【課題を解決するための手段】
【0036】
上記の目的を果たすために、本発明の一側面として、照射部、撮像部及び表色設定部を備え、前記照射部は、異なる波長強度分布を有する赤外線を被写体に照射し、前記撮像部は、前記被写体により反射された異なる波長強度分布を有するそれぞれの赤外線による前記被写体の画像を撮像してそれぞれの画像を表わす画像情報を形成し、前記表色設定部は、前記形成された画像情報が表わす画像それぞれを異なる単色により表色するための表色情報を前記画像情報に設定することを特徴とする画像撮影装置を開示する。
【0037】
なお、一般に、さまざまな色空間が定義可能であり、それにより様々な表色が可能である
。その中でも、光の3原色「R」、「G」及び「B」を用いるRGB表色系が代表的な例である。RGB表色系では、波長700nmの光を原色「R」、波長546.1nmの光を原色「G」、波長435.8nmの光を原色「B」とし、RGB3原色を定義してもよい。但し、レーザープロジェクタのような特殊な表示装置以外の多くの表示装置では、そのような固定した一波長を表示することは困難であるので、特定の波長強度分布を有するものとして「R」、「G」及び「B」を適宜設定ないしは定義してもよい。つまり「R」、「G」及び「B」という表現は、それぞれ、特定の一波長の原色又は単色を表す場合だけでなく、特定の波長強度分布を有し、見た目が「R」、「G」及び「B」の3原色にそれぞれ近似した原色又は単色を表す場合がある。
【0038】
また、一般に、人の視細胞である錐体細胞には、中心波長564nm程度で波長範囲400nm程度から680nm程度の赤色波長領域又は「R波長領域」に感度を有する細胞、中心波長534nm程度で波長範囲400nm程度から650nm程度の緑色波長領域又は「G波長領域」に感度を有する細胞及び中心波長420nm程度で波長範囲370nm程度から530nm程度の青色波長領域又は「B波長領域」に感度を有する細胞の3種類があるとされている。そして、人は、それら3種類の細胞によりそれぞれ「R」、「G」及び「B」に対応する色を視覚するとされる。なお、これら波長範囲には個人差があるため、厳密な定義は困難である。
【0039】
また、被写体からの可視光線を色ガラスフィルタ等により「R波長領域」、「G波長領域」及び「B波長領域」に分離し、それぞれの波長領域による画像を撮像する。そして、「R波長領域」による画像の明度を「R」で、「G波長領域」による画像の明度を「G」で、「B波長領域」による画像の明度を「B」により表色し、それら3つの表色された画像を光の3原色を重ねて表示するいわゆる加法混色により、カラー画像として表色して表示してもよい。
【0040】
また、「C」(Cyan)、「M」(Magenta)及び「Y」(Yellow)を3原色としてカラー表示するCMYカラー表示を行うこともできる。これは、特定の色濃度を有するインク等を白色の紙などに塗布し画像の明度を表現する場合によく用いられ、光を遮る形で色を混色するため、減法混色と呼ばれる。
【0041】
なお、RGBカラー表示ないしはCMYカラー表示にB(Black)を追加したRGBBカラー表示ないしはCMYBk(key)、あるいは、CMYK(Key)カラー表示なども用いることが好ましい。
【0042】
なお、本発明の各側面においては、表色とは、可視光線下における画像の明度又は特定の物理量の面内強度分布を、色の明度で表現することである。ただし、上述のように、原色あるいは単色により表色する場合や、カラー画像あるいはカラー表示のため加法混色や減法混色により複色で表色する場合がある。なお、原色あるいは単色は、特定の一波長から成る場合や、特定の波長強度分布を有する場合がある。
【0043】
なお、一方、赤外線とは、人の目の感度の国際標準である比視感度曲線によると、750nm程度以上の人の目に見えない波長の光ないしは電磁波とすることも出来る。ただし、人の目の波長感度は個人差があるため、厳密な線引きは困難で、場合により前記波長は変動し得る。
【0044】
また、赤外線は一般に人の目に見えない不可視光線とされる。ただし、赤外線の範疇に属する光であっても強度が非常に強い場合は人によっては見える場合がある。
【0045】
なお、「R」又は「R波長領域」を中心波長640nm程度の色ないしは光としても良く
、「G」又は「G波長領域」を中心波長530nm程度の色ないしは光としても良く、「B」又は「B波長領域」を中心波長435nm程度の色ないしは光などとしても良い。
【0046】
なお、「R」又は「R波長領域」を波長範囲625nmから740nm程度の色ないしは光としても良く、「G」又は「G波長領域」を波長範囲500nmから565nm程度の色ないしは光としても良く、「B」又は「B波長領域」を波長範囲450nmから485nm程度の色ないしは光などとしても良い。
【0047】
なお、「R」又は「R波長領域」を、波長範囲570nmから750nm程度の色ないしは光としても良く、「G」又は「G波長領域」を、波長範囲480nmから570nm程度の色ないしは光としても良く、「B」又は「B波長領域」を、波長範囲400nmから480nm程度の色ないしは光などとしてもよい。
【0048】
このように、「R」、「G」、「B」、「R波長領域」、「G波長領域」及び「B波長領域」の厳密な区別は困難であり、場合により変動し、重なりの度合いも変動し得る。なお、光と光線は同じものを意味する。
【0049】
また、本発明の別の側面として、上記のいずれかの側面において、更に前記照射部は、更に前記異なる波長強度分布を有する赤外線を、LED(発光ダイオード)又は赤外線LED及びLD(レーザダイオード)又は赤外線LDのいずれか一又は複数が放射する赤外線により生成する構成を開示する。
【0050】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に前記撮像部は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーないしCMOS(Complementary Metal Organic Semiconductor)イメージセンサーないしAPD(Avalanche Photodiode)イメージセンサーなどの固体撮像素子、ないしは、イメージディセクタないしアイコノスコープないしイメージオルシコンないしビジコンないしサチコンないしプランビコンないしニュービコンないしニューコスビコンないしカルニコンないしトリニコンないしHARP(High−gain Avalanche Rushing amorphous
Photoconductor)ないし磁気フォーカス型イメージインテンシファイアないしは電場フォーカス型イメージインテンシファイアないしマイクロチャンネルプレートなどの撮像管ないし撮像板、ないしは、MEMS(Micro Electro Mechanical System)ボロメーターなどのボロメーター系撮影素子、ないしは、焦電系撮影素子などによる構成を開示する。
【0051】
撮像素子は、SiないしはGeなどの単元素系ないしはSiGeないしはInAsないしはInSbないしはPbSないしはPbSeないしはInGaAsないしはHgCdTeなど化合物系を用いた固体撮像素子などにより構成されることが好ましい。
【0052】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に前記撮像部は、レンズ、絞り、フィルタなどによる構成を開示する。
【0053】
なお、表色設定とは、画像を表示する際、画像の明度をどのような色により表色するかを予め設定しておくことである。表色設定は、例えば、画像情報又は画像信号の伝送のタイミングで設定することや、基準トリガーに逐次的に画像情報又は画像信号を対応させることにより設定することが出来る。また、表色情報又は表色設定信号を別途生成することで設定することや、画像情報又は画像信号に表色情報又は表色設定信号を重畳させることにより設定することや、メモリにおける番地で設定することや、信号処理おけるラベル付けやフラッグ付けにより設定すること等により行うことも出来る。
【0054】
