【実施例】
【0205】
以下、本発明を、実施例によりさらに詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施例により何ら制限されるものではない。
【0206】
(実施例1)化合物1の合成
【0207】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【0208】
ステップ1:中間体Aの合成
【0209】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0210】
温度計を備えた3口反応器に、窒素気流中、trans−1,4−シクロヘキサンジカルボン酸 17.98g(104.42mmol)とテトラヒドロフラン(THF)180mlを加えた。そこへ、メタンスルホニルクロリド 6.58g(57.43mmol)を加え、反応器を水浴に浸して反応液内温を20℃とした。次いで、トリエチルアミン 6.34g(62.65mmol)を、反応液内温を20〜30℃に保持しながら、10分間かけて滴下した。滴下終了後、全容を25℃で2時間さらに攪拌した。
得られた反応液に、4−(ジメチルアミノ)ピリジン 0.64g(5.22mmol)、及び、4−(6−アクリロイルオキシ−ヘクス−1−イルオキシ)フェノール(DKSH社製)13.80g(52.21mmol)を加え、再度反応器を水浴に浸して反応液内温を15℃とした。そこへ、トリエチルアミン 6.34g(62.65mmol)を、反応液内温を20〜30℃に保持しながら、10分間かけて滴下し、滴下終了後、全容を25℃でさらに2時間攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水1000mlと飽和食塩水100mlを加え、酢酸エチル400mlで2回抽出した。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から溶媒を蒸発除去した後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(THF:トルエン=1:9(容積比、以下にて同じ。))により精製することで、中間体Aを白色固体として14.11g得た(収率:65%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0211】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):12.12(s,1H)、6.99(d,2H,J=9.0Hz)、6.92(d,2H,J=9.0Hz)、6.32(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.17(dd,1H,J=10.0Hz,17.5Hz)、5.93(dd,1H,J=1.5Hz,10.0Hz)、4.11(t,2H,J=6.5Hz)、3.94(t,2H,J=6.5Hz)、2.48−2.56(m,1H)、2.18−2.26(m,1H)、2.04−2.10(m,2H)、1.93−2.00(m,2H)、1.59−1.75(m,4H)、1.35−1.52(m,8H)
【0212】
ステップ2:中間体Bの合成
【0213】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0214】
温度計を備えた3口反応器に、窒素気流中、前記ステップ1で合成した中間体A 4.00g(9.56mmol)及びTHF60mlを入れ、均一な溶液とした。そこへ、メタンスルホニルクロリド 1.12g(9.78mmol)を加え、反応器を水浴に浸して反応液内温を20℃とした。次いで、トリエチルアミン 1.01g(9.99mmol)を、反応液内温を20〜30℃に保持しながら、5分間かけて滴下し、滴下終了後、全容を25℃でさらに2時間攪拌した。得られた反応液に、4−(ジメチルアミノ)ピリジン 0.11g(0.87mmol)、及び、2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド 0.60g(4.35mmol)を加え、再度反応器を水浴に浸して反応液内温を15℃とした。そこへ、トリエチルアミン 1.10g(10.87mmol)を、反応液内温を20〜30℃に保持しながら、5分間かけて滴下し、滴下終了後、全容を25℃で2時間さらに攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水400mlと飽和食塩水50mlを加え、酢酸エチル750mlで2回抽出した。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から溶媒を蒸発除去した後、得られた残留物をTHF100mlに溶解させた。その溶液にメタノール500mlを加えて結晶を析出させ、析出した結晶をろ取した。得られた結晶をメタノールで洗浄後、真空乾燥させて、中間体Bを白色固体として2.51g得た(収率:62%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0215】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):10.02(s,1H)、7.67(d,1H,J=3.0Hz)、7.55(dd,1H,J=3.0Hz,8.5Hz)、7.38(d,1H,J=8.5Hz)、6.99−7.04(m,4H)、6.91−6.96(m,4H)、6.32(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.17(dd,2H,J=10.0Hz,17.5Hz)、5.93(dd,2H,J=1.5Hz,10.0Hz)、4.11(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、2.56−2.81(m,4H)、2.10−2.26(m,8H)、1.50−1.76(m,16H)、1.33−1.49(m,8H)
【0216】
ステップ3:化合物1の合成
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、前記ステップ2で合成した中間体B 2.30g(2.45mmol)及びTHF25mlを入れ、均一な溶液とし、そこへ、濃塩酸 0.49ml(0.25mmol)を加えた。この溶液に、2−ヒドラジノベンゾチアゾール 0.40g(2.45mmol)のTHF5ml溶液を15分かけて滴下し、滴下終了後、全容を25℃にてさらに1時間撹拌した。反応終了後、反応液をメタノール400mlに投入して析出した固体をろ取した。ろ取した固体を真空乾燥機で乾燥させ、化合物1を淡黄色固体として2.4g得た(収率:90%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0217】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):12.63(s,1H)、8.10(s,1H)、7.80(d,1H,J=5.0Hz)、7.60(d,1H,J=3.0Hz)、7.48(s,1H)、7.21−7.35(m,3H)、7.14(t,1H,J=7.5Hz)、6.98−7.05(m,4H)、6.91−6.97(m,4H)、6.32(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.18(dd,2H,J=10.0Hz,17.5Hz)、5.93(dd,2H,J=1.5Hz,10.0Hz)、4.12(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、2.56−2.83(m,4H)、2.11−2.30(m,8H)、1.52−1.80(m,16H)、1.33−1.49(m,8H)
【0218】
(実施例2)化合物2の合成
【0219】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0220】
ステップ1:中間体Cの合成
【0221】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
【0222】
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、3−アミノ−2−クロロピリジン9.00g(70.01mmol)及び濃塩酸90mlを入れ、均一な溶液とした。そこへ、チオシアン酸カリウム10.21g(105.01mmol)を加え、全容を100℃で4時間撹拌した。反応終了後、反応液を20℃まで冷却し、水90mlを加えた。反応混合物を、氷冷下、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液300mlに投入し、さらに粉末の炭酸ナトリウムを投入して水溶液のpHを8に調整し、結晶を析出させた。析出した固体をろ過し、蒸留水で洗浄後、真空乾燥機で乾燥させて、中間体Cを淡黄色固体として8.74g得た(収率:83%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0223】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):8.11(dd,1H,J=1.5Hz,5.0Hz)、7.82(s,2H)、7.63(dd,1H,J=1.5Hz,8.0Hz)、7.25(dd,1H,J=5.0Hz,8.0Hz)
【0224】
ステップ2:中間体Dの合成
【0225】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0226】
温度計を備えた3つ口反応器に、ヒドラジン1水和物 182.0g(3635mmol)を入れ、窒素気流中で40℃に加熱した。そこへ、1−ブロモヘキサン60.0g(363.5mmol)とエタノール60mlを混合した溶液を、滴下漏斗を用いて4時間かけて滴下した。滴下終了後、全容を40℃にて1時間攪拌した。反応液を25℃まで冷却した後、蒸留水200mlを加え、クロロホルム300mlで2回抽出した。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液を濃縮し、濃縮物を減圧蒸留することで、中間体Dを無色透明液体として10.44g(真空度:3.0kPa、沸点:90℃)得た(収率:25%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0227】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):3.02(s,3H)、2.76(t,2H,J=7.0Hz)、1.44−1.53(m,2H)、1.24−1.37(m,6H)、0.89(t,3H,J=7.0Hz)
【0228】
ステップ3:中間体Eの合成
【0229】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
【0230】
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、前記ステップ1で合成した中間体C 2.70g(17.86mmol)、前記ステップ2で合成した中間体D 10.38g(89.29mmol)、濃塩酸1.49ml(17.86mmol)、及び、エチレングリコール25mlを入れ、均一な溶液とし、この溶液を140℃で20時間撹拌した。反応終了後、反応液を20℃まで冷却し、蒸留水300mlと飽和食塩水50mlを加え、酢酸エチル500mlで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液を濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(THF:トルエン=1:9)により精製することで、中間体Eを淡黄色固体として1.33g得た(収率:30%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0231】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):8.07(dd,1H,J=1.5Hz,5.0Hz)、7.62(dd,1H,J=1.5Hz,8.0Hz)、7.22(dd,1H,J=5.0Hz,8.0Hz)、5.46(s,2H)、3.70(t,2H,J=7.0Hz)、1.64−1.73(m,2H)、1.22−1.35(m,6H)、0.86(t,3H,J=7.0Hz)
【0232】
ステップ4:化合物2の合成
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、実施例1のステップ2で合成した中間体B 1.20g(1.28mmol)及びTHF30mlを入れ、均一な溶液とした。そこへ、1N塩酸0.26ml(0.26mmol)を加え、前記合成ステップ3で合成した中間体E 0.48g(1.92mmol)のTHF5ml溶液を15分かけて滴下した。滴下終了後、全容を25℃にてさらに5時間撹拌した。反応液に、メタノール250mlに投入して、析出した固体をろ取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=97:3)により精製することで、化合物2を淡黄色固体として1.25g得た(収率:84%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0233】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):8.30(dd,1H,J=1.5Hz,5.0Hz)、7.96(dd,1H,J=1.5Hz,8.0Hz)、7.89(s,1H)、7.63(d,1H,J=3.0Hz)、7.39(dd,1H,J=5.0Hz,8.0Hz)、7.32(d,1H,J=8.5Hz)、7.27(dd,1H,J=3.0Hz,8.5Hz)、6.98−7.04(m,4H)、6.91−6.97(m,4H)、6.32(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.17(dd,2H,J=10.0Hz,17.5Hz)、5.93(dd,2H,J=1.5Hz,10.0Hz)、4.35(t,2H,J=7.0Hz)、4.11(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、2.56−2.84(m,4H)、2.11−2.30(m,8H)、1.52−1.75(m,18H)、1.22−1.49(m,14H)、0.85(t,3H,J=7.0Hz)
【0234】
(実施例3)化合物3の合成
【0235】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0236】
ステップ1:中間体Fの合成
【0237】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【0238】
温度計を備えた4つ口反応器に、窒素気流中、1,4−ジヒドロキシナフタレン20.0g(125mmol)、及びN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)200mlを入れ、均一な溶液とした。そこへ、炭酸カリウム51.8g(375mmol)、ヨウ化メチル19.4ml(312mmol)を加え、全容を25℃で20時間撹拌した。反応終了後、反応液をセライトろ過した。ろ液を水500mlに投入し、酢酸エチル500mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ別した後、ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、白色固体を得た。この白色固体をn−ヘキサン(125ml)より再結晶することで、中間体Fを無色結晶として20.3g得た(収率:86.3%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0239】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.19−8.22(m,2H)、7.52−7.48(m,2H)、6.69(s,2H)、3.95(s,6H)
【0240】
ステップ2:中間体Gの合成
【0241】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
【0242】
温度計を備えた4つ口反応器に、窒素気流中、前記ステップ1で合成した中間体F 15.0g(79.7mmol)、及びジクロロメタン100mlを入れ、均一な溶液とし、0℃に冷却した。この溶液に、四塩化チタン(1.0Mジクロロメタン溶液)91.7ml(91.7mmol)、及びジクロロメチルメチルエーテル8.11ml(91.7mmol)を滴下し、0℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応液を氷水300mlに投入し、酢酸エチル500mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、硫酸マグネシウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、白色固体を得た。この白色固体をn−ヘキサン260mlより再結晶することで、中間体Gを無色結晶として16.6g得た(収率:96.4%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0243】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):10.58(s,1H)、8.28−8.31(m,1H)、8.20−8.22(m,1H)、7.61−7.67(m,2H)、7.13(s,1H)、4.10(s,3H)、4.03(s,3H)
【0244】
ステップ3:中間体Hの合成
【0245】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0246】
温度計を備えた4つ口反応器に、窒素気流中、前記ステップ2で合成した中間体G 16.6g(76.8mmol)、及びジクロロメタン100mlを入れ、均一な溶液とし、−40℃に冷却した。そこへ、三臭化ほう素(17%ジクロロメタン溶液)230ml(230mmol)を滴下した後、25℃に昇温し、全容を2時間撹拌した。反応終了後、反応液を氷水500mlに投入し、ジクロロメタン500mlで抽出した。ジクロロメタン層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、硫酸マグネシウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液からジクロロメタンを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=70:30)により精製して、中間体Hを黄色固体として12.7g得た(収率:87.9%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0247】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):12.31(s,1H)、9.88(s,1H)、8.45(d,1H,J=8.5Hz)、8.16(d,1H,J=8.5Hz)、7.72(dd,1H,J=7.8Hz,8.5Hz)、7.61(dd,1H,J=7.8Hz,8.5Hz)、6.83(s,1H)、5.17(s,1H)
【0248】
ステップ4:中間体Iの合成
【0249】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
【0250】
温度計を備えた3口反応器に、窒素気流中、実施例1のステップ1で合成した中間体A 3.19g(7.61mmol)、及びTHF50mlを入れ、均一な溶液とした。そこへ、メタンスルホニルクロリド 0.91g(7.93mmol)を加え、反応器を水浴に浸して反応液内温を20℃とした。そして、トリエチルアミン0.80g(7.93mmol)を、反応液内温を20〜30℃に保持しながら、5分間かけて滴下した。滴下終了後、全容を25℃で2時間撹拌した。得られた反応混合物に、4−(ジメチルアミノ)ピリジン 0.08g(0.63mmol)、ステップ3で合成した中間体H 0.60g(3.17mmol)を加え、再度反応器を水浴に浸して反応液内温を15℃とした。そこへ、トリエチルアミン0.80g(7.93mmol)を、反応液内温を20〜30℃に保持しながら、5分間かけて滴下し、滴下終了後、全容を25℃でさらに2時間攪拌した。反応液に蒸留水150mlと飽和食塩水50mlを加え、酢酸エチル300mlで2回抽出した。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターでろ液を濃縮し、得られた固体をTHF100mlに溶解させた。その溶液にメタノール500mlを加えて結晶を析出させ、析出結晶をろ取した。得られた結晶をメタノールで洗浄後、真空乾燥させて、中間体Iを灰白色固体として1.82g得た(収率:58%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0251】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):10.22(s,1H)、8.11(d,1H,J=8.5Hz)、7.99(d,1H,J=8.5Hz)、7.76−7.91(m,2H)、7.71(s,1H)、7.01−7.07(m,4H)、6.91−6.98(m,4H)、6.32(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.18(dd,2H,J=10.0Hz,17.5Hz)、5.94(dd,2H,J=1.5Hz,10.0Hz)、4.12(t,4H,J=6.5Hz)、3.96(t,4H,J=6.5Hz)、3.02−3.12(m,1H)、2.86−2.97(m,1H)、2.60−2.74(m,2H)、2.28−2.43(m,4H)、2.14−2.27(m,4H)、1.54−1.86(m,16H)、1.30−1.53(m,8H)
【0252】
ステップ5:化合物3の合成
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、ステップ4で合成した中間体I 1.67g(1.69mmol)及びTHF30mlを入れ、均一な溶液とした。そこへ、1N塩酸 0.34ml(0.34mmol)を加え、実施例2のステップ3で合成した中間体E 0.85g(3.38mmol)のTHF5ml溶液を30分かけて滴下し、滴下終了後、全容を25℃にて5時間撹拌した。反応液をメタノール250mlに投入し、析出した固体をろ取した。ろ取した固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=97:3)により精製することで、化合物3を淡黄色固体として1.61g得た(収率:78%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0253】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):8.31(dd,1H,J=1.5Hz,5.0Hz)、7.94−7.99(m,2H)、7.88−7.94(m,2H)、7.78(s,1H)、7.69−7.76(m,2H)、7.40(dd,1H,J=5.0Hz,8.0Hz)、6.99−7.08(m,4H)、6.90−6.98(m,4H)、6.32(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.18(dd,2H,J=10.0Hz,17.5Hz)、5.94(dd,2H,J=1.5Hz,10.0Hz)、4.40(t,2H,J=7.0Hz)、4.12(t,4H,J=6.5Hz)、3.96(t,2H,J=6.5Hz)、3.95(t,2H,J=6.5Hz)、2.89−3.12(m,2H)、2.61−2.75(m,2H)、2.30−2.42(m,4H)、2.15−2.28(m,4H)、1.55−1.85(m,18H)、1.19−1.52(m,14H)、0.86(t,3H,J=7.0Hz)
【0254】
(実施例4)化合物4の合成
【0255】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【0256】
ステップ1:中間体Jの合成
【0257】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0258】
温度計を備えた4つ口反応器に、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール2.00g(12.1mmol)、及びDMF20mlを入れ、均一な溶液とした。この溶液に、炭酸カリウム8.36g(60.5mmol)、1−ヨードヘキサン3.08g(14.5mmol)を加え、全容を50℃で7時間撹拌した。反応終了後、反応液を20℃まで冷却し、反応液を水200mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムを濾別した。ロータリーエバポレーターにて、ろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=75:25)により精製し、中間体Jを白色固体として2.10g得た(収率:69.6%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0259】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.60(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.53(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.27(ddd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz,8.0Hz)、7.06(ddd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz,8.0Hz)、4.22(s,2H)、3.74(t,2H,J=7.5Hz)、1.69−1.76(m,2H)、1.29−1.42(m,6H)、0.89(t,3H,J=7.0Hz)
【0260】
ステップ2:化合物4の合成
温度計を備えた4つ口反応器に、窒素気流中、前記ステップ1で合成した中間体J 697mg(2.37mmol)、実施例1で合成した中間体B 2.00g(2.13mmol)、エタノール3ml及びTHF20mlを入れ、均一な溶液とした。この溶液に、(±)−10−カンファースルホン酸 55.1mg(0.24mmol)を加え、全容を40℃で5時間撹拌した。反応終了後、反応液を水150mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、白色固体を得た。この白色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=90:10)により精製し、化合物4を白色固体として2.24g得た(収率:86.4%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0261】
H−NMR(400MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.75(d,1H,J=2.5Hz)、7.67−7.70(m,3H)、7.34(ddd,1H,J=1.0Hz,7.0Hz,7.5Hz)、7.17(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.12(d,1H,J=9.0Hz)、7.10(dd,1H,J=2.5Hz,9.0Hz)、6.99(d,2H,J=9.0Hz)、6.98(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,4H,J=9.0Hz)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.0Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.30(t,2H,J=8.0Hz)、4.18(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、2.58−2.70(m,4H)、2.31−2.35(m,8H)、1.66−1.82(m,18H)、1.31−1.54(m,14H)、0.90(t,3H,J=7.0Hz)
【0262】
(実施例5)化合物5の合成
【0263】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0264】
ステップ1:中間体Kの合成
【0265】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0266】
温度計を備えた4つ口反応器に,窒素気流中、2−(メチルチオ)ナフト[1,2d]チアゾール1.50g(6.48mmol)、及び塩化メチレン15mlを入れ、均一な溶液とした。この溶液に、3−クロロ過安息香酸(約30%含水) 3.52g(14.3mmol)を0℃で加え、全容を25℃で8時間撹拌した。反応終了後、反応液を飽和重曹水100mlに投入し、塩化メチレン200mlで抽出した。塩化メチレン層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、硫酸マグネシウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにて、ろ液から塩化メチレンを減圧留去して、白色固体を得た。この白色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=90:10)により精製し、中間体Kを白色固体として1.49g得た(収率:74.6%)。
目的物の構造は
1H−NMR、及び、
13C−NMRで同定した。
【0267】
1H−NMR(400MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.84(d,1H,J=7.6Hz)、8.00(d,1H,J=8.0Hz)、7.99(d,1H,J=9.2Hz)、7.95(d,1H,J=9.2Hz)、7.75(dd,1H,J=7.6Hz、8.0Hz)、7.68(dd,1H,J=7.6Hz,7.6Hz)、3.48(s,3H)
13C−NMR(100MHz,CDCl
3,TMS,δppm):164.6、149.7、134.7、132.3、129.5、129.2、128.4、128.1、127.5、124.0、118.7、42.8
【0268】
ステップ2:中間体Lの合成
【0269】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0270】
温度計を備えた4つ口反応器に、窒素気流中、前記ステップ1で合成した中間体K 1.49g(4.83mmol)、ヒドラジン1水和物 1.2ml(24.2mmol)、1−プロパノール10ml、及びTHF5mlを入れ、均一な溶液とし、全容を80℃で4時間撹拌した。反応終了後、反応液を20℃まで冷却し、水100mlを加え、析出した固体をろ取した。ろ取した固体を水で洗浄後、真空乾燥機で乾燥させて、淡黄色固体として中間体Lを993mg得た(収率:95.5%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0271】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):9.20(s,1H)、8.34(d,1H,J=8.0Hz)、7.90(d,1H,J=8.0Hz)、7.83(d,1H,J=8.5Hz)、7.53(d,1H,J=8.5Hz)、7.51(dd,1H,J=7.5Hz,8.0Hz)、7.46(dd,1H,J=7.5Hz,8.0Hz)、5.12(s,2H)
【0272】
ステップ3:中間体Mの合成
【0273】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0274】
温度計を備えた4つ口反応器に、窒素気流中、前記ステップ2で合成した中間体L 993g(4.61mmol)、及びDMF10mlを入れ、均一な溶液とした。この溶液に、炭酸セシウム 3.00g(9.22mmol)、及び1−ヨードヘキサン 1.17g(5.53mmol)を加え、全容を25℃で5時間撹拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、淡黄色固体を得た。この淡黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10)により精製し、中間体Mを白色固体として545mg得た(収率:39.4%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0275】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.57(d,1H,J=8.0Hz)、7.85(d,1H,J=8.0Hz)、7.69(d,1H,J=8.5Hz)、7.532(d,1H,J=8.5Hz)、7.531(dd,1H,J=7.5Hz,8.0Hz)、7.46(dd,1H,J=7.5Hz,8.0Hz)、4.27(s,2H)、3.83(t,2H,J=7.5Hz)、1.76(tt,2H,J=7.5Hz,7.5Hz)、1.34−1.45(m,6H)、0.90(t,3H,J=7.0Hz)
【0276】
ステップ4:中間体Nの合成
【0277】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0278】
温度計を備えた4つ口反応器に、窒素気流中、2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド 545mg(1.82mmol)、前記ステップ3で合成した中間体M 1.40g(1.40mmol)、及び1−プロパノール10mlを入れ、均一な溶液とした。この溶液に、(±)−10−カンファースルホン酸 42.3mg(0.18mmol)を加え、全容を25℃で4時間撹拌した。反応終了後、水100mlを加え、析出した固体をろ取した。ろ取した固体を水で洗浄後、真空乾燥機で乾燥させて、黄色固体として中間体Nを588mg得た(収率:76.9%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0279】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):9.42(s,1H)、8.99(s,1H)、8.51(d,1H,J=8.0Hz)、8.19(s,1H)、7.98(d,1H,J=8.0Hz)、7.96(d,1H,J=8.5Hz)、7.70(d,1H,J=8.5Hz)、7.61(dd,1H,J=7.5Hz,8.0Hz)、7.54(dd,1H,J=7.5Hz,8.0Hz)、7.22(d,1H,J=3.0Hz)、6.78(d,1H,J=9.0Hz)、6.71(dd,1H,J=3.0Hz,9.0Hz)、4.47(t,2H,J=7.0Hz)、1.75(tt,2H,J=7.0Hz,7.0Hz)、1.38−1.46(m,4H)、1.26−1.33(m,2H)、0.86(t,3H,J=7.5Hz)
【0280】
ステップ5:化合物5の合成
