特許第5854847号(P5854847)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ミハル通信株式会社の特許一覧 ▶ 古河電気工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許5854847-デジタル放送再送信システム 図000002
  • 特許5854847-デジタル放送再送信システム 図000003
  • 特許5854847-デジタル放送再送信システム 図000004
  • 特許5854847-デジタル放送再送信システム 図000005
  • 特許5854847-デジタル放送再送信システム 図000006
  • 特許5854847-デジタル放送再送信システム 図000007
  • 特許5854847-デジタル放送再送信システム 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5854847
(24)【登録日】2015年12月18日
(45)【発行日】2016年2月9日
(54)【発明の名称】デジタル放送再送信システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/2381 20110101AFI20160120BHJP
【FI】
   H04N21/2381
【請求項の数】6
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2012-2403(P2012-2403)
(22)【出願日】2012年1月10日
(65)【公開番号】特開2013-143643(P2013-143643A)
(43)【公開日】2013年7月22日
【審査請求日】2014年10月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000114226
【氏名又は名称】ミハル通信株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100143959
【弁理士】
【氏名又は名称】住吉 秀一
(74)【代理人】
【識別番号】100167852
【弁理士】
【氏名又は名称】宮城 康史
(72)【発明者】
【氏名】尾花 毅
【審査官】 矢野 光治
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−193143(JP,A)
【文献】 特開平10−023096(JP,A)
【文献】 特開2006−191257(JP,A)
【文献】 特開2007−274606(JP,A)
【文献】 特開2005−354337(JP,A)
【文献】 特開2003−092743(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0074260(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00−21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル放送波を受信してIPネットワークを介して送信するセンタ局装置と、前記センタ局装置から送信された信号を前記IPネットワークから受信して各受信者に配信するローカル局装置とを有するデジタル放送再送信システムにおいて、
前記センタ局装置を複数有するとともに、各センタ局装置がユニークな識別情報を有し、
前記センタ局装置は、
前記デジタル放送波を受信する受信手段と
前記デジタル放送波を第1のデジタル信号に変調する変調部と、
前記変調部によって変調された前記第1のデジタル信号を入力して復調するとともに、前記IPネットワークに送出するためのパケットに変換する変換部と、を有し、
前記ローカル局装置は、前記センタ局装置から送信された前記パケットを前記IPネットワークから受信するとともに、第2のデジタル信号に変調して前記受信者に配信する変換変調部を有し、各センタ局装置が有する前記識別情報に基づき所望のセンタ局装置を選択するとともに、当該所望のセンタ局装置から送信された前記パケットの異常を検出した場合には他のセンタ局装置からのパケットを受信することを特徴とするデジタル放送再送信システム。
【請求項2】
前記センタ局装置は、予備の前記変換部を有し、
使用中の前記変換部に異常が生じた場合には、前記予備の変換部に代替させることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送再送信システム。
【請求項3】
前記ローカル局装置は、予備の前記変換変調部を有し、
使用中の前記変換変調部に異常が生じた場合には、前記予備の変換変調部に代替させることを特徴とする請求項1または2に記載のデジタル放送再送信システム。
【請求項4】
前記ローカル局装置を複数有し、
前記センタ局装置は、マルチキャストによって前記複数のローカル局装置に対してパケットを送信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデジタル放送再送信システム。
【請求項5】
デジタル放送波を受信してIPネットワークを介して送信するセンタ局装置と、前記センタ局装置から送信された信号を前記IPネットワークから受信して各受信者に配信するローカル局装置とを有するデジタル放送再送信システムにおいて、
