【実施例】
【0176】
1.1.1 中間体1(スキーム1のステップ(a)に従って調製)
【0177】
【化24】
【0178】
3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ベンジルカルバミドチオエートヒドロブロミド
【0179】
EtOH(体積:100ml)中、1−(ブロモメチル)−3−クロロベンゼン(2.7g、13.1mmol)の溶液に、チオ尿素(1g、13.1mmol)を加え、反応物を還流させて一晩攪拌した。反応混合物を濃縮して、3−クロロベンジルカルバムイミドチオエート,HBrを定量的収率で得た。
MS ES
+:201
【0180】
1.1.2 中間体2(スキーム1のステップ(b)に従って調製)
【化25】
2−[(3−クロロベンジル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0181】
Et
2O(10ml)中、水素化ナトリウム(0.26g,6.39mmol)の懸濁液に、ギ酸エチル(0.40g、5.33mmol)を加え、その後、エチル2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)アセテート(1.00g、5.33mmol)を滴下して加え、混合物を還流させて2時間攪拌した。3−クロロベンジルカルバムイミドチオエートHBr塩(中間体1)(1.5g、5.33mmol)を、その後、加え、続いてEtOH(10ml)を加えた。エーテルを真空中で除去し、その後、結果として得られたエタノール溶液を還流させて4時間加熱した。反応混合物を蒸発させ、結果として得られた固体を、カラムクロマトグラフィー(SiO
2:DCM中、0〜10%のMeOH)で精製し、2−[(3−クロロベンジル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(524mg、28%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CD
2Cl
2): δ 7.79 (s, 1 H), 7.45 (s, 1 H), 7.18 - 7.39 (m, 3 H), 5.41 - 5.51 (m, 1 H), 4.42 (s, 2 H), 3.83 - 4.02 (m, 1 H), 3.56 - 3.69 (m, 1 H), 1.44 - 2.18 (m, 6 H)
MS ES
-: 351
【0182】
中間体3〜15の化合物を、他に言及のない限り、中間体3に関して記載の方法と同様なやり方で、スキーム1のステップ(a)及びステップ(b)に従って、市販の試薬を用いて調製した。
【0183】
1.1.3 中間体3
【化26】
2-[(4-クロロベンジル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0184】
1-(ブロモメチル)-4-クロロベンゼンから調製した。
【0185】
1.1.4 中間体4
【化27】
2−(ベンジルスルファニル)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0186】
1-(ブロモメチル)ベンゼンから調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.70 (s, 1 H), 7.11 - 7.50 (m, 5 H), 5.44 (m, 1 H), 4.37 (s, 2 H), 3.76 - 3.86 (m, 1 H) 3.48 - 3.58 (m, 1 H), 1.35 - 1.98 (m, 6 H)
MS ES
+: 319
【0187】
代りに、中間体4を、スキーム2のステップ(a)に記載の方法に従って調製してもよい:
DMF(15ml)中、2−スルファニル−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(315mg、1.38mmol)、0°Cの溶液に、トリエチルアミン(0.20ml、1.38mmol)を加え、その後、(ブロモメチル)ベンゼン(236mg、1.38mmol)を滴下して加えた。反応混合物を、この温度で2時間、攪拌した後、水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機物を分離し、蒸発させた。残渣を、カラムクロマトグラフィー((SiO
2:DCM中、0〜5%のMeOH)により精製し、2−(ベンジルスルファニル)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(55mg、13%)を得た。
【0188】
1.1.5 中間体5
【化28】
2−[(3−メチルベンジル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0189】
1−(ブロモメチル)−3−メチルベンゼンから調製した。
MS ES
+: 333
【0190】
1.1.6 中間体6
【化29】
2−[(ナフタレン−2−イルメチル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0191】
2−(ブロモメチル)ナフタレンから調製した。
MS ES
+: 369
【0192】
1.1.7 中間体7
【化30】
2−[(3−フルオロベンジル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0193】
1−(ブロモメチル)−3−フルオロベンゼンから調製した。
MS ES
+: 337
【0194】
1.1.8 中間体8
【化31】
2−[(4−メトキシベンジル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0195】
1−(ブロモメチル)−4−メトキシベンゼンから調製した。
MS ES
+: 349
【0196】
1.1.9 中間体9
【化32】
2−[(3,4−ジフルオロベンジル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0197】
1−(ブロモメチル)−3,4−ジフルオロベンゼンから調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.68 (s, 1 H), 7.49 (m, 1 H), 7.31 - 7.43 (m, 1 H), 7.28 (m, 1 H), 5.43 (m, 1 H), 4.35 (s, 2 H), 3.72 - 3.93 (m, 1 H), 3.45 - 3.60 (m, 1 H), 1.66 - 1.92 (m, 3 H), 1.43 - 1.66 (m, 3 H)
MS ES
+: 355
【0198】
1.1.10 中間体10
【化33】
2−[(3−メトキシベンジル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0199】
1−(ブロモメチル)−3−メトキシベンゼンから調製した。
MS ES
+: 349
【0200】
1.1.11 中間体11
【化34】
5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−2−{[3−(トリフルオロメチル)ベンジル]スルファニル}ピリジン−4(3H)−オン
【0201】
1−(ブロモメチル)−3−トリフルオロメチルベンゼンから調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 7.69 (s, 1 H), 7.16 - 7.45 (m, 3 H), 5.44 (m, 1 H), 4.37 (s, 2 H), 3.73 - 3.89 (m, 1 H), 3.44 - 3.58 (m, 1 H), 1.66 - 1.96 (m, 3 H), 1.44 - 1.65 (m, 3 H)
