【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、本発明の目的は、低毒性(とりわけ水生生物に対して低毒性)でありながら、殺有害生物剤、特にグリホサートなどの除草剤に良く適した補助剤を見出すことであった。さらに、補助剤は殺有害生物剤の保存安定製剤を可能にすべきである。別の目的は、農薬組成物の生物学的活性を高めることであった。最終的に、この補助剤は植物毒性の副作用を回避しなければならない。
【0011】
この目的は、殺有害生物剤、界面活性剤およびアルコキシレートを含む組成物であって、ここで上記のアルコキシレートが、アミンアルコキシレート(A):
【化1】
【0012】
またはアミンアルコキシレート(A)の四級化誘導体(AQ):
【化2】
【0013】
(式中、
R
1、R
2、およびR
5は、互いに独立して、エチレン、プロピレン、ブチレンまたはこれらの混合物であり、
R
3は、H、-OH、-OR
4、-[R
5-O]
p-R
6、C
1-C
6-アルキルまたは酸素アニオンであり、
R
4は、C
1-C
6-アルキル、C
2-C
6-アルケニルまたはC
2-C
6-アルキニルであり、
R
6は、H、C
1-C
6-アルキル、C
2-C
6-アルケニル、C
2-C
6-アルキニル、-SO
3R
a、-P(O)OR
bOR
c、-CH
2CO
2R
d、または-C(O)R
eであり、
R
7は、C
6-C
14-アルキルであり;
R
aおよびR
dは、互いに独立して、H、無機または有機のカチオンであり、
R
bおよびR
cは、互いに独立して、H、無機もしくは有機のカチオン、C
1-C
6-アルキル、C
2-C
6-アルケニルまたはC
2-C
6-アルキニルであり、
R
eは、C
1-C
22-アルキル、C
2-C
22-アルケニル、C
2-C
22-アルキニル、C
6-C
22-アリールまたはC
7-C
22-アルキルアリールであり、
n、mおよびpは、互いに独立して、1〜30の値を有し、
A
-は、農業上許容可能なアニオンであり、またはR
3が酸素アニオンである場合、A
-は存在しない)
である、上記組成物によって解決された。
【0014】
好ましくは、本発明による組成物は、殺有害生物剤とアルコキシレート(ここで上記アルコキシレートはアミンアルコキシレート(A)である)とを含む。
【0015】
好ましくは、nは1〜20、とりわけ好ましくは1〜15の値を有する。好ましくは、mは1〜20、とりわけ好ましくは1〜15の値を有する。好ましくは、pは1〜30、とりわけ好ましくは1〜20の値を有する。n、mおよびoの値は、大部分がアルコキシドによるアルコキシル化によって生じるので、通常は平均値である。したがって、n、mおよびoは、整数だけでなく、整数間の全ての値であり得る。
【0016】
好ましくは、アミンアルコキシレート(A)の場合、nとmとの合計は2〜40であり、その四級化誘導体(AQ)では、n、mおよびpの合計は3〜80である。アミンアルコキシレート(A)の場合、nとmとの合計は、とりわけ好ましくは3〜30、特に好ましくは5〜18、さらに特に8〜14である。
さらにとりわけ好ましい実施形態において、nとmとの合計は6〜9、特に6.5〜8.5、また特に6.9〜7.9である。さらにとりわけ好ましい実施形態において、nとmとの合計は11〜40、特に12〜30、また特に13.5〜25である。さらにとりわけ好ましい実施形態において、nとmとの合計は8〜13、特に9〜11である。
【0017】
アミンアルコキシレート(A)の四級化誘導体(AQ)の場合、n、mおよびpの合計は、とりわけ好ましくは3〜40、特に5〜25である。1つのとりわけ好ましい実施形態において、nとmとの合計は8〜13、特に9〜11である。
【0018】
R
1、R
2およびR
5は、好ましくは互いに独立して、エチレン、エチレンおよびプロピレン、エチレンおよびブチレン、またはエチレン、プロピレンおよびブチレンである。さらに好ましい実施形態において、R
1、R
2およびR
5はプロピレンである。さらに好ましい実施形態において、R
1、R
2およびR
5はブチレンである。とりわけ好ましくは、R
1、R
2およびR
5は、互いに独立して、エチレン、またはエチレンおよびプロピレンである。極めて特に好ましくは、R
1、R
2およびR
5はエチレンである。
【0019】
R
1、R
2またはR
5がブチレン基を含む場合、後者はn-ブチレン、イソブチレンまたは2,3-ブチレン基として存在してよく、n-ブチレンおよびイソブチレンが好ましく、n-ブチレンが最も好ましい。
【0020】
R
1、R
2およびR
5は、互いに独立して、エチレン、プロピレン、またはブチレンの混合物であってよい。これに関連して、例えば基R
1、R
2およびR
5の1つまたは全ては、各アルコキシレート鎖においてこれらの基の混合物を含み得る。このような混合物は、任意の所望の順序で、例えばランダムにまたはブロック状に(1つのブロックはエチレン、1つのブロックはプロピレンといったように)互いに連結され得る。さらに、いずれの場合も、基R
1、R
2およびR
5の1つ以上が、異なるアルキレン基で構成される完全なアルコキシレート鎖を形成することもできる。例えば、R
1とR
2はエチレンで構成され、R
5はプロピレンで構成されていてもよい。
【0021】
R
3は、好ましくはH、-OH、C
1-C
4-アルキルまたは酸素アニオンであり、とりわけ好ましくはH、メチル、ブチルまたは酸素アニオンである。特に好ましい実施形態において、R
3はメチルである。さらに特に好ましい実施形態において、R
3は酸素アニオンである。さらに特に好ましい実施形態において、R
3はHである。
【0022】
R
4は、好ましくはC
1-C
6-アルキル、特にメチルまたはブチル、とりわけブチルである。
【0023】
R
6は、好ましくはHまたはC
1-C
6-アルキル、より好ましくはHまたはメチル、とりわけHである。
【0024】
R
7は、直鎖または分枝鎖の、飽和または不飽和C
6-C
14-アルキル基、例えばヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシルまたはテトラデシルであってよい。R
7は、好ましくは分枝鎖の飽和アルキル基である。R
7は、好ましくはC
8-C
13-アルキル基である。R
7は、とりわけ好ましくは分枝アルキル基C
9H
19、分枝C
13H
27-アルキル基、2-プロピルヘプチルまたは2-エチルヘキシルである。さらにとりわけ好ましい形態において、R
7は、とりわけ好ましくは分枝アルキル基C
9H
19、2-プロピルヘプチルまたは2-エチルヘキシルである。特に、R
7は2-プロピルヘプチルである。1つの実施形態において、R
7は上記の基の1つであり、例外を有する。
【0025】
好ましい実施形態において、R
7は2-エチルヘキシルである。
【0026】
さらに好ましい実施形態において、R
7は分枝アルキル基C
9H
19である。例は、とりわけ、2-メチル-1-オクタノール、2-エチル-1-ヘプタノール、2-プロピル-1-ヘキサノール、3-メチル-4-ヒドロキシメチル-ヘプタン、3-メチル-3-ヒドロキシメチル-ヘプタンまたは2-ヒドロキシメチル-3-メチル-ヘプタンである。好ましくは、分枝アルキル基C
9H
19は、幾つかの異なる分枝アルキル基C
9H
19を包含する。この場合、平均分枝度は1.01〜2.5、好ましくは1.05〜1.8、とりわけ好ましくは1.1〜1.5、極めてとりわけ好ましくは1.2〜1.3である。ここで用語「分枝度」は、原則として、1つのアルコール分子中のメチル基の数マイナス1として知られているものと定義される。平均分枝度は、サンプルの全分子の分枝度の統計的平均である。これらの化合物の調製は、例えばUS 61/314600から公知である。
【0027】
さらに好ましい実施形態において、R
7は分枝アルキル基C
13H
27である。例は、イソトリデシル基である。
【0028】
とりわけ好ましい実施形態において、R
7は2-プロピルヘプチルである。この場合、アルコキシレートは、アミンアルコキシレート(A1):
【化3】
【0029】
または四級化誘導体(AQ1):
【化4】
【0030】
に対応する。
【0031】
R
aおよびR
dは、互いに独立して、H、または無機もしくは有機のカチオンであり、単一にまたは多重に正に荷電していてよい。無機のカチオンの例は、アンモニウム、Na
+、K
+、Mg
2+、Ca
2+またはZn
2+のカチオンである。有機のカチオンの例は、メチルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、(2-ヒドロキシエチル)アンモニウム、ビス(2-ヒドロキシエチル)アンモニウム、トリス(2-ヒドロキシエチル)アンモニウム、テトラ(2-ヒドロキシエチル)アンモニウムである。好ましくは、R
aおよびR
dは、互いに独立して、Hまたは無機のカチオンである。無機または有機のカチオンが存在する場合、対応する官能基(例えば-SO
3-、-P(O)O
-O
-、または-CH
2CO
2-)によって、関連するアニオン性基がR
6上に形成されるであろう。
【0032】
R
bおよびR
cは、好ましくは互いに独立して、H、無機または有機のカチオンである。好適な無機または有機のカチオンは、R
aの下に特定されるカチオンである。
【0033】
別の実施形態において、四級誘導体(AQ)では、基R
a、R
b、R
cおよびR
dは、互いに独立して、有機カチオンであってよく、カチオン基はAQ自体の四級窒素カチオンである。したがって、AQが双性イオンを形成することも可能であり、アニオン性基は対応する官能基(例えば-SO
3-、-P(O)O
-O
-またはCH
2CO
2-)によってAQのR
6上に形成され、カチオン性基はAQの四級窒素によって形成される。このAQの双性イオン形態においては、農業上許容可能なアニオンA-の存在は任意である。
【0034】
R
eは、好ましくはC
1-C
12-アルキル、C
6-C
12-アリール、またはC
7-C
12-アルキルアリールであり、より好ましくはC
1-C
6-アルキルである。
【0035】
A
-は、農業上許容可能なアニオンであり、当業者に一般的に知られている。好ましくは、A
-はハロゲン化物(例えば塩化物または臭化物)、リン酸塩、硫酸塩またはアニオン性殺有害生物剤である。とりわけ好ましくは、A
-はアニオン性殺有害生物剤、例えばグリホサートアニオンまたはグルホシネートアニオンである。R
3が酸素アニオンである場合、アミンオキシドが存在する。この場合、A
-などのさらなるアニオンは存在しない。
【0036】
好ましい実施形態において、R
1およびR
2は、互いに独立して、エチレン、エチレンおよびプロピレン、エチレンおよびブチレン、またはエチレン、プロピレンおよびブチレンであり、nとmとの合計は、2〜60、好ましくは2〜40、とりわけ好ましくは3〜30、特に5〜25である。極めて特に好ましい実施形態において、R
1およびR
2は、エチレン、エチレンおよびプロピレン、エチレンおよびブチレン、またはエチレン、プロピレンおよびブチレンであり、nとmとの合計は、5〜18、より特に8〜12、およびとりわけ9〜11である。
【0037】
さらに好ましい実施形態において、R
1およびR
2は、互いに独立して、いずれもエチレンおよびプロピレンであり、nとmとの合計は、2〜60、好ましくは3〜30、とりわけ好ましくは5〜20および特に8〜14である。好ましくは、アルコキシレートは、1.5〜8モル(好ましくは2〜6モル)のプロピレンオキシドと、5〜20モル(好ましくは7〜13モル)のエチレンオキシドを含む。
【0038】
特に好ましい実施形態において、R
1およびR
2はエチレンであり、nとmとの合計は2〜60、好ましくは2〜40、とりわけ好ましくは3〜30、特に好ましくは5〜18、また特に8〜14である。
【0039】
化合物(A)および(AQ)は、立体異性体の混合物として、または単離された立体異性体として存在し得る。互変異性体およびベタインは、同様に、構造(A)および(AQ)に包含される。
【0040】
ほとんどの場合、本発明による組成物は、0.1〜90重量%、好ましくは1〜50重量%、また特に3〜30重量%のアルコキシレートを含む。
【0041】
「殺有害生物剤」という用語は、殺菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、除草剤、薬害軽減剤、殺軟体動物剤、殺鼠剤および/または成長調節剤の群から選択される少なくとも1種の活性物質を指す。好ましい殺有害生物剤は、殺菌剤、殺虫剤、除草剤および成長調節剤である。とりわけ好ましい殺有害生物剤は、除草剤および成長調節剤である。また、上記のクラスの2つ以上に属する殺有害生物剤の混合物を使用することもできる。当業者はそのような殺有害生物剤に精通しており、それらは、例えばPesticide Manual, 15版(2009), The British Crop Protection Council, Londonに見出すことができる。また殺有害生物剤は、塩、エステル、光学異性体または互変異性体も包含し得る。好適な殺有害生物剤は以下のとおりである(群A)〜M)は殺菌剤):
A) 呼吸阻害剤
- Q
o部位の複合体III阻害剤(例えばストロビルリン系):
アゾキシストロビン、クメトキシストロビン、クモキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン、フェナミンストロビン、フェノキシストロビン/フルフェノキシストロビン、フルオキサストロビン、クレソキシム-メチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、トリフロキシストロビン、メチル2-[2-(2,5-ジメチルフェニルオキシメチル)フェニル]-3-メトキシアクリレート、2-(2-(3-(2,6-ジクロロフェニル)-1-メチルアリリデンアミノオキシメチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、ピリベンカルブ、トリクロピリカルブ/クロロジンカルブ、ファモキサドン、フェナミドン;
- Q
i部位の複合体III阻害剤:シアゾファミド、アミスルブロム;
