【実施例】
【0295】
本発明は、更に以下の実施例、試験例および製剤例によって詳しく説明されるが、これらは本発明を限定するものではなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。
以下の実施例中の「室温」は通常約10℃ないし約35℃を示す。混合溶媒において示した比は、特に断らない限り容量比を示す。%は、特に断らない限り重量%を示す。
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにおいて、NHと記載した場合は、アミノプロピルシラン結合シリカゲルを用いた。HPLC(高速液体クロマトグラフィー)において、C18と記載した場合は、オクタデシル結合シリカゲルを用いた。溶出溶媒の比は、特に断らない限り容量比を示す。
【0296】
以下の実施例においては下記の略号を使用する。
THF :テトラヒドロフラン
DMF :N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO :ジメチルスルホキシド
ESI :エレクトロスプレーイオン化法
APCI :大気圧化学イオン化
[M+H]
+:分子イオンピーク
M :モル濃度
N :規定濃度
TBAF :テトラブチルアンモニウムフルオリド
WSC :1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
HOBt :1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物
IPE :ジイソプロピルエーテル
HATU :2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート
HPLC :高速液体クロマトグラフィー
SFC :超臨界流体クロマトグラフィー
【0297】
1H NMR(プロトン核磁気共鳴スペクトル)はフーリエ変換型NMRで測定した。解析にはACD/SpecManager(商品名)などを用いた。水酸基やアミノ基などのプロトンが非常に緩やかなピークについては記載していない。
MS(マススペクトル)は、LC/MS(液体クロマトグラフ質量分析計)により測定した。イオン化法としては、ESI(ElectroSpray Ionization、エレクトロスプレーイオン化)法、または、APCI(Atomospheric Pressure Cheimcal Ionization、大気圧化学イオン化)法を用いた。データは実測値(found)を記載した。通常、分子イオンピークが観測されるが、tert−ブトキシカルボニル基(−Boc)を有する化合物の場合、フラグメントイオンとして、tert−ブトキシカルボニル基あるいはtert−ブチル基が脱離したピークが観測されることもある。また、水酸基(−OH)を有する化合物の場合、フラグメントイオンとして、H
2Oが脱離したピークが観測されることもある。塩の場合は、通常、フリー体の分子イオンピークもしくはフラグメントイオンピークが観測される。
旋光度([α]
D)における試料濃度(c)の単位はg/100 mLである。
元素分析値(Anal.)は、計算値(Calcd)と実測値(Found)を記載した。
【0298】
実施例1
2-{8-(4-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0299】
A)エチル8-(4-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル 8-クロロ-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(200 mg)、4-クロロ-3-フルオロフェノール(73.8 mg)および炭酸カリウム(66.3 mg)のDMF(2 mL)中混合液を100℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、飽和塩化アンモニア水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(73.5 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.26-1.36 (3H, m), 2.19-2.30 (1H, m), 2.33 (3H, s), 2.39-2.56 (2H, m), 2.61-2.73 (1H, m), 4.09 (3H, s), 4.27-4.56 (3H, m), 4.92-5.03 (1H, m), 6.95-7.05 (2H, m), 7.09 (1H, dd, J = 10.4, 2.7 Hz), 7.18-7.26 (1H, m), 7.71 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.88 (1H, d, J = 1.4 Hz), 8.09 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0300】
B)2-{8-(4-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
エチル8-(4-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(70.2 mg)のTHF(1.3 mL)中混合液に、メチルマグネシウムブロミド(1 M THF溶液、670μL)を室温で加え、室温で1時間撹拌した。飽和塩化アンモニア水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(40.4 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.22-1.32 (3H, m), 1.57-1.66 (3H, m), 1.99-2.10 (1H, m), 2.13-2.25 (2H, m), 2.32 (3H, s), 2.39-2.50 (1H, m), 4.09 (3H, s), 4.22-4.35 (1H, m), 4.90-5.08 (2H, m), 6.56 (1H, d, J = 7.6 Hz), 6.69 (1H, dd, J = 10.6, 2.7 Hz), 7.02 (1H, s), 7.10 (1H, t, J = 8.7 Hz), 7.73 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.88 (1H, s), 8.09 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0301】
実施例2
2-{8-[4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0302】
A)エチル8-[4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル 8-クロロ-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(200 mg)、4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェノール(91 mg)および炭酸カリウム(199 mg)のDMF(2 mL)中混合液を100℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、飽和塩化アンモニア水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(108 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.21-1.38 (3H, m), 2.21-2.31 (1H, m), 2.33 (3H, s), 2.42-2.71 (3H, m), 4.10 (3H, s), 4.29-4.53 (3H, m), 4.95-5.07 (1H, m), 6.96-7.18 (2H, m), 7.32 (1H, dd, J = 5.9, 3.2 Hz), 7.46 (1H, dt, J = 9.1, 3.2 Hz), 7.72 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.91 (1H, d, J = 1.4 Hz), 8.08 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0303】
B)2-{8-[4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
エチル8-[4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(103.1 mg)のTHF(1.8 mL)中混合液に、メチルマグネシウムブロミド(1 M THF溶液、920μL)を室温で加え、室温で1時間撹拌した。飽和塩化アンモニア水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(31.5 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.22-1.30 (3H, m), 1.57-1.64 (3H, m), 1.96-2.09 (1H, m), 2.14-2.29 (2H, m), 2.32 (3H, s), 2.40-2.51 (1H, m), 4.09 (3H, s), 4.29 (1H, ddd, J = 13.7, 12.0, 5.3 Hz), 4.92-5.09 (2H, m), 6.85-6.97 (2H, m), 7.00-7.12 (2H, m), 7.73 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.88 (1H, s), 8.03 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0304】
実施例3
8-(4-クロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
【0305】
A)4-ブロモ-2-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド
4-ブロモ-2-フルオロ安息香酸(10 g)のDMF(4.0 mL)中混合液にN,O−ジメトキシヒドロキシルアミン 一塩酸塩(5.3 g)、HOBt(8.0 g)、N−エチルジイソプロピルアミン(23 mL)およびWSC(11 g)を加え、室温で9時間、続いて40℃で38時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を1N 水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物(13 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 3.35 (3H, s), 3.55 (3H, brs), 7.29-7.40 (3H, m).
【0306】
B)1-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)エタノン
4-ブロモ-2-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド(13 g)のTHF(4.0 mL)中混合液にメチルマグネシウムブロミド(3 M エチルエーテル溶液、30 mL)を0℃で滴下し、室温で3時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物(10 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.63 (3H, d, J = 5.3 Hz), 7.31-7.44 (2H, m), 7.77 (1H, t, J = 8.0 Hz).
【0307】
C)5-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-2-メチル-1,3-オキサゾール
ヨードベンゼンジアセテート(6.7 g)のアセトニトリル(100 mL)懸濁液にトリフルオロメタンスルホン酸(3.7 mL)を滴下し、室温で30分間撹拌した。反応混合物に1-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)エタノン(6.7 g)のアセトニトリル(20 mL)中混合液を加え、2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した後、溶媒を減圧下留去した。残渣を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(2.6 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.54 (3H, s), 7.31-7.40 (3H, m), 7.52-7.65 (1H, m).
【0308】
D)3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)安息香酸
窒素雰囲気下、シアン化亜鉛(II)(41.3 g)、5-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-2-メチル-1,3-オキサゾール(150 g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(10.8 g)、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(13.0 g)、亜鉛粉末(4.60 g)およびN,N−ジメチルアセトアミド(600 mL)の混合物を120℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(1.4 L)で希釈後、アンモニア水(20%、100 mL)および水(700 mL)を加え、セライトを用いてろ過した。有機層を分離後、水層を酢酸エチルで抽出した。あわせた有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣のDMF(880 mL)中混合液にナトリウムメトキシド(28% メタノール溶液、170 g)を0℃で滴下して、室温で4時間撹拌後、氷水(300 g)を加えた。生じた固体をろ取して、水で洗浄後、6N 塩酸(1.3 L)に加えた。反応混合物を2日間加熱還流後、室温に冷却した。生じた固体をろ取して、水で洗浄後、トルエンとの共沸および減圧下乾燥を行い、標題化合物(93.0 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 2.49 (3H, s), 3.98 (3H, s), 7.52 (1H, s), 7.56-7.65 (2H, m), 7.71-7.76 (1H, m), 13.10 (1H, brs).
【0309】
E)3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ベンゾヒドラジド
N,N’-カルボニルジイミダゾール(115 g)を3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)安息香酸(83.0 g)のTHF(1 L)懸濁液に室温で加えて、1時間撹拌した。反応混合物を−10℃に冷却し、ヒドラジン一水和物(173 mL)を加えた後、室温で16時間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下留去し、残渣に水を加えた。生じた固体をろ取し、水で洗浄し、減圧下乾燥後、IPEで洗浄して標題化合物(85.8 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 2.48 (3H, s), 3.97 (3H, s), 4.53 (2H, brs), 7.44-7.58 (3H, m), 7.68 (1H, d, J = 8.0 Hz), 9.85 (1H, s).
【0310】
F)2-(4-クロロフェニル)プロパン酸
窒素雰囲気下、(4-クロロフェニル)酢酸(13.6 g)のTHF(140 mL)中混合液にn−ブチルリチウム(1.6 M ヘキサン溶液、100 mL)を−60℃〜−70℃で加え、0℃とした。反応混合物にヨウ化メチル(4.96 mL)のTHF(40 mL)中混合液を0℃〜10℃で加え、室温で12時間撹拌した。反応混合物を1N 水酸化ナトリウム水溶液(2×100 mL)で抽出し、3N 塩酸(100 mL)を加え酸性とした。酢酸エチル(3×100 mL)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(13.3 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.49 (3H, d, J = 7.2 Hz), 3.71 (1H, q, J =7.2 Hz), 7.22-7.25 (2H, m), 7.27-7.31 (2H, m).
【0311】
G)5-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-2-メチルペンタン酸
窒素雰囲気下、2-(4-クロロフェニル)プロパン酸(13.3 g)のTHF(140 mL)中混合液にn−ブチルリチウム(1.6 M ヘキサン溶液、90.3 mL)を−60℃〜−70℃で加え、−20℃とした。反応混合物に1-ブロモ-3-クロロプロパン(11.4 g)を−20℃〜10℃で加え、室温で12時間撹拌した。反応混合物を1N 水酸化ナトリウム水溶液(2×100 mL)で抽出し、3N 塩酸(100 mL)を加え酸性とした。酢酸エチル(3×100 mL)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(15.7 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.58 (3H, s), 1.55-1.78 (2H, m), 2.07-2.11 (2H, m), 3.47-3.52 (2H, m), 7.30 (4H, m).
【0312】
H)N'-[5-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-2-メチルペンタノイル]-3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ベンゾヒドラジド
5-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-2-メチルペンタン酸(6.34 g)、3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ベンゾヒドラジド(5.0 g)およびトリエチルアミン(6.78 mL)のDMF(50 mL)中混合液にHATU(9.23 g)を0℃で加え、室温で14時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(50 mL)、水(150 mL)および飽和食塩水(50 mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水(4×50 mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(8.19 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ1.54-1.82 (2H, m), 1.66 (3H, s), 2.14-2.23 (2H, m), 2.54 (3H, s), 3.52 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.90 (3H, s), 7.35-7.37 (6H, m), 7.48 (1H, s), 7.69 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.95 (1H, d, J = 4.2 Hz), 9.35 (1H, d, J = 4.5 Hz).
【0313】
I)8-(4-クロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
N'-[5-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-2-メチルペンタノイル]-3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ベンゾヒドラジド(4.0 g)および四塩化炭素(1.57 mL)のアセトニトリル(25 mL)中混合液にトリフェニルホスフィン(8.56 g)を加え、80℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製した。同様に合成した別ロットを合わせジエチルエーテルに溶解し、不溶物をろ去した。ろ液の溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製した。精製物のDMSO(50 mL)中混合液にアジ化ナトリウム(1.88 g)を加え、70℃で18時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル、水および飽和食塩水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣のTHF(50 mL)/水(5 mL)混合液にトリフェニルホスフィン(7.60 g)を加え、60℃で2.5時間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下留去した。残渣に酢酸(25 mL)を加え、加熱還流下で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製し、標題化合物(3.80 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ1.77-1.91 (4H, m), 1.98-2.12 (2H, m), 2.42-2.50 (1H, m), 2.57 (3H, s), 3.97-4.20 (5H, m), 7.17-7.20 (2H, m), 7.30 (3H, m), 7.50-7.51 2H, m), 7.84 (1H, d, J = 8.4 Hz).
【0314】
実施例4
光学活性な8-(4-クロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
8-(4-クロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジンのラセミ体(3.77 g)をHPLC(カラム:CHIRALCEL IC LF001(商品名)、50 mmID×500 mmL、ダイセル化学工業製、移動相:エタノール = 100%)にて分取し、保持時間の小さい方の標題化合物(1.85 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.78-1.92 (4H, m), 1.94-2.09 (2H, m), 2.37-2.49 (1H, m), 2.55 (3H, s), 3.93-4.09 (4H, m), 4.11-4.22 (1H, m), 7.13-7.21 (2H, m), 7.28 (3H, m), 7.46-7.51 (2H, m), 7.82 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0315】
実施例5
光学活性な8-(4-クロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
8-(4-クロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジンのラセミ体(3.77 g)をHPLC(カラム:CHIRALCEL IC LF001(商品名)、50 mmID×500 mmL、ダイセル化学工業製、移動相:エタノール = 100%)にて分取し、保持時間の大きい方の標題化合物(1.89 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.74-1.92 (4H, m), 1.93-2.08 (2H, m), 2.36-2.49 (1H, m), 2.55 (3H, s), 3.94-4.06 (4H, m), 4.10-4.21 (1H, m), 7.13-7.21 (2H, m), 7.28 (3H, m), 7.49 (2H, d, J = 2.5 Hz), 7.82 (1H, d, J = 8.2 Hz).
【0316】
実施例8
3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-8-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
【0317】
A)3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
実施例3と同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.94-2.26 (3H, m), 2.34-2.47 (1H, m), 2.56 (3H, s), 4.05 (3H, s), 4.16-4.24 (2H, m), 4.47-4.57 (1H, m), 7.29 (1H, dd, J = 8.1, 1.7 Hz), 7.34-7.39 (2H, m), 7.47-7.53 (2H, m), 7.57-7.63 (2H, m), 7.85 (1H, d, J = 7.9 Hz).
【0318】
B)3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-8-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン(175 mg)のDMF(1.8 mL)中混合液に水素化ナトリウム(60 %、17.2 mg)を0℃で加え、30分間撹拌した。反応混合物にヨウ化メチル(0.0446 mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(32.2 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.60-2.21 (6H, m), 2.40-2.66 (4H, m), 3.92-4.29 (5H, m), 7.14-7.70 (7H, m), 7.84 (1H, d, J = 7.9 Hz).
【0319】
実施例9
8-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-オール
【0320】
A)8-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
実施例3と同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.93-2.25 (3H, m), 2.29-2.44 (1H, m), 2.56 (3H, s), 4.05 (3H, s), 4.12-4.24 (2H, m), 4.36-4.49 (1H, m), 7.10 (1H, dd, J = 8.2, 2.2 Hz), 7.28 (1H, dd, J = 8.1, 1.5 Hz), 7.34 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.42 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.46-7.54 (2H, m), 7.84 (1H, d, J = 8.1 Hz).
【0321】
B)8-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-オール
8-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン(100 mg)のDMF(2 mL)中混合液に水素化ナトリウム(60 %、9.4 mg)を室温で加え、空気中で30分間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物(40.3 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.96-2.12 (2H, m), 2.34-2.36 (2H, m), 2.58 (3H, s), 4.06 (3H, s), 4.09-4.30 (3H, m), 7.23 (1H, dd, J = 2.1 Hz, 8.4 Hz),7.31 (1H, d, J = 1.2 Hz), 7.41 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.48 (1H, s), 7.53-7.54 (2H, m), 7.86 (1H, d, J = 8.1 Hz).
【0322】
実施例10
{8-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}メタノール
【0323】
8-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン(300 mg)のDMF(5 mL)混合液に、水素化ナトリウム(60%、31.6 mg)を氷冷下で加え、窒素雰囲気下で1時間撹拌した。反応混合物にパラホルムアルデヒド(39.6 mg)を加え、30分間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水及び飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物(42.5 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.76-1.93 (1H, m), 2.03-2.20 (2H, m), 2.30-2.40 (1H, m), 2.56 (3H, s), 3.83-3.89 (1H, m), 3.95-4.03 (2H, m), 4.05 (3H, s), 4.13-4.26 (2H, m), 7.09 (1H, dd, J = 8.5, 2.2 Hz), 7.29 (1H, dd, J = 8.1, 1.5 Hz), 7.33 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.41 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.50 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.51 (1H, s), 7.83 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0324】
実施例13
8-(シクロプロピルメチル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
【0325】
8-(シクロプロピルメチル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[4-(メチルスルファニル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン(86.0 mg)のDMF(1 mL)中混合液にモノペルオキシフタル酸 マグネシウム塩 六水和物(87.4 mg)を0℃で加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物にモノペルオキシフタル酸 マグネシウム塩 六水和物(87.4 mg)を室温で加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、チオ硫酸ナトリウム水溶液(1 M)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製して標題化合物(27.8 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 0.07-0.17 (1H, m), 0.43 (2H, d, J = 8.0 Hz), 0.63-0.76 (1H, m, J = 6.0 Hz), 1.78-1.94 (1H, m), 2.07-2.21 (2H, m), 2.33-2.46 (2H, m), 2.56 (3H, s), 2.73 (1H, dd, J = 14.4, 3.2 Hz), 3.06 (3H, s), 3.99-4.20 (6H, m), 7.29 (1H, brs), 7.50 (2H, d, J = 3.3 Hz), 7.69 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.83 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.90 (2H, d, J = 8.2 Hz).
【0326】
実施例16
8-(3,4-ジフルオロフェニル)-8-エチル-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
【0327】
A)8-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
実施例3と同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 423.1.