また、本発明のさらに別の側面として、照射部、撮像部、表色設定部及び制御処理部を備え、前記撮像部は、撮像動作開始信号を前記制御処理部に送り、前記制御処理部は、前記撮像動作開始信号を基に、照射動作開始指示信号を前記照射部に送り、更に表色設定動作開始指示信号を前記表色設定部に送り、前記照射部は、前記照射動作開始指示信号を基に、異なる波長強度分布を有する赤外線を被写体に照射し、前記撮像部は、前記被写体により反射された異なる波長強度分布を有するそれぞれの赤外線による前記被写体の画像を撮像してそれぞれの画像を表わす画像情報を形成して前記表色設定部に送り、前記表色設定部は、前記表色設定動作開始指示信号を基に、前記形成された画像情報が表わす画像のそれぞれを異なる単色により表色するための表色情報を前記画像情報に設定することを特徴とする画像撮影装置を開示する。
【0055】
なお、本発明の各側面において、情報とは、事物や物事の内容又は様子、及び、その知らせである。情報は、信号により伝えられることが好ましい。そのため、情報と信号は同じものを意味する場合がある。
【0056】
また、本発明のさらに別の側面として、照射部、撮像部、表色設定部及び制御処理部を備え、前記制御処理部は、照射動作開始指示信号を前記照射部に送り、更に撮像動作開始指示信号を前記撮像部に送り、更に表色設定動作開始指示信号を前記表色設定部に送り、前記照射部は、前記照射動作開始指示信号を基に、異なる波長強度分布を有する赤外線を被写体に照射し、前記撮像部は、前記撮像動作開始指示信号を基に、前記被写体により反射された異なる波長強度分布を有するそれぞれの赤外線による前記被写体の画像を撮像してそれぞれの画像を表わす画像情報を形成して前記表色設定部に送り、前記表色設定部は、前記表色設定動作開始指示信号を基に、前記形成された画像情報が表わす画像のそれぞれを異なる単色により表色するための表色情報を前記画像情報に設定することを特徴とする画像撮影装置を開示する。
【0057】
また、本発明のさらに別の側面として、更に照射部、撮像部、表色設定部及び制御処理部を備え、前記照射部は、照射動作開始信号を制御処理部に送り、更に異なる波長強度分布を有する赤外線を被写体に照射し、前記制御処理部は、前記照射動作開始信号を基に、撮像動作開始指示信号を前記撮像部に送り、更に表色設定動作開始指示信号を前記表色設定部に送り、前記撮像部は、前記被写体により反射された異なる波長強度分布を有するそれぞれの赤外線による前記被写体の画像を撮像してそれぞれの画像を表わす画像情報を形成して前記表色設定部に送り、前記表色設定部は、前記表色設定動作開始指示信号を基に、前記形成された画像情報が表わす画像それぞれを異なる単色により表色するための表色情報を前記画像情報に設定することを特徴とする画像撮影装置を開示する。
【0058】
また、本発明のさらに別の側面として、更に照射部、撮像部、表色設定部及び制御処理部を備え、前記表色設定部は、表色設定動作開始信号を前記制御処理部に送り、前記制御処理部は、前記表色設定動作開始信号を基に、照射動作開始指示信号を前記照射部に送り、更に撮像動作開始指示信号を前記撮像部に送り、前記照射部は、前記照射動作開始指示信号を基に、異なる波長強度分布を有する赤外線を被写体に照射し、前記撮像部は、前記撮像動作開始指示信号を基に、前記被写体により反射された異なる波長強度分布を有するそれぞれの赤外線による前記被写体の画像を撮像してそれぞれの画像を表わす画像情報を形成して前記表色設定部に送り、前記表色設定部は、前記形成された画像情報が表わす画像のそれぞれを異なる単色により表色するための表色情報を前記画像情報に設定することを特徴とする画像撮影装置を開示する。
【0059】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に表示部を備え、前記制御処理部は、更に表示動作開始指示信号を前記表示部に送り、前記表示部は、前
記表示動作開始指示信号を基に、前記表色情報が設定された画像情報の表わす画像のそれぞれを前記表色情報に従って表色して表示する構成を開示する。
【0060】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に画像保存部を備え、前記制御処理部は、更に画像保存動作開始指示信号を前記画像保存部に送り、前記画像保存部は、前記画像保存動作開始指示信号を基に、前記表色情報が設定された画像情報を保存する構成を開示する。
【0061】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に前記画像保存部は、前記画像保存部に保存された前記表色情報が設定された画像情報を、前記画像保存動作開始指示信号を基に前記表示部に送り、前記表示部は、前記表示動作開始指示信号を基に、前記表色情報が設定された画像情報及び前記画像保存部に保存された前記表色情報が設定された画像情報のいずれか一又は両方である表色情報が設定された画像情報の表わす画像を前記表色情報に従って表色して表示する構成を開示する。
【0062】
本発明の別の側面においては、上記いずれかの側面において、更に分離照射部は、照射動作開始指示信号を受けたことを、照射動作開始指示信号を送った側に伝えることが好ましい。
【0063】
本発明の別の側面においては、上記いずれかの側面において、更に撮像部は、撮像動作開始指示信号を受けたことを、撮像動作開始指示信号を送った側に伝えることが好ましい。
【0064】
本発明の別の側面においては、上記いずれかの側面において、更に表色指定部は、表色設定動作開始指示信号を受けたことを、表色設定動作開始指示信号を送った側に伝えることが好ましい。
【0065】
本発明の別の側面においては、上記いずれかの側面において、更に制御処理部は、撮像動作開始信号を受けたことを撮像部に伝えることが好ましい。
【0066】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記照射動作開始指示信号、前記撮像動作開始信号及び前記表色設定動作開始指示信号のいずれか一又は複数を赤外線により送ることが好ましい。
【0067】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記照射動作開始指示信号、前記撮像動作開始指示信号及び前記表色設定動作開始指示信号のいずれか一又は複数を赤外線により送ることが好ましい。
【0068】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記照射動作開始信号、前記撮像動作開始指示信号及び前記表色設定動作開始指示信号のいずれか一又は複数を赤外線により送ることが好ましい。
【0069】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記照射動作開始指示信号、前記撮像動作開始指示信号及び前記表色設定動作開始信号のいずれか一又は複数を赤外線により送ることが好ましい。
【0070】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に前記表示動作開始指示信号及び画像保存動作開始指示信号のいずれか一又は複数を赤外線により送る構成を開示する。
【0071】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に各種動作開
始信号及び各種動作開始指示信号のいずれか一又は複数を無線により送ることが好ましい。
【0072】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記照射部は、前記照射動作開始信号を前記異なる波長強度分布を有する赤外線のいずれか一又は複数に重畳させることが好ましい。
【0073】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記撮像部は、更に波長検出部を備え、前記波長検出部は、前記異なる波長強度分布を有する赤外線のいずれか一又は複数の波長、及びまたは、前記被写体により反射された異なる波長強度分布を有するそれぞれの赤外線のいずれか一又は複数の波長を計測し、前記照射部の動作の状態を検知することが好ましい。
