(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の合成模様形成体の一例を示す図である。
【
図2】合成模様を構成する、すき入れ模様及び第1の印刷模様を示す図である。
【
図3】実施の形態1における本発明の合成模様形成体を、一方の面から反射光で視認している図である。
【
図4】実施の形態1における本発明の合成模様形成体を、一方の面から透過光で視認している図である。
【
図5】実施の形態1における本発明の合成模様形成体を、他方の面から反射光で視認している図である。
【
図6】実施の形態1における本発明の合成模様形成体を、他方の面から透過光で視認している図である。
【
図7】合成模様を構成する、すき入れ模様、第1の印刷模様及び第2の印刷模様を示す図である。
【
図8】実施の形態2における本発明の合成模様形成体を、一方の面から反射光で視認している図である。
【
図9】実施の形態2における本発明の合成模様形成体を、一方の面から透過光で視認している図である。
【
図10】実施の形態2における本発明の合成模様形成体を、他方の面から反射光で視認している図である。
【
図11】実施の形態2における本発明の合成模様形成体を、他方の面から透過光で視 認している図である。
【
図12】合成模様を構成する、すき入れ模様及び第3の印刷模様を示す図である。
【
図13】実施の形態3における本発明の合成模様形成体を、一方の面から反射光で視 認している図である。
【
図14】実施の形態3における本発明の合成模様形成体を、一方の面から透過光で視認している図である。
【
図15】実施の形態3における本発明の合成模様形成体を、他方の面から反射光で視認している図である。
【
図16】実施の形態3における本発明の合成模様形成体を、他方の面から透過光で視認している図である。
【
図17】合成模様を構成する、すき入れ模様及び第4の印刷模様を示す図である。
【
図18】実施の形態4における本発明の合成模様形成体を、一方の面から反射光で視認している図である。
【
図19】実施の形態4における本発明の合成模様形成体を、一方の面から透過光で視認している図である。
【
図20】実施の形態4における本発明の合成模様形成体を、他方の面から反射光で視認している図である。
【
図21】実施の形態4における本発明の合成模様形成体を、他方の面から透過光で視認している図である。
【
図22】実施の形態5における本発明の合成模様形成体を、一方の面から反射光で視認している図である。
【
図23】実施の形態5における本発明の合成模様形成体を、一方の面から透過光で視認している図である。
【
図24】実施の形態5における本発明の合成模様形成体を、他方の面から反射光で視認している図である。
【
図25】実施の形態5における本発明の合成模様形成体を、他方の面から透過光で視認している図である。
【
図26】実施の形態6における本発明の合成模様形成体を、一方の面から反射光で視認している図である。
【
図27】実施の形態6における本発明の合成模様形成体を、一方の面から透過光で視認している図である。
【
図28】実施の形態6における本発明の合成模様形成体を、他方の面から反射光で視認している図である。
【
図29】実施の形態6における本発明の合成模様形成体を、他方の面から透過光で視認している図である。
【
図30】合成模様を構成する、すき入れ模様、第3の印刷模様及び第4の印刷模様を示す図である。
【
図31】実施の形態7における本発明の合成模様形成体を、一方の面から反射光で視認している図である。
【
図32】実施の形態7における本発明の合成模様形成体を、一方の面から透過光で視認している図である。
【
図33】実施の形態7における本発明の合成模様形成体を、他方の面から反射光で視認している図である。
【
図34】実施の形態7における本発明の合成模様形成体を、他方の面から透過光で視認している図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。しかしながら、本発明は、以下に述べる実施するための形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他のいろいろな実施の形態が含まれる。
【0024】
(実施の形態1)
図1は、本発明における合成模様形成体(1)(以下「形成体」という。)の一例を示す図である。この形成体(1)は
図1に示すように、基材(2)上の少なくとも一部に本発明における合成模様が形成されている合成模様形成領域(3)を有している。
【0025】
さらに、
図1に示すように、合成模様形成領域(3)以外の領域には、料額、文字、他の模様等の必要な情報が公知の印刷方式(例えば、オフセット印刷、凹版印刷等)により施されても良い。本発明における基材(2)とは、木材やパルプから成る紙、合成繊維から成る合成繊維紙及び不織布等、後述するすき入れ模様が形成可能であれば特に限定されるものではない。なお、透過光下において基材(2)と第1の印刷模様(5)のコントラストを低くするために、不透明度が85%以上の基材が適しており、特に不透明度が85%から98%の基材が好ましい。
【0026】
