【実施例1】
【0023】
図1は、本発明の実施例に係る画像表示装置のデータ電極駆動部の一例を示した斜視図である。
図1において、本実施例に係る画像表示装置のデータ電極駆動部は、背面基板10と、導波路20と、カラーフィルタアレイ30と、透明電極40と、光導電膜50と、データ電極60とを備える。背面基板10より上方に導波路20が設けられ、導波路20の上にカラーフィルタアレイ30が設けられている。カラーフィルタアレイ30の上には透明電極40が設けられ、透明電極40の上には光導電膜50が設けられている。そして、光導電膜50上には、データ電極60が設けられている。なお、カラーフィルタアレイ30は、複数のカラーフィルタ31から構成されている。
【0024】
図1において、データ電極60は、画像表示装置の表示パネルの画素毎(
図1には図示せず)、より詳細にはサブピクセル毎に分割されて設けられる。また、カラーフィルタ31は、データ電極60に対応して設けられるので、やはりサブピクセル毎に対応して設けられる。導波路20は、データ電極60の2列分を包含する幅を有して構成される。よって、1本の導波路20で、2列のデータ電極60に対応している。一方、背面基板10、透明電極40及び光導電膜50は、サブピクセルに対応して仕切られること無く、表示パネル全体をカバーするように構成される。
【0025】
背面基板10は、表示パネルの背面側を構成する基板であり、例えば、ガラス基板等の透明な基板が用いられる。
【0026】
導波路20は、光を伝搬させる伝搬路であり、光が伝搬し易い材料から構成される。導波路20は、光をロス無く伝搬させることができれば、種々の材料や構造で構成されてよいが、例えば、コアの周囲をクラッドが囲む構造で構成されてもよい。
【0027】
導波路20は、マトリクス型ディスプレイの列方向、つまり画面の垂直方向に延びるように構成されている。導波路20は、画面の列方向のサブピクセルに対応するデータ電極60を総てカバーし、列方向のデータ電極60の総てに光を供給できるように構成される。
【0028】
導波路20は、幅方向、つまり行方向に関し、データ電極60の複数個分を包含する幅を有する。
図1においては、導波路20は、2列分のデータ電極60をカバーするように構成されている。これにより、導波路20の幅を太くすることができ、例えば、画素ピッチが1μmの場合であっても、2μmの画素ピッチに対応する導波路20を設けることができ、導波路20における光の減衰を低減させることができる。また、複数列を同時にアドレス選択することが可能となり、高速のアドレス選択が可能となる。なお、導波路20は、対応するデータ電極60に適切に電圧が印加される幅を有していればよく、導波路20の幅自体は、データ電極60の2列分を物理的に包含する幅を必ず有していなければならない訳ではない。
【0029】
図1においては、導波路20は、2列分のデータ電極60をカバーしているが、用途に応じて、3列分、4列分と更に多くのデータ電極60を幅方向に包含してよい。なお、この点の詳細については、後述する。
【0030】
カラーフィルタアレイ30は、特定の波長の範囲の光を透過させるためのカラーフィルタ31を2次元配列したものである。カラーフィルタアレイ30に備えられた種類の異なるカラーフィルタ31により、導波路20に入射された光のうち、特定の光を選択して上層の光導電膜50に透過させることができるので、複数行及び複数列の同時走査が可能となる。
【0031】
透明電極40は、データ電極60に電圧を印加し、アドレス選択を行うための電極である。透明電極40は、その名の通り透明に構成されているので、光を透過し、上層にある光導電膜50に光を入射させることができる。なお、透明電極40は、透明であるとともに、電極として機能するために十分な導電性を有していれば、種々の材料から構成されてよいが、例えば、ITO(Indium Tin Oxide、酸化インジウム錫)で構成されてもよい。
【0032】
光導電膜50は、光が入射すると、抵抗が低減する性質を有する膜である。かかる性質により、カラーフィルタアレイ30を透過し、透明電極40を透過した光が光導電膜50に入射すると、光導電膜50の抵抗が低減し、透明電極40に印加された電圧がデータ電極60に印加され、アドレス選択が行われることになる。光導電膜50は、光の入射により、自身の抵抗値を低減させる性質を有すれば、種々の有機材料又は無機材料から構成されてよい。