- 複合体II阻害剤(例えばカルボキサミド系):ベノダニル、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、フェンフラム、フルオピラム、フルトラニル、フルキサピロキサド、フラメトピル、イソピラザム、メプロニル、オキシカルボキシン、ペンフルフェン、ペンチオピラド、セダキサン、テクロフタラム、チフルザミド、N-(4'-トリフルオロメチルチオビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドおよびN-(2-(1,3,3-トリメチルブチル)フェニル)-1,3-ジメチル-5-フルオロ-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド;
- 他の呼吸阻害剤(例えば複合体I、脱共役剤):ジフルメトリム;ニトロフェニル誘導体:ビナパクリル、ジノブトン、ジノキャップ、フルアジナム;フェリムゾン;有機金属化合物:フェンチン塩、例えばフェンチン酢酸塩、塩化フェンチンまたは水酸化フェンチン;アメトクラジン;およびシルチオファム;
B) ステロール生合成阻害剤(SBI殺菌剤)
- C14-デメチラーゼ 阻害剤(DMI殺菌剤):
- トリアゾール系:アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾールM、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、オキシポコナゾール、パクロブトラゾール、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、ウニコナゾール;イミダゾール系:イマザリル、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール;ピリミジン系、ピリジン系およびピペラジン系:フェナリモル、ヌアリモル、ピリフェノックス、トリホリン;
- デルタ14-レダクターゼ阻害剤:アルジモルフ、ドデモルフ、酢酸ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフ、フェンプロピジン、ピペラリン、スピロキサミン;
3-ケトレダクターゼ阻害剤:フェンヘキサミド;
C) 核酸合成阻害剤
- フェニルアミドまたはアシルアミノ酸殺菌剤:ベナラキシル、ベナラキシルM、キララキシル、メタラキシル、メタラキシルM(メフェノキサム)、オフレース、オキサジキシル;
- 他の核酸合成阻害剤:ヒメキサゾール、オクチリノン、オキソリン酸、ブピリメート;
D) 細胞分裂および細胞骨格阻害剤
- チューブリン阻害剤(例えばベンズイミダゾール系、チオファネート系):ベノミル、カルベンダジム、フベリダゾール、チアベンダゾール、チオファネートメチル;トリアゾロピリミジン系:5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン;
- 他の細胞分裂阻害剤:ジエトフェンカルブ、エタボキサム、ペンシクロン、フルオピコリド、ゾキサミド、メトラフェノン、ピリオフェノン;
E) アミノ酸合成およびタンパク質合成阻害剤
- メチオニン合成阻害剤(アニリノピリミジン):シプロジニル、メパニピリム、ピリメタニル;
- タンパク質合成阻害剤:ブラスチシジンS、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、ミルジオマイシン、ストレプトマイシン、オキシテトラサイクリン、ポリオキシン、バリダマイシンA;
F) シグナル伝達阻害剤
- MAP/ヒスチジンキナーゼ阻害剤:フルオロイミド、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリン、フェンピクロニル、フルジオキソニル;
- Gタンパク質阻害剤:キノキシフェン;
G) 脂質および膜合成阻害剤
- リン脂質生合成阻害剤:エジフェンホス、イプロベンホス、ピラゾホス、イソプロチオラン;
- 脂質過酸化:ジクロラン、キントゼン、テクナゼン、トルクロホスメチル、ビフェニル、クロロネブ、エトリジアゾール;
- リン脂質生合成および細胞壁付着:ジメトモルフ、フルモルフ、マンジプロパミド、ピリモルフ、ベンチアバリカルブ、イプロバリカルブ、バリフェナレートおよび4-フルオロフェニル N-(1-(1-(4-シアノフェニル)エタンスルホニル)ブタ-2-イル)カーバメート;
- 細胞膜透過性および脂肪酸に影響を及ぼす化合物:プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩
H) 「多部位」阻害剤
- 無機活性物質:ボルドー混合物、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅、硫黄;
チオカーバメート系およびジチオカーバメート系:フェルバム、マンコゼブ、マネブ、メタム、メチラム、プロピネブ、チラム、ジネブ、ジラム;
- 有機塩素化合物(例えばフタルイミド系、スルファミド系、クロロニトリル系):アニラジン、クロロタロニル、キャプタホール、キャプタン、ホルペット、ジクロフルアニド、ジクロロフェン、フルスルファミド、ヘキサクロロベンゼン、ペンタクロロフェノールおよびその塩、フタリド、トリルフルアニド、
N-(4-クロロ-2-ニトロフェニル)-N-エチル-4-メチルベンゼンスルホンアミド;
- グアニジンおよびその他:グアニジン、ドジン、ドジン遊離塩基、グアザチン、グアザチン酢酸塩、イミノクタジン、イミノクタジン三酢酸塩、イミノクタジントリス(アルベシレート)、ジチアノン;
I) 細胞壁生合成阻害剤
- グルカン合成阻害剤:バリダマイシン、ポリオキシンB;メラニン合成阻害剤:ピロキロン、トリシクラゾール、カルプロパミド、ジクロシメット、フェノキサニル;
J) 抵抗性誘導物質
- アシベンゾラルSメチル、プロベナゾール、イソチアニル、チアジニル、プロヘキサジオンカルシウム;ホスホン酸塩系:ホセチル、ホセチルアルミニウム、リン酸およびその塩;
K) 未知の作用機序
- ブロノポール、キノメチオネート、シフルフェナミド、シモキサニル、ダゾメット、デバカルブ、ジクロメジン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコートメチルサルフェート、ジフェニルアミン、フェンピラザミン、フルメトベル、フルスルファミド、フルチアニル、メタスルホカルブ、ニトラピリン、ニトロタール-イソプロピル、オキシン銅、プロキナジド、テブフロキン、テクロフタラム、トリアゾキシド、2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン-4-オン、N-(シクロプロピルメトキシイミノ-(6-ジフルオロメトキシ-2,3-ジフルオロフェニル)メチル)-2-フェニルアセトアミド、N'-(4-(4-クロロ-3-トリフルオロメチルフェノキシ)-2,5-ジメチルフェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(4-(4-フルオロ-3-トリフルオロメチルフェノキシ)-2,5-ジメチルフェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(2-メチル-5-トリフルオロメチル-4-(3-トリメチルシラニルプロポキシ)フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(5-ジフルオロメチル-2-メチル-4-(3-トリメチルシラニルプロポキシ)フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、
N-メチル-(1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-2-{1-[2-(5-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾール-1-イル)アセチル]ピペリジン-4-イル}チアゾール-4-カルボキシレート、N-メチル-(R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル 2-{1-[2-(5-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾール-1-イル)アセチル]ピペリジン-4-イル}チアゾール-4-カルボキシレート、1-[4-[4-[5-(2,6-ジフルオロフェニル)-4,5-ジヒドロ-3-イソオキサゾリル]-2-チアゾリル]-1-ピペリジニル]-2-[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]エタノン、6-tert-ブチル-8-フルオロ-2,3-ジメチルキノリン-4-イルメトキシアセテート、N-メチル-2-{1-[(5-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-1-イル)アセチル]ピペリジン-4-イル}-N-[(1R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]-4-チアゾールカルボキサミド、3-[5-(4-メチルフェニル)-2,3-ジメチルイソキサゾリジン-3-イル]-ピリジン、3-[5-(4-クロロフェニル)-2,3-ジメチルイソキサゾリジン-3-イル]-ピリジン(ピロキサゾール、N-(6-メトキシピリジン-3-イル) シクロプロパンカルボキサミド、5-クロロ-1-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-ベンゾイミダゾール、2-(4-クロロフェニル)-N-[4-(3,4-ジメトキシフェニル)イソオキサゾール-5-イル]-2-プロパ-2-イニルオキシアセトアミド;
L) 生物学的殺菌剤、植物強化剤
- アンペロマイセス・キスカリス(Ampelomyces quisqualis)(例えばIntrachem Bio GmbH & Co. KG(ドイツ)から販売されている製品AQ 10(登録商標))、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)(例えばSyngenta(スイス)から販売されている製品AFLAGUARD(登録商標))、オウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)(例えばbio-ferm GmbH(ドイツ)から販売されている製品 BOTECTOR(登録商標))、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)(例えばAgraQuest Inc.(米国)から販売されているSONATA(登録商標)およびBALLAD(登録商標)Plusにおける菌株NRRL No. B-30087)、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)(例えばAgraQuest Inc.(米国)から販売されているRHAPSODY(登録商標)、SERENADE(登録商標)MAXおよびSERENADE(登録商標)ASOにおける菌株NRRL-No. B-21661)、バチルス・サブチリス変種アミロリケファシエンス(Bacillus subtilis var. amyloliquefaciens)FZB24(例えばNovozyme Biologicals, Inc.(米国)から販売されている製品TAEGRO(登録商標))、カンジダ・オレオフィラ(Candida oleophila)I-82(例えばEcogen Inc.(米国)から販売されている製品ASPIRE(登録商標))、カンジダ・サイトアナ(Candida saitoana)(例えばMicro Flo Company(米国)(BASF SE)およびArystaから販売されている製品BIOCURE(登録商標) (リゾチームとの混合)およびBIOCOAT(登録商標))、キトサン(例えばBotriZen Ltd.(ニュージーランド)から販売されているARMOUR-ZEN)、クロノスタキス・ロゼアf.カテヌラータ(Clonostachys rosea f. catenulata)(グリオクラジウム・カテヌラタム(Gliocladium catenulatum)としても知られている)(例えば Verdera(フィンランド)から販売されているJ1446:PRESTOP(登録商標))、コニオチリウム・ミニタンス(Coniothyrium minitans)(例えばProphyta(ドイツ)から販売されている製品 CONTANS(登録商標))、クリオフォネクトリア・パラシティカ(Cryphonectria parasitica)(例えばCNICM(フランス)から販売されている製品Endothia parasitica)、クリプトコッカス・アルビダス(Cryptococcus albidus)(例えばAnchor Bio-Technologies(南アフリカ)から販売されている製品YIELD PLUS(登録商標))、フザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)(例えばS.I.A.P.A.(イタリア)から販売されている製品BIOFOX(登録商標)、およびNatural Plant Protection(フランス)から販売されているFUSACLEAN(登録商標))、メチニコビア・フルクチコラ(Metschnikowia fructicola)(例えばAgrogreen(イスラエル)から販売されている製品SHEMER(登録商標))、ミクロドキウム・ジメルム(Microdochium dimerum)(例えばAgrauxine(フランス)から販売されている製品ANTIBOT(登録商標))、フレビオプシス・ギガンテア(Phlebiopsis gigantea)(例えばVerdera(フィンランド)から販売されている製品ROTSOP(登録商標))、シュードジマ・フロックロサ(Pseudozyma flocculosa)(例えばPlant Products Co. Ltd.