(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5972243
(24)【登録日】2016年7月22日
(45)【発行日】2016年8月17日
(54)【発明の名称】ロータリーキルン出口の鉄皮構造及び鉄皮の改修時期の判断方法
(51)【国際特許分類】
F27B 7/33 20060101AFI20160804BHJP
F27D 1/00 20060101ALI20160804BHJP
F23G 5/20 20060101ALI20160804BHJP
【FI】
F27B7/33
F27D1/00 D
F23G5/20 A
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-203803(P2013-203803)
(22)【出願日】2013年9月30日
(65)【公開番号】特開2015-68579(P2015-68579A)
(43)【公開日】2015年4月13日
【審査請求日】2015年3月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】502362758
【氏名又は名称】JX金属株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110722
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 誠一
(72)【発明者】
【氏名】生田 有一
(72)【発明者】
【氏名】小泉 達也
(72)【発明者】
【氏名】中堀 賢機
【審査官】
田口 裕健
(56)【参考文献】
【文献】
実公平02−028389(JP,Y2)
【文献】
特開2009−222288(JP,A)
【文献】
特公昭57−007349(JP,B2)
【文献】
特開2012−211755(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F27B 7/00−7/42
F27D 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状の鉄皮本体の内側に耐火物をライニングしてなる回転炉を備えたロータリーキルンの出口側がストーカ炉等の燃焼炉内に位置するようにして配置されているロータリーキルン出口の鉄皮構造において、
前記鉄皮本体の出口側の端部を前記燃焼炉内に至らない場所に位置させ、
前記鉄皮本体の内側に当該鉄皮本体の出口側端部から前記燃焼炉内に位置するように延伸して継手鉄皮を取り付け、操業時における熱負荷によって前記継手鉄皮側が溶損することで前記鉄皮本体を熱負荷から保護し、当該鉄皮本体を当初の形状のまま保持することにより新たな継手鉄皮の交換を容易にしたことを特徴とするロータリーキルン出口の鉄皮構造。
【請求項2】
請求項1に記載のロータリーキルン出口の鉄皮構造において、
前記継手鉄皮は、円周方向で複数に分割して構成され、互いに隣り合う継手鉄皮との間に膨張代となる隙間を設けて前記鉄皮本体に取り付けられていることを特徴とするロータリーキルン出口の鉄皮構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のロータリーキルン出口の鉄皮構造において、
前記継手鉄皮は、鉄皮固定用ボルトによって前記鉄皮本体へ固定されていることを特徴とするロータリーキルン出口の鉄皮構造。
【請求項4】
円筒状の鉄皮本体の内側に耐火物をライニングしてなる回転炉を備えたロータリーキルンの出口側がストーカ炉等の燃焼炉内に位置するようにして配置されているロータリーキルン出口の鉄皮の改修時期の判断方法であって、
前記鉄皮本体の出口側の端部を前記燃焼炉内に至らない場所に位置させ、そして、前記鉄皮本体の内側に出口側端部から前記燃焼炉内に位置するように延伸し、且つ、円周方向で複数に分割して構成された継手鉄皮を互いに隣り合う継手鉄皮との間に膨張代となる隙間を設けて複数の鉄皮固定用ボルトによって前記鉄皮本体に取り付け、前記鉄皮固定用ボルトは、少なくとも出口側端から異なる距離に複数配置することにより、前記出口側端から何番目の前記鉄皮固定用ボルトが脱落したかによって改修時期を判断することを特徴とするロータリーキルン出口側の鉄皮の改修時期の判断方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータリーキルン出口の鉄皮構造及び鉄皮の改修時期の判断方
法に関し、さらに詳しくは、ロータリーキルン出口の鉄皮の先端側を亀裂や割れを発生させることなく、且つ、容易に交換ができると共に、鉄皮の改修時期を知ることができるロータリーキルン出口の鉄皮構造及び鉄皮の改修時期の判断方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ロータリーキルンとストーカ炉を組み合わせた燃焼処理炉が知られている。そのような構造を備えた焼却処理炉として、例えば、特許文献1に示す焼却処理装置がある。特許文献1に開示された焼却処理装置1は、
