(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5856661
(24)【登録日】2015年12月18日
(45)【発行日】2016年2月10日
(54)【発明の名称】フレームデータ処理方法
(51)【国際特許分類】
H04J 3/00 20060101AFI20160128BHJP
H04L 29/06 20060101ALI20160128BHJP
H04J 14/08 20060101ALI20160128BHJP
【FI】
H04J3/00 U
H04L13/00 305B
H04B9/00 D
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-167776(P2014-167776)
(22)【出願日】2014年8月20日
【審査請求日】2014年8月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】591230295
【氏名又は名称】NTTエレクトロニクス株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000004226
【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 靖行
(72)【発明者】
【氏名】池田 将之
(72)【発明者】
【氏名】大原 拓也
(72)【発明者】
【氏名】北村 圭
(72)【発明者】
【氏名】木坂 由明
(72)【発明者】
【氏名】片岡 智由
【審査官】
阿部 弘
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2009/005154(WO,A1)
【文献】
特開2002−217940(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04J 3
H04J 14
H04L 29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のペイロード領域と前記第1のペイロード領域についての第1のパリティ演算値を含む第1のオーバーヘッド領域とを有する第1のフレームを、第2のオーバーヘッド領域と第2のペイロード領域とを有する第2のフレームにマッピングするフレームデータ処理方法であって、
前記第1のオーバーヘッド領域と一部の領域が削除された前記第1のペイロード領域とを、前記第2のペイロードにマッピングすることと、
前記第1のパリティ演算値の演算方式で、前記第1のペイロード領域から削除された前記一部の領域についての第2のパリティ演算値を求め、前記第2のペイロードにマッピングすることと
を備える、ことを特徴とするフレームデータ処理方法。
【請求項2】
前記第1のペイロード領域はユーザデータ領域とスタッフ領域とを含み、
前記第1のペイロード領域から削除された前記一部の領域は、前記スタッフ領域と前記ユーザデータ領域内のダミーデータとを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のフレームデータ処理方法。
【請求項3】
前記演算方式は、BIP−8である、ことを特徴とする請求項1または2に記載のフレームデータ処理方法。
【請求項4】
前記第1のフレームは、ODTU4.tsが多重されたOTU4フレームであり、前記第1のペイロード領域から削除された前記一部の領域は、TS40−80の領域を含む、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のフレームデータ処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレームデータ処理方法に関し、より詳細には、パリティ情報を含むオーバーヘッドとペイロードからなるオリジナルフレームの一部を削除して新たなフレームにマッピングする際に、オリジナルフレームのパリティ情報を含むオーバーヘッドがトランスペアレントとなるように、オリジナルフレームの一部を削除するフレームデータ処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光伝送システムの大容量化することが可能なWDM(波長分割多重)技術の研究開発が行われている。また、WDM技術と同様に光伝送システムを大容量化することが可能な技術として、コヒーレント通信技術も研究開発も盛んに行われている。光伝送システムの大容量化と平行して、LAN等で通信されるクライアントデータのビットレートも大容量化している。今日では、大容量化したクライアントデータ(例えば、100Gbps)を光伝送システムのライン信号に直接収容して伝送したいというニーズも高まっており、これを実現すべく研究も盛んに行われている。