前記センタ局装置は、
前記デジタル放送波を受信する受信手段と、
前記デジタル放送波を第1のデジタル信号に変調する変調部と、
前記変調部によって変調された前記第1のデジタル信号を入力して復調するとともに、前記IPネットワークに送出するためにマルチキャストアドレスを設定したパケットに変換する複数の変換部と、
前記複数の変換部のいずれかに異常が生じた場合には、当該変換部に入力される前記第1のデジタル信号の周波数帯域および当該変換部が送出するマルチキャストアドレスを他の変換部に設定して動作させる第1の制御手段と、を有し、
前記ローカル局装置は、
前記センタ局装置から送信された前記パケットを前記IPネットワークから受信するとともに、第2のデジタル信号に変調して前記受信者に配信する変換変調部を、有することを特徴とするデジタル放送再送信システム。
【請求項6】
デジタル放送波を受信してIPネットワークを介して送信するセンタ局装置と、前記センタ局装置から送信された信号を前記IPネットワークから受信して各受信者に配信するローカル局装置とを有するデジタル放送再送信システムにおいて、
前記センタ局装置は、
前記デジタル放送波を受信する受信手段と、
前記デジタル放送波を第1のデジタル信号に変調する変調部と、
前記変調部によって変調された前記第1のデジタル信号を入力して復調するとともに、前記IPネットワークに送出するためにマルチキャストアドレスを設定したパケットに変換する変換部と、を有し、
前記ローカル局装置は、
前記センタ局装置から送信された前記パケットを前記IPネットワークから受信するとともに、第2のデジタル信号に変調して前記受信者に配信する複数の変換変調部と、
前記複数の変換変調部のいずれかに異常が生じた場合には、当該変換変調部が配信する前記第2のデジタル信号の周波数帯域および当該変換変調部が受信するマルチキャストアドレスを他の変換変調部に設定して代替させる第2の制御手段と、を有する、ことを特徴とするデジタル放送再送信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル放送再送信システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、地上デジタル放送波であるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調波をケーブルテレビ事業者が遠隔地に再送信する方法としては、センタ局で受信したデジタル放送波を復調してTS(Transport Stream)に変換し、それをIPネットワークを経由して遠隔地にあるローカル局に送信し、ローカル局でデジタル放送波に復元した後、ケーブルテレビ線路を介して各受信者に配信する技術が特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−193143号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ケーブルテーブル線路を介してデジタル放送波を配信する設備を有しているケーブルテレビ会社が、前述したIPネットワークを経由してデジタル放送波を送信するシステムに移行する場合、既存のシステムが無駄になってしまう場合があるという問題点がある。
【0005】
また、センタ局およびローカル局では、機器の故障に備えて、予備の装置を準備する必要があるが、システムの構成によっては、予備の機器への切り換え処理が非常に複雑化するという問題点もある。
【0006】
そこで、本発明の課題は、IPネットワークを経由してデジタル放送波を送信するシステムに移行する場合に、既存のシステムを有効利用するとともに、予備の機器への切り換えを容易に行うことが可能なデジタル放送再送信システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、第1の態様に係る本発明は、デジタル放送波を受信してIPネットワークを介して送信するセンタ局装置と、前記センタ局装置から送信された信号を前記IPネットワークから受信して各受信者に配信するローカル局装置とを有するデジタル放送再送信システムにおいて、前記センタ局装置を複数有するとともに、各センタ局装置がユニークな識別情報を有し、前記センタ局装置は、前記デジタル放送波を受信する受信手段と前記デジタル放送波を第1のデジタル信号に変調する変調部と、前記変調部によって変調された前記第1のデジタル信号を入力して復調するとともに、前記IPネットワークに送出するためのパケットに変換する変換部と、を有し、前記ローカル局装置は、前記センタ局装置から送信された前記パケットを前記IPネットワークから受信するとともに、第2のデジタル信号に変調して前記受信者に配信する変換変調部を有し、各センタ局装置が有する前記識別情報に基づき所望のセンタ局装置を選択するとともに、当該所望のセンタ局装置から送信された前記パケットの異常を検出した場合には他のセンタ局装置からのパケットを受信する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、IPネットワークを経由してデジタル放送波を送信するシステムに移行する場合に、既存のシステムを有効利用するとともに、予備の機器への切り換えを容易に行うことが可能となる。また、センタ局装置から送信されるパケットが異常であっても、識別情報を変更することにより他のセンタ局装置に代替させることができる。
