【実施例1】
【0011】
図1は本実施例の検査装置の全体構成図である。検査対象物10(試料、基板、ウェーハなど)は、ステージ110に搭載されている。ステージ110は、例えばXYステージ、Zステージ、回転ステージなどの組み合わせで構成される。ステージ110には様々な構成が用いられるが、ステージ110の上方に設置された検査光学系130によって検査対象物10の全面が検査できるように、検査対象物10をXY面内で走査できるものが望ましい。
【0012】
検査対象物10は、照明光学系30(光源を含む)から射出される照明光20によって照明される。検査対象物10上の異物やパターンの欠陥などの異常からの散乱光のうち、検出レンズ40に入射したものは、検出レンズ40の像面直前に配置されたビームスプリッタ50を経てセンサ70に導かれる。一方、散乱光のうちビームスプリッタ50により反射されたものは観察光学系60に導かれる。検査光学系130は、内部の空間周波数面に空間フィルタユニット120を備えている。空間フィルタユニット120は、検査対象物10上の繰り返しパターンからの回折光を遮光する。この結果、高感度な検査が可能となる。センサ70に入射した光は、光電変換され、画像信号が画像処理部80に送られる。検出レンズ40としては、検光子を備えた物を用いることもある。センサ70としては、リニアCCDセンサやTDIセンサなどが用いられる。
【0013】
画像処理部80は、隣接する同じパターン同士の画像比較を行い、画像比較により得られた差分に対して閾値処理を行い、欠陥等の異常を検出する。観察光学系60は、検出レンズ40の像面を観察可能な像面観察系と空間フィルタ面を観察可能な空間フィルタ観察系とを備え、空間フィルタユニット120の条件設定に使用される。ビームスプリッタ50は、光路に対して抜き差し可能な構成とする。つまり、ビームスプリッタ50は、移動可能になっており、光路中及び光路外に配置することができる。空間フィルタユニット120の条件設定の際には、ビームスプリッタ50を検出レンズ40の光路中に入れ、観察光学系60で結像面および空間フィルタ面の画像を観察しながら設定を行う。そして、検査の際には、ビームスプリッタ50を検出レンズ40の光路からはずし、センサ70を用いた撮像に影響が出ないようにすることができる。
【0014】
次に、
図2を参照して、検査対象物10の一例を説明する。
図2において、検査対象物10はロジックLSIあるいはメモリLSIのチップ210を所定の間隔で2次元的に配列した、円盤状の半導体ウェーハである。このような検査対象物10の表面に照明光20が照射される。
【0015】
図3に
図2のチップ210の詳細を示す。チップ210上には、メモリセル領域220a、220b、及びデコーダやコントロール回路からなる周辺回路領域220c、220dが形成されており、場合によってはさらにその他の領域などが形成される場合もある。メモリセル領域220a、220bは、最小線幅が例えば0.1マイクロメートル以下のメモリセルパターンが2次元に規則的に配列して形成される。また、周辺回路220c、220dには、例えば最小線幅が0.4マイクロメートル以下の非繰り返しパターンが形成されている。つまり、チップ210には、繰り返し性を有する領域、及び繰り返し性を有さない領域(回路パターンがランダムに形成されたと表現することもできる)が存在することになる。
【0016】
次に
図4を用いて
図3に示すチップ210を
図1の検査装置で撮像した場合について説明する。
図4(a)は、
図1の検査装置のセンサ70で得られた像の中で、特に
図3のパターン220bの拡大部分240の暗視野画像である。また、
図4(b)は
図4(a)の暗視野画像のA−A′間の輝度プロファイルである。なお、
図4(a)、及び
図4(b)では繰り返しパターン220bから生じる回折光は空間フィルタユニット120によって遮光されている。この場合、パターン220bの暗視野像の大部分は除かれるが、繰り返し周期の異なるパターンエッジ部のみわずかに像が残る場合もある。
【0017】
