特許第5938590号(P5938590)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5938590
(24)【登録日】2016年5月27日
(45)【発行日】2016年6月22日
(54)【発明の名称】クレーン
(51)【国際特許分類】
   B65G 67/60 20060101AFI20160609BHJP
   B65G 21/12 20060101ALI20160609BHJP
   B65G 15/08 20060101ALI20160609BHJP
【FI】
   B65G67/60 B
   B65G21/12 A
   B65G15/08 A
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-89961(P2012-89961)
(22)【出願日】2012年4月11日
(65)【公開番号】特開2013-216467(P2013-216467A)
(43)【公開日】2013年10月24日
【審査請求日】2015年4月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005902
【氏名又は名称】三井造船株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001368
【氏名又は名称】清流国際特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100129252
【弁理士】
【氏名又は名称】昼間 孝良
(74)【代理人】
【識別番号】100066865
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 信一
(74)【代理人】
【識別番号】100066854
【弁理士】
【氏名又は名称】野口 賢照
(74)【代理人】
【識別番号】100117938
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 謙二
(74)【代理人】
【識別番号】100138287
【弁理士】
【氏名又は名称】平井 功
(74)【代理人】
【識別番号】100155033
【弁理士】
【氏名又は名称】境澤 正夫
(74)【代理人】
【識別番号】100068685
【弁理士】
【氏名又は名称】斎下 和彦
(72)【発明者】
【氏名】原田 秀和
【審査官】 八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−217189(JP,A)
【文献】 特開平08−268527(JP,A)
【文献】 特開2011−144044(JP,A)
【文献】 実開昭59−030086(JP,U)
【文献】 特開2005−075601(JP,A)
【文献】 特開2002−147057(JP,A)
【文献】 特開2004−307094(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 67/60−67/62
B65G 15/00;15/08
B65G 21/10−21/12
B65G 65/00−65/28
B65G 47/52;47/53;47/80;
47/84−47/86;47/90−47/96
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
岸壁側に設置されたベルトコンベアを支持する抱き込み式キャリアと、免震機構を有するクレーンであって、
前記抱き込み式キャリアが、前記クレーンから前記ベルトコンベアに向かって延伸した張出部材と、前記張出部材に固定装置により固定された枠体と、前記枠体に設置され且つ前記ベルトコンベアの下方を支持するクッションローラを有しており、
震が発生した際に、前記固定装置による固定が解除され、前記枠体が前記張出部材に対して移動自在となるように構成されたことを特徴とするクレーン。
【請求項2】
前記固定装置が、前記張出部材と前記枠体を連通するせん断ピンを有しており、
地震が発生した際に、前記せん断ピンが破断するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のクレーン。
【請求項3】
前記固定装置が、ケーシングとケーシング内を摺動するロッドを含むシリンダを有しており、
地震が発生した際に、前記シリンダ内の圧力が開放され、前記枠体が前記張出部材に対して移動自在となるように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のクレーン。
【請求項4】
前記枠体が、前記張出部材に沿って走行可能に構成された走行輪を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のクレーン。
【請求項5】
前記固定装置が、前記張出部材前記枠体との間に設置されたスイングアームを有しており、
震が発生した際に、前記スイングアームが揺動自在となるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のクレーン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バラ積み船等で運搬されたバラ荷を荷役するクレーンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
