特許第5932030号(P5932030)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5932030
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月8日
(54)【発明の名称】カスタム移動ルートシステム
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/34 20060101AFI20160526BHJP
   G08G 1/0969 20060101ALI20160526BHJP
【FI】
   G01C21/34
   G08G1/0969
【請求項の数】24
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2014-517261(P2014-517261)
(86)(22)【出願日】2012年6月28日
(65)【公表番号】特表2014-517330(P2014-517330A)
(43)【公表日】2014年7月17日
(86)【国際出願番号】US2012044706
(87)【国際公開番号】WO2013003628
(87)【国際公開日】20130103
【審査請求日】2013年12月19日
(31)【優先権主張番号】13/171,974
(32)【優先日】2011年6月29日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ニーダム、ブラッドフォード エイチ.
(72)【発明者】
【氏名】コブリー、デイビッド エー.
(72)【発明者】
【氏名】サンデージ、デイビッド エー.
(72)【発明者】
【氏名】ウッド、マシュー ディー.
【審査官】 岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−097981(JP,A)
【文献】 特開2003−185453(JP,A)
【文献】 特開2010−197311(JP,A)
【文献】 特開2010−117278(JP,A)
【文献】 特開2008−070377(JP,A)
【文献】 特開2011−081840(JP,A)
【文献】 特開2010−156696(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00−21/36
G08G 1/0969
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティングデバイスにより実施される移動計画作成方法であり、
前記コンピューティングデバイスの取得手段が、第1ユーザの移動開始位置、移動制約、および第1ユーザ移動優先傾向を取得する段階と、
前記コンピューティングデバイスの提案ルート決定手段が、前記移動開始位置と移動終了位置との間の提案ルートを決定する段階と、
前記コンピューティングデバイスの移動ルート決定手段が、前記取得手段によって取得された前記移動開始位置と前記移動制約とに基づき、第1移動セグメントおよび第2移動セグメントを含む移動ルートを決定する段階と
を備え、
(a)前記第1移動セグメントは、前記移動ルート決定手段によって、前記第1ユーザ移動優先傾向に基づいて決定され、
(b)前記移動制約は、前記提案ルートの移動時間と前記移動ルートの移動時間との間の時間差を含む時間的制約を含み、
(c)前記第1ユーザ移動優先傾向は、前記移動開始位置または前記移動終了位置ではな
前記時間的制約は、ユーザにより定義された、前記移動ルートの最小許容時間をさらに含む、移動計画作成方法。
【請求項2】
前記時間的制約は、前記第1ユーザにより定義され、前記提案ルートの前記移動時間からの、前記第1ユーザにとって許容可能な時間量を含む、請求項1に記載の移動計画作成方法。
【請求項3】
前記コンピューティングデバイスの提案ルート移動時間決定手段が、前記提案ルートの移動時間を決定する段階と、
前記コンピューティングデバイスの移動ルート移動時間決定手段が、前記提案ルートの前記移動時間より長い期間である前記移動ルートの移動時間を決定する段階と、
前記コンピューティングデバイスの時間差決定手段が、前記提案ルートの前記移動時間と前記移動ルートの前記移動時間との間の時間差を決定する段階と、
をさらに備え、
前記時間的制約は前記時間差より大きい、請求項1または2に記載の移動計画作成方法。
【請求項4】
前記コンピューティングデバイスの提案ルート移動距離決定手段が、前記提案ルートの移動距離を決定する段階と、
前記コンピューティングデバイスの移動ルート移動距離決定手段が、前記提案ルートの前記移動距離より長い距離差分である前記移動ルートの移動距離を決定する段階と、
を備え、
(a)前記移動制約は距離的制約を含み、
(b)前記距離差分は前記距離的制約を満たす、請求項1から3のいずれか1項に記載の移動計画作成方法。
【請求項5】
前記取得手段が、前記移動終了位置を取得する段階を備え、
前記移動開始位置は前記移動終了位置と同じである、請求項1から4のいずれか1項に記載の移動計画作成方法。
【請求項6】
前記取得手段が、第2ユーザの第2ユーザ移動優先傾向を取得する段階を備え、
前記第1移動セグメントは、前記第1ユーザ移動優先傾向および前記第2ユーザ移動優先傾向の両方に基づいて決定される、請求項1からのいずれか1項に記載の移動計画作成方法。
【請求項7】
前記コンピューティングデバイスの関心地点セット提供手段が、前記第1ユーザ移動優先傾向に基づき複数の関心地点からなるセットを前記第1ユーザへ提供する段階と、
前記コンピューティングデバイスのフィードバック受信手段が、前記複数の関心地点からなるセットに関するフィードバックを前記第1ユーザから受信する段階と、
前記コンピューティングデバイスのサブセット決定手段が、前記フィードバックに基づき前記複数の関心地点からなるセットのサブセットを決定する段階と、
前記移動ルート決定手段が、複数の関心地点からなる前記サブセットに基づき前記移動ルートを決定する段階と
を備える、請求項1からのいずれか1項に記載の移動計画作成方法。
【請求項8】
前記コンピューティングデバイスの関心地点セット決定手段が、前記移動制約に基づき前記複数の関心地点からなるセットを決定する段階と、
前記第1ユーザが前記移動ルートを通過している際、前記コンピューティングデバイスの通知手段が、前記移動ルートに含まれない関心地点が前記第1ユーザの閾値距離内にあることを前記第1ユーザに通知する段階と
を備える、請求項に記載の移動計画作成方法。
【請求項9】
前記取得手段が、前記第1ユーザの第2ユーザ移動優先傾向を取得する段階と、
前記コンピューティングデバイスの重み付け手段が、前記第1ユーザ移動優先傾向を第1重みで、前記第1ユーザの前記第2ユーザ移動優先傾向を第2重みで重み付けする段階と、
を備え、
前記第1移動セグメントの位置は、前記第1重みおよび前記第2重みに基づき決定される、請求項1からのいずれか1項に記載の移動計画作成方法。
【請求項10】
前記提案ルートは、前記移動開始位置から前記移動終了位置へ行くのに必要な時間面で最も効率的なルートである
請求項1からのいずれか1項に記載の移動計画作成方法。
【請求項11】
前記第1ユーザ移動優先傾向は、前記第1ユーザの、履歴として残るトラッキングデータから推論される
請求項1から10のいずれか1項に記載の移動計画作成方法。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか1項に記載の移動計画作成方法を前記コンピューティングデバイスに実行させるプログラム。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項14】