【0008】
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記センタ局装置は、予備の前記変換部を有し、使用中の前記変換部に異常が生じた場合には、前記予備の変換部に代替させることを特徴とする。
このような構成によれば、変換部が故障した場合でも、予備の変換部に簡単に代替させることができる。
【0009】
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記ローカル局装置は、予備の前記変換変調部を有し、使用中の前記変換変調部に異常が生じた場合には、前記予備の変換変調部に代替させることを特徴とする。
このような構成によれば、変換変調部が故障した場合でも、予備の変換変調部に簡単に代替させることができる。
【0010】
また、他の発明は、上記第1の態様において、前記ローカル局装置を複数有し、前記センタ局装置は、マルチキャストによって前記複数のローカル局装置に対してパケットを送信することを特徴とする。
このような構成によれば、複数のローカル局装置に対して1つのセンタ局装置からパケットを送信することができる。
【0011】
第2の態様に係る本発明は、デジタル放送波を受信してIPネットワークを介して送信するセンタ局装置と、前記センタ局装置から送信された信号を前記IPネットワークから受信して各受信者に配信するローカル局装置とを有するデジタル放送再送信システムであって、前記センタ局装置は、前記デジタル放送波を受信する受信手段と、前記デジタル放送波を第1のデジタル信号に変調する変調部と、前記変調部によって変調された前記第1のデジタル信号を入力して復調するとともに、前記IPネットワークに送出するためにマルチキャストアドレスを設定したパケットに変換する複数の変換部と、前記複数の変換部のいずれかに異常が生じた場合には、当該変換部に入力される前記第1のデジタル信号の周波数帯域および当該変換部が送出するマルチキャストアドレスを他の変換部に設定して動作させる第1の制御手段と、を有し、前記ローカル局装置は、前記センタ局装置から送信された前記パケットを前記IPネットワークから受信するとともに、第2のデジタル信号に変調して前記受信者に配信する変換変調部を、有することを特徴とする。
このような構成によれば、IPネットワークを経由してデジタル放送波を送信するシステムに移行する場合に、既存のシステムを有効利用するとともに、予備の機器への切り換えを容易に行うことが可能となる。また、変換部に異常が生じた場合には、当該変換部に入力される第1のデジタル信号の周波数帯域および当該変換部が送出するマルチキャストアドレスを他の変換部に設定して動作させることにより、予備の変換部への切り換えを迅速に行うことが可能となる。
【0012】
第3の態様に係る本発明は、デジタル放送波を受信してIPネットワークを介して送信するセンタ局装置と、前記センタ局装置から送信された信号を前記IPネットワークから受信して各受信者に配信するローカル局装置とを有するデジタル放送再送信システムであって、前記センタ局装置は、前記デジタル放送波を受信する受信手段と、前記デジタル放送波を第1のデジタル信号に変調する変調部と、前記変調部によって変調された前記第1のデジタル信号を入力して復調するとともに、前記IPネットワークに送出するためにマルチキャストアドレスを設定したパケットに変換する変換部と、を有し、前記ローカル局装置は、前記センタ局装置から送信された前記パケットを前記IPネットワークから受信するとともに、第2のデジタル信号に変調して前記受信者に配信する複数の変換変調部と、前記複数の変換変調部のいずれかに異常が生じた場合には、当該変換変調部が配信する前記第2のデジタル信号の周波数帯域および当該変換変調部が受信するマルチキャストアドレスを他の変換変調部に設定して代替させる第2の制御手段と、を有する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、IPネットワークを経由してデジタル放送波を送信するシステムに移行する場合に、既存のシステムを有効利用するとともに、予備の機器への切り換えを容易に行うことが可能となる。また、変換変調部に異常が生じた場合には、当該変換変調部が配信する第2のデジタル信号の周波数帯域および当該変換変調部が受信するマルチキャストアドレスを他の変換変調部に設定して代替させることにより、予備の変換変調部への切り換えを迅速に行うことが可能となる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、IPネットワークを経由してデジタル放送波を送信するシステムに移行する場合に既存のシステムを有効利用するとともに、予備の機器への切り換えを容易に行うことが可能なデジタル放送再送信システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の第1実施形態の構成例を示す図である。
図2図1に示すセンタ局装置の構成例を示す図である。
図3図1に示すローカル局装置の構成例を示す図である。
