(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記画像データ群は、前記基準画像データと、前記基準画像データに対して一方向に前記視差を有する第1視差画像データおよび前記一方向とは反対の他方向に前記視差を有する第2視差画像データの少なくとも三つの画像データを含む請求項2に記載の画像処理装置。
前記視差量演算部は、前記第1視差画像データと前記第2視差画像データの前記視差量を演算してから、前記基準画像データと前記第1視差画像データおよび前記第2視差画像データのそれぞれの前記視差量を演算する請求項3から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0009】
撮像装置の一形態である本実施形態に係るデジタルカメラは、1つのシーンについて複数の視点数の画像を一度の撮影により生成できるように構成されている。互いに視点の異なるそれぞれの画像を視差画像と呼ぶ。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ10の構成を説明する図である。デジタルカメラ10は、撮影光学系としての撮影レンズ20を備え、光軸21に沿って入射する被写体光束を撮像素子100へ導く。撮影レンズ20は、デジタルカメラ10に対して着脱できる交換式レンズであっても構わない。デジタルカメラ10は、撮像素子100、制御部201、A/D変換回路202、メモリ203、駆動部204、画像処理部205、メモリカードIF207、操作部208、表示部209、LCD駆動回路210およびAFセンサ211を備える。
【0011】
なお、図示するように、撮像素子100へ向かう光軸21に平行な方向をz軸プラス方向と定め、z軸と直交する平面において紙面手前へ向かう方向をx軸プラス方向、紙面上方向をy軸プラス方向と定める。以降のいくつかの図においては、
図1の座標軸を基準として、それぞれの図の向きがわかるように座標軸を表示する。
【0012】
撮影レンズ20は、複数の光学レンズ群から構成され、シーンからの被写体光束をその焦点面近傍に結像させる。なお、
図1では撮影レンズ20を説明の都合上、瞳近傍に配置された仮想的な1枚のレンズで代表して表している。撮像素子100は、撮影レンズ20の焦点面近傍に配置されている。撮像素子100は、二次元的に複数の光電変換素子が配列された、例えばCCD、CMOSセンサ等のイメージセンサである。撮像素子100は、駆動部204によりタイミング制御されて、受光面上に結像された被写体像を画像信号に変換してA/D変換回路202へ出力する。
【0013】
A/D変換回路202は、撮像素子100が出力する画像信号をデジタル画像信号に変換してメモリ203へ出力する。画像処理部205は、メモリ203をワークスペースとして種々の画像処理を施し、画像データを生成する。特に、画像処理部205は、撮像素子100が出力する信号から画像データ群を生成して取得するデータ取得部231、取得した画像データ群に含まれる視差画像データ間で視差量を演算する視差量演算部232、カラー画像データに変換する画像変換部233を有する。それぞれの処理の詳細については、後述する。
【0014】
画像処理部205は、他にも選択された画像フォーマットに従って画像データを調整するなどの画像処理一般の機能も担う。生成された画像データは、LCD駆動回路210により表示信号に変換され、表示部209に表示される。また、メモリカードIF207に装着されているメモリカード220に記録される。
【0015】
AFセンサ211は、被写体空間に対して複数の測距点が設定された位相差センサであり、それぞれの測距点において被写体像のデフォーカス量を検出する。一連の撮影シーケンスは、操作部208がユーザの操作を受け付けて、制御部201へ操作信号を出力することにより開始される。撮影シーケンスに付随するAF,AE等の各種動作は、制御部201に制御されて実行される。例えば、制御部201は、AFセンサ211の検出信号を解析して、撮影レンズ20の一部を構成するフォーカスレンズを移動させる合焦制御を実行する。
【0016】
次に、撮像素子100の構成について詳細に説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る撮像素子の断面を表す概略図である。
図2(a)は、カラーフィルタ102と開口マスク103が別体で構成される撮像素子100の断面概略図である。また、
図2(b)は、撮像素子100の変形例として、カラーフィルタ部122と開口マスク部123が一体的に構成されたスクリーンフィルタ121を備える撮像素子120の断面外略図である。
【0017】
図2(a)に示すように、撮像素子100は、被写体側から順に、マイクロレンズ101、カラーフィルタ102、開口マスク103、配線層105および光電変換素子108が配列されて構成されている。光電変換素子108は、入射する光を電気信号に変換するフォトダイオードにより構成される。光電変換素子108は、基板109の表面に二次元的に複数配列されている。
【0018】
光電変換素子108により変換された画像信号、光電変換素子108を制御する制御信号等は、配線層105に設けられた配線106を介して送受信される。また、各光電変換素子108に一対一に対応して設けられた開口部104を有する開口マスク103が、配線層に接して設けられている。開口部104は、後述するように、対応する光電変換素子108ごとにシフトさせて、相対的な位置が厳密に定められている。詳しくは後述するが、この開口部104を備える開口マスク103の作用により、光電変換素子108が受光する被写体光束に視差が生じる。
【0019】
一方、視差を生じさせない光電変換素子108上には、開口マスク103が存在しない。別言すれば、対応する光電変換素子108に対して入射する被写体光束を制限しない、つまり有効光束の全体を通過させる開口部104を有する開口マスク103が設けられているとも言える。視差を生じさせることはないが、実質的には配線106によって形成される開口107が入射する被写体光束を規定するので、配線106を、視差を生じさせない有効光束の全体を通過させる開口マスクと捉えることもできる。開口マスク103は、各光電変換素子108に対応して別個独立に配列しても良いし、カラーフィルタ102の製造プロセスと同様に複数の光電変換素子108に対して一括して形成しても良い。
【0020】
カラーフィルタ102は、開口マスク103上に設けられている。カラーフィルタ102は、各光電変換素子108に対して特定の波長帯域を透過させるように着色された、光電変換素子108のそれぞれに一対一に対応して設けられるフィルタである。カラー画像を出力するには、互いに異なる少なくとも3種類のカラーフィルタが配列されれば良い。これらのカラーフィルタは、カラー画像を生成するための原色フィルタと言える。原色フィルタの組み合わせは、例えば赤色波長帯を透過させる赤フィルタ、緑色波長帯を透過させる緑フィルタ、および青色波長帯を透過させる青フィルタである。これらのカラーフィルタは、後述するように、光電変換素子108に対応して格子状に配列される。
【0021】
マイクロレンズ101は、カラーフィルタ102上に設けられている。マイクロレンズ101は、入射する被写体光束のより多くを光電変換素子108へ導くための集光レンズである。マイクロレンズ101は、光電変換素子108のそれぞれに一対一に対応して設けられている。マイクロレンズ101は、撮影レンズ20の瞳中心と光電変換素子108の相対的な位置関係を考慮して、より多くの被写体光束が光電変換素子108に導かれるようにその光軸がシフトされていることが好ましい。さらには、開口マスク103の開口部104の位置と共に、後述の特定の被写体光束がより多く入射するように配置位置が調整されても良い。