温度計を備えた4つ口反応器に、窒素気流中、前記ステップ4で合成した中間体N 588mg(1.40mmol)、実施例1で合成した中間体A 1.47g(3.50mmol)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン 85.5mg(0.70mmol)、及びN−メチルピロリドン15mlを入れ、均一な溶液とした。この溶液に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(WSC)805mg(4.20mmol)を加え、全容を25℃にて5時間攪拌した。反応終了後、反応液を水150mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、白色固体を得た。この白色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=90:10)により精製し、化合物5を白色固体として1.12g得た(収率:65.5%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0281】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.63(d,1H,J=8.0Hz)、7.89(d,1H,J=8.0Hz)、7.78(d,1H,J=2.5Hz)、7.76(d,1H,J=8.5Hz)、7.63(d,1H,J=8.5Hz)、7.58(dd,1H,J=7.5Hz,8.0Hz)、7.50(dd,1H,J=7.5Hz,8.0Hz)、7.13(d,1H,J=9.0Hz)、7.10(dd,1H、J=2.5Hz,9.0Hz)、6.99(d,2H,J=9.0Hz)、6.98(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,4H,J=9.0Hz)、6.40(dd,2H、J=1.5Hz,17.0Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.0Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.42(t,2H,J=7.5Hz)、4.17(t,4H,J=6.5Hz)、3.94(t,4H,J=6.0Hz)、3.47(d,1H,J=4.5Hz)、2.57−2.71(m,4H)、2.30−2.35(m,8H)、1.76−1.82(m,6H)、1.66−1.74(m,12H)、1.32−1.54(m,14H)、0.92(t,3H,J=7.5Hz)
【0282】
(実施例6)化合物6の合成
【0283】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0284】
ステップ1:中間体Oの合成
【0285】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0286】
温度計を備えた4つ口反応器に、窒素気流中、2−アミノ3−クロロピラジン 3.46g(26.7mmol)、エチルキサントゲン酸カリウム 8.56g(53.4mmol)、及びDMF30mlを入れ、均一な溶液とした。この溶液を7時間加熱還流した後、反応液を0℃まで冷却し、ヨウ化メチル 3.3ml(53.4mmol)を加え、全容を0℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応液を水300mlに投入し、酢酸エチル500mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=90:10)により精製し、淡黄色固体として中間体Oを4.38g得た(収率:89.5%)。
目的物の構造は、
1H−NMR、及び、
13C−NMRで同定した。
【0287】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.55(d,1H,J=2.5Hz)、8.37(d,1H,J=2.5Hz)、2.88(s,3H)
13C−NMR(125MHz,CDCl
3,TMS,δppm):175.2、158.0、153.3、141.7、139.4、15.4
【0288】
ステップ2:中間体Pの合成
【0289】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0290】
温度計を備えた4つ口反応器に、窒素気流中、前記ステップ1で合成した中間体O 1.50g(8.19mmol)、ヒドラジン1水和物 4.0ml(81.9mmol)、及びエタノール10mlを入れ、均一な溶液とし、全容を25℃で5時間撹拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、析出した固体を濾取した。濾取した固体を水で洗浄後、真空乾燥機で乾燥させて、中間体Pを黄色固体として1.15g得た(収率:84.0%)。
目的物の構造は
1H−NMR、及び、
13C−NMRで同定した。
【0291】
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):9.99(brs,1H)、8.17(d,1H,J=2.6Hz)、7.97(d,1H,J=2.6Hz)、5.30(s,2H)
13C−NMR(100MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):175.5、160.4、150.8、140.7、135.3
【0292】
ステップ3:化合物6の合成
温度計を備えた4つ口反応器に、窒素気流中、前記ステップ2で合成した中間体P 390mg(2.34mmol)、実施例1で合成した中間体B 2.08g(2.22mmol)、エタノール3ml、及びTHF15mlを入れ、均一な溶液とした。この溶液に、(±)−10−カンファースルホン酸54.4mg(0.23mmol)を加え、全容を40℃で5時間撹拌した。反応終了後、反応液を水150mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにて、ろ液から酢酸エチルを減圧留去して、淡黄色固体を得た。この淡黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=95:5)により精製し、化合物6を淡黄色固体として1.82g得た(収率:75.3%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0293】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):13.00(brs,1H)、8.84(s,1H)、8.33(d,1H,J=2.5Hz)、8.22(d,1H,J=2.5Hz)、7.71(d,1H,J=2.5Hz)、7.19(dd,1H,J=2.5Hz,9.0Hz)、7.14(d,1H,J=9.0Hz)、6.99(d,2H,J=9.0Hz)、6.96(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,2H,J=9.0Hz)、6.86(d,2H,J=9.0Hz)、6.403(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.398(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、6.12(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.822(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.817(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.18(t,2H,J=7.0Hz)、4.17(t,2H,J=7.0Hz)、3.95(t,2H,J=6.5Hz)、3.93(t,2H,J=6.5Hz)、2.59−2.66(m,3H)、2.46−2.52(m,1H)、2.17−2.34(m,8H)、1.41−1.82(m,24H)
【0294】
(実施例7)化合物7の合成
【0295】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0296】
ステップ1:中間体Qの合成
【0297】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0298】
温度計を備えた4つ口反応器に、窒素気流中、実施例6のステップ2で合成した中間体P 4.17g(24.9mmol)、及びDMF30mlを入れ、均一な溶液とした。この溶液に、炭酸セシウム 16.2g(49.8mmol)、及び1−ヨードヘキサン4.4ml(29.9mmol)を加え、全容を25℃で5時間撹拌した。反応終了後、反応液を水200mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、白色固体を得た。この白色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=60:40)により精製し、中間体Qを白色固体として1.69g得た(収率:27.0%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0299】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):8.22(d,1H,J=3.0Hz)、8.02(d,1H,J=3.0Hz)、5.65(s,2H)、3.78(t,2H,J=7.0Hz)、1.71(tt,2H,J=7.0Hz,7.0Hz)、1.26−1.32(m,6H)、0.86(t,3H,J=7.0Hz)
【0300】
ステップ2:化合物7の合成
温度計を備えた4つ口反応器に、窒素気流中、前記ステップ1で合成した中間体Q 338mg(1.34mmol)、実施例1で合成した中間体B 1.20g(1.28mmol)、エタノール3ml,及びTHF10mlを入れ、均一な溶液とした。この溶液に、(±)−10−カンファースルホン酸15.6mg(0.13mmol)を加え、全容を40℃で5時間撹拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムを濾別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、白色固体を得た。この白色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=90:10)により精製し、化合物7を白色固体として1.21g得た(収率:79.4%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0301】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.39(d,1H,J=2.5Hz)、8.20(d,1H,J=2.5Hz)、7.84(s,1H)、7.75(d,1H,J=2.0Hz)、7.14−7.18(m,2H)、6.99(d,2H,J=9.0Hz)、6.98(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,4H,J=9.0Hz)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.36(t,2H,J=7.5Hz)、4.18(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、2.56−2.72(m,4H)、2.25−2.36(m,8H)、1.69−1.83(m,18H)、1.41−1.54(m,10H)、1.30−1.39(m,4H)、0.90(t,3H,J=7.0Hz)
【0302】
(実施例8)化合物8の合成
【0303】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0304】
ステップ1:中間体Rの合成
【0305】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0306】
温度計を備えた4つ口反応器内において、窒素気流中、4−アミノ−5−クロロ−2,6−ジメチルピリミジン 8.89g(56.4mmol)、及び、エチルキサントゲン酸カリウム 18.1g(113mmol)をDMF100mlに溶解させた。この溶液を8時間加熱還流した後、反応液を0℃まで冷却し、ヨウ化メチル 7.0ml(113mmol)を加え、0℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応液を水500mlに投入し、酢酸エチル700mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=80:20)により精製し、淡黄色固体として中間体Rを6.88g得た(収率:57.7%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0307】
1H−NMR(400MHz, CDCl
3,TMS,δppm):2.83(s,3H)、2.79(s,3H)、2.67(s,3H)
【0308】
ステップ2:中間体Sの合成
【0309】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0310】
温度計を備えた4つ口反応器内において、窒素気流中、前記ステップ1で合成した中間体R 4.54g(21.5mmol)、ヒドラジン1水和物 10.0ml(215mmol)をエタノール80mlに溶解させ、この溶液を25℃で2時間撹拌した。反応終了後、反応液を水300mlに投入し、析出した固体をろ取した。ろ取した固体を水で洗浄後、真空乾燥機で乾燥させて、淡黄色固体として中間体Sを4.12g得た(収率:98.1%)。
目的物の構造は
1H−NMR、及び、
13C−NMRで同定した。
【0311】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):10.08(s,1H)、5.36(s,2H)、2.48(s,3H)、2.45(s,3H)
13C−NMR(125MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):178.2、170.9、167.8、156.3、118.0、25.3、23.2
【0312】
ステップ3:化合物8の合成
温度計を備えた4つ口反応器内において、窒素気流中、前記ステップ2で合成した中間体S 460mg(2.36mmol)及び、実施例1で合成した中間体B 2.00g(2.12mmol)を、エタノール3ml及びTHF20mlの混合溶媒に溶解させた。この溶液に、(±)−10−カンファースルホン酸54.8mg(0.24mmol)を加え、全容を40℃で3時間撹拌した。反応終了後、反応液を水150mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=90:10)により精製し、黄色固体として化合物8を1.02g得た(収率:43.1%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0313】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):13.51(brs,1H)、8.85(s,1H)、7.72(d,1H,J=2.5Hz)、7.18(dd,1H,J=2.5Hz,8.8Hz)、7.13(d,1H,J=8.8Hz)、6.98(d,2H,J=9.0Hz)、6.95(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,2H,J=9.0Hz)、6.87(d,2H,J=9.0Hz)、6.41(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.40(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.14(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、6.11(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.83(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.82(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.18(t,2H,J=7.5Hz)、4.17(t,2H,J=7.0Hz)、3.95(t,2H,J=6.5Hz)、3.93(t,2H,J=6.5Hz)、2.75(s,3H)、2.62(s,3H)、2.58−2.60(m,2H)、2.38−2.51(m,2H)、2.26−2.34(m,4H)、2.07−2.14(m,4H)、1.63−1.82(m,10H)、1.41−1.53(m,14H)
【0314】
(合成例1)化合物Aの合成
【0315】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0316】
ステップ1:中間体αの合成
【0317】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0318】
温度計を備えた4つ口反応器に、窒素気流中、2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド 20g(144.8mmol)、4−(6−アクリロイル−ヘクス−1−イルオキシ)安息香酸(DKSH社製)105.8g(362.0mmol)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン 5.3g(43.4mmol)、及び、N−メチルピロリドン200mlを入れ、均一な溶液とした。そこに、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(WSC)83.3g(434.4mmol)を加え、全容を25℃にて12時間攪拌した。反応終了後、反応液を水1.5リットルに投入し、酢酸エチル500mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ別した後、ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、淡黄色固体を得た。この淡黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=9:1)により精製し、白色固体として中間体αを75g得た(収率:75.4%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0319】
1H−NMR(400MHz,CDCl
3,TMS,δppm):10.20(s,1H)、8.18−8.12(m,4H)、7.78(d,1H,J=2.8Hz)、7.52(dd,1H,J=2.8Hz,8.7Hz)、7.38(d,1H,J=8.7Hz)、7.00−6.96(m,4H)、6.40(dd,2H,J=1.4Hz,17.4Hz)、6.12(dd,2H,J=10.6Hz,17.4Hz)、5.82(dd,2H,J=1.4Hz,10.6Hz)、4.18(t,4H,J=6.4Hz)、4.08−4.04(m,4H)、1.88−1.81(m,4H)、1.76−1.69(m,4H)、1.58−1.42(m,8H)
【0320】
ステップ2:化合物Aの合成
温度計を備えた4つ口反応器に、窒素気流中、中間体α 10.5g(15.3mmol)及びTHF80mlを入れ、均一な溶液とした。そこに、2−ヒドラジノベンゾチアゾール3.0g(18.3mmol)を加えて溶解させた。この溶液に、(±)−10−カンファースルホン酸18mg(0.08mmol)を加え、全容を25℃にて3時間攪拌した。反応終了後、反応液を10%の重曹水800mlに投入し、酢酸エチル100mlで2回抽出を行った。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、淡黄色固体を得た。この淡黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=8:2)により精製し、化合物Aを淡黄色固体として8.0g得た(収率:62.7%)。
目的物の構造は
1H−NMR、マススペクトルで同定した。
【0321】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):12.30(br,1H)、8.19(s,1H)、8.17−8.12(m,4H)、7.76(d,1H,J=3.0Hz)、7.68(d,1H,J=7.5Hz)、7.45−7.39(m,3H)、7.28(t,1H,J=8.0Hz)、7.18−7.14(m,4H)、7.09(t,1H,J=8.0Hz)、6.33(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.18(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.944(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.941(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.14−4.10(m,8H)、1.80−1.75(m,4H)、1.69−1.63(m,4H)、1.53−1.38(m,8H)
LCMS(APCI)caled for C
46H
47N
3O
10S:833[M
+];Found:833。
【0322】
実施例1〜8で得られた化合物1〜8、合成例1で得られた化合物A、及び、下記に示す比較例1で使用する参考例1の化合物1r(日本ゼオン社製、K35)、比較例2で使用する参考例2の化合物2r(BASF社製、LC242)につき、以下に示す方法で相転移温度を測定した。
【0323】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0324】
〈相転移温度の測定1〉
化合物1〜8、化合物A、化合物1r及び2rをそれぞれ10mg計量し、固体状態のまま、ラビング処理を施したポリイミド配向膜付きのガラス基板(E.H.C.Co.,Ltd.製、商品名:配向処理ガラス基板 以下にて同じ。)2枚に挟んだ。この基板をホットプレート上に載せ、40℃から200℃まで昇温した後、再び40℃まで降温した。昇温、降温する際の組織構造の変化を偏光光学顕微鏡(ニコン社製、ECLIPSE LV100POL型 以下にて同じ。)で観察した。但し、化合物4〜8については、40℃から250℃の範囲で、化合物Aについては、50℃〜200℃の範囲で相転移温度の測定を行った。
【0325】
測定した相転移温度を下記表1に示す。
表1中、「C」はCrystal、「N」はNematic、「I」はIsotropicをそれぞれ表す。ここで、Crystalとは、試験化合物が固相にあることを、N
ematicとは、試験化合物がネマチック液晶相にあることを、Isotropicとは、試験化合物が等方性液体相にあることを、それぞれ示す(以下にて同じ。)。
【0326】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0327】
(実施例9、比較例1、2)
実施例1で得た化合物1、参考例1の化合物1r、及び参考例2の化合物2rのそれぞれを1.0g、光重合開始剤A(ADEKA社製、アデカオプトマーN−1919、以下にて同じ。)を30mg、界面活性剤A(AGCセイミケミカル社製、KH−40、以下にて同じ。)の1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物1、1r、及び2rをそれぞれ得た。
【0328】
(実施例10、11)
実施例2、3で得た化合物2及び化合物3のそれぞれを1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン3.0g、ジメチルスルホキシド0.25gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物2及び3をそれぞれ得た。
【0329】
(実施例12)
実施例3で得た化合物3を0.5g、合成例1で合成した化合物Aを0.5g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物4を得た。
【0330】
(実施例13)
実施例3で得た化合物3を0.5g、化合物2rを0.5g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物5を得た。
【0331】
(実施例14)
実施例4で得た化合物4を1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターで濾過し、重合性組成物6を得た。
【0332】
(実施例15)
実施例5で得た化合物5を1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、クロロホルム2.9gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターで濾過し、重合性組成物7を得た。
【0333】
(実施例16)
実施例5で得た化合物5を0.5g、化合物Aを0.5g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.2g、クロロホルム1.7gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターで濾過し、重合性組成物8を得た。
【0334】
(実施例17)
実施例6で得た化合物6を1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液200mgを、クロロホルム5.3gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターで濾過し、重合性組成物9を得た。
【0335】
(実施例18)
実施例6で得た化合物6を0.2g、化合物Aを0.8g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、クロロホルム3.7g、に溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターで濾過し、重合性組成物10を得た。
【0336】
(実施例19)
実施例7で得た化合物7を0.5g、化合物Aを0.5g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.2g、に溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターで濾過し、重合性組成物11を得た。
【0337】
(実施例20)
実施例7で得た化合物7を0.2g、化合物Aを0.8g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.2g、に溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターで濾過し、重合性組成物12を得た。
【0338】
(実施例21)
実施例8で得た化合物8を0.5g、化合物Aを0.5g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、クロロホルム8.0g、に溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターで濾過し、重合性組成物13を得た。
【0339】
得られた重合性組成物1〜13、1r及び2rを、下記の方法にて重合させて高分子を得た。得られた高分子のそれぞれについて、位相差の測定と波長分散の評価を行った。
【0340】
〈位相差の測定と波長分散の評価I〉
(i)重合性組成物による液晶層の形成1
ラビング処理されたポリイミド配向膜の付与された透明ガラス基板(E.H.C.Co.,Ltd.製、商品名:配向処理ガラス基板、以下にて同じ。)に、重合性組成物1〜8、10〜12、1r及び2rを、♯4のワイヤーバーを使用して塗布した。塗膜を、下記表2に示す温度で1分間乾燥した後、表2に示す温度で1分間配向処理し、液晶層を形成した。その後、液晶層の塗布面側から2000mJ/cm
2の紫外線を表2に示す温度下にて照射して重合させ、波長分散測定用の試料とした。
【0341】
(ii)重合性組成物による液晶層の形成2
ラビング処理されたポリイミド配向膜の付与された透明ガラス基板に、重合性組成物9及び重合性組成物13を♯6のワイヤーバーを使用して塗布した。塗膜を、下記表2に示す温度で1分間乾燥した後、表2に示す温度で1分間配向処理し、液晶層を形成した。その後、液晶層の塗布面側から2000mJ/cm
2の紫外線を表2に示す温度下にて照射して重合させ、波長分散測定用の試料とした。
【0342】
(iii)位相差の測定
得られた試料につき、400nmから800nm間の位相差を、エリプソメーター(J.A.Woollam社製 M2000U型)を用いて測定した。
【0343】
(iv)波長分散の評価
測定した位相差を用いて以下のように算出されるα、β値から波長分散を評価した。
【0344】
【数1】
[この文献は図面を表示できません]
【0345】
【数2】
[この文献は図面を表示できません]
【0346】
広帯域性を示す理想的な波長分散性、即ち逆波長分散性を示す場合、αは1より小となり、βは1より大となる。フラットな波長分散を有している場合、αとβは同程度の値となる。一般的な通常分散を有している場合、αは1より大となり、βは1より小となる。
即ち、αとβが同程度の値となるフラットな波長分散性が好ましく、αが1より小となり、βが1より大となる逆波長分散性が特に好ましい。
重合して得られた液晶性高分子膜の膜厚(μm)、波長548.5nmにおける位相差(Re)、α、βの値を、下記表2にまとめて示す。
【0347】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0348】
表2より、本発明に係る化合物1〜8を用いて得られた実施例9〜21の高分子は、光学異方体であることが分かる。また、得られた光学異方体のαは1より小となり、βは1より大となり、広帯域性を示す理想的な波長分散性を示した。
【0349】
(実施例22)化合物9の合成
【0350】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【0351】
ステップ1:中間体Tの合成
【0352】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
【0353】
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、2−クロロベンゾチアゾール3.00g(17.69mmol)とメチルヒドラジン3.26g(70.74mmol)をメタノール10mlに溶解させ、この溶液を1時間還流した。反応終了後、反応液を25℃まで冷却して、蒸留水300ml中に投入した。析出した結晶をろ過し、蒸留水で洗浄後、真空乾燥させて、白色固体として中間体Tを3.01g、収率95%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0354】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):7.66(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.36(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.20(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、6.99(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、5.40(s,2H)、3.31(s,3H)
【0355】
ステップ2:化合物9の合成
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B:0.70g(0.75mmol)をTHF15mlに溶解させた。この溶液に、1N塩酸0.15ml(0.15mmol)と前記ステップ1で合成した中間体T 0.27g(1.49mmol)を加え、全容を40℃で10時間撹拌した。その後、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=98:2)により精製することで、淡黄色固体として化合物9を0.70g、収率85%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0356】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.74(t,1H,J=1.5Hz)、7.66−7.71(m,2H)、7.64(s,1H)、7.35(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.18(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.11(d,2H,J=1.5Hz)、6.99(d,2H,J=9.0Hz)、6.98(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,4H,J=9.0Hz)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.17(t,4H,J=6.5Hz)、3.94(t,4H,J=6.5Hz)、3.73(s,3H)、2.55−2.76(m,4H)、2.25−2.39(m,8H)、1.65−1.84(m,16H)、1.41−1.55(m,8H)
【0357】
(実施例23)化合物10の合成
【0358】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0359】
ステップ1:中間体Uの合成
【0360】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0361】
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール3.00g(18.16mol)をDMF70mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム11.83g(3 6.32mol)を加えて、0℃に冷却した。そこへ、ヨードエタン3.12g(19.97mmol)を10分間かけて滴下して、滴下終了後、全容を0℃で2時間撹拌し,さらに25℃で5時間攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水600mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(THF:トルエン=1:9)により精製することで、白色固体として中間体Uを1.48g、収率42%で得た。
目的物の構造は、
1H−NMRで同定した。
【0362】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):7.65(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.35(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.20(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、6.98(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、5.34(s,2H)、3.73(q、2H,J=7.0Hz)、1.20(t,3H,J=7.0Hz)
【0363】
ステップ2:化合物10の合成
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 0.70g(0.75mmol)をTHF15mlに溶解させた。この溶液に、1N塩酸0.15ml(0.15mmol)と前記ステップ1で合成した中間体U 0.29g(1.49mmol)を加え、全容を40℃で10時間撹拌した。反応終了後、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=98:2)により精製することで、淡黄色固体として化合物10を0.67g、収率81%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0364】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.75(dd,1H,J=1.5Hz,2.0Hz)、7.66−7.71(m,3H)、7.35(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.17(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.10−7.12(m,2H)、6.99(d,2H,J=9.0Hz)、6.98(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,4H,J=9.0Hz)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.38(q、2H,J=7.0Hz)、4.18(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、2.55−2.76(m,4H)、2.26−2.40(m,8H)、1.65−1.84(m,16H)、1.41−1.55(m,8H)、1.34(t,3H,J=7.0Hz)