【0074】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、前記撮像部は、更に情報生成部を備え、前記撮像動作開始信号及び前記画像情報からコンポジット信号及びまたはコンポーネント信号を生成することが好ましい。
【0075】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、前記制御処理部は、更に情報分離部を備え、前記コンポジット信号及びまたはコンポーネント信号を前記撮像動作開始信号及び前記画像情報のいずれか一又は複数に分離することが好ましい。なお、コンポーネント信号は、画像を構成する輝度信号、同期信号、色信号をそれぞれ分解して扱えるようにした映像信号又は画像情報であり、コンポジット信号は、映像を構成する輝度信号、色信号、同期信号を合成し、信号線1本でも扱えるようにした複合同期信号又は画像情報である。
【0076】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に画像変換部を備え、前記画像変換部は、前記表色情報が設定された画像情報及び前記画像保存部に保存された前記表色情報が設定された画像情報のいずれか一又は複数に、加算、減算、乗算および除算のいずれかの四則演算、指数関数、対数関数および任意関数のいずれか一又は複数を用いた演算を適用して変換された画像情報又は画像を形成する構成を開示する。
【0077】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に前記撮像部は、撮像動作開始信号を生成し、更に情報生成部を備え、前記情報生成部は、前記撮像動作開始信号及び前記画像情報を分離可能に合成した合成情報を生成する構成を開示する。
【0078】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、前記制御処理部は、更に情報分離部を備え、前記情報分離部は、前記合成情報から前記撮像動作開始信号及び前記画像情報のいずれか一又は複数を分離する構成を開示する。
【0079】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に前記表色設定部は、前記形成された画像情報が表わす画像のうち、波長範囲又は中心波長が最も短波長側にある波長強度分布を有する赤外線により撮像された第1画像を「R」により表色するための表色情報を、前記第1画像を表す画像情報に設定し、前記第1画像以外の前記撮像された画像を前記「R」以外により表色するための表色情報を、前記第1画像を表す画像情報以外の前記形成された画像情報に設定する構成を開示する。
【0080】
また、本発明のさらに別の側面として、分離部、撮像部及び表色設定部を備え、前記分離部は、被写体からの光線を、異なる波長強度分布を有する赤外線に分離し、前記撮像部は、それぞれの前記赤外線により前記被写体の画像を撮像して画像情報を形成し、前記表色設定部は、前記撮像された画像のうち、波長範囲又は中心波長が最も短波長側にある波長
強度分布を有する赤外線により撮像された第1画像を「R」により表色するための表色情報を、前記第1画像を表す画像情報に設定し、前記第1画像以外の前記撮像された画像を前記「R」以外により表色するための表色情報を、前記第1画像を表す画像情報以外の前記形成された画像情報に設定することを特徴とする画像撮影装置を開示する。
【0081】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、前記表色設定部は、前記撮像された画像のうち、波長範囲又は中心波長が最も短波長側にある波長強度分布を有する第1赤外線により撮像された第1画像を「R」により表色するための表色情報を、前記第1画像を表す画像情報に設定し、波長範囲又は中心波長が前記第1赤外線の次に短波長側にある波長強度分布を有する赤外線により撮像された第2画像を「G」により表色するための表色情報を、前記第2画像を表す画像情報に設定し、前記第1画像及び前記第2画像以外の前記撮像された第3画像を「B」により表色するための表色情報を、前記第3画像を表す画像情報に設定することを特徴とする画像撮影装置を開示する。
【0082】
また、本発明のさらに別の側面として、分離部、撮像部及び表色設定部を備え、前記分離部は、被写体からの光線を、異なる波長強度分布を有する光線に分離し、前記撮像部は、それぞれの前記異なる波長強度分布を有する光線により前記被写体の画像を撮像して画像情報を形成し、前記表色設定部は、前記撮像された画像のうち、「R波長領域」を有する可視光線及び前記「R波長領域」に最も近い波長強度分布を有する赤外線により撮像された第1画像を「R」により表色するための表色情報を、前記第1画像を表す画像情報に設定し、前記第1画像以外の前記撮像された画像を前記「R」以外により表色するための表色情報を、前記第1画像を表す画像情報以外の前記形成された画像情報に設定することを特徴とする画像撮影装置を開示する。
【0083】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、前記表色設定部は、前記撮像された画像のうち、「R波長領域」を有する可視光線及び前記「R波長領域」に最も近い波長強度分布を有する第1赤外線により撮像された第1画像を「R」により表色するための表色情報を、第1画像を表す画像情報に設定し、「G波長領域」を有する可視光線及び前記第1赤外線に最も近接した波長強度分布を有する赤外線により撮像された第2画像を「G」により表色するための表色情報を、前記第2画像を表す画像情報に設定し、前記第1画像及び前記第2画像以外の前記撮像された第3画像を「B」により表色するための表色情報を、前記第3画像を表す画像情報に設定することを特徴とする画像撮影装置を開示する。
【0084】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記第1画像を「R」により表色し、第2画像を「B」により表色し、第3画像を「G」により表色することが好ましい。
【0085】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記第1画像を「G」により表色し、第2画像を「B」により表色し、第3画像を「R」により表色してもよい。
【0086】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記第1画像を「G」により表色し、第2画像を「R」により表色し、第3画像を「B」により表色してもよい。
【0087】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記第1画像を「B」により表色し、第2画像を「R」により表色し、第3画像を「G」により表色してもよい。
【0088】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記第1画像を「B」により表色し、第2画像を「G」により表色し、第3画像を「R」により表色してもよい。
【0089】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に、前記所定のカラーを「R」、「G」及び「B」の単色あるいは原色のいずれか一又は複数、あるいは、適当な異なる単色または原色、更にそれらの組み合わせとすることが好ましい。
【0090】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記分離部を、異なる透過波長強度分布または異なる反射波長強度分布を有する一又は複数のバンドパスフィルタ、一又は複数のダイクロイックプレートフィルタ、一又は複数のダイクロイックプリズムフィルタのいずれか一又は複数などを用いて構成することが好ましい。
【0091】