【0328】
B)8-(3,4-ジフルオロフェニル)-8-エチル-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
8-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン(200 mg)のDMF(4 mL)中混合液に水素化ナトリウム(60 %、28.4 mg)を室温で加え、窒素雰囲気下60℃で30分間撹拌した。反応混合物にヨウ化エチル(45.2μL)を室温で加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物(37.1 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.14 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.86-2.10 (2H, m), 2.34-2.53 (2H, m), 2.58 (3H, s), 3.40-3.64 (2H, m), 3.97-4.13 (4H, m), 4.24-4.36 (1H, m), 7.10-7.23 (2H, m), 7.29-7.41 (2H, m), 7.53 (2H, s), 7.87 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0329】
実施例17
8-(3,4-ジフルオロフェニル)-8-エトキシ-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
8-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン(200 mg)のDMF(4 mL)中混合液に水素化ナトリウム(60 %、28.4 mg)を室温で加え、窒素雰囲気下60℃で30分間撹拌した。反応混合物にヨウ化エチル(45.2μL)を室温で加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物(31.6 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 0.96 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.80-1.95 (1H, m), 2.01-2.15 (2H, m), 2.22-2.34 (2H, m), 2.40-2.51 (1H, m), 2.57 (3H, s), 3.95-4.08 (4H, m), 4.12-4.21 (1H, m), 7.06-7.15 (2H, m), 7.21-7.26 (1H, m), 7.29 (1H, brs), 7.52 (2H, s), 7.84 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0330】
実施例21
光学活性な8-(シクロプロピルメチル)-8-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
8-(シクロプロピルメチル)-8-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジンのラセミ体(230 mg)をHPLC(カラム:CHIRALPAK AD (JG001)(商品名)、50 mmID×500 mmL、ダイセル化学工業製、移動相:ヘキサン/エタノール = 500/500(v/v))にて分取し、保持時間の小さい方の標題化合物(118 mg)を得た。
【0331】
実施例22
光学活性な8-(シクロプロピルメチル)-8-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
8-(シクロプロピルメチル)-8-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジンのラセミ体(230 mg)をHPLC(カラム:CHIRALPAK AD (JG001)(商品名)、50 mmID×500 mmL、ダイセル化学工業製、移動相:ヘキサン/エタノール = 500/500(v/v))にて分取し、保持時間の大きい方の標題化合物(110 mg)を得た。
【0332】
実施例24
8-(3,4-ジフルオロフェニル)-8-(メトキシメチル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
【0333】
アルゴン雰囲気下、{8-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}メタノール(260 mg)のDMF(2.9 mL)中混合液に水素化ナトリウム(60 %、27.6 mg)を0℃で加え、30分間撹拌した。反応混合物にヨウ化メチル(0.0716 mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(69.1 mg)を得た。
【0334】
実施例30
8-[(3,4-ジクロロベンジル)オキシ]-8-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
8-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン(100 mg)のDMF(2 mL)中混合液に水素化ナトリウム(60 %、14.2 mg)を加え、空気中室温で30分間撹拌した。水素化ナトリウム(60 %、14.2 mg)を加え、空気中室温でさらに30分間撹拌した。4-(ブロモメチル)-1,2-ジクロロベンゼン(85.2 mg)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製後、さらに、酢酸エチル/ヘキサンから再結晶して標題化合物(64.8 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.93-2.13 (2H, m), 2.47-2.54(2H, m), 2.57 (3H, s), 3.97-4.13 (4H, m), 4.23-4.28 (1H, m), 4.52-4.64 (2H, m), 7.02 (1H, d, J = 6.9 Hz), 7.19 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.22-7.30 (2H, m), 7.37 (3H, m), 7.44 (1H, s), 7.52 (1H, s), 7.86 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0335】
実施例31
(6RS,8RS)-8-(3,4-ジフルオロフェニル)-8-(ヒドロキシメチル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-オール
【0336】
A)2-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-クロロプロピル 4-メチルベンゼンスルホナート
3-クロロ-2-ヒドロキシプロピル 4-メチルベンゼンスルホナート(17.4 g)およびイミダゾール(13.4 g)のDMF(130 mL)中混合液にtert-ブチル(クロロ)ジメチルシラン(14.9 g)を加え、64時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ヘキサンで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(20.3 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 0.05 (3H, s), 0.08 (3H, s), 0.82-0.88 (9H, m), 2.46 (3H, s), 3.40-3.53 (2H, m), 3.94-4.10 (3H, m), 7.36 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.75-7.85 (2H, m).
【0337】
B)tert-ブチル[2-クロロ-1-(ヨードメチル)エトキシ]ジメチルシラン
2-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-クロロプロピル 4-メチルベンゼンスルホナート(20.3 g)のアセトン(200 mL)中混合液にヨウ化ナトリウム(19.7 g)を加え、80℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮後、残渣に水を加え、ヘキサンで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(13.4 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 0.13 (3H, s), 0.14 (3H, s), 0.90-0.96 (9H, m), 3.29-3.40 (2H, m), 3.53-3.61 (2H, m), 3.65-3.75 (1H, m).
【0338】
C)N'-[(3,4-ジフルオロフェニル)アセチル]-3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ベンゾヒドラジド
3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ベンゾヒドラジド(4.10 g)、3,4-ジフルオロフェニル酢酸(3.15 g)、HATU(7.57 g)およびトリエチルアミン(2.77 mL)のDMF(77 mL)中混合液を室温で16時間撹拌した。反応混合物に水を加え、生じた沈殿物をろ取した後、ヘキサンおよびアセトンで洗浄して標題化合物(4.69 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 2.50 (3H, s), 3.54-3.62 (2H, m), 4.00 (3H, s), 7.14-7.24 (1H, m), 7.34-7.47 (2H, m), 7.50-7.64 (3H, m), 7.75 (1H, d, J = 8.7 Hz), 10.39 (2H, brs).
D)2-(3,4-ジフルオロベンジル)-5-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-1,3,4-オキサジアゾール
N'-[(3,4-ジフルオロフェニル)アセチル]-3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ベンゾヒドラジド(4.69 g)、四塩化炭素(2.24 mL)およびトリフェニルホスフィン(12.3 g)のアセトニトリル(117 mL)中混合液を80℃で2時間撹拌した。室温に冷却後、沈殿物をろ別し、ろ液を濃縮した。残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製した。得られた粗生成物に酢酸エチルを加え、沈殿物をろ別し、ろ液を濃縮した。得られた残渣にアセトニトリルを加え、生じた沈殿物をろ取して標題化合物(2.41 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.55 (3H, s), 4.05 (3H, s), 4.26 (2H, s), 7.05-7.25 (3H, m), 7.53 (1H, s), 7.59-7.66 (2H, m), 7.83 (1H, d, J = 7.9 Hz).
【0339】
E)(6RS,8SR)-6-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-8-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
2-(3,4-ジフルオロベンジル)-5-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-1,3,4-オキサジアゾール(2.41 g)のDMF(45 mL)中混合液に水素化ナトリウム(60 %、264 mg)を0℃で加え、10分間撹拌した。反応混合物にtert-ブチル[2-クロロ-1-(ヨードメチル)エトキシ]ジメチルシラン(2.52 g)を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製した。精製物のDMSO(7.6 mL)中混合液にアジ化ナトリウム(199 mg)を加え、100℃で10時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル/食塩水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製した。精製物のTHF(46 mL)中混合液にジフェニルホスフィノ-ポリスチレン(1.99 mmol/g、4.58 g)および水(4.6 mL)を加え、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却後、沈殿物を除去し、ろ液を減圧下留去した。残渣にトルエン(46 mL)を加え、加熱還流下で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(415 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 0.04 (3H, s), 0.11 (3H, s), 0.85 (9H, s), 1.98-2.09 (1H, m), 2.32-2.43 (1H, m), 2.56 (3H, s), 4.01-4.20 (5H, m), 4.44 - 4.51 (1H, m), 4.59 (1H, dd, J = 11.1, 5.8 Hz), 7.01-7.25 (4H, m), 7.44 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.51 (1H, s), 7.86 (1H, d, J = 8.3 Hz).
【0340】
F)(6RS,8RS)-8-(3,4-ジフルオロフェニル)-8-(ヒドロキシメチル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-オール
(6RS,8SR)-6-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-8-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン(209 mg)のDMF(1.9 mL)中混合液に水素化ナトリウム(60 %、16.6 mg)を0℃で加え、10分間撹拌した。反応混合物にパラホルムアルデヒド(18.1 mg)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣のTHF(1.9 mL)中混合液にTBAF(1 M THF溶液、0.756 mL)を加え、室温で15分間撹拌した。反応混合物に飽和塩化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣を酢酸エチルで洗浄して標題化合物(154 mg)を得た。
【0341】
実施例32
2-{8-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0342】
A)エチル(3,4-ジフルオロフェニル)アセタート
エチル(3,4-ジフルオロフェニル)アセタート(9.70 g)のエタノール(100 mL)中混合液に硫酸(55 mg)を加え、終夜加熱還流した。室温に冷却後、溶媒を減圧下留去した。残渣を酢酸エチルに溶解させて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物(11.3 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.26 (3H, t, J = 7.2 Hz), 3.56 (2H, s), 4.16 (2H, q, J = 7.2 Hz), 6.94-7.02 (1H, m), 7.04-7.16 (2H, m).
【0343】
B)ジエチル(3,4-ジフルオロフェニル)プロパンジオアート
エチル(3,4-ジフルオロフェニル)アセタート(11.3 g)のTHF(50 mL)中混合液を水素化ナトリウム(60 %、4.74 g)、炭酸ジエチル(34.2 mL)およびTHF(250 mL)の混合物に室温で加え、2時間加熱還流した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(13.8 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.27 (6H, t, J = 7.1 Hz), 4.16-4.29 (4H, m), 4.55 (1H, s), 7.08-7.20 (2H, m), 7.26-7.35 (1H, m).
【0344】
C)ジエチル(2-シアノエチル)(3,4-ジフルオロフェニル)プロパンジオアート
アルゴン雰囲気下、ナトリウムエトキシド(20 % エタノール溶液、1.7 g)をジエチル (3,4-ジフルオロフェニル)プロパンジオアート(13. 8 g)のtert-ブチルアルコール(50 mL)中混合液に室温で加え、40℃で30分間撹拌した。反応混合物にアクリロニトリル(3.34 mL)を室温で加えて、室温で終夜撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物(15.2 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.27 (6H, t, J = 7.1 Hz), 2.29-2.38 (2H, m), 2.53-2.65 (2H, m), 4.21-4.33 (4H, m), 7.00-7.09 (1H, m), 7.15 (1H, dd, J = 9.9, 8.2 Hz), 7.21-7.30 (1H, m).
【0345】
D)エチル3-(3,4-ジフルオロフェニル)-2-オキソピペリジン-3-カルボキシラート
ジエチル (2-シアノエチル)(3,4-ジフルオロフェニル)プロパンジオアート(15.2 g)、ラネーコバルト(75 g)およびアンモニア(2 M エタノール溶液、150 mL)の混合物を水素雰囲気下、室温で3日間撹拌した。不溶物をセライトを用いてろ別し、ろ液を減圧下濃縮後、残渣をジイソプロピルエーテルで洗浄して標題化合物(10.5 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 284.3.
【0346】
E)エチル3-(3,4-ジフルオロフェニル)-2-チオキソピペリジン-3-カルボキシラート
アルゴン雰囲気下、ローソン試薬(Lawesson’s reagent、1.00 g)をエチル 3-(3,4-ジフルオロフェニル)-2-オキソピペリジン-3-カルボキシラート(1.00 g)のトルエン(20 mL)懸濁液に室温で加えた。反応混合物を110℃で4時間撹拌し、室温に冷却した後に、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(859 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.29 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.45-1.62 (1H, m), 1.77-1.91 (1H, m), 2.26-2.35 (1H, m), 2.63-2.75 (1H, m), 3.28-3.53 (2H, m), 4.26 (2H, q, J = 7.1 Hz), 7.07-7.19 (2H, m), 7.23-7.32 (1H, m), 8.57 (1H, brs).
【0347】
F)エチル8-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
ヨウ化メチル(0.536 mL)をエチル 3-(3,4-ジフルオロフェニル)-2-チオキソピペリジン-3-カルボキシラート(859 mg)のアセトニトリル(10 mL)中混合液に室温で加えた。反応混合物を50℃で終夜撹拌し、溶媒を減圧下留去後、残渣にエタノール(10 mL)および3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ベンゾヒドラジド(710 mg)を室温で加えた。反応混合物を90℃で終夜撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物(970 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 495.2.
【0348】
G)2-{8-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
アルゴン雰囲気下、メチルマグネシウムブロミド(1 M THF溶液、1.0 mL)をエチル 8-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(100 mg)のTHF(1 mL)中混合液に氷冷下加えた。反応混合物を氷冷下1時間撹拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(35.0 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.15 (3H, s), 1.35 (3H, s), 1.77-1.93 (1H, m), 2.00-2.23 (2H, m), 2.55 (3H, s), 2.67-2.81 (1H, m), 3.92-4.18 (5H, m), 5.26 (1H, brs), 7.03-7.18 (1H, m), 7.22-7.32 (2H, m), 7.35-7.44 (1H, m), 7.47-7.53 (2H, m), 7.82 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0349】
実施例34
8-(4-フルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
【0350】
8-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン(80.0 mg)のメタノール(1.8 mL)中混合液に水酸化パラジウム(8.0 mg)を加え、水素気流下5日間撹拌した。触媒を除去後、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物(26.0 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.90 (3H, s), 1.93-2.10 (3H, m), 2.36-2.50 (1H, m), 2.55 (3H, s), 3.94-4.09 (4H, m), 4.09-4.25 (1H, m), 6.91-7.06 (2H, m), 7.17-7.25 (2H, m), 7.27-7.30 (1H, m), 7.45-7.53 (2H, m), 7.83 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0351】
実施例38
光学活性な8-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
8-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジンのラセミ体(166 mg)をHPLC(カラム:CHIRALCEL OD CA002(商品名)、50 mmID×500 mmL、ダイセル化学工業製、移動相:ヘキサン/エタノール = 700/300)にて分取し、保持時間の小さい方の標題化合物(56.6 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.76-1.93 (4H, m), 1.99-2.12 (2H, m), 2.39-2.50 (1H, m), 2.57 (3H, s), 3.97-4.09 (4H, m), 4.14-4.24 (1H, m), 7.12 (1H, dd, J = 8.5, 2.2 Hz), 7.29-7.31 (1H, m), 7.35-7.42 (2H, m), 7.51 (2H, d, J = 2.2 Hz), 7.84 (1H, d, J = 8.2 Hz).
【0352】
実施例39
光学活性な8-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
【0353】
8-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジンのラセミ体(166 mg)をHPLC(カラム:CHIRALCEL OD CA002(商品名)、50 mmID×500 mmL、ダイセル化学工業製、移動相:ヘキサン/エタノール = 700/300)にて分取し、保持時間の大きい方の標題化合物(58.4 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.78-1.94 (4H, m), 1.97-2.12 (2H, m), 2.44 (1H, dd, J = 13.6, 5.6 Hz), 2.57 (3H, s), 3.98-4.10 (4H, m), 4.14-4.24 (1H, m), 7.12 (1H, dd, J = 8.6, 2.1 Hz), 7.30 (1H, d, J = 1.1 Hz), 7.35-7.42 (2H, m), 7.51 (2H, d, J = 2.2 Hz), 7.84 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0354】
実施例40
2-{8-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}エタノール
【0355】
8-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン(200 mg)のDMF(5 mL)混合液に、水素化ナトリウム(60 %、31.6 mg)を氷冷下で加え、窒素雰囲気下で30分間撹拌した。反応混合物に(2-ブロモエトキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン(113μL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣のTHF(2 mL)混合液にTBAF(1 M THF溶液、439μL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物(26.9 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.69-1.84 (1H, m), 1.94-2.20 (2H, m), 2.31-2.51 (3H, m), 2.56 (3H, s), 3.53-3.75 (2H, m), 3.93-4.10 (4H, m), 4.14-4.27 (1H, m), 5.58 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.93 (1H, dd, J = 8.5, 1.9 Hz), 7.19 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.27-7.32 (1H, m), 7.40 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.48-7.53 (2H, m), 7.84 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0356】
実施例41
1-{8-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}メタンアミン
【0357】
A){8-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}メチル 4-メチルベンゼンスルホナート
{8-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}メタノール(178 mg)のピリジン(3 mL)中混合液に4-メチルベンゼンスルホニル クロリドを氷冷下で加え、室温で4時間撹拌した。さらに4-メチルベンゼンスルホニル クロリド(84 mg)を加え、室温で2時間撹拌した後、50℃で終夜撹拌した。反応混合物に水を加え、析出した固体をろ取した。その固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物(163 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 638.9.
【0358】
B)1-{8-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}メタンアミン
{8-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}メチル 4-メチルベンゼンスルホナート(150 mg)およびナトリウム アジド(45.8 mg)のDMSO(2 mL)混合液を100℃で2日間撹拌した。反応混合物に水を加え、析出した固体をろ取した。その固体をTHF(2 mL)/水(2 mL)に溶解し、ジフェニルホスフィノ-ポリスチレン(1.99 mmol/g, 236 mg)を加え、60℃で終夜撹拌した。反応混合物をろ過し、ろ液の溶媒を減圧下留去した。残渣をヘキサン/酢酸エチルから再結晶して、標題化合物(55.5 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.77-1.91 (1H, m), 2.01-2.13 (1H, m), 2.23 (1H, td, J = 13.2, 2.6 Hz), 2.30-2.40 (1H, m), 2.56 (3H, s), 3.19 (1H, d, J = 13.2 Hz), 3.42 (1H, d, J = 13.4 Hz), 3.96-4.08 (4H, m), 4.12-4.22 (1H, m), 7.14 (1H, dd, J = 8.4, 2.3 Hz), 7.29 (1H, dd, J = 8.2, 1.4 Hz), 7.36-7.44 (2H, m), 7.50 (2H, s), 7.83 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0359】
実施例42
N-({8-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}メチル)アセトアミド
【0360】
1-{8-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}メタンアミン(76.7 mg)およびトリエチルアミン(26.2μL)のTHF(1 mL)混合液に、無水酢酸を氷冷下で加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、析出した固体をろ取した。その固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製し、標題化合物(59.6 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.74-1.86 (1H, m), 1.89 (3H, s), 1.97-2.12 (2H, m), 2.33-2.44 (1H, m), 2.56 (3H, s), 3.58 (1H, dd, J = 13.6, 3.7 Hz), 3.94-4.10 (4H, m), 4.16-4.27 (1H, m), 4.32 (1H, dd, J = 13.6, 8.4 Hz), 7.03-7.13 (2H, m), 7.21 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.31 (1H, dd, J = 8.0, 1.4 Hz), 7.40 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.52 (2H, s), 7.85 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0361】
実施例47
エチル8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
【0362】
A)エチル3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
2-オキソ-3-ピペリジンカルボン酸エチル(34.6 g)、テトラフルオロほう酸トリメチルオキソニウム(95 %、31.5 g)およびアセトニトリル(600 mL)の混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物に3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ベンゾヒドラジド(50.0 g)を室温で加え、24時間加熱還流後、室温に冷却して減圧下濃縮した。残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、不溶物をセライトを用いてろ別後、ろ液を酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をメタノール/酢酸エチルで結晶化して標題化合物(29.0 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 383.3.