以下、合成模様形成領域(3)の構成について説明する。
【0027】
形成体(1)は
図1に示すように、基材(2)上の少なくとも一部に合成模様形成領域(3)を有している。この合成模様形成領域(3)は、基材(2)を挟んで、表裏同じ箇所に設けられており、この領域を総称して合成模様形成領域(3)という。
【0028】
図2は、合成模様形成領域(3)に形成された合成模様(6)の一例を示す図である。合成模様形成領域(3)は、基材(2)のすき入れ模様(4)の形成されている領域と、基材のいずれか一方の面に形成された第1の印刷模様(5)が形成されている領域から成る(以下、第1の印刷模様(5)が形成されている面を「一方の面」という。)。
【0029】
第1の印刷模様(5)は、網点面積率100%の、いわゆるベタ刷りや、ハーフトーンからハイライトの低い網点面積率から成る画像や万線(直線、曲線、波線、点線や破線の分断線等)で形成しても良い。以降の実施の形態に記載する各印刷模様についても同様であるため説明は省略する。
【0030】
本発明における合成模様(6)とは、基材に形成されたすき入れ模様(4)と基材の一方の面又は/及び他方の面に形成された第1の印刷模様(5)から成る有意な模様である。なお、実施の形態1において形成される一方の面の第1の印刷模様(5)を用いた合成模様(6)を第1の合成模様(6−1)とする。
【0031】
以下、それぞれの模様について詳細に説明することとするが、まず、すき入れ模様(4)について説明する。
【0032】
(すき入れ模様)
すき入れ模様(4)は、偽造防止技術の代表的な技術の一つとして、用紙繊維の粗密や薄厚によって模様を形成して透過光下で模様を視認させるものである。
【0033】
すき入れ模様(4)を形成する代表的な方法としては、円網抄紙機または長網抄紙機を用いた抄造工程中のすき入れ模様(4)の形成が知られている(例えば、特許3198488号)。
【0034】
また、疑似的なすき入れ模様(4)の形成方法としては、例えば用紙表面に、インキ自体が無色透明に近い透かし印刷用インキを用いて印刷した疑似透かし印刷や、用紙表面にレーザービームを照射し、該部分の素材を除去することで形成される窪みと、窪みの無い部分とによって用紙表面に模様を表現するものなどが知られている(例えば、特開平6−228900及び特開2000−290571)。本発明のすき入れ模様(4)については、抄紙機によるすき入れ模様に加え、上記の疑似的なすき入れ模様を用いても良い。
【0035】
次に、第1の印刷模様(5)について説明する。
【0036】
(第1の印刷模様)
第1の印刷模様(5)は、基材と異なる色を有する有色インキで形成されている。
【0037】
第1の印刷模様(5)の不透明度は、基材(2)の不透明度と同等か、異なる場合でも基材(2)の不透明度と比較して2%以上高くならないように形成されている。このように第1の印刷模様(5)を形成する有色インキを本実施の形態では、第1のインキという。なお、以降に記載される各実施の形態についても、同様であるため説明を省略する。
【0038】
本発明の合成模様形成体を形成するにあたっては、基材の不透明度と同様に印刷領域の不透明度が重要であるため、使用するインキは透過率の高いものが好ましい。インキの透過率は、着色材料の影響を受けやすいことから、顔料をインキ化する場合は、できるだけ透過率の高くなる顔料を選択する必要がある。顔料の透過率は光学的特性や粒子径の影響を受けるため、特に粒子径が750nm以下のものを使用することが望ましい。透過率の低いインキを使用する場合には、インキ濃度を低くすることで使用が可能である。
【0039】
着色材料として染料を使用する場合、染料は顔料と比較して粒子が小さいため、透過率は顔料より高くなるが、印刷物の堅ろう性が弱くなるという注意点がある。また、顔料及び染料のどちらを使用した場合でも着色材料の濃度を上げれば当然印刷領域の不透明度は上昇するため、印刷物を作製しながら適切な濃度を決定する必要がある。
【0040】
第1のインキは、作製する印刷模様の印刷方式によるインキ膜厚の違いを考慮し透過率及び濃度を調整する必要がある。印刷方式はオフセット、グラビア及び凹版印刷やインクジェット、特に、膜厚が薄いオフセット印刷と膜厚の厚いグラビア印刷や凹版印刷では同じインキを使用した場合、後者の印刷領域のほうが不透明度が高くなってしまうからである。
【0041】
第1のインキは、微粒子顔料であるダイピロキサイドTMレッド(大日精化)を使用し、顔料濃度を3%に調整し作製した。第1のインキを不透明度92.6%の紙にスクリーン印刷をした結果、印刷領域の不透明度が94.2%となり、基材と第1の印刷模様の不透明度の差を2%未満にすることができた。
【0042】
第1のインキで形成した第1の印刷模様(5)における不透明度について説明する。不透明度は光が紙を透過しない程度を数値で表したものである。この時、数値が大きければ不透明度が高く、数値が小さい場合は不透明度が低いことを意味しており、不透明度が高いほど光が紙を透過しにくくなる。基材と基材上に第1の印刷模様を施した場合の不透明度の測定結果を表1に示す。不透明度の測定には村上色彩技術研究所製ISO白色度対応高速分光光度計を使用した。
