【実施例】
【0102】
以下に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下に、本実施例及び比較例で使用した化合物の略号、及び各特性の測定方法は、以下のとおりである。
1,3DMCBDE−Cl:ジメチル 1,3−ビス(クロロカルボニル)−1,3−ジメチルシクロブタン−2,4−ジカルボキシレート
BDA:1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸二無水物
CBDA:1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物
DDM:4,4−ジアミノージフェニルメタン
NMP:N−メチル−2−ピロリドン
γ−BL:γ−ブチロラクトン
BCS:ブチルセロソルブ
【0103】
[粘度]
合成例において、ポリアミック酸エステル及びポリアミック酸溶液の粘度は、E型粘度計TVE−22H(東機産業社製)を用い、サンプル量1.1mL、コーンロータTE−1(1°34’、R24)、温度25℃で測定した。
[分子量]
また、ポリアミック酸エステルの分子量はGPC(常温ゲル浸透クロマトグラフィー)装置によって測定し、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシド換算値として数平均分子量(以下、Mnとも言う。)と重量平均分子量(以下、Mwとも言う。)を算出した。
GPC装置:Shodex社製(GPC−101)
カラム:Shodex社製(KD803、KD805の直列)
カラム温度:50℃
溶離液:N,N−ジメチルホルムアミド(添加剤として、臭化リチウム−水和物(LiBr・H
2O)が30mmol/L、リン酸・無水結晶(o−リン酸)が30mmol/L、テトラヒドロフラン(THF)が10ml/L)
流速:1.0ml/分
検量線作成用標準サンプル:東ソー社製 TSK 標準ポリエチレンオキサイド(重量平均分子量(Mw) 約900,000、150,000、100,000、30,000)、及び、ポリマーラボラトリー社製 ポリエチレングリコール(ピークトップ分子量(Mp)約12,000、4,000、1,000)。測定は、ピークが重なるのを避けるため、900,000、100,000、12,000、1,000の4種類を混合したサンプル、及び150,000、30,000、4,000の3種類を混合したサンプルの2サンプルを別々に測定した。
【0104】
[液晶配向性]
本発明の液晶配向剤を塗膜、焼成して得られた被膜に偏光された254nmの紫外線を照射し、本発明の液晶配向膜を作製した。得られた液晶セルについて、液晶配向性を偏光顕微鏡にて観察し、クロスニコル下での光り抜けがなく、液晶注入口から扇状の流動配向が観察されないものを液晶配向性良好とした。
・ジメチル 1,3−ビス(クロロカルボニル)−1,3−ジメチルシクロブタン−2,4−ジカルボキシレート(1,3DMCBDE−Cl)の合成
a−1:テトラカルボン酸ジアルキルエステルの合成
【0105】
【化46】
【0106】
窒素気流下中、3L(リットル)の四つ口フラスコに、1,3−ジメチルシクロブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物(式(5−1)の化合物、以下1,3−DM−CBDAと略す)を220g(0.981mol)と、メタノールを2200g(6.87mol、1,3−DM−CBDAに対して10wt倍)仕込み、65℃にて加熱還流を行ったところ、30分で均一な溶液となった。反応溶液はそのまま4時間30分加熱還流下で撹拌した。この反応液を高速液体クロマトグラフィー(以下、HPLCと略す)にて測定した。この測定結果の解析は後述する。
エバポレーターにて、この反応液から溶媒を留去した後、酢酸エチル1301gを加えて80℃まで加熱し、30分還流させた。その後、10分間に2〜3℃の速度で内温が25℃になるまで冷却し、そのまま25℃で30分撹拌した。析出した白色結晶をろ過によって取り出し、この結晶を酢酸エチル141gにて2回洗浄した後、減圧乾燥することで、白色結晶を103.97g得た。
この結晶は、
1H NMR分析、及びX線結晶構造解析の結果により、化合物(1−1)であることを確認した(HPLC相対面積97.5%)(収率36.8%)。
1H NMR (DMSO-d6, δppm);12.82 (s, 2H), 3.60 (s, 6H), 3.39 (s, 2H), 1.40 (s, 6H).
a−2.1,3−DM−CBDE−C1の合成
【0107】
【化47】
【0108】
窒素気流下中、3Lの四つ口フラスコに、化合物(1−1)234.15g(0.81mol)、及びn−ヘプタン1170.77g(11.68mol.5wt倍)を仕込んだ後、ピリジン0.64g(0.01mol)を加え、マグネチックスターラー攪拌下にて75℃まで加熱撹拌した。続いて、塩化チオニル289.93g(11.68mol)を1時間かけて滴下した。滴下直後から発泡が開始し、滴下終了30分後に反応溶液は均一となり、発泡は停止した。続いてそのまま75℃にて1時間30分撹拌した後、エバポレーターにて水浴40℃で内容量が924.42gになるまで溶媒を留去した。これを60℃に加熱し、溶媒留去時に析出した結晶を溶解させ、60℃にて熱時ろ過を行うことで不溶物をろ過した後、ろ液を25℃まで10分間に1℃の速度で冷却した。そのまま25℃で30分撹拌させた後、析出した白色結晶をろ過により取り出し、この結晶をn−ヘプタン264.21gにて洗浄した。これを減圧乾燥することで、白色結晶を226.09g得た。
続いて窒素気流下中、3Lの四つ口フラスコに、上記で得られた白色結晶226.09g、及びn−ヘプタン452.18gを仕込んだ後、60℃に加熱撹拌して結晶を溶解させた。その後、25℃まで10分間に1℃の速度で冷却撹拌し、結晶を析出させた。そのまま25℃で1時間撹拌させた後、析出した白色結晶をろ過により取り出し、この結晶をn−ヘキサン113.04gにて洗浄した後、減圧乾燥することで白色結晶を203.91g得た。この結晶は、1H NMR分析結果により、化合物(3−1)すなわち、ジメチル−1,3−ビス(クロロカルボニル)−1,3−ジメチルシクロブタン−2,4−ジカルボキシレート(1,3−DM−CBDE−C1)であるであることを確認した(HPLC相対面積99.5%)(収率77.2%)。
1H NMR (CDCl
3, δppm) : 3.78 (s, 6H), 3.72 (s, 2H), 1.69 (s, 6H).
