特許第5999612号(P5999612)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5999612バッテリーセルおよびそれを用いたバッテリーモジュール
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5999612
(24)【登録日】2016年9月9日
(45)【発行日】2016年9月28日
(54)【発明の名称】バッテリーセルおよびそれを用いたバッテリーモジュール
(51)【国際特許分類】
   H01M 2/10 20060101AFI20160915BHJP
   H01M 10/613 20140101ALI20160915BHJP
   H01M 10/647 20140101ALI20160915BHJP
   H01M 2/02 20060101ALI20160915BHJP
【FI】
   H01M2/10 E
   H01M10/613
   H01M10/647
   H01M2/02 A
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-540592(P2015-540592)
(86)(22)【出願日】2013年10月1日
(65)【公表番号】特表2016-500911(P2016-500911A)
(43)【公表日】2016年1月14日
(86)【国際出願番号】KR2013008794
(87)【国際公開番号】WO2015050281
(87)【国際公開日】20150409
【審査請求日】2014年5月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】500239823
【氏名又は名称】エルジー・ケム・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】バク、セオン ムン
(72)【発明者】
【氏名】ファン、ヒュンジン
【審査官】 市川 篤
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−199186(JP,A)
【文献】 特表2013−511116(JP,A)
【文献】 特開2011−134554(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第02207221(EP,A1)
【文献】 実開平01−168953(JP,U)
【文献】 特開2009−231143(JP,A)
【文献】 韓国登録特許第10−1227654(KR,B1)
【文献】 特開2008−166191(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第01944824(EP,A2)
【文献】 特開昭56−063769(JP,A)
【文献】 韓国公開実用新案第20−1999−0024177(KR,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 2/10
H01M 10/52−10/667
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体、
前記本体に設けられる少なくとも1つのレール、および
前記レールが設けられていない前記本体の他面に形成される少なくとも1つのレール溝、
を含み、
前記レールの内部には、該レールの延びる方向に冷却孔が形成され、前記冷却孔は前記レールの端部において外部に開放さ、前記冷却孔は冷媒の流路を形成し、
前記レールは前記本体の外側方向に次第に拡大する断面を有し、
前記レール溝は前記本体の内側方向に次第に拡大する断面を有することを特徴とするバッテリーセル。
【請求項2】
第1本体に設けられる少なくとも1つの第1レールと、前記第1レールが設けられていない前記第1本体の他面に少なくとも1つの第1レール溝とが形成された第1バッテリーセル、および
第2本体に設けられる少なくとも1つの第2レールと、前記第2レールが設けられていない前記第2本体の他面に少なくとも1つの第2レール溝とが形成された第2バッテリーセル、
を含み、
前記第1レールが前記第2レール溝に沿ってスライドするか、または前記第2レールが前記第1レール溝にスライドして、前記第1バッテリーセルと前記第2バッテリーセルが締結され、
前記第1レールの内部および前記第2レールの内部には、該第1レールおよび該第2レールの延びる方向にそれぞれ冷却孔が形成され、前記冷却孔は前記第1レールの端部および前記第2レールの端部において、それぞれ外部に開放さ、前記冷却孔は冷媒の流路を形成し、
前記第1レールおよび前記第2レールは前記第1本体および前記第2本体の外側方向に次第に拡大する断面を有し、