【0365】
(実施例24)化合物11の合成
【0366】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0367】
ステップ1:中間体Vの合成
【0368】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0369】
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール3.00g(18.16mol)をDMF70mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム 11.83g(36.32mol)を加えて0℃に冷却し、2−ブロモプロパン3.33g(27.23mmol)を加え、全容を0℃で1時間撹拌した後、さらに、25℃で20時間攪拌した。その後、反応液に蒸留水600mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(THF:トルエン=1:9)により精製することで、白色固体として中間体Vを1.11g、収率29%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0370】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):7.65(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.35(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.20(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、6.98(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、5.10(s,2H)、4.61−4.72(m,1H)、1.17(d,6H,J=6.5Hz)
【0371】
ステップ2:化合物11の合成
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.4g(1.49mmol)をTHF30mlに溶解させた。この溶液に、1N塩酸0.30ml(0.30mmol)と前記ステップ1で合成した中間体V 0.62g(2.98mmol)を加え、全容を40℃で10時間撹拌した。その後、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=98:2)により精製することで、淡黄色固体として化合物11を1.40g、収率83%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0372】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.08(s,1H)、7.74(d,1H,J=2.5Hz)、7.69(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.65(d,1H,J=8.0Hz)、7.33(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.16(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.08−7.13(m,2H)、6.99(d,2H,J=9.0Hz)、6.98(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,4H,J=9.0Hz)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.29−5.39(m,1H)、4.17(t,4H,J=6.5Hz)、3.94(t,4H,J=6.5Hz)、2.54−2.74(m,4H)、2.25−2.39(m,8H)、1.65−1.84(m,16H)、1.62(d,6H,J=7.0Hz)、1.41−1.55(m,8H)
【0373】
(実施例25)化合物12の合成
【0374】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0375】
ステップ1:中間体Wの合成
【0376】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0377】
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、2−クロロベンゾチアゾール3.00g(17.69mmol)と2−ヒドラジノエタノール5.38g(70.74mmol)をメタノール10mlに溶解させた。この溶液を2時間加熱還流させ、その後、反応液を25℃まで冷却して、蒸留水300ml中に投入した。析出した結晶をろ過し、蒸留水で洗浄後、真空乾燥させて、白色固体として中間体Wを3.27g、収率88%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0378】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):7.66(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.35(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.20(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、6.98(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、5.37(s,2H)、4.86(t,1H,J=5.0Hz)、3.69−3.81(m,4H)
【0379】
ステップ2:化合物12の合成
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B:1.40g(1.50mmol)をTHF30mlに溶解させた。この溶液に、1N塩酸0.30ml(0.30mmol)と前記ステップ1で合成した中間体W0.62g(2.98mmol)を加え、40℃で8時間撹拌した。その後、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=98:2)により精製することで、淡黄色固体として化合物12を1.32g、収率78%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0380】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.95(s,1H)、7.73−7.75(m,1H)、7.69(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.65(d,1H,J=8.0Hz)、7.35(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.18(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.10−7.13(m,2H)、6.99(d,2H,J=9.0Hz)、6.98(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,2H,J=9.0Hz)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.45(t,2H,J=5.0Hz)、4.17(t,4H,J=6.5Hz)、4.04(q、2H,J=5.0Hz)、3.95(t,2H,J=6.5Hz)、3.94(t,2H,J=6.5Hz)、2.85(t,1H,J=5.0Hz)、2.54−2.74(m,4H)、2.25−2.39(m,8H)、1.65−1.84(m,16H)、1.41−1.55(m,8H)
【0381】
(実施例26)化合物13の合成
【0382】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0383】
ステップ1:中間体Xの合成
【0384】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【0385】
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、2−クロロベンゾチアゾール 3.00g(17.69mmol)とフェニルヒドラジン 7.65g(70.74mmol)をエチレングリコール30mlに溶解させた。この溶液を140℃に加熱し5時間攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水300mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、得られた濃縮物にTHF15mlを加えて溶解させた。その溶液を蒸留水300ml中に投入し、析出した固体をろ取した。ろ過物を蒸留水で洗浄後、真空乾燥させて黄色固体を得た。黄色固体をフラスコに入れ、トルエン50mlを加えて30分攪拌した後に、ろ過を行うことでトルエンに不溶の固体成分を除去した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(THF:トルエン=2:50)により精製することで、黄色オイルとして中間体Xを0.94g、収率22%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0386】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):8.01(dd,2H,J=1.0Hz,9.0Hz)、7.78(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.51(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.43(dd,2H,J=7.5Hz,8.5Hz)、7.28(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.08−7.16(m,2H)、6.26(s,2H)
【0387】
ステップ2:化合物13の合成
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.00g(1.06mmol)をTHF30mlに溶解させた。この溶液に、1N塩酸0.22ml(0.22mmol)と前記ステップ1で合成した中間体X 0.38g(1.60mmol)を加え、全容を40℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=40:1)により精製することで、淡黄色固体として化合物13を1.14g、収率95%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0388】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.82(d,1H,J=2.5Hz)、7.73(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.64−7.70(m,2H)、7.60(d,2H,J=7.5Hz)、7.35−7.42(m,3H)、7.30(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.18(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.03−7.12(m,2H)、7.00(d,2H,J=9.0Hz)、6.99(d,2H,J=9.0Hz)、6.90(d,2H,J=9.0Hz)、6.89(d,2H,J=9.0Hz)、6.41(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.41(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.82(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.18(t,2H,J=6.5Hz)、4.18(t,2H,J=6.5Hz)、3.92−3.98(m,4H)、2.56−2.71(m,2H)、2.41−2.50(m,1H)、2.27−2.40(m,5H)、2.12−2.22(m,2H)、1.64−1.91(m,14H)、1.41−1.56(m,10H)、1.19−1.31(m,2H)
【0389】
(実施例27)化合物14の合成
【0390】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0391】
ステップ1:中間体Yの合成
【0392】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0393】
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、2−クロロベンゾチアゾール 2.50g(14.74mmol)、p−トリルヒドラジン塩酸塩 7.01g(44.21mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン 7.62g(58.95mmol)を、エチレングリコール40mlに溶解させた。この溶液を140℃で5時間攪拌した後、反応液に蒸留水400mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物にトルエン50mlを加えて30分攪拌した。トルエンに不溶の固体成分ろ過により除去し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(THF:トルエン=5:95)により精製することで、淡黄色固体として中間体Yを0.64g、収率17%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0394】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):7.86(d,2H,J=8.5Hz)、7.76(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.47(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.27(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.23(d,2H,J=8.5Hz)、7.09(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、6.19(s,2H)、2.31(s,3H)
【0395】
ステップ2:化合物14の合成
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.00g(1.06mmol)をTHF30mlに溶解させた。この溶液に、1N塩酸0.22ml(0.22mmol)と前記ステップ1で合成した中間体Y 0.32g(1.28mmol)を加え、全容を40℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=40:1)により精製することで、淡黄色固体として化合物14を1.16g、収率93%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0396】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.82(d,1H,J=2.5Hz)、7.72(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.61(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.46(d,2H,J=8.0Hz)、7.40(s,1H)、7.25−7.32(m,3H)、7.17(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.04−7.12(m,2H)、6.96−7.01(m,4H)、6.86−6.92(m,4H)、6.41(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.41(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.82(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.18(t,2H,J=6.5Hz)、4.18(t,2H,J=6.5Hz)、3.95(t,2H,J=6.5Hz)、3.95(t,2H,J=6.5Hz)、2.55−2.72(m,2H)、2.50(s,3H)、2.41−2.50(m,1H)、2.27−2.41(m,5H)、2.14−2.22(m,2H)、1.65−1.95(m,14H)、1.41−1.60(m,10H)、1.22−1.34(m,2H)
【0397】
(実施例28)化合物15の合成
【0398】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0399】
ステップ1:中間体Zの合成
【0400】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0401】
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、2−クロロベンゾチアゾール 2.50g(14.74mmol)、4−メトキシフェニルヒドラジン塩酸塩 7.72g(44.21mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン 7.62g(58.95mmol)を、エチレングリコール40mlに溶解させた。この溶液を140℃で5時間攪拌した後、反応液に蒸留水400mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物にトルエン50mlを加えて30分攪拌した。トルエンに不溶の固体成分ろ過により除去した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(THF:トルエン=5:95)により精製することで、淡黄色固体として中間体Zを0.84g、収率21%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0402】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):7.82(d,2H,J=9.0Hz)、7.75(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.43(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.25(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.07(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.01(d,2H,J=9.0Hz)、6.15(s,2H)、3.78(s,3H)
【0403】
ステップ2:化合物15の合成
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.00g(1.06mmol)をTHF30mlに溶解させた。この溶液に、1N塩酸0.22ml(0.22mmol)と前記ステップ1で合成した中間体Z 0.34g(1.28mmol)を加え、全容を40℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=40:1)により精製することで、淡黄色固体として化合物15を1.18g、収率93%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0404】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.82(d,1H,J=2.5Hz)、7.72(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.62(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.39(s,1H)、7.26−7.33(m,3H)、7.13−7.19(m,3H)、7.04−7.12(m,2H)、6.96−7.02(m,4H)、6.86−6.92(m,4H)、6.41(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.41(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.82(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.18(t,2H,J=6.5Hz)、4.18(t,2H,J=6.5Hz)、3.95(t,2H,J=6.5Hz)、3.95(t,2H,J=6.5Hz)、3.88(s,3H)、2.55−2.72(m,2H)、2.25−2.51(m,6H)、2.13−2.22(m,2H)、1.65−1.96(m,14H)、1.41−1.59(m,10H)、1.19−1.31(m,2H)
【0405】
(実施例29)化合物16の合成
【0406】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0407】
ステップ1:中間体A1の合成
【0408】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0409】
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール 3.30g(20.0mol)をエタノール75mlに溶解させた。この溶液を0℃に冷却し、イソチオシアン酸フェニル 2.70g(20.0mmol)を30分間かけて滴下し、滴下終了後、全容を0℃で3時間攪拌した後、さらに25℃で15時間攪拌した。反応終了後、反応器内で析出した結晶をろ取した。ろ過物をエタノールで洗浄後、真空乾燥させて、白色固体として中間体A1を4.14g、収率69%で得た。 目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0410】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):10.22(s,1H)、10.09(s,2H)、7.80(d,1H,J=7.5Hz)、7.46−7.55(m,3H)、7.26−7.36(m,3H)、7.09−7.19(m,2H)
【0411】
ステップ2:化合物16の合成
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 2.50g(2.66mmol)をTHF150mlに溶解させた。この溶液に、1N塩酸2.65ml(2.65mmol)と前記ステップ1で合成した中間体A1 4.0g(13.3mmol)を加え、全容を60℃で30時間攪拌した。反応終了後、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=95:5)により精製することで、淡黄色固体として化合物16を1.40g、収率43%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0412】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):11.86(s,1H)、8.06(s,1H)、7.62−7.85(m,2H)、7.28−7.59(m,4H)、7.06−7.25(m,4H)、6.80−7.05(m,10H)、6.40(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.40(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.82(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.18(t,2H,J=6.5Hz)、4.17(t,2H,J=6.5Hz)、3.89−3.98(m,4H)、
2.50−2.76(m,2H)、2.21−2.48(m,6H)、1.99−2.16(m,2H)、1.35−1.85(m,26H)
【0413】
(実施例30)化合物17の合成
【0414】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
【0415】
ステップ1:中間体B1の合成
【0416】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0417】
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 2.30g(2.45mmol)をTHF25mlに溶解させた。この溶液に、1N塩酸0.49ml(0.49mmol)を加え、2−ヒドラジノベンゾチアゾール 0.40g(2.45mmol)のTHF5ml溶液を15分間かけて滴下し、滴下終了後、25℃にて1時間さらに撹拌した。反応終了後、反応液をメタノール400mlに投入して析出した固体をろ取した。ろ取した固体を真空乾燥機で乾燥させて、淡黄色固体として中間体B1を2.4g、収率:90%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0418】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):12.63(s,1H)、8.10(s,1H)、7.80(d,1H,J=5.0Hz)、7.60(d,1H,J=3.0Hz)、7.48(s,1H)、7.21−7.35(m,3H)、7.14(t,1H,J=7.5Hz)、6.98−7.05(m,4H)、6.91−6.97(m,4H)、6.32(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.18(dd,2H,J=10.0Hz,17.5Hz)、5.93(dd,2H,J=1.5Hz,10.0Hz)、4.12(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、2.56−2.83(m,4H)、2.11−2.30(m,8H)、1.52−1.80(m,16H)、1.33−1.49(m,8H)
【0419】
ステップ2:化合物17の合成
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、前記ステップ1で合成した中間体B1 2.00g(1.84mmol)と4−(ジメチルアミノ)ピリジン 0.02g(0.18mmol)をTHF100mlに溶解させた。この溶液に、n−オクタノイルクロリド 0.33g(2.03mmol)を加え、反応器を氷浴に浸して反応液内温を10℃とした。次いで、トリエチルアミン0.22g(2.21mmol)を10分間かけて滴下し、滴下終了後、全容を25℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水600ml及び飽和食塩水10mlを加え、クロロホルム200mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=40:2)により精製することで、淡黄色固体として化合物17を1.72g、収率77%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0420】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.89(s,1H)、7.89−7.98(m,2H)、7.78(d,1H,J=2.5Hz)、7.53(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.42(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.20(dd,1H,J=2.5Hz,9.0Hz)、7.14(d,1H,J=9.0Hz)、6.98(d,2H,J=9.0Hz)、6.96(d,2H,J=9.0Hz)、6.89(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,2H,J=9.0Hz)、6.40(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.40(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.82(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.18(t,2H,J=6.5Hz)、4.17(t,2H,J=6.5Hz)、3.92−3.98(m,4H)、3.01(t,2H,J=7.5Hz)、2.54−2.70(m,2H)、2.39−2.48(m,1H)、2.23−2.37(m,5H)、1.91−2.06(m,4H)、1.62−1.86(m,14H)、1.26−1.56(m,20H)、0.90(t,3H,J=7.0Hz)
【0421】
(実施例31)化合物18の合成
【0422】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0423】
ステップ1:中間体C1の合成
【0424】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0425】
温度計を備えた4つ口反応器内において、窒素気流下中、シクロヘキシルヒドラジン塩酸塩 2.50g(16.6mmol)をトリエチルアミン8mlに溶解させた。この溶液に、2−クロロベンゾチアゾール 5.63g(33.2mmol)を加え、全容を80℃で5時間撹拌した。反応終了後、反応液を20℃まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液150mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色個体を得た。この黄色個体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=75:25)により精製し、白色個体として中間体C1を1.02g得た(収率:22.3%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0426】
1H−NMR(400MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.58(d,1H,J=7.8Hz)、7.52(d,1H,J=8.2Hz)、7.26(dd,1H,J=7.4Hz,8.2Hz)、7.05(dd,1H,J=7.4Hz,7.8Hz)、4.25−4.32(m,1H)、4.04(s,2H)、1.84−1.88(m,4H)、1.68−1.73(m,1H)、1.43−1.59(m,4H)、1.08−1.19(m,1H)
【0427】
ステップ2:化合物18の合成
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.40g(1.49mmol)、前記ステップ1で合成した中間体C1 456mg(1.84mmol)、(±)−10−カンファスルホン酸38.6mg(0.166mmol)、THF16ml、及びエタノール4mlを加え、均一な溶液とした。その後、全容を40℃にて5時間攪拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、酢酸エチル200mlで抽出した。得られた酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにて、ろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=97:3)により精製し、淡黄色固体として化合物18を1.24g得た(収率:71.4%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0428】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.15(s,1H)、7.72(d,1H,J=1.5Hz)、7.68(dd,1H,J=1.5Hz,8.0Hz)、7.66(dd,1H,J=1.5Hz,8.0Hz)、7.31−7.35(m,1H)、7.14−7.18(m,1H)、7.13(d,1H,J=9.0Hz)、7.10(dd,1H,J=1.5Hz,9.0Hz)、6.96−7.00(m,4H)、6.86−6.90(m,4H)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.0Hz)、6.13(dd,2H,J=10.0Hz,17.0Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.0Hz)、4.62−4.70(m,1H)、4.17(t,4H,J=6.5Hz)、3.94(t,4H,J=6.5Hz)、2.55−2.74(m,4H)、2.27−2.47(m,10H)、1.90−2.00(m,4H)、1.65−1.85(m,16H)、1.42−1.55(m,10H)、1.24−1.33(m,2H)
【0429】
(実施例32)化合物19の合成
【0430】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0431】
ステップ1:中間体D1の合成
【0432】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0433】
温度計を備えた4つ口反応器内において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール 5.00g(30.3mmol)をDMF100mlに溶解させた。この溶液に、炭酸カリウム 20.9g(152mmol)、及び5−ブロモバレロニトリル 5.17g(30.3mmol)を加え、全容を60℃で8時間撹拌した。反応終了後、反応液を20℃まで冷却し、水500mlに投入し、酢酸エチル500mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=60:40)により精製し、白色固体として中間体D1を3.41g得た(収率:45.7%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0434】
1H−NMR(400MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.60(d,1H,J=7.8Hz)、7.51(d,1H,J=8.1Hz)、7.28(dd,1H,J=7.3、8.1Hz)、7.07(dd,1H,J=7.3Hz,7.8Hz)、4.23(s,2H)、3.81(t,2H,J=6.9Hz)、2.46(t,2H,J=7.1Hz)、1.88−1.95(m,2H)、1.71−1.79(m,2H)
【0435】
ステップ2:化合物19の合成