図4図2に示す復調変換部に異常が発生した場合に代替させる処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図5図3に示す変換復調部に異常が発生した場合に代替させる処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図6】本発明の第2実施形態の構成例を示す図である。
図7】本発明の変形実施形態を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明の実施形態について説明する。
【0016】
(A)第1実施形態の構成の説明
図1は、本発明の第1実施形態に係るデジタル放送再送信システムの構成例を示す図である。この図1に示すように、本発明の第1実施形態に係るデジタル放送再送信システムは、センタ局装置10、IPネットワーク20、ローカル局装置30,40、および、宅内装置51〜53,61〜63を有している。なお、ローカル局装置30,40および宅内装置51〜53,61〜63の数は、図1に示すものには限られず、これ以下またはこれ以上であってもよい。
【0017】
ここで、センタ局装置10は、センタ局に配置され、例えば、アンテナ10Aによって捕捉されたデジタル放送波を受信し、プログラムの再編成等の処理を行った後に、IPパケット化してIPネットワーク20に送出する。なお、図1の例では、アンテナ10Aによって捕捉されたデジタル放送波のみをセンタ局装置10が受信する構成となっているが、例えば、UHF(Ultra High Frequency)アンテナによって地上デジタル放送を捕捉して受信したり、自主放送をセンタ局装置10において入力してIPネットワーク20に送出するようにしたりしてもよい。
【0018】
IPネットワーク20は、IPパケット化されたデータを伝送するネットワークである。なお、このIPネットワーク20は、ネットワーク内で、複数の相手を指定して同じデータを送信する「マルチキャスト」に対応したネットワークである。
【0019】
ローカル局装置30,40は、センタ局から離れた場所に設置されたローカル局にそれぞれ配置され、IPネットワーク20からIPパケットを受信し、デジタル信号に変換した後に、宅内装置51〜53,61〜63にそれぞれ配信する。
【0020】
宅内装置51〜53,61〜63は、例えば、家庭等に設置され、ローカル局装置30,40から配信されたデジタル信号を受信して復調した後、復号し、テレビジョン受信機に供給して映像および音声を再生する。
【0021】
図2は、図1に示すセンタ局装置10の詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、センタ局装置10は、アンテナ10A、ケーブルテレビデジタル送信部11−1〜11−3、混合部12、分配部13、復調変換部14−1〜14−4、スイッチ15、および、制御部16を有している。なお、この図2において、アンテナ10A、ケーブルテレビデジタル送信部11−1〜11−3、および、混合部12としては、ケーブルテレビ伝送路に64QAM変調された信号を送信する既存の設備を利用することができる。このため、このような既存の設備を利用する場合には、分配部13、復調変換部14−1〜14−4、スイッチ15、および、制御部16のみを新たに増設すればよい。
【0022】
ここで、アンテナ10Aは、衛星放送または地上デジタル放送等を捕捉し、ケーブルテレビデジタル送信部11−1〜11−3に供給する。ケーブルテレビデジタル送信部11−1〜11−3は、アンテナ10Aから供給されたデジタル放送波を受信し、デジタル信号に変換して出力する。なお、以下では、ケーブルテレビデジタル送信部11−1を例に挙げて説明する。ケーブルテレビデジタル送信部11−1は、この例では、BS(Broadcasting Satellite)デジタル放送に対応した構成とされており、8PSK(Phase Shift Keying)復調部11a、多重部11b、64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)変調部11cをそれぞれ有している。
【0023】
8PSK復調部11aは、位相偏移変調である8PSKによって変調された信号を受信して復調し、TS(Transport Stream)を生成して多重部11bに出力する。多重部11bは、8PSK復調部11aから出力されたTSに対して、例えば、チャンネル番号や変調方式等の送信するネットワークに関する情報が含まれるNIT(Network Information Table)、および、宅内装置51〜53,61〜63が有するソフトウエアのアップデート用のデータが含まれるエンジニアリングTSを多重して出力する。64QAM変調部11cは、多重部11bから出力されるデジタル信号を、直角位相振幅変調である64QAM変調して出力する。なお、ケーブルテレビデジタル送信部11−1〜11−3のそれぞれは、予め定められたチャンネルのデジタル放送波に対して受信および変調処理を施して出力する。なお、図2では、ケーブルテレビデジタル送信部11−1としてBS衛星放送に対応する構成を示しているが、例えば、CS(Communication Satellite)デジタル放送を受信する構成であったり、地上デジタル放送を受信する構成であったり、作成した自主番組を配信する構成であったりしてもよい。
【0024】
