特許第5880095号(P5880095)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5880095
(24)【登録日】2016年2月12日
(45)【発行日】2016年3月8日
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20160223BHJP
【FI】
   H04M1/00 R
【請求項の数】6
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2012-22231(P2012-22231)
(22)【出願日】2012年2月3日
(65)【公開番号】特開2013-162310(P2013-162310A)
(43)【公開日】2013年8月19日
【審査請求日】2015年1月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100108578
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 詔男
(72)【発明者】
【氏名】八木 健
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 義孝
【審査官】 白川 瑞樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−187290(JP,A)
【文献】 特開2005−244892(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/01
3/033−3/039
3/048−3/0489
H04B7/24−7/26
H04M1/00
1/24−1/82
99/00
H04W4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の条件が成立したか否かを判定する条件成立判定部と、
前記所定の条件が成立したと判定された場合に、所定の管理対象項目の数量値に応じた情報であって、所定の筐体を模した仮想容器の内部に仮想的に存在する仮想物体が前記仮想容器の内部を仮想的に移動したときに生じる衝突を表現する衝突情報を生成する衝突情報生成部と、
前記衝突情報に基づいて前記衝突を音声又は振動によって報知する報知部と
を備える電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器において、
前記条件成立判定部は、
前記所定の条件が成立したか否かの判定として、現在時刻が設定時刻に至ったか否かを判定し、
前記衝突情報生成部は、
現在時刻が設定時刻になった場合に、前記衝突情報を生成する電子機器。
【請求項3】
請求項1に記載の電子機器において、
前記条件成立判定部は、
前記所定の条件が成立したか否かの判定として、前記管理対象項目の数量値が設定数量値に至ったか否かを判定し、
前記衝突情報生成部は、
前記管理対象項目の数量値が設定数量値になった場合に、前記衝突情報を生成する電子機器。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子機器において、
前記衝突情報生成部は、
前記管理対象項目の数量値に応じた数量の前記仮想物体が移動したときに生じる衝突を表現する衝突情報を生成する電子機器。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子機器において、
前記衝突情報生成部は、
前記管理対象項目の数量値に応じた動きで前記仮想容器が仮想的に動いたときに前記仮想容器の仮想的な動きに従って前記仮想物体が移動したときに生じる衝突を表現する衝突情報を生成する電子機器。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電子機器において、
前記衝突情報生成部は、
前記仮想物体と前記仮想容器の内壁との前記衝突、又は、前記仮想物体同士の前記衝突を表現する前記衝突情報を生成し、
前記報知部は、
前記仮想物体と前記仮想容器の内壁との前記衝突を振動によって報知し、
前記仮想物体同士の前記衝突を音声によって報知する電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電子機器は、数量にて把握される種々の値を管理し、管理する値、又は管理する値に応じた情報(例えば、バッテリー残量に応じたアイコン)を画面に表示する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−272119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術には、ユーザは、表示画面を見なければ、管理する値を確認することができないという問題がある。本発明は、電子機器が管理する値を視覚によらずに確認させる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題を解決するために、本発明の一態様である電子機器は、所定の条件が成立したか否かを判定する条件成立判定部と、前記所定の条件が成立したと判定された場合に、所定の管理対象項目の数量値に応じた情報であって、所定の筐体を模した仮想容器の内部に仮想的に存在する仮想物体が前記仮想容器の内部を仮想的に移動したときに生じる衝突を表現する衝突情報を生成する衝突情報生成部と、
前記衝突情報に基づいて前記衝突を音声又は振動によって報知する報知部と
を備える。
【0006】
上記電子機器において、前記条件成立判定部は、前記所定の条件が成立したか否かの判定として、現在時刻が設定時刻に至ったか否かを判定し、前記衝突情報生成部は、現在時刻が設定時刻になった場合に、前記衝突情報を生成するようにしてもよい。
【0007】
上記電子機器において、前記条件成立判定部は、前記所定の条件が成立したか否かの判定として、前記管理対象項目の数量値が設定数量値に至ったか否かを判定し、前記衝突情報生成部は、前記管理対象項目の数量値が設定数量値になった場合に、前記衝突情報を生成するようにしてもよい。
【0008】
上記電子機器において、前記衝突情報生成部は、前記管理対象項目の数量値に応じた数量の前記仮想物体が移動したときに生じる衝突を表現する衝突情報を生成するようにしてもよい。
【0009】
上記電子機器において、前記衝突情報生成部は、前記管理対象項目の数量値に応じた動きで前記仮想容器が仮想的に動いたときに前記仮想容器の仮想的な動きに従って前記仮想物体が移動したときに生じる衝突を表現する衝突情報を生成するようにしてもよい。
【0010】
上記電子機器において、前記衝突情報生成部は、前記仮想物体と前記仮想容器の内壁との前記衝突、又は、前記仮想物体同士の前記衝突を表現する前記衝突情報を生成し、前記報知部は、前記仮想物体と前記仮想容器の内壁との前記衝突を振動によって報知し、前記仮想物体同士の前記衝突を音声によって報知するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザは、電子機器が管理する値を視覚によらずに大雑把に確認することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1の実施形態による電子機器1の機能ブロック図の一例である。