(カナダ)から販売されている製品SPORODEX(登録商標))、ピシウム・オリガンドラム(Pythium oligandrum)DV74(例えばRemeslo SSRO, Biopreparaty(チェコ共和国)から販売されている製品POLYVERSUM(登録商標))、レイノウトリア・サクリネンシス(Reynoutria sachlinensis)(例えばMarrone BioInnovations(米国)から販売されている製品REGALIA(登録商標))、タラロマイセス・フラバス(Talaromyces flavus)V117b(例えばProphyta(ドイツ)から販売されている製品PROTUS(登録商標))、トリコデルマ・アスペレルム(Trichoderma asperellum)SKT-1(例えばKumiai Chemical Industry Co., Ltd.(日本)から販売されている製品ECO-HOPE(登録商標))、トリコデルマ・アトロビリデ(T. atroviride)LC52 (例えばAgrimm Technologies Ltd(ニュージーランド)から販売されている製品SENTINEL(登録商標))、トリコデルマ・ハルジアナム(T. harzianum)T-22(例えば BioWorks Inc.(米国)から販売されている製品PLANTSHIELD(登録商標))、トリコデルマ・ハルジアナム(T. harzianum)TH 35(例えばMycontrol Ltd.(イスラエル)から販売されている製品ROOT PRO(登録商標))、トリコデルマ・ハルジアナム(T. harzianum)T-39(例えばMycontrol Ltd.(イスラエル)およびMakhteshim Ltd.(イスラエル)から販売されている製品TRICHODEX(登録商標)およびTRICHODERMA 2000(登録商標))、トリコデルマ・ハルジアナム(T. harzianum)およびトリコデルマ・ビリデ(T. viride)(例えばAgrimm Technologies Ltd(ニュージーランド)から販売されている製品TRICHOPEL)、トリコデルマ・ハルジアナム(T. harzianum)ICC012およびトリコデルマ・ビリデ(T. viride)ICC080(例えばIsagro Ricerca(イタリア)から販売されている製品REMEDIER(登録商標)WP)、トリコデルマ・ポリスポルム(T. polysporum)およびトリコデルマ・ハルジアナム(T. harzianum)(例えばBINAB Bio-Innovation AB(スウェーデン)から販売されている製品 BINAB(登録商標))、トリコデルマ・ストロマチクム(T. stromaticum)(例えばC.E.P.L.A.C.(ブラジル)から販売されている製品TRICOVAB(登録商標))、トリコデルマ・ビレンス(T. virens)GL-21(例えばCertis LLC(米国)から販売されている製品SOILGARD(登録商標))、トリコデルマ・ビリデ(T. viride)(例えば Ecosense Labs.(India) Pvt. Ltd.(インド)から販売されている製品TRIECO(登録商標)および T. Stanes & Co. Ltd.(インド)から販売されているBIO-CURE(登録商標)F)、トリコデルマ・ビリデ(T. viride)TV1(例えば Agribiotec srl(イタリア)から販売されている製品T. viride TV1)、ウロクラジウム・オウデマンシイ(Ulocladium oudemansii)HRU3 (例えばBotry-Zen Ltd(ニュージーランド)から販売されている製品 BOTRY-ZEN(登録商標));
M) 成長調節剤
アブシジン酸、アミドクロール、アンシミドール、6-ベンジルアミノプリン、ブラシノリド、ブトラリン、クロルメコート(塩化クロルメコート)、塩化コリン、シクラニリド、ダミノジド、ジケグラック、ジメチピン、2,6-ジメチルプリジン、エテホン、フルメトラリン、フルルプリミドール、フルチアセット、ホルクロルフェヌロン、ジベレリン酸、イナベンフィド、インドール-3-酢酸、マレイン酸ヒドラジド、メフルイジド、メピコート(塩化メピコート)、メトコナゾール、ナフタレン酢酸、N-6-ベンジルアデニン、パクロブトラゾール、プロヘキサジオン(プロヘキサジオンカルシウム)、プロヒドロジャスモン、チジアズロン、トリアペンテノール、トリブチルホスホロトリチオエート、2,3,5-トリヨード安息香酸、トリネキサパックエチルおよびウニコナゾール;
N) 除草剤
- アセトアミド系:アセトクロール、アラクロール、ブタクロール、ジメタクロール、ジメテナミド、フルフェナセット、メフェナセット、メトラクロール、メタザクロール、ナプロパミド、ナプロアニリド、ペトキサミド、プレチラクロール、プロパクロール、テニルクロール;
- アミノ酸類似体:ビラナホス、グリホサート、グルホシネート、スルホサート;
- アリールオキシフェノキシプロピオネート系:クロジナホップ、シハロホップブチル、フェノキサプロップ、フルアジホップ、ハロキシホップ、メタミホップ、プロパキザホップ、キザロホップ、キザロホップPテフリル;
- ビピリジル系:ジコート、パラコート;
- カーバメート系およびチオカーバメート系:アシュラム、ブチレート、カルベタミド、デスメジファム、ジメピペレート、エプタム(EPTC)、エスプロカルブ、モリネート、オルベンカルブ、フェンメジファム、プロスルホカルブ、ピリブチカルブ、チオベンカルブ、トリアレート;
- シクロヘキサンジオン系:ブトロキシジム、クレトジム、シクロキシジム、プロホキシジム、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム;
- ジニトロアニリン系:ベンフルラリン、エタルフルラリン、オリザリン、ペンジメタリン、プロジアミン、トリフルラリン;
- ジフェニルエーテル系:アシフルオルフェン、アクロニフェン、ビフェノックス、ジクロホップ、エトキシフェン、ホメサフェン、ラクトフェン、オイフルオルフェン;
- ヒドロキシベンゾニトリル系:ブロモキシニル、ジクロベニル、イオキシニル;
- イミダゾリノン系:イマザメタベンズ、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル;
- フェノキシ酢酸系:クロメプロップ、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)、2,4-DB、ジクロルプロップ、MCPA、MCPA-チオエチル、MCPB、メコプロップ;
- ピラジン系:クロリダゾン、フルフェンピルエチル、フルチアセット、ノルフルラゾン、ピリデート;
- ピリジン系:アミノピラリド、クロピラリド、ジフルフェニカン、ジチオピル、フルリドン、フルロキシピル、ピクロラム、ピコリナフェン、チアゾピル;
- スルホニル尿素系:アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン、クロリムロンエチル、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルセトスルフロン、フルピルスルフロン、ホラムスルフロン、ハロスルフロン、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、メソスルフロン、メトスルフロンメチル、ニコスルフロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン、プロスルフロン、ピラゾスルフロン、リムスルフロン、スルホメツロン、スルホスルフロン、チフェンスルフロン、トリアスルフロン、トリベヌロン、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロン、トリトスルフロン、1-((2-クロロ-6-プロピル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-3-イル)スルホニル)-3-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イル)尿素;
- トリアジン系:アメトリン、アトラジン、シアナジン、ジメタメトリン、エチオジン、ヘキサジノン、メタミトロン、メトリブジン、プロメトリン、シマジン、テルブチラジン、テルブトリン、トリアジフラム;
- 尿素系:クロルトルロン、ダイムロン、ジウロン、フルオメツロン、イソプロツロン、リニュロン、メタベンズチアズロン、テブチウロン;
- 他のアセト乳酸合成酵素阻害剤:ビスピリバックナトリウム、クロランスラムメチル、ジクロスラム、フロラスラム、フルカルバゾン、フルメトスラム、メトスラム、オルトスルファムロン、ペノクスラム、プロポキシカルバゾン、ピリバムベンズプロピル、ピリベンゾキシム、ピリフタリド、ピリミノバックメチル、ピリミスルファン、ピリチオバック、ピロキサスルホン、ピロクスラム;
-その他:アミカルバゾン、アミノトリアゾール、アニロホス、ベフルブタミド、ベナゾリン、ベンカルバゾン、ベンフレセート、ベンゾフェナップ、ベンタゾン、ベンゾビシクロン、ブロマシル、ブロモブチド、ブタフェナシル、ブタミホス、カフェンストロール、カルフェントラゾン、シニドンエチル、クロルタール、シンメチリン、クロマゾン、クミルロン、シプロスルファミド、ジカンバ、ジフェンゾコート、ジフルフェンゾピル、ドレクスレラ・モノセラス(Drechslera monoceras)、エンドタール、エトフメセート、エトベンザニド、フェントラザミド、フルミクロラックペンチル、フルミオキサジン、フルポキサム、フルオロクロリドン、フルルタモン、インダノファン、イソキサベン、イソキサフルトール、レナシル、プロパニル、プロピザミド、キンクロラック、キンメラック、メソトリオン、メチル砒酸、ナプタラム、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサジクロメホン、ペントキサゾン、ピノキサデン、ピラクロニル、ピラフルフェンエチル、ピラスルホトール、ピラゾキシフェン、ピラゾリネート、キノクラミン、サフルフェナシル、スルコトリオン、スルフェントラゾン、テルバシル、テフリルトリオン、テムボトリオン、チエンカルバゾン、トプラメゾン、4-ヒドロキシ-3-[2-(2-メトキシエトキシメチル)-6-トリフルオロメチルピリジン-3-カルボニル]ビシクロ[3.2.1]オクタ-3-エン-2-オン、
エチル(3-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(3-メチル-2,6-ジオキソ-4-トリフルオロメチル-3,6-ジヒドロ-2H-ピリミジン-1-イル)フェノキシ]ピリジン-2-イルオキシ)アセテート、メチル6-アミノ-5-クロロ-2-シクロ-プロピルピリミジン-4-カルボキシレート、6-クロロ-3-(2-シクロプロピル-6-メチルフェノキシ)-ピリダジン-4-オール、4-アミノ-3-クロロ-6-(4-クロロフェニル)-5-フルオロピリジン-2-カルボン酸、メチル4-アミノ-3-クロロ-6-(4-クロロ-2-フルオロ-3-メトキシフェニル)ピリジン-2-カルボキシレートおよびメチル4-アミノ-3-クロロ-6-(4-クロロ-3-ジメチルアミノ-2-フルオロフェニル)ピリジン-2-カルボキシレート;
O) 殺虫剤
- 有機(チオ)リン酸塩系:アセフェート、アザメチホス、アジンホスメチル、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クロルフェンビンホス、ダイアジノン、ジクロルボス、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、エチオン、フェニトロチオン、フェンチオン、イソキサチオン、マラチオン、メタミドホス、メチダチオン、メチルパラチオン、メビンホス、モノクロトホス、オキシデメトンメチル、パラオキソン、パラチオン、フェントエート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホレート、ホキシム、ピリミホスメチル、プロフェノホス、プロチオホス、スルプロホス、テトラクロルビンホス、テルブホス、トリアゾホス、トリクロルホン;
- カーバメート系:アラニカルブ、アルジカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、フェノキシカルブ、フラチオカルブ、メチオカルブ、メトミル、オキサミル、ピリミカルブ、プロポキスル、チオジカルブ、トリアザメート;
- ピレスロイド系:アレスリン、ビフェントリン、シフルトリン、シハロトリン、シフェノトリン、シペルメトリン、アルファシペルメトリン、ベータシペルメトリン、ゼータシペルメトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパスリン、フェンバレレート、イミプロトリン、ラムダシハロトリン、ペルメトリン、プラレトリン、ピレトリンIおよびII、レスメトリン、シラフルオフェン、タウフルバリネート、テフルトリン、テトラメトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン、プロフルトリン、ジメフルトリン、
- 昆虫成長阻害剤:a)キチン合成阻害剤:ベンゾイル尿素系:クロルフルアズロン、シラマジン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、テフルベンズロン、トリフルムロン;ブプロフェジン、ジオフェノラン、ヘキシチアゾックス、エトキサゾール、クロフェンタジン;b)エクジソンアンタゴニスト系:ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド、アザジラクチン;c) 幼若ホルモン様物質:ピリプロキシフェン、メトプレン、フェノキシカルブ;d)脂質生合成阻害剤:スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト;
- ニコチン受容体アゴニスト/アンタゴニスト:クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラム、アセタミプリド、チアクロプリド、1-(2-クロロチアゾール-5-イルメチル)-2-ニトリミノ-3,5-ジメチル-[1,3,5]トリアジナン;
- GABAアンタゴニスト:エンドスルファン、エチプロール、フィプロニル、バニリプロール、ピラフルプロール、ピリプロール、N-5-アミノ-1-(2,6-ジクロロ-4-メチルフェニル)-4-スルフィナモイル-1H-ピラゾール-3-チオカルボキサミド;