【0022】
このように、各々の光電変換素子108に対応して一対一に設けられる開口マスク103、カラーフィルタ102およびマイクロレンズ101の一単位を画素と呼ぶ。特に、視差を生じさせる開口マスク103が設けられた画素を視差画素、視差を生じさせる開口マスク103が設けられていない画素を視差なし画素と呼ぶ。例えば、撮像素子100の有効画素領域が24mm×16mm程度の場合、画素数は1200万程度に及ぶ。
【0023】
なお、集光効率、光電変換効率が良いイメージセンサの場合は、マイクロレンズ101を設けなくても良い。また、裏面照射型イメージセンサの場合は、配線層105が光電変換素子108とは反対側に設けられる。
【0024】
カラーフィルタ102と開口マスク103の組み合わせには、さまざまなバリエーションが存在する。
図2(a)において、開口マスク103の開口部104に色成分を持たせれば、カラーフィルタ102と開口マスク103を一体的に形成することができる。また、特定の画素を被写体の輝度情報を取得する画素とする場合、その画素には、対応するカラーフィルタ102を設けなくても良い。あるいは、可視光のおよそ全ての波長帯域を透過させるように、着色を施さない透明フィルタを配列しても良い。
【0025】
輝度情報を取得する画素を視差画素とする場合、つまり、視差画像を少なくとも一旦はモノクロ画像として出力するのであれば、
図2(b)として示す撮像素子120の構成を採用し得る。すなわち、カラーフィルタとして機能するカラーフィルタ部122と、開口部104を有する開口マスク部123とが一体的に構成されたスクリーンフィルタ121を、マイクロレンズ101と配線層105の間に配設することができる。
【0026】
スクリーンフィルタ121は、カラーフィルタ部122において例えば青緑赤の着色が施され、開口マスク部123において開口部104以外のマスク部分が黒の着色が施されて形成される。スクリーンフィルタ121を採用する撮像素子120は、撮像素子100に比較して、マイクロレンズ101から光電変換素子108までの距離が短いので、被写体光束の集光効率が高い。
【0027】
次に、開口マスク103の開口部104と、生じる視差の関係について説明する。
図3は、撮像素子100の一部を拡大した様子を表す概略図である。ここでは、説明を簡単にすべく、カラーフィルタ102の配色については後に言及を再開するまで考慮しない。カラーフィルタ102の配色に言及しない以下の説明においては、同色(透明である場合を含む)のカラーフィルタ102を有する視差画素のみを寄せ集めたイメージセンサであると捉えることができる。したがって、以下に説明する繰り返しパターンは、同色のカラーフィルタ102における隣接画素として考えても良い。
【0028】
図3に示すように、開口マスク103の開口部104は、それぞれの画素に対して相対的にシフトして設けられている。そして、隣接する画素同士においても、それぞれの開口部104は互いに変位した位置に設けられている。
【0029】
図の例においては、それぞれの画素に対する開口部104の位置として、互いに左右方向にシフトした6種類の開口マスク103が用意されている。そして、撮像素子100の全体は、紙面左側から右側へ徐々にシフトする開口マスク103をそれぞれ有する6つの視差画素を一組とする光電変換素子群が、二次元的かつ周期的に配列されている。つまり、撮像素子100は、一組の光電変換素子群を含む繰り返しパターン110が、周期的に敷き詰められて構成されていると言える。
【0030】
図4は、視差画素と被写体の関係を説明する概念図である。特に
図4(a)は撮像素子100のうち撮影光軸21と直交する中心に配列されている繰り返しパターン110tの光電変換素子群を示し、
図4(b)は周辺部分に配列されている繰り返しパターン110uの光電変換素子群を模式的に示している。
図4(a)、(b)における被写体30は、撮影レンズ20に対して合焦位置に存在する。
図4(c)は、
図4(a)に対応して、撮影レンズ20に対して非合焦位置に存在する被写体31を捉えた場合の関係を模式的に示している。
【0031】
まず、撮影レンズ20が合焦状態に存在する被写体30を捉えている場合の、視差画素と被写体の関係を説明する。被写体光束は、撮影レンズ20の瞳を通過して撮像素子100へ導かれるが、被写体光束が通過する全体の断面領域に対して、6つの部分領域Pa〜Pfが規定されている。そして、例えば繰り返しパターン110t、110uを構成する光電変換素子群の紙面左端の画素は、拡大図からもわかるように、部分領域Pfから射出された被写体光束のみが光電変換素子108へ到達するように、開口マスク103の開口部104fの位置が定められている。同様に、右端の画素に向かって、部分領域Peに対応して開口部104eの位置が、部分領域Pdに対応して開口部104dの位置が、部分領域Pcに対応して開口部104cの位置が、部分領域Pbに対応して開口部104bの位置が、部分領域Paに対応して開口部104aの位置がそれぞれ定められている。
【0032】
別言すれば、例えば部分領域Pfと左端画素の相対的な位置関係によって定義される、部分領域Pfから射出される被写体光束の主光線Rfの傾きにより、開口部104fの位置が定められていると言っても良い。そして、合焦位置に存在する被写体30からの被写体光束を、開口部104fを介して光電変換素子108が受光する場合、その被写体光束は、点線で図示するように、光電変換素子108上で結像する。同様に、右端の画素に向かって、主光線Reの傾きにより開口部104eの位置が、主光線Rdの傾きにより開口部104dの位置が、主光線Rcの傾きにより開口部104cの位置が、主光線Rbの傾きにより開口部104bの位置が、主光線Raの傾きにより開口部104aの位置がそれぞれ定められていると言える。
【0033】
図4(a)で示すように、合焦位置に存在する被写体30のうち、光軸21と交差する被写体30上の微小領域Otから放射される光束は、撮影レンズ20の瞳を通過して、繰り返しパターン110tを構成する光電変換素子群の各画素に到達する。すなわち、繰り返しパターン110tを構成する光電変換素子群の各画素は、それぞれ6つの部分領域Pa〜Pfを介して、一つの微小領域Otから放射される光束を受光している。微小領域Otは、繰り返しパターン110tを構成する光電変換素子群の各画素の位置ずれに対応する分だけの広がりを有するが、実質的には、ほぼ同一の物点と近似することができる。同様に、
図4(b)で示すように、合焦位置に存在する被写体30のうち、光軸21から離間した被写体30上の微小領域Ouから放射される光束は、撮影レンズ20の瞳を通過して、繰り返しパターン110uを構成する光電変換素子群の各画素に到達する。すなわち、繰り返しパターン110uを構成する光電変換素子群の各画素は、それぞれ6つの部分領域Pa〜Pfを介して、一つの微小領域Ouから放射される光束を受光している。微小領域Ouも、微小領域Otと同様に、繰り返しパターン110uを構成する光電変換素子群の各画素の位置ずれに対応する分だけの広がりを有するが、実質的には、ほぼ同一の物点と近似することができる。
【0034】
つまり、被写体30が合焦位置に存在する限りは、撮像素子100上における繰り返しパターン110の位置に応じて、光電変換素子群が捉える微小領域が異なり、かつ、光電変換素子群を構成する各画素は互いに異なる部分領域を介して同一の微小領域を捉えている。そして、それぞれの繰り返しパターン110において、対応する画素同士は同じ部分領域からの被写体光束を受光している。つまり、図においては、例えば繰り返しパターン110t、110uのそれぞれの左端の画素は、同じ部分領域Pfからの被写体光束を受光している。
