【実施例】
【0066】
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を更に詳しく説明するが、本発明は、これら実施例に限定されるものでない。
【0067】
(合成例1)
攪拌機、温度計及びコンデンサーを備えた500mL容のフラスコにトルエン60.8質量部、ステアリルアルコール(NAA−46;日本油脂株式会社製、水酸基価:207)8.4質量部を仕込み40℃まで昇温した。その後ステアリルアルコールが完全に溶解したのを確認し、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性タイプ(タケネート(登録商標)D−170N;三井化学株式会社製、NCO%:20.9)50質量部を仕込み70℃まで昇温させた。同温度で30分反応後、ジブチル錫ジラウレートを0.02質量部仕込み同温度で3時間保持した。その後、ポリカプロラクトン変性ヒドロキシエチルアクリレート(プラクセル(登録商標)FA2D;ダイセル化学工業株式会社(現 株式会社ダイセル)製、水酸基価:163)83.5質量部、ジブチル錫ジラウレート0.02質量部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.02質量部を仕込み、70℃で3時間保持して反応を終了した後、エバポレーターでトルエンを除去し、固形分100質量%のウレタンアクリレート(I)を得た。
【0068】
(合成例2)
合成例1と同様のフラスコにトルエン48.2質量部、ステアリルアルコール(NAA−46)4.2質量部を仕込み40℃まで昇温した。その後ステアリルアルコールが完全に溶解したのを確認し、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性タイプ(タケネート(登録商標)D−170N)25質量部を仕込み70℃まで昇温させた。同温度で30分反応後、ジブチル錫ジラウレートを0.02質量部仕込み同温度で3時間保持した。その後、ポリカプロラクトン変性ヒドロキシエチルアクリレート(プラクセル(登録商標)FA5;ダイセル化学工業株式会社(現 株式会社ダイセル)製、水酸基価:81.8)83.3質量部、ジブチル錫ジラウレート0.02質量部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.02質量部を仕込み、70℃で3時間保持して反応を終了した後、エバポレーターでトルエンを除去し、固形分100質量%のウレタンアクリレート(II)を得た。
【0069】
(合成例3)
合成例1と同様のフラスコにトルエン44.8質量部、ステアリルアルコール(NAA−46)4.6質量部を仕込み40℃まで昇温した。その後ステアリルアルコールが完全に溶解したのを確認し、キシリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト変性タイプ(タケネート(登録商標)D−110N;三井化学株式会社製、N.V.:75、NCO%:11.5)50質量部を仕込み70℃まで昇温させた。同温度で30分反応後、ジブチル錫ジラウレートを0.02質量部仕込み同温度で3時間保持した。その後、ポリカプロラクトン変性ヒドロキシエチルアクリレート(プラクセル(登録商標)FA5)91.7質量部、ジブチル錫ジラウレート0.02質量部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.02質量部を仕込み、70℃で3時間保持して反応を終了した後、エバポレーターでトルエンを除去し、固形分100質量%のウレタンアクリレート(III)を得た。
【0070】
(合成例4)
合成例1と同様のフラスコにトルエン61.3質量部、ベヘニルアルコール(NAA−422;日本油脂株式会社製、水酸基価:180)9.7質量部を仕込み40℃まで昇温した。その後ベヘニルアルコールが完全に溶解したのを確認し、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性タイプ(タケネート(登録商標)D−170N)50質量部を仕込み70℃まで昇温させた。同温度で30分反応後、ジブチル錫ジラウレートを0.02質量部仕込み同温度で3時間保持した。その後、ポリカプロラクトン変性ヒドロキシエチルアクリレート(プラクセル(登録商標)FA2D)83.4質量部、ジブチル錫ジラウレート0.02質量部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.02質量部を仕込み、70℃で3時間保持して反応を終了した後、エバポレーターでトルエンを除去し、固形分100質量%のウレタンアクリレート(IV)を得た。
【0071】
[膜形成用塗布液の調製]
<実施例1>
