特許第6011420号(P6011420)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6011420縦型熱処理装置の運転方法、縦型熱処理装置及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6011420
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】縦型熱処理装置の運転方法、縦型熱処理装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/31 20060101AFI20161006BHJP
   C23C 16/44 20060101ALI20161006BHJP
【FI】
   H01L21/31 C
   C23C16/44 J
【請求項の数】9
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-72831(P2013-72831)
(22)【出願日】2013年3月29日
(65)【公開番号】特開2014-197624(P2014-197624A)
(43)【公開日】2014年10月16日
【審査請求日】2015年9月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091513
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 俊夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133776
【弁理士】
【氏名又は名称】三井田 友昭
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 啓介
(72)【発明者】
【氏名】本山 豊
【審査官】 長谷川 直也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−147373(JP,A)
【文献】 特開2009−152640(JP,A)
【文献】 特開2008−306093(JP,A)
【文献】 特開2008−177211(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/205−21/32、21/365、
21/469−21/475、21/86、
C23C 16/00−16/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原料ガスである第1のガスを供給するための第1のガスノズルと、第1のガスの分子と反応して反応生成物を生成する反応ガスである第2のガスを供給するための第2のガスノズルと、を備えた縦型熱処理装置を運転する方法において、
周囲に加熱部が設けられた縦型の反応容器内にクリーニング用のガスを供給して当該反応容器内をクリーニングするクリーニング工程と、
前記クリーニング工程の後、前記第1のガスノズルから第1のガスを前記反応容器内に供給する段階と、前記第2のガスノズルから第2のガスを前記反応容器内に供給すると共に第2のガスをプラズマ化する段階と、を交互に複数回行うことにより反応容器内に薄膜を形成するプリコート工程と、
前記クリーニング工程の後、ダミー用の半導体基板または導電性基板が保持された基板保持具を前記反応容器内に搬入し、前記第1のガスを反応容器内に供給する段階を行わずに、前記第2のガスノズルから第2のガスを前記反応容器内に供給すると共に第2のガスをプラズマ化する段階を行う除電工程と、
前記プリコート工程及び除電工程を行った後、複数の製品用の半導体基板が保持された基板保持具を前記反応容器内に搬入する工程と、
続いて、前記第1のガスノズルから第1のガスを前記反応容器内に供給する段階と、前記第2のガスノズルから第2のガスを前記反応容器内に供給すると共に第2のガスをプラズマ化する段階と、を交互に複数回行うことにより反応容器内に薄膜を形成する成膜工程と、を含み、
前記プリコート工程の後に前記除電工程を行う場合には、
当該プリコート工程は前記ダミー用の半導体基板または導電性基板が保持された基板保持具が前記反応容器内に搬入されていない状態で行われ、前記プリコート工程の後、前記除電工程における前記基板保持具の前記反応容器内への搬入を行うために当該反応容器を開放する工程を含むことを特徴とする縦型熱処理装置の運転方法。
【請求項2】
前記ダミー用の半導体基板または導電性基板が反応容器内に搬入された状態で行われる、第2のガスをプラズマ化する段階は、プラズマ発生用電極から電界を間欠的に発生させることにより行われることを特徴とする請求項1記載の縦型熱処理装置の運転方法。
【請求項3】
