(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5937411
(24)【登録日】2016年5月20日
(45)【発行日】2016年6月22日
(54)【発明の名称】ハイドレート成長による排水部閉塞の防止方法
(51)【国際特許分類】
C10L 3/06 20060101AFI20160609BHJP
【FI】
C10L3/06
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-95479(P2012-95479)
(22)【出願日】2012年4月19日
(65)【公開番号】特開2013-216842(P2013-216842A)
(43)【公開日】2013年10月24日
【審査請求日】2015年4月1日
(31)【優先権主張番号】特願2012-58610(P2012-58610)
(32)【優先日】2012年3月15日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005902
【氏名又は名称】三井造船株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001368
【氏名又は名称】清流国際特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100129252
【弁理士】
【氏名又は名称】昼間 孝良
(74)【代理人】
【識別番号】100066865
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 信一
(74)【代理人】
【識別番号】100066854
【弁理士】
【氏名又は名称】野口 賢照
(74)【代理人】
【識別番号】100117938
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 謙二
(74)【代理人】
【識別番号】100138287
【弁理士】
【氏名又は名称】平井 功
(74)【代理人】
【識別番号】100155033
【弁理士】
【氏名又は名称】境澤 正夫
(74)【代理人】
【識別番号】100068685
【弁理士】
【氏名又は名称】斎下 和彦
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 真人
(72)【発明者】
【氏名】村山 哲郎
(72)【発明者】
【氏名】岩渕 渉
(72)【発明者】
【氏名】高橋 正浩
【審査官】
森 健一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−111746(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C10L 3/00
B01D 29/11
B30B 9/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)水平方向を軸方向とする内筒と外筒とからなる二重筒形状の筒体と前記内筒のなかに配置されるスクリュー軸とを有するスクリュープレス脱水機の前記内筒のなかにハイドレートスラリーを導入して、前記スクリュープレス脱水機の上流側にハイドレートのケークを形成し、
(b)前記ケークを前記スクリュープレス脱水機の下流側に移送して止水栓と成し、
(c)前記内筒の下方側と前記外筒との間に位置する下部空間に一端を連通させ前記内筒の上方側と前記外筒との間に位置する上部空間に他端を連通させる状態で液面計を設置して、この液面計が満液となる状態に前記内筒と前記外筒の間に形成される空間に水を供給し、前記止水栓を利用して前記内筒のなかにハイドレートスラリーを滞留させ、
(d)次に、前記スクリュープレス脱水機の前記内筒のなかにハイドレートスラリーを定流量で導入し、ハイドレートスラリーの供給圧と、前記スクリュープレス脱水機の前記外筒から排出される排水圧との差圧ΔPが一定になる状態に前記スクリュープレス脱水機の回転を制御することを特徴とするハイドレート成長による排水部閉塞の防止方法。
【請求項2】
(a)水平方向を軸方向とする内筒と外筒とからなる二重筒形状の筒体と前記内筒のなかに配置されるスクリュー軸とを有するスクリュープレス脱水機に前記スクリュー軸が逆転している際に前記内筒のなかにハイドレートスラリーを導入して、前記スクリュープレス脱水機の上流側にハイドレートのケークを形成し、
(b)前記スクリュー軸を正転して前記スクリュープレス脱水機の下流側に前記ケークを移送して止水栓となし、
(c)前記内筒の下方側と前記外筒との間に位置する下部空間に一端を連通させ前記内筒の上方側と前記外筒との間に位置する上部空間に他端を連通させる状態で液面計を設置して、この液面計が満液となる状態に前記内筒と前記外筒の間に形成される空間に水を供給し、前記スクリュープレス脱水機の前記内筒のなかに導入されるハイドレートスラリーの供給圧と、前記スクリュープレス脱水機の前記外筒から排出される排水圧との差圧ΔPが前記止水栓の抵抗より大きくならない状態に、前記スクリュープレス脱水機のなかにハイドレートスラリーを導入して、前記スクリュープレス脱水機のなかにハイドレートスラリーを滞留させ、