【0035】
撮影光軸21と直交する中心に配列されている繰り返しパターン110tにおいて左端画素が部分領域Pfからの被写体光束を受光する開口部104fの位置と、周辺部分に配列されている繰り返しパターン110uにおいて左端画素が部分領域Pfからの被写体光束を受光する開口部104fの位置は厳密には異なる。しかしながら、機能的な観点からは、部分領域Pfからの被写体光束を受光するための開口マスクという点で、これらを同一種類の開口マスクとして扱うことができる。したがって、
図4の例では、撮像素子100上に配列される視差画素のそれぞれは、6種類の開口マスクの一つを備えると言える。
【0036】
次に、撮影レンズ20が非合焦状態に存在する被写体31を捉えている場合の、視差画素と被写体の関係を説明する。この場合も、非合焦位置に存在する被写体31からの被写体光束は、撮影レンズ20の瞳の6つの部分領域Pa〜Pfを通過して、撮像素子100へ到達する。ただし、非合焦位置に存在する被写体31からの被写体光束は、光電変換素子108上ではなく他の位置で結像する。例えば、
図4(c)に示すように、被写体31が被写体30よりも撮像素子100に対して遠い位置に存在すると、被写体光束は、光電変換素子108よりも被写体31側で結像する。逆に、被写体31が被写体30よりも撮像素子100に対して近い位置に存在すると、被写体光束は、光電変換素子108よりも被写体31とは反対側で結像する。
【0037】
したがって、非合焦位置に存在する被写体31のうち、微小領域Ot'から放射される被写体光束は、6つの部分領域Pa〜Pfのいずれを通過するかにより、異なる組の繰り返しパターン110における対応画素に到達する。例えば、部分領域Pdを通過した被写体光束は、
図4(c)の拡大図に示すように、主光線Rd'として、繰り返しパターン110t'に含まれる、開口部104dを有する光電変換素子108へ入射する。そして、微小領域Ot'から放射された被写体光束であっても、他の部分領域を通過した被写体光束は、繰り返しパターン110t'に含まれる光電変換素子108へは入射せず、他の繰り返しパターンにおける対応する開口部を有する光電変換素子108へ入射する。換言すると、繰り返しパターン110t'を構成する各光電変換素子108へ到達する被写体光束は、被写体31の互いに異なる微小領域から放射された被写体光束である。すなわち、開口部104dに対応する108へは主光線をRd'とする被写体光束が入射し、他の開口部に対応する光電変換素子108へは主光線をRa
+、Rb
+、Rc
+、Re
+、Rf
+とする被写体光束が入射するが、これらの被写体光束は、被写体31の互いに異なる微小領域から放射された被写体光束である。このような関係は、
図4(b)における周辺部分に配列されている繰り返しパターン110uにおいても同様である。
【0038】
すると、撮像素子100の全体で見た場合、例えば、開口部104aに対応する光電変換素子108で捉えた被写体像Aと、開口部104dに対応する光電変換素子108で捉えた被写体像Dは、合焦位置に存在する被写体に対する像であれば互いにずれが無く、非合焦位置に存在する被写体に対する像であればずれが生じることになる。そして、そのずれは、非合焦位置に存在する被写体が合焦位置に対してどちら側にどれだけずれているかにより、また、部分領域Paと部分領域Pdの距離により、方向と量が定まる。つまり、被写体像Aと被写体像Dは、互いに視差像となる。この関係は、他の開口部に対しても同様であるので、開口部104aから104fに対応して、6つの視差像が形成されることになる。
【0039】
したがって、このように構成されたそれぞれの繰り返しパターン110において、互いに対応する画素の出力を寄せ集めると、視差画像が得られる。つまり、6つの部分領域Pa〜Pfうちの特定の部分領域から射出された被写体光束を受光した画素の出力は、視差画像を形成する。
【0040】
図5は、視差画像を生成する処理を説明する概念図である。図は、左列から順に、開口部104fに対応する視差画素の出力を集めて生成される視差画像データIm_fの生成の様子、開口部104eの出力による視差画像データIm_eの生成の様子、開口部104dの出力による視差画像データIm_dの生成の様子、開口部104cの出力による視差画像データIm_cの生成の様子、開口部104bの出力による視差画像データIm_bの生成の様子、開口部104aの出力による視差画像データIm_aの生成の様子を表す。まず開口部104fの出力による視差画像データIm_fの生成の様子について説明する。
【0041】
6つの視差画素を一組とする光電変換素子群から成る繰り返しパターン110は、横一列に配列されている。したがって、開口部104fを有する視差画素は、撮像素子100上において、左右方向に6画素おき、かつ、上下方向に連続して存在する。これら各画素は、上述のようにそれぞれ異なる微小領域からの被写体光束を受光している。したがって、これらの視差画素の出力を寄せ集めて配列すると、視差画像が得られる。
【0042】
しかし、本実施形態における撮像素子100の各画素は正方画素であるので、単に寄せ集めただけでは、横方向の画素数が1/6に間引かれた結果となり、縦長の画像データが生成されてしまう。そこで、補間処理を施して横方向に6倍の画素数とすることにより、本来のアスペクト比の画像として視差画像データIm_fを生成する。ただし、そもそも補間処理前の視差画像データが横方向に1/6に間引かれた画像であるので、横方向の解像度は、縦方向の解像度よりも低下している。つまり、生成される視差画像データの数と、解像度の向上は相反関係にあると言える。
【0043】
同様にして、視差画像データIm_e〜視差画像データIm_aが得られる。すなわち、デジタルカメラ10は、横方向に視差を有する6視点の視差画像を生成することができる。
【0044】
上記の例では、横一列を繰り返しパターン110として周期的に配列される例を説明したが、繰り返しパターン110はこれに限らない。
図6は、繰り返しパターン110の他の例を示す図である。
【0045】
図6(a)は、縦6画素を繰り返しパターン110とした例である。ただし、それぞれの開口部104は、紙面上端の視差画素から下に向かって、紙面左側から右側へ徐々にシフトするように位置が定められている。このように配列された繰り返しパターン110によっても、横方向に視差を与える6視点の視差画像を生成することができる。この場合は、
図3の繰り返しパターン110に比較すると、縦方向の解像度を犠牲にする代わりに横方向の解像度を維持する繰り返しパターンであると言える。
【0046】
図6(b)は、斜め方向に隣接する6画素を繰り返しパターン110とした例である。それぞれの開口部104は、紙面左上端の視差画素から右下に向かって、紙面左側から右側へ徐々にシフトするように位置が定められている。このように配列された繰り返しパターン110によっても、横方向に視差を与える6視点の視差画像を生成することができる。この場合は、
図3の繰り返しパターン110に比較すると、縦方向の解像度および横方向の解像度をある程度維持しつつ、視差画像の数を増やす繰り返しパターンであると言える。
【0047】
図3の繰り返しパターン110、および
図6(a)(b)の繰り返しパターン110をそれぞれ比較すると、いずれも6視点の視差画像を生成する場合において、視差画像でない全体から一枚の画像を出力する場合の解像度に対し、縦方向、横方向のいずれの方向の解像度を犠牲にするかの違いであると言える。
