23A及び23Bは、ベアリングなどを用いてなるべく回転を滑らかにすることが好ましい。この軸受部22A及び22B並びに軸受23A及び23Bが、「固定点」の一例にあたる。
【0019】
ここで、本実施例では、回転軸2はクランク形状を有しているが、蛇腹接合棒11A〜11Dの一端を回転軸からずれた位置に固定でき、且つドラム1の回転時に回転軸2に蛇腹管10A〜10D又は蛇腹接合棒11A〜11Dが接触しなければ他の形状でもよい。
【0020】
図3に示すように、ドラム1は、外胴12及び内胴13を有している。さらに、ドラム1は、外胴12及び内胴13の筒の端部は、側板1Aと側板1Bが設けられている。そして、ドラム1は、外胴12と内胴13との間に空間14を有している。実際には、図4に示すように、空間14は、いくつかの空間に分割されている。例えば、本実施例では、空間14は、後述する蛇腹管10A〜10Dに対応するように、空間14A〜14Dの4つの空間に分割されている。例えば、本実施例では、空間14は、ゴム製の仕切り15で仕切られており、仕切り15により空間14A〜14Dに分割されている。ただし、図3では、説明の便宜上、空間14の分割は図示していない。
【0021】
ここで、図7A図8Cを参照して、本実施例に係るドラム1の外胴12及び内胴13について詳細に説明する。図7Aは、外胴の側面図である。図7Bは、外胴の平面図である。図8Aは、内胴の側面図である。図8Bは、内胴の平面図である。図8Cは、内胴の円周方向展開図である。
【0022】
例えば、本実施例では、外胴12は、厚さ0.3mm程度の鉄製の円筒である。そして、本実施例では、図7Aに示すように、外胴12の開口部の直径は、0.3mである。また、図7Bに示すように、外胴12の長さは1mである。そして、外胴12の表面には撥水塗料の塗布又は撥水膜のコーティングを施す。
【0023】
また、例えば、本実施例では、内胴13は、厚さ10mm程度の硬質プラスチックスで生成された円筒である。そして、本実施例では、図8Aに示すように、内胴13の開口部の直径は、0.28mである。また、内胴13の長さは1mである。そして、図8Cに示すように、内胴13には角度90度毎に直径0.1mの円形の穴131と直径10mmの円形の穴132とが4つずつ穿たれている。図8Cの矢印は円周方向を表している。穴132は、蛇腹管10A〜10Dを差し込む穴である。また、穴132は、ヘリウムなどのガス封入用の穴である。穴132は、ガス封入後プラグなどで密封する。
【0024】
さらに、図9Aに示すように、側板1Aには内胴13の差込用の溝101が設けられており、側板1Bにも同様に内胴13の差込用の溝102が設けられている。図9Aは、ドラムの側板の構造及びドラムの回転による発電を説明するための図である。そして、溝101及び溝102に内胴13の両端の開口部がそれぞれ差し込まれる。さらに、側板1A及び1Bの外周と外胴12の両端の開口部が接合される。また、本実施例では、例えば、側板1A及び1Bは、厚さ10mm程度の硬質プラスチックス板である。
【0025】
ドラム1の全体の説明に戻る。ドラム1が回転することにより、空間14A〜14Dを形成するドラム1の外胴12が加熱部4により順次加熱され、反対側に位置する空間14A〜14Dを形成するドラム1の外胴12が冷却部3により順次冷却される。具体的に加熱及び冷却のサイクルを説明すると、空間14Aの外胴12の加熱及びに空間14Cの外胴12の冷却が行われる。次に、空間14Bの外胴12の加熱及び空間14Dの外胴12の冷却が行われる。次に空間14Cの外胴12の加熱及び空間14Aの外壁の冷却が行われる。次に空間14Dの外胴12の加熱及び空間14Bの外胴12の冷却が行われる。そして、この空間14A〜14Dの外胴12の加熱及び冷却のサイクルが繰り返される。