港湾でバラ積み船からバラ荷を荷役するために連続式アンローダと呼ばれる岸壁クレーン等が使用されている(例えば特許文献1参照)。なお、バラ荷の荷役に使用されるバラ荷用クレーンは、連続式アンローダの他に、バケット式の橋形クレーンや、ジブクレーンタイプのものなど、数多くある。
【0003】
図5に、連続式アンローダの1例を示す。連続式アンローダ(以下、アンローダという)1Xは、走行装置21を有する脚構造物20と、脚構造物20に支持されたブーム22と、ブーム22の端部に設置されたバケットエレベータ23と、バケットエレベータの下端部に設置された掻き取り装置24を有している。
【0004】
次に、アンローダ1Xの荷役作業について説明する。まず、バラ積み船25で運搬された穀物や鉱物等のバラ荷は、掻き取り装置24により掻き取られバケットエレベータ23を介して、アンローダ1Xの陸側(図5左方)に設置されたシュート26に送られる。このシュート26を通過したバラ荷は、岸壁40側に設置されたベルトコンベア30上に供給され運搬される。ここで、ベルトコンベア30に落下するバラ荷の衝撃を緩和するために、アンローダ1Xは、抱き込み式キャリア(以下、キャリアという)2Xと呼ばれる構造を有している。
【0005】
図6に、アンローダ1Xに固定されたキャリア2X周辺の概略図を示す。このキャリア2Xは、アンローダ1Xの脚構造物20に固定された張出部材3Xと、張出部材3Xの下方に固定された枠体4Xと、枠体4Xの底部に配置された複数のクッションローラ6を有している。このクッションローラ6は、岸壁40側に固定されたベルトコンベア30を下方から支持するように構成されている。また、ベルトコンベア30は、送りローラ31により一方向に送られながら、バラ荷を所定の位置まで運搬する。
【0006】
このキャリア2Xにより、アンローダ1Xは、シュート26から落下するバラ荷によりベルトコンベア30がたわむことを抑制できるため、ベルトコンベア30の耐久性を向上することができる。なお、アンローダ1Xが岸壁40に沿って走行方向yに走行する場合は、このキャリア2Xは、ベルトコンベア30の下方を支持しながら移動する。
【0007】
ところで、近年、岸壁クレーンは、例えば脚構造物20と走行装置21(図5参照)の間に、積層ゴム等で構成した免震装置を設置したり、またその他の方法等により地震対策が進められている。アンローダも同様の地震対策を行い、耐震性能を向上することが期待されている。
【0008】
しかしながら、上記のアンローダ1Xは、免震装置の設置等により地震対策を施した場合であっても、地震発生後、港湾等の荷役機能を迅速に復旧することが困難となるという問題を有している。これは、岸壁40側に設置したベルトコンベア30が、アンローダ1Xの抱き込み式キャリア2Xにより破壊されてしまうからである。以下、その理由を具体的に説明する。
【0009】
図7左方に、アンローダ1Xに固定されたキャリア2Xの断面図を示し、図7右方に、キャリア2Xの平面図を示す。地震が発生した際、免震装置の設置等により地震対策を施
されたアンローダは、その振動が抑制されるが、岸壁40側に設置されたベルトコンベア30は地表面と共に振動する。そのため、アンローダ1Xの位置はほぼ固定されているのに対して、ベルトコンベア30は、例えば白抜き矢印で示す方向に移動してしまう。
【0010】
そのため、図8に示すように、アンローダ1Xに対してベルトコンベア30が大きく移動し、ベルトコンベア30に大きな負担が生じてしまう。この外力により、ベルトコンベア30が破壊されてしまうという問題が発生する。ここで、アンローダ1Xとベルトコンベア30の相対位置は、例えば±1000mm程度ずれる。なお、ベルトコンベアが破壊されるという問題は、連続式アンローダ1Xに限らず、バラ荷を荷役するための他のクレーンにも同様に生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開平09−202429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、岸壁側に設置されたベルトコンベアを支持する抱き込み式キャリアを有し、且つ地震対策を施されたバラ荷用のクレーンであって、地震が発生した際にベルトコンベアが抱き込み式キャリアにより破壊されることを防止し、地震収束後に港湾等の荷役機能を迅速に復旧させることができるクレーンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の目的を達成するための本発明に係るクレーンは、岸壁側に設置されたベルトコンベアを支持する抱き込み式キャリアと、免震機構を有するクレーンであって、前記抱き込み式キャリアが、前記クレーンから前記ベルトコンベアに向かって延伸した張出部材と、前記張出部材に固定装置により固定された枠体と、前記枠体に設置され且つ前記ベルトコンベアの下方を支持するクッションローラを有しており、震が発生した際に、前記固定装置による固定が解除され、前記枠体が前記張出部材に対して移動自在となるように構成されたことを特徴とする。
【0014】
