特許第5992364号(P5992364)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5992364透明化剤組成物の製造方法及びそれを含有してなるポリオレフィン系樹脂組成物の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5992364
(24)【登録日】2016年8月26日
(45)【発行日】2016年9月14日
(54)【発明の名称】透明化剤組成物の製造方法及びそれを含有してなるポリオレフィン系樹脂組成物の製造方法
(51)【国際特許分類】
   C08L 23/00 20060101AFI20160901BHJP
   C08K 5/06 20060101ALI20160901BHJP
   C08K 5/103 20060101ALI20160901BHJP
   C08J 3/20 20060101ALI20160901BHJP
【FI】
   C08L23/00
   C08K5/06
   C08K5/103
   C08J3/20 ZCES
【請求項の数】2
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2013-115465(P2013-115465)
(22)【出願日】2013年5月31日
(65)【公開番号】特開2013-209662(P2013-209662A)
(43)【公開日】2013年10月10日
【審査請求日】2015年12月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000387
【氏名又は名称】株式会社ADEKA
(74)【代理人】
【識別番号】100096714
【弁理士】
【氏名又は名称】本多 一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100124121
【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 由美子
(74)【代理人】
【識別番号】100161458
【弁理士】
【氏名又は名称】篠田 淳郎
(74)【代理人】
【識別番号】100176566
【弁理士】
【氏名又は名称】渡耒 巧
(74)【代理人】
【識別番号】100180253
【弁理士】
【氏名又は名称】大田黒 隆
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 賢司
(72)【発明者】
【氏名】丹治 直子
(72)【発明者】
【氏名】幸野 俊則
【審査官】 岡▲崎▼ 忠
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−207992(JP,A)
【文献】 特開2011−207991(JP,A)
【文献】 特開2003−096246(JP,A)
【文献】 特開2002−332359(JP,A)
【文献】 特表2009−526123(JP,A)
【文献】 特開2008−189822(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C08L 23/00−23/36
C08J 3/00−3/28
C08K 5/00−5/59
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)で表されるベンジリデンソルビトール化合物を85質量%以上、テトラキス[3(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタンを5〜10質量%及び滑剤を6〜9質量%含む混合物を、撹拌羽根の構造を有する撹拌機で撹拌しながら80〜180℃の範囲で加熱する工程を有し、前記滑剤が、グリセリンモノステアレートであることを特徴とする透明化剤組成物の製造方法。
(式(1)中、Rは水素原子を、R、R、RおよびR全てメチル基を表す。)
【請求項2】
ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、請求項1記載の透明化剤組成物の製造方法で得られた透明化剤組成物を0.01〜1質量部を配合することを特徴とするポリオレフィン系樹脂組成物の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、透明化剤組成物およびこれを配合してなるポリオレフィン系樹脂組成物に関し、詳しくは、透明性に優れたポリオレフィン系樹脂組成物を与えることが可能であり、粉体としての流動性に優れた透明化剤組成物およびこれを配合してなるポリオレフィン系樹脂組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ポリオレフィン系樹脂の透明性を向上させる透明化剤として使用されるベンジリデンソルビトール化合物は、融点が高く溶剤への溶解性が低いため、化学合成時においては反応と同時に結晶が析出する。この結晶は凝集性が高いひげ状結晶であり、粉砕工程を経て取得された粉末はかさ比重が小さく、圧縮性を有しているため、流動性が乏しくて自動計量が困難であった。
【0003】
例えば、ポリオレフィン系樹脂に添加剤を供給する方法として、ポリオレフィン系樹脂を投入した押出機などの加工機器に、添加剤をホッパーから供給する方法を挙げることができるが、ベンジリデンソルビトール化合物をホッパーから供給しようとすると、ホッパー内でブロッキングして仕込み不良が発生する場合があった。
【0004】
また、透明化剤は、その機能を発現させるために均一な分散を必要とするため、あらかじめ一定量のポリオレフィン系樹脂とブレンドしたマスターパウダーとして、加工機に添加されるケースが多い。かさ比重が小さい透明化剤は、マスターパウダー作成時に層分離が生成して、均一配合を達成できず、成形不良や得られる成形品の物性が安定しない場合がある。
【0005】
かかる問題を解消するものとして、例えば、特許文献1には、ベンジリデンソルビトール化合物に対して、サブミクロンサイズのシリカ化合物を混合した添加剤組成物が提案されている。特許文献2には、体積粒子径のD97が30μm以上、かつ、200μm以下であるジベンジリデンソルビトール化合物と、テトラキス[3(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタンの混合物である透明化剤組成物が提案されている。特許文献3には、1,3:2,4−ビス(3’,4’−ジメチルベンジリデン)ソルビトール,リン酸エステル金属塩及び水酸基で置換されてもよい脂肪酸の1価の金属塩である化合物からなるポリオレフィン系樹脂用結晶核剤組成物が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特表2009−507982号公報
【特許文献2】特開2011−207991号公報