MS ES
-: 385
【0202】
1.1.12 中間体12
【化35】
2−[(3−クロロ−5−フルオロベンジル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0203】
1−(ブロモメチル)−3−クロロ−5−フルオロベンゼンから調製した。
MS ES
-: 369
【0204】
1.1.13 中間体13
【化36】
2−{[3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ベンジル]スルファニル}−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0205】
3−(3−(ブロモメチル)フェニル)−5−メチル−1,2,4−オキサジアゾールから調製した。
MS ES
+: 401
【0206】
1.1.14 中間体14
【化37】
2−[(2−クロロベンジル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0207】
1−(ブロモメチル)−2−クロロベンゼンから調製した。
MS ES
+: 353
【0208】
1.1.15 中間体15
【化38】
2−[(1−フェニルエチル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0209】
(1−ブロモエチル)ベンゼンから調製した。
MS ES
+: 333
【0210】
1.3.1 中間体16(スキーム3のステップaに従って調製)
【化39】
ナトリウム−6−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−1,6−ジヒドロピリミジン−2−チオレート
【0211】
100mlの丸底フラスコに、トルエン(30ml)中、角切りにしたナトリウム(2.30g、0.1mol)を入れ、無色の懸濁液を得た。ギ酸エチル(8.14ml、0.10mol)とエチル2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)アセテート(9.9ml、0.10mol)の混合物を、温度が30°Cを超えないように注意しつつ、滴下して加えた。反応物を室温で一晩、攪拌し、その時点で、褐色の粘性油が幾分かの残留ナトリウムと共に沈殿していた。上澄みのトルエンを取り除き、エタノール(15ml)を加えて、反応物を、残留ナトリウムが溶解するまで攪拌した。カルバムイミドチオ酸(7.61g、0.10mol)を加え、反応物を、室温で1時間、攪拌した後、加熱して、4時間、還流させた。反応物を冷却し、水(50ml)とジイソプロピルエーテルで希釈し、水層を分液した。ジイソプロピルエーテル層を水で洗浄し、集めた水層をジイソプロピルエーテルで洗浄し、その後、100mlに調製して、次のステップで粗原料として使用した。
【0212】
1.3.2 中間体17(スキーム3のステップ(b)に従って調製)
【化40】
2−[(シクロプロピルメチル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0213】
水(10.0ml)中、ナトリウム6−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−1,6−ジヒドロピリミジン−2−チオレート(中間体16)(2.50g、10mmol)の粗水溶液に、ジオキサン(10ml)と(ブロモメチル)シクロプロパン(945mg、7.00mmol)を加え、反応物を1時間、攪拌した後、固体を沈殿させた。これをろ過し、水とエーテルで洗浄し、乾燥させて、純粋な2−[(シクロプロピルメチル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(452mg、16%の収率)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 12.63 (br, s, 1 H), 7.40 (br, s, 1 H), 5.18 (br, s, 1 H), 3.46 - 3.66 (m, 1 H), 3.19 - 3.34 (m, 1 H), 2.80 (m, 2 H), 1.42 - 1.73 (m, 3 H), 1.15 - 1.43 (m, 3 H), 0.86 (m, 1 H), 0.20 - 0.41 (m, 2 H), 0.04 (m, 2 H)
MS ES
+: 283
【0214】
中間体18〜31の化合物を、他に言及のない限り、中間体17に関して記載の方法と同様なやり方で、スキーム3のステップ(b)に従って、市販のアルキル化試薬を用いて調製した。
【0215】
1.3.3 中間体18
【化41】
2−[(2,3−ジヒドロ−1,4,−ベンゾジオキシン−5−イルメチル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.68 (s, 1 H), 6.91 (m, 1 H), 6.59 - 6.87 (m, 2 H), 5.43 (m, 1 H), 4.05 - 4.48 (m, 6 H), 3.75 - 3.91 (m, 1 H), 3.47 - 3.55 (m, 1 H), 1.65 - 1.95 (m, 3 H), 1.35 - 1.67 (m, 3 H)
MS ES
+: 377
【0216】
1.3.4 中間体19
【化42】
2−(ピリジン−2−イルメチルチオ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
MS ES
+: 320
【0217】
1.3.5 中間体20
【化43】
2−(3−(ジフルオロメトキシ)ベンジルチオ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
MS ES
+: 385
【0218】
1.3.6 中間体21
【化44】
2−((4−メチルピリジン−2−イル)メチルチオ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
MS ES
+: 334
【0219】
1.3.7 中間体22
【化45】
2−(ピリジン−3−イルメチルチオ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
MS ES
+: 320
【0220】
1.3.8 中間体23
【化46】
2−((1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)メチルチオ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
MS ES
+: 337
【0221】
1.3.9 中間体24
【化47】
2−(ピリジン−4−イルメチルチオ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
MS ES
+: 320
【0222】
1.3.10 中間体25
【化48】
2−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンジルチオ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
MS ES
+: 421
【0223】
1.3.11 中間体26
【化49】
2−[(イソキノリン−1−イルメチル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
MS ES
+ 370
【0224】
1.3.12 中間体27