図2】衝突条件情報記憶部38が記憶する情報の一例である。
図3】衝突条件情報記憶部38が記憶する情報の一例である。
図4】衝突情報記憶部48が記憶する情報の一例である。
図5】衝突情報記憶部48が記憶する情報の一例である。
図6】衝突情報記憶部48が記憶する情報の一例である。
図7】衝突情報記憶部48が記憶する情報の一例である。
図8】音声出力及び振動の様子を表す模式図である。
図9】電子機器1の処理の流れを示すフローチャートの一例である。
図10】衝突条件情報記憶部39が記憶する情報の一例である。
図11】衝突条件情報記憶部39が記憶する情報の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態による電子機器1の機能ブロック図の一例である。図2及び図3は、衝突条件情報記憶部38が記憶する情報の一例である。図4乃至図7は、衝突情報記憶部48が記憶する情報の一例である。
【0014】
電子機器1は、図1に示すように、始動条件成立判定部10、衝突条件情報取得部30、衝突条件情報記憶部38、衝突情報生成部40及び報知部50を備える。衝突情報生成部40は、衝突判定部42、衝突情報選択部44及び衝突情報記憶部48を備える。報知部50は、振動部52及び音声出力部54を備える。
【0015】
また、電子機器1は、破線にて示すように、各部に電力を供給するバッテリー部、電子メールを制御するメール制御部、非図示の撮像部による撮像画像を管理する画像管理部、時間を計る計時部、種々の情報(例えば、電子メール、撮像画像、アラーム時刻、指定管理対象項目情報)を記憶するメモリなどを備える。また、電子機器1は、種々の情報(例えば、操作画面、撮像画像)を表示する表示部(非図示)を備える。
【0016】
なお、管理対象項目とは、当該電子機器1において数量値によって管理される項目(例えば、バッテリー残量、未読メール保存数、画像保存空き容量)である。また、メモリに記憶する指定管理対象項目情報とは、複数の管理対象項目の中から指定された管理対象項目を示す情報である。
【0017】
振動部52は、例えば振動モータであって、衝突情報生成部40(具体的には、衝突情報選択部44)から出力される振動情報に従って、電子機器1の筐体(以下、単に「筐体」という)を振動させる。
【0018】
音声出力部54は、例えばスピーカであって、衝突情報生成部40(具体的には、衝突情報選択部44)から出力される音声情報に従って、音声を筐体の外部に出力する。
【0019】
始動条件成立判定部10は、所定の条件(以下、「始動条件」という)が成立したか否かを判定する。具体的には、始動条件成立判定部10は、始動条件が成立したか否かの判定として、計時部とメモリとを参照し、現在時刻が設定時刻(アラーム時刻)に至ったか否かを判定する。
【0020】
始動条件成立判定部10は、始動条件が成立したか否かの判定として、現在時刻が設定時刻(アラーム時刻)に至ったか否かの判定に代えてまたは加えて、メモリを参照し、管理対象項目の数量値が設定数量値に至ったか否かを判定してもよい。
【0021】
始動条件成立判定部10は、始動条件が成立した場合、始動条件が成立した旨の通知を衝突条件情報取得部30に出力する。
【0022】
衝突条件情報記憶部38は、衝突条件情報として、筐体を模した仮想的な容器(以下、「仮想容器」という)に関する情報、及び、仮想容器内に仮想的に存在する物体(以下、「仮想物体」という)に関する情報を記憶する。仮想物体は、仮想容器の動きに応じて仮想容器内を仮想的に動き回る。ユーザは、衝突条件情報を適宜、設定/変更してもよい。
【0023】
(仮想容器に関する情報)
衝突条件情報記憶部38は、仮想容器に関する情報として、仮想容器の動き情報と、仮想容器の材質、形状・サイズ(以下、「仮想容器の材質等」という)と、を対応付けて記憶する。仮想容器の動き情報は、仮想容器の動きの程度を示す情報である。なお、衝突条件情報記憶部38は、管理対象項目毎に上記情報を記憶してもよいし、各管理対象項目の数量値に応じて上記情報を記憶してもよい。
【0024】
具体的には、例えば、衝突条件情報記憶部38は、管理対象項目であるバッテリー残量について、図2(a)に示すように、バッテリー残量「20%未満」と仮想容器の動き情報「中」と仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」とを対応付けて記憶し、バッテリー残量「20〜50%」と仮想容器の動き情報「中」と仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」とを対応付けて記憶し、バッテリー残量「50%以上」と仮想容器の動き情報「中」と仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」とを対応付けて記憶する。即ち、図2(a)の例では、衝突条件情報記憶部38は、バッテリー残量によらず、同一の仮想容器の動き情報、仮想容器の材質等を記憶している。なお、仮想容器の動き情報「中」、及び、仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」の具体的な数値は、衝突条件情報記憶部38に記憶されているものとする(非図示)。
【0025】
また、衝突条件情報記憶部38は、管理対象項目である未読メール保存数について、図2(b)に示すように、未読メール保存数「0件」と仮想容器の動き情報「中」と仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」とを対応付けて記憶し、未読メール保存数「1件」と仮想容器の動き情報「中」と仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」とを対応付けて記憶し、未読メール保存数「2件以上」と仮想容器の動き情報「中」と仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」とを対応付けて記憶する。即ち、図2(b)の例では、衝突条件情報記憶部38は、未読メール保存数によらず、同一の仮想容器の動き情報、仮想容器の材質等を記憶している。
【0026】
また、衝突条件情報記憶部38は、管理対象項目である画像保存空き容量について、図2(c)に示すように、画像保存空き容量「10%未満」と仮想容器の動き情報「中」と仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」とを対応付けて記憶し、画像保存空き容量「10〜50%」と仮想容器の動き情報「中」と仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」とを対応付けて記憶し、画像保存空き容量「50%以上」と仮想容器の動き情報「中」と仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」とを対応付けて記憶する。即ち、図2(c)の例では、衝突条件情報記憶部38は、画像保存空き容量によらず、同一の仮想容器の動き情報、仮想容器の材質等を記憶している。
【0027】
(仮想物体に関する情報)
衝突条件情報記憶部38は、仮想物体に関する情報として、管理対象項目の数量値と、仮想物体の数量と、仮想物体の材質、形状・サイズ(以下、「仮想物体の材質等」という)と、を対応付けて記憶する。なお、衝突条件情報記憶部38は、管理対象項目毎に上記情報を記憶してもよい。