【特許文献3】特開2010−84095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、これらの特許文献1〜3に記載された組成物の流動性は、実用上満足できるものではなく、さらなる改善が求められていた。また、特許文献2に記載の透明化剤組成物は、粒子径が大きいベンジリデンソルビトール化合物を用いた場合に流動性は改善されるが、粒子径が大きくなることで樹脂中における分散性が低下するため、透明化剤としての効果が低下することがあるという問題があった。また、これらの文献には、添加剤組成物を加熱処理する手法は記載されてなかった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、上記の従来技術の課題を解決し、粉体としての流動性に優れた透明化剤組成物を提供し、透明性に優れた成形品を製造することができるポリオレフィン系樹脂組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、特定のベンジリデンソルビトール化合物、フェノール系酸化防止剤のテトラキス[3(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタン及び滑剤を特定の比率で加熱ブレンドすることにより、上記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
即ち、本発明の透明化剤組成物の製造方法は、下記一般式(1)で表されるベンジリデンソルビトール化合物を85質量%以上、テトラキス[3(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタンを5〜10質量%及び滑剤を6〜9質量%含む混合物を、撹拌羽根の構造を有する撹拌機で撹拌しながら80〜180℃の範囲で加熱する工程を有し、前記滑剤が、グリセリンモノステアレートであることを特徴とする透明化剤組成物の製造方法。
(式(1)中、Rは水素原子を、R、R、RおよびRは全てメチル基を表す。)
【0013】
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物の製造方法は、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、本発明の透明化剤組成物の製造方法により得られた透明化剤組成物を0.01〜1質量部を配合することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明の透明化剤組成物は、良好な流動性が得られ、さらに、該透明化剤組成物を含有するポリオレフィン系樹脂組成物を成形加工して得られる成形品は、透明性に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の透明化剤組成物について、以下に詳述する。
本発明の透明化剤組成物は、一般式(1)、
(式(1)中、Rは水素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基を、R、R、RおよびRは各々独立に水素原子、ハロゲン原子、シアノ基または炭素原子数1〜4のアルキル基を表す。)
で表されるベンジリデンソルビトール化合物、テトラキス[3(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタンおよび滑剤を含むものである。
【0019】
本発明の透明化剤組成物において、上記一般式(1)で表されるベンジリデンソルビトール化合物の含有量は85質量%以上、テトラキス[3(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタンの含有量は5〜10質量%、滑剤の含有量は6〜9質量%である。
上記一般式(1)で表されるベンジリデンソルビトール化合物が、透明化剤組成物中、85質量%よりも少ない場合、ポリオレフィン系樹脂に充分な透明性を付与できなくなる場合がある。
【0020】
本発明の透明化剤組成物において、テトラキス[3(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタンが5質量%よりも少ない場合、得られる透明化剤組成物において必要なかさ比重が得られない場合があり、10質量%より多い場合、透明化剤組成物をポリオレフィン系樹脂に配合して成形して得られる成形品に着色が生じる場合がある。
【0021】
本発明の透明化剤組成物において、上記滑剤が6質量%より少ないと、得られる透明化剤組成物において必要なかさ比重が得られない場合があり、9質量%より多いと、充分な透明性改善効果が得られない場合がある。
【0022】
本発明の透明化剤組成物は、好適には、ハンドリング性が良好な粉末状の組成物でかさ比重が0.18g/ml以上であり、ポリオレフィン系樹脂とのブレンドにおいて、ポリオレフィン系樹脂と透明化剤組成物を均一にブレンドすることができる。
【0023】
なお、本発明におけるかさ比重とは、JIS K5101−12−1;2004の規定に準拠して測定した見掛け密度を表し、試料を充填する受器に振動を加えないで、受器の上部に設置した漏斗から、受器が山盛りになるまで試料を加え、へらを用いて山の部分を取り除いた状態で、受器に充填された試料の見掛け密度を測定したものを表す。
【0024】
上記一般式(1)中のR、R、R、R及びRで表される、炭素原子数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、第二ブチル基、第三ブチル基、イソブチル基等を挙げることができる。
【0025】
上記一般式(1)中のR、R、R及びRで表される、ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等を挙げることができる。
【0026】
上記一般式(1)で表されるベンジリデンソルビトール化合物の具体的な構造としては、下記の化合物を挙げることができる。ただし、本発明は以下の化合物により制限を受けるものではない。
【0027】
【0028】
本発明で用いられる滑剤としては、例えば、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド等の不飽和脂肪酸アミド、ベヘニン酸アミド、ステアリン酸アミド等の飽和脂肪酸アミド、グリセリンエステル、ジグリセリンエステルなどグリセリン系のエステル化合物、ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール、ポリアルキレングリコールの水酸基にアシル基が結合した化合物、及び、シリコーンオイル等を挙げることができる。
【0029】