【0026】
蛇腹管10A〜10Dは、ゴムなどの伸縮性を有する部材で形成されている。以下では、蛇腹管10A〜10Dを特に区別しない場合には、単に「蛇腹管10」という。例えば、本実施例では、蛇腹管10は、端部の外径が0.1m、標準長さ0.1mのゴム製であり、0.05m〜0.15mの範囲で伸縮するものを用いる。そして、蛇腹管10は、内部に空間を有し、蛇腹の伸縮する方向の一端に開口部を有している。
【0027】
蛇腹管10は、内胴13の穴131にそれぞれ差し込まれ、蛇腹管10の内部の空間は空間14と連結されている。具体的には、図4のように、蛇腹管10Aは空間14Aと連結されており、蛇腹管10Bは空間14Bと連結されており、蛇腹管10Cは空間14Cと連結されており、蛇腹管10Dは空間14Dと連結されている。また、本実施例では蛇腹管10A〜10Dのうち隣り合うもの同士が90度の角度をなすように、配置されている。すなわち、蛇腹管10Aと蛇腹管10Cとは対向する位置に配置され、蛇腹管10Bと蛇腹管10Dとは対向する位置に配置される。
【0028】
さらに、空間14A〜14Dと蛇腹管10A〜10Dとで形成される空間について詳細に説明する。ここでは空間14A及び蛇腹管10Aを例に説明する。図4に示すように、空間14A及び蛇腹管10Aによって密閉された空間が形成されている。そして、空間14A及び蛇腹管10Aによって形成された空間に気体が充填されている。例えば、ヘリウムガスが空間14A及び蛇腹管10Aによって形成された空間に充填されている。充填されたヘリウムガスは、空間14Aを構成する外胴12が冷却部3によって冷却されると収縮する。また、空間14A及び蛇腹管10Aによって形成された空間に充填されたヘリウムガスは、空間14Aを構成する外胴12が加熱部4によって加熱されると収縮する。ここでは、空間14A及び蛇腹管10Aが形成する内部空間を例に説明したが、空間14B〜14D及び蛇腹管10B〜10Dについても同様である。蛇腹管10の内部の空間に充填されたヘリウムガスが膨張すると、蛇腹管10は伸びる。また、蛇腹管10の内部の空間に充填されたヘリウムガスが収縮すると、蛇腹管10は縮む。以下では、蛇腹管10A及び空間14Aによって形成された空間も充填されたヘリウムガスの加熱及び冷却を空間14Aの加熱及び冷却という。また、「空間14B〜14Dの加熱」についても同様とする。このように、蛇腹にすることで、シリンダーを用いた場合に比べて、気体の漏洩を防ぐシール部の数を低減でき、気体の漏洩を軽減することができ、また構造も単純なものにすることができる。
【0029】
ドラム1の回転により、加熱位置及び冷却位置が変わっていくことで、蛇腹管10A〜10Dは順次伸び縮みを繰り返す。ここで、蛇腹管10Aの伸縮のサイクルを具体的に説明する。空間14Aが加熱されることで蛇腹管10Aが伸び、空間14Cの冷却が行われ蛇腹管10Cが縮む。次に、空間14Bが加熱され蛇腹管10Bが縮み、空間14Dが冷却され蛇腹管10Dが縮む。次に、空間14Cが加熱され蛇腹管10Cが伸び、空間14Aが冷却され蛇腹管10Aが縮む。次に、空間14Dが加熱され蛇腹管10Dが伸び、空間14Bが冷却され蛇腹管10Bが縮む。そして、この蛇腹管10A〜10Dの伸縮のサイクルが繰り返される。
【0030】
蛇腹接合棒11A〜11Dは、棒状の部材である。以下では、蛇腹接合棒11A〜11Dを区別しないときは、単に「蛇腹接合棒11」という。例えば、本実施例では、蛇腹接合棒11は、鉄製の直径5mm程度の棒状の部材である。そして、図3及び図5に示すように、蛇腹接合棒11Aは、一端が蛇腹管10Aの伸縮方向の面に接続され、他端が軸受23Aに接続されている。蛇腹接合棒11Cは、一端が蛇腹管10Cの伸縮方向の面に接続され、他端が軸受23Aに接続されている。また、蛇腹接合棒11Bは、一端が蛇腹管10Bの伸縮方向の面に接続され、他端が軸受23Bに接続されている。蛇腹接合棒11Dは、一端が蛇腹管10Dの伸縮方向の面に接続され、他端が軸受23Bに接続されている。