前記除電工程は、前記プリコート工程の後に行われることを特徴とする請求項1または2記載の縦型熱処理装置の運転方法。
【請求項4】
第1のガスはシラン系のガスであり、第2のガスはアンモニアガスであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の縦型熱処理装置の運転方法。
【請求項5】
周囲に加熱部が設けられた縦型の反応容器と、原料ガスである第1のガスを前記反応容器内に供給するための第1のガスノズルと、第1のガスの分子と反応して反応生成物を生成する反応ガスである第2のガスを前記反応容器内に供給するための第2のガスノズルと、前記反応容器内にクリーニング用のガスを供給するためのクリーニングガス供給部と、を備えた縦型熱処理装置において、
前記反応容器内に前記クリーニング用のガスを供給して反応容器内をクリーニングするクリーニング工程と、
前記クリーニング工程の後、前記第1のガスノズルから第1のガスを前記反応容器内に供給する段階と、前記第2のガスノズルから第2のガスを前記反応容器内に供給すると共に第2のガスをプラズマ化する段階と、を交互に複数回行うことにより反応容器内に薄膜を形成するプリコート工程と、
前記クリーニング工程の後、ダミー用の半導体基板または導電性基板が保持された基板保持具が前記反応容器内に搬入された状態で、前記第1のガスを反応容器内に供給する段階を行わずに、前記第2のガスノズルから第2のガスを前記反応容器内に供給すると共に第2のガスをプラズマ化する段階を行う除電工程と、
前記プリコート工程及び除電工程を行った後、複数の製品用の半導体基板が保持された基板保持具が前記反応容器内に搬入された状態で、第1のガスを前記反応容器内に供給する段階と、第2のガスを前記反応容器内に供給すると共に第2のガスをプラズマ化する段階と、を交互に複数回行うことにより反応容器内に薄膜を形成する成膜工程と、
を行うように制御信号を出力する制御部を備え、
前記プリコート工程の後に前記除電工程を行う場合には、
当該プリコート工程は前記ダミー用の半導体基板または導電性基板が保持された基板保持具が前記反応容器内に搬入されていない状態で行われ、
前記制御部は、
前記プリコート工程の後、前記除電工程における前記基板保持具の前記反応容器内への搬入を行うために当該反応容器を開放するように制御信号を出力することを特徴とする縦型熱処理装置。
【請求項6】
プラズマ発生用電極を備え、
前記制御部は、前記第2のガスをプラズマ化する段階を行うために前記プラズマ発生用電極から電界を間欠的に発生させるように制御信号を出力することを特徴とする請求項5記載の縦型熱処理装置。
【請求項7】
前記除電工程が前記プリコート工程の後に行われるように、前記制御部により制御信号が出力されることを特徴とする請求項5または6記載の縦型熱処理装置。
【請求項8】
第1のガスはシラン系のガスであり、第2のガスはアンモニアガスであることを特徴とする請求項5ないし7のいずれか一項に記載の縦型熱処理装置。
【請求項9】
周囲に加熱部が設けられた縦型の反応容器内に、複数の基板が保持された基板保持具を搬入して熱処理を行う縦型熱処理装置に用いられるコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の縦型熱処理装置の運転方法を実行するようにステップ群が組まれていることを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の基板を基板保持具に保持させて成膜処理を行う縦型熱処理装置の運転方法、縦型熱処理装置及びこの装置を運転するためのプログラムを記憶した記憶媒体に関する
【背景技術】
【0002】
半導体製造工程において半導体ウエハ(以下ウエハという)に対して成膜を行う処理の一つとして、微細なパターンに対するステップカバレッジ(埋め込み特性)が良好なことや、薄膜の緻密性が高いことなどから、反応生成物の原子層あるいは分子層を積み上げていく処理が行われている。この成膜処理は、加熱された基板に第1のガスを吸着させ、次いで基板上の第1のガスの分子に第2のガスを反応させて前記分子を例えば窒化あるいは酸化し、このプロセスを複数回繰り返すことにより行われる。
【0003】
このような成膜処理を複数のウエハに対して一括して行うためには、例えば特許文献1に記載される縦型熱処理装置が用いられ、その一例としてシラン系のガスとアンモニアガスとを互いに異なるガスノズルから交互に反応容器内に供給し、ウエハ上にシリコン窒化膜を成膜する例が挙げられる。そしてアンモニアガスは、シラン系の分子の窒化を促進して反応生成物中の不純物を低減させるために、プラズマ化してウエハ上に供給される。アンモニアガスをプラズマ化しない処理も知られているが、ウエハの加熱温度を低くできる点でプラズマを利用する手法は有利である。
【0004】