この構成により、地震が発生した際に、免震機構により振動を抑制されたバラ荷用のクレーンと、岸壁の振動に追従して振動するベルトコンベアの間で外力が発生し、ベルトコンベアが破壊されることを防止できる。これは、抱き込み式キャリアを構成する張出部材と枠体の連結が解除され、枠体がベルトコンベアと共に振動することができるからである。
【0015】
上記のクレーンにおいて、前記固定装置が、前記張出部材と前記枠体を連通するせん断ピンを有しており、地震が発生した際に、前記せん断ピンが破断するように構成されたことを特徴とする。
【0016】
この構成により、せん断ピンを有する固定装置に、予め定めた値以上の外力が生じる地震が発生した際に、張出部材と枠体の連結を解除することができる。そのため、ベルトコンベアに大きな外力が生じ、破壊されることを防止できる。
【0017】
上記のクレーンにおいて、前記固定装置が、ケーシングとケーシング内を摺動するロッドを含むシリンダを有しており、地震が発生した際に、前記シリンダ内の圧力が開放され、前記枠体が前記張出部材に対して移動自在となるように構成されたことを特徴とする。
【0018】
この構成により、緊急地震速報やクレーン等に設置した地震計の信号により、固定装置を解除することができる。そのため、固定装置の解除を高い精度で行うことができる。これは、油圧や空気圧等を利用したシリンダの圧力を開放するタイミングを、トリガー機構等で制御することができるからである。
【0019】
また、ベルトコンベアに作用する外力を更に小さくすることができる。これは、固定装置を、トリガー機構等の制御により積極的に解除することができるからである。
【0020】
上記のクレーンにおいて、前記枠体が、前記張出部材に沿って走行可能に構成された走行輪を有していることを特徴とする。
【0021】
この構成により、張出部材と枠体の連結が解除された場合であっても、枠体が岸壁上に落下することを防止できる。そのため、地震収束後の迅速な復旧作業を実現することができる。
【0022】
定装置が出部材と枠との間に設置されたスイングアームを有しており、震が発生した際にイングアームが揺動自在となるように構成することができる。この構成により、上記と同様の作用効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によるクレーンによれば、岸壁側に設置されたベルトコンベアを支持する抱き込み式キャリアを有し、且つ地震対策を施されたバラ荷用のクレーンであって、地震が発生した際にベルトコンベアが抱き込み式キャリアにより破壊されることを防止し、地震収束後に港湾等の荷役機能を迅速に復旧させることができるクレーンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明に係る実施の形態のアンローダの抱き込み式キャリアを示した図である。
図2】地震が発生した際の抱き込み式キャリアの作動状態を示した図である。
図3】本発明に係る異なる実施の形態のアンローダの抱き込み式キャリアを示した図である。
図4】本発明に係る異なる実施の形態のアンローダの抱き込み式キャリアを示した図である。
図5】従来のアンローダの概略を示した図である。
図6】従来のアンローダの抱き込み式キャリアを示した図である。
図7】従来の抱き込み式キャリアの状態を示した図である。
図8】地震が発生した際の従来の抱き込み式キャリアの状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明に係る実施の形態のクレーンについて、図面を参照しながら説明する。図1に、本発明に係る実施の形態のクレーン(以下、アンローダという)1の抱き込み式キャリア2の概略を示す。この抱き込み式キャリア(以下、キャリアという)2は、免震機構等の採用により地震対策を施されたアンローダ1の脚構造物20から、岸壁側に固定されたベルトコンベア30に向かって延伸した張出部材3と、張出部材3に固定装置5により固定された枠体4と、枠体に設置された複数のクッションローラ6を有している。
【0026】
このクッションローラ6は、ベルトコンベア30を下方から包み込むように支持している。また、枠体4は、張出部材3に沿って走行自在に構成した走行輪7を有している。更
に、固定装置5は、張出部材2及び枠体4を連通するせん断ピン10を有している。ここで、Lは、枠体4の中心を通過する基準線を示している。
【0027】
なお、クレーン1が、連続式アンローダではなく、バケット式橋形アンローダ、ジブクレーン式アンローダ等の他の形状を有するクレーンであっても、同様の構成を有するキャリア2を採用することができる。
【0028】
次に、キャリア2の作動について説明する。地震が発生した際に、免震機構を有するアンローダ1は、その振動が抑制されるが、岸壁側に設置されたベルトコンベア30は地表面と共に振動する。そのため、アンローダ1の位置はほぼ固定されているのに対して、ベルトコンベア30は、例えば白抜き矢印で示す方向に移動してしまう。このとき、ベルトコンベア30に押された枠体4と、張出部材3の間に横行方向xの力が発生し、固定装置5を構成するせん断ピン10が破断する。
【0029】
図2に、キャリア2の固定装置5が解除された状態を示す。前述のせん断ピン10の破断により、枠体4は、ベルトコンベア30の振動(移動)に追従する。このとき、枠体4は、走行輪7により張出部材3に沿って摺動する。
【0030】