ここで、
図4(a)の破線で囲んだ領域401は、
図3では拡大部分240に相当する。
図3の拡大部分240には、本来パターンが存在しないため、
図4(a)の領域401に像は生じないはずであるが、空間フィルタユニット120のエッジから回折光が発生し、この回折光はセンサ70によって検出されることになる。その結果、領域402には縞状の像が生じることになる。この縞状の像の輝度は、
図4(b)では、例えば回折光ノイズ270として表現できる。なお、回折光ノイズ270は、
図4(b)に示すようにパターンエッジの左側、右側双方で発生することになるので、領域402内でありかつ領域401の外側であっても回折光ノイズは観察されることになる。
【0018】
次に、
図1、及び
図5を使用して、前述した空間フィルタユニット120から回折光ノイズが発生するメカニズムを説明する。
図1において、照明光学系30から射出される照明光20により検査対象物10は照明される。照明光20によって異物510から散乱光が発生し、散乱光は検出レンズ40に入射し、空間フィルタユニット120面を通過し、検出レンズ40を経由してセンサ70へと結像されることになる。
【0019】
この際、空間フィルタに着目すると、異物510からの散乱光が空間フィルタユニット120を通過する際に、空間フィルタユニット120から回折光520が生じることになる。この回折光520の発生は、開口全体の光源の重ね合わせに起因するものであると表現することもできる。そして、異物510からの散乱光だけでなく、回折光520もセンサ70上に結像されることになる。これが
図4(b)で説明した回折光ノイズ270となる。異物510からの散乱光を結像することで形成された像を実像と表現するなら、回折光ノイズ270を結像することで形成された像は虚像と表現することができる。この回折光ノイズ270は検査に不所望な光となる。
【0020】
この回折光ノイズ270の大きさは空間フィルタユニット120のエッジ部近傍での透過光強度に比例する。
図6は観察光学系60内の空間フィルタ観察系で得られた空間フィルタ面の画像を説明する図である。まず、
図6(a)のような空間フィルタ面画像に対し、中央の輝点601、及び輝点601とX方向において平行な輝点を遮光するように空間フィルタユニット120を設置した場合を説明する。
図6(b)は
図6(a)のB−B′間の輝度プロファイルである。
図6(b)において、空間フィルタユニット120が範囲630を遮光した場合のそのエッジ部近傍での透過光強度は、空間フィルタ410が範囲640を遮光した場合にそのエッジ部近傍での透過光強度より高くなる。つまり、空間フィルタユニット120の幅を変更すれば、そのエッジ部近傍の透過光強度も変化することになる。前述したように、回折光ノイズ270の大きさは空間フィルタユニット120のエッジ部近傍での透過光強度に比例しているので、結果的に空間フィルタユニット120の幅を変えることは、回折光ノイズ270の大きさを変更することを意味している。
【0021】
なお、この輝点601が広がりを持つのは、例えば以下の少なくとも1つに起因している。
(1)形成された繰り返しパターンの周波数がラインエッジラフネスなどによって多少の幅を持つこと。
(2)空間フィルタユニット120の位置とフーリエ変換面の位置とのずれ。
(3)照明光20によってウェーハ上に形成された照射領域の大きさと照明領域内のパターン領域の大きさとの関係。例えば、SRAMメモリ面積が照明領域の面積に比べて小さくなるほど、輝点601は広がりを持つこと。
【0022】
前述したように、回折光ノイズ270は検査に不所望な光であるから、回折光ノイズは可能な限り小さくすることが望ましい、つまり空間フィルタユニット120の幅は広い方が望ましい。しかし、空間フィルタユニット120の幅を広くすることは、瞳開口420の遮光面積が広がるため欠陥や異物からの欠陥信号強度も低下させてしまうことを示している。このことは、検査感度を向上させるためには、回折光ノイズ270は可能な限り低くしたうえで、欠陥や異物からの信号強度は可能な限り確保した方が良いことを示している。このようなトレードオフの関係を満たす空間フィルタユニット120の幅を決定すれば、実効的な検査感度は向上するであろうというのが本実施例の考え方である。