このような成膜処理を行うと、ウエハだけでなく反応容器内にも薄膜が形成され、その膜厚が大きくなると膜剥がれが起こってパーティクル汚染の容易になることから、累積膜厚が設定値を越えると反応容器内をクリーニングガスによりクリーニングしている。クリーニングガスとしては、例えばシリコン窒化膜を成膜対象としている場合、フッ素系のガスが用いられる。更にクリーニング後において、シラン系のガスの供給とプラズマを伴うアンモニアガスの供給とを交互に繰り返すことにより反応容器の内壁に所定の膜厚となるように成膜処理が行われる。この処理はプリコートなどと呼ばれており、メンテナンス後の製品ウエハに対する初期の成膜処理において、ウエハのロット間での処理雰囲気の環境を一定にして安定した成膜処理を確保するために行われる。
【0005】
しかしながら上述のようにクリーニングとプリコートとを行った後に、製品ウエハに対して成膜処理を行うと、第1回目のロットにおいてウエハに対するパーティクル汚染が発生する。このため当該ロットにおける歩留まりが低いという課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−258210
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、縦型熱処理装置を用いて原料ガス及び反応ガスを交互に基板に供給すると共にガスをプラズマ化して成膜処理を行うにあたり、反応容器内をクリーニングした後におけるパーティクル汚染を低減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の縦型熱処理装置の運転方法は、原料ガスである第1のガスを供給するための第1のガスノズルと、第1のガスの分子と反応して反応生成物を生成する反応ガスである第2のガスを供給するための第2のガスノズルと、を備えた縦型熱処理装置を運転する方法において、
周囲に加熱部が設けられた縦型の反応容器内にクリーニング用のガスを供給して当該反応容器内をクリーニングするクリーニング工程と、
前記クリーニング工程の後、前記第1のガスノズルから第1のガスを前記反応容器内に供給する段階と、前記第2のガスノズルから第2のガスを前記反応容器内に供給すると共に第2のガスをプラズマ化する段階と、を交互に複数回行うことにより反応容器内に薄膜を形成するプリコート工程と、
前記クリーニング工程の後、ダミー用の半導体基板または導電性基板が保持された基板保持具を前記反応容器内に搬入し、前記第1のガスを反応容器内に供給する段階を行わずに、前記第2のガスノズルから第2のガスを前記反応容器内に供給すると共に第2のガスをプラズマ化する段階を行う除電工程と、
前記プリコート工程及び除電工程を行った後、複数の製品用の半導体基板が保持された基板保持具を前記反応容器内に搬入する工程と、
続いて、前記第1のガスノズルから第1のガスを前記反応容器内に供給する段階と、前記第2のガスノズルから第2のガスを前記反応容器内に供給すると共に第2のガスをプラズマ化する段階と、を交互に複数回行うことにより反応容器内に薄膜を形成する成膜工程と、を含み、
前記プリコート工程の後に前記除電工程を行う場合には、
当該プリコート工程は前記ダミー用の半導体基板または導電性基板が保持された基板保持具が前記反応容器内に搬入されていない状態で行われ、前記プリコート工程の後、前記除電工程における前記基板保持具の前記反応容器内への搬入を行うために当該反応容器を開放する工程を含むことを特徴とする縦型熱処理装置の運転方法。

【発明の効果】
【0009】
本発明者は、クリーニング後の反応容器内が正の電荷に帯電し、プリコートを行うと更にその電荷量が増大し、その後にプラズマを発生させたときに反応容器から半導体基板に電荷が移動することがパーティクル汚染に起因していると推測した。そこで、クリーニング工程の後、製品用の半導体基板に対して成膜処理を行う前に、ダミー用の半導体基板または導電性基板を反応容器内に搬入した状態で、原料ガスを反応容器内に供給する段階を行わずに、反応ガスを反応容器内に供給しプラズマ化するようにした。これにより、反応容器内の正の電荷がプラズマを通ってダミー用の基板側に移動する。一方クリーニングにより発生しているパーティクルは負に帯電していることから、パーティクルがダミー用の基板に移動し、反応容器内のパーティクルが低減する。この結果続いて行われる製品用の半導体基板の成膜時において半導体基板に付着するパーティクルが低減される。そしてこのような除電工程は、成膜を伴わないため、ダミー用の基板の使い回しを行うことができ、また工程に要する時間も短時間で済む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】縦型熱処理装置の縦断側面図である。
図2】縦型熱処理装置の横断平面図である。
図3】前記装置による処理のフローチャートである。