【化50】
5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−2−{[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンジル]スルファニル}ピリミジン−4(3H)−オン
MS ES
+417
【0225】
1−(ブロモメチル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゼンから調製した:
四塩化炭素(25ml)中、1−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゼン(0.8g、4.2mmol、CAS RN 80054−83−7)の溶液に、AIBN(0.07g、0.4mmol)とN−ブロモスクシンイミド(0.82g、4.6mmol)を、室温で加え、反応物を還流温度で3時間、攪拌した。反応混合物を、飽和重炭酸ナトリウム溶液(25ml)で、その後、ブライン溶液(25ml)で洗浄した。有機層を乾燥、蒸発させて、粗生成物を得、これを、カラムクロマトグラフィー(SiO
2:石油中、0〜3%のEtOAc)で精製し、生成物画分を濃縮して、1−(ブロモメチル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゼンを得た(0.6g、53%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.47-7.45 (d, 1 H), 7.41-7.35 (t, 1 H), 7.16-7.14 (d, 1 H), 7.06-7.02 (t, 1 H), 4.91-4.82 (m, 2 H), 4.64 (s, 2 H)
【0226】
1.3.13 中間体28
【化51】
2−[(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イルメチル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
MS ES
+ 359
【0227】
1.3.14 中間体29
【化52】
2−[(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イルメチル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0228】
1.3.15 中間体30
【化53】
2−[(ナフタレン−1−イルメチル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
MS ES
+ 284(M−ピラン)
【0229】
1.3.16 中間体31
【化54】
2−[(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
MS ES
+ 359
【0230】
1.4.1 中間体32(4のステップ(a)に従って調製)
【化55】
2−(フェニルスルファニル)エタンイダミド
【0231】
トルエン(10ml)中、塩化アンモニウム(1.33g、24.8mmol)の懸濁液に、N
2下、0°Cで、トリメチルアルミニウム(12.1ml、24.1mmol)を加えた。反応混合物を、室温で2時間、攪拌した。このフラスコに、その後、トルエン(10ml)中、2−(フェニルチオ)アセトニトリル(1g、6.70mmol)の溶液を加えた。反応物を、その後、110°Cで一晩、攪拌した。反応混合物を冷却し、その後、DCM中、シリカのスラリー上に注いだ。スラリーを15分間、攪拌し、その後、ろ過した。結果として得られたろ液を、真空下で濃縮し、DCM中に吸収させた。有機混合物を1MのHClで洗浄した。水層を真空下で濃縮し、水に吸収させ、その後、2MのNaOHで塩基性にした。水性混合物をDCMで抽出した。有機層を濃縮して、2−(フェニルスルファニル)エタンイドアミド(850mg、5.11mmol、76%の収率)を得た。
1H NMR (400 MHz, CD
2Cl
2): δ 7.31 - 7.51 (m, 4 H), 7.18 - 7.31 (m, 1 H), 5.13 (br. s., 3 H) 及び 3.67 (s, 2 H)
MS ES
+: 167
【0232】
1.4.2 中間体33(スキーム4のステップ(b)に従って調製)
【化56】
2-[(フェニルスルファニル)メチル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0233】
ジエチルエーテル(10ml)中、水素化ナトリウム(182mg、4.55mmol)の懸濁液に、ギ酸エチル(281mg、3.79mmol)を、その後、エチル2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)アセテート(713mg、3.79mmol)を加えた。結果として得られた混合物を、還流下で1.5時間、攪拌した。この混合物に、その後、EtOH(10ml)中、2−(フェニルスルファニル)エタンイミドアミド(中間体32)(630mg、3.79mmol)とナトリウムエトキシド(1.23g、3.79mmol)を事前に混合しておいた溶液を加えた。エーテルを真空下で除去し、結果として得られた懸濁液を、還流させて3時間、攪拌した。反応混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(SiO
2:DCM中、0〜10%のMeOH)で精製して、2−[(フェニルスルファニル)メチル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オンを得た(275mg、23%の収率)。
MS ES
-: 317
【0234】
中間体34〜35の化合物は、他に言及のない限り、中間体32と33に関して記載の方法と同様なやり方で、スキーム4のステップ(a)と(b)に従って、市販の試薬を用いて調製した。
【0235】
1.4.3 中間体34
【化57】
2−(フェノキシメチル)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0236】
フェノキシアセトニトリルから調製した。
MS ES
+: 303
【0237】
1.4.4 中間体35
【化58】
2−[2−(3−クロロフェニル)エチル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0238】
3−(3−クロロフェニル)プロパンニトリルから調製した。
1H NMR (400 MHz, CD
2Cl
2): 7.79 (s, 1 H), 7.45 (s, 1 H), 7.19 - 7.37 (m, 4 H), 5.44 (m, 1 H), 4.42 (s, 2 H), 3.87 - 3.98 (m, 2 H), 3.57 - 3.72 (m, 2 H), 1.44 - 2.14 (m, 6 H)
【0239】
1.4.5 中間体36(スキーム4のステップ(b)に従って調製)
【化59】
2−(2−フェニルエチル)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0240】
ジエチルエーテル(2ml)中、水素化ナトリウム(29.0mg、0.74mmol)の懸濁液に、ギ酸エチル(45.0mg、0.61mmol)を加えた。エチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)アセテート(115mg、0.61mmol)を、その後、滴下して加え、混合物を還流下で2時間、攪拌した。反応物に、その後、THF(1ml)中、トリメチルアルミニウム(0.34ml、0.68mmol)と3−フェニルプロパンイミドアミド(100mg、0.68mmol、CAS RN 24442−03−3)の攪拌済み溶液を加えた。エーテルを真空下で除去し、その後、反応物を還流下で4時間、攪拌した。反応混合物を、DCM中、シリカのスラリーに注いだ。結果として得られたスラリーを15分間、攪拌し、真空中で濃縮した。結果として得られた固体(シリカ上に乾燥充填した乾燥粗生成物)を、その後、カラムクロマトグラフィー(SiO
