(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0008】
図1及び
図2は、実施形態による光源装置を含む立体表示装置の概略構成図である。2つの光路を切り替える一例として、カメラ等に搭載され、右目用画像と左目用画像を生成する立体表示装置について説明する。
図1は、右目用画像を生成する場合である。
図2は、左目用画像を生成する場合である。
図1に矢印で示す前後左右上下を光源装置の前後左右上下方向とする。
【0009】
図1及び
図2に示すように、立体表示装置10は、光源装置11と、一対の画像生成部12及び画像生成部13とを備える。
【0010】
光源装置11は、筐体21と、光源部22と、回折格子の一例である入力ホログラム23と、他の回折格子の一例である一対の出力ホログラム24及び出力ホログラム25と、駆動部26とを備えている。光源装置11は、画像生成部12、13へと光91、92、93を照射する。
【0011】
筐体21は、中空状の直方体形状に構成されている。筐体21は、光源部22と、入力ホログラム23と、出力ホログラム24、25とを保持する。光源部22は、保持部材31と、光源32と、光源33と、光源34と、レンズ35と、レンズ36と、レンズ37とを備える。保持部材31は、3個の光源32、33、34、及び、3個のレンズ35、36、37を保持する。
【0012】
3個の光源32、33、34は、互いに異なる位置に配置されている。詳細には、3個の光源32、33、34は、左右方向に沿って、互いに等間隔で配置されている。光源32は、赤色の光91を真正面に照射する発光ダイオードを有する。光源33は、緑色の光92を真正面に照射する発光ダイオードを有する。光源34は、青色の光93を真正面に照射する発光ダイオードを有する。換言すると、光源32、33、34は、三原色に対応する光91、92、93であって、互いに波長の異なる光91、92、93を出力する。光源32、33、34が出力する光91、92、93は、それぞれ低コヒーレント光である。ここでいう低コヒーレント光とは、コヒーレンス長が数十μmであって、レーザ等に比べてコヒーレンス時間が短い光のことである。これにより、光源32、33、34は、主光線が互いに平行な3本の光91、92、93を入力ホログラム23に入力する。尚、各光源32、33、34として、発光ダイオード以外の低コヒーレント光を発光する光源を適用してもよい。
【0013】
レンズ35は、光源32の前方に配置されている。レンズ36は、光源33の前方に配置されている。レンズ37は、光源34の前方に配置されている。レンズ35、36、37は、左右方向に沿って、互いに等間隔で配置されている。レンズ35、36、37は、光源32、33、34から出力された光91、92、93を平行光にする凸レンズを含む。これにより、光源32、33、34から出力された光91、92、93は、レンズ35、36、37によって平行光に変換された後、入力ホログラム23へと入力される。
【0014】
入力ホログラム23は、光源部22の前方に配置されている。これにより、入力ホログラム23には、複数の光源32、33、34からの複数の入力光である低コヒーレントの光91、92、93が入力される。入力ホログラム23は、偏光板41と、液晶パネル42と、偏光板43とを備えている。
【0015】
偏光板41は、入力された光91、92、93のうち、上下方向の偏光成分のみを透過する。これにより、偏光板41からは、上下方向を偏光方向とする直線偏光が出力される。
【0016】
液晶パネル42は、左右方向において、複数のセルからなる3個の領域47、領域48、及び、領域49に分割されている。それぞれの領域47、領域48、及び、領域49には、光源部22から出力された赤色の光91、緑色の光92、及び、青色の光93が入力される。液晶パネル42は、各領域47、48、49において、複数の正方形状のセルを有する。複数のセルは、上下方向及び左右方向に等間隔でマトリックス状に配列されている。各セルの前面及び後面には、複数の正方形状の透明電極44および透明電極46が設けられている。複数の透明電極44および透明電極46は上下方向及び左右方向に等間隔でマトリックス状に配列されている。隣接する透明電極44は、互いに絶縁されている。隣接する透明電極46は、互いに絶縁されている。前後方向において対向する透明電極44と透明電極46との間には、液晶45が配置されている。透明電極44と透明電極46との間に電圧が印加されると、液晶45の配向が変更される。液晶45の配向が変更された領域では、入力した光の偏光方向が上下方向から左右方向へと変換された後、偏光板43へと出力される。
