特許第6013380号(P6013380)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6013380半導体ウェーハのリアルタイム三次元SEM画像化およびビューイングのための装置および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6013380
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月25日
(54)【発明の名称】半導体ウェーハのリアルタイム三次元SEM画像化およびビューイングのための装置および方法
(51)【国際特許分類】
   H01J 37/28 20060101AFI20161011BHJP
   H01J 37/22 20060101ALI20161011BHJP
   H01J 37/244 20060101ALI20161011BHJP
【FI】
   H01J37/28 B
   H01J37/22 502H
   H01J37/244
【請求項の数】20
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2013-557725(P2013-557725)
(86)(22)【出願日】2012年2月13日
(65)【公表番号】特表2014-507781(P2014-507781A)
(43)【公表日】2014年3月27日
(86)【国際出願番号】US2012024857
(87)【国際公開番号】WO2012121834
(87)【国際公開日】20120913
【審査請求日】2015年2月12日
(31)【優先権主張番号】13/041,017
(32)【優先日】2011年3月4日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500049141
【氏名又は名称】ケーエルエー−テンカー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン チエン−ヒューイ
(72)【発明者】
【氏名】マクドナルド ポール ディー
(72)【発明者】
【氏名】クッパ ラジャスカー
(72)【発明者】
【氏名】多田 拓二
(72)【発明者】
【氏名】アボット ゴードン
(72)【発明者】
【氏名】テー チョー
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ヘドン
(72)【発明者】
【氏名】ラン ステファン
(72)【発明者】
【氏名】ネイル マーク
(72)【発明者】
【氏名】サイディン ザイン
【審査官】 植木 隆和
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−282761(JP,A)
【文献】 特開平08−007818(JP,A)
【文献】 特開2006−172919(JP,A)
【文献】 特開2002−031520(JP,A)
【文献】 特開2006−079868(JP,A)
【文献】 特開2006−049161(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01J 37/22
H01J 37/28
H01J 37/244
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板表面のリアルタイム三次元電子ビーム画像化の方法であって、
前記基板表面上に一次電子ビームを走査して、前記基板表面から電子を出射させることと、
複数の少なくとも2つの軸外センサーを用いて出射電子を同時検出して、複数の画像データフレームを生成することであって、各画像データフレームは、基板表面から異なるビュー角度で出射された電子に起因することと、
前記複数の画像データフレームを自動処理して、前記基板表面の三次元表現を生成することと、
前記三次元表現の複数のビューを表示すること、
を含み、
前記軸外センサーは、軸外検出器セグメントを含み、前記軸外検出器セグメントは、軸上検出器セグメントを包囲する、
方法。
【請求項2】
前記軸外センサーは、レンズ下構成において配置される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記軸外センサーは、レンズ後方構成において配置される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記自動処理は、
前記三次元表現と、画像化されている前記基板表面と関連付けられた設計データとをアライメントさせること、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記自動処理は、
前記設計データ中の層情報を用いて前記三次元表現の表面高さマップを修正すること、
をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
表示すべき前記ビュー上に材料コントラストを示すテクスチャマップをオーバーレイすることであって、前記テクスチャマップは、画像化されている前記基板表面と関連付けられた材料データに基づくこと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