【0028】
具体的には、例えば、衝突条件情報記憶部38は、バッテリー残量について、図3(a)に示すように、バッテリー残量「20%未満」と仮想物体の数量「10(個)」と仮想物体の材質等「金属球(小)」とを対応付けて記憶し、バッテリー残量「20〜50%」と仮想物体の数量「50(個)」と仮想物体の材質等「金属球(小)」とを対応付けて記憶し、バッテリー残量「50%以上」と仮想物体の数量「100(個)」と仮想物体の材質等「金属球(小)」とを対応付けて記憶する。なお、「金属球(小)」の具体的な数値は、衝突条件情報記憶部38に記憶されているものとする(非図示)。
【0029】
また、衝突条件情報記憶部38は、未読メール保存数について、図3(b)に示すように、未読メール保存数「0件」と仮想物体の数量「1(枚)」と仮想物体の材質等「プラスチックカード(小)」とを対応付けて記憶し、未読メール保存数「1件」と仮想物体の数量「2(枚)」と仮想物体の材質等「プラスチックカード(小)」とを対応付けて記憶し、未読メール保存数「2件以上」と仮想物体の数量「5(枚)」と仮想物体の材質等「プラスチックカード(小)」とを対応付けて記憶する。なお、「プラスチックカード(小)」の具体的な数値は、衝突条件情報記憶部38に記憶されているものとする(非図示)。
【0030】
また、衝突条件情報記憶部38は、画像保存空き容量について、図3(c)に示すように、画像保存空き容量「10%未満」と仮想物体の数量「10(個)」と仮想物体の材質等「プラスチック球(大)」とを対応付けて記憶し、画像保存空き容量「10〜50%」と仮想物体の数量「3(個)」と仮想物体の材質等「プラスチック球(大)」とを対応付けて記憶し、画像保存空き容量「50%以上」と仮想物体の数量「1(個)」と仮想物体の材質等「プラスチック球(大)」とを対応付けて記憶する。なお、「プラスチック球(大)」の具体的な数値は、衝突条件情報記憶部38に記憶されているものとする(非図示)。
【0031】
衝突条件情報取得部30は、始動条件成立判定部10によって始動条件が成立したと判定された場合、即ち、始動条件成立判定部10から始動条件が成立した旨の通知を取得した場合、衝突条件情報記憶部38を参照して、衝突条件情報を取得する。
【0032】
(仮想容器に関する情報の取得)
図2に示すように、仮想容器の動き情報、及び、仮想容器の材質等は、管理対象項目の種類、及び、管理対象項目の数量値によらず一定である。従って、衝突条件情報取得部30は、衝突条件情報記憶部38を参照し、何れかの管理対象項目の数量に対応する、仮想容器の動き情報「中」、仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」を衝突条件情報記憶部38から読み出して取得する。
【0033】
(仮想物体に関する情報の取得)
図3に示すように、仮想物体の数量、及び、仮想物体の材質等は、管理対象項目の種類、及び、管理対象項目の数量値によって異なる。従って、衝突条件情報取得部30は、ユーザによって予め指定されている一の管理対象項目の数量値に対応する、仮想物体の数量、及び、仮想物体の材質等を衝突条件情報記憶部38から読み出して取得する。
【0034】
即ち、衝突条件情報取得部30は、メモリに記憶されている指定管理対象項目情報から、ユーザによって予め指定されている管理対象項目を特定する。続いて、衝突条件情報取得部30は、特定した管理対象項目の数量値に対応する、仮想物体の数量、及び、仮想物体の材質等を衝突条件情報記憶部38から読み出して取得する。
【0035】
具体的には、衝突条件情報取得部30は、ユーザによって予め指定されている管理対象項目がバッテリー残量であった場合には、バッテリー部を参照してバッテリー残量値を取得し、バッテリー残量に対応する、仮想物体の数量、仮想物体の材質等を衝突条件情報記憶部38から読み出して取得する。例えば、衝突条件情報取得部30は、バッテリー残量「30%」のときは、図3(a)に示すように、バッテリー残量「30%」に対応する、仮想物体の数量「50(個)」、及び、仮想物体の材質等「金属球(小)」を衝突条件情報記憶部38から読み出して取得する。
【0036】
また、衝突条件情報取得部30は、ユーザによって予め指定されている管理対象項目が未読メール保存数であった場合には、メール制御部(若しくはメモリ)を参照して未読メール保存数を取得し、未読メール保存数に対応する、仮想物体の数量、仮想物体の材質等を衝突条件情報記憶部38から読み出して取得する。例えば、衝突条件情報取得部30は、未読メール保存数「1件」のときは、図3(b)に示すように、未読メール保存数「1件」に対応する、仮想物体の数量「2(枚)」、及び、仮想物体の材質等「プラスチックカード(小)」を衝突条件情報記憶部38から読み出して取得する。
【0037】
また、衝突条件情報取得部30は、ユーザによって予め指定されている管理対象項目が画像保存空き容量であった場合には、画像管理部(若しくはメモリ)を参照して画像保存空き容量を取得し、画像保存空き容量に対応する、仮想物体の数量、仮想物体の材質等を衝突条件情報記憶部38から読み出して取得する。例えば、衝突条件情報取得部30は、画像保存空き容量「30%」のときは、図3(c)に示すように、画像保存空き容量「30%」に対応する、仮想物体の数量「3(個)」、及び、仮想物体の材質等「プラスチック球(大)」を衝突条件情報記憶部38から読み出して取得する。
【0038】
衝突条件情報取得部30は、衝突条件情報記憶部38から読み出した衝突条件情報(仮想容器の動き情報、仮想容器の材質等、仮想物体の数量、仮想物体の材質等)を衝突情報生成部40(具体的には、衝突判定部42)に出力する。
【0039】
衝突情報生成部40は、衝突条件情報取得部30から取得した衝突条件情報に基づいて、仮想物体と仮想容器の内壁との衝突、及び、仮想物体同士の衝突を表現する衝突情報を生成する。つまり、衝突情報生成部40は、衝突条件情報(仮想容器の材質等)によって規定される仮想容器が、衝突条件情報(仮想容器の動き情報)に従って動くとともに、仮想容器の動きに従って衝突条件情報(仮想物体の材質等)によって規定される、衝突条件情報(仮想物体の数量)個の仮想物体が仮想容器内を動き回るときに生じる衝突情報を生成する。
【0040】
なお、衝突情報生成部40が、衝突条件情報取得部30から取得する衝突条件情報(仮想物体の数量)は、上述の如く、管理対象項目の数量値に応じたものであるから、衝突情報生成部40は、結局、管理対象項目の数量値に応じた数量の仮想物体が仮想容器内を移動したときに生じる衝突情報を生成していることになる。
以下、衝突情報生成部40について詳しく説明する。
【0041】
衝突判定部42は、衝突条件情報に基づいて、仮想容器内の仮想物体の動きを算出する物理エンジンである。なお、仮想容器及び仮想物体の材質は、反発力、摩擦係数として、仮想物体の動きの算出に用いられる。
【0042】
衝突判定部42は、仮想物体の動きを算出する過程において、仮想容器の内壁への仮想物体の衝突の有無、及び、仮想物体同士の衝突の有無を判定する。換言すれば、衝突判定部42は、衝突の判定、衝突後の仮想物体の移動方向、移動速度を算出しつつ、個々の仮想物体の動きを算出する(即ち、個々の仮想物体の動き情報を生成する)。
【0043】