請求項1から11のいずれか1項に記載の移動計画作成方法を実行する通信デバイス。
【請求項15】
請求項1から11のいずれか1項に記載の移動計画作成方法を実行する手段を備える装置。
【請求項16】
移動計画作成を行う処理システムであり、
メモリと、
前記メモリに結合されたプロセッサと、
第1ユーザの移動開始位置、移動制約、および第1ユーザ移動優先傾向を取得する手段と、
前記移動開始位置と移動終了位置との間の提案ルートを決定する手段と、
前記移動開始位置と前記移動制約とに基づき、第1移動セグメントおよび第2移動セグメントを含む移動ルートを決定する手段と
を備え、
(a)前記第1移動セグメントは、前記第1ユーザ移動優先傾向に基づいて決定され、
(b)前記移動制約は、前記提案ルートの移動時間と前記移動ルートの移動時間との間の時間差を含む時間的制約を含み、
(c)前記第1ユーザ移動優先傾向は、前記移動開始位置または前記移動終了位置ではな
前記時間的制約は、ユーザにより定義された、前記移動ルートの最小許容時間をさらに含む、処理システム。
【請求項17】
前記時間的制約は、前記第1ユーザにより定義され、前記提案ルートの前記移動時間からの、前記第1ユーザにとって許容可能な時間量を含む、請求項16に記載の処理システム。
【請求項18】
前記提案ルートの移動時間を決定する手段と、
前記提案ルートの前記移動時間より長い期間である前記移動ルートの移動時間を決定する手段と、
前記提案ルートの前記移動時間と前記移動ルートの前記移動時間との間の時間差を決定する手段と、
を備え、
前記時間的制約は前記時間差より大きい、請求項16または17に記載の処理システム。
【請求項19】
前記第1ユーザ移動優先傾向に基づき複数の関心地点からなるセットを前記第1ユーザへ提供する手段と、
前記複数の関心地点からなるセットに関するフィードバックを前記第1ユーザから受信する手段と、
前記フィードバックに基づき前記複数の関心地点からなるセットのサブセットを決定する手段と、
複数の関心地点からなる前記サブセットに基づき前記移動ルートを決定する段階と
を備える、請求項16から18のいずれか1項に記載の処理システム。
【請求項20】
前記移動制約に基づき前記複数の関心地点からなるセットを決定する手段と、
前記第1ユーザが前記移動ルートを通過している際、前記移動ルートに含まれない関心地点が前記第1ユーザの閾値距離内にあることを前記第1ユーザに通知する手段と
をさらに備える、請求項19に記載の処理システム。
【請求項21】
前記提案ルートの移動距離を決定する手段と、
前記提案ルートの前記移動距離より長い距離差分である前記移動ルートの移動距離を決定する手段と、
を備え、
(a)前記移動制約は距離的制約を含み、
(b)前記距離差分は前記距離的制約を満たす、請求項16から20のいずれか1項に記載の処理システム。
【請求項22】
第2ユーザの第2ユーザ移動優先傾向を取得する手段を備え、
前記第1移動セグメントは、前記第1ユーザ移動優先傾向および前記第2ユーザ移動優先傾向の両方に基づいて決定される、請求項16から21のいずれか1項に記載の処理システム。
【請求項23】
前記提案ルートは、前記移動開始位置から前記移動終了位置へ行くのに必要な時間面で最も効率的なルートである
請求項16から22のいずれか1項に記載の処理システム。
【請求項24】
前記第1ユーザ移動優先傾向は、前記第1ユーザの、履歴として残るトラッキングデータから推論される
請求項16から23のいずれか1項に記載の処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
地点間を移動する人々はそれぞれが異なる移動目的を持ち得る。ある人々は地点Aから地点Bへ最も短い時間で到達することを希望し得る。他の人々は風景のよい、または歴史的な関心地点を考慮に入れた移動体験を欲し得る。しかし典型的に、車両ナビゲーションシステムは最も早く、最も簡単な運転経路を欲する人々の要求を満たす。典型的には、ルートプランナーはせいぜい、特定の路面(土かコンクリートか、など)、または「緑の度合い」(都市風景か田園風景か、など)の優先傾向に対応する程度である。他方、地点Aと地点Bとの間には様々なルートが存在し、それらの多くは、ユーザに対しよりカスタマイズされたより満足度の高い移動を提供し得る。
【背景技術】
【0002】
例えば、オレゴン州ポートランドのポートランド国際空港(空港)が開始地点であり、ポートランドのダウンタウンのオブライアント広場(広場)が目的地の場合、従来のルートプランナーは、移動者を空港から広場へと可能な限り短い時間で到着させるよう、様々な比較的人の注意をひかない高速道路などに沿って移動者を移動させる「高速経路」を提案するであろう。しかし、外部からの訪問者は、さほど面倒なことでなければ、広場への到着前にポートランドの文化的側面のいくつかを見ることを欲するかもしれない。従来のルートプランナーを用いた場合、外部からの訪問者がありきたりの予測可能な経路を離れてポートランド科学産業博物館(博物館)などを見ようとすると、博物館への寄り道が空港と広場との間の予測可能な「高速経路」から南へ僅かだけ逸れる移動であるにも関わらず、当該ユーザは飽き飽きする手作業でのプランニングをさせられることになる。当該訪問者は本当に体験するに値する関心地点がどこなのかわからないため、手作業でのプランニングでも最善ではない経路しか見つけられない可能性は高い。
【0003】
また、音声ツアー、散歩ツアー、ランニング経路、およびサイクリング経路のデータベースがあるが、そのような機能はルート全体のみを推薦し得る。言い換えると、これらの「予め準備された」ツアーは、特定のユーザの(大抵の場合において「予め準備された」ツアーの移動開始位置および移動終了位置と一致しない)移動開始位置および移動終了位置など優先傾向に基づいて構築されていない。例えば、予め準備されたルートは、移動者の地点xから地点yへのより大きな旅程には容易には適合可能ではない。予め準備された移動の一部のみが実際にはユーザの移動に含まれ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
結果として、多くのユーザは、興味深い移動体験と実際的な移動要件とをミックスさせる機会を逃している。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本願発明の実施形態の特徴および利点は、添付の請求項、1以上の例示的な実施形態に関する以下の詳細な説明、および対応する図面から明らかになるであろう。
図1】本願発明の一実施形態に係るシステムを含む。
図2】本願発明の一実施形態に係る処理を含む。
図3】本願発明の一実施形態に係る処理を含む。
図4】本願発明の一実施形態に係るユーザインタフェースを含む。