【0363】
B)エチル8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(3.00 g)を水素化ナトリウム(60 %、340 mg)のDMF(5 mL)懸濁液に氷冷下加えた。反応混合物を氷冷下30分間撹拌後、3,4-ジフルオロベンジルブロミド(1.53 g)を氷冷下加え、氷冷下1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物(3.47 g)を得た。
【0364】
実施例48
1-{8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}エタノン
メチルマグネシウムブロミド(12 % THF溶液、13 mL)をエチル 8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(1.60 g)のTHF(16 mL)中混合液に氷冷下加えた。反応混合物を氷冷下1時間撹拌後、メチルマグネシウムブロミド(12 % THF溶液、13 mL)を氷冷下加えた。反応混合物を氷冷下1時間撹拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液および水を加えて、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、さらに、酢酸エチル/ヘキサンから再結晶して標題化合物(121 mg)を得た。
【0365】
実施例49
2-{8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
メチルマグネシウムブロミド(12 % THF溶液、13 mL)をエチル 8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(1.60 g)のTHF(16 mL)中混合液に氷冷下加えた。反応混合物を氷冷下1時間撹拌後、メチルマグネシウムブロミド(12 % THF溶液、13 mL)を氷冷下加えた。反応混合物を氷冷下1時間撹拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液および水を加えて、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(740 mg)を得た。
【0366】
実施例50
光学活性な2-{8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
2-{8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オールのラセミ体(720 mg)をHPLC(カラム:CHIRALCEL AD(商品名)、50 mmID×500 mmL、移動相:ヘキサン/2-プロパノール = 400/600)にて分取し、保持時間の小さい方の標題化合物(350 mg)を得た。
【0367】
実施例51
光学活性な2-{8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
2-{8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オールのラセミ体(720 mg)をHPLC(カラム:CHIRALCEL AD(商品名)、50 mmID×500 mmL、移動相:ヘキサン/2-プロパノール = 400/600)にて分取し、保持時間の大きい方の標題化合物(345 mg)を得た。
【0368】
実施例52
{8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}メタノール
【0369】
エチル8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(180 mg)のTHF(2 mL)中混合液を水素化リチウムアルミニウム(53.7 mg)のTHF(2 mL)懸濁液に氷冷下加えた。反応混合物を氷冷下10分間撹拌後、硫酸ナトリウム十水和物(500 mg)を氷冷下加えた。反応混合物をろ過し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(121 mg)を得た。
【0370】
実施例53
{8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}メチル アセタート
【0371】
触媒量の4-ジメチルアミノピリジンを{8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}メタノール(80.0 mg)、無水酢酸(19.4 μL)、トリエチルアミン(28.6 μL)およびTHF(1 mL)の混合物に氷冷下加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌後、酢酸エチルで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物(72.5 mg)を得た。
【0372】
実施例54
8-(3,4-ジフルオロベンジル)-8-(メトキシメチル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
【0373】
{8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}メタノール(100 mg)を水素化ナトリウム(60 %、9.4 mg)のDMF(1 mL)懸濁液に氷冷下加え、30分間撹拌した。ヨウ化メチル(14.7 μL)を反応混合物に氷冷下加えた。反応混合物を氷冷下1時間撹拌後、酢酸エチルで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物(80.0 mg)を得た。
【0374】
実施例55
8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド
【0375】
エチル8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(100 mg)、ホルムアミド(78.5μL)、ナトリウムメトキシド(28 % メタノール溶液、200μL)およびDMF(1 mL)の混合物を70℃で30分間撹拌し、室温に冷却後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた。沈殿物をろ取し、水およびIPEで洗浄後、減圧下乾燥させて標題化合物(80.4 mg)を得た。
【0376】
実施例56
1-{8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}エタノール
【0377】
1-{8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}エタノン(85.0 mg)のTHF(1 mL)懸濁液を水素化リチウムアルミニウム(13.5 mg)のTHF(1 mL)懸濁液に氷冷下加えた。反応混合物を氷冷下10分間撹拌後、硫酸ナトリウム十水和物(140 mg)を氷冷下加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌後、ろ過し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(61.4 mg)を得た。
【0378】
実施例59
8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド
【0379】
エチル8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(200 mg)のTHF(1 mL)/メタノール(1 mL)混合液に1N 水酸化ナトリウム水溶液(0.39 mL)を室温で加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下留去した。残渣、トリエチルアミン(0.066 mL)および2,2,2-トリフルオロエチルアミン(0.037 mL)のDMF(2 mL)中混合液にHATU(179 mg)を0℃で加え、0℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、さらに、酢酸エチル/メタノールから再結晶を行い標題化合物(69.0 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.65-1.86 (2H, m), 1.94-2.06 (1H, m), 2.57 (3H, s), 2.68-2.79 (1H, m), 3.30 (1H, d, J = 13.5 Hz), 3.60 (1H, d, J = 13.5 Hz),3.71-3.92 (2H, m), 3.99-4.13 (5H, m), 6.78-6.86 (1H, m), 6.86-6.96 (1H, m), 6.97-7.09 (1H, m), 7.22 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.47 (1H, s), 7.52 (1H, s), 7.84 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.27 (1H, t, J = 6.3 Hz).
【0380】
実施例60
8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-N-メチル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド
【0381】
8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド(200 mg)のDMF(2mL)中混合液に水素化ナトリウム(60 %、7.8 mg)を0℃で加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物にヨウ化メチル(0.012 mL)を0℃で加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、さらに、酢酸エチル/メタノールから再結晶を行い、標題化合物(25.3 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.63-1.76 (1H, m), 1.79-1.94 (1H, m), 1.98-2.11 (1H, m), 2.43-2.61 (4H, m), 2.92 (3H, s), 3.58-3.73 (2H, m), 3.84-4.02 (2H, m), 4.03-4.09 (4H, m), 4.32-4.51 (1H, m), 6.82-7.09 (3H, m), 7.18 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.44 (1H, s), 7.52 (1H, s), 7.84 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0382】
実施例70
2-{8-(4-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0383】
A)エチル8-(4-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル 8-クロロ-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(200 mg)、4-クロロ-3-フルオロフェノール(73.8 mg)、炭酸カリウム(199 mg)およびDMF(2 mL)の混合物を100℃で30分間撹拌後、室温に冷却した。反応混合物に酢酸エチルおよび水を加えて、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(127 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 527.3.
【0384】
B)2-{8-(4-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
アルゴン雰囲気下、メチルマグネシウムブロミド(1 M THF溶液、1.9 mL)をエチル 8-(4-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(200 mg)のTHF(2 mL)懸濁液に氷冷下加えた。反応混合物を氷冷下2時間撹拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(129 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.28 (3H, s), 1.59 (3H, s), 2.02-2.18 (3H, m), 2.38-2.49 (1H, m), 2.56 (3H, s), 3.91-4.07 (4H, m), 4.20-4.30 (1H, m), 4.84 (1H, brs), 6.52-6.66 (2H, m), 7.07-7.15 (1H, m), 7.23 (1H, dd, J = 8.1, 1.5 Hz), 7.47 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.51 (1H, s), 7.84 (1H, d, J = 8.1 Hz).
【0385】
実施例71
8-[(2-ブロモ-5-フルオロベンジル)オキシ]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-N-メチル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド
【0386】
A)エチル8-[(2-ブロモ-5-フルオロベンジル)オキシ]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(1000 mg)のDMF(8 mL)中混合液に水素化ナトリウム(60 %、115 mg)を加え、空気中室温で1時間撹拌した。水素化ナトリウム(60 %、115 mg)と1-ブロモ-2-(ブロモメチル)-4-フルオロベンゼン(1051 mg)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(920 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.32 (3H, t, J = 7.2 Hz), 2.02-2.64 (7H, m), 3.98-4.47 (7H, m), 4.78 (1H, d, J = 13.0 Hz), 5.09 (1H, d, J = 13.0 Hz), 6.83 (1H, td, J = 8.3, 3.0 Hz), 7.13-7.35 (2H, m), 7.39-7.61 (3H, m), 7.84 (1H, d, J = 7.9 Hz).
【0387】
B)8-[(2-ブロモ-5-フルオロベンジル)オキシ]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド
実施例59と同様の方法により、エチル 8-[(2-ブロモ-5-フルオロベンジル)オキシ]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラートから標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.18-2.43 (3H, m), 2.53-2.66 (4H, m), 3.78-3.97 (1H, m), 3.99-4.27 (6H, m), 4.58-4.70 (2H, m), 7.01 (1H, td, J = 8.2, 2.5 Hz), 7.22-7.33 (2H, m), 7.36-7.46 (2H, m), 7.46-7.54 (1H, m), 7.82-7.89 (1H, m), 8.42 (1H, t, J = 6.4 Hz).
【0388】
C)8-[(2-ブロモ-5-フルオロベンジル)オキシ]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-N-メチル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド
実施例60と同様の方法により、8-[(2-ブロモ-5-フルオロベンジル)オキシ]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミドから標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.09-2.67 (7H, m), 3.40 (3H, br s), 3.67-4.53 (7H, m), 4.77 (2H, s), 6.88 (1H, d, J = 3.0 Hz), 7.20-7.33 (2H, m), 7.38-7.59 (3H, m), 7.85 (1H, d, J = 7.9 Hz).
【0389】
実施例73
8-(4-クロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
【0390】
A)(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)ヒドラジン
4-ブロモ-2-フルオロアニリン(5.0 g)の濃塩酸(25 mL)中混合液に亜硝酸ナトリウム(1.9 g)の水(2.5 mL)中混合液を−20℃で加え、0℃で30分間撹拌した。反応混合物を塩化すず(19 g)の濃塩酸(25 mL)中混合液中に−20℃で滴下し、室温で1時間撹拌した。析出物をろ取し、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた固形物を10% 炭酸カリウム水溶液で中和し、酢酸エチルを加えた。不溶物をろ去後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去し、標題化合物(3.4 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 3.56 (2H, br, s), 5.41 (1H, br, s), 7.02 (1H, t, J = 9.0 Hz), 7.12 (1H, dd, J = 10.9, 2.3 Hz), 7.16-7.23 (1H, m).
【0391】
B)1-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール
(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)ヒドラジン(3.4 g)のメタノール(25 mL)中混合液にメチル エタンイミドチオアート ヨウ化水素酸塩(3.6 g)を加え、室温で40分間撹拌し、溶媒を減圧下留去した。得られた残留物のトルエン(20 mL)中混合液にオルトギ酸メチル(15 mL)およびピリジン(15 mL)を加え、100℃で9時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(3.7 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.50 (3H, s), 7.40-7.51 (2H, m), 7.68-7.85 (1H, m), 8.52 (1H, d, J = 3.0 Hz).
【0392】
C)3-フルオロ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ベンゾニトリル
窒素雰囲気下、1-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール(1.02 g)、炭酸カリウム(0.55 g)およびヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム三水和物(0.68 g)のDMF(4 mL)/エタノール(0.20 mL)混合液に酢酸パラジウム(45 mg)を室温で加え、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水および飽和食塩水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(0.51 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.53 (3H, s), 7.59-7.64 (2H, m), 8.15 (1H, dd, J = 8.1 Hz, 8.1 Hz), 8.68 (1H, d, J = 2.7 Hz).
【0393】
D)3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ベンゾニトリル
3-フルオロ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ベンゾニトリル(0.51 g)のDMF(10 mL)中混合液にナトリウムメトキシド(5 M メタノール溶液、1.51 mL)を室温で加え、50℃で2時間撹拌した。反応混合物を氷水に加え、析出した固体をろ取し、水で洗浄し、標題化合物(0.34 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.51 (3H, s), 4.03 (3H, s), 7.33 (1H, m), 7.42 (1H, dd, J = 1.5 Hz, 8.4 Hz), 8.02 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.82 (1H, s).
【0394】
E)3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)安息香酸
3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ベンゾニトリル(0.34 g)に6N 塩酸(3 mL)を室温で加え、120℃で終夜撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、析出した固体をろ取し、水で洗浄し、標題化合物(0.34 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 2.36 (3H, s), 3.97 (3H, s), 7.66-7.72 (2H, m), 7.81 (1H, d, J = 8.1 Hz), 8.95 (1H, s).
【0395】
F)tert-ブチル 2-{[3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)フェニル]カルボニル}ヒドラジンカルボキシラート
3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)安息香酸(0.15 g)、tert-ブチル ヒドラジンカルボキシラート(0.17 g)およびトリエチルアミン(0.18 mL)のDMF(2 mL)中混合液にHATU(0.49 g)を0℃で加え、0℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(0.36 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.53 (9H, s), 2.50 (3H, s), 3.99 (3H, s), 6.71 (1H, br), 7.45 (1H, dd, J = 1.2 Hz, 8.1 Hz), 7.60 (1H, s), 7.99 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.34 (1H, br), 8.80 (1H, s).
【0396】
G)3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ベンゾヒドラジド 2塩酸塩
tert-ブチル 2-{[3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)フェニル]カルボニル}ヒドラジンカルボキシラート(0.22 g)のメタノール(2 mL)中混合液に塩酸(4 M 酢酸エチル溶液、1 mL)を室温で加え、室温で4時間撹拌した。析出した固体をろ取し、酢酸エチルで洗浄し、標題化合物(0.15 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 2.37 (3H, s), 4.01 (3H, s), 4.15 (4H, br), 7.68 (1H, dd, J = 1.8 Hz, 8.7 Hz), 7.84 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.87 (1H, d, J = 8.1 Hz), 9.00 (1H, s), 11.95 (1H, s).
【0397】
H)8-(4-クロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
実施例3の工程HからIと同様の方法により、5-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-2-メチルペンタン酸および3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ベンゾヒドラジド 2塩酸塩から標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ1.78-1.94 (4H, m), 1.97-2.10 (2H, m), 2.41-2.55 (4H, m), 3.97-4.08 (4H, m), 4.11-4.21 (1H, m), 7.16-7.22 (2H, m), 7.30-7.35 (2H, m), 7.65 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.95 (1H, d, J = 8.2 Hz).
【0398】
実施例74
8-(4-クロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
【0399】
A)メチル 4-(ホルミルアミノ)-3-メトキシベンゾアート
ギ酸(75 mL)に無水酢酸(50 mL)を室温で滴下し、室温で40分間撹拌した。反応混合物にメチル 4-アミノ-3-メトキシベンゾアート(25 g)のTHF(100 mL)中混合液を滴下し、室温で1時間撹拌した。反応混合物に氷水(700 mL)を加え、沈殿した固体をろ取した。その固体を水(400 mL)で洗浄して標題化合物(25.8 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 3.93 (3H, s), 3.97 (3H, s), 7.58 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.70 (1H, dd, J = 1.5 Hz, 8.4 Hz), 7.97 (1H, brs), 8.46 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.52 (1H, d, J = 0.9 Hz).
【0400】
B)メチル 4-[ホルミル(2-オキソプロピル)アミノ]-3-メトキシベンゾアート
メチル 4-(ホルミルアミノ)-3-メトキシベンゾアート(25.8 g)、炭酸セシウム(80.4 g)およびヨウ化カリウム(2.04 g)のDMF(115 mL)混合液にクロロアセトン(19.6 mL)を室温で滴下し、室温で3時間撹拌した。反応混合物に炭酸セシウム(40.2 g)およびクロロアセトン(9.8 mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に氷水および酢酸エチルを加え、有機層を分離した。水層に酢酸エチルを加え、有機層を分離した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(32.6 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ2.13-2.32 (3H, m), 3.84-4.05 (6H, m), 4.49 (2H, s), 7.21-7.44 (1H, m), 7.56-7.78 (2H, m), 8.33 (1H,s).
【0401】
C)メチル 3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ベンゾアート
メチル 4-[ホルミル(2-オキソプロピル)アミノ]-3-メトキシベンゾアート(32.6 g)および酢酸アンモニウム(47.5 g)の酢酸(65.6 mL)中混合液を140℃で1時間撹拌した。反応終了後、酢酸エチルおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を氷冷下で加え、有機層を分離した。水層に酢酸エチルを加え、有機層を分離した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(16.0 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.32 (3H, s), 3.95-3.96 (6H, m), 6.99 (1H,s), 7.33 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.71-7.74 (2H, m), 7.80 (1H,s).
【0402】
D)3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)安息香酸
メチル 3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ベンゾアート(16.0 g)の2N 水酸化ナトリウム水溶液(65 mL)およびメタノール(100 mL) 混合液を室温で1時間撹拌し、6N 塩酸で酸性(pH = 3〜4)にした。反応混合物に水を加え、沈殿物をろ取した。その固体を酢酸エチルおよび水で洗浄し、標題化合物(8.07 g)を得た。ろ液に飽和食塩水を加え、酢酸エチル/2-プロパノールで抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣を酢酸エチルで洗浄し、標題化合物(4.10 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 233.1.
【0403】
E)tert-ブチル 2-{[3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)フェニル]カルボニル}ヒドラジンカルボキシラート
3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)安息香酸(12.1 g)およびtert-ブチル ヒドラジンカルボキシラート(7.61 g)のDMF(100 mL)混合液に室温でジエチルホスホリルシアニド(8.55 mL)を加えた。室温で30分間撹拌した後、トリエチルアミン(21.6 mL)を加え、終夜撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(8.00 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.52 (9H, s), 2.28 (3H, s), 3.83 (3H, s), 6.80 (1H, br. s.), 6.90 (1H, s), 7.19 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.42 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.53 (1H, s), 7.72 (1H, s), 9.09 (1H, br. s.)
【0404】
F)3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ベンゾヒドラジド 2塩酸塩
tert-ブチル 2-{[3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)フェニル]カルボニル}ヒドラジンカルボキシラート(8.00 g)の酢酸エチル(50 mL)混合液に塩化水素(4 M 酢酸エチル溶液、100 mL)を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、沈殿物をろ取した。その固体をメタノール/酢酸エチルから再結晶して標題化合物(5.94 g)を得た。
MS (ESI+), found: 247.2.
【0405】
G)8-(4-クロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
実施例3の工程HからIと同様の方法により、5-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-2-メチルペンタン酸および3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ベンゾヒドラジド 2塩酸塩から標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 434.2.
【0406】
実施例75
2-{8-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0407】
A)3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ベンゾヒドラジド
3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)安息香酸(5 g)のTHF(60 mL)懸濁液にN,N'-カルボニルジイミダゾール(6.98 g)を室温で加えて、室温で1時間撹拌した。反応混合物を−10℃まで冷却し、ヒドラジン一水和物(10.44 mL)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、水を加えた。析出した固体をろ取して、標題化合物(0.70 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 247.3.
【0408】
B)エチル3-(3,4-ジフルオロフェニル)-2-(メチルスルファニル)-3,4,5,6-テトラヒドロピリジン-3-カルボキシラート
ヨウ化メチル(0.520 mL)をエチル 3-(3,4-ジフルオロフェニル)-2-チオキソピペリジン-3-カルボキシラート(500 mg)のアセトニトリル(5 mL)中混合液に室温で加えて、50℃で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈して、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物(530 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 314.1.
