【実施例】
【0072】
これより本実施形態に係る各実施例について、図面に基づいて説明する。以下に、表1及び表2を示すが、これらは第1実施例及び第2実施例における各諸元の表である。
【0073】
なお、各実施例では収差特性の算出対象として、C線(波長656.2730nm)、d線(波長587.5620nm)、e線(波長546.0740nm)、F線(波長486.1330nm)を選んでいる。
【0074】
表中の[レンズ諸元]においては、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からの光学面の順序を、Rは各光学面の曲率半径を、Dは各光学面から次の光学面(又は像面)までの光軸上の距離である面間隔を、nCはレンズの材質のC線に対する屈折率を、ndはレンズの材質のd線に対する屈折率を、ne線はレンズの材質のe線に対する屈折率を、nFはレンズの材質のF線に対する屈折率を、ngはレンズの材質のg線に対する屈折率を示す。物面は物体面を、(可変)は可変の面間隔を、曲率半径Rの欄の「∞」は平面又は開口を、(絞り)は開口絞りSを、像面は像面Iを示す。空気の屈折率「1.000000」は省略する。光学面が非球面である場合には面番号に*印を付し、曲率半径Rの欄には近軸曲率半径を示す。光学面が回折光学面である場合には面番号に**印を付す。
【0075】
表中の[非球面データ]においては、[レンズ諸元]に示した非球面の形状を、次式(a)で示す。yは光軸に垂直な方向の高さを、S(y)は高さyにおける各非球面の頂点の接平面から各非球面までの光軸に沿った距離(サグ量)を、rは基準の曲率半径(頂点曲率半径)を、κは円錐係数を、Aiは第i次の非球面係数を示す。また、「E-n」は「×10
-n」を示す。例えば、1.234E-05=1.234×10
-5である。
【0076】
S(y)=(y
2/r)/[1+{1−(κ+1)×y
2/r
2}
1/2]
+A4×y
4+A6×y
6+A8×y
8+A10×y
10 …(a)
【0077】
表中の[回折光学面データ]においては、[レンズ諸元]に示した回折光学面の形状を位相関数法のデータ、次式(b)で示す。つまり、回折光学面は、式(b)に基づき、波面の位相変換を行うものとする。φは位相関数を、hは径方向の距離を、Ciは第i次の係数を、λ
dは基準波長(d線)を示す。ここでは、回折光学面を光軸を中心として回転対称としている。なお、位相関数法については、「回折光学素子入門(応用物理学会日本光学会監修 平成19年増補改訂版発行)」に詳しい。
【0078】
φ(h)=(2π/λ
d)×(C1×h
2+C2×h
4+C3×h
6+C4×h
4) …(b)
【0079】
表中の[全体諸元]において、fは焦点距離を、FNoはFナンバーを、ωは半画角を、Yは像高を、TLはレンズ全長を示す。
【0080】
表中の[ズーミングデータ]において、広角端状態及び望遠端状態の各状態における、Di(但し、iは整数)は第i面と第(i+1)面の可変間隔を、Bfは最も像面側に配置されている光学部材の像面側の面から近軸像面までの距離をそれぞれ示す。また、開口絞りSの絞り径を示す。
【0081】
表中の[ズームレンズ群データ]において、Gは群番号、群初面は各レンズ群の最も物体側の面番号を、群焦点距離は各レンズ群の焦点距離を示す。
【0082】
表中の[条件式]において、上記の条件式(1)〜(10)に対応する値を示す。
【0083】
以下、全ての諸元値において、掲載されている焦点距離、曲率半径、面間隔、その他の長さ等は、特記のない場合一般に「mm」が使われるが、光学系は比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。単位は「mm」に限定されることなく、他の適当な単位を用いることが可能である。
【0084】
ここまでの表の説明は全ての実施例において共通であり、以下での説明を省略する。
【0085】
(第1実施例)
第1実施例について、
図1〜
図5及び表1を用いて説明する。
図1は、第1実施例に係るズームレンズZL(ZL1)の構成及び広角端状態(W)から望遠端状態(T)までのズーム軌道を示す。第1実施例に係るズームレンズZL1は、
図1に示すように、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を持つ第1レンズ群G1と、負の屈折力を持つ第2レンズ群G2と、光量を調節することを目的とした開口絞りSと、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3とを有する。なお、
図1では、像面を符号Iで示している。
【0086】
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、平行平板L11と、両凸形状の正レンズL12と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14と複層の回折光学素子DOEとの接合レンズとを有する。回折光学素子DOEは、d線に対する屈折率差が0.45以下の樹脂材料からなる2つの光学要素を接合したものであり(後述の表1参照)、その界面には回折格子溝が形成された回折光学面(
図1では、曲率半径R8の光学面が該当)が形成されている。
【0087】
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22との接合レンズと、両凹形状の負レンズL23と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL24との接合レンズとから構成されている。