- 大環状ラクトン系:アバメクチン、エマメクチン、ミルベメクチン、レピメクチン、スピノサド、スピネトラム;
- ミトコンドリアの電子伝達鎖阻害剤(METI)I殺ダニ剤:フェナザキン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、フルフェネリム;
- METI IIおよびIII物質:アセキノシル、フルアシプリム、ヒドラメチルノン;
- 脱共役剤:クロルフェナピル;
- 酸化的リン酸化阻害剤:シヘキサチン、ジアフェンチウロン、フェンブタチンオキシド、プロパルギット;
- 昆虫脱皮阻害剤:クリオマジン;
- 「複合機能オキシダーゼ」阻害剤:ピペロニルブトキシド;
- ナトリウムチャネル遮断薬:インドキサカルブ、メタフルミゾン;
- その他:ベンクロチアズ、ビフェナゼート、カルタップ、フロニカミド、ピリダリル、ピメトロジン、硫黄、チオシクラム、フルベンジアミド、クロルアントラニリプロール、シアジピル(HGW86);シエノピラフェン、フルピラゾホス、シフルメトフェン、アミドフルメット、イミシアホス、ビストリフルロンおよびピリフルキナゾン。
【0042】
好ましい薬害軽減剤の例は、ベノキサコール、クロキントセット、シオメトリニル、シプロスルファミド、ジクロルミド、ジシクロノン、ジエトレート、フェンクロラゾール、フェンクロリム、フルラゾール、フルキソフェニム、フリラゾール、イソオキサジフェン、メフェンピル、メフェネート、ナフタル酸無水物、オキサベトリニル、4-(ジクロロアセチル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン(CAS 71526-07-3)および2,2,5-トリメチル-3-(ジクロロアセチル)-1,3-オキサゾリジン(CAS 52836-31-4)である。
【0043】
好ましい殺有害生物剤は、少なくとも1つのH酸性基(カルボン酸基、ホスホン酸基、ホスフィン酸基など)を有する少なくとも1種の殺有害生物剤、またはそれらのアニオン性塩(例えば、モノ、ジまたはトリ塩)を含む。またH酸性基を有する殺有害生物剤のこれらのアニオン性塩は、基A
-のアニオン性殺有害生物剤としても適している。H酸性基を有する好ましい殺有害生物剤は、H酸性基を有する除草剤である。H酸性基を有する除草剤の例は、アミノ酸類似体(グリホサートまたはグルホシネートなど)またはイミダゾリノン(イマザメタベンズ、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピルなど)である。
【0044】
H酸性基を有する特に好ましい殺有害生物剤は、グリホサートおよびグルホシネートである。別の好ましい実施形態において、H酸性基を有する殺有害生物剤はイミダゾリノンである。
【0045】
とりわけ好ましくは、殺有害生物剤は、H酸性基を有する殺有害生物剤と1種のさらなる殺有害生物剤とを含む。別の実施形態において、殺有害生物剤は、H酸性基を有する殺有害生物剤の少なくとも2種と、場合によりさらなる殺有害生物剤(例えば少なくとも1種の殺菌剤、除草剤、殺虫剤および/または薬害軽減剤、殺菌剤および/または除草剤が好ましい)との混合物を含む。
【0046】
さらに好ましい実施形態において、殺有害生物剤はグリホサート(例えば遊離酸、ナトリウム塩、セスキナトリウム塩、カリウム塩、ジカリウム塩、アンモニウム塩、ジアンモニウム塩、ジメチルアンモニウム塩、トリメシウム塩またはイソプロピルアミン塩として)またはグルホシネート(例えばアンモニウム塩として)を含む。特に好ましくは、殺有害生物剤は、グリホサート(例えばカリウム塩、アンモニウム塩またはイソプロピルアミン塩として)を含む。特に好ましくは、殺有害生物剤は、グリホサートまたはグルホシネート、および付加的にさらなる除草剤を含む。別の好ましい実施形態において、殺有害生物剤は、グリホサートまたはグルホシネート、および付加的にさらなる殺有害生物剤(例えば少なくとも1種の殺菌剤、除草剤、殺虫剤および/または薬害軽減剤、殺菌剤および/または除草剤が好ましい)を含む。
【0047】
特に好ましくは、殺有害生物剤は、グリホサートと、以下のリストから選択される少なくとも1種のさらなる除草剤とを含む:
アセトクロール、アシフルオルフェン、アクロニフェン、アクロレイン、アラクロール、アメトリン、アミドスルフロン、アミトロール、アニロホス、アシュラム、アトラジン、アザフェニジン、アジムスルフロン、ベナゾリン、ベンフルラリン、ベンフレセート、ベンスルフロンメチル、ベンスリド、ベンタゾン、ベンゾフェナップ、ビアラホス、ビフェノックス、ブロマシル、ブロモブチド、ブロモフェノキシム、ブロモキシニル、ブタクロール、ブタミホス、ブトラリン、ブトロキシジム、ブチレート、カフェンストロール、カルベタミド、カフェントラゾンエチル、クロロメトキシフェン、クロランベン、クロロブロムロン、クロリダゾン、クロリムロンエチル、クロロニトロフェン、クロロ酢酸、クロロトルロン、クロロプロファム、クロロスルフロン、クロロタールジメチル、クロロチアミド、シンメチリン、シノスルフロン、クレトジム、クロジナホッププロパルギル、クロマゾン、クロメプロップ、クロピラリド、クロランスラムメチル、シアナジン、シクロエート、シクロスルファムロン、シクロキシジム、シハロホップブチル、2,4-D、2,4-DB、ダイムロン、ダラポン、デスメジファム、デスメトリン、ジカンバ、ジクロベニル、ジクロロプロップ、ジクロホップメチル、ジフェンゾコート、ジフルフェニカン、ジメフロン、ジメピペレート、ジメタクロール、ジメタメトリン、ジメテナミド、ジニトラミン、ジノテルブ、ジフェナミド、ジコート、ジチオピル、ジウロン、エンドタール、EPTC、エスポカルブ、エタルフルラリン、エタメツルフロンメチル、エトフメセート、エトキシスルフロン、エトベンザニド、フェナック、フェノキサプロップ、フェノキサプロップエチル、フェヌロン、フラムプロップ、フラムプロップメチル、フラザスルフロン、フルアジホップブチル、フルクロラリン、フルメツラム、フルミクロラック、 フルミクロラックペンチル、フルミオキサジン、フルオメツロン、フルオロクロリドン、フルオログリコフェン、フルオログリコフェンエチル、フルポキサム、フルプロパネート、フルレノール、フルリドン、フルロキシピル-1-メチルヘプチル、フルルタモン、フルチアセットメチル、ホメサフェン、ホサミン、グルホシネート、ハロスルフロン、ハロキシホップメチル、ヘキサジノン、イマザメタ、イマザメタベンズ、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、イマゾスルフロン、インダノファン、イオキシニル、イソプロツロン、イソウロン、イソキサベン、イソキサフルトール、イソキサピリホップ、ラクトフェン、レナシル、リヌロン、MCPA、MCPB、メコプロップ、メフェナセット、メソトリオン、メタミトロン、メタザクロール、メタベンズチアズロン、メチルアルソン酸、メチルジムロン、メトベンズロン、メトブロムロン、メトラクロール、メトスラム、メトクスロン、メトリブジン、メトスルフロン、モリネート、モノリニュロン、ナプロアニリド、ナプロアミド、ナプタラム、ネブロン、ニコスルフロン、ノナン酸、ノルフルラゾン、オルベンカルブ、オリザリン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサスルフロン、オキシフルオルフェン、パラコート、ペブレート、ペンジメタリン、ペンタノクロール、ペントキサゾン、フェンメジファム、ピクロラム、ピペロホス、プレチラクロール、プリミスルフロン、プロジアミン、プロメトン、プロメトリン、プロパクロール、プロパニル、プロパキザホップ、プロパジン、プロファム、プロピソクロール、プロピザミド、プロスルホカルブ、プロスルフロン、ピラフルフェンエチル、ピラゾリネート、ピラゾスルフロンエチル、ピラゾキシフェン、ピリブチカルブ、ピリデート、ピリミノバックメチル、キンクロラック、キンメラック、キザロホップエチル、リムスルフロン、セトキシジム、シズロン、シマジン、シメトリン、スルコトリオン、スルファミン酸、スルフェントラゾン、スルホメツロン、スルホスルフロン、TCA、テブタム、テブチウロン、テルバシル、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、テニクロール、チアゾピル、チフェンスルフロン、チオベンカルブ、チオカルバジル、トラルコキシジム、トリアレート、トリアスルフロン、トリベヌロン、2,3,6-トリクロロ安息香酸、トリクロピル、トリエタジン、トリフルラリン、トリフルスルフロン、ベルノレート。
【0048】
他の特に好ましい実施形態において、殺有害生物剤は、イマザモックスと、以下のクラスb1)〜b15)から選択される少なくとも1種のさらなる除草剤とを含む:
b1) 脂質生合成阻害剤:クロラジホップ、クロジナホップ、クロホップ、シハロホップ、ジクロホップ、フェノキサプロップ、フェノキサプロップP、フェンチアプロップ、フルアジホップ、フルアジホップP、ハロキシホップ、ハロキシホップP、イソキサピリホップ、メタミホップ、プロパキザホップ、キザロホップ、キザロホップP、トリホップ、アロキシジム、ブトロキシジム、クレトジム、クロプロキシジム、シクロキシジム、プロホキシジム、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム、ブチレート、シクロエート、ジアレート、ジメピペレート、EPTC、エスプロカルブ、エチオレート、イソポリネート、メチオベンカルブ、モリネート、オルベンカルブ、ペブレート、プロスルホカルブ、スルファレート、チオベンカルブ、チオカルバジル、トリアレート、ベルノレート、ベンフレセート、エトフメセート、ベンスリドおよびピノキサデン;b2) ALS 阻害剤:アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン、クロリムロン、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エタメトスルフロン、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルピルスルフロン、ホラムスルフロン、ハロスルフロン、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、メソスルフロン、メトスルフロン、ニコスルフロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン、プロスルフロン、ピラゾスルフロン、リムスルフロン、スルホメツロン、スルホスルフロン、チフェンスルフロン、トリアスルフロン、トリベヌロン、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロン、トリトスルフロン、イマザメタベンズ、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、クロランスラム、ジクロスラム、フロラスラム、フルメツラム、メトスラム、ペノキススラム、ビスピリバック、ピリミノバック、プロポキシカルバゾン、フルカルバゾン、ピリベンゾキシム、ピリフタリド、ピリチオバック、フルセトスルフロン、オルトスルファムロン、ピリミスルファン;b3) 光合成阻害剤:アトラトン、アトラジン、アメトリン、アジプロトリン、シアナジン、シアナトリン、クロラジン、シプラジン、デスメトリン、ジメタメトリン、ジプロペトリン、エグリナジン、イパジン、メソプラジン、メトメトン、メトプロトリン、プロシアジン、プログリアンジン(proglianzine)、プロメトン、プロメトリン、プロパジン、セブチラジン、セクブメトン、シマジン、シメトン、シメトリン、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、トリエタジン、アメトリジオン、アミブジン、ヘキサジノン、イソメチオジン、メタミトロン、メトリブジン、ブロマシル、イソシル、レナシル、ターバシル、ブロムピラゾン、クロリダゾン、ジミダゾン、デスメジファム、フェニソファム、フェンメジファム、フェンメジファムエチル、ベンズチアズロン、ブチウロン、エチジムロン、イソウロン、メタベンズチアズロン、モニソウロン、テブチウロン、チアザフロン、アニスロン、ブツロン、クロロブロムロン、クロレツロン、クロロトルロン、クロロクスロン、ジフェノクスロン、ジメフロン、ジウロン、フェヌロン、フルオメツロン、フルオチウロン、イソプロツロン、リニュロン、メチウロン、メトベンズロン、メトブロムロン、メトクスロン、モノリニュロン、モヌロン、ネブロン、パラフルロン、フェノベンズロン、シズロン、テトラフルロン、チジアズロン、シペルコート、ジエタムコート、ジフェンゾコート、ジコート、 モルファムコート、パラコート、ブロモボニル、ブロモキシニル、クロロキシニル、ヨードボニル、アイオキシニル、アミカルバゾン、ブロモフェノキシム、フルメジン、メタゾール、ベンタゾン、プロパニル、ペンタノクロール、ピリデートおよびピリダホール;b4) プロトポルフィリノーゲン-IXオキシダーゼ阻害剤:アシフルオルフェン、ビフェノックス、クロメトキシフェン、クロルニトロフェン、エトキシフェン、フルオロジフェン、フルオログリコフェン、フルオロニトロフェン、ホメサフェン、フリロキシフェン、ハロサフェン、ラクトフェン、ニトロフェン、ニトロフルオルフェン、オキシフルオルフェン、フルアゾレート、ピラフルフェン、シニドンエチル、フルミクロラック、フルミオキサジン、フルミプロピン、フルチアセット、チジアジミン、オキサジアゾン、オキサジアルギル、アザフェニジン、カルフェントラゾン、スルフェントラゾン、ペントキサゾン、ベンズフェンジゾン、ブタフェナシル、ピラクロニル、プロフルアゾール、フルフェンピル、フルプロパシル、ニピラクロフェン、エトニプロミド、サフルフェナシルおよびベンカルバゾン;b5) 白化除草剤:メトフルアゾン、ノルフルラゾン、フルフェニカン、ジフルフェニカン、ピコリナフェン、ベフルブタミド、フルリドン、フルロクロリドン、フルルタモン、メソトリオン、スルコトリオン、イソキサクロルトール、イソキサフルトール、ベンゾフェナップ、ピラゾリネート、ピラゾキシフェン、ベンゾビシクロン、アミトロール、クロマゾン、アクロニフェン、4-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2-(4-トリフルオロメチルフェニル)ピリミジン(EP 