【0003】
図3は、複数サブキャリアを用いてクライアントデータを伝送する光伝送システム集積回路(LSI)の概略構成図である。
図3の光伝送システムLSI(10)は、送信用と受信用に100Gbps高速I/F(12,22)をそれぞれ1つずつ備える。これらの100Gbps高速I/Fを介して、クライアントの機器(例えば、ルータ)と光伝送システムLSI(10)との間で100Gbpsのクライアント信号の入出力が行われる。
【0004】
図3において光変調器/光源150は、光源とIQ変調器の組を2つ構え、IQ変調器からの出力を偏波多重して伝送路へ出力する。受光器180は、光ファイバ伝送路から入射する光(対向する光変調器/光源で偏波多重された伝送路を伝播した光)を光電変換して出力する。
【0005】
100G用シンボルマッピング部14は、100Gbps高速I/F(12)から入力された100Gbpsのクライアント信号を100Gbpsの光伝送用の伝送フレーム(例えば、OTU4フレーム(112Gbps))に収容し、クライアント信号が2ビット毎にマッピングされる(割り当てられる)QPSK変調のシンボルを決定し、決定したシンボルに相当する振幅と位相(角度)を出力する。各偏波に2ビットが割り当てられるので、100G用シンボルマッピング部12におけるシンボルレートは、25Gsps(シンボル/秒)である。
【0006】
デジタルコヒーレント信号処理部16は、100G用シンボルマッピング部14からのシンボルに基づき、変調器/光源150へ供給される変調信号を生成して出力する。
【0007】
デジタルコヒーレント信号処理部26は、受光器180からの信号に基づいて、歪補償、クロック抽出、位相推定、及びシンボル識別などのデジタル信号処理を行い、識別されたシンボルを出力する。
【0008】
100G用シンボルデマッピング部24は、デジタルコヒーレント信号処理部26から出力されたシンボルをデマッピングしてビット値を出力する(シンボルに割り当てられたビット値を決定して出力する)。詳細には、100G用シンボルデマッピング部24において、デマッピングされたビット値は、光伝送用の伝送フレーム(上記例では、OTU4フレーム)を構成するビット値であり、伝送フレーム内のクライアント信号に相当するビット値が出力される。
【0009】
100Gbps高速I/F(22)は、100G用シンボルデマッピング部24からのビット値を、光伝送システムLSI(22)の外に受信したクライアント信号として出力するために用いられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、光伝送システムのライン信号のビットレートは、光ファイバ伝送路における伝送特性や変調方式に起因して制限される場合があり、クライアント信号を収容した伝送フレームのすべてを光伝送システムのライン信号に直接収容しきれない場合がある。このような場合においても、伝送するデータ量をライン信号に収容できる範囲に調整して伝送したいというニーズが存在する。
【0011】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、オリジナルの伝送フレームのパリティ情報を含むオーバーヘッドがトランスペアレントとなるように、オリジナルフレームの一部を削除するフレームデータ処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
このような目的を達成するために、本発明の第1の態様は、フレームデータ処理方法である。このフレームデータ処理方法は、第1のペイロード領域と第1のペイロード領域についての第1のパリティ演算値を含む第1のオーバーヘッド領域とを有する第1のフレームを、第2のオーバーヘッド領域と第2のペイロード領域とを有する第2のフレームにマッピングすることを備える。また、このフレームデータ処理方法は、第1のオーバーヘッド領域と一部の領域が削除された第1のペイロード領域を、第2のペイロードにマッピングする。また、このフレームデータ処理方法は、第1のパリティ演算値の演算方式で、第1のペイロード領域から削除された一部の領域についての第2のパリティ演算値を求めて第2のペイロードにマッピングする。
【0013】
