特許第5975300号(P5975300)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5975300
(24)【登録日】2016年7月29日
(45)【発行日】2016年8月24日
(54)【発明の名称】空間スイッチ装置
(51)【国際特許分類】
   H04Q 3/52 20060101AFI20160817BHJP
   H04B 10/27 20130101ALI20160817BHJP
【FI】
   H04Q3/52 B
   H04B9/00 270
【請求項の数】8
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2013-526958(P2013-526958)
(86)(22)【出願日】2012年8月2日
(86)【国際出願番号】JP2012069731
(87)【国際公開番号】WO2013018867
(87)【国際公開日】20130207
【審査請求日】2014年9月27日
(31)【優先権主張番号】特願2011-170562(P2011-170562)
(32)【優先日】2011年8月3日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】504139662
【氏名又は名称】国立大学法人名古屋大学
(73)【特許権者】
【識別番号】000004226
【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085361
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 治幸
(74)【代理人】
【識別番号】100147669
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 光治郎
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 健一
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 浩
(72)【発明者】
【氏名】丹羽 朝信
(72)【発明者】
【氏名】高橋 浩
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 俊夫
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−260583(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0098319(US,A1)
【文献】 特開2002−101432(JP,A)
【文献】 特開2007−243508(JP,A)
【文献】 特開2006−217079(JP,A)
【文献】 特開2004−343228(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0092248(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0194235(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q3/52
H04B10/27
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端子毎に単一波長の入力光信号が入力される複数の入力端子および端子毎に単一波長の出力光信号が出力される複数の出力端子を有する空間スイッチ装置であって、
前記入力端子毎に波長可変レーザを有し、前記入力光信号を該波長可変レーザを用いて任意波長の入力光信号に変換する信号波長変換部と、
該波長可変レーザから入力された前記任意波長の入力信号を、その波長に定められる出力ポートからそれぞれ出力する複数個の第1サイクリックAWGと、該複数個の第1サイクリックAWGの複数の出力ポート数の合計と同じ数の入力ポート数を合計で有する複数個の第2サイクリックAWGとを有し、前記任意波長の入力信号をルーティングして該第2サイクリックAWGの複数の出力ポートのうち該任意波長の入力信号の波長に定められる出力ポートから前記出力光信号として出力する空間スイッチ部とを、含み、
前記第1サイクリックAWGの各々は、前記第2サイクリックAWGのすべてと接続され、
前記第1サイクリックAWGおよび第2サイクリックAWGは、その入出力ポート数が互いに素である
ことを特徴とする空間スイッチ装置。
【請求項2】
前記空間スイッチ部はn個であり、前記信号波長変換部と前記n個の空間スイッチ部との間には、1×n光スイッチが設けられていることを特徴とする請求項の空間スイッチ装置。
【請求項3】
前記1×n光スイッチと前記第1サイクリックAWGとの間に、m個の1×n光スイッチの出力信号を合波して該第1サイクリックAWGの1つの入力ポートへ入力させるm×1光合波器が設けられていることを特徴とする請求項の空間スイッチ装置。
【請求項4】
前記空間スイッチ装置においてnとmが等しいことを特徴とする請求項の空間スイッチ装置。
【請求項5】
端子毎に単一波長の入力光信号が入力される複数の入力端子、および端子毎に単一波長の出力光信号が出力される複数の出力端子を有する空間スイッチ装置であって、
前記入力端子毎に波長可変レーザを有し、前記入力光信号を該波長可変レーザを用いて任意波長の入力光信号に変換する信号波長変換部と、
該波長可変レーザから入力された前記任意波長の入力光信号を、その波長に定められる出力ポートからそれぞれ出力する複数個の第1サイクリックAWGと、該複数個の第1サイクリックAWGの複数の出力ポート数の合計と同じ数の入力ポート数を合計で有する複数個の第2サイクリックAWGとを有し、前記任意波長の入力光信号をルーティングして該第2サイクリックAWGの複数の出力ポートのうち該任意波長の入力光信号の波長に定められる出力ポートから前記出力光信号として出力する空間スイッチ部とを、含み、
前記第1サイクリックAWGの各々は、前記第2サイクリックAWGのすべてと接続され、
前記第1サイクリックAWGおよび第2サイクリックAWGは、その入出力ポート数が相互に共通因数を有する
ことを特徴とする請求項1の空間スイッチ装置。
【請求項6】
前記信号波長変換部と前記空間スイッチ部との間には、1×n光スイッチが設けられ、nは前記第1サイクリックAWGおよび第2サイクリックAWGの入出力ポート数間の共通因数と同じ数であることを特徴とする請求項の空間スイッチ装置。
【請求項7】
前記1×n光スイッチと前記第1サイクリックAWGとの間に、m個の1×n光スイッチの出力信号を合波してその第1サイクリックAWGの1つの入力ポートへ入力させるm×1光合波器が設けられていることを特徴とする請求項の空間スイッチ装置。
【請求項8】
前記空間スイッチ装置においてnとmが等しいことを特徴とする請求項の空間スイッチ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された光信号を所望の出力ポートから出力させることが可能な光パスネットワークの終端処理やデータセンタ内に用いられる空間スイッチ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
たとえば、所定の通信波長帯のたとえば100GHz毎に分割された複数個たとえばN個の波長チャネル(wave channel or light path)にそれぞれ対応する複数Nの波長の光が合波された1群の波長群が複数群たとえばM群含む波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)光が、複数本(K本)の光ファイバを介して並列的に伝送される光パスネットワークが知られている。また、このような光パスネットワークにおいて波長群単位で方路切換し或いは波長単位で方路切換を行うノードでは、そのノードが目的地である信号に対して、ルータ等を用いて電気的信号と波長単位の光信号との間の信号変換を行う電気レイヤELに対して、上記K本の光ファイバを介して伝送されてきた波長群中に含まれるKMN個の波長チャネルから所定波長の光信号を抽出してドロップさせ、或いは、電気信号から所定のルータで変換された光信号を所定の光ファイバ内の波長分割多重光へ加入(アッド)するための、比較的大規模な多入力多出力光スイッチ装置である光マトリックススイッチ装置が用いられる。特許文献1には、その一例が記載されている。