図4】前記装置による成膜処理工程におけるガス供給のタイミングチャートである。
図5】前記装置による本発明の比較例の処理工程を示す説明図である。
図6】前記装置による本発明の処理工程を示す説明図である。
図7】前記装置による除電工程におけるガス供給のタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1及び図2は本発明に係る縦型熱処理装置10の概略縦断面図及び概略横断面図である。この縦型熱処理装置10は、この例ではウエハWの表面にALD(Atomic layer deposition)によって、シリコン窒化膜(以下、SiN膜という)を成膜するように構成されている。図1及び図2の1は、例えば石英により縦型の円柱状に形成された反応容器(処理容器)であり、この反応容器1内の天井には、石英製の天井板11が設けられて封止されている。また、この反応容器1の下端開口部の周縁部にはフランジ12が一体に形成されており、このフランジ12の下面には、例えばステンレススチールにより円筒状に形成されたマニホールド2が、Oリング等のシール部材21を介して連結されている。
【0012】
前記マニホールド2の下端は、搬入出口(炉口)として開口され、その開口部20の周縁部にはフランジ23が一体に形成されている。前記マニホールド2の下方には、フランジ23の下面にOリング等のシール部材24を介して開口部20を気密に閉塞する、例えば石英製の蓋体22がボートエレベータ31により上下方向に開閉可能に設けられている。前記蓋体22の中央部には回転軸32が貫通して設けられ、その上端部には基板保持具であるウエハボート4が搭載されている。ウエハボート4は、例えば石英により構成される。図中41は、ウエハボート4を構成する支柱である。図中Mは、回転軸32を介してウエハボート4を回転させる回転機構である。
【0013】
前記マニホールド2の側壁には、L字型の第1の原料ガス供給管50が挿入されて設けられており、前記第1の原料ガス供給管50の先端部には、図2に示すように反応容器1内を上方向へ延びる石英管よりなる第1の原料ガス供給ノズル51が2本、後述のプラズマ発生部70の細長い開口部71を挟んで配置されている。これら第1の原料ガス供給ノズル51,51には、その長さ方向に沿って複数(多数)のガス吐出孔51aが所定の間隔を隔てて形成されており、各ガス吐出孔51a,51aから水平方向に向けて略均一にガスを吐出できるようになっている。また前記第1の原料ガス供給管50の基端側には、供給機器群52を介して第1の原料ガスであるシラン系のガス例えばDCS(SiHCl:ジクロロシラン)ガスの供給源53が接続されている。
【0014】
また前記マニホールド2の側壁には、L字型の第2の原料ガス供給管60が挿入されて設けられており、前記第2の原料ガス供給管60の先端部には、反応容器1内を上方向へ延びて途中で屈曲し、後述するプラズマ発生部70内に設置される石英よりなる第2の原料ガス供給ノズル61が設けられている。この第2の原料ガス供給ノズル61には、その長さ方向に沿って複数(多数)のガス吐出孔61aが所定の間隔を隔てて形成されており、各ガス吐出孔61aから水平方向に向けて略均一にガスを吐出できるようになっている。また前記第2の原料ガス供給管60の基端側は二つに分岐されており、一方の第2の原料ガス供給管60には供給機器群62を介して第2の原料ガスであるNH(アンモニア)ガスの供給源63が接続されており、他方の第2の原料ガス供給管60には供給機器群64を介してN(窒素)ガスの供給源65が接続されている。
【0015】
さらにマニホールド2の側壁には、クリーニングガス供給管33の一端が挿入されて設けられている。ガス供給管33の他端は分岐し、各々供給機器群34、35を介して、F(フッ素)ガスのガス供給源36、HF(フッ化水素)のガス供給源37に各々接続されている。これによって、反応容器1内にクリーニングガスとして、FとHFとの混合ガスを供給することができる。なお、前記供給機器群34,35,52,62,64はバルブ及び流量調整部等により構成されている。
【0016】
また前記反応容器1の側壁の一部には、その高さ方向に沿ってプラズマ発生部70が設けられている。前記プラズマ発生部70は、前記反応容器1の側壁を上下方向に沿って所定の幅で削りとることによって上下に細長い開口部71を形成し、この開口部71を覆うようにして断面凹部状になされた上下に細長い例えば石英製の区画壁72を反応容器1の外壁に気密に溶接接合することにより構成される。この区画壁72により囲まれる領域がプラズマ発生領域PSとなる。前記開口部71は、ウエハボート4に保持されている全てのウエハWを高さ方向においてカバーできるように上下方向に十分長く形成されている。
【0017】
