特許第5931105号(P5931105)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5931105MRAM感知基準トリミング方法とメモリ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5931105
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月8日
(54)【発明の名称】MRAM感知基準トリミング方法とメモリ装置
(51)【国際特許分類】
   G11C 11/15 20060101AFI20160526BHJP
【FI】
   G11C11/15 150
【請求項の数】5
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-47480(P2014-47480)
(22)【出願日】2014年3月11日
(65)【公開番号】特開2014-175045(P2014-175045A)
(43)【公開日】2014年9月22日
【審査請求日】2014年3月11日
(31)【優先権主張番号】61/777,170
(32)【優先日】2013年3月12日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/804,773
(32)【優先日】2013年3月14日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】500262038
【氏名又は名称】台湾積體電路製造股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Taiwan Semiconductor Manufacturing Company,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100123434
【弁理士】
【氏名又は名称】田澤 英昭
(74)【代理人】
【識別番号】100101133
【弁理士】
【氏名又は名称】濱田 初音
(72)【発明者】
【氏名】池 育徳
(72)【発明者】
【氏名】林 楷竣
(72)【発明者】
【氏名】于 鴻昌
【審査官】 塩澤 如正
(56)【参考文献】
【文献】 特表2011−527066(JP,A)
【文献】 特開2003−085968(JP,A)
【文献】 特開2007−026477(JP,A)
【文献】 特開2005−018916(JP,A)
【文献】 特開2006−099835(JP,A)
【文献】 特開2010−267363(JP,A)
【文献】 特開2004−152475(JP,A)
【文献】 特開2004−134063(JP,A)
【文献】 特開2006−210396(JP,A)
【文献】 特開2004−103060(JP,A)
【文献】 特表2006−500725(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11C 11/15
G11C 16/02 − G11C 17/18
G11C 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビットラインに結合される第一磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)セル、基準ビットラインに結合される複数の基準MRAMセル、および、前記ビットラインと前記基準ビットラインに結合されるセンス増幅器を含むMRAMモジュールを操作するのに用いられる基準電流を設定するトリミング方法であって、
ビットライン参照電圧を、前記基準ビットラインに加えて、複数の前記基準MRAMセルを介して、それぞれの電流の合計により形成される基準セル電流を提供する工程と、
前記基準セル電流を検出する工程と、
検出された前記基準セル電流が、ターゲット基準セル電流と異なるかを判断する工程と、
検出された前記基準セル電流が、前記ターゲット基準セル電流と異なると判断した場合、前記センス増幅器の検知比率を変化させる工程とを含み、
前記MRAMモジュールは、前記MRAMモジュールの複数の中の一つであり、各MRAMモジュールはそれぞれの入力/出力(I/O)装置と関連し、それぞれのMRAMモジュールのセンス増幅器の検知比率は、同じ係数によって変化することを特徴とするトリミング方法。
【請求項2】
前記ビットライン参照電圧は、スイッチを制御するように構成された第一増幅器の第一入力端で、制御参照電圧を変化させることにより変化して、前記スイッチは、選択的に前記基準ビットラインと前記センス増幅器を結合するように構成され、前記第一増幅器の第二入力端は前記基準ビットラインに結合されることを特徴とする請求項1に記載のトリミング方法。
【請求項3】