【0409】
C)エチル8-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ベンゾヒドラジド(236 mg)をエチル 3-(3,4-ジフルオロフェニル)-2-(メチルスルファニル)-3,4,5,6-テトラヒドロピリジン-3-カルボキシラート(300 mg)のエタノール(3 mL)中混合液に室温で加えて、90℃で2日間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈して、水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(217 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 494.2.
【0410】
D)2-{8-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
実施例32の工程Gと同様の方法により、エチル 8-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラートから標題化合物を得た。
【0411】
実施例80
2-{8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0412】
A)エチル3-(3,4-ジフルオロベンジル)-2-オキソピペリジン-3-カルボキシラート
窒素雰囲気下、エチル 2-オキソピペリジン-3-カルボキシラート(2.0 g)のDMF(20 mL)中混合液に水素化ナトリウム(60 %、0.47 g)を0℃で加え、0℃で30分間撹拌した。反応混合物に4-(ブロモメチル)-1,2-ジフルオロベンゼン(1.50 mL)を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニア水溶液で希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(2.82 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.30 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.54-1.66 (1H, m), 1.69-1.92 (2H, m), 2.11 (1H, dd, J = 11.4, 3.7 Hz), 2.99 (1H, d, J = 13.7 Hz), 3.03-3.11 (1H, m), 3.21-3.32 (1H, m), 3.55 (1H, d, J = 13.5 Hz), 4.11-4.34 (2H, m), 6.12 (1H, brs), 6.88-7.18 (3H, m).
【0413】
B)エチル3-(3,4-ジフルオロベンジル)-2-チオキソピペリジン-3-カルボキシラート
エチル3-(3,4-ジフルオロベンジル)-2-オキソピペリジン-3-カルボキシラート(2.8 g)のトルエン(50 mL)中混合液にローソン試薬(Lawesson’s reagent、2.67 g)を室温で加え、100℃で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(2.64 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.31 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.46-1.57 (1H, m), 1.77-1.90 (1H, m), 1.90-2.12 (2H, m), 2.92-3.05 (1H, m), 3.27-3.39 (2H, m), 3.89 (1H, d, J = 14.0 Hz), 4.25 (2H, q, J = 7.1 Hz), 6.99-7.14 (2H, m), 7.24-7.34 (1H, m), 8.43 (1H, brs).
【0414】
C)2-{8-(3,4-ジフルオロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
実施例75の工程BからDと同様の方法により、3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ベンゾヒドラジドおよびエチル3-(3,4-ジフルオロベンジル)-2-チオキソピペリジン-3-カルボキシラートから標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.09 (3H, s), 1.42 (3H, s), 1.59-1.74 (1H, m), 1.80-2.08 (3H, m), 2.31 (3H, s), 2.84 (1H, d, J = 13.2 Hz), 3.43-3.55 (1H, m), 3.65-3.79 (1H, m), 3.90-3.98 (4H, m), 5.09 (1H, brs), 6.53-6.70 (2H, m), 6.79-7.00 (2H, m), 7.05 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.34 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.46 (1H, s), 7.74 (1H, s).
【0415】
実施例81
2-{8-フルオロ-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0416】
A)エチル 8-フルオロ-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
アルゴン雰囲気下、エチル 3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(200 mg)を水素化ナトリウム(60 %、23 mg)のDMF(2 mL)懸濁液に氷冷下加えた。反応混合物を氷冷下30分間撹拌後、N-フルオロ-N'-クロロメチルトリエチレンジアミン ビス(テトラフルオロほう酸)(371 mg)を氷冷下加え、氷冷下30分間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物(127 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 401.3.
【0417】
B)2-{8-フルオロ-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
実施例49と同様の方法により、エチル 8-フルオロ-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラートから標題化合物を得た。
【0418】
実施例82
エチル 8-クロロ-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
【0419】
アルゴン雰囲気下、エチル 3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(1.00 g)を水素化ナトリウム(60 %、115 mg)のDMF(10 mL)懸濁液に氷冷下加えた。反応混合物を氷冷下20分間撹拌後、N-クロロスクシンイミド(383 mg)を氷冷下加え、氷冷下20分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液に注いだ後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物(750 mg)を得た。
【0420】
実施例86
8-[5-(3,4-ジクロロフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
【0421】
A)エチル3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(5.0 g)のDMF(50 mL)中混合液に水素化ナトリウム(60 %、576 mg)を0℃で加え、0℃で30分間撹拌した。ヨードメタン(978μL)を加え、0℃で30分間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(3.40 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 397.1.
【0422】
B)3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボン酸
エチル3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(1.5 g)、1N 水酸化ナトリウム水溶液(7.57 mL)およびTHF(8 mL)の混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物に1N 塩酸を加え酸性にした後、有機層を減圧下留去した。混合物を室温で30分間撹拌し、得られた個体をろ取して標題化合物(1.36 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.84 (3H, s), 1.88-2.01 (1H, m), 2.01-2.28 (2H, m), 2.47-2.62 (4H, m), 4.02 (3H, s), 4.04-4.16 (2H, m), 7.23 (1H, dd, J = 8.1, 1.5 Hz), 7.40 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.50 (1H, s), 7.82 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0423】
C)8-[5-(3,4-ジクロロフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボン酸(100 mg)、3,4-ジクロロベンゾヒドラジド 塩酸塩(79 mg)およびトリエチルアミン(114μL)のDMF(1.5 mL)中混合液を室温で4時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をアセトニトリル(1.5 mL)に溶解させ、トリクロロアセトニトリル(114μL)およびトリフェニルホスフィン(286 mg)を加え、70℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(38.8 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.11 (3H, s), 2.13-2.27 (2H, m), 2.29-2.44 (1H, m), 2.55 (3H, s), 2.80-2.93 (1H, m), 4.03 (3H, s), 4.06-4.16 (1H, m), 4.19-4.30 (1H, m), 7.22-7.29 (1H, m), 7.45 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.50 (1H, s), 7.58 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.84 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.89-7.95 (1H, m), 8.16 (1H, d, J = 2.3 Hz).
【0424】
実施例91
7-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)フェニル]-7-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2,3]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン
【0425】
A)1-(4-ブロモ-2-メトキシフェニル)-3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール
実施例73の工程AからBと同様の方法により4-ブロモ-2-メトキシアニリンから標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.47 (3H, s), 3.93 (3H, s), 7.19-7.22 (2H, m), 7.64 (1H, d, J = 8.1 Hz), 8.59 (1H, brs).
【0426】
B)6-[3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)フェニル]ヘキサ-5-イン-1-オール
1-(4-ブロモ-2-メトキシフェニル)-3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール(3.00 g)、5-ヘキシン-1-オール(2.45 mL)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(786 mg)、ヨウ化銅(I)(213 mg)およびトリエチルアミン(110 mL)の混合物を70℃で14時間撹拌し、室温に冷却後、酢酸エチルで希釈し、セライトを用いてろ過した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(2.80 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 286.3.
【0427】
C)6-[3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)フェニル]ヘキサ-5-イナール
デス−マーチン試薬(4.99 g)を6-[3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)フェニル]ヘキサ-5-イン-1-オール(2.80 g)のアセトニトリル(30 mL)中混合液に氷冷下加え、室温で1時間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(2.11 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 284.3.
【0428】
D)1-(3,4-ジクロロフェニル)-6-[3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)フェニル]ヘキサ-5-イン-1-オール
3,4-ジクロロフェニルマグネシウムブロミド(0.5 M THF溶液、13 mL)を6-[3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)フェニル]ヘキサ-5-イナール(900 mg)のTHF(32 mL)中混合液に−78℃で滴下し、氷冷下1時間および室温で14時間撹拌した。反応混合物に3,4-ジクロロフェニルマグネシウムブロミド(0.5 M THF溶液、13 mL)を氷冷下加え、氷冷下1時間撹拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(349 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 430.1.
【0429】
E)1-(3,4-ジクロロフェニル)-6-[3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)フェニル]ヘキサ-5-イン-1-オン
デス−マーチン試薬(248 mg)を1-(3,4-ジクロロフェニル)-6-[3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)フェニル]ヘキサ-5-イン-1-オール(210 mg)、アセトニトリル(2.1 mL)およびDMSO(200μL)の混合物に氷冷下加え、室温で1時間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(198 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 428.2.
【0430】
F)2-(3,4-ジクロロフェニル)-7-[3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)フェニル]ヘプタ-6-イン-2-オール
メチルマグネシウムブロミド(12 % THF溶液、550 μL)を1-(3,4-ジクロロフェニル)-6-[3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)フェニル]ヘキサ-5-イン-1-オン(198 mg)のTHF(5 mL)中混合液に氷冷下で加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物にメチルマグネシウムブロミド(12 % THF溶液、550 μL)を氷冷下加え、氷冷下15分間撹拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(177 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 444.2.
【0431】
G)7-(3,4-ジクロロフェニル)-3-[3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)フェニル]-7-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2,3]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン
三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(75.3 μL)を2-(3,4-ジクロロフェニル)-7-[3-メトキシ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)フェニル]ヘプタ-6-イン-2-オール(88.0 mg)、トリメチルシリルアジド(105 μL)およびトルエン(4 mL)の混合物に氷冷下加え、室温で30分間、70℃で15分間および110℃で6時間撹拌後、室温に冷却した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(15.7 mg)を得た。
【0432】
実施例92
2-{8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0433】
A)エチル8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
3,4-ジフルオロフェノール(0.16 g)および炭酸カリウム(0.50 g)のDMF(5 mL)中混合液にエチル 8-クロロ-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(0.50 g)を室温で加え、100℃で30分間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニア水溶液で希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(0.27 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.31 (3H, t, J = 7.1 Hz), 2.16-2.29 (1H, m), 2.34-2.52 (2H, m), 2.57 (3H, s), 2.65 (1H, dd, J = 11.1, 5.6 Hz), 4.03 (3H, s), 4.06-4.19 (1H, m), 4.25-4.46 (3H, m), 6.89-7.14 (3H, m), 7.26-7.29 (1H, m), 7.48 (1H, d, J = 1.1 Hz), 7.51 (1H, s), 7.84 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0434】
B)2-{8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
窒素雰囲気下、エチル 8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(0.27 g)のTHF(3 mL)中混合液にメチルマグネシウムブロミド(1 M THF溶液、2.62 mL)を0℃で加え、0℃で2時間撹拌した後、室温で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニア水溶液で希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、さらに、酢酸エチル/ヘキサンから再結晶を行い、標題化合物(0.15 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.29 (3H, s), 1.61 (3H, s), 2.03-2.17 (3H, m), 2.37-2.49 (1H, m), 2.57 (3H, s), 3.94-4.09 (4H, m), 4.21-4.31 (1H, m), 4.86 (1H, brs), 6.52-6.60 (1H, m), 6.67 (1H, ddd, J = 11.6, 6.9, 2.9 Hz), 6.83-6.96 (1H, m), 7.19-7.24 (1H, m), 7.48 (1H, d, J = 1.1 Hz), 7.53 (1H, s), 7.85 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0435】
実施例99
2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0436】
A)エチル 3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
3,4,5-トリフルオロフェノール(0.19 g)および炭酸カリウム(0.50 g)のDMF(5 mL)中混合液にエチル 8-クロロ-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(0.50 g)を室温で加え、100℃で30分間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニア水溶液で希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(
NH,酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(0.28 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.31 (3H, t, J = 7.1 Hz), 2.17-2.31 (1H, m), 2.34-2.52 (2H, m), 2.57 (3H, s), 2.65 (1H, dd, J = 11.0, 5.5 Hz), 4.04 (3H, s), 4.07-4.19 (1H, m), 4.26-4.44 (3H, m), 6.96 (2H, dd, J = 9.1, 6.0 Hz), 7.29 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.49 (1H, d, J = 1.1 Hz), 7.52 (1H, s), 7.85 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0437】
B)2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
窒素雰囲気下、エチル 3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(0.28 g)のTHF(5 mL)中混合液にメチルマグネシウムブロミド(1 M THF溶液、2.61 mL)を0℃で加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニア水溶液で希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(
NH,酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、さらに、酢酸エチル/ヘキサンから再結晶を行い、標題化合物(0.16 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.29 (3H, s), 1.59 (3H, s), 1.99-2.24 (3H, m), 2.38-2.49 (1H, m), 2.58 (3H, s), 3.97-4.09 (4H, m), 4.26-4.36 (1H, m), 4.90 (1H, brs), 6.49 (2H, dd, J = 9.1, 6.0 Hz), 7.24 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.47 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.53 (1H, s), 7.86 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0438】
実施例103
2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0439】
A)エチル3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル 8-クロロ-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(1.0 g)を3-(トリフルオロメチル)フェノール(408 mg)、炭酸カリウム(995 mg)およびDMF(10 mL)の混合物に90℃で加え、30分間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(663 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 543.4.
【0440】
B)2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
メチルマグネシウムブロミド(1 M THF溶液、5.81 mL)をエチル 3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(630 mg)のTHF(7 mL)中混合液に氷冷下で加え、1時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(270 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.31 (3H, s), 1.64 (3H, s), 2.01-2.21 (3H, m), 2.46 (1H, dd, J=10.4, 3.6Hz), 2.56 (3H, s), 3.91-4.02 (1H, m),4.03 (3H, s), 4.18-4.30 (1H, m), 4.88 (1H, brs), 6.68 (1H, s), 7.14-7.32 (4H, m), 7.41 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.52 (1H, s), 7.85 (1H, d, J = 7.9 Hz).
【0441】
実施例104
2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0442】
A)エチル3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル 8-クロロ-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(1.0 g)を4-(トリフルオロメチル)フェノール(408 mg)、炭酸カリウム(995 mg)およびDMF(10ml)の混合物に90℃で加え、30分間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(520 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 543.4.
【0443】
B)2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
メチルマグネシウムブロミド(1 M THF溶液、4.75 mL)をエチル 3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(515 mg)のTHF(7 mL)中混合液に氷冷下で加え、1時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(250 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.31 (3H, s), 1.61 (3H, s), 2.01-2.21 (3H, m), 2.40-2.53 (1H, m), 2.56 (3H, s), 3.90-4.04 (1H, m),4.05 (3H, s), 4.16-4.31 (1H, m), 4.77 (1H, brs), 6.86 (2H, d, J=8.3Hz), 7.22-7.28 (1H, m), 7.39 (2H, d, J = 8.7Hz), 7.49 (1H, d, J=1.5Hz), 7.52 (1H, s), 7.85 (1H, d, J = 7.9 Hz).
【0444】
実施例108
8-[(3,4-ジフルオロベンジル)オキシ]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-N-メチル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド
【0445】
A)エチル8-[(3,4-ジフルオロベンジル)オキシ]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(1000 mg)のDMF(15 mL)中混合液に水素化ナトリウム(60 %、115 mg)を加え、空気中室温で1時間撹拌した。水素化ナトリウム(60 %、115 mg)および4-(ブロモメチル)-1,2-ジフルオロベンゼン(812 mg)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(1000 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 525.2.
【0446】
B)8-[(3,4-ジフルオロベンジル)オキシ]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド
エチル8-[(3,4-ジフルオロベンジル)オキシ]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(400 mg)のTHF-メタノール(1/1)(8 mL)中混合液に2N 水酸化ナトリウム水溶液(4 mL)を滴下した。室温で2時間撹拌した後、1N 塩酸で中和して減圧下、溶媒を留去した。残渣をDMF(8 mL)に溶解し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.32 mL)、2,2,2-トリフルオロエタンアミン 塩酸塩(309 mg)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール 一水和物(113 mg)およびN-エチル-N'-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド 塩酸塩(219 mg)を加えた。室温で終夜撹拌した後、反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(430 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 578.2.
【0447】
C)8-[(3,4-ジフルオロベンジル)オキシ]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-N-メチル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド
8-[(3,4-ジフルオロベンジル)オキシ]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド(200 mg)のDMF(5 mL)中混合液に炭酸セシウム(169 mg)およびヨウ化メチル(0.026 mL)を室温で加えた。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を水に注いで酢酸エチル/THF(2/1)で抽出した。抽出液を食塩水で洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(75 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.13-2.41 (2H, m), 2.40-2.60 (5H, m), 3.31 (3H, br s), 3.86-4.45 (7H, m), 4.62-4.78 (2H, m), 7.00-7.31 (4H, m), 7.45 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.51 (1H, s), 7.85 (1H, d, J = 8.3 Hz).
【0448】
実施例109
2-{8-(4-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0449】
A)エチル3-[3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル 2-オキソピペリジン-3-カルボキシラート(1.86 g)のアセトニトリル(20 mL)中混合液にテトラフルオロほう酸トリメチルオキソニウム(1.61 g)を室温で加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ベンゾヒドラジド(2.23 g)を室温で加え、2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をろ取し、酢酸エチルで洗浄し、標題化合物(1.32 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.34 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.99-2.13 (1H, m), 2.17-2.29 (2H, m), 2.30-2.43 (4H, m), 3.94 (3H, s), 3.99-4.11 (1H, m), 4.13-4.34 (4H, m), 6.98 (1H, s), 7.22-7.26 (1H, m), 7.35-7.39 (1H, m), 7.54 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.77 (1H, d, J = 1.1 Hz).
【0450】
B)エチル 8-クロロ-3-[3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
アルゴン雰囲気下、エチル 3-[3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(1.32 g)のDMF(11 mL)中混合液に水素化ナトリウム(60 %、0.14 g)を0℃で加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物にN-クロロスクシンイミド(0.46 g)を0℃で加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、さらに、酢酸エチル/ヘキサンから再結晶を行い標題化合物(0.15 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.40 (3H, t, J = 7.1 Hz), 2.20-2.30 (1H, m), 2.33 (3H, s), 2.38-2.62 (2H, m), 2.73-2.86 (1H, m), 3.95 (3H, s), 4.04-4.16 (1H, m), 4.27 (1H, dt, J = 12.3, 4.4 Hz), 4.42 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.99 (1H, s), 7.24 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.39 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.56 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.77 (1H, s).
【0451】
C)2-{8-(4-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
実施例92の工程AからBと同様の方法により、4-クロロ-3-フルオロフェノールおよびエチル 8-クロロ-3-[3-メトキシ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラートから標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.31 (3H, s), 1.61 (3H, brs), 2.04-2.18 (3H, m), 2.33 (3H, s), 2.41-2.51 (1H, m), 3.94-4.06 (4H, m), 4.21-4.30 (1H, m), 4.77 (1H, brs), 6.56-6.65 (2H, m), 6.99 (1H, s), 7.13 (1H, t, J = 8.8 Hz), 7.19-7.24 (1H, m), 7.40 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.56 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.78 (1H, s).
