【実施例】
【0060】
これより本実施形態に係る実施例について、図面に基づいて説明する。以下に、表1,表2を示すが、これらは第1実施例,第2実施例における各諸元の表である。
【0061】
なお、第1実施例に係る
図1に対する各参照符号は、参照符号の桁数の増大による説明の煩雑化を避けるため、実施例ごとに独立して用いている。ゆえに、他の実施例に係る図面と共通の参照符号を付していても、それらは他の実施例とは必ずしも共通の構成ではない。
【0062】
各実施例では収差特性の算出対象として、d線(波長587.5620nm)、g線(波長435.8350nm)を選んでいる。
【0063】
表中の[レンズ諸元]において、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からの光学面の順序、Rは各光学面の曲率半径、Dは各光学面から次の光学面(又は像面)までの光軸上の距離である面間隔、ndは光学部材の材質のd線に対する屈折率、νdは光学部材の材質のd線を基準とするアッベ数をそれぞれ示す。物面は物体面、(可変)は可変の面間隔、曲率半径の「∞」は平面又は開口、(絞りS)は開口絞りS、像面は像面Iをそれぞれ示す。空気の屈折率「1.00000」は省略する。光学面が非球面である場合には、面番
号に*印を付し、曲率半径Rの欄には近軸曲率半径を示す。
【0064】
表中の[非球面データ]には、[レンズ諸元]に示した非球面について、その形状を次式(a)で示す。X(y)は非球面の頂点における接平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸方向に沿った距離を、Rは基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)を、κは円錐定数を、Aiは第i次の非球面係数を示す。「E-n」は、「×10
-n」を示す。例えば、1.234E-05=1.234×10
-5である。
【0065】
X(y)=(y
2/R)/{1+(1−κ×y
2/R
2)
1/2}
+A4×y
4+A6×y
6 …(a)
【0066】
表中の[全体諸元]において、βは撮影倍率、fはレンズ全系の焦点距離、FNOはFナンバー、ωは半画角(単位:°)、Yは像高、TLはレンズ全長、BFは最も像側に配置されている光学部材の像側の面から近軸像面までの距離、BF(空気換算)は最終光学面から近軸像面までの空気換算距離をそれぞれ示す。ここでTLは、最終光学面から近軸像面までの空気換算距離により表記している。
【0067】
表中の[可変間隔データ]において、広角端状態、中間焦点距離状態及び望遠端状態のそれぞれにおけるDiを示す。なお、Diは第i面と第(i+1)面の可変間隔を示す。
【0068】
表中の[レンズ群データ]において、Gは群番号、群初面は各群の最も物体側の面番号を、群焦点距離は各群の焦点距離を示す。
【0069】
表中の[条件式]において、上記の条件式(1)〜(6)に対応する値を示す。
【0070】
以下、全ての諸元値において、掲載されている焦点距離f、曲率半径R、面間隔D、そ
の他の長さ等は、特記のない場合一般に「mm」が使われるが、光学系は比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、単位は「mm」に限定されることなく、他の適当な単位を用いることが可能である。
【0071】
ここまでの表の説明は全ての実施例において共通であり、以下での説明を省略する。
【0072】
(第1実施例)
第1実施例について、
図1,
図2及び表1を用いて説明する。第1実施例に係るズームレンズZL(ZL1)は、
図1に示すように、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を持つ第1レンズ群G1と、負の屈折力を持つ第2レンズ群G2と、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3と、正の屈折力を持つ第4レンズ群G4と、正の屈折力を持つ第5レンズ群G5とから構成される。
【0073】
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、像側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL11と物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL12との接合レンズと、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL13とからなる。
【0074】
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、像側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL21と、両凹形状の負レンズL22と、両凸形状の正レンズL23とからなる。負レンズ21の両側のレンズ面には、非球面が形成されている。
【0075】
第3レンズ群G3は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、両凸形状の正レンズL31と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL32と像側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL33との接合レンズと、両凹形状の負レンズL34と両凸形状の正レンズL35との接合レンズとからなる。正レンズL31の両側のレンズ面には、非球面が形成されている。
【0076】
第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL41からなる。