(d)次に、前記スクリュープレス脱水機にハイドレートスラリーを定流量で導入し、前記差圧ΔPが一定になる状態に前記スクリュープレス脱水機の前記スクリュー軸の回転
を制御することを特徴とするハイドレート成長による排水部閉塞の防止方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハイドレート成長による排水部の閉塞を防止する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
天然ガスハイドレート(NGH)の試験プラントは、生成工程、脱水成形工程および冷却脱圧工程を備えているが、更に、脱水成形工程を分けると、スラリーを濃縮するための一次脱水工程と、一次脱水されたNGHを更に脱水しながら成形する工程に分かれる。
【0003】
しかし、現状では、脱水された水の逃げ場所である排水部にハイドレートが成長し、排水部が閉塞する傾向にある。そのため、ハイドレートが成長しないように、平衡温度に近い条件で運転しているが、ハイドレートが分解している可能性がある。
【0004】
一般的に、結晶が成長するためには、分子の物質移動が必要である。現在の排水部は、気液接触下にあり、水とガスが十分に物質移動できる環境にあるため、閉塞しやすい状態となっている。
【0005】
他方、重力脱水塔の脱水集合部に水を張って水切部がガスと接触しないようにするハイドレート製造装置が提案されているが(例えば、特許文献1参照。)、この発明は、水切部が脱水集合部内の水中に水没しているため、脱水性能に問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−111776号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような問題を解消するため、本発明は、ハイドレート成長による排水部の閉塞を防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願に係るハイドレート成長による排水部閉塞の防止方法は、
(a)
水平方向を軸方向とする内筒と外筒とからなる二重筒形状の筒体と前記内筒のなかに配置されるスクリュー軸とを有するスクリュープレス脱水機
の前記内筒のなかにハイドレートスラリーを導入して、スクリュープレス脱水機の上流側にハイドレートのケークを形成し、
(b)前記ケークをスクリュープレス脱水機の下流側に移送して止水栓と成し、
(c)
前記内筒の下方側と前記外筒との間に位置する下部空間に一端を連通させ前記内筒の上方側と前記外筒との間に位置する上部空間に他端を連通させる状態で液面計を設置して、この液面計が満液となる状態に前記内筒と前記外筒の間に形成される空間に水を供給し、前記
止水栓を利用して
前記内筒のなかにハイドレートスラリーを滞留させ、
(d)次に、前記スクリュープレス脱水機
の前記内筒のなかにハイドレートスラリーを定流量で導入し、ハイドレートスラリーの供給圧と、スクリュープレス脱水機
の前記外筒から排出される排水圧との差圧ΔPが一定になる
状態に
前記スクリュープレス脱水機の回転を制御することを特徴とするものである。
【0009】
本願に係るハイドレート成長による排水部閉塞の防止方法は、
(a)
水平方向を軸方向とする内筒と外筒とからなる二重筒形状の筒体と前記内筒のなかに配置されるスクリュー軸とを有するスクリュープレス脱水機に前記スクリュー軸が逆転している
際に
前記内筒のなかにハイドレートスラリーを導入して、
前記スクリュープレス脱水機の上流側にハイドレートのケークを形成し、
(b)前記スクリュー軸を正転して
前記スクリュープレス脱水機の下流側に
前記ケークを移送して止水栓となし、
(c)
前記内筒の下方側と前記外筒との間に位置する下部空間に一端を連通させ前記内筒の上方側と前記外筒との間に位置する上部空間に他端を連通させる状態で液面計を設置して、この液面計が満液となる状態に前記内筒と前記外筒の間に形成される空間に水を供給し、前記スクリュープレス脱水機
の前記内筒のなかに導入されるハイドレートスラリーの供給圧と、
前記スクリュープレス脱水機
の前記外筒から排出される排水圧との差圧ΔPが前記
止水栓の抵抗より大きくならない
状態に、
前記スクリュープレス脱水機
のなかにハイドレートスラリーを導入して、
前記スクリュープレス脱水機
のなかにハイドレートスラリーを滞留させ、
(d)次に、
前記スクリュープレス脱水機にハイドレートスラリーを定流量で導入し、前記差圧ΔPが一定になる
状態に
前記スクリュープレス脱水機の
前記スクリュー軸の回転を制御することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
上記のように、本発明によれば、スクリュープレス脱水機の濾材が、当該濾材によって分離された水中に浸漬することになる。このため、濾材から漏れたハイドレートが濾材の二次側に面、すなわち、濾材の排出側の面に付着するのを抑制することができる。その結果、スクリュープレス脱水機の濾材の閉塞を防止することができる。