図5】本願発明の一実施形態で用いられるシステムを含む。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下の説明において、様々な特定の詳細が明記されるが、本願発明の実施形態はこれらの特定の詳細を用いずとも実施し得る。この説明の理解を曖昧としないよう周知の回路、構造、および技術は詳細には示されていない。「一実施形態」、「例示的な実施形態」、「様々な実施形態」などとして説明される実施形態は特定の特徴、構造、または特性を含み得るが、全ての実施形態がそれら特定の特徴、構造、または特性を必ずしも含む必要はない。いくつかの実施形態は、他の実施形態に関して説明された特徴のいくつか、または全てを有し得、若しくは、それら特徴を全く有さない。「第1」、「第2」、「第3」などは共通の物体を説明し、同様の物体の異なる例が参照されていることを示す。そのような形容詞は、そのように説明される物体が特定の時間的、空間的、ランク上、またはその他の何らかに関する順序になければならないことを示していない。「結合」および「接続」、並びにそれらの派生語は同義語ではない。「接続」とは、要素同士が物理的または電気的に直接接触することを示し得、「結合」とは、要素同士が協働し、または相互作用するが、当該要素同士が物理的または電気的に直接接触している、または直接接触していないことを示し得る。
【0007】
本願発明の一実施形態は、ユーザが好む関心地点を含めることによりさらに好ましい有用な移動ルートを動的に提供するべく、考え得るサブルートとユーザの優先傾向のプロフィールとをマッチングして移動ルートを生成する。よってユーザは、所望する目的地に到達しながらもその道中を楽しむことが出来る。実施形態には、散歩、サイクリング、ハイキング、バス、またはボートのツアーのための自動ナビゲーションシステムからルートプランナーまで含まれる。
【0008】
図1は、本願発明の一実施形態に係るシステム100を含み、図2を説明した後により詳細に説明する。図2は、図1および/または図5のシステムにより実施され得る、本願発明の一実施形態に係る処理200を含む。しかし、図1図2および図5に開示される実施形態は、互いに独立して実施され得る。
【0009】
処理200において、ユーザは、道中でポートランドの文化的な名所のいくつかを体験しながら2時間未満で空港からオブライアント広場まで移動することを希望し得る。処理200は上記の情報を受け、ポートランド科学産業博物館などの名所を通り過ぎながらも2時間以内で空港からオブライアント広場へユーザを辿り着かせる1以上のルートを提案し得る。処理についてのより詳細な説明は以下の通りである。
【0010】
ブロック205において、システム(図1または図5に示されるような、ソフトウェアを実行するプロセッサベースのシステムなど)は、第1ユーザの移動開始位置、移動終了位置、および、第1ユーザ移動優先傾向(以下に説明する)と、移動制約(以下に説明する)とを取得する。
【0011】
グラフィカルユーザインタフェース(GUI)などのユーザインタフェース(UI)が、これらのパラメータの入力を受け付け得る。GUIの詳細については図4を参照し以下に説明する。非グラフィックインタフェース(音声など)も同じく用いられ得る。また、パラメータはユーザによって入力される必要はない。例えば、システムはグローバルポジショニングシステム(GPS)に結合していてもよい。よって、移動開始位置は、GPSからの読み取りに基づき自動的に入力されてもよい。
【0012】
ユーザの「移動優先傾向」は、システムにより取得されルートの計算に用いられる様々なパラメータの1以上であり得る。例えば、「最速ルート」などの優先傾向は、2地点間の(時間的に)最も早いルートを優先することを示す。「最短ルート」は、2地点間の(距離的に)最も短いルートを優先することを示す。「最高燃費効率ルート」は、米国特許第7,512,486などに説明されるように燃料の節約を優先することを示す。「文化施設」優先傾向は、博物館、映画館、劇場などを優先することを示す。「所望される労力」優先傾向は、大きな勾配差(丘など)、または小さな勾配差(平地など)を希望し得るサイクリスト、散歩者、ランナー、ハイカー、および、スイマーなどに特に当てはまる、労力を要することを優先することを示す。「景色のよいルート」は、都市の景色よりも草木などのある様々な景色のよい地点を通るルートを優先することを示し得る。「ショッピング」は、ショッピングの出来る機会を含むルートを優先することを示し得る。「ショッピング」のサブカテゴリは、高級婦人服、古美術品、アウトレットモールなどの考え得るショッピングジャンルを含み得る。「グルメ」は、食べ物を優先することを示す。「グルメ」のサブカテゴリは、「$$$」、「$$」、「$」、「BBQ」、「シーフード」など考え得る分類、さらには、提供される食べ物の質を示す、旅行データベースに含まれるランキング(4つ星中の3つ星など)、および仲間、グルメ評論家などによる評価のランキングをも含み得る。「アイドリングの最も少ないルート」は、交通量の多いルートが目的地への最も早い経路であったとしても渋滞につかまるのを避けることをユーザが優先することを示す。そのようなルートは、交通の流れが動き続けるセグメントを示すであろう。「チケットレス」ルートは、他のルートと比較し、切られるスピード違反のチケットの数が比例的に多い経路を知っておくことを優先することを示し得る。チケットに関するそのような情報は、公共の記録(公共交通局の記録など)から取得することが出来る。「観光者ルート」は、様々な関心地点を体験することを優先することを示す。関心地点は、旅行本の出版社などにより運営されるデータベースなどに格納され得る。例えば、「ポートランド科学産業博物館」、「博物館」、「歴史」、または「景色」などの検索用語が、ルートに含まれる可能性のある関心地点としてポートランド科学産業博物館を提示し得るようにするなど、ユーザインタフェースはこれら優先傾向と協働し得る。これらのパラメータは単に例であり、本願発明の実施形態はこれらに限定されない。
【0013】
続けてブロック205を参照すると、「移動制約」は、移動開始位置および移動終了位置の範囲を超えたルートに関し制限を設ける値であり得る。例えば、移動制約は、時間または距離に関し得る。詳細には、第1ユーザが午後3時までに移動終了位置にいる必要があるので、時間的制約は午後3時であり得る。移動ルートの計画作成時間が午後2時である場合、経路の移動を終えるまでの時間がユーザには60分しかないことをシステムは理解し得る。同様のやり方で、代替的に時間的制約は、(90分後が午後3時または午前3時であるか、若しくは、それらの時間のどの時点であるかに関わらず)ユーザには移動するための時間が90分しかないという総時間量であり得る。時間は、最小時間(少なくとも2時間など)、または時間範囲(2〜3時間の間など)であってもよい。
【0014】
また移動制約は距離に基づいてもよい。例えば、開始から終了までの総移動距離は、5マイル以下であり得る。しかし代わりに、距離的制約は少なくも2マイルなどの最低距離であり得る。また距離は、正確な距離量、または、一定範囲の距離(2〜3マイルの間など)であってもよい。このような機能性は、サイクリスト、ランナー、ハイカー、カヤッカーなどにとって有用であり得る。
【0015】
一実施形態において、移動制約は時間的制約と距離的制約との両方に基づく。
【0016】
ブロック225は、移動ルートを決定することを含む。ルートは、移動の開始地点と終了地点とを繋ぐ1以上のセグメントにより構成され得る。提案されるルートセグメントは、移動の開始位置および終了位置と、移動制約と、ユーザの移動優先傾向とに基づき計算され得る。よって、ある人は、「文化施設」の関心地点を優先することを考慮に入れ、空港からダウンタウンの広場へ2時間で行くことを希望し得る。結果として得られるルートは、(距離的に、または時間的に)最も効率的ではないかもしれないが、開始から終了までの2時間以内で博物館を通り過ぎる経路となり得る。言い換えると、移動ルートの多くのセグメントのうち1つが博物館まで延び得る、または通過し得る。よって、ユーザが「文化施設」を優先することに基づき、この特定のセグメントが選択される。