【0044】
表1に示すように基材(2)と第1の印刷模様(5)の不透明度の差が少ない場合、基材(2)の光の透過量と第1の印刷模様(5)の光の透過量に差がなくなり、一方の面の反対側の面(以下「他方の面」という。)から透過光下で観察した場合、基材(2)と印刷領域との違いが認識しにくくなり、印刷模様を視認することができなくなる。
【0045】
また、不透明度と視認性との関係について、不透明度を高める効果が大きい材料を使用して調査を行った。不透明度を高める効果が大きい材料としては、チタン白やカーボンブラック等が挙げられる。調査では、市販のインキにチタン白を混ぜ、チタン白の含有量を変化させたインキを作製し、基材に印刷模様を形成した。印刷模様を施した部分の不透明度の測定結果は表2のとおりである。基材には不透明度91.6%の用紙を使用し、不透明度の測定には村上色彩技術研究所製ISO白色度対応高速分光光度計を使用した。
【0047】
表2に示したように、チタン白の濃度が上昇することにより不透明度も上昇し、さらに印刷面の反対側から透過光下で観察した場合に、基材との不透明度の差が2%未満なら印刷模様を視認できないが、2%以上と差が大きい場合は印刷模様を視認できた。つまり透過光下で観察した場合、不透明度の差が2%未満なら、基材と印刷模様それぞれを透過する光の量の差を認識できないため、第1の印刷模様(5)を視認できないが、2%以上と差が大きくなった場合には光の透過量の差が認識され、光透過量の少ない第1の印刷模様(5)は基材部分よりも暗く視認される。
【0048】
次に、実施の形態1の観察状態について説明する。
【0049】
図3及び
図4は、形成体(1)の合成模様形成領域(3)を、一方の面から所定の条件で観察したときの状態を示す図である。
【0050】
図3(a)は、合成模様形成領域(3)を、一方の面から光を照射し、反射光下で観察したときの状態を示す図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、第1のインキで形成された第1の印刷模様(5)は基材と異なる色で印刷されているため
図3(b)に示すように第1の印刷模様(5)が視認できる。
【0051】
図4(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、一方の面から透過光下で観察したときの状態を示す図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、第1のインキで形成された第1の印刷模様(5)は基材と異なる色で印刷されているため透過光下でも、基材と異なる色として視認できることから
図4(b)に示すようにすき入れ模様(4)及び第1の印刷模様(5)が合成された第1の合成模様(6-1)が視認できる。
【0052】
また、
図5及び
図6は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、他方の面から所定の条件により観察したときの状態を示す図である。
【0053】
図5(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、他方の面から反射光下で観察したときの状態を示す図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、第1の印刷模様(5)は観察面の反対側に印刷されているため反射光下では視認できず、結果として
図5(b)に示したようにすき入れ模様(4)及び第1の印刷模様(5)は視認されない。
【0054】
図6(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、他方の面から透過光下で観察したときの状態を示す図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、第1の印刷模様(5)は基材との不透明度の差が2%未満になるように形成しているため、他方の面から透過光下で観察した場合に基材と区別して視認できないが、すき入れ模様(4)は透過光下では視認できるため、
図6(b)に示したようにすき入れ模様(4)が視認できる。
【0055】
以上のように、本発明の形成体(1)は透過光下で観察した場合において、一方の面と他方の面では異なる模様が視認できること特徴とする。なお、以降に記載される各実施の形態についても、同様であるため省略する。
【0056】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明するが、すき入れ模様(4)及び第1の印刷模様(5)については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0057】
実施の形態2では、前述までの実施の形態1と異なる点としては、一方の面にさらに第2の印刷模様(7)を形成することである。
【0058】
図7は、本実施の形態2における、合成模様形成領域(3)を示す図である。
図7(a)は、合成模様形成領域(3)を形成する、すき入れ模様(4)、一方の面に形成した第1の印刷模様(5)及び第2の印刷模様(7)を示す図である。