【0003】
上記光パスネットワークのノードでは、その光信号終端処理に際して、光パスで伝送される波長レベルと電気レベルとの間において、どの入力ファイバの波長分割多重光内のどの波長チャネルでもドロップでき、そのノードからアッドされた波長チャネルは任意の出力ファイバの波長分割多重光へ割り当てができる機能、および、波長と光送受信機の接続とが相互に影響を及ぼさない機能、すなわちカラーレス(colorless)機能、ディレクションレス(directionless)機能、およびコンテンションレス(contentionless)機能が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−252664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記ノードの光終端装置では、カラーレス且つディレクションレス機能を実現しようとすると、大規模な多入力多出力の光マトリックススイッチが必要となる。たとえば、N個の波長チャネルの光が合波された1群の波長群をM群含む波長分割多重光或は総数MN個の波長分割多重光信号がK本の光ファイバでそれぞれ並列的に伝送される場合に、光ルータ等よって電気的信号と波長単位の光信号との間の信号変換を行うための電気レイヤ( 電気レベル) ELへのドロップ或いはその電気レイヤからのアッドの割合が所定のadd/drop率zであるとすると、たとえば図38に示すように、ドロップ側では、光ファイバからの波長分割多重光を波長単位に分波するためのK個の波長分波器(たとえばアレイ導波路回折格子AWG)とzKMN個の波長チャネルを電気信号へ変換可能な電気レイヤとの間に、KMN×zKMNという大規模の光マトリックススイッチとを設ける必要があった。同時に、アッド側においても、アッドされた波長からいずれかの光ファイバへの波長分割多重光を合波するためのK個の波長合波器(たとえばアレイ導波路格子AWG)とzKMN個の電気信号を波長チャネルへ変換可能な電気レイヤとの間に、zKMN×KMNという大規模の光マトリックススイッチを設ける必要があった。
【0006】
これに対して、上記のKMN×zKMNという大規模の光マトリックススイッチに替えて、任意波長の信号を任意波長の信号に変換できる波長可変レーザと、所定の入力ポートに入力された複数波長の信号を波長毎に設けられた複数の出力ポートから並列的に出力できるサイクリックアレイ導波路回折格子(サイクリックAWG:周回性波長分波合波器)との組み合わせにより構成された光スイッチ装置を設けることが考えられる。これによれば、波長可変レーザを用いて入力波長を任意の波長に変換させることでルーティングを行うことができる大規模な空間スイッチを構成することができる。
【0007】
しかしながら、上記のような空間スイッチに用いられるサイクリックAWGは、実際には、大規模となってその入出力端子数の増大に伴い、各端子から出力される分波あるいは合波波長の各々のスペクトルの中心値と設計上の所望の中心波長とのずれが顕著となる。このため、このサイクリックAWGを用いて構成する空間スイッチには大規模化に限界があり、実用的に要請される規模の空間光スイッチの実現には事実上の困難があった。
【0008】
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、大規模なサイクリックAWGを用いた場合と等価なルーティング機能を持ち且つ出力される分波あるいは合波波長の中心周波数のずれが小さい特性を有する大規模な空間スイッチ装置を提供することにある。なお、ここで述べた大規模な空間スイッチは、例えばデータセンタ内の光信号伝送における光切替スイッチ等にも広く応用される。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明の要旨とするところは、(a)端子毎に単一波長の入力光信号が入力される複数の入力端子および端子毎に単一波長の出力光信号が出力される複数の出力端子を有する空間スイッチ装置であって、(b)前記入力端子毎に波長可変レーザを有し、前記入力光信号を該波長可変レーザを用いて任意波長の入力光信号に変換する信号波長変換部と、(c)該波長可変レーザから入力された前記任意波長の入力信号を、その波長に定められる出力ポートからそれぞれ出力する複数個の第1サイクリックAWGと、該複数個の第1サイクリックAWGの複数の出力ポート数の合計と同じ数の入力ポート数を合計で有する複数個の第2サイクリックAWGとを有し、前記任意波長の入力信号をルーティングして該第2サイクリックAWGの複数の出力ポートのうち該任意波長の入力信号の波長に定められる出力ポートから前記出力光信号として出力する空間スイッチ部とを、含み、(d)前記第1サイクリックAWGの各々は、前記第2サイクリックAWGのすべてと接続され、(e)前記第1サイクリックAWGおよび第2サイクリックAWGは、その入出力ポート数が互いに素であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
このように構成された本発明の空間スイッチ装置によれば、空間スイッチ部が、中心周波数のずれに関して比較的性能のよい小規模の複数個の第1サイクリックAWGおよび第2サイクリックAWGから構成されているので、大規模なサイクリックAWGを用いた場合と等価なルーティング機能を持ち且つ分波あるいは合波波長の中心周波数のずれの小さい特性を有する大規模な空間スイッチが得られる。また、前記第1サイクリックAWGおよび第2サイクリックAWGは、その入出力ポート数が互いに素であることから、第1サイクリックAWGおよび第2サイクリックAWGの入出力ポート数の共通因数(最大公約数)が存在しないので、第1サイクリックAWGのどの入力ポートからの入力光信号も、適切な波長に設定することにより、第2サイクリックAWGのどの出力ポートへも出力できる構成が実現でき、ノンブロッキングな大規模空間スイッチを構成することができる。
【0012】
ここで、好適には、前記空間スイッチ部はn個であり、前記信号波長変換部と前記n個の空間スイッチ部との間には、1×n光スイッチが設けられている。このようにすれば、n個の空間スイッチ部を用いて一層大規模な空間スイッチ装置を構成することができる。
【0013】
また、好適には、前記1×n光スイッチと前記第1サイクリックAWGとの間に、m個の1×n光スイッチの出力信号を合波して該第1サイクリックAWGの1つの入力ポートへ入力させるm×1光合波器が設けられている。このようにすれば、n個の空間スイッチ部を用いて一層大規模な空間スイッチ装置を構成することができる。
【0014】
また、好適には、前記空間スイッチ装置においてnとmが等しいことを特徴とする。このようにすれば、n個の空間スイッチ部を用いて一層大規模な空間スイッチ装置を構成することができる。
【0015】