一実施形態では、第1のペイロード領域はユーザデータ領域とスタッフ領域とを含み、第1のペイロード領域のうち、スタッフ領域とユーザデータ領域内のダミーデータが削除され、第1のペイロード領域のうちの残りの領域が、当該残りの領域についてのパリティ演算値(すなわち、第2のパリティ演算値)とともに、第2のペイロードにマッピングされる。第1のフレームを、ODTU4.tsが多重されたOTU4フレームとしてもよく、パリティ演算値を求める演算方式を、BIP−8としてもよい。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように、本発明によれば、オリジナルの伝送フレームのパリティ情報を含むオーバーヘッドがトランスペアレントとなるように、オリジナルフレームの一部を削除する方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態に係るパリティ情報を維持したフレームデータ削減方法を実装可能な光伝送システム集積回路を用いた光伝送システムを示す構成例を示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るパリティ情報を維持したフレームデータ削減方法を説明するための図である。
【
図3】複数サブキャリアを用いてクライアントデータを伝送する光伝送システム集積回路の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。図面において同一または類似する符号は、同一または類似する要素を示す。したがって、同一または類似する要素についての繰り返しの説明は省略する。以下の説明では、送信側のクライアント機器から入力されたクライアント信号を受信側のクライアント機器へ伝送する光伝送システムにおいて、クライアント信号が収容された100GbpsのODU4/OTU4フレームをコヒーレント通信方式で伝送するか、あるいはODU4の一部を削除して50Gbpsの新たなフレームにマッピングした信号(本明細書において「送信信号」ともいう。)をコヒーレント通信方式で伝送する例を説明する。しかしながら、本願発明は、このような具体的な数値例に限定されるものではなく、一般性を失うことは他の数値においても実施することもできることは言うまでもない。
【0017】
はじめに、
図1を参照して、本発明の一実施形態に係るパリティ情報を維持したフレームデータ削減方法を実装可能な光伝送システム集積回路(LSI)の例を説明する。
図1の光伝送システムLSI100は、送信側と受信側に100Gbps高速I/Fをそれぞれ1つずつ備える。光伝送システムLSI100は、この100Gbps高速IF12を介して、100Gbpsのクライアント信号を入力することができる。例えば、入力されたクライアント信号は、フレーム化部(不図示)においてODU4.tsが多重された100GbpsのODU4フレーム(
図2(a))にマッピングされる。
【0018】
光伝送システムLSI100には、ODU4フレームを伝送フレーム(OTU4フレーム)にマッピングして送信信号とし、100Gbpsの変調方式(QPSK)のシンボルに、送信信号の所定数のビットをマッピングする(割り当てる)シンボルを決定する100G用シンボルマッピング回路14が備えられている。上述したように、100G用シンボルマッピング回路14は、決定したシンボルに相当する振幅と位相(角度)を出力する。
【0019】
光伝送システムLSI100は、ODU4フレーム(本明細書において、オリジナルフレームともいう。)の一部を(すなわち、50Gbpsの実データビット)を抽出して50Gbpsのフレーム(本明細書において、新たなフレームともいう。)にマッピングする信号抽出/50Gフレーム化部122を備える。オリジナルフレームの一部を削除して新たなフレーム(
図2(b))にマッピングする、パリティ情報を維持してフレームデータを削減する方法については後述する。
【0020】
50G用シンボルマッピング部124は、新たなフレームを伝送フレームにマッピングして送信信号とし、上述した100G用シンボルマッピング部14と同様に、50Gbpsの新たなフレームがマッピングされた送信信号が1ビット毎にマッピングされる(割り当てられる)BPSK変調のシンボルを決定し、出力する。各偏波に1ビットが割り当てられるので、50G用シンボルマッピング部124におけるシンボルレートは、100G用シンボルマッピング部12と同様に、25Gspsである。50G用シンボルマッピング部124および100G用シンボルマッピング部14からの出力は、それぞれにおいて決定したシンボルに相当する振幅と位相(角度)である。