図3に示すように、被処理物を加熱することにより熱分解させてガス化する第一の燃焼炉である回転ドラム11を備えたロータリーキルン10と、ロータリーキルン10の下流側に連設された第二の燃焼炉であるストーカ炉21aと、ストーカ炉21aで発生した燃焼排ガスを完全燃焼させる2次燃焼炉21bと、2次燃焼炉21bで発生した排ガスを急冷する急冷塔40を備えて構成されており、2次燃焼炉で発生した排ガスは2次燃焼炉21bの頂部に設けられた煙道31を介して冷却塔40へ導入されて冷却されるようになっている。尚、ロータリーキルン10とストーカ炉21aとの連結部分はシール材16によってシールされている。
【0003】
このような焼却処理装置1におけるロータリーキルン10の出口13側は、
図4(a)に示すように、円筒状に形成された鉄皮17の内側に耐熱レンガ等からなる耐火物18をライニングして形成されている。尚、符号19は耐火物18を固定するためのアンカーである。そして、ロータリーキルン10の出口13側は、ストーカ炉21a内に位置するようにして配置されており、操業時には1,000℃を超えるような高温に晒されている。そのため、ストーカ炉21a内に位置するロータリーキルン10の出口側の鉄皮17及び耐火物18は高温による熱膨張によって亀裂や割れ、さらには減損等の損傷が発生する。このような損傷が進行すると、
図4(b)に示すように、ロータリーキルン10の出口側とストーカ炉21aとの間に隙間が生じ、本来ストーカ炉21a内に送り出されるべき原料が炉外へこぼれ落ちることから操業停止となる。そのため、ロータリーキルン10の出口側の鉄皮17及び耐火物18は定期的な更新が必要とされていた。ロータリーキルンの出口側の構造としては、例えば、特許文献2、3がある。
【0004】
【特許文献1】特開2009−222288号公報
【特許文献2】特開2011−208851号公報
【特許文献3】特開2001−235127号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のロータリーキルンの出口の補修は、健全な状態の鉄皮のところで切断し、新たな鉄皮を溶接し、アンカー溶接を行い、さらに耐火物の施工を行っていた。そのため、工事期間は少なくとも約3週間の長期間を要することとなり、その間操業を停止しなければならないという問題があった。
【0006】
また、鉄皮には熱膨張による亀裂や割れが入るため耐火物の脱落を促進させるという問題があった。さらに、鉄皮は常に損傷し続けるため更新時期の見極めが難しいという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、ロータリーキルンの出口側の先端を交換が容易な構造とすることによって鉄皮の更新の作業期間を短縮することが可能なロータリーキルン出口の鉄皮構造を提供することを目的とする。
また、本発明は、熱負荷によって鉄皮に亀裂や割れが入らないロータリーキルン出口の鉄皮構造を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、鉄皮の改修時期を簡単に見極めることが可能なロータリーキルン出口の鉄皮の改修時期の判断方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために請求項1に記載の本発明は、
円筒状の鉄皮本体の内側に耐火物をライニングしてなる回転炉を備えたロータリーキルンの出口側がストーカ炉等の燃焼炉内に位置するようにして配置されているロータリーキルン出口の鉄皮構造において、鉄皮本体の出口側の端部を燃焼炉内に至らない場所に位置させ、
鉄皮本体の内側に
鉄皮本体の出口側端部から
燃焼炉内に位置するように延伸して継手鉄皮を取り付け、
操業時における熱負荷によって継手鉄皮側が溶損することで鉄皮本体を熱負荷から保護し、鉄皮本体を当初の形状のまま保持することにより新たな継手鉄皮の交換を容易にしたことを特徴とする。
【0009】
上記課題を解決するために請求項2に記載の本発明は、請求項
1に記載のロータリーキルン出口の鉄皮構造において、継手鉄皮は、円周方向で複数に分割して構成され、互いに隣り合う継手鉄皮との間に膨張代となる隙間を設けて鉄皮本体に取り付けられていることを特徴とする。
【0010】
上記課題を解決するために請求項3に記載の本発明は、請求項
1又は2に記載のロータリーキルン出口の鉄皮構造において、継手鉄皮は、鉄皮固定用ボルトによって鉄皮本体へ固定されていることを特徴とする。
【0011】
上記課題を解決するために請求項4に記載の本発明は、
円筒状の鉄皮本体の内側に耐火物をライニングしてなる回転炉を備えたロータリーキルンの出口側がストーカ炉等の燃焼炉内に位置するようにして配置されているロータリーキルン
出口の鉄皮の改修時期の判断方法であって、
