(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、実際の視聴シーンを想定した場合には、複数人が様々な種類の個人向け端末(例えば、携帯電話等)を所持しながら、テレビ受信機の前で番組コンテンツを視聴することが想定される。
【0010】
このような場合において、番組コンテンツに関連するアプリケーションを、テレビ受信機で利用するだけにとどまらず、当該個人向け端末によっても利用できる環境が望まれる。また、放送波による番組コンテンツに限らず、VOD(Video On Demand)のように通信を介して提供される番組コンテンツ視聴時においても、同様の環境が望まれる。
【0011】
しかし、例えば、データ放送や非特許文献1に記載されているような技術では、放送波による番組コンテンツ受信を前提にしており、通信を介した番組コンテンツ受信については想定されておらず、放送受信機能を持たない個人向け端末の活用も想定されていない。
【0012】
また、特許文献2では、放送受信機能を有しない携帯端末によって、番組に関連する情報を提示する技術が提案されているが、個人向け端末に対して関連情報を具体的にどうやって提供するのかについては、示されていない。また、端末によってプラットフォームや機能スペック等はそれぞれ異なるため、アプリケーション実行環境や表現範囲(例えば、音声出力の有無や映像の解像度等)についても考慮する必要がある。
【0013】
そこで、本発明は、番組コンテンツの提供方法(放送・通信)や、利用端末(テレビ受信機や、複数の個人向け情報端末)を問わず、番組コンテンツの関連アプリケーションを利用可能とすることを一つの目的とする。
【0014】
また、本発明は、関連アプリケーションが分散して管理されるような状況においても、管理アプリケーションが管理されているサーバのロケーションを簡易に特定することも目的の一つである。また、本発明は、番組コンテンツが有する属性情報に応じて、段階的に関連アプリケーションを連携させることも目的の一つである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係る情報処理端末は、放送又は通信を介して、番組コンテンツと共に複数の情報が多重化されて構成される番組コンテンツ信号を受信する番組コンテンツ受信部を有する情報処理端末であって、前記番組コンテンツ信号に含まれている番組コンテンツを一意に特定するコンテンツ識別情報を抽出するコンテンツ識別情報抽出部と、自端末に関する種々の情報を管理する第1の端末情報管理部と、前記番組コンテンツ信号に含まれている端末要求情報に基づいて、前記第1の端末情報管理部から一又は複数の情報を端末情報として読み出し、当該端末情報と共に、前記コンテンツ識別情報をアプリケーション連携型コンテンツ管理サーバに送信して、前記番組コンテンツに連携する連携アプリケーション情報を問い合わせる第1の連携アプリケーション情報取得要求部と、前記アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバから連携アプリケーション情報を受信する第1の連携アプリケーション情報受信部と、前記第1の連携アプリケーション情報受信部により1つ以上の連携アプリケーション情報が得られ、当該連携アプリケーション情報の中から一の連携アプリケーション情報が選択された場合に、当該選択された連携アプリケーション情報をアプリケーション配信サーバに送信して、連携アプリケーションを取得する第1のアプリケーション取得要求部と、前記第1のアプリケーション取得要求部の要求によって前記アプリケーション配信サーバから連携アプリケーションが送信されてきた場合、当該連携アプリケーションを実行する第1のアプリケーション実行部を備える構成とした。
【0016】
かかる構成によれば、本発明に係る情報処理端末は、番組コンテンツを放送又は通信いずれの手段で受信しても、番組コンテンツの識別情報を特定し、さらに、端末情報と併せて連携アプリケーションを問い合わせるので、自端末で実行可能な、又は、推奨されるアプリケーションを取得し、実行することができる。
【0017】
また、情報処理端末では、前記コンテンツ識別情報抽出部により抽出された前記コンテンツ識別情報を、他の情報処理端末に送信するコンテンツ関連情報送信部を備える構成でも良い。
【0018】
かかる構成によれば、本発明に係る情報処理端末は、番組コンテンツ受信部を有する利用端末から、周辺の番組コンテンツ受信手段を有しない、又は番組コンテンツを視聴していない利用端末に、現在視聴中の番組コンテンツ識別情報を引き渡すことができる。
【0019】
また、情報処理端末では、前記コンテンツ関連情報送信部は、前記番組コンテンツ信号に含まれている端末要求情報も含めて前記他の情報処理端末に送信する構成でも良い。
【0020】
かかる構成によれば、本発明に係る情報処理端末は、番組コンテンツ受信部を有するメインとなる利用端末から、番組コンテンツ受信手段を有しない、又は番組コンテンツを視聴していない利用端末に、現在視聴中の番組コンテンツの連携アプリケーション情報の取得に必要となる端末要求情報を引き渡すことができる。
【0021】
また、情報処理端末では、前記他の情報処理端末から前記コンテンツ識別情報、又は、前記コンテンツ識別情報と前記端末要求情報の取得要求を受信するコンテンツ関連情報取得要求受信部を備え、コンテンツ関連情報送信部は、前記コンテンツ関連情報取得要求受信部により前記コンテンツ識別情報、又は、前記コンテンツ識別情報と前記端末要求情報の取得要求を受信した場合に、前記コンテンツ識別情報抽出部により抽出された前記コンテンツ識別情報、又は、前記コンテンツ識別情報と前記端末要求情報を、前記他の情報処理端末に送信する構成でも良い。
【0022】
かかる構成によれば、本発明に係る情報処理端末は、他の情報処理端末からのコンテンツ識別情報、又は、コンテンツ識別情報と端末要求情報の取得要求を受信したタイミングで、コンテンツ識別情報抽出部により抽出されたコンテンツ識別情報、又は、コンテンツ識別情報と端末要求情報を他の情報処理端末に送信するので、いわゆるプル型のサービスを提供することができる。
【0023】
また、情報処理端末では、周辺に配されている一又は複数の前記他の情報処理端末を探索する端末探索部と、前記端末探索部の探索により応答してきた他の情報処理端末に対して、現在の状態を問い合わせる状態問合せ部と、前記状態問合せ部による問い合わせ結果に基づいて、前記端末探索部の探索により応答してきた他の情報処理端末の中から、所定のアプリケーションが起動していることにより、連携して動作することが可能なものを判定する連携端末判定部を備え、前記コンテンツ関連情報送信部は、前記コンテンツ識別情報抽出部により抽出された前記コンテンツ識別情報、又は前記コンテンツ識別情報と前記端末要求情報を、前記連携端末判定部によって連携して動作をすることが可能であると判定された他の情報処理端末に送信する構成でも良い。
【0024】
かかる構成によれば、本発明に係る情報処理端末は、周辺に配置されている他の利用端末(サブの利用端末)を把握し、所定のアプリケーション(自端末と連携して動作することができるアプリケーション)が起動していることを条件に、コンテンツ識別情報、又は前記コンテンツ識別情報と前記端末要求情報を送信するので、いわゆるプッシュ型のサービスを提供することができる。
【0025】
また、本発明に係る情報処理端末は、メインの情報処理端末から前記コンテンツ識別情報を受信するコンテンツ関連情報受信部と、自端末に関する種々の情報を管理する第2の端末情報管理部と、前記第2の端末情報管理部から一又は複数の情報を端末情報として読み出し、当該端末情報と共に、前記コンテンツ関連情報受信部により受信した前記コンテンツ識別情報を前記アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバに送信して、前記番組コンテンツに連携する連携アプリケーション情報を問い合わせる第2の連携アプリケーション情報取得要求部と、前記アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバから連携アプリケーション情報を受信する第2の連携アプリケーション情報受信部と、前記第2の連携アプリケーション情報受信部により1つ以上の連携アプリケーション情報が得られ、当該連携アプリケーション情報の中から一の連携アプリケーション情報が選択された場合に、当該選択された連携アプリケーション情報を前記アプリケーション配信サーバに送信して、連携アプリケーションを取得する第2のアプリケーション取得要求部と、前記第2のアプリケーション取得要求部の要求によって前記アプリケーション配信サーバから連携アプリケーションが送信されてきた場合、当該連携アプリケーションを実行する第2のアプリケーション実行部を備える構成とした。
【0026】
かかる構成によれば、本発明に係る情報処理端末は、番組コンテンツ受信部を有しない、又は番組コンテンツを視聴していない利用端末であっても、メインの利用端末(例えば、番組コンテンツを視聴中の端末)から受信したコンテンツ識別情報と所定の端末情報に基づいて、番組コンテンツに連携するアプリケーションをアプリケーション配信サーバから取得し、実行することができる。