また、前記目的を達成するための本発明の要旨とするところは、(a)端子毎に単一波長の入力光信号が入力される複数の入力端子、および端子毎に単一波長の出力光信号が出力される複数の出力端子を有する空間スイッチ装置であって、(b)前記入力端子毎に波長可変レーザを有し、前記入力光信号を該波長可変レーザを用いて任意波長の入力光信号に変換する信号波長変換部と、(c)該波長可変レーザから入力された前記任意波長の入力光信号を、その波長に定められる出力ポートからそれぞれ出力する複数個の第1サイクリックAWGと、該複数個の第1サイクリックAWGの複数の出力ポート数の合計と同じ数の入力ポート数を合計で有する複数個の第2サイクリックAWGとを有し、前記任意波長の入力光信号をルーティングして該第2サイクリックAWGの複数の出力ポートのうち該任意波長の入力光信号の波長に定められる出力ポートから前記出力光信号として出力する空間スイッチ部とを、含み、(d)前記第1サイクリックAWGの各々は、前記第2サイクリックAWGのすべてと接続され、(e)前記第1サイクリックAWGおよび第2サイクリックAWGは、その入出力ポート数が相互に共通因数を有することを特徴とする。このようにすれば、1つの入力信号を第1サイクリックAWGの入力ポートのうち共通因数分をその1つの入力信号に割り当て、その共通因数の入力ポートに択一的に入力させる切替スイッチを複数用意することで、出力ポート数が相互に共通因数を有する関係にある第1サイクリックAWGおよび第2サイクリックAWGから、空間スイッチ部を構成することができる。
【0016】
また、好適には、前記信号波長変換部と前記空間スイッチ部との間には、1×n光スイッチが設けられ、nは前記第1サイクリックAWGおよび第2サイクリックAWGの入出力ポート数間の共通因数と同じ数である。このようにすれば、第1サイクリックAWGの入力ポートのうちのn個を1つの信号波長変換部からの入力で占有することになるが、出力ポート数が相互に共通因数を有する関係にある第1サイクリックAWGおよび第2サイクリックAWGから、空間スイッチ部を構成することができる。
【0017】
また、好適には、前記1×n光スイッチと前記第1サイクリックAWGとの間に、複数個の1×n光スイッチの出力信号を合波してその第1サイクリックAWGの1つの入力ポートへ入力させるm×1光合波器が設けられている。このようにすれば、第1サイクリックAWGおよび第2サイクリックAWGの入出力ポート数が相互に共通因数を有していても、第1サイクリックAWGの入力ポートのうちのn個を1つの信号波長変換部からの入力で占有することがなくなる利点がある。
【0018】
また、好適には、前記空間スイッチ装置においてnとmが等しいことを特徴とする。このようにすれば、第1サイクリックAWGおよび第2サイクリックAWGの入出力ポート数が相互に共通因数を有していても、第1サイクリックAWGの入力ポートのうちのn個を1つの信号波長変換部からの入力で占有することがなくなる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施例の空間スイッチ装置KSSを含む光パスネットワークのノードRNの終端処理装置を説明するための概念図である。
図2図1の光パスネットワークにおいて伝送される波長分割多重光のうち、波長群を用いて、かつ連続配置型波長群を用いた場合の構成を説明する図である。
図3図1の光パスネットワークにおいて伝送される波長分割多重光のうち、波長群を用いて、かつ分散配置型波長群を用いた場合の要部構成を説明する概略図である。
図4図1のノードRNに含まれる光パスクロスコネクト装置(図1のOXC部)の構成例を説明する図である。
図5図1のノードRNにおいて用いられるAWGの構成および機能を説明する図である。
図6図1のノードRNにおいて用いられる本発明の1実施例(実施例1)の空間スイッチ装置KSSの1例を説明する図である。
図7図1のノードRNの空間スイッチ装置KSSに含まれる信号波長変換部WLCの構成を説明する図である。
図8図1のノードRNの空間スイッチ装置KSSに含まれるサイクリックAWGSSNを説明する図である。
図9図6の実施例に用いられている空間スイッチ部SSWを構成する第1スイッチ装置AWG1および第2スイッチ装置AWG2が採用し得る入出力規模の例とその組み合わせによるルーティング可能な波長数の例とを例示する図表である。
図10】本発明の他の実施例(実施例2)における空間スイッチ装置KSSを説明する図であって、図6に相当する図である。
図11】本発明の他の実施例(実施例3)における空間スイッチ装置KSSを説明する図であって、図6に相当する図である。
図12】本発明の他の実施例(実施例4)における空間スイッチ装置KSSを説明する図であって、図6に相当する図である。
図13】本発明の他の実施例(実施例5)における空間スイッチ装置KSSを説明する図であって、図6に相当する図である。
図14】本発明の他の実施例(実施例6)における空間スイッチ装置KSSを説明する図であって、図6に相当する図である。
図15図14の実施例に用いられている空間スイッチ部SSWを構成する第1スイッチ装置AWG1および第2スイッチ装置AWG2が採用し得る入出力規模の例とその組み合わせによるルーティング可能な波長数の例とを例示する図表である。
図16】本発明の他の実施例(実施例7)における空間スイッチ装置KSSを説明する図であって、図6に相当する図である。
図17図16の実施例に用いられている空間スイッチ部SSWを構成する第1スイッチ装置AWG1および第2スイッチ装置AWG2が採用し得る入出力規模の例とその組み合わせによるルーティング可能な波長数の例とを例示する図表である。
図18】本発明の他の実施例(実施例8)における空間スイッチ装置KSSを説明する図であって、図6に相当する図である。
図19図18の実施例に用いられている空間スイッチ部SSWを構成する第1スイッチ装置AWG1および第2スイッチ装置AWG2が採用し得る入出力規模の例とその組み合わせによるルーティング可能な波長数の例とを例示する図表である。
図20】本発明の他の実施例(実施例9)における空間スイッチ装置KSSを説明する図であって、図6に相当する図である。
図21図20の実施例に用いられている空間スイッチ部SSWを構成する第1スイッチ装置AWG1および第2スイッチ装置AWG2が採用し得る入出力規模の例とその組み合わせによるルーティング可能な波長数の例とを例示する図表である。
図22】本発明の他の実施例(実施例10)における空間スイッチ装置KSSを説明する図であって、図6に相当する図である。
図23図22の実施例に用いられている空間スイッチ部SSWを構成する第1スイッチ装置AWG1および第2スイッチ装置AWG2が採用し得る入出力規模の例とその組み合わせによるルーティング可能な波長数の例とを例示する図表である。
図24】本発明の他の実施例(実施例11) における空間スイッチ装置KSSを説明する図であって、図6に相当する図である。
図25図24の実施例に用いられている空間スイッチ部SSWを構成する第1スイッチ装置AWG1および第2スイッチ装置AWG2が採用し得る入出力規模の例とその組み合わせによるルーティング可能な波長数の例とを例示する図表である。
図26】本発明の他の実施例(実施例12) における空間スイッチ装置KSSを説明する図であって、図6に相当する図である。
図27図26の実施例に用いられている空間スイッチ部SSWを構成する第1スイッチ装置AWG1および第2スイッチ装置AWG2が採用し得る入出力規模の例とその組み合わせによるルーティング可能な波長数の例とを例示する図表である。
図28】本発明の他の実施例(実施例13) における空間スイッチ装置KSSを説明する図であって、図6に相当する図である。
図29図28の実施例に用いられている空間スイッチ部SSWを構成する第1スイッチ装置AWG1および第2スイッチ装置AWG2が採用し得る入出力規模の例とその組み合わせによるルーティング可能な波長数の例とを例示する図表である。
図30】N×NサイクリックAWGからなるM個の第1サイクリックAWG1とM×MサイクリックAWGからなるN個の第2サイクリックAWG2との相互配線を示す図である。
図31図30の第1サイクリックAWG1と第2サイクリックAWG2との相互配線において、相互間の配線交差数が最小となる構成を示す図である。
図32図30の第1サイクリックAWG1と第2サイクリックAWG2との相互配線において、相互間の配線交差数が最大となる構成を示す図である。
図33図31の第1サイクリックAWG1と第2サイクリックAWG2との相互配線において、それら第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の波長番号とその入出力関係を示す図である。