グリセリンエステルの具体的な構造としては、例えば、グリセリンジアセテートステアレート、グリセリンジアセテートパルミテート、グリセリンジアセテートミスチレート、グリセリンジアセテートラウレート、グリセリンジアセテートカプレート、グリセリンジアセテートノナネート、グリセリンジアセテートオクタノエート、グリセリンジアセテートヘプタノエート、グリセリンジアセテートヘキサノエート、グリセリンジアセテートペンタノエート、グリセリンジアセテートオレート、グリセリンアセテートジカプレート、グリセリンアセテートジノナネート、グリセリンアセテートジオクタノエート、グリセリンアセテートジヘプタノエート、グリセリンアセテートジカプロエート、グリセリンアセテートジバレレート、グリセリンアセテートジブチレート、グリセリンジプロピオネートカプレート、グリセリンジプロピオネートラウレート、グリセリンジプロピオネートミスチレート、グリセリンジプロピオネートパルミテート、グリセリンジプロピオネートステアレート、グリセリンジプロピオネートオレート、グリセリントリブチレート、グリセリントリペンタノエート、グリセリンモノパルミテート、グリセリンモノステアレート、グリセリンジステアレート、グリセリンプロピオネートラウレート、グリセリンオレートプロピオネートなどを挙げることができ、これらを単独もしくは併用して使用することができる。
【0030】
上記ジグリセリンエステルの具体的な構造としては、例えば、ジグリセリンテトラアセテート、ジグリセリンテトラプロピオネート、ジグリセリンテトラブチレート、ジグリセリンテトラバレレート、ジグリセリンテトラヘキサノエート、ジグリセリンテトラヘプタノエート、ジグリセリンテトラカプリレート、ジグリセリンテトラペラルゴネート、ジグリセリンテトラカプレート、ジグリセリンテトララウレート、ジグリセリンテトラミスチレート、ジグリセリンテトラパルミテート、ジグリセリントリアセテートプロピオネート、ジグリセリントリアセテートブチレート、ジグリセリントリアセテートバレレート、ジグリセリントリアセテートヘキサノエート、ジグリセリントリアセテートヘプタノエート、ジグリセリントリアセテートカプリレート、ジグリセリントリアセテートペラルゴネート、ジグリセリントリアセテートカプレート、ジグリセリントリアセテートラウレート、ジグリセリントリアセテートミスチレート、ジグリセリントリアセテートパルミテート、ジグリセリントリアセテートステアレート、ジグリセリントリアセテートオレート、ジグリセリンジアセテートジプロピオネート、ジグリセリンジアセテートジブチレート、ジグリセリンジアセテートジバレレート、ジグリセリンジアセテートジヘキサノエート、ジグリセリンジアセテートジヘプタノエート、ジグリセリンジアセテートジカプリレート、ジグリセリンジアセテートジペラルゴネート、ジグリセリンジアセテートジカプレート、ジグリセリンジアセテートジラウレート、ジグリセリンジアセテートジミスチレート、ジグリセリンジアセテートジパルミテート、ジグリセリンジアセテートジステアレート、ジグリセリンジアセテートジオレート、ジグリセリンアセテートトリプロピオネート、ジグリセリンアセテートトリブチレート、ジグリセリンアセテートトリバレレート、ジグリセリンアセテートトリヘキサノエート、ジグリセリンアセテートトリヘプタノエート、ジグリセリンアセテートトリカプリレート、ジグリセリンアセテートトリペラルゴネート、ジグリセリンアセテートトリカプレート、ジグリセリンアセテートトリラウレート、ジグリセリンアセテートトリミスチレート、ジグリセリンアセテートトリパルミテート、ジグリセリンアセテートトリステアレート、ジグリセリンアセテートトリオレート、ジグリセリンラウレート、ジグリセリンステアレート、ジグリセリンカプリレート、ジグリセリンミリステート、ジグリセリンオレートなどのジグリセリンの脂肪酸エステル、混酸エステルなどを挙げることができ、これらを単独もしくは併用して使用することができる。
【0031】
ポリアルキレングリコールの具体的な構造としては、例えば、平均分子量が200〜1000のポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどを挙げることができ、これらを単独もしくは併用して使用することができる。
【0032】
ポリアルキレングリコールの水酸基にアシル基が結合した化合物の具体的な構造としては、例えば、ポリオキシエチレンアセテート、ポリオキシエチレンプロピオネート、ポリオキシエチレンブチレート、ポリオキシエチレンバリレート、ポリオキシエチレンカプロエート、ポリオキシエチレンヘプタノエート、ポリオキシエチレンオクタノエート、ポリオキシエチレンノナネート、ポリオキシエチレンカプレート、ポリオキシエチレンラウレート、ポリオキシエチレンミリスチレート、ポリオキシエチレンパルミテート、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンオレート、ポリオキシエチレンリノレート、ポリオキシプロピレンアセテート、ポリオキシプロピレンプロピオネート、ポリオキシプロピレンブチレート、ポリオキシプロピレンバリレート、ポリオキシプロピレンカプロエート、ポリオキシプロピレンヘプタノエート、ポリオキシプロピレンオクタノエート、ポリオキシプロピレンノナネート、ポリオキシプロピレンカプレート、ポリオキシプロピレンラウレート、ポリオキシプロピレンミリスチレート、ポリオキシプロピレンパルミテート、ポリオキシプロピレンステアレート、ポリオキシプロピレンオレート、ポリオキシプロピレンリノレートなどを挙げることができるが、これらを単独もしくは併用して使用することができる。
【0033】
本発明においては、上記滑剤は、透明化剤組成物のかさ比重を高めることが容易になるので、モノアシルグリセロールが好ましく、グリセリンモノステアレートがより好ましい。
【0034】
本発明の透明化剤組成物は、好適には、かさ比重が0.18g/ml以上である。0.18g/mlより小さいと、ポリオレフィン系樹脂と透明化剤組成物をブレンドした際に、ポリオレフィン系樹脂と透明化剤組成物の層分離が生成して、均一配合を達成できないことがあり、成形不良や得られる成形品の物性が安定しない場合がある。
【0035】
本発明の透明化剤組成物は、前記一般式(1)で表されるベンジリデンソルビトール化合物100質量部に対して、テトラキス[3(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタン5〜10質量部、及び、滑剤を6〜9質量部を配合して、80〜180℃の範囲で加熱してブレンドして得られるものであれば、その製造方法は限定されず、従来公知の方法により製造することができる。例えば、前記一般式(1)で表されるベンジリデンソルビトール化合物と、テトラキス[3(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタン及び滑剤を配合して温調機能を有する撹拌機で加熱しながらブレンドしてもよく、ミルロール、バンバリーミキサー、スーパーミキサー、ヘンシェルミキサー等を用いて混合してから、単軸あるいは二軸押出機等の加工機器にて混練してもよい。
【0036】