【0011】
また、ハイドレート生成器、スクリュープレス脱水機およびハイドレート生成に必要な溶解度ηをη
d ,η
sp,η
e とすると、
η
d >η
sp>η
e
となる。
【0012】
従って、ハイドレートの成長の駆動力となるηが小さくなるので、ハイドレートの核の成長が抑制されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明に係る閉塞防止方法を適用するハイドレート製造装置の概略構成図である。
【
図3】スクリュープレス脱水機の濾過部にケークを作る説明図である。
【
図4】スクリュープレス脱水機の圧搾部にケークを移動させて止水栓を作る説明図である。
【
図5】スクリュープレス脱水機の濾過部に或るケーク濃度のハイドレート層を作る説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
【0015】
図1に示すように、ハイドレート製造装置1は、ハイドレート生成器2、スクリュープレス脱水機(「スクリュープレス型脱水機」とも云う。)3、第1搬送装置4、造粒装置5、第2搬送装置6および貯蔵装置7より構成されている。
【0016】
上記ハイドレート生成器2は、スパージャ(図示せず)からタンク11内の水wに天然ガス、或いは二酸化炭素等の原料ガスを噴出してハイドレートを生成する。その際、タンク11内の水wは、攪拌機12によって攪拌されると共に、循環ライン(図示せず)によって循環される。循環ラインは、循環ポンプと反応熱を除去するための熱交換器を備えている。
【0017】
上記スクリュープレス脱水機3は、横型の脱水機であり、主として、内筒14および外筒15からなる2重筒形状の筒体16と、内筒14内に設けられたスクリュー軸17より構成されている。
【0018】
図2に示すように、内筒14は、所定箇所18より上流側を濾過部Aとし、所定箇所18より下流側を圧搾部Bとしている。濾過部Aは、水切り用の濾材19を備えている。濾材19は、内筒14の側面の一部を構成するように湾曲している。濾材19としては、例えば、金網、パンチングプレート、焼結金属などを挙げことができるが、ウェッジワイヤスクリーンが好ましい。
【0019】
また、スクリュー軸17は、内筒14の濾過部Aに対応する軸部17aの直径が一定であるが、圧搾部Bに対応する軸部17bの直径は、下流端に向かって次第に太くなっている。上記スクリュー軸17は、正逆回転モータM1によって回転される。正逆回転モータM1は、トルク計を備えている。
【0020】
図1に示すように、上記第1搬送装置4は、横型の搬送装置であり、外筒21内のスクリューコンベヤ22を電動モータM2によって回転するようになっている。第1搬送装置4は、外筒21の上流端に容器状の水受部23を設けると共に、その上端部に水切り用の濾材24を装着している。濾材24は、外筒21の側面の一部を構成するように湾曲している。濾材24としては、例えば、金網、パンチングプレート、焼結金属などを挙げることができるが、ウェッジワイヤスクリーンが好ましい。
【0021】
この第1搬送装置4の外筒21の上流端は、誘導管を介してスクリュープレス脱水機3の内筒14の下流端と連通している。
【0022】
上記造粒装置5は、スクリューフィーダ27を備えたホッパ28と、当該ホッパ28の下方に配置された一対のブリケッテングロール29,29より構成されている。スクリューフィーダ27は、電動モータM3によって駆動される。一対のブリケッテングロール29,29は、ハウジング30内に収納されている。上記ホッパ28は、誘導管を介して第1搬送装置4の外筒21の下流端と連通している。
【0023】
上記第2搬送装置6は、横型の搬送装置であり、外筒33内のスクリューコンベヤ34を電動モータM4によって駆動するようになっている。上記外筒33の上流端は、誘導管を介して造粒装置5のハウジング30に連通している。
【0024】
上記貯蔵装置7は、中空状のタンクであり、ロータリーフィーダ38を備えた誘導管を介して第2搬送装置6の外筒33の下流端に連通している。
【0025】
更に説明すると、スラリー供給管40は、その一端がハイドレート生成器2のタンク11に接続し、他の一端がスクリュープレス脱水機3の内筒14の上流端に接続している。このスラリー供給管40は、スラリー供給ポンプ41と、流量計42と、スラリー導入バルブV3を備えている。また、スラリー供給管40から分岐した分岐管43は、逆洗バルブV2を備えている。分岐管43の先端は、内筒14と外筒15の間の空間内に開口している。
【0026】
図1に示すように、第1排水回収管44は、その一端がスクリュープレス脱水機3の濾過部Aに対峙する外筒15の接続部に接続し、他の一端がハイドレート生成器2のタンク11に接続している。
【0027】
更に、第1排水回収管44は、液面調整バルブV1と排水回収バルブV5を備えている。第1排水回収管44は、第2排水回収管45を介して第1搬送装置4の水受部23に接続している。第1排水回収管44と第2排水回収管45の接続部は、排水回収バルブV5よりも下流側に位置している。また、第2排水回収管45は、排水回収バルブV4を具備している。