図3の繰り返しパターン110の場合は、横方向の解像度を1/6とする構成である。
図6(a)の繰り返しパターン110の場合は、縦方向の解像度を1/6とする構成である。また、
図6(b)の繰り返しパターン110の場合は、縦方向を1/3、横方向を1/2とする構成である。いずれの場合も、一つのパターン内には、各画素に対応して開口部104a〜104fが一つずつ設けられており、それぞれが対応する部分領域Pa〜Pfのいずれかから被写体光束を受光するように構成されている。したがって、いずれの繰り返しパターン110であっても視差量は同等である。
【0048】
上述の例では、左右方向に視差を与える視差画像を生成する場合について説明したが、もちろん上下方向に視差を与える視差画像を生成することもできるし、上下左右の二次元方向に視差を与える視差画像を生成することもできる。
図7は、二次元的な繰り返しパターン110の例を示す図である。
【0049】
図7の例によれば、縦6画素横6画素の36画素を一組の光電変換素子群として繰り返しパターン110を形成する。それぞれの画素に対する開口部104の位置として、互いに上下左右方向にシフトした36種類の開口マスク103が用意されている。具体的には、各開口部104は、繰り返しパターン110の上端画素から下端画素に向かって、上側から下側へ徐々にシフトすると同時に、左端画素から右端画素に向かって、左側から右側へ徐々にシフトするように位置決めされている。
【0050】
このような繰り返しパターン110を有する撮像素子100は、上下方向および左右方向に視差を与える、36視点の視差画像を出力することができる。もちろん
図7の例に限らず、さまざまな視点数の視差画像を出力するように繰り返しパターン110を定めることができる。
【0051】
以上の説明においては、開口部104の形状として矩形を採用した。特に、横方向に視差を与える配列においては、シフトさせる方向である左右方向の幅よりも、シフトさせない上下方向の幅を広くすることにより、光電変換素子108へ導く光量を確保している。しかし、開口部104の形状は矩形に限定されない。
【0052】
図8は、開口部104の他の形状を説明する図である。図においては、開口部104の形状を円形とした。円形とした場合、半球形状であるマイクロレンズ101との相対的な関係から、予定外の被写体光束が迷光となって光電変換素子108へ入射することを防ぐことができる。
【0053】
次に、カラーフィルタ102と視差画像について説明する。
図9は、ベイヤー配列を説明する図である。図示するように、ベイヤー配列は、緑フィルタが左上と右下の2画素に、赤フィルタが左下の1画素に、青フィルタが右上の1画素に割り当てられる配列である。ここでは、緑フィルタが割り当てられた左上の画素をGb画素と、同じく緑色フィルタが割り当てられた右下の画素をGr画素とする。また、赤色フィルタが割り当てられた画素をR画素と、青色が割り当てられた画素をB画素とする。そして、Gb画素およびB画素が並ぶ横方向をGb行とし、R画素およびGr画素が並ぶ横方向をGr行とする。また、Gb画素およびR画素が並ぶ縦方向をGb列とし、B画素およびGr画素が並ぶ縦方向をGr列とする。
【0054】
このようなカラーフィルタ102の配列に対して、視差画素と視差なし画素を、何色の画素にどのような周期で割り振っていくかにより、膨大な数の繰り返しパターン110が設定され得る。視差なし画素の出力を集めれば、通常の撮影画像と同じく視差のない撮影画像データを生成することができる。したがって、相対的に視差なし画素の割合を増やせば、解像度の高い2D画像を出力させることができる。この場合、視差画素は相対的に少ない割合となるので、複数の視差画像からなる3D画像としては画質が低下する。逆に、視差画素の割合を増やせば、3D画像としては画質が向上するが、視差なし画素は相対的に減少するので、解像度の低い2D画像が出力される。
【0055】
このようなトレードオフの関係において、何れの画素を視差画素とするか、あるいは視差なし画素とするかにより、様々な特徴を有する繰り返しパターン110が設定される。
図10は、ベイヤー配列に対する視差画素の割り振りについて、視差画素の種類が2つである場合のバリエーションを説明する図である。この場合の視差画素は、開口部104が中心よりも左側に偏心した視差L画素と、同じく右側に偏心した視差R画素を想定している。つまり、このような視差画素から出力される2視点の視差画像は、いわゆる立体視を実現する。
【0056】
それぞれの繰り返しパターンに対する特徴の説明は図に示す通りである。例えば、視差なし画素が多く割り振られていれば高解像度の2D画像データとなり、RGBのいずれの画素に対しても均等に割り振られていれば、色ずれの少ない高画質の2D画像データとなる。一方、視差画素が多く割り振られていれば高解像度の3D画像データとなり、RGBのいずれの画素に対しても均等に割り振られていれば、3D画像でありながら、色再現性の良い高品質のカラー画像データとなる。
【0057】
以下にいくつかのバリエーションについて説明する。
図11は、バリエーションの一例を示す図である。
図11のバリエーションは、
図10における繰り返しパターン分類A−1に相当する。
【0058】
図の例においては、ベイヤー配列と同じ4画素を繰り返しパターン110とする。R画素とB画素は視差なし画素であり、Gb画素を視差L画素に、Gr画素を視差R画素に割り当てる。この場合、同一の繰り返しパターン110に含まれる視差L画素と視差R画素が、被写体が合焦位置に存在するときに、同じ微小領域から放射される光束を受光するように開口部104が定められる。
【0059】
図の例においては、視感度の高い緑画素であるGb画素およびGr画素を視差画素として用いるので、コントラストの高い視差画像を得ることが期待できる。また、同じ緑色画素であるGb画素およびGr画素を視差画素として用いるので、これら2つの出力から視差のない出力に変換演算がし易く、視差なし画素であるR画素およびB画素の出力と共に、高画質の2D画像データを生成できる。
【0060】
図12は、他のバリエーションの一例を示す図である。
図12のバリエーションは、
図10における繰り返しパターン分類B−1に相当する。
【0061】
図の例においては、ベイヤー配列の4画素が左右に2組続く8画素を繰り返しパターン110とする。8画素のうち、左側のGb画素に視差L画素を、右側のGb画素に視差R画素を割り当てる。このような配列においては、Gr画素を視差なし画素としたことにより、
図10の例よりも、更に2D画像の高画質化が望める。
【0062】
図13は、更に他のバリエーションの一例を示す図である。
図13のバリエーションは、
図10における繰り返しパターン分類D−1に相当する。
【0063】
図の例においては、ベイヤー配列の4画素が左右に2組続く8画素を繰り返しパターン110とする。8画素のうち、左側のGb画素に視差L画素を、右側のGb画素に視差R画素を割り当てる。さらに、左側のR画素に視差L画素を、右側のR画素に視差R画素を割り当てる。さらに、左側のB画素に視差L画素を、右側のB画素に視差R画素を割り当てる。2つのGr画素には視差なし画素を割り当てる。
【0064】
2つのGb画素に割り当てられた視差L画素と視差R画素は、被写体が合焦位置に存在するときに、一つの微小領域から放射される光束を受光する。また、2つのR画素に割り当てられた視差L画素と視差R画素は、Gb画素のそれとは異なる一つの微小領域から放射される光束を受光し、2つのB画素に割り当てられた視差L画素と視差R画素は、Gb画素およびR画素のそれとは異なる一つの微小領域から放射される光束を受光する。したがって、