本発明の透明化剤組成物は、加熱処理後の透明化剤組成物が30メッシュ(目の開き500μm)を通過したものが好ましい。30メッシュを通過しないものは、ポリオレフィン系樹脂に加えて成形した場合、充分な透明性が得られなかったり、異物が生じて成形品の外観を損ねたりする場合がある。
【0037】
本発明の透明化剤組成物は、上記混合物の他に他の添加剤を含有するものであってもよい。他の添加剤を含有させる場合、透明化剤組成物において、上記一般式(1)で表されるベンジリデンソルビトール化合物を85質量%以上含むことを要する。85質量%よりも少ない場合、ポリオレフィン系樹脂に対して、充分な透明性を付与できない場合がある。
【0038】
上記他の添加剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、チオエ−テル系酸化防止剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン化合物、難燃剤、結晶核剤、充填剤、帯電防止剤、重金属不活性化剤、金属石鹸、ハイドロタルサイト、顔料、染料、可塑剤、アンチブロッキング剤、ミネラルオイル等が挙げられる。
【0039】
上記フェノール系酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−第三ブチル−4−エチルフェノール、2−第三ブチル−4,6−ジメチルフェノール、スチレン化フェノール、2,2’メチレンビス(4−エチル−6−第三ブチルフェノール)、2,2’−チオビス−(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−チオジエチレンビス[3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2−メチル−4,6−ビス(オクチルスルファニルメチル)フェノール、2,2’−イソブチリデンビス(4,6−ジメチルフェノール)、イソオクチル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N,N’−ヘキサン−1,6−ジイルビス[3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオンアミド、2,2’−オキサミド−ビス[エチル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2−エチルヘキシル−3−(3’,5’−ジ−第三ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−エチレンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノール)、3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシ−ベンゼンプロパン酸およびC13−15アルキルのエステル、2,5−ジ−第三アミルヒドロキノン、ヒンダードフェノールの重合物(アデカパルマロール社製商品名AO.OH998)、2,2’−メチレンビス[6−(1−メチルシクロヘキシル)−p−クレゾール]、2−第三ブチル−6−(3−第三ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−第三ペンチルフェニルアクリレート、6−[3−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−第三ブチルベンズ[d,f][1,3,2]−ジオキホスフォビン、ヘキサメチレンビス[3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ビス[モノエチル(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネートカルシウム塩、5,7−ビス(1,1−ジメチルエチル)−3−ヒドロキシ−2(3H)−ベンゾフラノン、とo−キシレンとの反応生成物、2,6−ジ−第三ブチル−4−(4,6−ビス(オクチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2−イルアミノ)フェノール、DL−a−トコフェノール(ビタミンE)、2,6−ビス(α−メチルベンジル)−4−メチルフェノール、ビス[3,3−ビス−(4’−ヒドロキシ−3’−第三ブチル−フェニル)ブタン酸]グリコールエステル、2,6−ジ−第三ブチル−p−クレゾール、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステアリル(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、トリデシル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルチオアセテート、チオジエチレンビス[(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2−オクチルチオ−4,6−ジ(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−s−トリアジン、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、ビス[3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエステル、4,4’−ブチリデンビス(2,6−ジ−第三ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(6−第三ブチル−3−メチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、ビス[2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル]テレフタレート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−トリス[(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクロイルオキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェノール、3,9−ビス[2−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルヒドロシンナモイルオキシ)−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、トリエチレングリコールビス[β−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート]等を挙げることができる。これらは1種を用いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。
【0040】