【0109】
(製造例1)
撹拌装置付きの300mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4´−ジアミノジフェニルメタンを6.40g (32.3mmol)入れ、NMP131g、及び塩基としてピリジン6.16g(77.86mmol) を加え撹拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を撹拌しながら1,3DM−CBDE−Clを9.8641g (27.16mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、アクリロイルクロリドを0.380g(4.20mmol)加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMP144.33gを加え、室温(20℃)で15分撹拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、1443g の水に撹拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて、1443g の水で1回、1443g のエタノールで1回、361g のエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末14.37gを得た。収率は、99.6%であった。また、このポリアミック酸エステルの分子量はMn=13,335、Mw=23,824であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末3.3076gを50ml三角フラスコにとり、NMP30.4854g を加え、室温で24時間撹拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A−1)を得た。
【0110】
(製造例2)
撹拌装置付きの300mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4´−ジアミノジフェニルメタンを6.40g (32.3mmol)入れ、NMP136.3g、及び塩基としてピリジン6.16g(77.86mmol) を加え撹拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を撹拌しながら1,3DM−CBDE−Clを9.8641g (27.16mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、クロロぎ酸9-フルオレニルメチルを1.0856g(4.20mmol)加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMP151.4gを加え、室温(20℃)で15分撹拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、1514g の水に撹拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて、1514 の水で1回、1514g のエタノールで1回、378g のエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末15.10gを得た。収率は、99.7%であった。また、このポリアミック酸エステルの分子量はMn=13,379、Mw=24,358であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末3.1938gを50ml三角フラスコにとり、NMP28.7202g を加え、室温で24時間撹拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A−2)を得た。
【0111】
(製造例3)
撹拌装置付きの300mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4´−ジアミノジフェニルメタンを6.40g (32.3mmol)入れ、NMP131g、及び塩基としてピリジン6.16g(77.86mmol) を加え撹拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を撹拌しながら1,3DM−CBDE−Clを9.8644g (27.16mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、tert−ブチルアセチルクロリドを0.506g(4.20mmol)加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMP145.6gを加え、室温(20℃)で15分撹拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、1456g の水に撹拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて、1456g の水で1回、1456g のエタノールで1回、364g のエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末13.74gを得た。収率は、94.4%であった。また、このポリアミック酸エステルの分子量はMn=15,369、Mw=25,452であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末2.9915gを50ml三角フラスコにとり、NMP26.946gを加え、室温で24時間撹拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A−3)を得た。
【0112】
(製造例4)
撹拌装置付きの300mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4´−ジアミノジフェニルエーテルを6.50g (32.46mmol)入れ、NMP132.3g、及び塩基としてピリジン6.19g(78.3mmol) を加え撹拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を撹拌しながら1,3DM−CBDE−Clを9.9166g (30.51mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、クロロぎ酸アリルを0.509g(4.21mmol)加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMP147gを加え、室温(20℃)で15分撹拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、1470g の水に撹拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて、1470gの水で1回、1470g のエタノールで1回、368g のエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末13.27gを得た。収率は、90.2%であった。また、このポリアミック酸エステルの分子量はMn=18,947、Mw=32,153であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末3.0630gを50ml三角フラスコにとり、NMP27.5789g を加え、室温で24時間撹拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A−4)を得た。
【0113】
(製造例5)
撹拌装置付きの300mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4´−ジアミノジフェニルエーテルを6.50g (32.46mmol)入れ、NMP132.4g、及び塩基としてピリジン6.19g(78.3mmol) を加え撹拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を撹拌しながら1,3DM−CBDE−Clを9.9205g (30.51mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、クロロぎ酸をプロピル0.517g(4.22mmol)を加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMP147.13gを加え、室温(20℃)で15分撹拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、1471g の水に撹拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて、1471gの水で1回、1471g のエタノールで1回、368g のエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末14.60gを得た。収率は、99.3%であった。また、このポリアミック酸エステルの分子量はMn=18,535、Mw=32,403であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末3.4512gを50ml三角フラスコにとり、NMP31.0895gを加え、室温で24時間撹拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A−5)を得た。
【0114】
(製造例6)