検出された前記基準セル電流が、前記ターゲット基準セル電流と異なると判断する工程は、検出された前記基準セル電流と前記ターゲット基準セル電流の比率をM:1に決定し、前記センス増幅器の検知比率を変化させる工程は、変化させる前に係数Mにより検知比率を乗じる工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のトリミング方法。
【請求項4】
ビットラインに結合される第一磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)セル、基準ビットラインに結合される複数の基準MRAMセル、および、前記ビットラインと前記基準ビットラインに結合されるセンス増幅器を含むMRAMモジュールを操作するのに用いられる基準電流を設定するトリミング方法であって、
ビットライン参照電圧を、前記基準ビットラインに加えて、複数の前記基準MRAMセルを介して、それぞれの電流の合計により形成される基準セル電流を提供する工程と、
前記基準セル電流を検出する工程と、
検出された前記基準セル電流が、ターゲット基準セル電流と異なるかを判断する工程と、
検出された前記基準セル電流が、前記ターゲット基準セル電流と異なると判断した場合、前記ビットライン参照電圧を変化させる工程とを含み、
前記MRAMモジュールは、前記MRAMモジュールの複数の中の一つであり、各MRAMモジュールはそれぞれの入力/出力(I/O)装置と関連し、それぞれのMRAMモジュールの第一増幅器のそれぞれの第一入力は、電気的に連結することを特徴とするトリミング方法。
【請求項5】
ビットラインに結合される第一磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)セル、基準ビットラインに結合される複数の基準MRAMセル、および、前記ビットラインと前記基準ビットラインに結合されるセンス増幅器を含むMRAMモジュールを操作するのに用いられる基準電流を設定するトリミング方法であって、
ビットライン参照電圧を、前記基準ビットラインに加えて、複数の前記基準MRAMセルを介して、それぞれの電流の合計により形成される基準セル電流を提供する工程と、
前記基準セル電流を検出する工程と、
検出された前記基準セル電流が、ターゲット基準セル電流と異なるかを判断する工程と、
検出された前記基準セル電流が、前記ターゲット基準セル電流と異なると判断した場合、検出された前記基準セル電流と前記ターゲット基準セル電流の比率をM:1に決定し、係数Mにより検知比率を乗じることにより、前記センス増幅器の検知比率を変化させる工程とを含み、
前記MRAMモジュールは、前記MRAMモジュールの複数の中の一つであり、各MRAMモジュールはそれぞれの入力/出力(I/O)装置と関連し、それぞれのMRAMモジュールのセンス増幅器の検知比率は、係数Mによる同じ係数によって変化することを特徴とするトリミング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、2013年3月12日に出願された“Method and Apparatus for MRAM Sense Reference Timing”と題された米国特許仮出願番号61/777,170号から、合衆国法典第35編第119条の下、優先権を主張するものであり、その内容は引用によって本願に援用される。
【背景技術】
【0002】
磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)は、磁気記憶素子を用いて、データを保存する不揮発性ランダムアクセスメモリ技術である。MRAMは、絶縁薄膜により分離される磁性材料の二重層を有するメモリセルでデータを保存し、MRAMセルの磁気トンネル接合(“MTJ”または“MTJ素子”)を定義する。その二層は、固定磁界アライメント方向で永久に磁化される磁気層(この層はピン層と称される)、および、可変磁化磁気層(この層は自由層と称される)を含む。可変磁化磁気層は、永久磁気層に対応する配向のうちの一つに磁化される。二個の配向は、MTJ(magnetic tunnel junction)の重層により、はっきりと異なる直列抵抗により特徴付けられる。可変層の磁界配向は永久磁石層(平行)と同じように揃えられる、または、可変層の磁界は永久磁石層(逆平行)と正反対に揃えられる。平行アライメント状態は比較的低い抵抗、逆平行アライメント状態は高い抵抗を有する。
【0003】