【0023】
次に、前述した回折光ノイズ270は可能な限り低くしたうえで、欠陥や異物からの信号強度は確保するような空間フィルタユニット120の幅の設定方法について説明する。
図7は、本実施例での空間フィルタユニット120の設定方法を説明するフローチャートである。
【0024】
本実施例では、まず、検査対象物10としてパターンの形成されていないベアウェーハに既知の大きさの微小異物(例えば0.1マイクロメートルのポリスチレンラテックスなどの標準粒子)を散布したもの(以降、標準試料と称する)を使用する。標準試料をステージ110に搭載し、微小異物に照明光学系30から照明光20を照射する。照射領域からの散乱光を検出レンズ40で検出し、センサ70で受光する。この際、空間フィルタユニット120は検査光学系130の検出光路外に配置されている。これにより得られた検査画像から、微小異物による輝度ピークを欠陥信号の基準(S)とする(手順310)。なお、この欠陥信号の基準は制御部90内のメモリに記憶される。
【0025】
次に、検査したいパターン付ウェーハを検査対象物10としてステージ110に搭載し、チップ210上の繰り返しパターン部220bの領域に照明光学系30から照明光20を照射する。照射領域からの散乱光を観察光学系60内の空間フィルタ観察系により検出し、空間フィルタ面画像を取得する(手順320)。
【0026】
空間フィルタユニット120の初期幅を設定する(手順330)。初期幅は後で幅を変化させて繰り返し評価を行うため、任意の幅で良いが、後述するように空間フィルタユニット120の幅を変化させることを考慮するなら、設定できる最小もしくは最大の幅とした方が効率が良い。
【0027】
次に、不要なパターンからの回折光(この例ではパターン部220b)を遮光するために、空間フィルタユニット120を最適な位置および本数で設置(手順340)する。最適な位置及び本数は、空間フィルタ面の状態によって変わるが、例えば
図6(a)画像であれば、最適な位置とはY1、Y2、Y3であるし、最適な本数とは3本ということになる。
【0028】
次に、ビームスプリッタ50を検出光路から退避させて、センサ70で検査画像を取得する(手順350)。
【0029】
次に、
図1の操作部100内の各種入出力装置を使用して、センサ70によって得られた検査画像から任意の領域を指定する。この任意の領域とは、例えば、検査時のSN比を評価する領域(例えば回折光ノイズ270の影響が顕著な
図4の領域230など)である。そして、指定した領域からノイズ(N)を抽出する(手順360)。ノイズの具体例は、その領域内に対して予め設定された閾値、やその領域内の画像輝度値の標準偏差が考えられる。
【0030】
次に、手順330、手順340で設定した空間フィルタユニット120の初期幅や本数から瞳開口420の瞳開口面積変化率R(空間フィルタの無い時を1とする)を算出する。瞳開口面積変化率Rは、例えば、瞳開口の全面積A0に対して散乱光を通過させることができる面積A1が占める割合である。空間フィルタユニット120が瞳開口を占有する面積をA2とするなら、瞳開口面積変化率Rは以下の式で表現できる。
【0031】
R=A1/A0=(A0−A2)/A0
そして、瞳開口面積変化率Rの2乗と前述した欠陥信号の基準Sとの積が瞳開口を通過する散乱光の量、つまり欠陥信号強度S′ということになる。つまり、欠陥信号強度S′は以下の式で表現できる。なお、欠陥信号強度S′がRの2乗に比例するのは、光の干渉に起因するものである。
【0032】
S′=S・R
2