撹拌装置付きの300mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4´−ジアミノジフェニルエーテルを6.50g (32.46mmol)入れ、NMP135.3g、及び塩基としてピリジン6.19g(78.3mmol) を加え撹拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を撹拌しながら1,3DM−CBDE−Clを9.9208g (30.51mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、1−アダマンタンカルボニルクロリドを0.8385g(4.22mmol)を加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMP150.3gを加え、室温(20℃)で15分撹拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、1503g の水に撹拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて、1503gの水で1回、1503g のエタノールで1回、376g のエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末13.4gを得た。収率は、89.1%であった。また、このポリアミック酸エステルの分子量はMn=14,731、Mw=28,526であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末3.3428gを50ml三角フラスコにとり、NMP30.0009g を加え、室温で24時間撹拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A−6)を得た。
【0115】
(製造例7)
撹拌装置付きの300mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4´−ジアミノジフェニルメタンを5.00g (25.22mmol)入れ、NMP102g、及び塩基としてピリジン4.81g(60.83mmol) を加え撹拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を撹拌しながら1,3DM−CBDE−Cl7.707g (23.71mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、2−フラニルクロリド0.4302g(3.30mmol)を加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMP114gを加え、室温(20℃)で15分撹拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、1141g の水に撹拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて、1141gの水で1回、1141g のエタノールで1回、285g のエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末11.12gを得た。収率は、97.5%であった。また、このポリアミック酸エステルの分子量はMn=12,864、Mw=22,513であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末3.1266gを50ml三角フラスコにとり、NMP28.1581g を加え、室温で24時間撹拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A−7)を得た。
【0116】
(製造例8)
撹拌装置付きの300mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4´−ジアミノジフェニルメタンを5.00g (25.22mmol)入れ、NMP103g、及び塩基としてピリジン4.81g(60.83mmol) を加え撹拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を撹拌しながら1,3DM−CBDE−Clを7.7075g (23.71mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、ベンゾイルクロリド0.4702g(3.35mmol)を加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMP114gを加え、室温(20℃)で15分撹拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、1144gの水に撹拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて、1144gの水で1回、1144g のエタノールで1回、286g のエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末11.10gを得た。収率は、97.0%であった。また、このポリアミック酸エステルの分子量はMn=11,260、Mw=19,060であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末3.6625gを50ml三角フラスコにとり、NMP32.9616g を加え、室温で24時間撹拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A−8)を得た。
【0117】
(製造例9)
撹拌装置付きの300mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4´−ジアミノジフェニルメタンを5.00g (25.22mmol)入れ、NMP103g、及び塩基としてピリジン4.81g(60.83mmol) を加え撹拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を撹拌しながら1,3DM−CBDE−Clを7.7014g (23.70mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、クロロギ酸フェニル0.5140g(3.28mmol)を加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMP115gを加え、室温(20℃)で15分撹拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、1149g の水に撹拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて、1503gの水で1回、1149g のエタノールで1回、287g のエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末11.01gを得た。収率は、95.8%であった。また、このポリアミック酸エステルの分子量はMn=11,772、Mw=20,564であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末3.6176gを50ml三角フラスコにとり、NMP32.5597g を加え、室温で24時間撹拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A−9)を得た。
【0118】
(比較製造例1)
撹拌装置付きの300mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、DDMを8.0102g (40.35mmol)入れ、NMP158.1g、及び塩基としてピリジン7.20g (91.03mmol) を加え撹拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を撹拌しながら1,3DM−CBDE−Clを12.3419g (37.93mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、1757g の水に撹拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて、1757g の水で1回、1757g のエタノールで1回、439g のエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末16.63gを得た。収率は、94.6%であった。また、このポリアミック酸エステルの分子量はMn=10,180、Mw=21,476であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末14.8252を200ml三角フラスコにとり、NMP99.3048g を加え、室温で24時間撹拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(B−1)を得た。
【0119】
(比較製造例2)
撹拌装置付きの300mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4´−ジイミノジフェニルエーテルを8.0129 g (35.03mmol)入れ、NMP157.25g、及び塩基としてピリジン7.13g (90.13mmol) を加え撹拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を撹拌しながら1,3DM−CBDE−Clを12.2295g (37.61mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、1747g の水に撹拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて、1747g の水で1回、1747g のエタノールで1回、437g のエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末16.65gを得た。収率は、95.3%であった。また、このポリアミック酸エステルの分子量はMn=13,104、Mw=29,112であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末1.8731gを50ml三角フラスコにとり、NMP16.89gを加え、室温で24時間撹拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(B−2)を得た。