図7(b)は、すき入れ模様(4)、第1の印刷模様(5)及び第2の印刷模様(7)が合成され形成された第2の合成模様(6-2)を示す図である。
図7(c)は、第2の印刷模様(7)とすき入れ模様(4)が合成されることにより形成された第3の合成模様(6-3)示す図である。
【0059】
(第2の印刷模様)
第2の印刷模様(7)は、基材と異なる色を有する有色インキで形成されている。
【0060】
第1の印刷模様(5)が形成された部分の不透明度は、基材(2)の不透明度と比較して同等か、異なる場合でも基材(2)の不透明度より2%未満で形成されているのに対して、第2の印刷模様(7)の不透明度は、基材(2)の不透明度より2%以上高くなるように形成されている。このように第2の印刷模様(7)を形成する有色インキを本実施の形態では、第2のインキという。なお、以降に記載される各実施の形態についても、同様であるため説明を省略する。
【0061】
また、第2の印刷模様(7)の形成に、第1のインキを用いてもよい。しかし、その場合、第2の印刷模様(7)の不透明度が基材(2)の不透明度より2%以上高くなるように、インキ皮膜の厚さを調整する必要がある。なお、以降に記載される各実施の形態についても、同様であるため説明を省略する。
【0062】
第2のインキの作製については、着色材料の選択及びその濃度が重要となる。着色材料に顔料を使用する場合は、顔料の持つ透過率が重要となる。この透過率が高いと印刷領域の不透明度が低くなるため、できるだけ透過率の低い顔料を選択する必要がある。透過率の高いものを使用する場合は、インキ濃度を高くする必要がある。また、着色材料に顔料以外の材料を使用する場合も、透過率を考慮し材料を選択する必要がある。着色材料の濃度を下げれば当然印刷領域の不透明度は低下するため、印刷物を作製しながら適切な濃度を決定する必要がある。
【0063】
第2のインキの調整は、印刷方式(例えば、オフセット印刷、グラビア印刷及び凹版印刷等)による印刷物の膜厚の違いを考慮して調整する必要がある。その理由は、膜厚が薄いオフセット印刷と膜厚が厚い凹版印刷で同じインキを使用した場合、当然膜厚が薄いオフセット印刷によって作製された印刷領域のほうが不透明度が低くなってしまうからである。
【0064】
第2のインキの具体的な調整方法としては、例えば隠蔽力の高い顔料であるチタン白30%にパーマネントカーミン1.5%及びイエローHG2%に調整したインキを不透明度92.6%の肌色の紙に印刷を行うと、印刷領域の不透明度は97.3%になるため、不透明度の差を2%以上にすることができる。
【0065】
次に、実施の形態2の観察状態について説明する。
【0066】
図8及び
図9は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、一方の面から所定の条件により観察したときの状態を示す図である。
【0067】
図8(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、一方の面から光を照射し、反射光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、第1のインキで形成された第1の印刷模様(5)及び第2のインキで形成された第2の印刷模様(7)は基材と異なる色で印刷されているため
図8(b)に示すように第1の印刷模様(5)及び第2の印刷模様(7)が視認できる。
【0068】
図9(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、一方の面から透過光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、第1のインキで形成された第1の印刷模様(5)及び第2のインキで形成された第2の印刷模様(7)は基材と異なる色で印刷されているため透過光でも、基材と異なる色として視認できるため、
図9(b)に示すようにすき入れ模様(4)、第1の印刷模様(5)及び第2の印刷模様(7)が合成された第2の合成模様(6-2)が視認できる。
【0069】
また、
図10及び
図11は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、他方の面から所定の条件により観察したときの状態を示す図である。
【0070】
図10(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、他方の面から反射光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、第1の印刷模様(5)及び第2の印刷模様(7)は観察面の反対側に印刷されているため反射光下では視認できず、結果として
図10(b)に示したように各模様は視認できない。
【0071】
図11(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、他方の面から透過光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、第1の印刷模様(5)は基材との不透明度の差が2%未満になるように形成しているため、他方の面から透過光で観察した場合に基材との区別ができないことから視認できないが、第2の印刷模様(7)は基材との不透明度の差が2%以上になるように設計しているため、他方の面から透過光で観察した場合に基材と明確に区別できるため視認でき、