MRAMセルの二状態が、それらの比較的高い又は低い抵抗(RHRL)から感知され、メモリに保存されるビットの異なる二値論理値を示す。参照電圧がMRAMセルに加えられ、生成されたセル電流が用いられて、セルが、低抵抗状態または高抵抗状態にあるかを判断する。このために、通常は、センス増幅器が用いられて、セル電流と基準電流を比較する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、MRAM感知基準トリミング方法とメモリ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、ビットラインに結合される第一MRAMセル、基準ビットラインに結合される複数の基準MRAMセル、および、ビットラインと基準ビットラインに結合されるセンス増幅器を含むMRAMモジュールを操作するのに用いられる基準電流を設定するトリミング方法を開示する。この方法は、ビットライン参照電圧を、基準ビットラインに加えて、複数の基準MRAMセルにより、個別の電流の合計から生成される基準セル電流を提供する工程、基準セル電流を検出する工程、検出された基準セル電流が、ターゲット基準セル電流と異なるかを判断する工程、検出された基準セル電流が、ターゲット基準セル電流とは異なると判断した場合、センス増幅器の検知比率を変化させる工程とを含み、MRAMモジュールは、MRAMモジュールの複数の中の一つであり、各MRAMモジュールはそれぞれの入力/出力(I/O)装置と関連し、それぞれのMRAMモジュールのセンス増幅器の検知比率は、同じ係数によって変化する
あるいは、検出された基準セル電流が、ターゲット基準セル電流と異なると判断した場合、ビットライン参照電圧を変化させる工程とを含み、MRAMモジュールは、MRAMモジュールの複数の中の一つであり、各MRAMモジュールはそれぞれの入力/出力(I/O)装置と関連し、それぞれのMRAMモジュールの第一増幅器のそれぞれの第一入力は、電気的に連結する
【発明の効果】
【0006】
本発明によるトリミング方法によれば、検出された基準セル電流が、ターゲット基準セル電流とは異なると判断すると、MRAMモジュールのセンス増幅器の検知比率を同じ係数で変化させるか、MRAMモジュールの第一増幅器の第一入力を電気的に連結することにより、それらの感知結果の信頼性を高めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
この発明の目的と特徴を、以下図面を参照して説明する。
【0008】
図1A】本発明の実施例による回路図である。
図1B】実施例による検知比率を変化させる技術を示す回路図である。
図1C】実施例によるグループ化セルの技術を示す回路図である。
図2A】いくつかの参照セルは特定状態で固定されている、行列配置の参照セル対を示す説明図である。
図2B】実施例による参照セルパターン化技術を示す説明図である。
図2C】実施例による基準トリミングセルの追加セットを用いた説明図である。
図3】実施例によるプロセスのフローチャートである。
図4】実施例による別のプロセスのフローチャートである。
図5】実施例による別のプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示中、ある実施例の説明は、図面と併せて参照することによって明らかとなり、これらの図面は本書の一部を成す。連接、結合、および類似する用語、例えば、「連結」「相互接続」は、構造が、中間構造により直接または間接的に、別の構造に固定または結合する関係を示し、特に明確な記述がなければ、移動または固定可能な連接や関係を含む。同様に、電気的接続および類似する用語、たとえば、「結合」「相互接続」は、明確な記述がない限り、構造が、中間構造により直接または間接的に、別の構造と通信する関係を示す。
【0010】
図1Aは、本発明の一実施例による回路図である。MRAMセル110がビットラインBLと供給ラインSL間に結合される。セル110は、二状態のうちの一つにある(高抵抗RHまたは低抵抗RLに対応する)磁気トンネル接合(MTJ)を含み、セル110は一ビットのデータを保存する。セル110の状態を感知するため、図1Aに示されるように、第一参照電圧VREFを加える。別の入力端子に結合されるBLにより、一入力端子でVREFを受信する増幅器120aが、図示のフィードバック構成に設けられる。増幅器120aは、BLに結合されるNMOSトランジスタM1を駆動する。加えられた参照電圧VREFのため、セル電流ICELLがセル110を流れる。セル電流ICELLが基準電流IREFと比較され、基準ビットラインRBLに結合される一対の基準メモリセル130a,130b(基準対130)に基づいて生成される。基準対130の抵抗はRPAIRと称される。参照セル130a,130bを用いて、基準電流を提供する。一方、セル110を用いて、ビットを、MRAMの一部として保存するので、セル110は操作セルと称される。基準対の一セル(たとえば、参照セル130a)はRHに設定され、その他(たとえば、参照セル130b)はRLに設定される。図1Aに示されるように、フィードバック構成に設けられて、NMOSトランジスタM2を駆動する増幅器120bを用いて、第二参照電圧VREF2を基準対の各セルに加える。その結果、基準電流IRHとIRLは、それぞれ、高抵抗と低抵抗の参照セル130a,130bを流れ、それらの合計(即ち、IREF)がICELLに対して比較される。ミラー型比較器であるセンス増幅器140は入力142と144を受信して、MRAMセル110の状態を示す感知結果150を生成する。