【0120】
(実施例1)
製造例1で得られたポリアミック酸エステル溶液(A−1)4.2033gを三角フラスコにとり、NMP0.5991g、及びBCS1.2099gを加えてマグネチックスターラーで30分間撹拌し、固形分濃度7質量%の液晶配向剤(I)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表に示す。
(実施例2)
製造例2で得られたポリアミック酸エステル溶液(A−2)4.2123gを三角フラスコにとり、NMP0.6077g、及びBCS1.2077gを加えてマグネチックスターラーで30分間撹拌し固形分濃度7質量%の液晶配向剤(II)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表に示す。
(実施例3)
製造例3で得られたポリアミック酸エステル溶液(A−3)4.1955gを三角フラスコにとり、NMP0.6053g、及びBCS1.1953gを加えてマグネチックスターラーで30分間撹拌し固形分濃度7質量%の液晶配向剤(III)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表に示す。
(実施例4)
製造例4で得られたポリアミック酸エステル溶液(A−4)4.2010gを三角フラスコにとり、NMP0.5993g、及びBCS1.2519gを加えてマグネチックスターラーで30分間撹拌し固形分濃度7質量%の液晶配向剤(IV)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表に示す。
(実施例5)
製造例5で得られたポリアミック酸エステル溶液(A−5)4.1984gを三角フラスコにとり、NMP0.5988g、及びBCS1.2029gを加えてマグネチックスターラーで30分間撹拌し固形分濃度7質量%の液晶配向剤(V)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表に示す。
【0121】
(実施例6)
製造例6で得られたポリアミック酸エステル溶液(A−6)4.1999gを三角フラスコにとり、NMP0.5906g、及びBCS1.2024gを加えてマグネチックスターラーで30分間撹拌し固形分濃度7質量%の液晶配向剤(VI)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表に示す。
(実施例7)
製造例7で得られたポリアミック酸エステル溶液(A−7)3.0789gを三角フラスコにとり、NMP0.4393g、及びBCS0.8791gを加えてマグネチックスターラーで30分間撹拌し固形分濃度7質量%の液晶配向剤(VII)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表に示す。
(実施例8)
製造例8で得られたポリアミック酸エステル溶液(A−8)3.0791gを三角フラスコにとり、NMP0.4361g、及びBCS0.8833gを加えてマグネチックスターラーで30分間撹拌し固形分濃度7質量%の液晶配向剤(VIII)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表に示す。
(実施例9)
製造例9で得られたポリアミック酸エステル溶液(A−9)3.0231gを三角フラスコにとり、NMP0.4355g、及びBCS0.8699gを加えてマグネチックスターラーで30分間撹拌し固形分濃度7質量%の液晶配向剤(IX)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表に示す。
【0122】
(比較例1)
比較製造例1で得られたポリアミック酸エステル溶液(B−1)4.2066gを三角フラスコにとり、NMP0.5957g、及びBCS1.1908gを加えてマグネチックスターラーで30分間撹拌し固形分濃度7質量%の液晶配向剤(B−I)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表に示す。
(比較例2)
比較製造例2で得られたポリアミック酸エステル溶液(B−2)4.2010gを三角フラスコにとり、NMP0.5993g、及びBCS1.2519gを加えてマグネチックスターラーで30分間撹拌し固形分濃度7質量%の液晶配向剤(B−II)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表に示す。
【0123】
【表1】
実施例1〜9と比較例1〜2の結果より、ポリアミック酸エステルの主鎖の末端アミノ基をクロロカルボニル化合物で修飾することにより、ポリマーの溶解性が向上し、高固形分でのより粘度の低い液晶配向剤が得られることが確認された。
【0124】
(実施例10)
実施例1で得られた液晶配向剤(I)を1.0μmのフィルターで濾過した後、透明電極付きガラス基板上にスピンコートし、温度80℃のホットプレート上で5分間乾燥後、温度250℃で1時間の焼成を経て、膜厚100nmのイミド化した膜を得た。この塗膜面に偏光板を介して254nmの紫外線を100mJ/cm
2照射し、液晶配向膜付き基板を得た。このような液晶配向膜付き基板を2枚用意し、一方の基板の液晶配向膜面に6μmのスペーサーを散布した後、2枚の基板の配向が逆平行になるように組み合わせ、液晶注入口を残して周囲をシールし、セルギャップが6μmの空セルを作製した。この空セルに液晶(MLC−2041、メルク社製)を常温で真空注入し、注入口を封止して液晶セルとした。この液晶セルについて液晶配向性を偏光顕微鏡で確認した結果、液晶配向性は良好であった。
実施例10の結果より、本発明の末端を修飾したポリアミック酸エステルを含有する液晶配向剤は、液晶配向膜とした場合において、良好な特性を有することが確認された。
【0125】
(製造例10)
攪拌装置付きの四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4'-ジアミノジフェニルメタンを2.0000 g (10.0878mmol)入れ、NMPを40.73 g、塩基としてピリジンを1.9246g (24.3317 mmol)加え攪拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を攪拌しながら1,3DM-CBDE-Clを3.0831g (9.4825mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、2-テノイルクロリドを0.192g (1.3114mmol) 加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMPを45.2499g加え、室温(20℃)で15分攪拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、498gのエタノールに攪拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて226gのエタノールで1回、452gの水で2回、453gのエタノールで1回、113gのエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末4.4587gを得た。収率は、98.53%であった。またこのポリアミック酸エステルの分子量はMn=12256、Mw=21405であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末2.1520gを50ml三角フラスコにとり、NMPを19.3658g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A-10)を得た。
(製造例11)
攪拌装置付きの100mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4'-ジアミノジフェニルメタンを2.0000 g (10.0878mmol)入れ、NMP を40.42 g、塩基としてピリジンを1.9246g (24.3317 mmol)加え攪拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を攪拌しながら1,3DM-CBDE-Clを3.0831g (9.4825mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、3,3-ジメチルアクリロイルクロライドを0.1555g (1.3114mmol) 加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMPを44.9236g加え、室温(20℃)で15分攪拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、494gのエタノールに攪拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて225gのエタノールで1回、449gの水で2回、449gのエタノールで1回、112gのエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末3.9916gを得た。収率は、88.98%であった。またこのポリアミック酸エステルの分子量はMn=13673、Mw=22739であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末2.3883gを50ml三角フラスコにとり、NMPを21.5218g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A-11)を得た。
(製造例12)