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.50g(1.60mmol)、前記ステップ1で合成した中間体D1 438mg(1.78mmol)、(±)−10−カンファスルホン酸41.4mg(0.178mmol)、THF16ml、及びエタノール4mlを加え、均一な溶液とした。その後、全容を40℃で5時間攪拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、酢酸エチル200mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=85:15)により精製し、淡黄色固体として化合物19を1.31g得た(収率:70.2%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0436】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.74(d,1H,J=1.5Hz)、7.64−7.72(m,3H)、7.35(ddd,1H,J=1.5Hz,8.0Hz,8.0Hz)、7.19(ddd,1H,J=1.5Hz,8.0Hz,8.0Hz)、7.10−7.14(m,2H)、6.96−7.01(m,4H)、6.86−6.91(m,4H)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.0Hz)、6.12(dd,2H,J=10.5Hz,17.0Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.22(t,2H,J=6.5Hz)、4.18(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、2.58−2.75(m,4H)、2.55(t,2H,J=6.5Hz)、2.26−2.40(m,8H)、1.96(tt,2H,J=6.5Hz,6.5Hz)、1.66−1.83(m,18H)、1.42−1.55(m,8H)
【0437】
(実施例33)化合物20の合成
【0438】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0439】
ステップ1:中間体E1の合成
【0440】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0441】
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール 2.00g(12.1mmol)をDMF30mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム 7.88g(24.2mol)を加えて0℃に冷却し、ヨードヘプタン 3.28g(14.5mmol)を5分間かけて滴下し、滴下終了後、全容を25℃で3時間攪拌した。反応終了後、反応液に水200mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=85:15)により精製することで、白色固体として中間体E1を1.81g得た(収率56.9%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0442】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.59(dd,1H,J=1.5Hz,8.0Hz)、7.53(dd,1H,J=1.5Hz,8.0Hz)、7.06−7.28(m,2H)、4.22(s,2H)、3.75(t,2H,J=7.0Hz)、1.29−1.38(m,10H)、0.88(t,3H,J=7.0Hz)
【0443】
ステップ2:化合物20の合成
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.50g(1.60mmol)、前記ステップ1で合成した中間体E1 468mg(1.78mmol)、(±)−10−カンファスルホン酸 41.4mg(0.178mmol)、THF16ml、及びエタノール4mlを加え、均一な溶液とした。その後、全容を40℃にて5時間攪拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、酢酸エチル200mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=9:1)により精製し、淡黄色固体として化合物20を1.46g得た(収率:77.5%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0444】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.75(d,1H,J=1.5Hz)、7.66−7.70(m,3H)、7.34(ddd,1H,J=1.5Hz,8.0Hz,8.0Hz)、7.17(ddd,1H,J=1.5Hz,8.0Hz,8.0Hz)、7.08−7.14(m,2H)、6.95−7.01(m,4H)、6.87−6.90(m,4H)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.12(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.30(t,2H,J=7.0Hz)、4.18(t,4H,J=7.0Hz)、3.95(t,4H,J=7.0Hz)、2.55−2.73(m,4H)、2.26−2.40(m,8H)、1.65−1.84(m,16H)、1.36−1.55(m,14H)、1.25−1.35(m,4H)、0.87(t,3H,J=7.0Hz)
【0445】
(実施例34)化合物21の合成
【0446】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0447】
ステップ1:中間体F1の合成
【0448】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0449】
温度計を備えた4つ口反応器内において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール3.00g(18.2mmol)をDMF45mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム 11.9g(36.4mmol)、1−ヨードドデカン 6.45g(21.8mmol)を加え、全容を25℃で20時間撹拌した。反応終了後、反応液を水200mLに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=95:5)により精製し、白色固体として中間体F1を2.93g得た(収率:48.3%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0450】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.60(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.53(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.27(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,8.0Hz)、7.06(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,8.0Hz)、4.22(s,2H)、3.74(t,2H,J=7.5Hz)、1.73(tt,2H,J=7.5Hz,7.5Hz)、1.41−1.25(m,18H)、0.88(t,3H,J=7.0Hz)
【0451】
ステップ2:化合物21の合成
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.50g(1.60mmol)、前記ステップ1で合成した中間体F1 591mg(1.78mmol)、(±)−10−カンファスルホン酸 41.4mg(0.178mmol)、THF16ml、及びエタノール4mlを加え、均一な溶液とした。その後、全容を40℃にて5時間攪拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、酢酸エチル200mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=9:1)により精製し、淡黄色固体として化合物21を1.44g得た(収率:71.9%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0452】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.74(d,1H,J=1.5Hz)、7.66−7.70(m,3H)、7.34(ddd,1H,J=1.5Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.17(ddd,1H,J=1.5Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.08−7.14(m,2H)、6.95−7.01(m,4H)、6.86−6.91(m,4H)、6.41(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.12(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.30(t,2H,J=7.0Hz)、4.18(t,4H,J=7.0Hz)、3.94(t,4H,J=7.0Hz)、2.56−2.73(m,4H)、2.28−2.39(m,8H)、1.66−1.84(m,18H)、1.35−1.55(m,10H)、1.19−1.33(m,16H)、0.86(t,3H,J=7.0Hz)
【0453】
(実施例35)化合物22の合成
【0454】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0455】
ステップ1:中間体G1の合成
【0456】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0457】
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール2.00g(12.1mmol)をDMF30mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム 7.88g(24.2mol)を加えて0℃に冷却し、ブチル2−クロロエチルエーテル 1.98g(14.5mmol)を5分間かけて滴下し、滴下終了後、全容を25℃で3時間攪拌した。反応終了後、反応液に水200mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=75:25)により精製することで、白色固体として中間体G1を1.70g得た(収率53.0%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0458】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.61(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.50(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.27−7.29(m,1H)、7.04−7.08(m,1H)、4.70(s,2H)、4.01(t,2H,J=5.0Hz)、3.82(t,2H,J=5.0Hz)、3.44(t,2H,J=7.0Hz)、1.52−1.57(m,2H)、1.31−1.39(m,2H)、0.90(t,3H,J=7.0Hz)
【0459】
ステップ2:化合物22の合成
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.50g(1.60mmol)、前記ステップ1で合成した中間体G1 396mg(1.78mmol)、(±)−10−カンファスルホン酸41.4mg(0.178mmol)、THF16ml、及びエタノール4mlを加え、均一な溶液とした。その後、全容を40℃にて5時間攪拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、酢酸エチル200mlで抽出した。得られた酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=9:1)により精製し、淡黄色固体として化合物22を1.31g得た(収率:69.4%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0460】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.03(s,1H)7.76(d,1H,J=1.5Hz)、7.65−7.71(m,2H)、7.34(ddd,1H,J=1.5Hz,8.0Hz,8.0Hz)、7.17(ddd,1H,J=1.5Hz,8.0Hz,8.0Hz)、7.09−7.12(m,2H)、6.96−7.00(m,4H)、6.87−6.90(m,4H)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.45(t,2H,J=5.5Hz)、4.18(t,4H,J=7.0Hz)、3.95(t,4H,J=7.0Hz)、3.79(t,2H,J=5.5Hz)、3.44(t,2H,J=7.0Hz)、2.55−2.74(m,4H)、2.28−2.40(m,8H)、1.65−1.83(m,16H)、1.42−1.55(m,10H)、1.25−1.34(m,2H)、0.85(t,3H,J=7.0Hz)
【0461】
(実施例36)化合物23の合成
【0462】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0463】
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、実施例30の化合物17合成のステップ1で合成した中間体B1 2.00g(1.84mmol)をTHF20mlに溶解させて、0℃に冷却した。この溶液に、2−メトキシエトキシメチルクロリド344mg(2.76mmol)を加え、さらに、N、N−ジイソプロピルエチルアミン476mg(3.68mmol)のTHF5ml溶液を5分間かけて滴下した。滴下終了後、全容を25℃にて20時間撹拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、酢酸エチル200mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=95:5)により精製し、淡黄色固体として化合物23を1.58g得た(収率:73.0%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0464】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):8.31(s,1H)、7.62−7.71(m,2H)、7.32−7.42(m,2H)、7.25−7.29(m,2H)、7.15−7.19(m,1H)、7.00−7.04(m,4H)、6.92−6.96(m,4H)、6.32(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.17(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.93(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.60(s,2H)、4.12(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、3.71(t,2H,J=6.0Hz)、3.46(t,2H,J=6.0Hz)、3.20(s,3H)、2.60−2.85(m,4H)、2.11−2.28(m,8H)、1.55−1.75(m,16H)、1.35−1.50(m,8H)
【0465】
(実施例37)化合物24の合成
【0466】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0467】
ステップ1:化合物24の合成
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、実施例30の化合物17合成のステップ1で合成した中間体B1 2.00g(1.84mmol)をTHF20mlに溶解させて、0℃に冷却した。この溶液に、クロロメチルシクロヘキシルエーテル412mg(2.76mmol)を加え、さらに、N、N−ジイソプロピルエチルアミン476mg(7.36mmol)のTHF5ml溶液を5分間かけて滴下した。滴下終了後、全容を25℃にて3時間撹拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、酢酸エチル200mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=95:5)により精製し、淡黄色固体として化合物24を1.54g得た(収率:70.0%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0468】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.33(s,1H)、7.86(d,1H,J=2.0Hz)、7.42(d,1H,J=7.5Hz)、7.25−7.29(m,2H)、7.08−7.13(m,3H)、6.96−7.00(m,4H)、6.86−6.90(m,4H)、6.41(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.62(s,2H)、4.18(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、3.56−3.64(m,1H)、2.57−2.76(m,4H)、2.27−2.40(m,8H)、1.89−1.95(m,2H)、1.64−1.83(m,16H)、1.42−1.55(m,10H)、1.18−1.39(m,6H)
【0469】
(実施例38)化合物25の合成
【0470】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0471】
ステップ1:中間体H1の合成
【0472】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0473】
温度計を備えた3口反応器に、窒素気流中、ヒドロキノン7.28g(66.1mmol)、水酸化ナトリウム2.38g(59.5mmol)、及び蒸留水50mlを加えた。この溶液に、8−クロロ−1−n−オクタノール 9.90g(60.1mmol)を30分間かけて滴下し、滴下終了後、全容を5時間還流した。反応終了後、反応液を25℃まで冷却し、析出した白色固体をろ取し、得られた固体をトルエン120mlから再結晶することで、白色固体として中間体H1を7.93g得た(収率56.1%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0474】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):8.86(s,1H)、6.72(dd,2H,J=2.5Hz,8.0Hz)、6.65(dd,2H,J=2.5Hz,8.0Hz)、4.33(t,1H,J=5.0Hz)、3.82(t,2H,J=6.5Hz)、3.37(dt,2H,J=5.0Hz,6.5Hz)、1.65(tt,2H,J=6.5Hz,6.5Hz)、1.28−1.42(m,10H)
【0475】
ステップ2:中間体I1の合成
【0476】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0477】
温度計を備えた3口反応器に、窒素気流中、前記ステップ1で合成した中間体H1 7.84g(32.9mmol)、アクリル酸 2.61g(36.2mmol)、4−メトキシフェノール 40.8mg(0.329mmol)、メタンスルホン酸316mg(3.29mmol)及びトルエン40mlを加え、全容を6時間還流した。反応液を25℃まで冷却した後、水200mlに投入し、酢酸エチル100mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、褐色固体を得た。この褐色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:THF=95:5)により精製し、白色固体として中間体I1:を6.95g得た(収率:71.9%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0478】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):8.86(s,1H)、6.72(dd,2H,J=2.5Hz,9.0Hz)、6.65(dd,2H,J=2.5Hz,8.0Hz)、6.31(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.17(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.93(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.10(t,2H,J=6.5Hz)、3.83(t,2H,J=6.5Hz)、1.58−1.68(m,4H)、1.30−1.39(m,8H)
【0479】
ステップ3:中間体J1の合成
【0480】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0481】
温度計を備えた3口反応器に、窒素気流中、trans−1,4−シクロヘキサンジカルボン酸 6.86g(39.8mmol)、THF70ml、及びDMF14mlを加えた。そこへ、メタンスルホニルクロリド2.28g(19.9mmol)を加え、反応器を水浴に浸して、反応液内温を20℃とした。次いで、トリエチルアミン2.20g(21.7mmol)を、反応液内温を20〜30℃に保持しながら、5分間かけて滴下し、滴下終了後、全容を25℃で2時間さらに攪拌した。得られた反応混合物に、4−(ジメチルアミノ)ピリジン 221mg(1.81mmol)、前記ステップ2で合成した中間体I1 5.30g(18.1mmol)を加え、再度反応器を水浴に浸して反応液内温を15℃とした。さらに、トリエチルアミン2.20g(21.7mmol)を、反応液内温を20〜30℃に保持しながら、5分間かけて滴下し、滴下終了後、全容を25℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水300mlと飽和食塩水100mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムをろ別した、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:THF=85:15)により精製することで、白色固体として中間体J1を5.23g得た(収率64.6%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0482】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):12.1(s,1H)、6.98(dd,2H,J=2.5Hz,9.0Hz)、6.92(dd,2H,J=2.5Hz,8.0Hz)、6.31(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.17(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.92(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.10(t,2H,J=6.5Hz)、3.93(t,2H,J=6.5Hz)、2.19−2.25(m,1H)、2.04−2.10(m,2H)、1.94−1.98(m,2H)、1.69(tt,2H,J=6.5Hz,6.5Hz)、1.57−1.64(m,2H)、1.31−1.52(m,13H)
【0483】
ステップ4:中間体K1の合成
【0484】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0485】
温度計を備えた3口反応器内において、窒素気流中、前記ステップ3で合成した中間体J1 4.00g(8.96mmol)をTHF60mlに溶解させた。この溶液に、メタンスルホニルクロリド 1.07g(9.32mmol)を加え、反応器を水浴に浸して反応液内温を20℃とした。そこへ、トリエチルアミン 944mg(9.32mmol)を、反応液内温を20〜30℃に保持しながら5分間かけて滴下した後、全容を25℃でさらに2時間攪拌した。次いで、反応混合物に4−(ジメチルアミノ)ピリジン 92.0mg(0.748mmol)、2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド 548mg(3.97mmol)を加え、再度反応器を水浴に浸して反応液内温を15℃とし、トリエチルアミン944mg(9.32mmol)を、反応液内温を20〜30℃に保持しながら5分間かけて滴下し、滴下終了後、全容を25℃でさらに2時間攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水350mlと飽和食塩水50mlを加え、クロロホルム150mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をTHF15mlに溶解させた。その溶液にメタノール200mlを加えて結晶を析出させ、析出結晶をろ取した。得られた結晶をメタノールで洗浄後、真空乾燥させて、白色固体として中間体K1を2.85g得た(収率72.3%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0486】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):10.1(s,1H)、7.61(d,1H,J=2.5Hz)、7.37(dd,1H,J=2.5Hz,8.5Hz)、7.20(d,1H,J=8.5Hz)、6.97(dd,4H,J=2.0Hz,9.0Hz)、6.88(dd,4H,J=2.0Hz,9.0Hz)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.12(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.16(t,4H,J=6.5Hz)、3.93(t,4H,J=6.5Hz)、2.57−2.74(m,4H)、2.26−2.37(m,8H)、1.65−1.80(m,16H)、1.35−1.48(m,16H)
【0487】
ステップ5:化合物25の合成
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、前記ステップ4で合成した中間体K1 1.95g(1.96mmol)、前記実施例4の化合物4合成のステップ1で合成した中間体J 441mg(1.76mmol)、(±)−10−カンファスルホン酸 45.6mg(0.196mmol)、THF24ml、及びエタノール6mlを加え、均一な溶液とした。その後、全容を40℃にて5時間攪拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、クロロホルム200mlで抽出した。クロロホルム層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液からクロロホルムを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=95:5)により精製し、淡黄色固体として化合物25を1.56g得た(収率:64.9%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0488】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.75(d,1H,J=1.5Hz)、7.66−7.70(m,3H)、7.34(dd,1H,J=1.5Hz,7.8Hz)、7.09−7.18(m,3H)、6.96−7.00(m,4H)、6.86−6.90(m,4H)、6.41(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.12(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.81(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.30(t,2H,J=7.5Hz)、4.16(t,4H,J=6.5Hz)、3.94(t,4H,J=6.5Hz)、2.56−2.72(m,4H)、2.27−2.38(m,8H)、1.65−1.81(m,18H)、1.32−1.49(m,22H)、0.90(t,3H,J=7.5Hz)
【0489】
(実施例39)化合物26の合成
【0490】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0491】
ステップ1:中間体L1の合成
【0492】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0493】
温度計を備えた4つ口反応器内において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール 5.00g(30.3mmol)をDMF50mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム 14.8g(45.5mmol)、アリルブロミド 3.1ml(36.3mmol)を加え、全容を25℃にて2時間撹拌した。反応終了後、反応液を水200mLに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=70:30)により精製し、白色固体として中間体L1を1.82g得た(収率:29.0%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0494】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.62(dd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.54(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.29(ddd,1H,J=1.0Hz,7.0Hz,8.0Hz)、7.08(ddd,1H,J=1.0Hz,7.0Hz,7.5Hz)、5.90(ddt,1H,J=6.5Hz,10.5Hz,17.0Hz)、5.38(ddt,1H,J=1.0Hz,2.5Hz,10.5Hz)、5.34(ddt,1H,J=1.5Hz,2.5Hz,17.0Hz)、4.42(ddd,2H,J=1.0Hz,1.5Hz,6.5Hz)、4.18(s,2H)
【0495】
ステップ2:化合物26の合成
温度計を備えた4つ口反応器内において、窒素気流中、前記ステップ1で合成した中間体L1 368mg(1.77mmol)及び、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.50g(1.60mmol)を、エタノール3ml及びTHF15mlの混合溶媒に溶解させた。この溶液に、(±)−10−カンファースルホン酸41.2mg(0.18mmol)を加え、全容を40℃で5時間撹拌した。反応終了後、反応液を水150mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=90:10)により精製し、白色固体として化合物26を1.61g得た(収率:89.6%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0496】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.74(d,1H,J=2.5Hz)、7.70(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.64−7.69(m,2H)、7.35(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,8.0Hz)、7.18(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.09−7.13(m,2H)、6.99(d,2H,J=9.0Hz)、6.98(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,4H,J=9.0Hz)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.88(ddt,1H,J=4.5Hz,10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.29(dd,1H,J=1.0Hz,10.5Hz)、5.19(dd,1H,J=1.0Hz,17.5Hz)、4.98−4.99(m,2H)、4.18(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、2.57−2.67(m,4H)、2.30−2.35(m,8H)、1.76−1.85(m,4H)、1.66−1.74(m,12H)、1.42−1.54(m,8H)
【0497】
(実施例40)化合物27の合成
【0498】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0499】
ステップ1:中間体M1の合成
【0500】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0501】
温度計を備えた4つ口反応器内において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール 5.04g(30.5mmol)をDMF50mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム 14.9g(45.8mmol)、4−ブロモ−1−ブテン 4.94g(36.6mmol)を加え、全容を25℃にて7時間撹拌した。反応終了後、反応液を水200mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=70:30)により精製し、白色固体として中間体M1を4.40g得た(収率:49.5%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0502】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.60(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.54(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.28(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,8.0Hz)、7.06(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,8.0Hz)、5.89(ddt,1H,J=7.0Hz,10.5Hz,17.0Hz)、5.17(ddt,1H,J=1.5Hz,3.0Hz,17.0Hz)、5.09(ddt,1H,J=1.0Hz,3.0Hz,10.5Hz)、4.26(s,2H)、3.85(t,2H,J=7.0Hz)、2.52(dddt,2H,J=1.0Hz,1.5Hz,7.0Hz,7.0Hz)
【0503】
ステップ2:化合物27の合成