なお、ダイクロイックプリズムにより構成される3板用フィルタとしては、三つのプリズムを備え、第1と2ダイクロイックプリズムからそれぞれ2回の内面反射で出射させる複合プリズム(いわゆるフィリップスタイプのダイクロイックプリズム)、三つのプリズムを備え、第1ダイクロイックプリズムから2回の内面反射で出射させ第2ダイクロイックプリズムから1回の内面反射で出射させる複合プリズム(いわゆるソニータイプのダイクロイックプリズム)、三つの直角三角柱と一つの二等辺三角柱とを備え、正三角柱状複合プリズム(いわゆるカスケードタイプのダイクロイックプリズム)、四つの直角二等辺三角柱を備え、X状の接合面を有する正四角柱状複合プリズム(いわゆるクロスダイクロイックプリズム、あるいは、Xキューブ)、二つの三角錐と二つの四角錐とを備え、Z状の辺と接合面とを有し3次元の光路を有する立方体状複合プリズム(いわゆるZキューブ)などがある。
【0092】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記分離部をガラスフィルタ、プラスチックフィルタ、液晶フィルタなどを用いて構成することが好ましい。
【0093】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に前記撮像部は、複数の画素を備え、前記分離部は、前記複数の画素のそれぞれに被着して成る構成を開示する。
【0094】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記バンドパスプレートフィルタがレンズ形状であることが好ましい。
【0095】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記ダイクロイックプリズムフィルタの入射口をレンズ形状にすることが好ましい。
【0096】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記撮像部が複数の撮像部を備え、前記複数の撮像部の動作の開始を同期させることが好ましい。
【0097】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記複数の撮像部の動作の開始をGenlock又はそれに準ずる手段により同期させることが好ましい。
【0098】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に紫外線、可視光線及び赤外線のいずれか一又は複数をカットして撮影することが好ましい。
【0099】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に表示部を備え
、前記表示部は、前記表色情報が設定された画像情報の表わす画像のそれぞれを前記表色情報に従って表色して表示する構成を開示する。
【0100】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記表示部は、前記表色情報が設定された画像情報の表わす画像のそれぞれを前記表色情報に従って表色して時間をずらして表示することが好ましい。
【0101】
本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、画像撮影装置は、更に前記表示部が、前記異なる画像を連続表示しカラー画像を表示する構成を開示する。
【0102】
本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、画像撮影装置は、更に前記表示部が、前記異なる画像を加法混色しカラー画像を表示する構成を開示する。
【0103】
本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、画像撮影装置は、更に前記表示部が、前記異なる画像を減法混色しカラー画像を表示する構成を開示する。
【0104】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、画像撮影装置は、更に前記表示部がブラウン管モニターや液晶モニターなどの発光型表示装置、透過型表示装置又は反射型表示装置、あるいは、印刷物などで構成されることが好ましい。
【0105】
なお、一般に、表示部であるブラウン管モニターや液晶モニターは、表色情報が設定された画像情報により、被写体の画像を、「R」、「G」及び「B」を用い加法混色によりカラー画像を表示することが好ましい。
【0106】
また、印刷による表示は、表色情報が設定された画像情報により、被写体の画像を、「C」、「M」及び「Y」を用い減法混色によりカラー画像を表示することが好ましい。
【0107】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に画像保存部を備え、前記画像保存部は、前記表色情報が設定された画像情報を保存する構成を開示する。
【0108】
なお、前記画像保存部は、ビデオデコーダ、ビデオエンコーダ、FPGA、PLD、CPLD、DSP、SDRAM、フィールドメモリ、フレームメモリや、SAMPLE&HOLD回路、ラッチ回路などを用いて構成することが好ましい。
【0109】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に前記照射部は、前記赤外線のそれぞれを、位相差を付けて強度変調して前記被写体に照射する構成を開示する。
【0110】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に前記照射部は、前記赤外線のそれぞれを異なる周波数で強度変調して前記被写体に照射する構成を開示する。
【0111】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に前記照射部は、前記赤外線のそれぞれを実質的に異なる時間範囲に前記被写体に照射する構成を開示する。
【0112】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に異なる波長強度分布を有する赤外線を、LED及びLDのいずれか一又は複数を点滅させることにより強度変調することが好ましい。
【0113】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に異なる波長強度分布を有する赤外線を、LED及びLDのいずれか一又は複数をパルス的に発光させることにより強度変調することが好ましい。
【0114】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に異なる波長強度分布を有する赤外線を、矩形波、サイン波、コサイン波、三角波、鋸波などのような波形、それらの合成波、デューティー比やバイアスを持ったそれらの波形、合成波などの波形状に強度変調されることが好ましい。
【0115】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に異なる波長強度分布を有する赤外線を、開閉スリットやチョッパーで強度変調して被写体に照射することが好ましい。
【0116】
本発明のさらに別の側面としては、更に異なる波長強度分布を有する赤外線のそれぞれの単一のパルス赤外線照射に時間差を付けることにより位相差を付けて強度変調された異なる波長強度分布を有する赤外線を被写体に照射することが好ましい。
【0117】
本発明のさらに別の側面としては、更に異なる波長強度分布を有する赤外線のそれぞれの複数のパルス赤外線照射に時間差を付けることにより位相差を付けて強度変調された異なる波長強度分布を有する赤外線を被写体に照射することが好ましい。
【0118】
本発明のさらに別の側面としては、更に異なる波長強度分布を有しかつ位相差を付けて強度変調された異なる波長強度分布を有する赤外線の異なる位相の差が、0.1秒以下であることが好ましい。
【0119】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に異なる波長強度分布を有する赤外線を、赤外線LED及び又は赤外線ランプと赤外線フィルタにより形成することが好ましい。
【0120】
なお、赤外線フィルタとしては、各種透過波長帯を有する赤外線バンドパスフィルタ、赤外線長波長透過フィルタと赤外線短波長透過フィルタの組み合わせなどがある。