攪拌装置付きの100mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4'-ジアミノジフェニルメタンを2.0000 g (10.0878mmol)入れ、NMPを 40.94 g、塩基としてピリジンを1.9246g (24.3317 mmol)加え攪拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を攪拌しながら1,3DM-CBDE-Clを3.0831g (9.4825mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、シンナモイルクロリドを0.2185g (1.3114mmol) 加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMPを45.54g加え、室温(20℃)で15分攪拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、500gのエタノールに攪拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて227gのエタノールで1回、455gの水で2回、455gのエタノールで1回、114gのエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末4.2721gを得た。収率は、93.91%であった。またこのポリアミック酸エステルの分子量はMn=13033、Mw=23520であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末2.4517gを50ml三角フラスコにとり、NMPを22.0656g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A-12)を得た。
(製造例13)
攪拌装置付きの100mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4'-ジアミノジフェニルメタンを2.0000 g (10.0878mmol)入れ、NMPを40.94 g、塩基としてピリジンを1.9246g (24.3317 mmol)加え攪拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を攪拌しながら1,3DM-CBDE-Clを3.0831g (9.4825mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、イソオキサゾール-5-カルボン酸クロライドを0.1725g (1.3114mmol) 加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMPを45.06g加え、室温(20℃)で15分攪拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、495gのエタノールに攪拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて226gのエタノールで1回、451gの水で2回、451gのエタノールで1回、113gのエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末4.3714gを得た。収率は、96.99%であった。またこのポリアミック酸エステルの分子量はMn=13418、Mw=22819であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末2.2172gを50ml三角フラスコにとり、NMPを19.9964g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A-13)を得た。
(製造例14)
攪拌装置付きの100mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4'-ジアミノジフェニルメタンを2.0000 g (10.0878mmol)入れ、NMP を40.75 g、塩基としてピリジンを1.9246g (24.3317 mmol)加え攪拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を攪拌しながら1,3DM-CBDE-Clを3.0831g (9.4825mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、2-オキソ-1-イミダゾリジンカルボニルクロリドを0.1948g (1.3114mmol)加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMPを45.23g加え、室温(20℃)で15分攪拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、498gのエタノールに攪拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて226gのエタノールで1回、453gの水で2回、453gのエタノールで1回、113gのエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末3.98gを得た。収率は、87.92%であった。またこのポリアミック酸エステルの分子量はMn=12119、Mw=23633であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末2.1446gを50ml三角フラスコにとり、NMPを19.2937g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A-14)を得た。
(製造例15)
攪拌装置付きの100mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4'-ジアミノジフェニルメタンを2.0000 g (10.0878mmol)入れ、NMPを40.14 g、塩基としてピリジンを1.9246g (24.3317 mmol)を加え攪拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を攪拌しながら1,3DM-CBDE-Clを3.0831g (9.4825mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、プロピオニルクロリドを0.1213g (1.3114mmol) 加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMPを44.60g加え、室温(20℃)で15分攪拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、491gのエタノールに攪拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて223gのエタノールで1回、446gの水で2回、446gのエタノールで1回、111gのエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末3.74gを得た。収率は、83.86%であった。またこのポリアミック酸エステルの分子量はMn=13082、Mw=23048であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末2.1867gを50ml三角フラスコにとり、NMPを19.6897g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A-15)を得た。
【0126】
(製造例16)
攪拌装置付きの100mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4'-ジアミノジフェニルメタンを2.0000 g (10.0878mmol)入れ、NMPを 40.14 g、塩基としてピリジンを1.9246g (24.3317 mmol)加え攪拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を攪拌しながら1,3DM-CBDE-Clを3.0831g (9.4825mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、4-フルオロベンゾイルクロリドを0.2079g (1.3114mmol) 加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMPを45.39g加え、室温(20℃)で15分攪拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、499gのエタノールに攪拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて227gのエタノールで1回、454gの水で2回、454gのエタノールで1回、114gのエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末3.87gを得た。収率は、85.26%であった。またこのポリアミック酸エステルの分子量はMn=12207、Mw=22609であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末1.9882gを50ml三角フラスコにとり、NMPを17.908g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A-16)を得た。
(製造例17)