【0027】
また、情報処理端末では、前記コンテンツ関連情報受信部は、前記メインの情報処理端末から送信されてきた前記番組コンテンツ信号に含まれている端末要求情報を受信し、前記第2の連携アプリケーション情報取得要求部は、前記端末要求情報に基づいて、前記第2の端末情報管理部から前記端末情報を読み出す構成でも良い。
【0028】
かかる構成によれば、本発明に係る情報処理端末は、番組コンテンツ受信部を有しない、又は番組コンテンツを視聴していない利用端末であっても、メインの利用端末(例えば、番組コンテンツを視聴中の端末)から受信した端末要求情報に基づいて、必要となる端末情報を読み出し、当該端末情報と番組コンテンツの識別情報に基づいて、連携アプリケーションを問い合わせるので、自端末で実行可能な、又は、推奨されるアプリケーションを取得し、実行することができる。
【0029】
また、情報処理端末では、前記メインの情報処理端末に対して、前記コンテンツ識別情報、又は、前記コンテンツ識別情報と前記端末要求情報の取得要求を行うコンテンツ関連情報取得要求送信部を備え、前記コンテンツ関連情報受信部は、前記メインの情報処理端末から送信されてきた前記コンテンツ識別情報、又は、前記コンテンツ識別情報と前記端末要求情報を受信する構成でも良い。
【0030】
かかる構成によれば、本発明に係る情報処理端末は、メインの情報処理端末へコンテンツ識別情報、又は、コンテンツ識別情報と端末要求情報の取得要求を送信することにより、メインの情報処理端末からコンテンツ識別情報、又は、コンテンツ識別情報と端末要求情報を取得することができるので、いわゆるプル型のサービスを提供することができる。
【0031】
また、情報処理端末では、前記メインの情報処理端末からの要求に対して、設定されている自端末のアドレスを送信する端末アドレス応答部と、前記端末アドレス応答部により前記自端末のアドレスを送信した後、前記メインの情報処理端末から送信されてきた現在の状態についての問い合わせを受信する状態問合せ受信部と、前記第2のアプリケーション実行部により実行されているアプリケーションを管理するアプリケーション管理部と、前記状態問合せ受信部により現在の状態についての問い合わせを受信した場合に、前記アプリケーション管理部に対して、所定のアプリケーションが起動しているかどうかを問い合わせ、前記所定のアプリケーションが起動していると応答された場合には、前記所定のアプリケーションが起動している旨を前記メインの情報処理端末に送信する状態応答部を備え、前記コンテンツ関連情報受信部は、前記状態応答部により前記所定のアプリケーションが起動している旨を前記メインの情報処理端末に送信した後、前記メインの情報処理端末から前記コンテンツ識別情報、又は前記コンテンツ識別情報と前記端末要求情報を受信する構成でも良い。
【0032】
かかる構成によれば、本発明に係る情報処理端末は、メインの情報処理端末からの要求に対して、必要な情報を応答し、所定のアプリケーション(メインの情報処理端末と連携して動作することができるアプリケーション)が起動していることを条件に、メインの情報処理端末から送信されてきたコンテンツ識別情報、又はコンテンツ識別情報と前記端末要求情報を受信することができる。
【0033】
また、本発明に係るアプリケーション連携型コンテンツ管理サーバは、情報処理端末との間で情報の送受信を行うアプリケーション連携型コンテンツ管理サーバにおいて、前記情報処理端末から送信されてきたコンテンツ識別情報と端末情報を受信する連携アプリケーション情報取得要求受信部と、番組コンテンツのコンテンツ識別情報と連携アプリケーションの識別情報と共に、連携アプリケーションの実行が可能又は推奨される端末のプロファイル情報を関連付けて管理するアプリケーション連携型コンテンツ管理部と、前記アプリケーション連携型コンテンツ管理部に対して検索を実行し、前記連携アプリケーション情報取得要求受信部で受信したコンテンツ識別情報に対応する連携アプリケーションの識別情報の中から、前記端末情報を充足するプロファイル情報が関連付けられている連携アプリケーションの識別情報を抽出する連携アプリケーション検索部と、前記連携アプリケーション検索部により検索された連携アプリケーションの識別情報を前記情報処理端末に送信する連携アプリケーション情報送信部を備える構成とした。
【0034】
かかる構成によれば、本発明に係るアプリケーション連携型コンテンツ管理サーバは、コンテンツ識別情報と、連携アプリケーションの識別情報と共に、アプリケーションの実行可能又は推奨される端末情報とを関連づけて管理するので、いかなる種類の端末からの問い合わせに対しても、その端末で実行可能な、又は、実行が推奨される連携アプリケーション情報を提供することができる。
【0035】
また、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバでは、前記アプリケーション連携型コンテンツ管理部は、番組コンテンツのコンテンツ識別情報と、連携アプリケーションの識別情報と、連携アプリケーションの実行が可能又は推奨される端末の対応プロファイルと共に、連携アプリケーションの優先度を関連付けて管理する構成でも良い。
【0036】
かかる構成によれば、本発明に係るアプリケーション連携型コンテンツ管理サーバは、1つの番組コンテンツに複数のアプリケーションが連携するような場合に、そのアプリケーションの優先度等の属性情報に応じて適切な提示を行うことができる。
【0037】
また、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバでは、前記アプリケーション連携型コンテンツ管理部は、階層構造で構成されており、各階層に連携アプリケーションの識別情報及び当該連携アプリケーションの実行が可能又は推奨される端末の対応プロファイル情報を対応付けて管理しており、前記コンテンツ識別情報は、前記階層構造に対応するように複数の文字列から構成されており、番組コンテンツを一意に特定できるものであり、前記連携アプリケーション検索部は、前記アプリケーション連携型コンテンツ管理部に対して検索を実行し、前記コンテンツ識別情報に基づいて前記階層構造を辿ることにより、各階層で管理されている連携アプリケーションの識別情報を抽出する構成でも良い。
【0038】
かかる構成によれば、本発明に係るアプリケーション連携型コンテンツ管理サーバは、コンテンツ識別情報を階層化して記述するので、効率的な連携アプリケーションの管理を行うことができる。
【0039】
また、ロケーション解決サーバは、情報処理端末との間で情報の送受信を行うロケーション解決サーバにおいて、連携アプリケーションの識別情報と当該連携アプリケーションのロケーション情報とを関連づけて管理するアプリケーションロケーション管理部と、前記情報処理端末から連携アプリケーションの識別情報を受信するアプリケーション取得要求受信手段と、前記アプリケーションロケーション管理部を参照し、前記連携アプリケーションの識別情報に基づいて、対応する連携アプリケーションのロケーション情報を抽出するロケーション解決部と、前記連携アプリケーションのロケーション情報を前記情報処理端末に送信するロケーション送信部を備える構成とした。
【0040】
かかる構成によれば、本発明に係るロケーション解決サーバは、連携アプリケーションが複数のサーバに分散して管理される環境においても、連携アプリケーションに応じて、アプリケーション配信サーバの位置を特定し、利用端末にアプリケーションを提供することができる。
【発明の効果】
【0041】
本発明によれば、番組コンテンツの提供方法(放送又は通信)や、利用端末(テレビ受信機や、複数の個人向け情報端末)を問わず、番組コンテンツの関連アプリケーションを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0043】
<第1の実施形態(1)>
第1の実施形態に係るアプリケーション連携型コンテンツ提供システム(以下、コンテンツ提供システムという。)100の全体の構成例を
図1に示す。コンテンツ提供システム100は、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1と、アプリケーション配信サーバ3と、情報処理端末(以下、利用端末という)5が、通信ネットワークNを介して接続されている。また、利用端末5は、放送又は通信を介して番組コンテンツを受信可能な情報処理端末(以下、利用端末という)6(メイン)を少なくとも1つを備えている。また、利用端末5は、番組コンテンツを受信する機能を有しない、又は番組コンテンツを視聴していない情報処理端末(以下、利用端末という)8(サブ)を含んでいても良い。
【0044】
利用端末6(メイン)は、放送局9等のコンテンツ制作者が作成した映像・音声コンテンツとコンテンツ識別情報を含めた番組コンテンツを、デジタル放送信号又は通信ネットワークを介して受信してディスプレイやスピーカ等に提示する機能を有し、また、アプリケーションの実行環境を備えた端末である。