【0017】
偏光板43は、入力された光91、92、93のうち、左右方向の偏光成分のみを透過する。従って、液晶パネル42を透過した光91、92、93のうち、液晶45によって偏光方向が左右方向へと変換された光91、92、93のみを透過して、出力する。
【0018】
ここで、駆動部26からの駆動信号により電圧が印加される透明電極44の上下左右方向の間隔、及び、透明電極46の上下左右方向の間隔を所定の間隔にすることにより、入力ホログラム23は回折格子として機能する。更に、入力ホログラム23は、駆動部26からの駆動信号により電圧が印加される透明電極44、46の間隔を変更することによって、回折状態を動的に変化させる。
【0019】
出力ホログラム24は、入力ホログラム23の右斜め前方に配置されている。一の回折方向の一例が、入力ホログラム23の右斜め前方である。出力ホログラム25は、入力ホログラム23の左斜め前方に配置されている。他の回折方向の一例が、入力ホログラム23の左斜め前方である。尚、上述の一の回折方向及び他の回折方向は、適宜変更することができる。出力ホログラム24と出力ホログラム25は、左右方向に互いに間隔を開けて、前後方向の同じ位置に配置されている。出力ホログラム24と出力ホログラム25との中点は、入力ホログラム23の中心の前方に配置されている。出力ホログラム24と出力ホログラム25は、入力ホログラム23と平行に配置されている。
【0020】
右側の出力ホログラム24は、偏光板51と、液晶パネル52と、偏光板53とを備えている。偏光板51は、入力光のうち、左右方向の偏光成分のみを透過する。液晶パネル52は、上下方向に延びる複数のセルを有する。各セルの前面及び後面には、透明電極54、及び、透明電極56(図示略)が左右方向に等間隔で配置されている。透明電極54、56の間には、液晶55が配置されている。これにより、透明電極54、56の間に電圧が印加されると、液晶55の配向が変更される。液晶55の配向が変更された領域では、入力した光91、92、93の偏光方向が左右方向から上下方向へと変換された後、偏光板53へと出力される。偏光板53は、入力した光91、92、93のうち、上下方向の偏光成分のみを透過する。従って、出力ホログラム24は、所定の透明電極54、56に電圧を印加することにより回折格子として機能する。更に、出力ホログラム24は、駆動部26からの駆動信号によって、電圧が印加される透明電極54、56を変更することにより、回折状態を動的に変更できる。偏光板53を透過した光91、92、93は、右側の画像生成部12に入力される。ここで、出力ホログラム24は、入力ホログラム23から入力された回折光である3本の光91、92、93の主光線を一致させて出力する。
【0021】
左側の出力ホログラム25は、偏光板61と、透明電極64、透明電極66及び液晶65を含む液晶パネル62と、偏光板63とを備えている。出力ホログラム25から出力した光91、92、93は、左側の画像生成部13に入力する。出力ホログラム25は、駆動部26からの駆動信号によって、電圧が印加される透明電極64、66を変更することにより、回折状態を動的に変更できる。ここで、出力ホログラム25は、入力ホログラム23から入力された回折光である3本の光91、92、93の主光線を一致させて出力する。尚、出力ホログラム25の構成は、出力ホログラム24の構成と同様のため説明を省略する。
【0022】
駆動部26は、入力ホログラム23の液晶パネル42、及び、出力ホログラム24、25の液晶パネル52、62と駆動信号を送受信可能に接続されている。駆動部26は、左右方向に均等に分けられた入力ホログラム23の3個の領域47、48、49の透明電極44、46を制御する。駆動部26は、液晶パネル42の透明電極44、46の電圧印加を制御する駆動信号を出力する。これにより、駆動部26は、入力ホログラム23の液晶パネル42を回折格子として機能させることができる。駆動部26は、3個の光源32、33、34からの複数の光91、92、93をまとめて一の回折状態で回折する一の回折用パターンを生成する駆動信号を入力ホログラム23に出力する。また、駆動部26は、3個の光源32、33、34からの複数の光91、92、93をまとめて他の回折状態で回折する他の回折用パターンを生成する駆動信号を入力ホログラム23に出力する。
