(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5924278
(24)【登録日】2016年4月28日
(45)【発行日】2016年5月25日
(54)【発明の名称】銅の電解精製における電解液の脱15族方法
(51)【国際特許分類】
C25C 1/12 20060101AFI20160516BHJP
【FI】
C25C1/12
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-13866(P2013-13866)
(22)【出願日】2013年1月29日
(65)【公開番号】特開2014-145104(P2014-145104A)
(43)【公開日】2014年8月14日
【審査請求日】2015年5月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000183303
【氏名又は名称】住友金属鉱山株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136825
【弁理士】
【氏名又は名称】辻川 典範
(74)【代理人】
【識別番号】100083910
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 正緒
(72)【発明者】
【氏名】大原 卓也
(72)【発明者】
【氏名】山田 高裕
【審査官】
瀧口 博史
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭52−111818(JP,A)
【文献】
特開昭57−185996(JP,A)
【文献】
特開昭54−087631(JP,A)
【文献】
特開2003−183869(JP,A)
【文献】
特開昭57−134587(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C25C 1/00
C25C 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
銅精錬電解槽から抜き出されたAs濃度10〜20g/Lの電解液からAsを含む15族元素を電解析出により除去する電解工程と、該電解工程で得られた終液の一部をCu濃度1〜5g/Lに調整してから前記電解液に添加する添加工程とからなることを特徴とする銅の電解精製で使用する電解液の脱15族方法。
【請求項2】
前記添加工程では、前記電解液のAs濃度が5〜10g/Lとなるように前記添加を行うことを特徴とする、請求項1に記載の電解液の脱15族方法。
【請求項3】
前記添加工程では、銅精錬電解槽から抜き出した電解液若しくはこれを脱銅した液を用いて前記終液の一部を希釈することにより前記調整を行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載の電解液の脱15族方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、銅の電解精製における電解液の脱15族方法に関し、特に銅の電解精製中の電解液の組成を調整するため、操業中の銅精製電解槽内の電解液の一部を抜き出して行う電解液の脱15族方法に関する。
【背景技術】
【0002】
銅の電解精製ではカソード(陽極)に析出する銅量よりもアノード(陰極)から電解液に溶出する銅量の方が多いので、電解精製中は電解液のCu濃度が増加していく。このCu濃度の増加を抑えるため、電解精製工程では操業中の銅精錬電解槽から電解液の一部を連続的若しくは定期的に抜き出してその中に含まれる銅分の一部を取り除いた後、再び銅精錬電解槽に戻す脱銅処理が行われている。これにより、操業中の銅精錬電解槽内の電解液に含まれるCuの濃度を適切な範囲内に調整することができる。
【0003】
電解液から銅を取り除く方法には、銅精錬電解槽から抜き出した電解液を加熱により濃縮した後、冷却して銅を硫酸銅の結晶として分離する方法や、銅精錬電解槽から抜き出した電解液に対して不溶性アノードを用いた電解処理を施して電解液中の銅をカソードに電解析出させて分離する方法(以下、脱銅電解とも称する)が採られている。
【0004】
また、銅の電解精製工程では、アノードである粗銅に不純物として含まれるAs、Sb、Biの15族元素やNiも電解液中に溶出する。電解液中に溶出したこれら不純物は電気化学列に従って電着するので、これら不純物の電解液中の濃度が高くなるとカソードに析出する銅の純度に悪影響を及ぼす。そこで、電解液中の不純物の濃度を調整するため、上記した脱銅電解などにより脱銅処理された後の電解液を硬鉛等の不溶性アノードと銅板のカソードとを用いて電解することによって上述したAs、Sb、Biなどの不純物を除く、いわゆる脱15族電解が行われている。
【0005】