【0452】
実施例110
光学活性な2-{8-(4-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0453】
2-{8-(4-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オールのラセミ体(108 mg)をHPLC(カラム:CHIRALCEL AD(商品名)、50 mmID×500 mmL、移動相:ヘキサン/2-プロパノール = 600/400)にて分取し、保持時間の大きい方の標題化合物(53 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.38 (3H, s), 1.65-1.85 (4H, m), 2.09-2.22 (1H, m), 2.31-2.51 (2H, m), 2.55 (3H, s), 4.04 (3H, s), 4.10-4.21 (2H, m), 6.50-6.56 (1H, m), 6.61 (1H, dd, J = 10.2, 2.5 Hz), 7.11-7.18 (1H, m), 7.29 (1H, dd, J = 8.1, 1.5 Hz), 7.44 (1H, s), 7.52 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.72 (1H, d, J = 8.1 Hz).
【0454】
実施例111
光学活性な2-{8-(4-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0455】
2-{8-(4-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オールのラセミ体(108 mg)をHPLC(カラム:CHIRALCEL AD(商品名)、50 mmID×500 mmL、移動相:ヘキサン/2-プロパノール = 600/400)にて分取し、保持時間の小さい方の標題化合物(53 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.35 (3H, s), 1.66 (3H, s), 1.73-1.91 (1H, m), 2.08-2.20 (1H, m), 2.30-2.45 (2H, m), 2.56 (3H, s), 4.01-4.25 (5H, m), 6.51-6.57 (1H, m), 6.61 (1H, dd, J = 10.3, 2.6 Hz), 7.09-7.17 (1H, m), 7.28 (1H, dd, J = 8.3, 1.6 Hz), 7.47 (1H, s), 7.51 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.75 (1H, d, J = 8.3 Hz).
【0456】
実施例116
3-{8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}ペンタン-3-オール
【0457】
A)エチル8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル 8-クロロ-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(2000 mg)、3,4-ジフルオロフェノール(655 mg)、炭酸カリウム(1989 mg)およびDMF(10 mL)の混合物を90℃で30分間撹拌後、室温に冷却した。反応混合物に酢酸エチルおよび水を加えて、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(1240 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 511.4.
【0458】
B)3-{8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}ペンタン-3-オール
アルゴン雰囲気下、エチルマグネシウムブロミド(1 M THF溶液、11.8 mL)をエチル 8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(1200 mg)のTHF(12 mL)懸濁液に氷冷下加えた。反応混合物を氷冷下1時間撹拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、メタノール/酢酸エチル)で精製し、標題化合物(230 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 0.87 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.14 (3H, t, J = 7.6 Hz), 1.23-1.44 (1H, m), 1.58-1.81 (1H, m), 1.86-2.32 (5H, m), 2.37-2.50 (1H, m), 2.56 (3H, s), 3.89-4.07 (4H, m), 4.16-4.30 (1H, m), 4.72 (1H, brs), 6.52-6.60 (1H, m), 6.70 (1H, ddd, J = 11.7, 7.0, 2.8 Hz), 6.88 (1H, q, J = 9.1 Hz), 7.17-7.30 (1H, m), 7.44-7.55 (2H, m), 7.84 (1H, d).
【0459】
実施例117
3-{8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-3-オール
アルゴン雰囲気下、エチルマグネシウムブロミド(1 M THF溶液、11.8 mL)をエチル 8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(1200 mg)のTHF(12 mL)懸濁液に氷冷下加えた。反応混合物を氷冷下1時間撹拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、メタノール/酢酸エチル)で精製し、標題化合物(400 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ1.00-1.22 (3H, m), 1.41-1.74 (2H, m), 1.98-2.22 (3H, m), 2.31-2.50 (1H, m), 2.56 (3H, s), 3.63 (1H, s), 3.97 (1H, ddd, J = 12.5, 9.4, 5.7 Hz), 4.04 (3H, s), 4.20 (1H, dt, J = 12.4, 4.2 Hz), 4.33-4.42 (1H, m), 6.56-6.65 (1H, m), 6.72 (1H, ddd, J = 11.5, 6.8, 2.8 Hz), 6.96 (1H, q, J = 9.1 Hz),7.13-7.31 (1H, m), 7.44-7.53 (2H, m), 7.84 (1H, d, J = 7.9 Hz).
【0460】
実施例119
8-(4-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド
【0461】
エチル8-(4-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(300 mg)のTHF(1.5 mL)/メタノール(1.5 mL)混合液に1N 水酸化ナトリウム水溶液(0.68 mL)を室温で加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下留去した。残渣、トリエチルアミン(0.16 mL)および2,2,2 -トリフルオロエチルアミン 塩酸塩(93 mg)のDMF(3 mL)中混合液にHATU(260 mg)を0℃で加え、0℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。析出した結晶をIPEで洗浄後、乾燥し標題化合物(320 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.16-2.32 (2H, m), 2.47-2.69 (5H, m), 2.80 (2H, s), 3.74-3.92 (1H, m), 4.02-4.29 (4H, m), 6.70-6.77 (1H, m), 6.82 (1H, dd, J = 10.2, 2.6 Hz), 7.22-7.32 (2H, m), 7.46 (1H, d, J = 1.1 Hz), 7.52 (1H, s), 7.86 (1H, d, J = 8.3 Hz), 8.21 (1H, t, J = 6.6 Hz).
【0462】
実施例122
[A法]
2-{(8R)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オールのラセミ体(119 mg)をHPLC(カラム:CHIRAL
PAK AD(商品名)、50 mmID×500 mmL、移動相:ヘキサン/2-プロパノール = 700/300)にて分取し、保持時間の小さい方の標題化合物(60 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.27 (3H, s), 1.57 (3H, s), 2.00-2.25 (3H, m), 2.42 (1H, d, J = 12.4 Hz), 2.56 (3H, s), 3.93-4.10 (4H, m), 4.30 (1H, d, J = 12.1 Hz), 4.89 (1H, brs), 6.47 (2H, dd, J = 8.4, 6.5 Hz), 7.21-7.24 (1H, m), 7.41-7.55 (2H, m), 7.84 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0463】
[B法]
2-{(8R)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0464】
A)エチル 3-クロロ-2-オキソピペリジン-3-カルボキシラート
エチル 2-オキソピペリジン-3-カルボキシラート(30 g)のTHF(300 mL)中混合液に塩化スルフリル(14.2 mL)を0℃-5℃で滴下し、室温で18時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(300 mL)を0℃で加え、室温で30分間撹拌後、酢酸エチル(300 mL×3)で抽出した。抽出液を飽和食塩水(300 mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をヘキサン/酢酸エチル(5/1、60 mL×2)で洗浄し、標題化合物(32.7 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 206.1.
【0465】
B)エチル 2-オキソ-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)ピペリジン-3-カルボキシラート
3,4,5-トリフルオロフェノール(14.4 g)および炭酸カリウム(40.3 g)のDMF(200 mL)中混合液にエチル 3-クロロ-2-オキソピペリジン-3-カルボキシラート(20 g)を加え、100℃で1時間撹拌した。反応混合物に水(200 mL)および飽和食塩水(200 mL)を0℃で加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200 mL)、水(200 mL)および飽和食塩水(200 mL×2)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(24.61 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 318.1.
【0466】
C)エチル (3R)-2-オキソ-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)ピペリジン-3-カルボキシラート
エチル 2-オキソ-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)ピペリジン-3-カルボキシラートのラセミ体(23.9 g)をHPLC(カラム:CHIRALPAK AD(商品名)、50 mmID×500 mmL、ダイセル化学工業製、移動相:ヘキサン/エタノール = 900/100)にて分取し、保持時間の小さい方の標題化合物(11.7 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 318.2.
【0467】
D)エチル (3S)-2-(メチルスルファニル)-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロピリジン-3-カルボキシラート
ローソン試薬(4.46 g)をエチル (3R)-2-オキソ-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)ピペリジン-3-カルボキシラート(5.00 g)のトルエン(50 mL)中混合液に室温で加え、100℃で1時間加熱撹拌した。室温に冷却後、反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、エチル (3S)-2-チオキソ-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)ピペリジン-3-カルボキシラート(5.25 g)を得た。エチル (3S)-2-チオキソ-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)ピペリジン-3-カルボキシラート(5.25 g)のアセトニトリル(25 mL)中混合液にヨウ化メチル(2.94 mL)を室温で加え、窒素雰囲気下、50℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮後、残渣に10%炭酸カリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル)で精製し、標題化合物(5.65 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 348.1.
【0468】
E)エチル(8R)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル(3S)-2-(メチルスルファニル)-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロピリジン-3-カルボキシラート(702 mg)および3-メトキシ-4-(2-メチル
-1,3-オキサゾール-5-イル)ベンゾヒドラジド(500 mg)に酢酸(3 mL)を加え、100℃で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、10%炭酸カリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル)で精製した。粗精製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、標題化合物(933 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 529.3.
【0469】
F)2-{(8R)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
メチルマグネシウム ブロミド(1 M THF溶液、6.81 mL)のTHF(6 mL)中混合液にエチル (8R)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(1 g)のTHF(6 mL)中混合液を0℃で加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル)で精製し、標題化合物(0.63 g)を固体として得た。
【0470】
[C法]
2-{(8R)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
2-{(8R)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル) フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a] ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール (57 g)を60℃でエタノール(170 mL)で希釈し、ろ過した。ろ液に50℃で水(170 mL)を加え、混合物を室温まで冷却し、30分間撹拌した。固体をろ取し、エタノール(40 mL)/水(80 mL)で洗浄後、減圧下50℃で乾燥して標題化合物(52.5 g)を結晶として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.27 (3H, s), 1.57 (3H, s), 1.99-2.23 (3H, m), 2.37-2.46 (1H, m), 2.56 (3H, s), 3.96-4.09 (4H, m), 4.25-4.35 (1H, m), 4.91 (1H, s), 6.42-6.54 (2H, m), 7.24 (1H, dd, J = 8.0, 1.4 Hz), 7.45 (1H, d, J = 1.3 Hz), 7.52 (1H, s), 7.85 (1H, d, J = 8.1 Hz).
mp 188°C
[α]
D25 +6.9 (c 1.00, CH
3OH)
Anal. Calcd for C
26H
25F
3N
4O
4: C, 60.70; H, 4.90; N, 10.89. Found: C, 60.74; H, 4.93; N, 10.84.
【0471】
実施例123
2-[(8S)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル]プロパン-2-オール
2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オールのラセミ体(119 mg)をHPLC(カラム:CHIRALCEL AD(商品名)、50 mmID×500 mmL、移動相:ヘキサン/2-プロパノール = 700/300)にて分取し、保持時間の大きい方の標題化合物(63 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.27 (3H, brs), 1.57 (3H, brs), 1.97-2.24 (3H, m), 2.42 (1H, d, J = 9.6 Hz), 2.56 (3H, brs), 4.04 (4H, brs), 4.29 (1H, d, J = 9.3 Hz), 4.90 (1H, brs), 6.41-6.55 (2H, m), 7.17-7.24 (1H, m), 7.39-7.55 (2H, m), 7.84 (1H, d, J = 7.1 Hz)
【0472】
実施例124
光学活性な2-{8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
2-{8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オールのラセミ体(116 mg)をHPLC(カラム:CHIRALCEL AD(商品名)、50 mmID×500 mmL、移動相:ヘキサン/2-プロパノール = 700/300)にて分取し、保持時間の小さい方の標題化合物(45 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.29 (3H, s), 1.61 (3H, s), 2.04-2.19 (3H, m), 2.35-2.53 (1H, m), 2.57 (3H, s), 3.93-4.09 (4H, m), 4.20-4.31 (1H, m), 4.85 (1H, brs), 6.52-6.59 (1H, m), 6.67 (1H, ddd, J = 11.5, 6.9, 2.7 Hz), 6.82-6.97 (1H, m), 7.21-7.25 (1H, m), 7.48 (1H, s), 7.53 (1H, s), 7.85 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0473】
実施例125
光学活性な2-{8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
2-{8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オールのラセミ体(116 mg)をHPLC(カラム:CHIRALCEL AD(商品名)、50 mmID×500 mmL、移動相:ヘキサン/2-プロパノール = 700/300)にて分取し、保持時間の大きい方の標題化合物(59 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.29 (3H, s), 1.61 (3H, s), 2.04-2.17 (3H, m), 2.36-2.52 (1H, m), 2.57 (3H, s), 3.92-4.08 (4H, m), 4.20-4.30 (1H, m), 4.85 (1H, brs), 6.51-6.60 (1H, m), 6.67 (1H, ddd, J = 11.5, 6.9, 2.7 Hz), 6.90 (1H, q, J = 9.3 Hz), 7.22-7.26 (1H, m), 7.48 (1H, s), 7.53 (1H, s), 7.85 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0474】
実施例127
2-{8-[(4-クロロフェノキシ)メチル]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0475】
A)エチル8-[(4-クロロフェノキシ)メチル]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
氷冷、アルゴン気流下、エチル 3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(1000 mg)のDMF(15 mL)中混合液に水素化ナトリウム(60 %、115 mg)を加え、0℃で30分間撹拌した。1-クロロ-4-(クロロメトキシ)ベンゼン(694 mg)を加え、0℃で1時間撹拌した後、反応混合物に飽和塩化アンモニウム水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(440 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 523.4.
【0476】
B)2-{8-[(4-クロロフェノキシ)メチル]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
アルゴン雰囲気下、メチルマグネシウムブロミド(12 % THF溶液、1.9 mL)をエチル 8-[(4-クロロフェノキシ)メチル]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(200 mg)のTHF(2 mL)懸濁液に氷冷下加えた。反応混合物を氷冷下1時間撹拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、メタノール/酢酸エチル)で精製し、標題化合物(65 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.14 (3H, s), 1.39 (3H, s), 1.85-2.53 (4H, m), 2.56 (3H, s), 3.90-4.34 (5H, m), 4.41-4.66 (2H, m), 4.94 (1H, brs), 6.78 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.07-7.37 (3H, m), 7.50 (2H, d, J = 9.4 Hz), 7.85 (1H, d, J = 7.9 Hz).
【0477】
実施例130
光学活性な2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オールのラセミ体(198 mg)をHPLC(カラム:CHIRALCEL AD(商品名)、50 mmID×500 mmL、移動相:ヘキサン/2-プロパノール = 600/400)にて分取し、保持時間の小さい方の標題化合物(100 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.31 (3H, s), 1.64 (3H, s), 2.12 (3H, d, J = 3.0 Hz), 2.45 (1H, d, J = 6.6 Hz), 2.55 (3H, s), 3.92-4.06 (4H, m), 4.23 (1H, d, J = 12.1 Hz), 4.90 (1H, brs), 6.67 (1H, s), 7.12-7.24 (4H, m), 7.40 (1H, s), 7.51 (1H, s), 7.84 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0478】
実施例131
光学活性な2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オールのラセミ体(198 mg)をHPLC(カラム:CHIRALCEL AD(商品名)、50 mmID×500 mmL、移動相:ヘキサン/2-プロパノール = 600/400)にて分取し、保持時間の大きい方の標題化合物(100 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.31 (3H, s), 1.64 (3H, s), 2.12 (3H, d, J = 3.3 Hz), 2.41-2.50 (1H, m), 2.55 (3H, s), 3.92-4.06 (4H, m), 4.23 (1H, d, J = 12.1 Hz), 4.89 (1H, brs), 6.67 (1H, s), 7.13-7.24 (4H, m), 7.40 (1H, s), 7.51 (1H, s), 7.84 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0479】
実施例132
光学活性な2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オールのラセミ体(196 mg)をHPLC(カラム:CHIRALCEL AD(商品名)、50 mmID×500 mmL、移動相:ヘキサン/2-プロパノール = 500/500)にて分取し、保持時間の小さい方の標題化合物(82.1 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.30 (3H, s), 1.62 (3H, s), 2.00-2.19 (3H, m), 2.46 (1H, d, J = 14.6 Hz), 2.55 (3H, s), 3.91-4.08 (4H, m), 4.23 (1H, d, J = 12.4 Hz), 4.80 (1H, brs), 6.85 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.20-7.23 (1H, m), 7.38 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.49 (2H, d, J = 9.9 Hz), 7.83 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0480】
実施例133
光学活性な2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オールのラセミ体(196 mg)をHPLC(カラム:CHIRALCEL AD(商品名)、50 mmID×500 mmL、移動相:ヘキサン/2-プロパノール = 500/500)にて分取し、保持時間の大きい方の標題化合物(81.3 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.30 (3H, s), 1.62 (3H, s), 1.90-2.23 (3H, m), 2.46 (1H, d, J = 14.3 Hz), 2.55 (3H, s), 3.90-4.09 (4H, m), 4.23 (1H, d, J = 11.8 Hz), 4.82 (1H, brs), 6.85 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.21-7.23 (1H, m), 7.38 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.49 (2H, d, J = 10.2 Hz), 7.83 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0481】
実施例134
2-{3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0482】
A)N-(6-ブロモ-2-メトキシピリジン-3-イル)ホルムアミド
ギ酸(12 mL)に無水酢酸(12 mL)を0℃で加え、0℃で30分間撹拌した。反応混合物に6-ブロモ-2-メトキシピリジン-3-アミン(8.8 g)を0℃で10分間かけて徐々に加え、0℃で30分間撹拌した。反応混合物にIPE(50 mL)およびヘキサン(50 mL)を加え、室温で30分間撹拌した。得られた固体をろ取して標題化合物(8.1 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 3.94-4.08 (3H, m), 7.07 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.62 (1H, brs), 8.39-8.56 (2H, m).
【0483】
B)6-ブロモ-2-メトキシ-3-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン
N-(6-ブロモ-2-メトキシピリジン-3-イル)ホルムアミド(8.0 g)、炭酸セシウム(20.1 g)およびヨウ化カリウム(580 mg)のDMF(40 mL)混合液に1-クロロプロパン-2-オン(4.13 mL)を加え、室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣に酢酸(50 mL)および酢酸アンモニウム(26.7 g)を加え、130℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、溶媒を減圧下留去し、水を加え、水酸化ナトリウム水溶液で中和後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(4.72 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.29 (3H, s), 4.02 (3H, s), 6.91 (1H, s), 7.15 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.39 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.71 (1H, s).
【0484】
C)6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-カルボニトリル
窒素雰囲気下、6-ブロモ-2-メトキシ-3-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン(25 g)およびシアン化亜鉛(16.4 g)のDMF(250 mL)中混合液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.16 g)を室温で加え、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、酢酸エチルおよび10% アンモニア水溶液で希釈した。析出物をろ取し、酢酸エチルで洗浄した後乾燥し、標題化合物(17.5 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 215.1.