【0045】
利用端末8(サブ)は、アプリケーションの実行環境を備えた端末である。なお、利用端末8(サブ)は、特に番組コンテンツの受信機能を必須としないが、当該機能を有していても良い。
【0046】
アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1は、アプリケーションを連携させたい番組コンテンツを管理し、コンテンツ識別情報をもとにして、適切な連携アプリケーション情報を応答するサーバである。
【0047】
アプリケーション配信サーバ3は、利用端末5からの要求に応じて、連携アプリケーションを配信可能なサーバである。
【0048】
以下、それぞれの構成を詳細に記載する。
利用端末6(メイン)の構成について
図2を参照しながら説明する。なお、以下では、主に、アプリケーション連携型コンテンツの動作に必要となる機能について説明する。
【0049】
利用端末6(メイン)は、少なくとも、番組コンテンツ受信部61と、解析部62と、操作判定部63と、制御部64と、提示部65と、コンテンツ識別情報抽出部66と、端末情報管理部67と、連携アプリケーション情報取得要求部68と、連携アプリケーション情報受信部69と、アプリケーション取得要求部70と、アプリケーション受信部71と、アプリケーション実行部72と、通信部73を備えている。
【0050】
また、利用端末6(メイン)は、アプリケーション蓄積部74もあわせて備えていても良い。また、利用端末6(メイン)は、コンテンツ提供システム100に利用端末8(サブ)が含まれる場合には、利用端末8(サブ)との間で処理を行うコンテンツ関連情報取得要求受信部75と、コンテンツ関連情報送信部76を備える構成が好ましい。
【0051】
番組コンテンツ受信部61は、放送又は通信を介して、番組コンテンツと共に複数の情報が多重化されて構成される番組コンテンツ信号を受信する。具体的には、番組コンテンツ受信部61は、デジタル放送、又は通信ネットワークを介して、コンテンツ識別情報が付与された映像・音声コンテンツ信号(以下、番組コンテンツという。)を受信する。番組コンテンツには、字幕や他のデータ等を含んでいても良い。
【0052】
また、番組コンテンツには、アプリケーション連携型コンテンツを制御するための動作制御プログラムを含んでいるものとする。これは、例えば、現在のデジタル放送のデータ放送規格で採用されているマルチメディア符号化方式BML(Broadcast Markup Language)中のEcma Scriptで記述されても良い。
【0053】
ここで、コンテンツ識別情報とは、その番組コンテンツを一意に特定できる情報であり、例えば、CRID(Content Reference Identifier:コンテンツ参照ID)の概念を適用しても良い。
【0054】
番組コンテンツ受信部61は、受信した番組コンテンツに含まれている映像・音声コンテンツを提示部65に送る。なお、映像・音声コンテンツは、詳細は省略するが、デコード処理等を行った後に提示部65を介して、ディスプレイやスピーカ等に出力される。
【0055】
また、番組コンテンツ受信部61は、番組コンテンツに含まれているコンテンツ識別情報や動作制御プログラムを含むデータを解析部62に送る。なお、番組コンテンツを放送で受信する場合には、前述したデータとは、PSI/SI(Program Specific Information/Service Information:番組配列情報)情報やBMLデータコンテンツに相当する。
【0056】
また、番組コンテンツを通信で受信する場合には、例えば、XML等で記述されたメタデータやJava script(登録商標)等で記述された動作制御プログラムが、前述したデータに相当する(記述方式は制限されるものではない)。
【0057】
解析部62は、番組コンテンツ受信部61で受信したデータから動作制御プログラムの解析を行い、連携アプリケーション取得に関する情報(指示されたアプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1のアドレスや、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1に送信すべき送信項目や、アプリケーション配信サーバ3のアドレス等)を制御部64に送る。ここで、送信項目とは、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1において利用端末5に適したアプリケーションを検索するために必要な情報項目であり、指定の端末情報(OS情報や、CPU情報や、ディスプレイの解像度情報等)を指示するものである。
【0058】
また、PSI/SIやメタデータ等に含まれたコンテンツ識別情報を、コンテンツ識別情報抽出部66に送る。また、解析部62は、PSI/SIに含まれているEIT(Event Information Table)やメタデータの情報をもとに、番組コンテンツの切り替わりを検知することも可能であり、それを前述した動作制御プログラムによって制御部64に通知することで、連携アプリケーション情報取得要求やアプリケーション実行/停止の動作制御のタイミングを指示することもできる。
【0059】
操作判定部63は、外部インタフェース(例えば、リモコン)からの操作を検知し、操作内容を判定して、制御部64に引き渡す。例えば、操作判定部63は、ユーザによるリモコンを介した選択操作や決定操作等を判定する。
【0060】
制御部64は、利用端末6(メイン)全体の動作を制御する。制御部64は、解析部62からの指示に基づいて、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1に対して、指定されたm次(ただし、mは、自然数)の送信情報(例えば、OS情報、CPU情報、ディスプレイの解像度情報等)とコンテンツ識別情報を用いて問い合わせを行うように、連携アプリケーション情報取得要求部68を制御する。
【0061】
また、制御部64は、操作判定部63からの判定結果に基づいて、連携アプリケーション情報の取得を行ったり、アプリケーションの実行又は停止の制御を行ったりすることを可能とする。また、制御部64は、解析部62から通知された、番組切り替わりの情報に基づいて、連携アプリケーション情報の取得を行ったり、アプリケーションの実行又は停止の制御を行なったりする構成であっても良い。
【0062】
提示部65は、制御部64によって制御され、ディスプレイ上に映像・音声等のコンテンツを提示し、スピーカから音声等を出力させる。また、提示部65は、操作判定部63の判定結果に基づく制御部64の制御に応じて、連携アプリケーション情報や、ユーザにより選択されたアプリケーションの実行結果を併せてディスプレイに表示することが可能である。
【0063】
提示部65は、例えば、
図3に示すように、ディスプレイの上段部分aに放送又は通信により配信されてくる映像や字幕等(以下、放送画面等という。)を表示し、ディスプレイの下段部分bにアイコン等の連携アプリケーションの情報を提示する。なお、
図3に示す例では、利用端末6(メイン)は、リモコンにより「字幕アプリケーション」が選択された場合には、アプリケーション配信サーバ3から様々な言語の字幕アプリケーションを取得し、「別素材視聴アプリケーション」が選択された場合には、アプリケーション配信サーバ3から別素材視聴アプリケーションとして、例えば、別アングルの映像が配信され、「コメント投稿アプリケーション」が選択された場合には、アプリケーション配信サーバ3からコメント投稿アプリケーションを取得する。なお、連携アプリケーションの情報には、アプリケーションの制作者情報やそのアプリケーションの優先度等の属性情報をあわせて表示しても良い。
【0064】
コンテンツ識別情報抽出部66は、番組コンテンツ信号に含まれている番組コンテンツを一意に特定するコンテンツ識別情報を抽出する。具体的には、コンテンツ識別情報抽出部66は、解析部62を介してコンテンツ識別情報を抽出し、連携アプリケーション情報取得要求部68に引き渡す。
【0065】
コンテンツ識別情報抽出部66は、例えば、コンテンツ識別情報がSIに含まれる場合には、EIT等、予め決められたPID(Packet Identifier)を有するパケットを抽出し、コンテンツ識別情報を得る機能を有している。
【0066】
コンテンツ識別情報抽出部66は、例えば、コンテンツ識別情報がXML形式のメタデータに含めて配信される場合には、XMLをパースしてコンテンツ識別情報を得る機能を有している。
【0067】
端末情報管理部67(第1の端末情報管理部)は、自端末に関する種々の情報を管理する。具体的には、端末情報管理部67は、端末種別(製造メーカーや機種名等)や、端末のプロファイル情報(OS、CPU性能、映像の解像度等)や、アプリケーション実行環境等の1つ以上の端末情報を管理している。
【0068】
