特許5832374IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

近接場光と磁界両方測定できる走査プローブ顕微鏡のカンチレバー及びその製造方法、並びに走査プローブ顕微鏡を用いて近接場光計測や微小スケール磁界計測を行って薄膜熱アシスト磁気ヘッド素子を検査する熱アシスト磁気ヘッド素子の検査方法及びその装置

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

特許文献4に開示されている方法では、磁気ヘッド素子の書込み磁界のトラック幅のみ、計測することができる。しかし、次世代ハードディスク用の磁気ヘッド素子である熱アシスト磁気ヘッド素子が発生する近接場光又は近接場光発光部の表面形状の検査、及び近接場光発光部と書込み磁界発生部との位置関係などを検査することについては配慮されていない。 また、特許文献4には、磁気ヘッド素子の性能検査において、ウエハから切り出されたローバーの状態において検査することが記載されているが、熱アシスト磁気ヘッド素子に対しても同じくローバーというヘッド製造の早い段階で検査を行うことにより、熱アシスト磁気ヘッド素子に不良が発生したときに製造工程の上流で対策を施すことを可能にして、不良品の大量発生を未然に防止できるようにすることが求められる。 本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、製造工程途中のできるだけ早い段階で、又は磁気ヘッドスライダとして組立てた状態で熱アシスト磁気ヘッド素子が発生する近接場光または近接場光発光部の表面形状、及び近接場光発光部と書込み磁界発生部との位置関係などの検査を行うことができる、近接場光と磁界両方測定できる走査プローブ顕微鏡のカンチレバー及びその製造方法、並びに熱アシスト磁気ヘッド素子の検査方法及びその装置を提供するものである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

した課題を解決するために、本発明では、試料表面の磁界を計測する走査プローブ顕微鏡のカンチレバーを、板状の部材で形成されたレバーと、このレバーの先端部分に形成された探針とを有し、この探針の表面には磁性膜が形成され、この磁性体膜の表面には貴金属又は貴金属を含む合金の微粒子又は薄膜が形成されている構成とした。
【発明の効果】
本発明によれば、近接場光と磁界の両方を測定することが可能なカンチレバー、及びそのカンチレバーを備えた走査プローブ顕微鏡を提供することができる。 また、本発明によれば、製造工程途中のできるだけ早い段階で熱アシスト磁気ヘッド素子が発生する書込み磁界、熱アシスト光(近接場光)の強度分布または磁界発生部、近接場光発光部の表面形状、及び近接場光発光部と書込み磁界発生部との位置関係などの検査を非破壊で行うことができるという効果がある。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1A】本発明の第1近接場光と磁界両方測定できるカンチレバーの概略の構成を示す平面図である。

【図1B】本発明の第1近接場光と磁界両方測定できるカンチレバーの概略の構成を示す側面図である。

【図2A】本発明の第1近接場光と磁界両方測定できるカンチレバーの製造方法を説明する図で、カンチレバーと探針の正面側の表面に薄い磁性膜を形成した状態を示すカンチレバーの側面図である。

【図2B】本発明の第1近接場光と磁界両方測定できるカンチレバーの製造方法を説明する図で、カンチレバーと探針の正面側の表面に形成した薄い磁性膜に貴金属の微粒子を付着させた状態を示すカンチレバーの側面図である。

【図2C】本発明の第1近接場光と磁界両方測定できるカンチレバーの別な製造方法を説明する図で、カンチレバーと探針の表面の薄い磁性膜が形成された面とは異なる背面側に貴金属の微粒子を付着させた状態を示すカンチレバーの側面図である。

【図3A】本発明の第1熱アシスト磁気ヘッド素子検査装置の概略の構成を示すブロック図である。

【図3B】本発明の第1熱アシスト磁気ヘッド素子検査装置のローバーを載置していない状態のYステージと位置決め用の載置部の平面図である。

【図4A】本発明の第1熱アシスト磁気ヘッド素子検査装置の検出原理を説明する図で、ローバーに形成された熱アシスト磁気ヘッド素子が発生する磁界を測定している状態を示すカンチレバーとローバーの断面の側面図である。