図11(b)に示したように第2の印刷模様(7)及びすき入れ模様(4)が合成された第3の合成模様(6-3)が視認できる。
【0072】
(実施の形態3)
次に、本発明の別の形態について説明するが、すき入れ模様(4)及び第1の印刷模様(5)については、実施の形態1と同様であるため省略することとする。
【0073】
実施の形態3では、前述までの実施の形態1と異なるところとして、他方の面にさらに第3の印刷模様(8)を形成するところである。
【0074】
図12は、本実施の形態3において、他方の面における合成模様形成領域(3)を構成する各模様の一例を示す図である。
図12(a)は、合成模様形成領域(3)における、基材(2)に形成されているすき入れ模様(4)と、他方の面に第3の印刷模様(8)が形成されていることを示す図である。
図12(b)は、すき入れ模様(4)及び第3の印刷模様(8)が合成された第4の合成模様(6-4)を示す図である。
【0075】
(第3の印刷模様)
第3の印刷模様(8)は、基材と異なる色を有する有色インキで形成されている。
【0076】
第3の印刷模様(8)の不透明度は、第1の印刷模様(5)と同様に基材(2)の不透明度と同等となるか、異なる場合でも基材(2)の不透明度と比較して2%以上高くならないように形成されている。さらに、第1の印刷模様(5)を形成する有色インキとは異なる色の有色インキを用いて形成してもよい。なお、以降に記載される各実施の形態についても、同様であるため説明を省略する。
【0077】
次に、実施の形態3の観察状態について説明する。なお、実施の形態3においては、他方の面に形成される第3の印刷模様(8)を第3aの印刷模様(8a)という。
【0078】
図13及び
図14は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、一方の面から所定の条件により観察したときの状態を示す図である。
【0079】
図13(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、一方の面から光を照射し、反射光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、
図13(b)に示すように第1の印刷模様(5)画像が視認できる。
【0080】
図14(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、一方の面から透過光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、
図14(b)に示すようにすき入れ模様(4)及び第1の印刷模様(5)が合成された第1の合成模様(6-1)が視認できる。
【0081】
また、
図15及び
図16は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、他方の面から所定の条件により観察したときの状態を示す図である。
【0082】
図15(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、他方の面から反射光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、第1のインキで形成された第3aの印刷模様(8a)は、一方の面に形成された第1の印刷模様(5)と同様に基材と異なる色で印刷されているため、
図15(b)に示すように第3aの印刷模様(8a)が視認できる。
【0083】
図16(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、他方の面から透過光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、第1の印刷模様(5)は基材との不透明度の差が2%未満になるように形成しているため、他方の面から透過光下で観察した場合に基材と区別して視認できないが、第1のインキで形成された第3aの印刷模様(8a)は、基材と異なる色で印刷されているため透過光でも、基材と異なる色として視認できるため、
図16(b)に示したように第3aの印刷模様(8a)及びすき入れ模様(4)が合成された第4の合成模様(6-4)が視認できる。
【0084】
(実施の形態4)
次に、本発明の別の形態について説明するが、すき入れ模様(4)及び第1の印刷模様(5)については、実施の形態1と同様であるため省略することとする。
【0085】
実施の形態4では、前述までの実施形態1と異なるところとして、他方の面にさらに第4の印刷模様(9)を形成するところである。
【0086】
図17は、本実施の形態4において、他方の面における合成模様形成領域(3)を構成する各模様の一例を示す図である。
図17(a)は、合成模様形成領域(3)における、基材(2)に形成されているすき入れ模様(4)と、他方の面に第4の印刷模様(9)が形成されていることを示す図である。