2:DCM中、0〜10%のMeOH)で精製し、2−(2−フェニルエチル)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オンを得た(65mg、35%の収率)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ 7.70 (br. s., 1 H), 6.98 - 7.37 (m, 5 H), 5.45 (br. s., 1 H), 3.79 - 3.96 (m, 1 H), 3.58 - 3.68 (m, 1 H), 2.97 - 3.12 (m, 2 H), 2.75 - 2.95 (m, 2 H), 1.13 - 2.18 (m, 6 H)
MS ES
+: 301
【0241】
1.5.1 中間体37(スキーム5のステップ(a)に従って調製)
【化60】
2−(ベンジルスルファニル)−5−メトキシ−6−(トリフルオロメチル)−ピリミジン−4(3H)−オン
【0242】
THF(15ml)中、ジイソプロピルアミン(283mg、2.79mmol)の溶液に、0°Cで、n−ブチルリチウム(1.80ml、2.80mmol)を加えた。混合物を15分間、攪拌し、その後、−78°Cに冷却した後、エチル2−メトキシアセテート(300mg、2.54mmol)を滴下して加え、混合物全体を30分間、攪拌した。エチル2,2,2−トリフルオロアセテート(361mg、2.54mmol)を、その後、加え、反応混合物を室温に温め、2時間、攪拌した。エタノール(15ml)中、ベンジルカルバムイミドチオエート(422mg、2.54mmol)の溶液を、その後、加え、結果として得られた混合物を還流させて4時間、攪拌し、その後、冷却して室温で72時間、攪拌した。反応混合物を、その後、蒸発させ、DCMで希釈し、有機抽出物を水で洗浄した。有機層を分液して蒸発させ、結果として得られた残渣を、カラムクロマトグラフィー(SiO
2:DCM中、0〜10%のMeOH)で精製して、2−(ベンジルスルファニル)−5−メトキシ−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4(3H)−オンを得た(319mg、40%)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ 7.43 (m, 2 H), 7.10 - 7.36 (m, 3 H), 4.43 (s, 2 H), 3.92 (s, 3 H)
MS ES
+: 317
【0243】
2. 実施例
2.1. 実施例1(スキーム1に従って調製)
【化61】
2−(3−クロロベンジルチオ)−5−ヒドロキシピリミジン−4(3H)−オン
【0244】
ジオキサン(5ml)中、2−[(3−クロロベンジル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(0.60g、1.71mmol)(中間体2)の溶液に、ジオキサン(0.43ml、1.71mmol)中、4MのHClを加えた。反応混合物を室温で一晩、攪拌した後、ろ過した。結果として得られた塊をジエチルエーテルで粉砕し、その後、単離して乾燥させ、黄色の固体を得た。これを、メタノール(4ml)と酢酸エチル(15ml)から再結晶させ、2−(3−クロロベンジルチオ)−5−ヒドロキシピリミジン−4(3H)−オンを得た(137mg、30%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 12.50 - 13.10 (s, br, 1H), 8.90 - 9.10 (s, br, 1H), 7.25 - 7.53 (m, 5H) 及び 4.34 (s, 2H)
MS ES
+: 269
【0245】
実施例2〜14の化合物を、実施例1に関して記載の方法と同様なやり方で、スキーム1のステップ(c)に従って、調製した。
【0246】
2.2. 実施例2
【化62】
2−(ベンジルスルファニル)−5−ヒドロキシピリミジン−4(3H)−オン
【0247】
2−(ベンジルスルファニル)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体4)から調製した。
【0248】
代りに、メタノール(1.5ml)中、2−(ベンジルスルファニル)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体4)(70mg、0.22mol)の溶液に、PTSA(42mg、0.22mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩、攪拌した後、蒸発させ、DCM中に吸収させた。有機物を水で洗浄、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(SiO
2:DCM中、0〜10%のMeOH)で精製し、2−(ベンジルスルファニル)−5−ヒドロキシピリミジン−4(3H)−オンを得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 12.35 - 12.50 (s, br, 1H), 9.10 - 9.60 (s, br, 1H), 7.21 - 7.49 (m, 6H) 及び 4.34 (s, 2H)
MS ES
+: 235
【0249】
2.3 実施例3
【化63】
5−ヒドロキシ−2−[(3−メチルベンジル)スルファニル]ピリミジン−4(3H)−オン
【0250】
2−[(3−メチルベンジル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体5)から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 9.27 - 9.40 (s, br, 1H), 7.39 - 7.51 (m, 1H), 7.15 - 7.24 (m, 4H), 7.03 - 7.10 (m, 1H), 7.32 (s, 2H) 及び 2.28 (s, 3H)
MS ES
+: 249
【0251】
2.4 実施例4
【化64】
2−[(4−クロロベンジル)スルファニル]−5−ヒドロキシピリミジン−4(3H)−オン
【0252】
2−[(4−クロロベンジル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体3)から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.28 - 7.56 (m, 5H) 及び 4.33 (s, 2H)
MS ES
+: 269
【0253】
2.5 実施例5
【化65】
5−ヒドロキシ−2−[(ナフタレン−2−イルメチル)スルファニル]ピリミジン−4(3H)−オン
【0254】
2−[(ナフタレン−2−イルメチル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体6)から調製した。
1H NMR (400 MHz, MeOD-d
4): δ 7.80 - 7.97 (m, 4H), 7.45 - 7.58 (m, 4H) 及び 4.61 (s, 2H)
MS ES
+: 285
【0255】
2.6 実施例6
【化66】