【0017】
図2は、点線およびブロック221により示されるオプションを含む。ここで第2ユーザ移動優先傾向が取得される。ブロック225において、1以上のセグメントがその後、第1ユーザ移動優先傾向と第2ユーザ移動優先傾向との両方に基づき選択され得る。例えば、「文化」および「景色」が、これら「第1」および「第2」移動優先傾向の両方を満たす単一のセグメントを提供し得る。しかし、実施形態によっては、第1セグメントが「文化」的側面(博物館など)に割り当てられ、他のセグメントを「景色」的な側面(ウォーターフロント公園)に割り当てられ得る。
【0018】
一実施形態において、システムは、第1ユーザ移動優先傾向を第1重みで、第2ユーザ移動優先傾向を第2重みで重み付けし得る。重みはシステムにより予め定められているか、またはユーザにより選択され得る。例えば、優先傾向を選択するためのスライド型の尺度を備えたGUIをユーザが操作してもよい。全てのスライド型の尺度の合計は100%である。結果的に「文化施設」が75%であり、「景色」が25%である場合、まず博物館がルートに含まれ、もし、博物館から所望される移動終了地点(ダウンタウンの広場など)への最も効率的な経路からそれ程逸れない場合にのみ、ウォーターフロント公園がルートに含まれる。重み付けは以下にさらに説明する。
【0019】
続けてブロック221を参照すると、他の実施形態において、第2ユーザ移動優先傾向が取得されるが、この場合、第2ユーザ移動優先傾向は第2ユーザの(つまり、第1ユーザのではない)第2ユーザ移動優先傾向である。ここでは、1つの移動セグメント、または複数の移動セグメントは、複数のユーザの第1優先傾向および第2優先傾向に基づき得る。例えば、ある車両には運転者(第1ユーザ)および乗客(第2ユーザ)が含まれ得る。システムにおいて、運転者の優先傾向として「文化施設」がマークされ、乗客の優先傾向として「子供」がマークされる。「子供」は、子供に適した関心地点(遊び場、子供向けの博物館など)を優先することを示す。よって、移動ルートは、子供向けの博物館、または遊び場近くの大人向けの博物館への移動を含むように形成され得る。上記にて示したように、一実施形態において、2つの優先傾向が不均等に重み付けされ得る。よって、ユーザの優先傾向によると、運転者は日曜日には「文化施設」により大きく重み付けすることを選択し得、土曜日の午前には「子供」により大きく重み付けすることを選択し得る。
【0020】
図2は、点線およびブロック210、215により示される他のオプションを含む。ブロック210において、システムは、移動開始位置と移動終了位置との間の提案ルートを決定する。この提案ルートは、開始位置から終了位置へ行くのに必要な時間面で「最も効率的な」ルートであり得る。提案ルートの移動時間が計算され得る。例えば、空港とダウンタウンの広場との間の最も効率的なルートは、および20分かかり得る。しかし、システムは、博物館への立ち寄りを含む代替的な移動ルートの移動時間も決定し得る。空港から博物館へ移動し、その後広場へ移動するには、30分かかり得る。よって、第2移動ルートは、最も効率的なルートより10分長くかかり得る。
【0021】
本実施形態において、移動制約として、ユーザにとって許容可能な、最も効率的なルートより長い時間量が設定され得る。よってユーザは、移動全体にかかる長さがさらに20分超長くならない限り、簡単な観光をして行くことに同意し得る。
【0022】
ブロック215に示されるように、もしユーザが(距離ではなく)時間に焦点を当てた移動制約として20分を設定し、ルートの違いによる差が10分であった場合、移動ルートジェネレータは、文化的ルートを提案し得る。なぜなら、当該ルートが移動制約を「満たし」(例えば、移動全体の時間の長さが10分長くなるだけであり、10分は制約の閾値である20分より短い)、運転の文化的側面に資するからである。
【0023】
他の実施形態において、ブロック210、215はより距離に関し得る。例えば、ブロック210において、システムは移動開始位置と移動終了位置との間の提案ルートを決定する。この提案ルートは、2つの位置の間の距離に関して「最も効率的な」ルートであり得る。提案ルートの移動距離が計算され得る。例えば、空港とダウンタウンの広場との間の最も効率的なルートがおよそ12マイルであり得る。しかし、システムは、博物館への立ち寄りを含み代替的な移動ルートの移動距離も決定し得る。空港から博物館へ移動し、その後の広場へ移動する際の距離は、およそ13マイルであり得る。よって、第2移動は最も効率的なルートより1マイル長くなり得る。
【0024】
本実施形態において、移動制約としてユーザにとって許容可能な最も効率的なルートから離れたより長いルートが設定され得る。よってユーザは、移動全体にかかる距離がさらに2マイル超長くならない限り、簡単な観光をして行くことに同意し得る。
【0025】
ブロック215に示されるように、もしユーザが移動制約として2マイルを設定し、ルートの違いによる差が1マイルのみの場合、移動ルートジェネレータは、文化的ルートを提案し得る。なぜなら、当該ルートが移動制約を「満たし」(例えば、移動が1マイル長くなるだけであり、1マイルは閾値である2マイルより短い)、運転またはランニングの文化的側面にも資するからである。
【0026】
上述した図2のいずれかのバージョンに適合され得る一実施形態において、方法は、移動終了位置を取得することを含み得、ここで移動開始位置は一般的に移動終了位置と同じである。例えば、ループの、または「元の位置に戻ってくる」ランニングルートが、ダウンタウンの広場近くのホテルに宿泊しているビジターのランナーによって所望され得る。移動制約は2マイルであり得、ここで本実施形態において、2マイルの制約は、当該ルートの総距離が2マイル未満でなければならないことを意味する。ユーザ優先傾向は、「グルメ」および「景色」に設定され得る。制約と優先傾向とに基づき生成されるルートによるとランナーは2マイルの移動に出ることになり、ランナーは(「グルメ」優先傾向に基づき)考え得る飲食店を下調べ出来、場合によっては(「景色」優先傾向に基づき)公園内を走り抜けられる。
【0027】
一実施形態において、もしユーザが時間に基づく移動制約を優先する場合、サブ優先傾向カテゴリーがユーザの能力を表し得る。例えば、ランニングルートに関して、ランナーの能力は、「エキスパートランナー」、「ミドルレベルランナー」、「ビギナーランナー」などに分類され得る。ランナーのレベル(またはサイクリストのレベル、ハイキングのレベルなど)に関するこれら3つのクラスはそれぞれ、1マイル6分、8分、および10分などと解釈され得、距離が知られている考え得るルートにかかる時間を計算するのに用いられ得る。例えば、ビギナーランナーにとっての20分のルートの距離は、およそ2マイルであり得る。
【0028】
図3は、図1および/または図5のシステムにより実施され得る、本願発明の一実施形態に係る処理300を含む。しかし、図1図3および図5に開示される実施形態は、互いに独立して実施され得る。
【0029】
ブロック305において、システム(ソフトウェアを実行するプロセッサベースのシステムなど)は、第1ユーザの移動開始位置、移動終了位置、移動制約、および、第1ユーザ移動優先傾向を取得する。
【0030】