NKエステルA−TMPT−3EO(以下、本明細書では「A−TMPT−3EO」と略称する。)(新中村化学株式会社製)4.5gと合成例1で得たウレタンアクリレート(I)0.5gを混合し、DAROCUR(登録商標)1173(BASFジャパン株式会社製)(以下、本明細書では「DAROCUR1173」と略称する。)を0.25g(A−TMPT−3EOとウレタンアクリレート(I)の総質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−1Aを調製した。本実施例及び後述する実施例で使用するA−TMPT−3EOは(A)成分に該当する。本実施例並びに後述する実施例及び比較例で使用する、ウレタンアクリレート(I)は(B)成分に該当し、DAROCUR1173は(C)成分に該当する。
【0072】
<実施例2>
実施例1のA−TMPT−3EOを2.5g、ウレタンアクリレート(I)を2.5gに変更した以外は、実施例1と同様にインプリント材料PNI−2Aを調製した。
【0073】
<実施例3>
実施例1のA−TMPT−3EOを0.5g、ウレタンアクリレート(I)を4.5gに変更した以外は、実施例1と同様にインプリント材料PNI−3Aを調製した。
【0074】
<実施例4>
NKエステル(登録商標)A−TMPT−9EO(以下、本明細書では「A−TMPT−9EO」と略称する。)(新中村化学株式会社製)4.5gと合成例1で得たウレタンアクリレート(I)0.5gを混合し、DAROCUR1173を0.25g(A−TMPT−9EOとウレタンアクリレート(I)の総質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−4Aを調製した。本実施例及び後述する実施例で使用するA−TMPT−9EOは(A)成分に該当する。
【0075】
<実施例5>
実施例4のA−TMPT−9EOを2.5g、ウレタンアクリレート(I)を2.5gに変更した以外は、実施例4と同様にインプリント材料PNI−5Aを調製した。
【0076】
<実施例6>
実施例4のA−TMPT−9EOを0.5g、ウレタンアクリレート(I)を4.5gに変更した以外は、実施例4と同様にインプリント材料PNI−6Aを調製した。
【0077】
<実施例7>
NKエステル(登録商標)ATM−4E(以下、本明細書では「ATM−4E」と略称する。)(新中村化学株式会社製)4.5gと合成例1で得たウレタンアクリレート(I)0.5gを混合し、DAROCUR1173を0.25g(ATM−4Eとウレタンアクリレート(I)の総質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−7Aを調製した。本実施例及び後述する実施例で使用するATM−4Eは(A)成分に該当する。
【0078】
<実施例8>
実施例7のATM−4Eを2.5g、ウレタンアクリレート(I)を2.5gに変更した以外は、実施例7と同様にインプリント材料PNI−8Aを調製した。
【0079】
<実施例9>
実施例7のATM−4Eを0.5g、ウレタンアクリレート(I)を4.5gに変更した以外は、実施例7と同様にインプリント材料PNI−9Aを調製した。
【0080】
<実施例10>
KAYARAD(登録商標)DPEA−12(以下、本明細書では「DPEA−12」と略称する。)(日本化薬株式会社製)4.5gと合成例1で得たウレタンアクリレート(I)0.5gを混合し、DAROCUR1173を0.25g(DPEA−12とウレタンアクリレート(I)の総質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−10Aを調製した。本実施例及び後述する実施例で使用するDPEA−12は(A)成分に該当する。
【0081】
<実施例11>
実施例10のDPEA−12を2.5g、ウレタンアクリレート(I)を2.5gに変更した以外は、実施例10と同様にインプリント材料PNI−11Aを調製した。
【0082】
<実施例12>
実施例10のDPEA−12を0.5g、ウレタンアクリレート(I)を4.5gに変更した以外は、実施例10と同様にインプリント材料PNI−12Aを調製した。
【0083】
<実施例13>
A−TMPT−3EO4.5gと合成例2で得たウレタンアクリレート(II)0.5gを混合し、DAROCUR1173を0.25g(A−TMPT−3EOとウレタンアクリレート(II)の総質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−13Aを調製した。本実施例並びに後述する実施例及び比較例で使用するウレタンアクリレート(II)は(B)成分に該当する。
【0084】
<実施例14>