【0023】
駆動部26は、一の回折状態では、入力ホログラム23から出力した光91、92、93が出力ホログラム24へと入力するように、駆動信号を生成する。駆動部26は、他の回折状態では、入力ホログラム23から出力した光91、92、93が出力ホログラム25へと入力するように、駆動信号を生成する。
【0024】
これにより、入力ホログラム23から出力した光91、92、93の主光線の方向は、一の回折状態では出力ホログラム24の方向となり、他の回折状態では出力ホログラム25の方向へと切り替えられる。換言すれば、駆動部26は、一の回折状態と他の回折状態との間で、入力ホログラム23に形成された回折格子から出力される回折光の主光線の方向を互いに異ならせるべく、一の回折用パターン及び他の回折用パターンを入力ホログラム23上に生成する。また、駆動部26は、一の回折状態と他の回折状態との間で、入力ホログラム23によって回折される光91、92、93の拡散角度を異ならせるべく、一の回折用パターン及び他の回折用パターンを入力ホログラム23上に生成する。
【0025】
この結果、入力ホログラム23は、一の回折用パターンによって一の回折方向である出力ホログラム24に向けて3本の入力光である光91、92、93の主光線を互いに結合する方向へと回折させる。また、入力ホログラム23は、他の回折用パターンによって他の回折用パターンにより他の回折方向である出力ホログラム25に向けて3本の入力光である光91、92、93の主光線を互いに結合する方向へと回折させる。ここで、回折された光は、一次回折光であることが好ましいが、二次以降の多次の回折光であってもよい。
【0026】
駆動部26は、出力ホログラム24の液晶パネル52及び出力ホログラム25の液晶パネル62を回折格子として機能させることを目的として、液晶パネル52の透明電極54、56及び液晶パネル62の透明電極64、66の電圧印加を制御する駆動信号を生成する。ここで、駆動部26は、入力ホログラム23から入力された3本の回折光である光91、92、93の主光線を一致させて画像生成部12へと出力するように、出力ホログラム24の透明電極54、56の電圧印加を制御する。駆動部26は、入力ホログラム23から入力された3本の回折光である光91、92、93の主光線を一致させて画像生成部13へと出力するように、出力ホログラム24の透明電極64、66の電圧印加を制御する。
【0027】
画像生成部12及び画像生成部13は、画像生成用の液晶表示パネルを有する。右側の画像生成部12は、出力ホログラム24の前方に、且つ、出力ホログラム24と平行になるように配置されている。画像生成部12は、出力ホログラム24から入力された光91、92、93によって右目用の画像を生成する。左側の画像生成部13は、出力ホログラム25の前方に、且つ、出力ホログラム25と平行になるように配置されている。画像生成部13は、出力ホログラム25から入力された光91、92、93によって左目用の画像を生成する。ユーザは、画像生成部12からの画像を右目で見るとともに、画像生成部13からの画像を左目で見ることによって、三次元画像を見ることができる。
【0028】
次に、
図3を参照して、駆動部による入力ホログラムの回折格子の制御方法について説明する。
図3は、回折光の主光線の方向を右方向へと向ける場合の回折格子を説明する図である。
【0029】
図3に示すように、回折格子71の面に平行な平面波の光72が、回折格子71に入力されているとする。この回折格子71を一単位として、この回折格子71が左右方向に周期的に配列されているとする。回折格子71の中心よりも右側のスリット73の間隔が、中心よりも左側のスリット73の間隔よりも大きい場合、一次回折光波面74からわかるように、回折格子71から出力される回折光75の主光線の方向は右側に向く。従って、右側の出力ホログラム24の方向へと回折光75を向ける場合、駆動部26は、電圧を印加する液晶パネル42の透明電極44、46の間隔を右側から左側へと徐々に大きくする。尚、透明電極44、46に電圧が印加されている領域は、光は透過するスリット73として機能する。
【0030】
一方、左側の出力ホログラム25の方向へと回折光75を向ける場合、駆動部26は、電圧を印加する液晶パネル42の透明電極44、46の間隔を右側から左側へと徐々に小さくする。即ち、駆動部26は、