ブロック310において、第1ユーザ移動優先傾向に基づき、第1ユーザの複数の関心地点からなるセットが決定される。例えば、「文化」および「景色」を優先傾向とするユーザは、ポートランド科学産業博物館、建築遺産センター、現代工芸博物館、ディレクター公園、ミルエンズ公園、およびウォーターフロント公園を含む複数の関心地点からなるセットを取得し得る。この複数の関心地点からなるセットが第1ユーザに提供され得る。これらの関心地点の全てが、空港とダウンタウンの広場との間の2時間かかる移動の考え得るセグメントとなり得る。
【0031】
しかしブロック315において、ユーザはこれらの場所の全てを見たくはないかもしれない。よってユーザは、ポートランド科学産業博物館、および現代工芸博物館のみなど、全関心地点のうちいくつかを選択し得る。よって、関心地点のサブセットが決定される(ブロック320)。
【0032】
ブロック325において、その後、空港、ダウンタウンの広場、ポートランド科学産業博物館、および現代工芸博物館を含む移動ルートが作成され得る。
【0033】
上記にて示したように、「関心地点」の実施形態は、移動制約の実施形態と組み合され得、空港、ダウンタウンの広場、ポートランド科学産業博物館、および現代工芸博物館を含む移動ルートの全てが最大2時間の移動のうちに含まれるようにされ得る。しかし「関心地点」の実施形態(並びに他の実施形態)は、移動制約とは独立していてもよい。例えば、実施形態によっては、単純に、ユーザの優先傾向(または、1以上のユーザの優先傾向)に基づき複数の関心地点からなる大きなセットが形成され、選択された複数の関心地点から成るサブセット、移動開始位置および移動終了位置に基づき、距離的制約または時間的制約は考慮せず移動ルートが決定される。
【0034】
一実施形態において、方法はルートセグメントにラベル付けすることを含んでもよい。例えば、第1移動セグメントおよび第2移動セグメントが地図上に視覚的に示され得る。それらセグメントの一方が、示された第1移動セグメントと区別出来るグラフィックラベルによりグラフィカルにラベル付けされ得る。ラベルは、第1ユーザ移動優先傾向に基づいてもよい。例えば、地図に重ねられた緑の線が移動セグメントを示し得る。緑の線の隣には博物館の画像が存在し得る。そのような実施形態において、ユーザは、空港からダウンタウンの広場へのルート上に博物館を通るためのセグメントがあることを即座に認識出来る。もし博物館を通るためのセグメントは空港と広場との間のメインの移動ルートから離れすぎているとユーザが判断すると、ユーザは、関心地点である博物館の選択を解除するなどにより、当該セグメントを削除することが出来る。
【0035】
他の実施形態において、方法は、多少異なるやり方でルートセグメントにラベル付けことを含み得る。例えば、第1移動セグメントおよび第2移動セグメントが移動ルートに含まれ得る。セグメントの一方が、第1ユーザ移動優先傾向に基づき音声ファイルで(非グラフィカルに)ラベル付けされ得る。そのような実施形態において、ユーザが博物館を通り過ぎる時、ユーザシステムから関心地点である博物館までの距離が閾値距離より短いことをシステムに結合されたGPSが判断し得る。この判断に基づき、音声ファイルが再生され始め、ユーザは関心地点の近くにいることを通知される。このことは特に、関心地点が、特徴のない、ある人の生誕地であるなどの目立たない場合において有用であり得る。他の実施形態において、拡張現実エピソード(augmented reality episode)が関心地点の視覚的表示に重ねられてもよい。例えば、関心地点である建物を(スマートフォンに含まれるカメラを介して)表示しているスマートフォンは、建物の表示に重なり合わせて、当該建物の有名な建築ディテールを指し示す矢印を表示し得る。
【0036】
他のタイプのタグ付およびラベル付けも可能である。例えば、経路セグメントは、比較的な労力(「平地」、「急な上り坂」など)、セグメントを通過するのに必要な時間などに従いグラフィカルにタグ付けされ得る。また、重みがセグメント上にグラフィカルにラベル付けされ得る。例えば、実利的なルートが茶色でマークされ得る。そのようなルートは、空港からダウンタウンの広場への合理的な経路にとってかなり必須であるルートを表し得る。しかし、ルートの他のセグメントは任意選択的であり得る。もしセグメントがユーザ優先傾向に従い重み付けされた場合、重みはグラフィカルに示され得る。
【0037】
例えば、図4は、本願発明の一実施形態に係るユーザインタフェース400を含む。ユーザは、空港405からダウンタウンの広場440へ移動することを所望するが、もしいくつかの関心地点が最も効率的なルートから遠く離れていなければ、それらの関心地点を場合によっては見ることを所望する。ユーザにより事前に作成された優先傾向プロフィールに基づき、博物館、「3つ星」のBBQレストラン、および比較的特徴がない公園がボックス445に含まれる。これらの3つの関心地点はセットとして提供される。なぜなら、これらがユーザの優先傾向に(幾分)マッチし、それらを見るための、空港から広場へ到着するまでの間における移動は、ボックス446に設定された、60分であるユーザ定義の時間割り当てを満たし得るからである。ボックス446は、最速ルートの場合にかかる時間が20分であることも示し得る。よって、直接的な経路を外れて寄り道するために残された時間はおよそ40分である。ユーザインタフェース400は、博物館415、BBQレストラン420、および公園450、並びに、それらの「高速経路」410との関連性も示す。もしユーザが関心地点のサブセットのみを見ることを希望する場合、ユーザは、63%(ブロック416)、41%(ブロック421)、および7%(ブロック451)として重み付けの割合を評価し得る。ユーザ優先傾向に基づき、ブロック416は、ユーザが最も関心があるのは博物館であることを示す。ボックス445は、ユーザが博物館415のみを見ることを選択したことを示す。ボックス445において選択した後、ユーザは、「再計算」ボタン447を選択し、動的に移動ルートを再計算し得る。再計算された移動ルート(図示せず)からはルート430、431、449、452およびブロック420、450が取り除かれ、セグメント410、424、425から成るより直線的な経路(図示せず)が結果として得られる。代替的に、ユーザは所望しないセグメントを単に右クリックで選択し、それらのセグメントをルートから取り除き得る。
【0038】
様々な実施形態は、動的なルート設定特徴を含む。一実施形態においては、実際に、ユーザに対して中間軌道修正が提案される。例えば、提案された最も直接的なルートに沿ってユーザが空港からダウンタウンの広場へ移動する際、博物館がユーザのルート上の指定されたセグメントではないにも関わらず、システムは、「ポートランド科学産業博物館からたった10分の距離にいます」などの情報を自発的に提供し得る。このことは、例えば貴重な関心地点からどの程度近い距離にいるのかを認識出来ないジョギング者にとって有用であり得る。一実施形態において、通知は視覚的、および/または音声的手段によって伝達され得る。
【0039】
一実施形態において、そのような通知は、関心地点が閾値を満たす重み付けを有する場合にのみ生成されるよう設定されてもよい。例えば、スポーツ愛好者は、知名度がそれ程高くない博物館から2ブロック離れている位置にいることを知ることに興味を持たないであろう。そのような博物館は、特定のユーザの通知閾値を満たすことが出来ず、よって、通知は生成されない。
【0040】
一実施形態において、通知は、(移動ルートに含まれていない)追加の関心地点が第1ユーザの閾値距離内にある場合に生成され得る。例えば、ユーザが追加の関心地点から1マイルの距離内にいる場合、通知が生成され得る。
【0041】