【0011】
プロセス変化により、参照セル130aと130bが、それぞれ、高および低抵抗状態に設定されるとき、それらセルの抵抗が変化する。その結果、IREF変化してターゲットレベルから離れるおそれがある。ある実施例において、テスト段階(MRAMシステムをテストするため)の間に、VREF2がトリムされて(即ち、調整されて)、REFこのような変動を補償する。基準電流IREFオームの法則(IREF=VREF2/RPAIR)に従う。よって、RPAIR予期されるより低いと検出される場合(たとえば、プロセス変化のため)、VREF2が、補償としてより高くトリムされる(調整される)ので、RBLでの電圧を調整することができる。その結果、信頼性のある基準電流が確立され、センス増幅器の出力の信頼性を高めることができる(感知結果150)。
【0012】
センス増幅器140は、いくつかのセンス増幅器のうちの一つで、各センス増幅器は、それぞれの入力/出力(I/O)装置に関連し、各センス増幅器は、それ自身の基準電流IREFを有する。ある実施例において、VREF2がトリムされて、たとえば、スイッチを用いて、感知基準電流を全体的に調整し、それぞれのI/O装置に関連するVREF2ラインを接続する。あるいは又、各I/O装置を基準として、VREF2がトリムされて、感知基準電流を調整する。
【0013】
ある実施例において、トリミング参照電圧VREF2(よって、RBLでの電圧を調整する)よりは、むしろ検知比率が変化して、IREFの変動を補償する。たとえば、I_RLとI_RHのターゲット値が、それぞれ、10μAと30μAであると仮定する。そのとき、ターゲット基準電流レベルは、10μAと30μAの真ん中で(即ち、20μA)、セル電流ICELLは、このターゲット基準電流レベルより高いか低くなるように決定される。検知比率は、通常、2:1であり、その結果、重み付け係数1/2が、センス増幅器140の入力144に加えられる(即ち、I_RHとI_RLの合計であるIREFを2で割る)。プロセス変化によって、基準対130の抵抗はその期待値から変化し、この例では、公称値40μAに代わって、IREFは50μAになる。検知比率2:1が続けて用いられる場合、基準電流レベル50/2=25μAが30μAに近すぎて(10μAと30μA間の真ん中ではなく)、歪曲し、感知結果150の信頼性を低下させる。基準対130の変化した抵抗を補償するため、検知比率、たとえば、2:1に代わって5:2に設定することにより変化されてもよい。検出された基準セル電流とターゲット基準セル電流間の比率はM:1M=5/4=1.25の場合)、元の検知比率(2/1)に1.25を乗じて、2.5/1(即ち、5:2)を得る。5:2の検知比率により、IREFは2/5により重み付けられ、再度、20μAのレベルを得て、適当な感知機能を確保する。検知比率が全体的に(即ち、全センス増幅器に対して)、または各I/O装置を基準として(即ち、特定のI/O装置に関連するセンス増幅器に対してのみ)調整してもよい
【0014】
検知比率がどのように変化するかの例が、図1Bに示されている。スイッチSとSは、任意のPMOSトランジスタM9とM13が用いられるかを判断する。このようなPMOSトランジスタの各種数量を用いて、各種方法で、それぞれの電流を調整する。これらのトランジスタのうちの一つを加えることにより(適切なスイッチが閉じられる時)、電流が増加する。それぞれのトランジスタM9,M10,M11,M12,M13の幅が、各トランジスタのソースとドレイン端子間を伝導する電流の大きさを決定する。
たとえば、トランジスタM9,M10,M11,M12、およびM13は、電流Ibaseを各M10,M11とM12の各々のソースとドレイン端子間に流すことができ、電流0.1*Ibaseを任意のPMOSトランジスタM9,M13の各々のソースとドレイン端子間に流すことができる幅を有する。よって、スイッチSおよび/またはSが閉じられるかどうかに基づいて、M9とM13が検知比率の微調整を行う。たとえば、スイッチSとSが共に開く場合、公称検知比率(2*Ibase)/(Ibase)=2:1が達成される。スイッチSとS両方を閉じる場合、検知比率は(2.1*Ibase)/(1.1*Ibase)=2.1/1.1に調整される。切替可能に選択される異なる数量の任意のPMOSレジスタ(たとえば、M9とM13)、または、それらのトランジスタの異なる幅が用いられて、各種オプションを提供して、検知比率を所望の解決(resolution)に制御する。同じトランジスタサイズ(幅)が、各トランジスタM9,M10,M11,M12とM13に用いられる場合、スイッチSとSを閉じることにより、検知比率を3:2にする。任意のPMOSトランジスタが任意のサイズ、分子と分母の任意の組み合わせなので、どの検知比率も達成可能である。
【0015】