この脱15族電解は、例えば直列に接続された5つの槽からなる電解槽群により順次電解処理が行われるため、上流側の槽では電解液中の銅のみがカソードに析出し、下流側にいくに従って徐々に電解液の銅濃度が少なくなって、銅と共にAs、Sb、Biがカソードに粒状または粉状に析出する。また、槽底にはスライムと称される沈殿物が沈殿する。脱15族電解でAs、Sb、Biが除去された電解液は次に脱ニッケル工程に送られ、ここで電解液中のニッケルが回収される。脱ニッケル工程を終えて不純物が除かれた電解液は、再び銅精錬電解槽に戻される。
【0006】
ところで、脱15族電解では前述したように電気化学列に従ってイオンが析出するので、ほとんどの銅が析出した後でも電解液中にはAsが残留している。このAsを極力除去するために電解を続けると毒性の強いAsH
3(アルシン)が発生するおそれがある。また、電解液中からほとんど全てのAsを取り除くには長時間の処理が必要となり、電力も過剰に消費してしまう。そこで、例えば特許文献1には、脱15族電解における電解液のCu濃度を0.3〜10g/Lの範囲に保つことによりAsH
3を発生させることなく効率よくAsを除去する技術が提示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開昭52−111818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、近年、銅鉱石に含まれるAs品位が増加していることに加え、Asなどの不純物を含む、銅鉱石以外の原料の処理量が増加しており、アノード中のAs品位が増加している。このため、銅精錬電解槽から電解液を抜き出して脱銅電解を施した後の電解液のAs濃度が10g/Lを超えることがあり、この場合は特許文献1に示す脱15族電解法で電解液を処理しても、例えば3時間以内などの限られた時間内では十分にAsを除去できず、脱15族電解後の電解液に含まれるAsを銅精錬電解槽内のカソードに析出する銅の純度を維持するために必要な濃度まで下げることが困難になりつつあった。具体的には、銅精錬電解槽に戻される電解液のAs濃度がその管理基準である5g/Lを超えて、銅精錬電解槽内のカソードに析出する銅の純度が低下することがあった。
【0009】
上記した電解液中のAs濃度の増加に対しては、例えば脱15族電解槽を増設することで脱As能力を引き上げることが考えられるが、この場合は過大な設備投資が必要になる上、電気代などの操業コストがかさむおそれがあった。本発明は上記した問題に鑑みてなされたものであり、近年増加傾向にある電解液中のAs濃度を過大な設備投資や操業コストの大幅な増加を必要とせずに低減できる電解液の脱15族方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記した状況下においても脱15族電解後の電解液のAs濃度を5g/L未満にする方法について鋭意検討したところ、脱15族電解前の電解液に該脱15族電解前の電解液よりもAs濃度の低い電解液を添加することにより、脱15族電解後の電解液のAs濃度を効率よく低減できることを見出し本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち、本発明に係る銅の電解精製で使用する電解液の脱15族方法は、銅精錬電解槽から抜き出されたAs濃度10〜20g/Lの電解液からAsを含む15族元素を電解析出により除去する電解工程と、該電解工程で得られた終液の一部をCu濃度1〜5g/Lに調整してから前記電解液に添加する添加工程とからなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、過大な設備投資や操業コストの大幅な増加を伴うこと無く、電解液に含まれる主にAsからなる第15元素を除去することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明に係る電解液の脱15族方法を示す概略のプロセスフロー図である。
【
図2】本発明に係る電解液の脱15族方法において脱15族電解槽内を流れる電解液の通液量と、脱15族電解によるAsの除去量及び除去率との関係を示すグラフである。
【
図3】本発明に係る電解液の脱15族方法による処理前後のAs濃度の変化を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、
図1を参照しながら上記本発明に係る電解液の脱15族方法の一具体例について説明する。粗銅の電解精製が行われる銅精錬電解槽1から連続的又は定期的に抜き出された電解液は、一部が脱銅電解前貯槽2に送られ、残りは濃縮手段3a及び冷却手段3bからなる丹礬回収手段3に送られる。この丹礬回収手段3では先ず濃縮手段3aにおいて電解液を加熱により濃縮した後、冷却手段3bにおいて急冷により電解液中の銅を丹礬(硫酸銅)として回収する。丹礬回収手段3で銅が分離された電解液は、粗母液として粗母液貯槽4に送られる。
