【文献】
Ericsson, ST-Ericsson,On enhanced PDCCH design, 3GPP TSG-RAN WG1#66b R1-112928,2011年10月 4日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_66b/Docs/R1-112928.zip>
【文献】
ETRI,Remaining details of non-interleaving R-PDCCH search space[online], 3GPP TSG-RAN WG1#63 R1-106169,2010年11月 9日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_63/Docs/R1-106169.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記PDSCHは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション−アドバンスト(LTE−A)通信規格のリリース10によって規定される、請求項4に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本開示の例示的な実施形態は、無線通信ネットワークにおけるサーチスペース決定のための方法、システム、および装置を含むが、これらに限定されない。
【0007】
当業者の研究の内容を他の当業者へ伝えるために当業者により一般に使用される用語を用いて、例示的な実施形態の様々な態様について説明する。しかしながら、当業者であれば分かるように、説明した態様の一部と共に使用して幾つかの別の実施形態が実施されてもよい。説明の目的で、例示的な実施形態の完全な理解を与えるために、特定の数、材料、および構成が記載される。しかしながら、当業者であれば分かるように、特定の詳細を伴うことなく、別の実施形態が実施されてもよい。他の場合には、例示的な実施形態を分かりにくくしないように、良く知られた特徴が省かれ或いは簡略化される。
【0008】
また、例示的な実施形態の理解に最も役立つ態様で、様々な動作を複数の別個の動作として順次に説明するが、説明の順序は、これらの動作が必ず順序に依存することを意味するように解釈されるべきでない。特に、これらの動作は、与えられた順序で行なわれる必要がない。
【0009】
「1つの実施形態」なる語句が繰り返し使用される。この語句は、一般に、同じ実施形態のことに言及していないが、同じ実施形態であってもよい。「備える」、「有する」、および「含む」という用語は、文脈が別段定めなければ同意語である。語句「A/B」は「AまたはB」を意味する。語句「Aおよび/またはB」は「(A)、(B)、または(AおよびB)」を意味する。語句「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」は「(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(AおよびC)、(BおよびC)、または(A、B、およびC)」を意味する。語句「(A)B」は「(B)または(AB)」を意味し、すなわち、Aは任意である。
【0010】
本明細書中では、特定の実施形態を図示して説明しているが、当業者であれば分かるように、本開示の実施形態の範囲から逸脱することなく、多種多様な代わりのおよび/または等価な実施が、図示して説明される特定の実施形態に取って代えられてもよい。この出願は、本明細書中で論じられる実施形態の任意の適合または変化を網羅するように意図される。したがって、本開示の実施形態が特許請求の範囲およびその等価物のみによって限定されることが明らかに意図される。
【0011】
本明細書中で使用される用語「モジュール」とは、特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、1つ以上のソフトウェアプログラムまたはファームウェアプロセスを実行するプロセッサ(共有、専用、またはグループ)および/またはメモリ、組み合わせ論理回路、および/または、説明された機能性を与える他の適したコンポーネントのことであってもよく、これらの一部であってもよく、これらを含んでもよい。
【0012】
図1は、様々な実施形態に係る無線通信ネットワーク100を概略的に示す。無線通信ネットワーク100(以下、「ネットワーク100」)は、次世代汎用移動通信システム(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)などの第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークのアクセスネットワークであってもよい。ネットワーク100は、携帯機器または携帯端末、例えばユーザ機器(UE)108と無線通信するように構成される基地局、例えばエンハンスドノード基地局(eNB)104を含んでもよい。本発明の実施形態はLTEネットワークに関連して説明されるが、幾つかの実施形態は他のタイプの無線アクセスネットワークと共に使用されてもよい。
【0013】
eNB104は、UE108との通信、例えばMU−MIMO動作との通信をスケジューリングするために、使用するPDCCHと関連する利得限界を克服するように構成されてもよい。実施形態において、eNB104は、そのような目的のために使用されてこなかったかもしれない物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)スペースへのダウンリンク制御情報(DCI)送信を拡張することによってLTE無線通信中にスケジューリングされてもよいUE108の数を増大させるように構成されてもよい。特に、eNB104は、PDSCHスペース内で制御スペースを規定することによってサーチスペース候補(すなわち、DCIの想定し得るベアラ)を決定する、規定する、および/または、割り当てるように構成されてもよい。この新たな制御スペースは、エンハンスド物理ダウンリンク制御チャネル(E−PDCCH)内に含まれてもよい。これは、少なくとも、E−PDCCH動作がPDCCH動作の能力を拡張して高めることができるからである。