Sは前述したように制御部90に格納されており既知である、またRも瞳開口の面積、空間フィルタユニット120が占有する面積を得ておくことで既知とすることができる。つまり、この瞳開口面積変化率Rがある値のときの欠陥信号強度S′は制御部90や別途設けた計算機による数値解析によって得ることができるということである。また、欠陥信号強度S′は前述した標準試料の微小異物を用いて、瞳開口面積変化率Rを変化させた時の欠陥信号強度S′の変化を事前に調べておくことでも代用可能である(手順370)。ここまでの手順で、SN比を評価する領域内のSN比は、上記のS′、Nを用いて、以下の式で定義することができる。
【0033】
SN比=S′/N
そして、作業者、又は制御部90はSN比が予め設定した所望の値となるか確認する(手順380)。所望の値であれば、空間フィルタユニット120の幅の設定は終了する(手順3100)。実際の検査を行う際の空間フィルタユニット120の幅は、この所望の値を得た際の幅となる。ここで、所望の値とは、例えば、
図8に示すような飽和した際のSN比810、または空間フィルタユニット120の幅の最大値と表現することができる。
【0034】
所望の値として、飽和したSN比を取る理由は、回折光ノイズが十分に低減された幅を超えるとSN比は飽和、又は低下するからである。より具体的に説明するなら、回折光ノイズが無い場合では、SとNとは同じ割合で低下するので飽和するが、現実的にはNには開口サイズに依存しないセンサ70の熱ノイズ等の固定ノイズが含まれるからSN比は低下するであろうということである。
【0035】
なお、この所望の値は、任意に変更可能であり、例えば、SN比の向上率が指定した割合以下を取る値とすることもできる。さらに、空間フィルタユニット120の幅を一定以上広げた場合、フーリエ変換面の透過面積の低下によって欠陥信号の低下が顕著になる。よって、所望の欠陥信号を十分に得られる透過面積を予め算出して、それを確保する空間フィルタ410の幅を上限値とすることも可能である。
【0036】
所望の値でなければ、制御部90によって空間フィルタユニット120の幅を変更し(手順390)、所望の値となるまで手順340から手順370を繰り返す。このSN比は例えば、空間フィルタユニット120の幅を決定するための指標であると表現することができる。なお、実際の検査は手順3100の後に行われることになる。
【0037】
ここで、Nは回折光ノイズ270の影響が顕著な部分から得られた値であるし、空間フィルタユニット120の幅の変化も反映されている。また、S′は空間フィルタユニット120の幅を考慮して得られた値である。つまり、上述したSN比が最大であるときの空間フィルタユニット120の幅は、回折光ノイズ270の影響を可能な限り低くしたうえで、欠陥や異物からの信号強度は可能な限り確保できている幅であると表現することができる。また、回折光ノイズの強度が欠陥や異物からの信号強度に対して十分に小さくなっている状態であると表現することもできる。
【0038】
そして、上述した手順は定量的な評価指標(前述したS/N比)を用いたプロセスであるため、SN比を評価する領域を指定さえすれば、その他の手順は作業者の判断を必要とせず、空間フィルタユニット120の幅を決めるプロセスを制御部90によって自動化することができることを示している。
【0039】
次に空間フィルタユニット120の幅を変更するための機構の一例を
図9を用いて説明する。
図9(a)に示すように検査光学系130内の空間周波数面には瞳開口420が形成されている。瞳開口420の面の上下近傍に金属などの材質の遮光板から構成される空間フィルタ410が設置される。空間フィルタ410は空間フィルタ保持部430に固定されており、空間フィルタ保持部430はリニアモータアクチュエータ440と接続されている。よって、リニアモータアクチュエータ440の動作によって空間フィルタ410の設置位置を一軸方向に動かすことができる。つまり、少なくとも1つの空間フィルタ410、1つの空間フィルタ保持部430、及び1つのリニアモータアクチュエータ440が1組となって空間フィルタ可動ユニット450を構成すると表現することもできる。
【0040】
このような空間フィルタ可動ユニット450を瞳開口420を挟み込むように設置することで、
