【実施例】
【0025】
以下の実施例により、本発明を限定することなく説明する。
【0026】
実施例1−硬質カラメル製造の詳細
[1.イソモルト(Isomalt)を含む組成例]
・Isomalt Merck Patent GmbH:75%:マンハイムのPalatinit GmbH製
・水:24.005%
・アスパルテーム:0.0075%:ハンブルクのWorlee製
・Acesulfame−K:0.0075%:フランクフルトのNutrinova製
・Candurin(登録商標)Silver Sheen*1:0.144%(注入量に基づいて0.2%):ダルムシュタットのMerck KGaA製
・Candurin(登録商標)Black Fine*2:0.036%(注入量に基づいて0.05%):ダルムシュタットのMerck KGaA製
・クエン酸:0.5%:ダルムシュタットのMerck KGaA製
・風味料:0.3%(ピーチ9/030307):ホルツミンデンのDragoco製
*1 (粒径5〜25μmのTiO
2−雲母顔料)
*2 (粒径15μm未満のFe
3O
4−雲母顔料)
水をIsomalt Mと一緒に165℃まで加熱し、次に溶液を145℃まで冷やす。クエン酸の添加後に、アスパルテーム、Acesulfame−K、顔料であるCandurin(登録商標)Black FineおよびCandurin(登録商標)Silver Sheenならびに風味料を攪拌混入する。最後に、熱い混合物を注入漏斗を用いて脱気した金型に注ぐ。硬質カラメルを1時間冷却する。
【0027】
さらなる態様:
塊形成を避けるために、水の一部を用いて予め成分を溶解させることが、しばしば当を得ている。
【0028】
顔料であるCandurin(登録商標)Silver SheenおよびCandurin(登録商標)Black Fineを、水およびIsomaltと一緒に直接加熱することもできる。色損失は生じない。
【0029】
[2.イソモルト(Isomalt)を含む組成例]
・Isomalt Merck Patent GmbH:75%:マンハイムのPalatinit GmbH製
・水:24.041%
・アスパルテーム:0.0075%:ハンブルクのWorlee製
・Acesulfame−K:0.0075%:フランクフルトのNutrinova製
・Candurin(登録商標)Honeygold*3:0.144%(注入量に基づいて0.2%):ダルムシュタットのMerck KGaA製
・クエン酸:0.5%:ダルムシュタットのMerck KGaA製
・風味料:0.3%(ピーチ9/030307):ホルツミンデンのDragoco製
*3 (粒径5〜25μmのTiO
2/Fe
2O
3−雲母顔料)
水をIsomalt Mと一緒に165℃まで加熱し、次に溶液を145℃まで冷やす。クエン酸の添加後に、アスパルテーム、Acesulfame−K、Candurin(登録商標)Honeygoldおよび風味料を攪拌混入する。最後に、熱い混合物を注入漏斗を用いて脱気した金型に注ぐ。硬質カラメルを1時間冷却する。
【0030】
さらなる態様:
塊形成を避けるために、水の一部を用いて予め成分を溶解させることが、しばしば当を得ている。
【0031】
顔料であるCandurin(登録商標)Honeygoldを、水およびIsomaltと一緒に直接加熱することもできる。
【0032】
[3.糖を含む組成例]
・糖:41%:Suedzucker製
・水:17.077%
・グルコースシロップ:41%C
*Sweet:クレフェルトのCerestar製
・Candurin(登録商標)Silver Sheen*1:0.082%(注入量に基づいて0.1%):ダルムシュタットのMerck KGaA製
・Candurin(登録商標)Black Fine*2:0.041%(注入体積に基づいて0.05%):ダルムシュタットのMerck KGaA製
・E104 1:100希釈:0.4%Sikovit:ルードビッヒスハーフェンのBASF製
・風味料:0.4%(バナナ9/030388):ホルツミンデンのDragoco製
*1 (粒径5〜25μmのTiO
2−雲母顔料)
*2 (粒径15μm未満のFe
3O
4−雲母顔料)
糖を水と一緒に100℃まで加熱し、次にグルコースシロップを添加する。次に溶液を145℃に加熱する。Candurin(登録商標)Silver Sheen、Candurin(登録商標)Black Fine、染料溶液および風味料の添加後に、カラメル溶液を注入漏斗を用いて脱気した金型に注ぐ。最後に、混合物を2時間冷却する。Candurin(登録商標)顔料は、糖と混合する、またはグルコースシロップと混合して添加することができる。この態様は酸を含まない。何故なら、酸がカラメル化を強くし過ぎるからである。
【0033】
[4.糖を含む組成例]
・糖:41%:Suedzucker製
