特許第5948032号(P5948032)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5948032
(24)【登録日】2016年6月10日
(45)【発行日】2016年7月6日
(54)【発明の名称】ブレーキング装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/301 20060101AFI20160623BHJP
【FI】
   H01L21/78 C
   H01L21/78 T
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2011-196966(P2011-196966)
(22)【出願日】2011年9月9日
(65)【公開番号】特開2013-58671(P2013-58671A)
(43)【公開日】2013年3月28日
【審査請求日】2014年8月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】110001014
【氏名又は名称】特許業務法人東京アルパ特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100087099
【弁理士】
【氏名又は名称】川村 恭子
(74)【代理人】
【識別番号】100063174
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 功
(74)【代理人】
【識別番号】100124338
【弁理士】
【氏名又は名称】久保 健
(72)【発明者】
【氏名】上野 寛海
【審査官】 鈴木 和樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−055197(JP,A)
【文献】 特開2008−103383(JP,A)
【文献】 特開2004−322168(JP,A)
【文献】 特開2005−086161(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/301
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リングフレームに粘着テープを介して支持された被加工物の分割予定ラインにブレードを当接し曲げ応力を付与して該被加工物を切断するブレーキング装置において、
被加工物の裏面には反射膜が被覆されており、
該ブレーキング装置は、
装置ベース上面の中央付近に所定の間隙を設け平行に立設された一対の支持レールと、該支持レールの一端に配設された被加工物を支持する支持台と、該間隙の上方に配置され上下動作可能なブレードと、該間隙に配設された撮像手段と、を備え、
該装置ベース上面にはX方向動作可能なXベースが配設され、該Xベースには中央に該支持台を収容する貫通孔が形成され、該Xベース上面には該貫通孔の中心を軸として回転可能なリングフレームを保持する保持台が配設され、
該撮像手段は、被加工物の裏面側から反射膜を透過させて分割予定ラインを撮像するIRカメラと、
該IRカメラの撮像画からX方向と回転方向のズレ量を演算する演算部と、
を備え、
該演算部の数値から該Xベースと該保持台を動作させ被加工物の該分割予定ラインを該支持台の該間隙内側に移動させ、該ブレードを該被加工物の表面側から下降させ該被加工物を切断するブレーキング装置。
【請求項2】
請求項1に記載のブレーキング装置を用いて被加工物を切断する被加工物の切断方法であって、
前記分割予定ラインに沿って内部に改質層が形成され裏面に反射膜が被覆された被加工物の表面側を粘着テープに貼着することによりリングフレームによって被加工物が支持され、
該リングフレームが前記保持台に保持され、
前記IRカメラが該裏面側から該反射膜を透過させて前記分割予定ラインを撮像し、
該IRカメラの撮像画から、前記演算部が前記X方向と回転方向のズレ量を演算し、
該演算部の数値から前記Xベースと該保持台を動作させ被加工物の該分割予定ラインを前記支持台の前記間隙内側に移動させ、
該ブレードを該被加工物の表面側から下降させて該被加工物を切断する
被加工物の切断方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被加工物を個々のデバイスに切断するブレーキング装置に関する。
【0002】
IC、LSI、LED等のデバイスは、分割予定ラインによって区画されてLEDウェーハ、サファイアウェーハ等の表面に形成される。そして、ウェーハの表面に形成された分割予定ラインに沿ってウェーハをブレード等で切断することにより個々のチップを製造する。
【0003】
LEDウェーハ、サファイアウェーハ等を分割する装置として、例えば、ウェーハの表面の分割予定ラインに沿ってダイヤモンドスクライバーによって格子状のスクライブラインを形成したり、ウェーハの内部にレーザー光を集光して改質層を形成したりした後、ブレードにより曲げ応力を加えながらウェーハを切断して個々のチップを製造するブレーキング装置がある。
【0004】