実施例13のA−TMPT−3EOを2.5g、ウレタンアクリレート(II)を2.5gに変更した以外は、実施例13と同様にインプリント材料PNI−14Aを調製した。
【0085】
<実施例15>
実施例13のA−TMPT−3EOを0.5g、ウレタンアクリレート(II)を4.5gに変更した以外は、実施例13と同様にインプリント材料PNI−15Aを調製した。
【0086】
<実施例16>
A−TMPT−9EO4.5gと合成例2で得たウレタンアクリレート(II)0.5gを混合し、DAROCUR1173を0.25g(A−TMPT−9EOとウレタンアクリレート(II)の総質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−16Aを調製した。
【0087】
<実施例17>
実施例16のA−TMPT−9EOを2.5g、ウレタンアクリレート(II)を2.5gに変更した以外は、実施例16と同様にインプリント材料PNI−17Aを調製した。
【0088】
<実施例18>
実施例16のA−TMPT−9EOを0.5g、ウレタンアクリレート(II)を4.5gに変更した以外は、実施例16と同様にインプリント材料PNI−18Aを調製した。
【0089】
<実施例19>
ATM−4E4.5gと合成例2で得たウレタンアクリレート(II)0.5gを混合し、DAROCUR1173を0.25g(ATM−4Eとウレタンアクリレート(II)の総質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−19Aを調製した。
【0090】
<実施例20>
実施例19のATM−4Eを2.5g、ウレタンアクリレート(II)を2.5gに変更した以外は、実施例19と同様にインプリント材料PNI−20Aを調製した。
【0091】
<実施例21>
実施例19のATM−4Eを0.5g、ウレタンアクリレート(II)を4.5gに変更した以外は、実施例19と同様にインプリント材料PNI−21Aを調製した。
【0092】
<実施例22>
DPEA−12 4.5gと合成例2で得たウレタンアクリレート(II)0.5gを混合し、DAROCUR1173を0.25g(DPEA−12とウレタンアクリレート(II)の総質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−22Aを調製した。
【0093】
<実施例23>
実施例22のDPEA−12を2.5g、ウレタンアクリレート(II)を2.5gに変更した以外は、実施例22と同様にインプリント材料PNI−23Aを調製した。
【0094】
<実施例24>
実施例22のDPEA−12を0.5g、ウレタンアクリレート(II)を4.5gに変更した以外は、実施例22と同様にインプリント材料PNI−24Aを調製した。
【0095】
<実施例25>
A−TMPT−3EO4.5gと合成例3で得たウレタンアクリレート(III)0.5gを混合し、DAROCUR1173を0.25g(A−TMPT−3EOとウレタンアクリレート(III)の総質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−25Aを調製した。本実施例並びに後述する実施例及び比較例で使用するウレタンアクリレート(III)は(B)成分に該当する。
【0096】
<実施例26>
実施例25のA−TMPT−3EOを2.5g、ウレタンアクリレート(III)を2.5gに変更した以外は、実施例25と同様にインプリント材料PNI−26Aを調製した。
【0097】
<実施例27>
実施例25のA−TMPT−3EOを0.5g、ウレタンアクリレート(III)を4.5gに変更した以外は、実施例25と同様にインプリント材料PNI−27Aを調製した。
【0098】
<実施例28>
A−TMPT−9EO4.5gと合成例3で得たウレタンアクリレート(III)0.5gを混合し、DAROCUR1173を0.25g(A−TMPT−9EOとウレタンアクリレート(III)の総質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−28Aを調製した。
【0099】
<実施例29>
実施例28のA−TMPT−9EOを2.5g、ウレタンアクリレート(III)を2.5gに変更した以外は、実施例28と同様にインプリント材料PNI−29Aを調製した。
【0100】
<実施例30>
実施例28のA−TMPT−9EOを0.5g、ウレタンアクリレート(III)を4.5gに変更した以外は、実施例28と同様にインプリント材料PNI−30Aを調製した。
【0101】
<実施例31>
ATM−4E4.5gと合成例3で得たウレタンアクリレート(III)0.5gを混合し、DAROCUR1173を0.25g(ATM−4Eとウレタンアクリレート(III)の総質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−31Aを調製した。