衝突判定部42は、衝突の判定結果(仮想物体と仮想容器内壁との衝突があった旨、及び、仮想物体同士の衝突があった旨)を衝突情報選択部44に出力する。なお、衝突判定部42は、衝突情報選択部44が仮想物体の材質等に依存する衝突情報を報知部50に出力する場合には、衝突条件情報取得部30から取得した仮想物体の材質等(材質等を示す情報)を衝突情報選択部44に出力する。また、衝突判定部42は、衝突情報選択部44が仮想容器の材質等に依存する衝突情報を報知部50に出力する場合には、衝突条件情報取得部30から取得した仮想容器の材質等(材質等を示す情報)を衝突情報選択部44に出力する。また、衝突判定部42は、衝突情報選択部44が衝突速度(仮想物体と仮想容器内壁との衝突速度、仮想物体同士の衝突速度)に依存する衝突情報を報知部50に出力する場合には、衝突の判定の過程において算出した衝突速度(速度を示す情報)を衝突情報選択部44に出力する。
【0044】
衝突情報記憶部48は、衝突態様と衝突情報(振動情報、音声情報)とを対応付けて記憶する。衝突情報記憶部48は、衝突情報選択部44が報知部50に出力する衝突情報を選択する際に参照される。
【0045】
具体的には、衝突情報記憶部48は、図4(a)に示すように、衝突態様「仮想物体と仮想容器内壁との衝突」に対応付けて振動情報「X」を記憶し、衝突態様「仮想物体同士の衝突」に対応付けて音声情報「Y」を記憶する。図4(a)に示す例は、衝突情報が、衝突態様のみに依存する例である。つまり、衝突情報選択部44が、衝突態様のみに依存する衝突情報を報知部50に出力する場合、図4(a)に示すような情報を衝突情報記憶部48に記憶しておく。
【0046】
なお、衝突情報記憶部48は、図4(a)に示す例に代えて、図4(b)に示すように、衝突態様、及び、仮想物体の材質等に対応付けて、衝突情報を記憶してもよい。図4(b)に示す例は、衝突情報が、衝突態様、及び、仮想物体の材質等に依存する例である。つまり、衝突情報選択部44が、衝突態様、及び、仮想物体の材質等に依存する衝突情報を報知部50に出力する場合、図4(b)に示すような情報を衝突情報記憶部48に記憶しておく。
【0047】
また、衝突情報記憶部48は、図4に示す例に代えて、図5に示すように、衝突態様、仮想物体の材質等、及び、仮想容器の材質等に対応付けて、衝突情報を記憶してもよい。図5に示す例は、衝突情報が、衝突態様、及び、仮想物体・仮想容器の材質等に依存する例である。つまり、衝突情報選択部44が、衝突態様、及び、仮想物体・仮想容器の材質等に依存する衝突情報を報知部50に出力する場合、図5に示すような情報を衝突情報記憶部48に記憶しておく。なお、図5の「プラスチック箱(大)」「金属箱(中)」は、ユーザによって設定可能な仮想容器の材質等(衝突条件情報記憶部38に記憶され得る仮想容器の材質等)の一例である。
【0048】
また、衝突情報記憶部48は、図4図5に示す例に代えて、図6に示すように、衝突態様、仮想物体の材質等、及び、衝突速度に対応付けて、衝突情報を記憶してもよい。図6に示す例は、衝突情報が、衝突態様、仮想物体の材質等、及び、衝突速度に依存する例である。つまり、衝突情報選択部44が、衝突態様、仮想物体の材質等、及び、衝突速度に依存する衝突情報を報知部50に出力する場合、図6に示すような情報を衝突情報記憶部48に記憶しておく。
【0049】
また、衝突情報記憶部48は、図4図5図6に示す例に代えて、図7に示すように、衝突態様、仮想物体の材質等、仮想容器の材質等、及び、衝突速度に対応付けて、衝突情報を記憶してもよい。図7に示す例は、衝突情報が、衝突態様、仮想物体・仮想容器の材質等、及び、衝突速度に依存する例である。つまり、衝突情報選択部44が、衝突態様、仮想物体・仮想容器の材質等、及び、衝突速度に依存する衝突情報を報知部50に出力する場合、図7に示すような情報を衝突情報記憶部48に記憶しておく。
【0050】
衝突情報選択部44は、衝突判定部42から、衝突の判定結果(仮想物体と仮想容器内壁との衝突があった旨、及び、仮想物体同士の衝突があった旨)を取得する。なお、衝突情報選択部44は、仮想物体の材質等に依存する衝突情報を報知部50に出力する場合には、衝突判定部42から仮想物体の材質等を取得する。また、衝突情報選択部44は、仮想容器の材質等に依存する衝突情報を報知部50に出力する場合には、衝突判定部42から仮想容器の材質等を取得する。また、衝突情報選択部44は、衝突速度(仮想物体と仮想容器内壁との衝突速度、仮想物体同士の衝突速度)に依存する衝突情報を報知部50に出力する場合には、衝突判定部42から衝突速度を示す情報を取得する。
【0051】
衝突情報選択部44は、衝突判定部42から衝突の判定結果等を取得した場合、衝突情報記憶部48を参照し、報知部50に出力する衝突情報を選択する。
【0052】
(衝突態様のみに依存する衝突情報を出力する場合)
衝突情報選択部44は、衝突判定部42から、仮想物体と仮想容器内壁との衝突があった旨を取得したときは、図4(a)に示す衝突情報記憶部48を参照し、衝突態様「仮想物体と仮想容器内壁との衝突」に対応付けて記憶されている振動情報「X」を選択する。
衝突情報選択部44は、衝突判定部42から、仮想物体同士の衝突があった旨を取得したときは、図4(a)に示す衝突情報記憶部48を参照し、衝突態様「仮想物体同士の衝突」に対応付けて記憶されている音声情報「Y」を選択する。
【0053】
(衝突態様、及び、仮想物体の材質等に依存する衝突情報を出力する場合)
衝突情報選択部44は、衝突判定部42から、例えば、仮想物体と仮想容器内壁との衝突があった旨、及び、仮想物体の材質等「金属球(小)」を取得したときは、図4(b)に示す衝突情報記憶部48を参照し、衝突態様「仮想物体と仮想容器内壁との衝突」、及び、仮想物体の材質等「金属球(小)」に対応付けて記憶されている振動情報「X」を選択する。
衝突情報選択部44は、衝突判定部42から、例えば、仮想物体同士の衝突があった旨、及び、仮想物体の材質等「金属球(小)」を取得したときは、図4(b)に示す衝突情報記憶部48を参照し、衝突態様「仮想物体同士の衝突」に対応付けて記憶されている音声情報「Y」を選択する。
【0054】
(衝突態様、仮想物体・仮想容器の材質等に依存する衝突情報を出力する場合)
衝突情報選択部44は、衝突判定部42から、例えば、仮想物体と仮想容器内壁との衝突があった旨、仮想物体の材質等「金属球(小)」、及び、仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」を取得したときは、図5に示す衝突情報記憶部48を参照し、衝突態様「仮想物体と仮想容器内壁との衝突」、仮想物体の材質等「金属球(小)」、及び、仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」に対応付けて記憶されている振動情報「X11」を選択する。
衝突情報選択部44は、衝突判定部42から、例えば、仮想物体同士の衝突があった旨、仮想物体の材質等「金属球(小)」、及び、仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」を取得したときは、図5に示す衝突情報記憶部48を参照し、衝突態様「仮想物体同士の衝突」、及び、仮想物体の材質等「金属球(小)」に対応付けて記憶されている音声情報「Y」を選択する。
【0055】
(衝突態様、仮想物体の材質等、衝突速度に依存する衝突情報を出力する場合)