表示すべき左立体ビューおよび右立体ビューを生成すること、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
上空飛行ビュー経路を決定することと、
前記上空飛行ビュー経路に基づいて、前記基板表面の映像を生成すること、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ビューは、無線接続タブレットコンピュータ上に表示される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
表示中のビューを変更するためのユーザ入力を受信することと、
前記ユーザ入力に基づいてビューを調節すること、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
基板表面のリアルタイム三次元電子ビーム画像化のために構成された装置であって、
一次電子ビームの生成源と、
前記一次電子ビームを偏向させて前記基板表面上に前記一次電子ビームを走査して、前記基板表面から電子を出射させるように構成された走査偏向器と、
複数の少なくとも2つの軸外センサーを用いて出射電子を同時検出して複数の画像データフレームを生成するように構成された検出システムであって、各画像データフレームは、基板表面から異なるビュー角度で出射された電子に起因する、検出システムと、
前記複数の画像データフレームを自動処理して前記基板表面の三次元表現の複数のビューを生成するように構成された画像データ処理システムと、
を含み、
前記軸外センサーは、軸外検出器セグメントを含み、前記軸外検出器セグメントは、軸上検出器セグメントを包囲する、
装置。
【請求項12】
前記軸外センサーは、レンズ下構成において配置される、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記軸外センサーは、レンズ後方構成において配置される、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記画像データ処理システムによって行われる前記自動処理は、
前記三次元表現と、画像化されている前記基板表面と関連付けられた設計データとをアライメントさせること、
を含む、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記画像データ処理システムによって行われる前記自動処理は、
前記設計データ中の層情報を用いて前記三次元表現の表面高さマップを修正すること、
をさらに含む、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記画像データ処理システムによって行われる複数のビューの生成は、材料コントラストを示すテクスチャマップを表示すべき前記ビュー上にオーバーレイすることを含み、前記テクスチャマップは、画像化されている前記基板表面と関連付けられた材料データに基づく、請求項11に記載の装置。
【請求項17】
前記画像データ処理システムによって行われる複数のビューの生成は、表示すべき左立体ビューおよび右立体ビューを生成することを含む、請求項11に記載の装置。
【請求項18】
前記画像データ処理システムによって行われる複数のビューの生成は、上空飛行ビュー経路を決定することと、前記上空飛行ビュー経路に基づいて前記基板表面の映像を生成することを含む、請求項11に記載の装置。
【請求項19】
前記複数のビューを表示するように構成された無線接続タブレットコンピュータ
をさらに含む、請求項11に記載の装置。
【請求項20】
前記画像データ処理システムは、表示されているビューを変更するためのユーザ入力を受信することと、前記ユーザ入力に基づいてビューを調節することとを行うようにさらに構成される、請求項11に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ビームの画像化および電子ビーム画像データの処理のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
走査型電子顕微鏡(SEM)は、一種の電子顕微鏡である。SEMにおいて、試料が集束電子ビームによって走査されると、ビームが試料に衝突するのと共に、二次電子および/または後方散乱電子(SEおよび/またはBSE)が発生する。これらは、検出された後、典型的には試料表面の画像に変換される。この画像は典型的には、「垂直」ビュー(すなわち、半導体表面に対して垂直なビュー)として視認される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−282761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、近年、集積回路中の重要構造および欠陥の構造および形態はますます重要になっている。半導体表面の上方において垂直方向に構築されたデバイス構造の登場により、プロセスの実行様態を理解するためにこのような構造を視認する必要が発生し得る。半導体デバイス内の重要欠陥は、絶対的観点からますます微細化しており、根本的原因の分析において、さらなるコンテキスト的情報が必要となっている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態は、基板表面のリアルタイム三次元電子ビーム画像化の方法に関する。一次電子ビームを基板表面上に走査することにより、基板表面から電子を出射させる。出射電子は、複数の少なくとも2つの軸外センサーを用いて同時検出されて複数の画像データフレームが生成され、各画像データフレームは、異なるビュー角度において基板表面から出射された電子に起因する。これら複数の画像データフレームを自動処理することで、基板表面の三次元表現を生成する。その後、三次元表現の複数のビューが表示される。