【0102】
<実施例32>
実施例31のATM−4Eを2.5g、ウレタンアクリレート(III)を2.5gに変更した以外は、実施例31と同様にインプリント材料PNI−32Aを調製した。
【0103】
<実施例33>
実施例31のATM−4Eを0.5g、ウレタンアクリレート(III)を4.5gに変更した以外は、実施例31と同様にインプリント材料PNI−33Aを調製した。
【0104】
<実施例34>
DPEA−12 4.5gと合成例3で得たウレタンアクリレート(III)0.5gを混合し、DAROCUR1173を0.25g(DPEA−12とウレタンアクリレート(III)の総質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−34Aを調製した。
【0105】
<実施例35>
実施例34のDPEA−12を2.5g、ウレタンアクリレート(III)を2.5gに変更した以外は、実施例34と同様にインプリント材料PNI−35Aを調製した。
【0106】
<実施例36>
実施例34のDPEA−12を0.5g、ウレタンアクリレート(III)を4.5gに変更した以外は、実施例34と同様にインプリント材料PNI−36Aを調製した。
【0107】
<実施例37>
A−TMPT−3EO4.5gと合成例4で得たウレタンアクリレート(IV)0.5gを混合し、DAROCUR1173を0.25g(A−TMPT−3EOとウレタンアクリレート(IV)の総質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−37Aを調製した。本実施例並びに後述する実施例及び比較例で使用するウレタンアクリレート(IV)は(B)成分に該当する。
【0108】
<実施例38>
実施例37のA−TMPT−3EOを2.5g、ウレタンアクリレート(IV)を2.5gに変更した以外は、実施例37と同様にインプリント材料PNI−38Aを調製した。
【0109】
<実施例39>
実施例37のA−TMPT−3EOを0.5g、ウレタンアクリレート(IV)を4.5gに変更した以外は、実施例37と同様にインプリント材料PNI−39Aを調製した。
【0110】
<実施例40>
A−TMPT−9EO4.5gと合成例3で得たウレタンアクリレート(IV)0.5gを混合し、DAROCUR1173を0.25g(A−TMPT−9EOとウレタンアクリレート(IV)の総質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−40Aを調製した。
【0111】
<実施例41>
実施例40のA−TMPT−9EOを2.5g、ウレタンアクリレート(IV)を2.5gに変更した以外は、実施例40と同様にインプリント材料PNI−41Aを調製した。
【0112】
<実施例42>
実施例40のA−TMPT−9EOを0.5g、ウレタンアクリレート(IV)を4.5gに変更した以外は、実施例40と同様にインプリント材料PNI−42Aを調製した。
【0113】
<実施例43>
IVATM−4E4.5gと合成例3で得たウレタンアクリレート(IV)0.5gを混合し、DAROCUR1173を0.25g(ATM−4Eとウレタンアクリレート(IV)の総質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−43Aを調製した。
【0114】
<実施例44>
IV実施例43のATM−4Eを2.5g、ウレタンアクリレート(IV)を2.5gに変更した以外は、実施例43と同様にインプリント材料PNI−44Aを調製した。
【0115】
<実施例45>
実施例43のATM−4Eを0.5g、ウレタンアクリレート(IV)を4.5gに変更した以外は、実施例43と同様にインプリント材料PNI−45Aを調製した。
【0116】
<実施例46>
DPEA−12 4.5gと合成例3で得たウレタンアクリレート(IV)0.5gを混合し、DAROCUR1173を0.5g(DPEA−12とウレタンアクリレート(IV)の総質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−46Aを調製した。
【0117】
<実施例47>
実施例46のDPEA−12を2.5g、ウレタンアクリレート(IV)を2.5gに変更した以外は、実施例46と同様にインプリント材料PNI−47Aを調製した。
【0118】
<実施例48>
実施例46のDPEA−12を0.5g、ウレタンアクリレート(IV)を4.5gに変更した以外は、実施例46と同様にインプリント材料PNI−48Aを調製した。
【0119】
<実施例49>