図34】7×7サイクリックAWGからなる4個の第1サイクリックAWG1と4×4サイクリックAWGからなる7個の第2サイクリックAWG2との相互配線例と入出力の接続を示す図である。
図35図34に示す空間スイッチ部SSWにおいて、第1サイクリックAWG1への入力位置を1つずらした場合の入出力の接続を示す図である。
図36】共通因数2を持つ4×4サイクリックAWGからなる6個の第1サイクリックAWG1と6×6サイクリックAWGからなる4個の第2サイクリックAWG2との相互配線例と入出力の接続を示す図である。
図37図36に示す空間スイッチ部SSWにおいて、第1サイクリックAWG1への入力位置を1つずらした場合の入出力の接続を示す図である。
図38】従来構成のドロップ側光終端装置の構成を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0020】
図1は、複数本たとえばK本の光ファイバF1〜FKから構成された光ファイバ束で網状に接続された光パスネットワークのノードRNの構成を概略示している。このノードRNは、K本の入力側光ファイバFi1、Fi2、・・・FiKと、K本の出力側光ファイバFo1、Fo2、・・・FoKとの間に設けられ、光パスクロスコネクト装置OXCと光信号終端装置10とを備えている。
【0021】
本実施例では、所定の通信波長帯のたとえば100GHz毎に分割された複数の波長チャネル(wave channel or light path)にそれぞれ対応するN個の複数波長の光が合波されることにより1つの波長群WBが構成され、その波長群WBがM個( M組)合波されて1つの波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)光が構成され、その波長分割多重光が1本の光ファイバ毎に伝送される。すなわち、WB11〜WB1M、WB21〜WB2M、・・・WBK1〜WBKMが、入力側光ファイバFi1、Fi2、・・・FiKをそれぞれ介して並列に入力され、ルーティングされた新たな波長群WB11〜WB1M、WB21〜WB2M、・・・WBK1〜WBKMが、出力側光ファイバFo1、Fo2、・・・Fokをそれぞれ介して並列に出力される。上記K、M、Nは整数であり、たとえば、K=4〜8、M=8〜10、N=10〜12などに設定される。
【0022】
ここで、たとえば波長群B11に含まれる波長チャネルの波長はλ111 〜λ11N 、波長群B12に含まれる波長チャネルの波長はλ121 〜λ12N 、波長群B1Mに含まれる波長チャネルの波長はλ1M1 〜λ1MN 、波長群BKMに含まれる波長チャネルの波長はλKM1 〜λKMN となるが、それらの波長たとえばλ121 〜λ12N は、相互に順次連続的に増加するものであってもよいし、分散的なものであってもよい。図2および図3は、各波長群を構成する波長λの構成例を示している。図2は連続配置型波長群の例を示しており、連続する波長のうちから選択された互いに連続する16波長毎に1群を構成するように順次選択された複数の波長群が設定されている。図3は、分散配置型波長群の例を示しており、連続する8波長の組の各々から分散的に選択された波長から1つの波長群が設定されることで、波長群を構成する。波長が該波長群内および該波長群間で不連続的に相違する波長により構成されるように1群が構成されている。
【0023】
光パスクロスコネクト装置OXCは、K本の入力側光ファイバFi1、Fi2、・・・FiKを介してそれぞれ入力された波長分割多重光に含まれる所定の波長を抽出して所望の他の波長分割多重光に組み入れて所望のファイバを介して伝送する。この光パスクロスコネクト装置OXCは、たとえば、波長群レベルWBLにおいて波長群単位でルーティング(方路切換)するとともに波長レベルWLLにおいて波長単位でルーティング(方路切換)する図4に示す階層化光パスクロスコネクト装置である。このパスクロスコネクト装置OXCは、K本の入力側光ファイバFi1、Fi2、・・・FiKを介してそれぞれ入力された波長分割多重光すなわちそれぞれM個の波長群から成るK組の波長群WB11〜WB1M、WB21〜WB2M、・・・WBK1〜WBKMを、波長群単位でルーティングを行ってK本の出力側光ファイバFo1、Fo2、・・・FoKへそれぞれ1組ずつ出力すると共に、それら入力されたK組の波長群WB11〜WB1M、WB21〜WB2M、・・・WBK1〜WBKMのうちの所定数すなわち予め設定されたdrop/add率y( 0〜1の任意数) でドロップ波長群を波長クロスコネクト部WXCへドロップさせる波長群クロスコネクト部BXCと、予め設定されたdrop/add率y( 0〜1の任意数) でドロップされた所定割合の波長群をそれぞれ構成する複数の波長を波長単位でルーティングを行って所定割合の加入波長群を構成して出力する波長クロスコネクト部WXCと、上記波長群クロスコネクト部BXCにより方位切換されてK本の出力側光ファイバFo1、Fo2、・・・FoKへそれぞれ1組ずつ出力するための波長群と波長クロスコネクト部WXCにより組み直された加入波長群とを合波してK本の出力側光ファイバFo1、Fo2、・・・FoKへそれぞれ入力させる波長群合波器BCとを、備えている。なお、光パスクロスコネクト装置OXCの構成として、上記では波長群を用いた構成を述べたが、波長群を用いず、K本の入力側光ファイバFi1、Fi2、・・・FiKを介してそれぞれ入力された波長分割多重光を波長クロスコネクトWXCのみを用いて、波長単位に方位切換されてK本の出力側光ファイバFo1、Fo2、・・・FoKへそれぞれの波長を1波ずつ出力する構成でも構わない。
【0024】
図1にもどって、光信号終端装置10は、K本の入力側光ファイバFi1、Fi2、・・・FiKを介してそれぞれ入力された波長分割多重光すなわちファイバ毎にM群の波長群WB11〜WB1M、WB21〜WB2M、・・・WBK1〜WBKMから所定(任意)のドロップ波長を選択して、ルータ等が設けられて電気的信号と波長単位の光信号との間の信号変換を行うための電気レイヤEL内の複数の受信器(ルータ)PIのうちの所定(任意)の受信器へドロップさせるドロップ側光信号終端装置10dと、電気レイヤEL内の複数の送信器POのうちの所定(任意)の送信器から加入(アッド)された光信号すなわちアッド波長を必要とされる所定の波長群に加入するとともにさらにその所定の波長群を必要とされるいずれか所定の波長分割多重信号に加入してその所定の波長分割多重信号が伝送される出力側光ファイバFo1、Fo2、・・・FoKのいずれかから伝送させるアッド側光信号終端装置10aとを備えている。
【0025】
上記ドロップ側光信号終端装置10dおよびアッド側光信号終端装置10aは、光の方向が異なるだけで、入出力の双方向で可逆的な性質を有する光学部品から相互に同様に構成されている。たとえば一方では分波器として称されるものが他方では合波器として称されたとしても、同じ構成の光学部品である。従って、以下において、アッド側終端装置10aの構成の説明は、ドロップ側終端装置10dの構成の説明に替えて省略する。
【0026】
ドロップ側光信号終端装置10dは、光パスクロスコネクト装置OXCの入力側に接続されたK本の入力側光ファイバFi1、Fi2、・・・FiKを介してそれぞれ伝送されてきたK組のMN個の波長単位の光信号をそれぞれ出力するK個の1×MN波長分波器AWG(1)〜AWG(k)と、それらK個の1×MN波長分波器AWG(1)〜AWG(k)から入力された総波長チャネル数KMNの光信号を電気レイヤの総数zKMNの所望の受信器(ルータ)PIへ分配する空間スイッチ装置KSSとを、備えている。zは、ノードRNの電気レイヤELとの間のアッドドロップ率(add/drop率)であり、1以下の数値である。
【0027】
上記光分岐装置12dは、入力側光ファイバFi1、Fi2、・・・FiKに設けられたK個の1×2光カプラから構成されている。光カプラの分岐機能は、WSS(波長選択スイッチ)やVBF(可変波長フィルタ)によっても構成され得る。また、たとえば光ファイバアンプや、半導体光増幅器SOAによって構成された光増幅器OAが、光分岐装置12dの入力側或は出力側に設けられてもよい。