【0014】
実施形態において、E−PDCCHは、E−PDCCH動作がPDSCHリソースブロックの一部を費やすようにPDSCHと関連付けられてもよい。他の実施形態において、従前の3GPP LTEリリースにおいてPDSCHに割り当てられたリソースブロックは、PDSCHの定義から取り除かれて、PDSCHとは無関係なリソースブロックとしてE−PDSCHに割り当てられてもよい。実施形態において、E−PDCCHは、PDCCH、E−PDCCH、およびPDSCHに同時に同じリソースブロックの一部が割り当てられるように、PDCCHに割り当てられるリソースブロックの一部と、PDSCHに割り当てられるリソースブロックの一部とを費やすべく規定されてもよい。
【0015】
eNB104は、受信モジュール112、送信モジュール116、およびプロセッサモジュール120を含んでもよい。eNB104は、受信モジュール112を使用して、UE108から信号を受信してもよい。eNB104は、送信モジュール116を使用して、UE108へ信号を送信してもよい。受信モジュール112および送信モジュール116は、1つ以上のアンテナ124を使用して信号を送受信してもよい。プロセッサモジュール120は、UE108から情報を受けるために受信モジュール112に結合されてもよく、また、UE108へ情報を送信するために送信モジュール116に結合されてもよい。
【0016】
プロセッサモジュール120は通信モジュール128を含んでもよい。プロセッサモジュール120は、通信モジュール128を介してUE108との通信を開始して維持するように構成されてもよい。通信モジュール128は、特定のサーチスペース設計と関連する所定数の仮想リソースブロック(VRB)をそのサーチスペースのために割り当てられた所定数の物理リソースブロック(PRB)へマッピングするように構成されるマッパーモジュール130を含んでもよい。通信モジュール128は、PDSCH、PDCCH、およびE−PDCCHのうちの1つ以上を介してUE108へ信号を送信するように構成されてもよい。
【0017】
E−PDCCHは、(制御チャネルエレメント(CCE)ベースの代わりに)物理リソースブロック(PRB)ベースの多重化を使用して、PDSCH領域内に導入されてもよい。E−PDCCHは、異機種ネットワーク(ヘットネット)シナリオにおいて、PDCCH容量と、ボルスターエンハンスドセル間干渉調整(eICIC)サポートとを高めるために使用されてもよい。レガシーPDCCHシステムに関してICICを行なうことができないのは、PDCCHインターリービングに起因する場合がある。言い換えると、DCIフォーマットの送信のために使用されるPDCCH CCEは、チャネルの帯域幅(BW)全体にわたって不規則な態様で分配される場合があり、また、ICICの実行を困難にする場合がある。一方、PDSCH領域におけるE−PDCCHは、PRBベースであってもよく、それにより、周波数領域ICICをサポートする利点を拡張してもよい。以下で更に詳しく述べるように、実施形態では、E−PDCCHがUE108のためにサーチスペースを規定するおよび/または割り当てることによって実施されてもよい。
【0018】
プロセッサモジュール120がエンコーダモジュール132を含んでもよい。エンコーダモジュール132は、エンコーダとして構成されてもよく、また、サーチスペースの様々なパラメータを規定してもよい。サーチスペースは、PDCCHブラインドデコーディング中にUE108により追跡されるべきリソースのセットであってもよい。サーチスペース設計は、E−PDCCH動作の多くの態様のうちの1つであってもよい。3GPP LTE−Aのリリース10にはリレーPDCCH(R−PDCCH)が導入された。また、R−PDCCHが確立された基準を与えてもよく、この基準から、E−PDCCHが3GPP LTE−Aのリリース11において実施されてもよい。しかしながら、E−PDCCHは、R−PDCCHに優る大きな利得利益を与えてもよい。例えば、周波数ダイバーシティ利得および周波数スケジューリング利得の両方がE−PDCCH動作において同時に利用されてもよい。他の例として、E−PDCCHは、より小さいアグリゲーションレベル(例えば、アグリゲーションレベル1およびアグリゲーションレベル2)において役立ち得るチャネル依存E−PDCCHスケジューリング利得をUE108が十分に利用できるようにしてもよい。本明細書中で使用されるアグリゲーションレベルは、1つのDCIフォーマットを送信するために集められるCCEの数として規定されてもよい。後段の図では、E−PDCCHサーチスペース設計の実施形態について説明する。後述する実施形態の1つの利点は、eNB104によって構成されるE−PDCCHのために割り当てられる全ての想定し得る物理リソースブロック(PRB)にわたってサーチスペースを広げることができ、また、サーチスペースによって、より多くのUEを既に存在するリソースにわたってスケジューリングできるという点である。
【0019】
LTEリリース10において、バックホール制御情報のための仮想リソースブロック(VRB)の1つのセットは、リレーノード(RN)固有の基準に基づいて上位層により半静的に構成されてしまってもよい。リリース8サーチスペース方法論は、LTEリリース10のR−PDCCH設計のために再使用された。しかしながら、あるとすれば、R−PDCCHのための周波数スケジューリング利得を利用するという幾つかの最適化考慮がリリース10に含まれた。低いアグリゲーションレベルで周波数スケジューリング利得を可能にするために、本明細書中に記載される技術は、割り当てられたVRBにわたってサーチスペース候補を広げるべく使用されてもよい。
【0020】