図3と左右逆のパターンの配置でスリット73を配置する。
【0031】
ここで、回折格子71の垂線と回折光75の進行方向との間の角度である回折角θは、波長に依存する。従って、駆動部26は、異なる波長の光を同じ回折角θとする場合、波長の大きい光が入力される領域で電圧印加される透明電極44、46の間隔を、波長の小さい光が入力される領域で電圧印加される透明電極44、46の間隔よりも大きくする。
【0032】
次に、上述した立体表示装置10の動作を説明する。まず、立体表示装置10が起動されると、光源32、33、34から赤、緑、青の低コヒーレントの光91、92、93が、順に所定の時間間隔で時分割されて出力される。出力された光91、92、93は、レンズ35、36、37によって平行光となる。この後、光91、92、93は、入力ホログラム23の液晶パネル42のそれぞれの領域47、48、49に入力する。光91、92、93は、入力ホログラム23によって右側の出力ホログラム24へと回折される。
【0033】
ここで、駆動部26は、液晶パネル42の各領域47、48、49において、光91、92、93の透過領域の間隔が左側から右側へと徐々に小さくなるように、透明電極44、46に電圧を印加するための駆動信号を生成している。尚、この動作においては、駆動部26は、透明電極44、46を上下に延びる列毎に制御している。これにより、入力ホログラム23から出力した各色の光91、92、93は、右側の出力ホログラム24へと進行する。この後、光91、92、93の主光線が互いに時間差で結合した状態で、光91、92、93は、右側の出力ホログラム24に入力する。
【0034】
次に、出力ホログラム24は、光91、92、93の主光線を時間差で一致させて、光91、92、93を出力する。この後、光91、92、93は、右側の画像生成部12に入力した後、右目用画像として出力される。この右目用画像は、スクリーン等に投影される。
【0035】
次に、光源32、33、34から出力された光91、92、93は、レンズ35、36、37によって平行光となった後、入力ホログラム23に入力する。光91、92、93は、入力ホログラム23によって左側の出力ホログラム25へと回折される。ここで、駆動部26は、入力ホログラム23の各領域47、48、49において、光91、92、93の透過領域の間隔が右側から左側へと徐々に小さくなるように、透明電極44、46に電圧を印加するための駆動信号を生成している。尚、この動作においては、駆動部26は、透明電極44、46を上下に延びる列毎に制御している。これにより、光91、92、93は、主光線を時間差で互いに結合させた状態で、左側の出力ホログラム25に入力する。
【0036】
次に、出力ホログラム25は、光91、92、93の主光線を時間差で一致させて、光91、92、93を出力する。この後、光91、92、93は、左側の画像生成部13に入力した後、左目用画像として出力される。この左目用画像は、スクリーン等に投影される。上述した右目用画像の生成動作及び左目用画像の生成動作を繰り返すことによって、ユーザは三次元画像を見ることができる。
【0037】
上述したように立体表示装置10の光源装置11は、入力ホログラム23の回折用パターンを変更可能な駆動部26を備えている。これにより、光源装置11は、光源部22から出力された光91、92、93の出力方向を切り替えて、主光線を結合させることができる。この結果、光源装置11は、1個の入力ホログラム23によって2個の出力ホログラム24及び出力ホログラム25の何れかの方向へと光91、92、93の出力方向を切り替えができるので、装置の簡略化及び小型化を実現できる。
【0038】
光源装置11は、駆動部26によって入力ホログラム23の回折用パターンを光91、92、93の波長に対応させることができる。ここで、体積ホログラムを異なる波長に対応させる場合、波長ごとに干渉露光をしなければならないので、製造工程が複雑になる。一方、光源装置11は、駆動部26の駆動信号によって異なる波長に対応できるので、製造工程の複雑化を抑制できる。
【0039】
光源装置11は、低コヒーレントの光91、92、93を出力する安価な発光ダイオードを光源32、33、34として採用している。これにより、部品コストを低減できる。また、レーザ等のコヒーレント光源を採用した場合に生じるスペックルノイズを低減できる。
【0040】