衝突情報選択部44は、衝突判定部42から、例えば、仮想物体と仮想容器内壁との衝突があった旨、仮想物体の材質等「金属球(小)」、及び、仮想物体と仮想容器内壁との衝突速度「S(<S1)」を取得したときは、図6に示す衝突情報記憶部48を参照し、衝突態様「仮想物体と仮想容器内壁との衝突」、仮想物体の材質等「金属球(小)」、及び、衝突速度「S1未満」に対応付けて記憶されている振動情報「X−1」を選択する。
衝突情報選択部44は、衝突判定部42から、例えば、仮想物体同士の衝突があった旨、仮想物体の材質等「金属球(小)」、及び、仮想物体同士の衝突速度「S(<S1)」を取得したときは、図6に示す衝突情報記憶部48を参照し、衝突態様「仮想物体同士の衝突」、仮想物体の材質等「金属球(小)」、及び、衝突速度「S1未満」に対応付けて記憶されている振動情報「Y−1」を選択する。
【0056】
(衝突態様、仮想物体・仮想容器の材質等、衝突速度に依存する衝突情報を出力する場合)
衝突情報選択部44は、衝突判定部42から、例えば、仮想物体と仮想容器内壁との衝突があった旨、仮想物体の材質等「金属球(小)」、仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」、及び、仮想物体と仮想容器内壁との衝突速度「S(<S1)」を取得したときは、図7に示す衝突情報記憶部48を参照し、衝突態様「仮想物体と仮想容器内壁との衝突」、仮想物体の材質等「金属球(小)」、仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」、及び、衝突速度「S1未満」に対応付けて記憶されている振動情報「X11−1」を選択する。
衝突情報選択部44は、衝突判定部42から、例えば、仮想物体同士の衝突があった旨、仮想物体の材質等「金属球(小)」、仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」、及び、仮想物体同士の衝突速度「S(<S1)」を取得したときは、図7に示す衝突情報記憶部48を参照し、衝突態様「仮想物体同士の衝突」、仮想物体の材質等「金属球(小)」、及び、衝突速度「S1未満」に対応付けて記憶されている振動情報「Y−1」を選択する。
【0057】
衝突情報選択部44は、衝突情報記憶部48から選択した衝突情報を報知部50に出力する。具体的には、衝突情報選択部44は、衝突情報記憶部48から振動情報を選択した場合、当該振動情報を振動部52に出力し、衝突情報記憶部48から音声情報を選択した場合、当該音声情報を音声出力部54に出力する。
【0058】
図8は、音声出力及び振動の様子を表す模式図である。図8(a)は、仮想容器内の様子であって、ユーザによって予め指定されている一の管理対象項目が画像保存空き容量であって画像保存空き容量が30%である場合に(仮想物体がプラスチック球(大)の3個の場合)、現在時刻が設定時刻になったときに衝突判定部42が算出する仮想物体の動き、衝突の様子を表している。図8(b)は、図8(a)のときに、ユーザが報知(音声、振動)に気付く様子を表している。なお、図8(a)では、電子機器1は、プラスチック球(大)Cの仮想容器内壁への衝突によって振動し、プラスチック球(大)A、B同士の衝突によって衝突音を出力している。
【0059】
図9は、電子機器1の処理の流れを示すフローチャートの一例である。始動条件成立判定部10は、始動条件が成立したか否かを判定する(ステップS10)。始動条件が成立していない場合(ステップS10:No)、本フローチャートは終了する。
【0060】
始動条件が成立した場合(ステップS10:Yes)、衝突条件情報取得部30は、衝突条件情報記憶部38を参照して、衝突条件情報(仮想容器の動き情報、仮想容器の材質等、仮想物体の数量、仮想物体の材質等)を取得する(ステップS12)。ステップS12に続いて、衝突判定部42(物理エンジン)は、衝突条件情報取得部30から取得した衝突条件情報に基づいて、仮想容器内の仮想物体の動きを算出する(ステップS14)。
【0061】
衝突判定部42は、ステップS14の仮想物体の動きを算出する過程において、仮想容器の内壁への仮想物体の衝突の有無、及び、仮想物体同士の衝突の有無を判定する(ステップS20、ステップS30)。
【0062】
ステップS20において、仮想物体が仮想容器の内壁に衝突していない場合(ステップS20:No)、ステップS30に進む。一方、仮想物体が仮想容器の内壁に衝突した場合(ステップS20:Yes)、衝突情報選択部44は、衝突情報記憶部48を参照し、振動情報を選択する(ステップS22)。ステップS22に続いて、振動部52は、ステップS22において選択された振動情報に従って筐体を振動させる(ステップS24)。
【0063】
ステップS30において、仮想物体同士が衝突していない場合(ステップS30:No)、ステップS40に進む。一方、仮想物体同士が衝突した場合(ステップS30:Yes)、衝突情報選択部44は、衝突情報記憶部48を参照し、音声情報を選択する(ステップS32)。そして、音声出力部54はステップS32において選択された音声情報に従って音声(衝突音)を出力する(ステップS34)。
【0064】
ステップS30(No)又はステップS34に続いて、計時部は、始動条件が成立(ステップS10(Yes))してから所定の時間が経過したか否かを判断する(ステップS40)。ステップS40において、所定の時間が経過していない場合(ステップS40:No)、ステップS14に戻る。一方、所定の時間が経過した場合(ステップS40:Yes)、衝突判定部42(物理エンジン)を停止させて、本フローチャートは終了する。
【0065】
第1の実施形態による電子機器1によれば、電子機器1が管理する値(管理対象項目の数量値)を視覚によらずに大雑把に確認することができる。しかも、筐体内にあたかも実際に何かが入っているかのように音と振動によって、電子機器1が管理する値を確認することができる。
つまり、電子機器1によれば、ユーザは、予め設定した始動条件の成立時に生じる電子機器1の振動の具合や衝突音の具合に基づいて(視覚によらずに)、仮想物体の数量を大雑把に把握することができる。よって、ユーザは、仮想物体(金属球(小))の数量が多いときはバッテリー残量が多く、仮想物体(金属球(小))の数量が少ないときはバッテリー残量が少ないという程度に衝突条件情報の内容(図3参照)を大まかに認識してさえいれば、大まかに認識している衝突条件情報の内容と、上述の如く把握した仮想物体の数量とから、管理対象項目の数量値を大雑把に確認することができる。
【0066】
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。本発明の第2の実施形態による電子機器2の構成は、衝突条件情報記憶部38に代えて衝突条件情報記憶部39を備え、衝突条件情報取得部30に代えて衝突条件情報取得部31を備える点を除き、本発明の第1の実施形態による電子機器1と同様である。即ち、図示は省略するが、電子機器2は、始動条件成立判定部11(電子機器1の始動条件成立判定部10と同様)、衝突条件情報取得部31(電子機器1の衝突条件情報取得部30と異なる)、衝突条件情報記憶部39(電子機器1の衝突条件情報記憶部38と異なる)、衝突情報生成部41(電子機器1の衝突情報生成部40と同様)及び報知部51(電子機器1の報知部50と同様)を備え、衝突情報生成部41は、衝突判定部43(電子機器1の衝突判定部42と同様)、衝突情報選択部45(電子機器1の衝突情報選択部44と同様)、及び、衝突情報記憶部49(電子機器1の衝突情報記憶部48と同様)を備え、報知部51は、振動部53(電子機器1の振動部52と同様)、及び、音声出力部55(電子機器1の音声出力部54と同様)を備える。