一実施形態において、ユーザインタフェース400は、可能性のある関心地点450、420、415のそれぞれに対応する時間ボックス460、461、462を含み得る。よって、ユーザはボックス461に60分を入力し得る。その後システムは、空港405からダウンタウンの広場440までの、BBQレストラン420での60分の「途中下車」を挟んだルートが移動全体で2時間など何らかの移動制約を依然として満たすかどうか判断するべく、ルートを動的に再計算してよい。もしレストラン420で1時間費やすことにより、2時間の移動に30分の余裕しか残らないことになるのであれば、システムは自動的にボックス462に30分と入力し、ボックス450を全体的に取り除き得る。
【0042】
一実施形態において、検討すべきオプションのルートをユーザに対してより良好に提供すべく、複数のルートが同時に提示(表示など)されてもよい。
【0043】
図1は、本願発明の一実施形態に係るシステム100を含む。データベース110は、ユーザの優先傾向の格納を含み得る。例えば、ユーザは、クラウドコンピューティングを介してアクセスされる遠隔地のサーバに位置するデータベース110に格納された永久的なプロフィールを有し得る。実際に、ユーザは、実用本位の最も早い経路オプションを選択する「ビジネスモード」、公園および文化関連の優先傾向がより大きく重み付けされた複数の優先傾向を選択する「娯楽モード」、および、ランキングの高い飲食施設により大きく重み付けする「グルメ」モードなど、いくつかのプロフィールを格納し得る。当然ながら、優先傾向は、日ごとのユーザの気分に従ってルートを動的にカスタム化すべくその時々で選択され得る。
【0044】
ボックス105は、ユーザインタフェースを介して入力され得る制約を含む。ブロック115は経路ビルダーを含む。
【0045】
経路ビルダー115は、制約およびユーザ優先傾向に基づき、考え得る経路を構築し得る。一実施形態において、経路ビルダーは経路の構築に、例えば、重み付き弧(weighted arcs)のグラフを用い得る。重み付き弧は、「最短経路」問題(つまり、グラフ理論)およびその解決方法に基づき得る。多次元空間における弧あたりの重みを計算すべく、一実施形態において、弧AB(つまり、ルートセグメント)の1セットの複数の重み(「文化施設」、「景色」などの複数の異なる因子に対応してw1、w2、w3)が与えられると弧ABに関連付けられる単一の実数の重みを生成するグローバルな関数(global function)f(ABw1,ABw2,ABw3…)が用いられる。この関数は、例えば、単純和、平均、最大数、最小数、加重平均(「景色のよい地域よりさらに50%、建物を好む」など)、加重和、または他の、弧あたりの単一の実数を生成する組み合わせ関数であり得る。
【0046】
一実施形態において、重みは、複数の人のプロフィールに基づき抽出されてもよい(図2のブロック221の実施形態など)。このことは、個々のプロフィールから成るセットからグループのプロフィールを抽出し、その後、当該グループのプロフィールを適用例毎に当てはめることに基づいてもよい。このことは、グループの架空の「一般的」人物のためにルートを最適化することを伴い得る。しかし他の実施形態においては、重みは、重み付け関数f(P1ABW1,P2ABW1…P1ABW2,P2ABW2…)に入力される複数の重みを拡張することにより抽出され得る。ここで異なる人物(P1、P2)およみ異なる重み(W1、W2はそれぞれユーザP1、P2の優先傾向)を用いて弧ABが重み付けされる。よって重み付けされた弧は、グループ内の全ての人物のために最適化される。
【0047】
一実施形態において、経路ビルダーはユーザの運転操作に基づき繰り返し実行する。言い換えると、計画されたルートからユーザが逸れると、システムはユーザの新たな位置に基づき調整し、適応する。ボックス115において、ボックス120に格納される地図と相互作用が行われ得、ユーザに対し提案されるルートが生成され得る(ボックス125)。ボックス125は、ユーザに対し、選択されたルートを表示する、および/または、選択されたルートを右折または左折毎にナビゲートするナビゲーションモジュールに転送する表示/転送モジュールを含み得る。
【0048】
一実施形態において、システムはユニット110に格納されたもののようなユーザプロフィールを、ユーザの挙動履歴に基づき最適化し得る。例えば、運転挙動などのユーザの挙動から、複数の変数から成るセットが推論され得る。ある運転者は、歴史的な家屋および建物を頻繁に通り過ぎるかもしれず、他の運転者は、クラブおよびナイトスポットを通ることを好むかもしれず、さらに他の運転者は、田園地方を通り抜けることを楽しむかもしれない。上記の歴史的、エンターテインメント、および田園の優先傾向は、履歴として残るトラッキングデータから推論され得る(GPSから抽出されるなど)。
【0049】
一実施形態において、ユーザに対して複数の代替的な提案から成るセットが示され、それに対するフィードバック(ユーザインタフェースを介して明示的な、または、運転者が選択する経路を観察することによる暗示的な)を用いて、その後においてより良好な推薦を行う。例えば、フィードバックベースのルート推薦コンポーネントが用いられ得る。このコンポーネントは代わりに、ユーザに提案されるシンプルな「選択」メニューであってもよい。例えばユーザは、「最速」、「田園」、「都市」、「歴史」、「景色」、「ナイトライフ」、「ショッピングルート」のうち1つを選択し得る。
【0050】
一実施形態において、パターントラッキングはセグメント化されてもよい。例えば、パターンは任意選択的に、実利的な職場までの朝の通勤による影響を不正確に受けたパターンを検出するのを避けるよう、月曜日から金曜日までの午前6時から午前9時の間の運転パターンを除外し得る。一実施形態において、パターンは短い移動により長い移動をセグメント化し得る。パターンは、図4のボックス445における提案された「関心地点」のユーザによる選択/削除から学んでもよい。
【0051】
プロフィールは、他の様々なやり方により作成され得る。ユーザは、リストから1以上の優先傾向を選択し得る。ユーザは、自身の優先傾向を構成するための1セットの複数の質問に対し回答してもよい。例えば、「建築は好きですか」、「年収は」、「最高学歴は」、「スポーツチームのシーズンチケットを持っていますか」、「居住地域は」、「10歳未満の子供がいますか」などの質問が含まれ得る。その後回答の処理が行われ、ユーザプロフィールが生成される。つまり質問が、ユーザの優先傾向の(ユーザにとって)隠れた1セットの複数の側面にマッピングされる。建築が好きで、年収が高く、高学歴のユーザは、「知的探求」に興味を持っているユーザとしてまとめられ得る。対称的に、もしユーザが質問に答え、高速道路、眺め、高い橋をユーザが好むことを示す場合、アプリケーションはそれら回答をまとめ、当該ユーザを「スリルのある運転」を楽しむユーザとして分類し得る。さらに、「辛い食べ物」を楽しむユーザを示す回答であれば、「大胆である」ものとしてナビゲーション関連のプロフィールが影響され得る。
【0052】
一実施形態において、ユーザの動的状態(静的な優先傾向とは対照的に)がプロフィールに影響を与え得る。ユーザの状態の例には、感情状態(怒り、落ち着き、興奮、活発でないなど)、現在のアクティビティ(職場への/からの運転、日曜のドライブ、ドライクリーニングの仕上がりを受け取るためにドライブ、バケーションで運転など)、生理的状態(食事をとってからの時間、トイレ休憩をとってからの時間など)が含まれ得る。
【0053】