【0021】
光伝送システムLSI100は、シンボルマッピング部(14,124)からの出力の1つを選択してデジタルコヒーレント信号処理部144へ入力するセレクタ134を備える。
【0022】
デジタルコヒーレント信号処理部144は、セレクタ134により選択されたシンボルマッピング部に対応する変調方式にしたがって変調信号(例えば、振幅と位相)に対してデジタルコヒーレント信号処理を実行し出力する。デジタルコヒーレント信号処理部144からの変調信号は、光変調器/光源16(不図示)へ供給される。
【0023】
他方、光伝送システム集積回路(LSI)100は、受信側に、受光器56(不図示)からの信号に基づいて、クロック抽出、位相推定、及びシンボル識別などのデジタル信号処理を行い、識別されたシンボルを出力するデジタルコヒーレント信号処理部154を備える。識別されたシンボルは、セレクタ174を介して、送信側のセレクタ134により選択されたシンボルマッピング部に対応するデマッピング部(24および164のいずれか)へ供給される。デジタルコヒーレント信号処理部154は、信号品質監視機能を有していても良い。光伝送システム集積回路(LSI)は、信号品質に基づいて、100Gbpsの光伝送とするか、または50Gbpsの光伝送とするかの決定をしても良い。
【0024】
100G用シンボルデマッピング部24は、デジタルコヒーレント信号処理部154からのシンボルをデマッピングしてビット値を出力する(シンボルに割り当てられたビット値(1偏波当たり2ビットで、合計4ビット)を決定して出力する)。100G用シンボルデマッピング部24の出力は、対向する光伝送システムLSIの送信側における送信信号(すなわち、100GbpsのクライアントがマッピングされたODU4フレーム)である。
【0025】
50G用シンボルデマッピング部164は、デジタルコヒーレント信号処理部154からのシンボルをデマッピングしてビット値を出力する(シンボルに割り当てられたビット値(1偏波当たり1ビットで、合計2ビット)を決定して出力する)。50G用シンボルデマッピング部164の出力は、対向する光伝送システムLSIの送信側における50Gbpsの送信信号(すなわち、(すなわち、ODU4の一部が削除されてマッピングされた新たなフレーム))である。
【0026】
光伝送システムLSI(100)は、50G用シンボルデマッピング部164からの50Gbpsの新たなフレームにダミー信号を挿入して100Gbpsのフレーム(OTU4)にマッピングする100Gフレーム化部162を備える。
【0027】
デフレーム化部(不図示)で、100G用シンボルデマッピング部52または100Gフレーム化部162からの100Gbpsの信号(OTU4フレーム)からクライアント信号が抽出され、100Gbps高速IF(50−1)から出力される。
【0028】
次に、
図2を参照して、本発明の一実施形態に係るパリティ情報を維持してフレームデータを削減するフレームデータ処理方法を説明する。本方法は、上述した光伝送システムLSI(100)の信号抽出/50Gフレーム化部122に実装して、クライアント信号を収容したオリジナルフレーム(ODU4)の一部を削除して新たなフレームにマッピングすることができる。たとえば、本方法は、光ファイバ伝送路における伝送特性や変調方式に起因して100Gbpsの光伝送ができない場合等に、オリジナルフレームの一部を削除して50Gbpsの光伝送用の新たなフレームを生成する際に有用である。さらに、オリジナルフレームのオーバーヘッドをトランスペアレントに維持できる点で、LSIの設計等を含めて有用な方法である。
【0029】
図2(a)は、入力されたクライアント信号は、フレーム化部(不図示)においてODU4.tsが多重された100GbpsのODU4フレームを示す。ODU4フレームは、ODU4−OH(オーバーヘッド)領域およびペイロード領域を含み、ペイロード領域は、1から80までのTS領域および固定スタッフ(FS)領域を含む。ODU4−OH領域には、ペイロード領域に対するBIP−8の演算値(1バイト)がエラー検出用に含まれている。
【0030】
図2(b)は、本方法にしたがって、オリジナルのフレームから40から80までのTS領域およびFS領域を削除して、生成された50Gbps用の新たなフレームを示す。限定するものではないが、オリジナルのフレームから削除する40から80までのTS領域はダミーバイトとすることができる。受信側では、オリジナルのフレームから削除した領域を再生(ダミーバイトを削除した場合には、ダミーバイトの挿入)を行うことで、オリジナルのフレームに相当するフレームが再生される。