【0121】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に異なる波長強度分布を有する赤外線を、赤外線LED及び又は赤外線LDを波長変調や偏光変調することにより形成することが好ましい。なお、波長変調や偏光変調は、電磁的に行うことが好ましい。
【0122】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に赤外線LED及び又は赤外線LDが750nm程度から1200nm程度の波長範囲の中の波長範囲で発光することが好ましい。
【0123】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に赤外線LED及び又は赤外線LDが750nm程度から1200nm程度の波長範囲の中の中心波長で発光することが好ましい。
【0124】
なお、本発明のさらに別の側面としては、異なる波長強度分布を有する赤外線を、複数の赤外線光源により発せられることが好ましい。
【0125】
なお、本発明のさらに別の側面としては、異なる波長強度分布を有する赤外線は、一つ以
上の赤外線光源を複数に分割して発せられることが好ましい。
【0126】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、前記照射部の動作と前記撮像部の動作とが同期して開始することが好ましい。
【0127】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、前記照射部の動作と前記撮像部の動作と前記表色設定部の動作とが同期して開始することが好ましい。
【0128】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、前記照射部の動作及び前記撮像部の動作が所定の時間間隔で開始することが好ましい。
【0129】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、前記照射部の動作、前記撮像部の動作及び前記表色設定部の動作が所定の時間間隔で開始することが好ましい。
【0130】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に前記撮像部は、前記被写体に反射された異なる周波数で強度変調された異なる波長強度分布を有する赤外線のそれぞれを検波して分離して撮像する構成を開示する。
【0131】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、前記照射部の動作及び前記撮像部の動作が10Hz以上の周波数で定期的に開始することが好ましい。
【0132】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、前記照射部の動作、前記撮像部の動作及び前記表色設定部の動作が10Hz以上の周波数で定期的に開始することが好ましい。これは、10Hz以上の周波数で異なる画像を連続表示すれば人の目にはほぼカラー静止画像ないしはカラー動画に見えるからである。
【0133】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に前記表示部は、前記表色情報が設定された画像情報及び前記画像保存部に保存された前記表色情報が設定された画像情報のいずれか一方又は両方である表色情報が設定された画像情報の表わす画像を前記表色情報に従って表色して表示する構成を開示する。
【0134】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に前記表示部は、前記表色情報が設定された画像情報が表わす画像それぞれを前記表色情報に従って表色して、同時に表示する構成を開示する。
【0135】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、前記照射部の動作、前記撮像部の動作、前記表色設定部の動作及び前記保存部の動作が同期して開始することが好ましい。
【0136】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、前記照射部の動作、前記撮像部の動作、前記表色設定部の動作及び前記保存部の動作が所定の時間間隔で開始することが好ましい。
【0137】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、前記照射部、前記撮像部、前記制御処理部、前記表色設定部、前記画像保存部、前記画像変換部及び前記画像表示部のいずれか一又は複数が1体化されていることが好ましい。
【0138】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、前記制御処理部、前記照射部、前記撮像部、前記表色設定部、前記画像保存部、前記画像変換部及び前記
画像表示部のいずれか一又は複数がオンチップ化されていることが好ましい。
【0139】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、前記照射部、前記撮像部、前記制御処理部、前記表色設定部、前記画像保存部、前記画像変換部及び前記画像表示部のいずれか一又は複数は、更に濃度調整部を備え、前記濃度調整部は、前記表色情報が設定された画像情報、前記画像保存部に保存された前記表色情報が設定された画像情報及び前記変換された画像情報のいずれか一又は複数の表色の明度若しくは濃度、コントラスト及びガンマー補正のパラメータのいずれか一又は複数を調整することが好ましい。
【0140】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、前記表色設定部又は前記制御処理部は、RGBビデオ信号、NTSCビデオ信号、PALビデオ信号、SECAMビデオ信号、その他のコンポジット映像信号、YC分離信号、Sビデオ信号、SDI信号、その他のコンポーネント映像信号、MPEG系デジタル映像信号、イーサーネット映像信号及びその他のデジタル映像信号などのいずれか一又は複数を出力する信号出力部を備えることが好ましい。
【0141】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、前記照射部、前記撮像部、前記表色設定部及び前記制御処理部のいずれか一又は複数は、RGBビデオ信号、NTSCビデオ信号、PALビデオ信号、SECAMビデオ信号、その他のコンポジット映像信号、YC分離信号、Sビデオ信号、SDI信号、その他のコンポーネント映像信号、MPEG系デジタル映像信号、イーサーネット映像信号及びその他のデジタル映像信号などのいずれか一又は複数を出力することが好ましい。
【0142】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、異なる波長強度分布を有する赤外線を被写体に照射し、前記被写体により反射された異なる波長強度分布を有するそれぞれの赤外線による前記被写体の画像を撮像してそれぞれの画像を表わす画像情報を形成し、前記形成された画像情報の表わす画像のそれぞれを異なる単色により表色することを特徴とする画像撮影方法を開示する。
【0143】
また、本発明のさらに別の側面として、更に、前記撮像された画像のうち、波長範囲又は中心波長が最も短波長側にある波長強度分布を有する赤外線により撮影された第1画像を「R」により表色し、前記第1画像以外の前記撮像された画像を前記「R」以外により表色することを開示する。
【0144】
また、本発明のさらに別の側面として、更に、前記撮像された画像のうち、波長範囲又は中心波長が最も短波長側にある波長強度分布を有する第1赤外線により撮影された第1画像を「R」により表色し、波長範囲又は中心波長が前記第1赤外線の次に短波長側にある波長強度分布を有する第2赤外線により撮影された第2画像を「G」により表色し、前記第1画像及び前記第2画像以外の前記撮像された画像を前記「B」以外により表色することを開示する。
【0145】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記第2画像を「B」により表色し、前記第1画像及び前記第2画像以外の画像を「G」により表色することが好ましい。