【0067】
図10及び図11は、衝突条件情報記憶部39が記憶する情報の一例である。電子機器2の衝突条件情報記憶部39は、電子機器1の衝突条件情報記憶部38と同様、仮想容器に関する情報、及び、仮想物体に関する情報を記憶する。
【0068】
(仮想容器に関する情報)
衝突条件情報記憶部39は、仮想容器に関する情報として、管理対象項目の数量値と、仮想容器の動き情報と、仮想容器の材質等と、を対応付けて記憶する。なお、衝突条件情報記憶部39は、管理対象項目毎に上記情報を記憶してもよいし、各管理対象項目の数量に応じて上記情報を記憶してもよい。
【0069】
具体的には、例えば、衝突条件情報記憶部39は、バッテリー残量について、図10(a)に示すように、バッテリー残量「20%未満」と仮想容器の動き情報「少」と仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」とを対応付けて記憶し、バッテリー残量「20〜50%」と仮想容器の動き情報「中」と仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」とを対応付けて記憶し、バッテリー残量「50%以上」と仮想容器の動き情報「多」と仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」とを対応付けて記憶する。即ち、衝突条件情報記憶部39は、衝突条件情報記憶部38と異なり、バッテリー残量に応じた仮想容器の動き情報を記憶している。なお、仮想容器の動き情報「少」「多」の具体的な数値は、衝突条件情報記憶部39に記憶されているものとする(非図示)。
【0070】
また、衝突条件情報記憶部39は、未読メール保存数について、図10(b)に示すように、未読メール保存数「0件」と仮想容器の動き情報「少」と仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」とを対応付けて記憶し、未読メール保存数「1件」と仮想容器の動き情報「中」と仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」とを対応付けて記憶し、未読メール保存数「2件以上」と仮想容器の動き情報「多」と仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」とを対応付けて記憶する。即ち、衝突条件情報記憶部39は、衝突条件情報記憶部38と異なり、未読メール保存数に応じた仮想容器の動き情報を記憶している。
【0071】
また、衝突条件情報記憶部39は、画像保存空き容量について、図10(c)に示すように、画像保存空き容量「10%未満」と仮想容器の動き情報「多」と仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」とを対応付けて記憶し、画像保存空き容量「10〜50%」と仮想容器の動き情報「中」と仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」とを対応付けて記憶し、画像保存空き容量「50%以上」と仮想容器の動き情報「少」と仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」とを対応付けて記憶する。即ち、衝突条件情報記憶部39は、衝突条件情報記憶部38と異なり、画像保存空き容量に応じた仮想容器の動き情報を記憶している。
【0072】
(仮想物体に関する情報)
衝突条件情報記憶部39は、仮想物体に関する情報として、管理対象項目の数量値と、仮想物体の数量と、仮想物体の材質等と、を対応付けて記憶する。なお、衝突条件情報記憶部39は、管理対象項目毎に上記情報を記憶してもよい。
【0073】
具体的には、例えば、衝突条件情報記憶部39は、バッテリー残量について、図11(a)に示すように、バッテリー残量「20%未満」と仮想物体の数量「50(個)」と仮想物体の材質等「金属球(小)」とを対応付けて記憶し、バッテリー残量「20〜50%」と仮想物体の数量「50(個)」と仮想物体の材質等「金属球(小)」とを対応付けて記憶し、バッテリー残量「50%以上」と仮想物体の数量「50(個)」と仮想物体の材質等「金属球(小)」とを対応付けて記憶する。即ち、衝突条件情報記憶部39は、衝突条件情報記憶部38と異なり、バッテリー残量によらず、同一の仮想物体の数量、仮想物体の材質等を記憶している。
【0074】
また、衝突条件情報記憶部39は、未読メール保存数について、図11(b)に示すように、未読メール保存数「0件」と仮想物体の数量「2(枚)」と仮想物体の材質等「プラスチックカード(小)」とを対応付けて記憶し、未読メール保存数「1件」と仮想物体の数量「2(枚)」と仮想物体の材質等「プラスチックカード(小)」とを対応付けて記憶し、未読メール保存数「2件以上」と仮想物体の数量「2(枚)」と仮想物体の材質等「プラスチックカード(小)」とを対応付けて記憶する。即ち、衝突条件情報記憶部39は、衝突条件情報記憶部38と異なり、未読メール保存数によらず、同一の仮想物体の数量、仮想物体の材質等を記憶している。
【0075】
また、衝突条件情報記憶部38は、画像保存空き容量について、図11(c)に示すように、画像保存空き容量「10%未満」と仮想物体の数量「3(個)」と仮想物体の材質等「プラスチック球(大)」とを対応付けて記憶し、画像保存空き容量「10〜50%」と仮想物体の数量「3(個)」と仮想物体の材質等「プラスチック球(大)」とを対応付けて記憶し、画像保存空き容量「50%以上」と仮想物体の数量「3(個)」と仮想物体の材質等「プラスチック球(大)」とを対応付けて記憶する。即ち、衝突条件情報記憶部39は、衝突条件情報記憶部39と異なり、画像保存空き容量によらず、同一の仮想物体の数量、仮想物体の材質等を記憶している。
【0076】
衝突条件情報取得部31は、始動条件成立判定部11によって始動条件が成立したと判定された場合、即ち、始動条件成立判定部11から始動条件が成立した旨の通知を取得した場合、衝突条件情報記憶部39を参照して、衝突条件情報を取得する。
【0077】
(仮想容器に関する情報の取得)
図10に示すように、仮想容器の動き情報は、管理対象項目の種類、及び、管理対象項目の数量値によって異なる。従って、衝突条件情報取得部31は、ユーザによって予め指定されている一の管理対象項目の数量値に対応する、仮想容器の動き情報を衝突条件情報記憶部39から読み出して取得する。なお、仮想容器の材質等は、管理対象項目の種類、及び、数量値によらず一定であるが、上述の数量値に対応する、仮想容器の材質等を衝突条件情報記憶部39から読み出して取得すればよい。
【0078】
即ち、衝突条件情報取得部31は、メモリに記憶されている指定管理対象項目情報から、ユーザによって予め指定されている管理対象項目を特定する。続いて、衝突条件情報取得部31は、特定した管理対象項目の数量値に対応する、仮想容器の動き情報、及び、仮想容器の材質等を衝突条件情報記憶部39から読み出して取得する。