図12の例に比較して、3D画像としての解像度が縦方向に3倍となる。しかも、RGBの3色の出力が得られるので、カラー画像としての3D画像として高品質である。
【0065】
なお、上述のように視差画素の種類を2つにすれば2視点の視差画像が得られるが、もちろん視差画素の種類は、出力したい視差画像数に合わせて、
図3、
図7、
図8などで説明したような様々な数を採用し得る。視点数が増えていっても、さまざまな繰り返しパターン110を形成することができる。したがって、仕様、目的等に応じた繰り返しパターン110を選択することができる。
【0066】
上述の例では、カラーフィルタ配列としてベイヤー配列を採用した場合について説明したが、もちろん他のカラーフィルタ配列であっても差し支えない。このとき、一組の光電変換素子群を構成する視差画素のそれぞれは、互いに異なる部分領域を向く開口部104を有する開口マスク103を備えると良い。
【0067】
したがって、撮像素子100は、入射光を電気信号に光電変換する、二次元的に配列された光電変換素子108と、光電変換素子108の少なくとも一部のそれぞれに一対一に対応して設けられた開口マスク103と、光電変換素子108の少なくとも一部のそれぞれに一対一に対応して設けられたカラーフィルタ102とを備え、隣接するn個(nは3以上の整数)の光電変換素子108のうち、少なくとも2つ(3つ以上であっても良い)に対応して設けられたそれぞれの開口マスク103の開口部104は、互いに異なる波長帯域を透過させる少なくとも3種類のカラーフィルタ102から構成されるカラーフィルターパターンの一パターン内に含まれると共に、入射光の断面領域内の互いに異なる部分領域からの光束をそれぞれ通過させるように位置づけられ、n個の光電変換素子108を一組とする光電変換素子群が周期的に配列されていれば良い。
【0068】
図14は、他のカラーフィルタ配列を説明する図である。図示するように、他のカラーフィルタ配列は、
図9で示したベイヤー配列のGr画素を緑フィルタが割り当てられるG画素として維持する一方、Gb画素をカラーフィルタが割り当てられないW画素に変更した配列である。なお、W画素は、上述のように、可視光のおよそ全ての波長帯域を透過させるように、着色を施さない透明フィルタが配列されていても良い。
【0069】
このようなW画素を含むカラーフィルタ配列を採用すれば、撮像素子が出力するカラー情報の精度は若干低下するものの、W画素が受光する光量はカラーフィルタが設けられている場合に比較して多いので、精度の高い輝度情報を取得できる。W画素の出力を寄せ集めれば、モノクロ画像を形成することもできる。
【0070】
W画素を含むカラーフィルタ配列の場合、視差画素と視差なし画素の繰り返しパターン110は、さらなるバリエーションが存在する。例えば、比較的暗い環境下で撮影された画像であっても、カラー画素から出力された画像に比較してW画素から出力された画像であれば、被写体像のコントラストが高い。そこで、W画素に視差画素を割り振れば、複数の視差画像間で行うマッチング処理において、精度の高い演算結果が期待できる。後述するように、マッチング処理は、視差画素量を取得する処理の一環として実行される。したがって、2D画像の解像度および視差画像の画質への影響に加え、抽出される他の情報への利害得失も考慮して、視差画素と視差なし画素の繰り返しパターン110が設定される。
【0071】
図15は、
図14の他のカラーフィルタ配列を採用する場合の、W画素と視差画素の配列の一例を示す図である。
図15のバリエーションは、ベイヤー配列における
図12の繰り返しパターン分類B−1に類似するので、ここではB'−1とする。図の例においては、他のカラーフィルタ配列の4画素が左右に2組続く8画素を繰り返しパターン110とする。8画素のうち、左側のW画素に視差L画素を、右側のW画素に視差R画素を割り当てる。このような配列において撮像素子100は、視差画像をモノクロ画像として出力し、2D画像をカラー画像として出力する。
【0072】
この場合、撮像素子100は、入射光を電気信号に光電変換する、二次元的に配列された光電変換素子108と、光電変換素子108の少なくとも一部のそれぞれに一対一に対応して設けられた開口マスク103と、光電変換素子108の少なくとも一部のそれぞれに一対一に対応して設けられたカラーフィルタ102とを有し、隣接するn個(nは4以上の整数)の光電変換素子108のうち、少なくとも2つに対応して設けられたそれぞれの開口マスク103の開口部104は、互いに異なる波長帯域を透過させる少なくとも3種類のカラーフィルタ102から構成されるカラーフィルターパターンの一パターン内には含まれず、かつ、入射光の断面領域内の互いに異なる部分領域からの光束をそれぞれ通過させるように位置づけられ、n個の光電変換素子108を一組とする光電変換素子群が周期的に配列されていれば良い。
【0073】
以上説明した各バリエーションによる配列においては、いずれの場合も、各画素の出力値を寄せ集めただけでは、カラー画像データとしての2D画像データおよびカラー画像データとしての視差画像データの全てを得ることができない。ここで、カラー画像データとは、カラー画像を生成するための原色情報が欠落無く揃った画像データであり、例えば、原色フィルタの組み合わせの例であるRGBフィルタのそれぞれに対応する画素値を原色情報として有する画像データである。逆に、非カラー画像データとは、カラー画像を生成するための原色情報の少なくとも一部が欠落した画像データである。例えば、G画素にのみ視差L画素が割り当てられている場合、視差L画素の出力を寄せ集めた左視差画像データは、原色情報としてGフィルタに対応する画素値を持つものの、カラー画像を生成するために必要なRフィルタおよびBフィルタに対応する画素値を持たない。そこで、まず、上述したバリエーションによる配列のいくつかを例に、生成される画像データ群のそれぞれの性質について説明する。なお、データ取得部231が、撮像素子100の出力信号を受け取って、以下に説明する画像データ群の各画像データを生成する。
【0074】
図16は、
図11を用いて説明したA−1配列による撮像素子100の出力から生成される画像データ群を説明する図である。上述のように、A−1配列は、ベイヤー配列と同じ4画素を繰り返しパターン110とする。そして、R画素とB画素が視差なし画素であり、Gb画素が視差L画素、Gr画素が視差R画素である。
【0075】
撮像素子100の画素出力から、視差L画素の出力のみをその相対的な位置関係を保ったまま抜き出すと、図に示す左視差画像データが生成される。左視差画像データは、Gb画素の画素値のみを持つことになり、図において空格子として表すR、Gr、B画素の画素値は欠落している。したがって、この左視差画像データ単独では左視差画像としてのカラー画像を生成することはできない。つまり、左視差画像データは、非カラー画像データとして生成される。
【0076】
同様に、撮像素子100の画素出力から、視差R画素の出力のみをその相対的な位置関係を保ったまま抜き出すと、図に示す右視差画像データが生成される。右視差画像データは、Gr画素の画素値のみを持つことになり、図において空格子として表すR、Gb、B画素の画素値は欠落している。したがって、この右視差画像データ単独では右視差画像としてのカラー画像を生成することはできない。つまり、右視差画像データは、非カラー画像データとして生成される。
【0077】