温度計を備えた4つ口反応器内において、窒素気流中、前記ステップ1で合成した中間体M1 195mg(1.77mmol)、及び、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.50g(1.60mmol)を、エタノール3ml及びTHF15mlの混合溶媒に溶解させた。この溶液に、(±)−10−カンファースルホン酸41.2mg(0.18mmol)を加え、全容を40℃で8時間撹拌した。反応終了後、反応液を水150mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=90:10)により精製し、白色固体として化合物27を1.26g得た(収率:69.3%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0504】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.76(d,1H,J=2.5Hz)、7.67−7.70(m,3H)、7.35(ddd,1H,J=1.5Hz,7.5Hz,8.0Hz)、7.18(ddd,1H,J=1.5Hz,7.5Hz,8.0Hz)、7.10−7.14(m,2H)、6.99(d,2H,J=9.5Hz)、6.98(d,2H,J=9.5Hz)、6.88(d,4H,J=9.5Hz)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.89(ddt,1H,J=6.5Hz,10.5Hz,17.0Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.18(dd,1H,J=1.5Hz,17.0Hz)、5.15(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.38(t,2H,J=7.0Hz)、4.18(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、2.58−2.68(m,4H)、2.51(dt,2H,J=6.5Hz,7.0Hz)、2.31−2.35(m,8H)、1.76−1.85(m,4H)、1.65−1.74(m,12H)、1.41−1.54(m,8H)
【0505】
(実施例41)化合物28の合成
【0506】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0507】
ステップ1:中間体N1の合成
【0508】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0509】
温度計を備えた4つ口反応器内において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール 1.45g(8.75mmol)をDMF20mlに溶解させた。この溶液に、炭酸カリウム 3.63g(26.3mmol)、1,1,1,−トリフルオロ−4−ヨードブタン 2.50g(10.5mmol)を加え、全容を80℃で8時間撹拌した。反応終了後、反応液を20℃まで冷却し、水200mlに投入して、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=85:15)により精製し、白色固体として中間体N1を961mg得た(収率:39.9%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0510】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.61(d,1H,J=8.0Hz)、7.54(d,1H,J=7.8Hz)、7.30(dd,1H,J=7.8Hz,7.8Hz)、7.09(dd,1H,J=7.8Hz,8.0Hz)、4.24(s,2H)、3.81(t,2H,J=7.0Hz)、2.16−2.26(m,2H)、1.99−2.05(m,2H)
【0511】
ステップ2:化合物28の合成
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B:1.50g(1.60mmol)、前記ステップ1で合成した中間体N1:489mg(1.78mmol)、(±)−10−カンファスルホン酸41.4mg(0.178mmol)、THF16ml、及びエタノール4mlを加え、均一な溶液とした。その後、全容を40℃にて5時間攪拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、クロロホルム200mlで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=9:1)により精製し、淡黄色固体として化合物28を1.47g得た(収率:77.2%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0512】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.75(s,1H)、7.65−7.71(m,3H)、7.34(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.17(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.08−7.14(m,2H)、6.96−7.01(m,4H)、6.86−6.91(m,4H)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.42(t,2H,J=7.5Hz)、4.18(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、2.55−2.73(m,4H)、2.25−2.38(m,10H)、2.04(tt,2H,J=7.5Hz,7.5Hz)、1.64−1.84(m,16H)、1.42−1.55(m,8H)
【0513】
(実施例42)化合物29の合成
【0514】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0515】
ステップ1:中間体O1の合成
【0516】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0517】
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール 2.00g(12.1mmol)をDMF30mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム 7.88g(24.2mol)を加えて0℃に冷却し、2−ブロモヘキサン2.39g(14.5mmol)を5分間かけて滴下し、滴下終了後、25℃でさらに3時間攪拌した。反応終了後、反応液に水200mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=93:7)により精製することで、白色固体として中間体O1を1.61g得た(収率53.4%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0518】
1H−NMR(400MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.59(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.52(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.24−7.30(m,1H)、7.05(ddd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz,8.0Hz)、3.97(s,2H)、1.47−1.74(m,3H)、1.20−1.41(m,7H)、0.89(t,3H,J=5.5Hz)
【0519】
ステップ2:化合物29の合成
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.50g(1.60mmol)、前記ステップ1で合成した中間体O1 444mg(1.78mmol)、(±)−10−カンファスルホン酸41.4mg(0.178mmol)、THF16ml、及びエタノール4mlを加え、均一な溶液とした。その後、全容を40℃にて5時間攪拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、クロロホルム200mlで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=92:8)により精製し、淡黄色固体として化合物29を1.35g得た(収率:72.4%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0520】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.04(s,1H)、7.73(d,1H,J=1.5Hz)、7.69(dd,1H,J=1.5Hz,7.8Hz)、7.65(dd,1H,J=1.5Hz,7.8Hz)、7.33(ddd,1H,J=1.5Hz,7.8Hz,7.8Hz)、7.07−7.19(m,3H)、6.95−7.01(m,4H)、6.85−6.91(m,4H)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.18(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、2.54−2.73(m,4H)、2.25−2.40(m,8H)、1.65−1.83(m,16H)、1.60−1.62(m,2H)、1.57(d,3H,J=7.5Hz)、1.24−1.55(m,13H)、0.87(t,3H,J=7.5Hz)
【0521】
(実施例43)化合物30の合成
【0522】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0523】
ステップ1:中間体P1の合成
【0524】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0525】
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール 2.00g(12.1mmol)をDMF30mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム 7.88g(24.2mol)を加えて0℃に冷却し、3−ブロモヘプタン2.60g(14.5mmol)を5分間かけて滴下し、滴下終了後、25℃でさらに3時間攪拌した。反応終了後、反応液に水200mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)により精製することで、白色固体として中間体P1を1.80g得た(収率56.4%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0526】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.58(dd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.51(dd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.27(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.04(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,7.5Hz)、3.94(s,2H)、1.48−1.72(m,5H)、1.18−1.41(m,4H)、0.91(t,3H,J=7.5Hz)、0.86(t,3H,J=7.5Hz)
【0527】
ステップ2:化合物30の合成
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.50g(1.60mmol)、前記ステップ1で合成した中間体P1 468mg(1.78mmol)、(±)−10−カンファスルホン酸41.4mg(0.178mmol)、THF16ml、及びエタノール4mlを加え、均一な溶液とした。その後、全容を40℃にて5時間攪拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、クロロホルム200mlで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=9:1)により精製し、淡黄色固体として化合物30を1.44g得た(収率:76.3%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0528】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.03(s,1H)、7.74(d,1H,J=3.0Hz)、7.69(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.64(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.33(ddd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz,8.0Hz)、7.16(ddd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz,8.0Hz)、7.07−7.14(m,2H)、6.96−7.01(m,4H)、6.86−6.91(m,4H)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.12(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.18(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、2.55−2.72(m,4H)、2.26−2.40(m,8H)、1.65−1.91(m,19H)、1.23−1.55(m,14H)、0.94(t,3H,J=7.5Hz)、0.86(t,3H,J=7.5Hz)
【0529】
(実施例44)化合物31の合成
【0530】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0531】
ステップ1:中間体Q1の合成
【0532】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0533】
温度計を備えた3口反応器に、窒素気流中、12−ブロモ−1−ドデカノール 14.4g(54.4mmol)、4−(ベンジルオキシ)フェノール 12.0g(59.8mmol)、炭酸カリウム9.02g(65.2mmol)、18−クラウン−6−エーテル1.42g(5.44mmol)、及びアセトン150mlを加え、全容を10時間還流した。反応終了後、反応液を25℃まで冷却し、蒸留水300mlを加え、酢酸エチル200mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮することで、白色固体として中間体Q1を12.2g得た(収率51.1%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0534】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):7.36−7.45(m,4H)、7.29−7.34(m,1H)、6.89−6.94(m,2H)、6.81−6.86(m,2H)、5.02(s,2H)、4.32(t,1H,J=5.0Hz)、3.87(t,2H,J=7.5Hz)、3.36(t,2H,J=7.5Hz)、1.66(tt,2H,J=7.5Hz,7.5Hz)、1.20−1.43(m,18H)
【0535】
ステップ2:中間体R1の合成
【0536】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0537】
温度計を備えた3口反応器に、前記ステップで合成した中間体Q1 12.2g(27.8mmol)、5%パラジウム−活性炭素 2.22g、THF50ml及びメタノール200mlを加えた。反応器に水素バルーンを取り付け、全容を、水素雰囲気下、25℃にて21時間撹拌した。反応終了後、反応混合物にクロロホルム100mlを加え、パラジウム−活性炭素をろ別した。有機層をロータリーエバポレーターにて濃縮して褐色粉末を8.70g得た。この褐色粉末をトルエン100mlに溶解させ、アクリル酸 2.34g(32.6mmol)、4−メトキシフェノール 36.8mg(0.296mmol)、及びメタンスルホン酸284mg(2.96mmol)を加え、全容を10時間還流した。反応終了後、反応液を25℃まで冷却し、水300mlに投入し、酢酸エチル200mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=96:4)により精製することで、白色固体として中間体R1を5.94g得た(収率57.6%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0538】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):8.87(s,1H)、6.69−6.74(m,2H)、6.62−6.67(m,2H)、6.31(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.16(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.93(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.09(t,2H,J=6.5Hz)、3.82(t,2H,J=6.5Hz)、1.55−1.68(m,4H)、1.21−1.42(m,16H)
【0539】
ステップ3:中間体S1の合成
【0540】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0541】
温度計を備えた3口反応器に、窒素気流中、trans−1,4−シクロヘキサンジカルボン酸 6.20g(36.0mmol)、THF40ml、及びDMF8mlを加えた。そこへ、メタンスルホニルクロリド 2.06g(18.0mmol)を加え、反応器を水浴に浸して反応液内温を20℃とした。次いで、トリエチルアミン 1.99g(19.6mmol)を、反応液内温を20〜30℃に保持しながら5分間かけて滴下し、滴下終了後、全容を25℃で2時間攪拌した。さらに、4−(ジメチルアミノ)ピリジン 200mg(1.64mmol)、前記ステップ2で合成した中間体R1 5.70g(16.4mmol)を加え、再度反応器を水浴に浸して反応液内温を15℃とし、トリエチルアミン1.99g(19.6mmol)を、反応液内温を20〜30℃に保持しながら5分間かけて滴下し、滴下終了後、25℃でさらに2時間攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水250mlと飽和食塩水100mlを加え、酢酸エチル200mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別下。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:THF=95:5)により精製することで、白色固体として中間体S1を3.90g得た(収率47.4%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0542】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):12.1(s,1H)、6.96−7.01(m,2H)、6.89−6.94(m,2H)、6.31(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.16(dd,1H,J=10.0Hz,17.5Hz)、5.93(dd,1H,J=1.5Hz,10.0Hz)、4.09(t,2H,J=7.0Hz)、3.93(t,2H,J=7.0Hz)、2.18−2.26(m,1H)、2.04−2.10(m,2H)、1.93−2.00(m,2H)、1.69(tt,2H,J=7.0Hz,7.0Hz)、1.59(tt,2H,J=7.0Hz,7.0Hz)、1.20−1.52(m,21H)
【0543】
ステップ4:中間体T1の合成
【0544】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0545】
温度計を備えた3口反応器内において、窒素気流中、前記ステップ3で合成した中間体S1 2.80g(5.58mmol)をTHF40mlに溶解させた。そこへ、メタンスルホニルクロリド 664mg(5.80mmol)を加え、反応器を水浴に浸して反応液内温を20℃とした。さらに、トリエチルアミン586mg(5.80mmol)を、反応液内温を20〜30℃に保持しながら5分間かけて滴下した。滴下終了後、25℃でさらに2時間攪拌した。得られた反応混合物に、4−(ジメチルアミノ)ピリジン 56.6mg(0.464mmol)、2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド 320mg(2.32mmol)を加え、再度反応器を水浴に浸して、反応液内温を15℃とし、トリエチルアミン586mg(5.80mmol)を、反応液内温を20〜30℃に保持しながら、5分間かけて滴下し、滴下終了後、25℃でさらに2時間攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水300mlと飽和食塩水50mlを加え、クロロホルム150mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、得られた固体をTHF20mlに溶解させた。その溶液にメタノール200mlを加えて結晶を析出させた。析出結晶をろ取し、得られた結晶をメタノールで洗浄後、真空乾燥させて、白色固体として中間体T1を1.84g得た(収率71.6%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0546】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):10.1(s,1H)、7.61(d,1H,J=2.8Hz)、7.37(dd,1H,J=2.8Hz,9.0Hz)、7.20(d,1H,J=9.0Hz)、6.94−7.01(m,4H)、6.85−6.91(m,4H)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.12(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.81(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.15(t,4H,J=6.5Hz)、3.93(t,4H,J=6.5Hz)、2.54−2.75(m,4H)、2.24−2.39(m,8H)、1.62−1.81(m,14H)、1.24−1.48(m,34H)
【0547】
ステップ5:化合物31の合成
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、前記ステップ4で合成した中間体T1 1.50g(1.36mmol)、前記実施例4の化合物4合成のステップ1で合成した中間体J 375mg(1.51mmol)、(±)−10−カンファスルホン酸35.1mg(0.151mmol)、THF24ml、及びエタノール6mlを加え、均一な溶液とした。その後、全容を40℃にて5時間攪拌した。反応終了後、反応液を水150mlに投入し、クロロホルム200mlで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=97:3)により精製し、淡黄色固体として化合物31を1.54g得た(収率:84.6%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0548】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.75(d,1H,J=2.0Hz)、7.65−7.71(m,3H)、7.34(ddd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz,8.0Hz)、7.17(ddd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz,8.0Hz)、7.08−7.14(m,2H)、6.95−7.01(m,4H)、6.86−6.91(m,4H)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.12(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.81(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.30(t,2H,J=7.0Hz)、4.15(t,4H,J=7.0Hz)、3.94(t,4H,J=7.0Hz)、2.54−2.73(m,4H)、2.25−2.39(m,8H)、1.63−1.81(m,16H)、1.23−1.44(m,40H)、0.90(t,3H,J=7.0Hz)
【0549】
(実施例45)化合物32の合成
【0550】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0551】
ステップ1:中間体U1の合成
【0552】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0553】
温度計を備えた3口反応器に、窒素気流中、cis−1,4−シクロヘキサンジカルボン酸 15.00g(87.12mmol)とTHF150mlを加えた。そこへ、メタンスルホニルクロリド 5.49g(47.92mmol)を加え、反応器を水浴に浸して反応液内温を15℃とした。さらに、トリエチルアミン 5.07g(50.09mmol)を10分間かけて滴下し、滴下終了後、25℃でさらに2時間攪拌した。得られた反応混合物に、4−(ジメチルアミノ)ピリジン 0.53g(4.36mmol)、4−(6−アクリロイルオキシ−ヘクス−1−イルオキシ)フェノール 11.51g(43.56mmol)を加え、再度反応器を水浴に浸して反応液内温を15℃とし、トリエチルアミン 5.29g(52.27mmol)を10分間かけて滴下した。滴下終了後、全容を25℃でさらに2時間攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水1000mlと飽和食塩水100mlを加え、酢酸エチル400mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(THF:クロロホルム=5:95)により精製することで、白色固体として中間体U1を9.66g、収率53%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0554】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):12.16(s,1H)、6.99(d,2H,J=9.0Hz)、6.92(d,2H,J=9.0Hz)、6.32(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.17(dd,1H,J=10.0Hz,17.5Hz)、5.93(dd,1H,J=1.5Hz,10.0Hz)、4.11(t,2H,J=6.5Hz)、3.94(t,2H,J=6.5Hz)、2.71−2.79(m,1H)、2.41−2.48(m,1H)、1.57−1.91(m,12H)、1.34−1.50(m,4H)
【0555】
ステップ2:中間体V1の合成
【0556】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0557】
温度計を備えた3口反応器に、窒素気流中、前記ステップ1で合成した中間体U1 2.50g(5.97mmol)をTHF30mlに溶解させた。そこへ、メタンスルホニルクロリド 0.70g(6.10mmol)を加え、反応器を水浴に浸して反応液内温を15℃とした。さらに、トリエチルアミン 0.63g(6.22mmol)を5分間かけて滴下し、滴下終了後、25℃でさらに2時間攪拌した。得られた反応混合物に、4−(ジメチルアミノ)ピリジン 0.06g(0.50mmol)、2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド 0.34g(2.49mmol)を加え、再度反応器を水浴に浸して反応液内温を15℃とし、トリエチルアミン 0.60g(5.97mmol)を5分間かけて滴下した。滴下終了後、全容を25℃でさらに2時間攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水200mlと飽和食塩水20mlを加え、クロロホルム100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物にメタノール100mlを加え、不溶分の固体をろ取した。得られた固体をメタノールで洗浄後、真空乾燥させて、白色固体として中間体V1を1.32g、収率56%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0558】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):10.02(s,1H)、7.67(d,1H,J=3.0Hz)、7.55(dd,1H,J=3.0Hz,8.5Hz)、7.39(d,1H,J=8.5Hz)、7.01(d,4H,J=9.0Hz)、6.93(d,4H,J=9.0Hz)、6.31(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.17(dd,2H,J=10.0Hz,17.5Hz)、5.93(dd,2H,J=1.5Hz,10.0Hz)、4.11(t,4H,J=6.5Hz)、3.94(t,4H,J=6.5Hz)、2.78−3.02(m,4H)、1.79−2.05(m,16H)、1.55−1.76(m,8H)、1.33−1.49(m,8H)
【0559】
ステップ3:化合物32の合成
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、前記ステップ2で合成した中間体V1 1.20g(1.28mmol)をTHF30mlに溶解させた。この溶液に、1N塩酸0.26ml(0.26mmol)と前記実施例4の化合物4合成のステップ1で合成した中間体J 0.48g(1.92mmol)を加え、全容を40℃で7時間攪拌した。反応終了後、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮し、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=98:2)により精製することで、淡黄色固体として化合物32を1.23g、収率82%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0560】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.74(d,1H,J=2.5Hz)、7.68(s,1H)、7.64(d,1H,J=8.0Hz)、7.58(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.31(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.05−7.14(m,3H)、6.98(d,2H,J=9.0Hz)、6.96(d,2H,J=9.0Hz)、6.86(d,2H,J=9.0Hz)、6.84(d,2H,J=9.0Hz)、6.39(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.39(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.12(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、6.12(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.81(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.81(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.28(t,2H,J=7.5Hz)、4.17(t,2H,J=6.5Hz)、4.16(t,2H,J=6.5Hz)、3.87−3.96(m,4H)、2.75−2.90(m,4H)、2.08−2.26(m,8H)、1.85−2.03(m,8H)、1.65−1.82(m,10H)、1.24−1.54(m,14H)、0.87(t,3H,J=7.0Hz)
【0561】
(実施例46)化合物33
【0562】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0563】
ステップ1:中間体W1の合成
【0564】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0565】
温度計を備えた3口反応器に、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ1で合成した中間体A 1.50g(3.58mmol)をTHF30mlに溶解させた。次にメタンスルホニルクロリド0.43g(3.76mmol)を加え、反応器を水浴に浸して反応液内温を15℃とした。そこへ、トリエチルアミン 0.40g(3.94mmol)を5分間かけて滴下し、滴下終了後、25℃でさらに2時間攪拌した。得られた反応混合物に、2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド 2.48g(17.92mmol)、及び、4−(ジメチルアミノ)ピリジン0.04g(0.36mmol)を加え、再度反応器を水浴に浸して反応液内温を15℃とし、トリエチルアミン0.44g(4.30mmol)を5分間かけて滴下した。滴下終了後、全容を25℃でさらに2時間攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水300mlと飽和食塩水50mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物にトルエン100mlを加え、不溶分の固体をろ過により除去した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(THF:トルエン=5:95)により精製することで、白色固体として中間体W1を0.80g、収率41%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0566】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):10.91(s,1H)、9.86(s,1H)、7.32(d,1H,J=3.0Hz)、7.25(dd,1H,J=3.0Hz,9.0Hz)、7.01(d,1H,J=9.0Hz)、6.97(d,2H,J=9.0Hz)、6.87(d,2H,J=9.0Hz)、6.40(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.12(dd,1H,J=10.0Hz,17.5Hz)、5.82(dd,1H,J=1.5Hz,10.0Hz)、4.17(t,2H,J=6.5Hz)、3.94(t,2H,J=6.5Hz)、2.53−2.65(m,2H)、2.23−2.35(m,4H)、1.75−1.84(m,2H)、1.62−1.75(m,6H)、1.41−1.55(m,4H)
【0567】
ステップ2:中間体X1の合成
【0568】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0569】