【0031】
ここで、蛇腹管10の膨張及び収縮による力の伝達について説明する。例えば、蛇腹管10A及び蛇腹接合棒11Aを例に説明すると、蛇腹管10Aが伸びることで、蛇腹接合棒11Aは軸受23Aを介して回転軸2のクランク部21を押す。この蛇腹接合棒11Aがクランク部21に加えた力の反作用を蛇腹接合棒11A及び蛇腹管10が受け、蛇腹管10はドラム1の内胴13を押す。また、蛇腹管10Aが縮むことで、蛇腹接合棒11Aは軸受23Aを介して回転軸2のクランク部21を引く。この蛇腹接合棒11Aがクランク部21に加えた力の反作用を蛇腹接合棒11A及び蛇腹管10が受け、蛇腹管10はドラム1の内胴13を引く。ここでは、蛇腹管10A及び蛇腹接合棒11Aを例に説明したが、蛇腹管10B〜10D及び蛇腹接合棒11B〜11Dも同様の動作を行う。この蛇腹管10によるドラム1を押す力および引く力により、ドラム1が回転する。この蛇腹管10及び蛇腹接合棒11が、「伸縮部材」の一例にあたる。
【0032】
さらに、図9A及び図9Bを参照して、本実施例に係る発電装置における発電機構について説明する。図9Bは、歯車機構の平面図である。歯車機構5は、図9Bに示すように、大歯車51と小歯車52とが噛み合っている。そして、大歯車51はドラム1の側板1Aに連結されている。
【0033】
ドラム1が回転すると、図9Aに示す側板1A及び1Bが回転軸2と共に回転する。そして、回転軸2の回転が歯車機構5に伝わり、大歯車51が回転する。大歯車51が回転すると、噛み合っている小歯車52が回転する。そして、発電機6は、小歯車52の回転を受けて発電を行う。ここで、発電機6はドラム1の外側に設置されているが、大歯車51、小歯車52を含めてドラム1の内側に設置する事も可能である。
【0034】
次に、図10を参照して、発電装置の回転の1サイクルにおける動作の流れについて説明する。図10は、実施例に係る発電装置の回転動作のフローチャートである。ここで、図10のフローチャートでは、空間14Aが暖められる状態から1サイクルが開始するように記載しているが、実際には1サイクルはいずれの空間の暖めから開始してもよい。
【0035】
空間14Aに充填されている気体が、加熱部4により暖められ膨張する。さらに、空間14Cに充填されている気体が、冷却部3により冷やされ収縮する(ステップS1)。
【0036】
空間14Aに充填された気体の膨張により、蛇腹管10Aが延びる。また、空間14Cに充填された気体の収縮により蛇腹管10Cが縮む(ステップS2)。
【0037】
蛇腹管10Aが接続されている部分のドラム1の内胴13がクランク部21からの押力で押され、さらに、蛇腹管10Cが接続されている部分のドラム1の内胴13がクランク部21からの引力により引かれることにより、ドラム1が回転する(ステップS3)。
【0038】
空間14Bに充填されている気体が、加熱部4により暖められ膨張する。さらに、空間14Dに充填されている気体が、冷却部3により冷やされ収縮する(ステップS4)。
【0039】
空間14Bに充填された気体の膨張により、蛇腹管10Bが延びる。また、空間14Dに充填された気体の収縮により蛇腹管10Dが縮む(ステップS5)。
【0040】
蛇腹管10Bが接続されている部分のドラム1の内胴13がクランク部21からの押力で押され、さらに、蛇腹管10Dが接続されている部分のドラム1の内胴13がクランク部21からの引力により引かれることにより、ドラム1が回転する(ステップS6)。
【0041】