NMOSトランジスタM14,M15、および、M18が、ビットライン電圧のクランピングに用いられる。たとえば、0.8Vが各トランジスタM14,M15とM18に加えられ、ビットラインBLでの電圧、約0.8V−V(Vこれらのトランジスタのターンオン電圧となる。このビットライン電圧は、異なる電圧または電流条件に基づいて変化する。トランジスタM16、M17およびM19が、各種ビットラインのうちの一つを選択するために用いられる。たとえば、32個のビットライン(または、その他の数量のビットライン)が用いられ、M16、M17およびM19のゲートの信号をアサートすることにより、ビットラインのうちの一つが選択される。
よって、各種実施例において、センス増幅器140のビットライン参照電圧(RBLでの電圧)、または検知比率を変化して、ターゲット基準セル電流と異なる基準セル電流を補償してもよい
【0016】
図2Aは、行列配置の参照セル対を示し、いくつかの参照セルは特定状態で固定される。図2Aは、12対の参照セル(12個の基準対)を示す。各基準対は、“−i−j”形式の接尾辞で表示され、行と列のアレイに配列される複数のセルを有するMRAMには、“i”は行列インデックス、“j”はインデックスである。各基準対において、一つのセルは“a”で示され、その他は“b”で示される。よって、図2Aの左上の基準対は、参照セル230a−1−1と230b−1−1を含み、右下の基準対は、参照セル230a−4−3と230b−4−3を含むことになる。任意の数量の行と列が用いられる。各基準対は、アレイ中の対応するMRAMセルのセル電流と比較のための基準電流を提供するために用いられる。理想的に、図1Aに関する記述のように、各基準対て、ある参照セルがRHに設定され、別の参照セルがRLに設定される。図2A第一および第三は、参照セルが、所定の割り当てられた状態と一致するような状況を示す。よって、所定パターンによれば、第一状態(たとえば、RH)が、各対のセル(たとえば、図2A1の各対の左示されるセル)の第一位置のものに割り当てられ、第二状態が、各対のセル(たとえば、列1の各対の右に示されるセル)の第二位置のものに割り当てられる。
【0017】
プロセスの欠点のため、たとえば、いくつかの参照セルは“固定(stuck)”ビットとなるか、または、悪い状態に書き込まれる。たとえば、図2Aにおいて、固定ビットは円で囲まれている。よって、所望のRH−RL対に代わって、第二列の基準対は(第一行から第四行)、それぞれ、RH−RH(参照セル230b−1−2がRH状態で固定される。このため、RLに書き込むことができない)、RL−RL(参照セル230a−2−2と230b−2−2両方がRL状態で固定されるので)RL−RL、およびRH−RHである。その結果、これらの基準対のセルの合併は、異なる状態の二つのセルではなく、単一状態の二つのセルが合併されるので、通常、正確な(ターゲット)基準電流レベルを生成しない。
【0018】
図2Bは、ある実施例による参照セルパターン技術を示す説明図である。図2Bに示すように、固定されない参照セルである“補償セル”は、同じの固定ビットを効果的に補償する値で書き込まれる。これらの補償セルが、固定ビットの補償に用いられなかった場合、補償セルは、通常、これらの値で書き込まれない(図2Aを参照)。補償セルは、図2Bにて、斜めのストライピングで示される。第一図2Bの上部)にて、参照セル230b−1−2の固定ビットRHは、そのセルの状態を読み出すと共に、その状態が、図2Aの第一列に示されるパターンにより望まれるように、RLの代わりにRHであると判断することにより、検出される。RLが補償セル230a−1−2に書き込まれて、セル230b−1−2の固定ビットを補償する。つまり、書き込み操作がセル230a−1−2で初期化されて、そのセルの状態を変化させる(この例では、RHからRL)。基準対240中に、今、1RLセルと1RHセルがあるので、これらの二個の参照セルが合併して、セル230a−1−2が既に(元は望まれていた)RHに書き込まれている、および、セル230b−1−2が既にRLに書き込まれている場合と同じ基準電流を生成する。
【0019】
第二で、第二(セル230a−2−2と230b−2−2)中の両セルはRLで固定されるので、上述の技術(対240)は不十分である。この場合、セル230a−2−2と230b−2−2は、同じにあるセル230a−2−1と230b−2−1と同じグループとなり、セル230b−2−1(通常はRLに書き込まれる)がRHに書き込まれて、第二の固定RLを補償する。よって、セル230b−2−1は補償セルである。セル230a−2−1もRHに書き込まれる(図2Aに示されるように、正常に、書き込まれる)。グループ242中のセル(2個のRHセルと2個のRLセルを含む)は合併して、正確な基準電流を生成する。
【0020】
同様に、そのグループ中のセルが合併する時、第三で、RHが補償セル230b−3−2に書き込まれて、基準対244が正確な基準電流を生じ、第四で、RLが補償セル230a−4−3に書き込まれて、グループ246が正確な基準電流を生じる。ある実施例において、所定の行の所定の列での固定ビットを補償し、同じの隣接するからの補償セルが用いられる。別の具体例において、同じの非隣接から、補償セルが用いられる。二個の基準対がグループ246にグループ化されるが、同様に、二個を超える基準対がグループ化される。