【0146】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に、前記異なる単色を「R」、「G」及び「B」のいずれか一又は複数、あるいは、適当な異なる単色または原色、更にそれらの組み合わせとすることが好ましい。
【0147】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記第1画像を「R」により表色し、前記第1画像以外の前記撮像された画像を「G」及び「B」のいずれか一又は複数、あるいは、適当な異なる単色または原色、更にそれらの組み合わせにより表色することが好ましい。
【0148】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に、前記異なる単色または原色を「C」、「M」及び「Y」のいずれか一又は複数、あるいは、適当な異なる単色または原色、更にそれらの組み合わせとすることが好ましい。
【0149】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記表色された画像を、加法混色した適当な2単色、2原色又は「R」、「G」及び「B」のいずれか二つのよるカラー画像を形成することが好ましい。
【0150】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記表色された画像を、減法混色した適当な2単色、2原色又は「C」、「M」及び「Y」のいずれか二つのよるカラー画像を形成することが好ましい。
【0151】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記表色された画像を加法混色した適当な3単色、3原色又は「R」、「G」及び「B」によるカラー画像を形成することが好ましい。
【0152】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記表色された画像を減法混色した適当な3単色、3原色又は「C」、「M」及び「Y」によるカラー画像を形成することが好ましい。
【0153】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記RGBカラー画像をRGBBカラー、インデックスカラー、CMYカラー、CMYKカラー又はその他の別種のカラー表示による変換カラー画像に変換することが好ましい。
【0154】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記画像に、加算、減算、乗算及び除算のいずれかの四則演算、指数関数、対数関数及び任意関数のいずれか一又は複数を用いた演算を適用して変換された画像を形成することが好ましい。
【0155】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記撮影された画像、前記撮像された画像、2単色又は2原色カラー画像、3単色又は3原色カラー画像、RGBカラー画像、CMYカラー画像、変換された画像及び変換カラー画像のいずれか一又は複数を保存することが好ましい。
【0156】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記撮影された画像、前記撮像された画像、2単色又は2原色カラー画像、3単色又は3原色カラー画像、RGBカラー画像、CMYカラー画像、変換された画像及び変換カラー画像のいずれか一又は複数を表示することが好ましい。
【0157】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記表色された画像、2単色又は2原色カラー画像、3単色又は3原色カラー画像、RGBカラー画像、変換された画像及び変換カラー画像のいずれか一又は複数のカラーのカラーバランス、色相、明度又は濃度、コントラスト及びガンマー補正のパラメータのいずれか一又は複数をそれぞれ調整することが好ましい。
【0158】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に二つ、三つ
又は四つ以上の異なる波長強度分布を有する赤外線を被写体に照射することが好ましい。
【0159】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に前記異なる波長強度分布を有する赤外線のそれぞれを、位相差を付けて強度変調して前記被写体に照射することを開示する。
【0160】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に前記異なる波長強度分布を有する赤外線のそれぞれを異なる周波数で強度変調して前記被写体に照射することを開示する。
【0161】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に前記異なる波長強度分布を有する赤外線を異なる時間範囲に前記被写体に照射することを開示する。すなわち、それぞれの赤外線は実質的に同時に照射されないのが好ましい。
【0162】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記照射の動作と、前記撮像の動作とを同期して開始することが好ましい。
【0163】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記照射の動作と、前記撮像の動作と、前記表色の実行とを同期して開始することが好ましい。
【0164】
また、本発明のさらに別の側面として、被写体からの赤外線を、異なる波長強度分布を有する赤外線に分離し、前記異なる波長強度分布を有するそれぞれの赤外線により前記被写体の画像を撮像し、前記撮像された画像のうち、波長範囲又は中心波長が最も短波長側にある波長強度分布を有する赤外線により撮影された第1画像を「R」により表色し、前記第1画像以外の前記撮像された画像を前記「R」以外により表色することを特徴とする画像撮影方法を開示する。
【0165】
また、本発明のさらに別の側面として、前記撮像された画像のうち、波長範囲又は中心波長が最も短波長側にある波長強度分布を有する第1赤外線により撮影された第1画像を「R」により表色し、波長範囲又は中心波長が前記第1赤外線の次に短波長側にある波長強度分布を有する第2赤外線により撮影された第2画像を「G」により表色し、前記第1画像及び前記第2画像以外の画像を「B」により表色する画像撮影方法を開示する。
【0166】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に前記第2画像を「B」により表色し、前記第1画像及び前記第2画像以外の画像を「G」により表色することが好ましい。
【0167】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に一つの波長強度分布を有する赤外線、二つ又は三つ以上の異なる波長強度分布を有する赤外線を被写体に照射することが好ましい。
【0168】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記照射の動作と、前記撮像の動作とを同期して開始することが好ましい。
【0169】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記照射の動作と、前記撮像の動作と、前記表色の実行とを同期して開始することが好ましい。
【0170】
また、本発明のさらに別の側面として、被写体からの光線を、異なる波長強度分布を有する光線に分離し、前記異なる波長強度分布を有するそれぞれの光線により前記被写体の画像を撮像し、前記撮像された画像のうち、「R波長領域」を有する可視光線及び前記「R
波長領域」に最も近い波長強度分布を有する赤外線により撮像された第1画像を「R」により表色し、前記第1画像以外の前記撮像された画像を前記「R」以外により表色することを特徴とする画像撮影方法を開示する。
【0171】