光源装置11は、電圧が印加される入力ホログラム23の透明電極44、46の左右方向または上下方向の間隔を変えることにより、光91、92、93の回折方向を変更することができる。これにより、光91、92、93の照明領域の整形、照明領域の位置変更、及び、光量分布の均一化を実現できる。
【0041】
次に、光源部及び入力ホログラムの配置を変更した別の実施形態について説明する。
図4及び
図5は、別の実施形態による光源装置を含む立体表示装置の概略構成図である。
図4は、右目用画像を生成する場合である。
図5は、左目用画像を生成する場合である。
【0042】
図4及び
図5に示すように、光源装置111では、光源部22及び入力ホログラム23が、右側の出力ホログラム24の後方に配置されている。換言すれば、右側の出力ホログラム24は、入力ホログラム23の前方に配置されるとともに、左側の出力ホログラム25は、入力ホログラム23の左斜め前方に配置されている。
【0043】
駆動部26は、
図4に示すように、右側の出力ホログラム24に光91、92、93を入力する場合、以下のように入力ホログラム23の液晶パネル42を制御する。
【0044】
駆動部26は、液晶パネル42の右側の領域47の電圧が印加される透明電極44、46の間隔を右側から左側に向かって徐々に小さくするように駆動信号を生成する。尚、この動作においては、駆動部26は、透明電極44、46を上下に延びる列毎に制御している。これにより、液晶パネル42の領域47によって回折される光91の回折角が、右側から左側に向かって、徐々に大きくなる。この結果、入力ホログラム23から出力された光91が、出力ホログラム24の全域に入力される。
【0045】
駆動部26は、液晶パネル42の中央の領域48の電圧が印加される透明電極44、46の間隔を中央部で小さくして、左右両側に向かって徐々に小さくするように駆動信号を生成する。これにより、液晶パネル42の領域48によって回折される光92の回折角が、中央から左右両側に向かって、徐々に大きくなる。この結果、入力ホログラム23から出力された光92が、出力ホログラム24の全域に入力される。
【0046】
駆動部26は、液晶パネル42の左側の領域49の電圧が印加される透明電極44、46の間隔を左側から右側に向かって徐々に小さくするように駆動信号を生成する。これにより、液晶パネル42の領域49によって回折される光93の回折角が、左側から右側に向かって、徐々に大きくなる。この結果、入力ホログラム23から出力された光93が、出力ホログラム24の全域に入力される。
【0047】
一方、駆動部26は、
図5に示すように、左側の出力ホログラム25に光91、92、93を入力する場合、以下のように入力ホログラム23の液晶パネル42を制御する。
【0048】
駆動部26は、液晶パネル42の右側の領域47の電圧が印加される透明電極44、46の間隔を右側から左側に向かって徐々に小さくするように駆動信号を生成する。尚、電圧が印加される透明電極44、46の間隔は、何れも右側の出力ホログラム24に入力する場合よりも大きい。これにより、液晶パネル42の領域47によって回折される光91の回折角は、右側の出力ホログラム24に入力する場合よりも大きく、且つ、右側から左側に向かって徐々に大きくなる。この結果、入力ホログラム23から出力された光91が、出力ホログラム24の全域に入力される。
【0049】
駆動部26は、液晶パネル42の中央の領域48の電圧が印加される透明電極44、46の間隔を右側から左側に向かって徐々に小さくするように駆動信号を生成する。これにより、液晶パネル42の領域48によって回折される光92の回折角が、右側から左側に向かって徐々に大きくなる。この結果、入力ホログラム23から出力された光92が、出力ホログラム24の全域に入力される。
【0050】
駆動部26は、液晶パネル42の左側の領域49の電圧が印加される透明電極44、46の間隔を右側から左側に向かって徐々に小さくするように駆動信号を生成する。これにより、液晶パネル42の領域49によって回折される光93の回折角が、右側から左側に向かって徐々に大きくなる。この結果、入力ホログラム23から出力された光93が、出力ホログラム24の全域に入力される。
【0051】
次に、出力ホログラムを変更した別の実施形態について説明する。
図6、
図7、及び、
図8は、別の実施形態による光源装置を含む立体表示装置の概略構成図である。
図6は、右目用画像を生成する場合である。