【0021】
図2Bは、ワードライン、および、どのように、各種参照セルが合併して、グループ化することも示す。図2Bの行は、ワードラインWL1,…,WL4に関連する。操作セル250−1−1,250−2−1,250−3−1、および、250−4−1が、第一列に示され、図式の便宜のため、図示されていないが、類似の操作セルが別のに含まれる。同様に、図式の便宜のため、図2B中では、ワードラインが全に延伸することが示されていない。第一で、選択されたワードラインに基づいて、トランジスタM3が操作セルに結合され、トランジスタM4が基準対に結合される。センス増幅器270−1は、操作セルからのセル電流と基準対からの基準電流を比較する。図2Bに示されるように、類似のトランジスタM5,M6,M7,M8、およびセンス増幅器270−2,270−3が、別ので提供される。よって、各は、それぞれのI/O装置に関連する。クランプ電圧VCLAMPは、トランジスタM3,…,M8を駆動する。たとえば、トランジスタ、伝送ゲート、または別のタイプのスイッチとして実行される。スイッチ260−1と260−2は、参照セルを合併して、グループ化242と246を提供することができるようにする。たとえば、スイッチ260−1が閉じられ、スイッチ260−2が開き、グループ化242を実行する。この結合技術により、各種参照セル(各種中の参照セル)に対応するセンス増幅器入力が連結される。
【0022】
図1Cは、ある実施例による合併/グループ化セルの技術を示す回路図である。スイッチSを閉じると、第一列の参照セル130a−1,130b−1対を第二列の対の参照セル130a−2,130b−2と合併する。図2Bの各スイッチ260−1と260−2は、スイッチSとしての役割を果たす。図1Cは、図2Bに示されない追加のスイッチSを示す図である。スイッチSが閉じる時、それぞれのからの電流ミラーが一緒に結合される。よって、各種実施例において、ビットラインが合併されるおよび/または電流ミラーが合併される。
【0023】
一般に、各種数量の補償セルは、基準電流レベルを上向きか下向きにトリムするのに用いられる。トリミング前、基準電流レベルは、A=I_RH+…+I_RH+I_RL+…+I_RL)/2n(nはI/O装置の数量)により指定されるとするなら、トリミング後、基準電流レベルは、B=(I_RH+…+I_RHn−k+I_RL+…+I_RLn+k)/2n(nはI/O装置の数量、kは整数トリミングファクタ)により指定される。
【0024】
図2Cは、ある具体例による基準トリミングセルの追加セットを用いた説明図である。基準トリミングセルは、各操作ビットセルに関連する。たとえば、基準トリミングセル280−1−2は操作セル250−1−2と関連し、第一と第二にある。図2Cに示されるように、各基準トリミングセルが、RHまたはRLに設定され、選択的に(たとえば、トランジスタにより)、抵抗RTRIMを有するレジスタに結合される。図2Cの例において、参照セル230a−1−1、230b−1−1、230a−1−2、および、230b−1−2は、それぞれ、抵抗RH,RL,RH,およびRLを有し、トリムセル280−1−1と280−1−2は、それぞれ、抵抗RX1とRX2を有する。この例にて、セル230a−1−1と230a−1−2の電流はIRH=VBL/RH、セル230b−1−1と230b−1−2の電流はIRL=VBL/RL、VBLは、読み取り操作のビットライン電圧である。よって、I/O1とI/O2の基準電流(たとえば、それぞれのI/O装置に対応する各を有する)は、IWITH−TRIM=[2*VBL/RH+2*VBL/RL+VBL/(RX1+RTRIM)+VBL/(RX2+RTRIM)]/2により与えられる。
【0025】
トリムセル280−1−1と280−1−2が用いられない場合、本来の電流を考慮する。この本来の電流は、INO−TRIM=2*VBL/RH+2*VBL/RLである。INO−TRIMがIRLに近すぎる場合(即ち、大き過ぎる)、RX1とRX2はRHと等しく設定されて、基準電流を減少させる(合併後)。一方、INO−TRIMがIRHに近すぎる場合(即ち、小さすぎる)、RX1とRX2がRLに等しく設定されて、基準電流を増加する(合併後)。
【0026】
基準対(参照セル対)と基準トリミングセルを合併することにより、基準電流レベルを調整する付加的なフレキシブル性(良い解決)が得られる。図2B中、補償セルとグループ化が用いられ(たとえば、一つの行、または、各に対し)、図2Bに示される技術と比較して、図2Cに示される技術は拡張機能を提供するものである。
【0027】