UE108において、プロセッサモジュール148は、受信モジュール136および送信モジュール140に結合されてもよく、また、UE108とeNB104との間で通信される信号の状態で送信される情報をデコードおよびエンコードするように構成されてもよい。プロセッサモジュールは通信モジュール152とデコーダモジュール156とを含んでもよい。プロセッサモジュール148は、通信モジュール152を使用して、PDCCH、PDSCH、およびE−PDCCHのうちの任意の1つ以上を介してeNB104からデータを受けるおよび/またはeNB104からの情報を制御するように構成されてもよい。デコーダモジュール156は、通信モジュール152に結合されてもよく、また、多くのVRBによって伝えられるダウンリンク制御情報(DCI)をデコードするように構成されてもよい。VRBは、E−PDCCHのサーチスペース候補として割り当てられてもよい。また、デコーダモジュール156は、サーチスペース候補のうちの隣接する候補間に位置される場合がある1つ以上のVRBギャップを飛び越えて、UE108に関連するサーチスペースにより規定されるサーチスペース候補をチェックするように構成されてもよい。VRBのギャップを飛び越えることにより、デコーダモジュール156は、UE108が計算サイクルを減らして電力消費量を減らすことができるようにしてもよい。
【0021】
図2Aおよび
図2Bは、様々な実施形態にしたがって、DCIのアグリゲーションレベルに基づき、また、隣接するサーチスペース候補間の所定の間隔に基づき、E−PDCCHのサーチスペース候補のセットを決定するサーチスペース設計を示す。
【0022】
図2Aおよび
図2Bは、様々な実施形態における、DCIをエンコードするためにエンコーダモジュール132により使用されてもよいサーチスペース設計を示す。アグリゲーションレベルΛ={1,2,4,8}におけるE−PDCCHのUE固有のサーチスペース
【数1】
は、VRBの単位、例えば16VRBに関してE−PDCCHリソースのセットによって規定されてもよい。想定し得るDCI送信のためにeNB104により割り当てられるVRBのUE固有の指数は、以下によって与えられる。
【数2】
(方程式1)
【0023】
方程式1において、
【数3】
は、特定のUEのためのE−PDCCHリソースとして利用できるVRBの総数であってもよい。iは、アグリゲーションレベルΛの指数であってもよく、また、i=0,...,Λ−1のセットの範囲にまたがってもよい。M(Λ)は、E−PDCCHリソースの所定のセット内で監視すべきサーチスペース候補の数であってもよい。mは、E−PDCCHリソースのそれぞれをm=0,...,M(Λ)−1として指標付けしてもよい。パラメータ
【数4】
は、eNB104により構成されるおよび/または割り当てられる
【数5】
個のVRB内のアグリゲーションレベルΛにおける2つの連続するサーチスペース候補間のVRBギャップであってもよい。実施形態において、
【数6】
は、例えば
【数7】
の場合には、VRBのベースライン数に基づいて予め規定されてもよい。
【0024】
開示の実施例によれば、eNB104は、周波数スケジューリング利得をeNB104スケジューリングによって得ることができるように、方程式1にしたがって、アグリゲーションレベル1およびアグリゲーションレベル2において均一に分配されるサーチスペース候補内の1つ以上のVRBへとDCIをエンコードしてもよい。
【0025】
eNB104のエンコーダモジュール132は、方程式1を使用して、E−PDCCHリソースのセット
【数8】
から、1つ以上のVRB
【数9】
を選択してもよく、したがって、eNB104は、利用可能なリソースのVRBのうちの選択されたVRBへとDCIをエンコードしてもよい。その後、eNB104は、マッパーモジュール130を用いて、エンコードされたVRBをUE108への送信のためにPRBへとマッピングしてもよい。
【0026】
eNB104は、方程式1に基づいて
図2Aのサーチスペース候補を決定してもよい。
図2Aのサーチスペース設計に関して、eNB104は、6個のサーチスペース候補がアグリゲーションレベル1およびアグリゲーションレベル2のそれぞれにおいて分配されてもよいことを決定してもよい。eNB104は、2個のサーチスペース候補がアグリゲーションレベル4およびアグリゲーションレベル8のそれぞれにおいて分配されてもよいことを決定してもよい。eNB104は、E−PDCCHにおいて、16個のVRBがVRBのベースライン数
【数10】
として割り当てられることを決定してもよい。eNB104は、サーチスペース候補間のベースラインギャップを
【数11】
となるように決定してもよい。ベースラインギャップ
【数12】
は、Λ={1,2,4,8}のそれぞれのアグリゲーションレベルに対応してもよい。図示のように、アグリゲーションレベル1におけるそれぞれの連続する或いは隣接するサーチスペース候補(暗線ボックスにより取り囲まれる1つ以上の灰色ボックスとして示される)間のVRBギャップは2VRBであり、アグリゲーションレベル2においては1VRBであり、アグリゲーションレベル4においては4VRBであり、また、アグリゲーションレベル8においては0VRBである。
【0027】
eNB104は、方程式1を使用して、VRBのセット
【数13】
のうちのいずれのVRB
【数14】
へとDCIがエンコードされるのかを決定してもよい。例えば、1つの実施形態によれば、eNB104は、方程式1にしたがって、アグリゲーションレベル1においてDCIが指数0、3、6、9、12および/または15を伴うVRBへとエンコードされてもよいことを決定してもよい。1つの実施形態によれば、eNB104は、アグリゲーションレベル2においてDCIが指数0、1、3、4、6、7、9、10、12、13、15、16を伴うVRBへとエンコードされてもよいことを決定してもよい。他のアグリゲーションレベルは、
図2Aに示されている。
【0028】
eNB104は、eNB104とUE108との間の通信を可能にするために1つ以上のアグリゲーションレベルのDCIを同時に送信してもよい。eNB104は、送信のために使用される電力レベルに基づいてDCI送信のアグリゲーションレベルを変えてもよい。例えば、実施形態では、高い電力レベルで送信している間、eNB104がアグリゲーションレベル1およびアグリゲーションレベル2のDCIを送信してもよい。他の実施形態では、低い電力レベルで送信している間、eNB104がアグリゲーションレベル4およびアグリゲーションレベル8のDCIを送信してもよい。
【0029】
eNB104は、方程式1に基づいて
図2Bのサーチスペース候補を決定してもよい。
図2Bを参照すると、ベースセット、例えば
【数15】