【図4B】本発明の第1熱アシスト磁気ヘッド素子検査装置の検出原理を説明する図で、ローバーに形成された熱アシスト磁気ヘッド素子が発生する近接場光を測定している状態を示すカンチレバーと検出器及びローバーの断面の側面図である。

【図5】本発明の第1実施形態と第2熱アシスト磁気ヘッド素子検査装置を用いて熱アシスト磁気ヘッド素子を検査する手順を示すフロー図である。

【図6】本発明の第2熱アシスト磁気ヘッド素子検査装置の概略の構成を示すブロック図である。

【図7A】本発明の第2熱アシスト磁気ヘッド素子検査装置の検出原理を説明する図で、ローバーに形成された熱アシスト磁気ヘッド素子が発生する磁界を測定している状態を示すカンチレバーとローバーの断面の側面図である。

【図7B】本発明の第2熱アシスト磁気ヘッド素子検査装置の検出原理を説明する図で、ローバーに形成された熱アシスト磁気ヘッド素子が発生する近接場光を測定している状態を示すカンチレバーとローバーの断面の側面検査方式の概略図である。

【図8A】本発明の第3近接場光と磁界両方測定できる第1のカンチレバーの概略の構成を示す側面図である。

【図8B】本発明の第3近接場光と磁界両方測定できる第2のカンチレバーの概略の構成を示す側面図である。

【図9A】本発明の第3近接場光と磁界両方測定できる第2のカンチレバーの製造方法を説明する図で、カンチレバーと探針の正面側の表面に薄い磁性膜を形成した状態を示す第2のカンチレバーの側面図である。

【図9B】本発明の第3近接場光と磁界両方測定できる第2のカンチレバーの製造方法を説明する図で、カンチレバーと探針の正面側の表面に形成した薄い磁性膜に貴金属の微粒子を付着させた状態を示す第2のカンチレバーの側面図である。

【図9C】本発明の第3近接場光と磁界両方測定できる第2のカンチレバーの製造方法を説明する図で、カンチレバーと探針の正面側の表面に形成した薄い磁性膜と貴金属の微粒子の隙間に光の波長を変換可能な材料の微粒子を付着させた状態を示す第2のカンチレバーの側面図である。

【図10】本発明の第3熱アシスト磁気ヘッド素子検査装置の概略の構成を示すブロック図である。

【図11A】本発明の第3熱アシスト磁気ヘッド素子検査装置の検出原理を説明する図で、ローバーに形成された熱アシスト磁気ヘッド素子が発生する磁界を測定している状態を示す第1のカンチレバーとローバーの断面の側面図である。

【図11B】本発明の第3熱アシスト磁気ヘッド素子検査装置の検出原理を説明する図で、ローバーに形成された熱アシスト磁気ヘッド素子が発生する近接場光を測定している状態を示す第1のカンチレバーと検出器及びローバーの断面の側面図である。

【図12A】本発明の第3熱アシスト磁気ヘッド素子検査装置の検出原理を説明する図で、ローバーに形成された熱アシスト磁気ヘッド素子が発生する磁界を測定している状態を示す第2のカンチレバーとローバーの断面の側面図である。

【図12B】本発明の第3熱アシスト磁気ヘッド素子検査装置の検出原理を説明する図で、ローバーに形成された熱アシスト磁気ヘッド素子が発生する近接場光を測定している状態を示す第2のカンチレバーと検出器及びローバーの断面の側面図である。

1…レバー 2…磁性体 3…貴金属(例えば金や銀、プラチナ等)又は貴金属を含む合金の微粒子又は薄膜 4…探針 10…カンチレバー(Si+Au) 210…カンチレバー(Si+波長変換) 310…カンチレバー(Si+Au+波長変換) 30…制御部PC 40…ローバー 100…熱アシスト磁気ヘッド素子検査装置 101…検査ステージ 102…発信機 103…カメラ 104…Zステージ 105…Yステージ 106…Xステージ 107…ピエゾドライバ 109…半導体レーザ素子 110…変位センサ 111…差動アンプ 112…DCコンバータ 113…フィードバックコントローラ 114…載置部 115、515…検出器 122…加振部 130…変位検出部 401…熱アシスト磁気ヘッド素子部 402…磁界発生部 404…近接場光発光部 501…レーザ光源 1105…フィルター 1106…近接場光の波長と異なる散乱光。

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