連携アプリケーション情報取得要求部68(第1の連携アプリケーション情報取得要求部)は、番組コンテンツ信号に含まれている端末要求情報(送信項目)に基づいて、端末情報管理部67から一又は複数の情報を端末情報として読み出し、当該端末情報と共に、コンテンツ識別情報をアプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1に送信して、番組コンテンツに連携する連携アプリケーション情報を問い合わせる。
【0069】
具体的には、連携アプリケーション情報取得要求部68は、制御部64によって制御され、コンテンツ識別情報抽出部66から引き渡されたコンテンツ識別情報と、制御部64によって指示された送信項目に基づき端末情報管理部67から取得した端末情報をアプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1に送信し、連携アプリケーション情報取得要求を行う。
【0070】
このようにして、利用端末6(メイン)は、コンテンツ識別情報と、送信項目に基づき端末情報管理部67から取得した端末情報とをあわせて、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1に対して連携アプリケーション情報取得要求を行うので、コンテンツ識別情報に連携付けられ、かつ、自端末で利用可能な(又は、利用が推奨される)連携アプリケーションの情報を取得することができる。
【0071】
また、連携アプリケーション情報受信部69(第1の連携アプリケーション情報受信部)は、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1から連携アプリケーション情報(連携アプリケーションの識別情報一覧及びそれらの簡易情報(アイコン等))を取得し、制御部64に通知する。
【0072】
制御部64は、連携アプリケーション情報受信部69で受信した連携アプリケーション情報を、提示部65を介して、ディスプレイ上に表示させる(
図3を参照。)。ただし、連携アプリケーション情報受信部69で受信した連携アプリケーション情報が1つのアプリケーションしか含んでいない場合、前述した処理を省略しても良い。
【0073】
アプリケーション取得要求部70(第1のアプリケーション取得要求部)は、連携アプリケーション情報受信部69により複数の連携アプリケーション情報が得られ、当該複数の連携アプリケーション情報の中から一の連携アプリケーション情報が選択された場合には、当該選択された連携アプリケーション情報をアプリケーション配信サーバ3に送信するように制御部64によって指示される。ただし、連携アプリケーション情報受信部69で受信した連携アプリケーション情報が1つのアプリケーションしか含んでいない場合、制御部64は、当該アプリケーションが選択されたものと判断し、アプリケーション取得要求部70が当該連携アプリケーション情報をアプリケーション配信サーバ3に送信するように制御しても良い。
【0074】
具体的には、アプリケーション取得要求部70は、連携アプリケーション情報受信部69で取得した連携アプリケーション情報から、ユーザの操作によって、又は自動的に選択されたアプリケーションを、アプリケーション配信サーバ3にアプリケーション識別情報をもとに要求する。
【0075】
アプリケーション受信部71は、アプリケーション配信サーバ3から配信されてきたアプリケーションを受信する。
【0076】
アプリケーション実行部72(第1のアプリケーション実行部)は、アプリケーション取得要求部70の要求によってアプリケーション配信サーバ3から連携アプリケーションが送信され、アプリケーション受信部71により受信した連携アプリケーションを実行する。
【0077】
具体的には、アプリケーション実行部72は、制御部64によって、取得したアプリケーションをアプリケーションの実行環境で動作させる。実行したアプリケーションにより処理された結果は、提示部65を介してディスプレイに提示することも可能である。
【0078】
通信部73は、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1やアプリケーション配信サーバ3等の外部のサーバとの間でインターネット等を介して通信を行う。例えば、TCP/IP等の一般的なプロトコルを用いて通信を行う。
【0079】
また、上述したように、利用端末6(メイン)は、コンテンツ提供システム100に利用端末8(サブ)が含まれる場合には、コンテンツ関連情報取得要求受信部75とコンテンツ関連情報送信部76を備える。コンテンツ関連情報取得要求受信部75は、利用端末8(サブ)から、通信部73を介してコンテンツ関連情報取得要求を受信し、その旨を制御部64に通知する。なお、利用端末6(メイン)と利用端末8(サブ)は、例えば、近距離無線通信を利用して情報の送受信を行う。
【0080】
コンテンツ関連情報送信部76は、制御部64からの制御にもとづいて、少なくともコンテンツ識別情報抽出部66から受け取ったコンテンツ識別情報を、利用端末8(サブ)に対して送信する。また、番組コンテンツとあわせて指示された端末情報の送信項目や、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1やアプリケーション配信サーバ3のアドレスをあわせて送信しても良い。
【0081】
また、利用端末6(メイン)は、アプリケーション蓄積部74を備えている場合には、アプリケーション受信部71で受信(ダウンロード)したアプリケーションを蓄積することができる。このように構成される場合には、制御部64は、連携アプリケーション情報受信部69で受信した連携アプリケーション情報に基づいて、選択したアプリケーションをアプリケーション蓄積部74に蓄積させておくことができるので、いつでも、蓄積されているアプリケーションを起動し、実行することができる。
【0082】
つぎに、利用端末8(サブ)の構成について
図4を参照しながら説明する。
利用端末8(サブ)は、少なくとも、コンテンツ関連情報取得要求送信部81と、コンテンツ関連情報受信部82と、操作判定部83と、制御部84と、提示部85と、端末情報管理部87(第2の端末情報管理部)と、連携アプリケーション情報取得要求部88(第2の連携アプリケーション情報取得要求部)と、連携アプリケーション情報受信部89(第2の連携アプリケーション情報受信部)と、アプリケーション取得要求部90(第2のアプリケーション取得要求部)と、アプリケーション受信部91と、アプリケーション実行部92(第2のアプリケーション実行部)と、通信部93を備えている。また、利用端末8(サブ)は、アプリケーション蓄積部74もあわせて備えていても良い。
【0083】
コンテンツ関連情報取得要求送信部81は、操作判定部83から制御部84に指示されるタイミングで、利用端末6(メイン)に対して通信部93の機能(近距離無線機能)を利用して、コンテンツ関連情報取得要求を送信する。
【0084】
コンテンツ関連情報受信部82は、コンテンツ関連情報取得要求送信部81に対する応答として、利用端末6(メイン)から、少なくとも、現在視聴中の番組コンテンツの識別情報を受信する。
また、連携アプリケーション情報取得要求には、必要となる端末情報の送信項目を含んでいても良い。
【0085】
操作判定部83は、利用端末6(メイン)の操作判定部63と同様に、外部インタフェース(例えば、タッチパネル)からの操作を検知し、操作内容を判定して、制御部84に引き渡す。
【0086】
制御部84は、利用端末8(サブ)全体の動作を制御する。制御部84は、操作判定部83からの指示をもとに、アプリケーションの実行又は停止の制御を行ったり、コンテンツ関連情報取得要求送信部81等を制御する。
【0087】
また、制御部84は、コンテンツ関連情報受信部82から受け取ったコンテンツ識別情報や端末情報の送信項目をもとに、連携アプリケーション情報取得要求部88を制御する。
【0088】
提示部85は、制御部84によって制御され、ディスプレイ上に映像・音声等のコンテンツを提示し、スピーカから音声等を出力させる。また、提示部85は、操作判定部83の判定結果に基づく制御部84の制御に応じて、連携アプリケーション情報や、ユーザにより選択されたアプリケーションの実行結果を併せてディスプレイに表示することが可能である。
【0089】
端末情報管理部87は、利用端末6(メイン)の端末情報管理部67と同様に、自端末に関する種々の情報を管理する。具体的には、端末情報管理部87は、端末種別(製造メーカーや機種名等)や、端末のプロファイル情報(OS、CPU性能、映像の解像度等)や、アプリケーション実行環境等の1つ以上の端末情報を管理している。
【0090】
通信部93は、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1やアプリケーション配信サーバ3等の外部のサーバとの間でインターネット等を介して通信を行う。例えば、TCP/IP等の一般的なプロトコルを用いて通信を行う。また、通信部93は、近距離無線通信機能を利用して、利用端末6(メイン)との間において通信を行う。
【0091】