【0028】
上記波長分波器AWG(1)〜AWG(k)は、たとえば図5に示すアレイ導波路回折格子AWGにより基板上に構成される。このアレイ導波路回折格子AWGは、相互に光路長差を有する複数本のアレイ導波路20と、入力ポート16をそれぞれ有する複数本の入力側導波路22と、その入力側導波路22とアレイ導波路20との間に設けられ、入力ポート16に入力された波長分割多重光WDMを拡散により分配して複数本のアレイ導波路20の入力型端部にそれぞれ入力させる入力レンズ導波路24と、光接続路18にそれぞれ接続された複数本の出力側導波路26と、その出力側導波路26とアレイ導波路20との間に設けられ、複数本のアレイ導波路20の出力側端部から出力された波長分割多重光WDMに含まれる複数の波長チャネル(たとえば100GHzずつ相違する中心波長位置が互いに異なる波長の複数の光信号)を複数本のアレイ導波路20の相互の光路差に基づく回折により波長毎に個別に分光するとともに出力側導波路26の端部に集光させることにより予め設定された出力側導波路26へそれぞれ分波し、別々の分波により1つの出力側導波路26の端部に集光された光を合波して出力させる出力レンズ導波路28とを備えている。
【0029】
上記空間スイッチ装置KSSは、たとえば、図6に示すように構成される。図6において、空間スイッチ装置KSSは、図1の波長分波器AWG(1)〜AWG(k)によって分波された単一波長の光信号を任意波長の光信号に変換する信号波長変換部WLCと、信号波長変換部WLCから入力された入力信号の波長に対応する出力ポートから出力する複数個の第1サイクリックAWG1と、その複数個の第1サイクリックAWG1の出力ポート数の合計と同じ数の入力ポート数を合計で有する第2サイクリックAWG2とを有し、信号波長変換部WLCから入力された単一波長の光信号をルーティングして第2サイクリックAWG2の出力ポートのうち該入力信号の波長に対応する出力ポートから出力する空間スイッチ部SSWとを、備えている。図7および図8は、図6の空間スイッチ装置KSSの信号波長変換部WLCおよび信号波長変換部WLCの構成および作動を説明するためのものである。
【0030】
図7は、上記信号波長変換部WLCを詳しく説明する図である。信号波長変換部WLCは、波長分波器AWG(1)〜AWG(k)によってそれぞれ分波された単一波長の光信号を電気的信号にそれぞれ変換する電気信号変換素子であるホトダイオードPDと、そのダイオードPDに直列に接続されてダイオードPDからの電気信号に基づいて、それを任意波長の光信号にそれぞれ変換する波長可変レーザVWLDとから構成されている。また、この波長可変レーザVWLDは、たとえば、MEMS技術を利用して共振の長さを変えて出力波長を変更する方式、光共振器の中にプリズムや回折格子のような波長選択素子を介挿してその波長選択素子を移動させる方式、熱線を利用してレーザダイオードの温度を調節して波長を変更する方式がある。図7では、たとえば波長λ5の信号が入力された場合に、波長λ1〜λ14のいずれかの任意波長の信号が出力されることが示されている。
【0031】
図8は、信号波長変換部WLCに接続した14×14のサイクリックAWGを用いて第1サイクリックAWG1の作動を説明する図である。図8では、1番目の信号波長変換部WLCから波長λ1 〜λ28の28波長の何れか光信号が14×14のサイクリックAWGの第1入力ポートへ択一的に出力されると、その14×14のサイクリックAWGの出力ポート1〜14から、波長λ1 〜λ14の14波長の光信号と、波長λ14 〜λ28の14波長の光信号が並列的に出力されることが示されている。また、2番目の信号波長変換部WLCから波長λ1 〜λ28の28波長の光信号が14×14のサイクリックAWGの第2入力ポートへ択一的に出力されると、その14×14のサイクリックAWGの出力ポート1〜14から、波長λ2 〜λ14、 λ1の14波長の光信号と、波長λ16 〜λ28、 λ15の14波長の光信号が並列的に出力されることが示されている。このように、入力信号の波長を変換することで、その入力信号を所望の出力ポートから出力させることが可能となることが示されている。図6の空間スイッチ部SSWでは、第1サイクリックAWG1として11個の9×9サイクリックAWGが、第2サイクリックAWG2として9個の11×11サイクリックAWGが用いられている。1番目の第1サイクリックAWG1の出力ポート1〜9は1番目ないし9番目の第2サイクリックAWG2の入力ポート1にそれぞれ接続され、2番目の第1サイクリックAWG1の出力ポート1〜9は1番目ないし9番目の第2サイクリックAWG2の入力ポート2にそれぞれ接続され、以下、同様に接続されている。この図6の空間スイッチ部SSWでは、第1サイクリックAWG1への入力信号の波長を変換することで、その入力信号を第2サイクリックAWG2の出力ポートのうちの所望の出力ポートから出力させることが可能となる。
【0032】
本実施例の光信号終端装置10によれば、空間スイッチ部SSWが、中心周波数のずれに関して比較的性能のよい小規模の複数個の第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2から構成されているので、大規模なサイクリックAWGを用いた場合と等価なルーティング機能を持ち且つ分波あるいは合波波長の中心周波数がずれない特性を有する大規模な空間スイッチ装置KSSが得られる。
【0033】
図9は、本実施例における空間スイッチ部SSWを構成する第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2が採用し得る入出力規模の例とその組み合わせによるルーティング可能な波長数の例とを示している。すなわち、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の2段構成で、相互の入出力ポート数が互いに素の関係にある場合の例を示している。
【実施例2】
【0034】
図10は、図6の実施例に比較して、合計で198個(2倍)の出力ポートを有する2個の空間スイッチ部SSWを備える点、信号波長変換部WLCは、198個(2倍)のホトダイオードPDと、そのダイオードPDに直列に接続されてダイオードPDからの電気信号に基づいて、同じ意味である任意波長の光信号にそれぞれ変換する198個(2倍)の波長可変レーザVWLDとから構成されている点、および、波長可変レーザVWLDに直列に接続された1×2光スイッチPSおよび2×1光カプラPCが設けられている点で、相違し、他は同様である。
【0035】
本実施例の波長可変レーザVWLDは99対設けられており、一対の波長可変レーザVWLDの出力は、1×2光スイッチPSおよび2×1光カプラPCを介して、2個の空間スイッチ部SSWへ選択的に供給されるようになっている。本実施例の光信号終端装置10によれば、前述の実施例と同様に、空間スイッチ部SSWが、中心周波数のずれに関して比較的性能のよい小規模の複数個の第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2から構成されているので、大規模なサイクリックAWGを用いた場合と等価なルーティング機能を持ち且つ分波あるいは合波波長の中心周波数がずれが小さい特性を有する大規模な空間スイッチ装置KSSが得られる。また、それに加えて、空間スイッチ部SSWの規模が2倍増される。
【実施例3】
【0036】
図11は、図6の実施例に比較して、合計で297個(3倍)の出力ポートを有する3個の空間スイッチ部SSWを備える点、信号波長変換部WLCは、297個(3倍)のホトダイオードPDと、そのダイオードPDに直列に接続されてダイオードPDからの電気信号に基づいて、同じ意味である任意波長の光信号にそれぞれ変換する297個(3倍)の波長可変レーザVWLDとから構成されている点、および、波長可変レーザVWLDに直列に接続された1×3光スイッチPSおよび3×1光カプラPCが設けられている点で、相違し、他は同様である。