よりも多い例えば
【数16】
のリソースのセットを有するE−PDCCHにおいて、連続するサーチスペース候補のそれぞれの間のギャップは、以下にしたがって決定されてもよい。
【数17】
(方程式2) 方程式2において、ベースラインVRBギャップ
【数18】
は、
図2Aのサーチスペースに関して決定されたものと同じ、すなわち、
【数19】
であってもよく、またはE−PDCCHサーチスペース候補位置の最も低いVRB指数が2の倍数、すなわち、常に偶数となるようにするために、
図2AのベースラインVRBギャップとは異なる、すなわち、
【数20】
であってもよい。前述したように、M(Λ)は、特定のアグリゲーションレベルΛにおいて所定のサーチスペース内で監視すべきサーチスペース候補の数であってもよい。
【0030】
他の実施形態によれば、eNB104は、
【数21】
である限りは、サーチスペース候補間のギャップを決定するために方程式2を使用しなくてもよく、代わりに、VRBリソース
【数22】
内で各サーチスペース候補を他のサーチスペース候補から離して位置させることができる最大距離に基づき、サーチスペースに割り当てられるVRB間で候補を均一に分配してもよい。
【0031】
1つの実施形態によれば、24個のE−PDCCHリソースにおいて、すなわち、
【数23】
の場合において、eNB104は、それぞれの各アグリゲーションレベルΛ={1,2,4,8}ごとに、連続するサーチスペース候補のそれぞれの間のギャップを
【数24】
となるように決定してもよい。
【0032】
eNB104は、方程式1を使用して、VRBのセット
【数25】
のうちのいずれのVRB
【数26】
へとDCIがエンコードされるのかを決定してもよい。例えば、1つの実施形態によれば、eNB104は、方程式1にしたがって、アグリゲーションレベル1においてDCIが指数0、4、8、12、16、20を伴うVRBへとエンコードされてもよいことを決定してもよい。1つの実施形態によれば、eNB104は、アグリゲーションレベル2においてDCIが指数0、1、4、5、8、9、12、13、16、17、20、21を伴うVRBへとエンコードされてもよいことを決定してもよい。アグリゲーションレベル4およびアグリゲーションレベル8に関して、E−PDCCHリソース
【数27】
におけるサーチ候補の分配例が
図2Bに示される。
【0033】
図3Aは、E−PDCCH送信のために構成される16個のVRB、すなわち、
【数28】
を前提として、eNB104が方程式1に基づいてVRBベースラインギャップを
【数29】
となるように決定する、サーチスペース設計を示す。図示のように、アグリゲーションレベル1におけるそれぞれの連続する或いは隣接するサーチスペース候補(1つ以上の灰色ボックスとして示される)間のVRBギャップは1VRBであり、アグリゲーションレベル2においては0VRBであり、アグリゲーションレベル4においては4VRBであり、また、アグリゲーションレベル8においては0VRBである。
【0034】
eNB104は、方程式1を使用して、VRBのセット
【数30】
のうちのいずれのVRB
【数31】
へとDCIがエンコードされるのかを決定してもよい。例えば、1つの実施形態によれば、eNB104は、方程式1にしたがって、アグリゲーションレベル1においてDCIが指数0、2、4、6、8、10を伴うVRBへとエンコードされてもよいことを決定してもよい。1つの実施形態によれば、eNB104は、アグリゲーションレベル2においてDCIが指数0〜11を伴うVRBへとエンコードされてもよいことを決定してもよい。アグリゲーションレベル4およびアグリゲーションレベル8に関して、サーチスペースリソース
【数32】
におけるE−PDCCH候補の分配例が
図3Aに示される。
【0035】
図3Bは、eNB104がE−PDCCH送信のために24個のVRBを構成する場合における、すなわち、
【数33】
の場合における方程式1に基づいてもよい他のサーチスペース設計を示す。VRBリソースのベースセット、例えば
【数34】
よりも多いVRBリソースのセットにおける隣接するサーチスペース候補のそれぞれの間のギャップは、前述したように、方程式2にしたがってeNB104により決定されてもよい。
【0036】
図3Bに示されるサーチスペース設計において、eNB104は、1つの実施形態によれば、方程式2を使用して、それぞれのアグリゲーションレベル{1,2,4,8}に関してVRBギャップ
【数35】
が{2,1,8,4}であってもよいことを決定してもよい。
【0037】
eNB104は、方程式1を使用して、VRBのセット
【数36】
のうちのいずれのVRB
【数37】
へとDCIがエンコードされるのかを決定してもよい。例えば、1つの実施形態によれば、eNB104は、方程式1にしたがって、アグリゲーションレベル1においてDCIが指数0、3、6、9、12、15を伴うVRBへとエンコードされてもよいことを決定してもよい。1つの実施形態によれば、eNB104は、アグリゲーションレベル2においてDCIが指数0、1、3、4、6、7、9、10、12、13、15、16を伴うVRBへとエンコードされてもよいことを決定してもよい。他のアグリゲーションレベルに関するサーチスペース候補は
図3Bに示されている。
【0038】
図4Aは、eNB104が方程式1とは異なる方程式にしたがって規定してもよいサーチスペース設計を示す。様々な実施形態によれば、eNB104は、以下にしたがって、サーチスペース候補をアグリゲーションレベル1およびアグリゲーションレベル2内で均一に分配してもよい。
【数38】
(方程式3)
方程式3において、
【数39】
は、この場合も、DCIがエンコードされてもよいVRBの指数を表わしてもよい。
【数40】
およびM(Λ)は前述したものと同じであってもよい。
【0039】
図4Aは、
【数41】
であり且つアグリゲーションレベル{1,2,4,8}が{6,6,2,2}サーチスペース候補をそれぞれ含む場合に、1つの実施形態によれば、eNB104が隣接するサーチスペース候補間のギャップを対応するアグリゲーションレベル{1,2,4,8}に関して少なくとも{1,0,4,0}となるように決定してもよいことを示す。
【0040】