通常、このようなブレーキング装置においては、装置ベースと、装置ベース上面の中央に間隙を設けて配設されたウェーハを支持する一対の支持台と、支持台の上方に配置され上下動作可能なブレードと、間隙の下方に配設され可視光をとらえる通常のアライメントカメラとを備え、分割予定ラインとブレードとの位置合わせをするために、支持台に載置されたウェーハの下側(裏面)からアライメントカメラにより撮像する構成としている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−148982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、アライメントカメラのレンズが向く方向に不透明体が存在すると、通常のアライメントカメラでは不透明体を透過して撮像することができず、ウェーハに形成された分割予定ラインを検出することができず、ブレードの位置とのアライメントをすることができない。
【0007】
不透明体としては、例えばウェーハの裏面に輝度向上のために形成される反射膜がある。反射膜は、裏面側に向かう光を反射させ、LED全体から出る光の取りだし量を向上させることを目的として形成されるが、ウェーハをアライメントカメラで撮像しようとしても、反射膜の存在によりウェーハの内部に形成された改質層を撮像することができず、ウェーハに形成された分割予定ラインの位置とブレードの位置とをアライメントすることができないという問題がある。
【0008】
一方、ウェーハを逆向きに反転させ、アライメントが可能なウェーハの表面側を支持台にマウントすることにより、アライメントカメラは分割予定ラインの位置とブレードの位置とをアライメントすることができる。
【0009】
しかし、この場合においては、ウェーハを通常とは逆方向、すなわち反射膜が形成された裏面側から分割する必要があり、通常のブレーキングに比べて分割に必要な力が増えるため、分割することができないチップやクラックが増加することがある。
【0010】
本発明は、上記の事情にかんがみてなされたものであり、不透明体が形成された被加工物に関し、不透明体側からのアライメントを可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係るブレーキング装置は、リングフレームに粘着テープを介して支持された被加工物の分割予定ラインにブレードを当接し曲げ応力を付与して該被加工物を切断するブレーキング装置において、被加工物の裏面には反射膜が被覆されており、ブレーキング装置は、装置ベース上面の中央付近に所定の間隙を設け平行に立設された一対の支持レールと、該支持レールの一端に配設された被加工物を支持する支持台と、該間隙の上方に配置され上下動作可能なブレードと、該間隙に配設された撮像手段と、を備え、該装置ベース上面にはX方向動作可能なXベースが配設され、該Xベースには中央に該支持台を収容する貫通孔が形成され、該Xベース上面には該貫通孔の中心を軸として回転可能なリングフレームを保持する保持台が配設され、該撮像手段は被加工物の裏面側から反射膜を透過させて分割予定ラインを撮像するIRカメラと、該IRカメラの撮像画からX方向と回転方向のズレ量を演算する演算部と、を備え、該演算部の数値から該Xベースと該保持台を動作させ被加工物の該分割予定ラインを該支持台の該間隙内側に移動させ、該ブレードを該被加工物の表面側から下降させ該被加工物を切断する。
また、前記ブレーキング装置を用いて被加工物を切断する被加工物の切断方法は、前記分割予定ラインに沿って内部に改質層が形成され裏面に反射膜が被覆された被加工物の表面側を粘着テープに貼着することによりリングフレームによって被加工物が支持され、該リングフレームが前記保持台に保持され、前記IRカメラが該裏面側から該反射膜を透過させて前記分割予定ラインを撮像し、該IRカメラの撮像画から、前記演算部が前記X方向と回転方向のズレ量を演算し、該演算部の数値から前記Xベースと該保持台を動作させ被加工物の該分割予定ラインを前記支持台の前記間隙内側に移動させ、該ブレードを該被加工物の表面側から下降させて該被加工物を切断する。
【発明の効果】
【0012】
本発明では、ブレーキング装置における一対の支持レールの間に形成された間隙に分割予定ラインを撮像するIRカメラとIRカメラの撮像画からX方向と回転方向のズレ量を演算する演算部とを備える撮像手段を搭載することにより、反射膜が形成されたウェーハに対し、反射膜面側からウェーハの分割予定ラインを撮像することができ、分割予定ラインの位置とブレードの位置とを合わせるアライメントが可能となる。これにより、通常の分割に必要な曲げ応力でウェーハを容易にブレーキングすることができる。そして、分割できないチップやウェーハの加工に影響を及ぼすクラックが増加することを防止でき、半導体チップの歩留まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】(a)は、リングフレームに粘着テープを介して装着されたウェーハとウェーハの保護フィルムとを示す斜視図であり、(b)は、ウェーハ、反射膜及び保護フィルムを示す断面図である。
図2】ブレーキング装置の一例を示す斜視図である。
図3】ウェーハとブレーキング装置に含まれる各機構との位置関係を示す断面図である。