図7は、左目用画像を生成する場合である。
図8は、二次元画像を生成する場合である。
【0052】
図6〜
図8に示すように、実施形態による光源装置211は、1枚の出力ホログラム224を有する。また、立体表示装置210は、出力ホログラム224に対応させて、1枚の画像生成部212を有する。
【0053】
出力ホログラム224の左右方向の幅は、入力ホログラム23の左右方向の幅の2倍以上である。前後方向において、出力ホログラム224の中心は、入力ホログラム23の中心と一致するように配置されている。従って、前方から見ると、入力ホログラム23の前面は、出力ホログラム224によって覆われている。出力ホログラム224は、入力ホログラム23と略平行になるように配置されている。
【0054】
出力ホログラム224は、偏光板81と、透明電極84、液晶85及び透明電極86を含む液晶パネル82と、偏光板83とを備えている。これらの構成は、上述した実施形態の出力ホログラム224の各構成と左右方向の幅以外は同様であるため説明を省略する。
【0055】
画像生成部212の左右方向の幅は、出力ホログラム224の左右方向の幅と略同じである。画像生成部212は、出力ホログラム224の前方に配置されている。従って、前方から見ると、出力ホログラム224は、画像生成部212と重なる。
【0056】
三次元画像を生成する場合、
図6に示すように、駆動部26は、入力ホログラム23を制御して、光91、92、93を出力ホログラム224の右半分の領域へと入力する。この後、駆動部26は、出力ホログラム224の右半分の領域を制御して、光91、92、93の主光線を一致させて出力する。光91、92、93は、画像生成部212の右半分の領域に入力した後、右目用画像として出力される。
【0057】
図7に示すように、次に、駆動部26は、入力ホログラム23を制御して、光91、92、93を出力ホログラム224の左半分の領域へと入力する。この後、駆動部26は、出力ホログラム224の左半分の領域を制御して、光91、92、93の主光線を一致させて出力する。光91、92、93は、画像生成部212に入力した後、左目用画像として出力される。
【0058】
この後、上述した右目用画像及び左目用画像の生成を繰り返すことによって、立体表示装置210は、ユーザに三次元画像を提供する。
【0059】
二次元画像を提供する場合、
図8に示すように、駆動部26は、入力ホログラム23を制御して、光91、92、93を出力ホログラム224の中央の領域へと入力する。次に、駆動部26は、出力ホログラム224の中央の領域を制御して、光91、92、93の主光線を一致させて出力する。光91、92、93は、画像生成部212に入力した後、二次元画像として出力される。
【0060】
上述したように光源装置211では、入力ホログラム23の前方に1枚の出力ホログラム224が配置されている。従って、立体表示装置210は、三次元画像のみならず、二次元画像を提供することができる。
【0061】
上述した実施形態の変形例について説明する。上述した実施形態における各構成の配置、形状、種類、数値等は適宜変更してもよい。例えば、発光ダイオードを有する光源の数は、2個以下、または、4個以上であってもよい。また、発光ダイオード以外のレーザ等を光源として適用してもよい。更には、光は、低コヒーレント光、コヒーレント光であってもよい。
【0062】
また、上述した実施形態では、出力ホログラムを液晶パネルによって回折用パターンを変更可能に構成したが、回折用パターンが固定の体積ホログラム等によって構成してもよい。更に、出力ホログラムを3個以上設けてもよい。
【0063】
また、上述した実施形態では、振幅型の回折格子を例に説明したが、位相差型の回折格子を適用してもよい。
【0064】
また、上述した実施形態では、入力ホログラム及び出力ホログラムの透明電極を正方形状としたが、上下方向に延びる長方形状に形成してもよい。
【0065】
また、上述した実施形態では、立体表示装置を例に説明したが、他の装置に本発明を適用してもよい。更に、装置の組立工程において、組み付け誤差が出た場合に、上述の実施形態によって、誤差に対応させて光路を切り替えてもよい。
【0066】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0067】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。