そして、撮像素子100の画素出力から、視差なし画素の出力のみをその相対的な位置関係を保ったまま抜き出すと、図に示す2D画像データが生成される。なお、以下の説明においては、2D画像データを基準画像データとする。2D画像データは、R画素およびB画素の画素値を持ち、図において空格子として表すGb、Gr画素の画素値は欠落している。したがって、この2D画像データ単独では2D画像としてのカラー画像を生成することはできない。つまり、2D画像データは、非カラー画像データとして生成される。
【0078】
以上のように、A−1配列による撮像素子100の出力から生成される画像データ群である、2D画像データ、左視差画像データおよび右視差画像データは、いずれも非カラー画像データである。したがって、いずれの画像データも自らのデータのみでは、カラー画像を生成することができない。
【0079】
図17は、
図15を用いて説明したB'−1配列による撮像素子100の出力から生成される画像データ群を説明する図である。上述のように、B'−1配列は、
図14で示すカラーフィルタ配列の4画素が左右に2組続く8画素を繰り返しパターン110とする。そして、8画素のうち、左側のW画素が視差L画素、右側のW画素が視差R画素であり、残りのR画素、G画素、B画素のそれぞれは、いずれも視差なし画素である。
【0080】
撮像素子100の画素出力から、視差L画素の出力のみをその相対的な位置関係を保ったまま抜き出すと、図に示す左視差画像データが生成される。左視差画像データは、左側のW画素の画素値のみを持つことになり、R画素、G画素、B画素に対応するいずれの画素値も持たない。したがって、この左視差画像データ単独では左視差画像としてのカラー画像を生成することはできない。つまり、この左視差画像データは、非カラー画像データとして生成される。
【0081】
同様に、撮像素子100の画素出力から、視差R画素の出力のみをその相対的な位置関係を保ったまま抜き出すと、図に示す右視差画像データが生成される。右視差画像データは、右側のW画素の画素値のみを持つことになり、R画素、G画素、B画素に対応するいずれの画素値も持たない。したがって、この右視差画像データ単独では右視差画像としてのカラー画像を生成することはできない。つまり、この右視差画像データは、非カラー画像データとして生成される。
【0082】
そして、撮像素子100の画素出力から、視差なし画素の出力のみをその相対的な位置関係を保ったまま抜き出すと、図に示す2D画像データが生成される。2D画像データは、R画素、G画素およびB画素の画素値を持ち、図において空格子として表すW画素の画素値として右下のG画素の画素値を補間すれば、ベイヤー配列に対応する画素値を持つカラー画像データとなる。したがって、この2D画像データのみから、公知の画像処理技術を用いて2D画像としてのカラー画像を生成することができる。なお、補間処理においては、右下のG画素の画素値のみでなく、他のG画素の画素値を利用することもできる。
【0083】
以上のように、B'−1配列による撮像素子100の出力から生成される画像データ群のうち、2D画像データはカラー画像データであり、左視差画像データおよび右視差画像データは非カラー画像データである。
【0084】
図18は、
図13を用いて説明したD−1配列による撮像素子100の出力から生成される画像データ群を説明する図である。上述のように、D−1配列は、ベイヤー配列の4画素が左右に2組続く8画素を繰り返しパターン110とする。そして、8画素のうち、左側のR画素、Gb画素、B画素が視差L画素、右側のR画素、Gb画素、B画素が視差R画素であり、2つのGr画素が視差なし画素である。
【0085】
撮像素子100の画素出力から、視差L画素の出力のみをその相対的な位置関係を保ったまま抜き出すと、図に示す左視差画像データが生成される。左視差画像データは、繰り返しパターン110の左半分においてR画素、Gb画素およびB画素の画素値を持つ。そして、Gr画素の画素値としてGb画素の画素値を補間し、さらに、例えば、繰り返しパターン110のうち画素値が揃った左半分を右半分にもそのまま適用すれば、ベイヤー配列に対応する画素値を持つカラー画像データとなる。したがって、この左視差画像データのみから、左視差画像としてのカラー画像を生成することができる。
【0086】
同様に、撮像素子100の画素出力から、視差R画素の出力のみをその相対的な位置関係を保ったまま抜き出すと、図に示す右視差画像データが生成される。右視差画像データは、繰り返しパターン110の右半分においてR画素、Gb画素およびB画素の画素値を持つ。そして、Gr画素の画素値としてGb画素の画素値を補間し、さらに、例えば、繰り返しパターン110のうち画素値が揃った右半分を左半分にもそのまま適用すれば、ベイヤー配列に対応する画素値を持つカラー画像データとなる。したがって、この右視差画像データのみから、右視差画像としてのカラー画像を生成することができる。
【0087】
そして、撮像素子100の画素出力から、視差なし画素の出力のみをその相対的な位置関係を保ったまま抜き出すと、図に示す2D画像データが生成される。2D画像データは、Gr画素の画素値のみを持つことになり、図において空格子として表すR、Gb、B画素の画素値は欠落している。したがって、この2D画像データ単独では2D画像としてのカラー画像を生成することはできない。つまり、2D画像データは、非カラー画像データとして生成される。
【0088】
以上のように、D−1配列による撮像素子100の出力から生成される画像データ群のうち、2D画像データは非カラー画像データであり、左視差画像データおよび右視差画像データはカラー画像データである。
【0089】
このように、撮像素子100の出力から生成される画像データ群のうち、少なくともいずれかが非カラー画像データである。そこで、生成された非カラー画像データをカラー画像データに変換する処理について、以下に説明する。
【0090】
まず、撮像素子100の出力から生成される画像データ群である2D画像データ、左視差画像データおよび右視差画像データの全てが仮にカラー画像データである場合の、画像データ間に生じる視差画素量について説明する。
図19は、被写体位置と視差画素量の関係を説明する説明図である。
【0091】
図19(a)は、被写体の同一微小領域から放射される被写体光束が、被写体位置の違いに対して、各画像データに対応する2D画像、左視差画像および右視差画像のどの領域に現れるかを、概念的に示す図である。ここで、被写体位置とは、z軸方向に沿った奥行き方向における位置である。図においては、被写体が、撮影レンズ20に対して合焦位置(Focus)と、非合焦位置である+焦点位置(Out Focus)および−焦点位置(In Focus)に存在する場合を表す。+焦点位置は、合焦位置よりも遠い位置であり、−焦点位置は、合焦位置よりも近い位置である。また、以下の説明においては、ベイヤー配列の一パターンである縦2画素および横2画素の4画素を1画素ブロックとする、画素ブロック単位を適宜用いる。
【0092】
被写体が合焦点位置、+焦点位置、−焦点位置のいずれに存在しても、同一の微小領域から放射される被写体光束は、2D画像に対して、同一画素ブロック(図ではブロック2)に現れる。左視差画像に対しては、被写体が合焦点位置に存在すれば、同じ微小領域から放射される被写体光束は、瞳の部分領域P
Lを通過して、2D画像と同じくブロック2に現れる。一方、被写体が−焦点位置に存在すれば、同じ微小領域から放射される被写体光束は、瞳の部分領域P
Lを通過して、ブロック1に現れ、被写体が+焦点位置に存在すれば、ブロック3に現れる。右視差画像に対しては、被写体が合焦点位置に存在すれば、同じ微小領域から放射される被写体光束は、瞳の部分領域P
Rを通過して、2D画像と同じくブロック2に現れる。一方、被写体が−焦点位置に存在すれば、同じ微小領域から放射される被写体光束は、瞳の部分領域P