DPEA−12 2.5g、合成例1で得たウレタンアクリレート(I)2.5g及びアクリル酸0.005gを混合し、Lucirin(登録商標)TPO(BASFジャパン株式会社製)(以下、本明細書では「Lucirin TPO」と略称する。)を0.125g(DPEA−12、ウレタンアクリレート(I)及びアクリル酸の総質量に対して2.5phr)加え、インプリント材料PNI−49Aを調製した。本実施例及び後述する実施例で使用するLucirin TPOは(C)成分に該当する。
【0120】
<実施例50>
DPEA−12 1.25g、ウレタンアクリレート(I)1.25g及びアクリル酸2.5gを混合し、Lucirin TPOを0.125g(DPEA−12、ウレタンアクリレート(I)及びアクリル酸の総質量に対して2.5phr)加え、インプリント材料PNI−50Aを調製した。
【0121】
<実施例51>
実施例49のアクリル酸をKAYARAD(登録商標)NPGDA(日本化薬株式会社製)(以下、本明細書では「NPGDA」と略称する。)に変更した以外は、実施例49と同様にインプリント材料PNI−51Aを調製した。本実施例及び後述する実施例で使用するNPGDAは、重合性基を2つ有するが、エチレンオキサイドユニットを有さないため、(A)成分に該当しない。
【0122】
<実施例52>
実施例50のアクリル酸をNPGDAに変更した以外は、実施例50と同様にインプリント材料PNI−52Aを調製した。
【0123】
<実施例53>
実施例49のアクリル酸をKAYARAD(登録商標)PET−30(日本化薬株式会社製)(以下、本明細書では「PET−30」と略称する。)に変更した以外は、実施例49と同様にインプリント材料PNI−53Aを調製した。本実施例及び後述する実施例で使用するPET−30は、重合性基を複数有するが、エチレンオキサイドユニットを有さないため、(A)成分に該当しない。
【0124】
<実施例54>
実施例50のアクリル酸をPET−30に変更した以外は、実施例50と同様にインプリント材料PNI−54Aを調製した。
【0125】
<実施例55>
実施例49のアクリル酸をKAYARAD(登録商標)DPHA(日本化薬株式会社製)(以下、本明細書では「DPHA」と略称する。)に変更した以外は、実施例49と同様にインプリント材料PNI−55Aを調製した。本実施例及び後述する実施例並びに比較例で使用するDPHAは、重合性基を複数有するが、エチレンオキサイドユニットを有さないため、(A)成分に該当しない。
【0126】
<実施例56>
実施例50のアクリル酸をDPHAに変更した以外は、実施例50と同様にインプリント材料PNI−56Aを調製した。
【0127】
<実施例57>
DPEA−12 2.5g、ウレタンアクリレート(I)2.5g、NKエステルAM−30G(新中村化学工業株式会社製)(以下、本明細書では「AM−30G」と略称する。)0.25g及びNPGDA2.75gを混合し、Lucirin TPOを0.2g(DPEA−12、ウレタンアクリレート(I)、AM−30G及びNPGDAの総質量に対して2.5phr)加え、インプリント材料PNI−57Aを調製した。本実施例及び後述する実施例で使用するAM−30Gは(A)成分に該当する。
【0128】
<実施例58>
実施例57のAM−30Gを0.5gに、NPGDAを2.5gに変更した以外は、実施例57と同様にインプリント材料PNI−58Aを調製した。
【0129】
<実施例59>
実施例57のAM−30Gを0.75gに、NPGDAを2.25gに変更した以外は、実施例57と同様にインプリント材料PNI−59Aを調製した。
【0130】
<実施例60>
I実施例57のAM−30Gを1gに、NPGDAを2gに変更した以外は、実施例57と同様にインプリント材料PNI−60Aを調製した。
【0131】
<実施例61>
実施例49のウレタンアクリレート(I)を合成例2で得たウレタンアクリレート(II)に変更した以外は、実施例49と同様にインプリント材料PNI−61Aを調製した。
【0132】
<実施例62>
実施例50のウレタンアクリレート(I)を合成例2で得たウレタンアクリレート(II)に変更した以外は、実施例50と同様にインプリント材料PNI−62Aを調製した。
【0133】
<実施例63>
実施例51のウレタンアクリレート(I)を合成例2で得たウレタンアクリレート(II)に変更した以外は、実施例51と同様にインプリント材料PNI−63Aを調製した。
【0134】
<実施例64>
実施例52のウレタンアクリレート(I)を合成例2で得たウレタンアクリレート(II)に変更した以外は、実施例52と同様にインプリント材料PNI−64Aを調製した。
【0135】
<実施例65>