混合部12は、ケーブルテレビデジタル送信部11−1〜11−3から出力された64QAM変調された信号を混合して信号線12Aに対して出力する。ケーブルテレビデジタル送信部11−1〜11−3からそれぞれ出力される64QAM変調された信号は、周波数帯域が異なっているので、混合後の信号は周波数分割多重(FDM:Frequency Division Multiplex)された信号となる。すなわち、混合部12から出力される信号は、ケーブルテレビ線路を伝送する信号と同様のフォーマットのデジタル信号となる。
【0025】
分配部13は、混合部12から出力される信号を復調変換部14−1〜14−4に分配して供給する。なお、分配部13は単に入力信号の電力を分配して出力するので、復調変換部14−1〜14−4には同じ信号が入力される。
【0026】
復調変換部14−1〜14−4は、分配部13から供給される信号を64QAM復調した後に、IPパケットに変換して出力する。より詳細には、ケーブルテレビデジタル送信部11−1〜11−3から出力される64QAM変調された信号は、復調変換部14−1〜14−3にそれぞれ入力され、64QAM復調された後に、IPパケットに変換されて出力される。なお、図2に示す第1実施形態では、復調変換部14−4は予備とされており、復調変換部14−1〜14−3のいずれかで異常が発生した場合に、制御部16がこれを検出し、復調変換部14−4を代替して動作させる。なお、図2では予備機は復調変換部14−4の1台のみであるが、これを2台以上設けてもよい。
【0027】
ここで、復調変換部14−1〜14−4は同様の構成とされているので、以下では、復調変換部14−1を例に挙げて説明する。復調変換部14−1は、64QAM復調部14aおよびTS/IP変換部14bを有している。ここで、64QAM復調部14aは、64QAM変調部11cによって変調された信号を復調し、TSとして出力する。TS/IP変換部14bは、64QAM復調部14aから出力されたTSをIPネットワーク20に送出するためにIPパケット化して出力する。なお、復調変換部14−1〜14−3から出力されるIPパケットには、図3に示す変換変調部32−1〜32−3のそれぞれに対応するマルチキャストアドレスが付与されている。より具体的には、ローカル局装置30の変換変調部32−1(図3参照)とローカル局装置40の変換変調部42−1(不図示)とは同じマルチキャストグループに設定され、復調変換部14−1から出力されたIPパケットは、同じマルチキャストグループに設定された変換変調部32−1と変換変調部42−1(不図示)にマルチキャスト配信される。なお、その他の変換変調部32−2,32−3および変換変調部42−2,42−3(不図示)についても、それぞれが同一のマルチキャストグループに設定され、復調変換部14−2,14−3からIPパケットがマルチキャスト配信される。
【0028】
スイッチ15は、マルチキャストに対応したスイッチであり、マルチキャストアドレスが付与されたIPパケットをスイッチングし、IPネットワーク20に対して送出する。IPネットワーク20は、スイッチ15から送出されたIPパケットを、マルチキャストアドレスを参照して転送する。
【0029】
図3は、図1に示すローカル局装置30,40の構成例を示す図である。なお、ローカル局装置30,40は同様の構成とされているので、以下では、ローカル局装置30を例に挙げて説明する。図3に示すように、ローカル局装置30は、スイッチ31、変換変調部32−1〜32−4、混合部33、および、制御部34を有している。ここで、スイッチ31は、IPネットワーク20を伝送されてきたIPパケットを、そのマルチキャストアドレスを参照してスイッチングし、変換変調部32−1〜32−4のうち対応するマルチキャストグループに属しているものに供給する。変換変調部32−1〜32−4は、スイッチ31から供給されるIPパケットをTSに変換した後、64QAM変調して出力する。なお、図3に示す例では、変換変調部32−4は、予備とされており、変換変調部32−1〜32−3に異常が発生した場合に、制御部34がこれを検出し、変換変調部32−4を代替して動作させる。
【0030】
ここで、変換変調部32−1〜32−4は、同様の構成とされているので、以下では、変換変調部32−1を例に挙げて説明する。変換変調部32−1は、IP/TS変換部32aおよび64QAM変調部32bを有している。ここで、IP/TS変換部32aは、スイッチ31から供給されるIPパケットをTSに変換して出力する。64QAM変調部32bは、IP/TS変換部32aから出力されるTSを64QAM変調して、混合部33に対して送出する。
【0031】
混合部33は、変換変調部32−1〜32−4から出力される64QAM変調された信号を混合し、宅内装置51〜53に対して配信する。なお、宅内装置51〜53に対して直接配信するのではなく、光信号に変換してFTTH(Fiber To The Home)により宅内装置51〜53に配信するようにしてもよい。
【0032】
(B)第1実施形態の動作の説明
つぎに、第1実施形態の動作について説明する。以下では、まず、センタ局装置10によって受信されたデジタル放送波がIPネットワーク20を介してローカル局装置30,40に送信され、ローカル局装置30,40から宅内装置51〜53,61〜63に配信される動作について説明し、続いて、図4,5を参照して、センタ局装置10およびローカル局装置30,40において機器に異常が発生した際の代替動作について説明する。
