【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決すべく、本発明は、次の発明を提供する。
[1] 工業用水又は工業廃水の本水が通水する通水配管又は通水装置を有する通水設備の通水経路の内壁に付着する付着物の量を定量化する付着物定量化装置であって、
前記通水経路に設けられた分岐管と、
前記本水のうち前記分岐管によって分岐された分岐水が通水する支流部と、
前記支流部に透過性材料で形成された透過部と、
前記透過部を発光体の光で照射する照射部と、
前記透過部を透過した前記照射部の光を受光する受光部と、
前記透過部における前記分岐水の通水を遮断させる分岐水遮断部と、
前記分岐水遮断部が前記分岐水を遮断させている際に、前記受光部が受光した光量に基づいて、前記通水経路の付着物の量を定量化する付着物量定量化部とを備える、付着物定量化装置。
【0012】
[2] 前記分岐水遮断部は、前記支流部からの通水を遮断した状態で前記支流部の内部にある水を抜くドレン機構、又は、前記支流部からの通水を遮断した状態で前記支流部の内部にある水を清水と入れ替える入替機構を有する、[1]に記載の付着物定量化装置。
【0013】
[3] 前記ドレン機構又は前記入替機構は、前記支流部からの通水を遮断する電磁弁と、前記電磁弁を制御する電磁弁切替制御部とを含む、[2]に記載の付着物定量化装置。
【0014】
[4] 前記発光体はレーザーである、[1]から[3]のいずれかに記載の付着物定量化装置。
[5] 前記レーザーは、帯状のレーザー光を照射する、[4]に記載の付着物定量化装置。
【0015】
[6] さらに、前記通水経路に設けられた1以上の別の分岐管と、
前記1以上の別の分岐管によって分岐された1以上の別の分岐水がそれぞれ通水する1以上の別の支流部と、
前記1以上の別の支流部に透過性材料で形成された1以上の別の透過部と、
前記分岐管及び前記1以上の別の分岐管を複数の分岐管とした場合において、それぞれが各分岐管に配置された複数のカラムと、
前記透過部及び前記1以上の別の透過部を複数の透過部とした場合において、それぞれが各カラムに対応するように各透過部より上流に設けられた複数の汚れ防止手段とを備え、
前記支流部及び前記1以上の別の支流部を複数の支流部とした場合において、前記複数の汚れ防止手段は、それぞれ、前記複数の支流部を介して前記複数のカラムに接続された、[1]から[5]のいずれかに記載の付着物定量化装置。
[7] さらに、前記透過部より上流の前記支流部に設けられた汚れ防止手段を備え、
前記透過部は、並列に配置された複数のカラムを有する、[1]から[5]のいずれかに記載の付着物定量化装置。
【0016】
[8] 各カラムは、前記透過部の壁面を自動で洗浄する洗浄手段を有する、[6]又は[7]に記載の付着物定量化装置。
[9] 前記付着物量定量化部は、所定の時間間隔で、前記通水経路の付着物の量を定量化する、[1]から[8]のいずれかに記載の付着物定量化装置。
【0017】
[10] さらに、前記透過部を撮影する撮影部を備え、
前記付着物量定量化部は、数値化された汚れ度合いを算出すると共に、前記撮影部で撮影された画像に基づいて視覚を通じた感覚的な汚れ度合いを算出する、[1]から[9]のいずれかに記載の付着物定量化装置。
【0018】
[11] 前記工業用水系の水は紙パルプ工程水である、[1]から[10]のいずれかに記載の付着物定量化装置。
【0019】
[12] [1]に記載の付着物定量化装置を用いて、前記通水経路の内壁に付着する付着物の量を定量化する付着物定量化方法であって、
前記分岐水を前記支流部に通水する通水工程と、
前記分岐水の通水を前記分岐水遮断部で遮断する分岐水遮断工程と、
前記分岐水遮断工程を実行している際に、前記透過部を前記発光体の光で照射し、前記照射部の光を前記受光部で受光し、前記受光部により受光した光量に基づいて、前記通水経路の付着物の量を定量化する付着物量定量化工程と、
を含む、付着物定量化方法。
【0020】
[13] 前記分岐水遮断工程は、前記支流部からの通水を遮断した状態で前記支流部から前記分岐水を排水させる排水工程、又は、前記支流部からの通水を遮断した状態で前記分岐水を清水に置換させる清水置換工程を行う際に行う、[12]に記載の付着物定量化方法。
【0021】
[14] 前記分岐水遮断部は、前記支流部からの通水を遮断した状態で前記支流部の内部にある水を抜くドレン機構、及び、前記支流部からの通水を遮断した状態で前記支流部の内部にある水を清水と入れ替える入替機構の少なくとも一方を有し、
前記分岐水遮断工程は、前記排水工程を前記ドレン機構で行い、又は、前記清水置換工程を前記入替機構で行う、[13]に記載の付着物定量化方法。
【0022】
[15] 前記ドレン機構又は前記入替機構は、前記支流部からの通水を遮断する電磁弁と、前記電磁弁を制御する電磁弁切替制御部とを含み、
前記分岐水遮断工程は、前記電磁弁切替制御部を制御する、[14]に記載の付着物定量化方法。
【0023】
[16] 前記照射部は、前記発光体からレーザーを照射させる、[12]から[15]のいずれかに記載の付着物定量化方法。
[17] 前記照射部は、前記レーザーを帯状に照射させる、[16]に記載の付着物定量化方法。
[18] さらに、前記通水経路に設けられた1以上の別の分岐管と、
前記1以上の別の分岐管によって分岐された1以上の別の分岐水がそれぞれ通水する1以上の別の支流部と、
前記1以上の別の支流部に透過性材料で形成された1以上の別の透過部と、
前記分岐管及び前記1以上の別の分岐管を複数の分岐管とした場合において、それぞれが各分岐管に配置された複数のカラムと、
前記透過部及び前記1以上の別の透過部を複数の透過部とした場合において、それぞれが各カラムに対応するように各透過部より上流に設けられた複数の汚れ防止手段とを備え、
前記支流部及び前記1以上の別の支流部を複数の支流部とした場合において、前記複数の汚れ防止手段は、それぞれ、前記複数の支流部を介して前記複数のカラムに接続され、
前記通水工程は、前記分岐水を、前記複数の汚れ防止手段及び前記複数のカラムに通水させる、[12]から[17]のいずれかに記載の付着物定量化方法。
[19] さらに、前記透過部より上流の前記支流部に設けられた汚れ防止手段を備え、
前記透過部は、並列に配置された複数のカラムを有し、
前記通水工程は、前記分岐水を、前記汚れ防止手段及び前記複数のカラムに通水させる、[12]から[17]のいずれかに記載の付着物定量化方法。
【0024】
[20] 各カラムは、前記透過部の壁面を自動で洗浄する洗浄手段を有し、
前記通水工程は、前記洗浄手段を機能させる、[18]又は[19]に記載の付着物定量化方法。
[21] 前記付着物量定量化工程は、前記透過部への汚れ付着の傾向が監視できるように、一定時間間隔で行われる、[12]から[19]のいずれかに記載の付着物定量化方法。
【0025】
[22] さらに、前記透過部を撮影する撮影部を備え、
前記付着物量定量化工程は、数値化された汚れ度合いを算出すると共に、前記撮影部で撮影された画像に基づいて視覚を通じた感覚的な汚れ度合いを算出する、[12]から[21]のいずれかに記載の付着物定量化方法。
[23] 前記工業用水系の水が紙パルプ工程水である、[12]から[22]のいずれかに記載の付着物定量化方法。