温度計を備えた3口反応器内において、窒素気流中、前記実施例45の化合物32合成のステップ1で合成した中間体U1 0.87g(2.09mmol)をTHF30mlに溶解させた。そこへ、メタンスルホニルクロリド 0.25g(2.16mmol)を加え、反応器を水浴に浸して反応液内温を15℃とし、さらに、トリエチルアミン0.23g(2.23mmol)を5分間かけて滴下した。滴下終了後、全容を25℃でさらに2時間攪拌した。得られた反応混合物に、4−(ジメチルアミノ)ピリジン0.02g(0.14mmol)、前記ステップ1で合成した中間体W1 0.75g(1.39mmol)を加え、再度反応器を水浴に浸して反応液内温を15℃とし、トリエチルアミン0.17g(1.67mmol)を5分間かけて滴下し、滴下終了後、25℃でさらに2時間攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水200mlと飽和食塩水20mlを加え、クロロホルム100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物にメタノール100mlを加え、不溶分の固体をろ取した。得られた固体をメタノールで洗浄後、真空乾燥させて、白色固体として中間体X1を0.98g、収率75%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0570】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):10.09(s,1H)、7.61(d,1H,J=3.0Hz)、7.36(dd,1H,J=3.0Hz,9.0Hz)、7.21(d,1H,J=9.0Hz)、6.97(d,2H,J=9.0Hz)、6.97(d,2H,J=9.0Hz)、6.87(d,2H,J=9.0Hz)、6.87(d,2H,J=9.0Hz)、6.40(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.40(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.12(dd,1H,J=10.0Hz,17.5Hz)、6.12(dd,1H,J=10.0Hz,17.5Hz)、5.82(dd,1H,J=1.5Hz,10.0Hz)、5.82(dd,1H,J=1.5Hz,10.0Hz)、4.17(t,2H,J=6.5Hz)、4.17(t,2H,J=6.5Hz)、3.94(t,2H,J=6.5Hz)、3.94(t,2H,J=6.5Hz)、2.77−2.93(m,2H)、2.52−2.66(m,2H)、2.09−2.37(m,8H)、1.85−2.04(m,4H)、1.58−1.84(m,12H)、1.38−1.56(m,8H)
【0571】
ステップ3:化合物33の合成
温度計を備えた3つ口反応器内において、窒素気流中、前記ステップ2で合成した中間体X1:0.94g(1.00mmol)をTHF15mlに溶解させた。この溶液に、1N塩酸0.20ml(0.20mmol)と前記実施例4の化合物4合成のステップ1で合成した中間体J 0.37g(1.49mmol)を加え、全容を60℃で10時間攪拌した。反応終了後、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮し、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=98:2)により精製することで、淡黄色固体として化合物33を0.92g、収率79%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0572】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.74(d,1H,J=2.5Hz)、7.64−7.71(m,3H)、7.33(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.07−7.19(m,3H)、6.99(d,2H,J=9.0Hz)、6.96(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,2H,J=9.0Hz)、6.87(d,2H,J=9.0Hz)、6.40(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.39(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、6.11(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.81(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.28(t,2H,J=7.5Hz)、4.17(t,2H,J=6.5Hz)、4.16(t,2H,J=6.5Hz)、3.90−3.97(m,4H)、2.80−2.88(m,2H)、2.54−2.71(m,2H)、2.26−2.38(m,4H)、2.09−2.26(m,4H)、1.85−2.03(m,4H)、1.64−1.83(m,14H)、1.24−1.55(m,14H)、0.87(t,3H,J=7.0Hz)
【0573】
〈相転移温度の測定2〉
上記で得た化合物9〜33をそれぞれ10mg計量し、固体状態のままで、ラビング処理を施したポリイミド配向膜付きのガラス基板2枚に挟んだ。この基板をホットプレート上に載せ、40℃から250℃まで昇温した後、再び40℃まで降温した。昇温、降温する際の組織構造の変化を偏光光学顕微鏡で観察した。
測定した相転移温度を下記表3に示す。
【0574】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0575】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0576】
(実施例47、48)
実施例22、23で得た化合物9、10を、それぞれ1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3g、クロロホルム2.26gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物14、15を得た。
【0577】
(実施例49)
実施例24で得た化合物11を1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物16を得た。
【0578】
(実施例50)
実施例25で得た化合物12を1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3g、クロロホルム1.7gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物17を得た。
【0579】
(実施例51)
実施例26で得た化合物13を1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物18を得た。
【0580】
(実施例52)
実施例27で得た化合物14を1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3g、クロロホルム1.7gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物19を得た。
【0581】
(実施例53、54)
実施例28
、29で得た化合物15、16を、それぞれ1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物20、21を得た。
【0582】
(実施例55)
実施例30で得た化合物17を0.5g、実施例4の化合物4を0.5g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、クロロホルム3.26gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物22を得た。
【0583】
(実施例56〜63)
実施例31
〜38で得た化合物18〜25を、それぞれ1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物23〜30を得た。
【0584】
(実施例64)
実施例39で得た化合物26を1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3g、クロロホルム0.7gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物31を得た。
【0585】
(実施例65)
実施例40で得た化合物27を1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物32を得た。
【0586】
(実施例66)
実施例41で得た化合物28を1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3g、クロロホルム0.7gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物33を得た。
【0587】
(実施例67、68)
実施例42、43で得た化合物29、30を、それぞれ1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物34、35を得た。
【0588】
(実施例69)
実施例44で得た化合物31を1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3g、クロロホルム0.7gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物36を得た。
【0589】
(実施例70、71)
実施例44、45で得た化合物32、33を、それぞれ0.3g、実施例4で得た化合物4を0.7g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物37、38をそれぞれ得た。
【0590】
得られた重合性組成物14〜38を、下記の方法にて重合させて高分子を得た。得られた高分子のそれぞれについて、位相差の測定と波長分散の評価を行った。
【0591】
〈位相差の測定と波長分散の評価II〉
(i)重合性組成物による液晶層の形成1
ラビング処理されたポリイミド配向膜の付与された透明ガラス基板に、重合性組成物16〜18、20〜30、32及び34〜38のそれぞれを♯4のワイヤーバーを使用して塗布した。塗膜を、下記表4に示す温度で1分間乾燥した後、表4に示す温度で1分間配向処理し、液晶層を形成した。その後、液晶層の塗布面側から2000mJ/cm
2の紫外線を表4に示す温度下にて照射して重合させ、波長分散測定用の試料とした。
【0592】
(ii)重合性組成物による液晶層の形成2
ラビング処理されたポリイミド配向膜の付与された透明ガラス基板に、重合性組成物14、15、19、31及び33のそれぞれを♯6のワイヤーバーを使用して塗布した。塗膜を、下記表4に示す温度で1分間乾燥した後、表4に示す温度で1分間配向処理し、液晶層を形成した。その後、液晶層の塗布面側から2000mJ/cm
2の紫外線を、表4に示す温度下にて照射して重合させ、波長分散測定用の試料とした。
【0593】
(iii)位相差の測定、波長分散の評価
得られた試料につき、位相差の測定、波長分散の評価を前記と同様の方法で行った。
重合して得られた液晶性高分子膜の膜厚(μm)、波長548.5nmにおける位相差(Re)、α、βの値を、下記表4にまとめて示す。
【0594】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0595】
表4より、本発明に係る化合物9〜33を用いて得られた実施例47〜71の高分子は、光学異方体であることが分かる。また、得られた光学異方体のαは1より小となり、βは1より大か、ほぼ1となり、広帯域性を示す理想的な波長分散性を示した。
【0596】
(実施例72)化合物34
【0597】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0598】
ステップ1:中間体Y1の合成
【0599】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0600】
温度計を備えた4つ口反応器において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール2.50g(15.1mmol)を、DMF20mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム7.38g(22.7mmol)、3−ブロモ−2−メチル−1−プロペン 2.45g(18.2mmol)を加え、全容を25℃で18時間撹拌した。反応終了後、反応液を水200mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20)により精製し、白色固体として中間体Y1を368mg得た(収率:11.1%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0601】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.59(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.52(dd,1H,J=1.5Hz,8.0Hz)、7.26(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,8.0Hz)、7.05(ddd,1H,J=1.5Hz,7.5Hz,8.0Hz)、4.98(s,1H)、4.86(s,1H)、4.29(s,2H)、4.12(s,2H)、1.71(s,3H)
【0602】
ステップ2:化合物34の合成
温度計を備えた4つ口反応器において、窒素気流中、前記ステップ1で合成した中間体Y1 368mg(1.68mmol)及び、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.0g(1.06mmol)を、エタノール3ml及びTHF15mlの混合溶媒に溶解させた。この溶液に、(±)−10−カンファースルホン酸49.2mg(0.21mmol)を加え、全容を40℃で5時間撹拌した。反応終了後、反応液を水150mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=90:10)により精製し、白色固体として化合物34を1.07g得た(収率:88.5%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0603】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.74(d,1H,J=2.5Hz)、7.70(d,1H,J=7.5Hz)、7.67(d,1H,J=8.0Hz)、7.63(s,1H)、7.34(dd,1H,J=7.5Hz,8.0Hz)、7.18(dd,1H,J=7.5Hz,7.5Hz)、7.12(d,1H,J=9.0Hz)、7.10(dd,1H,J=2.5Hz,9.0Hz)、6.99(d,2H,J=9.0Hz)、6.98(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,4H,J=9.0Hz)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.98(s,1H)、4.90(s,2H)、4.83(s,1H)、4.18(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、2.56−2.66(m,4H)、2.31−2.36(m,8H)、1.76−1.82(m,7H)、1.64−1.74(m,12H)、1.40−1.55(m,8H)
【0604】
(実施例73)化合物35
【0605】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0606】
ステップ1:中間体Z1の合成
【0607】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0608】
温度計を備えた4つ口反応器において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール5.00g(30.3mmol)を、DMF50mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム14.8g(45.5mmol)、1−ブロモ−2−メチルプロパン 4.98g(36.4mmol)を加え、全容を25℃で24時間撹拌した。反応終了後、反応液を水200mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=85:15)により精製し、白色固体として中間体Z1を3.28g得た(収率:48.9%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0609】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.60(dd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.52(dd,1H,J=1.0Hz,8.5Hz)、7.27(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,8.5Hz)、7.06(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,7.5Hz)、4.24(s,2H)、3.57(d,2H,J=6.5Hz)、2.14−2.25(triplet of septets,1H,J=6.5Hz,6.5Hz)、1.00(d,6H,J=6.5Hz)
【0610】
ステップ2:化合物35の合成
温度計を備えた4つ口反応器において、窒素気流中、前記ステップ1で合成した中間体Z1 518mg(2.34mmol)及び、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 2.00g(2.12mmol)を、エタノール3ml及びTHF20mlの混合溶媒に溶解させた。この溶液に、(±)−10−カンファースルホン酸54.4mg(0.24mmol)を加え、全容を40℃で7時間撹拌した。反応終了後、反応液を水150mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=90:10)により精製し、白色固体として化合物35を1.83g得た(収率:75.7%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0611】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.76(d,1H,J=2.5Hz)、7.692(s,1H)、7.690(d,1H,J=7.5Hz)、7.66(d,1H,J=8.0Hz)、7.34(dd,1H,J=7.5Hz,8.0Hz)、7.17(dd,1H,J=7.5Hz,7.5Hz)、7.12(d,1H,J=9.0Hz)、7.10(dd,1H,J=2.5Hz,9.0Hz)、6.99(d,2H,J=9.0Hz)、6.98(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,4H,J=9.0Hz)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.16−4.19(m,6H)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、2.59−2.68(m,4H)、2.23−2.35(m,9H)、1.76−1.82(m,4H)、1.66−1.74(m,12H)、1.42−1.54(m,8H)、1.03(d,6H,J=6.5Hz)
【0612】
(実施例74)化合物36
【0613】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
【0614】
ステップ1:中間体A2の合成
【0615】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【0616】
温度計を備えた4つ口反応器において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール2.50g(15.1mmol)をDMF20mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム7.38g(22.7mmol)、2−ブロモメチル−1,4−ベンゾジオキサン 4.17g(18.2mmol)を加え、全容を25℃で6時間撹拌した。反応終了後、反応液を水200mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=70:30)により精製し、白色固体として中間体A2を2.39g得た(収率:53.7%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0617】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.62(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.51(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.28(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,8.0Hz)、7.08(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,8.0Hz)、6.83−6.90(m,4H)、4.72(dddd,1H,J=2.5Hz,3.0Hz,7.0Hz,7.0Hz)、4.64(s,2H)、4.39(dd,1H,J=2.5Hz,12.5Hz)、4.25(dd,1H,J=3.0Hz,15.0Hz)、4.07(dd,1H,J=7.0Hz,12.0Hz)、3.98(dd,1H,J=7.0Hz,15.0Hz)
【0618】
ステップ2:化合物36の合成
温度計を備えた4つ口反応器において、窒素気流中、前記ステップ1で合成した中間体A2 627mg(2.13mmol)及び、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.00g(1.06mmol)を、エタノール3ml及びTHF15mlの混合溶媒に溶解させた。この溶液に、(±)−10−カンファースルホン酸49.2mg(0.21mmol)を加え、全容を40℃で4時間撹拌した。反応終了後、反応液を水150mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=90:10)により精製し、白色固体として化合物36を1.11g得た(収率:84.8%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0619】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.02(s,1H)、7.76(d,1H,J=2.0Hz)、7.71(d,1H,J=7.5Hz)、7.67(d,1H,J=8.0Hz)、7.36(dd,1H,J=7.5Hz,8.0Hz)、7.20(dd,1H,J=7.5Hz,7.5Hz)、7.13(dd,1H,J=2.0Hz,9.0Hz)、7.11(d,1H,J=9.0Hz)、6.99(d,2H,J=9.0Hz)、6.97(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,4H,J=9.0Hz)、6.85−6.87(m,4H)、6.40(dd,2H,J=1.0Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.0Hz,10.5Hz)、4.75(dd,1H,J=6.0Hz,15.0Hz)、4.68(dddd,1H,J=2.0Hz,5.5Hz,6.0Hz,7.0Hz)、4.47(dd,1H,J=2.0Hz,11.5Hz)、4.42(dd,1H,J=5.5Hz,15.0Hz)、4.18(t,4H,J=7.0Hz)、4.08(dd,1H,J=7.5Hz,11.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.0Hz)、2.57−2.68(m,3H)、2.41−2.47(m,1H)、2.24−2.36(m,6H)、2.17−2.20(m,2H)、1.77−1.82(m,4H)、1.69−1.74(m,8H)、1.56−1.65(m,4H)、1.42−1.54(m,8H)
【0620】
(実施例75)化合物37
【0621】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
【0622】
ステップ1:中間体B2の合成
【0623】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【0624】
温度計を備えた4つ口反応器において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール5.00g(30.3mmol)をDMF50mlに溶解した。この溶液に、炭酸セシウム14.8g(45.5mmol)、β−ブロモフェネトール7.30g(36.6mmol)を加え、全容を25℃で24時間撹拌した。反応終了後、反応液を水200mLに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=70:30)により精製し、白色固体として中間体B2を2.26g得た(収率:28.1%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0625】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.61(dd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.53(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.26−7.31(m,3H)、7.07(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,8.0Hz)、6.97(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,7.5Hz)、6.90(dd,2H,J=1.0Hz,8.5Hz)、4.70(s,2H)、4.39(t,2H,J=4.5Hz)、4.23(t,2H,J=4.5Hz)
【0626】
ステップ2:化合物37の合成
温度計を備えた4つ口反応器において、窒素気流中、前記ステップ1で合成した中間体B2 312mg(1.77mmol)及び、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.00g(1.06mmol)を、エタノール3ml及びTHF15mlの混合溶媒に溶解させた。この溶液に、(±)−10−カンファースルホン酸27.1mg(0.12mmol)を加え、全容を40℃で7時間撹拌した。反応終了後、反応液を水150mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=90:10)により精製し、白色固体として化合物37を1.18g得た(収率:92.3%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0627】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.14(s,1H)、7.78(d,1H,J=1.0Hz)、7.70(d,1H,J=8.0Hz)、7.67(d,1H,J=8.0Hz)、7.35(dd,1H,J=7.5Hz,8.0Hz)、7.24−7.27(m,2H)、7.18(dd,1H,J=7.5Hz,8.0Hz)、7.14(dd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.12(d,1H,J=7.5Hz)、6.93−7.00(m,5H)、6.87−6.90(m,6H)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.69(t,2H,J=6.0Hz)、4.36(t,2H,J=6.0Hz)、4.17(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,2H,J=6.5Hz)、3.94(t,2H,J=6.5Hz)、2.56−2.68(m,3H)、2.31−2.39(m,5H)、2.23−2.27(m,2H)、2.11−2.14(m,2H)、1.77−1.85(m,4H)、1.69−1.74(m,8H)、1.42−1.65(m,12H)
【0628】
(実施例76)化合物38
【0629】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0630】
ステップ1:中間体C2の合成
【0631】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0632】
温度計を備えた4つ口反応器において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール2.00g(12.1mmol)を、DMF30mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム7.88g(24.2mmol)、2−ブロモエチルフェニルスルフィド 3.15g(14.5mmol)を加え、全容を25℃で3時間撹拌した。反応終了後、反応液を水200mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出し、酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、黄色固体を得た。この黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=80:20)により精製し、白色固体として中間体C2を1.55g得た(収率:42.5%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0633】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.61(dd,1H,J=1.3Hz,8.0Hz)、7.53(dd,1H,J=1.3Hz,8.0Hz)、7.38−7.43(m,2H)、7.27−7.32(m,3H)、7.21(ddd,1H,J=1.3Hz,8.0Hz,8.0Hz)、7.08(ddd,1H,J=1.3Hz,8.0Hz,8.0Hz)、4.44(s,2H)、4.00(t,2H,J=6.5Hz)、3.36(t,2H,J=6.5Hz)
【0634】
ステップ2:化合物38の合成
温度計を備えた3つ口反応器において、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.50g(1.60mmol)、前記ステップ1で合成した中間体C2 534mg(1.78mmol)、(±)−10−カンファスルホン酸41.4mg(0.178mmol)、THF16ml、及びエタノール4mlを加え、均一な溶液とし、全容を40℃にて5時間撹拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、クロロホルム200mlで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=9:1)により精製し、淡黄色固体として化合物38を1.67g得た(収率:86.9%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0635】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.74(s,1H)、7.65−7.72(m,3H)、7.44−7.49(m,2H)、7.30−7.39(m,3H)、7.23(ddd,1H,J=1.0Hz,7.0Hz,7.0Hz)、7.19(ddd,1H,J=1.0Hz,7.0Hz,7.0Hz)、7.10−7.14(m,2H)、6.96−7.01(m,4H)、6.86−6.91(m,4H)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.22(t,2H,J=8.0Hz)、4.18(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、3.28(t,2H,J=8.0Hz)、2.52−2.73(m,4H)、2.24−2.40(m,8H)、1.62−1.84(m,16H)、1.41−1.56(m,8H)
【0636】
(実施例77)化合物39
【0637】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
【0638】
ステップ1:中間体D2の合成
【0639】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
【0640】
温度計を備えた3つ口反応器において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール2.00g(12.1mmol)をDMF30mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム7.88g(24.2mol)を加えて0℃に冷却し、2−(2−ブロモエチル)−1,3−ジオキサン2.83g(14.5mmol)を5分間かけて滴下し、滴下終了後、反応液を25℃に戻して25時間攪拌した。反応終了後、反応液に水200mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、得られた白色固体をトルエン50mlで洗浄し、真空乾燥することで白色固体として中間体D2を1.45g得た(収率42.9%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0641】
1H−NMR(400MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.59(dd,1H,J=1.3Hz,7.5Hz)、7.52(dd,1H,J=1.3Hz,7.5Hz)、7.27(ddd,1H,J=1.3Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.05(ddd,1H,J=1.3Hz,7.5Hz,7.5Hz)、4.70(t,1H,J=4.5Hz)、4.47(s,2H)、4.00−4.12(m,2H)、3.93(t,2H,J=6.5Hz)、3.68−3.76(m,2H)、1.98−2.11(m,3H)、1.29−1.36(m,1H)
【0642】
ステップ2:化合物39の合成
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.50g(1.60mmol)、前記ステップ1で合成した中間体D2 495mg(1.78mmol)、(±)−10−カンファスルホン酸41.4mg(0.178mmol)、THF16ml、及びエタノール4mlを加え、均一な溶液とし、全容を40℃にて3時間撹拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、クロロホルム200mlで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=92:8)により精製し、淡黄色固体として化合物39を1.61g得た(収率:83.8%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0643】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.79(s,1H)、7.74(d,1H,J=1.5Hz)、7.69(dd,1H,J=1.3Hz,6.5Hz)、7.67(dd,1H,J=1.3Hz,6.5Hz)、7.34(ddd,1H,J=1.3Hz,6.5Hz,6.5Hz)、7.16(ddd,1H,J=1.3Hz,6.5Hz,6.5Hz)、7.08−7.13(m,2H)、6.95−7.01(m,4H)、6.85−6.91(m,4H)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.68(t,1H,J=5.0Hz)、4.41(t,2H,J=7.5Hz)、4.18(t,4H,J=6.5Hz)、4.07−4.14(m,2H)、3.94(t,4H,J=6.5Hz)、3.71−3.79(m,2H)、2.55−2.75(m,4H)、2.25−2.41(m,8H)、2.01−2.15(m,3H)、1.64−1.84(m,16H)、1.41−1.56(m,8H)、1.32−1.38(m,1H)
【0644】
(実施例78)化合物40