各実施例において、トリミング(たとえば、図2B図2C中、ビットライン参照電圧または検知比率またはパターンベースのトリミング等を変化させることにより)は、「テスト段階で、たとえば、テープアプトまたは最終パッケージの前に、MRAMシステムがテストされるときに、発生する。トリミングは、ヒューズをとばすことにより、または、余分なメモリアレイストレージ(たとえば、余分なトランジスタ)を用いて実施されて、トリミング情報を保存する。
【0028】
本発明の各種具体例は、たとえば、固定を補償する、または基準ビットを間違って書き込むことにより、MRAM構成要素のプロセス変化に関連する悪影響を緩和することができる。よって、同じ読み取りマージンが得られて、状態(“0”または“1”)を読み取り、MRAMシステムの読み取り歩留り、および、読み取り操作の信頼性を改善することができる。
【0029】
図3は、ある実施例によるトリミングプロセスのフローチャートである。プロセス300は、ビットライン(たとえば、BL)に結合される操作MRAMセル(たとえば、セル110)、基準ビットライン(たとえば、RBL)に結合される複数の基準MRAMセル(たとえば、参照セル130a,130b)、および、ビットラインと基準ビットラインに結合されるセンス増幅器(たとえば、センス増幅器140)を含むMRAMモジュールを操作するのに用いられる基準電圧を設定する。プロセスは、ビットライン参照電圧(工程310)を、基準ビットラインに加えて、複数の基準MRAMセルにより、それぞれの電流の合計により形成される基準セル電流(たとえば、IREF)を提供する工程を有し、基準セル電流が検出される(工程320)。検出された基準セル電流が、ターゲット基準セル電流と異なるかを判断する(工程330)。検出された基準セル電流が、ターゲット基準セル電流と異なると判断する場合、ビットライン参照電圧が変化する、またはセンス増幅器の検知比率が変化する(工程340)。
【0030】
図4は、ある実施例によるプロセスのフローチャートである。プロセス400は、行と列のアレイに配列された基準MRAMセル対を含む磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)で実行される。このとき、所定の割り当てられた状態と一致しないので、参照セル対(たとえば、対240)の参照セルのうちの一つ(たとえば、セル230b−1−2)の状態を検出する(工程410)。そして、書き込み操作を初期化して(工程420)、当該対の別の参照セル(たとえば、セル230a−1−2)の状態変化させる。
【0031】
図5は、ある実施例によるプロセスのフローチャートである。プロセス500は、磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)によって実行される。メモリは、行と列のアレイに配列される基準MRAMセル対、および参照セルの個々の対に関連する基準トリミングセルを有している。各セルは、それぞれ、第一および第二抵抗に対応する第一状態または第二状態(たとえば、RLとRH)に設定することができる。少なくとも一つの行に対して、工程510、520、530、540に対応する処理が実行される。この(少なくとも一つの行)の各対の参照セルに基づいて、基準セル電流が決定される(工程510)。基準セル電流が、第二状態に関連する第二電流(たとえば、I_RH)より、第一状態に関連する第一電流(たとえば、I_RL)に近いと判断すると(工程520)、前記行の一つ以上の基準トリミングセルが第二状態に設定される(工程530)。そして、この行の対の参照セル、および、この行の対に関連する基準トリミングセルが合併される(工程540)。
【0032】
ある実施例は、ビットライン(たとえば、BL)に結合される操作MRAMセル(たとえば、セル110)、基準ビットライン(たとえば、RBL)に結合される複数の基準MRAMセル(たとえば、参照セル130a,130b)、および、ビットラインと基準ビットラインに結合されるセンス増幅器(たとえば、センス増幅器140)を含むMRAMモジュールを操作するのに用いられる基準電流を設定するトリミングプロセスを有している。このプロセスは、ビットライン参照電圧を、基準ビットラインに加え、複数の基準MRAMセルにより、それぞれの電流の合計により形成される基準セル電流(たとえば、IREF)を提供する工程を有し、基準セル電流が検出される。検出された基準セル電流が、ターゲット基準セル電流と異なるかを判断する。検出された基準セル電流が、ターゲット基準セル電流と異なると判断すると、ビットライン参照電圧を変化するか、またはセンス増幅器の検知比率を変化する。
【0033】
幾つかの実施例は、行と列のアレイに配置される基準MRAMセル対を含む磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)で実行されるプロセスを有し、一対の参照セル(たとえば、対240)の参照セルのうちの一つ(たとえば、セル230b−1−2)の状態が、所定の割り当てられた状態と一致しないことが検出されると、書き込み操作を初期化して、当該対の別の参照セル(たとえば、セル230a−1−2)に状態を変化させる