また前記区画壁72の両側壁の外側面には、その長さ方向(上下方向)に沿って互いに対向するようにして細長い一対のプラズマ電極73が設けられている。74は高周波電源、75は給電ライン、76は、絶縁保護カバー76である。
【0018】
また前記プラズマ発生部70に対向する反応容器1の反対側には、反応容器1の側壁を例えば上下方向へ削りとることによって形成した細長い排気口78が形成されている。この排気口78には排気カバー部材79が溶接により取り付けられている。この排気カバー部材79は、前記反応容器1の側壁に沿って上方に延びて、反応容器1の上方側を覆うように構成されており、当該排気カバー部材79の天井側にはガス出口80が形成されている。このガス出口80には、真空排気手段をなす真空ポンプ81及び圧力調整部82を備えた排気管83が接続されている。
【0019】
図1に示すように反応容器1の外周を囲むようにして、加熱手段であるヒータ84が設けられている。さらに、反応容器1の下方には、ウエハボート4が反応容器1からアンロード(搬出)されたときに、当該開口部20を塞ぐためのシャッター25が設けられている。15は、図示しない壁部の内側と、反応容器1及び排気カバー部材79の外側との間の空間に、反応容器1を冷却させるための例えば室温のエアを供給する冷却ガス供給源である。
【0020】
縦型熱処理装置10は制御部9を備えており、前記制御部9は、例えばコンピュータからなり、ボートエレベータ31、ヒータ84、供給機器群34,35、52,62、64、高周波電源74、圧力調整部82等を制御するように構成されている。より具体的には、制御部9は反応容器1内で行われる後述する一連の処理のステップを実行するためのシーケンスプログラムを記憶した記憶部、各プログラムの命令を読み出して各部に制御信号を出力する手段等を備えている。なお、このプログラムは例えばハードディスク、フレキシブルディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリーカード等の記憶媒体に格納された状態で制御部9に格納される。
【0021】
続いて、上記の縦型熱処理装置10の運転方法の一例について、当該運転中に行われる処理のフローを示す図3を参照しながら説明する。一連の処理には、製品用の基板である製品ウエハWと、ダミー用の基板であるダミーウエハW1とが用いられる。単にウエハWと記載した場合は、製品ウエハを指すものとする。前記ダミーウエハW1は、例えばウエハWと同様に半導体、例えばシリコンにより構成される。
【0022】
先ず、複数枚のウエハW例えば、50枚のウエハWをウエハボート4に棚状に載置し、反応容器1内にその下方より搬入(ロード)して、蓋体22で開口部20を閉じ、反応容器1を密閉する。そして反応容器1内を真空ポンプ81によって例えば665.5Pa(5Torr)の圧力で真空引きすると共に、反応容器1内の温度を例えば500℃に加熱する。
【0023】
以降、各ガスを供給してウエハWにSiN膜を形成する。図4は、このSiN膜を形成するときの各ガスの供給及び高周波電源47のオンオフのタイミングを示すタイミングチャートであり、この図4も参照しながら説明する。第1及び第2の原料ガス供給ノズル51、61より反応容器1内にDCSガス及びNガスを、夫々例えば1000sccm、2000sccmの流量で例えば3秒間、高周波電源74がオフの状態で供給する。それによって、回転しているウエハボート4において、各ウエハWの表面にDCSガスの分子が吸着される。
【0024】
その後、DCSガスの供給を止め、反応容器1内にNガスを供給し続けると共に反応容器1内の圧力を例えば120Pa(0.9Torr)に設定して、反応容器1内をNガスによりパージする。次いで、反応容器1内の圧力を例えば例えば54Pa(0.4Torr)に設定して、第2の原料ガス供給ノズル61より反応容器1内にNHガス及びNガスを夫々例えば5000sccm、2000sccmの流量で例えば1秒間、高周波電源74がオンの状態で供給する。これにより反応容器1内の各ガスの分子が電離してプラズマが形成され、Nラジカル,Hラジカル,NHラジカル,NHラジカル,NHラジカル等の活性種とウエハW表面のDCSガスの分子とが反応して、シリコン窒化物が生成される。然る後、NHガスの供給を止め、反応容器1内にはNガスを供給し続けると共に反応容器1内の圧力を例えば106Pa(0.8Torr)にして反応容器1内をNガスによりパージする。
【0025】
このようなサイクルを複数回、例えば200回繰り返す。これによって、ウエハWの表面にSiN膜の薄膜が、いわば一層ずつ積層されて成長し、ウエハWの表面に所望の厚さのSiN膜が形成される(ステップS1)。プロセス終了後、ウエハボート4が反応容器1から搬出される。そして、反応容器1内をクリーニングした後のSiN膜の累積膜厚(各バッチ処理にて成膜される膜厚の合計値)が、所定の規定値例えば0.4μmを越えると、再度クリーニングが行われる。このクリーニングは、次のようにして行われる。