723960に開示)、トプラメゾン、4-ヒドロキシ-3-{[2-メチル-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジニル]カルボニル}ビシクロ[3.2.1]オクタ-3-エン-2-オン(WO 00/15615に開示)、4-ヒドロキシ-3-{[2-(2-メトキシエトキシ)メチル-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジニル]カルボニル}ビシクロ[3.2.1]オクタ-3-エン-2-オン(WO 01 /94339に開示)、4-ヒドロキシ-3-[4-(メチルスルホニル)-2-ニトロベンゾイル]ビシクロ[3.2.1]-オクタ-3-エン-2-オン(EP 338992に開示)、2-[2-クロロ-4-(メチルスルホニル)-3-[(2,2,2-トリフルオロエトキシ)メチル]-3-ヒドロキシ-3-シクロヘキセン-1-オン (DE 19846792に開示)およびピラスルホトール;b6) EPSPシンターゼ阻害剤:グリホサート;b7) グルタミンシンターゼ阻害剤:グルホシネートおよびビラナホス;b8) DHPシンターゼ阻害剤:アシュラム;b9) 有糸分裂阻害剤:ベンフルラリン、ブトラリン、ジニトラミン、エタルフルラリン、フルクロラリン、イソプロパリン、メタルプロパリン、ニトラリン、オリザリン、ペンジメタリン、プロジアミン、プロフルラリン、トリフルラリン、アミプロホスメチル、ブタミホス、ジチオピル、チアゾピル、プロピザミド、テブタム、クロルタール、カルベタミド、クロルブファム、クロルプロファムおよびプロファム; b10) VLCFA阻害剤:アセトクロール、アラクロール、ブタクロール、ブテナクロール、デラクロール、ジエタチル、ジメタクロール、ジメテナミド、ジメテナミドP、メタザクロール、メトラクロール、Sメトラクロール、プレチラクロール、プロパクロール、プロピソクロール、プリナクロール、テルブクロール、テニルクロール、キシラクロール、アリドクロール、CDEA、エプロナズ、ジフェナミド、ナプロパミド、ナプロアニリド、ペトキサミド、フルフェナセット、メフェナセット、フェントラザミド、アニロホス、ピペロホス、カフェンストロール、インダノファンおよびトリジファン;b11) セルロース生合成阻害剤:ジクロベニル、クロルチアミド、イソキサベンおよびフルポキサム;b12) 脱共役剤除草剤:ジノフェネート、ジノプロップ、ジノサム、ジノセブ、ジノテルブ、DNOC、エチノフェンおよびメジノテルブ; b13) オーキシン除草剤:クロメプロップ、2,4-D、2,4,5-T、MCPA、MCPAチオエチル、ジクロルプロップ、ジクロルプロップP、メコプロップ、メコプロップP、2,4-DB、MCPB、クロラムベン、ジカンバ、2,3,6-TBA、トリカンバ、キンクロラック、キンメラック、クロピラリド、フルロキシピル、ピクロラム、トリクロピル、ベナゾリンおよびアミノピラリド;b14) オーキシン輸送阻害剤:ナプタラム、ジフルフェンゾピル;b15) ベンゾイルプロップ、フラムプロップ、フラムプロップM、ブロモブチド、クロルフルレノール、シンメチリン、メチルジムロン、エトベンザニド、ホサミン、メタム、ピリブチカルブ、オキサジクロメホン、ダゾメット、トリアジフラム、メチルブロミド。
【0049】
好適な界面活性剤は、特にアニオン性、カチオン性、非イオン性および両性の界面活性剤、ブロックポリマーならびに高分子電解質である。好ましい界面活性剤は、アニオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤である。とりわけ好ましい実施形態において、界面活性剤はアニオン性界面活性剤である。さらにとりわけ、界面活性剤は非イオン性界面活性剤である。
【0050】
好適なアニオン性界面活性剤は、スルホン酸塩、硫酸塩、リン酸塩またはカルボン酸塩などのアニオン性基を含む界面活性剤である。アニオン性界面活性剤は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩またはアンモニウム塩の形態で、あるいは遊離酸の形態で用いることができる。好ましいアニオン性界面活性剤は、スルホン酸塩およびリン酸塩である。1つの実施形態において、ホスホン酸塩がとりわけ好ましい。さらなる実施形態において、リン酸塩がとりわけ好ましい。
【0051】
スルホン酸塩の例は、アルキルアリールスルホネート、ジフェニルスルホネート、アルファ-オレフィンスルホネート、リグノスルホネート、脂肪酸および油のスルホン酸塩、エトキシル化アルキルフェノールのスルホン酸塩、縮合ナフタレンのスルホン酸塩、ドデシルベンゼンおよびトリデシルベンゼンのスルホン酸塩、ナフタレンおよびアルキルナフタレンのスルホン酸塩、スルホコハク酸塩またはスルホスクシナメートである。好ましいスルホン酸塩はアルキルアリールスルホネートであり、とりわけ好ましいのはC
8-18-アルキルベンゼンスルホネートである。このようなアルキルアリールスルホネートは、アルキルベンゼンを三酸化硫黄でスルホン化することによって調製することができる。アルキルアリールスルホネートは、C
10-13-アルキルベンゼンスルホネート、遊離酸、またはC
10-13-アルキルベンゼンスルホネート、アルカノールアミン塩として市販されている。アルキルアリールスルホネートは、好ましくは遊離酸の形態で、またはアルカノールアミン塩(例えばトリエタノールアミン)として存在する。
【0052】
硫酸塩の例は、脂肪および油の硫酸塩、エトキシル化アルキルフェノールの硫酸塩、C
6-32-アルコールの硫酸塩、エトキシル化アルコールの硫酸塩、または脂肪酸エステルの硫酸塩である。好ましい硫酸塩は、C
12-22-アルコールの硫酸塩およびエトキシル化C
6-32-アルコールの硫酸塩である。
【0053】
リン酸塩の例は、リン酸エステルである。好ましいリン酸塩は、アルコキシレートのリン酸エステル、例えばアルカノールアルコキシレートのリン酸エステルである。好ましいリン酸塩は、C
6-22-アルカノールアルコキシレート(特にC
8-14-アルカノールアルコキシレート)のリン酸エステルである。アルコキシレート単位は、通常、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドからなる。ほとんどの場合、アルコキシレート単位は、アルコキシド単位の平均数が6〜30、好ましくは12〜18の範囲である。リン酸塩は、好ましくは遊離酸の形態で、またはアルカノールアミン塩(例えばトリエタノールアミン)として存在する。リン酸エステルは、リン酸モノエステルまたはリン酸ジエステルまたはこれらの混合物として存在し得る。
【0054】
カルボン酸塩の例は、アルキルカルボキシレートおよびカルボキシル化アルコールエトキシレートまたはアルキルフェノールエトキシレートである。好ましいカルボン酸塩は、アルキルカルボキシレート、例えば8〜32個の炭素原子、特に10〜22個の炭素原子を有するアルキルカルボキシレートである。例としては、例えば10〜22個の炭素原子の鎖長の工業用混合物に含まれ得る脂肪酸がある。
【0055】
好適な非イオン性界面活性剤は、アルコキシレート、N-アルキル化脂肪酸アミド、アミンオキシド、エステルまたは糖ベースの界面活性剤である。好ましい非イオン性界面活性剤は、アルコキシレートおよび糖ベースの界面活性剤である。1つの実施形態において、アルコキシレートがとりわけ好ましい。さらなる実施形態において、糖ベースの界面活性剤がとりわけ好ましい。
【0056】
アルコキシレートの例は、アルコキシル化されている、アルコール、アルキルフェノール、アミン、アミド、アリールフェノール、脂肪酸または脂肪酸エステルなどの化合物である。エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド、好ましくはエチレンオキシドをアルコキシル化に使用することができる。好ましいアルコキシレートは、アルカノールアルコキシレート、好ましくは直鎖および分枝鎖の飽和または不飽和C
4-22-アルカノールアルコキシレートであり、このアルコキシレートはエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドからなる。アルカノールアルコキシレートは、アルコキシド単位の平均数が典型的には、2〜50、好ましくは2.2〜20、とりわけ好ましくは2.8〜12および特に2.8〜8の範囲である。アルカノールアルコキシレートは、BASF SEから、Emulan(登録商標)型、Plurafac(登録商標)型またはLutensol(登録商標)型として市販されている。
【0057】
N-アルキル化脂肪酸アミドの例として、脂肪酸グルカミドまたは脂肪酸アルカノールアミドが挙げられる。
【0058】
エステルの例として脂肪酸エステル、グリセロールエステルまたはモノグリセリドで挙げられる。
【0059】
糖ベースの界面活性剤の例として、ソルビタン、エトキシル化ソルビタン、スクロースエステルおよびグルコースエステルまたはアルキルポリグルコシドが挙げられる。好ましい糖ベースの界面活性剤は、例えば1.2〜1.9のD.P.(重合度)を有するC
6-18-アルキルポリグルコシドである。
【0060】
好適なカチオン性界面活性剤は、第四級界面活性剤、例えば1つまたは2つの疎水性基を有する第四級アンモニウム化合物、または長鎖第一級アミンの塩である。
【0061】
好適な両性界面活性剤は、アルキルベタインおよびイミダゾリンである。
【0062】
好適なブロックポリマーは、A-B型またはA-B-A型のブロックポリマーであり、ブロックAおよびブロックBは、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドまたはポリブチレンオキシドである得る。好ましい例は、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシド、またはポリエチレンオキシドとポリブチレンオキシドからなるA-Bブロックポリマー;およびポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシド、またはポリエチレンオキシドとポリブチレンオキシド(特にポリエチレンオキシド/ポリプロピレンオキシド/ポリエチレンオキシド)からなるA-B-Aブロックポリマーである。さらにまた好適な他のブロックポリマーは、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドおよびポリブチレンオキシドを含むA-B-C型のブロックポリマーである。
【0063】
好適な高分子電解質は、ポリ酸またはポリ塩基である。ポリ酸の例は、ポリアクリル酸のアルカリ金属塩である。ポリ塩基の例は、ポリビニルアミンまたはポリエチレンアミンである。
【0064】
とりわけ好ましいのは(例えばR
7が分枝アルキル基C
9H
19、2-プロピルヘプチルまたは2-エチルヘキシルであるアルコキシレートを含む組成物において)、スルホン酸塩、リン酸塩、アルコキシレートおよび糖ベースの界面活性剤から選択される少なくとも1種の界面活性剤である。極めてとりわけ好ましいのは(例えばR
7が分枝アルキル基C
9H
19、2-プロピルヘプチルまたは2-エチルヘキシルであるアルコキシレートを含む組成物において)、 アルキルアリールスルホネート、アルコキシレートのリン酸エステル、アルカノールアルコキシレートおよびアルキル ポリグルコシドから選択される少なくとも1種の界面活性剤である。
【0065】
一連の界面活性剤は、有利なことに、本発明による組成物に適している:
a) 好ましい実施形態において、界面活性剤は、C
16-18-アルカノールアルコキシレート(ここで上記アルコキシレートはエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドからなり、アルカノールアルコキシレートはアルコキシド単位の平均数が12〜35、好ましくは17〜26の範囲である)である。
【0066】
b) さらに好ましい実施形態において、界面活性剤は、C
10-ゲルベアルカノールアルコキシレート(ここで上記アルコキシレートはエチレンオキシドからなり、アルカノールアルコキシレートはアルコキシド単位の平均数が2〜8、好ましくは2.5〜6の範囲である)である。
【0067】
c) さらに好ましい実施形態において、界面活性剤は、イソ-C
13-アルカノールアルコキシレート(ここで上記アルコキシレートはエチレンオキシドからなり、アルカノールアルコキシレートはアルコキシド単位の平均数が3〜10、好ましくは4.5〜8の範囲である)である。
【0068】
d) さらに好ましい実施形態において、界面活性剤は、C
4-8-アルカノールアルコキシレート(ここで上記アルコキシレートはエチレンオキシドからなり、アルカノールアルコキシレートはアルコキシド単位の平均数が2〜9、好ましくは3.5〜7の範囲である)である。
【0069】
e) 好ましい実施形態において、界面活性剤は、1.4〜1.9、好ましくは1.6〜1.8の重合度(D.P.)を有するC
8-10-アルキルポリグルコシドである。
【0070】
f) さらに好ましい実施形態において、界面活性剤は、C
8-14-アルキルベンゼンスルホネートである。
【0071】
g) さらに好ましい実施形態において、界面活性剤は、C
8-14-アルカノールアルコキシレートのリン酸エステルである。
【0072】
上記の一連の界面活性剤の中でも、界面活性剤b)、c)、e)およびf)がより有利に適している。
【0073】
別の実施形態において、本発明の界面活性剤は、以下の群b1)〜b5)から選択される:
b1) 式R
11X
nで表される非イオン性界面活性剤およびそのポリアルコキシル化誘導体(式中、R
11は、少なくとも8個の炭素原子を有する脂肪族残基または芳香族残基から選択され;Xは、ヒドロキシ、-O-(C
1-C
6-アルキル)、-O-(C
3-C
6-アルケニル)、アミン、アミド、またはエステルから選択され;nは、1、2、3、4、5または6である);
b2) 式R
11Y
nで表されるアニオン性界面活性剤(式中、R
11は、少なくとも8個の炭素原子を有する脂肪族残基または芳香族残基から選択され;Yは、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、またはホスホン酸塩から選択され;nは、1、2、3、4、5または6である);