前記第1レール溝および前記第2レール溝は前記第1本体および前記第2本体の内側方向に次第に拡大する断面を有することを特徴とするバッテリーモジュール。
【請求項3】
前記第1バッテリーセルと前記第2バッテリーセルの整列位置において、前記第1バッテリーセルまたは前記第2バッテリーセルのスライド駆動が停止するように、前記第1レールと前記第2レール溝との間および前記第2レールと前記第1レール溝との間に設けられる整列部をさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載のバッテリーモジュール。
【請求項4】
前記整列部は、
前記第1レールと前記第2レール溝のうちいずれか1つおよび前記第2レールと前記第1レール溝のうちいずれか1つに形成される整列溝、および
前記整列溝が形成されていない前記第1レールと前記第2レール溝のうち残りの1つおよび前記第2レールと前記第1レール溝のうち残りの1つに設けられるストッパー、
を含むことを特徴とする、請求項3に記載のバッテリーモジュール。
【請求項5】
前記ストッパーは、
前記整列溝が形成されていない前記第1レールと前記第2レール溝のうち残りの1つおよび第2レールと前記第1レール溝のうち残りの1つに設けられるボール、および
前記ボールを弾性支持する弾性体、
をさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載のバッテリーモジュール。
【請求項6】
前記ストッパーは、
前記整列溝が形成されていない前記第1レールと前記第2レール溝のうち残りの1つおよび第2レールと前記第1レール溝のうち残りの1つに設けられ、前記整列溝に対応する位置に凸部が形成される板スプリングであることを特徴とする、請求項4に記載のバッテリーモジュール。
【請求項7】
前記ストッパーは、
前記板スプリングから延び、整列位置に締結された前記第1バッテリーセルと前記第2バッテリーセルの外部に露出するリードをさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載のバッテリーモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリーセルおよびそれを用いたバッテリーモジュールに関し、より詳しくは、電圧の拡張または電流量の拡張に用いられるバッテリーセルおよびそれを用いたバッテリーモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、経済的な利点、環境的な利点などの理由で2次電池に対する関心が急増している。2次電池は、外部の電気エネルギーを化学エネルギーの形態で貯蔵しておき、必要時に電気を作り出す装置であり、最近では、電気自動車へその活用範囲が拡大している。このような2次電池は少なくとも1つのバッテリーセルからなるが、その使用環境、使用目的に応じて複数のバッテリーセルを電気的に接続して電圧を拡張したり、電流量を拡張したりして用いられることもある。この時、電気的に接続された複数のバッテリーセルは堅固に支持されなければ電気的な接続状態を維持することができない。
【0003】
このように複数のバッテリーセルが電気的に接続され、複数のバッテリーセルが堅固に支持されるようにする技術については、既に「大韓民国公開特許第2012−0051237号、バッテリーモジュールケース」に開示されている。前記登録特許は、上、下、側面分離型ケースを含み、前記ケースによって複数のバッテリーセルが安定的に支持されるようにするものである。
【0004】
しかし、前記登録特許のように複数のバッテリーセルを支持するための別途のケースが構成されると、下記のような問題点がある。
【0005】
第1に、ケース内部に締結されるバッテリーセルの個数が限定されることによってバッテリーセルの拡張が制限されるという問題点がある。
【0006】
第2に、複数のバッテリーセルからなるバッテリーモジュールの全体重さ、外形などが必要以上に肥大化するという問題点がある。
【0007】
第3に、バッテリーモジュールの製造費用が上昇するという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の第1目的は、バッテリーセルの個数に制限されることなくバッテリーセルを拡張できるようにしたバッテリーセルおよびそれを用いたバッテリーモジュールを提供することにある。
【0009】
本発明の第2目的は、スリムなバッテリーモジュールを製造できるようにしたバッテリーセルおよびそれを用いたバッテリーモジュールを提供することにある。
【0010】