【0026】
先ずウエハWを保持しない状態でウエハボート4を反応容器1内に搬入して、蓋体22により、前記開口部20を閉じ、反応容器1内を真空引きして所定の圧力に設定すると共に、その温度を例えば350℃に設定する。そして、既述したF及びHFからなるクリーニングガスを、クリーニングガス供給管33から反応容器1内に供給する。これによって、反応容器1内及びウエハボート4に成膜されたSiN膜がエッチングされ、排気流に乗って反応容器1から除去される(ステップS2)。然る後、クリーニングガスの供給を停止し、反応容器1内のクリーニングを終了する。このクリーニングが終了した時点で、反応容器1内及びウエハボート4が、正に帯電していることが確認されている。特にウエハボート4の下部側にて、この帯電が大きいことが確認されている。クリーニング時には、プラズマが発生していないが、SiN膜がエッチングされるときにSiN膜の表面が正に帯電し、SiN膜が除去されたときに石英体の表面に正電荷が残るのではないかと考えられる。
【0027】
続いて、反応容器1内を所定の圧力に設定し、その温度を例えば630℃に設定する。そして、ステップS1で説明したサイクルを所定の回数繰り返し行い、反応容器1内の表面及びウエハボート4の表面に例えば、500Åの膜厚のSiN膜を成膜する(ステップS3)。この工程はプリコートと呼ばれ、事前に反応容器1及びウエハボート4にSiN膜を成膜しておくことにより、続いて行われるウエハWの処理雰囲気の環境を安定させ、バッチ間(各回にウエハボート1に保持されるウエハW群とウエハW群との間)での処理のばらつきを抑えるために行われる。
【0028】
次のステップS4について説明する前に、ここで、前記ステップS1における成膜処理時とステップS3のプリコート時における差異について説明する。前記ステップS1においてはプラズマが形成されるため、反応容器1内の表面及びウエハボート4表面に正電荷が集まり帯電する。そして当該ステップS1において、ウエハボート4の正電荷はウエハW表面に直接移動し、また反応容器1内の表面の正電荷は、プラズマを介してこのウエハW表面に移動する。そして、このウエハWは半導体であるため、その内部を電荷が移動することができる。即ち、反応容器1及びウエハボート4からウエハW表面へ移動した正電荷に対し、ウエハW内部を負電荷が移動して、この表面の正電荷を中和する。従って、ステップS1の成膜処理終了後において、反応容器1内及びウエハボート4表面が正に帯電することが抑えられている。しかし、ステップS3のプリコートを行う際には、ウエハボート4にウエハWが搭載されていないため、正電荷が当該ウエハWに移動することが無く、従って、比較的多くの量の正電荷が反応容器1内の表面及びウエハボート4表面に蓄積されることになる。
【0029】
図5は、仮にそのように正電荷が蓄積した状態で、ウエハWにステップS1と同様の成膜処理を行う場合の模式図である。ステップS1で説明したように、ウエハWをウエハボート4に搭載し、反応容器1にロードする(図5(a))。そのようにウエハWが搭載されることで、ウエハボート4に蓄積された正電荷はウエハWに移動する。そして、ステップS1で説明したように成膜を行うために反応容器1内にプラズマ形成を行う。すると、プラズマを介して反応容器1に蓄積していた正電荷がウエハWに移動する。ウエハボート4及び反応容器1内に蓄積していた正電荷は比較的大きいので、ウエハWでは中和されきれず、ウエハW表面が正に帯電する(図5(b))。
【0030】
そのようにウエハW表面が正に帯電する一方で、プラズマ中に存在するパーティクルが負に帯電する。これはプラズマ中の電子の平均自由工程が、正イオンの平均自由工程よりも格段に大きいので、前記電子と前記パーティクルとの衝突確率が高いからである。このように負に帯電したパーティクル100(図5(c)参照)は、正に帯電したウエハW表面に引き寄せられて付着する。このような理由から、背景技術の項目に記載したように、クリーニング及びプリコート後、最初に成膜処理を行うロットのウエハWについて、パーティクル汚染が起きていると考えられている。
【0031】
図3のフローの説明に戻る。またこれ以降、このフローにおける処理中の反応容器1内の状態を示す模式図である図6も適宜参照して説明する。ステップS3のプリコート終了後、蓋体22を下降させて開口部20を開き、反応容器1を開放する。そして図示しない搬送機構により、ウエハWの代わりに多数のダミーウエハW1を、ウエハWと同様にウエハボート4に棚状に載置する。既述したようにダミーウエハW1も半導体であるため、ウエハボート4の表面の正電荷は、ダミーウエハW1に移動し、ダミーウエハW1内を移動する負電荷により中和される。
【0032】