eNB104は、
図4Aに示されるように、方程式3を使用して、DCIがエンコードされてもよいVRB指数を決定してもよい。例えば、1つの実施形態によれば、eNB104は、方程式3にしたがって、アグリゲーションレベル1においてDCIが指数0、2、4、6、8、10を伴うVRBへとエンコードされてもよいことを決定してもよい。1つの実施形態によれば、eNB104は、アグリゲーションレベル2においてDCIが指数0−11を伴うVRBへとエンコードされてもよいことを決定してもよい。アグリゲーションレベル4およびアグリゲーションレベル8に関して、E−PDCCHリソース
【数42】
におけるサーチスペース候補の分配例が
図4Aに示される。
【0041】
図4Bは、
【数43】
の場合に、eNB104が方程式3を使用することにより規定してもよいサーチスペース設計を示す。
図4Aは、
【数44】
であり且つアグリゲーションレベル{1,2,4,8}が{6,6,2,2}サーチスペース候補をそれぞれ含む場合に、1つの実施形態によれば、eNB104が隣接するサーチスペース候補間のギャップを対応するアグリゲーションレベル{1,2,4,8}に関して{3,2,8,4}となるように決定してもよいことを示す。
【0042】
eNB104は、
図4Bに示されるように、方程式3を使用して、DCIがエンコードされてもよいVRB指数を決定してもよい。例えば、1つの実施形態によれば、eNB104は、方程式3にしたがって、アグリゲーションレベル1においてDCIが指数0、4、8、12、16、20を伴うVRBへとエンコードされてもよいことを決定してもよい。1つの実施形態によれば、eNB104は、アグリゲーションレベル2においてDCIが指数0、1、4、5、8、9、12、13、16、17、20、21を伴うVRBへとエンコードされてもよいことを決定してもよい。アグリゲーションレベル4、8に関して、E−PDCCHリソース
【数45】
におけるE−PDCCH候補の分配例が
図4Bに示される。
【0043】
図5は、eNB104が方程式1および方程式3以外の方程式を使用することにより規定してもよいサーチスペース設計を示す。1つの実施形態によれば、eNB104は、どこでサーチスペース候補セットが始まるのか、およびサーチスペース候補セットが幾つのVRBを占めるのかを示す情報をUE108へ与えてもよい。eNB104は、メッセージ認証コード(MAC)または無線リソース制御(RRC)信号伝達を介して、β(Λ)などの2ビット候補識別子をUE108へ与えてもよい。eNB104は、以下にしたがってサーチスペース候補割り当てを決定してもよい。
【数46】
(方程式4) ここで、β(Λ)は、候補セット0において「00」に等しくてもよく、候補セット1において「01」に等しくてもよく、候補セット2において「10」に等しくてもよい。
図5に示されるよりも多い或いは少ないサーチスペース候補セットを示すために、更に大きい或いは更に小さいビットがeNB104によって使用されてもよい。方程式4の他のパラメータは、先と同じ意味を有してもよい。
【0044】
前述の技術は、様々な実施形態において、UEのためのDCIをスケジューリングするためにE−PDCCHを使用することによってPDCCHの能力を拡張する。様々な実施形態によれば、そのような手法により、eNB104は、周波数選択利得および周波数ダイバーシティ利得を増大させるために周波数選択的スケジューリングを行なうことができる。
【0045】
図6は、実施形態にしたがってeNB104を動作させる方法のフロー図を示す。
【0046】
ブロック602は、DCIのアグリゲーションレベルと、E−PDCCHのVRBの数と、候補セット識別子とに基づいて、E−PDCCHのサーチスペース候補のセットを決定するとともに、そのサーチスペース候補のセットをDCIの想定し得るベアラとなるように決定することを含んでもよい。実施形態では、エンコーダモジュール132が決定を行なってもよい。他の実施形態において、サーチスペース候補のセットの決定は、
【数47】
に基づいてもよい。
式中、
【数48】
は、所定数のVRBのうちの1つの指数であり、式中、β(Λ)は候補セット識別子であり、式中、ΛはDCIのアグリゲーションレベルであり、式中、
【数49】
はVRBの数であり、式中、m=0,...,M(Λ)−1であり、M(Λ)は、監視すべきセットのサーチスペース候補の数であり、また、式中、i=0,...,(Λ−1)である。
【0047】
ブロック604は、サーチスペース候補のセットから1つ以上のVRBを選択することを含んでもよい。
【0048】
ブロック606は、サーチスペース候補のセットと関連する所定数のVRBのうちの幾つかへDCIをエンコードすることを含んでもよい。
【0049】
ブロック608は、ダウンリンクフレームでのユーザ機器への送信のためにE−PDCCHの所定数のVRBを物理リソースブロック(PRB)へマッピングすることを含んでもよい。
【0050】
図7は、実施形態にしたがってeNB104を動作させる方法のフロー図を示す。
【0051】
ブロック702は、DCIのアグリゲーションレベルと、E−PDCCHのVRBの数と、候補セット識別子とに基づいて、E−PDCCHのサーチスペース候補のセットを決定するとともに、そのサーチスペース候補のセットをDCIの想定し得るベアラとなるように決定することを含んでもよい。
【0052】
ブロック704は、サーチスペース候補のセットから1つ以上のVRBを選択することを含んでもよい。
【0053】
ブロック706は、サーチスペース候補のセットと関連する所定数のVRBのサブセットへDCIをエンコードすることを含んでもよい。実施形態において、エンコードは、所定数のVRB間で等しい所定の間隔を伴ってサブセットを分配することを含んでもよい。
【0054】
ブロック708は、ダウンリンクフレームでのユーザ機器への送信のためにE−PDCCHの所定数のVRBを物理リソースブロック(PRB)へマッピングすることを含んでもよい。
【0055】
本明細書中に記載されるeNB104およびUE108は、望み通りに構成するのに適した任意のハードウェアおよび/またはソフトウェアを使用するシステムに実装されてもよい。