空間14Cに充填されている気体が、加熱部4により暖められ膨張する。さらに、空間14Aに充填されている気体が、冷却部3により冷やされ収縮する(ステップS7)。
【0042】
空間14Cに充填された気体の膨張により、蛇腹管10Cが延びる。また、空間14Aに充填された気体の収縮により蛇腹管10Aが縮む(ステップS8)。
【0043】
蛇腹管10Cが接続されている部分のドラム1の内胴13がクランク部21からの押力で押され、さらに、蛇腹管10Aが接続されている部分のドラム1の内胴13がクランク部21からの引力により引かれることにより、ドラム1が回転する(ステップS9)。
【0044】
空間14Dに充填されている気体が、加熱部4により暖められ膨張する。さらに、空間14Bに充填されている気体が、冷却部3により冷やされ収縮する(ステップS10)。
【0045】
空間14Dに充填された気体の膨張により、蛇腹管10Dが延びる。また、空間14Bに充填された気体の収縮により蛇腹管10Bが縮む(ステップS11)。
【0046】
蛇腹管10Dが接続されている部分のドラム1の内胴13がクランク部21からの押力で押され、さらに、蛇腹管10Bが接続されている部分のドラム1の内胴13がクランク部21からの引力により引かれることにより、ドラム1が回転する(ステップS12)。
【0047】
次に、図11を参照して、本実施例に係る発電装置の熱効率について説明する。図11は、実施例1に係る発電装置とカルノーサイクルとの比較図である。図11は、縦軸を蛇腹又はシリンダーの長さとし、横軸をドラムの回転とする。
【0048】
グラフ200は、カルノーサイクルを想定した場合の理想的な蛇腹又はシリンダーの伸縮とドラムの回転との関係を示すグラフである。そして、グラフ201は、本実施例に係る発電装置による蛇腹又はシリンダーの伸縮とドラムの回転との関係を示すグラフである。
【0049】
グラフ201では、蛇腹が伸びだす時点での蛇腹の動き及び蛇腹の伸びが停止するまでの蛇腹の動きが、グラフ200に比べて緩やかになっているが、非常にカルノーサイクルの理論的な動作に近似していることが分かる。
【0050】
このように、本実施例に係る発電装置を用いた場合、カルノーサイクルの理論値に近い動作を行うことができ、熱効率が非常に高いカルノーサイクルに近づけることができる。
【0051】
次に、本実施例に係る発電装置による発電量及び発電効率についてより具体的に説明する。ここでは、ドラム1の開口の直径が0.3m、高さが1mである。この場合、ドラム1の表面積はおよそ1mとなる。また、外胴12と内胴13との間の幅が0.01mであり、蛇腹管10A〜10D及び空間14A〜14Bのそれぞれで形成される空間のガス容積が0.01mである。さらに、ガス温度で30℃から80℃への50℃の幅の温度変化が起こる場合で説明する。
【0052】
熱伝導率は、空気は2.41×0.01W/m/Kであり、ヘリウムは17.77×0.01W/m・Kである。そこで、容器内の気体への熱伝達量は、気体が空気の場合241Wであり、気体がヘリウムの場合1777Wとなる。ここで、ヘリウムは大気圧と同じ0.1MPaとする。
【0053】
さらに、定圧比熱は、空気は1.007kJ/kg/Kであり、ヘリウムは5.193kJ/kg/Kである。また、空気は密度1.2441kg/mであり、ヘリウムは0.1604kg/mである。そこで、50℃のガス温度上昇(30℃〜80℃)に必要な熱量は、空気では0.626KJとなり、ヘリウムでは0.416KJとなる。したがって、50℃のガス温度上昇に必要な時間は、空気では2.6秒、ヘリウムでは0.23秒となる。
【0054】
そして、空間14A〜14Dに充填されるガスが大気の場合には、伝熱量は240Wとなり、発電量は20Wとなる。また、空間14A〜14Dに充填されるガスがヘリウムの場合には、伝熱量は1.8kWとなり、発電量は140Wとなる。