実施例53のウレタンアクリレート(I)を合成例2で得たウレタンアクリレート(II)に変更した以外は、実施例53と同様にインプリント材料PNI−65Aを調製した。
【0136】
<実施例66>
実施例54のウレタンアクリレート(I)を合成例2で得たウレタンアクリレート(II)に変更した以外は、実施例54と同様にインプリント材料PNI−66Aを調製した。
【0137】
<実施例67>
実施例55のウレタンアクリレート(I)を合成例2で得たウレタンアクリレート(II)に変更した以外は、実施例55と同様にインプリント材料PNI−67Aを調製した。
【0138】
<実施例68>
実施例56のウレタンアクリレート(I)を合成例2で得たウレタンアクリレート(II)に変更した以外は、実施例56と同様にインプリント材料PNI−68Aを調製した。
【0139】
<実施例69>
実施例57のウレタンアクリレート(I)を合成例2で得たウレタンアクリレート(II)に変更した以外は、実施例57と同様にインプリント材料PNI−69Aを調製した。
【0140】
<実施例70>
実施例58のウレタンアクリレート(I)を合成例2で得たウレタンアクリレート(II)に変更した以外は、実施例58と同様にインプリント材料PNI−70Aを調製した。
【0141】
<実施例71>
実施例59のウレタンアクリレート(I)を合成例2で得たウレタンアクリレート(II)に変更した以外は、実施例59と同様にインプリント材料PNI−71Aを調製した。
【0142】
<実施例72>
実施例60のウレタンアクリレート(I)を合成例2で得たウレタンアクリレート(II)に変更した以外は、実施例60と同様にインプリント材料PNI−72Aを調製した。
【0143】
<実施例73>
実施例49のウレタンアクリレート(I)を合成例3で得たウレタンアクリレート(III)に変更した以外は、実施例49と同様にインプリント材料PNI−73Aを調製した。
【0144】
<実施例74>
実施例50のウレタンアクリレート(I)を合成例3で得たウレタンアクリレート(III)に変更した以外は、実施例50と同様にインプリント材料PNI−74Aを調製した。
【0145】
<実施例75>
実施例51のウレタンアクリレート(I)を合成例3で得たウレタンアクリレート(III)に変更した以外は、実施例51と同様にインプリント材料PNI−75Aを調製した。
【0146】
<実施例76>
実施例52のウレタンアクリレート(I)を合成例3で得たウレタンアクリレート(III)に変更した以外は、実施例52と同様にインプリント材料PNI−76Aを調製した。
【0147】
<実施例77>
実施例53のウレタンアクリレート(I)を合成例3で得たウレタンアクリレート(III)に変更した以外は、実施例53と同様にインプリント材料PNI−77Aを調製した。
【0148】
<実施例78>
実施例54のウレタンアクリレート(I)を合成例3で得たウレタンアクリレート(III)に変更した以外は、実施例54と同様にインプリント材料PNI−78Aを調製した。
【0149】
<実施例79>
実施例55のウレタンアクリレート(I)を合成例3で得たウレタンアクリレート(III)に変更した以外は、実施例55と同様にインプリント材料PNI−79Aを調製した。
【0150】
<実施例80>
実施例56のウレタンアクリレート(I)を合成例3で得たウレタンアクリレート(III)に変更した以外は、実施例56と同様にインプリント材料PNI−80Aを調製した。
【0151】
<実施例81>
実施例57のウレタンアクリレート(I)を合成例3で得たウレタンアクリレート(III)に変更した以外は、実施例57と同様にインプリント材料PNI−81Aを調製した。
【0152】
<実施例82>
実施例58のウレタンアクリレート(I)を合成例3で得たウレタンアクリレート(III)に変更した以外は、実施例58と同様にインプリント材料PNI−82Aを調製した。
【0153】
<実施例83>
実施例59のウレタンアクリレート(I)を合成例3で得たウレタンアクリレート(III)に変更した以外は、実施例59と同様にインプリント材料PNI−83Aを調製した。
【0154】
<実施例84>
実施例60のウレタンアクリレート(I)を合成例3で得たウレタンアクリレート(III)に変更した以外は、実施例60と同様にインプリント材料PNI−84Aを調製した。
【0155】
<実施例85>
実施例49のウレタンアクリレート(I)を合成例4で得たウレタンアクリレート(IV)に変更した以外は、実施例49と同様にインプリント材料PNI−85Aを調製した。
【0156】
<実施例86>
実施例50のウレタンアクリレート(I)を合成例4で得たウレタンアクリレート(IV)に変更した以外は、実施例50と同様にインプリント材料PNI−86Aを調製した。
【0157】
<実施例87>