この構成により、以下の作用効果を得ることができる。第1に、地震発生時に、免震機構により振動を抑制されたアンローダ1と、岸壁の振動に追従して振動するベルトコンベア30の間で外力が発生し、ベルトコンベア30が破壊されることを防止できる。これは、張出部材3と枠体4の連結が解除され、枠体4がベルトコンベア30と共に振動することができるからである。
【0031】
第2に、枠体4に走行輪7を設置する構成により、張出部材3と枠体4の連結が解除された場合であっても、枠体4が岸壁上に落下することを防止できる。そのため、地震収束後の復旧作業を迅速に行うことができる。
【0032】
なお、せん断ピン10等の固定装置5は、少なくとも1つ設置されていればよい。ただし、固定装置5の設置数を増やした場合は、固定装置5が解除される際の外力の強さを調整することができる。また、固定装置5を解除した際に、枠体4が、張出部材3から完全に切り離されるように構成することもできる。例えば、枠体4が岸壁上に落下するように構成することもできる。
【0033】
図3に、本発明に係る異なる実施の形態のアンローダの抱き込み式キャリア2Aの概略を示す。このキャリア2Aの固定装置5Aは、ケーシング12と、ケーシング12内を摺動するロッド13を含むシリンダを有している。このケーシング12は、張出部材3に固定されている。このシリンダは、油圧シリンダ又は空気圧シリンダ等で構成することができる。また、このシリンダは、図示しない油圧回路又は空気圧回路等を有している。なお、シリンダのケーシング12は、枠体4側に固定することもできる。
【0034】
次に、キャリア2Aの作動について説明する。地震が発生した際、その発生を信号として油圧回路等に設置した弁(トリガー機構)等に送信し、シリンダ内の圧力を開放する。この圧力開放により、固定装置5Aによる固定が解除され、枠体4が張出部材3に対して摺動自在となる(図3下方参照)。ここで、地震の発生を知らせる信号は、緊急地震速報や、アンローダ又は岸壁等に設置された地震計等からの信号を利用することができる。
【0035】
この構成により、以下の作用効果を得ることができる。第1に、固定装置5Aの解除を高い精度で行うことができる。これは、油圧や空気圧等を利用したシリンダの圧力を開放するタイミングを、トリガー機構等で制御することができるからである。
【0036】
第2に、ベルトコンベア30に作用する外力を更に小さくすることができる。これは、固定装置5Aを、トリガー機構等の制御により積極的に解除し、ベルトコンベア30に傷みの原因となる外力が生じることを防止できるからである。
【0037】
なお、固定装置5Aと、前述のせん断ピン等で構成した他の固定装置5を組み合わせて使用してもよい。この構成により、固定装置5、5Aのコスト及び性能を調整することができる。
【0038】
図4に、本発明に係る異なる実施の形態のアンローダの抱き込み式キャリア2Bの概略を示す。このキャリア2Bの固定装置5Bは、張出部材3と枠体4Bの間に設置したスイングアーム14と、スイングアーム14の揺動を固定する揺動防止具15を有している。この揺動防止具15は、せん断ピン等で固定されている。
【0039】
次に、キャリア2Bの作動について説明する。地震が発生した際、せん断ピン等の破断により、揺動防止具15の機能が停止し、スイングアーム14が揺動自在となる(図4右方参照)。つまり、スイングアーム14の下端部に設置された枠体4Bは、ベルトコンベア30の移動に追従可能となる。
【0040】
この構成により、前述と同様の作用効果を得ることができる。なお、揺動防止具15の代わりに、前述のシリンダを設置してもよい。また、アンローダが荷役作業等を行う通常時であっても、スイングアーム14の揺動を固定しないように構成することもできる。このとき、スイングアーム14が安定する位置の上方に、シュート26が配置されるように構成する。
【0041】
以上より、地震が発生した際にベルトコンベアが抱き込み式キャリアにより破壊されることを防止し、地震収束後に港湾等の荷役機能を迅速に復旧させることができるアンローダを提供することができる。なお、全体を通して、通常時は枠体4が張出部材3に固定されている構成について説明したが、通常時であっても、枠体4が張出部材3に対して摺動又は揺動自在となるように構成することもできる。つまり、少なくとも地震が発生した際に、枠体4が張出部材3に対して、移動自在となっていれば前述の作用効果を得ることができる。
【0042】
なお、本発明は、前述のアンローダに限られない。本発明は、バラ荷を荷役するクレーンであって、免震機構と抱き込み式キャリアを有しているものであれば、適用することができる。また、ベルトコンベア以外の運搬装置が採用されている岸壁等であっても、岸壁側に固定された運搬装置に対応するキャリアを有しているクレーンであれば、本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0043】
1 クレーン(バラ荷用クレーン、アンローダ)
2、2A、2B 抱き込み式キャリア(キャリア)
3 張出部材
4、4B 枠体
5、5A、5B 固定装置
6 クッションローラ
7 走行輪
10 せん断ピン
11 シリンダ
12 ケーシング
13 ロッド
14 スイングアーム
20 脚構造物
30 ベルトコンベア
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8