なお、連携アプリケーション情報取得要求部88と、連携アプリケーション情報受信部89と、アプリケーション取得要求部90と、アプリケーション受信部91と、アプリケーション実行部92と、通信部93と、アプリケーション蓄積部74は、利用端末6(メイン)の連携アプリケーション情報取得要求部68と、連携アプリケーション情報受信部69と、アプリケーション取得要求部70と、アプリケーション受信部71と、アプリケーション実行部72と、通信部73と、アプリケーション蓄積部74と同様の構成であるので、詳細は省略する。
【0092】
つぎに、利用端末6(メイン)により連携アプリケーションを取得するまでの処理の流れについて、
図5に示すフローチャートを用いて説明する。
【0093】
ステップST1において、番組コンテンツ受信部61は、番組コンテンツを受信する。
【0094】
ステップST2において、解析部62は、番組コンテンツ受信部61で受信した番組コンテンツがアプリケーション連携型コンテンツかどうかを判断する。具体的には、解析部62は、動作制御プログラムの解析を行い、指定された所定のフラグを識別することによって、番組コンテンツがアプリケーション連携型コンテンツかどうかを判断する。アプリケーション連携型コンテンツである場合(Yes)には、ステップST3に進み、アプリケーション連携型コンテンツではない場合(No)には、処理を終了する。
【0095】
ステップST3において、アプリケーション実行部72は、制御部64の制御にしたがって、提示部65に、現在視聴中の番組コンテンツがアプリケーション連携型コンテンツであることを明示する。例えば、ディスプレイには、連携アプリケーションの利用が可能である旨の情報が表示される。
【0096】
ステップST4において、制御部64は、連携アプリケーションの情報を要求するかどうかを判断する。具体的には、ユーザは、リモコンを操作して、利用端末6(メイン)に対して、連携アプリケーションの情報の取得を要求する。操作判定部63は、リモコンから出力された操作信号を検知し、操作内容を判定して、制御部64に引き渡す。制御部64は、連携アプリケーションの情報を要求されたと判断する。このようにして、連携アプリケーションの情報を要求されたと判断した場合(Yes)には、ステップST5に進み、連携アプリケーションの情報を要求されなかったと判断した場合(No)には、処理を終了する。
【0097】
ステップST5において、コンテンツ識別情報抽出部66は、連携アプリケーション情報取得要求部68からの要求にしたがって、解析部62を介してコンテンツ識別情報を抽出し、連携アプリケーション情報取得要求部68に引き渡す。
【0098】
ステップST6において、連携アプリケーション情報取得要求部68は、番組コンテンツ信号に含まれている端末要求情報(送信項目)に基づいて、端末情報管理部67から一又は複数の情報を端末情報として読み出す。
【0099】
ステップST7において、連携アプリケーション情報取得要求部68は、通信部73を介して、端末情報とコンテンツ識別情報をアプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1に送信して、番組コンテンツに連携する連携アプリケーション情報の取得を要求する。
【0100】
ステップST8において、連携アプリケーション情報受信部69は、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1から連携アプリケーション情報(連携アプリケーションの識別情報一覧及びそれらの簡易情報(アイコン等))を取得し、制御部64に通知する。
【0101】
ステップST9において、制御部64は、連携アプリケーション情報受信部69で受信した連携アプリケーション情報を、提示部65を介して、ディスプレイ上に表示させる(
図3を参照)。ただし、連携アプリケーション情報受信部69で受信した連携アプリケーション情報が1つのアプリケーションしか含んでいない場合、本工程はスキップしても良い。
【0102】
ステップST10において、アプリケーション取得要求部70は、アプリケーションの取得をアプリケーション配信サーバ3に要求するかどうかを判断する。具体的には、アプリケーション取得要求部70は、連携アプリケーション情報受信部69で取得した連携アプリケーション情報から、ユーザの操作によって一のアプリケーションが選択された場合には、選択されたアプリケーションの識別情報をアプリケーション配信サーバ3に送信する。このようにして、アプリケーションの取得を要求する場合(Yes)には、ステップST11に進み、アプリケーションの取得を要求しない場合(No)には、処理を終了する。
【0103】
ステップST11において、アプリケーション受信部71は、アプリケーション配信サーバ3から配信されてきたアプリケーションを取得(受信)する。
【0104】
なお、ステップST8の工程で取得した連携アプリケーション情報が、単一のアプリケーションに関する情報のみであった場合には、ステップST9とステップST10をスキップして、ステップST11に進んでも良い。
【0105】
また、利用端末6(メイン)と利用端末8(サブ)を連携して動作させる場合には、利用端末6(メイン)は、以下の処理を行う。
【0106】
コンテンツ関連情報取得要求受信部75は、利用端末8(サブ)から、通信部73を介してコンテンツ関連情報取得要求を受信し、その旨を制御部64に通知する。つぎに、コンテンツ関連情報送信部76は、制御部64からの制御にもとづいて、コンテンツ識別情報抽出部66により抽出されたコンテンツ識別情報と、番組コンテンツとあわせて指示された端末情報の送信項目を、利用端末8(サブ)に対して送信する。また、番組コンテンツとあわせて指示された端末情報の送信項目や、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1やアプリケーション配信サーバ3のアドレスをあわせて送信しても良い。
また、利用端末8(サブ)は、以下の処理を行う。
【0107】
連携アプリケーション情報取得要求部88は、ステップST6とステップST7の工程と同様の処理を実行する。つぎに、連携アプリケーション情報受信部69は、ステップST8の工程と同様の処理を実行する。つぎに、制御部84は、ステップST9の工程と同様の処理を実行する。つぎに、アプリケーション取得要求部90は、ステップST10の工程と同様の処理を実行する。そして、アプリケーション受信部71は、ステップST11の工程と同様の処理を実行する。
【0108】
また、利用端末6(メイン)と利用端末8(サブ)を連携して動作させる場合には、例えば、利用端末6(メイン)のディスプレイには、放送画面等が表示され、利用端末8(サブ)のディスプレイには、連携アプリケーションの情報が表示される。
【0109】
<第1の実施形態(2)>
また、上述では、利用端末6(メイン)と利用端末8(サブ)の連携動作において、利用端末8(サブ)が主体となって利用端末6(メイン)に対して、コンテンツ関連情報の取得要求を送信する構成(いわゆる、プル型の構成)について説明したが、これに限られず、利用端末6(メイン)が主体となって利用端末8(サブ)に対して、コンテンツ関連情報を送信する構成(いわゆる、プッシュ型の構成)であっても良い。
【0110】
具体的には、利用端末6(メイン)は、
図6に示すように、番組コンテンツ受信部61と、解析部62と、操作判定部63と、制御部64と、提示部65と、コンテンツ識別情報抽出部66と、端末情報管理部67と、連携アプリケーション情報取得要求部68と、連携アプリケーション情報受信部69と、アプリケーション取得要求部70と、アプリケーション受信部71と、アプリケーション実行部72と、通信部73と、端末探索部77と、端末状態問合せ部78と、連携端末判定部79を備える。また、利用端末6(メイン)は、アプリケーション蓄積部74もあわせて備えていても良い。
【0111】
端末探索部77は、周辺(例えば、ホームネットワーク内)に配されている一又は複数の他の情報処理端末を探索する。例えば、端末探索部77は、Upnp(universal plug and play)等を利用して、他の情報処理端末を探索する。
【0112】
端末状態問合せ部78は、端末探索部77の探索により応答してきた他の情報処理端末に対して、現在の状態を問い合わせる。
【0113】
連携端末判定部79は、端末状態問合せ部78による問い合わせ結果に基づいて、端末探索部77の探索により応答してきた他の情報処理端末(以下、利用端末8(サブ)という。)の中から、所定のアプリケーション(例えば、連携アプリケーション取得用のアプリケーションランチャー)が起動していることにより、連携して動作することが可能なものを判定する。
【0114】
コンテンツ関連情報送信部76は、コンテンツ識別情報抽出部66により抽出されたコンテンツ識別情報を、連携端末判定部79によって連携して動作をすることが可能であると判定された利用端末8(サブ)に送信する。なお、コンテンツ関連情報送信部76は、少なくともコンテンツ識別情報を利用端末8(サブ)に送信する。また、番組コンテンツとあわせて指示された端末情報の送信項目や、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1やアプリケーション配信サーバ3のアドレスをあわせて送信しても良い。