【0033】
データ電極60は、各画素、つまり各サブピクセルに1対1に対応して設けられた電極である。
図1には図示されていないが、複数の走査電極が行方向にストライプ状に延在し、走査電極と直交するように列方向に導波路20がストライプ状に延在し、データ電極60は、導波路20に入射された光により、列方向のアドレス選択を行う。行方向の走査電極への電圧の印加と、列方向へのデータ電極60の印加により、アドレス選択が行われるが、本実施例に係る画像表示装置においては、複数行が走査されるとともに、複数列単位でまとめて光が入射されることになる。なお、この点については、詳細は後述する。
【0034】
図2は、本発明の実施例1に係るデータ電極駆動部を備えた画像表示装置の一例を示した図である。
図2においては、画像表示装置の画像表示部(表示パネル)140を、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイとして構成した例を示す。
【0035】
図2(A)は、実施例1に係る画像表示装置の列方向における断面構成を示した図である。
図2(A)において、データ電極60より下方の構成については、
図1において説明済みであるので、その説明を省略する。
【0036】
実施例1に係る画像表示装置は、背面基板10と、導波路20と、カラーフィルタアレイ30と、透明電極40と、光導電膜50と、データ電極60と、ゲート電極70と、ドレイン電極80と、有機活性層90と、有機ELデバイス層110と、透明電極120と、前面基板130と、光源部150と、仕切り155と、結合部160とを備える。
【0037】
このうち、背面基板10と、導波路20と、カラーフィルタアレイ30と、透明電極40と、光導電膜50と、データ電極60と、ゲート電極70と、ドレイン電極80と、有機活性層90と、有機ELデバイス層110と、透明電極120と、前面基板130とは、画像表示部140を構成する。
【0038】
なお、背面基板10と、導波路20と、カラーフィルタアレイ30と、透明電極40と、光導電膜50と、データ電極60については、
図1において説明済みであるので、その他の構成要素について説明する。
【0039】
ゲート電極70と、データ電極60と、ドレイン電極80と、有機活性層90とは、全体で薄膜トランジスタ100を構成する。データ電極60は、薄膜トランジスタ100の中では、ソース電極に該当する。また、ゲート電極70は、画像表示装置においては、走査電極の役割を果たす。また、薄膜トランジスタ100は、画像表示装置中におけるスイッチングトランジスタであり、駆動用のトランジスタは省略されている。
【0040】
図2においては、薄膜トランジスタ100は、データ電極60が最下層にあり、ドレイン電極80が最上層にあり、その中間にゲート電極70が存在する縦型静電誘導トランジスタの構造を有する場合を例に挙げている。なお、厳密には、ゲート電極70は、各サブピクセル内において不連続に設けられ、島のように横方向に点在する構成を有するが、理解の容易のため、
図2においては、その点は省略して示している。
【0041】
なお、データ電極60の下方には光導電膜50、光導電膜50の下方には透明電極40、透明電極40の下方にはカラーフィルタアレイ30、カラーフィルタアレイ30の下方には導波路20が設けられており、これらは総て背面基板10とデータ電極60との間に設けられている。また、導波路20は、画像表示部140の厚さ方向において、データ電極60に関してゲート電極(走査電極)70と反対側に設けられている。
【0042】
ドレイン電極80の上には、有機ELデバイス層110が設けられている。薄膜トランジスタ100により、アドレス選択が行われ、図示しない駆動トランジスタにより、有機ELデバイス層110の駆動が行われる。
【0043】
有機ELデバイス層110は、有機発光ダイオードから構成されたディスプレイデバイス層である。その詳細な構成は、
図2においては省略している。
【0044】
透明電極120は、
図1において説明した透明電極40と同様の構成要素であるので、その説明を省略する。
【0045】
前面基板130は、表示パネルの前面側の基板であり、ガラス基板等の透明な基板が用いられる。
【0046】