実施例51のウレタンアクリレート(I)を合成例4で得たウレタンアクリレート(IV)に変更した以外は、実施例51と同様にインプリント材料PNI−87Aを調製した。
【0158】
<実施例88>
実施例52のウレタンアクリレート(I)を合成例4で得たウレタンアクリレート(IV)に変更した以外は、実施例52と同様にインプリント材料PNI−88Aを調製した。
【0159】
<実施例89>
実施例53のウレタンアクリレート(I)を合成例4で得たウレタンアクリレート(IV)に変更した以外は、実施例53と同様にインプリント材料PNI−89Aを調製した。
【0160】
<実施例90>
実施例54のウレタンアクリレート(I)を合成例4で得たウレタンアクリレート(IV)に変更した以外は、実施例54と同様にインプリント材料PNI−90Aを調製した。
【0161】
<実施例91>
実施例55のウレタンアクリレート(I)を合成例4で得たウレタンアクリレート(IV)に変更した以外は、実施例55と同様にインプリント材料PNI−91Aを調製した。
【0162】
<実施例92>
実施例56のウレタンアクリレート(I)を合成例4で得たウレタンアクリレート(IV)に変更した以外は、実施例56と同様にインプリント材料PNI−92Aを調製した。
【0163】
<実施例93>
実施例57のウレタンアクリレート(I)を合成例4で得たウレタンアクリレート(IV)に変更した以外は、実施例57と同様にインプリント材料PNI−93Aを調製した。
【0164】
<実施例94>
実施例58のウレタンアクリレート(I)を合成例4で得たウレタンアクリレート(IV)に変更した以外は、実施例58と同様にインプリント材料PNI−94Aを調製した。
【0165】
<実施例95>
実施例59のウレタンアクリレート(I)を合成例4で得たウレタンアクリレート(IV)に変更した以外は、実施例59と同様にインプリント材料PNI−95Aを調製した。
【0166】
<実施例96>
実施例60のウレタンアクリレート(I)を合成例4で得たウレタンアクリレート(IV)に変更した以外は、実施例60と同様にインプリント材料PNI−96Aを調製した。
【0167】
<比較例1>
DPHA4.5gと合成例1で得たウレタンアクリレート(I)0.5gを混合し、DAROCUR1173を0.5g(DPHAとウレタンアクリレート(I)の総質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−1Bを調製した。本比較例及び後述する比較例は、本発明の必須成分である(A)成分を含まない例である。
【0168】
<比較例2>
比較例1のDPHAを2.5g、ウレタンアクリレート(I)を2.5gに変更した以外は、比較例1と同様にインプリント材料PNI−2Bを調製した。
【0169】
<比較例3>
比較例1のDPHAを0.5g、ウレタンアクリレート(I)を4.5gに変更した以外は、比較例13と同様にインプリント材料PNI−3Bを調製した。
【0170】
<比較例4>
合成例1で得たウレタンアクリレート(I)5gへDAROCUR1173を0.25g(ウレタンアクリレート(I)の質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−4Bを調製した。
【0171】
<比較例5>
DPHA4.5gと合成例2で得たウレタンアクリレート(II)0.5gを混合し、DAROCUR1173を0.25g(DPHAとウレタンアクリレート(II)の総質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−5Bを調製した。
【0172】
<比較例6>
比較例5のDPHAを2.5g、ウレタンアクリレート(II)を2.5gに変更した以外は、比較例5と同様にインプリント材料PNI−6Bを調製した。
【0173】
<比較例7>
比較例5のDPHAを0.5g、ウレタンアクリレート(II)を4.5gに変更した以外は、比較例5と同様にインプリント材料PNI−7Bを調製した。
【0174】
<比較例8>
合成例2で得たウレタンアクリレート(II)5gへDAROCUR1173を0.25g(ウレタンアクリレート(II)の質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−8Bを調製した。
【0175】
<比較例9>
DPHA4.5gと合成例3で得たウレタンアクリレート(III)0.5gを混合し、DAROCUR1173を0.25g(DPHAとウレタンアクリレート(III)の総質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−9Bを調製した。
【0176】
<比較例10>