【0006】
別の実施形態は、基板表面のリアルタイム三次元電子ビーム画像化のために構成された装置に関する。この装置は、一次電子ビームの生成源、走査偏向器と、検出システムと、画像データ処理システムとを少なくとも含む。走査検出器は、一次電子ビームを偏向させることにより、基板表面上に一次電子ビームを走査させて、基板表面から電子を出射させるように構成される。検出システムは、複数の少なくとも2つの軸外センサーを用いて出射電子を同時検出して、複数の画像データフレームを生成するように構成される。各画像データフレームは、基板表面から異なるビュー角度で出射された電子に起因する。画像データ処理システムは、複数の画像データフレームを自動処理して、基板表面の三次元表現の複数のビューを生成するように構成される。
【0007】
他の実施形態、局面および特徴も開示される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態による半導体ウェーハのリアルタイム三次元SEM画像化およびビューイングの方法のフローチャートである。
図2】画像データを3つ以上のビュー角度から同時収集するように構成された電子ビーム装置の第1の実施形態の模式図である。
図3】本発明の実施形態による検出器のセグメント化の模式図である。
図4A】画像データを3つ以上のビュー角度から同時収集するように構成された電子ビーム装置の第2の実施形態の模式図である。
図4B】画像データを3つ以上のビュー角度から同時収集するように構成された電子ビーム装置の第2の実施形態の模式図である。
図5A】画像データを3つ以上のビュー角度から同時収集するように構成された電子ビーム装置の第3の実施形態の模式図である。
図5B】画像データを3つ以上のビュー角度から同時収集するように構成された電子ビーム装置の第3の実施形態の模式図である。
図6】対象領域の左眼および右眼立体ビューの一例を示す。
図7A】対象領域を示すビュー経路に沿って映像内ビューが移動する場合における、当該映像からの例示的キャプチャフレームを示す。
図7B】対象領域を示すビュー経路に沿って映像内ビューが移動する場合における、当該映像からの例示的キャプチャフレームを示す。
図7C】対象領域を示すビュー経路に沿って映像内ビューが移動する場合における、当該映像からの例示的キャプチャフレームを示す。
図7D】対象領域を示すビュー経路に沿って映像内ビューが移動する場合における、当該映像からの例示的キャプチャフレームを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
走査型電子顕微鏡(SEM)の画像化と、半導体ウェーハの重要位置の視認とは、一般的に「垂直」ビューから行われることが多い。しかし、このような垂直ビューからでは、サンプル表面の高精度トポロジー情報を把握することは困難である。
【0010】
SEM画像を非垂直角度で得るための従来の技術の場合、SEMカラムまたはサンプルを手動チルトして、サンプル表面への入射ビーム角度を偏向することが必要であることが多い。別の従来の技術の場合、2つの異なる非垂直角度視点において2つの画像を順次得る必要がある。第2の画像を取得後、ユーザは、立体ビューイングデバイスを用いて、サンプル表面の三次元画像を把握することができる。
【0011】
しかし、これらの従来の技術の場合、(カラムまたはサンプルステージ)を機械的に移動させる必要があり、また、2つの画像を順次入手する必要もある。これらの要求に起因して、eビーム検査ツールのスループットに悪影響が出る。その上、画像取得時において用いられるチルト角度(単数または複数)に起因して、ビューイング角度が限定される。
【0012】
本明細書中に開示される装置および方法は、半導体製造プロセス時における重要構造および欠陥についてのリアルタイム三次元トポロジーおよびコンテキスト情報を提供する。その結果、単一パス視認が可能になり、また、高k誘電金属ゲートトランジスタおよび他の三次元構造中の欠陥の特徴着けをより完璧に行うことが可能になる。本明細書中に記載の技術を用いれば、半導体サンプルの多量の重要対象領域の三次元画像化を行うために必要な時間を1桁分節約することが可能になる。重要領域の高精度位置および画像化収集が可能になり、これにより、背景パターンおよび構成材料のコンテキストにおける対象構造のより深い理解が得られ、これにより絶対感度が向上する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態による半導体ウェーハのリアルタイム三次元SEM画像化およびビューイングの方法100のフローチャートである。図示のように、方法100において、先ず標的基板を保持するステージを平行移動させて、標的基板上の対象領域をSEMカラムの入射ビーム下に配置する(102)。その後、対象領域を入射ビームによって走査している間、画像データを3つ以上のビュー角度から同時に収集する(104)。3つ以上のビュー角度から画像データを同時収集するように構成された装置の実施形態について、図2図3図4A図4B図5Aおよび図5Bに関連して以下に説明する。