攪拌装置付きの100mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4'-ジアミノジフェニルメタンを2.0000 g (10.0878mmol)入れ、NMPを41.49 g、塩基としてピリジンを1.9246g (24.3317 mmol)加え攪拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を攪拌しながら1,3DM-CBDE-Clを3.0831g (9.4825mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、4-フェニルベンゾイルクロリドを0.2841g (1.3114mmol) 加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMPを46.10g加え、室温(20℃)で15分攪拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、507gのエタノールに攪拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて230gのエタノールで1回、461gの水で2回、461gのエタノールで1回、115gのエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末4.02gを得た。収率は、87.20%であった。またこのポリアミック酸エステルの分子量はMn=11563、Mw=22120であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末2.1231gを50ml三角フラスコにとり、NMPを19.1000g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A-17)を得た。
(製造例18)
攪拌装置付きの100mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4'-ジアミノジフェニルメタンを2.0000 g (10.0878mmol)入れ、NMP を40.86 g、塩基としてピリジンを1.9246g (24.3317 mmol)加え攪拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を攪拌しながら1,3DM-CBDE-Clを3.0831g (9.4825mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、シクロプロパンカルボニルクロリドを0.2079g (1.3114mmol) 加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMPを45.39g加え、室温(20℃)で15分攪拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、499gのエタノールに攪拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて227gのエタノールで1回、454gの水で2回、454gのエタノールで1回、114gのエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末3.8463gを得た。収率は、84.7%であった。またこのポリアミック酸エステルの分子量はMn=12995、Mw=23470であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末2.3403gを50ml三角フラスコにとり、NMPを21.0717g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A-18)を得た。
(製造例19)
攪拌装置付きの100mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4'-ジアミノジフェニルメタンを2.0000 g (10.0878mmol)入れ、NMPを45.39 g、塩基としてピリジンを1.9246g (24.3317 mmol)加え攪拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を攪拌しながら1,3DM-CBDE-Clを3.0831g (9.4825mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、ジフェニルカルバモイルクロリドを0.2079g(0.897mmol)加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMPを45.39g加え、室温(20℃)で15分攪拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、499gのエタノールに攪拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて227gのエタノールで1回、454gの水で2回、454gのエタノールで1回、114gのエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末3.7689gを得た。収率は、83.0%であった。またこのポリアミック酸エステルの分子量はMn=9543、Mw=21337であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末2.0849gを50ml三角フラスコにとり、NMPを18.7717g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A-19)を得た。
(製造例20)
攪拌装置付きの100mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4'-ジアミノジフェニルメタンを2.0000 g (10.0878mmol)入れ、NMPを40.86 g、塩基としてピリジンを1.9246g (24.3317 mmol)加え攪拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を攪拌しながら1,3DM-CBDE-Clを3.0831g (9.4825mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、アセチルクロリド0.2079g (2.6484mmol)加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMPを45.39g加え、室温(20℃)で15分攪拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、499gのエタノールに攪拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて227gのエタノールで1回、454gの水で2回、454gのエタノールで1回、114gのエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末4.2288gを得た。収率は、93.2%であった。またこのポリアミック酸エステルの分子量はMn=13739、Mw=24113であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末2.2812gを50ml三角フラスコにとり、NMPを20.5236g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A-20)を得た。
【0127】
(製造例21)
攪拌装置付きの100mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4'-ジアミノジフェニルメタンを2.0000 g (10.0878mmol)入れ、NMPを40.86 g、塩基としてピリジンを1.9246g (24.3317 mmol)加え攪拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を攪拌しながら1,3DM-CBDE-Clを3.0831g (9.4825mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、メタクリロイルクロリド0.2079g (1.9889mmol) 加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMPを45.39g加え、室温(20℃)で15分攪拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、499gのエタノールに攪拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて227gのエタノールで1回、454gの水で2回、454gのエタノールで1回、114gのエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末4.5616gを得た。収率は、99.0%であった。またこのポリアミック酸エステルの分子量はMn=14046、Mw=23471であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末2.2641gを50ml三角フラスコにとり、NMPを20.3711g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A-21)を得た。
(製造例22)