図4】分割予定ラインに対する撮像処理を示す説明図である。
図5】分割予定ラインに対するブレーキング処理を示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1に示すウェーハWは、図2に示すブレーキング装置1によって切断される被加工物の一例である。図1(a)に示すように、ウェーハWの表面Waにおいては、例えば、格子状の分割予定ラインLによって区画されて、複数のデバイスDが形成されている。分割予定ラインLには、例えば、パルスレーザをウェーハWの内部に集光させて改質層を形成する加工が施されている。また、裏面Wbには、図1(b)に示すように、輝度向上のための反射膜4が被覆されている。
【0015】
図1(a)に示すように、ウェーハWは、分割予定ラインLが形成された裏面Wb側を上向きにして表面Wa側が粘着テープTに貼着され、当該粘着テープTを介してリングフレーム2と一体となっており、粘着テープTを介してリングフレーム2に支持されている。保護フィルム3は、透明体であって、樹脂性の粘着材で構成されている。そして、保護フィルム3は、ウェーハWを保護するために裏面Wb側に貼着される。
【0016】
図2に示すブレーキング装置1は、分割予定ラインLが形成されたウェーハWに対して曲げ応力を付与してウェーハWを切断するブレーキング装置の一例であり、直方体形状の装置ベース10と、X軸方向に延びる一対のガイドレール11と、X軸方向に移動できるXベース12と、リングフレーム2を保持する保持台13と、ウェーハWを支持する支持台20と、ウェーハWの上方に配置された応力付与手段40と、ブレーキング装置1の動作を制御する制御手段60とを備える。
【0017】
Xベース12の下部には、移動部12aが取り付けられている。そして、移動部12aにガイドレール11が摺接しており、駆動部14が作動することにより、移動部12aがガイドレール11にガイドされてX軸方向に移動し、併せてXベース12をX軸方向に移動させる構成としている。
【0018】
図3に示すように、Xベース12には、貫通孔120が形成されており、保持台13を貫通孔120に挿入し収容できる構成となっている。
【0019】
保持台13は、円盤形状に形成されており、中央に貫通孔130を設けている。保持台13は、リングフレーム2を着脱可能に保持することができる。そして、貫通孔120を中心として保持台13はギア15によって回転できるようになっている。
【0020】
装置ベース10の中央には、所定の間隙16を設けて平行に配設された一対の支持レール21が立設されている。支持レール21には、その一端に支持台20が配設されている。支持台20は、保持台13の貫通孔130に挿入され、保護フィルム3を介してウェーハWを支持する。
【0021】
図3に示すように、装置ベース10の上面で、かつ、一対の支持レール21の間に形成された間隙16に撮像手段30が配設されている。図4に示すように、撮像手段30は、分割予定ラインLを撮像するIR(Infrared Rays)カメラ31と、IRカメラ31の一端に設けたレンズ32と、IRカメラ31による撮像画に基づきX方向と回転方向のズレ量を演算する演算部33とを備える。
【0022】
IRカメラ31ha,レンズ32が向く方向に不透明体が存する場合でも、不透明体を透過させてウェーハWの内部を撮像することができる。図3に示すように、IRカメラ31は、レンズ32を上向きにして、支持台20に支持されるウェーハWの下方に位置する間隙16に配置されており、反射膜4が形成されたウェーハWの裏面Wb側から、間隙16の上方に配置されたブレード43の方向を撮像することができる。
【0023】
図4に示す演算部33は、IRカメラ31の撮像画から取得したデータに基づき、ブレード43の先端部43aの位置と分割予定ラインLの位置とのズレを数値化して算出する構成となっている。
【0024】
図2に示す応力付与手段40は、Z軸方向に加工送りする移動基台41と、Z軸方向に延びるガイドレール42と、ウェーハWを個々のデバイスDに切断するブレード43と、不図示のZ軸方向に延びるボールスクリューの一端に接続された駆動モータ44とを備えている。ブレード43は移動基台42に装備されている。ブレード43には、先端部43aが形成されており、当該先端部43aを介して曲げ応力を切断対象となるウェーハWに対し付与する。
【0025】
移動基台41の一方の面には、一対のガイドレール42が摺接し、中央部分に図示しないナット構造が形成されており、当該ナット構造にボールスクリューが螺合している。そして、駆動モータ44によって回転駆動されたボールスクリューが回動することにより、移動基台41がガイドレール42にガイドされてZ軸方向に移動し、ブレード43をZ軸方向に上下動させることができる。
【0026】
図3に示す振動検知器50は、装置ベース10の上面に、かつ、支持レール21に接触して配設されている。振動検知器50は、ウェーハWに対してブレード43によって曲げ応力が加えられた際に発生する支持台20の振動について支持レール21を介して検知する。そして、予め制御手段60に記憶されたしきい値以上の振動量を検知した場合、ウェーハWを切断達成したものとして制御手段60に切断達成の信号を送信する。