上記リン系酸化防止剤としては、例えば、ジイソオクチルホスファイト、ヘプタキストリホスファイト、トリイソデシルホスファイト、ジフェニルホスファイト、ジフェニルイソオクチルホスファイト、ジイソオクチルフェニルホスファイト、ジフェニルトリデシルホスファイト、トリイソオクチルホスファイト、トリラウリルホスファイト、トリス(ジプロピレングリコール)ホスファイト、ジイソデシルペンタエリスリトールジホスファイト、ジオレイルヒドロゲンホスファイト、トリラウリルトリチオホスファイト、ビス(トリデシル)ホスファイト、トリス(イソデシル)ホスファイト、トリス(トリデシル)ホスファイト、ジフェニルデシルホスファイト、ジノニルフェニルビス(ノニルフェニル)ホスファイト、ポリ(ジプロピレングリコール)フェニルホスファイト、テトラフェニルジプロピルグリコールジホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−第三ブチル−5−メチルフェニル)ホスファイト、トリス〔2−第三ブチル−4−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニルチオ)−5−メチルフェニル〕ホスファイト、トリデシルホスファイト、オクチルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)モノフェニルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールとステアリン酸カルシウム塩との混合物、アルキル(C10)ビスフェノールAホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリ−第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラフェニル−テトラ(トリデシル)ペンタエリスリトールテトラホスファイト、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4’−n−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)−1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタントリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ビフェニレンジホスホナイト、9,10−ジハイドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド、(1−メチル−1―プロパニル−3−イリデン)トリス(2−1,1−ジメチルエチル)−5−メチル−4,1−フェニレン)ヘキサトリデシルホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−第三ブチルフェニル)−2−エチルヘキシルホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェニル)−オクタデシルホスファイト、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェニル)フルオロホスファイト、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−第三ブチルフェニルジトリデシル)ホスファイト、トリス(2−〔(2,4,8,10−テトラキス−第三ブチルジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフェピン−6−イル)オキシ〕エチル)アミン、3,9−ビス(4−ノニルフェノキシ)−2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスフェススピロ[5,5]ウンデカン、2,4,6−トリ−第三ブチルフェニル−2−ブチル−2エチル−1,3−プロパンジオールホスファイト、ポリ4,4’−イソプロピリデンジフェノールC12−15アルコールホスファイト、2−エチル−2−ブチルプロピレングリコールと2,4,6−トリ−第三ブチルフェノールのホスファイト等を挙げることができる。これらは1種を用いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。
【0041】
前記チオエーテル系酸化防止剤としては、例えば、テトラキス[メチレン−3−(ラウリルチオ)プロピオネート]メタン、ビス(メチル−4−[3−n−アルキル(C12/C14)チオプロピオニルオキシ]5−第三ブチルフェニル)スルファイド、ジトリデシル−3,3’−チオジプロピオネート、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオネート、ラウリル/ステアリルチオジプロピオネート、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−チオビス(6−第三ブチル−p−クレゾール)、ジステアリル−ジサルファイド等を挙げることができる。これらは1種を用いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。
【0042】
上記紫外線吸収剤としては、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒドロキシベンゾフェノン類;2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス(4−第三オクチル−6−ベンゾトリアゾリルフェノール)、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−カルボキシフェニル)ベンゾトリアゾールのポリエチレングリコールエステル、2−〔2−ヒドロキシ−3−(2−アクリロイルオキシエチル)−5−メチルフェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−(2−メタクリロイルオキシエチル)−5−第三ブチルフェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−(2−メタクリロイルオキシエチル)−5−第三オクチルフェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−(2−メタクリロイルオキシエチル)−5−第三ブチルフェニル〕−5−クロロベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−5−(2−メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−(2−メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−第三アミル−5−(2−メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