【0115】
このようにして、利用端末6(メイン)は、周辺に配置されている利用端末8(サブ)を把握し、所定のアプリケーション(自端末と連携して動作することができるアプリケーション)が起動していることを条件に、コンテンツ識別情報を送信するので、いわゆるプッシュ型のサービスを提供することができる。
【0116】
また、利用端末8(サブ)は、
図7に示すように、コンテンツ関連情報受信部82と、操作判定部83と、制御部84と、提示部85と、端末情報管理部87と、連携アプリケーション情報取得要求部88と、連携アプリケーション情報受信部89と、アプリケーション取得要求部90と、アプリケーション受信部91と、アプリケーション実行部92と、通信部93と、端末アドレス応答部95と、状態問合せ受信部96と、アプリケーション管理部97と、状態応答部98を備える。また、利用端末8(サブ)は、アプリケーション蓄積部94もあわせて備えていても良い。
【0117】
端末アドレス応答部95は、利用端末6(メイン)からの要求に対して、設定されている自端末のアドレスを送信する。
【0118】
状態問合せ受信部96は、端末アドレス応答部95により自端末のアドレスを送信した後、利用端末6(メイン)から送信されてきた現在の状態についての問い合わせを受信する。
【0119】
アプリケーション管理部97は、アプリケーション実行部92により実行されているアプリケーションを管理する、いわゆるアプリケーションマネージャーである。
【0120】
状態応答部98は、状態問合せ受信部96により現在の状態についての問い合わせを受信した場合に、アプリケーション管理部97に対して、所定のアプリケーションが起動しているかどうかを問い合わせ、所定のアプリケーションが起動していると応答された場合には、所定のアプリケーションが起動している旨を利用端末6(メイン)に送信する。
【0121】
このような構成によれば、コンテンツ関連情報受信部82は、状態応答部98により所定のアプリケーションが起動している旨を利用端末6(メイン)に送信した後、利用端末6(メイン)から送信されてきたコンテンツ識別情報を受信する。なお、コンテンツ関連情報受信部82は、利用端末6(メイン)からコンテンツ識別情報と共に、番組コンテンツ信号に含まれている端末要求情報(送信項目)や各種サーバのアドレスも送信されてきた場合には、これらの端末要求情報等もあわせて受信する。
【0122】
このようにして、利用端末8(サブ)は、利用端末6(メイン)からの要求に対して、必要な情報を応答し、所定のアプリケーション(利用端末6(メイン)と連携して動作することができるアプリケーション)が起動していることを条件に、利用端末6(メイン)から送信されてきたコンテンツ識別情報や端末要求情報を受信するので、端末要求情報に基づく端末情報とコンテンツ識別情報をアプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1に送信することにより、コンテンツ識別情報に連携付けられ、かつ、自端末で利用可能な(又は、利用が推奨される)連携アプリケーションの情報を取得することができ、当該連携アプリケーションの情報をアプリケーション配信サーバ3に送信することにより、アプリケーション配信サーバ3から連携アプリケーションを取得することができる。
【0123】
つぎに、利用端末6(メイン)と利用端末8(サブ)の間における処理の流れについて、
図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0124】
ステップST21において、利用端末6(メイン)の制御部64は、解析部62の解析結果に基づいて、番組コンテンツ受信部61で受信した番組コンテンツがアプリケーション連携型コンテンツかどうかを判断する。具体的には、解析部62は、動作制御プログラムの解析を行い、指定された所定のフラグを識別することによって、番組コンテンツがアプリケーション連携型コンテンツかどうかを判断する。以下では、番組コンテンツがアプリケーション連携型コンテンツであるとして説明を進める。
【0125】
ステップST22において、利用端末6(メイン)の端末探索部77は、制御部64の制御にしたがって、ホームネットワーク内に配されている利用端末8(サブ)の探索を行う。具体的には、端末探索部77は、ホームネットワーク内に配されている利用端末8(サブ)に対して、ホームネットワーク内で割り当てられているアドレスの送信を要求する。
【0126】
ステップST23において、利用端末8(サブ)の端末アドレス応答部95は、利用端末6(メイン)からの要求に対して、設定されている自端末のアドレスを送信する。
【0127】
ステップST24において、利用端末6(メイン)の端末状態問合せ部78は、ステップST23によりアドレスを送信してきた利用端末8(サブ)に対して、現在の状態を問い合わせる。具体的には、端末状態問合せ部78は、所定のアプリケーション(例えば、連携アプリケーション取得用のアプリケーションランチャー)が起動しているかどうかを問い合わせる。
【0128】
ステップST25において、利用端末8(サブ)の状態問合せ受信部96は、利用端末6(メイン)から送信されてきた現在の状態についての問い合わせを受信する。そして、状態応答部98は、アプリケーション管理部97に対して、所定のアプリケーションが起動しているかどうかを問い合わせ、所定のアプリケーションが起動していると応答された場合には、所定のアプリケーションが起動している旨を利用端末6(メイン)に送信する。なお、状態応答部98は、所定のアプリケーションが起動していない場合には、その旨を利用端末6(メイン)に送信する。
【0129】
ステップST26において、利用端末6(メイン)の連携端末判定部79は、状態応答部98からの応答に基づいて、利用端末8(サブ)において、所定のアプリケーションが起動しているかどうかを判断する。所定のアプリケーションが起動していると判断した場合(Yes)には、ステップST27に進み、所定のアプリケーションが起動していないと判断した場合(No)には、処理を終了する。
【0130】
ステップST27において、利用端末6(メイン)のコンテンツ関連情報送信部76は、コンテンツ識別情報抽出部66により抽出されたコンテンツ識別情報を、利用端末8(サブ)に送信する。なお、コンテンツ関連情報送信部76は、コンテンツ識別情報と共に、番組コンテンツ信号に含まれている端末要求情報(送信項目)や各種サーバのアドレスも利用端末8(サブ)に送信しても良い。
【0131】
ステップST28において、利用端末8(サブ)のコンテンツ関連情報受信部82は、利用端末6(メイン)から送信されてきたコンテンツ識別情報を受信する。なお、コンテンツ関連情報受信部82は、利用端末6(メイン)からコンテンツ識別情報と共に、番組コンテンツ信号に含まれている端末要求情報(送信項目)や各種サーバのアドレスが送信されてきた場合には、端末要求情報もあわせて受信する。
【0132】
ステップST29において、利用端末8(サブ)の連携アプリケーション情報取得要求部88は、コンテンツ関連情報受信部82で受信した、又は、予め指定された端末要求情報(送信項目)に基づいて、端末情報管理部87から一又は複数の情報を端末情報として読み出し、当該端末情報と共に、コンテンツ識別情報をアプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1に送信する。
【0133】
ステップST30において、利用端末8(サブ)の連携アプリケーション情報受信部89は、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1から連携アプリケーション情報(連携アプリケーションの識別情報一覧及びそれらの簡易情報(アイコン等))を取得し、制御部84に通知する。制御部84は、通知された連携アプリケーション情報を提示部85で提示するよう制御する。
【0134】
ステップST31において、利用端末8(サブ)のアプリケーション取得要求部90は、連携アプリケーション情報のうち、操作判定部83によって選択されたアプリケーションの識別情報をアプリケーション配信サーバ3に送信する。
【0135】
ステップST32において、利用端末8(サブ)のアプリケーション受信部91は、アプリケーション配信サーバ3から配信されてきたアプリケーションを受信する。
【0136】
このようにして、利用端末8(サブ)は、利用端末6(メイン)からの要求に対して、必要な情報を応答し、所定のアプリケーション(利用端末6(メイン)と連携して動作することができるアプリケーション)が起動していることを条件に、利用端末6(メイン)から送信されてきたコンテンツ識別情報を受信するので、指定された端末要求情報に基づく端末情報とコンテンツ識別情報をアプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1に送信することにより、コンテンツ識別情報に連携付けられ、かつ、自端末で利用可能な(又は、利用が推奨される)連携アプリケーションの情報を取得することができ、当該連携アプリケーションの情報をアプリケーション配信サーバ3に送信することにより、アプリケーション配信サーバ3から連携アプリケーションを取得することができる。