【0079】
具体的には、衝突条件情報取得部31は、ユーザによって予め指定されている管理対象項目がバッテリー残量であった場合には、バッテリー部を参照してバッテリー残量値を取得し、バッテリー残量値に対応する、仮想容器の動き情報、及び、仮想容器の材質等を衝突条件情報記憶部39から読み出して取得する。例えば、衝突条件情報取得部31は、バッテリー残量「30%」のときは、図10(a)に示すように、バッテリー残量「30%」に対応する、仮想容器の動き情報「中」、及び、仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」を衝突条件情報記憶部39から読み出して取得する。
【0080】
また、衝突条件情報取得部31は、ユーザによって予め指定されている管理対象項目が未読メール保存数であった場合には、メール制御部(若しくはメモリ)を参照して未読メール保存数を取得し、未読メール保存数に対応する、仮想容器の動き情報、仮想容器の材質等を衝突条件情報記憶部39から読み出して取得する。例えば、衝突条件情報取得部31は、未読メール保存数「1件」のときは、図10(b)に示すように、未読メール保存数「1件」に対応する、仮想容器の動き情報「中」、及び、仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」を衝突条件情報記憶部39から読み出して取得する。
【0081】
また、衝突条件情報取得部31は、ユーザによって予め指定されている管理対象項目が画像保存空き容量であった場合には、画像管理部(若しくはメモリ)を参照して画像保存空き容量を取得し、画像保存空き容量に対応する、仮想容器の動き情報、仮想容器の材質等を衝突条件情報記憶部39から読み出して取得する。例えば、衝突条件情報取得部31は、画像保存空き容量「30%」のときは、図10(c)に示すように、画像保存空き容量「30%」に対応する、仮想容器の動き情報「中」、及び、仮想容器の材質等「プラスチック箱(中)」を衝突条件情報記憶部39から読み出して取得する。
【0082】
(仮想物体に関する情報の取得)
図11に示すように、仮想物体の数量、及び、仮想物体の材質等は、管理対象項目の種類によって異なる。従って、衝突条件情報取得部31は、ユーザによって予め指定されている一の管理対象項目に対応する、仮想物体の数量、及び、仮想物体の材質等を衝突条件情報記憶部39から読み出して取得する。
【0083】
即ち、衝突条件情報取得部31は、メモリに記憶されている指定管理対象項目情報から、ユーザによって予め指定されている管理対象項目を特定する。続いて、衝突条件情報取得部31は、特定した管理対象項目に対応する、仮想物体の数量、及び、仮想物体の材質等を衝突条件情報記憶部39から読み出して取得する。
【0084】
具体的には、衝突条件情報取得部31は、ユーザによって予め指定されている管理対象項目がバッテリー残量であった場合には、図11(a)に示すように、バッテリー残量に対応する、仮想物体の数量「50(個)」、及び、仮想物体の材質等「金属球(小)」を衝突条件情報記憶部39から読み出して取得する。
【0085】
また、衝突条件情報取得部31は、ユーザによって予め指定されている管理対象項目が未読メール保存数であった場合には、図11(b)に示すように、未読メール保存数に対応する、仮想物体の数量「2(枚)」、及び、仮想物体の材質等「プラスチックカード(小)」を衝突条件情報記憶部39から読み出して取得する。
【0086】
また、衝突条件情報取得部31は、ユーザによって予め指定されている管理対象項目が画像保存空き容量であった場合には、図11(c)に示すように、画像保存空き容量に対応する、仮想物体の数量「3(個)」、及び、仮想物体の材質等「プラスチック球(大)」を衝突条件情報記憶部39から読み出して取得する。
【0087】
衝突条件情報取得部31は、衝突条件情報記憶部39から読み出した衝突条件情報(仮想容器の動き情報、仮想容器の材質等、仮想物体の数量、仮想物体の材質等)を衝突情報生成部41(具体的には、衝突判定部43)に出力する。
【0088】
衝突情報生成部41は、衝突条件情報取得部31から取得した衝突条件情報に基づいて、仮想物体と仮想容器の内壁との衝突、及び、仮想物体同士の衝突を表現する衝突情報を生成する。つまり、衝突情報生成部41は、衝突条件情報(仮想容器の材質等)によって規定される仮想容器が、衝突条件情報(仮想容器の動き情報)に従って動くとともに、仮想容器の動きに従って衝突条件情報(仮想物体の材質等)によって規定される、衝突条件情報(仮想物体の数量)個の仮想物体が仮想容器内を動き回るときに生じる衝突情報を生成する。
【0089】
なお、衝突情報生成部41が、衝突条件情報取得部31から取得する衝突条件情報(仮想容器の動き情報)は、上述の如く、管理対象項目の数量値に応じたものであるから、衝突情報生成部41は、結局、管理対象項目の数量値に応じた動きで筐体が仮想的に動いたときに(仮想容器が動きたときに)、筐体の仮想的な動き(仮想容器の動き)に従って仮想物体が移動したときに生じる衝突情報を生成していることになる。
【0090】
第2の実施形態による電子機器2によれば、電子機器2が管理する値(管理対象項目の数量値)を視覚によらずに大雑把に確認することができる。しかも、筐体内にあたかも実際に何かが入っているかのように音と振動によって、電子機器2が管理する値を確認することができる。
つまり、電子機器2によれば、ユーザは、予め設定した始動条件の成立時に生じる電子機器2の振動の具合や衝突音の具合に基づいて(視覚によらずに)、仮想容器の動きを大雑把に把握することができる。よって、ユーザは、仮想容器の動きが多いときはバッテリー残量が多く、仮想容器の動きが少ないときはバッテリー残量が少ないという程度に衝突条件情報の内容(図10参照)を大まかに認識してさえいれば、大まかに認識している衝突条件情報の内容と、上述の如く把握した仮想容器の動き程度とから、管理対象項目の数量値を大雑把に確認することができる。
【0091】
以上、第1の実施形態、及び、第2の実施形態について説明したが、第1の実施形態、又は、第2の実施形態によれば、電子機器が管理する値を視覚によらずに大雑把に確認することができる。しかも、筐体内にあたかも実際に何かが入っているかのように音と振動によって、電子機器が管理する値を確認することができる。
【0092】
なお、ユーザが、電子機器1の振動の具合や衝突音の具合に基づいて仮想物体の数量を正しく把握できるように、衝突条件情報記憶部38が記憶する仮想容器の動き情報、及び、仮想容器の材質等は、図2に示すように、管理対象項目の種類、管理対象項目の数量値によらず一定としている。但し、ユーザによる仮想物体の数量の把握に支障がでない範囲の差異であれば、管理対象項目の種類、又は、管理対象項目の数量値に応じて異なる、仮想容器の動き情報、及び、仮想容器の材質等を衝突条件情報記憶部38に記憶してもよい。なお、衝突条件情報記憶部38は、ユーザによる仮想物体の数量の把握の支障がない範囲の差異として、図3に示すように、管理対象項目の種類に応じて異なる、仮想物体の材質等を記憶している。衝突条件情報記憶部39が記憶する図10図11に示す情報についても同様である。
【0093】