攪拌装置付きの100mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4'-ジアミノジフェニルメタンを2.0000 g (10.0878mmol)入れ、NMPを40.86 g、塩基としてピリジンを1.9246g (24.3317 mmol)を加え攪拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を攪拌しながら1,3DM-CBDE-Clを3.0831g (9.4825mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、メチルクロロチオフォルメートを0.2079g (1.8804mmol) 加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMPを45.39g加え、室温(20℃)で15分攪拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、499gのエタノールに攪拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて227gのエタノールで1回、454gの水で2回、454gのエタノールで1回、114gのエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末4.2667gを得た。収率は、94.0%であった。またこのポリアミック酸エステルの分子量はMn=13857、Mw=24200であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末2.2436gを50ml三角フラスコにとり、NMPを20.1778g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A-22)を得た。
(製造例23)
攪拌装置付きの100mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4'-ジアミノジフェニルメタンを2.0000 g (10.0878mmol)入れ、NMPを40.86 g、塩基としてピリジンを1.9246g (24.3317 mmol)加え攪拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を攪拌しながら1,3DM-CBDE-Clを3.0831g (9.4825mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、4-メトキシベンゾイルクロリドを0.2079g (1.2187mmol)加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMPを45.39g加え、室温(20℃)で15分攪拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、499gのエタノールに攪拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて227gのエタノールで1回、454gの水で2回、454gのエタノールで1回、114gのエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末4.2667gを得た。収率は、95.7%であった。またこのポリアミック酸エステルの分子量はMn=12439、Mw=23256であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末2.4178gを50ml三角フラスコにとり、NMPを21.7607g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A-23)を得た。
(製造例24)
攪拌装置付きの100mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4'-ジアミノジフェニルメタンを2.0000 g (10.0878mmol)入れ、NMPを40.86 g、塩基としてピリジンを2.0759g (26.2443 mmol)加え攪拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を攪拌しながら1,3DM-CBDE-Clを3.0831g (9.4825mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、2-ナフチルクロロフォルメートを0.6003g (2.90528mmol) 加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMPを45.98g加え、室温(20℃)で15分攪拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、552gのエタノールに攪拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて227gのエタノールで1回、460gの水で2回、228gのエタノールで1回、115gのエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末4.24gを得た。収率は、92.2%であった。またこのポリアミック酸エステルの分子量はMn=12498、Mw=22829であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末1.9683gを50ml三角フラスコにとり、NMPを17.7163g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A-24)を得た。
(製造例25)
攪拌装置付きの100mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4'-ジアミノジフェニルメタンを2.0000 g (10.0878mmol)入れ、NMPを40.86 g、塩基としてピリジンを2.0759g (26.2443 mmol)を加え攪拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を攪拌しながら1,3DM-CBDE-Clを3.0831g (9.4825mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、2-n-プロピル-n-バレリルクロリドを0.4726g(2.90528mmol) 加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMPを45.44g加え、室温(20℃)で15分攪拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、545gのエタノールに攪拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて227gのエタノールで1回、454gの水で2回、227gのエタノールで1回、114gのエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末3.89gを得た。収率は、85.7%であった。またこのポリアミック酸エステルの分子量はMn=15211、Mw=25954であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末2.6046gを50ml三角フラスコにとり、NMPを18.5329g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A-25)を得た。
【0128】
(製造例26)
攪拌装置付きの100mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4'-ジアミノジフェニルメタンを2.0000 g (10.0878mmol)入れ、NMPを40.86 g、塩基としてピリジンを2.0759g (26.2443 mmol)加え攪拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を攪拌しながら1,3DM-CBDE-Clを3.0831g (9.4825mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、ジアリルカルバミルクロリドを0.4637g (2.90528mmol) 加えて、水冷下で30分反応させた。30分後、反応溶液にNMPを45.41g加え、室温(20℃)で15分攪拌した。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、545gのエタノールに攪拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて227gのエタノールで1回、454gの水で2回、227gのエタノールで1回、114gのエタノールで3回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末3.83gを得た。収率は、84.3%であった。またこのポリアミック酸エステルの分子量はMn=9243、Mw=20232であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末2.2187gを50ml三角フラスコにとり、NMPを19.9635g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A-26)を得た。
(製造例27)
攪拌装置付きの100ml四つ口フラスコに2,4-ビス(メトキシカルボニル)シクロブタン‐1,3-ジカルボン酸を4.9034g(18.84mmol)取り、NMPを68.12g加え、撹拌して溶解させた。続いて、トリエチルアミンを4.45 g(43.98mmol)、p-フェニレンジアミンを1.7315 g(16.01mmol)、4,4'-ジアミノジフェニルメタンを0.7922g(4.00mmol)加え、撹拌して溶解させた。この溶液を撹拌しながら(2,3-ジヒドロキシ-2-チオキソ-3-ベンゾオキサゾイル)ホスホン酸ジフェニルを16.90g(44.08mmol)添加し、更にNMPを9.67g加え、水冷下で4時間反応させた。4時間後、アクリロイルクロリドを0.2607g(2.88mmol)加えて、水冷下で30分間反応させた。得られたポリアミド酸エステル溶液を650gの2-プロパノールに撹拌しながら投入し、析出した沈殿物をろ取し、続いて、210gの2-プロパノールで5回洗浄し、乾燥することでポリアミック酸エステル樹脂粉末を得た。