【0088】
第3レンズ群G3は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、両凸形状の正レンズL31と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL32との接合レンズと、両凸形状の正レンズL33と両凹形状の負レンズL34との接合レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL35と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL36と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL37との接合レンズと、両凸形状の正レンズL38と両凹形状の負レンズL39との接合レンズと、両凸形状の正レンズL310と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL311とから構成されている。なお、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL32と両凸形状の正レンズL310との光学材料として、クルツフリント(光ガラス株式会社製 光学ガラスJ−KZFH1)を採用している。
【0089】
このような構成のズームレンズZL1では、広角端状態(W)から望遠端状態(T)へのズーミングに際して、3つの群G1〜G3が全て移動する。第1レンズ群G1は、物体側へ移動する。第2レンズ群G2は、一旦像面側に移動し、その後物体側へ移動する。第3レンズ群G3は、物体側へ移動する。明るさを決定する開口絞りSは、ズーミングに際して、第3レンズ群G3と一体となって物体側へ移動するとともに、絞り径が変化する。
【0090】
下記の表1に、第1実施例における各諸元の値を示す。表1における面番号1〜34が、
図1に示す曲率半径R1〜R34の各光学面に対応している。第1実施例では、第9面及び第23面が、非球面形状に形成されている。第8面に、回折光学面が形成されている。
【0091】
(表1)
[レンズ諸元]
面番号 R D nC nd ne nF ng
物面 ∞
1 ∞ 2.0000 1.514322 1.516800 1.518723 1.522384 1.526703
2 ∞ 0.1000
3 162.3021 4.1280 1.528457 1.531717 1.534303 1.539338 1.545469
4 -338.8649 0.2000
5 60.6463 1.9473 1.787032 1.795040 1.801581 1.814744 1.831539
6 39.5506 5.2126 1.604144 1.607380 1.609932 1.614847 1.620706
7 76.6326 0.2000 1.523300 1.527800 1.529597 1.531500 1.539100
**8 76.6326 0.2000 1.553800 1.557100 1.558402 1.559770 1.565000
*9 76.6327 D9(可変)
10 1971.1306 1.5000 1.590540 1.593190 1.595274 1.599276 1.604028
11 31.1213 3.5000 1.836491 1.846660 1.855042 1.872101 1.894191
12 49.7440 3.9343
13 -50.6124 1.4000 1.635061 1.638540 1.641281 1.646570 1.652891
14 377.7390 1.8271 1.715106 1.720000 1.723915 1.731589 1.740979
15 433.3623 D15(可変)
16 ∞ 1.3000 (絞り)
17 45.1408 6.5901 1.590540 1.593190 1.595274 1.599276 1.604028
18 -66.8046 1.5000 1.608532 1.612660 1.615933 1.622312 1.630085
19 -119.4217 11.7923
20 46.3036 5.6432 1.495980 1.497820 1.499260 1.502013 1.505265
21 -39.4507 1.4000 1.799015 1.806100 1.811838 1.823245 1.837500
22 43.2135 0.1000
*23 24.3525 4.3990 1.544572 1.548141 1.550984 1.556543 1.563348
24 103.2618 0.5000
25 50.0781 2.2260 1.733087 1.740769 1.747057 1.759748 1.775991
26 35.3167 2.5000 1.495980 1.497820 1.499260 1.502013 1.505265
27 51.5671 3.5000
28 69.8085 3.6512 1.787032 1.795040 1.801581 1.814744 1.831539
29 -72.4518 2.5000 1.648205 1.651597 1.654252 1.659336 1.665371
30 30.7143 11.8372
31 38.3881 4.0000 1.608532 1.612660 1.615933 1.622312 1.630085