−(3−メタクリロイルオキシプロピル)フェニル〕−5−クロロベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリロイルオキシメチル)フェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−4−(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)フェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−4−(3−メタクリロイルオキシプロピル)フェニル〕ベンゾトリアゾール等の2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類;2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシロキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−〔2−ヒドロキシ−4−(3−C12〜13混合アルコキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル〕−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−〔2−ヒドロキシ−4−(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル〕−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジヒドロキシ−3−アリルフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−3−メチル−4−ヘキシロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン等の2−(2−ヒドロキシフェニル)−4,6−ジアリール−1,3,5−トリアジン類;フェニルサリシレート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、オクチル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ)ベンゾエート、ドデシル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ)ベンゾエート、テトラデシル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ)ベンゾエート、ヘキサデシル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ)ベンゾエート、オクタデシル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ)ベンゾエート、ベヘニル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ)ベンゾエート等のベンゾエート類;2−エチル−2’−エトキシオキザニリド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリド等の置換オキザニリド類;エチル−α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート等のシアノアクリレート類;各種の金属塩、または金属キレート、特にニッケル、クロムの塩、またはキレート類等を挙げることができる。これらは1種を用いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。
【0043】
上記ヒンダードアミン化合物としては、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,4,4−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8−12−テトラアザドデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕アミノウンデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕アミノウンデカン、ビス{4−(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル)ピペリジル}デカンジオナート、ビス{4−(2,2,6,6−テトラメチル−1−ウンデシルオキシ)ピペリジル)カーボナート等を挙げることができる。これらは1種を用いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。
【0044】
上記難燃剤としては、例えば、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、クレジル−2,6−キシレニルホスフェートおよびレゾルシノールビス(ジフェニルホスフェート)、(1−メチルエチリデン)ジ−4,1−フェニレンテトラフェニルジホスフェート、1,3−フェニレンテトラキス(2,6−ジメチルフェニル)ホスフェート、アデカスタブFP−500(株式会社ADEKA製)、アデカスタブFP−600(株式会社ADEKA製、アデカスタブFP−800(株式会社ADEKA製)、)等の芳香族リン酸エステル、フェニルホスホン酸ジビニル、フェニルホスホン酸ジアリルおよびフェニルホスホン酸(1−ブテニル)等のホスホン酸エステル、ジフェニルホスフィン酸フェニル、ジフェニルホスフィン酸メチル、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシド誘導体等のホスフィン酸エステル、ビス(2−アリルフェノキシ)ホスファゼン、ジクレジルホスファゼン等のホスファゼン化合物、リン酸メラミン、ピロリン酸メラミン、ポリリン酸メラミン、ポリリン酸メラム、ポリリン酸アンモニウム、リン酸ピペラジン、ピロリン酸ピペラジン、ポリリン酸ピペラジン、リン含有ビニルベンジル化合物および赤リン等のリン系難燃剤、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の金属水酸化物、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ヘキサブロモベンゼン、ペンタブロモトルエン、エチレンビス(ペンタブロモフェニル)、エチレンビステトラブロモフタルイミド、1,2−ジブロモ−4−(1,2−ジブロモエチル)シクロヘキサン、テトラブロモシクロオクタン、ヘキサブロモシクロドデカン、ビス(トリブロモフェノキシ)エタン、臭素化ポリフェニレンエーテル、臭素化ポリスチレンおよび2,4,6−トリス(トリブロモフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、トリブロモフェニルマレイミド、トリブロモフェニルアクリレート、トリブロモフェニルメタクリレート、テトラブロモビスフェノールA型ジメタクリレート、ペンタブロモベンジルアクリレート、および、臭素化スチレン等の臭素系難燃剤等を挙げることができる。これら難燃剤はフッ素樹脂などのドリップ防止剤や多価アルコール、ハイドロタルサイトなどの難燃助剤と併用することが好ましい。これらは1種を用いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。