【0033】
アンテナ10Aによって受信されたデジタル放送波は、ケーブルテレビデジタル送信部11−1〜11−3に供給される。ケーブルテレビデジタル送信部11−1〜11−3は、デジタル放送波からそれぞれ所定のチャンネルの電波を選択的に受信し、8PSK復調部11aによって復号し、多重部11bによって付加的な情報を多重し、64QAM変調部11cによって変調してデジタル信号として出力する。なお、ケーブルテレビデジタル送信部11−1〜11−3から出力されるデジタル信号は、周波数帯域が相互に異なる信号である。このような信号が混合部12によって混合されることにより、周波数分割多重された信号が生成され、信号線12Aを介して分配部13に供給される。なお、信号線12Aを伝送される信号は、ケーブルテレビ線路を伝送される信号と同様のフォーマットの信号である。
【0034】
分配部13は、信号線12Aを介して供給されるデジタル信号を復調変換部14−1〜14−4に分配して供給する。なお、分配部13は前述したように、電力を分配するだけであるので、復調変換部14−1〜14−4には同じ信号が入力される。
【0035】
復調変換部14−1〜14−3は、分配部13から供給される周波数分割多重された信号から、所定の周波数帯域の信号を選択的に受信する。例えば、復調変換部14−1の64QAM復調部14aは、ケーブルテレビデジタル送信部11−1に対応する周波数帯域の信号を選択的に受信し、復調処理を施しTSを生成して出力する。64QAM復調部14aから出力されたTSは、TS/IP変換部14bに供給され、そこで、IPパケット化されるとともに、マルチキャストアドレスが付与され、スイッチ15を介してIPネットワーク20に送出される。復調変換部14−2,14−3は、例えば、ケーブルテレビデジタル送信部11−2,11−3にそれぞれ対応する周波数帯域の信号を選択的に受信する。なお、復調変換部14−4は予備機であるので、復調変換部14−1〜14−3が正常動作している場合には停止状態となり動作しない。
【0036】
なお、復調変換部14−1〜14−3から送出されたIPパケットは、マルチキャスト配信され、ローカル局装置30,40の対応する変換変調部によって受信される。ローカル局装置30を例に挙げて説明すると、復調変換部14−1から出力されたIPパケットは、ローカル局装置30の変換変調部32−1によって受信される。すなわち、復調変換部14−1から出力されたIPパケットには、変換変調部32−1が属するマルチキャストグループに対応するマルチキャストアドレスが付与されているので、スイッチ31は復調変換部14−1から出力されたIPパケットについては、変換変調部32−1に供給する。
【0037】
変換変調部32−1のIP/TS変換部32aは、スイッチ31から供給されるIPパケットをTSに変換し、64QAM変調部32bに供給する。64QAM変調部32bは、IP/TS変換部32aから出力されるTSを64QAM変調して出力する。なお、変換変調部32−1〜32−3から出力される64QAM変調された信号は、それぞれ周波数帯域が異なっている。このような信号は、混合部33において混合され、周波数分割多重された信号が生成されて宅内装置51〜53に配信される。宅内装置51〜53では、ローカル局装置30から配信された信号から所望のチャンネルの信号を選択的に受信し、復調した後に復号することにより所望の放送のコンテンツを視聴することができる。
【0038】
以上に説明したように、第1実施形態では、センタ局装置10において、ケーブルテレビデジタル送信部11−1〜11−3から出力されるデジタル信号を復調変換部14−1〜14−3において復調するとともに、IPパケットに変換してIPネットワーク20へ送出するようにしたので、アンテナ10A、ケーブルテレビデジタル送信部11−1〜11−3、および、混合部12等の既存の装置を有効利用しながら、IPネットワーク20を利用したシステムへの転換を図ることが可能になる。
【0039】
つぎに、図4,5を参照して、第1実施形態において装置に異常が発生した場合の代替動作について説明する。
【0040】
図4はセンタ局装置10において復調変換部14−1〜14−3に異常が発生した場合に、復調変換部14−4によって代替する場合の動作を説明するためのフローチャートである。図4に示すフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
【0041】
ステップS10では、制御部16は、復調変換部14−1〜14−3で異常が発生したか否かを判定し、異常が発生した場合(ステップS10:Yes)にはステップS11に進み、それ以外の場合(ステップS10:No)には同様の処理を繰り返す。具体的には、復調変換部14−1〜14−3は自己の状態を監視しており、異常を検出した場合には、制御部16に通知する。この通知を受けた場合には、制御部16は異常が発生したと判定してステップS11に進む。
【0042】
ステップS11では、制御部16は、異常が発生した復調変換部を停止させる。例えば、復調変換部14−1に異常が発生した場合には、制御部16は、ステップS10でYesと判定し、ステップS11において復調変換部14−1の動作を停止させ、IPパケットの送出を終了させる。