32 -89.2924 2.4352
33 -26.7709 1.4000 1.590540 1.593190 1.595274 1.599276 1.604028
3 -406.7806 Bf
像面 ∞
[非球面データ]
第9面
κ=-0.2909,A4=0.16828E-07,A6=-0.60959E-10,A8=0.96518E-13,A10=-0.45966E-16
第23面
κ=-0.1789,A4=-0.25247E-05,A6=-0.16008E-08,A8=0.26705E-11,A10=-0.91305E-14
[回折光学面データ]
第8面
C1=-0.15415E-04,C2=0.39619E-09,C3=0.10787E-10,C4=-0.27463E-13
[全体諸元]
ズーム比 4.02759
広角端 望遠端
f 72.500 292.000
FNo 4.57 5.92
ω 6.445 1.607
Y 8.91 8.91
TL 187.100 251.623
[ズーミングデータ]
可変間隔 広角端 望遠端
D9 3.50000 48.34113
D15 43.43817 1.50000
Bf 46.73878 108.35886
絞り径 11.90000 14.00000
[ズームレンズ群データ]
群番号 群初面 群焦点距離
G1 1 169.449
G2 10 -44.1401
G3 17 48.6085
[条件式]
Φ1= 48.0
Φd= 41.1
fd= 22815.3
p= 0.859
Δ2(g〜C)= 0.0286227
Δ3(g〜C)= -0.0256129
(hd)= 0.02005
d1= 0.2
条件式(1) Φ1/ft = 0.16438
条件式(2) Φd/y = 4.61279
条件式(3) {f1+(−f2)+f3}/ft= 0.89794
条件式(4) fd/f1 = 134.644
条件式(5) p/fw = 0.01185
条件式(6) Δ2(g〜C)/(−f2) = 0.0006485
条件式(7) |Δ3(g〜C)/f3| = 0.0005269
条件式(8) (hd)/p = 0.02334
条件式(9) ΔN = 0.14735
条件式(10) d1/fw = 0.00276
【0092】
表1から、第1実施例に係るズームレンズZL1は、条件式(1)〜(10)を満たすことが分かる。
【0093】
また、表1から、第1レンズ群G1を構成する、両凸形状の正レンズL12は部分分散比Pgf=0.563、d線を基準とするアッベ数νd=48.9であり、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13は部分分散比Pgf=0.606であり、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14は部分分散比Pgf=0.547、d線を基準とするアッベ数νd=56.7であることが分かる。また、第2レンズ群G2を構成する、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22は部分分散比Pgf=0.620、d線に対する屈折率nd=1.846660であることが分かる。また、第3レンズ群G3を構成する、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL36は部分分散比Pgf=0.609、d線に対する屈折率nd=1.740769であり、両凸形状の正レンズL38は部分分散比Pgf=0.606、d線に対する屈折率nd=1.795040であることが分かる。
【0094】
図2〜
図5は、第1実施例に係るズームレンズZL1の諸収差図である。すなわち、
図2は広角端状態における撮影距離無限遠での諸収差図であり、
図3は広角端状態における撮影距離無限遠での横収差図であり、
図4は望遠端状態における撮影距離無限遠での諸収差図であり、
図5は望遠端状態における撮影距離無限遠での横収差図である。
【0095】
各収差図において、C,d,e,F,gは、それぞれC線,d線,e線,F線,g線における収差を示す。球面収差図において、横軸は光軸上の位置(FOCUS)、縦軸は瞳への入射高さをその最大高さで規格化した値(すなわち相対瞳高さ)を示す。非点収差図において、横軸は光軸上の位置(FOCUS)、縦軸は像高Y(IMG HT)を、破線はタンジェンシャル像面を、実線はサジタル像面を示す。歪曲収差図において、横軸は焦点の位置ずれ量(DISTORTION)、縦軸は像高Y(IMG HT)を示す。横収差図において、各像高(半画角ω)毎に、タンジェンシャル像面(TANGENTIAL)及びサジタル像面(SAGITTAL)の収差曲線を示す。これら収差図に関する説明は、他の実施例においても同様とし、その説明を省略する。
【0096】
各収差図から明らかなように、第1実施例では、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有することが分かる。
【0097】
(第2実施例)
第2実施例について、
図6〜
図10及び表2を用いて説明する。
図6は、第2実施例に係るズームレンズZL(ZL2)の構成及び広角端状態(W)から望遠端状態(T)までのズーム軌道を示す。第2実施例に係るズームレンズZL2は、
図6に示すように、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を持つ第1レンズ群G1と、負の屈折力を持つ第2レンズ群G2と、光量を調節することを目的とした開口絞りSと、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3とを有する。なお、