図17(b)は、すき入れ模様(4)及び第4の印刷模様(9)が合成された第5の合成模様(6-5)を示す図である。
【0087】
(第4の印刷模様)
第4の印刷模様(9)は、基材と異なる色を有する有色インキで形成されている。
【0088】
第4の印刷模様(9)の不透明度は、第2の印刷模様(7)と同様に基材(2)の不透明度より2%以上高くなるように形成されている。さらに、第2の印刷模様(7)を形成する有色インキとは異なる色の有色インキを用いて形成してもよい。なお、以降に記載される各実施の形態についても、同様であるため説明を省略する。
【0089】
また、第4の印刷模様(9)の形成に、実施の形態2における第2の印刷模様(7)及び実施の形態3における第3の印刷模様(8)と同様に第1のインキを用いてもよい。しかし、その場合、第4の印刷模様(9)の不透明度が基材(2)の不透明度より2%以上高くなるように、インキ皮膜の厚さを調整する必要がある。なお、以降に記載される各実施の形態についても、同様であるため説明を省略する。
【0090】
次に、実施の形態4の観察状態について説明する。なお、実施の形態4においては、他方の面に形成される第4の印刷模様(9)を第4aの印刷模様(9a)という。
【0091】
図18及び
図19は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、一方の面から所定の条件により観察したときの状態を示す図である。
【0092】
図18(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、一方の面から光を照射し、反射光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、
図18(b)に示すように第1の印刷模様(5)が視認できる。
【0093】
図19(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、一方の面から透過光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、
図19(b)に示すようにすき入れ模様(4)、第1の印刷模様(5)及び第4aの印刷模様(9a)が合成された第5の合成模様(6-5)が視認できる。
【0094】
また、
図20及び
図21は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、他方の面から所定の条件により観察したときの状態を示す図である。
【0095】
図20(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、他方の面から反射光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、
図20(b)に示したように第4aの印刷模様(9a)が視認できる。
【0096】
図21(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、他方の面から透過光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、
図21(b)に示したように第4aの印刷模様(9a)及びすき入れ模様(4)が合成された第6の合成模様(6-6)が視認できる。
【0097】
各実施形態で説明したとおり、一方の面の構成と他方の面の構成を任意に組み合わせることにより合成模様が形成可能なことは言うまでもない。例えば、一方の面に実施の形態2の一方の面の形態を、他方の面に実施の形態3の他方の面の形態を付与した場合の所定条件による観察状態を以下に示す。なお、
図22から
図25において、構成が異なるため第3の印刷模様(8)を第3bの印刷模様(8b)という。
【0098】
図22(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、一方の面から光を照射し、反射光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、
図22(b)に示すように第1の印刷模様(5)及び第2の印刷模様(7)が視認できる。
【0099】
図23(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、一方の面から透過光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、
図23(b)に示すようにすき入れ模様(4)、第1の印刷模様(5)及び第2の印刷模様(7)が合成された第2の合成模様(6-2)が視認できる。
【0100】
図24(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、他方の面から反射光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、
図24(b)に示したように第3bの印刷模様(8b)が視認できる。
【0101】