【0077】
第5レンズ群G5は、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の正レンズL51からなる。負レンズL51の像側のレンズ面には、非球面が形成されている。
【0078】
第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間には、光量を調節することを目的とした開口絞りSが配置されている。第5レンズ群G5と像面Iとの間には、像面Iに配設されるCCD等の固体撮像素子の限界解像以上の空間周波数をカットするためのローパスフィルタLPFが配置されている。
【0079】
上記構成の本実施例では、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群G1は広角端状態よりも望遠端状態の方が物体側にあるように移動し、第2レンズ群G2は像側に凸の軌跡を描いて移動し、第3レンズ群G3は物体側へ単調に移動し、第4レンズ群G4は物体側に凸の軌跡を描いて移動する。また、第5レンズ群G5は像面Iに対して常に固定とする。開口絞りSは、第3レンズ群G3と共に移動する。
【0080】
下記の表1に、第1実施例における各諸元の値を示す。表1における面番号1〜28が、
図1に示す曲率半径R1〜R28の各光学面に対応している。第1実施例では、第6面、第7面、第13面、第14面及び第24面が非球面形状に形成されている。
【0081】
(表1)
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
物面 ∞
1 40.0406 1.00 1.84666 23.8
2 28.1663 3.20 1.60300 65.4
3 95.7899 0.10
4 27.9170 2.80 1.59319 67.9
5 95.7810 D5(可変)
*6(非球面) 48.2050 1.10 1.85135 40.1
*7(非球面) 5.9983 5.20
8 -18.5000 0.90 1.60300 65.4
9 59.7963 0.10
10 20.4465 1.90 1.92286 20.9
11 -459.9230 D11(可変)
12(絞りS) ∞ 0.70
*13(非球面) 10.1948 2.55 1.69350 53.2
*14(非球面) -35.4141 0.50
15 9.1807 2.00 1.60000 65.4
16 132.3288 0.60 1.74951 35.3
17 6.8378 1.35
18 -31.9343 0.60 1.74951 35.3
19 7.5503 2.60 1.48749 70.3
20 -10.2389 D20(可変)
21 13.7079 2.10 1.49782 82.6
22 104.3223 D22(可変)
23 -167.6500 1.20 1.53153 56.0
*24(非球面) -33.3219 0.50
25 ∞ 0.50 1.51680 63.9
26 ∞ 0.50
27 ∞ 0.50 1.51680 63.9
28 ∞ BF
像面 ∞
[非球面データ]
第6面
κ=1.0000,A4=-7.104E-05,A6=2.104E-07
第7面
κ=0.3441,A4=8.035E-05,A6=0.000E+00
第13面
κ=0.9724,A4=-7.996E-05,A6=0.000E+00
第14面
κ=1.0000,A4=1.092E-04,A6=0.0000E+00
第24面
κ=1.0000,A4=3.729E-04,A6=-7.079E-06
[全体諸元]
広角端 中間 望遠端
f 6.17 16.00 41.54
開口絞り径 9.2 7.3 7.3
Fno 2.0 3.1 4.1
ω 39.7 16.4 6.5
BF 0.357 0.357 0.357
BF(空気換算) 2.016 2.016 2.016
[可変間隔データ]
f 6.17 16.00 41.54
D5 0.46 10.95 21.98
D11 19.07 5.98 2.02
D20 3.70 5.51 19.07
D22 5.53 10.09 5.77
[レンズ群データ]
群番号 群初面 群焦点距離
G1 1 46.9
G2 6 -9.0
G3 13 15.6
G4 21 31.5
G5 23 78.0
[条件式]
条件式(1) β2t・β3w/(β2w・β3t) = 1.18
条件式(2) β2t・β3t/(β2w・β3w) = 6.80
条件式(3) f3/f3L =0.09
条件式(4) (R2+R1)/(R2−R1) =0.65
条件式(5) f22/f21 = 2.86
条件式(6) β5 =0.98
【0082】
表1から、本実施例に係るズームレンズZL1は、条件式(1)〜(6)を満たすことが分かる。
【0083】
図2は、第1実施例の諸収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差及びコマ収差)であり、(a)は広角端状態における無限遠合焦状態での諸収差図、(b)は中間焦点距離状態における無限遠合焦状態での諸収差図、(c)は望遠端状態における無限遠合焦状態での諸収差図をそれぞれ示す。
【0084】
各収差図において、FNOはFナンバー、ωは半画角(単位:°)をそれぞれ示す。球面収差図において、実線は球面収差、破線は正弦条件をそれぞれ示す。非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリジオナル像面をそれぞれ示す。コマ収差図においては、メリジオナルコマを示す。dはd線に対する諸収差、gはg線に対する諸収差、記載のないものはd線に対する諸収差をそれぞれ示す。以上の収差図の説明は、他の実施例においても同様とし、その説明を省略する。
【0085】