【0045】
上記結晶核剤としては、例えば、例えば、安息香酸ナトリウム、4−第三ブチル安息香酸アルミニウム塩、アジピン酸ナトリウムおよび2ナトリウムビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3−ジカルボキシレート等のカルボン酸金属塩、ナトリウムビス(4−第三ブチルフェニル)ホスフェート、ナトリウム−2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)ホスフェートおよびリチウム−2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)ホスフェート等のリン酸エステル金属塩、ジベンジリデンソルビトール、ビス(メチルベンジリデン)ソルビトール、ビス(3,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトール、ビス(p−エチルベンジリデン)ソルビトール、およびビス(ジメチルベンジリデン)ソルビトール等の多価アルコール誘導体、N,N’,N”−トリス[2−メチルシクロヘキシル]―1,2,3−プロパントリカルボキサミド、N,N’,N”−トリシクロヘキシルー1,3,5−ベンゼントリカルボキミド、N,N’−ジシクロヘキシル−ナフタレンジカルボキサミド、1,3,5−トリ(ジメチルイソプロポイルアミノ)ベンゼン等のアミド化合物等を挙げることができる。これらは1種を用いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。
【0046】
上記充填剤としては、例えば、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ガラス粉末、ガラス繊維、クレー、ドロマイト、マイカ、シリカ、アルミナ、チタン酸カリウムウィスカー、ワラステナイト、繊維状マグネシウムオキシサルフェート等を挙げることができる。これらの充填剤において、平均粒径(球状乃至平板状のもの)または平均繊維径(針状ないし繊維状のもの)が5μm以下であるものが好ましい。
【0047】
上記帯電防止剤は、成形品の帯電性の低減化や、帯電による埃の付着防止の目的で加えられる。帯電防止剤としては、カチオン系、アニオン系、非イオン系等が挙げられる。好ましい例としては、ポリオキシエチレンアルキルアミンやポリオキシエチレンアルキルアミドないしそれらの脂肪酸エステル、グリセリンの脂肪酸エステル等を挙げることができる。
【0048】
本発明で使用される他の添加剤の好ましい使用量の範囲は、効果が発現される量から添加効果の向上が見られなくなる範囲である。各添加剤の使用量は、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、可塑剤が、0.1〜20質量部、充填剤が1〜50質量部、表面処理剤が0.001〜1質量部、フェノール系酸化防止剤が0.001〜10質量部、リン系酸化防止剤が0.001〜10質量部、チオエーテル系酸化防止剤が0.001〜10質量部、紫外線吸収剤が0.001〜5質量部、ヒンダードアミン化合物が0.01〜1質量部、難燃剤が1〜50質量部、帯電防止剤が、0.03〜2質量部であることが好ましい。なおこれらの添加剤は一種を単独で使用してもよく、2種以上を併用して用いてもよい。
【0049】
次に、本発明のポリオレフィン系樹脂組成物について、以下に詳述する。
上記ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、アイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、ヘミアイソタクチックポリプロピレン、シクロオレフィンポリマー、ステレオブロックポリプロピレン、ポリ−3−メチル−1−ブテン、ポリ−3−メチル−1−ペンテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィン重合体、エチレン/プロピレンブロック又はランダム共重合体等のα−オレフィン共重合体等を挙げることができる。
【0050】
上記ポリオレフィン系樹脂の製造方法は、チーグラー触媒、チーグラー・ナッタ触媒、メタロセン触媒その他の各種重合触媒を助触媒、触媒の担体、連鎖移動剤を含め、また、気相重合、溶液重合、乳化重合、塊状重合などの各種重合方法において、温度、圧力、濃度、流速や触媒残渣の除去などの各種重合条件など包装資材に適した物性の樹脂が得られるものや包装資材の成形加工に適した物性の樹脂が得られるものを適宜選択して製造される。ポリオレフィン樹脂の数平均分子量、重量平均分子量、分子量分布、メルトフローレート、融点、融解ピーク温度、アイソタクチック、シンジオタクチックなどの立体規則性、分岐の有無や程度、比重、各種溶媒への溶解成分の比率、Haze、グロス、衝撃強度、曲げ弾性率、オルゼン剛性、その他の特性および各特性値が特定の式を満足するか否かなどは所望する特性に応じて適宜選択することができる。
【0051】
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物は、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、本発明の透明化剤組成物を、0.01〜1質量部、好ましくは0.03〜0.7質量部、より好ましくは、0.1〜0.5質量部配合されてなるものである。本発明の透明化剤組成物の配合量が0.01質量部より少ないと、添加効果が不充分になる場合があり、発明の透明化剤組成物の配合量が1質量部より多いと、ポリオレフィン系樹脂組成物を成形加工して得られる成形品の表面にブリードアウトするおそれがある。
【0052】
また、本発明のポリオレフィン系樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲であれば、必要に応じて、通常一般に用いられる従来公知の他の添加剤を本発明の透明化剤組成物とは別にポリオレフィン系樹脂組成物に加えてもよい。その他の添加剤は、上記とおなじものを挙げることができる。また、本発明の透明化剤組成物で用いる滑剤以外の滑剤を配合することもできる。滑剤を配合する場合、好ましい配合量は、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、滑剤が、0.03〜2質量部である。
【0053】