また、本発明のさらに別の側面として、前記撮像された画像のうち、「R波長領域」を有する可視光線及び前記「R波長領域」に最も近い波長強度分布を有する第1赤外線により撮像された第1画像を「R」により表色し、「G波長領域」を有する可視光線及び前記第1赤外線に近い波長強度分布を有する第2赤外線により撮像された第2画像を「G」により表色し、前記第1画像及び前記第2画像以外の画像を「B」により表色することを特徴とする画像撮影方法を開示する。
【0172】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記第2画像を「B」により表色し、前記第1画像及び前記第2画像以外の画像を「G」により表色することが好ましい。
【0173】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に一つ、二つ又は三つ以上の異なる波長強度分布を有する光線を被写体に照射することが好ましい。
【0174】
また本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記異なる波長強度分布を有する光線を、位相差を付けて強度変調して前記被写体に照射することを開示する。
【0175】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に前記異なる波長強度分布を有する光線のそれぞれを異なる周波数で強度変調して前記被写体に照射することを開示する。
【0176】
また、本発明のさらに別の側面として、上記いずれかの側面において、更に前記異なる波長強度分布を有する光線を異なる時間範囲に前記被写体に照射することを開示する。すなわち、それぞれの赤外線は実質的に同時に照射されないのが好ましい。
【0177】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記照射の動作と、前記撮像の動作とを同期して開始することが好ましい。
【0178】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に前記照射の動作と、前記撮像の動作と、前記表色の実行とを同期して開始することが好ましい。
【0179】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、前記撮像された画像を表色して表示することが好ましい。
【0180】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、前記撮像された画像を保存することが好ましい。
【0181】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、前記撮像された画像及び前記保存された画像のいずれか一方又は両方を表色して表示することが好ましい。
【0182】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、前記撮像された画像及び前記保存された画像のいずれか一方又は両方を表色して同時に表示することが好ましい。
【0183】
また、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、前記撮像された画像及び前記保存された画像のいずれか一方又は両方を表色して異なった時間範囲に表示することが好ましい。
【0184】
なお、本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に被写体からの光線が、被写体により反射された光線、被写体を透過した光線又は被写体から放射された光線のいずれか一方又は複数であることが好ましい。
【0185】
なお、一般に、光線又は光は、紫外線、可視光線及び赤外線のいずれか一又は複数から成る。
【0186】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に紫外線、可視光線及び赤外線のいずれか一又は複数を用いることが好ましい。
【0187】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に太陽光線を用いることが好ましい。
【0188】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に月からの光線を用いることが好ましい。
【0189】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に星や星雲など宇宙からの光線を用いることが好ましい。
【0190】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に白熱灯光線を用いることが好ましい。
【0191】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に蛍光灯光線を用いることが好ましい。
【0192】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に紫外線ないしは可視光線ないしは赤外線をバイアス光として用いることが好ましい。
【0193】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に日中に前記撮像部であるカラーCCDカメラを用い、夜間に前記撮像部であるモノクロCCDカメラを用いるよう切り替えることが好ましい。なお、切り替えは光検出素子、照度計、太陽電池などにより明るさを計測することに基づいて行われることが好ましい。
【0194】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に日中と夜間ともに前記撮像部であるモノクロCCDカメラを用いることが好ましい。
【0195】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に日中と夜間ともに前記撮像部であるカラーCCDカメラを用いることが好ましい。
【0196】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、夜間には赤外線照明を用いて前記撮像部であるカラーCCDカメラを用いることが好ましい。
【0197】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に日中に前記撮像部であるカラーCMOSカメラを用い、夜間に前記撮像部であるモノクロCMOSカメラを用いるよう切り替えることが好ましい。なお、切り替えは光検出素子、照度計や太陽電池などにより明るさを計測することに基づいて行われることが好ましい。
【0198】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に日中と夜間ともに前記撮像部であるモノクロCMOSカメラを用いることが好ましい。
【0199】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に日中と夜間ともに前記撮像部であるカラーCMOSカメラを用いることが好ましい。
【0200】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に日中に赤外線カットフィルタを用い、夜間に赤外線カットフィルタを用いないよう切り替えることが好ましい。なお、切り替えは光検出素子、照度計や太陽電池などにより明るさを計測することに基づいて行われることが好ましい。
【0201】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更にカラー前記撮像部であるCCDないしは前記撮像部であるカラーCMOSカメラの場合は、NTSCビデオ信号のようにRGB成分を一つにまとめて1画像とすることが好ましい。
【0202】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に暗視カメラなどの監視ないしはセキュリティー用に用いることが好ましい。
【0203】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に暗視ゴーグルないしは暗視眼鏡として用いることが好ましい。