b3) カチオン性界面活性剤;
b4) 両性イオン性界面活性剤;または
b5) 高分子界面活性剤。
【0074】
特に、本発明の界面活性剤は、b1)の式R
11X
nで表される非イオン性界面活性剤およびそのポリアルコキシル化誘導体(以下に定義)(式中、R
11は、少なくとも8個の炭素原子を有する脂肪族残基または芳香族残基から選択され;Xは、ヒドロキシ、-O-(C
1-C
6-アルキル)、-O-(C
3-C
6-アルケニル)、アミン、アミド、またはエステルから選択され;nは、1、2、3、4、5、または6である)から選択することができる。例えばグリセリルは、3つのヒドロキシ基(X)を含むプロピル(R
11)であるだろう。Xがヒドロキシである場合、好ましくはヒドロキシ基の少なくとも1つがポリアルコキシル化されている。界面活性剤b1は、好ましくは式R
11X
nのポリアルコキシル化誘導体から選択される。好ましいアミドは、モノまたはジ-C
1-C
8-アルキルアミドおよびモノ-またはジ-C
1-C
8-アシルアミドであり、この場合、アルキルアミドが特に好ましい。
【0075】
R
11は、好ましくは、少なくとも10個、より好ましくは少なくとも12個の炭素原子を有する脂肪族残基または芳香族残基から選択される。芳香族残基は、脂肪族置換基および/または芳香族置換基を含んでいてよい。別の形態において、R
11は、8〜30個、好ましくは10〜22個および特に12〜18個の炭素原子を有する脂肪族残基または芳香族残基から選択される。R
11は、好ましくは、少なくとも10個、より好ましくは少なくとも12個の炭素原子を有する脂肪族残基から選択される。脂肪族残基は、直鎖または分枝鎖であってよく、飽和または不飽和であってよい。R
11の例は以下のとおりである:2,4,6-トリイソプロピルフェニル、ポリスチリルフェニル、n-オクチル、n-デシル、n-ウンデシル、n-ドデシル、n-トリデシル、n-テトラデシル、n-ヘキサデシル、n-オクタデシル、2-エチルヘキシル、1-メチルノニル、2-プロピルヘプチル、1-メチルデシル、1-メチルウンデシル、イソトリデシル、n-テトラデセニル、1-メチルペンタデシル、n-ヘキサデセニル、n-ヘキサデカジエニル、n-オクタデセニル、n-オクタデカジエニル。
【0076】
界面活性剤b1は、好ましくは式R
11X
n(式中、R
11は、少なくとも8個の炭素原子を有する脂肪族残基または芳香族残基から選択され;Xは、ヒドロキシ、アミンまたはアミドから選択される)で表されるポリアルコキシル化誘導体の非イオン性界面活性剤から選択される。式R
11X
nのポリアルコキシル化誘導体は、5〜50(好ましくは6〜25および特に6〜20)当量のC
2-C
6-アルキレンオキシドを含み得るポリアルコキシレート残基を含む。典型的には、R
11X
nは、Xの自由原子価に応じて、各残基Xにつき1つまたは2つのポリアルコキシレート残基を含む。Xがヒドロキシである場合、当該ヒドロキシ基は、各ヒドロキシ基につき1つのポリアルコキシレート残基を含み得る。Xがアミンである場合、当該アミン基は、各アミン基につき1つまたは2つ、好ましくは2つのポリアルコキシレート残基を含み得る。好ましくは、アルキレンオキシドは、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、およびそれらの混合物から選択される。好ましい形態において、式R
11X
nのポリアルコキシル化誘導体は、6〜15当量のエチレンオキシドを含み得るポリエチレンオキシド残基を含む。好ましいのは、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドなどのポリ(C
2-C
6アルコキシレート)残基である。アルキレンオキシド単位は、ランダム配列であってもブロック配列(例えばEO-PO-EO)であってもよい。アルキレンオキシド単位は、アルキル、アシル、またはポリエチレングリコール基などの他の官能基でさらに置換されていてよい。ポリアルコキシレート残基は、水素または任意の有機基(例えばC
1-C
8アルキル)で終端されていてよい。
【0077】
他の実施形態において、Xは、1〜20当量のエチレンオキシドを含み得るアミドのエトキシル化誘導体から選択することができる。
【0078】
他の実施形態において、Xは、ポリアルコキシレート残基が1〜50(好ましくは2〜25および特に5〜25)当量のC
2-C
4-アルキレンオキシドを含むエステルのアルコキシル化誘導体から選択することができる。
【0079】
とりわけ好ましい、式R
11X
nで表される界面活性剤b1)は以下のとおりである:
- 5、6、8、15、または20エチレンオキシド当量を含み、場合によりメチル基で終端されているエトキシル化イソトリデシルアルコール、
- 10エチレンオキシド当量、および場合により2プロピレンオキシド当量または5プロピレンオキシド当量を含むアルコキシル化2-プロピルヘプチルアルコール、
- アルコキシル化直鎖、飽和脂肪アルコール(例えば2〜80エチレンオキシド当量を含むアルコキシル化直鎖、飽和C
16-18 脂肪アルコール)、
- アルコキシル化2-プロピルヘプチルアミン(例えば7〜15エチレンオキシド当量を含む)、
- アルコキシル化獣脂アミン(例えば10〜20エチレンオキシド当量を含む)、
- アルコキシル化イソデカノール(例えば5〜15エチレンオキシド当量を含む)、
- アルコキシル化C
10-ゲルベ アルコール(例えば5〜15エチレンオキシド当量を含む)
- アルコキシル化C
13/15-オキソアルコール(例えば5〜30エチレンオキシド当量を含む)、
- 少なくとも1エチレンオキシド当量および少なくとも1 C
3-6アルキレンオキシド当量を含むアルコキシル化直鎖、飽和脂肪アルコール、
- エトキシル化n-ドデカノール(8EO)、
- 5〜20エチレンオキシド当量を含み、場合によりアシル(例えば脂肪酸から誘導された)で終端されているエトキシル化脂肪酸(飽和または不飽和)、
- 5〜20エチレンオキシド当量を含むエトキシル化脂肪酸モノアミド(飽和または不飽和)、
- 10〜40エチレンオキシド当量を含むエトキシル化脂肪酸ジアミド(飽和または不飽和)、
- 合計10〜45エチレンオキシド当量、および各ポリエトキシレート鎖中に15以下のエチレンオキシド当量を含み、場合によりC
8-C
22-アルキルで終端されているエトキシル化グリセロール。
【0080】
界面活性剤b2)は、b2)の式R
11Y
n(式中、R
11は、少なくとも8個の炭素原子を有する脂肪族残基または芳香族残基から選択され;Yは、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、またはホスホン酸塩から選択され;Yは、1、2、3、4、5または6である)で表されるアニオン性界面活性剤から選択することができる。残基R
11は、R
11X
nについて上記に開示されるとおりに定義される。アニオン性界面活性剤は、アルカリ、アルカリ土類、アンモニウム、または脂肪族アミン(例えばヒドロキシエチルアンモニウム、トリヒドロキシエチルアンモニウム、テトラヒドロキシエチルアンモニウム、トリヒドロキシプロピルアンモニウム)塩として存在し得る。
【0081】
とりわけ好ましい、式R
11Y
nで表される界面活性剤b2)は以下のとおりである:
- 脂肪族モノカルボン酸塩、例えば脂肪酸またはサルコシネート(sarcosinate)、
- 脂肪族オリゴカルボン酸塩、例えばマロン酸塩またはコハク酸塩誘導体、
- スルホンアミドカルボン酸塩、
- 脂肪族硫酸塩または芳香族硫酸塩、
- ポリエーテル硫酸塩、
- アミドポリエーテル硫酸塩,
- 硫酸化カルボン酸塩、硫酸化炭酸グリセリド、または硫酸化炭酸エステル、
- 脂肪族スルホン酸塩または芳香族スルホン酸塩、
- スルホン化カルボン酸エステルまたはスルホン化カルボン酸アミド、
- スルホコハク酸エステル、
- ポリエーテルスルホン酸塩、
- ポリエーテルリン酸塩、例えばトリスチリルポリエーテルリン酸塩またはポリアルコキシル化脂肪アルコールのリン酸エステル、
- ポリエーテル硫酸塩、例えば脂肪アルコールポリエーテル硫酸塩、
- 式R
11X
nのポリアルコキシル化誘導体(この場合、ポリアルコキシレート残基は残基Yで終端されている)。
【0082】
界面活性剤b3)は、b3)のカチオン性界面活性剤R
11Z
n(通常、上記に開示されるR
11などの親油性部分;カチオン性基Zを含み;nは、1、2、3、4、5または6である)から選択することができる。好適なカチオン性基Zは、アンモニウム;モノ-、ジ-、トリ-、またはテトラ置換アンモニウム(この場合、置換基はC
1-C
10アルキル(例えばメチル、エチル、プロピル、アリル)、ベンジル、C
1-C
8-アルキルエーテルもしくはポリエチレングリコール残基から選択することができる);ジ-C
1-C
12-アルキルスルホニウム;または含窒素芳香族基(例えばピロール、ピリジン、キノリンもしくはイソキノリン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾールのN-置換誘導体)である。カチオン性界面活性剤は、塩、例えば酢酸塩、ギ酸塩、プロピオン酸塩、スルホン酸塩、硫酸塩、メチル硫酸塩、メチルスルホン酸塩、リン酸塩、またはハロゲン化物(例えば塩化物、臭化物もしくはヨウ化物)の塩として存在し得る。
【0083】
とりわけ好ましい、カチオン性界面活性剤から選択される界面活性剤b3)は以下のものの塩である:
-トリメチル-C
1-C
20アルキルアンモニウム、
- C
1-C
20アルキルアンモニウム、
- ジ-C
1-C
20アルキルアンモニウム、
- トリ-C
1-C
20アルキルアンモニウム、
- ベンジルトリ-C
1-C
20アルキルアンモニウム、
- N-置換ピリジニウム、
- N,N’-C
1-C
12-ジアルキルイミダゾリウムの誘導体、
- N-C
1-C
12-オキサゾリウムの誘導体、
- N-C
1-C
12-チアゾリウムの誘導体、
- C
3-C
20-アルキル-ジメチルスルホニウム、
- 2-ヒドロキシエチル-トリメチルアンモニウムのC
1-C
20カルボン酸エステル、
- エトキシル化(1-15 EO)2-ヒドロキシエチル-トリメチルアンモニウムのC
1-C
20カルボン酸エステル、
- トリ-C
1-C
20アルキル-C
1-C
20アルコキシルアンモニウム。
【0084】
界面活性剤b4)は、b4)の両性イオン性界面活性剤(通常、上記に開示されるR
11などの親油性部分、上記に開示されるYなどのアニオン性基、および上記に開示されるカチオン性基Zを含む)から選択することができる。
【0085】
とりわけ好ましい、両性イオン性界面活性剤から選択される界面活性剤b4)は以下のとおりである:
- トリ-C
1-C
20アルキルアミンN-オキシド、
- ベタイン、例えばN,N,N-トリ-C
1-C
20-アルキルグリシン、
- アミノカルボン酸、
- ジメチルアンモニウムで終端されているエトキシル化C
1-C
20-アルキルホスホン酸塩、
- α-硫酸化C
3-C
20-炭酸2-(トリメチルアンモニウム)-エチルエステルの誘導体、
- ω-(トリ-C
1-C
20-アルキルアンモニウム)-C
2-C
20-アルキルスルホン酸、
- [(3-ドデカノイルアミノ-プロピル)-ジメチル-アンモニウム]-酢酸。
【0086】
界面活性剤b5)は、b5)の高分子界面活性剤(通常、少なくとも2000g/モル、好ましくは少なくとも5000g/モルの分子量を有する)から選択することができる。高分子界面活性剤は、N-ビニルアミン、C
2-C
4アルキレンオキシド、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、N-ビニルホルムアミド、N-ビニルピリジン、AMPSの誘導体などのモノマーで構成されていてよい。モノマーは、ランダム配列であってもよいし、またはブロック配列であってもよい。好適なブロックポリマーは、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロックを含むA-B型またはA-B-A型のブロックポリマー、またはアルカノール、ポリエチレンオキシドおよびポリプロピレンオキシドを含むA-B-C 型のブロックポリマーである。ブロックポリマーは、水素またはC
1-C
4アルキル基で終端されていてよい。
【0087】
最も好ましい、群b1)〜b5)に属する界面活性剤は以下から選択される:
- ポリエーテルリン酸塩、特にポリアルコキシル化脂肪アルコールのリン酸エステル;
- アルコキシル化2-プロピルヘプチルアミン、特に7〜15エチレンオキシド当量を含むエトキシル化2-プロピルヘプチルアミン、
- アルコキシル化獣脂アミン、特に10〜20エチレンオキシド当量を含むエトキシル化獣脂アミン、
- ポリエーテル硫酸塩、特にラウリルアルコールポリエーテル硫酸塩、
- エトキシル化イソトリデシルアルコール、特に少なくとも5エチレンオキシド当量を含むエトキシル化イソトリデシルアルコール、
- アルコキシル化直鎖、飽和脂肪アルコール、特に10〜80エチレンオキシド当量を含むアルコキシル化直鎖、飽和C
16-18脂肪アルコール、
- アルコキシル化イソデカノール、特に4〜15エチレンオキシド当量を含むアルコキシル化イソデカノール、
- アルコキシル化C
10-ゲルベアルコール、特に5〜15エチレンオキシド当量を含むアルコキシル化C
10-ゲルベアルコール、
- アルコキシル化C
13/15-オキソアルコール、特に5〜30エチレンオキシド当量を含むアルコキシル化C
13/15-オキソアルコール、
- 800〜8000Daの分子量を有し得る、ポリエチレンオキシドのブロックAとポリプロピレンオキシドのブロックBとを含むA-B-A型ブロックポリマー、
- 少なくとも1エチレンオキシド当量および少なくとも1 C
3-6アルキレンオキシド当量を含むアルコキシル化直鎖、飽和脂肪アルコール。
【0088】
群b1)〜b5)に属する好ましい界面活性剤の具体的な非限定的例としては、以下の界面活性剤が挙げられる:
T1 8エチレンオキシド当量を含むエトキシル化イソトリデシルアルコール。
【0089】
T2 15エチレンオキシド当量を含むエトキシル化獣脂アミン。
【0090】
T3 10エチレンオキシド当量を含むエトキシル化2-プロピルヘプチルアミン。