このポリアミック酸エステルの分子量はMn=3189、Mw=4783であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末2.3389gを50ml三角フラスコに取り、NMPを22.6242g加え、室温で24時間撹拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A-27)を得た。
(製造例28)
攪拌装置付きの100mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4'-ジアミノジフェニルメタンを3.0000g (15.13mmol)、3-{(メチルアミノ)メチル}アニリンを1.38g(10.13mmol)入れ、NMPを94.65g、塩基としてトリエチルアミンを5.75g(56.89mmol)加え、攪拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を攪拌しながら1,3DM-CBDE-Clを7.7149g(23.73mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。4時間後、アクリロイルクロリドを0.0.6574g (7.2632mmol)加えて、水冷下で30分反応させた。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、450gの2-プロパノールに攪拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて220gの2-プロパノールで5回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末を得た。このポリアミック酸エステルの分子量はMn=8861、Mw=20627であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末1.5913gを50ml三角フラスコにとり、NMPを14.5979g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A-28)を得た。
(製造例29)
攪拌装置付きの100ml四つ口フラスコに2,5-ビス(メトキシカルボニル)テレフタル酸を1.2654g(4.48mmol)、2,4-ビス(メトキシカルボニル)シクロブタン‐1,3-ジカルボン酸を2.6157g(10.05mmol)取り、NMPを73.16g加え、撹拌して溶解させた。続いて、トリエチルアミンを3.34g(33.01mmol)、4,4'-{プロパン-1,3-ビス(オキシ)}ジアニリンを3.8784g(15.01mmol)加え、撹拌して溶解させた。この溶液を撹拌しながら(2,3-ジヒドロキシ-2-チオキソ-3-ベンゾオキサゾイル)ホスホン酸ジフェニルを12.68g(33.08mmol)添加し、更にNMPを10.05g加え、水冷下で4時間反応させた。4時間後、アクリロイルクロリドを0.1508g(1.07mmol)加えて、水冷下で30分間反応させた。得られたポリアミド酸エステル溶液を650gの2-プロパノールに撹拌しながら投入し、析出した沈殿物をろ取し、続いて、210gの2-プロパノールで5回洗浄し、乾燥することでポリアミック酸エステル樹脂粉末を得た。
このポリアミック酸エステルの分子量はMn=15633、Mw=32874であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末1.2264gを50ml三角フラスコに取り、NMPを11.4164g加え、室温で24時間撹拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(A-28)を得た。
【0129】
(実施例11)
50ml三角フラスコに製造例10で得られたポリアミック酸エステル溶液(A-10)を2.8093 g取り、NMPを0.4070g、BCSを0.7930g加えてマグネチックスターラーで30分攪拌し、固形分濃度7質量%の液晶配向剤(A1-1)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表2に示す。
(実施例12)
50ml三角フラスコに製造例11で得られたポリアミック酸エステル溶液(A-11)を2.8168 g取り、NMPを0.3964g、BCSを0.7930g加えてマグネチックスターラーで30分攪拌し、固形分濃度7質量%の液晶配向剤(A1-2)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表2に示す。
(実施例13)
50ml三角フラスコに製造例12で得られたポリアミック酸エステル溶液(A-12)を2.8030 g取り、NMPを0.3929g、BCSを0.8060g加えてマグネチックスターラーで30分攪拌し、固形分濃度7質量%の液晶配向剤(A1-3)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表2に示す。
(実施例14)
50ml三角フラスコに製造例13で得られたポリアミック酸エステル溶液(A-13)を2.8092 gを取り、NMPを0.4024g、BCSを0.8047g加えてマグネチックスターラーで30分攪拌し、固形分濃度7質量%の液晶配向剤(A1-4)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表2に示す。
(実施例15)
50ml三角フラスコに製造例14で得られたポリアミック酸エステル溶液(A-14)を2.8121 g取り、NMPを0.4002g、BCSを0.8154g加えてマグネチックスターラーで30分攪拌し、固形分濃度7質量%の液晶配向剤(A1-5)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表2に示す。
【0130】
(実施例16)
50ml三角フラスコに製造例15で得られたポリアミック酸エステル溶液(A-15)を2.7915 g取り、NMPを0.4162g、BCSを0.7968g加えてマグネチックスターラーで30分攪拌し、固形分濃度7質量%の液晶配向剤(A1-6)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表2に示す。
(実施例17)
50ml三角フラスコに製造例16で得られたポリアミック酸エステル溶液(A-16)を2.8010 g取り、NMPを0.3998g、BCSを0.7965g加えてマグネチックスターラーで30分攪拌し、固形分濃度7質量%の液晶配向剤(A1-7)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表2に示す。
(実施例18)
50ml三角フラスコに製造例17で得られたポリアミック酸エステル溶液(A-17)を2.8110 g取り、NMPを0.4008g、BCSを0.7928g加えてマグネチックスターラーで30分攪拌し、固形分濃度7質量%の液晶配向剤(A1-8)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表2に示す。
(実施例19)
50ml三角フラスコに製造例18で得られたポリアミック酸エステル溶液(A-18)を2.8184 g取り、NMPを0.4152g、BCSを0.8100g加えてマグネチックスターラーで30分攪拌し、固形分濃度7質量%の液晶配向剤(A1-9)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表2に示す。
(実施例20)
50ml三角フラスコに製造例20で得られたポリアミック酸エステル溶液(A-20)を2.8071 g取り、NMPを0.4303g、BCSを0.8028g加えてマグネチックスターラーで30分攪拌し、固形分濃度7質量%の液晶配向剤(A1-10)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表2に示す。
【0131】
(実施例21)
50ml三角フラスコに製造例21で得られたポリアミック酸エステル溶液(A-21)を2.8070 g取り、NMPを0.3778g、BCSを0.8186g加えてマグネチックスターラーで30分攪拌し、固形分濃度7質量%の液晶配向剤(A1-11)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表2に示す。
(実施例22)
50ml三角フラスコに製造例22で得られたポリアミック酸エステル溶液(A-22)を2.8094 g取り、NMPを0.3975g、BCSを0.8108g加えてマグネチックスターラーで30分攪拌し、固形分濃度7質量%の液晶配向剤(A1-12)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表2に示す。
(実施例23)
50ml三角フラスコに製造例23で得られたポリアミック酸エステル溶液(A-23)を2.7974 g取り、NMPを0.3942g、BCSを0.8015g加えてマグネチックスターラーで30分攪拌し、固形分濃度7質量%の液晶配向剤(A1-13)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表2に示す。
(実施例24)
50ml三角フラスコに製造例24で得られたポリアミック酸エステル溶液(A-24)を2.8076 g取り、NMPを0.4283g、BCSを0.8107g加えてマグネチックスターラーで30分攪拌し、固形分濃度7質量%の液晶配向剤(A1-14)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表2に示す。
(実施例25)
50ml三角フラスコに製造例25で得られたポリアミック酸エステル溶液(A-25)を2.8012 g取り、NMPを0.3944g、BCSを0.7942g加えてマグネチックスターラーで30分攪拌し、固形分濃度7質量%の液晶配向剤(A1-15)を得た。この液晶配向剤の温度25℃における粘度を測定した。結果は、後述の表2に示す。
【0132】
【表2】