【0645】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
【0646】
ステップ1:中間体E2の合成
【0647】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
【0648】
温度計を備えた3つ口反応器において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール2.00g(12.1mmol)をDMF30mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム 7.88g(24.2mol)を加えて0℃に冷却し、2−ブロモメチル1,3−ジオキソラン2.42g(14.5mmol)を5分間かけて滴下し、滴下終了後、全容を25℃で3時間さらに攪拌した。反応終了後、反応液に水200mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=55:45)により精製することで、白色固体として中間体E2を1.31g得た(収率43.1%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0649】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.60(dd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.53(dd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.27(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.06(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,7.5Hz)、5.19(t,1H,J=4.5Hz)、4.63(s,2H)、3.93−4.05(m,4H)、3.86−3.94(m,2H)
【0650】
ステップ2:化合物40の合成
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.50g(1.60mmol)、前記ステップ1で合成した中間体E2 447mg(1.78mmol)、(±)−10−カンファスルホン酸41.4mg(0.178mmol)、THF16ml、及びエタノール4mlを加え、均一な溶液とした。その後、全容を40℃にて5時間撹拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、クロロホルム200mlで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、ロータリーエバポレーターで濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=85:15)により精製し、淡黄色固体として化合物40を1.60g得た(収率:85.7%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0651】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.11(s,1H)、7.76(d,1H,J=1.5Hz)、7.71(dd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.69(dd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.39(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.17(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.09−7.13(m,2H)、6.96−7.01(m,4H)、6.86−6.91(m,4H)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.24(t,1H,J=3.5Hz)、4.57(d,2H,J=3.5Hz)、4.18(t,4H,J=6.5Hz)、3.97−4.01(m,2H)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、3.86−3.90(m,2H)、2.55−2.74(m,4H)、2.25−2.41(m,8H)、1.64−1.84(m,16H)、1.40−1.55(m,8H)
【0652】
(実施例79)化合物41
【0653】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
【0654】
ステップ1:中間体F2の合成
【0655】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
【0656】
温度計を備えた4つ口反応器に、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール2.00g(12.1mmol)をDMF30mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム7.88g(24.2mmol)、2−(ノナフルオロブチル)エチルヨージド 5.00g(14.5mmol)を加え、全容を25℃で20時間撹拌した。反応終了後、反応液を水200mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出し、酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにてろ液から酢酸エチルを減圧留去して、褐色固体を得た。この褐色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)により精製し、白色固体として中間体F2を1.15g得た(収率:22.9%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0657】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.63(dd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.57(dd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.32(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.11(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,7.5Hz)、4.35(s,2H)、4.08(t,2H,J=7.5Hz)、2.56−2.70(m,2H)
【0658】
ステップ2:化合物41の合成
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.35g(1.44mmol)、前記ステップ1で合成した中間体F2 654mg(1.59mmol)、(±)−10−カンファスルホン酸38.4mg(0.165mmol)、THF16ml、及びエタノール4mlを加え、均一な溶液とし、全容を40℃にて5時間撹拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、クロロホルム200mlで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=92:8)により精製し、淡黄色固体として化合物41を1.41g得た(収率:73.6%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0659】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.74−7.78(m,2H)、7.69−7.73(m,2H)、7.38(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.21(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.11−7.17(m,2H)、6.95−7.01(m,4H)、6.85−6.91(m,4H)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.0Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.0Hz)、4.61−4.69(m,2H)、4.18(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、2.52−2.71(m,6H)、2.25−2.40(m,8H)、1.61−1.84(m,16H)、1.41−1.55(m,8H)
【0660】
(実施例80)化合物42
【0661】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
【0662】
ステップ1:中間体G2の合成
【0663】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
【0664】
温度計を備えた3つ口反応器において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール 2.00g(12.11mol)をDMF40mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム7.89g(24.21mol)と3−ブロモプロピオニトリル 1.95g(14.53mmol)とを加え、全容を25℃で15時間攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水500mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物にトルエン20mlを加え0℃に冷却した。析出した結晶をろ取し、真空乾燥させることで、白色固体として中間体G2を1.12g、収率42%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0665】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):7.70(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.42(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.24(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.03(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、5.47(s,2H)、3.99(t,2H,J=6.5Hz)、2.97(t,2H,J=6.5Hz)
【0666】
ステップ2:化合物42の合成
温度計を備えた3つ口反応器において、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.0g(1.06mmol)をTHF30mlに溶解させた。この溶液に、1N塩酸0.44ml(0.44mmol)と前記ステップ1で合成した中間体G2 1.12g(5.13mmol)を加え、全容を60℃で20時間撹拌した。反応終了後、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=40:1)により精製することで、淡黄色固体として化合物42を0.55g、収率91%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0667】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.84(s,1H)、7.66−7.76(m,3H)、7.38(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.22(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.13−7.16(m,2H)、6.99(d,2H,J=9.0Hz)、6.98(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,2H,J=9.0Hz)、6.87(d,2H,J=9.0Hz)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.62(t,2H,J=7.0Hz)、4.17(t,4H,J=6.5Hz)、3.94(t,2H,J=6.5Hz)、3.94(t,2H,J=6.5Hz)、2.85(t,2H,J=7.0Hz)、2.70−2.80(m,1H)、2.54−2.70(m,3H)、2.25−2.41(m,8H)、1.64−1.85(m,16H)、1.41−1.55(m,8H)
【0668】
(実施例81)化合物43
【0669】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0670】
ステップ1:中間体H2の合成
【0671】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
【0672】
温度計を備えた3つ口反応器において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール2.00g(12.11mol)をDMF40mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム7.89g(24.21mol)と3−ブロモブチロニトリル 2.15g(14.53mmol)とを加え、全容を25℃で15時間攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水500mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(THF:トルエン=1:9)により精製することで、白色固体として中間体H2を2.03g、収率72%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0673】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):7.70(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.41(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.24(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.03(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、5.24(s,2H)、4.86−4.96(m,1H)、2.80−2.96(m,2H)、1.27(d,3H,J=6.5Hz)
【0674】
ステップ2:化合物43の合成
温度計を備えた3つ口反応器において、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.0g(1.06mmol)をTHF30mlに溶解させた。この溶液に、1N塩酸0.44ml(0.44mmol)と前記ステップ1で合成した中間体H2 0.74g(3.20mmol)を加え、全容を60℃で15時間撹拌した。反応終了後、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮し、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=40:1)により精製することで、淡黄色固体として化合物43を1.04g、収率85%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0675】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.18(s,1H)、7.65−7.76(m,3H)、7.37(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.21(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.13−7.16(m,2H)、6.98(d,2H,J=9.0Hz)、6.98(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,2H,J=9.0Hz)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.85−4.94(m,1H)、4.17(t,4H,J=6.5Hz)、3.94(t,2H,J=6.5Hz)、3.94(t,2H,J=6.5Hz)、3.28−3.46(m,2H)、2.53−2.80(m,4H)、2.23−2.41(m,8H)、1.64−1.84(m,19H)、1.41−1.55(m,8H)
【0676】
(実施例82)化合物44
【0677】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0678】
ステップ1:中間体I2の合成
【0679】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0680】
温度計を備えた3つ口反応器において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール2.00g(12.11mol)をDMF40mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム7.89g(24.21mol)とプロパルギルブロミド 1.73g(14.53mmol)とを加え、全容を25℃で15時間攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水500mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(THF:トルエン=1:19)により精製することで、淡黄色固体として中間体I2を0.69g、収率28%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0681】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):7.73(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.44(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.26(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.06(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、5.31(s,2H)、4.52(d,2H,J=2.5Hz)、3.35(t,1H,J=2.5Hz)
【0682】
ステップ2:化合物44の合成
温度計を備えた3つ口反応器において、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.0g(1.06mmol)をTHF30mlに溶解させた。この溶液に、1N塩酸0.44ml(0.44mmol)と前記ステップ1で合成した中間体I2 0.64g(3.20mmol)を加え、全容を50℃で15時間撹拌した。反応終了後、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮し、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=40:1)により精製することで、淡黄色固体として化合物44を1.10g、収率92%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0683】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.92(s,1H)、7.67−7.78(m,3H)、7.36(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.20(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.11−7.17(m,2H)、6.99(d,2H,J=9.0Hz)、6.98(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,2H,J=9.0Hz)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.14(d,2H,J=2.0Hz)、4.17(t,4H,J=6.5Hz)、3.94(t,4H,J=6.5Hz)、2.54−2.76(m,4H)、2.24−2.42(m,9H)、1.64−1.84(m,16H)、1.41−1.56(m,8H)
【0684】
(実施例83)化合物45
【0685】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
【0686】
ステップ1:中間体J2の合成
【0687】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
【0688】
温度計を備えた3つ口反応器において、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール 2.00g(12.11mol)をDMF40mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム7.89g(24.21mol)と4−ブロモ−1−ブチン 1.93g(14.53mmol)とを加え、全容を25℃で15時間攪拌した。その後、反応液を60℃に加熱して更に3時間攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水500mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(THF:トルエン=1:19)により精製することで、淡黄色固体として中間体J2を0.98g、収率37%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0689】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):7.68(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.39(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.22(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.01(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、5.33−5.40(m,1H)、5.29(s,2H)、4.91−4.97(m,2H)、4.32−4.37(m,2H)
【0690】
ステップ2:化合物45の合成
温度計を備えた3つ口反応器において、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.0g(1.06mmol)をTHF30mlに溶解させた。この溶液に、1N塩酸0.44ml(0.44mmol)と、前記ステップ1で合成した中間体J2:0.7g(3.20mmol)を加え、全容を50℃で15時間撹拌した。反応終了後、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮し、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=40:1)により精製することで、淡黄色固体として化合物45を1.08g、収率89%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0691】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.76(s,1H)、7.66−7.76(m,3H)、7.35(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.18(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.09−7.13(m,2H)、6.99(d,2H,J=9.0Hz)、6.98(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,4H,J=9.0Hz)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.19−5.27(m,1H)、4.93−4.99(m,2H)、4.83−4.89(m,2H)、4.18(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、2.54−2.74(m,4H)、2.24−2.40(m,8H)、1.63−1.84(m,16H)、1.41−1.56(m,8H)
【0692】
(実施例84)化合物46
【0693】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
【0694】
ステップ1:中間体K2の合成
【0695】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0696】
温度計を備えた3つ口反応器において、窒素気流中、2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド10.0g(72.4mol)をジクロロメタン200mlに溶解させた。この溶液を0℃に冷却し、ジイソプロピルエチルアミン35.06g(0.27mol)を加え、クロロメチルメチルエーテル23.32g(0.29mol)を10分間かけて滴下し、滴下終了後、反応液を25℃にして、同温度で15時間攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水1000mlを加え、ジクロロメタン200mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(THF:トルエン=1:19)により精製することで、無色オイルとして中間体K2を13.26g、収率81%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0697】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):10.46(s,1H)、7.49(d,1H,J=3.0Hz)、7.23(dd,1H,J=3.0Hz,9.0Hz)、7.17(d,1H,J=9.0Hz)、5.25(s,2H)、5.15(s,2H)、3.52(s,3H)、3.47(s,3H)
【0698】
ステップ2:中間体L2の合成
【0699】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0700】
温度計を備えた3つ口反応器において、窒素気流中、前記ステップ1で合成した中間体K2 11.04g(48.8mol)をエタノール400mlに溶解させた。この溶液に、2−ヒドラジノピリジン6.40g(58.56mmol)を加え、全容を25℃で3時間攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水400mlを加え、析出した結晶をろ取し、蒸留水で洗浄後、真空乾燥させることで、淡黄色固体として中間体L2を11.16g、収率72%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0701】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):10.93(s,1H)、8.34(s,1H)、8.07−8.12(m,1H)、7.61−7.67(m,1H)、7.52(d,1H,J=3.0Hz)、7.23(d,1H,J=8.5Hz)、7.09(d,1H,J=9.0Hz)、6.96(dd,1H,J=3.0Hz,9.0Hz)、6.73−6.78(m,1H)、5.20(s,2H)、5.18(s,2H)、3.42(s,3H)、3.40(s,3H)
【0702】
ステップ3:中間体M2の合成
【0703】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【0704】
温度計を備えた3つ口反応器において、窒素気流中、前記ステップ2で合成した中間体L2 10.0g(31.5mol)をTHF300mlに溶解させた。この溶液に、水素化ナトリウム(油性:50〜72%)14.0g(34.7mmol)を30分間かけて添加し、さらに25℃で30分攪拌した。その後、2−クロロベンゾチアゾール5.9g(34.7mmol)を加え、反応液を加熱し還流条件下で8時間攪拌した。その後、反応液に蒸留水2000mlと飽和食塩水500mlを加え、酢酸エチル1000mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(THF:トルエン=1:19)により精製することで、淡黄色固体として中間体M2を8.8g、収率62%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0705】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.69−8.75(m,1H)、8.19(s,1H)、7.99(dt,1H,J=2.0Hz,7.5Hz)、7.71−7.79(m,2H)、7.59−7.67(m,2H)、7.37−7.43(m,1H)、7.28−7.33(m,1H)、7.15−7.21(m,2H)、7.01−7.04(m,1H)、5.22(s,2H)、5.03(s,2H)、3.54(s,3H)、3.36(s,3H)
【0706】
ステップ4:中間体N2の合成
【0707】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0708】
温度計を備えた3つ口反応器において、窒素気流中、前記ステップ3で合成した中間体M2 8.4g(18.7mol)をエタノール300mlに溶解させ、p−トルエンスルホン酸一水和物17.7g(93.2mmol)を加え、全容を25℃で15時間攪拌した。その後、反応液に蒸留水2000mlと飽和食塩水500mlを加え、酢酸エチル1500mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物にメタノール150mlを加えた。不溶分の結晶をろ過によりろ取し、メタノールで洗浄後、真空乾燥させることで、黄色固体として中間体N2を3.1g、収率46%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0709】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):9.28(s,1H)、9.01(s,1H)、8.74−8.78(m,1H)、8.17(dt,1H,J=2.0Hz,7.5Hz)、7.92(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.86(s,1H)、7.72−7.76(m,1H)、7.58−7.63(m,1H)、7.51(d,1H,J=8.0Hz)、7.32(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.25−7.28(m,1H)、7.21(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、6.70−6.72(m,2H)
【0710】
ステップ5:化合物46
温度計を備えた3口反応器において、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ1で合成した中間体A 10.4g(24.8mmol)をTHF150mlに溶解させた。この溶液に、メタンスルホニルクロリド2.9g(25.7mmol)を加え、反応器を水浴に浸して反応液内温を20℃とし、トリエチルアミン2.7g(26.5mmol)を10分間かけて滴下した。滴下終了後、水浴を除去し、全容を25℃で2時間撹拌した。次いで、4−(ジメチルアミノ)ピリジン 0.2g(1.7mmol)、前記ステップ4で合成した中間体N2 3.0g(8.3mmol)を加え、さらに、トリエチルアミン2.5g(24.8mmol)を10分間かけて滴下した。滴下終了後、全容を25℃で2時間撹拌した。反応終了後、反応液に蒸留水2000mlと飽和食塩水500mlを加え、クロロホルム1000mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=25:1)により精製することで、淡黄色固体として化合物46を1.8g、収率19%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0711】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.70−8.74(m,1H)、8.02(dt,1H,J=2.0Hz,7.5Hz)、7.87(s,1H)、7.83(d,1H,J=2.5Hz)、7.74−7.78(m,1H)、7.62−7.67(m,2H)、7.42−7.46(m,1H)、7.34(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.22(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.07−7.15(m,2H)、6.96−7.01(m,4H)、6.90(d,2H,J=9.0Hz)、6.88(d,2H,J=9.0Hz)、6.41(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.41(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.82(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.18(t,2H,J=6.5Hz)、4.18(t,2H,J=6.5Hz)、3.95(t,2H,J=6.5Hz)、3.95(t,2H,J=6.5Hz)、2.56−2.71(m,2H)、2.25−2.50(m,6H)、2.12−2.21(m,2H)、1.93−2.01(m,2H)、1.65−1.85(m,12H)、1.31−1.61(m,12H)
【0712】
(実施例85)化合物47
【0713】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
【0714】
ステップ1:中間体O2の合成
【0715】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
【0716】
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、o−トリルヒドラジン1.68g(10.61mol)とエタノール50mlを加えた。この溶液にトリエチルアミン1.34g(13.26mol)を加え、全容を25℃で10分間攪拌した。得られた混合物に、前記実施例84の化合物46合成のステップ1で合成した中間体K2 2.00g(8.84mol)を加えて、全容を25℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水300mlと飽和食塩水50mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(THF:トルエン=1:25)により精製することで、淡黄色固体として中間体O2を2.81g、収率96%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0717】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.16(s,1H)、7.69(d,1H,J=3.0Hz)、7.57(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.14−7.26(m,2H)、7.03−7.11(m,2H)、6.95(dd,1H,J=3.0Hz,9.0Hz)、6.81(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、5.18(s,2H)、5.18(s,2H)、3.51(s,3H)、3.50(s,3H)、2.24(s,3H)