前記鉄皮本体の出口側の端部を前記燃焼炉内に至らない場所に位置させ、そして、前記鉄皮本体の内側に出口側端部から
前記燃焼炉内に位置するように延伸し、且つ、円周方向で複数に分割して構成された継手鉄皮
を互いに隣り合う継手鉄皮との間に膨張代となる隙間を設けて複数の鉄皮固定用ボルトによって前記鉄皮本体に取り付け、前記鉄皮固定用ボルトは、少なくとも出口側端から異なる距離に
複数配置することにより、
前記出口側端から何番目の前記鉄皮固定用ボルトが脱落したかによって改修時期を判断することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るロータリーキルン出口の鉄皮構造によれば、ロータリーキルンの回転炉を形成する円筒状の鉄皮本体の内側に出口側端部から延伸するようにして継手鉄皮を取り付ける構造としたことにより、鉄皮の先端側を消耗品扱いとして容易に交換ができるという効果がある。
【0014】
また、本発明に係るロータリーキルン出口の鉄皮構造によれば、ロータリーキルンとストーカ炉等の燃焼炉を組み合わせた燃焼処理装置の場合、継手鉄皮を鉄皮本体の内側に位置するようにして配置したので継手鉄皮を先に溶損させて、その外側に配置されている鉄皮本体は溶損から保護されるという効果がある。そして、鉄皮固定用ボルトの溶損により鉄皮固定用ボルトが外れた場合でも鉄皮本体側に形成されたボルト孔は守られているのでこのボルト孔を再使用して更新作業を行うことができるという効果がある。
【0015】
また、本発明に係るロータリーキルン出口の鉄皮構造によれば、一番熱負荷がかかる鉄皮の先端部分を分割構造とし、互いに隣り合う継手鉄皮との間に膨張代を設けたので鉄皮に亀裂や割れが生じることがないという効果がある。
【0016】
また、本発明に係る鉄皮の改修時期の判断方法によれば、鉄皮固定用ボルトの溶損により鉄皮固定用ボルトが外れることで改修時期の判断が明確になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】(a)は本発明に係るロータリーキルン出口の鉄皮構造の一実施形態の説明図、(b)は継手鉄皮の溶損状態を示す説明図である。
【
図3】ロータリーキルンと燃焼炉を組み合わせた従来の焼却処理装置の構成図である。
【
図4】(a)は従来のロータリーキルン出口の鉄皮構造の側面断面の説明図、(b)はその溶損状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係るロータリーキルン出口の鉄皮構造及び鉄皮の改修時期の判断方法の好ましい一実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1(a)は本発明に係るロータリーキルン出口の鉄皮構造の一実施形態の説明図、
図1(b)は継手鉄皮の溶損状態を示す説明図である。
図1(a)に示すように、ロータリーキルン10は、回転炉11を形成する円筒形状の鉄皮本体17を備えており、鉄皮本体17の内側にはアンカー19を介在させた状態で耐熱レンガ等の耐火物18が複数ライニングされている。そして、鉄皮本体17の出口側の端部には鉄皮本体17の出口側端部から延伸するようにして継手鉄皮3が複数の鉄皮固定用ボルト4,4によって取り付けられている。継手鉄皮3は、例えば、耐熱性を有するステンレス鋼であるSUS301S等を使用することができる。
【0019】
本実施形態においてロータリーキルン10の出口側はストーカ炉等の燃焼炉21aの炉内に位置するようにして配置されているが、鉄皮本体17の先端は少なくとも燃焼炉21aの炉内に至らない場所に位置するようにして配置されている。すなわち、鉄皮本体17に取り付けられた継手鉄皮3は燃焼炉21aの炉内に位置するように形成されている。また、継手鉄皮3は鉄皮本体17の内側に位置するようにして鉄皮本体17に取り付けられる。回転炉11と燃焼炉21aとの継ぎ目にはシール材16が介在されている。尚、符号28は燃焼炉21a内にライニングされた耐火物であり、符号29はそのアンカーである。もちろん、ロータリーキルン10がストーカ炉21aと組み合わされていない場合であっても適用することができる。
【0020】
継手鉄皮3の鉄皮本体17への取り付けは、鉄皮本体17の出口端部近傍に穿設されたボルト孔4a(
図1b参照)から挿入された鉄皮固定用ボルト4をナット5によって締着することによって行われている。鉄皮固定用ボルト4は
図1(a)に示すように、少なくともロータリーキルン10の出口側端から異なる距離に複数配置されている。また、継手鉄皮3を鉄皮本体17の内側に位置するようにして配置しているので燃焼炉21b内の高熱によって継手鉄皮3側が溶損することになり、継手鉄皮3の外周に位置する鉄皮本体17は溶損を免れることになる。すなわち、