図25(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、他方の面から透過光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、
図25(b)に示したように第2の印刷模様(7)、第3bの印刷模様(8b)及びすき入れ模様(4)が合成された第7の合成模様(6-7)が視認できる。
【0102】
また、別の例では、一方の面に実施の形態2の一方の面の形態を、他方の面に実施の形態4の他方の面の形態を付与した場合の所定条件による観察状態を以下に示す。なお、
図26から
図29において、構成が異なるため第4の印刷模様(9)を第4bの印刷模様(9b)という。
【0103】
図26(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、一方の面から光を照射し、反射光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、
図26(b)に示すように第1の印刷模様(5)及び第2の印刷模様(7)のみの画像が視認できる。
【0104】
図27(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、一方の面から透過光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、
図27(b)に示すようにすき入れ模様(4)、第1の印刷模様(5)、第2の印刷模様(7)及び第4bの印刷模様(9b)が合成された第8の合成模様(6-8)が視認できる。
【0105】
図28(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、他方の面から反射光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、
図28(b)に示したように第4bの印刷模様(9b)が視認できる。
【0106】
図29(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、他方の面から透過光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、
図29(b)に示したように第2の印刷模様(7)、第4bの印刷模様(9b)及びすき入れ模様(4)が合成された第9の合成模様(6-9)が視認できる。
【0107】
さらに、別の例では、一方の面に実施の形態2の一方の面の形態を、他方の面に実施の形態4の他方の面及び実施の形態5の他方の面の形態を付与した場合の所定条件による観察状態を以下に示す。
図30は、他方の面における合成模様形成領域(3)を構成する各模様の一例を示す図である。合成模様形成領域(3)には、基材(2)に形成されているすき入れ模様(4)の他方の面に第3の印刷模様(8)及び第4の印刷模様(9)が形成されている。なお、
図31から
図34において、構成が異なるため第3の印刷模様(8)を第3bの印刷模様(8b)、第4の印刷模様(9)を第4cの印刷模様(9c)という。
【0108】
図31(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、一方の面から光を照射し、反射光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、
図31(b)に示すように第1の印刷模様(5)及び第2の印刷模様(7)が視認できる。
【0109】
図32(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、一方の面から透過光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、
図32(b)に示すようにすき入れ模様(4)、第1の印刷模様(5)、第2の印刷模様(7)及び第4cの印刷模様(9c)が合成された第8の合成模様(6-8)が視認できる。
【0110】
図33(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、他方の面から反射光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、
図33(b)に示したように第3bの印刷模様(8b)及び第4cの印刷模様(9c)が視認できる。
【0111】
図34(a)は、形成体(1)における合成模様形成領域(3)を、他方の面から透過光下で観察している図である。この条件で合成模様形成領域(3)を観察した場合、
図34(b)に示したように第2の印刷模様(7)、第3bの印刷模様(8b)、第4cの印刷模様(9c)及びすき入れ模様(4)が合成された第10の合成模様(6-10)が視認できる。
【0112】
以上説明したように、本発明の形成体は、合成模様形成領域において、基材に形成されたすき入れ模様と、基材とは異なる有色の第1のインキを用いて不透明度を基材とほぼ等しくした印刷模様と、さらには基材とは異なる有色の第2のインキを用いて不透明度を基材よりもが2%以上高くなるようにした印刷模様とを組み合わせることにより、様々な合成模様を形成できるものである。