本発明の第3目的は、製造費用が節減されるようにしたバッテリーセルおよびそれを用いたバッテリーモジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明によるバッテリーセルは、本体、前記本体に設けられる少なくとも1つのレール、および前記レールが設けられていない前記本体の他面に形成される少なくとも1つのレール溝を含み、前記レールの内部には、該レールの延びる方向に冷却孔が形成され、前記冷却孔は前記レールの端部において外部に開放さ、前記冷却孔は冷媒の流路を形成し、前記レールは前記本体の外側方向に次第に拡大する断面を有し、前記レール溝は前記本体の内側方向に次第に拡大する断面を有する。
【0012】
前記レールは前記本体の外側方向に次第に拡大する断面を有し、前記レール溝は前記本体の内側方向に次第に拡大する断面を有しても良い。
【0013】
前記レールには、外部に開放される冷却孔が形成されても良い。
【0014】
一方、本発明によるバッテリーモジュールは、第1本体に設けられる少なくとも1つの第1レールと、前記第1レールが設けられていない前記第1本体の他面に少なくとも1つの第1レール溝とが形成された第1バッテリーセル、および第2本体に設けられる少なくとも1つの第2レールと、前記第2レールが設けられていない前記第2本体の他面に少なくとも1つの第2レール溝とが形成された第2バッテリーセル、を含み、前記第1レールが前記第2レール溝に沿ってスライドするか、または前記第2レールが前記第1レール溝にスライドして、前記第1バッテリーセルと前記第2バッテリーセルが締結され、前記第1レールの内部および前記第2レールの内部には、該第1レールおよび該第2レールの延びる方向にそれぞれ冷却孔が形成され、前記冷却孔は前記第1レールの端部および前記第2レールの端部において、それぞれ外部に開放さ、前記冷却孔は冷媒の流路を形成し、前記第1レールおよび前記第2レールは前記第1本体および前記第2本体の外側方向に次第に拡大する断面を有し、前記第1レール溝および前記第2レール溝は前記第1本体および前記第2本体の内側方向に次第に拡大する断面を有する。
【0015】
前記第1レールおよび前記第2レールは前記第1本体および前記第2本体の外側方向に次第に拡大する断面を有し、前記第1レール溝および前記第2レール溝は前記第1本体および前記第2本体の内側方向に次第に拡大する断面を有しても良い。
【0016】
前記第1レールおよび前記第2レールには、外部に開放される冷却孔が形成されても良い。
【0017】
前記バッテリーモジュールは、前記第1バッテリーセルと前記第2バッテリーセルの整列位置において、前記第1バッテリーセルまたは前記第2バッテリーセルのスライド駆動が停止するように、前記第1レールと前記第2レール溝との間および前記第2レールと前記第1レール溝との間に設けられる整列部をさらに含んでも良い。
【0018】
前記整列部は、前記第1レールと前記第2レール溝のうちいずれか1つおよび前記第2レールと前記第1レール溝のうちいずれか1つに形成される整列溝、および前記整列溝が形成されていない前記第1レールと前記第2レール溝のうち残りの1つおよび前記第2レールと前記第1レール溝のうち残りの1つに設けられるストッパーを含んでも良い。
【0019】
前記ストッパーは、前記整列溝が形成されていない前記第1レールと前記第2レール溝のうち残りの1つおよび第2レールと前記第1レール溝のうち残りの1つに設けられるボール、および前記ボールを弾性支持する弾性体をさらに含んでも良い。
【0020】
前記ストッパーは、前記整列溝が形成されていない前記第1レールと前記第2レール溝のうち残りの1つおよび第2レールと前記第1レール溝のうち残りの1つに設けられ、前記整列溝に対応する位置に凸部が形成される板スプリングであっても良い。
【0021】
前記ストッパーは、前記板スプリングから延び、整列位置に締結された前記第1バッテリーセルと前記第2バッテリーセルの外部に露出するリードをさらに含んでも良い。
【発明の効果】
【0022】
本発明によるバッテリーセルおよびそれを用いたバッテリーモジュールは、バッテリーセルの個数に制限されることなくバッテリーセルの個数を拡張できるという効果がある。
【0023】
また、本発明によるバッテリーセルおよびそれを用いたバッテリーモジュールは、スリムなバッテリーモジュールを製造できるという効果がある。
【0024】
なお、本発明によるバッテリーセルおよびそれを用いたバッテリーモジュールは、バッテリーモジュールの製造費用を節減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】第1実施形態によるバッテリーモジュールを示す図である。
図2】第1実施形態によるバッテリーモジュールの拡張状態を示す図である。
図3図2に示された「I」部を拡大して第1実施形態によるバッテリーモジュールの整列部を示す図である。
図4図2に示された「I」部を拡大して第2実施形態によるバッテリーモジュールの整列部を示す図である。