なお、第1の実施形態、及び、第2の実施形態において、管理対象項目の例として、バッテリー残量、未読メール保存数、画像保存空き容量、残時間について説明したが、管理対象項目は、数量値(ディジタル)によって電子機器によって管理(記憶)されるものであればよく、上記に限定されない。例えば、以下の数量に適用可能である。
【0094】
(物理的、論理的な数)
・メール数(送受信メール(保存)数、未送信メール保存数、特定者に係るメール数)
・ファイル・フォルダ数(写真(静止画)数、動画数、楽曲・アルバム・プレイリスト数、インストール済のアプリケーション数、実行中のアプリケーション数)
・アクセス・再生数(静止画、動画、楽曲等)、人数(アドレス帳登録数(メール/電話番号等)
・人数(所定期間の通信人数、特定者に係る通信数)、所定範囲内に存在する人数、待ち人数(レストラン、銀行等)、収容人数、予約人数、定数に対する空き人数等)
・歩数(総歩数、移動歩数、残り歩数等)
・エントリ数(アドレス帳登録数、アラーム設定数、メモ・予定登録数等)
・ウェブ上のページビュー数(ウェブページ、動画、音楽等のファイルも含む)
【0095】
(物理的、論理的な量)
・データサイズ(メール、画像等)
・ファイルサイズ
・ディスクの空きスペースの容量
・動画・楽曲等の長さ
・ドキュメントのページ数(総ページ数、未読のページ数等)
・ネット上の発言数(掲示板、Twitterのツイート数等)
・距離(総距離、移動距離、残距離、対象物・相手との距離等)
・速度(自身又は測定者の乗車車両の移動速度、歩行速度、制限速度等)
・歩幅(現歩幅、集計した歩幅等)
・滞在時間(現位置の滞在時間)
・テンポ(音楽のテンポ、歩行のテンポ等)
・温度(現在の気温、水温等、設定温度との差)
・湿度(現湿度、設定湿度との差)
・気圧(現気圧、設定気圧との差)
・高度(現高度(海抜)、設定高度との差)
・風速(現風速、設定風速との差)
・時間(経過時間、超過時間、予想時間(例えば、目的地到着、ガス欠迄の時間等)等)
・日時(現日時、設定日時、他の時間帯の日時を含む)
・年齢(自身又は対象者(集計値を含む)の年齢等)
・ガソリン残量
・金額(価格、残金(Suica(登録商標)等にチャージされている残金、クレジットカードの与信までの残り金額)など)
・進行度(例えば、ファイルコピーなど「待ち」が発生する作業の残り時間などを%であらわしたもの)
・重量(自身の体重、測定物(者)の重量等)
・電波の受信感度(現受信感度、平均受信感度)
・ネットワークの通信速度(現通信速度、平均通信速度等)
【0096】
なお、上記「論理的な数」及び「物理的、論理的な量」は便宜上の分類である。各数量値は、電子機器1、2によって、直接、計数又は測量され管理対象項目として、電子機器1、2に記憶されるか、若しくは、他の装置によって計数又は測量され、電子機器1、2に出力され、管理対象項目として電子機器1、2に記憶される。
【0097】
また、数値化したものも電子機器1、2の管理対象項目に含まれる。具体的には、電子機器1、2の状態、モード、どのアプリケーションを実行しているか等々を報知するために、数値化して管理対象項目としてもよい。例えば、当該電子機器1、2又は他の電子機器がマナーモードに設定されていれば数量値「1」、設定されていなければ数量値「0」とし、マナーモードの設定の有無を音声又は振動によって報知してもよい。また例えば、アプリケーションに関しては、実行しているアプリケーションの組み合せ毎に、仮想容器材質、仮想物体在材質、仮想物体の数量の対応関係を予め決めておき、音声又は振動からどのアプリケーションが実行されているか報知してもよい。
【0098】
また、上記実施例において、仮想物体の材質等(材質、形状・サイズ)、仮想容器の材質等について金属球(小)、プラスチック箱(中)の如く説明したが、衝突時に音声又は振動によって報知する質感のバラエティとしては、以下のようなものがある。
【0099】
(現象・状況による質感のバラエティ)
・名刺(カード):名刺(カードケース)に名刺(カード類)が入っていてカタカタという感じ
・菓子類:FRISK(登録商標)、サクマ式ドロップス(登録商標)のジャラジャラ、ガラガラという感じ
・小銭:財布、ポケットの中でチャラチャラという感じ
・楽器:マラカス、レインスティック、カシシが演奏された感じ
・鈴、ベル:鈴、ベル等が鳴らされた感じ
・紙束、札束:例えば、厚み方向にばさばさと振られた感じ
【0100】
(仮想物体自身のバラエティ)
玉(プラスチック球、鋼球(パチンコ弾など)、チョコボール等)、石、さいころ、小銭、ゴムボール、ピンポン玉、鈴、風鈴、ベル、くるみ、紙玉、紙片、カード(カード、トランプ等)、液体、液体+物体(水中にパチンコ玉、水と氷等)、菓子(飴等)
(仮想容器自身のバラエティ)
つるつるしたテクスチャ、ざらざらとしたテクスチャ、プラスチック、金属、紙、石、ゴム、紙(やわらかいも、ダンボール、ボール紙等)、表面にテクスチャがある物体(布、地面、壁、アスファルト、梨地、凸凹)
【0101】
なお、上記実施形態では、衝突態様として「仮想物体と仮想容器内壁との衝突」「仮想物体同士の衝突」とを例示したが、「衝突」には擦れる場合も含まれ、衝突角度に応じて音声、振動を変化させるようにしてもよい。また、仮想物体が、仮想容器内を移動する移動音(例えば、液体中を物体が移動)を定義し、音声、振動を出力してもよい。
【0102】
また、仮想容器の形状は、立方体、直方体に限定されるものではない。例えば、球体、円筒、錐体、その他の複雑な形(瓢箪、迷路等)であってもよい。また、衝突に際し、仮想物体に掛かる重力は、無視してもよいし、考慮してもよく、電子機器1、2(物理エンジン)において、重力の値(0G〜XG)を設定可能とする。(なお、Gの値が大きい場合、仮想容器の底面(重力方向の底部)への衝突が他の面に比べ多くなる等、報知される状況が変わってくる)。
【0103】
また、「液体+物体」と説明したように、仮想空間内の状況(物質)は、空気/真空とは限らない。電子機器1、2(物理エンジン)において仮想容器内の空間部分の粘性(充填物質)を設定可能とする。なお、例えば、水中では動きが鈍くなるのも質感を変える等、リアリティを出すようにしてもよい。
【0104】
なお、本発明の実施形態による電子機器1、2の各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本発明の実施形態による電子機器1、2の各処理に係る上述した種々の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、SDカード、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0105】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0106】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0107】
1、2…電子機器、10、11…始動条件成立判定部、30、31…衝突条件情報取得部、38、39…衝突条件情報記憶部、40、41…衝突情報生成部、42、43…衝突判定部、44、45…衝突情報選択部、48、49…衝突情報記憶部、50、51…報知部、52、53…振動部、54、55…音声出力部
図1
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