【0015】
脱銅電解前貯槽2及び粗母液貯槽4にそれぞれ貯められた電解液は、次に脱銅電解前液として脱銅電解手段5に送られる。脱銅電解手段5は直列に接続した3つの脱銅電解槽で構成されており、脱銅電解前液に後述する添加液が添加された電解液がこれら3つの脱銅電解槽内を順次流れる。各々の脱銅電解槽では、不溶性陽極を用いた電解処理が行われて電解液から銅が電解析出し、これにより電解液から銅が除去される。
【0016】
上記脱銅電解槽で脱銅処理された電解液は、次に脱15族電解手段6に送られる。脱15族電解手段6は直列に接続した5つの脱15族電解槽で構成されており、脱15族電解手段6に供給される電解液(以下、脱15族電解前液とも称する)は、これら5つの脱15族電解槽内を順次流れる。各々の脱15族電解槽では、硬鉛等の不溶性陽極と銅板の陰極とを用いた電解処理が行われて電解液からAs、Sb、Biの15族元素が電解析出し、これにより電解液から第15族元素が除去される。
【0017】
上記脱15族電解手段6で脱15族処理された電解液(以下、脱15族電解後液又は終液とも称する)は、一部が後述する調整槽7に送られ、残りは脱ニッケル手段8に送られる。脱ニッケル手段8は例えばニッケル濃縮槽、冷却結晶槽、及び真空濾過器からなる。ニッケル濃縮槽では加熱により電解液の濃縮が行われ、冷却結晶槽では冷却により粗硫酸ニッケル結晶の析出が行われ、真空濾過器では濾過により該結晶が回収される。これにより電解液からニッケルを除去することができる。脱ニッケル手段8でニッケルが除去された電解液は、再び銅精錬電解槽1に戻される。
【0018】
一方、一部の終液を受け入れた調整槽7では、調整槽7内の電解液のCu濃度が1〜5g/Lとなるように、脱銅電解前貯槽2から電解液が供給される。このCu濃度の調整された電解液が、前述したように脱銅電解手段5に供給される脱銅電解前液に添加液として添加される。なお、この添加液にはCu濃度の調整に脱銅電解前貯槽2からの電解液を使用したが、Cu濃度の調整用の液はこの電解液に限定されるものでなく、粗母液貯槽4からの粗母液を使用してもよいし、銅の電解精製工程内の他の電解液を使用してもよい。但し、脱銅電解前貯槽2からの電解液であれば比較的容易に利用できるのでより好適に使用される。
【0019】
このように、銅精錬電解槽1から抜き出されて組成の調整のために処理が施された後、再び銅精錬電解槽1に戻される電解液の循環系において最もAs濃度が低い脱15族電解後液(終液)を一部抜き出してCu濃度1〜5g/Lに調整してから脱銅電解処理前液に添加するので、脱15族電解後液のAs濃度を効果的に低減させることができる。なお、上記具体例ではCu濃度を調整した終液を脱銅電解手段5に供給する電解液(すなわち脱銅電解前液)に添加したが、これに代えてあるいはこれに加えて、当該Cu濃度を調整した終液を脱15族電解手段6に供給する電解液(すなわち、脱15族電解前液)に添加してもよい。
【0020】
また、上記Cu濃度を調整した終液は、必要に応じて
図1に示すように脱15族電解手段6を構成する各脱15族電解槽に供給してもよい。これにより、各脱15族電解槽内の電解液のCu濃度を0.3〜10g/L程度に調整してAsの脱砒効率を高めることができる。すなわち、電解液のCu濃度を0.3〜10g/Lの範囲内に調整することで、AsとCuとが誘導型の合金電着を起こし、このときの電位はアルシンが発生する電位より貴であるのでアルシンをほとんど発生させずにAsを除去することが可能になる。
【0021】
ところで、脱銅電解前液に上記添加液を添加することにより、添加しない場合に比べて当然のことながら脱15族電解手段6における単位時間当たりの電解液の通液量は増加する。その結果、脱15族電解手段6で処理する電解液1m
3から除去されるAs量を、脱15族電解手段6に流入する電解液1m
3の中のAs量で割った値(以下、この値をAs除去率とよぶ)は低下する。しかし、前述したように脱15族電解手段6における単位時間当たりの電解液の通液量は増加するので、脱15族電解手段6で処理する電解液1m
3から除去されるAs量に脱15族電解手段6における単位時間当たりの電解液の通液量を掛けた値(以下、この値をAs除去量とよぶ)も減少するとは言えない。
【0022】
そこで、脱銅電解前液に添加する調整槽7からの添加液の流量を様々に変化させた時の脱15族電解手段6でのAs除去量及びAs除去率を調べた。そして、得られたデータを横軸を脱銅電解前液の流量に対する調整槽7からの添加液の流量の割合(以下、添加割合とよぶ)とし、縦軸をAs除去率及びAs除去量とするグラフにプロットしたところ、
図2に示すように、添加割合の増加に伴ってAs除去率は低下するものの、添加割合が100%までであればAs除去量は増加することが分かった。
【0023】