・水:17.118%
・グルコースシロップ:41%C
*Sweet:クレフェルトのCerestar製
・Candurin(登録商標)Wine Red*4:0.082%(注入量に基づいて0.1%):ダルムシュタットのMerck KGaA製
・E104 1:100希釈:0.4%Sikovit:ルードビッヒスハーフェンのBASF製
・風味料:0.4%(バナナ9/030388):ホルツミンデンのDragoco製
*4 (粒径10〜60μmのFe
2O
3−雲母顔料)
糖を水と一緒に100℃まで加熱し、次にグルコースシロップを添加する。次に溶液を145℃に加熱する。Candurin(登録商標)Wine Red、染料溶液および風味料の添加後に、カラメル溶液を注入漏斗を用いて脱気した金型に注ぐ。最後に、混合物を2時間冷却する。Candurin(登録商標)顔料は、糖と混合するか、またはグルコースシロップとの混合物として添加することができる。この態様は酸を含まない。何故なら、酸がカラメル化を強くし過ぎるからである。
【0034】
実施例2−ゼラチン粒子の製造
[1.組成例]
・水:10.48%
・糖:31.45%:Suedzucker製
・グルコースシロップ:31.45%C
*Sweet:クレフェルトのCerestar製
・Candurin(登録商標)Wine Red:0.38%(注入量に基づいて0.4%):ダルムシュタットのMerck KGaA製
・クエン酸1:1希釈:2.51%:ダルムシュタットのMerck KGaA製
・ゼラチン:7.86% 260Bloom:エーベルバッハのDGF製
・水:15.748%
風味料:0.122%(黒ブドウ9/695750):ホルツミンデンのDragoco製
*4 (粒径10〜60μmのFe
2O
3−雲母顔料)
まず、ゼラチンを60℃で等量の水で軟化する。糖および水を100℃に加熱し、次にグルコースシロップを添加する。混合物をさらに120℃に加熱し、次に、約85℃に冷却する。Candurin(登録商標)顔料、クエン酸、風味料およびゼラチン溶液を攪拌混入し、脱気ゼラチン混合物を、注入漏斗と用いて脱気した金型に仕込む。製品を約16時間冷却する。
【0035】
さらなる態様:
Candurin(登録商標)顔料を、ここでも糖と予め直接混合する、またはグルコースシロップと一緒に導入することができる。
【0036】
金型に注ぐ代わりに、粉末の成形において凹金型を用いる従来法を、この場合に用いてゼラチン物品を得ることができる。
【0037】
[2.組成例]
・水:10.508%
・糖:31.45%:Suedzucker製
・グルコースシロップ:31.45%C
*Sweet:クレフェルトのCerestar製
・Candurin(登録商標)Blueberry Sugar*5:0.38%(注入量に基づいて0.4%):ダルムシュタットのMerck KGaA製
・E153(植物炭素/炭素薬物):0.038%:(注入量に基づいて0.04%):Dr.Marcus製
・クエン酸1:1希釈:2.51%:ダルムシュタットのMerck KGaA製
・ゼラチン:7.86% 260Bloom:エーベルバッハのDGF製
・水:15.682%
・風味料:0.122%(黒ブドウ9/695750):ホルツミンデンのDragoco製
*5 (粒径10〜60μmのTiO
2−雲母顔料)
まず、ゼラチンを60℃で等量の水で軟化する。糖および水を100℃に加熱し、次にグルコースシロップを添加する。混合物をさらに120℃に加熱し、次に、約85℃に冷却する。Candurin(登録商標)顔料、クエン酸、風味料およびゼラチン溶液を攪拌混入し、脱気ゼラチン混合物を、注入漏斗と用いて脱気した金型に仕込む。製品を約16時間冷却する。
【0038】
さらなる態様:
Candurin(登録商標)顔料を、ここでも糖と予め直接混合する、またはグルコースシロップと一緒に導入することができる。
【0039】
金型に注ぐ代わりに、粉末の成形において凹金型を用いる従来法を、この場合に用いてゼラチン物品を得ることができる。
【0040】
実施例3−糖衣錠
a)着色される核材:白色糖衣錠核材(硬質糖被覆されているリカーアイスロッド)
糖衣錠を被覆するための溶液:
シェラックアルコール溶液:95.62%:Wolff & Olsen製
Candurin(登録商標)Silver Lustre*1:4.00%:ダルムシュタットのMerck KGaA製
Candurin(登録商標)Black Fine*2:0.38%:ダルムシュタットのMerck KGaA製
*1 (粒径10〜60μmのTiO
2−雲母顔料)
*2 (粒径15μm未満のFe
3O
4−雲母顔料)
Candurin(登録商標)顔料を、シェラック中に均一に分配させ、糖衣錠パン内でゆっくり回転している糖衣錠に噴霧する。糖衣錠を冷たい空気を用いて連続的に乾燥する。所望の色被覆が達成されるまで噴霧を続ける。最後に、核材をパンから取り出し、ラック上で約12時間乾燥する。