【0091】
T4 Klearfac(登録商標)AA-270としてBASF SEから市販されている、ポリアルコキシル化脂肪アルコールのリン酸エステル。
【0092】
T5 2〜20エチレンオキシド当量および2〜20プロピレンオキシド当量を含むアルコキシル化直鎖、飽和C
16-18脂肪アルコール。
【0093】
T6 10エチレンオキシド当量、ナトリウム塩を含むラウリルアルコールポリエーテル硫酸塩。
【0094】
T7 5エチレンオキシド当量を含むエトキシル化イソトリデシルアルコール。
【0095】
T8 4エチレンオキシド当量を含むエトキシル化イソトリデシルアルコール。
【0096】
T9 3エチレンオキシド当量を含むエトキシル化イソトリデシルアルコール。
【0097】
T10 4エチレンオキシド当量を含むエトキシル化ペンタノール。
【0098】
T11 ポリオキシエチレン(20)-ソルビタン-モノラウレート。
【0099】
本発明の組成物は、少なくとも1種の界面活性剤、例えば1種、2種または3種の界面活性剤を含み得る。
【0100】
1つの実施形態において、本発明の組成物は、少なくとも2種の異なる界面活性剤を含む。好ましくは、本発明の組成物は、1種の非イオン性界面活性剤と1種のアニオン性界面活性剤、2種の異なるアニオン性界面活性剤、または2種の異なる非イオン性界面活性剤を含む。
【0101】
2種の非イオン性界面活性剤の好適な例は、2種のアルコキシレート、好ましくは2種の異なるアルカノールアルコキシレートである。
【0102】
2種のアニオン性界面活性剤の好適な例は、1種のスルホン酸塩と1種のリン酸塩、好ましくはアルキルアリールスルホン酸塩の1種とアルコキシレートのリン酸エステルの1種、特にC
8-18-アルキルベンジルスルホネートの1種とアルカノールアルコキシレートのリン酸エステルの1種である。
【0103】
1種の非イオン性界面活性剤と1種のアニオン性界面活性剤の好適な例は、第1の実施形態において、アルコキシレートの1種とスルホン酸塩の1種、好ましくはアルカノールアルコキシレートの1種とアルキルアリールスルホネートの1種であり;第2の実施形態において、アルキルポリグルコシドの1種とスルホン酸塩の1種、好ましくは1.2〜1.9の重合度(D.P.)を有するC
6-18-アルキルポリグルコシドの1種とC
8-18-アルキルベンジルスルホネートの1種である。
【0104】
界面活性剤のアルコキシレートに対する重量比は、通常、1:99〜70:30の範囲、好ましくは5:95〜50:50の範囲、とりわけ好ましくは25:75〜40:60の範囲である。
【0105】
ほとんどの場合、本発明の組成物は、界面活性剤とアルコキシレートとを合計1〜80重量%(好ましくは3〜50重量%、とりわけ好ましくは5〜30重量%および特に8〜20重量%)含む。
【0106】
また本発明による組成物は、農薬製剤に従来から使用されている補助剤をさらに含んでいてもよく、補助剤の選択は具体的な使用形態、製剤または活性物質の種類によって決まる。好適な補助剤の例は、溶媒、固体担体、表面活性物質(例えば界面活性剤、可溶化剤、保護コロイド、湿潤剤および粘着付与剤)、有機および無機の増粘剤、殺細菌剤、凍結防止剤、消泡剤、場合により着色剤および付着剤(例えば種子処理用)または餌製剤(例えば誘引剤、飼料物質、苦味物質)用の従来の補助剤である。
【0107】
好適な溶媒は、水または有機溶媒、例えば中〜高沸点の鉱油留分(例えばケロシンおよびディーゼルオイル、さらにはコールタールオイル)、および植物または動物由来の油、脂肪族、環状および芳香族の炭化水素(例えばパラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレンおよびそれらの誘導体、アルキル化ベンゼンおよびそれらの誘導体)、アルコール(例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールおよびシクロヘキサノール)、グリコール、ケトン(例えばシクロヘキサノン、ガンマブチロラクトン、ジメチル脂肪酸アミド、脂肪酸および脂肪酸エステル)、ならびに強極性溶媒(例えばN-メチルピロリドンなどのアミン)である。基本的には、溶媒混合物および上記の溶媒と水との混合物を使用することもできる。
【0108】
固体担体としては、鉱物質土類(例えばシリカ、シリカゲル、シリケート、タルク、カオリン、石灰石、石灰、チョーク、膠灰粘土、黄土、粘土、ドロマイト、珪藻土、硫酸カルシウムおよび硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、粉砕合成材料、肥料(例えば硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素)、ならびに植物起源の製品(例えば穀粉、樹皮粉、木粉および堅果殻粉)、セルロース粉末、または他の固体担体が挙げられる。
【0109】
好適な増粘剤は、製剤に、改変された流動挙動(すなわち静止時には高粘度、攪拌状態においては低粘度)を与える化合物である。例として、多糖、タンパク質(例えばカゼインまたはゼラチン)、合成ポリマーまたは無機の層状鉱物が挙げられる。このような増粘剤は市販されており、例えばキサンタンガム(Kelzan(登録商標)、CP Kelco(米国))、Rhodopol(登録商標)23(Rhodia(フランス))またはVeegum(登録商標)(R.T. Vanderbilt(米国))またはAttaclay(登録商標)(Engelhard Corp.、NJ、(米国))などである。製剤中の増粘剤含有量は、増粘剤の効力によって決まる。当業者であれは、製剤の所望の粘性が得られるような含有量を選択するであろう。含有量は、ほとんどの場合、0.01〜10重量%になるであろう。
【0110】
組成物を安定させるために、殺細菌剤を加えることができる。殺細菌剤の例として、ジクロロフェンおよびベンジルアルコールヘミホルマール、さらにイソチアゾリノン誘導体(例えばアルキルイソチアゾリノンおよびベンゾイソチアゾリノン(Thor Chemieから販売されているActicide(登録商標)MBS))に基づくものが挙げられる。好適な凍結防止剤の例として、エチレングリコール、プロピレングリコール、尿素またはグリセロールが挙げられる。消泡剤の例として、シリコーンエマルション(例えば、WaCker(ドイツ)から販売されているSilikon(登録商標)SREまたはRhodia(フランス)から販売されているRhodorsil(登録商標)など)、長鎖アルコール、脂肪酸、脂肪酸の塩、有機フッ素化合物およびこれらの混合物が挙げられる。
【0111】
本発明による組成物は、好ましくは農薬製剤の形態で存在することが可能であり、液剤であることが好ましい。製剤およびそれらの調製の例は以下のとおりである:
i) 液剤(SL, LS):10重量部の活性物質を90重量部の水または水溶性溶媒を用いて溶解させる。別法として、湿潤剤または他の補助剤を添加する。水で希釈すると活性物質は溶解する。これにより活性物質含量が10重量%の組成物が得られる。
【0112】
ii) 分散性濃縮剤(DC):20重量部の活性物質を、70重量部のシクロヘキサノンに、10重量部の分散剤(例えばポリビニルピロリドン)を添加して溶解させる。水で希釈すると分散液が得られる。活性物質含量は20重量%になる。
【0113】
iii) 乳剤(EC):15重量部の活性物質を、75重量部のキシレンに、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレート(いずれも5重量部)を添加して溶解させる。水で希釈すると乳液が得られる。この組成物は15重量%の活性物質含量を有する。
【0114】
iv) エマルション製剤(EW, EO, ES):25重量部の活性物質を、35重量部のキシレンに、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレート(いずれも5重量部)を添加して溶解させる。乳化装置(例えばUltra-Turrax)を用いて、この混合液を30重量部の水に入れ、均一なエマルションにする。水で希釈すると乳液が得られる。この組成物は25重量%の活性物質含量を有する。
【0115】
v) フロアブル製剤(SC, OD, FS):撹拌下にあるボールミル内で、20重量部の活性物質に10重量部の分散剤および湿潤剤ならびに70重量部の水または有機溶媒を添加して粉砕することにより、活性物質の微細な懸濁液が得られる。水で希釈すると、活性物質の安定した懸濁液が得られる。組成物中の活性物質含量は20重量%になる。
【0116】
vi) 顆粒水和剤および顆粒水溶剤(WG, SG):50重量部の活性物質に50重量部の分散剤および湿潤剤を添加して微粉砕し、専用の装置(例えば押出機、噴霧塔、流動床)を用いて顆粒水和剤または顆粒水溶剤とする。水で希釈すると、活性物質の安定した分散液または溶液が得られる。組成物は、50重量%の活性物質含量を有する。
【0117】
vii) 粉末水和剤および粉末水溶剤(WP, SP, SS, WS):ローター・ステータミル内で、75重量部の活性物質を、25重量部の分散剤および湿潤剤、さらにまたシリカゲルを添加して粉砕する。水で希釈すると、活性物質の安定した分散液または溶液が得られる。この組成物の活性物質含量は75重量%になる。
【0118】
viii) ゲル剤(GF):ボールミル内で、20重量部の活性物質、10重量部の分散剤、1重量部のゲル化剤および70重量部の水または有機溶媒を粉砕することにより、微細懸濁液が得られる。水で希釈すると、活性物質含量が20重量%の安定した懸濁液が得られる。
【0119】
ix) 粉剤(DP, DS):5重量部の活性物質を微粉砕し、95重量部の微粉砕カオリンと十分に混合する。これにより活性物質含量が5重量%の粉末が得られる。
【0120】
x) 粒剤(GR, FG, GG, MG):0.5重量部の活性化合物を微粉砕し、99.5重量部の担体と合わせる。この目的のための従来の方法は、押出、噴霧乾燥または流動床である。これにより活性物質含量が0.5重量%の、直接施用のための顆粒が得られる。
【0121】
xi) ULV液剤 (UL):10重量部の活性物質を90重量部の有機溶媒(例えばキシレン)に溶解させる。これにより活性物質含量が10重量%の、直接施用する組成物が得られる。
【0122】
一般的には、本発明の組成物は、約0.01〜95重量%、好ましくは0.1〜90重量%の殺有害生物剤を含む。
【0123】
使用者は、通常、前計量装置において使用するための本発明による組成物を、背負噴霧機、噴霧タンクまたは散布航空機において使用するであろう。ここで、製剤は、液体(通常は水および/または緩衝液)で、場合によりさらなる助剤を添加して所望の使用濃度とされ、これにより直ぐに使用可能なスプレー混合物(タンクミックスとして知られる)が得られる。通常、利用可能な農業地域の1ヘクタール当たり、50〜500リットル、好ましくは100〜400リットルの直ぐに使用可能なスプレー混合物が施用される。特定の区域では、施用量は、これらの量を上回っても(例えば、果樹栽培)、または下回っても(例えば、航空機施用)よい。航空機施用などの特定の場合には、スプレー混合物を調製するために、水の代わりに有機溶媒を使用することもできる。
【0124】
すぐに使用可能な調製物中の活性物質濃度は、相当の範囲で変更することができる。一般に、これらの濃度は0.0001〜10%、好ましくは0.01〜1%である。
【0125】
直ぐに使用可能な調製物における界面活性剤とアルコキシレートとの合計の濃度は、ほとんどの場合、0.01〜50 g/l、好ましくは0.08〜10g/lおよび特に0.5〜8 g/lの範囲内である。
【0126】
様々な種類の油、湿潤剤、ドリフト低減剤、展着剤、拡展剤、補助剤、肥料、植物強化製品、微量元素、除草剤、殺細菌剤、殺菌剤および/または殺有害生物剤を、本発明の活性物質またはそれらを含む調製物、またさらに場合によりタンクミックスに、使用直前に加えることができる。これらの製品は、1:100〜100:1、好ましくは1:10〜10:1の重量比で、本発明による組成物に混合することができる。所望の効果の特性に応じて、植物保護において使用される場合の活性物質の施用量は、1ヘクタール当たり活性物質0.001〜2.0kg、好ましくは1ヘクタール当たり0.005〜2kg、とりわけ好ましくは1ヘクタール当たり0.05〜0.9kg、特に1ヘクタール当たり0.1〜0.75kgである。
【0127】
界面活性剤とアルコキシレートとの合計の施用量は、ほとんどの場合、10〜3000g/ha、好ましくは10〜1000 g/ha、とりわけ好ましくは80〜750g/ha、また特に200〜400g/haの範囲内である。
【0128】
本発明はさらに、界面活性剤と、アミンアルコキシレート(A)またはアミンアルコキシレート(A)の四級化誘導体(AQ)とを含む濃縮物に関する。この濃縮物は、タンクミックスへの添加剤としての使用に特に適している。界面活性剤、アミンアルコキシレート(A)およびアミンアルコキシレート(A)の四級化誘導体の好適な実施形態および好ましい実施形態は上記のとおりである。界面活性剤のアルコキシレートに対する重量比は、通常、1:99〜70:30の範囲、好ましくは5:95〜50:50の範囲、とりわけ好ましくは25:75〜40:60の範囲である。本発明の濃縮物は、場合により水または有機溶媒などの溶媒を含み得る。濃縮物は、場合により上記の補助剤などの補助剤を含み得る。
【0129】
本発明はさらに、
a) 本発明による濃縮物と殺有害生物剤とを接触させることによる;
または
b) 殺有害生物剤、界面活性剤およびアミンアルコキシレート(A)もしくはアミンアルコキシレート(A)の四級化誘導体を接触させることによる、
本発明による組成物の調製方法に関する。
【0130】
好ましい実施形態において、本発明の方法は、界面活性剤と、殺有害生物剤およびアミンアルコキシレートを含む混合物とを接触させることによる、本発明の組成物を含むタンクミックスの調製方法である。ほとんどの場合、上記の混合物は、慣用の製剤助剤を含み得る水性混合物(例えばタンクミックス)である。ここで、界面活性剤は、純粋な形態で、あるいは水または有機溶媒に希釈した形態で添加することができる。さらなる慣用の製剤助剤を、界面活性剤に加えて、同様に添加することができる。また、少なくとも1種の除草剤(例えばグリホサート)および/または少なくとも1種の殺虫剤および/または1種の殺菌剤(例えばピラクロストロビン)などのさらなる殺有害生物剤も、タンクミックスに添加することができる。