【0037】
本実施例の波長可変レーザVWLDは3個ずつの99組設けられており、一組の波長可変レーザVWLDの出力は、1×3光スイッチPSおよび3×1光カプラPCを介して、3個の空間スイッチ部SSWへ選択的に供給されるようになっている。本実施例の光信号終端装置10によれば、前述の実施例と同様に、空間スイッチ部SSWが、中心周波数のずれに関して比較的性能のよい小規模の複数個の第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2から構成されているので、大規模なサイクリックAWGを用いた場合と等価なルーティング機能を持ち且つ分波あるいは合波波長の中心周波数ずれが小さい特性を有する大規模な空間スイッチ装置KSSが得られる。また、それに加えて、空間スイッチ部SSWの規模が3倍増される。
【実施例4】
【0038】
図12は、図6の実施例に比較して、合計で396個(4倍)の出力ポートを有する4個の空間スイッチ部SSWを備える点、信号波長変換部WLCは、396個(4倍)のホトダイオードPDと、そのダイオードPDに直列に接続されてダイオードPDからの電気信号に基づいて、同じ意味である任意波長の光信号にそれぞれ変換する396個(4倍)の波長可変レーザVWLDとから構成されている点、および、波長可変レーザVWLDに直列に接続された1×4光スイッチPSおよび4×1光カプラPCが設けられている点で、相違し、他は同様である。
【0039】
本実施例の波長可変レーザVWLDは4個ずつの99組設けられており、一組の波長可変レーザVWLDの出力は、1×4光スイッチPSおよび4×1光カプラPCを介して、4個の空間スイッチ部SSWへ選択的に供給されるようになっている。本実施例の光信号終端装置10によれば、前述の実施例と同様に、空間スイッチ部SSWが、中心周波数のずれに関して比較的性能のよい小規模の複数個の第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2から構成されているので、大規模なサイクリックAWGを用いた場合と等価なルーティング機能を持ち且つ分波あるいは合波波長の中心周波数ずれが小さい特性を有する大規模な空間スイッチ装置KSSが得られる。また、それに加えて、空間スイッチ部SSWの規模が4倍増される。
【実施例5】
【0040】
図13は、図6の実施例に比較して、合計で495個(5倍)の出力ポートを有する2個の空間スイッチ部SSWを備える点、信号波長変換部WLCは、495個(5倍)のホトダイオードPDと、そのダイオードPDに直列に接続されてダイオードPDからの電気信号に基づいて、同じ意味である任意波長の光信号にそれぞれ変換する495個(5倍)の波長可変レーザVWLDとから構成されている点、および、波長可変レーザVWLDに直列に接続された1×5光スイッチPSおよび5×1光カプラPCが設けられている点で、相違し、他は同様である。
【0041】
本実施例の波長可変レーザVWLDは5個ずつの99組設けられており、一組の波長可変レーザVWLDの出力は、1×5光スイッチPSおよび5×1光カプラPCを介して、5個の空間スイッチ部SSWへ選択的に供給されるようになっている。本実施例の光信号終端装置10によれば、前述の実施例と同様に、空間スイッチ部SSWが、中心周波数のずれに関して比較的性能のよい小規模の複数個の第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2から構成されているので、大規模なサイクリックAWGを用いた場合と等価なルーティング機能を持ち且つ分波あるいは合波波長の中心周波数ずれが小さい特性を有する大規模な空間スイッチ装置KSSが得られる。また、それに加えて、空間スイッチ部SSWの規模が5倍増される。
【実施例6】
【0042】
図14は、図6の実施例に比較して、空間スイッチ部SSWが10×10サイクリックAWGからなる第1サイクリックAWG1と18×18サイクリックAWGからなる第2サイクリックAWG2とを備える点、信号波長変換部WLCは、90個の波長可変レーザVWLDに直列に接続された1×2光スイッチPSが設けられて、その1×2光スイッチPSの一対の出力で第1サイクリックAWG1の一対の入力ポートを占有している点で、相違し、他は同様である。
【0043】
本実施例の波長可変レーザVWLDは90個設けられており、一個の波長可変レーザVWLDの出力は、1×2光スイッチPSを介して、第1サイクリックAWG1の一対の入力ポートへ択一的に供給されるようになっている。本実施例の光信号終端装置10によれば、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の入出力数が相互に共通因数2を有する関係にあるが、前述の実施例と同様に、空間スイッチ部SSWが、中心周波数のずれに関して比較的性能のよい小規模の複数個の第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2から構成されているので、大規模なサイクリックAWGを用いた場合と等価なルーティング機能を持ち且つ分波あるいは合波波長の中心周波数ずれが小さい特性を有する大規模な空間スイッチ装置KSSが得られる。
【0044】
図15は、本実施例における空間スイッチ部SSWを構成する第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2が採用し得る入出力規模の例とその組み合わせによるルーティング可能な波長数の例とを示している。すなわち、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の2段構成で、相互の入出力ポート数が相互に共通因数2を有する関係にあり、且つ、1×2光スイッチPSを使用する場合の例を示している。
【実施例7】
【0045】
図16は、図14の実施例に比較して、信号波長変換部WLCは、180個(2倍)の波長可変レーザVWLDを有し、それら波長可変レーザVWLDに直列に接続された1×2光スイッチPSおよび2×1光カプラPCが設けられている点で、相違し、他は同様である。
【0046】
本実施例の波長可変レーザVWLDは180個設けられており、一対の波長可変レーザVWLDの出力は、1×2光スイッチPSおよび2×1光カプラPCを介して、第1サイクリックAWG1の所定の入力ポートへ択一的に供給されるようになっている。本実施例の光信号終端装置10によれば、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の入出力数が相互に共通因数2を有する関係にあるが、前述の実施例と同様に、空間スイッチ部SSWが、中心周波数のずれに関して比較的性能のよい小規模の複数個の第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2から構成されているので、大規模なサイクリックAWGを用いた場合と等価なルーティング機能を持ち且つ分波あるいは合波波長の中心周波数ずれが小さい特性を有する大規模な空間スイッチ装置KSSが得られる。また、空間スイッチ部SSWの規模は同じでも2倍の入力数を処理できるので、効率がよい。
【0047】
図17は、本実施例における空間スイッチ部SSWを構成する第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2が採用し得る入出力規模の例とその組み合わせによるルーティング可能な波長数の例とを示している。すなわち、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の2段構成で、相互の入出力ポート数が相互に共通因数2を有する関係にあり、且つ、1×2光スイッチPSおよび2×1光カプラPCを使用する場合の例を示している。
【実施例8】
【0048】