一実施形態において、ユーザ、またはユーザの友人のより一般的な挙動からプロフィールが推論され得る。例えば、ある人の友人(ソーシャルネットワークから判断されるなど)が、たくさんの景色のよい写真を掲示した場合、推論されるプロフィールには「景色のよい地域」が含まれ得る。
【0054】
よって一実施形態において、プロフィールは、ユーザの、または複数のユーザからなるセットの優先傾向を保持するデータから取り出され得る重みの組み合わせ関数であり得る(f(ABW1…)など)。例えばアプリケーションは、ユーザのムービープロビジョニングサービスを用いて、ユーザが購入/レンタルしたムービーのタイプに基づき重み付け関数を生成し得る。
【0055】
これらの方法のいずれも、一度きりの入力(その後の更新がない)から継続的入力(システムによる推薦がユーザの実際の優先傾向にどれくらい良好にマッチするかのフィードバックをユーザが継続的に提供する)までの範囲で反復的であり得る。
【0056】
実施形態は、距離および/または時間に関する移動制約に限定されない。例えば、一実施形態は、燃料に焦点をおいた移動制約を含み得る。ユーザは、移動の間に消費され得る最大量の燃料を設定し得る。制約は、最大Xキロワットのエネルギー、Yガロンのガソリンなどを有し得る。移動制約に沿った移動ルートを生成すべく、これら情報が交通パターン、道路の勾配、移動の間に用いられる車両の燃費などと組み合わせられ得る。他の実施形態においては、移動制約には「追加の」負担が含まれ得、例えば、最も直接的なランニングルートから逸れることにより消費される追加のエネルギーが500カロリーを超えないようにランナーはルートから逸れることを制限し得る(ランナーは、追加的に消費することになるエネルギーが500カロリー未満であれば、単に最も直接的なルートを走るのではなく博物館を見ることを所望する、など)。
【0057】
一実施形態において、他の移動制約は認知的制約であり得る。例えば、認知的負荷制約は、ルートの複雑さを防止し得る。「低い認知的負荷」は、複雑な高速道路のインターチェンジ、環状交差点を含む道路、X回超の曲がり角を含むルート、十分な駐車スペースを含まないエリアなどを避け得る。このことは、障害者、初心者の運転者など、認知的な不安を抱えるユーザにとって有益であり得る。認知的負荷は、ユーザプロフィールに対する関心に関するスコアが50%を超える関心地点へ訪れることが「中程度」または「高度」の認知的負荷を与えるセグメントを含まないという条件で、当該関心地点を見ることに乗り気であるなど「追加の」負荷を制限し得る。そのようなユーザは、「高度」の認知的負荷を与える移動セグメントが含まれないという条件(信号なしで4車線を横切る左折、1ブロック未満で複数の車線を変更など)でルートを外れることに乗り気であるだろう。同様に認知的負荷は、上述したようなセグメントの重み付けにおいて考慮され得る(このことにより、究極的には、認知的負荷に基づいたセグメントの選択に繋がり得る)。
【0058】
実施形態は、ノートブック、パーソナルデジタルアシスタント、スマートフォン、車両内インフォテインメントシステム(車両の通信システムに含まれる、または結合されるシステムなど)、オンラインマッピングユーティリティ、ナビゲーションデバイスなどのアプリケーションに含まれ得る。
【0059】
実施形態は、多くの異なるタイプのシステムにおいて実装され得る。図5は、本願発明の一実施形態に係るシステムのブロック図を示す。マルチプロセッサシステム500はポイントツーポイント相互接続システムであり、ポイントツーポイント相互接続550を介して結合された第1プロセッサ570と第2プロセッサ580とを含む。各プロセッサ570、580は、マルチコアプロセッサであり得る。「プロセッサ」という用語は、レジスタおよび/またはメモリからの電子データを処理し、当該電子データをレジスタおよび/またはメモリに格納され得る他の電子データに変換するデバイス、またはそのようなデバイスの一部を指し得る。第1プロセッサ570は、メモリコントローラハブ(MCH)およびポイントツーポイント(P−P)インタフェースを含み得る。同様に第2プロセッサ580は、MCHおよびP−Pインタフェースを含み得る。MCHは、各メモリ、つまり、各プロセッサにローカルに取り付けられた主メモリ(ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM))のそれぞれ一部であり得るメモリ532およびメモリ534に、プロセッサを結合し得る。第1プロセッサ570および第2プロセッサ580は、P−P相互接続を介して、それぞれチップセット590に結合され得る。チップセット590はP−Pインタフェースを含み得る。さらに、チップセット590はインタフェースを介して第1バス516に結合され得る。第1バス516を第2バス520に結合するバスブリッジ518と併せて様々な入出力(I/O)デバイス514が第1バス516へ結合され得る。一実施形態においてキーボード/マウス522と、通信デバイス526と、コード530を含み得るディスクドライブまたは他の大容量記憶装置などデータ記憶装置528とを含む様々なデバイスが第2バス520に結合され得る。さらに、オーディオI/O524が第2バス520に結合され得る。
【0060】
実施形態はコードを用いて実装されてもよく、当該コードは、命令を格納した非一時的記憶媒体に格納され得、当該記憶媒体を用いて、システムが当該命令を実行するようプログラムされ得る。記憶媒体には、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、半導体ドライブ(SSD)、CD−ROM、CD−RW、および光磁気ディスクを含む何らかのタイプのディスク、読取専用メモリ(ROM)などの半導体デバイス、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、消去可能プログラム可能読取専用メモリ(EPROM)、フラッシュメモリ、電気的消去可能プログラム可能読取専用メモリ(EEPROM)などのランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気カードまたは光カード、若しくは、電子命令を格納するのに適した他の何らかのタイプの媒体が含まれ得るが、これらに限定されない。本願発明の実施形態は、命令、機能、手順、データ構造、アプリケーションプログラム、構成設定、コードなどのデータを参照して説明されてきたかもしれない。本明細書において詳細に説明してきたように、データが機械によりアクセスされると、当該機械は、タスクを実行し、抽象データ型を定義し、低水準言語のハードウェアコンテキストを構築し、および/または他の動作を実行することにより応答し得る。データは、揮発性、および/または不揮発性データ記憶装置に格納され得る。「コード」または「プログラム」といった用語は、幅広いコンポーネントおよび構造を網羅し得る。それらには、アプリケーション、ドライバ、処理、ルーチン、方法、モジュールおよびサブプログラムなどが含まれ得る。また「コード」または「プログラム」といった用語は、処理システムにより実行されると、所望される動作を実行する命令の集合を指し得る。加えて、代替的な実施形態には、開示される動作の全てではなくいくつかを用いる処理、追加の動作を用いる処理、同じ動作を異なる順序で用いる処理、および本明細書で開示される個々の動作が組み合わせられ、細分化され、或いは変更された処理が含まれ得る。複数のコンポーネントまたはモジュールは所望されるように組み合わせられ得、または分けられ得、デバイスの1以上の部分に位置付けられ得る。
【0061】