【0028】
更に、スクリュープレス脱水機3の外筒15と内筒14を連通する脱気管46は、ガス抜きバルブV6を具備している。
【0029】
図1において、符号47は液面計であり、その一方の管48は、スクリュープレス脱水機3の外筒15の下部空間と連通し、他の一方の管49は外筒15の上部空間と連通している。
【0030】
更に、スラリー供給管40と第1排水回収管44は、連通管50によって連通している。連通管50は、差圧計51を具備している。差圧計51と、スラリーポンプ41と、流量計42は、スクリュープレス脱水機3の正逆回転モータM1と電気的に接続し、図示しない制御装置によって正逆回転モータM1およびスラリーポンプ41を制御するようになっている。また、液面計47は、液面調整バルブV1およびガス抜きバルブV6と電気的に接続し、図示しない制御装置によって液面調整バルブV1およびガス抜きバルブV6を制御するようになっている。
【0031】
更に、ハイドレート製造装置1は、ハイドレート生成器2のハイドレート生成温度Tdと、スクリュープレス脱水機3の内筒14内の温度Tsと、ハイドレート平衡温度Teとの関係が、
Td<Ts<Te
となるように設計することが望ましい。
【0032】
この際、ハイドレート生成器2、スクリュープレス脱水機3およびハイドレート生成に必要な溶解度ηをη
d ,η
sp,η
e とすると、
η
d >η
sp>η
e
となる。
【0033】
次に、上記スクリュープレス脱水機3の閉塞防止方法について説明する。
【0034】
予め、バルブV1,V3,V4,V5およびV6を開くと共に、バルブV2を閉じる。次いで、スクリュープレス脱水機3のスクリュー軸17を正逆回転モータM1によって逆回転させる。
【0035】
(a) 先ず、ハイドレート生成器2で生成されたハイドレートスラリーsをスクリュープレス脱水機3の内筒14に導入して、内筒14の濾過部Aに濃度の高いハイドレートのケークaを形成する(
図3参照。)。
【0036】
内筒14の中に導入されたハイドレートスラリーsは、逆回転しているスクリュー軸17によって内筒14の上流側に移送され、濾過部Aの濾材19によって脱水される。脱水されたハイドレートは、ケークaとして濾過部Aに堆積する。一方、ハイドレートから分離した水wは、濾材19を通過した後、第1排水回収管44を経てハイドレート生成器2に戻される。
【0037】
(b) 正逆回転モータM1のトルクがある一定値以上に達したら、正逆回転モータM1によってスクリュー軸17を正回転させて、濾過部Aのケークaを内筒14の圧搾部Bまで移送し、或る排水抵抗を持った止水栓bを作る(
図4参照。)。
【0038】
その際、スクリュープレス脱水機3の内筒14から流出したハイドレートスラリーsは、誘導管を経て第1搬送装置4に導入される。第1搬送装置4の濾材24によって分離された水wは、第2排水回収管45および第2排水回収管44を経てハイドレート生成器2に戻される。
【0039】
(c) スクリュープレス脱水機3の内筒14内に止水栓bができたら、スクリュープレス脱水機3の正逆回転モータM1を停止する。次いで、バルブV1を閉じ、バルブV6を開く。スクリュープレス脱水機3に設けた液面計47が水wで満液となったら、再度、バルブV1を開き、バルブV6を閉じる。
【0040】
(d) 次に、差圧計51の差圧ΔPが、栓bの抵抗より大きくならないように、ハイドレートスラリーsをスクリュープレス脱水機3の内筒14内に導入する。この操作により、止水栓bに遮られたハイドレートスラリーsが内筒14内に滞留し、スクリュープレス脱水機3の濾過部Aにも或るケーク濃度のハイドレート層cができる(
図5参照。)。
【0041】
(e) 次に、スクリュープレス脱水機3の正逆回転モータM1および第1搬送装置44のモータM2を駆動する。
【0042】
(f) 次に、スクリュープレス脱水機3にハイドレートスラリーsを定流量で導入し、差圧計51の差圧ΔPが一定になるようにスクリュープレス脱水機3の正逆回転モータM1の回転数を制御する。
【0043】
この際、差圧計51の差圧ΔPは、スクリュープレス脱水機3の圧搾部抵抗(止水栓bの抵抗)より小さい。数量的には、0.4〜1.0MPaの範囲が好ましい。
【0044】
上記の操作により、
図6に示すように、スクリュープレス脱水機3の外筒15の下部に、内筒14に装着された濾材19によって分離された水wが溜まり、その水位は、濾材19の上端部に保持される。
【0045】
このため、濾材19全体が水wに漬かり、ガスとの接触が絶たれる。そして、ハイドレートの種の成長に起因する濾材19の閉塞が防止される。
【0046】
スクリュープレス脱水機3によって脱水されたハイドレートdは、第1搬送装置4によって造粒装置5に供給される。造粒装置5で所定の形状寸法に造粒されたハイドレートペレットeは、第2搬送装置6によって貯蔵装置7に貯蔵される。
【符号の説明】
【0047】
3 スクリュープレス脱水機
a ケーク
b 止水栓
s ハイドレートスラリー