光源部150は、カラーフィルタアレイ30のいずれかのカラーフィルタを透過する波長の光を発光するための光源である。よって、異なる波長の光を発光する光源151〜154を備える。なお、光源151〜154は、各々が異なるカラーフィルタを透過するような波長の光が選択されている。光源151〜154は、例えば、カラー発光ダイオード等の光源が用いられてよい。なお、隣接する光源151〜154は、仕切り155により仕切られている。
【0047】
なお、光源部150は、
図2においては、4種類の光源151〜154を有する4波長多重のデータ駆動部として構成されている。
【0048】
結合部160は、光源部151〜154から発光した異なる波長の光を結合する箇所である。結合部160は、別々に発光した光を結合し、複数の波長の光が混合した1つの光として、導波路20に光を入射させる。
【0049】
図2(B)は、実施例1に係る画像表示装置のアドレス選択に関連する構成要素を示した平面図である。
図2(B)において、左側に光源部150、右側に画像表示部140が示されており、具体的には、2列分の光源151〜154と、2列分の幅を有する2つの導波路20と、4行分のゲート電極70と、4行×4列のサブピクセルに対応するデータ電極60と、カラーフィルタアレイ30が示されている。なお、カラーフィルタアレイ30は、光源141〜144の発光する光の波長に対応させたカラーフィルタ31〜34を有する。また、
図2(B)に示すように、光源151〜154は、波長λ
1〜λ
4の光をそれぞれ発光する。
【0050】
図2(B)に示すように、走査電極であるゲート電極70は、行方向に延在し、導波路20は、2列分の幅を有して列方向に延在する。なお、理解の容易のため、ゲート電極70は、以後、配置に応じて、走査電極S1〜S4と呼ぶこととする。カラーフィルタ31〜34は、2行×2列を1単位として、光源151〜154に対応している。つまり、光源151から発光するλ
1はカラーフィルタ31を透過し、光源152から発光するλ
2はカラーフィルタ32を透過し、光源153から発光するλ
3はカラーフィルタ33を透過し、光源154から発光するλ
4はカラーフィルタ34を透過する。そして、カラーフィルタ31〜34は、2行×2列を1単位として、16個のサブピクセルに4単位配置されている。
【0051】
図3は、実施例1に係る画像表示装置の動作を説明するための図である。
図3(A)は、実施例1に係る画像表示装置の平面図に座標を配した図であり、
図3(B)は、データ電極及び走査電極に印加する駆動電圧波形を示した図である。
【0052】
図3(A)は、
図2(B)の図に座標を配した図であり、光源部150の2本の光源151〜154にはL11〜L14及びL21〜L24の座標を配し、画像表示部140のデータ電極60についてはF11〜F14、F21〜F24、F31〜F34及びF41〜F44の座標を配している。また、ゲート電極70は、走査電極S
1〜S
4として示し、2本の導波路20を導波路T1、T2として示している。なお、カラーフィルタ31〜34は、光源151〜154に対応させてカラーフィルタ31〜34として示している。
図3(A)においては、2行×2列の4つのカラーフィルタ31〜34を1つの単位として、導波路T1上に2単位、導波路T2上にも2単位のカラーフィルタ31〜34が示されている。また、光源150は、LEDアレイ151〜154の各画素がL11〜L14、L21〜L24で表されているものと考える。
【0053】
また、
図3(B)において、光源L11〜L14及びL21〜L24、走査電極S1〜S4の駆動電圧波形が示されている。
【0054】
LEDアレイの各画素L11〜L14、L21〜L24では、電圧を印加したときに、光軸を曲げて光を導波路T1、T2に導くこととする。画像表示部140の光導電膜50の下部の透明電極40には、電圧V
FDが印加されているものとする。
【0055】
まず、時刻t
0において、画像表示部140の走査電極S1、S2に電圧V
FSを印加する。これにより、走査電極S1、S2が選択される。同時に、光源部150の画素L11、L12、L22、L24に電圧V
Dを印加する。これにより、波長λ
1、λ
2の光が画像表示部140の導波路T1、波長λ
2、λ
4の光が導波路T2に入射し、伝搬する。よって、導波路T1上にある画素では、波長λ
1、λ
2の光を透過するF21、F22、F23、F24に電圧V
FDが印加され、導波路T2上にある画素では、波長λ
2、λ