【0137】
<アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1の構成>
つぎに、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1の構成について、
図9を参照しながら説明する。
アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1は、上述した利用端末5との間で情報の送受信を行うサーバであって、連携アプリケーション情報取得要求受信部11と、アプリケーション連携型コンテンツ管理部12と、連携アプリケーション検索部13と、連携アプリケーション情報送信部14と、通信部15を備える。
【0138】
連携アプリケーション情報取得要求受信部11は、利用端末5から連携アプリケーション情報取得要求を受信し、そこに含まれているコンテンツ識別情報と端末情報を連携アプリケーション検索部13に引き渡す。
【0139】
アプリケーション連携型コンテンツ管理部12は、番組コンテンツのコンテンツ識別情報と連携アプリケーションの識別情報等を関連づけて管理する。例えば、アプリケーション連携型コンテンツ管理部12は、
図10に示すように、コンテンツ識別情報と、連携アプリケーション識別情報と、アイコンと、対応プロファイルと、優先度(お勧め度)をそれぞれ対応付けて、テーブルにより管理する。
【0140】
連携アプリケーション識別情報とは、アプリケーションを一意に特定できる識別情報とし、アプリケーション識別子でも良いし、URIで指定しても良い。また、各アプリケーションには、対応プロファイルがあわせて管理され、アプリケーションの実行に必要な、又は推奨される条件をm次の項目(例えば、Platform(OS情報)、Video(ディスプレイの解像度情報)等)で指定することができる。例えば、
図10の例では、m=3の場合を示しており、「Platform」、「Video」、「Audio」という3つの条件が指定されている。
【0141】
また、例えば、
図10に示す例においては、コンテンツ識別番号「3029879873」の番組コンテンツに、アプリケーション「3A0i9j3r4g」と、アプリケーション「59332lk4hr」の2つが連携付けられていることを示している。
【0142】
また、アプリケーション「3A0i9j3r4g」が実行可能、又は、実行を推奨される端末の条件としては、プラットフォームが「OS1」、かつ、音声機能を有する端末であること(映像条件は特になし)が設定されている。また、アプリケーション「59332lk4hr」が実行可能、又は、実行を推奨される端末の条件としては、プラットフォームが「OS2」、かつ、画面の解像度がQVGA(320×240)以上(音声機能の有無は特になし)であることが設定されている。
【0143】
なお、この対応プロファイルは、1つの項目によって設定されていても良い。その場合には、各利用端末において、端末情報の複数の項目をもとにラベル付けがされていることが条件となる。例えば、プラットフォームが「OS1」で音声機能を有している端末のプロファイルは、「Type1」とラベリングする等が考えられる。
【0144】
さらに、アプリケーション連携型コンテンツ管理部12は、アプリケーションに対して、優先度等の属性情報をあわせて管理することもできる。
【0145】
連携アプリケーション検索部13は、コンテンツ識別情報と端末情報をもとに、アプリケーション連携型コンテンツ管理部12に問い合わせをし、該当コンテンツに関連付けられたアプリケーション情報のうち、要求を受けた利用端末5の実行条件を満たすアプリケーション情報を取得する。
【0146】
また、連携アプリケーション検索部13は、端末情報の項目がm個存在する場合は、そのm個の対応プロファイルについて、条件を確認し、1つでも条件外の項目がある場合は、そのアプリケーション情報を検索対象から除外する構成でも良い。
【0147】
また、連携アプリケーション検索部13により取得されるアプリケーション情報は、少なくとも、アプリケーション識別情報と、アイコンを含んでおり、さらに、アプリケーションの属性情報として優先度等が付与されている場合には、それらも含めて取得する構成にしても良い。
【0148】
連携アプリケーション情報送信部14は、連携アプリケーション検索部13で取得したアプリケーション情報を、通信部15を介して利用端末5に送信する。
【0149】
通信部15は、利用端末5との間でインターネット等を介して通信を行う。例えば、TCP/IP等の一般的なプロトコルを用いて通信を行う。
【0150】
<第2の実施形態>
つぎに、第2の実施形態に係るアプリケーション連携型コンテンツ提供システム(以下、コンテンツ提供システムという。)101の全体の構成例を
図11に示す。
コンテンツ提供システム101は、第1の実施形態に係るコンテンツ提供システム100の構成に加えて、ロケーション解決サーバ2を備える。
【0151】
このようなコンテンツ提供システム101によれば、アプリケーション配信サーバ3が複数存在し、アプリケーションが分散して管理される状況においても、各アプリケーションのロケーションを解決して、利用端末5がアプリケーションを取得することが可能となる。
【0152】
つぎに、ロケーション解決サーバ2の構成について、
図12を参照しながら説明する。
ロケーション解決サーバ2は、上述した利用端末5との間で情報の送受信を行うサーバであって、アプリケーション取得要求受信部21と、アプリケーションロケーション管理部22と、ロケーション解決部23と、ロケーション送信部24と、通信部25を備える。
【0153】
アプリケーション取得要求受信部21は、利用端末5からのアプリケーション取得要求を受信する。アプリケーション取得要求には、アプリケーション識別番号が含まれている。
【0154】
アプリケーションロケーション管理部22は、連携アプリケーションの識別情報と当該連携アプリケーションのロケーション情報とを関連づけて管理する。具体的には、アプリケーションロケーション管理部22は、
図13に示すように、アプリケーション識別番号と、該当アプリケーションを配信するアプリケーション配信サーバ3のアドレス(例えば、URL)を関連づけて管理する。
【0155】
ロケーション解決部23は、アプリケーション取得要求受信部21で受信した連携アプリケーションの識別情報に基づいて、アプリケーションロケーション管理部22を参照し、対応する連携アプリケーションのロケーション情報を抽出することにより、連携アプリケーションが管理されているロケーションを解決する。具体的には、ロケーション解決部23は、連携アプリケーションが管理されているアプリケーション配信サーバ3のURLを特定する。
【0156】
ロケーション送信部24は、アプリケーション取得要求を行った利用端末5に対して、連携アプリケーションのロケーション情報を、通信部25を介して送信する。具体的には、ロケーション送信部24は、該当するアプリケーション配信サーバ3のアドレスを送信しても良いし、アプリケーションのURLをもとにリダイレクト指示を行っても良い。
【0157】
通信部25は、利用端末5との間でインターネット等を介して通信を行う。例えば、TCP/IP等の一般的なプロトコルを用いて通信を行う。
【0158】
また、コンテンツ提供システム101における利用端末6(メイン)は、以下のように動作する。
【0159】
連携アプリケーション情報取得要求部68は、コンテンツ識別情報と端末情報をアプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1に対して送信し、連携アプリケーション情報取得要求を行う。
【0160】
つぎに、連携アプリケーション情報受信部69は、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1から連携アプリケーション情報(連携アプリケーションの識別情報一覧及びそれらの簡易情報(アイコン等))を取得し、制御部64に通知する。
【0161】
つぎに、アプリケーション取得要求部70は、連携アプリケーションの識別情報をロケーション解決サーバ2に送信する。
【0162】
つぎに、利用端末6(メイン)は、例えば、連携アプリケーション情報受信部69により、ロケーション解決サーバ2から送信されてきた連携アプリケーションのロケーション情報を受信し、アプリケーション取得要求部70により、当該ロケーション情報に基づいて、アプリケーション配信サーバ3に連携アプリケーション情報を送信する。
【0163】
そして、アプリケーション受信部71は、アプリケーション配信サーバ3から配信されてきた連携アプリケーションを受信する。
【0164】
このようにして、利用端末6(メイン)は、ロケーション解決サーバ2を利用することにより、連携アプリケーションが複数のサーバに分散して管理される環境においても、連携アプリケーションが管理されているアプリケーション配信サーバ3の位置(ロケーション)を取得して、連携アプリケーションを受信することができる。