【0043】
ステップS12では、制御部16は、ステップS11で停止させた復調変換部が復調している対象チャンネルを特定する。具体的には、復調変換部14−1に異常が発生した場合には、分配部13から供給される信号のうち、復調変換部14−1が受信しているチャンネル(周波数帯域)を特定する。
【0044】
ステップS13では、制御部16は、ステップS11で停止させた復調変換部が送信対象としているマルチキャストグループを特定する。具体的には、復調変換部14−1に異常が発生した場合には、復調変換部14−1が送信対象としているマルチキャストグループを特定する。
【0045】
ステップS14では、制御部16は、ステップS12で特定した対象チャンネルを、予備機に設定する。具体的には、復調変換部14−1に異常が発生した場合には、復調変換部14−1が受信対象としている対象チャンネルを復調変換部14−4に設定する。
【0046】
ステップS15では、制御部16は、ステップS13で特定したマルチキャストグループを、予備機に設定する。具体的には、復調変換部14−1に異常が発生した場合には、復調変換部14−1が送信対象としているマルチキャストグループを復調変換部14−4に設定する。
【0047】
ステップS16では、制御部16は、予備機の動作を開始させる。具体的には、復調変換部14−1に異常が発生した場合には、復調変換部14−4を復調変換部14−1の代わりとして動作を開始させる。
【0048】
以上の処理によれば、いずれかの復調変換部で異常が発生した場合には、予備機によって代替するようにしたので、復調変換部が故障した場合でも動作を継続することができる。また、第1実施形態では、復調変換部14−1〜14−4には全て同じ信号が供給されているので、代替する復調変換部14−4に対しては、受信する周波数帯域(対象チャンネル)のみを設定すれば代替の設定が終了する。また、復調変換部14−1〜14−4は異なるマルチキャストアドレスを付与して送信しているので、代替する復調変換部14−4に対しては、マルチキャストアドレスのみを設定すれば代替の設定が終了する。このため、代替処理を簡易かつ迅速に実行することができる。
【0049】
図5はローカル局装置30,40において変換変調部32−1〜32−3に故障が発生した場合に、変換変調部32−4によって代替させる場合の動作を説明するためのフローチャートである。図5に示すフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
【0050】
ステップS30では、制御部34は、変換変調部32−1〜32−3で異常が発生したか否かを判定し、異常が発生した場合(ステップS30:Yes)にはステップS31に進み、それ以外の場合(ステップS30:No)には同様の処理を繰り返す。具体的には、変換変調部32−1〜32−3は自己の状態を監視しており、異常を検出した場合には、制御部34に通知する。この通知を受けた場合には、制御部34は異常が発生したと判定してステップS31に進む。
【0051】
ステップS31では、制御部34は、異常が発生した変換変調部の動作を停止させる。例えば、変換変調部32−1に異常が発生した場合には、制御部34は、ステップS30でYesと判定し、ステップS31において変換変調部32−1の動作を停止させ、デジタル信号の送出を終了させる。
【0052】
ステップS32では、制御部34は、異常が発生した変換変調部が属しているマルチキャストグループを特定する。例えば、変換変調部32−1に異常が発生した場合には、変換変調部32−1が属しているマルチキャストグループが特定される。
【0053】
ステップS33では、制御部34は、異常が発生した変換変調部から送信される64QAM信号の送信チャンネル(周波数帯域)を特定する。例えば、変換変調部32−1に異常が発生した場合には、変換変調部32−1の送信チャンネルが特定される。
【0054】
ステップS34では、制御部34は、ステップS32で特定したマルチキャストグループを予備機に設定する。例えば、変換変調部32−1に異常が発生した場合には、変換変調部32−1が属しているマルチキャストグループが変換変調部32−4に設定される。
【0055】
ステップS35では、制御部34は、ステップS33で特定した送信チャンネルを予備機に設定する。例えば、変換変調部32−1に異常が発生した場合には、変換変調部32−1の送信チャンネルが変換変調部32−4に設定される。
【0056】
ステップS36では、制御部34は、予備機の動作を開始させる。例えば、変換変調部32−1に異常が発生した場合には、変換変調部32−4を変換変調部32−1の代わりとして動作を開始させる。
【0057】
以上の処理によれば、変換変調部32−1〜32−3のいずれかに異常が発生した場合に、予備機である変換変調部32−4を異常が発生した変換変調部の代わりとして動作させることができる。また、以上の処理では、マルチキャストアドレスと送信チャンネルのみを設定すれば、代替が完了するので、代替処理を簡易かつ迅速に実行することができる。
【0058】
(C)第2実施形態の構成の説明