【0485】
D)ナトリウム6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-カルボキシラート
6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-カルボニトリル(17.5 g)のエタノール(300 mL)中混合液に8N 水酸化ナトリウム水溶液(51.2 mL)を室温で加え、還流下で1時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、析出物をろ取した。エタノールで洗浄した後乾燥し、標題化合物(17.5 g)を得た。
MS (ESI+), found: 234.1.
【0486】
E)ベンジル2-{[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]カルボニル}ヒドラジンカルボキシラート
ナトリウム 6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-カルボキシラート(12.7 g)、ベンジル ヒドラジンカルボキシラート(9.10 g)およびHOBt(7.4 g)のDMF(250 mL)中混合液にWSC(8.50 g)を0℃で加え、0℃で1時間撹拌した。反応混合物に0℃で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200 mL)、水(400 mL)および飽和食塩水溶液(200 mL)を加え、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣を酢酸エチルで洗浄した後乾燥し、標題化合物(14.6 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 382.2.
【0487】
F)6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-カルボヒドラジド
窒素雰囲気下、ベンジル 2-{[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]カルボニル}ヒドラジンカルボキシラート(14.6 g)のメタノール(150 mL)およびTHF(100 mL)中混合液に5% パラジウム-炭素(1.5 g)を室温で加え、水素雰囲気下室温で6時間撹拌した。窒素雰囲気下、触媒をろ別し、ろ液の溶媒を減圧下留去した。残渣のエタノール(200 mL)およびTHF(400 mL)中混合液に5% パラジウム-炭素(1.5 g)を室温で加え、水素雰囲気下室温で終夜撹拌した。窒素雰囲気下、触媒をろ別し、ろ液の溶媒を減圧下留去した。残渣をろ取し、酢酸エチルで洗浄した後乾燥し、標題化合物(3.9 g)を得た。母液の溶媒を減圧下留去し、残渣をろ取した。酢酸エチルで洗浄した後乾燥し、標題化合物(2.6 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 248.1.
【0488】
G)エチル3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル 2-オキソピペリジン-3-カルボキシラート(3.5 g)のアセトニトリル(100 mL)中混合液にテトラフルオロほう酸トリメチルオキソニウム(3.0 g)を室温で加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-カルボヒドラジド(5.0 g)を室温で加え、溶媒を減圧下留去した。残渣にメタノール(100 mL)を室温で加え、還流下で2時間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下留去し、残渣にアセトニトリル(100 mL)を室温で加え、80℃で終夜撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下留去し、残渣を酢酸エチルおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。同様に合成した別ロットの残渣を合わせ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製し、標題化合物(3.1 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 383.2.
【0489】
H)エチル 8-クロロ-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
窒素雰囲気下、エチル 3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(3.1 g)のDMF(30 mL)中混合液に水素化ナトリウム(60 %、0.34 g)を0℃で加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物にN-クロロスクシンイミド(1.14 g)を0℃で加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、標題化合物(1.9 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 417.1.
【0490】
I)エチル3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
3,4,5-トリフルオロフェノール(0.31 g)および炭酸カリウム(0.80 g)のDMF(16 mL)中混合液にエチル 8-クロロ-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(0.80 g)を室温で加え、100℃で30分間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニア水溶液で希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(0.42 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 529.2.
【0491】
J)2-{3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
窒素雰囲気下、エチル 3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(0.42 g)のTHF(4 mL)中混合液にメチルマグネシウムブロミド(1 M THF溶液、3.97 mL)を0℃で加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニア水溶液で希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(0.30 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.25 (3H, s), 1.59 (3H, s), 1.99-2.08 (1H, m), 2.22-2.28 (2H, m), 2.33 (3H, s), 2.40-2.47 (1H, m), 4.12 (3H, s), 4.23-4.38 (1H, m), 4.95 (1H, brs), 5.06 (1H, d, J = 12.9 Hz), 6.53 (2H, dd, J = 8.8, 6.0 Hz), 7.07 (1H, s), 7.79 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.12 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.17 (1H, s).
【0492】
実施例135
2-{8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0493】
A)エチル8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
3,4-ジフルオロフェノール(59 mg)および炭酸カリウム(0.18 g)のDMF(4 mL)中混合液にエチル 8-クロロ-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(0.18 g)を室温で加え、100℃で30分間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニア水溶液で希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(0.11 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 511.2.
【0494】
B)2-{8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
窒素雰囲気下、エチル 8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(0.11 g)のTHF(1 mL)中混合液にメチルマグネシウムブロミド(1 M THF溶液、1.06 mL)を0℃で加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニア水溶液で希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、酢酸エチル/ヘキサンから再結晶を行い標題化合物(9.8 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.26 (3H, s), 1.61 (3H, s), 1.98-2.11 (1H, m), 2.15-2.23 (2H, m), 2.35 (3H, s), 2.39-2.49 (1H, m), 4.10 (3H, s), 4.21-4.34 (1H, m), 4.94 (1H, brs), 4.97-5.07 (1H, m), 6.51-6.58 (1H, m), 6.73 (1H, ddd, J = 11.6, 6.9, 2.6 Hz), 6.82-6.93 (1H, m), 7.04 (1H, s), 7.74 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.94 (1H, s), 8.10 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0495】
実施例140
2-{8-[(3,4-ジフルオロフェニル)スルファニル]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0496】
A)エチル 8-[(3,4-ジフルオロフェニル)スルファニル]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル 8-クロロ-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(500 mg)および炭酸カリウム(497 mg)のDMF(6.0 mL)中混合液に、3,4-ジフルオロベンゼンチオール(0.133 mL)を加えて、100℃で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈後、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(491 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 527.0.
【0497】
B)2-{8-[(3,4-ジフルオロフェニル)スルファニル]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
実施例92の工程Bと同様の方法により、標題化合物を得た。
【0498】
実施例141
2-{8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0499】
A)エチル 8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル 8-クロロ-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(671 mg)、3,5-ジフルオロフェノール(220 mg)、炭酸カリウム(667 mg)およびDMF(6 mL)の混合物を100℃で1時間撹拌後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、シリカゲルクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル)で精製後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(317 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 511.1.
【0500】
B)2-{8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
窒素雰囲気下、エチル 8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(317 mg)のTHF(6.2 mL)中混合液にメチルマグネシウムブロミド(1 M THF溶液、3.10 mL)を0℃で加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニア水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(254 mg)を得た。
【0501】
実施例143
2-{8-[3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェノキシ]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0502】
A)エチル 8-(4-フルオロ-3-ホルミルフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
実施例92の工程Aと同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 521.2.
【0503】
B)エチル 8-[3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェノキシ]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル8-(4-フルオロ-3-ホルミルフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(350 mg)のアセトニトリル(1.7 mL)中混合液に三フッ化N,N−ジエチルアミノ硫黄(1.8 mL)を0℃で加えた。反応混合物にメタノールを1滴加えて、窒素雰囲気下、室温で週末撹拌した。反応混合物に10%炭酸カリウム水溶液を0℃で加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)およびシリカゲルクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル)で精製し、標題化合物(78 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 543.2.
【0504】
C)2-{8-[3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェノキシ]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
実施例92の工程Bと同様の方法により標題化合物を得た。
【0505】
実施例144
2-{3-[3-メトキシ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0506】
A)エチル 3-メトキシ-4-{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ベンゾアート
エチル 4-ヒドロキシ-3-メトキシベンゾアート(5.00 g)のピリジン(20 mL)中混合液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(4.60 mL)を、0℃で加え、窒素雰囲気下、1時間撹拌した。反応混合物を6N 塩酸および氷の混合物に加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に、溶媒を減圧下留去して、標題化合物(8.37 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 329.0.
【0507】
B)エチル 3-メトキシ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンゾアート
実施例174の工程Bと同様の方法により、エチル 3-メトキシ-4-{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ベンゾアート(8.37 g)および1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(5.00 g)から標題化合物(6.07 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 261.1.
【0508】
C)3-メトキシ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)安息香酸
実施例167の工程Bと同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 233.0.
【0509】
D)3-メトキシ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンゾヒドラジド
実施例3の工程Eと同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 247.1.
【0510】
E)エチル 3-[3-メトキシ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
実施例47の工程Aと同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 382.4.
【0511】
F)エチル 8-クロロ-3-[3-メトキシ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
実施例82と同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 416.1.
【0512】
G)2-{3-[3-メトキシ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
実施例99と同様の方法により標題化合物を得た。
【0513】
実施例147
2,2,2-トリフルオロ-1-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}エタノール
【0514】
A){3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}メタノール
実施例52と同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 487.2.
【0515】
B)3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルバルデヒド
実施例91の工程Cと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.07-2.50 (4H, m), 2.55 (3H, s), 3.99-4.15 (4H, m), 4.20-4.33 (1H, m), 6.73-6.86 (1H, m), 7.22-7.29 (2H, m), 7.43-7.53 (2H, m), 7.81-7.87 (1H, m), 10.05 (1H, s).
【0516】
C)2,2,2-トリフルオロ-1-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}エタノール
3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルバルデヒド(150 mg)および(トリフルオロメチル)トリメチルシラン(0.137 mL)のTHF(1.5 mL)中混合液に、TBAF(1M THF溶液、0.062 mL)を、アルゴン雰囲気下、室温で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌後、1N 塩酸(3 mL)を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、さらに酢酸エチル/ヘキサンから再結晶して標題化合物(38.8 mg)を得た。
【0517】
実施例150
(6RS, 8RS or 6RS, 8SR)-2-{8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-6-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0518】
A)ジエチル (2-シアノプロピル)プロパンジオアート
実施例32の工程Cと同様の方法により、マロン酸ジエチル(2.00 g)および2-メチルプロパ-2-エンニトリル(1.0 mL)から標題化合物(893 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.25-1.33 (6H, m), 1.37 (3H, d, J = 7.1 Hz), 2.07-2.25 (2H, m), 2.70-2.84 (1H, m), 3.55-3.61 (1H, m), 4.14-4.31 (4H, m).
【0519】
B)エチル 5-メチル-2-オキソピペリジン-3-カルボキシラート
実施例32の工程Dと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 0.99-1.06 (3H, m), 1.29 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.63-2.28 (3H, m), 2.87-3.07 (1H, m), 3.24-3.48 (2H, m), 4.14-4.32 (2H, m), 6.21 (1H, brs).
【0520】
C)エチル 3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-6-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
実施例47の工程Aと同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 397.2.
【0521】
D)エチル 8-クロロ-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-6-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
実施例82と同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 431.2.
【0522】
E)エチル 8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-6-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
実施例92の工程Aと同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 525.2.
【0523】
F)エチル (6RS, 8RS or 6RS, 8SR)-8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-6-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-6-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(247 mg)をHPLC(カラム:L-column2、移動相:水/アセトニトリル(10 mM 炭酸水素アンモニウム含有系))にて分取し、保持時間の小さい方の標題化合物(88.4 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 525.3.
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.18 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.24 (3H, t, J = 7.1 Hz), 2.08 (1H, dd, J = 13.3, 12.5 Hz), 2.38-2.52 (1H, m), 2.55 (3H, s), 2.62-2.70 (1H, m), 3.60 (1H, dd, J = 12.1, 11.0 Hz), 4.03 (3H, s), 4.11-4.20 (1H, m), 4.28 (2H, q, J = 7.1 Hz), 6.87-7.13 (3H, m), 7.22 (1H, dd, J = 8.1, 1.6 Hz), 7.47-7.52 (2H, m), 7.83 (1H, d, J = 8.1 Hz).
【0524】
G)(6RS, 8RS or 6RS, 8SR)-2-{8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-6-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
実施例92の工程Bと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.06 (3H, d, J = 6.8 Hz), 1.42 (3H, s), 1.59 (3H, s), 1.93 (1H, dd, J = 14.8, 12.9 Hz), 2.11-2.26 (1H, m), 2.39-2.49 (1H, m), 2.56 (3H, s), 3.12 (1H, t, J = 11.7 Hz), 3.94-4.02 (1H, m), 4.03 (3H, s), 4.63 (1H, s), 6.30-6.38 (1H, m), 6.44-6.53 (1H, m), 6.89-7.00 (1H, m), 7.08 (1H, dd, J = 8.0, 1.5 Hz), 7.43 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.52 (1H, s), 7.84 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0525】
実施例151
(6RS, 8SR or 6RS, 8RS)-2-{8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-6-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0526】
A)エチル (6RS, 8SR or 6RS, 8RS)-8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-6-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-6-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(247 mg)をHPLC(カラム:L-column2、移動相:水/アセトニトリル(10 mM 炭酸水素アンモニウム含有系))にて分取し、保持時間の大きい方の標題化合物(94.0 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 525.3.
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.23 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.29 (3H, t, J = 7.1 Hz), 2.17 (1H, dd, J = 13.7, 12.4 Hz), 2.55 (3H, s), 2.57-2.78 (2H, m), 3.64 (1H, t, J = 12.1 Hz), 4.02 (3H, s), 4.22-4.43 (3H, m), 6.86-7.10 (3H, m), 7.20-7.27 (1H, m), 7.44 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.50 (1H, s), 7.83 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0527】
B)(6RS, 8SR or 6RS, 8RS)-2-{8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-6-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
実施例92の工程Bと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.15 (3H, d, J = 6.8 Hz), 1.25 (3H, s), 1.59 (3H, s), 1.82 (1H, dd, J = 14.4, 12.5 Hz), 2.11-2.28 (1H, m), 2.31-2.40 (1H, m), 2.56 (3H, s), 3.54 (1H, t, J = 12.5 Hz), 4.05 (3H, s), 4.22 (1H, dd, J = 12.5, 4.9 Hz), 4.74 (1H, brs), 6.52-6.61 (1H, m), 6.61-6.71 (1H, m), 6.83-6.95 (1H, m), 7.23 (1H, dd, J = 7.9, 1.5 Hz), 7.47 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.52 (1H, s), 7.86 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0528】
実施例152
[A法]
2-{(8R)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
2-{3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オールのラセミ体(300 mg)をSFC(カラム:CHIRALCEL ODH(商品名)、20 mmID×250 mmL、ダイセル化学工業製、移動相:二酸化炭素/2-プロパノール = 770/230)にて分取し、保持時間の小さい方の標題化合物(89.0 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.25 (3H, s), 1.59 (3H, s), 1.96-2.10 (1H, m), 2.20-2.28 (2H, m), 2.33 (3H, s), 2.38-2.48 (1H, m), 4.11 (3H, s), 4.30 (1H, ddd, J = 13.7, 11.0, 6.3 Hz), 5.00 (1H, brs), 5.02-5.12 (1H, m), 6.53 (2H, dd, J = 8.8, 6.0 Hz), 7.03 (1H, s), 7.74 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.88 (1H, d, J = 0.8 Hz), 8.08 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0529】
[B法]
2-{(8R)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0530】
A)エチル (8R)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル(3S)-2-(メチルスルファニル)-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロピリジン-3-カルボキシラート(702 mg)および6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-カルボヒドラジド(500 mg)に酢酸(3 mL)を加え、100℃で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、10%炭酸カリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル)で精製した。粗精製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)により精製し、標題化合物(1.02 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 529.3.
【0531】
B) 2-{(8R)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
メチルマグネシウム ブロミド(1 M THF溶液、35.9 mL)のTHF(35 mL)中混合液にエチル (8R)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(6.33 g)のTHF(35 mL)中混合液を0℃で加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニア水溶液で希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、さらに酢酸エチル/tert-ブチルメチルエーテル/ヘキサンから再結晶して標題化合物(4.90 g)を得た。
【0532】
実施例153
2-{(8S)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
2-{3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オールのラセミ体(300 mg)をSFC(カラム:CHIRALCEL ODH(商品名)、20 mmID×250 mmL、ダイセル化学工業製、移動相:二酸化炭素/2-プロパノール = 770/230)にて分取し、保持時間の大きい方の標題化合物(103 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.25 (3H, s), 1.58 (3H, s), 1.95-2.10 (1H, m), 2.19-2.28 (2H, m), 2.33 (3H, s), 2.37-2.47 (1H, m), 4.10 (3H, s), 4.30 (1H, ddd, J = 13.7, 10.9, 6.5 Hz), 5.00 (1H, brs), 5.02-5.13 (1H, m), 6.53 (2H, dd, J = 8.8, 6.0 Hz), 7.03 (1H, s), 7.74 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.88 (1H, d, J = 1.1 Hz), 8.08 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0533】
実施例155
光学活性な2-{8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
2-{8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オールのラセミ体(160 mg)をSFC(カラム:CHIRALCEL IC(商品名)、20 mmID×250 mmL、ダイセル化学工業製、移動相:二酸化炭素/エタノール = 740/260)にて分取し、保持時間の小さい方の標題化合物(80 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.29 (3H, s), 1.59 (3H, s), 2.02-2.17 (3H, m), 2.40-2.47 (1H, m), 2.56 (3H, s), 3.91-4.08 (4H, m), 4.21-4.30 (1H, m), 4.81 (1H, brs), 6.33 (2H, dd, J = 8.7, 2.3 Hz), 6.49 (1H, tt, J = 8.9, 2.3 Hz), 7.21-7.26 (1H, m), 7.47 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.52 (1H, s), 7.85 (1H, d, J = 7.9 Hz).
【0534】
実施例156
光学活性な2-{8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
2-{8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オールのラセミ体(160 mg)をSFC(カラム:CHIRALCEL IC(商品名)、20 mmID×250 mmL、ダイセル化学工業製、移動相:二酸化炭素/エタノール = 740/260)にて分取し、保持時間の大きい方の標題化合物(80 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.29 (3H, s), 1.59 (3H, s), 2.02-2.17 (3H, m), 2.37-2.49 (1H, m), 2.56 (3H, s), 3.92-4.07 (4H, m), 4.20-4.30 (1H, m), 4.82 (1H, brs), 6.33 (2H, dd, J = 8.7, 2.3 Hz), 6.48 (1H, tt, J = 8.9, 2.3 Hz), 7.21-7.26 (1H, m), 7.46 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.52 (1H, s), 7.85 (1H, d, J = 7.9 Hz).
【0535】
実施例157
光学活性な2-{8-[4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
2-{8-[4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オールのラセミ体(210 mg)をHPLC(カラム:CHIRALCEL IC(商品名)、50 mmID×500 mmL、ダイセル化学工業製、移動相:ヘキサン/エタノール = 300/700)にて分取し、保持時間の小さい方の標題化合物(90.8 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.26 (3H, s), 1.62 (3H, brs), 1.98-2.11 (1H, m), 2.20-2.29 (2H, m), 2.33 (3H, s), 2.39-2.51 (1H, m), 4.10 (3H, s), 4.23-4.37 (1H, m), 4.96 (1H, brs), 5.04 (1H, dd, J = 13.9, 4.1 Hz), 6.87-6.98 (2H, m), 6.97-7.11 (2H, m), 7.73 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.88 (1H, s), 8.04 (1H, d, J = 7.9 Hz).