Rを通過して、ブロック3に現れ、被写体が+焦点位置に存在すれば、ブロック1に現れる。
【0093】
すなわち、被写体が合焦位置に存在すれば、同一の微小領域から放射される被写体光束は、いずれの画像に対しても互いに対応する同一のブロックに現れる。一方、被写体が非合焦位置に存在すれば、画像間で互いにずれたブロックに現れる。しかも、被写体が+焦点位置に存在する場合と−焦点位置に存在する場合とで、ずれる方向が反対になる。また、図における被写体位置の相対的な関係からも理解されるように、非合焦位置が合焦位置に対して大きく離れる程、ずれ量が大きくなる。
【0094】
図19(b)は、
図19(a)で示す画像間の視差画素量の関係を示す図である。上述のように、右視差画像と左視差画像では、被写体が非合焦位置に存在する場合に、ブロック2とは異なるブロック番号が記述されることになる。このとき、図の右端列で示す視差画素量は、基準画像とする2D画像に対して左視差画像が何ブロックずれているかを表している。
【0095】
本実施形態においては、瞳の部分領域P
LとP
Rは、光軸21に対して対称に設定されているので、同一被写体の2D画像に対する右画像の視差画素量は、2D画像に対する左画像の視差画素量と、大きさが同じで向きが反対となる。したがって、図の右端列で示す視差画素量は、符号を逆転させれば、基準画像とする2D画像に対して右視差画像が何ブロックずれているかを表していることになる。
【0096】
なお、以下の説明においては、カラーフィルタの一パターンであるベイヤー配列パターンを1画素ブロックとして、視差画素量の基準単位とするが、視差画素量の基準単位は、1画素単位であっても良いし、繰り返しパターン110の一パターンであっても良い。視差画素量の基準単位は、画像データ群のそれぞれの画像データがどれだけ像を解像しているか、必要とされる精度はどの程度か、全体の演算負荷量が適切か、などのさまざまな要因によって決定されれば良い。
【0097】
上述の説明においては、被写体の同一微小領域から放射される被写体光束がどの画素ブロックに現れるかについて説明した。逆に、視差画像間で像のマッチング処理を行えば、それぞれの視差ブロックにおける視差画素量を算出することができるので、一方の視差画像のどの画素ブロックが他方の視差画像のどの画素ブロックと対応するかがわかる。すなわち、両視差画像間で、被写体の同一微小領域を捉えている画素ブロックの相対的な位置関係を把握することができる。また、上述のように、基準画像との視差画素量は、視差画像間の視差画素量の半分である。したがって、全ブロックに亘ってそれぞれ基準画像に対して左視差画像が何ブロックずれているかを羅列することができ、羅列された数列はいわゆる視差マップを形成する。
【0098】
図20は、視差マップの生成処理を説明する説明図である。視差量演算部232は、データ取得部231が生成した左視差画像データおよび右視差画像データを受け取って、以下の視差マップ生成処理を実行する。
【0099】
視差量演算部232は、対象ブロックに含まれる画素のうち画素値を有する対象画素311を決定し、この対象画素311に対して局所ウィンドウ312を定める。そして、局所ウィンドウ312を基準として2画像間でマッチング処理を行い、対象画素311を含む対象ブロックにおける視差画素量を決定する。具体的には、視差量演算部232は、左視差画像上の局所ウィンドウ312に対応して右視差画像上に局所ウィンドウ314を設定して、局所ウィンドウ314を局所ウィンドウ312に対して相対的にずらしながら互いにマッチングの良い画像領域を探索する。そして、マッチングが良いと判断される局所ウィンドウ314の位置を定め、その中心座標である探索画素313の座標値を算出する。視差画素量は、対象画素311の座標値と探索画素313の座標値との差を視差ブロック単位に換算して決定される。そして、視差量演算部232は、左視差画像上において対象画素311を左上から右下まで順次走査しながら上記のマッチング処理を逐次実行して、左視差画像と右視差画像の視差画素量を算出する。
【0100】
そして、視差量演算部232は、2D画像を基準画像とすべく、算出された視差画素量をそれぞれ半分の値として視差マップを完成させる。視差マップは、上述の算出結果として、例えば図の例において、各被写体である少年301、少女302、女性303および背景304の各被写体領域に対応した視差画素量として表現される。図の例においては、少年301に合焦しており、少年301の領域では視差画素量が0となり、少年301より手前に存在する少女302の領域では−1、奥に存在する女性303の領域では+1、さらに遠方の背景は+4の値を示している。
【0101】
図21は、視差マップを参照して原色情報を移植する処理の概念を示す図である。上述のように、視差画像データを用いて視差マップが生成されると、画像変換部233は、視差マップを参照して、非カラー画像データをカラー画像データに変換する。ここでは、例として、画像データ群として生成された画像データのうち、2D画像データがカラー画像データであり、視差画像データが非カラー画像データである場合について説明する。
【0102】
基準画像である2D画像データは、各画素ブロックにおいてRGBフィルタのそれぞれに対応する画素値を原色情報として有する。n,mを自然数としたとき、画素ブロック(n,m)に対する原色情報を、C
nmと表す。そして、画像変換部233は、視差画像データにおける画素ブロック(n,m)の原色情報として、視差マップを参照して、2D画像データの画素ブロック(n',m')の原色情報C
n'm'を移植する。画像変換部233は、全ブロックに対してこの作業を繰り返し、非カラー画像データである視差画像データをカラー画像データに変換する。
【0103】
図の例を用いて具体的に説明する。左視差画像データの画素ブロック(1,1)の原色情報を取得する場合は、視差マップの画素ブロック(1,1)を参照する。このとき視差マップの画素ブロック(1,1)は、視差画素量0を示しているので、画像変換部233は、そのまま対応する画素ブロックとして2D画像データの画素ブロック(1,1)を検索する。そして、画像変換部233は、2D画像データの画素ブロック(1,1)の原色情報C
11を、左視差画像データの画素ブロック(1,1)へ移植することにより原色情報を取得する。画像変換部233は、視差画素量が0であるので、右視差画像データの画素ブロック(1,1)についても同様に、2D画像データの画素ブロック(1,1)の原色情報C
11を移植する。
【0104】
次に、左視差画像データの画素ブロック(1,2)の原色情報を取得する場合は、視差マップの画素ブロック(1,2)を参照する。このとき視差マップの画素ブロック(1,2)は、視差画素量1を示しているので、画像変換部233は、2D画像データの対応する画素ブロック(1,2)のひとつ右側である画素ブロック(1,3)を検索する。そして、画像変換部233は、2D画像データの画素ブロック(1,3)の原色情報C
13を、左視差画像データの画素ブロック(1,2)へ移植することにより原色情報を取得する。
【0105】
続いて画像変換部233は、右視差画像データの画素ブロック(1,2)の原色情報を取得する。参照した視差マップの画素ブロック(1,2)の視差画素量は1を示していたが、右視差画素データへ原色情報を移植する場合は符号を逆転させるので、ここでは視差画素量を−1とする。したがって、画像変換部233は、2D画像データの対応する画素ブロック(1,2)のひとつ左側である画素ブロック(1,1)を検索する。そして、画像変換部233は、2D画像データの画素ブロック(1,1)の原色情報C