比較例9のDPHAを2.5g、ウレタンアクリレート(III)を2.5gに変更した以外は、比較例9と同様にインプリント材料PNI−10Bを調製した。
【0177】
<比較例11>
比較例9のDPHAを0.5g、ウレタンアクリレート(III)を4.5gに変更した以外は、比較例9と同様にインプリント材料PNI−11Bを調製した。
【0178】
<比較例12>
合成例3で得たウレタンアクリレート(III)5gへDAROCUR1173を0.25g(ウレタンアクリレート(III)の質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−12Bを調製した。
【0179】
<比較例13>
DPHA4.5gと合成例4で得たウレタンアクリレート(IV)0.5gを混合し、DAROCUR1173を0.25g(DPHAとウレタンアクリレート(IV)の総質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−13Bを調製した。
【0180】
<比較例14>
比較例13のDPHAを2.5g、ウレタンアクリレート(IV)を2.5gに変更した以外は、比較例13と同様にインプリント材料PNI−14Bを調製した。
【0181】
<比較例15>
比較例13のDPHAを0.5g、ウレタンアクリレート(IV)を4.5gに変更した以外は、比較例13と同様にインプリント材料PNI−15Bを調製した。
【0182】
<比較例16>
合成例4で得たウレタンアクリレート(IV)5gへDAROCUR1173を0.25g(ウレタンアクリレート(IV)の質量に対して5phr)加え、インプリント材料PNI−16Bを調製した。
【0183】
[光インプリント]
ナノインプリント装置は、NM−0801HB(明昌機工株式会社製)を使用した。実施例1乃至実施例96並びに比較例1乃至比較例16で得られた各インプリント材料を用い、パターニング試験した。パターニング試験に用いたモールドはシリコン製であり、パターンは100nmのラインアンドスペースパターン(以下、本明細書ではL/Sと略称する。)、およびピッチ270nm、高さ350nmである正三角形配列のモスアイパターン(NTTアドバンステクノロジ株式会社製)(以下、本明細書ではモスアイと略称する。)の2種類を使用した。モールドは事前にオプツール(登録商標)DSX(ダイキン工業株式会社製)をノベックHFE−7100(住友スリーエム株式会社)(以下、本明細書ではノベックHFE−7100と略称する。)で0.1質量%に希釈した溶液へ浸漬し、温度が90℃、湿度が90RH%の高温高湿装置を用いて1時間処理し、ノベックHFE−7100でリンス後、エアーで乾燥させたものを使用した。
【0184】
[スチールウール擦傷試験]
試験機は大栄精機(有)製を使用し、♯0000のスチールウールを使用した。単位面積当たりの荷重は380g/cm
2とし、上記スチールウールを10往復させた。また、L/Sパターンについてはラインと垂直方向に上記スチールウールを往復させた。擦傷後の傷本数について以下のように評価した結果を表1乃至表4に示す。
0〜10本:A
11〜20本:B
21〜30本:C
31〜40本:D
41本以上:E
【0185】
実施例1で得たインプリント材料PNI−1Aをガラス基板上にスピンコートし、シリコン製モールドを接着させた状態で、光インプリント装置に設置した。光インプリントは、常時23℃の条件で、a)10秒間かけて1000Nまで加圧、b)高圧水銀ランプを用いて500mJ/cm
2の露光、c)10秒間かけて除圧、d)モールドと基板を分離して離型、というシーケンスで行い、L/Sおよびモスアイが転写された膜をそれぞれ得た。そしてそれぞれの膜について、スチールウール擦傷試験を行った。このとき、L/Sについてはラインと垂直方向に擦傷試験を行った。そして試験後の傷本数を観察した。
【0186】
実施例2乃至実施例96で得た各インプリント材料を使用した以外は上記と同様の方法で、光インプリントおよびスチールウール擦傷試験を行った。
【0187】
比較例1乃至比較例16で得た各インプリント材料を使用した以外は上記と同様の方法で、光インプリントおよびスチールウール擦傷試験を行った。
【0188】
【表1】
【0189】
【表2】
【0190】
【表3】
【0191】
【表4】
【0192】
表1乃至表3の結果から実施例1乃至実施例96で得たインプリント材料を用いた場合は、いずれもスチールウール擦傷試験後に発生する傷の本数は少なく、耐擦傷性が確認された。一方、表4の結果から比較例1乃至比較例16で得たインプリント材料を用いた場合は、いずれも傷が多数発生し、十分な耐擦傷性は見られなかった。以上の結果から、本発明のインプリント材料を基材に塗布して得られる膜は、インプリント後も耐擦傷性を有するものとなる。