【0536】
実施例158
光学活性な2-{8-[4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
2-{8-[4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オールのラセミ体(210 mg)をHPLC(カラム:CHIRALCEL IC(商品名)、50 mmID×500 mmL、ダイセル化学工業製、移動相:ヘキサン/エタノール = 300/700)にて分取し、保持時間の大きい方の標題化合物(54.9 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.32 (3H, s), 1.68 (3H, s), 2.03-2.16 (1H, m), 2.22-2.56 (6H, m), 4.15 (3H, s), 4.35 (1H, ddd, J = 13.7, 12.3, 5.4 Hz), 5.02 (1H, s), 5.09 (1H, dd, J = 13.7, 4.7 Hz), 6.91-7.02 (2H, m), 7.08 (1H, s), 7.09-7.16 (1H, m), 7.78 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.93 (1H, d, J = 0.8 Hz), 8.09 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0537】
実施例162
2-{3-[2-フルオロ-5-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0538】
A)5-(4-クロロ-5-フルオロ-2-メトキシフェニル)-2-メチル-1,3-オキサゾール
実施例3の工程Cと同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 242.0.
【0539】
B)2-フルオロ-5-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ベンゾニトリル
5-(4-クロロ-5-フルオロ-2-メトキシフェニル)-2-メチル-1,3-オキサゾール(1.12 g)およびシアン化亜鉛(II)(0.327 g)のDMF(10 mL)中混合液に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(212 mg)および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(182 mg)を室温で加え、窒素雰囲気下、130℃で終夜撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(902 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 233.1.
【0540】
C)2-フルオロ-5-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)安息香酸
実施例73の工程Eと同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 252.1.
【0541】
D)2-フルオロ-5-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ベンゾヒドラジド
実施例3の工程Eと同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 266.2.
【0542】
E)エチル 2-チオキソ-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)ピペリジン-3-カルボキシラート
実施例32の工程Eと同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 334.0.
【0543】
F)エチル 3-[2-フルオロ-5-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
実施例32の工程Fと同様の方法により、2-フルオロ-5-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ベンゾヒドラジド(400 mg)およびエチル 2-チオキソ-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)ピペリジン-3-カルボキシラート(503 mg)から標題化合物(634 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 547.3.
【0544】
G)2-{3-[2-フルオロ-5-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
実施例32の工程Gと同様の方法により標題化合物を得た。
【0545】
実施例163
2-{3-[3-フルオロ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0546】
A)3-フルオロ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ベンゾニトリル
1-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール(5.5 g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(393 mg)、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(476 mg)および亜鉛粉末(169 mg)のN,N−ジメチルアセトアミド(20 mL)中混合液に、シアン化亜鉛(II)(1.5 g)を室温で加え、120℃で1時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチル、水およびアンモニア水を加えた。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(3.84 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 203.1.
【0547】
B)2-{3-[3-フルオロ-4-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
実施例73の工程E、実施例3の工程E、および実施例32の工程EからGと同様の方法により標題化合物を得た。
【0548】
実施例165
2-{3-[4-(4-クロロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-メトキシフェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0549】
A)メチル 4-フルオロ-3-メトキシベンゾアート
4-フルオロ-3-メトキシ安息香酸(2.33 g)および硫酸(0.2 mL)のメタノール(20 mL)中混合物を10時間加熱還流後、室温に冷却した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、溶媒を減圧下留去後、残渣に水を加えた。生じた沈殿物をろ取し、標題化合物(2.31 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 3.90 (3H, s), 3.93 (3H, s), 7.03-7.16 (1H, m), 7.57-7.69 (2H, m).
【0550】
B)メチル 4-(4-ブロモ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-メトキシベンゾアート
メチル 4-フルオロ-3-メトキシベンゾアート(2.13 g)、4-ブロモ-1H-イミダゾール(3.74 g)および炭酸カリウム(4.80 g)のDMF(20 mL)中混合物を100℃で終夜撹拌し、室温に冷却後、酢酸エチルおよび水を加えた。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(0.580 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 311.0.
【0551】
C)4-(4-ブロモ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-メトキシ安息香酸
メチル 4-フルオロ-3-メトキシベンゾアート(2.13 g)、4-ブロモ-1H-イミダゾール(3.74 g)および炭酸カリウム(4.80 g)のDMF(20 mL)中混合液を100℃で終夜撹拌し、室温に冷却後、酢酸エチルと水を加えた。水層を分離後、6N 塩酸で酸性(pH = 3〜4)にし、生じた沈殿物をろ取して、標題化合物(1.92 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 297.0.
【0552】
D)メチル 4-(4-ブロモ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-メトキシベンゾアート
4-(4-ブロモ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-メトキシ安息香酸(1.90 g)のトルエン(20 mL))およびメタノール(5 mL)中混合液に、トリメチルシリルジアゾメタン(2 M ヘキサン溶液、3.84 mL)を0℃で加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物にトリメチルシリルジアゾメタン(2 M ヘキサン溶液、0.96 mL)を加え、1時間撹拌した後に、溶媒を減圧下留去した。残渣を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、標題化合物(1.32 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 311.2.
【0553】
E)メチル 4-(4-クロロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-メトキシベンゾアート
メチル4-(4-ブロモ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-メトキシベンゾアート(1.72 g)および塩化銅(I)(5.47 g)のDMSO(50 mL)中混合液を、窒素雰囲気下、120℃で終夜撹拌した。反応混合物に水および酢酸エチルを加え、セライトを用いてろ過した。ろ液の有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(26 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 267.0.
【0554】
F)4-(4-クロロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-メトキシベンゾヒドラジド
メチル4-(4-クロロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-メトキシベンゾアート(25.5 mg)のメタノール(1 mL)中混合液にヒドラジン一水和物(0.019 mL)を室温で加え、60℃で終夜撹拌後、溶媒を減圧下留去した。残渣を酢酸エチルで洗浄し、標題化合物(12.7 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 267.0.
【0555】
G)2-{3-[4-(4-クロロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-メトキシフェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
実施例32の工程FからGと同様の方法により標題化合物を得た。
【0556】
実施例166
2-{3-[3-フルオロ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0557】
A)3-フルオロ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ベンゾニトリル
実施例163の工程Aと同様の方法により、5-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-2-メチル-1,3-オキサゾール(5.00 g)から標題化合物(3.75 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 203.2.
【0558】
B)2-{3-[3-フルオロ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
実施例73の工程E、実施例3の工程E、および実施例32の工程EからGと同様の方法により標題化合物を得た。
【0559】
実施例167
2-{3-[3-(ベンジルオキシ)-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0560】
A)3-(ベンジルオキシ)-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ベンゾニトリル
水素化ナトリウム(60 %、2.1 g)のDMF(35 mL)中混合液にベンジルアルコール(5.61 g)を0℃で加えて、30分間撹拌した。この反応混合物に、3-フルオロ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ベンゾニトリル(3.50 g)を0℃で加えて、室温で1時間撹拌後、水で希釈した。生じた沈殿物をろ取した後、水で洗浄して、標題化合物(5.20 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 291.1
【0561】
B)3-(ベンジルオキシ)-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)安息香酸
3-(ベンジルオキシ)-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ベンゾニトリル(3.00 g)および8N 水酸化ナトリウム水溶液(0.39 mL)のn−ブチルアルコール(15 mL)中混合液を100℃で終夜撹拌後、室温に冷却した。溶媒を減圧下留去後、残渣を6N 塩酸で酸性にした。生じた沈殿物をろ取した後、水で洗浄して、標題化合物(3.12 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 310.1.
【0562】
C)2-{3-[3-(ベンジルオキシ)-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
実施例3の工程E、および実施例3
2の工程EからGと同様の方法により、3-(ベンジルオキシ)-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)安息香酸から標題化合物を得た。
【0563】
実施例168
5-[8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-8-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-イル]-2-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェノール
2-{3-[3-(ベンジルオキシ)-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール(100 mg)および5% パラジウム−炭素(100 mg)のメタノール(1.5 mL)中混合液を、水素雰囲気下、室温で45分間撹拌後、セライトを用いてろ過して、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(58.1 mg)を得た。
【0564】
実施例169
2-{8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-3-[3-エトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
5-[8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-8-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-イル]-2-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェノール(41.1 mg)および炭酸カリウム(24 mg)のDMF(0.43 mL)中混合液に、ヨードエタン(60μL)を室温で加えて、終夜撹拌した。反応混合物に酢酸エチルを加えて、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(38.1 mg)を得た。
【0565】
実施例172
2-{3-[6-メトキシ-5-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0566】
A)2,6-ジクロロ-3-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ピリジン
実施例3の工程AからCと同様の方法により、2,6-ジクロロピリジン-3-カルボン酸から標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 229.0.
【0567】
B)6-クロロ-2-メトキシ-3-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ピリジン
2,6-ジクロロ-3-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ピリジン(2.22 g)のメタノール(25 mL)中混合液に、ナトリウムメトキシド(5M メタノール溶液、1.9 mL)を室温で加え、窒素雰囲気下、週末撹拌した。反応混合物を濃縮後、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製後、HPLC(カラム:Chiralpak AD、移動相:ヘキサン/2-プロパノール)にて分取し、標題化合物(867 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 225.2.
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.53 (3H, s), 4.10 (3H, s), 6.99 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.42 (1H, s), 7.90 (1H, d, J = 7.9 Hz).
【0568】
C)6-メトキシ-5-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ピリジン-2-カルボニトリル
実施例162の工程Bと同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 216.1.
【0569】
D)6-メトキシ-5-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ピリジン-2-カルボン酸
実施例167の工程Bと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 2.52 (3H, s), 4.09 (3H, s), 7.61 (1H, s), 7.79 (1H, d, J = 7.5 Hz), 8.13 (1H, d, J = 7.9 Hz), 13.15 (1H, brs).
【0570】
E)2-{3-[6-メトキシ-5-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
実施例73の工程E、実施例3の工程E、および実施例32の工程EからGと同様の方法により標題化合物を得た。
【0571】
実施例174
2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチルピリジン-4-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0572】
A)3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾニトリル
4-ブロモ-3-フルオロベンゾニトリル(14.0 g)、塩化1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)(2.89 g)、酢酸カリウム(20.6 g)およびビス(ピナコラト)ジボロン(26.7 g)のDMF(300 mL)中混合液を、窒素雰囲気下、室温で30分間撹拌後、85℃で終夜撹拌した。反応混合物を室温に冷却後、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(17.2 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.26 (12H, s), 7.32 (1H, dd, J = 1.2, 8.4 Hz), 7.43 (1H, dd, J = 1.2, 7.6 Hz), 7.84 (1H, dd, J = 6.0, 7.6 Hz).
【0573】
B)3-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-4-イル)ベンゾニトリル
3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾニトリル(14.0 g)、4-ブロモ-2-メチルピリジン(5.84 mL)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5.24 g)および2N 炭酸ナトリウム水溶液(91 mL)の1,2-ジメトキシエタン(20 mL)中混合液を、窒素雰囲気以下、80℃で30分間撹拌した。反応混合物を室温に冷却後、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(6.41 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.65 (3H, s), 7.27 (1H, s), 7.32 (1H, s), 7.50 (1H, d, J = 10.4 Hz), 7.57-7.58 (2H, m), 8.62 (1H, d, J = 5.2 Hz).
【0574】
C)3-メトキシ-4-(2-メチルピリジン-4-イル)ベンゾヒドラジド2塩酸塩
実施例73の工程DからGと同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+), found: 258.2.
【0575】
D)2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチルピリジン-4-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
実施例32の工程FからGと同様の方法により標題化合物を得た。
【0576】
実施例177
2-{(8R)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール 1リン酸塩
2-{(8R)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール(1.0 g)の2-プロパノール(4 mL)中混合液にリン酸(0.27 g)の2-プロパノール(2 mL)中混合液を50℃で加え、30分間撹拌した。反応混合物にIPE(6 mL)を50℃で加え、30分間撹拌した。反応混合物にIPE(2 mL)を室温で加え、30分間撹拌した。結晶をろ取し、IPE(2 mL)で洗浄後、乾燥させて、標題化合物(1.08 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.42 (6H, d, J = 5.1 Hz), 2.02-2.44 (6H, m), 4.03 (3H, s), 4.15-4.32 (1H, m), 4.84 (1H, d, J = 13.2 Hz), 6.73 (2H, dd, J = 9.6, 6.2 Hz), 7.34 (1H, s), 7.94 (1H, d, J = 7.9 Hz), 8.03 (1H, d, J = 0.9 Hz), 8.04-8.08 (1H, m).
Anal. Calcd for C
25H
25N
6O
3F
3-H
3PO
4: C, 49.02; H, 4.61; N, 13.72. Found: C, 48.80; H, 4.84; N, 13.16.
【0577】
実施例178
2-{3-[4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0578】
A)エチル 3-(4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)-3-{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}フェニル)-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル3-[3-ヒドロキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(235 mg)、N-フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(245 mg)およびトリエチルアミン(0.127 mL)のDMF(1.8 mL)中混合液を、窒素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈後、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(232 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 647.2.
【0579】
B)エチル 3-[4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
実施例168と同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 499.1.
【0580】
C)2-{3-[4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
実施例92の工程Bと同様の方法により標題化合物を得た。
【0581】
実施例181
2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)アミノ]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
【0582】
A) エチル 3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)アミノ]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
3,4,5-トリフルオロアニリン(2.1 g)にエチル 8-クロロ-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(1 g)を室温で加え、窒素雰囲気下、100℃で終夜撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈後、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離後、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(719 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 528.2.
【0583】
B)2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)アミノ]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール
実施例92の工程Bと同様の方法により標題化合物を得た。
【0584】
実施例182
3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
【0585】
A)エチル 1-(4-メトキシベンジル)-2-オキソ-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)ピペリジン-3-カルボキシラート
水素化ナトリウム(60 %、59.6 mg)のDMF(5 mL)中混合液に、エチル 2-オキソ-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)ピペリジン-3-カルボキシラート(430 mg)を、窒素雰囲気下、0℃で加えて、30分間撹拌した。反応混合物に、4-メトキシベンジルクロリド(0.221 mL)を加えて、0℃で30分間撹拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離後、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(352 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 438.2.
【0586】
B)1-(4-メトキシベンジル)-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)ピペリジン-2-オン
エチル1-(4-メトキシベンジル)-2-オキソ-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)ピペリジン-3-カルボキシラート(352 mg)および1N 水酸化ナトリウム水溶液(1.6 mL)のTHF(3 mL)中混合液を室温で2日間撹拌後、1N 塩酸で酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離後、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に、溶媒を減圧下留去した。残渣を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、白色結晶をろ別した後に、ろ液を濃縮した。残渣および白色結晶のトルエン(3 mL)中混合液を100℃で1時間撹拌後、溶媒を減圧下留去して標題化合物(252 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 366.2.
【0587】
C)1-(4-メトキシベンジル)-3-メチル-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)ピペリジン-2-オン
1-(4-メトキシベンジル)-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)ピペリジン-2-オン(250 mg)のTHF(5 mL)中混合液に、リチウムヘキサメチルジシラジド(1 M THF溶液、0.821 mL)を、窒素雰囲気下、−78℃で加え、30分間撹拌した。反応混合物にヨウ化メチルのTHF(1 mL)中混合液を加え、窒素雰囲気下、−78℃で30分間撹拌後、室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離後、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(89 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 380.2.
【0588】
D)3-メチル-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)ピペリジン-2-オン
1-(4-メトキシベンジル)-3-メチル-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)ピペリジン-2-オン(76.2 mg)のアセトニトリル(1 mL)中混合液に、硝酸セリウム(IV)アンモニウム(275 mg)の水(1 mL)中混合液を室温で加えて、終夜撹拌した後に、硝酸セリウム(IV)アンモニウム(110 mg)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈後、不溶物をろ去した。有機層を分離後、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル)、およびシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(30.1 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.56 (3H, s), 1.78-1.97 (2H, m), 2.01-2.17 (1H, m), 2.20-2.34 (1H, m), 3.28-3.50 (2H, m), 6.12 (1H, brs), 6.57-6.74 (2H, m).
【0589】
E)3-メチル-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)ピペリジン-2-チオン
実施例32の工程Eと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.72 (3H, s), 1.81-1.94 (1H, m), 1.94-2.08 (1H, m), 2.16 (1H, dd, J = 12.9, 5.2 Hz), 2.26-2.39 (1H, m), 3.31-3.60 (2H, m), 6.56-6.82 (2H, m), 8.22 (1H, brs).
【0590】
F)3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-8-メチル-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
実施例32の工程Fと同様の方法により、3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)ベンゾヒドラジド(25.7 mg)および3-メチル-3-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)ピペリジン-2-チオン(28.6 mg)から標題化合物(7.2 mg)を得た。
【0591】
実施例186
2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-7-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2,3]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル}プロパン-2-オール
【0592】
A)5-(4-ブロモ-2-メトキシフェニル)-2-メチル-1,3-オキサゾール
5-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-2-メチル-1,3-オキサゾール(10 g)のDMF(80 mL)中混合液に、ナトリウムメトキシド(28% メタノール溶液、11.3 g)を0℃で加え、窒素雰囲気下、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却後、水で希釈して、生じた固体をろ取して標題化合物(10.4 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 268.0.
【0593】
B)5-[4-(5-クロロペンタ-1-イン-1-イル)-2-メトキシフェニル]-2-メチル-1,3-オキサゾール
5-(4-ブロモ-2-メトキシフェニル)-2-メチル-1,3-オキサゾール(6.00 g)、5-クロロペンタ-1-イン(4.74 mL)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(1.57 g)、ヨウ化銅(I)(426 mg)およびトリエチルアミン(60 mL)の混合物を70℃で3時間撹拌後、酢酸エチルで希釈し、セライトを用いてろ過した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(4.85 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 290.1.
【0594】
C)エチル 2-アミノ-7-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]ヘプタ-6-イノアート
5-[4-(5-クロロペンタ-1-イン-1-イル)-2-メトキシフェニル]-2-メチル-1,3-オキサゾール(500 mg)、エチル N-(ジフェニルメチレン)グリシナート(461 mg)、炭酸カリウム(1.2 g)およびテトラブチルアンモニウムヨージド(637 mg)のアセトニトリル(5 mL)中混合液を、アルゴン雰囲気下、80℃で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣に酢酸エチルを加えて、不溶物をろ別し、ろ液を濃縮した。残渣および6N 塩酸(0.5 mL)のアセトニトリル(5 mL)中混合液を、室温で1時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(362 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 357.2.