図6では、像面を符号Iで示している。
【0098】
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、平行平板L11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14と複層の回折光学素子DOEとの貼り合わせレンズとを有する。回折光学素子DOEは、d線に対する屈折率差が0.45以下の樹脂材料からなる2つの光学要素を接合したものであり(後述の表2参照)、その界面には回折格子溝が形成された回折光学面(
図6では、曲率半径R8の光学面が該当)が形成されている。
【0099】
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22との接合レンズと、両凹形状の負レンズL23と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL24との接合レンズとから構成されている。
【0100】
第3レンズ群G3は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、両凸形状の正レンズL31と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL32との接合レンズと、両凸形状の正レンズL33と両凹形状の負レンズL34との接合レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL35と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL36と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL37との接合レンズと、両凸形状の正レンズL38と両凹形状の負レンズL39との接合レンズと、両凸形状の正レンズL310と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL311とから構成されている。なお、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL32の光学材料として、クルツフリント(光ガラス株式会社製 光学ガラスJ−KZFH1)を採用している。
【0101】
このような構成のズームレンズZL2では、広角端状態(W)から望遠端状態(T)へのズーミングに際して、3つの群G1〜G3が全て移動する。第1レンズ群G1は、物体側へ移動する。第2レンズ群G2は、一旦像面側に移動し、その後物体側へ移動する。第3レンズ群G3は、物体側へ移動する。明るさを決定する開口絞りSは、ズーミングに際して、第3レンズ群G3と一体となって物体側へ移動するとともに、絞り径が変化する。
【0102】
下記の表2に、第2実施例における各諸元の値を示す。表2における面番号1〜34が、
図6に示す曲率半径R1〜R34の各光学面に対応している。第2実施例では、第9面及び第23面が、非球面形状に形成されている。第8面に、回折光学面が形成されている。
【0103】
(表2)
[レンズ諸元]
面番号 R D nC nd ne nF ng
物面 ∞
1 ∞ 2.0000 1.514322 1.516800 1.518723 1.522384 1.526703
2 ∞ 0.0840
3 104.1487 4.2338 1.544572 1.548141 1.550984 1.556543 1.563348
4 3764.8349 0.2000
5 92.8285 1.5000 1.787032 1.795040 1.801581 1.814744 1.831539
6 48.4504 4.5820 1.692974 1.696797 1.699789 1.705523 1.712340
7 125.0000 0.2000 1.523300 1.527800 1.529597 1.531500 1.539100
**8 125.0000 0.2000 1.553800 1.557100 1.558402 1.559770 1.565000
*9 125.0001 D9(可変)
10 309.0696 1.5190 1.590540 1.593190 1.595274 1.599276 1.604028
11 28.6653 3.1912 1.836491 1.846660 1.855042 1.872101 1.894191
12 46.1966 3.5171
13 -51.6803 1.3000 1.647491 1.651000 1.653761 1.659080 1.665441
14 169.7247 1.5000 1.647491 1.651000 1.653761 1.659080 1.665441
15 162.6744 D15(可変)
16 ∞ 1.8000 (絞り)
17 51.0889 5.9661 1.590540 1.593190 1.595274 1.599276 1.604028
18 -40.0000 1.0000 1.608532 1.612660 1.615933 1.622312 1.630085
19 -119.6454 10.0000
20 37.2350 4.8169 1.495980 1.497820 1.499260 1.502013 1.505265
21 -92.9900 1.3000 1.799015 1.806100 1.811838 1.823245 1.837500