図8は、1つの実施形態におけるシステム800の一例を示し、このシステム800は、1つ以上のプロセッサ804と、プロセッサ804のうちの少なくとも1つと結合されるシステム制御論理808と、システム制御論理808と結合されるシステムメモリ812と、システム制御論理808と結合される不揮発性メモリ(NVM)/記憶装置816と、システム制御論理808と結合されるネットワークインタフェース820とを備える。
【0056】
プロセッサ804は1つ以上のシングルコアプロセッサまたはマルチコアプロセッサを含んでもよい。プロセッサ804は、汎用プロセッサと専用プロセッサ(例えば、グラフィックプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、ベースバンドプロセッサなど)との任意の組み合わせを含んでもよい。システム800がUE108を実装する一実施形態において、プロセッサ804は、プロセッサモジュール148を含んでもよく、また、様々な実施形態にしたがって
図2〜
図5の実施形態のサーチスペース候補を特定してデコードするように構成されてもよい。システム800がeNB104を実装する実施形態において、プロセッサ804は、プロセッサモジュール120を含んでもよく、また、様々な実施形態にしたがってDCIを特定して
図2〜
図5の実施形態のサーチスペース候補へとDCIをエンコードするように構成されてもよい。
【0057】
1つの実施形態におけるシステム制御論理808は、プロセッサ804のうちの少なくとも1つへの任意の適したインタフェースおよび/またはシステム制御論理808と通信する任意の適したデバイスまたはコンポーネントへの任意の適したインタフェースをもたらすために任意の適したインタフェースコントローラを含んでもよい。
【0058】
1つの実施形態におけるシステム制御論理808は、システムメモリ812へのインタフェースを与えるために1つ以上のメモリコントローラを含んでもよい。システムメモリ812は、例えばシステム800のためのデータおよび/または命令を取り込んで記憶するために使用されてもよい。1つの実施形態におけるシステムメモリ812は、例えば適したダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)などの任意の適した揮発性メモリを含んでもよい。
【0059】
NVM/記憶装置816は、例えばデータおよび/または命令を記憶するために使用される1つ以上の有形持続性コンピュータ可読媒体を含んでもよい。NVM/記憶装置816は、例えばフラッシュメモリなどの任意の適した不揮発性メモリを含んでもよく、および/または、例えば1つ以上のハードディスクドライブ(HDD)、1つ以上のコンパクトディスク(CD)ドライブ、および/または、1つ以上のデジタル汎用ディスク(DVD)ドライブなどの任意の適した不揮発性記憶デバイスを含んでもよい。
【0060】
NVM/記憶装置816は、システム800が設けられるデバイスの記憶リソースの物理的に一部分を含んでもよく、または前記デバイスによってアクセスできてもよいが、必ずしもデバイスの一部分でなくてもよい。例えば、NVM/記憶装置816は、ネットワークインタフェース820を介してネットワークにわたってアクセスされてもよい。
【0061】
システムメモリ812およびNVM/記憶装置816はそれぞれ、特に、命令824の一時的なコピーおよび持続的なコピーを含んでもよい。命令824は、プロセッサ804のうちの少なくとも1つによって実行されるときに、本明細書中に記載される
図2〜
図5のサーチスペース設計のうちの1つおよび/または本明細書中に記載される
図6〜
図7の方法のうちの1つを実施する、システム800をもたらす命令を含んでもよい。幾つかの実施形態において、命令824、またはハードウェア、ファームウェア、および/または、そのソフトウェアコンポーネントは、これに加えておよび/またはこれに代えて、システム制御論理808、ネットワークインタフェース820、および/または、プロセッサ804に位置付けられてもよい。
【0062】
ネットワークインタフェース820は、無線インタフェースをシステム800に与えて1つ以上のネットワークにわたって通信するおよび/または任意の他の適したデバイスと通信するためにトランシーバ822を有してもよい。トランシーバ822は、受信モジュール112および/または送信モジュール116を実施してもよい。様々な実施形態では、トランシーバ822がシステム800の他のコンポーネントと一体であってもよい。例えば、トランシーバ822は、プロセッサ804のうちの1つのプロセッサ、システムメモリ812のメモリ、およびNVM/記憶装置816のNVM/記憶装置を含んでもよい。ネットワークインタフェース820は任意の適したハードウェアおよび/またはファームウェアを含んでもよい。ネットワークインタフェース820は、多入力、多出力無線インタフェースを与えるために複数のアンテナを含んでもよい。1つの実施形態におけるネットワークインタフェース820は、例えば、ネットワークアダプタ、無線ネットワークアダプタ、電話モデム、および/または、無線モデムを含んでもよい。
【0063】
1つの実施形態において、プロセッサ804のうちの少なくとも1つは、システム制御論理808の1つ以上のコントローラのための論理と一緒にパッケージングされてもよい。1つの実施形態において、プロセッサ804のうちの少なくとも1つは、システム・イン・パッケージ(SiP)を形成するために、システム制御論理808の1つ以上のコントローラのための論理と一緒にパッケージングされてもよい。1つの実施形態において、プロセッサ804のうちの少なくとも1つは、システム制御論理808の1つ以上のコントローラのための論理と共に同じダイ上に組み込まれてもよい。1つの実施形態において、プロセッサ804のうちの少なくとも1つは、システム・オン・チップ(SoC)を形成するためにシステム制御論理808の1つ以上のコントローラのための論理と共に同じダイ上に組み込まれてもよい。
【0064】
システム800は、入力/出力(I/O)デバイス832を更に含んでもよい。I/Oデバイス832は、システム800とのユーザ相互作用を可能にするように形成されるユーザインタフェース、システム800との周辺コンポーネント相互作用を可能にするように形成される周辺コンポーネントインタフェース、および/または、システム800に関連する環境条件および/または位置情報を決定するように形成されるセンサを含んでもよい。