4の光を透過するF32,F34、F42、F44において電圧V
FDが印加される。ここで、走査電極S1、S2に走査電圧が印加されており、走査電極S3、S4には走査電圧が印加されていないため、F21、F22、F32、F42が発光する。
【0056】
次に、時刻t
1において、画像表示部140の走査電極S1、S2に印加される走査電圧を0にし、走査電極S3、S4に電圧V
FSが印加される。これにより、走査電極S3、S4が選択される。同時に、LEDアレイ151〜154の画素L11、L13、L22、L23に電圧V
Dを印加する。波長λ
1、λ
3の光が、画像表示部140の導波路T1に入射し、波長λ
2、λ
3の光が導波路T2に入射する。よって、導波路T1上にあるサブピクセルでは、波長λ
1、λ
3の光を透過するF11、F13、F21、F23において電圧V
FSが印加され、導波路T2上にあるサブピクセルでは、波長λ
2、λ
3の光を透過するF31、F33、F42、F44において電圧V
FSが印加される。ここで、画像表示部140の走査電極S3、S4に走査電圧が印加されており、走査電極S1、S2には走査電圧が印加されていないため、走査電極S3、S4上にあるF13、F23、F33、F44が発光する。
【0057】
このような動作を順次繰り返すことにより、有機ELディスプレイとして構成された画像表示部140の2本の走査線を同時に走査して画像表示することができる。その際、2列についてまとめて導波路T1、T2に光を入射するため、画素ピッチが狭く、1列に対して導波路T1、T2を設けると光の減衰が発生し易い場合であっても、導波路T1、T2の幅を広げ、十分な光を伝搬させることができる。
【実施例2】
【0058】
図4は、本発明の実施例2に係る画像表示装置の一例を示した図である。
図4(A)は、実施例2に係る画像表示装置の断面構成図であり、
図4(B)は、実施例2に係る画像表示装置の平面構成図である。
【0059】
実施例2に係る画像表示装置は、画像表示部145が、プラズマディスプレイパネルとして構成されている。実施例2において、実施例1の構成要素と同様の構成要素については、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
【0060】
図4(A)において、実施例2に係る画像表示装置の画像表示部145は、背面電極10と、導波路20と、カラーフィルタアレイ30と、透明電極40と、光導電膜50と、データ電極60と、走査電極75と、維持電極85と、誘電体層95と、放電セル105と、保護膜115と、誘電体層125と、前面基板130とを備える。また、画像表示部145の他、光源部150と、結合部160とを備える。
【0061】
ここで、画像表示部145の背面電極10と、導波路20と、カラーフィルタアレイ30と、透明電極40と、光導電膜50と、データ電極60と、前面基板130とは、実施例1と同様の構成要素であるので、実施例1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0062】
誘電体層95は、データ電極60を覆うための絶縁体層である。放電セル105は、放電を発生させ、発光表示を行う単位となるサブピクセルに対応する。放電セル105は、隔壁106により仕切られ、その表面に蛍光体層107が設けられて構成される。
【0063】
なお、データ電極60は、アドレス電極と呼んでもよい。
【0064】
保護膜115は、発光放電から誘電体層125を保護するための保護膜である。誘電体層125は、走査電極75及び維持電極85を覆うための絶縁体層である。
【0065】
走査電極75は、書き込み放電(アドレス放電)及び表示放電(維持放電)を行うための電極であり、行方向に延在してストライプ状に設けられる。維持電極85は、表示放電を行うための電極である。書き込む放電は、走査電極75とデータ電極60の間に電圧を印加することにより行われる。
【0066】
光源部150及び結合部160の構成は、実施例1に係る画像表示装置と同様であるので、実施例1と同様の参照符号を付してその説明を省略する。
【0067】
図4(B)において、実施例2に係る画像表示装置の平面構成が示されているが、走査電極75と維持電極85の2本の電極が、各サブピクセルを通って行方向に並列に延在している点を除けば、実施例1に係る画像表示装置とほぼ同様の構成を有する。
【0068】