【0014】
図2および図3を参照して、これらの図は、3つ以上のビュー角度から画像データを同時収集するように構成された装置の第1の実施形態を示す。図2は、電子ビームカラムの断面図であり、図3は、カラムと共に用いられ得るセグメント化検出器の平面図である。
【0015】
図2に示すように、源201から、電子の一次ビーム(すなわち、入射ビーム)202が生成される。一次ビーム202は、ウィーンフィルタ204を通過する。ウィーンフィルタ204は、相互に交差する電界および磁界を生成するように構成された光学素子である。走査偏向器206および集束電子レンズ207が利用される。走査偏向器206を用いて、ウェーハまたは他の基板サンプル210の表面上に電子ビームを走査させる。集束電子レンズ207を用いて、ウェーハまたは他の基板サンプル210の表面上のビームスポット内に一次ビーム202を集束させる。一実施形態によれば、集束レンズ207は、電界および/または磁界を生成することにより、動作し得る。
【0016】
一次ビーム202の走査の結果、サンプル表面から電子が出射または放散される。これらの出射電子は、二次電子(SE)および/または後方散乱電子(BSE)を含み得る。その後、出射電子をウェーハまたは他のサンプル(ウェーハ/サンプル)210から抽出する。電磁場208を介して、最終(対物)レンズによる作用をこれらの出射電子に及ぼす。電磁場208は、一次ビーム光軸から比較的短距離の範囲内に出射電子を拘束し、これらの電子をカラム内に加速させる機能を果たす。このようにして、放散電子ビーム212が出射電子から形成される。ウィーンフィルタ204は、放散電子ビーム212を一次ビーム202の光軸から検出軸(装置の検出システムの光軸)へと偏向させる。その結果、放散電子ビーム212が一次ビーム202から分離される。
【0017】
本発明の一実施形態によれば、検出システムは、例えば、図3中にさらに詳細に図示されるセグメント化検出器300と、画像処理システム250とを含み得る。画像処理システム250は、プロセッサ252と、データ保存部(メモリを含む)254と、ユーザインターフェース256と、表示システム258とを含み得る。データ保存部254は、命令およびデータを保存するように構成され得、プロセッサ252は、命令実行およびデータ処理を行うように構成され得る。表示システム258は、基板表面のビューをユーザへ表示するように構成され得る。ユーザインターフェース256は、ユーザ入力(例えば、表示されているビュー角度の変更のためのユーザ入力)を受信するように構成され得る。
【0018】
図3に示すように、セグメント化検出器300は、5個のセンサーまたは検出器セグメント302、304−1、304−2、304−3および304−4を含み得る。中央(軸上)セグメント302は、放散電子ビーム212の中心から画像データを検出するように構成され得る。中央セグメント302は、検出軸上に配置されている点において軸上にある。中央セグメント302からの画像データは、垂直ビュー(すなわち、ゼロ度の極角においてサンプル表面に対して垂直なビュー角度)からの画像データに対応し得る。4つの外側(軸外)セグメント(304−1、304−2、304−3および304−4)は、角度ビュー(すなわち、非ゼロ極角および異なる方位角度においてサンプル表面に対して非垂直であるビュー角度)からの画像データに対応し得る。換言すれば、4つの外側セグメント(304−1、304−2、304−3および304−4)はそれぞれ、異なる方位角度(例えば、およそ90度で間隔を空けられた方位角度)でありかつほぼ同じ極角で基板表面から出射された放散電子を検出する。外側セグメント(304−1、304−2、304−3および304−4)は、検出軸から外れている点において軸外である。別の実行様態において、異なるセグメント化を実行することができる。
【0019】
図4Aおよび図4Bを参照して、これらの図は、3つ以上のビュー角度から画像データを同時収集するように構成された第2の実施形態を示す。図4Aは、電子ビームカラム400の下部の断面図であり、図4Bは、カラムと共に用いることが可能なセグメント化検出器の平面図である。
【0020】
図4Aに示すように、対物レンズ402は、標的基板404の表面上に入射eビーム401を集束させるように、構成される。入射eビーム401は、電子銃によって生成され得、図2に示すeビームカラムに関連して上述した様態と同様の様態で偏向器によって走査され得る。本実施形態において、複数の検出器セグメント(または複数の別個の検出器)は、レンズ下構成において構成される。
【0021】