【0165】
なお、利用端末8(サブ)も利用端末6(メイン)と同様にして、ロケーション解決サーバ2を利用することにより、連携アプリケーションが複数のサーバに分散して管理される環境においても、連携アプリケーションが管理されているアプリケーション配信サーバ3の位置(ロケーション)を取得して、連携アプリケーションを受信することができる。
【0166】
また、利用端末6(メイン)及び利用端末8(サブ)は、ロケーション解決サーバ2からリダイレクト指示があった場合には、リダイレクトを行ってアプリケーション配信サーバ3から、要求したアプリケーションを取得する。また、利用端末6(メイン)及び利用端末8(サブ)は、ロケーション解決サーバ2からアプリケーション配信サーバ3のアドレスが応答されてきた場合には、そのアドレスに対して、改めてアプリケーションの識別番号を指定してアプリケーションの取得要求を行う構成でも良い。
【0167】
<コンテンツ識別情報が階層化されて管理されている場合>
また、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1は、コンテンツ識別情報を複数の属性情報を組み合わせて階層化された構造で管理し、番組コンテンツが持つ属性ごとに異なるレベルでアプリケーションを連携させることが可能なようにコンテンツ管理を行っても良い。以下に具体的な管理方法について説明する。また、以下では、番組コンテンツを一意に特定する識別情報として、CRIDを利用した場合について説明する。
【0168】
CRIDでは、CRID://<authority>/<data>という記述形式で記述されるが、より詳細に記述することで、段階的にアプリケーションを連携させることができる。
【0169】
例えば、番組コンテンツを、CRID://<authority>/<genre>/<contents>/<time>/<segment>という形式で記述することができる。
このように記述した場合、<authority>は、番組コンテンツの提供事業者を示し、<genre>は、ドラマや、ニュースや、バラエティ等の番組コンテンツのジャンルを示し、<contents>は、番組コンテンツのコードを示し、<time>は、番組コンテンツの放送日時(通信による提供の場合には特定文字の記述による)を示し、<segment>は、番組コンテンツのシーンコードを示すこととする。
【0170】
このような場合、番組コンテンツは、一意に特定されると共に、その番組コンテンツがどの提供事業者から提供されているか、や、どのジャンルであるか、や、どの番組であるか、や、いつ提供されたものであるか等を特定することが可能となる。例えば、このように記述された番組コンテンツを解析することにより、その番組コンテンツが複数シーンで構成されている場合には、現在どのシーンであるのかについても含めて、現時点で視聴している番組コンテンツに関する複数の属性情報を得ることができる。
【0171】
アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1では、このように記述された番組コンテンツを、
図14に示すように階層的に管理し、各ノードにアプリケーション識別情報を連携づけて管理している。
【0172】
図14に示す例では、<authority>、<genre>、<content>、<time>、<segment>という5つの属性を組み合わせることにより、番組コンテンツの識別を行うことができるコンテンツ管理モデルを示している。
【0173】
また、
図14に示す木構造の各ノードは、木構造の深さに対応する属性情報のValueが割り当てられている。例えば、深さ1の<authority>の各ノードには、「nhk」、「ABC」、「DEF」・・・というように、事業者名が割り当てられている。
【0174】
なお、
図14に示す例では、1つのアプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1ですべての番組コンテンツを管理する例を示しているが、これに限ったものではない。例えば、事業者ごとに番組コンテンツを管理する場合には、<authority>の各ノードがそれぞれ根ノードとなり、事業者単位で分散して番組コンテンツを管理しても良い。つまり、本実施例では、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1は、事業者ごとに複数存在する場合も想定している。
【0175】
また、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1では、各ノードに対して、連携付けさせたいアプリケーションの識別情報を紐付けて管理することができる。例えば、
図14に示す例では、<authority>の「nhk」というValueを有するノードに対して「ap001」というアプリケーション識別情報が関連付けられ、<genre>の「00」というValueを有するノードに対して「ap002」というアプリケーション識別情報が関連付けられ、<content>の「2112920」というValueを有するノードに対して「ap003」というアプリケーション識別情報が関連付けられ、<segment>の「01」というValueを有するノードに対しては「ap004」というアプリケーションが関連づけられていることになる。さらに、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1では、各ノードに対して、アプリケーションの属性情報(優先度等)をあわせて管理しても良い。
【0176】
つぎに、上述したように、コンテンツ識別情報が階層化されて管理されている場合におけるアプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1の具体的な動作について説明する。
【0177】
アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1では、利用端末5からコンテンツ識別情報をもとにした連携アプリケーション情報取得要求を受信したら、連携アプリケーション検索部13により、アプリケーション連携型コンテンツ管理部12から、アプリケーション情報を検索する。その際、連携アプリケーション検索部13は、コンテンツ識別情報をもとに根ノードから昇順にノードを辿り、その過程で辿った各ノードに関連付けられているアプリケーション情報のすべてを抽出する。
【0178】
また、例えば、連携アプリケーション情報取得要求受信部11によりコンテンツ識別情報として、Crid://nhk/00/2112920/20110201120000/01を受信した場合における連携アプリケーション検索部13の動作について以下に説明する。なお、アプリケーション連携型コンテンツ管理部12は、階層構造により、「ap001」、「ap002、「ap003」、「ap004」の4つのアプリケーション識別情報が関連付けられているものとする。
【0179】
連携アプリケーション検索部13は、Crid://nhk/00/2112920/20110201120000/02を解析し、「ap001」と、「ap002」と、「ap003」の3つのアプリケーション関連情報を抽出する。
【0180】
このように構成されることにより、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1は、コンテンツ識別情報を階層化して記述するので効率的な管理を行うことができる。
【0181】
さらに、アプリケーション連携型コンテンツ管理サーバ1は、各アプリケーションに端末の対応プロファイル情報やアプリケーションの属性を対応付けて管理しても良い。
【0182】
また、以下に、コンテンツ提供システム100及びコンテンツ提供システム101の主な効果について列挙する。
コンテンツ提供システム100及びコンテンツ提供システム101は、上述したように、番組コンテンツのメインの構成要素だけでなく、放送局9や番組制作者が連携づけたいアプリケーションもあわせて管理するので、現在視聴中の放送番組又は通信番組(VOD、video on demand)に関連付けられるアプリケーションを特定し、利用端末5に提供することができる。
【0183】
さらに、コンテンツ提供システム100及びコンテンツ提供システム101は、利用端末5をテレビ受信機に限定せず、広く個人向け情報端末に連携させながら、利用端末5の機能に応じて実行可能又は推奨可能な連携アプリケーションを提供するため、1つのアプリケーション連携型コンテンツを、複数の利用端末に提供することができる。
【0184】
また、コンテンツ提供システム100及びコンテンツ提供システム101は、番組コンテンツに連携するアプリケーションを分散して管理することもできる。
【0185】
また、コンテンツ提供システム100及びコンテンツ提供システム101は、番組コンテンツが有する属性情報に応じて、段階的に関連アプリケーションを連携づけることができ、アプリケーション連携型コンテンツ管理を効率的に行うことができる。