【0065】
様々な実施形態において、ユーザインタフェースは、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイなど)、スピーカ、マイクロフォン、1つ以上のカメラ(例えば、スチルカメラおよび/またはビデオカメラ)、フラッシュライト(例えば、発光ダイオードフラッシュ)、およびキーボードを含むことができるが、これらに限定されない。
【0066】
様々な実施形態において、周辺コンポーネントインタフェースは、不揮発性メモリポート、オーディオジャック、および電源インタフェースを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0067】
様々な実施形態において、センサは、ジャイロセンサ、加速度計、近接センサ、周辺光センサ、およびポジショニングユニットを含んでもよいが、これらに限定されない。ポジショニングユニットは、ポジショニングネットワークのコンポーネント、例えばグローバルポジショニングシステム(GPS)衛星と通信するために、ネットワークインタフェース820の一部であってもよく、またはネットワークインタフェース820と相互に作用してもよい。
【0068】
様々な実施形態において、システム800は、ラップトップコンピュータデバイス、タブレットコンピュータデバイス、ネットブック、スマートフォンなどの携帯コンピュータデバイスであってもよいが、これらに限定されない。様々な実施形態において、システム800は、更に多くの或いは更に少ないコンポーネントおよび/または異なるアーキテクチャを有してもよい。
【0069】
実施形態の様々な例によれば、装置は、エンハンスド物理ダウンリンク制御チャネル(E−PDCCH)のサーチスペース候補のセットを、ダウンリンク制御情報(DCI)のアグリゲーションレベルと、隣接するサーチスペース候補間の所定の間隔と、E−PDCCHの仮想リソースブロック(VRB)の数とに基づいて決定するとともに、そのサーチスペース候補のセットをDCIのベアラとなる可能性があるものとなるように決定するべく構成されるエンコーダを含んでもよい。エンコーダは、サーチスペース候補のセットから1つ以上のVRBを選択して、選択されたVRBへとDCIをエンコードするように構成されてもよい。また、装置は、ダウンリンクフレームでのユーザ機器への送信のためにE−PDCCHのVRBを物理リソースブロック(PRB)へマッピングするように構成されるマッパーを含んでもよい。
【0070】
実施形態では、装置がeNodeBを含んでもよい。
【0071】
実施形態において、PRBは、E−PDCCHと関連する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)からの所定数のリソースブロックを含んでもよい。
【0072】
実施形態において、PDSCHは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション−アドバンスト(LTE−A)通信規格のリリース10によって規定されてもよい。
【0073】
実施形態において、選択されたVRB間の所定の間隔は、E−PDCCHの所定数のVRB間の選択されたVRBの均一な分配に基づいてもよい。
【0074】
実施形態において、エンコーダは、選択されたVRB間の所定の間隔をDCIのアグリゲーションレベルに基づいて決定するように更に構成されてもよい。
【0075】
実施形態において、アグリゲーションレベルは、第1、第2、第3、および第4のDCIアグリゲーションレベルを含む複数のDCIアグリゲーションレベルのうちの1つであってもよい。
【0076】
実施形態において、エンコーダは、アグリゲーションレベルと関連する隣接するサーチスペース候補から1つ以上のVRBを選択するように構成されてもよい。
【0077】
実施形態において、エンコーダは、それぞれのE−PDCCH送信のためのVRBの最小指数が2の倍数となるようにするために、サーチスペース候補のセットから1つ以上のVRBを選択するように構成されてもよい。
【0078】
実施形態において、エンコーダは、
【数50】
に基づき、それぞれのE−PDCCH送信のためのVRBの最小指数が2の倍数となるようにするために、サーチスペース候補のセットから1つ以上のVRBをDCIの想定し得るベアラとなるように選択するべく構成されてもよい。Λは、複数のアグリゲーションレベルのうちの1つであってもよい。
【数51】
は、サブフレームkにおけるアグリゲーションレベルΛと関連するE−PDCCH送信のための所定数のVRBのうちの1つの指数であってもよい。
【数52】
は、複数のアグリゲーションレベルΛのうちの1つと関連する隣接するサーチスペース候補間のVRB間隔であってもよい。
【数53】
は、VRB間隔計算のために上位層信号伝達によって予め規定される1つのパラメータであってもよい。
【数54】
は、E−PDCCH送信のために割り当てられるVRBの数であってもよい。m=0,...,M(Λ)−1である。M(Λ)は、複数のアグリゲーションレベルΛのうちの1つと関連する選択されたVRBの数であってもよい。i=0,...,(Λ−1)である。
【0079】
実施形態において、
【数55】
はVRBのベースライン数であってもよく、また、エンコーダは、VRBの数
【数56】
が
【数57】
よりも大きい場合には、VRBの数
【数58】
とベースライン数
【数59】
との間の差に基づいて、選択されたVRB間に更なる所定の間隔を挿入するように更に構成されてもよい。
【0080】
実施形態において、エンコーダは、
【数60】
である場合には、
【数61】
に基づき、サーチスペース候補のセットから1つ以上のVRBをDCIの想定し得るベアラとなるように選択するべく構成されてもよい。
Λは、複数のアグリゲーションレベルのうちの1つであってもよい。
【数62】
は、サブフレームkにおける複数のアグリゲーションレベルΛのうちの1つと関連するE−PDCCH送信のための所定数のVRBのうちの1つの指数であってもよい。