図18は、図14の実施例に比較して、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の相互の入出力ポート数が相互に共通因数3を有する点、信号波長変換部WLCは、105個の波長可変レーザVWLDを有し、それら波長可変レーザVWLDに直列に接続された1×3光スイッチPSが設けられている点で、相違し、他は同様である。
【0049】
本実施例の波長可変レーザVWLDは105個設けられており、波長可変レーザVWLDの出力は、1×3光スイッチPSを介して、第1サイクリックAWG1の入力ポートのうちの各3つの入力ポートへ択一的に供給されるようになっている。本実施例の光信号終端装置10によれば、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の入出力数が相互に共通因数3を有する関係にあるが、前述の実施例と同様に、空間スイッチ部SSWが、中心周波数のずれに関して比較的性能のよい小規模の複数個の第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2から構成されているので、大規模なサイクリックAWGを用いた場合と等価なルーティング機能を持ち且つ分波あるいは合波波長の中心周波数ずれが小さい特性を有する大規模な空間スイッチ装置KSSが得られる。
【0050】
図19は、本実施例における空間スイッチ部SSWを構成する第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2が採用し得る入出力規模の例とその組み合わせによるルーティング可能な波長数の例とを示している。すなわち、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の2段構成で、相互の入出力ポート数が相互に共通因数3を有する関係にあり、且つ、1×3光スイッチPSを使用する場合の例を示している。
【実施例9】
【0051】
図20は、図14の実施例に比較して、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の相互の入出力ポート数が相互に共通因数3を有する点、信号波長変換部WLCは、315個の波長可変レーザVWLDを有し、それら波長可変レーザVWLDに直列に接続された1×3光スイッチPS及び3×1光カプラPCとが設けられている点で、相違し、他は同様である。
【0052】
本実施例の波長可変レーザVWLDは315個設けられており、波長可変レーザVWLDの3出力は、1×3光スイッチPSおよび3×1光カプラPCを介して、第1サイクリックAWG1の入力ポートのうちの1つの入力ポートへ択一的に供給されるようになっている。本実施例の光信号終端装置10によれば、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の入出力数が相互に共通因数3を有する関係にあるが、前述の実施例と同様に、空間スイッチ部SSWが、中心周波数のずれに関して比較的性能のよい小規模の複数個の第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2から構成されているので、大規模なサイクリックAWGを用いた場合と等価なルーティング機能を持ち且つ分波あるいは合波波長の中心周波数ずれが小さい特性を有する大規模な空間スイッチ装置KSSが得られる。
【0053】
図21は、本実施例における空間スイッチ部SSWを構成する第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2が採用し得る入出力規模の例とその組み合わせによるルーティング可能な波長数の例とを示している。すなわち、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の2段構成で、相互の入出力ポート数が相互に共通因数3を有する関係にあり、且つ、1×3光スイッチPSおよび3×1光カプラPCを使用する場合の例を示している。
【実施例10】
【0054】
図22は、図14の実施例に比較して、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の相互の入出力ポート数が相互に共通因数4を有する点、信号波長変換部WLCは、96個の波長可変レーザVWLDを有し、それら波長可変レーザVWLDに直列に接続された1×4光スイッチPSが設けられている点で、相違し、他は同様である。
【0055】
本実施例の波長可変レーザVWLDは96個設けられており、波長可変レーザVWLDの出力は、1×3光スイッチPSを介して、第1サイクリックAWG1の入力ポートのうちの各4つの入力ポートへ択一的に供給されるようになっている。本実施例の光信号終端装置10によれば、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の入出力数が相互に共通因数4を有する関係にあるが、前述の実施例と同様に、空間スイッチ部SSWが、中心周波数のずれに関して比較的性能のよい小規模の複数個の第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2から構成されているので、大規模なサイクリックAWGを用いた場合と等価なルーティング機能を持ち且つ分波あるいは合波波長の中心周波数ずれが小さい特性を有する大規模な空間スイッチ装置KSSが得られる。
【0056】
図23は、本実施例における空間スイッチ部SSWを構成する第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2が採用し得る入出力規模の例とその組み合わせによるルーティング可能な波長数の例とを示している。すなわち、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の2段構成で、相互の入出力ポート数が相互に共通因数4を有する関係にあり、且つ、1×4光スイッチPSを使用する場合の例を示している。
【実施例11】
【0057】
図24は、図14の実施例に比較して、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の相互の入出力ポート数が相互に共通因数4を有する点、信号波長変換部WLCは、384個の波長可変レーザVWLDを有し、それら波長可変レーザVWLDに直列に接続された1×4光スイッチPS及び4×1光カプラPCとが設けられている点で、相違し、他は同様である。
【0058】
本実施例の波長可変レーザVWLDは384個設けられており、波長可変レーザVWLDの4出力は、1×4光スイッチPSおよび4×1光カプラPCを介して、第1サイクリックAWG1の入力ポートのうちの1つの入力ポートへ択一的に供給されるようになっている。本実施例の光信号終端装置10によれば、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の入出力数が相互に共通因数4を有する関係にあるが、前述の実施例と同様に、空間スイッチ部SSWが、中心周波数のずれに関して比較的性能のよい小規模の複数個の第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2から構成されているので、大規模なサイクリックAWGを用いた場合と等価なルーティング機能を持ち且つ分波あるいは合波波長の中心周波数ずれが小さい特性を有する大規模な空間スイッチ装置KSSが得られる。
【0059】
図25は、本実施例における空間スイッチ部SSWを構成する第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2が採用し得る入出力規模の例とその組み合わせによるルーティング可能な波長数の例とを示している。すなわち、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の2段構成で、相互の入出力ポート数が相互に共通因数4を有する関係にあり、且つ、1×4光スイッチPSおよび4×1光カプラPCを使用する場合の例を示している。