【0034】
幾つかの実施例は、磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)で実行されるプロセスを有している。メモリは、行と列のアレイに配列された対の基準MRAMセル、および、参照セルの個々の対に関連する基準トリミングセルを有している。各セルは、それぞれ、第一および第二抵抗(たとえば、RLとRH)に対応する第一状態または第二状態に設定できる。少なくとも一つの行に対して、各種処理が行われる。この(少なくとも一つの行)の各対の参照セルに基づいて、基準セル電流が決定される。基準セル電流が、第二状態に関連する第二電流(たとえば、I_RH)より、第一状態に関連する第一電流(たとえば、I_RL)に近いと判断すると、前記行の一つ以上の基準トリミングセルが第二状態に設定される。そして、この行の対の参照セル、および、この行の対に関連する基準トリミングセルが合併される。
【0035】
ある実施例において、メモリ装置は、行と列のアレイに配列される複数の操作磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)セル(たとえば、セル250−1−1,250−2−1等)、各対が、対応する操作セルと同じ行と列に対応する複数の対の基準MRAMセル(たとえば、参照セル230a−1−1と230b−1−1を含む一対、参照セル230a−2−1と230−b−2−1を含む別の対等)、それぞれのに関連する複数のセンス増幅器(たとえば、センス増幅器270−1,270−2等)、および、それぞれのを選択するように設定される複数のワードライン(たとえば、ワードラインWL1,WL2等)を有している。参照セル対の第一サブセットは、第一サブセットの参照セルの各対の中で、第一状態を、第一位置MRAMセルに割り当てると共に、第二状態を、第二位置MRAMセルに割り当てる所定パターンに一致する。第一サブセットにない対(たとえば、参照セル230a−1−2−と230b−1−2を含む対)は所定パターンに一致せず、第一状態で固定されるセル(この例では、セル230b−1−2が、RH状態に固定される)および第二状態に設定される別のセル(この例では、セル230a−1−2が、RL状態に設定されて、固定セル230b−1−2を補償する)を有している。
【0036】
ある実施例において、メモリ装置は、行と列のアレイに配列される複数の操作磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)セル(たとえば、セル250−1−1,250−2−1等)、各対が、対応する操作セルと同じ行と列に対応する複数の対の基準MRAMセル(たとえば、対は、参照セル230a−1−1と230b−1−1を含み、別の対は、参照セル230a−2−1と230−b−2−1等を含む)、それぞれのに関連する複数のセンス増幅器(たとえば、センス増幅器270−1,270−2等)、および、それぞれのを選択するように設定される複数のワードライン(たとえば、ワードラインWL1,WL2等)を有している。対の参照セルの第一サブセットは所定パターンに適合し、所定パターンは、第一状態と第二状態を、前記第一サブセットの各対のそれぞれ、第一位置と第二位置の参照セルに割り当てる。第一サブセットをばらばらに形成する対の第二サブセットは第一対と第二対を有し、第一対は、第一状態で固定される二個の参照セル(たとえば、RH状態で固定される参照セル230−a−4−2と230b−4−2)を有し、第二対は、第二状態の二個の参照セルを有して(たとえば、RL状態にある参照セル230a−4−3と230b−4−3)、第一および第二対が一緒に合併される。
【0037】
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変動や潤色を加えることができ、従って本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。
【符号の説明】
【0038】
110 MRAMセル
120a、120b 増幅器
130 基準メモリセル基準対
130a,130b、130a―1、130b―2 参照セル
140、142、144 センス増幅器
150 感知結果
230a−1−1、230b−1、230b−1−2、230a−2−1、230a−2−2、230b−2−1、230b−2−2、230a−4−3、230b−4−3 参照セル
242、246 グループ
244 基準対
250−1−1、250−2−1、250−3−1、250−4−1 操作セル
270−1、270−2、270−3 センス増幅器
260−1、260―2 スイッチ
280−1−1、280−1−2 トリムセル
300、400 プロセス
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5