2−[(3−フルオロベンジル)スルファニル]−5−ヒドロキシピリミジン−4(3H)−オン
【0256】
2−[(3−フルオロベンジル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体7)から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 12.80 - 13.00 (s, br, 1H), 9.25 - 9.40 (s, br, 1H), 7.32 - 7.48 (m, 2H), 7.20 - 7.25 (m, 2H), 7.04 - 7.12 (m, 1H) 及び 4.36 (s, 2H)
MS ES
+: 253
【0257】
2.7 実施例7
【化67】
5−ヒドロキシ−2−[(4−メトキシベンジル)スルファニル]ピリミジン−4(3H)−オン
【0258】
2−[(4−メトキシベンジル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体8)から調製した。
1H NMR (400 MHz, MeOD-d
4): δ 7.48 (s, 1H), 7.28 - 7.36 (m, 2H), 6.85 - 6.91 (m, 2H), 4.35 (s, 2H) 及び 3.79 (s, 3H)
MS ES
+: 264
【0259】
2.8実施例8
【化68】
2−[(3,4−ジフルオロベンジル)スルファニル]−5−ヒドロキシピリミジン−4(3H)−オン
【0260】
2−[(3,4−ジフルオロベンジル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体9)から調製した。
1H NMR (400 MHz, MeOD-d
4): δ 7.46 (s, 1H), 7.32 - 7.40 (m, 1H), 7.15 - 7.25 (m, 2H) 及び 4.41 (s, 2H)
MS ES
+: 271
【0261】
2.9 実施例9
【化69】
5−ヒドロキシ−2−[(3−メトキシベンジル)スルファニル]ピリミジン−4(3H)−オン
【0262】
2−[(3−メトキシベンジル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体10)から調製した。
1H NMR (400 MHz, MeOD-d
4): δ 7.48 (s, 1H), 7.19 - 7.26 (m, 1H), 6.95 - 7.05 (m, 2H), 6.80 - 6.88 (m, 1H), 4.40 (s, 2H) 及び 3.33 (s, 3H)
MS ES
+: 265
【0263】
2.10 実施例10
【化70】
5−ヒドロキシ−2−{[3−(トリフルオロメチル)ベンジル]スルファニル}ピリミジン−4(3H)−オン
【0264】
5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−2−{[3−(トリフルオロメチル)ベンジル]スルファニル}ピリジン−4(3H)−オン(中間体11)から調製した。
1H NMR (400 MHz, MeOD-d
4): δ 7.75 - 7.85 (m, 2H), 7.44 - 7.60 (m, 3H) 及び 4.48 (s, 2H)
MS ES
+: 303
【0265】
2.11 実施例11
【化71】
2−[(3−クロロ−5−フルオロベンジル)スルファニル]−5−ヒドロキシピリミジン−4(3H)−オン
【0266】
2−[(3−クロロ−5−フルオロベンジル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体12)から調製した。
1H NMR (400 MHz, MeOD-d
4): δ 7.48 (s, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.05 - 7.20 (m, 2H) 及び 4.42 (s, 2H)
MS ES
+: 287
【0267】
2.12 実施例12
【化72】
5−ヒドロキシ−2−{[3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ベンジル]−スルファニル}−ピリミジン−4(3H)−オン
【0268】
2−{[3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ベンジル]スルファニル}−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体13)から調製した。
1H NMR (400 MHz, MeOD-d
4): δ 8.13 (s, 1H), 7.92 - 7.97 (m, 1H), 7.56 - 7.63 (m, 1H), 7.45 - 7.52 (s, 2H), 4.48 (s, 2H) 及び 2.68 (s, 3H)
MS ES
+: 317
【0269】
2.13 実施例13
【化73】
2−[(2−クロロベンジル)スルファニル]−5−ヒドロキシピリミジン−4(3H)−オン
【0270】
2−[(2−クロロベンジル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体14)から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 9.10 - 9.60 (s, br, 1H), 7.53 - 7.60 (m, 1H), 7.48 - 7.57 (s, 2H), 7.27 - 7.37 (m, 2H) 及び 4.41 (s, 2H)
MS ES
+: 269
【0271】
2.14 実施例14
【化74】
5−ヒドロキシ−2−[(1−フェニルエチル)スルファニル]ピリミジン−4(3H)−オン
【0272】
2−[(1−フェニルエチル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体15)から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.38 - 7.41 (m, 3H), 7.28 - 7.34 (s, 2H), 7.23 - 7.27 (m, 1H), 4.92 - 4.98 (m, 1H), 1.68 (s, 3H)
MS ES
+: 249
【0273】
2.15 実施例15(スキーム3に従って調製)
【化75】
2−(シクロプロピルメチルチオ)−5−ヒドロキシピリミジン−4(3H)−オン
【0274】
2−[(シクロプロピルメチル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体17)(520mg、1.84mmol)を、ジオキサン(5ml)に溶解させ、ジオキサン中、HCl(0.9ml、3.70mmol)4Mを加えた。白色の沈殿物が形成された。結果として得られた混合物を、室温で1時間、攪拌した後、エーテルに注いでろ過した。得られた固体を、沸騰エタノール中に溶解させ、熱い状態でろ過し、その後、還流させている溶液に水を滴下して加えた。小型のサンプルバイアルに吸引したアリコート(aliquot)が冷却時に再結晶化を示すまで、エタノールを沸騰させて除いた。溶液を攪拌しながら冷却して室温にした。形成した結晶をろ過して除き、水で洗浄し、乾燥させて、2−(シクロプロピルメチルチオ)−5−ヒドロキシピリミジン−4(3H)−オンを得た(342mg、94%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 8.60 - 9.30 (s, br, 1H), 7.40 (s, 1H), 3.01 - 3.04 (m, 2H), 1.04 - 1.18 (m, 1H), 0.52 - 0.56 (m, 2H) 及び 0.26 - 0.29 (m, 2H)