図9(b)に示すように2枚の空間フィルタ410を上下方向にわずかにずらした状態で重ねて設置できる。また、
図9(c)の様に、空間フィルタ可動ユニット450を上下方向に重ねて設置することでも、空間フィルタ410を重ね合わせた配置ができる。
図9(a)(b)(c)に示すように、少なくとも2枚の空間フィルタ410が空間フィルタユニット120を構成していると表現できる。そして、2枚の空間フィルタ410が重なる幅を変化させることで、あたかも1枚の空間フィルタユニット120の幅を変化させているような動作を行うことができると表現することもできる。
【0041】
また、空間フィルタ保持部430のリニアモータアクチュエータ440を使用する代わりに
図10の様に、ボールネジ460、軸受け470、回転モータ480を使った構成でも、上記と同様に空間フィルタ410の幅を変更することもできる。この場合、空間フィルタ支持部430はボールネジ460にステージガイドなどを介して取り付けられる。そして、回転モータ480でボールネジ460を回転させることで、空間フィルタ支持部430はボールネジ460の軸方向に水平移動する。これにより空間フィルタ410の設置位置をずらして、空間フィルタユニット120の幅を所望の値とすることができる。
【0042】
次に、照明光20と回折光ノイズ270との関係について説明する。
図1において、照明光学系30は平面波を照明することもできるし、シリンドリカルレンズ等が含まれる場合もある。照明光学系30がシリンドリカルレンズを有する場合、照明光20はシリンドリカルレンズによって線状に集光されることになる。この場合、空間フィルタ観察系によって観察される空間フィルタ面画像は、
図11のようになる。つまり、
図11では、空間フィルタ面X方向を長手方向として、Y方向を短手方向とするような線状の回折光1010が観測される。このような回折光1010が観察されるのは、照明光20を線状に集光することで、パターンからの回折光が空間フィルタ面で一点に集光せず、照明光20を集光した方向に広がるためである。このような場合、
図6(a)のように輝点が点在しているときよりも、空間フィルタユニット120エッジ近傍での光強度が大きい領域が広くなるので、空間フィルタユニット120による回折光ノイズ270の影響がより顕著となる。これは、シリンドリカルレンズ等を用いて線状照明を形成する場合は、本実施例の方法はより一層有効であることを示している。
【0043】
次に、表示について説明する。本実施例では
図12に示すような表示画面1200を使用して空間フィルタユニット120の設定を行うことも可能である。本実施例では、例えば、表示画面1200中に
図3に示す拡大部分240の画像、
図4に示す拡大部分240の暗視野画像、及び
図6に示す空間フィルタ面画像を表示する。そして、
図7手順360での任意の領域の指定に当たっては、マウス等の入力装置によって操作可能なポインター1201によって、その任意の領域を拡大部分240の暗視野画像中から選択する。また、
図7手順340から手順390のループで得られたSN比と空間フィルタユニットの幅Wとの関係は点線で囲った領域1203のように表示され、どの幅の時にSN比が最大となるか作業者が容易に確認できるようになっている。空間フィルタユニット120の幅の設定については、設定ウィンドウ1202を介して入力できるようにすれば良い。このような表示画面を設ければ、作業者はより容易に空間フィルタユニット120の幅を設定することができる。なお、拡大部分240の画像を得るに当たっては、別途明視野光学系(顕微鏡と表現することもできる)を設けても良い。
【0044】
本実施例によれば、回折光ノイズ270の影響、及び欠陥や異物からの信号強度を考慮して空間フィルタユニット120の幅を決定するので、実効的な検査感度を向上させることができる。例えば、SRAM等のメモリセル領域が小さくなった場合、回折光ノイズの発生する領域が検査領域全体に占める割合が上がることになる。つまり、本実施例は、繰り返しパターンの間隔が狭くなった場合に特に有効である。