図6は、第2実施形態の構成例を示す図である。なお、この図において、図1と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図6の例では、図1と比較すると、センタ局装置10がセンタ局装置10−1,10−2の2台となっている。なお、それ以外の構成は図1の場合と同様である。なお、センタ局装置10−1,10−2の構成は、図2と同様である。
【0059】
図6に示す第2実施形態では、センタ局装置が二重化されている。すなわち、センタ局装置10−1,10−2は同じ情報を送信している。一方、ローカル局装置30,40は、センタ局装置10−1またはセンタ局装置10−2それぞれのマルチキャストグループのいずれかを選択可能とされている。
【0060】
(D)第2実施形態の動作の説明
通常の運用時(異常が発生していないとき)は、ローカル局装置30,40は、例えば、センタ局装置10−1のマルチキャストグループを選択し、センタ局装置10−1からのIPパケットを受信する。そして、センタ局装置10−1に異常が発生してタイムアウトが発生した場合には、ローカル局装置30,40は、センタ局装置10−2のマルチキャストグループを選択し、センタ局装置10−2からのIPパケットを受信する。
【0061】
ローカル局装置30を例に挙げて説明する。制御部34は、センタ局装置10−1,10−2の双方のマルチキャストアドレスを記憶している。通常の運用時には、制御部34は、センタ局装置10−1のマルチキャストグループを選択して、変換変調部32−1〜32−3に設定する。この結果、変換変調部32−1〜32−3は、センタ局装置10−1から送信されるIPパケットを受信する。このような状況において、例えば、センタ局装置10−1に異常が発生した場合、変換変調部32−1〜32−3はIPパケットを受信できなくなってタイムアウトが発生する。タイムアウトが発生したことを検出した制御部34は、センタ局装置10−2のマルチキャストグループを取得し、変換変調部32−1〜32−3に設定する。その結果、変換変調部32−1〜32−3は、センタ局装置10−2からのIPパケットを受信する。これにより、センタ局装置の代替動作が完了する。
【0062】
以上に説明したように、本発明の第2実施形態では、センタ局装置を二重化することにより、一方のセンタ局装置に異常が発生した場合であっても、他方のセンタ局装置によって代替することができる。また、マルチキャストグループを変更することにより、代替が完了するので、代替のための処理を簡略化することができる。なお、第2実施形態においても、前述した第1実施形態と同様に、図4,5の処理が実行され、復調変換部および変換変調部が代替される。
【0063】
(E)変形実施形態
なお、上記の各実施形態は、一例であって、これ以外にも各種の変形実施態様が存在する。例えば、以上の各実施形態では、ローカル局装置が2台であり、宅内装置がローカル局装置に3台ずつ接続されている例を示したが、これ以外の台数であってもよいことはいうまでもない。また、センタ局装置はアンテナ10Aからのデジタル放送波を受信する構成としたが、例えば、UHFアンテナからの地上デジタル放送を受信してもよい。あるいは、アンテナ10Aから受信された以外の番組、例えば、独自に編集されたコンテンツまたは独自に作成されたコンテンツを含む自主番組を用いるようにしてもよい。
【0064】
また、以上の各実施形態では、ケーブルテレビデジタル送信部ならびに通常動作する復調変換部および変換変調部は3つとし、予備の復調変換部および変換変調部は1つとしたが、これ以外の数であってもよい。また、図6では、センタ局装置は2台としたが、3台以上としてもよい。
【0065】
また、ローカル局装置30,40の混合部の出力を光信号に変換してFTTHとして宅内装置51〜53,61〜63に供給するようにしてもよい。
【0066】
また、図7に示すように、センタ局装置10の混合部12と分配部13を接続する信号線12Aを分岐して宅内装置50Aに接続するようにしてもよい。図7の例では、1台の宅内装置50Aのみが接続されているが、2台以上の宅内装置を接続するようにしてもよい。このような構成によれば、ローカル局30,40に接続された宅内装置51〜53,61〜63だけでなく、センタ局装置10の周辺に存在する加入者に対しても、デジタル信号を配信することが可能になる。なお、図7に示す変形実施形態を図6に示す第2実施形態に対して適用することも可能である。すなわち、図6に示す第2実施形態のセンタ局装置10−1,10−2に対して宅内装置を接続するようにしてもよい。
【0067】
また、図4,5に示すフローチャートに示す処理の順序は一例であって、これ以外であってもよい。
【符号の説明】
【0068】
10A アンテナ
10 センタ局装置
11−1〜11−3 ケーブルテレビデジタル送信部(変調部)
11a 8PSK復調部
11b 多重部
11c 64QAM変調部
12 混合部
13 分配部
14−1〜14−4 復調変換部(変換部)
14a 64QAM復調部
14b TS/IP変換部
15 スイッチ
16 制御部
20 IPネットワーク
30,40 ローカル局装置
31 スイッチ
32−1〜32−4 変換変調部(変換変調部)
32a IP/TS変換部
32b 64QAM変調部
33 混合部
34 制御部
51〜53,61〜63 宅内装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7