11を、右視差画像データの画素ブロック(1,2)へ移植することにより原色情報を取得する。
【0106】
つまり、画像変換部233は、左視差画像データの画素ブロック(n,m)へは、視差画素量がkであるとき、2D画像データの原色情報C
nm+kを、右視差画像データの画素ブロック(n,m)へは、2D画像データの原色情報C
nm−kを移植して、それぞれの視差画像データ原色情報を取得する。このようにして、左視差画像データの全ブロック、右視差画像データの全ブロックに原色情報を移植してカラー画像データを完成させる。
【0107】
図21の例では、視差画像データが共に非カラー画像データであり、2D画像データがカラー画像データである場合の、原色情報の移植について説明した。データ取得部231により取得される画像データ群において、視差画像データが共に非カラー画像データであり、2D画像データがカラー画像データである場合は、撮像素子100が、例えば、B−1配列、B'−1配列を採用する場合である。ただし、これらの配列は、繰り返しパターン110が、縦2画素横4画素の8画素である。そこで、視差量演算部232は、
図21のような縦2画素横2画素の4画素を1ブロックとする場合は、視差画像データのうち足りない画素値を隣接する画素値で補間するなどの処理を施して、各ブロックに対応する視差画素量を算出すれば良い。
【0108】
図21の例とは逆に、視差画像データが共にカラー画像データであり、2D画像データが非カラー画像データである場合は、画像変換部233は、視差マップを参照して、例えば左視差画像データの原色情報を2D画像データへ移植する。もちろん、原色情報の移植元は右視差画像データであっても良いし、両画像データの原色情報を平均化するなどの処理を施しても良い。この意味において、本実施形態における移植とは、単純に移植元の画素値を移植先の画素値とする場合に限らず、移植元の画素値を加工して移植先の画素値とする場合も含む。このとき、加工元とする画素値は、対象となる画素値が属する画像データの画素値に限らず、移植先の画像データの画素値を参照することもできる。加工の例としては、平均化処理に限らず、様々なデジタルフィルタ処理を施すことができる。更には、視差画素量に応じて処理を変更することもできるし、被写体像の特徴、例えばエッジに対応する箇所などに応じて処理を変更することもできる。
【0109】
データ取得部231により取得される画像データ群において、視差画像データが共にカラー画像データであり、2D画像データが非カラー画像データである場合は、撮像素子100が、例えば、D−1配列を採用する場合である。D−1配列を採用する撮像素子100の画素出力からデータ取得部231が生成する2D画像データは、Gr画素の画素値を有する。そこで、視差画像データから原色情報を移植する場合には、画像変換部233は、移植するG画素の画素値と2D画像データのGr画素の画素値とを比較して、全体の輝度値を調整しても良い。
【0110】
視差画像データと2D画像データの一方がカラー画像データで他方が非カラー画像データの関係ではなく、両方が非カラー画像データである場合も、移植処理によるカラー画像化を実行し得る。
図22は、視差画像データと2D画像データ間で相互に原色情報を移植する処理の概念を示す図である。データ取得部231により取得される画像データ群において、視差画像データと2D画像データが共に非カラー画像データである場合は、撮像素子100が、例えば、A−1配列を採用する場合である。
【0111】
この場合、画像変換部233は、
図21の例と同様に、2D画像データの原色情報であるB画素およびR画素の画素値を、左視差画像データおよび右視差画像データへ移植する。また、画像変換部233は、視差マップを参照して、2D画像データのうちGb画素の画素値を左視差画像データから、Gr画素の画素値を右視差画像データから移植する。このように、空格子を相互に移植し合うことによりそれぞれの画像データをカラー画像データ化する。ただし、このような処理を実行する場合は、光量、ぼけ量の観点から、視差画素の開口部104と視差なし画素の開口部の面積が等しいことが好ましい。
【0112】
以上の原色情報の移植処理に関する説明においては、左視差画像データと右視差画像データの2つの視差画像データを前提としたが、例えば
図5を用いて説明したような6視差画像データなど、多数の視差画像データに対しても同様の処理を施すことができる。この場合、視差量演算部232は、対応する左右の視差画像データの組み合わせを考慮して、複数の視差マップを生成する。
【0113】
また、上述においては、全ての画素ブロックで視差画素量を演算できた場合を前提として説明したが、被写体の空間周波数、オクルージョン等により、マッチング処理によっては視差画素量を演算できない画素ブロックが存在する場合がある。このような場合には、視差量演算部232は、隣接する画素ブロックの視差画素量との連続性を考慮して補間しても良い。あるいは、視差量演算部232は、演算できなかった画素ブロックの視差画素量を仮に0としておき、画像処理部205が、生成されたカラー画像データに対して、補正処理を施すなどしても良い。
【0114】
また、以上の説明においては、視差画素量を整数値として説明したが、マッチング処理によって算出する視差画素量は、小数値を含んでも良い。小数値を含むときに例えば画素ブロックの中心座標における原色情報を算出する場合は、画像変換部233は、その中心座標を挟む2つの視差画素量を持つそれぞれの原色情報を、中心座標との距離に応じて加重平均した値を算出する。また、原色情報の移植は、画素ブロック単位でなくても良い。画像変換部233は、例えば、画素ブロックの中心座標と実際に移植する画素位置との差異を考慮して画像変換を行っても良い。
【0115】
また、以上の説明において、視差量演算部232は、取得された画像データに基づいて、同一被写体像間の視差画素量を演算した。しかし、演算の結果取得する量は、視差画素量に限らず、同一被写体像間の視差に対応する量であれば構わない。例えば、画素ピッチに対応させて距離で表現することもできるし、他の規格に即したスケールを適用することもできる。
【0116】
また、以上の説明においては、2D画像データを基準画像データとして説明したが、例えば画像データ群が2D画像データを含まない場合等においては、視差画像データのいずれかを基準画像データとしても良い。
【0117】
また、以上の説明においては、例えば画像処理部205が含むデータ取得部231、視差量演算部232および画像変換部233など、デジタルカメラ10を構成する各構成要素の機能としてそれぞれの処理を説明した。一方、制御部201を動作させる制御プログラムは、デジタルカメラ10を構成する各ハードウェアを、上述の処理を実行させる構成要素として機能させ得る。
【0118】
また、以上の説明においては、撮像素子100を有するデジタルカメラ10として説明したが、非カラー画像データのカラー画像データ化処理は、デジタルカメラ10で行わなくても、外部のパーソナルコンピュータなどの機器で行っても良い。この場合、外部のパーソナルコンピュータなどの機器は画像処理装置として機能する。画像処理装置は、いずれかが非カラー画像データである、同一シーンに対する基準画像データと視差画像データを含む画像データ群を取得して、非カラー画像データをカラー画像データへ変換する。
【0119】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
【0120】
請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。