22 40.8865 0.1000
*23 23.1580 3.8452 1.544572 1.548141 1.550984 1.556543 1.563348
24 55.2954 0.5000
25 33.5464 2.2124 1.836491 1.846660 1.855042 1.872101 1.894191
26 27.6710 2.5000 1.495980 1.497820 1.499260 1.502013 1.505265
27 34.6220 4.6969
28 39.0433 4.0000 1.787032 1.795040 1.801581 1.814744 1.831539
29 -47.5285 1.8101 1.798375 1.804398 1.809222 1.818699 1.830338
30 20.6959 5.8812
31 27.3010 3.8357 1.563387 1.567320 1.570479 1.576673 1.584255
32 -53.1056 1.5429
33 -25.4384 3.0000 1.692974 1.696797 1.699789 1.705523 1.712340
34 -121.6843 Bf
像面 ∞
[非球面データ]
第9面
κ=-0.5050,A4=-0.46934E-07,A6=-0.27663E-10,A8=0.26292E-13,A10=-0.20608E-16
第23面
κ=-0.1130,A4=-0.15158E-05,A6=-0.24883E-09,A8=0.71991E-12,A10=0.25938E-15
[回折光学面データ]
第8面
C1=-0.14345E-04,C2=-0.64843E-09,C3=0.25512E-11,C4=-0.67302E-14
[全体諸元]
ズーム比 4.08386
広角端 望遠端
f 71.500 291.996
FNo 4.57 5.92
ω 6.535 1.607
Y 8.91 8.91
TL 182.088 240.088
[ズーミングデータ]
可変間隔 広角端 望遠端
D9 2.50000 52.27624
D15 41.74977 0.51657
Bf 55.00355 105.24624
絞り径 11.90000 13.20000
[ズームレンズ群データ]
群番号 群初面 群焦点距離
G1 1 157.0760
G2 10 -41.6258
G3 17 47.8666
[条件式]
Φ1= 48.0
Φd= 42.4
fd= 29781.1
p= 0.922
Δ2(g〜C)= 0.0196523
Δ3(g〜C)= -0.0221278
hd(d線ブレーズ)= 0.02005
d1= 0.2
条件式(1) Φ1/ft = 0.16439
条件式(2) Φd/y = 4.75870
条件式(3) {f1+(−f2)+f3}/ft= 0.84442
条件式(4) fd/f1 = 189.597
条件式(5) p/fw = 0.01290
条件式(6) Δ2(g〜C)/(−f2) = 0.0004721
条件式(7) |Δ3(g〜C)/f3| = 0.0004623
条件式(8) (hd)/p = 0.02175
条件式(9) ΔN = 0.09824
条件式(10) d1/fw = 0.00280
【0104】
表2から、第2実施例に係るズームレンズZL2は、条件式(1)〜(10)を満たすことが分かる。
【0105】
また、表2から、第1レンズ群G1を構成する、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12は部分分散比Pgf=0.568、d線を基準とするアッベ数νd=45.8であり、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13は部分分散比Pgf=0.606であり、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14は部分分散比Pgf=0.543、d線を基準とするアッベ数νd=55.5であることが分かる。また、第2レンズ群G2を構成する、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22は部分分散比Pgf=0.620、d線に対する屈折率nd=1.846660であることが分かる。また、第3レンズ群G3を構成する、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL36は部分分散比Pgf=0.620、d線に対する屈折率nd=1.846660であり、両凸形状の正レンズL38は部分分散比Pgf=0.606、d線に対する屈折率nd=1.795040であることが分かる。
【0106】
図7〜
図10は、第2実施例に係るズームレンズZL2の諸収差図である。すなわち、
図7は広角端状態における撮影距離無限遠での諸収差図であり、
図8は広角端状態における撮影距離無限遠での横収差図であり、
図9は望遠端状態における撮影距離無限遠での諸収差図であり、
図10は望遠端状態における撮影距離無限遠での横収差図である。
【0107】
各収差図から明らかなように、第2実施例では、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有することが分かる。
【0108】
ここまで本発明を分かりやすくするために、実施形態の構成要件を付して説明したが、本発明がこれに限定されるものではないことは言うまでもない。