続いて前記ウエハボート4を反応容器1内に、その下方より搬入(ロード)し、蓋体22で開口部20を閉じ、反応容器1を密閉する(図6(a))。そして反応容器1内を真空ポンプ81によって所定の圧力まで真空引きすると共に、反応容器1内の温度を例えば500℃にする。
【0033】
第2の原料ガス供給ノズル61より反応容器1内にNHガスを所定の流量で例えば1秒間、高周波電源74がオンの状態で供給する。これによりNHが電離して、反応容器1内にプラズマが生じる。反応容器1内に蓄積した正電荷は、前記プラズマを介してダミーウエハW1に移動し、ダミーウエハW1内を移動する負電荷により中和される(図6(b))。また、このプラズマにより生じた、ウエハボート4表面の正電荷もダミーウエハW1に移動し、中和される。然る後、例えば1秒間NHガスの供給を止めると共に、高周波電源74をオフにする。
【0034】
図7は、このようにダミーウエハW1を搭載したウエハボート4をロードしたときのガス供給及び高周波電源74のオンオフのタイミングを示すタイミングチャートである。この図7に示すように、高周波電源74がオンの状態でのNHガスの供給及び高周波電源74がオフの状態でのNHガス供給の停止のサイクルが繰り返し行われ、反応容器1内の除電が進行する。このサイクルの実施中、上記したようにプラズマによりパーティクルは負に帯電する。ダミーウエハW1への正電荷の供給が過剰になり、ダミーウエハW1が正に帯電すると、このパーティクルがダミーウエハW1に引き寄せられて付着する(ステップS4)。このステップS4は成膜を目的とするものではないため、ステップS1と異なり、DCSガスの供給は行われない。
【0035】
前記サイクルが所定の回数、例えば100回繰り返されると、蓋体22が下降し、反応容器1内が開放されて、ウエハボート4がアンロードされる。前記パーティクルは、ダミーウエハW1に付着したまま、反応容器1内から除去される。ウエハの搬送機構により、このダミーウエハW1がウエハボート4から搬出され、代わりにステップS1で説明したようにウエハWがウエハボート4に搭載される。然る後、ウエハボート4が反応容器1内にロードされ(図6(c))、ステップS1と同様に、図4に示したタイムチャートに従って、各種のガスの供給及び高周波電源74のオンオフが行われ、ウエハWへのSiN膜の形成が行われる(ステップS5)。
【0036】
上記のステップS4で反応容器1内及びウエハボート4が除電されているため、このステップS5における成膜処理中、プラズマを介して正電荷がウエハWに移動することが抑えられ、また上記のウエハWのウエハボート4への搭載時に、ウエハボート4からウエハWに移動する正電荷の量も抑えられる。即ち、ウエハWが正に帯電することが抑えられる。従ってプラズマ中において、パーティクルが負に帯電しても、ウエハWへ引きつけられて付着することが抑えられる。また、ステップS4で反応容器1内のパーティクルが除去されているため、この成膜中におけるウエハWの周囲のパーティクルの数は抑えられている。このことからもウエハWへパーティクルが付着することが抑えられる(図6(d))。所望の膜厚のSiN膜が形成されると、上記のようにウエハボート4がアンロードされ、シャッター25により開口部20が閉じられる。
【0037】
続いて反応容器1内の温度を例えば800℃に設定すると共に、NHガスを第2の原料ガス供給ノズル61により反応容器1内に供給して、NHガスの分圧を例えば16000Pa(120Torr)にする。所定時間、この状態を維持して反応容器1内をパージする。このパージは、ステップS5の成膜処理によって反応容器1内及びウエハボート4に付着したSiN膜について、窒素の含有率が小さくシリコンの含有率が大きい、シリコンリッチな膜を窒化するために行われる。
【0038】
然る後、反応容器1の周囲の空間に冷却ガス供給源15から冷却ガスを供給すると共に前記空間を排気し、反応容器1内の温度を800℃から例えば250℃まで急速に降温させ、反応容器1内の圧力が例えば1.33Pa(0.01Torr)に設定される。このように反応容器1を急速冷却することで、反応容器1内に付着しているSiN膜と石英からなる反応容器1との熱収縮の差によりSiN膜に応力が作用してクラックが入り、これによりSiN膜が剥がれ、反応容器1から除去される(ステップS6)。
【0039】
前記シャッター25が閉じた状態でのSiN膜の除去(シャッターパージ)が行われることに並行して、ウエハボート4からステップS6でSiNが成膜されたウエハWが搬出され、次に成膜処理すべきウエハWがウエハボート4に移載される。前記冷却ガスの供給が停止し、シャッター25が開かれると、前記ウエハボート4が反応容器1にロードされ、上記のステップS1、S5と同様に成膜処理が行われる(ステップS7)。この成膜処理終了後は、ステップS6のパージが行われ、パージ終了後は再度ステップS7の成膜処理が行われる。このようにステップS6のパージと、ステップS7の成膜処理とが繰り返し行われ、上記の累積膜厚が規定値を超えると、ステップS2以降のステップが行われる。尚、前記シャッターパージは必ずしも行う必要はない。