【0055】
このように、充填するガスとして大気又はヘリウムのいずれを用いても、発電効率は概ね8%程度となる。ただし、ガスとして大気を用いた場合には、発電量が小さいため、充填するガスにはヘリウムを用いることがより好ましい。
【0056】
また、単体の発電装置では、ここで示した概算通りヘリウムガスを用いた場合にも140Wと少ないが、発電装置自体の製造費用を数千円以下に抑えることができる。その場合、複数の発電装置を用いて発電を行うことで、1kWあたり数万円程度のコストとなると考えられ、低コストで発電を行うことができる。
【0057】
また、以上の説明では、回転を行う部材が円柱形のドラム1の場合で説明したが、この回転を行う部材は、内部に設けられた蛇腹管の伸縮により回転すればどのような形でもよく、例えば、多角柱や円錐台などでもよい。さらに、以上の説明では、ドラム1の回転力を発生させる蛇腹管10及び蛇腹接合棒11を4つ配置したがこれは回転力さえ得られれば特に制限はなく、例えば1つでもよいし、5つ以上配置してもよい。
【0058】
以上に説明したように、本実施例に係る発電装置は、容器内に充填させた気体に対して加熱又は冷却して気体を膨張又は収縮させることにより、ドラムを回転させて発電を行うことができる。そして、本実施例に係る発電装置では、容器内の加熱部分と冷却部分との間において気体の移動を行わないので、容器内での気体の移動による熱効率の低下を軽減することができる。また、気体の移動が不要であるので、発電装置の構造を単純にすることができ、生産工程の簡略化や生産コストの低減が可能となる。
【実施例2】
【0059】
次に、実施例2に係る発電装置について説明する。図12は、ソーラーポンドを利用した設置例を示す図である。図12に示すように、本実施例に係る発電装置は、加熱及び冷却機構としてソーラーポンドを用いている。
【0060】
本実施例では、ソーラーポンドは、水槽5の下部に85℃の温塩水を注ぎ、その上に20℃の冷水を注ぎ込むことで造られている。そして、温塩水と冷水とは比重が異なるため、交じり合わず、下部の温塩水の熱の放出を抑えることができる。さらに、本実施例では、ヒートポンプ6によって温塩水が加熱され85℃に維持されている。これにより、エネルギー貯蔵を行うことができる。なお、温塩水を使用しないソーラーポンドもあり、適用先としては温塩水に限らず、例えば温水などでもよい。
【0061】
ヒートポンプ6の代わりに、電気を自装置に通電することにより、自装置をモーターとして利用し、このモーターの駆動力を用いてドラム1を回転させることで、蛇腹10を伸縮させることができる。そして、蛇腹10が伸縮することにより気体が発吸熱する。このように、本発電装置にヒートポンプの役割を持たせることもできる。
【0062】
そして、ドラム1は、一部が冷水に浸かり、他の部分が温塩水に浸かるように配置される。そして、温塩水が加熱部4となり、冷水が冷却部3となる。このとき、ドラム1は、回転軸2によって回転可能に支持されている。ここで、本実施例では、回転軸2を冷水側に配置して、ドラム1の冷水に浸かる部分が、温塩水に浸かる部分よりも大きくなるように配置しているが、加熱及び冷却の効率を考慮して適切な位置にドラム1を配置することが好ましい。
【0063】
そして、ドラム1の温塩水に浸された部分が温められ、温められた領域に配置されている蛇腹管10が伸び、ドラム1の冷水に浸された部分が冷やされ、冷やされた領域に配置されている蛇腹管10が縮む。これにより、ドラム1が回転し発電を行うことができる。
【0064】
以上に説明したように、本実施例に係る発電機では、ソーラーポンドを利用して容器内の気体の加熱及び冷却を行い発電することができる。このように、ソーラーポンドを利用することで、加熱及び冷却の機構を単純にすることができる。