【0041】
b)着色される核材:黒色糖衣錠核材(チューインガムボール)
糖衣錠を被覆するための溶液:
シェラックアルコール溶液:95%:Kaul GmbH製
Candurin(登録商標)Caramel*:5%:ダルムシュタットのMerck KGaA製
* (粒径10〜60μmのFe
2O
3−雲母顔料)
Candurin(登録商標)顔料を、シェラック中に均一に分配させ、糖衣錠パン内でゆっくり回転している糖衣錠に噴霧する。所望の色被覆が達成されるまで噴霧を続ける。核材が一緒に粘着するのを防止するために、冷たい空気を用いて乾燥を連続的に行う。最後に、核材をパンから取り出し、ラック上で約12時間乾燥する。
【0042】
c)白色硬質糖殻でのリカーアイスニブの被覆
着色される核材:白色硬質糖殻を有するリカーアイスニブ
糖衣錠を被覆するための溶液:
シェラックアルコール溶液:95.75%Capol 425:Kaul GmbH製
Candurin(登録商標)Buttergold*1:4%:ダルムシュタットのMerck KGaA製
Candurin(登録商標)Black Fine:0.25%:ダルムシュタットのMerck KGaA製
*1 (粒径10〜60μmのTiO
2/Fe
2O
3−雲母顔料)
実施例3a)と同様にして核材を被覆する。
【0043】
d)Vienneseナッツのパン被覆(ヘーゼルナッツ核材を用いる白色の硬質糖殻)
糖衣錠の被覆のための溶液:
シェラックアルコール溶液:96.0%:Wolff & Olsen製
Candurin(登録商標)Silver Lustre*:4%:ダルムシュタットのMerck KGaA製
* (粒径10〜60μmのTiO
2−雲母顔料)
Candurin(登録商標)顔料をシェラック溶液に均一に分散する。これを、実施例3a)と同様に適用する。
【0044】
e)出発材料:白色チョコレートドロップ
Candurin(登録商標)/HPMC水溶液を噴霧用途に用いる。
【0045】
Candurin(登録商標)顔料を水に攪拌混入する。適当な場合には、次に、さらなる染料、風味料または甘味料を添加する。最後に、懸濁液にフィルム形成剤(HPMC)を添加する。粘度上昇の結果、攪拌速度も対応して上昇させなくてはならない。約40〜60分後、HPMCが完全に溶解し、溶液を次に糖衣錠に噴霧することができる。
【0046】
噴霧は、パン被覆ドラム中または従来の被覆系中において、適当に匹敵する連続的乾燥空気流(温度/体積)を確保するように注意を払って適用することができる。
【0047】
所望の着色効果が得られると直ぐに、糖衣錠を排出する。次に、ラック上で乾燥する。
【0048】
噴霧溶液:
Sepifilm Lp10:6.0%:Seppic製
Candurin(登録商標)paprika*:5.0%:ダルムシュタットのMerck KGaA製
風味料:0.5%(バニラ9/024233):ホルツミンデンのDragoco製
水:88.5%
* (粒径10〜60μmのFe
2O
3−雲母顔料)
f)出発材料:白色の糖−パン−被覆アーモンド
噴霧溶液をe)におけるように調製し適用する。
【0049】
噴霧溶液:
Sepifilm Lp10:5.0%:Seppic製
Candurin(登録商標)Silver Lustre*:4.0%:ダルムシュタットのMerck KGaA製
Sepisperse M5062:1.0%:Seppic製
水:99.0%
* (粒径10〜60μmのTiO
2−雲母顔料)
g)出発材料:白色の糖−パン−被覆アーモンド
噴霧溶液をe)におけるように調製し適用する。
【0050】
噴霧溶液:
Sepifilm Lp10:6.0%:Seppic製
Candurin(登録商標)Silver Lustre*:4.0%:ダルムシュタットのMerck KGaA製
E153:0.2%:Dr.Marcus製
水:89.8%
* (粒径10〜60μmのTiO
2−雲母顔料)
h)出発材料:赤色糖−パン−被覆アーモンド
Candurin(登録商標)/アラビアゴム水溶液を噴霧用途に用いる。
【0051】
Candurin(登録商標)顔料をアラビアゴム溶液に攪拌混入し、次に、パン被覆ドラム中で回転している糖衣錠に噴霧する。ここで乾燥は冷たい空気を用いて連続的に行わなければならない。所望の着色効果が達成されると、噴霧操作を終了する。次に、着色糖衣錠を、シェラックフィルムでさらに被覆して相互粘着を避けることができる。
【0052】
噴霧溶液:
アラビアゴム溶液:82.0%:Kaul製
Candurin(登録商標)Wine Red*:8.0%:ダルムシュタットのMerck KGaA製
水:10.0%
* (粒径10〜60μmのFe
2O
3−雲母顔料)
実施例4−ゼリーデザート