また、画像表示装置の駆動方法も、実施例1と同様であるので、その説明を省略する。
【0069】
実施例2に係る画像表示装置によれば、プラズマディスプレイパネルで構成された画像表示部145について、複数行の同時走査を、複数列について行うことができ、画素ピッチが狭い場合であっても、確実かつ高速にアドレス選択を行うことができる。
【実施例3】
【0070】
図5は、本発明の実施例3に係る画像表示装置の一例を示した図である。実施例3に係る画像表示装置は、画像表示部146がプラズマディスプレイとして構成されている点は実施例2に係る画像表示装置と同様であるが、4行×2列の8波長多重のデータ電極駆動部を有する点で、実施例2に係る画像表示装置と異なっている。
【0071】
実施例3に係る画像表示装置においては、光源部156が、波長λ
1〜λ
8の異なる8波長を光源L11〜L18、L21〜L28として有する。また、画像表示部146のカラーフィルタアレイ35は、波長λ
1〜λ
8の光を透過させることが可能な8つの異なるカラーフィルタ35a〜35hを有する。
図5において、カラーフィルタ35aは波長λ
1、カラーフィルタ35bは波長λ
5、カラーフィルタ35cは波長λ
2、カラーフィルタ35dは波長λ
6、カラーフィルタ35eは波長λ
7、カラーフィルタ35fは波長λ
3、カラーフィルタ35gは波長λ
8、カラーフィルタ35hは波長λ
4を透過させる配置となっており、4行×2列でアドレス選択の1単位を構成している。
【0072】
ここで、波長λ
1〜λ
8が順に波長が長くなっている、又は順に波長が短くなっているとする。この場合において、カラーフィルタ35a〜35hの配置に着目すると、行又は列において隣接するカラーフィルタ35a〜35hを透過する光の波長が、連続するような配置を含んでいないことが分かる。これは、カラーフィルタ35a〜35hのフィルタリング特性が完全ではなく、透過する波長の周辺波長も透過する特性を有する場合を考慮して、隣接するカラーフィルタ35a〜35hの光が入り込んで混合しないようにしたものである。行及び列において、波長範囲が連続するカラーフィルタ35a〜35hの配置を含んでいなければ、隣接するカラーフィルタ35a〜35hを透過する光の波長は大きく異なるものとなり、隣接するカラーフィルタ35a〜35hに不要な光が入り込むことを防止することができる。
【0073】
なお、実施例3に係る画像表示装置の駆動は、時刻t
0において、走査電極S
PDP1〜S
PDP4に走査電圧を印加するとともに、光源部156のLEDアレイL11〜L18、L21〜L28から選択する、サブピクセルの対応するカラーフィルタ35a〜35hを透過する波長光を発光させて導波路T1、T2に入射させることにより行われる。これにより、4行の走査電極S
PDP1〜S
PDP4について同時にアドレス選択を行うことができる。
【0074】
また、
図5には図示されていないが、時刻t
1においては、走査電極S
PDP1〜S
PDP4の右側にある走査電極S
PDP5〜S
PDP8に走査電圧が印加されるとともに、LEDアレイL11〜L18、L21〜L28から、アドレス選択するサブピクセルに設けられたカラーフィルタ35a〜35hを透過する波長λ
1〜λ
8の光が発光され、データ電極60の選択が行われる。以後、順次同じ手順を繰り返すことにより、4行ずつ同時にアドレス選択を行うことができる。
【0075】
なお、実施例3に係る画像表示装置においては、カラーフィルタ35a〜35hの2行×4列の8個が1単位であり、この配置が2行×4列の合計18個のデータ電極60又はサブピクセル単位で繰り返されて配置される。
【0076】
実施例1〜実施例3においては、画像表示部140、145、146が有機ELパネル又はプラズマディスプレイパネルとして構成した例を挙げて説明したが、画像表示部140、145、146を電界放出アレイとして構成してもよい。この場合、ゲート電極を走査電極、カソード電極をデータ電極に対応させ、実施例1〜3と同様に構成すればよい。
【0077】
また、画像表示部140、145、146は、アクティブマトリクス型のディスプレイであれば、種々のディスプレイに適用することができ、例えば、アクティブマトリクス型液晶ディスプレイにも適用が可能である。
【0078】
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。