【実施例3】
【0065】
次に、実施例3に係る発電装置について説明する。図13は、温泉を利用した設置例を示す図である。図13に示すように、本実施例に係る発電装置は、加熱機構として温泉を用いており、また、冷却機構として加水せずに空気により冷却を行っている。温泉は、矢印Q1で示されるように流れており、温度は85℃程度に維持される。この温泉が、加熱部4となる。
【0066】
本実施例では、ドラム1は、一部が温泉に浸され、他の部分が外気に触れるように配置される。このとき、ドラム1は、回転軸2によって回転可能に支持されている。ここで、本実施例では、回転軸2を温泉に浸らないように配置して、ドラム1の外気に触れる部分が、温泉に浸される部分よりも大きくなるように配置しているが、加熱及び冷却の効率を考慮して適切な位置にドラム1を配置することが好ましい。
【0067】
そして、ドラム1の温泉に浸かった部分が温められ、温められた領域に配置されている蛇腹管10が伸び、ドラム1の外気に触れている部分が冷やされ、冷やされた領域に配置されている蛇腹管10が縮む。これにより、ドラム1が回転し発電を行うことができる。
【0068】
以上に説明したように、本実施例に係る発電機では、温泉の熱及び外気を利用して容器内の気体の加熱及び冷却を行い発電することができる。このように、温泉を利用することで、再生可能エネルギーを利用した発電を実現することができる。
【実施例4】
【0069】
次に、実施例4に係る発電装置について説明する。図14は、原子力発電使用済燃料の発熱を利用した設置例を示す図である。図14に示すように、本実施例に係る発電装置は、加熱機構として原子力発電使用済燃料の貯蔵時の発熱を用いており、また、冷却機構として加水せずに空気により冷却を行っている。
【0070】
本実施例では、ドラム1の一部が、150℃程度に温度が維持されるシリコンオイルに浸され、他の部分が外気に触れるように配置される。このシリコンオイルが加熱部4となる。このとき、ドラム1は、回転軸2によって回転可能に支持されている。シリコンオイルは、使用済燃料を20体程度収納した使用済燃料キャニスター301の周囲に熱交換器302を設ける。熱交換器302としては、例えば、鉄などを使用済燃料キャニスター301の周囲に巻きつけるなどで実現できる。そして、熱交換器302を通過させてシリコンオイルを循環させる。これにより、シリコンオイルは150℃程度に温度が維持される。ここで、本実施例では、回転軸2をシリコンオイルに浸らないように配置して、ドラム1の外気に触れる部分が、シリコンオイルに浸される部分よりも大きくなるように配置しているが、加熱及び冷却の効率を考慮して適切な位置にドラム1を配置することが好ましい。
【0071】
そして、ドラム1のシリコンオイルに浸かった部分が温められ、温められた領域に配置されている蛇腹管10が伸び、ドラム1の外気に触れている部分が冷やされ、冷やされた領域に配置されている蛇腹管10が縮む。これにより、ドラム1が回転し発電を行うことができる。
【0072】
以上に説明したように、本実施例に係る発電機では、原子力発電使用済燃料を用いて容器内の気体を加熱し発電することができる。このように、原子力発電使用済燃料の発熱を利用することで、核燃料サイクルの中で発生する熱を効率的に使用することができる。
【符号の説明】
【0073】
1 ドラム
1A、1B 側板
2 回転軸
3 冷却部
4 加熱部
5 歯車機構
6 発電機
7 土台
10A〜10D 蛇腹管
11A〜11D 蛇腹接合棒
12 外胴
13 内胴
14 空間
21 クランク部
22A〜22B 軸受部
23A、23B 軸受
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図10
図11
図12
図13
図14