このレンズ下構成400において、軸外または「側部」センサーまたは検出器セグメント(408−1、408−2、408−3および408−4)は、電子ビームカラムの下部(標的基板の近隣)において、対物レンズ402の下側に配置される。特定の条件下において、より大きな極角(好適には45度以上)において垂直面に対して出射される電子(すなわち、表面により近い軌跡で出射される電子)は、選択的にレンズ下検出器に到達する。これらの検出器は、分離してもよいし、あるいは、共に接続してセグメント化検出器を形成してもよい。これらの電子は典型的には表面トポロジーに対する感度がより高いことが多いため、このような検出器によって形成される画像は、一次ビーム光軸およびサンプル/ウェーハ面に対する検出器の位置決めによって規定された方位図を備えた表面のトポグラフィーを示す。
【0022】
図4Aの断面図において、2つの軸外検出器セグメント408−1および408−3が図示される。図4Bに示す平面図は、4つの軸外検出器セグメント(408−1、408−2、408−3および408−4)がカラムの電子光軸を包囲する様子を示す(カラムの電子光軸に沿って、入射eビーム401が移動する)。この実行様態において、各検出器セグメントは、標的表面から出射された放散電子406をほぼ90度の方位角度範囲内において検出し得る。よって、各検出器セグメントにより、(方位角度および同一極角においてほぼ90度で間隔を空けて配置された)異なるビュー角度が得られる。
【0023】
図5Aおよび図5Bを参照して、これらの図は、3つ以上のビュー角度から画像データを同時収集するように構成された装置の第3の実施形態を示す。図5Aは、電子ビームカラム500の下部の断面図であり、図5Bは、カラムと共に用いられ得るセグメント化検出器の平面図である。
【0024】
図5Aに示すように、対物レンズ502は、入射eビーム501を標的基板504の表面上に集束させるように、構成される。入射eビーム501は、電子銃によって生成され得、図2に示すeビームカラムに関連して上述した様態と同様の様態で偏向器によって走査され得る。本実施形態において、複数の検出器セグメント(または複数の別個の検出器)は、レンズ後方構成において構成される。
【0025】
このレンズ後方構成500において、軸外または「側部」センサーまたは検出器セグメント(508−1、508−2、508−3および508−4)は、標的基板504から対物レンズ502の反対側側部上に配置される。換言すれば、対物レンズ502は、標的基板504と、「側部」検出器または検出器セグメント(508−1、508−2、508−3および508−4)との間に設けられる。この場合、対物レンズの磁界は、(垂直表面から45度を超える角度で出射された電子を含み得る)出射電子を拘束した後、これらの電子をレンズ後方検出器アレイ(508−1、508−2、508−3および508−4)へと方向付けるように、構成され得る。レンズ下構成400と同様に、標的基板504の表面についてのトポグラフィー情報を示すレンズ後方構成500からの検出信号を用いて画像を形成することができる。
【0026】
図5Aの断面図において、2つの検出器セグメント508−1および508−3が図示されている。図5B中に示す平面図は、4つの検出器セグメント(508−1、508−2、508−3および508−4)がカラムの軸を包囲する様子を示す(この軸に沿って、入射eビーム501が移動する)。この実行様態において、各検出器セグメントは、標的表面から出射された電子をおよそ90度の方位角度範囲内において検出することができる。よって、各検出器セグメントにより、(方位角度においておよそ90度で同一極角で間隔を空けて配置された)異なるビュー角度が得られる。
【0027】
上記した第2の実施形態400または第3の実施形態500双方において、より多数またはより少数の検出器セグメントを用いることができる。例えば、3つの均等に間隔を空けて配置された検出器セグメントが用いられる場合、各検出器セグメントにより、方位角度において120度で有効に間隔を空けて配置されたビュー角度が得られる。別の例として、5個の均等に間隔を空けて配置された検出器セグメントが用いられる場合、各検出器セグメントにより、方位角度において72度で有効に間隔を空けて配置されたビュー角度が得られる。別の例として、6個の均等間隔を空けて配置された検出器セグメントが用いられる場合、各検出器セグメントにより、方位角度において60度で有効に間隔を空けて配置されたビュー角度が得られる。また、これらの検出器セグメントまたは別個の検出器を離散して設けることにより、大幅に狭い方位角度範囲から放散電子を収集することができる。さらに、「側部」(非垂直ビュー)検出器に加えて、従来の検出器構成(例えば、図3中の中央検出器302)を設けることにより、垂直ビューから画像データを同時に得ることができる。
【0028】
再度図1を参照して、電子ビーム画像データを3つ以上のビューイング角度から同時収集した後、画像データを自動処理(106)して、対象領域表面の三次元表現を生成する。一実施形態において、ランバートモデルに基づいて三次元表現を構築することができる。あるいは、立体視機能に基づいて三次元表現を構築してもよい。