【0595】
D)エチル 2-アジド-7-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]ヘプタ-6-イノアート
アジ化ナトリウム(1.3 g)、水(5 mL)およびトルエン(5 mL)の混合物にトリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.68 mL)を0℃で加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後に、トルエンで抽出し、トリフルオロメタンスルホニル アジドのトルエン溶液を得た。このトリフルオロメタンスルホニル アジドのトルエン溶液を、エチル 2-アミノ-7-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]ヘプタ-6-イノアート(1.80 g)、炭酸水素ナトリウム(1.7 g)および硫酸銅(II)五水和物の水(15 mL)/エタノール(45 mL)中混合液に加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(1.40 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 383.1.
【0596】
E)エチル 3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2,3]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシラート
エチル 2-アジド-7-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]ヘプタ-6-イノアート(1.40 g)のクロロベンゼン(28 mL)中混合液を、110℃で4時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(1.34 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 383.1.
【0597】
F)エチル 7-クロロ-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2,3]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシラート
エチル3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2,3]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシラート(1.00 g)のTHF(52 mL)中混合液に、リチウムヘキサメチルジシラジド(1 M THF溶液、3.14 mL)を、アルゴン雰囲気下、−78℃で加えた。反応混合物を−78℃で20分間撹拌後、0℃で20分間撹拌した。反応混合物にN-クロロスクシンイミド(419 mg)を、0℃で加えて、室温で30分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(1.40 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]
+ 417.1.
【0598】
G)2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-7-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2,3]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル}プロパン-2-オール
実施例99と同様の方法により標題化合物を得た。
【0599】
実施例187
2-{(8R)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール 1(+)-マンデル酸塩
2-{(8R)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール(0.50 g)のエタノール(2 mL)中混合液に(+)-マンデル酸(148 mg)のエタノール(1 mL)中混合液を室温で加えた。反応混合物にヘキサン/IPEを室温で加え、3時間撹拌後、結晶をろ取し、乾燥させて、標題化合物(0.55 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.42 (6H, d, J = 5.1 Hz), 2.06-2.41 (6H, m), 4.03 (3H, s), 4.17-4.30 (1H, m), 4.79-4.89 (1H, m), 5.02 (2H, s), 6.74 (2H, dd, J = 9.6, 6.4 Hz), 7.24-7.38 (4H, m), 7.39-7.44 (2H, m), 7.92-7.96 (1H, m), 8.01 (1H, d, J = 0.9 Hz), 8.03-8.08 (1H, m).
【0600】
実施例191
光学活性な2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-7-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2,3]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル}プロパン-2-オール
2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-7-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2,3]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル}プロパン-2-オールのラセミ体(86 mg)をHPLC(カラム:CHIRALPAK AD(商品名)、50 mmID×500 mmL、ダイセル化学工業製、移動相:ヘキサン/エタノール = 800/200)にて分取し、保持時間の小さい方の標題化合物(34 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.18 (3H, s), 1.48-1.65 (4H, m), 1.98-2.27 (2H, m), 2.43-2.59 (4H, m), 2.87 (1H, ddd, J = 17.2, 11.9, 5.7 Hz), 3.22 (1H, dd, J = 16.4, 3.2 Hz), 4.06 (3H, s), 4.54 (1H, s), 6.22-6.33 (2H, m), 7.22-7.29 (1H, m), 7.47 (1H, s), 7.59 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.80 (1H, d, J = 7.9 Hz).
【0601】
実施例192
光学活性な2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-7-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2,3]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル}プロパン-2-オール
2-{3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-7-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2,3]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル}プロパン-2-オールのラセミ体(86 mg)をHPLC(カラム:CHIRALPAK AD(商品名)、50 mmID×500 mmL、ダイセル化学工業製、移動相:ヘキサン/エタノール = 800/200)にて分取し、保持時間の大きい方の標題化合物(39 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.18 (3H, s), 1.49-1.64 (4H, m), 1.99-2.11 (1H, m), 2.13-2.27 (1H, m), 2.42-2.59 (4H, m), 2.79-2.97 (1H, m), 3.16-3.29 (1H, m), 4.06 (3H, s), 4.52 (1H, s), 6.28 (2H, dd, J = 8.5, 5.9 Hz), 7.21-7.30 (1H, m), 7.47 (1H, s), 7.60 (1H, d, J = 1.1 Hz), 7.80 (1H, d, J = 7.9 Hz).
【0602】
実施例194
2-{(8R)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール 0.67リン酸塩
2-{(8R)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール 1リン酸塩(213.4 g)にエタノール(350 mL)を加え、60℃で溶解させ、不溶物をろ去した。ろ液に2-プロパノール(700 mL)を60℃で加え、30分間撹拌後、0℃で30分間撹拌した。結晶をろ取し、2-プロパノール(250 mL)で洗浄後、減圧下60℃で乾燥させて標題化合物(184 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.42 (6H, d, J = 5.3 Hz), 2.04-2.41 (6H, m), 4.03 (3H, s), 4.23 (1H, ddd, J = 13.7, 9.9, 4.1 Hz), 4.78-4.89 (1H, m), 6.73 (2H, dd, J = 9.5, 6.3 Hz), 7.33 (1H, t, J = 1.0 Hz), 7.94 (1H, d, J = 8.1 Hz), 8.02 (1H, d, J = 1.3 Hz), 8.03-8.08 (1H, m).
Anal. Calcd for C
25H
25N
6O
3F
3-0.67H
3PO
4: C, 51.76; H, 4.69; N, 14.49. Found: C, 51.38; H, 4.79; N, 14.31.
【0603】
実施例195
エチル8-[6-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-2,3,4-トリフルオロフェノキシ]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
【0604】
A)2,3,4-トリフルオロフェニル アセタート
2,3,4-トリフルオロフェノール(5.2 g)および無水酢酸(3.98 mL)のTHF(50 mL)中混合液に、トリエチルアミン(5.87 mL)を室温で加え、1時間撹拌後、減圧下濃縮した。残渣に水および酢酸エチルを加えて、有機層を分離後、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去して、標題化合物(6.70 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.39 (3H, s), 6.86-6.97 (1H, m), 6.98-7.10 (1H, m).
【0605】
B)1-(3,4,5-トリフルオロ-2-ヒドロキシフェニル)エタノン
2,3,4-トリフルオロフェニル アセタート(6.70 g)および塩化アルミニウム(III)(14.10 g)の混合物を170℃で30分間撹拌し、0℃に冷却後、反応混合物に水および6N 塩酸を加えて、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(5.50 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.64 (3H, d, J = 5.2 Hz), 6.45 (1H, brs), 7.50 (1H, ddd, J = 10.8, 6.0, 2.2 Hz).
【0606】
C)(
3,4,5-トリフルオロ-2-ヒドロキシフェニル)酢酸
1-(3,4,5-トリフルオロ-2-ヒドロキシフェニル)エタノン(7.5 g)、p-トルエンスルホン酸一水和物(0.375 g)、モルホリン(10 mL)および硫黄(2.0 g)の混合物を120℃で5時間撹拌し、室温に冷却後、反応混合物に塩酸(20 mL)および酢酸(20 mL)を加えた。反応混合物を100℃で3時間撹拌し、室温に冷却後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(6.0 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 3.56 (2H, s), 7.03 (1H, ddd, J = 11.2, 6.7, 2.2 Hz), 10.64 (1H, brs), 12.51 (1H, brs).
【0607】
D)エチル (3,4,5-トリフルオロ-2-ヒドロキシフェニル)アセタート
(
3,4,5-トリフルオロ-2-ヒドロキシフェニル)酢酸(6.0 g)、硫酸(0.016 mL)およびエタノール(50 mL)の混合物を80℃で終夜撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和して、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(5.6 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.29 (3H, t, J = 7.1 Hz), 3.60 (2H, d, J = 1.4 Hz), 4.20 (2H, q, J = 7.1 Hz), 5.62-6.16 (1H, m), 6.78 (1H, ddd, J = 10.4, 6.1, 2.5 Hz).
【0608】
E)エチル 8-[6-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-2,3,4-トリフルオロフェノキシ]-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート
エチル(3,4,5-トリフルオロ-2-ヒドロキシフェニル)アセタート(1.77 g)のエタノール(15 mL)中混合液に、ナトリウムエトキシド(0.514 g)を窒素雰囲気下、室温で加え、30分間撹拌した。反応混合物にエチル 8-クロロ-3-[3-メトキシ-4-(2-メチル-1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキシラート(3 g)を加え、窒素雰囲気下、80℃で終夜撹拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈して、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物(2 g)を得た。
【0609】
実施例197
2-{(8R)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール 1ゲンチジン酸塩
2-{(8R)-3-[6-メトキシ-5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-2-イル]-8-(3,4,5-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-イル}プロパン-2-オール(0.50 g)のエタノール(1.5 mL)中混合液にゲンチジン酸(150 mg)のエタノール(1 mL)中混合液を室温で加えた。反応混合物にIPE/ヘプタンを室温で加え、3時間撹拌した。結晶をろ取し、乾燥させて、標題化合物(0.44 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.42 (6H, d, J = 4.9 Hz), 2.06-2.44 (6H, m), 4.03 (3H, s), 4.16-4.30 (1H, m), 4.84 (1H, d, J = 13.2 Hz), 6.68-6.82 (3H, m), 6.94 (1H, dd, J = 8.8, 3.1 Hz), 7.15 (1H, d, J = 3.0 Hz), 7.36 (1H, s), 7.95 (1H, d, J = 8.1 Hz), 8.02-8.11 (2H, m).
【0610】
上記の方法、または、それらに準じた方法に従って製造した実施例化合物を以下の表に示す。表中のMSは実測値を示す。
【0611】
【表1-1】
【0612】
【表1-2】
【0613】
【表1-3】
【0614】
【表1-4】
【0615】
【表1-5】
【0616】
【表1-6】
【0617】
【表1-7】
【0618】
【表1-8】
【0619】
【表1-9】
【0620】
【表1-10】
【0621】
【表1-11】
【0622】
【表1-12】
【0623】
【表1-13】
【0624】
【表1-14】
【0625】
【表1-15】
【0626】
【表1-16】
【0627】
【表1-17】
【0628】
【表1-18】
【0629】
【表1-19】
【0630】
【表1-20】
【0631】
【表1-21】
【0632】
【表1-22】
【0633】
【表1-23】
【0634】
【表1-24】
【0635】
【表1-25】
【0636】
【表1-26】
【0637】
【表1-27】
【0638】
【表1-28】
【0639】
【表1-29】
【0640】
【表1-30】
【0641】
【表1-31】
【0642】
【表1-32】
【0643】
【表1-33】
【0644】
【表1-34】
【0645】
【表1-35】
【0646】
試験例1
初代神経細胞を用いたアミロイドβ産生抑制率の測定
初代神経細胞は、ラット胎児(日本クレア:SDラット、胎生17日齢)の大脳皮質より回収し、B27添加物、L−グルタミン、ペニシリン−ストレプトマイシンを含むneurobasal培地(Invitrogen社製)で50万個/mLに懸濁した。続いてポリLリジンコート96ウエルプレート(住友ベークライト社製)に100μLずつ播種し、37℃、5% CO
2で7日間培養した。培地を全量除去し、新しいneurobasal培地を75μL/wellで添加した。そこに評価対象化合物を各測定濃度の2倍になるように添加したneurobasal培地を75μL/wellずつ加え、3日間培養した。各ウェルから培養上清を回収し、適宜希釈して、BNT77抗体-BA27抗体(Aβ40用)、BNT77抗体-BC05抗体(Aβ42用)sandwich ELISAにかけ、Aβ40およびAβ42量を測定した。
化合物のアミロイドβ産生抑制率(%)は、以下の式により計算した。
(1−(化合物添加時のアミロイドβ産生量)/(化合物未添加時のアミロイドβ産生量))×100
化合物のアミロイドβ50%産生抑制率(IC
50値)は、統計解析ソフト(SAS前臨床パッケージ)を用い、化合物未添加時のアミロイド産生量を100%とした時の50%抑制を示す濃度として算出した。
また、培養上清回収後の細胞に新しいneurobasal培地を75μL/well添加し、約30分間静値して室温に戻した。Cell-Titer Glo Luminescent Cell Viability Assay(Promega社製)を75μL/well加え、2分間振とうした後、約10分間反応させ、発光強度を測定してATP量を指標とした細胞障害性を定量し、アミロイドβ産生抑制作用が細胞障害性に依存しないことを確認した。試験結果を表2に示す。
【0647】
【表2-1】
【0648】
【表2-2】
【0649】
試験例2
初代神経細胞を用いたアミロイドβ産生抑制率の測定
[動物]
C57BL/6Jマウス(7〜10週齢)を日本クレア株式会社から購入した。マウスをグループごとに飼育し、12時間明−12時間暗スケジュールに保った。全てのマウスに自由に餌と水を与えた。
[試験化合物]
各試験化合物を可溶化バッファー([DMSO(Wako社製)]:[10% クレモホール(Nakarai社製)+30% ポリエチレングリコール400(Wako社製)+60% 2 mol/L クエン酸バッファー(Wako社製)]=1:9)中で再構成し、10 mg/kgで経口投与した。
[Aβ ELISA]
試験化合物の経口投与の3時間後に、海馬を動物から単離した。海馬をプロテアーゼ阻害剤カクテル(Roche社製、スイス)を含む、氷冷Tris抽出バッファー(50 mmol/L Tris-HCl, pH 7.2、200 mmol/L 塩化ナトリウム、2 % プロテアーゼフリーウシ血清アルブミン、および0.01 % sodium merthiorate)中で均質化した。15,000 rpmで15分間遠心分離後、上清をtwo-site sandwich ELISAに付し、可溶性Aβの量を測定した。Aβ42を、Aβ11-28を認識するBNT77を捕捉抗体として、およびBC05-HRPを検出抗体としてそれぞれ用い、two-site sandwich ELISAにより定量化した。試験結果を表3に示す。
【0650】
【表3】
【0651】
試験例3
CYP阻害活性の測定
インキュベーション混合液を以下の最終的な成分濃度で、総容量40μLで調製する:50 mmol/Lリン酸緩衝液(pH 7.4)、NADPH産生系(5 mmol/L MgCl
2、0.5 mmol/L β-NADP
+、5 mmol/Lグルコース-6-リン酸、および1.5 unit/mL グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ)、CYP発現ミクロソーム(2 nmol/L CYP2C8、4 nmol/L CYP2C9、2 nmol/L CYP2D6、または10 nmol/L CYP3A4;BD Biosciences)、基質(2 μmol/L アモジアキン、3 μmol/L ジクロフェナク、5 μmol/Lブフラロール、または25 μmol/Lテストステロン)、および10 μmol/L 試験化合物。基質および試験化合物を、それぞれメタノールおよびジメチルスルホキシドに溶解し、最終溶媒濃度がそれぞれ0.5 %になるようにインキュベーション混合液に添加する。27℃で60分間インキュベーションを行う。反応は、CYP発現ミクロソームを添加することで開始し、等量のアセトニトリルを添加することで停止する。遠心分離後、上清の一定量をLC/MS/MSの測定に供する。全てのインキュベーションは1回の実験につき3例で行う。CYP2C8、CYP2C9、CYP2D6およびCYP3A4の活性は、それぞれ、N-デセチルアモジアキン(desethylamodiaquine)、4’-ヒドロキシジクロフェナク(hydroxydiclofenac)、1’-ヒドロキシブフラロール(hydroxybufuralol)および6β-ヒドロキシテストステロン(hydroxytestosterone)のピークにより決定する。試験化合物の活性は、試験化合物を含まないコントロールサンプルと比較した残存活性の百分率として表す。阻害値は以下の式により得られる:
阻害 %=100 x (1 - 試験化合物の活性/コントロールの活性)
*試験化合物の活性:試験化合物を含むサンプルの活性
コントロールの活性:試験化合物を含まないコントロールサンプルの活性
【0652】
試験例4
光毒性試験
BALB/c 3T3細胞を、37℃、5% CO
2で、10% ウシ胎児血清、50 IU/mLペニシリンおよび50 μg/mLストレプトマイシンを補充したDMEMで培養する。細胞を2.5×10
3 cells/wellで、384ウェル白色プレートに播種し、10% ウシ胎児血清、2 mM L-グルタミン、1 mM ピルビン酸ナトリウム、50 IU/mLペニシリンおよび50 μg/mLストレプトマイシンを補充したDMEMで1日培養する。1 mM HEPESを補充したアール平衡塩類溶液(EBSS)中の試験化合物を化合物あたり2つの384ウェルプレートで、5つの異なる化合物の濃度により1時間プレインキュベートする。2つのプレートのうち1つを1.4〜1.7 mW/cm
2(5〜6 J/cm
2)で60分間照射し(+UV)、もう一方のプレートは暗所に維持する。両プレートにおいて、処理培地を培養培地と交換し、さらに24時間の培養の後、細胞の生存率を細胞のATP含量により決定する。細胞のATP含量は、Celltiter-Glo(登録商標)アッセイキット(プロメガ)により、製造者の使用説明書に従って測定する。ATP含量は以下の公式(fromula)により計算する。
ATP含量(コントロールの%)=(試験化合物のRLU/1% DMSOのRLU)× 100
照射有りおよび無しにおいて得られる濃度反応をEC
50値で比較する(即ち、1% DMSOを含むコントロールと比べて50%にまで細胞生存率が減少する濃度)。データの評価を可能にするために、光過敏因子(PIF)を計算する。PIF=EC
50(-UV)/ EC
50(+UV)。いくつかの場合において、各試験濃度における照射有りおよび無しの間のATP含量の相違(コントロールの%)を計算し、光毒性の強さを最大値(差分最大値(Delta Max))により比較する。
【0653】
試験例5
細胞毒性試験
HepG2細胞を、37℃、5% CO
2で、10% ウシ胎児血清、50 IU/mLペニシリンおよび50 μg/mLストレプトマイシンを補充したDMEMで培養する。細胞を2×10
4 cells/wellで、96ウェル白色プレートに播種し、0.5% ウシ胎児血清、2 mM L-グルタミン、1 mM ピルビン酸ナトリウム、50 IU/mLペニシリンおよび50 μg/mLストレプトマイシンを補充したDMEMで試験化合物とともに1日培養する。細胞内ATP含量は、ATPlite(登録商標)-M(パーキンエルマー)を使用して、製造者の使用説明書に従い測定する。ATP含量は以下の公式により計算する。
ATP含量(コントロールの%)=(化合物のRLU/1% DMSOのRLU)× 100
いくつかの場合において、Caspase-3/7の活性はCaspase-Glo(登録商標)3/7アッセイキット(プロメガ)により、製造者の使用説明書に従って測定する。Caspase-3/7の活性は以下の公式により計算する(n=3)。
Caspase-3/7の活性(%)=(化合物のRLU−1% DMSOのRLU)/(30 μMスタウロスポリンのRLU−1% DMSOのRLU)x 100