式中、
【数63】
であり、式中、
【数64】
は、E−PDCCH送信のために割り当てられるVRBの数である。式中、m=0,...,M(Λ)−1であり、M(Λ)は、複数のアグリゲーションレベルΛのうちの1つと関連する選択されたVRBの数である。i=0,...,(Λ−1)である。
【0081】
実施形態において、エンコーダは、
【数65】
である場合には、
【数66】
に基づき、サーチスペース候補のセットから1つ以上のVRBをDCIの想定し得るベアラとなるように選択するべく構成されてもよい。Λは、複数のアグリゲーションレベルのうちの1つであってもよい。
【数67】
は、サブフレームkにおける複数のアグリゲーションレベルΛのうちの1つと関連するE−PDCCH送信のための所定数のVRBのうちの1つの指数であってもよい。
【数68】
は、E−PDCCH送信のために割り当てられるVRBの数であってもよい。m=0,...,M(Λ)−1である。M(Λ)は、Λと関連する選択されたVRBの数であってもよい。i=0,...,(Λ−1)である。
【0082】
実施形態において、エンコーダは、
【数69】
に基づき、サーチスペース候補のセットから1つ以上のVRBを選択するように構成されてもよい。Λは、複数のアグリゲーションレベルのうちの1つであってもよい。
【数70】
は、サブフレームkにおける複数のアグリゲーションレベルΛのうちの1つと関連するDCIを受けるための所定数のVRBのうちの1つの指数であってもよい。
【数71】
はVRBの数であってもよく、式中
【数72】
は、複数のアグリゲーションレベルΛのうちの1つと関連する隣接するサーチスペース候補間のVRB間隔であってもよい。m=0,...,M(Λ)−1であり、また、M(Λ)は、複数のアグリゲーションレベルΛのうちの1つと関連する選択されたVRBの数であってもよい。i=0,...,(Λ−1)である。
【0083】
実施形態において、エンコーダは、
【数73】
に基づき、サーチスペース候補のセットから1つ以上のVRBを選択するように構成されてもよい。ΛはDCIのアグリゲーションレベルである。
【数74】
は、サブフレームkにおけるアグリゲーションレベルΛと関連するE−PDCCH送信のための所定数のVRBのうちの1つの指数であってもよい。β(Λ)は候補セット識別子であってもよい。
【数75】
はVRBの数であってもよい。m=0,...,M(Λ)−1であり、また、M(Λ)は、Λと関連する選択されたVRBの数であってもよい。i=0,...,(Λ−1)である。
【0084】
実施形態の様々な例によれば、基地局は、アンテナと、開示された任意の実施形態の例の装置とを含んでもよい。
【0085】
実施形態の様々な例によれば、1つ以上のコンピュータ可読媒体を有する製造品が多くの命令を含んでもよく、これらの命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、ダウンリンク制御情報(DCI)のアグリゲーションレベルと、E−PDCCHの仮想リソースブロック(VRB)の数と、候補セット識別子とに基づき、エンハンスド物理ダウンリンク制御チャネル(E−PDCCH)のサーチスペース候補のセットを装置に決定させるとともに、そのサーチスペース候補のセットをDCIの想定し得るベアラとなるように装置に決定させてもよい。これらの命令により、装置は、サーチスペース候補のセットから1つ以上のVRBを選択してもよく、また、サーチスペース候補のセットと関連する所定数のVRBのうちの幾つかへDCIをエンコードしてもよい。これらの命令により、装置は、ダウンリンクフレームでのユーザ機器への送信のためにE−PDCCHの所定数のVRBを物理リソースブロック(PRB)へマッピングしてもよい。
【0086】
実施形態において、装置はeNodeBを含んでもよい。
【0087】
実施形態では、命令により、装置のエンコーダモジュールが、サーチスペース候補のセットを決定してもよく、1つ以上のVRBを選択してもよく、DCIをエンコードしてもよい。
【0088】
実施形態では、命令により、1つ以上のプロセッサは、所定数のVRB間で等しい所定の間隔を伴ってサブセットを分配してもよい。
【0089】
実施形態の様々な例によれば、基地局は、アンテナと、他の実施形態で開示される製造品の命令を実行するように構成されるコンピュータシステムとを含んでもよい。
【0090】
実施形態の様々な例によれば、装置は、エンハンスド物理ダウンリンク制御チャネル(E−PDCCH)を介して基地局から1つ以上のダウンリンク送信を受けるように構成される通信モジュールを含んでもよい。装置はデコーダモジュールを含んでもよく、該デコーダモジュールは、通信モジュールに結合され、ダウンリンク制御情報(DCI)のアグリゲーションレベルとE−PDCCHの仮想リソースブロック(VRB)の数とに基づいてサーチスペース候補のセットを特定するように構成されるとともに、サーチスペース候補のセットをブラインドデコードしてDCIを検索するように構成される。
【0091】
実施形態において、デコーダモジュールは、アグリゲーションレベルとVRBの数とに基づいてサーチスペース候補のうちの隣接する候補間のVRBのギャップの数を決定するように更に構成されてもよい。
【0092】
実施形態において、サーチスペース候補は、第1および第2のアグリゲーションレベルにおいて所定数のVRBにわたって等間隔で離間されてもよい。
【0093】
実施形態において、デコーダモジュールまたは通信モジュールのうちの一方は、eNodeBから受信された通信信号の強度に基づいてDCIのいずれのアグリゲーションレベルをデコードすべきかを決定してもよい。
【0094】
説明目的のために特定の実施形態を本明細書中で例示して記載してきたが、本開示の範囲から逸脱することなく、同じ目的を達成するように計算された多種多様な代わりのおよび/または等価な実施形態または実施が、図示して説明された実施形態の代わりに用いられてもよい。この出願は、本明細書中で論じられた実施形態の任意の改変または変形を網羅するように意図される。したがって、本明細書中に記載される実施形態が特許請求の範囲およびその等価物のみによって限定されることが明らかに意図される。