【0027】
図2に示す制御手段60は、Xベース12、保持台13、撮像手段30、応力付与手段40、振動検出器50等の各動作機構に接続されている。また、制御手段60には、Xベース12、保持台13、撮像手段30、応力付与手段40、振動検出器50等の各動作機構の制御に必要な各種データを記憶するメモリおよびCPUが内蔵されている。そして、制御手段60は、各動作機構から送られてくるデータに基づきブレーキング装置1の動作を一括して制御している。
【0028】
以下においては、図2に示したブレーキング装置1の動作例について説明する。
図3に示すように、ウェーハWの裏面Wb側が支持台20の上面に保護フィルム3を介して支持されると、反射膜4が形成されたウェーハWの裏面Wb側とIRカメラ31のレンズ32とが対向するように位置づけられる。IRカメラ31は、分割予定ラインLとブレード43の先端部43aとの位置合わせ(アライメント)を行うために、IRカメラ31による分割予定ラインLの撮像処理を開始する。
【0029】
IRカメラ31が、ウェーハWの上方に装備されているブレード43の方向に赤外線を照射すると、当該赤外線はウェーハWの裏面Wb側に貼着された透明の保護フィルム3を透過し、さらに反射膜4も透過する。そして、レンズ32によりウェーハWの分割予定ラインLを含む像が拡大されてとらえられ、アライメントに必要なデータを算出するために、分割予定ラインLを含む像が撮像された撮像画に対応する電気信号を演算部33に送信する。
【0030】
図4に示す演算部33は、IRカメラ31の撮像画から取得したデータに基づき、予め設定されたブレード43の先端部43aの位置と撮像された分割予定ラインLの位置とを比較する。そして、演算部33は、ブレード43の先端部43aの位置と分割予定ラインLの位置とのズレ量を算出した上、先端部43aの位置と分割予定ラインLの位置合わせに必要な移動量、すなわち、Xベース12のX軸方向の移動量及び保持台13のZ軸回りの回転移動量を数値化して演算する。
【0031】
このようにして、算出した数値データを図1に示す制御手段60に入力する。そして、上記の算出した数値データに基づき、制御手段60の制御によりXベース12をX軸方向に移動させながら保持台13も回転させ、ウェーハWの分割予定ラインLを支持台20の間隙16の内側に移動させてブレード43の先端部43aを該分割予定ラインLに当接できる位置に位置合わせを行う。
【0032】
位置合わせが完了した後は、図5(a)に示すように、ブレード43はウェーハWの表面Wa側の上方に配置され、先端部43aがウェーハWの分割予定ラインLと対向するように位置づけられる。制御手段60は、ブレード43をZ軸方向に下降させ、図5(b)に示すように、ブレード43の先端部43aが粘着テープTを押圧し、ウェーハWの分割予定ラインLに曲げ応力を加える。
【0033】
その結果、曲げ応力に耐えられなくなったウェーハWの内部は、分割予定ラインLに沿って切断される。図3に示す振動検知器50が予め制御手段60に記憶されたしきい値以上の振動量を検知すると、振動検知器50はウェーハWを切断達成したものとして制御手段60に切断達成の信号を送信する。
【0034】
制御手段60は、切断達成の信号を受信すると、ウェーハWの分割予定ラインLの切断が達成したものと判断し、次の分割予定ラインLの切断を行う。次の分割予定ラインLに対しIRカメラ31による撮像処理、位置合わせ、ブレード43による曲げ応力の付与を行い、これらを全ての分割予定ラインLの切断が達成するまで繰り返す。そして、全ての分割予定ラインLが切断された後、ブレード43をZ軸方向に上昇させてウェーハWの切断処理を終了する。
【0035】
本実施形態に係るブレーキング装置1に搭載したIRカメラ31は、内部に改質層を形成する加工が施され反射膜4を有するウェーハWについて、反射膜面側からIRカメラ31で撮像し、内部に改質層が形成された分割予定ラインLを検出することができるため、分割予定ラインの位置とブレードの位置とを合わせるアライメントが可能となる。そして、通常の分割に必要な曲げ応力でウェーハを容易にブレーキングすることができ、分割できないチップやウェーハの加工に影響を及ぼすクラックが増加することを防止することができるため、半導体チップの歩留まりが向上する。
【0036】
なお、本発明に係るブレーキング装置1の加工対象となるウェーハWは、ダイヤモンドスクライバーによってスクライブラインが形成されたものであってもよい。
【符号の説明】
【0037】
1:ブレーキング装置
2:リングフレーム
3:保護フィルム
4:反射膜
10:装置ベース
11:ガイドレール
12:Xベース 12a:移動部 120:貫通孔
13:保持台 :130:貫通孔
14:駆動部
15:ギア
16:間隙
20:支持台 21:支持レール
30:撮像手段 31:IRカメラ 32:レンズ 33:演算部
40:応力付与手段 41:移動基台 42:ガイドレール
43:ブレード 43a:先端部 44:駆動モータ
50:振動検知器
60:制御手段
W:ウェーハ Wa:表面 Wb:裏面
D:デバイス L:分割予定ライン T:粘着テープ
図1
図2
図3
図4
図5