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物において、ポリオレフィン系樹脂に、本発明の透明化剤組成物を配合する方法は、特に制限されるものではなく、従来公知の方法によって行うことができる。例えば、ポリオレフィン系樹脂粉末あるいはペレットと透明化剤組成物とをドライブレンドで混合してもよく、透明化剤組成物の一部をプレブレンドした後、残りの成分とドライブレンドしてもよい。ドライブレンドの後に、例えば、ミルロール、バンバリーミキサー、スーパーミキサー等を用いて混合し、単軸あるいは二軸押出機等を用いて混練してもよい。この混合混練は、通常120〜220℃程度の温度で行われる。ポリオレフィン系樹脂の重合段階で透明化剤組成物を添加する方法、バインダー、ワックス、溶剤、シリカ等の造粒助剤等と共に予め所望の割合で混合した後、造粒してワンパック複合添加剤とし、該ワンパック複合添加剤を前記ポリオレフィン系樹脂に添加する方法、透明化剤組成物を高濃度で含有するマスターバッチを作製し、該マスターバッチをポリオレフィン系樹脂に添加する方法等を用いることができる。
【0054】
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物を成形するに際しては、一般のプラスチックと同様に、押出成形、射出成形、ブロー成形、真空成形、圧縮成形等公知の成形方法を採用することができ、シート、棒、ビン、容器等の各種成形品を容易に得ることができる。また、本発明のポリオレフィン系樹脂組成物は、ガラス繊維、カーボン繊維等を配合して繊維強化プラスチックとしてもよい。
【実施例】
【0055】
以下、実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例等によって何ら制限を受けるものではない。
【0056】
ヘンシェルミキサー(FM200;三井鉱山(株)製)を予め所定の温度に加熱してから、表1又は表2に記載の配合の透明化剤組成物を投入し、500rpmの回転速度で15分間撹拌した。なお、表中、加熱処理がなしとあるのは、加熱せずに室温下で透明化剤組成物を500rpmの回転速度で15分攪拌した。得られた透明化剤組成物において、下記の評価を実施した。これらの評価結果について、下記表1及び表2にそれぞれ示す。なお、表中のS−1は、上記のベンジリデンソルビトール化合物の例示化合物と対応するものである。
【0057】
(500μmメッシュパス)
得られた透明化剤組成物を、目開きが500μmの30メッシュの篩いにかけ、篩を通過した透明化剤組成物の重量を測定し、透明化剤組成物中、篩を通過した分の割合(%)を計算した。これらの結果について、下記表1及び表2にそれぞれ示す。
【0058】
(かさ比重)
JIS K5101−12;2004年に準拠して測定した。これらの結果について、下記表1及び表2にそれぞれ示す。
【0059】
(PPとの混合試験)
20Lのヘンシェルミキサー(FM200;三井鉱山(株)製)にポリプロピレン樹脂100質量部及び得られた透明化剤組成物150gを投入し、室温で500rpmの回転速度で一分間撹拌した。撹拌後、ヘンシェルミキサーの撹拌槽内の内容物の上面より上部において、撹拌槽の側壁に透明化剤組成物の付着が確認された場合を×とし、透明化剤組成物の付着が確認されなかった場合を○として評価した。これらの結果について下記表1及び表2にそれぞれ示す。尚、撹拌槽の側壁に透明化剤組成物の付着物が確認されなかった場合は、透明化剤組成物の流動性が良好であることを示す。
【0060】
(Haze,外観)
ポリオレフィン系樹脂(メルトフローレート=8g/10minのエチレン/プロピレンランダム共重合体)100質量部に対し、過酸化物としてジ(t-ブチルペルオキシ)ジイソプロピルベンゼン0.026質量部、フェノール系酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ第三ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.1質量部、リン系酸化防止剤として、トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト0.1質量部、ステアリン酸カルシウム0.05質量部、および下記の表1に記載の透明化剤組成物0.2質量部を、ヘンシェルミキサー(FM200;三井鉱山(株)製)で1000rpm、1分間混合し、二軸押出機(PCM−30;株式会社池貝製)で、240℃、160rpmのスクリュー速度の加工条件で押出加工してペレットを製造した。過酸化物はポリオレフィン系樹脂のメルトフローレートを調整する目的で添加した。得られたペレットのメルトフローレートは、いずれも42g/10minであった。得られたペレットを射出成型機(EC100−2A;東芝機械株式会社製)にて、200℃の射出温度および70〜80MPaの射出圧力で金型に40秒間充填し、40℃の金型内で20秒間冷却後、金型からシートを取り出す条件で射出成形を行って、一辺が60mm四方の正方形で厚みが1mmのシートを得た。該シートは射出成形後ただちに槽内温度が23℃である恒温槽で48時間以上静置した後、ヘイズ・ガードII(株式会社東洋精機製作所製)にて、試験片のHazeを求めた。尚、この数値が低いほど試験片の透明性が良好であることを示す。
比較例1のシートのHAZEを基準として、Hazeの差が0.3以内なら○をつけ、Hazeの差が0.3より高い場合は×をつけて評価した。また、シートに異物が確認されたりして外観を損なった場合は×をつけた。これらの結果について下記表1及び表2にそれぞれ示す。
【0061】
【表1】
AO−60:株式会社ADEKA製商品名:アデカスタブAO−60;テトラキス[3(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタン
GMS:グリセリンモノステアレート
【0062】
【表2】
【0063】
表1の比較例2より、テトラキス[3(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタンを20質量%配合した透明化剤組成物は、流動性が改善されるが、得られる透明化剤組成物の粒子径が粗大化し、シートの透明性が低下した。
表2の比較例7より、滑剤を10質量%配合した透明化剤組成物の流動性は改善されたが、シートの透明性が低下した。また、シートに着色がみられた。
表2の比較例8より、本発明の透明化剤組成物の組成であっても、加熱ブレンドしない場合、透明化剤組成物の流動性はなんら改善されなかった。また、比較例9より滑剤が6質量%よりも少ない場合、透明化剤組成物の流動性の改善効果に乏しく、比較例10より滑剤が9質量%を越えると、シートの透明性が低下した。
【0064】
これらに対し、表1の実施例1及び実施例2より、本発明の透明化剤組成物は、シートの透明性を損なうことなく透明化剤組成物の流動性を改善することが確認できた。