【0029】
自動処理106時において、半導体表面上に作製されている集積回路に関連する設計および材料データ108へアクセスすることができる。その後、三次元表現を設計データにアライメントさせることができる(109)。その後、設計データ中の層情報を用いて、三次元表現からの表面高さマップを修正することができる(110)。あるいは、関連分野の当業者であれば理解するように、標準サンプルからの画像データを用いて、三次元表現からの表面高さマップを較正することもできる(111)。
【0030】
一実施形態によれば、左眼立体ビューおよび右眼立体ビューに対応する画像を三次元表現を用いて生成することができる(112)。対象領域の左眼立体ビューおよび右眼立体ビューの例を図6に示す。任意選択的に、材料データに基づいたテクスチャマップを各立体ビュー上にアライメントおよびオーバーレイする(114)ことで、材料コントラストを示すことができる。その後、三次元(3D)立体ビューをユーザに表示することができる(116)。表示は、標的基板が未だ走査電子ビーム下にある状態でリアルタイムで行うことができる。一実行様態において、表示は、テクスチャ3D表現の立体視認のためのゴーグル型双眼鏡3D映像表示を含み得る。3D表現との相互作用を、ユーザインターフェースデバイスを介して行うことができる。ユーザ入力をユーザインターフェースデバイスを介して受信した後(118)、立体ビュー図をユーザ入力に基づいて調節することができる(120)b例えば、、チルト、回転およびズーム入力を用いて立体ビュー図を変更することができる。
【0031】
別の実施形態によれば、例示的な「空中飛行」ビュー経路を決定することができる(122)。ビュー経路は好適には、一定範囲の角度および距離から対象領域をビューする。その後、ビュー経路に基づいて、1組の一連のフレームを含む映像を生成する(124)。映像のフレームは、カメラが対象領域上を「飛行」していたかのような透視図を示す。換言すれば、対象領域の映像は角度として生成され(124)、かつ/または、ビューのチルトおよび/またはズームを円滑に変更することができる。任意選択的に、材料データに基づいたテクスチャマップを各フレーム上にアライメントおよびオーバーレイして、材料コントラストを示すことができる(114)。映像からの4つの例示的映像フレームキャプチャを図7A図7B図7Cおよび図7D中に示す。ここで、この映像は、図6と同じ対象領域のものであり、キャプチャフレームは、映像中において2秒間隔で空けて配置されることで、映像時におけるビュー角度の変化を示す。これらの例示的映像フレームをテクスチャマップ上にオーバーレイすることで、材料コントラストを示す。その後、この映像を映像ファイルフォーマット(例えば、AVIまたは類似のファイルフォーマット)中に出力する(126)。
【0032】
別の実施形態によれば、三次元表現の透視図の画像を生成することができる(128)。任意選択的に、材料データに基づいたテクスチャマップを画像上にアライメントおよびオーバーレイすることにより、材料コントラストを示すことができる(114)。その後、無線接続タブレットコンピュータまたは他のコンピュータディスプレイを介してこの透視図をユーザへ表示することができる(130)。この表示は、標的基板が未だ走査電子ビーム下にある状態で、リアルタイムで行うことができる。3D表現との相互作用は、例えばモーション感知制御を介して、タブレットコンピュータのモーション感知タッチスクリーン上において行うことができる。ユーザ入力は、モーション感知制御を介して受信することができ(132)、立体ビューの透視図をユーザ入力に基づいて調節することができる(134)。例えば、チルト入力、回転入力およびズーム入力を用いて、表示された透視図を変更することができる。
【0033】
上記の記載において、本発明の実施形態の深い理解のために、多数の特定の詳細について記載した。しかし、上記の本発明の例示的実施形態の記載は、網羅的なものではなく、また、本発明を開示の形態のみに限定するものでもない。関連分野の当業者であれば、これらの特定の詳細のうち1つ以上無しにまたは他の方法、コンポーネントなど無しに本発明を実行することが可能であることを理解する。他の場合において、本発明の局面を曖昧にしないために、周知の構造または動作は図示または記載していない。本発明の特定の実施形態および例について例示目的のために記載しているが、関連分野の当業者であれば理解するように、多様な均等的な改変が本発明の範囲内において可能である。
【0034】
これらの改変は、上記の詳細な説明を鑑みれば本発明において可能である。以下の特許請求の範囲において用いられる用語は、明細書および特許請求の範囲中に開示される特定の実施形態に本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。すなわち、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定されるべきである。以下の特許請求の範囲は、請求項解釈における均等論に基づいて解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図7A
図7B
図7C
図7D
図6