【0131】
本発明はさらに、殺有害生物剤とアミンアルコキシレートとを含む混合物(例えばタンクミックス)に添加するための界面活性剤の使用に関する。界面活性剤は、好ましくは殺有害生物剤の生物学的活性を高めるために添加される。
【0132】
本発明はさらに、植物病原菌および/もしくは望ましくない植生および/もしくは望ましくない昆虫またはダニの攻撃を防除する方法、ならびに/または植物の生長を調節する方法であって、本発明による組成物を、各有害生物、それらの環境または各有害生物から保護すべき植物、土壌および/もしくは望ましくない植物および/もしくは作物ならびに/またはそれらの環境に作用させる、上記方法に関する。
【0133】
適する作物の例として、穀類、例えばコムギ、ライムギ、オオムギ、ライコムギ、オートムギまたはイネ;ビート、例えばテンサイまたは飼料ビート;仁果類、核果類および小軟果、例えばリンゴ、ナシ、プラム、モモ、アーモンド、サクランボ、イチゴ、キイチゴ、スグリまたはグーズベリー;豆類、例えばマメ、レンズマメ、エンドウマメ、アルファルファまたはダイズ;油料作物、例えばアブラナ、カラシ、オリーブ、ヒマワリ、ココナツ、カカオ、トウゴマ、アブラヤシ、ピーナッツまたはダイズ;ウリ科の植物、例えばカボチャ/スカッシュ、キュウリまたはメロン;繊維作物、例えばワタ、アマ、アサまたはジュート;柑橘類果実、例えばオレンジ、レモン、グレープフルーツまたはタンジェリン;野菜、例えばホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ、カボチャ/スカッシュまたはトウガラシ;ゲッケイジュ科の植物、例えばアボカド、シナモンまたはショウノウ;エネルギー作物および工業用原料作物、例えばトウモロコシ、ダイズ、コムギ、アブラナ、サトウキビまたはアブラヤシ;トウモロコシ;タバコ;堅果類;コーヒー;茶;バナナ;ワイン(デザート用のブドウおよびワイン醸造のためのブドウ);ホップ;草、例えば芝;ハイノキ(ステビア・レバウダニア(Stevia rebaudania);ゴムの木および森林植物、例えば花、潅木、落葉樹および針葉樹、ならびに繁殖材料、例えば種子、およびこれらの植物の収穫生産物が挙げられる。
【0134】
「作物」という用語は、市販されているか開発中のバイオテクノロジー農産物を含む、育種、突然変異生成または組換え方法によって改変された植物も包含する。遺伝子改変植物は、その遺伝物質が、交雑、突然変異または天然の組換え(すなわち遺伝物質の組換え)によって、自然条件下では起こらない方法で改変されている植物である。ここでは、植物の特性を高めるために、一般的に、1つまたは複数の遺伝子が植物の遺伝物質に組み込まれることになる。そのような組換え改変は、例えばグリコシル化または結合ポリマー(例えばプレニル化、アセチル化もしくはファルネシル化残基またはPEG残基など)によるタンパク質、オリゴ-またはポリペプチドの翻訳後修飾も含む。
【0135】
挙げることができる例として、植物育種および組換え手段の結果として、ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害剤、アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤、例えばスルホニル尿素(EP-A 257 993、米国特許第5,013,659号)またはイミダゾリノン(例えば米国特許第6,222,100号、WO 01/82685、WO 00/26390、WO 97/41218、WO 98/02526、WO 98/02527、WO 04/106529、WO 05/20673、WO 03/14357、WO 03/13225、WO 03/14356、WO 04/16073)、エノイルピルビルシキミ酸-3-リン酸合成酵素(EPSP)阻害剤、例えばグリホサート(例えばWO 92/00377を参照)、グルタミンシンテターゼ(GS)阻害剤、例えばグルホシネート(例えばEP-A 242 236、EP-A 242 246を参照)またはオキシニル除草剤(例えば米国特許第5,559,024号を参照)などの特定のクラスの除草剤に対する耐性を得た植物がある。例えば、育種および突然変異生成から、イミダゾリノン、例えばイマザモックスに対する耐性を特徴とするClearfield(登録商標)アブラナ(BASF SE(ドイツ))が生じた。組換え方法を用いて、グリホサートまたはグルホシネートに抵抗性であるダイズ、ワタ、トウモロコシ、ビートおよびアブラナなどの作物が育成され、これらは商標名RoundupReady(登録商標)(グリホサート抵抗性、Monsanto(米国))およびLiberty Link(登録商標)(グルホシネート抵抗性、Bayer CropScience(ドイツ))で入手可能である。
【0136】
さらに、組換え手段を用いて1種以上の毒素、例えば細菌株バチルス(Bacillus)由来の毒素を生成する植物も包含される。このような遺伝子改変植物によって生成される毒素は、例えば、バチルス属の種、特にB.チューリンジエンシス(B. thuringiensis)の殺虫性タンパク質、例えばエンドトキシンCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1、Cry9c、Cry34Ab1もしくはCry35Ab1;または植物殺虫性タンパク質(VIP)、例えばVIP1、VIP2、VIP3もしくはVIP3A;線虫コロニー形成細菌、例えばフォトラブダス属の種(Photorhabdus spp.)もしくはゼノラブダス属の種(Xenorhabdus spp.)由来の殺虫性タンパク質;動物由来の毒素、例えばスズメバチ毒、クモ毒もしくはサソリ毒;例えばストレプトミセス菌(Streptomycetes)由来の真菌毒素;例えばエンドウマメもしくはオオムギ由来の植物レクチン;アグルチニン;プロテイナーゼ阻害剤、例えばトリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン、シスタチンもしくはパパイン阻害剤;リボソーム不活性化タンパク質(RIP)、例えばリシン、トウモロコシRIP、アブリン、ルフィン、サポリンもしくはブリョジン;ステロイド代謝酵素、例えば3-ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイドIDPグリコシルトランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エクジソン阻害剤もしくはHMG CoA-レダクターゼ;イオンチャネル遮断薬、例えばナトリウムもしくはカルシウムチャネルの阻害剤;幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモンの受容体(ヘリコキニン受容体);スチルベン合成酵素、ビベンジル合成酵素、キチナーゼおよびグルカナーゼを含む。これらの毒素は、植物中で、前毒素、ハイブリッドタンパク質、短縮タンパク質、あるいは改変タンパク質の形態でも生成され得る。ハイブリッドタンパク質は、異なるタンパク質ドメインの新規な組合せによって区別される(例えば、WO 2002/015701を参照)。このような毒素またはこれらの毒素を生成する遺伝子改変植物のさらなる例は、EP-A 374 753、WO 93/07278、WO 95/34656、EP-A 427 529、EP-A 451 878、WO 03/18810およびWO 03/52073で開示されている。これらの遺伝子改変植物の生成方法は当業者に公知であり、例えば上述の刊行物中で説明されている。上記の毒素の大多数は、それらを生成する植物に、節足動物の全ての分類クラス、特に甲虫類(Coeleropta)、双翅類(Diptera)および鱗翅類(Lepidoptera)ならびに線虫(Nematoda)に属する有害生物に対する耐性を付与する。殺虫性毒素をコードする遺伝子を1つ以上生成する遺伝子改変植物は、例えば上述の刊行物に記載され、場合によっては、例えばYieldGard(登録商標)(毒素Cry1Abを生成するトウモロコシ品種)、YieldGard(登録商標)Plus(毒素Cry1AbおよびCry3Bb1を生成するトウモロコシ品種)、Starlink(登録商標)(毒素Cry9cを生成するトウモロコシ品種)、Herculex(登録商標)RW(毒素Cry34Ab1、Cry35Ab1および酵素フォスフィノスリシンN-アセチルトランスフェラーゼ[PAT]を生成するトウモロコシ品種); NuCOTN(登録商標)33B(毒素Cry1Acを生成するワタ品種)、Bollgard(登録商標)I(毒素Cry1Acを生成するワタ品種)、Bollgard(登録商標)II(毒素Cry1AcおよびCry2Ab2を生成するワタ品種);VIPCOT(登録商標)(VIP毒素を生成するワタ品種); NewLeaf(登録商標)(毒素Cry3Aを生成するジャガイモ品種); Bt-Xtra(登録商標)、NatureGard(登録商標)、KnockOut(登録商標)、BiteGard(登録商標)、Protecta(登録商標)、Bt11(例えばAgrisure(登録商標)CB)およびBt176(Syngenta Seeds SAS(フランス)から)(毒素Cry1AbおよびPAT酵素を生成するトウモロコシ品種)、Syngenta Seeds SAS(フランス)からのMIR604(毒素Cry3Aの改変バージョンを生成するトウモロコシ品種、これに関してWO 03/018810を参照)、Monsanto Europe S.A.(ベルギー)からのMON 863(毒素Cry3Bb1を生成するトウモロコシ品種)、Monsanto Europe S.A.(ベルギー)からのIPC 531(毒素Cry1Acの改変型を生成するワタ品種)ならびにPioneer Overseas Corporation(ベルギー)からの1507(毒素Cry1FおよびPAT酵素を生成するトウモロコシ品種)などが市販されている。
【0137】
また、組換え手段を用いて、細菌、ウイルスまたは菌類の病原体に対する高められれた抵抗性またはそれに耐える能力をもたらす1種以上のタンパク質、例えば、いわゆる病原関連タンパク質(PRタンパク質、EP-A 0 392 225を参照)、抵抗性タンパク質(例えば、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に対する2つの抵抗性遺伝子を生成する、メキシコの野生ジャガイモ種であるソラナム・バルボカスタヌム(Solanum bulbocastanum)に由来するジャガイモ品種)またはT4リゾチーム(例えば、このタンパク質の生成の結果としてエルウィニア・アミルボーラ(Erwinia amylvora)などの細菌に抵抗性を示すジャガイモ品種)などを生成する植物も包含される。
【0138】
さらに、組換え方法を用いて、例えば生産力(例えばバイオマス、穀粒収量、デンプン含有量、油含有量またはタンパク質含有量)、干ばつ、塩もしくは他の制限環境因子に対する耐性、または有害生物ならびに真菌病原体、細菌病原体およびウイルス病原体に対する抵抗性を増加させることによってその生産性が高められた植物も包含される。
【0139】
また、特にヒトまたは動物の栄養を高めるために、組換え方法を用いて、例えば健康を増進する長鎖オメガ3脂肪酸または一価不飽和オメガ9脂肪酸を生成する油料植物(例えばNexera(登録商標)アブラナ、DOW Agro Sciences(カナダ))によってその構成物質が改変された植物も包含される。
【0140】
本発明はまた、本発明による組成物を含む種子(種子または他の植物繁殖材料など)にも関する。植物繁殖材料は、播種時もしくは播種前でも、または移植時もしくは移植前でも、本発明による組成物で予防的に処理することができる。種子処理のためには、通常、液剤(LS)、フロアブル製剤(FS)、粉剤(DS)、粉末水和剤および粉末水溶剤(WS、SS)、エマルション剤(ES)、乳剤(EC)ならびにゲル剤(GF)が使用されるであろう。これらの組成物は、繁殖材料、特に種子に対して、未希釈形態で、または好ましくは希釈形態で施用することができる。ここで、当該組成物は2〜10倍に希釈することができるため、種子粉衣に使用される組成物には、0.01〜60重量%、好ましくは0.1〜40重量%の活性物質が含まれる。施用は、播種前か播種中に行うことができる。植物繁殖材料の処理、特に種子の処理は当業者に公知であり、植物繁殖材料を散粉、コーティング、ペレット化、浸漬または液浸することによって行われ、処理は、例えば種子の早すぎる発芽を防ぐように、好ましくはペレット化、コーティングおよび散粉または畝間処理によって行われる。種子の処理には、フロアブル製剤を使用することが好ましい。通常、このような組成物は、1〜800g/lの活性物質、1〜200g/lの界面活性剤、0〜200g/lの凍結防止剤、0〜400g/lの結合剤、0〜200g/lの着色剤および溶媒(好ましくは水)を含む。
【0141】
本発明の利点は、製剤およびスプレー混合物の高い安定性、噴霧施用の場合に風によるドリフトがほとんどないこと、処理植物の表面への製剤の良好な付着、製剤中の殺有害生物剤の溶解性の向上、植物への殺有害生物剤の浸透の向上、ならびにその結果としてのより迅速且つ増強された活性である。重要な利点は、アルコキシレートの低毒性、特に低水生毒性である。別の利点は、作物に対する低い有害作用、すなわち低い植物毒性作用である。さらなる利点はこれらのアルコキシドの容易な取扱いであり、その理由は、例えば、製剤にアルコキシドを組み込んだときにゲル化が起こらないからである。別の利点は、アルコキシレートは高い塩濃度(例えば400g/l超のグリホサート)を有する組成物中で、相分離も塩析沈殿も生じないが;界面活性剤、特にアニオン性界面活性剤と高い親和性を有することである。
【0142】
別の重要な利点は、本発明は、カチオン性界面活性剤の存在下で、アニオン性、H酸性殺有害生物剤の安定な製剤を可能とすることである。このことは、通常はアニオン性化合物およびカチオン性化合物を含む組成物においては、例えばスプレー混合物または別の希釈物中で保存されている間に塩の沈殿が起こり得るため、特に驚くべきことであった。
【0143】
以下の実施例は、いかなる限定も課すことなく本発明を例示する。