更に、Cu濃度を1〜5g/Lに調整した添加液を添加割合100%で添加した場合の脱銅電解前液のAs濃度と脱15族電解後液のAs濃度を調べた。その結果、
図3に示すように脱銅電解前液のAs濃度が10〜20g/Lの場合に、この脱銅電解前液に上記添加液を添加することで、脱15族電解後液のAs濃度が5g/L未満となることが分かった。よって、Cu濃度を1〜5g/Lに調整した添加液の添加割合の上限は100%以下が好ましい。一方、添加割合の下限は、10%以上が好ましく、50%以上がより好ましい。添加割合が10%未満では添加液の量が少なすぎて本発明の効果がほとんど得られないからである。
【0024】
また、添加液のCu濃度が1g/L未満の場合、脱15族電解における脱As効率が悪化するため、As濃度10〜20g/Lの脱銅電解前液を電解処理してAs濃度の管理基準である5g/Lまで下げることが困難になる。一方、添加液のCu濃度が5g/Lを超えると、銅精錬電解槽1に戻される終液のCu濃度が高くなりすぎるおそれがある。
【0025】
添加液を脱銅電解前液に加える際は、添加液を加えた後の脱銅電解前液のAs濃度が5〜10g/Lとなるように添加することが好ましい。このAs濃度が5g/L未満の場合、必要となる添加液の流量が増加するので、脱15族電解手段6での通液量が増加し、As除去量が低下する。一方、このAs濃度が10g/Lを超えると、As濃度が高くなりすぎて脱15族電解後液のAs濃度を管理基準である5g/L未満にするのが困難になる。
【0026】
このように、本発明によれば、銅精錬電解槽から抜き出した電解液に施す電解処理において、脱15族電解処理された後の電解液の一部にCu濃度の調整を行って、これを少なくとも脱15族電解処理前の電解液に添加するだけで、銅精錬電解槽から抜き出した電解液のAs濃度を10〜20g/Lから銅精錬電解槽に戻す電解液の管理基準である5g/L未満に低減させることができる。なお、脱15族電解前の電解液のAs濃度が20g/Lを超えると、脱15族電解後の終液のAs濃度を上記管理基準未満に低減させることが困難になる。
【実施例】
【0027】
(実施例1)
図1に示すようなプロセスフローに従って、銅精錬電解槽1内の電解液を連続的に抜き出して脱銅電解手段5及び脱15族電解手段6でそれぞれ脱銅電解及び脱15族電解を行った後、再び銅精錬電解槽1に戻す処理を行った。脱15族電解手段6から排出される終液の一部を受け入れた調整槽7には脱銅電解前貯槽2からの電解液を加えてAs濃度2g/L、Cu濃度5g/Lの添加液を生成した。
【0028】
上記添加液の添加割合が100%となるように、脱銅電解前貯槽2からの電解液50%と粗母液貯槽4からの電解液50%とで構成される流量300m
3/日の脱銅電解前液(As濃度17g/L)に対して流量300m
3/日の上記添加液を添加したところ、添加液を加えた後の脱銅電解前液のAs濃度は9.5g/Lとなった。また、脱銅電解手段5及び脱15族電解手段6での電解液の通液量は600m
3/日となった。この条件で運転を続けたところ、終液のAs濃度は2g/Lとなり、管理基準である5g/L未満を満たすことができた。
【0029】
(実施例2)
As濃度1g/L、Cu濃度1g/Lの添加液を生成し、この添加液の添加前の脱銅電解前液のAs濃度が10g/L、添加液を加えた後の脱銅電解前液のAs濃度が5.5g/Lであること以外は実施例1と同様にして銅精錬電解槽1内の電解液の処理を行った。その結果、終液のAs濃度は1g/Lとなり、管理基準である5g/L未満を満たすことができた。
【0030】
(実施例3)
添加液を加えた後の脱銅電解前液のAs濃度が4g/Lになるように添加液の流量を増やしたこと以外は実施例1と同様にして銅精錬電解槽1内の電解液の処理を行った。その結果、終液のAs濃度を3g/Lにすることができたが、添加液の流量が450m
3/日(すなわち、添加割合が150%)となり、脱銅電解手段5及び脱15族電解手段6での電解液の通液量が750m
3/日と大幅に増加したため、電力コストが実施例1に比べて約25%増加した。
【0031】
(比較例1)
添加液のCu濃度が7g/L、添加液を加えた後の脱銅電解前液のAs濃度が13g/Lであること以外は実施例1と同様にして銅精錬電解槽1内の電解液の処理を行った。その結果、脱銅電解前液のAs濃度が高いために、終液のAs濃度は6g/Lとなり、管理基準である5g/L未満を満たさなかった。
【0032】
(比較例2)
添加液のCu濃度が0.5g/Lであること以外は実施例1と同様にして銅精錬電解槽1内の電解液の処理を行った。その結果、添加液のCu濃度が低いために脱As効率が悪化し、終液のAs濃度は9g/Lとなり、管理基準である5g/L未満を満たさなかった。
【符号の説明】
【0033】
1 銅精錬電解槽
2 脱銅電解前貯槽
3 丹礬回収手段
4 粗母液貯槽
5 脱銅電解手段
6 脱15族電解手段
7 調整槽
8 脱ニッケル手段