MS ES
+: 199
【0275】
実施例16〜29の化合物を、実施例15に関して記載の方法と同様なやり方で、スキーム3のステップ(c)に従って、調製した。
【0276】
2.16 実施例16
【化76】
2−[(2,3−ジヒドロ−1,4,−ベンゾジオキシン−5−イルメチル)スルファニル]−5−ヒドロキシピリミジン−4(3H)−オン
【0277】
2−[(2,3−ジヒドロ−1,4,−ベンゾジオキシン−5−イルメチル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体18)から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 9.25 - 9.35 (s, br, 1H), 7.40 - 7.45 (m, 1H), 6.88 - 6.92 (m, 1H), 6.74 - 6.81 (m, 2H) 及び 4.21 - 4.35 (m, 6H)
MS ES
+: 293
【0278】
2.17 実施例17
【化77】
5−ヒドロキシ−2−(ピリジン−2−イルメチルチオ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0279】
2−(ピリジン−2−イルメチルチオ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体19)から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.73 - 8.79 (m, 1H), 8.29 - 8.35 (m, 1H), 7.91 - 7.95 (m, 1H), 7.75 - 7.80 (m, 1H), 7.42 (s, 1H) 及び 4.65 (s, 2H)
MS ES
+: 236
【0280】
2.18実施例18
【化78】
2−(3−(ジフルオロメトキシ)ベンジルチオ)−5−ヒドロキシピリミジン−4(3H)−オン
【0281】
2−(3−(ジフルオロメトキシ)ベンジルチオ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体20)から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.70 - 13.00 (s, br, 1H), 9.25 - 9.50 (s, br, 1H), 7.37 - 7.48 (m, 2H), 7.20 - 7.28 (m, 2H), 7.01 - 7.08 (m, 1H) 及び 4.38 (s, 2H)
MS ES
+: 301
【0282】
2.19 実施例19
【化79】
5−ヒドロキシ−2−((4−メチルピリジン−2−イル)メチルチオ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0283】
2−((4−メチルピリジン−2−イル)メチルチオ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体21)から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.69 - 8.73 (m, 1H), 7.92 - 7.95 (m, 1H), 7.72 - 7.78 (m, 1H), 7.43 (s, 1H), 4.63 (m, 2H) 及び 2.54 (s, 3H)
MS ES
+: 250
【0284】
2.20 実施例20
【化80】
5−ヒドロキシ−2−(ピリジン−3−イルメチルチオ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0285】
2−(ピリジン−3−イルメチルチオ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体22)から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.65 (s, 1H), 8.39 - 8.42 (m, 1H), 7.72 - 7.78 (m, 1H), 7.23 - 7.36 (m, 1H), 7.16 (s, 1H) 及び 4.21 (m, 2H)
MS ES
+: 236
【0286】
2.21 実施例21
【化81】
2−((1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)メチルチオ)−5−ヒドロキシピリミジン−4(3H)−オン
【0287】
2−((1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)メチルチオ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体23)から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.88 - 9.50 (s, br, 1H), 7.45 (s, 1H), 5.95 (s, 1H), 4.34 (s, 2H), 3.73 (s, 3H) 及び 2.08 (s, 3H)
MS ES
+: 253
【0288】
2.22 実施例22
【化82】
5−ヒドロキシ−2−(ピリジン−4−イルメチルチオ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0289】
2−(ピリジン−4−イルメチルチオ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体24)から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.34 - 9.52 (s, br, 1H), 8.60 - 8.66 (m, 2H), 7.63 - 7.69 (m, 2H), 7.42 (s, 1H) 及び 4.44 (s, 2H)
MS ES
+: 236
【0290】
2.23実施例23
【化83】
2−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンジルチオ)−5−ヒドロキシピリミジン−4(3H)−オン
【0291】
2−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンジルチオ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体25)から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.75 - 12.90 (s, br, 1H), 9.31 - 9.42 (s, br, 1H), 7.60 - 7.66 (m, 1H), 7.37 - 7.55 (m, 3H) 及び 4.44 (s, 2H)
MS ES
+: 337
【0292】
2.24 実施例24
【化84】
5−ヒドロキシ−2−[(イソキノリン−1−イルメチル)スルファニル]ピリミジン−4(3H)−オン
【0293】
2−[(イソキノリン−1−イルメチル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体26)から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.41 - 8.47 (m, 1H), 8.29 - 8.35 (m, 1H), 8.00 - 8.06 (m, 1H), 7.79 - 7.85 (m, 2H), 7.70 - 7.78 (m, 1H), 7.44 (s, 1H) 及び 5.06 (s, 2H)