各収差図から明らかなように、第1実施例では、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差が良好に補正され、優れた光学性能を有することが分かる。
【0086】
(第2実施例)
第2実施例について、
図3,
図4及び表2を用いて説明する。第2実施例に係るズームレンズZL(ZL2)は、
図3に示すように、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を持つ第1レンズ群G1と、負の屈折力を持つ第2レンズ群G2と、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3と、正の屈折力を持つ第4レンズ群G4と、負の屈折力を持つ第5レンズ群G5とから構成される。
【0087】
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、像側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL11と物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL12との接合レンズと、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL13とからなる。
【0088】
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、像側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL21と、両凹形状の負レンズL22と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL23とからなる。負レンズ21の両側のレンズ面には、非球面が形成されている。
【0089】
第3レンズ群G3は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、両凸形状の正レンズL31と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL32と像側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL33との接合レンズと、両凹形状の負レンズL34と両凸形状の正レンズL35との接合レンズとからなる。正レンズL31の両側のレンズ面には、非球面が形成されている。
【0090】
第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL41からなる。
【0091】
第5レンズ群G5は、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL51からなる。負レンズL51の像側のレンズ面には、非球面が形成されている。
【0092】
第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間には、光量を調節することを目的とした開口絞りSが配置されている。第5レンズ群G5と像面Iとの間には、像面Iに配設されるCCD等の固体撮像素子の限界解像以上の空間周波数をカットするためのローパスフィルタLPFが配置されている。
【0093】
上記構成の本実施例では、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群G1は広角端状態よりも望遠端状態の方が物体側にあるように移動し、第2レンズ群G2は像側に凸の軌跡を描いて移動し、第3レンズ群G3は物体側へ単調に移動し、第4レンズ群G4は物体側に凸の軌跡を描いて移動する。また、第5レンズ群G5は像面Iに対して常に固定とする。開口絞りSは、第3レンズ群G3と共に移動する。
【0094】
下記の表2に、第2実施例における各諸元の値を示す。表2における面番号1〜28が、
図3に示す曲率半径R1〜R28の各光学面に対応している。第2実施例では、第6面、第7面、第13面、第14面及び第24面が非球面形状に形成されている。
【0095】
(表2)
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
物面 ∞
1 42.5763 1.00 1.84666 23.80
2 29.1423 3.20 1.59319 67.90
3 100.4970 0.10
4 24.8831 2.85 1.60300 65.44
5 69.9033 D5(可変)
*6(非球面) 58.8322 1.10 1.80139 45.46
*7(非球面) 5.7793 5.20
8 -19.0000 0.70 1.60300 65.44
9 162.1080 0.30
10 20.7314 1.70 1.92286 20.88
11 208.7749 D11(可変)
12(絞りS) ∞ 0.70
*13(非球面) 9.5179 2.45 1.69350 53.22
*14(非球面) -38.1787 0.50
15 11.4039 2.10 1.48749 70.31
16 305.4914 0.60 1.90265 35.73
17 9.7755 1.00
18 248.7610 0.60 1.74951 35.33
19 6.9238 2.50 1.48749 70.31
20 -10.3196 D20(可変)
21 14.7422 2.10 1.49782 82.57
22 598.6161 D22(可変)
23 -36.5173 1.00 1.53153 55.95
*24(非球面) -86.2360 0.60
25 ∞ 0.40 1.51680 63.88
26 ∞ 0.50
27 ∞ 0.50 1.51680 63.88
28 ∞ BF
像面 ∞
[非球面データ]
第6面