本願発明について限られた数の実施形態を参照し説明してきたが、当業者であれば、様々な修正および変形が可能であることを理解されよう。添付の請求項はそのような修正および変形を本願発明の思想および態様に含まれるものとして包含する。
(項目1)
コンピュータにより実施される方法であり、
第1ユーザの移動開始位置、移動制約、および第1ユーザ移動優先傾向を取得する段階と、
上記移動開始位置と上記移動制約とに基づき、第1移動セグメントおよび第2移動セグメントを含む移動ルートを決定する段階と
を備え、
(a)上記第1移動セグメントは、上記第1ユーザ移動優先傾向に基づいて決定され、
(b)上記移動制約は、時間的制約と距離的制約とのうち一方であり、
(c)上記第1ユーザ移動優先傾向は、上記移動開始位置または移動終了位置ではない、移動計画作成方法。
(項目2)
上記移動制約は上記時間的制約を含み、
上記時間的制約は、上記第1ユーザにより定義され、上記移動ルートの最大許容時間を含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
上記移動開始位置と上記移動終了位置との間の提案ルートを決定する段階と、
上記提案ルートの移動時間を決定する段階と、
上記提案ルートの上記移動時間より長い期間である上記移動ルートの移動時間を決定する段階と、
をさらに備え、
(a)上記移動制約は上記時間的制約を含み、
(b)上記期間は上記時間的制約を満たす、項目1に記載の方法。
(項目4)
上記移動開始位置と上記移動終了位置との間の提案ルートを決定する段階と、
上記提案ルートの移動距離を決定する段階と、
上記提案ルートの上記移動距離より長い距離差分である上記移動ルートの移動距離を決定する段階と、
をさらに備え、
(a)上記移動制約は上記距離的制約を含み、
(b)上記距離差分は上記距離的制約を満たす、項目1に記載の方法。
(項目5)
上記移動終了位置を取得する段階をさらに備え、
上記移動開始位置は一般的に上記移動終了位置と同じである、項目1に記載の方法。
(項目6)
(a)上記移動制約は上記時間的制約を含み、
(b)上記時間的制約はユーザにより定義され、
(c)上記時間的制約は上記移動ルートの最小許容時間を含む、項目1に記載の方法。
(項目7)
第2ユーザの第2ユーザ移動優先傾向を取得する段階をさらに備え、
上記第1移動セグメントは、上記第1ユーザ移動優先傾向および上記第2ユーザ移動優先傾向の両方に基づいて決定される、項目1に記載の方法。
(項目8)
上記第1ユーザ移動優先傾向に基づき複数の関心地点からなるセットを上記第1ユーザへ提供する段階と、
上記複数の関心地点からなるセットに関するフィードバックを上記第1ユーザから受信する段階と、
上記フィードバックに基づき上記複数の関心地点からなるセットのサブセットを決定する段階と、
複数の関心地点からなる上記サブセットに基づき上記移動ルートを決定する段階と
をさらに備える、項目1に記載の方法。
(項目9)
上記時間的制約を含む上記移動制約に基づき上記複数の関心地点からなるセットを決定する段階をさらに備える、項目8に記載の方法。
(項目10)
上記第1ユーザが上記移動ルートを通過している際、上記移動ルートに含まれない関心地点が上記第1ユーザの閾値距離内にあることを上記第1ユーザに通知する段階をさらに備える、項目8に記載の方法。
(項目11)
上記第1移動セグメントおよび上記第2移動セグメントを地図上に示す段階と、
上記第1移動セグメントとは区別出来、上記第1ユーザ移動優先傾向に基づくグラフィックラベルで、示された上記第1移動セグメントをグラフィカルにラベル付けする段階と
をさらに備える、項目1に記載の方法。
(項目12)
上記第1ユーザの第2ユーザ移動優先傾向を取得する段階と、
上記第1ユーザ移動優先傾向を第1重みで、上記第2ユーザ移動優先傾向を第2重みで重み付けする段階と、
をさらに備え、
上記第1移動セグメントの位置は、上記第1重みおよび上記第2重みに基づき決定される、項目1に記載の方法。
(項目13)
プロセッサベースのシステムが、
第1ユーザの移動開始位置、移動制約、および第1ユーザ移動優先傾向を取得し、
上記移動開始位置と上記移動制約とに基づき、第1移動セグメントおよび第2移動セグメントを含む移動ルートを決定する
ことを可能とする命令を格納した非一時的媒体を備え、
(a)上記第1移動セグメントは、上記第1ユーザ移動優先傾向に基づいて決定され、
(b)上記移動制約は、時間的制約と距離的制約とのうち一方であり、
(c)上記第1ユーザ移動優先傾向は、上記移動開始位置または移動終了位置ではない、物品。
(項目14)
上記移動制約は上記時間的制約を含み、
上記時間的制約は、上記第1ユーザにより定義され、上記移動ルートの最大許容時間を含む、項目13に記載の物品。
(項目15)
上記非一時的媒体は上記システムが、
上記移動開始位置と上記移動終了位置との間の提案ルートを決定し、
上記提案ルートの移動時間を決定し、
上記提案ルートの上記移動時間より長い期間である上記移動ルートの移動時間を決定する
ことを可能とする命令をさらに格納しており、
(a)上記移動制約は上記時間的制約を含み、
(b)上記期間は上記時間的制約を満たす、項目13に記載の物品。
(項目16)
上記非一時的媒体は上記システムが、
上記第1ユーザ移動優先傾向に基づき複数の関心地点からなるセットを上記第1ユーザへ提供し、
上記複数の関心地点からなるセットに関するフィードバックを上記第1ユーザから受信し、
上記フィードバックに基づき上記複数の関心地点からなるセットのサブセットを決定し、
複数の関心地点からなる上記サブセットに基づき上記移動ルートを決定する
ことを可能とする命令をさらに格納している、項目13に記載の物品。
(項目17)
上記非一時的媒体は上記システムが、上記時間的制約を含む上記移動制約に基づき上記複数の関心地点からなるセットを決定することを可能とする命令をさらに格納している、項目16に記載の物品。
(項目18)
装置であり、
メモリと、
上記メモリに結合されたプロセッサと、
を備え、
上記プロセッサは、
(a)第1ユーザの移動開始位置、移動制約、および第1ユーザ移動優先傾向を取得し、
(b)上記移動開始位置と上記移動制約とに基づき、第1移動セグメントおよび第2移動セグメントを含む移動ルートを決定し、
(a)上記第1移動セグメントは、上記第1ユーザ移動優先傾向に基づいて決定され、
(b)上記移動制約は、時間的制約と距離的制約とのうち一方であり、
(c)上記第1ユーザ移動優先傾向は、上記移動開始位置または移動終了位置ではない、装置。
(項目19)
上記移動制約は上記時間的制約を含み、
上記時間的制約は、上記第1ユーザにより定義され、上記移動ルートの最大許容時間を含む、項目18に記載の装置。
(項目20)
上記プロセッサは、
上記移動開始位置と上記移動終了位置との間の提案ルートを決定し、
上記提案ルートの移動時間を決定し、
上記提案ルートの上記移動時間より長い期間である上記移動ルートの移動時間を決定し、
(a)上記移動制約は上記時間的制約を含み、
(b)上記期間は上記時間的制約を満たす、項目19に記載の装置。
(項目21)
上記プロセッサは、
上記第1ユーザ移動優先傾向に基づき複数の関心地点からなるセットを上記第1ユーザへ提供し、
上記複数の関心地点からなるセットに関するフィードバックを上記第1ユーザから受信し、
上記フィードバックに基づき上記複数の関心地点からなるセットのサブセットを決定し、
複数の関心地点からなる上記サブセットに基づき上記移動ルートを決定する、
項目19に記載の装置。

図1
図2
図3
図4
図5