MS ES
+ 286
【0294】
2.25 実施例25
【化85】
5−ヒドロキシ−2−{[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンジル]スルファニル}−ピリミジン−4(3H)−オン
【0295】
5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−2−{[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンジル]スルファニル}ピリミジン−4(3H)−オン(中間体27)から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.60 - 12.90 (s, br, 1H), 8.95 - 9.45 (s, br, 1H), 7.38 - 7.45 (m, 2H), 7.27 - 7.33 (m, 1H), 7.12 - 7.17 (m, 1H), 6.95 -7.05 (m, 1H), 4.75 - 4.80 (m, 2H) 及び 4.30. (s, 2H)
MS ES
+ 333
【0296】
2.26 実施例26
【化86】
5−ヒドロキシ−2−[(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イルメチル)スルファニル]−ピリミジン−4(3H)−オン
【0297】
2−[(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イルメチル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体28)から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.70 - 13.5 (s, br, 1H), 9.35 - 9.55 (s, br, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.64 -7.73 (m, 1H), 7.52 - 7.62 (m, 2H) 及び 4.47 (s, 2H)
MS ES
+ 275
【0298】
2.27 実施例27
【化87】
2−[(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イルメチル)スルファニル]−5−ヒドロキシピリミジン−4(3H)−オン
【0299】
2−[(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イルメチル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体29)から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.70 - 12.85 (s, br, 1H), 9.25 - 9.40 (s, br, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.08 - 7.14 (m, 1H), 7.67 -7.76 (m, 1H), 4.45 - 4.58 (m, 2H), 4.28 (s, 2H) 及び 3.10 - 3.18 (m, 2H)
MS ES
+ 299 (M+Na)
【0300】
2.28 実施例28
【化88】
5−ヒドロキシ−2−[(ナフタレン−1−イルメチル)スルファニル]ピリミジン−4(3H)−オン
【0301】
2−[(ナフタレン−1−イルメチル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体30)から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.20 - 13.25 (s, br, 1H), 8.80 - 9.60 (s, br, 1H), 8.10 - 8.18 (m, 1H), 7.97 - 8.05 (m, 1H), 7.84 - 7.92 (m, 1H), 7.55 -7.71 (m, 3H), 7.45 - 7.51 (m, 2H) 及び 4.88 (s, 2H)
MS ES
+ 285
【0302】
2.29 実施例29
【化89】
5−ヒドロキシ−2−[(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチル)スルファニル]−ピリミジン−4(3H)−オン
【0303】
2−[(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチル)スルファニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体31)から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.11 - 9.30 (s, br, 1H), 8.48 - 8.55 (m, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.45 - 7.55 (m, 2H), 7.20 -7.28 (m, 1H), 6.83 - 6.88 (m, 1H) 及び 4.45 (m, 2H)
MS ES
+ 275
【0304】
2.30 実施例30(スキーム4のステップ(c)に従って調製)
【化90】
5−ヒドロキシ−2−[(フェニルスルファニル)メチル]ピリミジン−4(3H)−オン
【0305】
ジオキサン(4ml)中、2 2−[(フェニルスルファニル)メチル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体33)(275mg、0.86mmol)に、HCl(ジオキサン中、4M;0.65ml、2.59mmol)を加え、反応物を室温で一晩、攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮した。粗残渣を、カラムクロマトグラフィー(SiO
2:DCM中、0〜10%のMeOH)で精製し、生成物画分を濃縮した。結果として得られた固体を、ジエチルエーテルで粉砕してさらに精製し、5−ヒドロキシ−2−[(フェニルスルファニル)メチル]ピリミジン−4(3H)−オンを得た(11mg、5%の収率)。
1H NMR (400 MHz, MeOD-d
4): δ 7.38 - 7.50 (m, 3H), 7.27 - 7.40 (m, 3H) 及び 3.98 (s, 2H)
MS ES
+: 235
【0306】
実施例31〜32の化合物を、実施例14に関して記載の方法と同様なやり方で、スキーム4のステップ(c)に従って調製した。
【0307】
2.31 実施例31
【化91】
5−ヒドロキシ−2−(フェノキシメチル)ピリミジン−4(3H)−オン
【0308】
2−(フェノキシメチル)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体34)から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 9.30 - 9.80 (s, br, 1H), 9.43 - 9.47 (m, 2H), 7.25 - 7.35 (m, 2H), 6.98 - 7.07 (m, 2H) 及び 4.86 (s, 2H)
MS ES
+: 219
【0309】
2.32 実施例32
【化92】
2−[2−(3−クロロフェニル)エチル]−5−ヒドロキシピリミジン−4(3H)−オン
【0310】
2−[2−(3−クロロフェニル)エチル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体35)から調製した。