図1(b)に示すように、鉄皮固定用ボルト4を固定しているナット5が溶損により消失して鉄皮固定用ボルト4が外れた場合でも鉄皮本体17は溶損せずに守られ、その結果、ボルト孔4もそのままの状態で維持されることになる。従って、このボルト孔4aを再度利用して新たな継手鉄皮3を取り付ける更新作業を行うことが可能となる。そして、鉄皮固定用ボルト4は少なくともロータリーキルン10の出口側端から異なる距離に複数配置しているので、例えば、予め一番出口端に近い鉄皮固定用ボルト4が脱落した場合には継手鉄皮3を改修することにしておけば継手鉄皮3の改修時期を的確に判断することができる。
【0021】
継手鉄皮3は、
図2に示すように、円形状に形成された回転炉11の出口側開口部の円周方向で複数に分割して形成されており、互いに隣り合う継手鉄皮3,3との間には加熱による熱膨張を許容する膨張代となる隙間7,7を設けて鉄皮本体3に取り付けられている。これにより、継手鉄皮3は、熱膨張に伴う亀裂や割れの発生を防止することができる。尚、継手鉄皮3をいくつに分割するかは回転炉11の出口の直径や更新作業の手間などにより、適宜決定される。本実施形態では継手鉄皮3は30個に分割している。そして、各継手鉄皮3にはボルト孔4aが複数設けられており、少なくともロータリーキルン10の出口側端から異なる距離に配置している。図示された実施形態では、出口側から略等距離の位置に2つ、それよりも遠い位置に1つの合計で3つのボルト孔4aが設けられている。
【0022】
次に、本発明に係るロータリーキルン出口の鉄皮構造の更新について説明する。当初は、
図1(a)に示すように、鉄皮本体17に取り付けられた継手鉄皮3は燃焼炉21aの炉内に位置するように形成されており、また、継手鉄皮3は鉄皮本体17の内側に位置するようにして鉄皮本体17に鉄皮固定用ボルト4で固定された状態となっている。操業が開始されると燃焼炉21a内の熱負荷によって回転炉11の先端、すなわち、継手鉄皮3と継手鉄皮3ライニングされた耐火物18が徐々に溶損する。
【0023】
溶損が進行すると、
図1(b)に示すように、出口端側に近い継手鉄皮3を固定している鉄皮固定用ボルト4に締着されているナット5が溶損して鉄皮固定用ボルト4が外れる。出口端側に一番近い鉄皮固定用ボルト4が外れてもそれよりも奥側にある鉄皮固定用ボルト4が残存しているので継手鉄皮3及び耐火物18が鉄皮本体17から脱落することはないが、この状態になったら継手鉄皮3の更新を行う。本実施形態では出口側端に一番近い鉄皮固定用ボルト4に着目したが、これに限定されるものではなく、例えば、鉄皮固定用ボルト4を出口端側から等間隔で複数配置し、出口側端から2番目或いは3番目の鉄皮固定用ボルト4が脱落した時点で改修すべき時期であることを判断するようにすることもできる。このように、いずれに配置した鉄皮固定用ボルトが脱落したかによって改修時期を判断することとすることで改修時期の判断が容易になる。そして、鉄皮本体17はその上に配置されていた継手鉄皮3によって熱負荷かから保護されており、鉄皮本体17は当初の形状のまま保持されている。そのため、継手鉄皮3の取り付け用のボルト孔4aも損傷を受けることなくそのまま保持されている。そこで、溶損によって脱落した継手鉄皮3以外の鉄皮固定用ボルト4で固定されている継手鉄皮3も全て取り外し、鉄皮本体のボルト孔4aから鉄皮固定用ボルト4を挿入して新たな継手鉄皮3を鉄皮本体に固定する。これにより更新作業が容易、且つ、短時間に終了させることができる。
【0024】
従来、約9か月で更新作業を行うことを余儀なくされていたロータリーキルンに本発明に係るロータリーキルン出口の鉄皮構造を適用したところ、鉄皮の亀裂や破損を発生することなく約2年間は更新の必要がないことが実証された。
また、従来、鉄皮の更新作業に約3週間かかっていたのに対し、本発明に係るロータリーキルン出口の鉄皮構造を適用したところ約10日間で更新作業を終了することが可能となった。
【0025】
以上のように、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は詳述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能であることはいうまでもない。ロータリーキルンがストーカ炉等の燃焼炉と組み合わされておらず単独で利用されるような場合であってもロータリーキルンから排出される処理物の冷却が行われる場合もあり、ロータリーキルンの出口は激しい温度変化にさらされることになるので本発明に係る構成を適用することでロータリーキルン出口の鉄皮の亀裂や損傷から保護することができ、しかも更新の期間も短縮することができる。
【符号の説明】
【0026】
1 焼却処理装置
3 継手鉄皮
4 鉄皮固定用ボルト
4a ボルト孔
5 ナット
7 隙間
10 ロータリーキルン
11 回転炉
13 出口
16 シール材
17 鉄皮本体
18 耐火物
19 アンカー
21a ストーカ炉
21b 2次燃焼炉
27 鉄皮
28 耐火レンガ
29 アンカー
31 煙道
40 急冷塔