【0031】
新たなフレームは、新OH領域および新ペイロード領域を含む。新OH領域は、オリジナルのフレームのOH領域と同様に、新ペイロード領域に対するBIP−8の演算値を含むことができる。新ペイロード領域に対するBIP−8の演算値は、オリジナルのフレームのOH領域におけるBIP−8の演算値を求めるための回路を共有して求めることができる。
【0032】
新ペイロード領域は、オリジナルのフレームから削除しなかった1から39までのTS領域と、オリジナルのフレームのOH領域(ODU4−OH領域)と、新FS領域と、削除した領域(40から80までのTS領域およびFS領域)対するBIP−8の演算値(新BIP領域)とを含む。
【0033】
オリジナルのフレームのOH領域(ODU4−OH領域)は、変更されることなくそのまま新ペイロード領域にマッピングされるので、トランスペアレントに伝送されるため、クライアントのニーズに応えることができる。また、オリジナルのフレームのOH領域の構成を変更する必要がないので、従来の光伝送システムLSIにおけるOH領域処理部をそのまま利用できる点で有用である。
【0034】
オリジナルのフレームから削除した40から80までのTS領域(例えば、ダミーバイト)およびFS領域がオール・ゼロでなかった場合、受信側で再生されたフレーム(オリジナルのフレームに相当するフレーム)のペイロードに対するBIP−8演算値が、オリジナルのフレームのOH領域におけるBIP−8の演算値と等しくならないという問題が生じる。したがって、受信側でフレームを再生する際に挿入するダミーバイトには工夫が必要となる。
【0035】
本方法では、削除した領域(40から80までのTS領域およびFS領域)対するBIP−8の演算値を求め、新フレームのペイロードの新BIP領域に格納するようにしている。新BIP領域の値もまた、オリジナルのフレームのOH領域におけるBIP−8の演算値を求めるための回路を共有して求めることができる。受信側でフレームを再生する際には、挿入するオール・ゼロのダミーバイトの一部を新BIP領域の値とすることで、(伝送中に誤りが生じなければ)受信側で再生されたフレームのペイロードに対するBIP−8演算値と、オリジナルのフレームのOH領域におけるBIP−8の演算値とが等しくなる。
【0036】
以上説明したように、本願によれば、オリジナルの伝送フレームのパリティ情報を含むオーバーヘッドがトランスペアレントとなるように、オリジナルフレームの一部を削除する方法を提供することができる。
【0037】
なお、上記実施形態では、50Gbps用の新たなフレームを生成する際に、オリジナルのフレームから、1から39までのTS領域を選択し、40から80までのTS領域およびFS領域を削除する例を説明したが、1から80までのTS領域のうちの任意の39個のTS領域を選択し、残りのTS領域およびFS領域を削除するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0038】
10 光伝送システム集積回路(LSI)
12 100Gbps高速インターフェース(I/F)
14 100G用シンボルマッピング部
16 デジタルコヒーレント信号処理部
22 100Gbps高速インターフェース(I/F)
24 100G用シンボルデマッピング部
26 デジタルコヒーレント信号処理部
100 光伝送システム集積回路(LSI)
122 信号抽出/50Gフレーム化部
124 50G用シンボルマッピング部
134 セレクタ
144 デジタルコヒーレント処理部
150 光変調器/光源
154 デジタルコヒーレント処理部
162 100Gフレーム化部
164 50G用シンボルデマッピング部
174 セレクタ
180 受光器
【要約】
【課題】高速伝送用のフレーム中のパリティ情報を含むオーバーヘッドがトランスペアレントとなるように、フレームの一部を削除して低速伝送用のフレームとする。
【解決手段】ODTU4.tsが多重されたOTU4ペイロード領域およびOTU4ペイロード領域についてのBIP−8演算値を含むOTU4−OH領域を有するOTU4フレームを、新オーバーヘッド領域と新ペイロード領域とを有する50G用フレームにマッピングする処理において、TS−40〜80領域およびスタッフ領域が削除されたOTU4ペイロード領域とOTU4−OH領域とを、新ペイロードにマッピングし、さらにOTU4ペイロード領域から削除された領域についてのBIP−8で演算値を、新ペイロードにマッピングする。
【選択図】
図2