1H NMR (400 MHz, MeOD-d
4): δ 7.44 (s, 1H), 7.26 - 7.46 (m, 2H), 7.15 - 7.19 (m, 1H), 3.35 (s, 2H, MeODのピークに隠れている) 及び 3.08 (s, 2H)
MS ES
+: 251
【0311】
2.33 実施例33(スキーム4のステップ(c)に従って調製)
【化93】
5−ヒドロキシ−2−(2−フェニルエチル)ピリミジン−4(3H)−オン
【0312】
メチルアルコール(1.5ml)中、2−(2−フェニルエチル)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体36)(65mg、0.216mmol)の溶液に、pTSA(41.0mg、0.22mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間、攪拌した後、濃縮し、その後、カラムクロマトグラフィー(SiO
2:DCM中、0〜15%のMeOH)で精製して、所望の生成物とスルホン酸の混合物を得た。この粗物質を、その後、ジクロロメタン中に吸収させ、水で洗浄した。有機物を分液、濃縮して、5−ヒドロキシ−2−(2−フェニルエチル)ピリミジン−4(3H)−オンを得た(5.1mg,11%の収率)。
1H NMR (400 MHz, MeOD-d
4): δ 7.40 - 7.48 (m, 1H), 7.15 - 7.23 (m, 2H), 7.25 - 7.33 (s, 3H), 2.95 - 3.08 (m, 2H) 及び 2.78 - 2.88 (m, 2H)
MS ES
+: 217
【0313】
2.34 実施例34(スキーム5のステップ(b)に従って調製)
【化94】
2−(ベンジルスルファニル)−5−ヒドロキシ−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4(3H)−オン
【0314】
DCM(5ml)中、2−(ベンジルスルファニル)−5−メトキシ−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4(3H)−オン(中間体37、319mg、1.00mmol)の溶液に、−78°Cで、三臭化ホウ素(DCM中、1M、2.00ml、2.00mmol)を加えた。反応混合物を0°Cに温め、1時間、攪拌した。反応物が完了まで進行しなかったので、−78°Cにまで冷却し、三臭化ホウ素をさらに一部(1.00ml、1.00mmol)加えた。反応混合物を、その後、室温に温め、一晩、攪拌した。全体を、水酸化ナトリウム水溶液(2M)に滴下して加えた。結果として得られた混合物をジクロロメタンに抽出し、水層を1Mの塩酸でpH 1の酸性にし、その後、再抽出した。集めた有機物を真空中で濃縮した。結果として得られた残渣を、カラムクロマトグラフィー(SiO
2:DCM中、0〜10%のMeOH)で精製して、2−(ベンジルスルファニル)−5−ヒドロキシ−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4(3H)−オンを得た(28mg、9%)。
1H NMR (400 MHz, MeOD-d
4): δ 7.41 - 7.46 (m, 2H), 7.23 - 7.36 (m, 3H) 及び 4.34 (s, 2H)
MS ES
+: 303
【0315】
2.35 実施例35
【化95】
5−メトキシ−2−(4−メトキシベンジルチオ)ピリミジン−4(3H)−オン
【0316】
DMF(2ml)中、5−ヒドロキシ−2−(4−メトキシベンジルチオ)ピリミジン−4(3H)−オン(実施例7、30mg、0.11mmol)の溶液に、0°Cで、炭酸カリウム(24.0mg、0.17mmol)を、その後、ヨウ化メチル(7μl、0.11mmol)を加えた。反応混合物を0°Cで3時間、攪拌した後、水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機物を乾燥(MgSO
4)、蒸発乾固させて、結果として得られた残渣を、カラムクロマトグラフィー(SiO
2:DCM中、0〜5%のMeOH)で精製した。生成物の画分を蒸発させた。結果として得られた固体をMTBEから再結晶させて、5−メトキシ−2−(4−メトキシベンジルチオ)ピリミジン−4(3H)−オンを得た(7mg、22%)。
1H NMR (400 MHz, CD
2Cl
2): δ 7.48 (s, 1H), 7.21 - 7.28 (m, 2H), 6.85 - 6.91 (m, 2H), 4.31 (s, 2H), 3.68 (s, 3H) 及び 3.42 (s, 3H)
MS ES
+: 279
【0317】
3. 本発明の化合物の生物学的有効性
3.1 In VitroでのDAAO酵素アッセイ
DAAO酵素を阻害する化合物の機能活性を、D−セリンの触媒反応の副産物であって、Amplex Red(インビトロジェン社(Invitrogen))検出を用いて定量的に測定できるH
2O
2を使用して決定した。Amplex(登録商標) Red試薬は、過酸化水素の存在のもと、1:1の化学量論で過酸化水素(H
2O
2)と反応し、高度に蛍光性のレゾルフィン(励起/放出極大=570/585nm)を生成する無色の基質である。蛍光の変化を、蛍光プレートリーダー、Envision(パーキンエルマー社(Perkin Elmer))により監視し、DAAO活性の増加は、D−セリンを加えてすぐに、容易に検出され、この応答が抑制されることを、試験化合物を適用して観測した。
【0318】
ヒトDAAO酵素は、武田薬品工業(大阪)から供給を受け、各バッチは、同程度の活性レベルを与える濃度において試験し使用した。D−セリンのK
mを各酵素バッチについて測定し整合性を維持した。このK
mを、以後のアッセイで使用した。
【0319】
アッセイの当日には、化合物をDMSO中に順次希釈した後、アッセイ緩衝剤(20mMのトリス ph7.4)を用いて1:20に希釈した。アッセイ緩衝剤の一部5μlを、384個の透明底面で黒色の壁をもつプレート(clear base black walled plate)をもつウェル(コーニング社(Corning))に加え、続いて、希釈した化合物5μlを、Bravo液体ハンドラー(アジレントテクノロジー社(Agilent technologies))を用いて、自動化されたプレートからプレートへの移動を介して加え、その後、ヒトDAAO酵素5μl、さらに続いて5μlのD−セリン50mMを、陰性対照ウェル以外のすべてに加えた(最終濃度10mM)。最後に5μlのAmplex red試薬(インビトロジェン社)を、製造元のプロトコルに従ってすべてのウェルに加えた。プレートを、暗所で60分間、25℃でインキュベーし、各ウェルにおける蛍光をEnvisionプレートリーダーで測定した。
【0320】
化合物のIC
50値は、十点の半対数スケールの用量応答研究から決定され、10mMのD−セリンの存在のもと、DAAO活性の50%阻害を予防するのに必要な化合物濃度を表す。濃度応答曲線は、各データ点についての二重のウェルの平均を用いて作成し、非線形回帰、及び四つのパラメータの曲線フィットを用いて分析した。
3.2 結果
【0321】
【表1】
【0322】
これらの結果は、本発明の化合物が、DAAO酵素に対して強力な阻害活性を有することを示している。上に試験した化合物は、有意に5μM未満のIC
50値を示しており、最も強力な化合物は、DAAO酵素において、250nM未満のIC
50値をもつ活性を示している。従って、本発明の化合物は、上に考察したような、DAAO酵素活性が関与する状態の予防又は治療における有用性を有することが期待される。