【0204】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に、カラー画像表示を白黒画像表示で行ってもよい。
【0205】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に複数の照射部を複数個所に固定設置し、持ち運び可能に一体化した撮像部と表色設定部により画像撮影を行ってもよい。この場合、照射部は独立したもののようにも見えるが、本発明による画像撮影のためには、別途、撮像部、表色設定部、制御処理部などが必要である。
【0206】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に照射部、撮像部、表色設定部、制御処理部などを天井などの屋内や、自動車、電車、船舶や飛行機などの車内、船内や機内などに設置してもよい。
【0207】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に照射部、撮像部、表色設定部、制御処理部などを街灯や看板や信号機などに用いるような柱に設置してもよい。
【0208】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に照射部、撮像部、表色設定部、制御処理部などを家屋やビルなどの建造物に設置してもよい。
【0209】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、更に照射部、撮像部、表色設定部、制御処理部などを蛍光灯に内蔵させてもよい。
【0210】
本発明のさらに別の側面としては、所定の波長強度分布を有する赤外線を反射する被着性部材を備える被写体に赤外線を照射し、前記被写体により反射された赤外線を撮像することにより前記被写体のカラー画像を得ることが好ましい。
【0211】
本発明のさらに別の側面としては、上記いずれかの側面において、所定の波長強度分布を有する赤外線を反射する被着性部材を備える被写体に赤外線を照射し、前記被写体により
反射された赤外線を撮像することにより可視光域の白色光下における被写体のカラーと同一又は近似した前記被写体のカラー画像を得ることが好ましい。
【0212】
本発明のさらに別の側面として、照射部、分離部、撮像部及び表色設定部を備え、前記照射部は、赤外線を被写体に照射し、前記分離部は、前記被写体により反射された赤外線を、異なる波長強度分布を有する赤外線に分離し、前記撮像部は、それぞれの前記赤外線により前記被写体の画像を撮像して画像情報を形成し、前記表色設定部は、前記形成された画像情報が表わす画像それぞれを異なる単色により表色するための表色情報を前記画像情報に設定することを特徴とする画像撮影装置を提供する。
【0213】
本発明のさらに別の側面として、分離部、撮像部及び表色設定部を備え、前記分離部は、被写体からの光線を、異なる波長強度分布を有する光線に分離し、前記撮像部は、それぞれの前記異なる波長強度分布を有する光線により前記被写体の画像を撮像して画像情報を形成し、前記表色設定部は、前記形成された画像情報が表わす画像のそれぞれを異なる単色により表色するための表色情報を前記画像情報に設定することを特徴とする画像撮影装置を提供する。
【0214】
本発明のさらに別の側面として、被写体からの赤外線を異なる波長強度分布を有する赤外線に分離し、異なる波長強度分布を有するそれぞれの赤外線による前記被写体の画像を撮像してそれぞれの画像を表わす画像情報を形成し、前記形成された画像情報の表わす画像のそれぞれを異なる単色により表色することを特徴とする画像撮影方法を提供する。
【0215】
本発明のさらに別の側面として、赤外線を被写体に照射し、前記被写体により反射された赤外線を、異なる波長強度分布を有する赤外線に分離し、前記異なる波長強度分布を有するそれぞれの赤外線により前記被写体の画像を撮像してそれぞれの画像を表わす画像情報を形成し、前記形成された画像情報の表わす画像のそれぞれを異なる単色により表色することを特徴とする画像撮影方法を提供する。
【0216】
本発明のさらに別の側面として、被写体からの光線を、異なる波長強度分布を有する光線に分離し、前記異なる波長強度分布を有するそれぞれの赤外線により前記被写体の画像を撮像してそれぞれの画像を表わす画像情報を形成し、前記形成された画像情報の表わす画像のそれぞれを異なる単色により表色することを特徴とする画像撮影方法を提供する。
【0217】
本発明のさらに別の側面として、被写体からの光線を、異なる波長強度分布を有する光線に分離し、前記異なる波長強度分布を有するそれぞれの光線により前記被写体の画像を撮像し、前記撮像された画像のうち、「R波長領域」を有する可視光線及び前記「R波長領域」に最も近い波長強度分布を有する赤外線により撮像された第1画像を「R」により表色し、「B波長領域」を有する可視光線及び前記「R波長領域」に最も近い波長強度分布を有する赤外線の次に近い波長強度分布を有する赤外線により撮像された第2画像を「B」により表色し、前記第1画像および前記第2画像以外の前記撮像された画像を「G」により表色することを特徴とする画像撮影方法を提供する。
【0218】
本発明のさらに別の側面として、可視光域の白色光下における被写体のカラーと同一又は近似したカラー画像を、前記被写体からの赤外線により撮像された画像より得ることを特徴とする画像撮影方法を提供する。
【0219】
本発明のさらに別の側面として、可視光域の白色光下における被写体のカラーと同一又は近似したカラー画像を、前記被写体に赤外線を照射して前記被写体により反射された赤外線により撮像された画像より得ることを特徴とする画像撮影方法を提供する。
【0220】
本発明のさらに別の側面として、可視光域の白色光下における人の肌のカラーと同一又は近似したカラー画像を、前記人の肌に赤外線を照射して前記人の肌により反射された赤外線により撮像された画像より得ることを特徴とする画像撮影方法を提供する。
【0221】
本発明のさらに別の側面として、更に前記撮像部がシリコンイメージセンサーを備え、可視光域の白色光下における被写体のカラーと同一又は近似したカラー画像を、前記被写体からの赤外線により撮像された画像より得ることを特徴とする画像撮影装置を提供する。
【0222】
本発明のさらに別の側面として、更に前記撮像部がシリコンイメージセンサーを備え、可視光域の白色光下における被写体のカラーと同一又は近似したカラー画像を、前記被写体に赤外線を照射し、前記被写体により反射された赤外線により撮像された画像より得ることを特徴とする画像撮影装置を提供する。
【0223】
本発明のさらに別の側面として、分離部、撮像部及び表色設定部を備え、前記分離部は、被写体からの光線を、異なる波長強度分布を有する光線に分離し、前記撮像部は、更にシリコンイメージセンサーを備え、それぞれの前記異なる波長強度分布を有する光線により前記被写体の画像を撮像して画像情報を形成し、前記表色設定部は、前記撮像された画像のうち、最も可視光域に近い波長分布を有する赤外線により撮像された第1画像を「R」により表色し、前記第1画像の撮像に用いた赤外線の波長分布の次に可視光域に近い波長分布を有する赤外線により撮像された第2画像を「B」により表色し、前記第2画像の撮像に用いた赤外線の波長分布の次に可視光域に近い波長分布を有する赤外線により撮像された第3画像を「G」により表色し、前記第1画像、前記第2画像および前記第3画像を合成して、可視光域の白色光下における前記被写体のカラーと同一又は近似したカラー画像を得ることを特徴とする画像撮影装置を提供する。
【0224】
本発明のさらに別の側面として、所定の波長強度分布を有する赤外線を反射する被着性部材を備える被写体に赤外線を照射し、前記被写体により反射された赤外線により撮像された画像より前記被写体のカラー画像を得ることを特徴とする画像撮影方法を提供する。
【0225】
本発明のさらに別の側面として、所定の波長強度分布を有する赤外線を反射する被着性部材を備える被写体に赤外線を照射し、前記被写体により反射された赤外線により撮像された画像より可視光域の白色光下における被写体のカラーと同一又は近似した前記被写体のカラー画像を得ることを特徴とする画像撮影方法を提供する。