乳酸カルシウム:0.05%:Merck KGaA製
Genugel LC4N:0.6%:Hercules製
リン酸四ナトリウム:0.15%:Merck KGaA製
クエン酸結晶:0.38%:Merck KGaA製
gellan:0.06%:Kelco製
リン酸三ナトリウム:0.05%:Merck KGaA製
スクロース:15%:Suedzucker
Candurin(登録商標)Silver Sparkle*1:0.025%:Merck KGaA製
風味料および着色料は任意
水:84.685%
* (粒径20〜150μmのTiO
2−雲母顔料)
全ての成分を95℃に加熱し、その温度で攪拌下に3〜5分間維持する。これらを、次に、穏やかに攪拌しつつ40〜45℃に冷却する。次に、ゼリーデザートを金型に注ぎ込み、必要な場合は冷却する。
【0053】
[薬剤適用]
実施例5
a)初期重量1kgの白色錠剤:直径=8mm、重量=200mg
フィルム被覆のための溶液:
6%:Sepifilm Lp10(ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ステアリン酸および微結晶性セルロースの混合物):Seppic製
5%:Candurin(登録商標)Caramel*:ダルムシュタットのMerck KGaA製
89%:水
* (粒径10〜60μmのFe
2O
3−雲母顔料)
合計適用量:200g
これは、錠剤表面積1cm
2当たりポリマー1.2mgに相当する。
【0054】
b)初期重量1kgの白色錠剤:直径=8mm、重量=200mg
フィルム被覆のための溶液(100g):
・6%:Sepifilm Lp10:Seppic製
・4%:Candurin(登録商標)Silver Lustre*:Merck KGaA製
・1%:Sepisperse M5062(染料ペースト:TiO2、天然または天然同等染料、安定化剤):Seppic製
・89%:水 * (粒径10〜60μmのTiO
2−雲母顔料)
・合計適用量:200g
これは、錠剤表面積1cm
2当たりポリマー1.2mgに相当する。
【0055】
フィルム被覆溶液の製造:
Candurin(登録商標)顔料を水に攪拌混入する。適当な場合、次に、さらなる染料を添加する。最後に、フィルム形成剤(HPMC)を懸濁液に分散する。増加する粘度のために、攪拌器の粘度も対応して増加させることが必要となる。約40〜60分後、HPMCを完全に溶解し、次に、溶液を錠剤に噴霧することができる。一般的な標準的被覆プロセスを用いて噴霧を適用する。
【0056】
[糖菓子類]
実施例6
a)リカーアイス製品:
原料:押し出しリカーアイス製品
油添加したリカーアイス製品を、Candurin(登録商標)/シェラック溶液と共に、パン被覆ドラム中で噴霧する。同時に、これらを、冷たい空気を用いて乾燥する。所望の着色効果が得られると、適用を停止し、着色されたリカーアイス製品をパンから排出する。
【0057】
噴霧溶液:
シェラックアルコール溶液:97%:Kaul製
Candurin(登録商標)Kiwi Sugar*:3%:ダルムシュタットのMerck KGaA製
* (粒径10〜60μmのTiO
2−雲母顔料)
b)メントールパステル:
原料:メントールパステル
Candurin(登録商標)/シェラック溶液(水性)を、パン被覆ドラム中で回転しているパステルに噴霧する。ここで、暖かい空気を用いて連続的に乾燥を行う。所望の着色効果が達成されると直ぐに、適用を停止し、着色されたパステルをパンから排出する。
【0058】
噴霧溶液:
シェラックアルコール溶液:96%:Warner Jenkinson製
Candurin(登録商標)Silver Lustre*:4%:ダルムシュタットのMerck KGaA製
* (粒径10〜60μmのTiO
2−雲母顔料)
c)マジパンローズ(ケーキ装飾)
材料:赤色マジパンローズ ケーキ装飾に、所望の色の適用が達成されるまでCandurin(登録商標)/シェラック溶液を噴霧する。続いて冷たい空気で乾燥することができる。
【0059】
噴霧溶液:
シェラックアルコール溶液:97%:Wolff & Olsen製
Candurin(登録商標)Blueberry Sugar*:3%:ダルムシュタットのMerck KGaA製
* (粒径10〜60μmのTiO
2−雲母顔料)
d)シャーベット甘味料 材料:白色のシャーベット甘味料 シャーベット甘味料に、所望の色の適用が達成されるまでCandurin(登録商標)/シェラック溶液を噴霧する。続いて冷たい空気で乾燥することができる。
【0060】
噴霧溶液:
シェラックアルコール溶液:94%:Kaul製
Candurin(登録商標)Silver Sparkle*:6%:ダルムシュタットのMerck KGaA製
* (粒径20〜150μmのTiO
2−雲母顔料)