κ=0.0000,A4=-4.02E-05,A6=8.10E-08,A8=0.00E+00,A10=0.00E+00
第7面
κ=-0.656,A4=-1.10E-05,A6=0.000E+00,A8=0.000E+00,A10=-8.34E-10
第13面
κ=-0.506,A4=-8.67E-05,A6=0.000E+00,A8=0.000E+00,A10=0.000E+00
第14面
κ=0.011,A4=1.42E-04,A6=0.000E+00,A8=0.000E+00,A10=0.000E+00
第24面
κ=0.000,A4=1.78E-04,A6=-5.19E-06,A8=0.000E+00,A10=0.000E+00
[全体諸元]
広角端 中間 望遠端
f 6.17 16.10 41.56
開口絞り径 8.8 7.1 7.1
Fno 2.1 3.2 4.1
ω 39.7 16.6 6.6
BF 0.6 0.6 0.6
BF(空気換算) 2.292 2.292 2.292
[可変間隔データ]
f 6.17 16.10 41.56
D5 0.450 10.749 21.977
D11 17.796 4.740 1.093
D20 3.272 5.492 18.866
D22 5.577 9.748 5.471
[レンズ群データ]
群番号 群初面 群焦点距離
G1 1 47.40
G2 6 -8.95
G3 13 15.16
G4 21 29.88
G5 23 -120.00
[条件式]
条件式(1) β2t・β3w/(β2w・β3t) = 1.14
条件式(2) β2t・β3t/(β2w・β3w) = 6.70
条件式(3) f3/f3L =0.15
条件式(4) (R2+R1)/(R2−R1) =0.92
条件式(5) f22/f21 = 3.49
条件式(6) β5 =1.03
【0096】
表2から、本実施例に係るズームレンズZL2は、条件式(1)〜(6)を満たすことが分かる。
【0097】
図4は、第2実施例の諸収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差及びコマ収差)であり、(a)は広角端状態における無限遠合焦状態での諸収差図、(b)は中間焦点距離状態における無限遠合焦状態での諸収差図、(c)は望遠端状態における無限遠合焦状態での諸収差図をそれぞれ示す。
【0098】
各収差図から明らかなように、第2実施例では、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差が良好に補正され、優れた光学性能を有することが分かる。
【0099】
以上のように、各実施例によれば、F値が2程度と明るく、6倍以上の高い変倍比を確保しながら、高画質なズームレンズを実現することができる。
【0100】
上述の実施形態において、以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適宜採用可能である。
【0101】
各実施例では、ズームレンズとして5群構成を示したが、6群等の他の群構成にも適用可能である。また、最も物体側にレンズまたはレンズ群を追加した構成や、最も像側にレンズまたはレンズ群を追加した構成でも構わない。また、レンズ群とは、変倍時に変化する空気間隔で分離された、少なくとも1枚のレンズを有する部分を示す。
【0102】
本実施形態のズームレンズZLにおいては、単独または複数のレンズ群、または部分レンズ群を光軸方向に移動させて、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う合焦レンズ群としてもよい。前記合焦レンズ群は、オートフォーカスにも適用でき、オートフォーカス用の(超音波モーター等を用いた)モーター駆動にも適している。特に、第4レンズ群G4を合焦レンズ群とするのが好ましい。
【0103】
本実施形態のズームレンズZLにおいて、レンズ群または部分レンズ群を光軸に垂直な方向に振動させ、または光軸を含む面内方向に回転移動(揺動)させて、手ブレによって生じる像ブレを補正する防振レンズ群としてもよい。特に、第3レンズ群G3の少なくとも一部を防振レンズ群とするのが好ましい。
【0104】
本実施形態のズームレンズZLにおいて、レンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されても構わない。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工及び組
立調整が容易になり、加工及び組立調整の誤差による光学性能の劣化を防げるので好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないので好ましい。レンズ面が非球面の場合、非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。また、レンズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)あるいはプラスチックレンズとしてもよい。
【0105】
本実施形態のズームレンズZLにおいて、開口絞りSは第3レンズ群G3の中又は近傍に配置されるのが好ましいが、開口絞りとしての部材を設けずにレンズ枠でその役割を代用してもよい。
【0106】
本実施形態のズームレンズZLにおいて、各レンズ面には、フレアやゴーストを軽減し高コントラストの高い光学性能を達成するために、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施してもよい。
【0107】
本実施形態のズームレンズZLは、変倍比が3〜10倍程度である。
【0108】
ここまで本発明を分かりやすくするために、実施形態の構成要件を付して説明したが、本発明がこれに限定されるものではないことは言うまでもない。