図5】第1バッテリーセルまたは第2バッテリーセルと同一の構造を有するバッテリーセルがさらに締結されたバッテリーモジュールの状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本明細書および請求範囲に用いられた用語や単語は通常的であるかまたは辞典的な意味に限定して解釈してはならず、発明者は自身の発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に立ち、本発明の技術的思想に符合する意味と概念として解釈するべきである。したがって、本明細書に記載された実施形態と図面に示された構成は本発明の一実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想を全て代弁するものではないため、これらを代替できる様々な均等物と変形例があり得るということを理解しなければならない。
【0027】
図1は第1実施形態によるバッテリーモジュールを示す斜視図であり、図2は第1実施形態によるバッテリーモジュールを示す平面図である。
【0028】
図1および図2を参照すれば、本実施形態によるバッテリーモジュール(以下、「バッテリーモジュール」という。)10は、第1バッテリーセル100および第2バッテリーセル200を含む。
【0029】
図示されてはいないが、第1バッテリーセル100と第2バッテリーセル200は、本体の内部にカソード(cathode)、アノード(anode)、分離膜(seperator)、電解液などが設けられることができる。このようなバッテリーセルの内部構造については本技術分野で周知のものであるので、詳細な説明は省略する。
【0030】
第1バッテリーセル100は第1本体110を含む。第1本体110は長方形の筺体からなる。すなわち、第1本体110は、側面を形成する第1、第2、第3、第4面111,112,113,114、上面を形成する第5面115、および下面を形成する第6面116を含む。第1面111および第1面111に隣り合う第2面112には第1レール120が各々設けられる。第2面112に隣り合う第3面113および第3面113に隣り合う第4面114には第1レール溝130が各々形成される。
【0031】
第2バッテリーセル200は、上述した第1バッテリーセル100とその形状と構成が類似するので、詳細な説明は省略する。第2バッテリーセル200の第1面211と第2面212には第2レール220が各々設けられ、第2バッテリーセル200の第3面213と第4面214には第2レール溝230が各々形成される。
【0032】
このような第1バッテリーセル100と第2バッテリーセル200は、第1レール120が第2レール溝230に沿ってスライドするか、第2レール220が第1レール溝130に沿ってスライドして互いに締結されることができる。
【0033】
この時、互いに締結された第1バッテリーセル100と第2バッテリーセル200が第1レール120の厚さ方向、第2レール220の厚さ方向に離脱しないように、第1レール120は第1本体110の外側方向に次第に拡大する断面を有し、第2レール220は第2本体210の外側方向に次第に拡大する断面を有する。また、第1レール溝130は第1本体110の内側方向に次第に拡大する断面を有し、第2レール溝230は第2本体210の内側方向に次第に拡大する断面を有する。
【0034】
また、各々の第1レール130および第2レール230の内部には、外部に開放される冷却孔121,221が形成されることができる。冷却孔121,221は、締結された第1バッテリーセル100と第2バッテリーセル200との間に流体(例えば、空気、冷却ガスなどの冷媒)の流路を形成して、第1バッテリーセル100と第2バッテリーセル200が冷却されるようにする。
【0035】
一方、バッテリーモジュール10は、第1バッテリーセル100と第2バッテリーセル200が整列位置に整列し、整列位置に第1バッテリーセル100、または第2バッテリーセル200がこれ以上スライドしないようにするための整列部300をさらに含む。
【0036】
図3は、図2に示された「I」部を拡大して第1実施形態によるバッテリーモジュールの整列部を示す図である。
【0037】
図3を参照すれば、第1実施形態によるバッテリーモジュールの整列部300は整列溝310およびストッパー330を含む。整列溝310は第1レール溝130に形成される。ストッパー330は2レール220に設けられる。ストッパー330はボール331および弾性体332を含むことができる。第1バッテリーセル100と第2バッテリーセル200が分離した状態においても、弾性体332からボール331が離脱しないように、ボール331は転がり動作が維持され、弾性体332に拘束されるように設けられることができる。
【0038】