【実施例12】
【0060】
図26は、図14の実施例に比較して、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の相互の入出力ポート数が相互に共通因数5を有する点、信号波長変換部WLCは、100個の波長可変レーザVWLDを有し、それら波長可変レーザVWLDに直列に接続された1×5光スイッチPSが設けられている点で、相違し、他は同様である。
【0061】
本実施例の波長可変レーザVWLDは100個設けられており、波長可変レーザVWLDの出力は、1×5光スイッチPSを介して、第1サイクリックAWG1の入力ポートのうちの各5つの入力ポートへ択一的に供給されるようになっている。本実施例の光信号終端装置10によれば、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の入出力数が相互に共通因数5を有する関係にあるが、前述の実施例と同様に、空間スイッチ部SSWが、中心周波数のずれに関して比較的性能のよい小規模の複数個の第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2から構成されているので、大規模なサイクリックAWGを用いた場合と等価なルーティング機能を持ち且つ分波あるいは合波波長の中心周波数ずれが小さい特性を有する大規模な空間スイッチ装置KSSが得られる。
【0062】
図27は、本実施例における空間スイッチ部SSWを構成する第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2が採用し得る入出力規模の例とその組み合わせによるルーティング可能な波長数の例とを示している。すなわち、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の2段構成で、相互の入出力ポート数が相互に共通因数5を有する関係にあり、且つ、1×5光スイッチPSを使用する場合の例を示している。
【実施例13】
【0063】
図28は、図14の実施例に比較して、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の相互の入出力ポート数が相互に共通因数5を有する点、信号波長変換部WLCは、500個の波長可変レーザVWLDを有し、それら波長可変レーザVWLDに直列に接続された1×5光スイッチPS及び5×1光カプラPCとが設けられている点で、相違し、他は同様である。
【0064】
本実施例の波長可変レーザVWLDは500個設けられており、波長可変レーザVWLDの5出力は、1×5光スイッチPSおよび5×1光カプラPCを介して、第1サイクリックAWG1の入力ポートのうちの1つの入力ポートへ択一的に供給されるようになっている。本実施例の光信号終端装置10によれば、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の入出力数が相互に共通因数5を有する関係にあるが、前述の実施例と同様に、空間スイッチ部SSWが、中心周波数のずれに関して比較的性能のよい小規模の複数個の第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2から構成されているので、大規模なサイクリックAWGを用いた場合と等価なルーティング機能を持ち且つ分波あるいは合波波長の中心周波数ずれが小さい特性を有する大規模な空間スイッチ装置KSSが得られる。
【0065】
図29は、本実施例における空間スイッチ部SSWを構成する第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2が採用し得る入出力規模の例とその組み合わせによるルーティング可能な波長数の例とを示している。すなわち、第1サイクリックAWG1および第2サイクリックAWG2の2段構成で、相互の入出力ポート数が相互に共通因数5を有する関係にあり、且つ、1×5光スイッチPSおよび5×1光カプラPCを使用する場合の例を示している。
【実施例14】
【0066】
以下において、空間スイッチ部SSWを構成する第1サイクリックAWG1と第2サイクリックAWG2との間の配線交差数について検討する。モノリシック構造において3次元光導波路で実現する場合に、上記配線交差数は少ないほど製造が容易となるだけでなく、光信号の伝送損失が減少するからである。
【0067】
図30は、N×NサイクリックAWGからなるM個の第1サイクリックAWG1とM×MサイクリックAWGからなるN個の第2サイクリックAWG2との相互配線を示している。任意の第1サイクリックAWG1はすべての第2サイクリックAWG2と接続されており、その第1サイクリックAWG1において複数の異なる出力ポートは同じ第2サイクリックAWG2と接続しない。
【0068】
図31は、空間スイッチ部SSWを構成する第1サイクリックAWG1と第2サイクリックAWG2との間の配線交差数が最小となる構成を示している。また、図32は、それら第1サイクリックAWG1と第2サイクリックAWG2との間の配線交差数が最大となる構成を示している。これらの事実から、配線交差数の範囲は次式(1)にて表現できる。また、配線交差数が最小となる構成である図31において第1サイクリックAWG1の出力ポート番号とその出力ポートに接続する第2サイクリックAWG2自身の番号が等しく、第2サイクリックAWG2の出力ポート番号とその入力ポートに接続する第1サイクリックAWG1自身の番号が等しいという点が、明らかである。
【0069】
(N−1)(M-1)NM/4 ≦ 配線交差数
≦(NM+N+M−3)NM/4・・・・・ (1)
【0070】
図33に示すように、第1サイクリックAWG1と第2サイクリックAW2との入出力の波長番号をラベル付けすると明らかなように、第1サイクリックAWG1の番号およびその入力ポートの番号、第2サイクリックAWG2の番号およびその出力ポートの番号が与えられると、図31の配線方法を用いたとき、以下の(2)、(3)式を満たす波長番号と関連づけられる。
【0071】
#λ≡(AWG1の入力ポート番号)+(AWG2自身の番号)−1
,mod N ・・・・・ (2)
#λ≡(AWG2の出力ポート番号)+(AWG1自身の番号)−1
,mod M ・・・・・ (3)
【0072】
図34は、7×7サイクリックAWGからなる4個の第1サイクリックAWG1と4×4サイクリックAWGからなる7個の第2サイクリックAWG2との相互配線を、図31の配線方法を用いて構成した例を示している。図35は、図34に示す空間スイッチ部SSWにおいて、第1サイクリックAWG1への入力位置を1つずらした場合を示している。これにより、どの第1サイクリックAWG1のどの入力ポートからでも任意の第2サイクリックAWG2の出力ポートに信号を導くことが明らかである。
【0073】
図36は、共通因数2を持つ4×4サイクリックAWGからなる6個の第1サイクリックAWG1と6×6サイクリックAWGからなる4個の第2サイクリックAWG2との相互配線を、図31の配線方法を用いて構成した例を示している。図37は、図36に示す空間スイッチ部SSWにおいて、第1サイクリックAWG1への入力位置を1つずらした場合を示している。これにより、どの第1サイクリックAWG1の入力ポートからでも任意の第2サイクリックAWG2の出力ポートに信号を導くことが明らかである。
【0074】
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものである。
【符号の説明】
【0075】
10:光信号終端装置
RN:ノード
BXC:波長群クロスコネクト部
WXC:波長クロスコネクト部
AWG(1)〜AWG(k):波長分波器
WLC:信号波長変換部
PD:ホトダイオード(電気信号変換素子)
VWLD:波長可変レーザ
KSS:空間スイッチ装置
SSW:空間スイッチ部
AWG:アレイ導波路回折格子
図1
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