【0718】
ステップ2:中間体P2の合成
【0719】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0720】
温度計を備えた3つ口反応器において、窒素気流中、前記ステップ1で合成した中間体O2:2.78g(8.42mol)をTHF50mlに溶解させた。この溶液に、水素化ナトリウム(油性:50〜72%)0.54g(13.46mmol)を25℃で15分間かけて添加し、30分攪拌した。その後、2−クロロベンゾチアゾール2.14g(12.62mmol)を加え、反応液を加熱還流条件下で2時間攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水400mlと飽和食塩水50mlを加え、酢酸エチル150mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(THF:トルエン=3:100)により精製することで、淡黄色固体として中間体P2を2.66g、収率68%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0721】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.76(d,1H,J=3.0Hz)、7.72(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.60(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.54(s,1H)、7.41−7.48(m,3H)、7.25−7.34(m,2H)、7.11−7.21(m,1H)、6.95−7.03(m,2H)、5.22(s,2H)、4.98(s,2H)、3.55(s,3H)、3.26(s,3H)、2.16(s,3H)
【0722】
ステップ3:中間体Q2の合成
【0723】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
【0724】
温度計を備えた3つ口反応器において、窒素気流中、前記ステップ2で合成した中間体P2 2.65g(5.72mol)をエタノール80mlに溶解させた。この溶液に、p−トルエンスルホン酸一水和物5.44g(28.58mmol)を加えて15時間攪拌した。反応終了後、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、メタノール40mlを加えた。不溶分の結晶をろ過によりろ取し、メタノールで洗浄後、真空乾燥させることで、黄色固体として中間体Q2を1.88g、収率88%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0725】
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,TMS,δppm):7.90(dd,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.46−7.58(m,5H)、7.39−7.42(m,1H)、7.25−7.33(m,2H)、7.18(dt,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.10−7.15(m,2H)、6.69(s,1H)、6.69(s,1H)、2.29(s,3H)
【0726】
ステップ4:化合物47
温度計を備えた3口反応器において、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ1で合成した中間体A 5.36g(12.78mmol)をTHF60mlに溶解させた。この溶液に、メタンスルホニルクロリド1.52g(13.22mmol)を加え、反応器を水浴に浸して反応液内温を20℃とし、トリエチルアミン1.38g(13.7mmol)を5分間かけて滴下した。次いで水浴を除去し、全容を25℃で2時間撹拌した。さらに、4−(ジメチルアミノ)ピリジン 0.1g(0.82mmol)、前記ステップ3で合成した中間体Q2 1.60g(4.26mmol)を加え、さらにトリエチルアミン1.30g(12.78mmol)を5分間かけて滴下した。滴下終了後、全容を25℃で2時間撹拌した。反応終了後、反応液に蒸留水400mlと飽和食塩水100mlを加え、クロロホルム200mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:THF=40:1)により精製することで、淡黄色固体として化合物47を1.04g、収率21%で得た。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0727】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.84(d,1H,J=3.0Hz)、7.73(dt,1H,J=1.0Hz,8.0Hz)、7.61(d,1H,J=8.0Hz)、7.44−7.52(m,3H)、7.27−7.34(m,2H)、7.15−7.20(m,2H)、7.10(dd,1H,J=3.0Hz,9.0Hz)、7.05(d,1H,J=9.0Hz)、7.01(d,2H,J=9.0Hz)、6.99(d,2H,J=9.0Hz)、6.90(d,2H,J=9.0Hz)、6.89(d,2H,J=9.0Hz)、6.41(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.41(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,1H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.82(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.18(t,2H,J=6.5Hz)、4.18(t,2H,J=6.5Hz)、3.96(t,2H,J=6.5Hz)、3.95(t,2H,J=6.5Hz)、2.56−2.72(m,2H)、2.42−2.51(m,1H)、2.28−2.40(m,5H)、2.14−2.22(m,2H)、2.14(s,3H)、1.65−1.91(m,14H)、1.41−1.57(m,10H)、1.19−1.31(m,2H)
【0728】
〈相転移温度の測定3〉
上記で得た化合物34〜47をそれぞれ10mg計量し、固体状態のままで、ラビング処理を施したポリイミド配向膜付きのガラス基板2枚に挟んだ。この基板をホットプレート上に載せ、40℃から250℃まで昇温した後、再び40℃まで降温した。昇温、降温する際の組織構造の変化を偏光光学顕微鏡で観察した。
測定した相転移温度を下記表5に示す。
【0729】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0730】
(実施例86〜88)
実施例72〜74で得た化合物34〜36を、それぞれ1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物39〜41を得た。
【0731】
(実施例89)
実施例75で得た化合物37を1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、クロロホルム3.0gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物42を得た。
【0732】
(実施例90〜93)
実施例76〜79で得た化合物38〜41を、ぞれぞれ1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物43〜46を得た。
【0733】
(実施例94)
実施例80で得た化合物42を1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、クロロホルム3.0gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物47を得た。
【0734】
(実施例95〜97)
実施例81〜83で得た化合物43〜45を、それぞれ1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物48〜50を得た。
【0735】
(実施例98)
実施例84で得た化合物46を1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、クロロホルム2.3gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物51を得た。
【0736】
(実施例99)
実施例85で得た化合物47を1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物52を得た。
【0737】
〈位相差の測定と波長分散の評価III〉
(i)重合性組成物による液晶層の形成
ラビング処理されたポリイミド配向膜の付与された透明ガラス基板に、重合性組成物39〜52のそれぞれを♯4のワイヤーバーを使用して塗布した。塗膜を、下記表6に示す温度で1分間乾燥した後、表6に示す温度で1分間配向処理し、液晶層を形成した。その後、液晶層の塗布面側から2000mJ/cm
2の紫外線を表6に示す温度下にて照射して重合させ、波長分散測定用の試料とした。
【0738】
(ii)位相差の測定及び波長分散の評価
得られた試料につき、位相差の測定、波長分散の評価を前記と同様の方法で行った。
重合して得られた液晶性高分子膜の膜厚(μm)、波長548.5nmにおける位相差(Re)、α、βの値を、下記表6にまとめて示す。
【0739】
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
【0740】
表6より、本発明に係る化合物34〜47を用いて得られた実施例86〜99の高分子は、光学異方体であることが分かる。また、得られた光学異方体のαは1より小となり、βは1より大か、ほぼ1となり、広帯域性を示す理想的な波長分散性を示した。
【0741】
(実施例100)化合物48の合成
【0742】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
【0743】
ステップ1:中間体R2の合成
【0744】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
【0745】
温度計を備えた4つ口反応器内で、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール 2.00g(12.1mmol)をDMF30mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム 7.88g(24.2mmol)、1−ブロモ−2−ブチン 1.93g(14.5mmol)を加え、全容を25℃で20時間撹拌した。反応終了後、反応液を水200mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにて、ろ液から酢酸エチルを減圧留去して、褐色固体を得た。この褐色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=85:15)により精製し、白色固体として中間体R2を1.25g得た(収率:47.5%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0746】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.63(dd,1H,J=1.3Hz,7.8Hz)、7.58(dd,1H,J=1.3Hz,7.8Hz)、7.29(ddd,1H,J=1.3Hz,7.8Hz,7.8Hz)、7.10(ddd,1H,J=1.3Hz,7.8Hz,7.8Hz)、4.56(q,2H,J=2.5Hz)、4.36(s,2H)、1.84(t,3H,J=2.5Hz)
【0747】
ステップ2:化合物48の合成
温度計を備えた3つ口反応器内で、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.50g(1.60mmol)、前記ステップ1で合成した中間体R2 387mg(1.78mmol)、(±)−10−カンファスルホン酸41.4mg(0.165mmol)、THF16ml、及びエタノール4mlを加え、均一な溶液とした。その後、全容を40℃にて5時間撹拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、クロロホルム200mlで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=9:1)により精製し、淡黄色固体として化合物48を1.54g得た(収率:84.9%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0748】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.90(s,1H)、7.78(d,1H,J=1.3Hz)、7.67−7.73(m,2H)、7.35(ddd,1H,J=1.3Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.18(ddd,1H,J=1.3Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.09−7.15(m,2H)、6.95−7.01(m,4H)、6.85−6.91(m,4H)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.0Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.0Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.06(d,2H,J=2.0Hz)、4.18(t,4H,J=6.0Hz)、3.95(t,4H,J=6.0Hz)、2.55−2.76(m,4H)、2.26−2.43(m,8H)、1.64−1.83(m,19H)、1.41−1.55(m,8H)
【0749】
(実施例101)化合物49の合成
【0750】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
【0751】
ステップ1:中間体S2の合成
【0752】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
【0753】
温度計を備えた3つ口反応器内で、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール 2.00g(12.1mmol)をDMF30mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム 7.88g(24.2mol)を加えて0℃に冷却し、10−クロロ−3−デシン 2.50g(14.5mmol)を5分間かけて滴下した。滴下終了後、全容を25℃で5時間攪拌した。反応終了後、反応液を水200mlに投入し、酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ロータリーエバポレーターにて、ろ液から酢酸エチルを減圧留去して、褐色固体を得た。この褐色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=85:15)により精製し、白色固体として中間体S2を1.51g得た(収率:41.4%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0754】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.60(dd,1H,J=1.5Hz,7.5Hz)、7.53(dd,1H,J=1.5Hz,7.5Hz)、7.28(ddd,1H,J=1.5Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.06(ddd,1H,J=1.5Hz,7.5Hz,7.5Hz)、4.23(s,2H)、3.75(t,2H,J=7.5Hz)、2.09−2.21(m,4H)、1.75(tt,2H,J=7.5Hz,7.5Hz)、1.35−1.54(m,6H)、1.11(t,3H,J=7.5Hz)
【0755】
ステップ2:化合物49の合成
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.50g(1.60mmol)、前記ステップ1で合成した中間体S2 534mg(1.78mmol)、(±)−10−カンファスルホン酸41.4mg(0.178mmol)、THF16ml、及びエタノール4mlを加え、均一な溶液とした。その後、全容を40℃にて3時間撹拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、クロロホルム200mlで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=92:8)により精製し、淡黄色固体として化合物49を1.62g得た(収率:83.8%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0756】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.75(d,1H,J=1.5Hz)、7.65−7.71(m,3H)、7.34(ddd,1H,J=1.5Hz,7.8Hz,7.8Hz)、7.17(ddd,1H,J=1.5Hz,7.8Hz,7.8Hz)、7.08−7.14(m,2H)、6.95−7.01(m,4H)、6.85−6.91(m,4H)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.31(t,2H,J=7.5Hz)、4.18(t,4H,J=6.5Hz)、3.94(t,4H,J=6.5Hz)、2.54−2.74(m,4H)、2.25−2.40(m,8H)、2.09−2.19(m,4H)、1.63−1.85(m,18H)、1.38−1.55(m,14H)、1.09(t,3H,J=7.5Hz)
【0757】
(実施例102)化合物50の合成
【0758】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
【0759】
ステップ1:中間体T2の合成
【0760】
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
【0761】
温度計を備えた3つ口反応器内で、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール 3.00g(18.2mmol)をDMF40mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム 11.9g(36.4mol)を加えて0℃に冷却し、クロロメチルフェニルスルホン 4.15g(21.8mmol)を5分間かけて滴下した。滴下終了後、全容を25℃で6時間攪拌した。反応終了後、反応液に水300mlを加え、酢酸エチル200mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=75:25)により精製することで、白色固体として中間体T2を1.81g得た(収率31.2%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0762】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.85−7.90(m,2H)、7.55(dd,1H,J=1.5Hz,7.3Hz)、7.32−7.43(m,3H)、7.13−7.21(m,2H)、7.05(ddd,1H,J=1.5Hz,7.3Hz,7.3Hz)、5.25(s,2H)、4.99(s,2H)
【0763】
ステップ2:化合物50の合成
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.50g(1.60mmol)、前記ステップ1で合成した中間体T2 567mg(1.78mmol)、(±)−10−カンファスルホン酸41.4mg(0.178mmol)、THF16ml、及びエタノール4mlを加え、均一な溶液とした。その後、全容を40℃にて5時間撹拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、クロロホルム200mlで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=9:1)により精製し、淡黄色固体として化合物50を1.53g得た(収率:77.3%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0764】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.50(s,1H)、7.87−7.95(m,2H)、7.72(d,1H,J=1.3Hz)、7.61(d,1H,J=7.5Hz)、7.33−7.45(m,4H)、7.27(ddd,1H,J=1.3Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.16−7.20(m,2H)、7.15(ddd,1H,J=1.3Hz,7.5Hz,7.5Hz)、6.94−7.01(m,4H)、6.84−6.91(m,4H)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.12(dd,2H,J=10.0Hz,17.5Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.0Hz)、5.61(s,2H)、4.17(t,4H,J=6.5Hz)、3.94(t,4H,J=6.5Hz)、2.73−2.86(m,1H)、2.54−2.71(m,3H)、2.40−2.49(m,2H)、2.29−2.39(m,6H)、1.62−1.84(m,16H)、1.40−1.54(m,8H)
【0765】
(実施例103)化合物51の合成
【0766】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
【0767】
ステップ1:中間体U2の合成
【0768】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【0769】
温度計を備えた3つ口反応器内で、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール 3.00g(18.2mmol)をDMF40mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム 11.9g(36.4mol)を加えて0℃に冷却し、フェナシルブロミド 4.34g(21.8mmol)を5分間かけて滴下した。滴下終了後、全容を25℃で5時間攪拌した。反応終了後、反応液に水250mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=75:25)により精製することで、白色固体として中間体U2を1.79g得た(収率34.7%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0770】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.99(dd,2H,J=1.3Hz,7.5Hz)、7.59−7.66(m,2H)、7.44−7.53(m,3H)、7.25(ddd,1H,J=1.3Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.08(ddd,1H,J=1.3Hz,7.5Hz,7.5Hz)、5.31(s,2H)、4.65(s,2H)
【0771】
ステップ2:化合物51の合成
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.50g(1.60mmol)、前記ステップ1で合成した中間体U2 504mg(1.78mmol)、(±)−10−カンファスルホン酸41.4mg(0.178mmol)、THF16ml、及びエタノール4mlを加え、均一な溶液とした。その後、全容を40℃にて5時間撹拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、クロロホルム200mlで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=85:15)により精製し、淡黄色固体として化合物51を1.59g得た(収率:82.9%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0772】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):8.12(dd,2H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.76(d,1H,J=2.5Hz)、7.72(dd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz)、7.60−7.69(m,2H)、7.53−7.59(m,2H)、7.42(s,1H)、7.34(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.19(ddd,1H,J=1.0Hz,7.5Hz,7.5Hz)、7.06−7.12(m,2H)、6.95−7.01(m,4H)、6.86−6.93(m,4H)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.5Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.5Hz)、5.83(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、5.82(s,2H)、4.18(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、2.55−2.72(m,2H)、2.20−2.42(m,6H)、1.87−2.09(m,4H)、1.64−1.85(m,12H)、1.32−1.56(m,12H)
【0773】
(実施例104)化合物52の合成
【0774】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
【0775】
ステップ1:中間体V2の合成
【0776】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
【0777】
温度計を備えた3つ口反応器内で、窒素気流中、2−ヒドラジノベンゾチアゾール 3.00g(18.2mmol)をDMF30mlに溶解させた。この溶液に、炭酸セシウム 11.9g(36.4mol)を加えて0℃に冷却し、2−フェニルエチルブロミド 4.03g(21.8mmol)を5分間かけて滴下した。滴下終了後、全容を25℃で25時間攪拌した。反応終了後、反応液に水250mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=78:22)により精製することで、白色固体として中間体V2を2.10g得た(収率42.9%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0778】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.60(dd,1H,J=1.3Hz,7.8Hz)、7.56(dd,1H,J=1.3Hz,7.8Hz)、7.20−7.36(m,6H)、7.07(ddd,1H,J=1.3Hz,7.8Hz,7.8Hz)、4.05(s,2H)、4.01(t,2H,J=7.3Hz)、3.07(t,2H,J=7.3Hz)
【0779】
ステップ2:化合物52の合成
温度計を備えた3つ口反応器に、窒素気流中、実施例1の化合物1合成のステップ2で合成した中間体B 1.50g(1.60mmol)、前記ステップ1で合成した中間体V2 477mg(1.78mmol)、(±)−10−カンファスルホン酸41.4mg(0.178mmol)、THF16ml、及びエタノール4mlを加え、均一な溶液とした。その後、全容を40℃にて5時間撹拌した。反応終了後、反応液を水100mlに投入し、クロロホルム200mlで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ別した。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=92:8)により精製し、淡黄色固体として化合物52を1.56g得た(収率:82.3%)。
目的物の構造は
1H−NMRで同定した。
【0780】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3,TMS,δppm):7.76(d,1H,J=1.5Hz)、7.68−7.73(m,3H)、7.29−7.39(m,5H)、7.22−7.26(m,1H)、7.19(ddd,1H,J=1.5Hz,8.5Hz,8.5Hz)、7.08−7.14(m,2H)、6.95−7.02(m,4H)、6.86−6.92(m,4H)、6.40(dd,2H,J=1.5Hz,17.0Hz)、6.13(dd,2H,J=10.5Hz,17.0Hz)、5.82(dd,2H,J=1.5Hz,10.5Hz)、4.54(t,2H,J=5.5Hz)、4.18(t,4H,J=6.5Hz)、3.95(t,4H,J=6.5Hz)、3.06(t,2H,J=5.5Hz)、2.56−2.71(m,3H)、2.42−2.53(m,1H)、2.13−2.40(m,8H)、1.59−1.84(m,16H)、1.41−1.56(m,8H)
【0781】
〈相転移温度の測定4〉
化合物48〜52をそれぞれ10mg計量し、固体状態のままで、ラビング処理を施したポリイミド配向膜付きのガラス基板2枚に挟んだ。この基板をホットプレート上に載せ、40℃から250℃まで昇温した後、再び40℃まで降温した。昇温、降温する際の組織構造の変化を偏光光学顕微鏡で観察した。
測定した相転移温度を下記表7に示す。
【0782】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0783】
(実施例105〜109)
実施例100〜104で得た化合物48〜52をそれぞれ1.0g、光重合開始剤Aを30mg、界面活性剤Aの1%シクロペンタノン溶液100mgを、シクロペンタノン2.3gに溶解させた。この溶液を0.45μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターでろ過し、重合性組成物53〜57を得た。
【0784】
〈位相差の測定と波長分散の評価IV〉
(i)重合性組成物による液晶層の形成
ラビング処理されたポリイミド配向膜の付与された透明ガラス基板に、重合性組成物53〜57のそれぞれを♯4のワイヤーバーを使用して塗布した。塗膜を、下記表8に示す温度で1分間乾燥した後、表8に示す温度で1分間配向処理し、液晶層を形成した。その後、液晶層の塗布面側から2000mJ/cm
2の紫外線を表8に示す温度下にて照射して重合させ、波長分散測定用の試料とした。
【0785】
(ii)位相差の測定、波長分散の評価
得られた試料につき、位相差の測定、波長分散の評価を前記と同様の方法で行った。
重合して得られた液晶性高分子膜の膜厚(μm)、波長548.5nmにおける位相差(Re)、α、βの値を、下記表8にまとめて示す。
【0786】
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【0787】
表8より、本発明に係る化合物48〜52を用いて得られた実施例105〜109の高分子は、光学異方体であることが分かる。また、得られた光学異方体のαは1より小となり、βは1より大となり、広帯域性を示す理想的な波長分散性を示した。
【0788】
(実施例110)
実施例4で得た化合物4を19.3部、光重合開始剤B(BASFジャパン社製、イルガキュアー379)を0.6部、界面活性剤B(AGCセイミケミカル社製、サーフロンS−420)の1%シクロペンタノン溶液5.8部を、シクロペンタノン74.2部に溶解し、0.6μmの細孔径を有するディスポーサブルフィルターで濾過して、重合性組成物58を得た。
【0789】
(実施例111)
実施例110において、実施例4で得た化合物4の代わりに、実施例26で得た化合物13を用いたほかは、実施例110と同様にして重合性組成物59を得た。
【0790】
(実施例112)
実施例110において、実施例4で得た化合物4の代わりに、実施例35で得た化合物22を用いたほかは、実施例110と同様にして重合性組成物60を得た。
【0791】
(比較例3)
実施例110において、実施例4で得た化合物4の代わりに、合成例1で得た化合物Aを用いたほかは、実施例110と同様にして重合性組成物61を得た。
【0792】
〈位相差の測定と反射輝度の評価〉
得られた重合性組成物58〜61を、下記の方法で重合させて高分子を得た。得られた高分子のそれぞれについて、位相差の測定と反射輝度の評価を行った。
【0793】
(位相差板の製造)
支持体(日本ゼオン社製、ゼオノアフィルム、商品名「ZF16」)の一方の面を、ラビングすることにより配向処理を行なった。かかる面上に、上記で得た重合性組成物58〜61のそれぞれを、スピンコーターで乾燥膜厚がそれぞれ2.5μm、1.9μm、1.9μm及び1.4μmになるように塗布した。オーブンにて130℃(重合性組成物60については、105℃)で2分間加熱することにより、重合性組成物の層を乾燥させた。これにより、支持体、及びその上に形成された乾燥した重合性組成物の層からなる複層物を得た。
【0794】
次に、当該複層物にメタルハライドランプを用いて紫外線を照射し、重合性化合物を重合させた。紫外線の照射量は、照度16mW/cm
2で露光量を100mJ/cm
2とした。これにより、支持体、及びその上に設けられた光学異方体層からなる位相差板を得た。得られた光学異方体層の膜厚は、それぞれ2.5μm、1.9μm、1.9μm及び1.4μmであった。
【0795】
得られた位相差板について、位相差解析装置(AXOMETRICS社製、製品名:AxoScan)を用いて、波長λ=550nmにおける位相差Re(550)を測定した。その結果を表9に示す。
【0796】
(円偏光板の製造)
得られた位相差板と直線偏光板(SANRITZ社製、製品名:HLC2−5618)を、光学用透明粘着材(日東電工社製、商品名:LUCIACS)で貼り合わせることにより、円偏光板を作製した。このとき、直線偏光板の吸収軸方向と位相差板の遅層軸方向(ラビング方向と平行方向)との相対角を45°とした。
【0797】
(円偏光板の反射輝度の算出)
得られた円偏光板の位相差板側に、前記光学用透明粘着材を用いてアルミニウム蒸着PETフィルム(東レフィルム加工社製、商品名:メタルミーTS#50)を貼り合わせて、測定用の試料を作製した。この試料の5°反射における反射スペクトルを分光光度計(日本分光社製、商品名:V7200)により測定した。測定波長は380nm〜780nmである。
【0798】
得られた反射スペクトルに等色関数y(λ)を掛け合わせ積分することにより、反射輝度Yを算出した。このとき、基準となる白色光源にはD65光源を想定した。その結果を表9に示す。
【0799】
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
【0800】
表9の結果から、実施例110〜112で得られた円偏光板の反射輝度は、比較例3のものに比して低くなっており、優れた円偏光板であることが分かる。