ここで、第レール220が第レール溝130に沿ってスライドすることにより、ストッパー330整列溝310に向かって移動する。この時、ボール331は第1レール溝130によって加圧され、第1レール溝130の加圧力によって弾性体332は圧縮される。
【0039】
次に、第レール220が第レール溝130に沿ってスライドし、第1バッテリーセル100と第2バッテリーセル200が整列位置に達すれば、弾性体332によって弾性支持されるボール331は整列溝310の内部に挿入される。したがって、第1バッテリーセル100と第2バッテリーセル200はこれ以上スライドせず、整列位置において堅固に締結されることができる。
【0040】
その後、第1バッテリーセル100と第2バッテリーセル200の分離時、作業者が第1バッテリーセル100または第2バッテリーセル200を加圧する加圧力によってボール331は整列溝310から離脱し、第1バッテリーセル100と第2バッテリーセル200は円滑に分離することができる。
【0041】
は、図2に示された「I」部を拡大して第2実施形態によるバッテリーモジュールの整列部を示す図である。
【0042】
を参照すれば、第2実施形態によるバッテリーモジュールの整列部400は整列溝410およびストッパー430を含む。整列溝410は第1レール溝130に形成される。ストッパー430は第レール220に設けられる。ストッパー430は板スプリングであることができる。ストッパー430は第2レール220に内設される固定部431、および固定部431から折り曲げられて第1レール溝130に向かう弾性部432からなり、弾性部432には第1レール溝130に向かって突出する凸部433が形成されることができる。また、ストッパー430は、凸部433から延び、整列位置に締結された第1バッテリーセル100と第2バッテリーセル200の外部に露出するリード(Lead)434を含むことができる。
【0043】
ここで、第レール220が第レール溝130に沿ってスライドすることにより、ストッパー430整列溝410に向かって移動する。この時、弾性部432および凸部433は第1レール溝130によって加圧され、第1レール溝130の加圧力によって固定部431側に圧縮される。
【0044】
次に、第レール220が第レール溝130に沿ってスライドし、第1バッテリーセル100と第2バッテリーセル200が整列位置に達すれば、弾性部432によって弾性支持される凸部433は整列溝410の内部に挿入される。したがって、第1バッテリーセル100と第2バッテリーセル200はこれ以上スライドせず、整列位置において堅固に締結されることができる。
【0045】
その後、第1バッテリーセル100と第2バッテリーセル200の分離時、作業者がリード434を加圧することによって凸部433は整列溝410から離脱し、第1バッテリーセル100と第2バッテリーセル200は円滑に分離することができる。
【0046】
上述した説明において、整列溝310,410は第1レール溝130に形成され、ストッパー330,430は第2レール220に形成されるものとして説明しているが、整列溝310,410は第1レール120と第2レール溝230のうちいずれか1つおよび第2レール220と第1レール溝130のうちいずれか1つに形成され、ストッパー330,430は整列溝310が形成されていない第1レール120と第2レール溝230のうち残りの1つおよび第2レール220と第1レール溝130のうち残りの1つに設けられることができる。
【0047】
このように第1バッテリーセル100と第2バッテリーセル200は、整列部300により、整列位置において締結状態が堅固に維持されることができる。
【0048】
また、図5に示すように、第1バッテリーセル100の残りの第1レール120または残りの第1レール溝130、第2バッテリーセル200の残りの第2レール220または残りの第2レール溝230のうち少なくともいずれか1つに、第1バッテリーセル100または第2バッテリーセル200と同一の構造を有するバッテリーセルがさらに締結されることができる。
【0049】
したがって、本発明によるバッテリーセルおよびそれを用いたバッテリーモジュールは、バッテリーセルの個数に制限されることなく、バッテリーセルを拡張することができ、安価な製造費用でスリムなバッテリーモジュールを製造することができる。
【0050】
上記で説明し、図面に示された本発明の実施形態は本発明の技術的思想を限定するものとして解釈してはならない。本発明の保護範囲は請求範囲に記載された事項によってのみ制限され、本発明の技術分野で通常の知識を有した者であれば、本発明の技術的思想を様々な形態に改良変更することができる。したがって、このような改良および変更は通常の知識を有する者に明らかな限り、本発明の保護範囲に属するであろう。
図1
図2
図3
図4
図5