【0040】
この縦型熱処理装置10によれば、反応容器1内のクリーニングを行い、さらにプリコートを行った後、ウエハボート4にダミーウエハW1を搭載して、反応容器1に搬入し、反応容器1内にNHガスを供給して、このNHガスをプラズマ化している。これにより、反応容器1内及びウエハボート4の正電荷がダミーウエハW1に移動してダミーウエハW1が正に帯電すると共に、反応容器1中に存在しているパーティクルが、当該プラズマにより負に帯電する。その結果、前記パーティクルがダミーウエハW1に付着する。この後、製品用のウエハWにALDにより成膜処理を行うにあたり、反応容器1内及びウエハボート4の正電荷は、ダミーウエハW1に移動したことで低減しており、ウエハWに移動する正電荷の量が抑えられる。さらに反応容器1内のパーティクルは、ダミーウエハW1に吸着されたことにより、その量が少なくなっている。従って、ウエハWにパーティクルが付着することが抑えられる。実際にこの実施形態のフローで処理を行うことで、反応容器1のクリーニング後、最初に成膜処理を行ったウエハWのロットについて、パーティクルの付着量が低減していることが確認されている。
【0041】
そして、このように行うダミーウエハW1を用いた除電処理は、当該ダミーウエハに対して成膜を行う必要が無いので、ダミーウエハW1を繰り返し使用することができる利点がある。つまり、プリコート時にダミーウエハW1を反応容器1に搬入する運用を行うと、ダミーウエハW1が成膜されてしまうことから、高価なダミーウエハW1の使用寿命が短くなるという不利益があるが、上記の運用では、ダミーウエハW1にそのような成膜を行わないので、処理コストの増加を抑えることができる。また、ウエハWに対する成膜処理において、所定の膜厚の膜を形成するためには、その膜厚に応じた時間が必要になる。しかし、この除電処理に要する時間は、そのような制約が無く、成膜処理に要する時間に比べて少なくて済む。従って、このような除電処理を行っても、スループットの低下が抑えられる。
【0042】
上記のように、反応容器1のクリーニング終了時における反応容器1内の正電荷の量が、前記クリーニングを行う前に比べて多くなっていることが確認されている。そのため、当該クリーニング終了後、プリコートを行う前に、ダミーウエハWを反応容器1に搬入してプラズマの形成を行ってもよい。即ち上記のフローで、ステップS2→S4→S3の順で処理を行ってもよい。
【0043】
反応容器1内の除電処理である上記ステップS4は、プラズマ電極73から電界を間欠的に発生させて、NHガスをプラズマ化することで行っている。これは、反応容器1内のプラズマによるダメージを抑えるためであるが、前記電界を連続的に発生させて処理を行ってもよい。また、NHガスを連続的に反応容器1内に流して、プラズマを間欠的に発生させてもよい。
【0044】
上記の例では、第2のガスとして、第1のガスを構成し、ウエハWに吸着される分子を窒化するためのNH3ガスを用いているが、前記吸着される分子を酸化するためのガス、例えばオゾンガスを用いてもよい。第2のガスが、そのような酸化用のガスである場合、第1のガスとしてはジクロロシランの他にも様々なガスを用いることができる。例を挙げると、HCD[ヘキサクロロジシラン]、TMA[トリメチルアルミニウム]、3DMAS[トリスジメチルアミノシラン]、TEMAZ[テトラキスエチルメチルアミノジルコニウム]、TEMHF[テトラキスエチルメチルアミノハフニウム]、Sr(THD)[ストロンチウムビステトラメチルヘプタンジオナト]、Ti(MPD)(THD)[チタニウムメチルペンタンジオナトビステトラメチルヘプタンジオナト]、ジイソプロピルアミノシラン(DIPAS)などである。
【0045】
上記の例ではダミーウエハW1として、半導体基板を用いている。この半導体基板としてはSiの他に、例えばGaAs(ガリウムヒ素)などにより構成することができる。ところで、ダミー用基板として上記のダミーウエハW1の代わりに導体を用いた場合も、その内部を負電荷が移動できるので、当該ダミーウエハW1を用いた場合と同様の効果が得られると考えられる。装置10内の金属汚染を防ぐ観点から、前記導体としては例えば炭素が用いられる。
【符号の説明】
【0046】
W ウエハ
W1 ダミーウエハ
1 反応容器
2 マニホールド
10 縦型熱処理装置
33 クリーニングガス供給管
51 第1の原料ガスノズル
52 第2の原料ガスノズル
70 プラズマ発生部
73 プラズマ電極
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7